1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:10:21.05 ID:OeDEEIzKO
※「Fate Grand/Order」SS
※キャラ崩壊注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504105821

引用元: 源頼光「母は許しませんよ!」 


 
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:11:12.68 ID:OeDEEIzKO
ぐだ男「ドクター! ドクタァーーー!!!」

ロマニ「ぐだ男君!? どうしたんだい、血相変えて!」

ぐだ男「匿って!」

ロマニ「へ?」

ぐだ男「誰に聞かれても、『俺はいない』って答えて! じゃ、よろしく!」

ロマニ「ちょ、ちょっと!?」

ロマニ「誰に聞かれてもって、そもそも誰に追われて――」


シュイン(扉開く)


源頼光「――失礼致します」ゴゴゴゴゴゴ

ロマニ(あっ、これかぁ……)

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:15:17.85 ID:OeDEEIzKO

ロマニ「や、やぁミス・頼光。どうかしたの?」

頼光「いえ……」キョロキョロ

頼光「ロマニ様? こちらにマスターがいらっしゃいませんでしたか?」

ロマニ「ぐっぐだ男君かい!?」

ロマニ「い、いやぁ……来てないよぉ?」ニ、ニコッ

頼光「然様ですか」ニッコリ

頼光「これは大変お騒がせ致しました……私、突然押しかけるような無礼を」ペコリ

ロマニ「は、ははは。そんな大したことじゃないさ」

ロマニ(良かった。そこまで怒ってない……ぐだ男君が大げさだったのかな?)

頼光「あ、ロマニ様?」

頼光「失礼ついでにもう一つ、お頼みしたいことがあるのですが」

ロマニ「うん、なんだい?」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:15:52.67 ID:OeDEEIzKO

頼光「もしマスターと会うことがあれば、こう言伝をしていただきたいのです」

頼光「――『母から話がありますので、疾く部屋まで参りなさい』、と」ゴゴゴゴゴゴゴ

ロマニ「」

頼光「お願いできますでしょうか?」ゴゴゴゴゴゴ

ロマニ「ハイッ」ガクブル

頼光「まぁ! ありがとうございます」パァッ

頼光「では、私はこれで」ペコリ


シュイン(扉閉じた)


ロマニ「……」

ロマニ(あ、少し漏らした)

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:16:26.03 ID:OeDEEIzKO

ぐだ男「い、行った? 頼光さんもう行った?」

ロマニ「ぐだ男君! 君一体何やらかしたんだい!? ミス・頼光、怒髪天衝だったよ!?」

ロマニ「迫力すご過ぎて寿命ちょっと縮んだよ! いや、むしろ縮むだけで済んで良かったよ!」

ぐだ男「お、落ち着いてドクター!」

ぐだ男「これには…深い事情があって……」

ロマニ「事情?」

ぐだ男「その……今夏のイベントで頼光さん、クラスチェンジしたよね」

ロマニ「あ、あぁ。確かバーサーカーからランサーに」

ぐだ男「そう。水着になった」

ぐだ男「水着姿の頼光さんが普段何て言ってるか、知ってる?」

ロマニ「うーん、いや……」

ぐだ男「『風紀の乱れは許しません』」

ぐだ男「あの格好で、『風紀の乱れは許しません』、なんだ……!」プルプル

ロマニ(ものすごい力説)

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:20:24.70 ID:OeDEEIzKO

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:21:13.97 ID:OeDEEIzKO
ぐだ男「いや、それはいいんだ。もう諦めた」

ぐだ男「金時も『大将……頼光サンはああなったらもう聞かねえ』って匙投げてるし」

ぐだ男「俺自身、何度言っても」


   頼光『まぁ、マスター! 私の格好が風紀を乱すと、そう仰るのですか?』

   頼光『他の方ならいざ知らず、母が斯様な装いをしたところで! 一体何の乱れがありましょうや!』


ぐだ男「こんな感じで」

ロマニ「あぁ……うん、ミス・頼光はね……」

ぐだ男「上着を着てくれないのも、諦めた」

ぐだ男「あの格好で世話を焼かれるのも、何かと密着されるのも、もう諦めたんだ」

ロマニ「ぐだ男君、自慢かな? 殴ってもいいかな?」

ぐだ男「ただ……!」

ぐだ男「ただ、これだけは何としても見つかる前に処分しないと……!」ゴソゴソ

ロマニ「うん? それはDVD、かい?」


シュパーン!!(扉開いた)


頼光「そこまでですっ!!!」

ぐだ男「ら、頼光さんッ!?」ビクーッ

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:21:55.95 ID:OeDEEIzKO

頼光「マスター、やはりここに隠れてらしたのですね……!」ズンズン

ぐだ男「あわわわわわわ」

ロマニ「ミ、ミス・頼光! 落ち着いて! いったん話し合いを――」

頼光「ロマニ様」ギロリ

ロマニ「」

頼光「先ほどの虚言、今この場での行い如何によっては不問と致しますが」

頼光「どうなさいますか……?」ゴゴゴゴゴゴゴ

ロマニ「あっ、あー! ボク、そう! 管制室に行く用事があったんだ! いや~うっかり!」

頼光「あらあら。それはいけませんね」

ぐだ男「ド、ドクター!?」

ロマニ「それじゃあ後は若い人だけでごゆっくりー!」ダダダ

ぐだ男「おいこら! 待てロマン野郎!」

ぐだ男「このっ……ドクタァァァアアア!!!」

ぐだ男「くそっ! 助けろよ、助けてよぉ! 僕はまだ2歳なんだぞ!?(FGOリリースから)」

頼光「――さて、マスター?」

ぐだ男「」ビクッ

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:23:34.95 ID:OeDEEIzKO

頼光「その懐のものをお見せなさい」

ぐだ男「こ、これは! 頼光さん、これだけは!」

頼光「お 見 せ な さ い」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ぐだ男「ハイ」

頼光「確かに」

頼光「」チラリ

『私のヘビ女がドス  な後輩に調教されて公の場で脱皮するDVD』

頼光「なっ!!!///」

ぐだ男「頼光さん」

頼光「こ、こんなっ! これは、その!///」

ぐだ男「ら、頼光さん! 俺の話を!」

頼光「こんな……」

頼光「うぅっ」ポロッ

ぐだ男「!!」

頼光「マ、マスターが、ひっく。こんなものをお持ちで、いらっしゃるなんて」ポロポロ

ぐだ男「あ、あ、あ……」

もっとマンガで分かる!Fate/Grand Orderより
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira144284.jpg

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:26:20.67 ID:OeDEEIzKO

ぐだ男「き、聞いてくれ、頼光さん」

ぐだ男「これは、リヨ子から無理矢理押し付けられたもので」

ぐだ男「でも清姫の手前、捨てるなんてこともできなくて」

ぐだ男「決して! 決して中身は見てないんだ!」

頼光「……」グスッ

ぐだ男「ただ、清姫と仲の良い頼光さんが見たら、いい気はしないだろうなと思って」

ぐだ男「その一心で隠し持っていただけなんだ! 信じてくれ!」

頼光「……」

頼光「……他の、春画は」

ぐだ男「」ギク

頼光「私が切り刻んだ、マスター秘蔵の春画の数々。あれらはどうなのです?」

ぐだ男「あ、れは、その。あの」ダラダラ

頼光「――やはり」ゴ

頼光「やはりあのようなモノに、心惑わされていたのですね……!?」ゴゴゴゴゴゴ

ぐだ男「あわわわわわわわ」ガクブル

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:27:40.56 ID:OeDEEIzKO

頼光「許せません……! ええ、ええ、ご禁制です! このような風紀の乱れ……!」

ぐだ男「ら、頼光さん! その、実は」

頼光「風紀の乱れ、それ即ち、我が子らに近寄る蟲の存在!」

頼光「この頼光、風紀を守るためなら鬼になります! そう、例え春画であろうとも、一片足りとて残しませんッ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

ぐだ男(だ、駄目だ! このまま頼光さんを暴走させたら……!)

ぐだ男(言うしか……言うしかない!)

ぐだ男「頼光さん、聞いてくれーーー!!!」

頼光「なんです、この期に及んで」ゴゴゴゴゴゴ

ぐだ男「た、確かに認める。  本や薄い本を隠し持っていたことは、認めるよ」

ぐだ男「でも! それには、その! 理由があって!」

頼光「聞く耳持ちません」

ぐだ男「だって、その……あまりにも、堪らなかったから……」

頼光「? なんです、もっとはっきり仰いませぬか!」

ぐだ男「――ッ!」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:29:49.34 ID:OeDEEIzKO

ぐだ男「だから!」

ぐだ男「頼光さんが水着姿で話しかけたり! ひ、膝枕してくれたりするから!」

ぐだ男「我慢できなかったんだ!!

ぐだ男「頼光さんにバレないよう、  本でこっそり夜中に  てたんだぁぁぁーーー!!!」

頼光「」

ぐだ男「」ゼェハァ

頼光「……」

ぐだ男「……」ハーハー

ぐだ男(ぐああああ穴があったら入りたい穴があったら入りたいああああ)プルプル

頼光「…………」

頼光「………………」

頼光「ッ!?///」ボンッ

ぐだ男(うああああああああああああああああああああああああ)プルプルプルプル

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:30:48.98 ID:OeDEEIzKO

頼光「なっ、そっ、そんな///」ワタワタ

ぐだ男「ほ、本心です」

頼光「わ、私はあくまで風紀を、子らに近づかぬよう、そのっ///」

ぐだ男「お、俺には頼光さんが、一番み、魅力的に感じたんだ」

頼光「私は母ですよ!?///」

ぐだ男「じ、実の親子じゃないでしょう! 俺にとって頼光さんは、一人の女性だ!」

頼光「なっ、なっ///」

ぐだ男「綺麗で優しくて! 強くて泣き虫で素敵なっ! 一人の女性なんだーーー!」

頼光「~~~~~~ッ!///」カァアアアッ

頼光「しっ失礼します!///」ダダッ

ぐだ男「ら、頼光さん!?」


シュイン(扉閉じた音)


ぐだ男「…………」

ぐだ男(やっちまったーーー……!!!)

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:31:20.35 ID:OeDEEIzKO

その後

ランサー「よぉ大将。噂になってるぜ? 男見せたってな」ニヤニヤ

ぐだ男「うるへい」

金ぴか「くっくっくっく、ざ、雑種よ。お前はどこまで、っくっくっく」プルプル

ぐだ男「くっ……殺せ!」プルプル

金時「……大将」

ぐだ男「き、金時!」

金時「その、まァなんだ……」

ぐだ男「金時……お前なら分かるよな!? 俺の気持ち、分かってくれるよな? な?」

金時「頼光サンのこと、頼んます!」ビシーッ

ぐだ男「金時ぃぃぃいいいい!!!」


頼光「――マ、マスター?」


ぐだ男「!?」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:32:11.20 ID:OeDEEIzKO

ぐだ男「ら、頼光さん…その格好…」

ぐだ男(水着の上から、Tシャツ……!!)

頼光「これは、その。ブーディカさんやエミヤさんに相談したら、これを着なさいと」テレテレ

頼光「バーサーカーであった頃の衣装よりも尚、慎ましやかになるからと、そう薦められまして」モジモジ

頼光「……似合い、ませんでしょうか?」

ぐだ男「に、似合います!!」グワッ

ぐだ男「すっごい似会います!! 最高です!!」

頼光「」ポカーン

ぐだ男「あ! いや、その……似合いすぎてて、つい……」テレテレ

頼光「……」

頼光「……くす」

頼光「それでしたら……はい。私も……とても嬉しく思います」パァ

ぐだ男(あ……笑って……)

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:32:45.31 ID:OeDEEIzKO

頼光「では私、朝餉の準備を手伝わねばなりませんので」

ぐだ男「あ、うん。わ、分かった」

頼光「また後で」

頼光「――あなた///」

ぐだ男「えっ」

頼光「」ニコリ

タッタッタッタ……

ぐだ男「」ポカーン

ランサー「」ニヤニヤ

金ぴか「」ニヤニヤ

ぐだ男「」ハッ

ぐだ男「な、なんだ!? なんか文句でもあるのか!?」

ランサー「いやぁ~? 全っ然ねえぜ? 何せ狗でも食わねえからな」ニヤニヤ

金ぴか「フン。とんだ三文芝居だ。まっこと貴様に相応しい」ニヤニヤ

ぐだ男「俺も飯! 食堂行くからな!」ズンズン

ランサー「おっと、護衛は任せな」ニヤニヤ

金ぴか「道化よ、我をもっと愉しませろよ?」ニヤニヤ

ぐだ男「ついてくんじゃねえええーーー!!!」ダダダ

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/31(木) 00:33:20.49 ID:OeDEEIzKO

ロマニ「……ふぅ」コソッ

ロマニ「何はともあれ、一件落着してよかった」

ロマニ「けど……」チラッ

清姫「ますたぁ……ますたぁ……うふふふ」ゴゴゴゴゴゴ

静謐「マスター……」ゴゴゴゴゴゴゴ

ロマニ(ぐだ男君、負けるな……!)


終わり