1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 18:45:00.91 ID:CCsHCSRF0
P「理由は適当につけて電気も使えなくして」

小鳥「ついでに変な声を流すとかして心霊現象っぽく驚かしちゃいましょう!1人なら相当怖いですよ」

P「なるほど、流石です」

引用元: P「夜の事務所にアイドルを閉じ込めてみよう」 



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12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:03:09.97 ID:CCsHCSRF0
春香「もしもし、プロデューサーさんですか?」

P『ああ、まだ事務所の近くにいるか?』

春香「はい、まだそこまで遠くには」

P『良かった、春香が忘れ物してたからさ』

春香「えっ、本当ですか?何をわs」

P『それじゃ事務所に来てくれ、待ってるぞ』ピッ

春香「あ……きれちゃった……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:07:47.45 ID:CCsHCSRF0
ガチャッ

春香「ごめんなさい、遅くなってしまいました!」

シーン

春香「あれ……?誰もいない?」

春香「あのー、プロデューサーさーん?」

シーン

春香「おかしいなぁ……給湯室にもいない……もしかして御手洗かな」

プツッ

春香「ヒッ……て、停電!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:14:19.05 ID:CCsHCSRF0
春香(ま、真っ暗……よく見えない……)

春香「あ、あのプロデューサーさん!!春香です!忘れ物を取りに来ました!」

春香「……」

―――――――――――――――

P「かなり心細そうな顔してますね」

小鳥「ふふっ、このカメラなら真っ暗でも表情が丸分かりです」

P「この経費はどこから?」

小鳥「……」

―――――――――――――――

春香「あ、あの誰かいませんか……?」

春香「誰か……」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:18:10.64 ID:CCsHCSRF0
春香「と、とにかく電気点けなきゃ……」

ガッ

春香「あうっ……いたたっ……」

春香「位置が良く分かんない……あれ?ブレーカーってどこだったっけ……」

春香「……」

春香「多分……向こうだったような……」

ガタガタッ

春香「キャッ!?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:22:28.84 ID:CCsHCSRF0
春香「……」

シーン

春香「き、気のせいd」

ガタッ

春香「ヒイッ!?」

シーン

春香「……い、いや……も、もう、出る……早く……扉はあっちだよね」

ガンッ

春香「っ……痛い……」

―――――――――――――――

P「半泣きですね……」

小鳥「ええですね」

P「良心が痛むような……」

小鳥「私も痛みまくりですよ!!むふふ」

―――――――――――――――

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:27:26.72 ID:CCsHCSRF0
春香「や、やっと出られ……」

ガチャ

春香「あ、あれ?あかない?」

春香「えっ!?ど、どうして!?」ガチャガチャ

春香「そんな、何で……?こんな時に……」ガチャガチャ

春香「……そ、そうだ……携帯で助けを……」ガサゴソ

春香「あれ?な、無い……」

春香「もしかしてさっきぶつかった時に落としちゃった……?」

春香「だ、誰か……プロデューサーさん!プロデューサーさん!!」ガチャガチャガチャ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:31:15.98 ID:CCsHCSRF0
春香「……ダメだ、開きそうもないよ……」ヘタッ

バンッ

春香「!?」ビクッ

春香「……な、何なの……?」

バンバンバン

春香「ヒッ……はっ……あぁ……ぅ……」

シーン

春香「……プロデューサーさん……怖いよぉ……助けて……」グスッ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:37:15.83 ID:CCsHCSRF0
アァァァァ……

春香「ぇ……?」

ォ゛ァ゛ァァァ゛ッァ゛

春香「ぁ……ぅ……」ガクガク

春香「だ、出して!もう出してよ!!」ガチャガチャ

バンバンバンバン

春香「あけて、あけてってば!!」ガチャガチャ

ウァァァァッァアアアア゛

春香「お願い、だからぁ……!」ガチャガチャ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:41:49.11 ID:CCsHCSRF0
ガチャガチャ

春香「……あれ?私ドアノブ動かして無い……よ」

ガチャガチャガチャガチャ

春香「あ……あ……だ……れ……?」ペタン

ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァアアァ

春香(……プロデューサーさん……お願い……私を守って……)ギュッ

ガチャッ

P「お困りのようだな」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:45:47.12 ID:CCsHCSRF0
春香「ぷ、プロデューサーさん……?」

P「すまなかったな、春香……これh」

春香「うわああああああああああん!!」ガバッ

P「おふっ!?」

春香「うっ……うぅ……ふぅう……あぅぅ……」ポロポロ

P「こ、怖かったな、春香?もう大丈夫だぞ」

春香「ぇぅ……ぅ……ヒッグ……」ギュウウウ

小鳥(このシーンもちゃんと撮っておかないと)

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 19:51:49.56 ID:CCsHCSRF0
春香「……」ツーン

P「本当にごめん、本来はもっと早くネタばらしするつもりだったんだ……」

小鳥「春香ちゃんの反応があまりに良かったからつい……」

春香「別にもう怒ってませんよーだ。ただこんなことされるなんてショックだなー」

P「はい……言い訳のしようもございません」

春香「ちゃんと反省して下さいね。これでも年頃の女の子なんですから!」

春香(……でも、プロデューサーさんに……あんなに長い間抱きしめてもらえて……良かったな)

小鳥(って顔してるわね……)

finnn

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:09:36.22 ID:1vvC86Ls0
P「次は……響にするか」

小鳥「あの子は今日は一人で収録ですよね」

P「ええ。でもいったん事務所に帰ってくるはずなんで……うん、そろそろですね」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:12:55.37 ID:1vvC86Ls0
響「(--ふぅ、今日はずいぶん撮影が長引いちゃったぞ)」

響「(そうだ、プロデューサーに晩御飯食べに連れてってもらおう!今日は自分頑張ったからな!へへ、そうと決まれば……)」

ガチャ

響「はいさーい、自分のおかえりだぞ!」

しーん……

響「……あれ?プロデューサーは?ぴよ子もいないのかー?おーいだれかぁー」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:19:21.72 ID:1vvC86Ls0
--バツンッ!

響「ひゃあっ!!?」

響「えっ……嘘、停電か?」パチパチ

響「ちょ、ちょっと待ってよぉ!おーいだれかぁ!!電気つけてよぉー!何にも見えないさー!」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:21:22.29 ID:1vvC86Ls0
-別室-

P「我々はモニターで見ているわけですが」

小鳥「響ちゃんはどうなりますかね」

P「ああ見えてさびしがり屋ですからね。意外とすぐに泣き出すかも……」




響「うう~、真っ暗で何にも見えないぞ……あいた!?」ガツッ

響「いてて……ねぇほんとにだれもいないの~?返事してよぉプロデューサ~……うぅ」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:27:30.20 ID:1vvC86Ls0
響「そうだ、プロデューサーに連絡しようっ……!」

prrrrr……

-別室-

P「おっと?俺に電話をかけてきましたね」

小鳥「どうするんです?」

P「ふむ。ここはあえて……」ピッ

響『あっ、プロデューサー!?いまどこにいるの!?事務所が停電になっちゃったんだ!』


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:47:58.18 ID:1vvC86Ls0
P「本当か響!?実はさっき小鳥さんと買い出しに出たばっかりでな……すぐに戻るから待っててくれよ!」

響『う、うん。わかったさ……待ってるからね?早く帰ってきてね?』

P「ああ、もちろんだ」ピッ

小鳥「いいんですかそんなこと言って?」

P「わずかに希望をもたせた方が絶望はおおきくなるんですよ」

小鳥「(こいつ……デキる……!)」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:51:34.81 ID:1vvC86Ls0
なんかLv低いからちょっとずつの投稿になるが許してぴょん

響「(ふぅ、プロデューサーが来てくれるならもう安心だぞ……!)」

響「にしても、ぴよ子まで一緒に事務所を空けるなんてダメだぞまったく……ん」ブルブル

響「(うぅ、こんな時におしっこに行きたくなっちゃったぞ……トイレトイレ)」

ガチャガチャ

響「……え?」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:56:23.61 ID:1vvC86Ls0
響「え、ちょっと、ウソ……なんで開かないのさ!?さっき入ってきたのに!!」ガチャガチャガチャ

--ガタッ

響「ひっ……!?」バッ

響「な、なに……誰かいるの……!?いるなら返事してよ!」

響「……うぅっ、ぴよ子でもいいから早く帰ってきてよぉ……」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 20:58:30.16 ID:1vvC86Ls0
-別室-

小鳥「ふふふ、物音も私の仕掛けたギミックですよ」

P「ふむ、三十路近くなると魔法が使えるようになるのか……」

小鳥「何か?」

P「いえ何も……おや?響が震え始めましたね」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:01:38.92 ID:1vvC86Ls0
響「……」ガタガタブルブル

響「(ど、どうしよう……おしっこしたいのにドア開かないし、変な物音はするし……)」

響「だ、大丈夫さ。自分は完璧だからお化けなんか怖くn」

ガタガタッ ドサッ!

響「うひっ!!?」

響「……うぐうぅぅ……」ブルブル」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:04:31.10 ID:1vvC86Ls0
-別室-

小鳥「意外と響きちゃんも頑張りますねぇ。どうします?ここら辺でネタバラしに……」

P「そうですね……じゃあ小鳥さんはここで待っててください。俺が行ってきます」



響「(……だ、ダメだ、緊張も手伝っておしっこが……!)」

響「プロデューサー早く来てよぉ……!!」ガタガタ

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:07:20.16 ID:1vvC86Ls0
--コツ……

響「!!」ガバッ

響「(ぷ、プロデューサー!?)」

コツ…… コツ……

響「……!?あ、足音がこっちにくる……プロデューサーだよね……!?」

コツ…… トン……

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:10:28.04 ID:1vvC86Ls0
響「(……事務所の前で、止まった。ちょっと見に行こう……)」

響「……プロデューサー?暗いからよく見えな--」

ヌッ

響「(えっ、影がドアの窓に--)」



ガチャン!!ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!!!!!!

響「--っ!!?」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:14:11.95 ID:1vvC86Ls0
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

響「ひっ!や、やだっ!!!」ドサッ

ドン!!ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!!!!!

響「あっ……あ……ぅっあ」ジワ……シャアアアァァァ

響「うっ……ひっ……」ビチョビチョ

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:18:26.94 ID:1vvC86Ls0
響「うぁ……っうえええええぇぇぇん……!うわああぁぁぁっはぁぁあああぁぁぁぁ……!」

ガチャ

P「なぁーんちゃって!またせたな響、実はドッキr」
響「うあああああああああん!!!ああああああああああぁぁぁああああああああぁあぁあぁっぁああああん!!」ビチョビチョ

P「……これは」


133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:22:27.24 ID:1vvC86Ls0
響「っぅ……!?」

P「あーその……すまん響。やりすぎた」

響「……!!うああああぁぁん!うわあああああああぁぁっぁああああん!!」

P「(こ、これは本気でやばい。本気で泣いてる)」

響「ぷろでゅうさぁあーー!!あああああぁぁあぁん!!!」

P「よしよし、もう大丈夫だよ。ごめんな、怖かったな。もう大丈夫」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:26:07.54 ID:1vvC86Ls0
-別室-

小鳥「……こ、これは予想以上にすごいものを撮れてしまったわ」

ガチャ

P「た、ただいまもどりました……」

響「ふっぅ……ぐずっ、ひっぐ……」

小鳥「(これはアカン)」

P「響、本当に悪かった……ちょっとした企画のつもりだったんだ」

響「ぜっだいゆるざだいっっ!!!!」

P小鳥「ですよね……」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:30:16.65 ID:1vvC86Ls0
響「……あんな汚いことまでしちゃって……もう自分アイドルなんてできないぞ」

P「(内心ガッツポーズ決めたなんて言えません)」

P「ほんとにすまんかった響!ど、どうしたら許してくれる……?」

響「……あんなに怖い思いしたら、自分もう一人で寝られないぞ」

P「えっと……それはつまり?」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:35:03.00 ID:1vvC86Ls0
響「プ、プロデューサーは責任を取るべきだぞ!!罰としてこれから一か月、自分の家に泊まれ!」

P「ええ!?それはさすがに仕事上まずいんじゃ……」

小鳥「あなたが言い返せる立場じゃないでしょう。最後の演出はプロデューサーさんが勝手に始めたんですから」


149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:37:06.07 ID:1vvC86Ls0
響「自分がどれだけ怖かったと思ってるのさ!ううぅぅっ……!」

P「わ、わかったからもう泣かないでくれ!これから響の家で寝泊まりするから!」

響「絶対だからな!……じゃあ、今日のことは許してあげる」

P「(ぬぐ……まぁイイ映像が撮れたから仕方あるまい)」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:40:45.60 ID:1vvC86Ls0
小鳥「じゃあ、私は後片付けを……」

響「それとぴよ子」

小鳥「!は、はいっ!?」

響「カメラのデータは全部消すこと。じゃないとぴよ子秘蔵の薄い」
小鳥「いいいいいいいえっすマム!証拠はすべて抹消いたします!」

P「(な、なにいいいぃぃ!?せっかくの失禁ひびきんを……!)」

小鳥「(私だって背に腹は代えられないんですよ!)」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 21:43:42.32 ID:1vvC86Ls0
P「ふぅ……仕方ない。じゃあ響、帰ろうk……どうしたんだモジモジして」

響「あ、あの……」

P「?」

響「実はさっきも……漏らしちゃったせいで、ぱ、パンツが……」

P「!!では俺が拭いておごbっ!」

響「ばか!!変態!!プロデューサーなんか知らない!!」

おわり


238: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:36:27.50 ID:1vvC86Ls0
P「(さて、今宵のターゲットはだれにするかな……また失禁されても困……らないけど)」

ガチャ

千早「お疲れ様です」

小鳥「あら、お疲れ様千早ちゃん。ずっとレッスンに行ってたの?」

千早「はい、今日は仕事がありませんから」

小鳥「……あっ、千早ちゃんちょっといい?」

千早「?」

240: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:39:38.17 ID:1vvC86Ls0
小鳥「千早ちゃんって……暗いところとか大丈夫?」

千早「暗いところ?……別に、怖くないですけれど」

小鳥「そ、そう。ごめんね変なこと聞いて」

千早「??まぁ、何でもいいですけれど……ちょっとお手洗い行ってから帰りますね」バタン


242: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:42:53.39 ID:1vvC86Ls0
P「……ほう」

小鳥「またよからぬ顔してますねプロデューサーさん」

P「そういう小鳥さんこそ……では今日は」ニヤリ

小鳥「もちろん」ニヤリ



―夜―

千早「(私ったら、大事な曲の楽譜を事務所に置き忘れるなんて……)」

prrrrr……

245: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:45:23.16 ID:1vvC86Ls0
小鳥『もしもし?』

千早「あ、すみません音無さん。楽譜を事務所に置き忘れたみたいで……」

小鳥『え、ええ。楽譜ね。それならまだ事務所の机においてあるから、取りにきてくれる?』

千早「え?」

小鳥『生憎今からちょっとコンビニに行こうと思ってて……鍵は開けておくから大丈夫よ。私もすぐに戻るし』

千早「あ、はい。ありがとうございます」ピッ

247: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:47:49.72 ID:1vvC86Ls0
―事務所―

ガチャ

千早「失礼します……誰もいないのかしら。不用心ね」

千早「えっと、楽譜は……あったわ」

千早「でもこんなところに置いたかしら……まぁいいわ。帰りまし……」

――バツンッ!!

千早「きゃ!?」

250: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:49:54.63 ID:1vvC86Ls0
千早「……いやだわ、停電かしら?」パチパチ

千早「困ったわね……電気もついてないのに誰もいなったら不用心だし……」

千早「……仕方ないわ、音無さんが帰ってくるまでの間だけここにいましょう……」



…………………



252: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:52:35.08 ID:1vvC86Ls0
チッ…チッ…パヤ…パヤ…

千早「(……遅いわね、音無さん。もう一度電話しようかしら)」

prrrr……prrrr……

『ただいま電話に出ることが……』

千早「くっ……」

千早「なにやってるのよもう……もうすっかり遅くなっちゃったじゃない」

――バタンッ!!

千早「っ!!?」

254: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:54:51.65 ID:1vvC86Ls0
千早「えっ……嘘、ドアが……!」ガチャガチャ

千早「冗談でしょ……?電気もつかないのに……!」

しーん……

千早「っ……そ、そうだわ。プロデューサーに電話を……!」prrrr……

『――ただいま電話に出ることが……』

千早「そんな……なんで繋がらないの……!?」

257: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 22:57:18.94 ID:1vvC86Ls0
ガタン!

千早「!?」ビクッ

千早「(……な、何かの冗談よこれは。そうに決まってる……)」



――エヒヒヒヒヒヒ……

千早「えっ……」

エヒヒッ……!エヒエヒヒヒヒ……!

千早「な……なん、なの……誰かいるのっ……!?」

千早「(子供の声……!?)」

264: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:01:17.36 ID:1vvC86Ls0
エヒヒエヒヒ……!

千早「!……ウソウソウソ……こんなのおかしいわよ……きっと疲れてるんだわ」

千早「怖くないわよこんな子供だましっ……!」

エヒエヒエヒエヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒエヒヒヒ!!!!!!

千早「くっ……!」

千早「(……いや……こ、怖くなんか……)」ブルブル

268: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:05:42.85 ID:1vvC86Ls0
エヒエヒエヒエヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒエヒヒヒエヒエヒエヒエヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒエヒヒヒ
ヒヒヒヒヒエヒエヒエヒエヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒエヒエヒエヒエヒエヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ

千早「うっ……うぅ……」ペタ

千早「っこわいよぅ……助けてっ……」ブルブル

千早「だれかたすけてぇっ……!たすけてぇ!だれかぁー!こわいよぉ!!」



--パッ!


千早「だれか…………えっ?」

281: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:09:09.09 ID:1vvC86Ls0
P「お困りのようだな!」ジャーンジャーン

千早「…………」

P「いやーすまんな千早、実はドッキリ企画で真夜中の事務所にアイドルを…………千早?」

千早「…………」

P「……あの、千早さん?」

ガチャ

小鳥「ごめんね千早ちゃーん!実は……あら?」

286: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:11:55.56 ID:1vvC86Ls0
千早「……ます」

P「へ?」

千早「私もうアイドルやめます」

「「!!!!???」」

P「な、ちょ、まて早まるな千早!俺たちが悪かった!さっきまでのは全部仕掛けで--」

千早「そんなの知りませんっ!!!!」

P小鳥「うひゃい!!?」

292: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:15:29.10 ID:1vvC86Ls0
千早「いたずらで済むと思うんですか!?あんな悪質な……子供の声まで使って……!!」ブルブル

P「いやその、あれは小鳥さんの声をサンプリングしてだな……」

千早「最低ですっっ!!!」

P「!!」

千早「わったしに……あんなことしてっ……そんなに楽しいんですかっ……ひっぐ……!」

小鳥「(これは)」

P「(アカン)」

301: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:18:42.03 ID:1vvC86Ls0
千早「頭の中でずっとっ……優の声が響いてるみたいでっ……うぅっ、うっう……」ボロボロ

P「!!…………それは……すまなかった」

千早「いたずらだってわかっててもこわくてっ……ふううぅっ……」

P「千早……ごめん!そこまで気が付かなかった……本当にごめんな」ギュッ

308: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:24:02.05 ID:1vvC86Ls0
千早「っ……プロデューサーなんかゆるしません」

P「すまない。どんな償いでもするよ」

千早「……ほんとに?」

P「ああ、なんでもする」


317: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:26:39.37 ID:1vvC86Ls0
後半即興だよー

千早「じゃあ……しばらくうちに泊まってください」

P「(またかよ!……でも)」

P「わかった。ずっとついててやるからな。さっきのは全部俺たちのいたずらだ。もう気にしなくていいよ」ナデナデ

千早「うんっ……」

小鳥「(うひょー!甘えんぼちーちゃんいtdkmstkr!!)」ジィーッ

327: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:29:23.89 ID:1vvC86Ls0
P「よし、じゃあ今日はお詫びに俺が晩御飯ごちそうするよ」

千早「当たり前です。それでも足りないくらいなんですから」

P「う、ごめんって……じゃあ小鳥さん、あとお願いします」

小鳥「え?あ、はい!ごめんね千早ちゃん……」

千早「小鳥さんにも今度ご飯をおごってもらいますからね!」

小鳥「は、はい……」

329: 以下、響にかわりまして72をお送りします 2012/10/22(月) 23:33:07.50 ID:1vvC86Ls0
小鳥「ぐふふ、しかし今日もいいものが撮れたわ。この前は消されちゃったけど、千早ちゃんの楽譜を抜き取った甲斐があったわね……さて再生再生」

小鳥「……あら?おかしいわね……」

小鳥「この部分に子供の音声は入れてないはずなんだけど……」



--エヒヒヒヒ……!   オ ネ エ チ ャ ン
  

おわり

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:39:51.17 ID:sHFc1jcg0
小鳥「という訳で、真ちゃんを呼び出してみました!」

P「どういう訳か分かりませんけど、真ですか」

小鳥「どないなもんです」

P「真はあれで乙女ですからね、いい反応を見せてくれるんじゃないでしょうか。ただ……」

小鳥「ただ?」

P「事務所の扉とか、終わった後の俺の体とかが心配です……」

小鳥「あー」

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:45:07.06 ID:sHFc1jcg0
真「小鳥さん?来ましたよ」ガチャッ

シーン

真「あれ?小鳥さんいないや」

真「ボクの忘れものって……あ、このカバンか。今日持って来てたっけ?」

真「一応小鳥さんが戻ってくるまで待ってようかな、お礼言いたいし」

真「日が落ちるのが早くなったなぁ…」

358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:48:18.37 ID:sHFc1jcg0
真「……普段にぎやかだからかな、誰もいない事務所って、なんか」

真「………」

――フッ

真「ひゃあっ!?」

真「びびび、ビックリした~停電かな?」

真「こんな時に停電なんて~…・…」

363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:51:20.65 ID:sHFc1jcg0
真「うー…どうしよう、事務所のブレーカーの位置とか分かんない」

真「早く戻って来てくださいよぉ~音無さ~ん」


―――――――

小鳥「はあはあ……真ちゃんが不安そうな顔であたしを頼ってる……!」

P「ハハッ罪悪感とか感じないんですかあなた」

370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:55:18.09 ID:sHFc1jcg0
真「ヤだなぁ……何も見えないし、誰もいない事務所……」ブルルッ

真「う……。どうしよう、動くに動けないし――」

真「……落ち着いて制空圏を築くんだ」

真「ボクなら出来る、空気の流れ、わずかな音を感じるんだ……」


――――

P「ぶっwまだ余裕ありますね」

小鳥「真ちゃんなら出来ちゃいそうで怖いですねw」

374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/22(月) 23:59:50.68 ID:sHFc1jcg0
真「はぁ……できるわけないよそんなこと……」

真「誰か……」

真「って、あ!携帯があるじゃん!」

真「もー、我ながらあきれちゃうよ。これなら照らせるし、連絡だって」パカ

ブツッ

真「えっ」

真「えっ、何、うそっ」カチカチ

真「電池はまだ……。故障?」


――――

P「何ですか今のスイッチ」

小鳥「遠隔携帯破壊装置です」

P「何でもありですか」

小鳥「アリアリです」

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:05:15.95 ID:AyjBcrGl0

真「……どうしたら……こんな時、プロデューサーがいてくれたらなぁ…」

ガタッ!!!

真「ヒッ!?ななな、な、何の音?」

真「誰かいるんですか!?」

シーン

ガタンッ

真「うわっ!うわっ、わあっ」ガターン

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:12:06.02 ID:AyjBcrGl0

真「いたた……もう!亜美真美あたりのイタズラだろ!騙されないからな!!」

シーン

真「……分かってるから!もう出てくからね!」

ソロソロ

真「いて」ガタ

真「うわっ」ガシャーン

真「こっちかな?」

387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:15:28.75 ID:AyjBcrGl0

真「ああ、これだ、ドアノブ」ホッ

真「この事務所ってこんなに明かりささないんだなー」ガキッ

真「……えっ」


―――――

小鳥「いいですね、希望が絶望に変わる瞬間は」

P「キャラなくなってますよ音無さーん」

389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:19:37.46 ID:AyjBcrGl0

真「うそっ、ちょっ、ヤダ」ガチャガチャガチャ

真「なんで!?さっき入ってきたときは別に……」

真「クソッ、このっ、開いてよお!」ガチャガチャ

真「なんだよ……これ」

真「蹴破って………いやいや。さすがにダメだよね」


―――――

P「ありがとう真の良識……」

小鳥「扉壊されたらさすがにどうにもなりませんからねー」

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:24:56.01 ID:AyjBcrGl0

真「……・さ、先にトイレ……」

真「こっち、かな」アイタッ

真「あーもう!!」

ドカッ!

ドン!!

ガッシャーン!!!

―――――――

P「脅かし用の騒音ではありませーん。真が自前でたてております」

小鳥「真ちゃん、怖いのと焦ってるので暴走気味ですね」

P「涙目がたまりません」

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:30:29.27 ID:AyjBcrGl0

真「まったく、こんなの絶対イタズラなんだから!」

真「犯人が分かったらとっちめてやる。イタズラに決まってるしね」


ぁぁぁぁぁぁ…

真「」ビクッ

真「―――ぁ、ぁ……ぁみ、だろ?」カタカタ

う゛ぁ゛あ゛ぁあぁっぁ!

真「うわあぁぁぁああああっkつtkつ!!!」ドッシャーン

401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:36:16.07 ID:AyjBcrGl0

アハハハハハハ

ぁ゛ぁっぁ゛っぁぁ


真「っ……っ……」ポロポロ

真(叫んで、聞こえないフリしたいのに……)

真「―――ゎぁ…」

真(大声、出せない)


404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:40:38.94 ID:AyjBcrGl0

真(最悪だ……こんなことならドアのとこにいればよかった)

真(もう、ドアの場所も分からないし、足がすくんで)カタカタ

ガチャガチャガチャ!!!

真「ひいっ!」

真「うっ………も、やだ……」グズッグスッ

真「夢、こんなの夢」

真「覚めろ……・覚めろ……」ボロボロ


―――――

P「耳塞いで縮こまっちゃいましたね」

小鳥「ぼろっぼろ泣いてますねえ」

405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:44:34.34 ID:AyjBcrGl0

真「プロデューサー、ぷろでゅうさぁ……」ヒック

ガタガタガタ!!!

ぉぉぉぉぉぉ……

真「助けて下さい、ぷろでゅーさー…」ガチガチ

――――――

P「うーん、助けを乞われてます」

小鳥「携帯握りしめちゃって……じゃあ、ここらへんにしますか」ポチッ


409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:47:58.38 ID:AyjBcrGl0
prrrrrrr

真「あっ!?携帯、直って……!それに」

【着信:プロデューサー】

真「プロデューサーっ!」ピッ

P『もしもし、真か?』

真「プロデューサー、ヒックお願いです、今すぐ事務所に」

真「助けて下さいっ……」エグ

P『どうした、真!?今すぐ向かうからな、待ってろ』

真「あっ、待って切らな――」

ツーツー

411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:50:54.99 ID:AyjBcrGl0
真「………ううん、大丈夫」

真「王子様がすぐ駆けつけてくれる」

真「あと少し、あと少しの我慢」

真「……静かになったみたいだし」

真「あ、ははっ、これ、もしかして全部ボクが寝ぼけてただけだったりして」ズズッ

真「こんなんじゃ、プロデューサーが来たとき笑われちゃうよ」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:53:48.86 ID:AyjBcrGl0
ガチャガチャッ!!

真「っ!」ビクッ

真「ぷ、プロデューサーですよね!」

ガタン!

キイィ……

ヒュゥゥゥゥ

真(あ、外から明かりが……人影)

真「も、も~~黙ってないでくださいよプロデューサー、すごく早かったですね」ヨロヨロ

真「でも絶対来てくれるってボク信じ、て……」

415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 00:55:51.90 ID:AyjBcrGl0
真「ぷ、ろ」

P「ま゛ごどぉぉぉ!!!」ゾンビメイク

真「ぁ―――」ヒクッ


ペタン


ジョワァァァァ…

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:01:46.76 ID:AyjBcrGl0

P「―――っ」

P「おい、真っ、しっかりしろっ」

真「ふぇ!?あっ、プロデューサー!?」

真「よかった……いつものプロデューサーだ」

P「お前、気絶してたんだぞ」

真「すいません、ボク、なんだか怖い夢見てたみたいで」

真「いやー、恥ずかしい夢見ちゃっ……」

びしょー

真「えっ……ウソ……」

真「やだ……プロデューサー、見ないで……」ポロポロ

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:05:09.89 ID:AyjBcrGl0

P「気にしなくていいから、ほら、しっかりしろ」

P「着替えはあるから、シャワー浴びておいで」

真「た、立てないんです……」

P「しょうがないな……ほら」オヒメサマダッコ

真「わっわわっダメ!汚いですよ」

P「いいから大人しくしてろー」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:11:52.86 ID:AyjBcrGl0

P「ドッキリだったんだよ、ごめんなー、まさかこんなことになるとは」

真「……最低です。信じてたのに……」

真「立てるようになったら、覚悟してくださいよ」ギュ

P「おう、小鳥さんとまとめて記憶トブくらいやっちゃってくれ」

真「……・そんなんで誤魔化されませんからね。ボクがどんなに恥ずかしいか……///」

P「耳まで真っ赤なの見りゃ分かるって」

真「……責任、とってくださいよ」

P「……えっ」




444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:12:46.76 ID:AyjBcrGl0

………

P「小鳥さんと仲良くボコボコにされて何があったか忘れました」

真「いいんです!あれは気の迷い!忘れてください」

P「あれって何」

真「うるさい!///」バシッ


小鳥「フフフ……バックア~~~ップ」


終わり!

452: ID変わったけど346だよ 2012/10/23(火) 01:16:16.71 ID:BIgBSxen0
貴音「あ、あなた様。わざわざご足労いただいて感謝します」

P「ご足労って程じゃないから。後ろ乗ってくれ」

貴音「はい。失礼します」

P「これから事務所に戻ってミーティングをしたいんだが時間は平気か?」

貴音「わたくしのすけじゅーるを管理しているのはあなた様のはずですよ?」クスリ

P「そうだったな。時間ももったいないし少し飛ばすぞ」

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:18:30.37 ID:BIgBSxen0
貴音「ただいま戻りました」

P「ただいまー。それじゃあ早速……しまった」

貴音「どうかなされましたか?」

P「会議室の蛍光灯が切れたから貴音を迎えにいったついでに買ってくるつもりだった」

貴音「それは困りましたね。わたくしと致しましてはここでも問題ありませんが」

P「いや、やっぱり買ってくる。悪いけど待っててくれるか?」

貴音「あなた様のためなら何時までも」

P「そんな大袈裟な……行ってくる」

貴音「はい。行ってらっしゃいませ」

457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:20:20.36 ID:BIgBSxen0
-別室-

P「首尾はどうですか?」

小鳥「完璧ですよ。ついでにお茶を入れときました」

P「ありがとうございます。様子見としゃれ込みますか」

小鳥「そうですねー」パリパリ

P「俺にも煎餅くださいよ」パリパリ

459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:22:22.93 ID:BIgBSxen0
貴音「ふむ」

貴音「これは……あの方の上着……」

貴音「……」キョロキョロ

貴音「ふふっ」ギュウ

貴音「はっ。わ、わたくしは何を」

貴音「けれどこの安堵感……やはり手放したくないものです」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:24:43.59 ID:BIgBSxen0
ピリリリリ

貴音「め、面妖なああああああ!?」

貴音「電話でしたか……」

ガチャ

貴音「はい。こちら765ぷろだくしょんです」

『……』ボソボソ

貴音「申し訳ありませんがもう少し大きな声でお願い致します」

『……』ボソボソ

貴音「?」

463: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:26:13.62 ID:BIgBSxen0
『観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色』

貴音「ひっ」

『舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減……』

貴音「し、失礼します!」ガチャン

貴音「悪戯でしょうか? それにしては生々しかったですが」

469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:29:21.28 ID:BIgBSxen0
フッ

貴音「今度は電気が……」

貴音「て、停電でしょうか」

貴音「取り敢えず明かりを。懐中電灯があったはずですが……これですね」パッ

貴音「少しは明るくなりましたが心許ないですね」

バンッ

貴音「!?」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:32:10.85 ID:BIgBSxen0
バンッバンッ

貴音「おおお、落ち着きなさい四条貴音。ただの風か何かです」

ガタガタガタ!!

貴音「くせものおおおおおおおおおお!?」

貴音「だ、だだ、大丈夫です。今日は風が強いとてれびで言ってました。それにあの方もすぐに帰ってくるはずです」

貴音「まずは冷静に素数を……いえ、ぶれーかーを上げましょう」

474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:35:16.22 ID:BIgBSxen0
貴音「記憶が正しければこのあたりに……ありましたね」

ガチャガチャ

貴音「ひゃ!?」

貴音「ど、どあのぶを回す音でしたか……」ドキドキ

貴音「……」

貴音「はて? わたしくは鍵を掛けていなかったはず」

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!

貴音「だ、誰かが、誰かが扉の前に……」

478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:38:20.32 ID:BIgBSxen0
貴音「あの方にお電話を……」ガチャ

『是故空中、無色、無受想行識、無眼耳鼻舌身意、無色声香味触法。無眼界、乃至、無意識界』

貴音「きゃああああああ!!」ジュワキナゲル

貴音「うう……あなた様……あなた様……」グスッ

貴音「な、泣いてはなりません。恐怖に飲まれれば冷静な判断が……」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:41:02.50 ID:BIgBSxen0
ガチャガチャ……コツコツコツ

貴音「足音が離れていく……?」

貴音「居なくなったのでしょうか」ビクビク

タッタッタ

貴音「ひっ、また近づいて」

タッタッタタタタタ

ガァアアアアアアアアン!!

貴音「――!?」

486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:44:29.95 ID:BIgBSxen0
貴音「何かが扉を叩いて」ガクガク

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!

貴音「もう……いやぁ……あなたさまぁ……」ヒッグヒッグ

貴音「上着でもかまいません……温もりを……うぅ……」カオヲウメル

貴音「あぁ……ぐすん……ひぐっ……」ギュウウウ

貴音「あなた様……どうかお助けください……」

493: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:49:34.35 ID:BIgBSxen0
貴音「これからも、楽しい日々が送れると思っていたのに……」

ガンガンガン

ガチャリ

貴音(入ってきた……わたくしもここまでですね……)

貴音(出来ることならあなた様にこの思いを伝えたかったのですが……)

ポンポン

貴音(ああ、肩に手が……)

貴音(最後に今一度、あなた様の笑顔が見たかった)

495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:52:25.52 ID:BIgBSxen0
P「あー。だ、大成功?」

貴音「」ポカーン

P「た、貴音さん聞こえてますか?」

貴音「……あなた様?」

P「おう。俺はプロデューサーだが」

貴音「……どっきり?」

P「おう。ドッキリだ……」

貴音「あ、あ、あ」

497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 01:55:10.81 ID:BIgBSxen0
貴音「あなた様ああああああぁぁぁ!!!!」ギュウウウウウウ

P「うお!?」

貴音「怖かったです……寂しかったです……苦しかったです……あなた様ああああ!!」ギュウウウウウウ

P「スマン、調子に乗りすぎた……」

貴音「いいのです! 傍に居てくれるだけで! うぅ……ぐすっ、えっぐ……」

P「ゴメンな。本当にゴメン」

貴音「謝るのなら……強く抱きしめてください……」

P「お安い御用だ」ギュウウウ

貴音「あなた様……」ジョワアアア

P「こっ、これはまさか……」

508: お前らのせいで無理矢理入れることになったよ! 2012/10/23(火) 02:00:39.23 ID:BIgBSxen0
貴音「! み、見ないでください……」

P「いや、処理しないと。しかし、まさか貴音がおもらしなんて」

貴音「言わないでください!」

P「最後の最後で……」

貴音「安心して緊張が一気に解けたのです」ボソボソ

P「何か言ったか?」

貴音「何でもありません!」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 02:04:40.53 ID:BIgBSxen0
P「はぁ、風呂入って来い」

貴音「しかし、腰が抜けて……」

P「仕方ないな。ほら」オンブ

貴音「あなた様!? 汚れてしまいます!」

P「気にするな。貴音にした仕打ちを考えれば屁でもない」

貴音「で、ですが……」

P「いいからいいから」

P(それにご褒美ですし)

貴音「判りました……」

517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 02:07:35.32 ID:BIgBSxen0
P「このことに関しては忘れる。貴音も忘れればいいさ」

貴音「!」ヒラメキ

貴音「忘れなくても構いません。けれど、わたくしの恥ずかしい姿を見たからには……」

貴音「責任取ってもらいますからね?」


後日、貴音さんに頭が上がらない鳥が一羽765プロに迷い込んだとか

短いけどおしり

528: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:16:42.60 ID:N1TEniVL0
P「おう、おつかれやよい。今日はずいぶん笑顔だな。もしかしてもやし祭りの日か?」

やよい「あっ、知ってたんですかー?えへへ、そうなんですよ。今からスーパーに特売もやしを買いに行くんですーっ」

P「そうかー、それは楽しみだな」

やよい「はいっ!じゃ、私そろそろ行かなきゃだから……いつもの、ハイっ」

やよP「ターッチッ!いえい!」パシッ


530: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:18:22.70 ID:N1TEniVL0
やよい「それじゃ、プロデューサーさよならー!」

P「うん、またな」パタン……

P「ぁぁ……ゃょぃヵヮィィ……」

小鳥「やよいちゃんを怖がらせるのはちょっと忍びないですね……」

P「ええ……だがだからこそドッキリを仕掛ける価値がある!この痛む胸に鞭打ってでもっ……!」

小鳥「全然懲りてないですねぇプロデューサーさん!」

532: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:19:29.77 ID:N1TEniVL0
P「いやまぁ、さすがにこれまでの失敗もありますから、やよいのドッキリは少しソフトにいこうかと」

小鳥「ですね」

P「というわけで、あらかじめやよいのべろちょろを盗んでおきました」

小鳥「アンタは鬼や!」

P「俺だってさっきの笑顔を裏切るだけで既に罪悪感で死にそうなんですよ!大丈夫です、やよいにはあとで兄弟含めてごちそうを食わせてやりますから!!」

小鳥「(いったい何がこの人をここまで……)」

533: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:20:33.92 ID:N1TEniVL0
―夜・事務所―

ガチャ

やよい「はぁ……なんで大事なべろちょろを事務所に忘れちゃったのかなー」

やよい「おかげで特売でもやし買えなったな……」ズーン

やよい「……でも、プロデューサーがべろちょろを拾ってくれなかったらもっと大変だったもの」

やよい「後でちゃんとお礼言わないと!」

534: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:21:46.82 ID:N1TEniVL0
―別室―

P「ぬぐおおおお……~!!」ギギギギ

小鳥「(罪悪感で胃に穴が開きそうになっている……)」

小鳥「そんなに辛いならやめてあげればいいじゃないですか」

P「いえ、俺はこの苦しみを乗り越えなければならないんです……!」

小鳥「……いいですけど、これからドッキリ始めますからね?」

535: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:23:40.89 ID:N1TEniVL0
やよい「うーん……しばらくしたら小鳥さんもプロデューサーも戻るって言ったのに、遅いなー……」

――バツンッ

やよい「にゃっ!?」

やよい「な、なにー?……停電かなぁ?」

やよい「うー、ブレーカーとかよくわかんないよ……ど、どうしよ?」オロオロ

やよい「とりあえず、懐中電灯かなにか……あうっ!」ガチャン!

やよい「……うぅー……」

538: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:24:43.87 ID:N1TEniVL0
バタン ガチャ!

やよい「!?えっ……あれ!?ドアが開かない……うーんうーん!」ガチャガチャ

やよい「ううー困ったなぁ……真っ暗でなにも見えないし……」

ガタン!

やよい「ひゃ!?」ビクッ

やよい「だ、だれかいるの?」ビクビク

しーん……

やよい「……うぅーっ……プロデューサーっ……」


540: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:25:59.24 ID:N1TEniVL0
―別室―

P「ぬおおおおおおおおお~~!!!!」ギギギギ

小鳥「ダメですよプロデューサーさん!まだ途中ですってば!」ギギギギ

P「やよいが俺をおおおおおおお!!!」

小鳥「もうちょっと我慢してくださいって!!」



やよい「うぅー……早く帰りたいよぉ……長介……かすみっ……」ブルブル

545: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:37:45.96 ID:N1TEniVL0
――ォォォォオオオオ



やよい「っ!?」

ウウオオオオオオォォォオオオオ……!!

やよい「(じ、事務所の奥からおっきな白い布が飛んで……!)」ガタガタ

ウオオオオォォォォォ!!

やよい「や、やだぁ!こないでぇっ!」

ヴオオオオオオオオオオオオオオ!!!!  バサァッ

やよい「うっ……うっ……」ペタン

やよい「やだよぉ……こわいよぉぉっ……」エグエグ

547: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:39:26.74 ID:N1TEniVL0
一瞬さるさん規制食ってビビった…

やよい「っうわあぁああぁぁん!!ぷろでゅーさぁ~っ!!」ワーン

P「――うおおおおおおおおやよいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!!」ドバターンッ!!

小鳥「!?あの野郎っ!」

やよい「!!?」

P「俺が来たからにはもう大丈夫だああぁぁ!このヒラヒラお化けめぇぇぇぇ!!!」バッ

ビリイイイイィィィッ!!

小鳥「あああせっかく用意した私のシーツがぁ!!」

P「やよい、もう大丈夫だからな!!」ギュッ

やよい「っう……うえええぇんプロデューサーぁぁ!!」

551: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 02:56:33.22 ID:N1TEniVL0
小鳥「……じゃ、じゃーん、ドッキリ大成功~……なーんて」

やよい「うぅ……へ?どっきり……?」

P「やよい!すまんかった!あとべろちょろこっそり盗んだのも俺だ!」

やよい「!!…………っぷ」

P「え?」

やよい「プロデューサーのばかばかばかばかぁぁ!!!とってもこわかったんれすからぁぁ!!うわあぁぁん!」ぽかぽかぽか

P「おお……おお、すまなかった。すまなかったなぁやよい」ナデナデ

P「(やよいには申し訳ないが……)」

小鳥「(これは)」

P小鳥「(イイ!!)」ダバダー



555: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 03:03:34.21 ID:N1TEniVL0
やよい「…………」プクーッ

P「ホントにごめんなやよい。埋め合わせはきちんとするからさ」

やよい「ダメですっ。ゆるしませんっ」プイ

小鳥「(そっぽむくやよいちゃんヵヮィィ……)」

P「頼むよ。もやし祭りの代わりに、家族みんなに焼肉ご馳走するからさ!」

やよい「えっ」

P「だ、だめか?」

やよい「あ、いえっ……その、そこまでしてもらうのはさすがに悪いかなーって」

小鳥「(この子天使だわマジ天使)」

558: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 03:06:29.68 ID:N1TEniVL0
P「で、でもべろちょろを盗んだのも俺だし」

やよい「うーん……あ、じゃあっ!プロデューサーも一緒にご飯食べに来てくださいっ!それなら許してあげますっ!」

P「ええ!?それじゃ償いにならないだろ!」

やよい「でもでも、おいしいもの食べるならみんながいないと!」

P「や、やよい……!」ジーン

小鳥「え、じゃあ私も?」

P「小鳥さんは後片付けしてください」

小鳥「殺生ぴよ……」

やよい「小鳥さんも、ちゃんと反省してるなら後から来てくださいねっ!」

小鳥「(女神!?女神なのこの子は!?)」

560: 以下、72にかわりましてもやしがお送りします 2012/10/23(火) 03:09:03.64 ID:N1TEniVL0
やよい「……あと、プロデューサー……?」

P「うん?」

やよい「その……あの、さっき実はちょっとだけ……お、おしっこ……漏らしっちゃったみたいで」

P「………」

P「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ガッツ!!

尾張


ごめん何度もさるさん食らってた

565: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:17:58.06 ID:iwUfQxuA0
prrrr

雪歩「? あ、メール……プロデューサーから?」

~~~

お疲れ様。収録についていけなくてごめんな

詫びと言ってはなんだけど、美味しいお茶が手に入ったんだ

遅い時間だけど一旦事務所に戻ってこれないか?

待ってるな

~~~

雪歩「!わ、わわっ、い、いいのかな、いいのかなわ、私みたいなちんちくりんとそんな、ぷ、プロデューサー、嬉しいですけど!あの!あの!」

雪歩「って、め、メールだからお返事しないと!えっと、えと、ふ、ふつつかものですがーー!」



P「って、今頃慌てているだろう姿が目に浮かびます」

小鳥「今からもっともっと慌ててもらいますけどね。しかし雪歩ちゃん雪歩ちゃんほんと雪歩ちゃん」

P「意味が分かりませんが何となく伝わります」

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:23:35.07 ID:iwUfQxuA0
雪歩「え、えへへ。真ちゃんも誘おうかと思ったけど……」

雪歩「きょ、今日は私、プロデューサーと二人っきり、で」

雪歩「へ、変な意味じゃ全然!そんな!わ、わたしみたいなのでプロデューサーには申し訳ないですぅ!」

雪歩「で、でも、今日はちょびっと勇気だして。お、お菓子もバッチリ。コンビニのわらび餅だけど……」

雪歩「だ、大丈夫、かな。プロデューサー、和菓子も……あぁ、苦手だったら穴掘って埋めちゃわないと……」


P「……中々事務所に入ってきてくれませんね。もう俺中にいるって送ったんですが」

小鳥「念を入れて扉の前にもカメラを仕掛けておいて正解でした。いじらしいです雪歩ちゃんほんと雪歩ちゃん」

P「えぇほんと、雪歩ですほんと」

569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:27:26.49 ID:iwUfQxuA0
雪歩「スーーッ、ハーーーッ」

雪歩「よしっ。お、おはよーございまーす」

ガチャッ   シーーーーン

雪歩「……あ、あれ?プロデューサー?」

雪歩「……灯り、ついてるのに。誰もいない……?」

雪歩「? プロデューサー、事務所で待ってる、って書いてあったのに……あれ?」


P「別の場所だけど待ったさ待たされたさ!」

小鳥「期待値も上り調子ですね!キョロキョロ見渡して首をかしげる雪歩ちゃんかわいい!」

571: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:30:44.97 ID:iwUfQxuA0
雪歩「うーん?また後日っていうのを、間違えちゃったかなぁ……」

雪歩「……今日であってる。あれぇ?……も、もしかして、私となんかじゃ、ぐすっ」


P「っと、まずい。これはフォローを入れないとこのまま帰ってしまいそうですね」

小鳥「まぁ帰しませんけどね」

P「鬼ですねぇあなたは。ともかく一度は落ち着いてもらわないと」

小鳥「そのあとの絶望が映えるってわけですねわかります!」

P「鬼ですねぇ小鳥さんは」

小鳥「ぴよっぴよっぴよ!」

572: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:34:48.61 ID:iwUfQxuA0
雪歩「な、なぁんだ。プロデューサーもお茶請けを買いに行ってたんだ……」

雪歩「待ってます、から、ゆっくり、どうぞ、っと」カチカチッ、ピッ

雪歩「噂のお茶はどこ、かな。そうだ、お湯の準備を」パタパタ


P「さて、火をつけられてしまうと暗闇にならないのでここらで仕掛けましょうか」

小鳥「合点です。ぴよっ!」


バツンッ!

雪歩「ふぇ!?て、停電!?」


P「……さっきから思っていたんですが、どうやっていまの掛け声だけで電気消してるんですか」

小鳥「企業秘密です」

574: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:38:31.14 ID:iwUfQxuA0
雪歩「ど、どうしよ……えぇ、この事務所のブレーカー、どこだっけ……」

雪歩「うぅ、真っ暗でなにも見えない……まるで」

雪歩「まるで、穴の中に埋まっちゃったみたいですぅ」

雪歩「……」

雪歩「……あれ。そう考えたらなんだか落ち着いてきた」


P「しまった!」

小鳥「抜かりなく第二陣です!」


ガチャガチャガチャガチャガチャッ!!

雪歩「ひぃ!?何の、何の音!?ど、ドアノブ……プロデューサー!?プロデューサーですか!?」

575: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:41:55.97 ID:iwUfQxuA0
ガチャガチャガチャガチャッ!!

雪歩「へ、返事してくださいぃぃ!プロ、プロデューサーなんですよね!?」

雪歩「あ、あれ?でも私、扉に鍵なんてかけて……」

ダンダンダンダンダンダンッ!!バンバンバンバンバンッ!!

雪歩「ひぃぃ!!ま、窓!?いや、いやぁああああ!!」


P「……恐怖に引きつった雪歩の表情」

小鳥「たまりませんね」

P「プロデューサー失格ですが、悔しいことに」

577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 03:46:11.84 ID:iwUfQxuA0
雪歩「なに、なにこれ、だ、誰ですか!?誰なんですかぁ!?」

バンバンバンッ、バンバンッ、バンバンバンバンバンバンバンッ!!

雪歩「きゃぁああ!や、やめて、やめてくださいぃいい!扉、扉、うぅ」

雪歩「やめてくれないなら、う、ううううちの若い人呼んじゃいますよぉおおおお!」


小鳥「アカン」

P「非常にまずいですこれはマズイですよこれは小鳥さんマジに埋められます俺達」

小鳥「っちょ、雪歩ちゃんもう携帯に指かけてます!プロデューサーさん、何とかしてください!」

P「そ、そんななんとかって!あ、そうだ!俺の方から今すぐ雪歩に……!」


prrrrrr

雪歩「ひゃぁっ!?……あ、あぁ!プロデューサー!!」

580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 04:02:11.35 ID:iwUfQxuA0
ピッ

雪歩「ぷろでゅーーーさぁあああああああわぁああああああん!!」

P『うわっ!?ど、どうしたんだ雪歩!?何があった!?』

雪歩「なに、何があったじゃありませんよぉおお!じ、事務所が急に暗く、暗くなってぇぇ!それでぇ!」

P『じ、事務所?雪歩、何を……』

雪歩「扉とか窓が、だだだだ誰か、何かに叩かれて、怖い、怖いんですぅうううう!穴掘って埋まりたいくらいにぃぃいいい!」

P『お、落ち着け雪歩!無闇に穴を掘ったらだめだって!とにかく、今どこ……』

雪歩「それはプロデューサーの方ですよぉおおお!今どこなんですか、は、早く帰ってきてくださいぃいいいい!!」

P『……あー、あのなぁ雪歩?』




P『俺、今、普通に事務所にいるぞ?停電?変な音?何のことだ?』

雪歩「…………え」

584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 04:08:51.56 ID:iwUfQxuA0
P『ついさっき、コンビニから帰ってきてさぁ。雪歩がどこにもいないし、心配してたんだ』

雪歩「……え」

P『事務所の明かりはついたまんまだし、あれ、そういえば雪歩が言ってたわらび餅?の入った袋はあるな』

雪歩「え」

P『なぁ雪歩、待たせたのは悪かったよ。だから意地悪しないでさ、教えてくれ』



P『お 前 一 体 、 ど こ に 行 っ ち ま っ た ん だ ?』

雪歩「……」


雪歩「」キュゥ

P「……失神してしまいました」

小鳥「……名演技でしたね」

P「……畜生を見る目をやめてください。分かってます。やりすぎました。起きたらジャンピングスライディング三点倒立土下座しますから」

586: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 04:15:18.64 ID:iwUfQxuA0
雪歩「……」ムーーッ

P「すいませんでしたぁぁぁぁっらぁあああ!」バッズザァァァピシッ!!!

雪歩「……とってもとっても、とっても怖かったんですよぉ!?」

P「いやもうほんと、画面越しに伝わってきましたすいませんでしたこの通りだ!」

小鳥「実際に一番の恐怖顔はあなたが画面から目を離していたあの電話のシーンですけどね」

雪歩「もうしませんか!?いいえ!し、しないでくださいよ!分かってますかプロデューサー!」

P「はいっ!あぁ、雪歩がこんな風にしっかり自分の意見を主張してくれるなんt」

雪歩「穴掘って埋めたっていいんですよぉ!?」

P「ごめんなさい勘弁して!それだけは!」

589: さるくらいすぎすまんかった。じゃあの! 2012/10/23(火) 04:35:42.67 ID:iwUfQxuA0
雪歩「……もう。それじゃ、お茶……お茶のことも嘘だったんですか?」

P「あ、それはほんとだ。こんな失礼なことするんだし、ちゃんとしたものを、って。これ」

雪歩「……ふふっ。うーん、これじゃダメです、全然ダメダメですぅ」

P「んなっ!?これ、お茶屋さんで一番高い玉露入りなんだぞ!?これでダメなら、どう……」

雪歩「ぜーんぜん、こんなのは床に穴掘って埋めてください。だから……」

雪歩「こ、今度、一緒に買いに行ってくださいね、プロデューサー!」

P「……あぁ、もちろん!」



雪歩「あ、でもとりあえずこれでお茶、淹れちゃいますね。お湯沸かしてきまーす……」

雪歩「……(つ、ついでにこっそりこのショーツ脱いじゃわないと。うぅ、濡れちゃって気持ち悪いよぉ)」

小鳥「プロデューサーさん、明日のゴミ出しは任せてくださいぴよ!」

今度こそ、完

637: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 10:45:40.32 ID:N1TEniVL0
伊織「……プロデューサーを閉じ込めるドッキリ?」

小鳥「ええ、ちょっとおどかそうと思うの。ただ私一人じゃいろいろ大変だから……」

伊織「なんでそんなバカなことにこの伊織ちゃんが付き合わなくちゃいけないのよ。亜美か真美にでも頼んだら?」

小鳥「おどかすのがあの子達じゃ、プロデューサーさんにもいたずらだってすぐバレてしまうもの。ここは演技力のある伊織ちゃんにぜひ……ね?」

伊織「ん……そ、そうね。それならこのスーパーアイドル伊織ちゃんに頼るしかないわよね」

小鳥「(ちょろいわ)」

639: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 10:50:58.68 ID:N1TEniVL0
小鳥「――じゃあ、今夜プロデューサーさんが帰ってきたときに仕掛けるわよ!」

伊織「はいはい……今度何かおごりなさいよ小鳥。それじゃ仕事行ってくるわね」

小鳥「ええ、いってらっしゃ~い」バタン……



小鳥「というわけで」

P「ええ」スッ

小鳥「今回はなんちゃって逆ドッキリ!何も知らない伊織ちゃんを夜の事務所に閉じ込めちゃいます!」

P「ヒューっ!」

642: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 10:56:23.79 ID:N1TEniVL0
小鳥「逆ドッキリとなるとまた格別ですね」

P「さっきは無関心を装ってましたけど、内心で『にひひっ♪アイツがどんな顔で驚くか楽しみね!』くらいには思ってるでしょうからね」

小鳥「ええ。そしてその無邪気な表情が、一瞬で恐怖に変わる……」

P小鳥「イーッ!!」



―夜・事務所―

伊織「――で、プロデューサーは?」

小鳥「もうすぐ営業から帰ってくるはずよ。伊織ちゃんは指定の場所で待機して頂戴!」

645: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:03:00.35 ID:N1TEniVL0
伊織「まったく、変なことに付き合わされちゃったわ」

小鳥「まぁまぁ、後でオレンジジュースあげるから、ね?」

伊織「100%のだからね!」

prrrr……

小鳥「あら?プロデューサーさんから……もしもし?」

伊織「?」

小鳥「え?営業先に届け物?はい、すぐにですねわかりました」ピッ

649: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:13:15.76 ID:N1TEniVL0
小鳥「ごめんね伊織ちゃん、プロデューサーさん事務所の近くにいるみたいで。ちょっと荷物を届けてくるわ」

伊織「そ、そう」

小鳥「すぐにプロデューサーさんつれて戻ってくるわね!あ、あと伊織ちゃんはいない設定だから鍵はかけておくわ!それじゃ!」

バタン……

伊織「……一人になっちゃったわ」

伊織「(ま、いっか……アイツがどんな顔で驚くか見ものよね!にひひっ……♪)」

652: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:17:42.25 ID:N1TEniVL0
-別室-

P「――ハイ、というわけでまんまとだまされた伊織ですが」

小鳥「すごくワクワクした表情ですね」

P「デコがいつも以上に輝いてますね」

小鳥「しかしこのかわいい顔が恐怖にひきつると思うと」

P「罪悪感がありますね……だがそれが」

P小鳥「イーッ!!」

653: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:23:09.80 ID:N1TEniVL0
チッ…チッ…パヤ…パヤ…

伊織「遅いわね……」

伊織「(まったく、伊織ちゃんをほったらかしにするなんて何考えてんのよあの鳥……プロデューサーも早く来なさいよね)」

伊織「……ん」ブルブル

伊織「ちょっとお手洗いに……」

ガチャガチャ

伊織「!? しまった、小鳥のやつ鍵かけていったんだわ!」

伊織「も~っ早く帰ってきてよ~……!」ブルブル

654: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:28:25.30 ID:N1TEniVL0
-別室-

P「どうやら尿意を催したようですね……このままいくとまた失禁する可能性が」

小鳥「じゃあ鍵開けてあげますか?」

P「まさか!」

小鳥「ですよね!」

P小鳥「イーッ!!」



伊織「(ちょっと小鳥まだなのぉっ……?)」ブルブル

657: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:33:27.45 ID:N1TEniVL0
――バツンッ!

伊織「きゃあっ!?」

伊織「な……ちょっと、停電!?やめてよこんなときに!」パチパチ

伊織「~~~っ!!もう我慢できないわ!小鳥に電話して……!」

prrrr……
『ただいま電話に出ることが……』

伊織「も~っ!!後でぜったい焼き鳥にしてやるんだからっ!!」ダンダン!

658: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:38:13.60 ID:N1TEniVL0
しーん…………

伊織「(ま……まっくら……こ、怖い……)」

伊織「わ、私にはシャルルが一緒なんだから」ギュッ



-別室-

P「うさちゃんを抱いてうずくまってしまいましたね」

小鳥「かわいいですね……ふふふ、しかしここからが本番ですよ!」

660: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:44:01.65 ID:N1TEniVL0
――ャン

伊織「っ……!?な、なによ今の」

――イオリチャン……アソボ

伊織「ひっ!だ、誰よ!なんのいたずらよ!?」

イオリチャン アソボウヨ アソボウヨ

伊織「や、やめてよ!どうせ小鳥でしょ!?変な冗談やめなさいよっ!」

コッチニキテヨ アソボウヨ イッショニ

――カチャン!!

伊織「~~っ……!!」

661: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:50:50.40 ID:N1TEniVL0
伊織「い、いや!こないでこないでっ!」ドタンバタン

ドウシテ アソンデ クレナイノ ネェ ドウシテ

伊織「や……やだぁああっ!」

ガチャガチャガチャガチャ!!!

伊織「誰か開けてよ!だれかぁーっ!!」ドンドン!

アソンデクレナイノ イオリチャン アソンデヨ

アソンデヨアソンデヨアソンデヨアソンデヨ
アソンデヨアソンデヨアソンデヨアソンデヨ
アソンデヨアソンデヨアソンデヨアソンデヨ

伊織「やめてぇ~っ!うっう、プロデューサー!プロデューサーっ!」ドンドンドンドン!

663: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 11:57:38.42 ID:N1TEniVL0
――コツ……

伊織「(!ドアの窓に人が!)」

伊織「プ、プロデューサーっ!たすけてっ!たすけてぇっ!」ドンドン!



人影『……ドウシテ アソンデ クレナイノ?』



伊織「……えっ……」

ガチャガチャガチャ!!!

ドンドンドンドンドン!!
アソンデヨ イオリチャン
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!

『アソンデヨ!!アソンデヨオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』

伊織「――ぁ……」ペタン

伊織「うぐ……ううううぅぅうぅ」

ジワアアァァァ……

666: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 12:03:25.39 ID:N1TEniVL0
――パッ

ガチャ

P「な~んちゃって!逆ドッキリ大成功~!ははは、すまんないおr……」

伊織「」ビチョビチョ

P「(こ……これは聖なる海!)」

P「えっと……も、もう大丈夫だぞ伊織!さっきまでのは全部――」

ッバッチイイイイィィィン!!

P「ぐ……おぉ……」ビリビリ

671: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 12:09:09.36 ID:N1TEniVL0
ドゴッ!バキッ! メギョッ! バコンッ! 
 ミシッ! ボギョッ! ドガンッ!!

P「(っむ、無言のマウントポジションからのご褒美連打っ……!!)」ボロ……

伊織「死ね!死ね死ねアンタなんか死んじゃえっ!!!!」

P「す、すまんかったいおr」
伊織「最低!!外道っ!!馬鹿っ!!変態っ!!メガネ変態っ!!!」

小鳥「(これは素晴らしいご褒美だわ)」ジィーッ

675: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 12:16:32.25 ID:N1TEniVL0
伊織「わたしがっ!どれだけっ、こっこわかったとっ……うぅぅうぅ!」ボロボロ

P「くっ……い、伊織」

伊織「ううっ……もっとはやくきなさいよぉ~~!ほんとにこわかったんだからぁ~~っ!」ぽかぽか

P「あぁ、悪かったな……もう大丈夫だからな」ナデナデ

伊織「ぐす……ぜったいゆるさないんだからねっ」

P「まいったな、どうすれば許してくれる?」

伊織「……しばらく私の執事になって私を守りなさいっ!どんな時でも絶対そばにいなきゃだからねっ!」

P「ははは……わかった、伊織は俺が守るよ。安心してくれ。ごめんな?」

伊織「っ……この馬鹿変態!次やったら二度と許さないから!」

677: 以下、もやしにかわりましてオデコがお送りします 2012/10/23(火) 12:20:35.22 ID:N1TEniVL0
小鳥「(さ~ていいものが撮れたし、私はこれで……)」

伊織「……それとそこの鳥」

小鳥「!だ、誰のことですぴよか?」ビクッ

伊織「アンタにはちょっと話があるわ……!!」ゴゴゴゴゴゴ

小鳥「」



P「後日、事務員は焼き鳥にされた。パンツはこっそり持って帰った」

P「イーッ!!」

おわり

699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:23:08.33 ID:AyjBcrGl0
ガチャッ

P「どうぞどうぞ」トビラオサエ

あずさ「あら、すいません~」

バタン

あずさ「わざわざ迎えに来てくださってありがとうございます」

P「いえいえ、久々の事務所飲みです。三人で盛り上がっちゃいましょう!」

700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:28:13.43 ID:AyjBcrGl0
あずさ「でもいいのかしら、未成年のコも多い事務所で~」

P「たるき亭定休ですからね、不可抗力ということで」

ヴーッ ヴーッ

P「あれ、音無さんからメールだ」

P「すいません、ちょっと荷物持ち手伝ってきますね」

あずさ「あ、私も行きましょうか?」

P「大丈夫ですよ、迷子になられても困りますから待っててください」ハハハ

702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:35:24.74 ID:AyjBcrGl0
あずさ「も~プロデューサーさんったら。私だってそんなに頼りなくないんですからね」

あずさ「でも、ああやってさり気なく優しくしてくれるのが、プロデューサーさんの魅力よね……」

あずさ「ちょっと誰にでも優しすぎるのがタマに傷ですけど~」


―――――――

P「今日は優しくないですよ」

小鳥「事務所の封鎖はパーフェクトです。アリの這い出る隙間もありません!」

703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:40:12.26 ID:AyjBcrGl0
あずさ「準備してまってましょう」

コトンコトン

あずさ「誰もいない事務所って、静かね~」

―――バツッ!

あずさ「きゃっ!?」

705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:46:54.76 ID:AyjBcrGl0
あずさ「イヤだわ~停電なんて……」

あずさ「天気もいいのいに、どうしてかしら…?」

あずさ「ブレーカーを探しに……でも、真っ暗だし、また迷ってプロデューサーさんに迷惑をかけちゃうのもね」

カタカタカタ

あずさ「!」ドキッ

あずさ「か、風の音かしら~…あんまり、お天気も良くないみたい、ね~」ドキドキ

ガタン!

あずさ「やっ!?」

あずさ「だ、だれかいるんですか~!」

706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:52:12.53 ID:AyjBcrGl0
あずさ「うー……」

あずさ「お、おばけなんてないさ~おばけなんてうーそぉ、さ~」

シーン

あずさ「ぷ、プロデューサーさ~ん、早く帰ってきてください~」

あずさ「うぅ」

あずさ「あ……!そうだわ、先に始めちゃってましょう」

あずさ「それならきっと、怖さも紛れるわ~」

――――

P「おっと、これは吉と出るか凶と出るか?」

小鳥「フラグですね~」

707: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 13:58:24.42 ID:AyjBcrGl0

プシッ

あずさ「ごめんなさい、お先にいただきます~」

ゴクゴク

あずさ「はぁ……。なんだか、一人で飲んでもおいしくないわ……」

ガタガタッ!

あずさ「ひんっ!!ま、まだダメね、やっぱり、もう少しいただきましょ」

グビッグビッ

―――――

P「良くないお酒の飲み方ですね」

小鳥「お酒が不安をひどくする、なのに不安をはらそうとより沢山……分かります」

710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:06:38.53 ID:AyjBcrGl0

あずさ「うっうっ……ぷろでゅうさーさぁん、音無さぁん、早く来てください~」

ヴぁぁ゛ぁぁ゛ぁィ゛

あずさ「気のせい!気のせいなんだから~」ミミフサギ

ドンドンドンドンドン!!!

あずさ「ぷ、プロデューサーさん……プロデューサーさん」

プシッ

ゴクッゴクッゴクッ

715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:14:57.40 ID:AyjBcrGl0

あずさ「よ、よ~し、元気100倍。こうなったら、どこから音がしてるのか確かめてあげます!」

ソロソロ

ガタッ

キャッ!


ガッシャーン!!!

あずさ「あいたた……」

あずさ「あ、ら……?お酒の場所……あっ!?携帯も……」

716: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:19:57.15 ID:AyjBcrGl0

あずさ「………」フルフル

アハハハハハハ

あずさ「やぁっ!」ギュッ

―――――――

P「お、おぉう……あずささんの、胸が、腕で」

小鳥「ヤバイですね!」

P「是非あの場にいたかったです。あずささんとお化け屋敷行きたい」

720: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:27:46.65 ID:AyjBcrGl0

あずさ「……うっ……」ポロポロ

ダンダンダンダン!!!

あずさ「うううう」グズッ

あずさ「いや……やだ……だめぇ……」グズッグズッ

あずさ「~~~~っ」ヒック

あずさ「プロッ、デューサーさんっ……」


―――――――

P「け、結構泣いちゃってますね」

小鳥「お酒のせいで若干退行してますかね」

721: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:29:05.19 ID:AyjBcrGl0


ガチャガチャガチャ!!

あずさ「ひっ」

あずさ「プロデューサーさんですよね……?いじわるはやめてください……」


あずさ「プロデューサーさん、プロデューサーさん……」ヨロヨロ

ガタン

ガチャッ

P「うああああああああ―――て、あ、れ?」

P「あずささん……?」

――――バチン

P「いない………」

724: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:34:23.96 ID:AyjBcrGl0

………サァン

……カツン……カツン

P「……声が、と、遠くから……足音も?」

…シテ……プロデューサーサァン……

P「や、やだなぁ音無さん、逆ドッキリですか?こんなの」ガクガク

…イルンデショ………プロデューサーサァン…………

カツン カツン

P「だんだん……近くに」

726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:40:10.35 ID:AyjBcrGl0

………コワカッタ………

サビシカッタ………

ドウシテ……ドウシテ……

P「あ、あずささん……?」

カツン,カツン

……マッテタンデスヨ……

P(―――いる、すぐ後ろに、いる)


「み~つけた」


「 う ん め い の ひ と 」

733: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:46:49.88 ID:AyjBcrGl0

P「ウワァァァァァ!!!」

あずさ「きゃああああああ!!!」

ドサッ

P「へっ?」

あずさ「うう……いたた」

あずさ「プロデューサーさんひどいです、急に大声出すなんて」

P「あ、あずささん?どうしてそこに」

あずさ「落っこちちゃったんですっ!たるき屋さんに」

P「あ、中から開けて階段から来たんですか」

734: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:52:38.68 ID:AyjBcrGl0

P(気をつけないと時々塞ぎ損ねた雪歩の穴に落ちるんだよな……)

P(何がアリの這い出る隙間も~だよあの鳥っ)

あずさ「とっても、と~っても怖かったんですから~」

P「あ……ごめんなさい」ス

あずさ「えいっ」ダキッ

P「えっ」

あずさ「ずっと待ってたんですよ」ギュゥゥゥ

P「あ、あずささん、酔って」



736: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 14:58:30.69 ID:AyjBcrGl0

あずさ「うっふふ~プロデューサーさん~」スリスリ

P(おうふ……脅かした上ご褒美とは)

あずさ「離してあげませんからね~///」

P(ん……?アルコールの臭いに混じって、この匂いは)

P(もしかしなくて……粗相ですか)

あずさ「……」

P「あ、あずさん……あれ?」

スーッ スーッ

P「寝ちゃったよ」





739: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 15:04:03.98 ID:AyjBcrGl0

P(酔ってて羞恥心に身もだえするあずささんを見れなかったのは残念だが……)

あずさ「ムニャ……・プロデューサーサン……」

P(これはこれで)

P「しっかりしてください、シャワー浴びましょうね」

あずさ「ウフフフ……ヤダ,プロデューサーサンッタラダイタン……」


小鳥「そこまでよ!」


……・…

P「小鳥さんがシャワーに入れて着替えさせてもあずささんは起きませんでした」

小鳥「この酔いっぷりじゃまたいつやるかも分からないですしオムツでもはかせときます?」

P「この変態ッ」

小鳥「プロデューサーさんこそ」

小鳥P「ピヨッピヨッピヨッピヨッ!!!」

終われ!

799: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 17:49:07.80 ID:AyjBcrGl0

ガチャッ

真美「兄ちゃん、来たYO!」

真美「あれっ?兄ちゃんおらんし」

真美「ん?メモ……すぐ戻るから待っててくれ、か」

真美「しょうがないな~兄ちゃんは」

真美「まってやるとしますか」ボフッ

真美「~~♪」

800: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 17:53:44.51 ID:AyjBcrGl0

真美「それにしても、何の用なんだろ」

真美「……」

真美「と→つぜん呼び出されちゃったよどうしよぉ」

真美「……なんて」

真美「~~~~っナシナシ、今のナシッ///」バタバタ

802: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 17:58:28.50 ID:AyjBcrGl0

真美「兄ちゃん、まだかな→」


―――――バツンッ!

真美「うぇっ!?」

真美「ナニナニ、停電?」

真美「なんも見えないよ~」

真美「20XX年、765プロ事務所は社長に包まれた……」

803: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:05:01.70 ID:AyjBcrGl0

真美「もしかしてこれ、兄ちゃんのイタズラ?」

真美「……・だったら、ちょっち、怒りがわいてきちゃうYO」

真美「んっふっふ~このていどのイタズラでこの真美様を怖がらせようなんてね」

真美「亜美ならともかく、宅の真美は暗いの怖がるような年じゃありません!」

カタカタカタ

真美「!」ビクッ

真美「な、なるほどね→こういうイタズラね」

真美「受けてたつよ、兄ちゃん!」

807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:14:07.95 ID:AyjBcrGl0

真美「さぁきなっさーい」

シーン

真美「……さっきのただの風の音だったら、真美そうとうイタイ子だよね」

シーン

真美「タイミングを外して?」

ガタガタガタガタッ!!!

真美「うわっ!わっ、ほら、ほらね!!来ると思ったYO!」ドキドキ

アハハハ…

真美「んっ!?!?」バッ

真美「何、今っ、えっ!?」

真美「耳元で声が……・なにこれ……」


808: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:22:00.53 ID:AyjBcrGl0

真美「に、兄ちゃん……・」オロ

真美「あっ、や、やるじゃん!ちょっとビックリしちゃったよ」

真美「……まだ、やるの?」

シーン

真美「ふ、ふ~ん、いいよ」

真美「この真美ちゃんを怖がらせようなんて、十年早いんだから!」

真美「あらあら~真美ちゃんはすごいわ~」

真美「ほら、みんなの真似してたら元気出てきたよっ!765プロ、ふぁいと~」


ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!

真美「」ビクッ

バンバンバンバン!!!

812: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:29:57.58 ID:AyjBcrGl0

真美「………よく考えたらさ」

真美「べつに、じっと待ってることないよね」

真美「仕掛けられた側としてはさ、出ることができたらゴールなんじゃない?」

真美「逃げるとかじゃなくて」ソロソロ

フッ

真美「~~~~~っ!!!」ゾクゾクゾクッ

真美「い、今、息!?兄ちゃん、いるの!?」

真美「もお!触ったり息かけたりとかはアウトだよ!!セクハラで訴えるかんね!」

815: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:35:37.50 ID:AyjBcrGl0

真美「たしか、こっちが入口……」

カラン コロン

真美「!!」

真美「よ、よし、ちょっと慣れてきたかも」

真美「あ、携帯使っちゃお。連絡はどうせダメだろうけど、明かりに使うくらいならいいよね」

真美(あ、待ってよ……?)

真美(明かりで照らしたところに、なんか怖いものが置いてあるみたいな……)ドキ

真美「やめとこ……」

ソロソロ

アイタッ

816: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:41:57.21 ID:AyjBcrGl0

ドンガラガッシャーン

真美「う~こういうのははるるんの担当だよ」

真美「それとも、はるるんもやられたのかな」

真美「……あっ、多分あれだYO!」

真美「じゃじゃ→ん脱出せいこ」

ビタッ

ベタベタベタベタベタッ!!!

真美「~~~~~っ」ペタン

真美「~~グスッ、ナニコレ、血の手形?」

真美「こ、こんなにタクサン一気にって、手が込んでるね」

真美「こんでるね!」ナミダメ

―――――

小鳥「超技術でーす。あ、プロデューサーさん、準備オッケー?」

P『オッケーでーす』


823: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:52:47.92 ID:AyjBcrGl0

真美(あ……これちょっと、マズイよぉ)

真美「タンマ!兄ちゃん、タンマだからね!」

パカッ

真美(足元だけ見るようにしてけば)

真美「い、今は絶対ダメだから!冗談じゃないからね」

―――WC

真美「トイレの電気もつかないか、まあ、そーだよね」

真美「……はぁ、もう、訳わかんない」

真美「早く兄ちゃんに会いたいよ……」スルスル

ま゛ぁ゛み゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ

真美「!?ウソッ、やだどこ」キョロキョロ


829: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 18:57:30.35 ID:AyjBcrGl0
P「ごごだあ゛あ゛あ゛あああああ」(便器の中から特殊メイクで)


真美「――――っっっっっ」ドスン

ちょろろろろろろ……

真美「……っ……っっっ」ポロポロ

P「やべっ、ちょっとタイミング遅かった」

真美「ウッ……・~~~~ヒック」グズッ

真美「うわああぁぁあああああああ」

P(ガチ泣きです。やってもーた)

842: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 19:03:20.31 ID:AyjBcrGl0

P「ま、真美~ドッキリだよ、ドッキリ~」

真美「触んないでっ!!!」

P「す、すまん、ここまでするつもりは……」

小鳥「あーやっちゃいましたねー泣ーかしたー泣ーかしたー」

P「脱ぐ前に出てくるつもりで」

小鳥(そういう問題じゃねーピヨ)

真美「うるざい゛っ!出てってよ!!!」

小鳥「ほら、真美ちゃん、いこ」

真美「……」コク

P「何でぇ!?共犯なのにっ」


849: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 19:11:31.82 ID:AyjBcrGl0

P「あ、小鳥さん……真美の様子はどうです?」

小鳥「大分怒っちゃってますし、悲しんでますけど、少しは落ち着きましたね」

P「何ですかね、この扱いの差は」

小鳥「も~プロデューサーさんはほんっと女心を分かってないですね」

P「女心って、真美ですよ?まだ子供じゃないですか」

小鳥「女の子、です。いいですか、あそこまで追い詰めちゃったのは私も悪いですけど、プロデューサーさんの場合後の対応が悪いです」

小鳥「真美ちゃんのことを考えるなら、一刻も早くその場から消えて何も見なかったことにするんですよ」

P「はぁ、そんなもんですか」

小鳥「そんなもんです。デリケートな部分には触れない方向で慰めてきてあげてください」

857: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 19:21:01.05 ID:AyjBcrGl0

P「ま……真美?」

真美「………」ヒザカカエ

P「……あー。うー……」

真美「………変態プロデューサー」

P「あ、うん……返す言葉もない」

真美「………嫌いになった?真美のこと」

P「へっ?それって、どっちかってーと俺の台詞」

真美「嫌いになった!」

P「あ、うん……だよな」

859: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 19:25:08.69 ID:AyjBcrGl0
P「すまん……何をしても許されないと思うけど、何でもするよ。俺が出来ることなら」

真美「………」

P「その、なんだ。真美が俺のことを嫌いになっても、俺は真美のことずっと好きだからな」

P「いつでも好きに使ってくれ」

真美「……」

真美「兄ちゃんのエッチ。変態。Da変態」

P「ごめんなさい」

真美「今度こんなことしたら、絶対許さないんだから」

P「はい……ん?」

真美「もうこの話終わり!」

P「え」


終わりったら終わり!

下品ないじめ嫌いな人マジすまんかった。

870: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:36:16.50 ID:N1TEniVL0
-夜・事務所-

ガチャ

美希「ただいまなのー!あ、ハーニーィ♪」ダキッ

P「うわっと、まだ仕事中なんだ。やめなさい美希」

美希「仕事とミキとどっちが大事なのー?」

P「そりゃ今は仕事だ」

美希「もう、ハニーったら恥ずかしがり屋さんなの♪」

P「(めんどくさい……いや悪い気はしないけどさ)」

美希「ねぇハニー、晩御飯一緒に食べよ?」

P「あのな、仕事残ってるから」

美希「そんなの小鳥に任せとけばいいって思うな!」

小鳥「あ、あのね美希ちゃん……」

871: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:39:52.81 ID:N1TEniVL0
P「……いや、いいか。晩御飯くらいおごってやるよ」

美希「ホントに!?やったやったぁ!ハニーとご飯久しぶりなの!」

P「今日は特別だからな?」

prrrr……

P「おっと……もしもし律子か?ああ、伊織を迎えに行けばいいんだな。わかった」ピッ

P「というわけでちょっと伊織を迎えに行ってきますね」

小鳥「あ、ハイ。いってらっしゃい」

美希「ちゃんと帰ってきてねハニー!」

P「はいはい」バタン……

美希「んー。どうせハニーが帰ってくるまでヒマだし、寝てるの。あふぅ……小鳥~、ハニー帰ってきたら起こしてね~……」

小鳥「…………」

美希「Zzz……」

872: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:43:42.52 ID:N1TEniVL0
小鳥「(ヒャッハー!このまま寝かせてなるもんですか!)」

小鳥「(今回は美希ちゃん、あなたがあふぅの音もでないくらい驚かせてあげるわ!)」コソコソ……



………………

ザァァァァァ……ゴロゴロ……

美希「……ん~……うるさいの……」

美希「あふぅ……あれ、雨が降ってる」

美希「(??よくみたら事務所が真っ暗なの……)」ムクリ

美希「小鳥~?電気つけてほしいの~」

しーん……

美希「……小鳥?」

874: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:45:30.62 ID:N1TEniVL0
カッ ピシャアアアアアアアアアァァン!!!!!



美希「きゃあっ!?」

美希「……か、雷なの……っていうか、なんか様子が変なの」

美希「ハニー!まだ帰ってないのー!?小鳥ー!」

美希「……な、なんで誰もいないの?とりあえず電気電気……あれ?」パチパチ

美希「ちょっと、こんなのおかしいの!停電!?」

美希「うぅ~、もう事務所から一旦出たいの……」

875: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:48:05.83 ID:N1TEniVL0

キャアアアアアアアァァァ!!!!


美希「っっ!!!ここ今度はなに……!?」

美希「やだやだ、もう外に出るの!もう知らないの!」ガチャ!

小鳥「……う……ぅぅ……」

美希「(!!か、階段に……血まみれの小鳥がいるの!)」

美希「こ、小鳥大丈夫!?さっきの声も小鳥なの!?」

小鳥「……ゃん……て……」グッタリ

美希「え?」

876: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:51:44.70 ID:N1TEniVL0
小鳥「伊織ちゃんから……にげて……」

美希「い、伊織?小鳥なにいって……」

――フフフフフフフフフフフフフフフフ……

美希「!し、下のほうから声が……!」

??「……小鳥……どこいったの……?」

美希「ひっ」

コツ……コツ……

??「まだ生きてるの……?それともほかに誰かいるのかしら……フフフフフフフフフフフフ」

美希「~~~~っ!!!」

ガチャ! バタン!!

美希「はぁっ、はぁっ……!」

美希「こ、こんなのってないの……きっと悪い夢なの……!」ガタガタ

877: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:54:13.31 ID:N1TEniVL0
??『――美希?』

美希「っっ!!」

??『そこにいるの……?ねぇ、私よ……開けて頂戴……?』

美希「デコちゃんはこんなことしないの!ぜったい開けないの!」

??『…………』

美希「っ……」ガタガタ

ザアアアァァ……

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!

美希「!!?」

??『開けなさいよ!!!開けなさいよおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!』ガンガンガン!!!

美希「っっ!!ぜ、ぜったい開けないの!開けないの!!」

881: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 19:58:14.12 ID:N1TEniVL0
美希「うぅぅうっ、助けてはにぃっ……そ、そうだケータイで連絡っ……!!」ブルブル

prrrrr……

??『あけなさいったらぁああああああああああ!!!』ガンガンガン!!!

美希「はやく出てよハニーっ……!」

prrrr……

美希「(……あれ?)」

prrrrr……

美希「(な、なんか…社長室……から着信音がするの……!)」

ダッ ガチャ!

美希「ハニー!?いる、の……」

ピシャアアアァァァァン!

P「…………」

美希「は……は、にぃ、が……血まみれで……」ペタン

美希「い……いや……」ジワアァ……

美希「こんなのいやぁあああああああああああああ!!!」

884: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 20:01:18.24 ID:N1TEniVL0

――パッ!

P「はい」ムクリ

美希「え」

P「ドッキリ大成功~!!」

ガチャ

伊織「もう、おもしろいくらい怖がってくれたわねぇ」

小鳥「ごめんね美希ちゃん、これただの絵の具なのよ」ベットリ

美希「……え?え?え?え?」

伊織「にひひっ♪さっきの、名演技だったでしょ?」

P「いやーすまんかったな。実は急遽伊織にも協力してもr」

バシン!

P「ほがっ!」

885: 以下、オデコにかわりましてゆとりがお送りします 2012/10/23(火) 20:04:06.45 ID:N1TEniVL0
美希「バカ!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカァァ!!!!!!!!」バシンバシンバシン!!

P「くぁzwsぇdcrfvtgbyhぬ!!!」

美希「死ぬかと思ったの!死んだかと思ったの!この償いは計り知れないの!!」

P「だ、だから晩御飯……」

美希「そんなのもはや無意味なの!もうミキと結婚するの!じゃないと許さないの!!」

伊織「な、ちょ、ちょっとアンタねぇ!私でもそこまで要求しなかったのよ!」

美希「デコちゃんもデコちゃんなの!伊織もミキと結婚するの!」

伊織「は、はぁ!?」

小鳥「え、じゃあ私も」

美希「小鳥は焼き鳥になればいいの!」

小鳥「せ、殺生ぴよー!!」



P「――この後、美希におにぎり1000個渡す契約で許してもらえた。あと濡れたパンツは俺が回収しといた」

おわり

899: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:38:29.60 ID:yWJznZmhP
P「……それで?」

真美「だーかーらー! まだ亜美にしてないんでしょ?」

P「まあ、そうだが」

真美「だから真美にも手伝わせてって言ってるの!」

P「えー……」

真美「……あんなことしたのに」

P「はいわかりました。手伝ってくださいお願いします」

真美「えっへっへー! それでいいんだよー!」

P「小鳥さんはそれでいいんですか……って聞くまでもないような満面の笑みで」

真美「んっふっふ~みてろよ亜美~、真美の100倍いや1億倍は怖がらせてやるかんね~……」

P(なんか俺への恨みでとばっちりだな、すまない亜美)

P「それで、具体的にどうするんだ?」

真美「んっとね~……」

――

902: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:45:05.30 ID:yWJznZmhP
亜美「おはおはー! ってあれ? まだ兄ちゃん来てないの?」

真美「あ、亜美おはー」

亜美「おはおはー、今日ミーティングがあるとかって来たんだけど」

真美「あーうん、でもなんか遅れてるんじゃない? 兄ちゃんノロマだし」

亜美「そーかもねー。全く、こんな夜遅くに二人だけにとかなってませんな!」

真美「それに変態だし……」

亜美「ん? なんか言った?」

真美「え? な、なんでもない! ……んーちょっと真美トイレ行ってくるね」

亜美「いってらー」

真美「……」



亜美「さてと、ゲームでもやって待ってますかー」

パチン

亜美「わっ! びっくりしたぁ……なんだ、停電かー」

亜美「ま、適当に待ってれば直るっしょー」

906: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:48:54.41 ID:yWJznZmhP
ピコピコ
亜美「……」

亜美「……直らないし」

亜美「……あれ? っていうか、真美は? 確かにトイレに……って見えないし」

亜美「ゲームの電気じゃあんま変わんないし、なんかこの音が不気味っしょー……」

亜美「んっと、壁を伝って……えへへ、なんか探検してるみたいで面白いかも」

亜美「確かここが、トイレ、かな。真美~……あり?」

亜美「真美? 開けるよ? ……真美? いない……?」


キャアアアアアアアアアアアア

亜美「うわああああ!! っびっくりしたぁあ……な、なにさ……」

亜美「……」ドクンドクン

亜美「へ、変なことしてないで、ゲームしてよーっと」

亜美「……ふんふ~ん」

亜美「……」

亜美「……さっきの、ドアの方から聞こえたよね? もしかしたら真美が……」

916: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:52:21.60 ID:yWJznZmhP
亜美「……怖いなぁ」

亜美「でも、真美がもし誘拐とかされてたら……」

亜美「っていうか、さっきの声がしたのに、真美がいないってがまずおかしいし……」

亜美「うぅ……兄ちゃん早くきてよぉ……」

ドンッ!!!


亜美「っ!」ビクッ

亜美「な、何……」

亜美「あ、あれじゃない? もしかしたら真美のイタズラ、とか?」

亜美「えへへ、当てちゃった? もうお見通しだよーん! ほら、早く出てきなよ!」


タスケテ……アミ

亜美「え……真美?」


アミ……アミ……

亜美「嘘、ま、まって……真美……? 真美、どこにいるの!!」

929: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:56:26.77 ID:yWJznZmhP
アミ アミ アミ アミ アミ アミ アミ

亜美「やだ、真美! ねぇ返事してよ! 真美ぃ!!」

亜美「やだやだ……真美、お願いだから……」

「亜美……」

亜美「っ! ……真美?」

「ごめん、おそくなっちゃった」

亜美「も、もー! 遅いっしょ! でも、イタズラにしてはなかなかよかったと思うよん!」

「……イタズラ、だと思う?」

亜美「……真美?」

「……私は」

「 亜 美 だ よ 」

亜美「い、やあああああああ!!!!」ダダッ


亜美「や、やだぁ……やだよぉ……怖いよぉ、助けて、誰か!!!」ドンドン

ガチャガチャ

亜美「開かない! なんで……なんでよぉ!!」

934: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 20:59:45.12 ID:yWJznZmhP
ピタッ

亜美「っ……」ドクン

ピタッピタッ

亜美「やだ……やだよ……」ストン

ピタピタピタッ

亜美「ね、真美なんでしょ……ねぇってば……」フルフル

……

亜美「……ま、み?」

亜美「……ねぇ、も、やめ」



ガシッ


亜美「っ~~!!!! 足!っああああ!!!!!離してやだやだ! 離してえええ!!!」

亜美「真美! 真美ぃ!!」


パッ

944: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 21:03:44.24 ID:yWJznZmhP
真美「じゃーん! お望み通りの真美でした……ってあれ?」

亜美「……」

ジョワァアア……

亜美「……うっ、うっ……」

真美「あ、えっと……亜美、その……ごめ」

亜美「うわああああああああああん!!! 真美のバカあああああああ!!!」



亜美「ひっく……ぐすっ……」

真美「ごめんってば……」

P「その、なんだ……俺も悪かったと思ってる」

亜美「ひどいよ……あんなの……」

真美「ごめんね、亜美? 真美も怖かったからわかるもん」

亜美「……」

P「それにしても鏡やら……小道具まで使ってやっておいて……」

真美「そ、それはだって! やる方はそれなりに楽しいっていうか……でも、ちょっとやりすぎだったね……」

957: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 21:07:56.27 ID:yWJznZmhP
亜美「ひっく……兄ちゃんも、共犯なの?」

P「え?あ、その……まあ、そうだ」

亜美「……さいてー」

P「……すまん」

真美「ううん、兄ちゃんは悪くないよ。これは真美がやりたいって言ったことだもん」

亜美「でも、兄ちゃん止めてくれなかったんでしょ! もう暗いところやだよぉ……」

真美「だからそれはごめんって言ってるじゃん!! 亜美だってイタズラならいつもやってるでしょ!」

P「だ、だからそれは俺も悪かったって……な?」

亜美「……真美はわかってない」

真美「な、何さ」

亜美「亜美、真美がいなくなったとき本当に怖かったもん……何もできなくて、それで……」

真美「あ……」

亜美「真美は、兄ちゃんにイタズラされただけっしょ? でも、亜美は真美にされたんだよ? ……すっごく怖かった」

真美「……ごめん」

968: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/23(火) 21:11:12.61 ID:yWJznZmhP
亜美「でも、真美が無事で、よかったって思ったもん! イタズラってわかってめっちゃむかついたけど、それより嬉しかったの!!」

真美「ぐすっ……うん…・…ごめん」

亜美「だから、だからもうこんなイタズラしないでよっ!!」

真美「亜美、うわあああああん亜美ごめんね!! ごめん、亜美!!!」

亜美「ひっく、亜美だって……ごめん、真美……」

P「……一見落着、ですかね? それじゃ失礼……」

真美「おっと、待ちなよ兄ちゃん」

亜美「……元はと言えば兄ちゃんが原因なんでしょ?」

P「……はてさてなんのことやら」

亜美「……やりますか、真美隊員」

真美「えぇ、もちろんですとも亜美隊員……かかれえ!!!」

P「わ、ちょ、うわあああ! 何をするやめっ! あはははは!!」

亜美「今日はぜーったいに許してあげないんだからね! ね、真美?」

真美「そうっしょー! ね、亜美!」

終わり