8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:46:38.27 ID:tmykS2mn0
チュンチュン…

あかり「ふぁー…よく眠れたなぁ…」

あかり「むにゅ…あれ…あかりのお部屋こんなだったっけ…?」

あかり「まぁ、いいか。顔洗ってこよーっと…」

トントントン…ガチャッ

撫子「おはよ櫻子」

花子「櫻子!起きるの遅いし!」

あかり「…えっ?」


引用元: あかり「朝目が覚めたら櫻子ちゃんになってた」 


ゆるゆり (15) 特装版 (百合姫コミックス)
なもり
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18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:12:35.87 ID:jID3iyuF0
櫻子(あ)「この部屋・・・櫻子ちゃんのにおいがする」スンスン

櫻子(あ)「良い匂い、なんか甘くて、いつまでも・・・」

花子「櫻子ー!ごーはーんだーしー!」

櫻子(あ)「あ、うん、いまいくよ!」

花子「全く櫻子はこれだから・・・」

櫻子(あ)(うぅ・・・、ごめんね、櫻子ちゃん・・・)

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:43:57.34 ID:jID3iyuF0
プチ

プチ

シュル

櫻子(あ)(うぅ・・・、な、なんで服着替えるだけなのに、こんなにドキドキしてるんだろ、あかり)

櫻子(あ)「なんか、全身あまーくて、ぼーっと・・・」

バァン

花子「ていっ」ポカッ

櫻子(あ)「いたっ」

花子「遅いって言ってるし!だいたいいつまで着替えて・・・?」

櫻子(あ)「」ポロポロ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:47:57.47 ID:jID3iyuF0
櫻子(あ)「ご、ごめ・・・」ポロポロ

花子「え、え・・・ちょっと櫻子、なんで泣いて」

撫子「花子ー、櫻子ー、遅刻するよー・・・って」

花子「お姉ちゃん!?あの、えと」

櫻子(あ)「」ポロポロ

撫子「・・・そっちもありだね」

花子「お姉ちゃん!?」

撫子「冗談、ほら櫻子起きなー」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:50:46.18 ID:jID3iyuF0
ギュッ

櫻子「ふぁ・・・」

撫子「どうしたの?花子にいじめられた?」ナデナデ

花子「ちょ!」

櫻子「ううん・・・あか・・・私が着替えるのもたもたしてて・・・それで」

撫子「そっかー・・・じゃあ早く着替えよ。手伝ってあげる」

櫻子「・・・」グスッ

撫子「ほら、ボタン外すよー」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:53:57.98 ID:jID3iyuF0
プチ

撫子(頭を打ったのかしらないけれど・・・)

櫻子「あ、う・・・」カァァ

シュル

撫子(幼児退行?した櫻子・・・破壊力強すぎだわ)

櫻子「お、お姉ちゃん・・・は、恥ずかし・・・」

撫子「昔はよくこうやってさ・・・」



花子(先に食べてよう)

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:56:36.99 ID:jID3iyuF0
花子「」もくもく

花子「・・・むぐ」ガシッ

花子「」ごくごく

花子「ぷはっ・・・」コト


櫻子『ご、ごめ・・・』ポロポロ


花子「普段、あんな姿見たことないし・・・ちょっと、ドキって・・・」

花子「はっ」

花子「うあー!なんなんだし!なんなんだしぃ!」ガシガシ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:59:01.75 ID:jID3iyuF0
花子「な、なんで花子が櫻子にドキってしなきゃいけないんだし!」

花子「意味が分からないし!」

花子「なんなんだし!!」



撫子「ふふっ、似合ってるよ櫻子」

櫻子「そ、そうかな」

撫子「その桜の髪飾り、取っておいて良かった」ナデナデ

櫻子「・・・うぅ//」

花子「!」キュンッ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:01:51.17 ID:jID3iyuF0
花子「・・・きぃー!」ガシガシ

櫻子「」ビクッ

撫子「は、花子!?ど、どうしたの?」

花子「な、なんでもないし!行ってきます!」タタッ

ガチャ バタン

櫻子「・・・」

撫子「・・・・・・櫻子」ギュッ

櫻子「ふぇっ、お姉、ちゃん?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:06:20.55 ID:jID3iyuF0
撫子「だれも、いないね・・・」

櫻子「え、うん・・・早くあか・・・私達も学校・・・」

撫子「休んじゃおうよ、櫻子・・・二人きりでいたいな・・・」モフッ

櫻子「え・・・」

撫子「このまま、ぎゅーってしてよ・・・?」

櫻子「あ、あ・・・あの、私・・・っ!?」カァァ


ピンポーン

?「おいこらー!櫻・・・あかりちゃんだぞあけろー!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:10:22.71 ID:jID3iyuF0
櫻子「え、この声・・・まさか」

撫子「・・・居留守、使おう?ここには誰もいないの」ギュウ

櫻子「わわっ、だ、駄目だよお姉ちゃ・・・」


?「あっれー?もう出たのかな?おーい!わたしー!!」ピンポーンピンポーン


櫻子(やっぱり櫻子ちゃんだ!)

櫻子(お姉さんには悪いけど・・・)

櫻子「はーぁーいー!」

撫子「っ!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:12:52.19 ID:jID3iyuF0
?「おぉ!いた!よっしゃあ!話があるのー!分かるでしょー!」


櫻子「い、行くよー!」バッ

撫子「あ・・・さく、らこ」ペタン

櫻子「・・・」チラッ

撫子「行っちゃうの?」

櫻子「う、えと・・・」

櫻子「ご、ごめんなさい!」ペコッ


タタタッ


オマタセー!
オオ!ワタシー!

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:17:56.25 ID:jID3iyuF0
~大室家前~

櫻子「や、やっぱり・・・」

あかり「あー、思った通りだよ・・・あかり、ちゃんでしょ?」

櫻子「う、うん。櫻子ちゃん、だよね・・・」オズオズ

あかり「ふふん、ご明察っ。身体はあかりちゃん、心は天下美麗の・・・」

櫻子「あ、あの・・・ここで大声であの・・・」

あかり「あ、そ、そっか。じゃあ歩きながら・・・ね?」

櫻子「うんっ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:23:37.12 ID:jID3iyuF0
あかり「なーんで入れ替わっちゃったんだろうね、私達」

櫻子「・・・うん」

あかり「このままだと色々大変だよね・・・特に私の心とあかりちゃんの身体が・・・」

櫻子「え?」

あかり「いやね、最初パニクって、とりあえずお姉さんの部屋行った・・・・・・ら」

櫻子「?」

あかり「な、なんでもない。なんでもない」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:26:03.05 ID:jID3iyuF0
櫻子「ええ!?気になるよぉ!!何!?」

あかり「・・・知らない方があかりちゃんの為だと思うな、あははっ」

櫻子「そ、そうなの?」

あかり「う、うん・・・」

櫻子「・・・そ、そっかぁ。分かったよぉ」シュン

あかり「・・・」

櫻子「・・・」

あかり「ねぇ、あかりちゃん」

櫻子「?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:28:58.89 ID:jID3iyuF0
あかり「私達、ずっとこのまま、なの、かな」

櫻子「・・・え」

あかり「ずっと、このまま、大人になっても。結婚しても。死ぬまで・・・」

櫻子「そ、そんなの!」

あかり「嫌?」

櫻子「い、いや・・・櫻子ちゃんの身体が嫌と言うわけじゃ・・・」

あかり「うん、分かってる。・・・私も嫌。戻りたい。・・・だから」

櫻子「?」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:33:53.46 ID:jID3iyuF0
あかり「慣れよう!」

櫻子「・・・・・・櫻子ちゃん、さっきと言ってることが逆な気がするんだけど」

あかり「いやね、いつ戻れるか分からないしさ。そもそも戻れるかどうかも分からないじゃん?」

あかり「いつまでもぎくしゃくしてたら戻った時大変だよ?ね?」

櫻子「そ、そだよ、ね!うん!」

櫻子(櫻子ちゃん、頼りになるなぁ・・・京子ちゃんみたい)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:37:52.58 ID:jID3iyuF0
~七森中前~

あかり「と、言うわけで、ここから先、私はあかりちゃん、あかりちゃんは私だからね!」

櫻子「うん!分かった気を付けるよぉ!」

あかり「よーし、じゃあ行k」



向日葵「・・・はぁ、櫻子、置いていくなんてひどいじゃありませんの」


あかり「あ、ごめん」

櫻子(櫻子ちゃん・・・)ガクッ

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:16:15.67 ID:jID3iyuF0
~昼休み・屋上~

ガチャ

櫻子「あ、櫻子ちゃん・・・」

あかり「あかりちゃん、ここにいたんだ・・・あはは。隣、いい?」

櫻子「うん、どーぞ」

あかり「よっ」ペタン

櫻子「・・・」

あかり「・・・」




櫻あか「つ、疲れた・・・!!」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:21:35.60 ID:jID3iyuF0
あかり「あぁー!駄目!無理無理!あかりちゃんに成りきるなんて・・・!」

櫻子「・・・あかりも。真似っこなんて無理だよぉ」

あかり「・・・誰に話しかけてもなかなか気付いてくれないし」

あかり「・・・こんな存在」ハァ

櫻子「あかり、今全否定されなかった!?」

あかり「あかりちゃん、ごめんね。影薄いの辛いね・・・」

櫻子「櫻子ちゃん・・・」ホロリ

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:25:51.00 ID:jID3iyuF0
櫻子「これからどうしよう、やっていける自信ないよぉ・・・」

あかり「いつまで続くんだろうねこれ。んー・・・っ」ノビー

櫻子「ちょっ!櫻子ちゃん、あかりの身体でそんな、やめてよ、パンツが!パンツが!」バッ

あかり「あわわ、ご、ごめんっ」

あかり「・・・あれ、と言うことは。結構私、パンツ・・・」

櫻子「・・・・・・」スッ

あかり「目逸らされた!?」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:29:45.77 ID:jID3iyuF0
あかり「いや、でも私スパッツ履いてたし・・・ううん、セ、セーフだよね、うん」

櫻子「スパッツでも多分あうとだと思うな・・・」

あかり「おおう・・・。でも、私あかりちゃんみたいに小学生っぽいパンツ・・・」ピラッ

櫻子「―――――!?」パシーン



あかり「マジすんませんでした」

櫻子「ばか!知らないもん!」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:36:37.32 ID:jID3iyuF0
あかり「あかりさんあかりさん」

櫻子「・・・」ツーン

あかり「あの、影薄い言ったこと謝るから許して貰えませんか・・・?」ドゲザァ

櫻子「そこ!?・・・別に良いけど」

あかり「ほんとっ!?」

櫻子「う、うん」

あかり「わーい!あかりちゃん大好きー!」ムギュー

櫻子(うぅ、あかりが。あかりが柔らかいよぉ)

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:44:27.24 ID:jID3iyuF0
~放課後・公園~

あかり「・・・ほーらハトー、こーいこーい」

ハト「?」

あかり「よーし、よし。そのままそのまま・・・とーりゃ!」

バササー

あかり「あー・・・」

あかり「んー、暇だなぁ」ペタン

あかり「・・・」ペタペタ

あかり「・・・」モニュ

あかり「・・・」ズーン

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:46:50.39 ID:jID3iyuF0
あかり「な、なんてこったい・・・見た目だけじゃ分からないってこと・・・?」ワナワナ

タッタッタッ

櫻子「おーい、櫻子ちゃーん」

櫻子「はぁ、はぁ・・・、ご、ごめんね。向日葵ちゃんに追いかけ回されてて・・・はぁ、けほけほ」

あかり「この裏切り者!削げー!」

櫻子「ええええええ!?」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:54:10.81 ID:jID3iyuF0
あかり「裏切り者ぉ、貧乳同盟を忘れたのかぁ!」グスッ

櫻子「意味分からないし結成もしてないよ!?」

あかり「・・・ぐす。それで向日葵はなんて?」

櫻子「あ、うん。・・・こほん」

櫻子『向日葵ちゃん!?櫻子、貴女遂に頭が沸騰したんですの!?あぁいつかと思っていましたけれど、ほら!病院に・・・!』

櫻子「って」

あかり「にゃろう・・・」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 13:57:39.94 ID:jID3iyuF0
あかり「元に戻ったら許さん・・・」ワナワナ

櫻子「ごめんね、あかり、つい・・・」

あかり「あはは。いいよ、それくらい」

櫻子「うぅ・・・」

あかり「それより、あかりちゃん汗だくじゃん、はい、ハンカチ」

櫻子「えへへ、ありがとぉ」

あかり「はい、こっち」

櫻子「うんっ」ペタ

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:01:10.59 ID:jID3iyuF0
櫻子「家帰らないとね」

あかり「うん、それが問題なんだよなぁ・・・、あかりちゃんのお姉さんなんか怖いし」ボソッ

櫻子「ふぇ?」

あかり「なーんでもない!なーんにも言ってないよ!」

櫻子「?」

あかり「うぅ、早く戻らないと・・・」

櫻子「うーん・・・あ、そうだ」

あかり「はいそこ!あかりちゃん!」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:03:55.63 ID:jID3iyuF0
櫻子「えへへ、昔お姉ちゃんと見たドラマで入れ替わりものあってね」

あかり「ktkr!」

櫻子「えと、あの・・・こうやって身体くっつけて」モジ

ムギュー

あかり「ふむふむ」

櫻子「石階段を勢いよくゴロゴロ転がるっていう・・・」

あかり「却下!却下!痛い痛い!」

櫻子「うぅ・・・」パッ

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:07:19.03 ID:jID3iyuF0
櫻子「後は・・・」

あかり「はいきた!」

櫻子「こうやってまず額をくっつけて・・・」

あかり「う・・・//な、なんかこれは恥ずかし・・・」

櫻子「そのまま振りかぶって思いっきり頭を・・・」

あかり「きゃーっか!!なんでそう痛いのばっか!?」

櫻子「後は電気ショックとか・・・」

あかり「」ブンブン

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:10:32.81 ID:jID3iyuF0
あかり「お姉さんと普段一体なんのドラマ見てるのさ!?」

櫻子「え、昔の教育ドラマとか・・・」

櫻子「S〇Uとか・・・」

あかり「スプラッタ!?」

櫻子「お姉ちゃん怖いのとかそういうの好きなの。えへへ、怖がりなんだけどね」

あかり(絶対嘘だよ、うん。何か裏があるよ)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:14:40.54 ID:jID3iyuF0
櫻子「えへへ、あとはあとはー・・・」

あかり「・・・」

あかり「あかりちゃん、お姉さんと仲良いね」

櫻子「うんっ、お姉ちゃん大好き!」

あかり「そっか・・・いいな」

櫻子「?」

あかり「あはは、私、姉ちゃんとか妹とかと・・・そんなに仲良くないからさ。なんか、乾いたっていうか」プラプラ

櫻子「・・・」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:17:51.29 ID:jID3iyuF0
あかり「なんかよく出てけって言われるし」

あかり「こう、よく邪魔だーとかうるさいーとかさ」

あかり「えへへ、だからあかりちゃんがちょっと羨ましいなっ」ジワッ

あかり「あれ・・・う、なんだよ、もう」グシグシ

櫻子「・・・そう、かな?」

あかり「?」

櫻子「あかりは、そうは見えなかったけどな」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:22:40.81 ID:jID3iyuF0
櫻子「過ごしたのは朝だけだけど、櫻子ちゃんが気に病むことじゃないよ」

あかり「でも・・・」

櫻子「櫻子ちゃん。ほら、素直じゃないから。お姉ちゃんも妹ちゃんもみんなそうなんだよ」

あかり「・・・」

櫻子「二人とも、きっと本心では櫻子ちゃんのこと好きだと思うよ」

あかり「・・・ほんと?ほんとに?」

櫻子「うんっ」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:27:33.05 ID:jID3iyuF0
あかり「・・・」グシグシ

櫻子「だから、泣かな・・・」

あかり「な、泣いてないし!」

櫻子「・・・」

櫻子「そっかぁ、そうだよね。櫻子ちゃん、強いもんね」

あかり「そうそう!もー、でも少ししんみりしちゃった!このー、あかりちゃんのせいだぞ!」ガバァ

櫻子「あわわっ、ちょ、ここベンチベンチっ!」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:30:59.92 ID:jID3iyuF0
ムギュー

櫻子「わ、とと・・・危ないよ櫻子ちゃん・・・」

あかり「あかりちゃんうるさいっ、もーすこしギュッとさせたらいい!」

櫻子「・・・やっぱり泣いてる?」ナデナデ

あかり「泣いてないし!」グリグリ

櫻子「いたたっ、お団子が!お団子が痛いよ!?」

あかり「・・・む、わがままだなぁ」ギュッ

櫻子「ええー・・・」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:34:23.44 ID:jID3iyuF0
櫻子「・・・もう、夜だね」

あかり「うん」

櫻子「最近寒くなってきたよね」

あかり「今暖かいから分かんない」ギュッ

櫻子「えへへ、櫻子ちゃんほんと暖かいね」

あかり「身体、あかりちゃんだけどね」クスッ

櫻子「・・・そうだった」

あかり「あかりちゃんらしくない」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:37:04.33 ID:jID3iyuF0
櫻子「櫻子ちゃんの身体になって、ちょっと移ってきたかも?」

あかり「あ、言ったなー!?私がアホの子みたいじゃないかー!」

櫻子「天然って言うかも」ナデナデ

あかり「もー、もう撫でんなー!」

櫻子「えへへ、お昼のお返しだよぉ」

あかり「ぐぬぬ」

櫻子「いーこいーこ」ナデナデ

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:43:20.97 ID:jID3iyuF0
あかり「ねぇ、あかりちゃん?」

櫻子「?」

あかり「元に戻らなかったらさ、私達、ずっとお互いのままで生きていかなきゃいけないのかな」

櫻子「かも・・・」

あかり「・・・私のままでいたいな。もう疲れたよ」

櫻子「うん・・・」

あかり「私のままで、あかりちゃんとこうしてたい、な」

櫻子「・・・え」

あかり「・・・!」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:46:50.50 ID:jID3iyuF0
あかり「え、あ、あははっ!私何言ってるんだろ、なんか、これじゃアレみたいだね・・・」ガバッ

櫻子「・・・あかりも」

あかり「・・・」

櫻子「あかりも、あかりのままでこうしてたかったな」

あかり「あかりちゃん、えと、あの、それさ」

櫻子「えへへ、告白みたいだね」

あかり「うん・・・あの」

櫻子「ねぇ、櫻子ちゃん」キュッ

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:51:11.83 ID:jID3iyuF0
キュッ

あかり「・・・!」

櫻子「あの、ね、たまに二人でこうやってね。会ってね・・・お話、しよ?」

櫻子「その時だけは・・・そのままの二人で・・・えと」

櫻子「うう・・・」カァァ

あかり「・・・あかりちゃん」

櫻子「・・・」

あかり「顔、上げてよ」

櫻子「やだ・・・な、なんか恥ずかしいもん」

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:54:25.36 ID:jID3iyuF0
あかり「いいから」

櫻子「・・・」ジッ

コツン

櫻子「・・・あう」

あかり「ねぇ、さっきのこと、約束だからね」

櫻子「・・・うん」

あかり「ずっと、だからね」

櫻子「うん・・・」

あかり「えへへ、ありがと、あかりちゃん。なんか慰められてばっかり」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 14:57:08.43 ID:jID3iyuF0
櫻子「やっぱり、泣いてた・・・」

あかり「泣いて、ないし」

櫻子「でも、今、泣いてるよ?」

あかり「女の子は恥ずかしいと涙出るんだって、姉ちゃんが昔言ってた」

櫻子「櫻子ちゃんも、あかりと同じ、なの?」

あかり「うん、なんかドキドキしてるの」

櫻子「えへへ、よかったぁ。あかりだけじゃなかった」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:01:54.45 ID:jID3iyuF0
あかり「・・・あの、さ」

櫻子「・・・ん?」

あかり「昔、ほんと昔聞いたんだけどね・・・?」

櫻子「・・・うん」

あかり「えと、き、キスしたら入れ替わりが戻るお話もあるって、聞いた事が、あるの」

櫻子「だから・・・?」

あかり「えと、だから良かったら私と・・・・・・おっ・・・・・・?」

グィ

チュ

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:07:00.38 ID:jID3iyuF0
あかり「・・・!」カァァ

櫻子「・・・・・・ん、もう、遅いよ、櫻子ちゃん」

あかり「ご、ごめん・・・あ・・・戻らな」

グィ

チュー

あかり「!?」

櫻子「何回かしたら・・・戻るかも?」

あかり「なっ・・・」

櫻子「・・・いや?」

あかり「・・・・・・・・・嫌じゃないです」

櫻子「ふふ、よかったぁ」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:10:22.89 ID:jID3iyuF0
櫻子「じゃあ、もう一回・・・」

あかり「ま、まって・・・」

櫻子「んみゅ」

あかり「えと、・・・私からして、いい?」カァァ

櫻子「・・・」

櫻子「え、あ、あの・・・!?」カァァ

あかり「な、なんだよー・・・身体入れ替わってるんだから、する度に入れ替わってもいいじゃん・・・」

櫻子「あ、あわわ・・・」

あかり「逃げない」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:13:21.85 ID:jID3iyuF0
あかり「じゃあ、する、から」

櫻子「・・・」ギュッ

あかり「ねぇ、あかりちゃん」

櫻子「・・・?」パチ

あかり「ずっと一緒にいてね」

櫻子「・・・うん、ずっと。ずっと一緒に」



チュウ

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:18:08.69 ID:jID3iyuF0
~七森中前~

櫻子「ほら、早くしろよ向日葵遅れるぞ!」

向日葵「ま、待ちなさいな・・・私は貴女みたいに体力は・・・」

櫻子「ほら、おーそーいー!」



ちなつ「あかりちゃん、今日一限何の授業だったっけ?」

あかり「えっとね・・・理科かな」

ちなつ「わ、じゃあ移動教室だ。急ごっ」

あかり「うんっ」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:20:42.10 ID:jID3iyuF0
向日葵「あら、二人とも」

ちなつ「あ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃんおはよう」

櫻子「おっはよー!」

あかり「あはは、櫻子ちゃん朝から元気だね」

櫻子「ふふん、それが魅力の1つだからね!」

向日葵「馬鹿言ってないで早く行きますわよ」

櫻子「なにをー!?」



キーンコーンカーンコーン

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 15:24:27.83 ID:jID3iyuF0
ちなつ「わわ、やばっ!?」

向日葵「走りますわよ!」



タッ


あかり「・・・」

櫻子「・・・」



キュッ


櫻子「おはよっ
あかりちゃん!」

あかり「おはよう、櫻子ちゃんっ」



~おわり~