2: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:23:48.64 ID:JjplSp8Io
モバP「……今日は少し寒いな、晶葉」
晶葉「ああ、助手か、いつの間に来てたんだ」
モバP「今来たところだよ。なんだ、またなんか作ってるのか」
晶葉「今、ちょっと手が離せないんだ」
モバP「何やってんだ?」
晶葉「見てわからないか?」
モバP「わからん」
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 13 Sweet Witches' Night ~6人目はだぁれ~
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3: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:24:23.72 ID:JjplSp8Io
晶葉「まあ、見ただけじゃわかんないか」
モバP「なんだそれ」
晶葉「節分用の鬼ロボだ、うまくいけばライブにも間に合う」
モバP「鬼には見えないな」
晶葉「外装は最後に取り付けるからな」
モバP「なるほど」
晶葉「それで、何か用か? 手が離せないんで、このままの格好で聞くけど」
4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:24:54.86 ID:JjplSp8Io
モバP「忍の実家から林檎が送られてきてな」
晶葉「すまないな、手が汚れてるんで」
モバP「大体予想は付いてた、剥いて切ってから持ってきてるよ」
晶葉「……一人、だよな?」
モバP「俺一人だ、ちゃんとフォークも持ってきてるよ」
晶葉「あ、ああ……」
モバP「ほら」
5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:25:26.68 ID:JjplSp8Io
晶葉「……あーん」
開いた晶葉の口の中に、小さく切った林檎を入れるモバP。
晶葉がしゃくっと食べると、残りの半分を自分の口の中に放り込む。
晶葉「あ、ああっ」
真っ赤になる晶葉。
モバP「どうした?」
晶葉「……意地悪だな、助手は」
6: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:25:57.54 ID:JjplSp8Io
モバP「何が」
晶葉「そういう不意打ちは良くない」
モバP「じゃあ……」
しゃりっと林檎を囓るモバP。
半分をフォークに刺したまま、晶葉へと向ける。
モバP「逆ならいいのかな?」
晶葉「……馬鹿」
7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:26:23.99 ID:JjplSp8Io
それでも晶葉は口を開ける。
しゃくしゃくと林檎を食べる。
モバP「美味い林檎だ」
晶葉「ああ」
モバP「ほら」
三つ、四つとモバPは林檎を晶葉の口へと運ぶ。
モバP「うまいか?」
8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:26:59.33 ID:JjplSp8Io
晶葉「美味しい」
モバP「そりゃ良かった」
晶葉「そこの部品取ってくれ」
モバP「どれだ?」
晶葉「後ろの壁の所、赤い縞模様のシールが貼られている奴だ」
モバP「14番て書いてある奴?」
晶葉「16番」
9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:27:26.03 ID:JjplSp8Io
モバP「どれくらい掛かりそうだ?」
晶葉「今日一日はかかるかな」
モバP「それは困ったな」
晶葉「今日と明日はレッスンも入ってなかったと思うが?」
モバP「俺の午後の時間が空いている」
晶葉「うん」
モバP「食事にでも誘うつもりだったが」
10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:27:53.40 ID:JjplSp8Io
晶葉「……すまない」
モバP「いいさ。そうだな、愛海か笑美が空いてたかな」
晶葉「待て」
モバP「まさかとは思うが、予定を変える?」
晶葉「おい、この私が、池袋晶葉が、色恋沙汰で予定を変えるとでも?」
モバP「実のところ、それで変えるよう女なら、はなっから食事には誘わない。それでこそ池袋晶葉だと思うよ」
晶葉「ああ、変えてたまるか。だけど、私は欲張りなんだ。助手との食事の機会も逃したくない」
11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:28:20.80 ID:JjplSp8Io
モバP「じゃあどうする?」
晶葉「高級な弁当は嫌いかな?」
モバP「冷や飯は、嫌いじゃない」
晶葉「それじゃあ、二つ注文だ」
モバP「喜んで」
ロボから手を離さない晶葉と、それを眺めているモバPに弁当が届けられたのは三時間後。
モバP「三時間も、よく続くものだな」
12: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:28:47.04 ID:JjplSp8Io
晶葉「それをずっと眺めている助手も相当なものだと思うぞ」
モバP「楽しみがあるからな」
晶葉「弁当か?」
モバP「弁当を君に食べさせるという楽しみが」
晶葉「……馬鹿」
モバP「予測していなかったとは言わせないぞ、天才池袋晶葉ともあろう者が」
晶葉「それを大声で吹聴するのが馬鹿だと言ってるんだ」
13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:29:15.52 ID:JjplSp8Io
モバP「それは否定じゃなくて肯定だな。それでは、食べさせてあげよう」
晶葉「あ……むぅ……」
モバP「ほら、あーん」
晶葉「……馬鹿。……あーん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:29:44.07 ID:JjplSp8Io
モバP「ほら、あーん」
晶葉「あーん」
モバP「美味いか? みかん」
晶葉「甘い」
モバP「晴の実家から送ってくれたんだぞ」
晶葉「御礼を言っておいてくれないか」
15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:30:12.18 ID:JjplSp8Io
モバP「ああ」
晶葉「もう一つ食べたい」
モバP「ん」
晶葉「あーん」
モバP「来月には退院できるそうだから」
晶葉「それは有難いな」
モバP「馬鹿な真似するなよ」
16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:30:43.18 ID:JjplSp8Io
晶葉「胸に刻みつけておくよ」
モバP「……ロボ爆発させて両手足負傷って……」
晶葉「面目ない」
モバP「負傷で良かった。不随になってたらどうする気だよ」
晶葉「捨てられたかな」
モバP「次同じ事言ったら本気で怒るぞ」
晶葉「すまない。でも、顔と身体に傷跡が残らなくて良かった」
17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:31:10.90 ID:JjplSp8Io
モバP「まさかそんなこと言うとはな……」
晶葉「君に見せられなくなる」
モバP「馬鹿、傷痕あろうが無かろうが池袋晶葉は池袋晶葉だ」
晶葉「……」
モバP「お、ぉい、泣くなよ、おい、ちょっと」
晶葉「すまない」
モバP「ほら、みかん食え、みかん」
晶葉「……うん」
18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:31:42.52 ID:JjplSp8Io
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晶葉「はい、あーん」
晶葉「美味しいですか?」
晶葉「そうですか。それは良かったですね」
晶葉「柔らかいチーズでしょう?」
19: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:32:11.02 ID:JjplSp8Io
晶葉「覚えていますか? 及川さん」
晶葉「あの人のお孫さんが、今じゃ牧場のご主人なんですよ」
晶葉「時々、こうやって送ってくれるんですよ。有難いことですね」
晶葉「あら、おねむですか?」
晶葉「それじゃあ、少し寝ましょうか」
晶葉「ロボちゃん、ロボちゃん」
きゅらきゅらきゅらきゅら
20: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/05(日) 01:32:39.91 ID:JjplSp8Io
晶葉「まさか、私の開発した介護ロボが貴方のお世話をするなんてね……」
うさうさ
晶葉「ああ、私はいいのよ。それより、この人に毛布を」
うさうさ
きゅらきゅきゅきゅ
晶葉「……今日は、少し寒いですね、貴方」
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