2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 00:11:08.62 ID:r4GxtNoA0


お菓子


雪乃「今日はお茶請けにマカロンを焼いてみたわ」スッ

八幡「お、いつも悪いな」パクッ

雪乃「………………」

八幡「………………」モグモグ

雪乃「……その、味はおかしくないかしら?」

八幡「おう、いつも通り美味いぞ」

雪乃「……そう」フゥ



引用元: 雪乃「本当に救いようのないクズね」 


3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 00:11:42.53 ID:r4GxtNoA0


八幡「………………」モグモグ

雪乃「美味しかったなら“美味しい”と言うのが作った人への礼儀というものでしょう」

八幡「毎日美味しいものを食べてるとそれに慣れちまうんだよなぁ」

雪乃「そんなことも言えないなんて貴方は……」

八幡「……いつも作ってきてくれて、ありがとな」

雪乃「本当に救いようのないクズね」クスッ



14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 20:21:16.16 ID:r4GxtNoA0


手袋


八幡「……早く来すぎたか?」キョロキョロ

雪乃「………………」オドオド

八幡「まだ約束の30分前なのになんでいるんだよ……」

雪乃「…………あっ」ジー

八幡「……よう」

雪乃「人を回せている状況でよく悠々と歩いてくるわね」フンッ



15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 20:22:08.89 ID:r4GxtNoA0



八幡「いや、まだ予定の時間になってないし……」

雪乃「何を言っているのかしら、この男は」

八幡「もしかして楽しみにして早く来すぎたとか?」

雪乃「そんなわけないじゃない。社会人なら約束の一時間前に来るのが当然でしょう」

八幡「いや、俺別に社会人じゃない……ってもしかして三十分前から待ってたとか…?」

雪乃「そ、そんなはずないでしょう」



16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 20:24:23.96 ID:r4GxtNoA0



八幡「ふーん」ニヤニヤ

雪乃「気持ち悪い顔で私を見るのをやめなさい。警察に通報されたいのかしら」

八幡「へいへい。まだちょっと時間も早いけど行くか」

雪乃「………………」スッ

八幡「その手はなんだよ」

雪乃「私はこんな寒空の下三十分も貴方を待っていたのよ?手の冷えた私に手袋の一つでも貸すのがマナーでしょう」



17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 20:25:21.86 ID:r4GxtNoA0



八幡「悪いけど手袋なんて持ってなくてな。持ってないものは貸せないだろ」

雪乃「気の利かない男ね…」

八幡「……自分だって手袋を忘れてるくせに」ボソッ

雪乃「んっ」スッ

八幡「だから手袋は持ってないって言っただろ」ジー

雪乃「あなたが気の聞かない男だということは分かったわ」



18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/04(土) 20:26:27.91 ID:r4GxtNoA0



八幡「だったらこの手はなんだよ」ジー

雪乃「てっ、手袋を持っていないことは分かったわ。なら手袋の代わりに手を温めるのが男子としてのマナーでしょ」

八幡「へいへい。自販機で飲み物を買ってくるからちょっと待ってろ」

雪乃「え?」ショボン

八幡「…と思ったけど自販機まで距離があるからお前もついてこいよ」ギュッ

雪乃「い、いきなり女子の手を握るなんて、本当に救いようのない男ね」