2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 05:42:00.45 ID:4l2s4cyT0
直葉「え、アスナさんとクリスマス過ごさないの?」
和人「ああ。なんでも会社のパーティーかなんかに参加するとかでさ。イブと当日は会えないんだ」
直葉「じゃ…じゃあ」
和人「俺は家で過ごすつもり」
私、嫌な子……お兄ちゃんが明日奈さんとじゃなくて家族と…あたしとクリスマスを過ごすことになったって聞いて、あたし凄く嬉しくて、凄く……ドキドキしちゃってる。
直葉「あ…あのさ、お兄ちゃん」
和人「どうしたスグ?」
直葉「クリスマスさ……その、良かったらあたしのホームで過ごさない?」
和人「ALOの?」
直葉「そう……だ、だめかな?」
和人「うーん……実は俺とアスナのホームに皆を呼んでクリスマスパーティーでもしようと思ってたんだけど」
直葉「あ、うん!もちろんそれでもいいよ!」
和人「ああ。なんでも会社のパーティーかなんかに参加するとかでさ。イブと当日は会えないんだ」
直葉「じゃ…じゃあ」
和人「俺は家で過ごすつもり」
私、嫌な子……お兄ちゃんが明日奈さんとじゃなくて家族と…あたしとクリスマスを過ごすことになったって聞いて、あたし凄く嬉しくて、凄く……ドキドキしちゃってる。
直葉「あ…あのさ、お兄ちゃん」
和人「どうしたスグ?」
直葉「クリスマスさ……その、良かったらあたしのホームで過ごさない?」
和人「ALOの?」
直葉「そう……だ、だめかな?」
和人「うーん……実は俺とアスナのホームに皆を呼んでクリスマスパーティーでもしようと思ってたんだけど」
直葉「あ、うん!もちろんそれでもいいよ!」
引用元: ・直葉「お兄ちゃんとの秘密のクリスマス」
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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 05:43:03.37 ID:4l2s4cyT0
和人「……でもせっかくだから兄妹水入らずで過ごそうか」
直葉「ホント!?」
和人「うん」
ヤバい…凄く嬉しい。
諦めたつもりなのに、この気持ちは封印したつもりなのに…それでも……それでもあたしまだ、お兄ちゃんのことーーー
和人「それじゃ24日に現実(リアル)でクリスマスを楽しんだ後、ALOの…リーファの家で2人で過ごすか」
直葉「あはは…なんだか2回お祝いしちゃうことになるね」
和人「1回目は和人とスグのクリスマス、2回目はキリトとリーファのクリスマスってことで」
直葉「もう、なにその理屈?」
和人「ははは!それじゃクリスマス楽しみにしてるよ」
直葉「うん!…あたしも楽しみにしてるね!」
和人「それじゃ今日はもう寝るよ」
直葉「うん、おやすみお兄ちゃん」
和人「おやすみ」
直葉「………」
直葉「ホント!?」
和人「うん」
ヤバい…凄く嬉しい。
諦めたつもりなのに、この気持ちは封印したつもりなのに…それでも……それでもあたしまだ、お兄ちゃんのことーーー
和人「それじゃ24日に現実(リアル)でクリスマスを楽しんだ後、ALOの…リーファの家で2人で過ごすか」
直葉「あはは…なんだか2回お祝いしちゃうことになるね」
和人「1回目は和人とスグのクリスマス、2回目はキリトとリーファのクリスマスってことで」
直葉「もう、なにその理屈?」
和人「ははは!それじゃクリスマス楽しみにしてるよ」
直葉「うん!…あたしも楽しみにしてるね!」
和人「それじゃ今日はもう寝るよ」
直葉「うん、おやすみお兄ちゃん」
和人「おやすみ」
直葉「………」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 05:44:17.70 ID:4l2s4cyT0
お兄ちゃん。
お兄ちゃんはそう言えば、あたしの気持ち知ってるんだよね?
あの時は色々あったから有耶無耶になってしまったけど、まだあたしお兄ちゃんから何も聞いてないよ?
答えはわかってる……けどさ
和人『リーファの家で2人で過ごすか』
あたしのこと、まるで警戒してないのかな?
それはそれで信用されてるってことで、嬉しいような悲しいような……複雑だなぁ。
直葉「……うーん」
答えを急かすつもりはない。
だけどこのまま有耶無耶にされたままも悔しいから………ちょっと意地悪しちゃおっかな。
お兄ちゃんがあたしを、リーファを女だって意識させるためにーーー
お兄ちゃんはそう言えば、あたしの気持ち知ってるんだよね?
あの時は色々あったから有耶無耶になってしまったけど、まだあたしお兄ちゃんから何も聞いてないよ?
答えはわかってる……けどさ
和人『リーファの家で2人で過ごすか』
あたしのこと、まるで警戒してないのかな?
それはそれで信用されてるってことで、嬉しいような悲しいような……複雑だなぁ。
直葉「……うーん」
答えを急かすつもりはない。
だけどこのまま有耶無耶にされたままも悔しいから………ちょっと意地悪しちゃおっかな。
お兄ちゃんがあたしを、リーファを女だって意識させるためにーーー
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:01:43.85 ID:4l2s4cyT0
12月24日 23時14分
和人「俺の部屋で?」
直葉「う、うん。ダメかな?」
和人「まぁ問題ないよ。でもなんで?」
直葉「そ、そういう気分なの!いいから早くインしよ」
和人「?…まぁいいか。」
桐ヶ谷兄妹「リンクスタート」
そう言って…お兄ちゃんの部屋のベッドで2人、並びあったままALOの世界に飛び込んだ。
なぜこんなことをしたのかと聞かれると…まぁ特にはないのだが、ただなんとなく、お兄ちゃんに側にいたかったのだ。
ただそれだけ。
和人「俺の部屋で?」
直葉「う、うん。ダメかな?」
和人「まぁ問題ないよ。でもなんで?」
直葉「そ、そういう気分なの!いいから早くインしよ」
和人「?…まぁいいか。」
桐ヶ谷兄妹「リンクスタート」
そう言って…お兄ちゃんの部屋のベッドで2人、並びあったままALOの世界に飛び込んだ。
なぜこんなことをしたのかと聞かれると…まぁ特にはないのだが、ただなんとなく、お兄ちゃんに側にいたかったのだ。
ただそれだけ。
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:03:27.57 ID:4l2s4cyT0
ALOにインして、少し経ってからドアからコンコンという音が聞こえてきた。
お兄ちゃんが来たのだろう。
リーファ「どうぞ」
キリト「よっす…リーファ」
リーファ「…いらっしゃい『キリトくん』」
キリト「『キリトくん』なのか?」
リーファ「『キリトくん』と『リーファ』のクリスマスだからね」
キリト「ふーん…お、てか凄いな飾り付け。」
リーファ「ふっふーん。驚いたでしょ?」
キリト「それにケーキまで……いつの間にこんな準備してたんだ」
リーファ「昨日のうちにインして準備進めてたんだ。そのケーキ、あたしの手作りなの」
キリト「へぇ?…ちなみにリーファの料理スキルは?」
リーファ「ふふ……よくぞ聞いてくれたね」
キリト「?」
リーファ「ついにコンプリートしたの!」
キリト「な!…なにぃ!?」
リーファ「だから味の心配の心配ならいらないよ」
キリト「……いつの間に」
リーファ「さ、どうぞ食べてみて」
お兄ちゃんが来たのだろう。
リーファ「どうぞ」
キリト「よっす…リーファ」
リーファ「…いらっしゃい『キリトくん』」
キリト「『キリトくん』なのか?」
リーファ「『キリトくん』と『リーファ』のクリスマスだからね」
キリト「ふーん…お、てか凄いな飾り付け。」
リーファ「ふっふーん。驚いたでしょ?」
キリト「それにケーキまで……いつの間にこんな準備してたんだ」
リーファ「昨日のうちにインして準備進めてたんだ。そのケーキ、あたしの手作りなの」
キリト「へぇ?…ちなみにリーファの料理スキルは?」
リーファ「ふふ……よくぞ聞いてくれたね」
キリト「?」
リーファ「ついにコンプリートしたの!」
キリト「な!…なにぃ!?」
リーファ「だから味の心配の心配ならいらないよ」
キリト「……いつの間に」
リーファ「さ、どうぞ食べてみて」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:05:42.77 ID:4l2s4cyT0
キリト「それじゃいただくよ!……うん、美味い!」
リーファ「ホント?」
キリト「ああ!そもそもコンプリートしてるなら失敗はないだろ?」
リーファ「それもそうだけど…やっぱり気になるの!」
キリト「ホントに美味いなこれ……うん……」
リーファ「ふふ、良かった」
キリト「リーファは食べないのか?」
リーファ「…食べるよ?」
キリト「このケーキを切って分けるのか?…それにしてもリーファの分のフォークが無いと思うんだが…まあいっか、ほら」
そう言ってお兄ちゃんはお皿とフォークを渡してくれた。
流石に間接キスぐらいじゃあたしは動揺しない。
家族なんだから間接キスするぐらいはよくあることだし………
でも今日は、特別な日だから……
リーファ「お兄ちゃん……して?」
キリト「へ?」
リーファ「『あーん』……して?」
リーファ「ホント?」
キリト「ああ!そもそもコンプリートしてるなら失敗はないだろ?」
リーファ「それもそうだけど…やっぱり気になるの!」
キリト「ホントに美味いなこれ……うん……」
リーファ「ふふ、良かった」
キリト「リーファは食べないのか?」
リーファ「…食べるよ?」
キリト「このケーキを切って分けるのか?…それにしてもリーファの分のフォークが無いと思うんだが…まあいっか、ほら」
そう言ってお兄ちゃんはお皿とフォークを渡してくれた。
流石に間接キスぐらいじゃあたしは動揺しない。
家族なんだから間接キスするぐらいはよくあることだし………
でも今日は、特別な日だから……
リーファ「お兄ちゃん……して?」
キリト「へ?」
リーファ「『あーん』……して?」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:14:00.42 ID:4l2s4cyT0
キリト「……なっ!?リ、リーファ!?」
お兄ちゃんは数秒固まった後、素っ頓狂な声をあげた……よほど驚いているみたい。
リーファ「ねぇ、お願い」
キリト「で、でも……」
なかなか渋るねお兄ちゃん。
でも、今回はあたし、攻めるって決めてるの!
リーファ「……お兄ちゃん」
少し上目遣いで、甘えたような声でお兄ちゃんを呼ぶ。
大体こうやってお願いすれば……
キリト「わ、わかったよ…ほら、あーん」
やっぱり聞いてくれた。
お兄ちゃんは現実でもここでもあたしのコレには弱いのだ。
今日は手加減なしだよ、お兄ちゃん。
お兄ちゃんは数秒固まった後、素っ頓狂な声をあげた……よほど驚いているみたい。
リーファ「ねぇ、お願い」
キリト「で、でも……」
なかなか渋るねお兄ちゃん。
でも、今回はあたし、攻めるって決めてるの!
リーファ「……お兄ちゃん」
少し上目遣いで、甘えたような声でお兄ちゃんを呼ぶ。
大体こうやってお願いすれば……
キリト「わ、わかったよ…ほら、あーん」
やっぱり聞いてくれた。
お兄ちゃんは現実でもここでもあたしのコレには弱いのだ。
今日は手加減なしだよ、お兄ちゃん。
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:16:01.46 ID:4l2s4cyT0
リーファ「あ、あーん」
キリト「お、おいしかった…か?」
リーファ「う、うん……甘いね。お兄ちゃんも……あーん」
ドサクサに紛れてあたしからもしてあげる。
キリト「あ、あーん………確かに……ちょっと甘いな」
リーファ「えへへ……だね」
キリト「………」
リーファ「………」
き、気まずい雰囲気になってしまった。
ちょっとやり過ぎだったかな?
いや、お兄ちゃんだもんね!…これぐらいやらないと意識してくれないだろうし……も、もっと攻めないと!
キリト「ご、ごちそうさま」
リーファ「う、うん…あのさ、実はこんなものがあったりするんだけど…?」
キリト「ん?…これは………ワイン?」
キリト「お、おいしかった…か?」
リーファ「う、うん……甘いね。お兄ちゃんも……あーん」
ドサクサに紛れてあたしからもしてあげる。
キリト「あ、あーん………確かに……ちょっと甘いな」
リーファ「えへへ……だね」
キリト「………」
リーファ「………」
き、気まずい雰囲気になってしまった。
ちょっとやり過ぎだったかな?
いや、お兄ちゃんだもんね!…これぐらいやらないと意識してくれないだろうし……も、もっと攻めないと!
キリト「ご、ごちそうさま」
リーファ「う、うん…あのさ、実はこんなものがあったりするんだけど…?」
キリト「ん?…これは………ワイン?」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:17:45.67 ID:4l2s4cyT0
リーファ「そう。エギルさんから貰ったの」
キリト「へぇ。まぁせっかくだから飲もうか」
リーファ「うん!…こういう時はこっちの世界のほうが色々自由でいいよね」
キリト「だな。……じゃあ乾杯」
リーファ「乾杯」
この世界ではお酒を飲んでも問題にならない。
本物のアルコールは入ってないけど、実際にこれらの物を飲みと酔っ払ったりできて、楽しいというか、少し大人な気分を味わえる。
キリト「……お、うまいなこれ」
リーファ「ホントだね」
そして今回はお酒の力を使って……その、お兄ちゃんの理性を……べ、別に変なこと考えてるわけじゃなくて!
ただ男の人は酔っ払うと……その…女の人と色々したいとか思うって、クラインが言ってたし、だから別にお兄ちゃんに何かされたいとかじゃないけど、なにかあればなぁ……みたいな感じで。
………なんか誰かに言い訳してるみたい。
キリト「へぇ。まぁせっかくだから飲もうか」
リーファ「うん!…こういう時はこっちの世界のほうが色々自由でいいよね」
キリト「だな。……じゃあ乾杯」
リーファ「乾杯」
この世界ではお酒を飲んでも問題にならない。
本物のアルコールは入ってないけど、実際にこれらの物を飲みと酔っ払ったりできて、楽しいというか、少し大人な気分を味わえる。
キリト「……お、うまいなこれ」
リーファ「ホントだね」
そして今回はお酒の力を使って……その、お兄ちゃんの理性を……べ、別に変なこと考えてるわけじゃなくて!
ただ男の人は酔っ払うと……その…女の人と色々したいとか思うって、クラインが言ってたし、だから別にお兄ちゃんに何かされたいとかじゃないけど、なにかあればなぁ……みたいな感じで。
………なんか誰かに言い訳してるみたい。
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:29:14.50 ID:4l2s4cyT0
キリト「……ふぅ……少し強いなコレ」
リーファ「大丈夫お兄ちゃん?」
実はこれ、甘くて美味しいのだけれどアルコール(?)が少し強いワインなのだ。
あたしは酔わないためにチビチビとしか飲んでいないのだが、お兄ちゃんはどうやら一気にグビッと飲んでしまったらしい。
キリト「おう」
まぁこれはお兄ちゃんに酔ってもらうためのモノなので、本気で心配してるわけではないのだが、どうやらまだ平気みたいだ。
リーファ「あ、もうそろそろクリスマスだね」
時間を見ればあと10分ほどで日が回る。
キリト「お、見てみろよ窓の外」
リーファ「わぁ……雪だ」
リーファ「大丈夫お兄ちゃん?」
実はこれ、甘くて美味しいのだけれどアルコール(?)が少し強いワインなのだ。
あたしは酔わないためにチビチビとしか飲んでいないのだが、お兄ちゃんはどうやら一気にグビッと飲んでしまったらしい。
キリト「おう」
まぁこれはお兄ちゃんに酔ってもらうためのモノなので、本気で心配してるわけではないのだが、どうやらまだ平気みたいだ。
リーファ「あ、もうそろそろクリスマスだね」
時間を見ればあと10分ほどで日が回る。
キリト「お、見てみろよ窓の外」
リーファ「わぁ……雪だ」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:39:06.21 ID:4l2s4cyT0
雪が降っている。
スイルベーンのイルミネーションがキラキラと光っていて雪がコンコンと降っている。
ロマンチックだ。
キリト「運営も毎年毎年粋なことするよな」
台無しだよお兄ちゃん。
リーファ「…もぉ……そういうこと言わないでよ」
私は頬を膨らませてお兄ちゃんに言った。
キリト「はは、ごめんごめん」
リーファ「まったく…」
お兄ちゃんはニカッと笑って謝ってくる。
その笑顔は反則だ……なんでも許しちゃうもん。
キリト「……アスナにも見せてやりたかったな」
一瞬、息が止まってしまった。
スイルベーンのイルミネーションがキラキラと光っていて雪がコンコンと降っている。
ロマンチックだ。
キリト「運営も毎年毎年粋なことするよな」
台無しだよお兄ちゃん。
リーファ「…もぉ……そういうこと言わないでよ」
私は頬を膨らませてお兄ちゃんに言った。
キリト「はは、ごめんごめん」
リーファ「まったく…」
お兄ちゃんはニカッと笑って謝ってくる。
その笑顔は反則だ……なんでも許しちゃうもん。
キリト「……アスナにも見せてやりたかったな」
一瞬、息が止まってしまった。
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:42:31.19 ID:4l2s4cyT0
リーファ「………うん」
キリト「………」
あたしは話を続けた。
リーファ「……アスナさん、残念だったね」
そうだよね。
お兄ちゃんは……アスナさんと付き合ってる。
クリスマスはやっぱり恋人と過ごしたいに決まってるよ。
キリト「ん?」
リーファ「……お兄ちゃん、アスナさんと過ごしたかったよね?」
自分でも分かってる。
今あたし、自分の言葉で傷ついてる。
でもお兄ちゃんの口からこれらのことを聞きたくなくて、さらに自分を傷つけるようなことをあたしは言おうとした。
キリト「……」
リーファ「……あの…お兄ちゃーーー」
次の言葉が出なかった。
いや、出せなかったと言ったほうが正しいかもしれない。
お兄ちゃんがあたしを抱きしめたからだ。
キリト「………」
あたしは話を続けた。
リーファ「……アスナさん、残念だったね」
そうだよね。
お兄ちゃんは……アスナさんと付き合ってる。
クリスマスはやっぱり恋人と過ごしたいに決まってるよ。
キリト「ん?」
リーファ「……お兄ちゃん、アスナさんと過ごしたかったよね?」
自分でも分かってる。
今あたし、自分の言葉で傷ついてる。
でもお兄ちゃんの口からこれらのことを聞きたくなくて、さらに自分を傷つけるようなことをあたしは言おうとした。
キリト「……」
リーファ「……あの…お兄ちゃーーー」
次の言葉が出なかった。
いや、出せなかったと言ったほうが正しいかもしれない。
お兄ちゃんがあたしを抱きしめたからだ。
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:47:36.50 ID:4l2s4cyT0
リーファ「……お兄ちゃん?」
キリト「泣くなよ…スグ」
リーファ「え?」
お兄ちゃんに言われてから気づいた。
どうやらあたしはいつの間にか涙を流していたらしい。
リーファ「あれ?………あたし」
キリト「ほら…しばらくこうしててやるから……」
お兄ちゃんが優しい声でそう言ってくれる。
安心する。
リーファ「…うん……ありがとう、お兄ちゃん」
あぁ、なにやってるんだろあたし。
自分の言葉で勝手に悲しくなって、泣いちゃって、お兄ちゃんに迷惑かけて………ホントなにやってるのリーファ。
キリト「落ち着いたか?」
リーファ「うん……」
でも……こうしてお兄ちゃんに抱きしめられてるのは……ちょっと嬉しいかも。
リーファ「ごめんねお兄ちゃん」
キリト「泣くなよ…スグ」
リーファ「え?」
お兄ちゃんに言われてから気づいた。
どうやらあたしはいつの間にか涙を流していたらしい。
リーファ「あれ?………あたし」
キリト「ほら…しばらくこうしててやるから……」
お兄ちゃんが優しい声でそう言ってくれる。
安心する。
リーファ「…うん……ありがとう、お兄ちゃん」
あぁ、なにやってるんだろあたし。
自分の言葉で勝手に悲しくなって、泣いちゃって、お兄ちゃんに迷惑かけて………ホントなにやってるのリーファ。
キリト「落ち着いたか?」
リーファ「うん……」
でも……こうしてお兄ちゃんに抱きしめられてるのは……ちょっと嬉しいかも。
リーファ「ごめんねお兄ちゃん」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:49:55.37 ID:4l2s4cyT0
キリト「……リーファはどうやら勘違いしてるみたいだな」
リーファ「え?」
どういうことだろう?
確かに自分の言葉に勝手に傷ついたのだが……間違ったことは言っていないと思う。
リーファ「どういうこと?」
キリト「俺は別に残念だなんて思ってないよ」
リーファ「で、でもお兄ちゃんアスナさんに見せてやりたかったって…」
キリト「アスナは残念に思ってるだろうな…ってこと。アスナには申し訳ないけど、俺はこのクリスマス楽しんでるよ」
リーファ「……え?」
キリト「だから俺は、リーファとクリスマス過ごせて楽しいって思ってるよ」
リーファ「……」
キリト「飾り付けとか、ケーキとか用意しててくれてさ、美味しいワインなんかも準備してくれてて……俺、リーファとクリスマス過ごせて良かったって思ってる」
リーファ「……お兄ちゃん」
キリト「だから泣くなよ、スグ」
リーファ「………」
ヤバい。
キリト「スグ?」
ヤバい、また泣きそう。
でもさっきと違って……嬉しくて。
でもあんまり泣き顔ばかりは見せたくないから、あたしはギュッとお兄ちゃんを抱きしめ返した。
キリト「ス、スグ?」
リーファ「……今は『リーファ』だよ」
リーファ「え?」
どういうことだろう?
確かに自分の言葉に勝手に傷ついたのだが……間違ったことは言っていないと思う。
リーファ「どういうこと?」
キリト「俺は別に残念だなんて思ってないよ」
リーファ「で、でもお兄ちゃんアスナさんに見せてやりたかったって…」
キリト「アスナは残念に思ってるだろうな…ってこと。アスナには申し訳ないけど、俺はこのクリスマス楽しんでるよ」
リーファ「……え?」
キリト「だから俺は、リーファとクリスマス過ごせて楽しいって思ってるよ」
リーファ「……」
キリト「飾り付けとか、ケーキとか用意しててくれてさ、美味しいワインなんかも準備してくれてて……俺、リーファとクリスマス過ごせて良かったって思ってる」
リーファ「……お兄ちゃん」
キリト「だから泣くなよ、スグ」
リーファ「………」
ヤバい。
キリト「スグ?」
ヤバい、また泣きそう。
でもさっきと違って……嬉しくて。
でもあんまり泣き顔ばかりは見せたくないから、あたしはギュッとお兄ちゃんを抱きしめ返した。
キリト「ス、スグ?」
リーファ「……今は『リーファ』だよ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:55:16.77 ID:4l2s4cyT0
キリト「…それを言ったらスグこそさっきからずっと『お兄ちゃん』になってるぞ」
リーファ「あたしはいいの!」
的確なツッコミをされたのでとりあえず意地になって言い返した。
キリト「適当だなぁ…」
お兄ちゃんはそうやって冷静沈着な対応をしているのだが……1つだけ気付いたことがある。
リーファ「ねぇ?」
キリト「ん?」
リーファ「お兄ちゃんドキドキしてない?」
リーファ「あたしはいいの!」
的確なツッコミをされたのでとりあえず意地になって言い返した。
キリト「適当だなぁ…」
お兄ちゃんはそうやって冷静沈着な対応をしているのだが……1つだけ気付いたことがある。
リーファ「ねぇ?」
キリト「ん?」
リーファ「お兄ちゃんドキドキしてない?」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 06:56:59.09 ID:4l2s4cyT0
寝ます。
また後で投稿しますのでしばらくの間お待ちください。
また後で投稿しますのでしばらくの間お待ちください。
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 08:56:26.99 ID:4l2s4cyT0
お兄ちゃんから、ギクッ!…という音がした気がした。
あたしは今、凄くニヤニヤしてると思う。
まぁここならお兄ちゃんから顔見れないはずだから別にいいや。
でもこれは……チャンスだ。
リーファ「ねぇ…お兄ちゃん?」
キリト「な、何言ってんだスグ?俺は別に…」
リーファ「今は『リーファ』」
キリト「リ、リーファ……俺は別にドキドキなんか……か、家族だし」
リーファ「そうだね……でもお兄ちゃん。あたしの心臓の音…聞こえてるでしょ?」
そう言ってあたしはお兄ちゃんの手を取ってあたしの胸においた。
あたしは今、凄くニヤニヤしてると思う。
まぁここならお兄ちゃんから顔見れないはずだから別にいいや。
でもこれは……チャンスだ。
リーファ「ねぇ…お兄ちゃん?」
キリト「な、何言ってんだスグ?俺は別に…」
リーファ「今は『リーファ』」
キリト「リ、リーファ……俺は別にドキドキなんか……か、家族だし」
リーファ「そうだね……でもお兄ちゃん。あたしの心臓の音…聞こえてるでしょ?」
そう言ってあたしはお兄ちゃんの手を取ってあたしの胸においた。
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 08:58:52.23 ID:4l2s4cyT0
キリト「……あ…あの」
リーファ「…ドキドキ早くなったね?どうして?……お兄ちゃん……もしかしてエッチなこと…考えてたりする?」
キリト「え、エッチなことって……お、お前まだ中学生だろ」
リーファ「その中学生の胸を触ってドキドキしてるのは誰かな?」
キリト「う……うぐ」
なんかあたし…ボーッとしてきちゃった。
なんかまるで…酔っ払っちゃった時の感覚みたいな……そんな感じ。
リーファ「あたしね……まだ『キリトくん』のこと、好きだよ?」
キリト「!!」
あー言っちゃった。
でももういっか。お兄ちゃんまたドキドキが早くなってるし。
リーファ「…ドキドキ早くなったね?どうして?……お兄ちゃん……もしかしてエッチなこと…考えてたりする?」
キリト「え、エッチなことって……お、お前まだ中学生だろ」
リーファ「その中学生の胸を触ってドキドキしてるのは誰かな?」
キリト「う……うぐ」
なんかあたし…ボーッとしてきちゃった。
なんかまるで…酔っ払っちゃった時の感覚みたいな……そんな感じ。
リーファ「あたしね……まだ『キリトくん』のこと、好きだよ?」
キリト「!!」
あー言っちゃった。
でももういっか。お兄ちゃんまたドキドキが早くなってるし。
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 08:59:42.65 ID:4l2s4cyT0
リーファ「ねぇ……キリトくん……今のアバターの『キリトくん』と初めて出会ったのはあたしだよね?」
キリト『ま、まぁそうだな』
リーファ「じゃあさ……じゃあもし…前の…SAOの時間がなかったら…………『リーファ』のこと好きになってくれてたかな?」
キリト「………リーファ」
リーファ「……キリトくん………教えて?」
これは凄く卑怯な質問だ。
そもそも『もし』の話なんてする意味はない。
それにSAOがあったからこそ、あたしはALOでお兄ちゃんと出会い、一緒に冒険に出たのだ。
そしてお兄ちゃんはSAOから戻ってきてから凄く優しくなってくれた。
昔の大好きだったお兄ちゃんが戻ってきてくれたかのように。
だからあたしだって今ではSAOのことが無かったことになんてしたくない。
辛いこともたくさんあったけど。
なのにこんな質問をしてしまうあたしは凄く卑怯だ。
キリト『ま、まぁそうだな』
リーファ「じゃあさ……じゃあもし…前の…SAOの時間がなかったら…………『リーファ』のこと好きになってくれてたかな?」
キリト「………リーファ」
リーファ「……キリトくん………教えて?」
これは凄く卑怯な質問だ。
そもそも『もし』の話なんてする意味はない。
それにSAOがあったからこそ、あたしはALOでお兄ちゃんと出会い、一緒に冒険に出たのだ。
そしてお兄ちゃんはSAOから戻ってきてから凄く優しくなってくれた。
昔の大好きだったお兄ちゃんが戻ってきてくれたかのように。
だからあたしだって今ではSAOのことが無かったことになんてしたくない。
辛いこともたくさんあったけど。
なのにこんな質問をしてしまうあたしは凄く卑怯だ。
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 09:00:51.33 ID:4l2s4cyT0
キリト「………」
リーファ「………」
キリト「……俺は」
リーファ「やっぱりいい!」
キリト「え」
やっぱりこんなのダメだ!
ちょっと変な空気にあてられて頭がちゃんと働いてなかった。
やめよう。
もう終わろう。
あたしの気持ちはもう…届かないのだから。
リーファ「やっぱりいいって言ったの!ごめんね変なこと聞いて……お、お酒飲みすぎたかな?」
キリト「リーファ……」
リーファ「あ、あたし……片付けとか…するから……離して、キリトくん」
この温もりを失いたくない。
ずっとこうしてくっついていたい。
そう思うけど……いや、そう思うからこそあたしはこれ以上踏み込めない。
拒絶されたら、もうこうして抱きしめてくれなくなるかもしれない。
だから今日はもう終わり。
あたしはたまに…こうしてお兄ちゃんが甘えさせてくれるならそれで満足だからーーー
キリト「俺はきっと『リーファ』のこと好きになってたと思う」
リーファ「……え?」
リーファ「………」
キリト「……俺は」
リーファ「やっぱりいい!」
キリト「え」
やっぱりこんなのダメだ!
ちょっと変な空気にあてられて頭がちゃんと働いてなかった。
やめよう。
もう終わろう。
あたしの気持ちはもう…届かないのだから。
リーファ「やっぱりいいって言ったの!ごめんね変なこと聞いて……お、お酒飲みすぎたかな?」
キリト「リーファ……」
リーファ「あ、あたし……片付けとか…するから……離して、キリトくん」
この温もりを失いたくない。
ずっとこうしてくっついていたい。
そう思うけど……いや、そう思うからこそあたしはこれ以上踏み込めない。
拒絶されたら、もうこうして抱きしめてくれなくなるかもしれない。
だから今日はもう終わり。
あたしはたまに…こうしてお兄ちゃんが甘えさせてくれるならそれで満足だからーーー
キリト「俺はきっと『リーファ』のこと好きになってたと思う」
リーファ「……え?」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 09:05:23.79 ID:4l2s4cyT0
キリト「もし、俺がSAOに囚われることがなくて、いや……もし、アスナとあの時出会っていなかったら………俺はたぶん『リーファ』を好きになってた」
何を言ってるのこの人?
そんなこと…そんなこと言われたらあたし………あたし……
リーファ「お、お兄ちゃん……それ」
キリト「……嘘言ったって……もう仕方ないだろ?……心臓の音でバレてるみたいだし………こういう所が妙に現実よりわかりやすくて困るよな……」
リーファ「………」
キリト「あはは……これ、アスナに言うなよ?怒られるだろうし…」
そう言ってお兄ちゃんは人差し指を立てて唇に合わせた。
もう、あたし…悪い子でもいいや。
きっと許してくれるよ。
今日はクリスマスなんだから。
キリト「あの……リーファさん?聞いてる?」
リーファ「あーあ、どうしよっかなー」
キリト「え」
リーファ「さっきの言葉、アスナさんに言っちゃおうかなー」
キリト「な、なにぃ!?」
リーファ「まさかお兄ちゃんがそんな浮気性だったなんて……いや、それは前からそうか」
キリト「ちょ、まてまてまて!てか誰が浮気性だ!」
何を言ってるのこの人?
そんなこと…そんなこと言われたらあたし………あたし……
リーファ「お、お兄ちゃん……それ」
キリト「……嘘言ったって……もう仕方ないだろ?……心臓の音でバレてるみたいだし………こういう所が妙に現実よりわかりやすくて困るよな……」
リーファ「………」
キリト「あはは……これ、アスナに言うなよ?怒られるだろうし…」
そう言ってお兄ちゃんは人差し指を立てて唇に合わせた。
もう、あたし…悪い子でもいいや。
きっと許してくれるよ。
今日はクリスマスなんだから。
キリト「あの……リーファさん?聞いてる?」
リーファ「あーあ、どうしよっかなー」
キリト「え」
リーファ「さっきの言葉、アスナさんに言っちゃおうかなー」
キリト「な、なにぃ!?」
リーファ「まさかお兄ちゃんがそんな浮気性だったなんて……いや、それは前からそうか」
キリト「ちょ、まてまてまて!てか誰が浮気性だ!」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 09:08:05.11 ID:4l2s4cyT0
リーファ「だって……それってつまり、あたしのこと……女として意識してるってことだよね?」
キリト「え…いや、えっと……そう…なのかな?」
リーファ「ねぇお兄ちゃん?」
あたしもうね、この気持ち抑えられないよ。
キリト「………ナチュラルに何押し倒してるんだ」
リーファ「あたし……お兄ちゃ……キリトくんのためなら何だってしてあげるよ?」
お兄ちゃんがゴクッ!っと唾を飲んだ音がした。
リーファ「お兄ちゃんがしたいこと………なんだってしてもいいよ」
キリト「リ、リーファさん……あの……」
リーファ「大丈夫……誰にも言わないから……2人だけの……秘密……ね?」
キリト「………」
リーファ「……お兄ちゃん………きて?」
キリト「え…いや、えっと……そう…なのかな?」
リーファ「ねぇお兄ちゃん?」
あたしもうね、この気持ち抑えられないよ。
キリト「………ナチュラルに何押し倒してるんだ」
リーファ「あたし……お兄ちゃ……キリトくんのためなら何だってしてあげるよ?」
お兄ちゃんがゴクッ!っと唾を飲んだ音がした。
リーファ「お兄ちゃんがしたいこと………なんだってしてもいいよ」
キリト「リ、リーファさん……あの……」
リーファ「大丈夫……誰にも言わないから……2人だけの……秘密……ね?」
キリト「………」
リーファ「……お兄ちゃん………きて?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 09:09:47.43 ID:4l2s4cyT0
キリト「………」
リーファ「………」
沈黙が苦しい。
ヤバいヤバいヤバい!てかあたし何言ってんの!?
こ、ここまでするつもりはなかったのに…つい……あぁぁぁ!!
何か喋ってよお兄ちゃん!!
あたしもう耐えられーー……ん、あれ?
リーファ「……寝てる」
キリト「……すぅ」
魔法を使った形跡がある。
なるほど、つまり自分に睡眠魔法を当てたのか……なるほどなるほど……つまり……
リーファ「逃げたか」
でも、それって要は、ここまでしないといけないところまでお兄ちゃんは追い詰められたということだ。
どうやら当初の目的、『女を意識させる』ってのは達成できたみたい。
リーファ「うーん…でも」
あたしがあそこまで勇気を出して言ったのに逃げるってのはどうなんだろ?
……なんかムカついてきた。
リーファ「何か悪戯してやろう」
どうしてやろうか………あ、いいこと思いついた。
ふふ……見てろよお兄ちゃん。
今日逃げ出したことを後悔させてやる。
リーファ「………」
沈黙が苦しい。
ヤバいヤバいヤバい!てかあたし何言ってんの!?
こ、ここまでするつもりはなかったのに…つい……あぁぁぁ!!
何か喋ってよお兄ちゃん!!
あたしもう耐えられーー……ん、あれ?
リーファ「……寝てる」
キリト「……すぅ」
魔法を使った形跡がある。
なるほど、つまり自分に睡眠魔法を当てたのか……なるほどなるほど……つまり……
リーファ「逃げたか」
でも、それって要は、ここまでしないといけないところまでお兄ちゃんは追い詰められたということだ。
どうやら当初の目的、『女を意識させる』ってのは達成できたみたい。
リーファ「うーん…でも」
あたしがあそこまで勇気を出して言ったのに逃げるってのはどうなんだろ?
……なんかムカついてきた。
リーファ「何か悪戯してやろう」
どうしてやろうか………あ、いいこと思いついた。
ふふ……見てろよお兄ちゃん。
今日逃げ出したことを後悔させてやる。
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 12:56:22.54 ID:nvyrmBrL0
12月25日 7時38分
これはどういうことだ?
リーファ「お、おはよ……お兄ちゃん」
キリト「………おは……よう」
昨日までのことは覚えてる。
スグ……リーファに迫られて、思わずリーファに……妹に手を出しそうになってしまったから、最近覚えたばっかりの睡眠魔法を自分に当てて眠った………ということまで覚えてる。
リーファ「あ、あの……お兄ちゃん?」
だから2人並んでベッドで寝ていたというのは仕方がないだろう。
これはどういうことだ?
リーファ「お、おはよ……お兄ちゃん」
キリト「………おは……よう」
昨日までのことは覚えてる。
スグ……リーファに迫られて、思わずリーファに……妹に手を出しそうになってしまったから、最近覚えたばっかりの睡眠魔法を自分に当てて眠った………ということまで覚えてる。
リーファ「あ、あの……お兄ちゃん?」
だから2人並んでベッドで寝ていたというのは仕方がないだろう。
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 13:00:43.94 ID:nvyrmBrL0
だがおかしい点が2つある。
布団で隠れているが……俺は今、どうやらスッポンポンだ。
俺の衣服は全てストレージに入っている。
そしてリーファ。
シーツで隠してるようだが……おそらくあれは服を着ていない。
肩の部分が出てる。
冷静に、客観的に見て、これは事後にしか見えない。
キリト「あ、あのさリーファ……これは一体」
リーファ「え、えと……その…………なんか、凄かったね?」
うわぁぁぁあ!
凄かったってなんだ!?
いや、落ち着け桐ヶ谷和人。
俺に限ってそんなことするわけが…ましてや相手は妹だぞ!?……まぁ今はアバターなのだが。
リーファ「あのさ……お兄ちゃん」
キリト「な、なんだいリーファ?」
布団で隠れているが……俺は今、どうやらスッポンポンだ。
俺の衣服は全てストレージに入っている。
そしてリーファ。
シーツで隠してるようだが……おそらくあれは服を着ていない。
肩の部分が出てる。
冷静に、客観的に見て、これは事後にしか見えない。
キリト「あ、あのさリーファ……これは一体」
リーファ「え、えと……その…………なんか、凄かったね?」
うわぁぁぁあ!
凄かったってなんだ!?
いや、落ち着け桐ヶ谷和人。
俺に限ってそんなことするわけが…ましてや相手は妹だぞ!?……まぁ今はアバターなのだが。
リーファ「あのさ……お兄ちゃん」
キリト「な、なんだいリーファ?」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 13:02:37.78 ID:nvyrmBrL0
リーファ「あたし……嬉しかったよ?……お兄ちゃんと……朝を迎えられて……」
そう言ってソッと俺の手を握るリーファは本当に綺麗で、まるで妖精のようだーーー……じゃなくて。
キリト「う、嬉しかった?…ってのは…その……クリスマスを一緒に過ごせたことだよな?」
リーファ「ううん……それもあるけど………2人だけの秘密……って、嬉しいよね…なんか」
そう言ってリーファは少し顔を赤くして微笑んでいる……なんて可愛い笑顔なんだろうーーー……じゃなくて。
キリト「これってさ……つまりそういうことなの?」
リーファ「えっと……まぁお酒も飲んでたしね。あたしもよく覚えてないけど、お兄ちゃんは?」
キリト「……まったく」
リーファ「そ、そっか。でも心配しないでいいよ?…お酒勧めたのはあたしだし、その…誘惑したのもあたしだもんね……お兄ちゃんに責任はないよ」
……俺…………最低すぎる。
リーファ「そ、その…男の人はああなるって聞いたことあるし………その、少しだけ痛かったけど、全然気にしなくていいよ?」
いっそコロシテくれ。
そう言ってソッと俺の手を握るリーファは本当に綺麗で、まるで妖精のようだーーー……じゃなくて。
キリト「う、嬉しかった?…ってのは…その……クリスマスを一緒に過ごせたことだよな?」
リーファ「ううん……それもあるけど………2人だけの秘密……って、嬉しいよね…なんか」
そう言ってリーファは少し顔を赤くして微笑んでいる……なんて可愛い笑顔なんだろうーーー……じゃなくて。
キリト「これってさ……つまりそういうことなの?」
リーファ「えっと……まぁお酒も飲んでたしね。あたしもよく覚えてないけど、お兄ちゃんは?」
キリト「……まったく」
リーファ「そ、そっか。でも心配しないでいいよ?…お酒勧めたのはあたしだし、その…誘惑したのもあたしだもんね……お兄ちゃんに責任はないよ」
……俺…………最低すぎる。
リーファ「そ、その…男の人はああなるって聞いたことあるし………その、少しだけ痛かったけど、全然気にしなくていいよ?」
いっそコロシテくれ。
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 13:04:48.38 ID:nvyrmBrL0
リーファ「……あの、お兄ちゃん?」
……なんてことだ。まさかこんなことになってしまうなんて………これはアスナに斬られても仕方ないな。
でも今はーー
キリト「リーファ」
リーファ「は、はい!」
キリト「その……ご、ごめんな。こんな形で…その………」
リーファ「だから気にしなくてもーー」
キリト「気にするよ!」
リーファ「!!」
キリト「俺…ちゃんと責任取る。アスナとのこととか…ちゃんと決めないといけないことがあるけど、でも責任は取る」
リーファ「あ、あの…お兄ちゃん?」
キリト「……初めてだったのに、記憶が曖昧とか嫌だよな」
リーファ「………へ?」
キリト「俺も覚えてないし……だからさリーファ、いや、『スグ』!……俺と………もう一度ヤり直そう」
……なんてことだ。まさかこんなことになってしまうなんて………これはアスナに斬られても仕方ないな。
でも今はーー
キリト「リーファ」
リーファ「は、はい!」
キリト「その……ご、ごめんな。こんな形で…その………」
リーファ「だから気にしなくてもーー」
キリト「気にするよ!」
リーファ「!!」
キリト「俺…ちゃんと責任取る。アスナとのこととか…ちゃんと決めないといけないことがあるけど、でも責任は取る」
リーファ「あ、あの…お兄ちゃん?」
キリト「……初めてだったのに、記憶が曖昧とか嫌だよな」
リーファ「………へ?」
キリト「俺も覚えてないし……だからさリーファ、いや、『スグ』!……俺と………もう一度ヤり直そう」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 13:07:07.79 ID:nvyrmBrL0
リーファ「なななななな何言ってんのお兄ちゃん!?…てか、 って……」
キリト「きちんと責任を取るためにもちゃんと記憶に刻み込んでおきたいんだ!…だからシよう!」
リーファ「ちょ、ちょっとストーップ!暴走すんな!落ち着いてお兄ちゃん!」
キリト「俺は落ち着いてるよ……スグ!」
リーファ「きゃ!?」
俺はリーファの肩を両手で掴み、ベッドにそのまま押し倒した。
キリト「……」
リーファ「ち、違うのお兄ちゃん!…こ、これはなんというか……ちょっとしたドッキリというか」
キリト「俺のために嘘なんて吐かなくいいよスグ」
リーファ「嘘じゃなーい!!」
キリト「スグ………綺麗だよ」
リーファ「ちょ、シーツ取らないでよ!!」
キリト「わ、悪い……スグは恥ずかしがり屋だな」
リーファ「な、だからそうじゃなくってこれは!」
キリト「スグ…大丈夫。俺はもう覚悟できてるから」
リーファ「あたしはできてなーい!!」
キリト「すぐに終わらせるから……」
リーファ「ちょちょちょちょ!な、なに顔近づけてんの!?ホントにこれは洒落にならないって!ああもうぉぉぉ!!誰か助けてぇぇえええ!!」
キリト「……スグ……メリークリスマス」
リーファ「いやああああああ!!」
キリト「きちんと責任を取るためにもちゃんと記憶に刻み込んでおきたいんだ!…だからシよう!」
リーファ「ちょ、ちょっとストーップ!暴走すんな!落ち着いてお兄ちゃん!」
キリト「俺は落ち着いてるよ……スグ!」
リーファ「きゃ!?」
俺はリーファの肩を両手で掴み、ベッドにそのまま押し倒した。
キリト「……」
リーファ「ち、違うのお兄ちゃん!…こ、これはなんというか……ちょっとしたドッキリというか」
キリト「俺のために嘘なんて吐かなくいいよスグ」
リーファ「嘘じゃなーい!!」
キリト「スグ………綺麗だよ」
リーファ「ちょ、シーツ取らないでよ!!」
キリト「わ、悪い……スグは恥ずかしがり屋だな」
リーファ「な、だからそうじゃなくってこれは!」
キリト「スグ…大丈夫。俺はもう覚悟できてるから」
リーファ「あたしはできてなーい!!」
キリト「すぐに終わらせるから……」
リーファ「ちょちょちょちょ!な、なに顔近づけてんの!?ホントにこれは洒落にならないって!ああもうぉぉぉ!!誰か助けてぇぇえええ!!」
キリト「……スグ……メリークリスマス」
リーファ「いやああああああ!!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/30(月) 13:08:22.01 ID:nvyrmBrL0
リーファはとても可愛らしかった。
なんというか…まだあどけなさがあったというか。
何やら1人でブツブツと呟いているけど、まぁ大丈夫だろう。
これから色々大変なこともあるだろうけど………きっと、2人なら乗り越えられる!
キリト「そうだよな…スグ」
リーファ「せめて…せめて現実のあたしは守ってやる……うぅ」
キリト「?」
【完】
なんというか…まだあどけなさがあったというか。
何やら1人でブツブツと呟いているけど、まぁ大丈夫だろう。
これから色々大変なこともあるだろうけど………きっと、2人なら乗り越えられる!
キリト「そうだよな…スグ」
リーファ「せめて…せめて現実のあたしは守ってやる……うぅ」
キリト「?」
【完】
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