7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 03:09:04.58 ID:f9ccVc1yP
勇太「ま、まあな……」

森さま「ふーん……へぇ~……」

勇太「な、なんだよ」

森さま「別に?」

勇太「ぐっ……」

森さま「……私クラスで一番可愛い?」

勇太「あ、あの時はその……丹生谷の本当の姿知らなかったし……」

森さま「なによ、今は一番じゃないってわけ!?」

勇太「い、いやそうじゃなくて……!」

森さま「じゃあ一番なんでしょ?」

引用元: 森夏「へえ~富樫くんって例の投票で私を選んだんだぁ…?」 



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 05:08:08.85 ID:f9ccVc1yP
勇太「そうなる……かな」

森さま「やっぱり~」

勇太「で、でも深い意味とかは無いし投票しろって言われたからしただけで……」

森さま「なにそれ?」

勇太「いや、だから……」

森さま「じゃあ……富樫くんは私に興味ないの?」

勇太「え?」

森さま「どうなの?」

勇太「えと……その……」アセアセ

森さま「私のこと……嫌い?」

勇太「きっ、嫌いじゃないよ! 全然そんな……」

森さま「じゃ、じゃあさ……好き?」

勇太「……は? えっ?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 05:19:11.03 ID:f9ccVc1yP
森さま「ねぇ……富樫くん?」

勇太「(な、なんだこれ!? 罠か? 罠なのか!?)」

勇太「そ、それはどういう意味なんですかね……?」

森さま「……わからない?」

勇太「ちょっと俺には難しいかなー……なんて、あはは……」

森さま「……」

勇太「丹生谷?」

森さま「バカ……」ボソッ

勇太「え?」

森さま「もういいわよ! この根性なし!」クルッ

勇太「お、おい!」

勇太「……なんだったんだ?」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 05:37:39.12 ID:f9ccVc1yP
部室

勇太「……」ボー

六花「勇太」

勇太「ん? なんだ?」

六花「最近丹生谷が来ない、なぜ?」

勇太「なぜ俺に聞く」

六花「勇太なら知ってるかと」

勇太「俺が知るわけないだろ?」

くみん「でも森さまちゃんと1番仲いいのって富樫くんじゃない?」

六花「……」

勇太「えぇ~? そんなことありませんよ」

凸守「ふん! とうとう偽モリサマーもこの凸守には叶わないと悟ったようデスね!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 05:50:34.54 ID:f9ccVc1yP
勇太「それはないと思うが……」

凸守「どちらにせよ腐れ一般人なんか結社には必要ないデス!」

くみん「う~ん、でもちょっと心配だよね」

くみん「なんだかんだ来てたのに、急に何も言わず来なくなっちゃうなんて」

勇太「まぁそれはそうですけど……」

六花「……丹生谷は大切な結社のメンバー」

六花「勇太」

勇太「はぁ……わかったわかった」

勇太「とりあえず今夜メールいれてみるよ」

六花「頼んだ」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 07:17:00.65 ID:f9ccVc1yP


勇太「つってもなぁ……」

勇太「なんてメールしたもんか……」

勇太「あれから俺もまともに話してないし」

勇太「ま、まぁいいや」ポチポチ

勇太「……みんな心配してます、っと」ポチ

勇太「ったくなんで俺がこんなこと」

勇太「……」

勇太「この前のは何だったんだ?」

勇太「丹生谷のやつなんかいつもと違って……」

樟葉「お兄ちゃん、ご飯だよー!」

勇太「おーう!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 08:20:54.66 ID:f9ccVc1yP
勇太「ふ~……最近寒くなってきたし、やっぱり風呂はいいなぁ」

勇太「さーて、ゲームでもして……」

勇太「ん?着信?」

勇太「あ……そうだ丹生谷にメール送ったんだった」

勇太「3回も……結構時間もら経っちゃってるな」ピッピッ

prrrrrr prrrrrr

勇太「にしてもメールで返してくれればいいのに……」

prr

勇太「あ、もしも」

『ちょっと!! なんで出ないのよ!』

勇太「え……あ、ああ悪い……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 08:36:48.47 ID:f9ccVc1yP
『全くどれだけ待たせれば……へっくち!』

勇太「ん? 大丈夫か?」

『うるさいわね! とにかく駅まで来なさいよ!』

勇太「駅? どこの?」

『あんたん家の近くの駅に決まってるでしょ!』

勇太「えぇ!? こっちまで来てるのか!?」

勇太「なんでまた……」

『うるさいわね! どうでもいいでしょそんなこと』

勇太「いやぁ……」

『いいから早く来なさい! 5分……いや3分! 遅れたら呪い殺すわよ!」

勇太「いや流石に3分は……」

『とにかく急ぎなさい!』

勇太「は、はいっ!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 09:14:28.86 ID:f9ccVc1yP
勇太「はぁっ……はぁっ……」タッタッ

勇太「ご、ごめん!」

森さま「遅い! 余裕で3分すぎてるじゃない!」

勇太「いや、だから流石に3分は……」

森さま「知らないわよ! 女の子待たせるなんて……」

勇太「す、すみません」

森さま「まあいいわ、で?」

勇太「は?」

森さま「これからどうするの?」

勇太「いや……特には……って」

勇太「それ俺のセリフだよ! なんでこんなとこに……」

森さま「ダメなの?」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 09:41:47.64 ID:f9ccVc1yP
勇太「ダメじゃないけど……なんでだ?」

森さま「いいじゃない、別に」

勇太「別にって……」

勇太「夜にこんなところまで来て……」

森さま「うるさいわね、私が良いって言ってるんだからいいでしょ!」

森さま「それに富樫くんも私に用事あったんでしょ?」

勇太「あ、ああ……」

勇太「じゃ、じゃあとりあえずどうしよっか」

森さま「どうするの?」

勇太「えと、ウ、ウチ来る?」

森さま「いいよ」

勇太「え!?」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 10:18:27.46 ID:f9ccVc1yP
森さま「どうしたの?」

勇太「いやいやいやいや!」

勇太「た、確かに母さんは夜勤でいないけど樟葉も夢葉もいるし!」

森さま「別にいいじゃない」

勇太「そ、それは教育上よろしくないと思います!!」

森さま「何いってるの?」

森さま「別にそんな遅くまで居座るつもりは無いけど……」

森さま「迷惑だと思ってるならなら最初から誘わないでよ」

勇太「ご、ごめん……」

森さま「じゃあその辺の喫茶店にでも……」

勇太「あ」

森さま「?」

勇太「財布持って来てないや……」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 10:58:55.81 ID:f9ccVc1yP
勇太「ただいま……」ガチャ

樟葉「あ、お兄ちゃん! 急にどこに……」

森さま「お邪魔しまーす」

樟葉「!?」

勇太「え、えーっと……」

森さま「お兄さんのクラスメイトの丹生谷森夏です、よろしくね」

樟葉「ぁ、はい! あ、兄がお世話になってます!」

樟葉「お、お兄ちゃん?」

勇太「説明は後だ……」

森さま「可愛い妹さんね」

樟葉「あ、いえ……私お茶いれてくる!」

森さま「あぁ、おかまいなく~」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 11:06:15.39 ID:f9ccVc1yP
勇太「え、えーっと……それでなんだっけ……?」

勇太「あ、ああそうだ」

勇太「なんで最近部活来ないんだ?」

勇太「みんな寂しがってるぞ?」

森さま「みんな?」

勇太「え? ああ」

森さま「富樫くんも?」

勇太「ぁ~……ま、まあそりゃあ少しは……」

森さま「何それ」

勇太「と、とにかくなんで来ないんだよ」

森さま「……誰かさんのせい、かな」

勇太「誰かさん?」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 11:12:02.59 ID:f9ccVc1yP
森さま「そ、誰かさん」

勇太「誰だ? ケンカとか……」

森さま「はぁ……ほんと富樫くんって鈍いよね」

勇太「え?」

森さま「なんでもないわよ……」

森さま「別にケンカとかじゃないわ」

森さま「私が勝手に拗ねてただけ」

勇太「拗ねてた?」

森さま「まあワザとって部分もあるけど……」

森さま「結局無意味だったみたいだし」

勇太「??」

森さま「はぁ~あ……」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 11:28:48.20 ID:f9ccVc1yP
勇太「なんか話がよくわからんが……つまりどういうことなんだ?」

森さま「大丈夫よ、明日からはちゃんと行くから」

森さま「もちろんチア部と兼ねつつだけどね」

勇太「そうか、そりゃ良かった」

森さま「……」

勇太「どうした?」

森さま「富樫くんってさ……」

ドンドン

森さま「え?」

勇太「……またか」

勇太「よいしょっと」ガラッ

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 11:44:46.09 ID:f9ccVc1yP
六花「ゆ、勇太、サポートを!」バタバタ

勇太「はいは……いてっ!」

勇太「暴れるなよ!」

森さま「え……? え?」

六花「勇太、構成員奪還の任務は?」

勇太「今ケリがついたところだよ」

六花「ぁ……丹生谷……」

森さま「小鳥遊……さん?」

六花「なぜ……」

森さま「……ここに?」

勇太「ん? ああ、丹生谷は知らなかったっけ?」

勇太「こいつんちウチの真上なんだ」

森さま「へ、へぇ……」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 11:52:20.90 ID:f9ccVc1yP
六花「そう」

勇太「そんで丹生谷、明日からはちゃんと来てくれるって」

勇太「良かったな」

六花「……うん」

森さま「……」

六花「……」

勇太「(あ、あれ? なんか空気重くないか?)」

勇太「え、えーっと……」

森さま「私そろそろ帰らなきゃ」

勇太「あ、ああうん! 送ってくよ」

森さま「いいわよ、もう道も覚えたし」

勇太「んな事言ったって女の子がこんな時間に一人は危ないだろ?」

森さま「か、勝手にすればっ!」

勇太「なんで怒ってんだよ……」

六花「……」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:04:58.66 ID:f9ccVc1yP
森さま「……」スタスタ

勇太「(間が持たない……)」

勇太「あ、あいつ困ったヤツだろ?」

勇太「ああやってよくベランダに降りて来てさ」

森さま「……」

勇太「勝手に俺の部屋に上がったりして……」

森さま「……」

勇太「あ、あの~……」

森さま「……なに?」

勇太「何か怒っていらっしゃる?」

森さま「怒ってないわよ!!」

勇太「えぇ!?」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:08:43.82 ID:f9ccVc1yP
勇太「お、怒ってるよね? 確実に怒ってるよね!?」

森さま「怒ってないって言ってるでしょ!!」

森さま「あんまりうるさいと殴るわよ!」

勇太「す、すみません!」

森さま「ったく……」

勇太「ぅ……」

森さま「……」

勇太「……」

森さま「小鳥遊さん」

勇太「え?」

森さま「仲いいよね、小鳥遊さんと」

勇太「あ、いや……」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:17:26.41 ID:f9ccVc1yP
勇太「別に仲いいと言うか……勝手に懐かれてるだけで」

森さま「ふーん……」

勇太「それにあいつ友達少ないし……」

森さま「それで?」

勇太「え? いや……それだけだけど」

森さま「……」

勇太「丹生谷?」

森さま「富樫くんって小鳥遊さんのことどう思ってるの?」

勇太「はい?」

森さま「どう思ってるのかって聞いてんの」

勇太「どうって……」

森さま「だから! 小鳥遊さんのことが……その……」

森さま「好きとか……」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:21:59.88 ID:f9ccVc1yP
勇太「えぇ!? い、いやいやそんなのないよ!」

勇太「ただ一緒にいるだけで俺は六花のことは別に……」

森さま「名前……」

勇太「え?」

森さま「ううん、なんでも」

勇太「……?」

勇太「丹生谷……この前からなんか変じゃないか?」

森さま「うるさいわね、別に変じゃないわよ」

勇太「そ、そうか?」

森さま「そうよ!」

勇太「は、はい」

森さま「……」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:27:33.86 ID:f9ccVc1yP
勇太「……」

森さま「あのさ」

勇太「な、なに?」

森さま「好きな人……いるの?」

勇太「な、なんでそんなこと」

森さま「いいから!」

勇太「ぇと……い、今は特には……」

森さま「そっか……」

勇太「じ、じゃあ丹生……」

森さま「私ね」

勇太「うぉ!?」

森さま「私はね……」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 12:33:22.18 ID:f9ccVc1yP
森さま「……やーめた」

勇太「え?」

森さま「なんでもない、忘れて」

勇太「でも……」

森さま「いいから忘れなさい!」

勇太「……はい」

森さま「送ってくれてありがと、もういいよ」

森さま「じゃあね、富樫くん」クルッ

勇太「あ、ああ、またな」

森さま「あ」ピタッ

勇太「?」

森さま「また来るね」

勇太「ぇ……?」

森さま「バイバイ」

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 16:45:31.89 ID:f9ccVc1yP


勇太「ふぁ~あ……」

六花「勇太、寝不足?」

勇太「ん? ああ、まあな」

六花「まさか……昨夜管理局との戦いで……?」

勇太「んなわけあるか!」

勇太「ちょっと考え事してたんだよ」

六花「考え事?」

森さま「富樫くん、おはよ♪」

勇太「おっ、おう、おはよ……」

六花「勇太……」

勇太「ん?」

六花「……なんにもない」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 16:48:28.42 ID:f9ccVc1yP
ごめん1レスだけだ

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:17:31.70 ID:5h/n6lWGP
勇太「なんにもってなんだよ?」

勇太「明らかに何か言いたそうだっただろ」

六花「……」

勇太「全く……お前といい、丹生谷といい…」

六花「丹生谷……」

勇太「丹生谷がどうかしたか?」

六花「……」

勇太「?」

六花「……昨日」

六花「なぜ丹生谷が勇太の部屋に?」

勇太「あぁ……なんかよくわからんウチにな」

六花「そう……」

366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:26:08.60 ID:5h/n6lWGP
勇太「なんでだ?」

六花「……別に」

勇太「別にって……」

六花「……」

勇太「なんかお前機嫌悪いか? 珍しい事もあるもんだな」

六花「悪くない!」

勇太「おぉう!?」

六花「た、ただ勇太の部屋には不可視境界線に関する重要な資料が納められてるから一般人には……」

勇太「そんなものない」ビシッ

六花「あぅ……」

勇太「さぁバカな事言ってると遅刻するぞ」スタスタ

六花「……勇太のバカ」ボソッ

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:33:02.28 ID:5h/n6lWGP
昼休み

勇太「(あいつ何を怒って……)」モグモグ

一色「よーよー」ツンツン

勇太「ん? どうした?」

一色「この前のさ、お前んとこの先輩の……」

勇太「くみん先輩?」

一色「そうそう! くみん先輩!」

勇太「先輩がどうかしたか?」

一色「先輩ってさ……彼氏とかいんのかな?」ヒソヒソ

勇太「はぁ? なんだよ急に」

一色「いいだろ! お前知らねーの?」

勇太「どうだろうなぁ……」

勇太「そもそも部活でそんな話した事ないし……」

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:53:57.74 ID:5h/n6lWGP
一色「話じゃなくてもなんかあるだろ?」

勇太「例えば?」

一色「恋する乙女っぽいストラップとか」

一色「彼氏とお揃いっぽいストラップとか」

一色「彼氏にプレゼントされた微妙に趣味の違うストラップとか」

勇太「全部ストラップじゃねぇか!!」

一色「そんなことはどうでもいいんだよ、な? なんか無いか?」

勇太「って言われてもなぁ」

勇太「くみん先輩ずっと寝てるだけだし……」

勇太「まぁいなさそうではあるけど」

一色「おぉ!! ほんとか!?」

一色「よっしゃああ!」

389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:02:43.62 ID:5h/n6lWGP
勇太「いなさそうってだけだぞ? しかも俺の独断だ」

一色「大丈夫だよ! いない!」

勇太「……言い切るのもそれはそれで失礼だろ」

一色「なぁ勇太、なんとか間取り持ってくれよ~」

勇太「えぇ~?」

一色「これで俺にも薔薇色の高校生活が……」

勇太「はぁ……」

勇太「薔薇色の高校生活か……」

勇太「俺には当分縁のなさそうな言葉だな」

勇太「……ん?」

森さま「……」ジー

勇太「丹生谷……?」

森さま「……」パチッ

勇太「ぇ……?」ドクン

394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:12:43.87 ID:5h/n6lWGP
放課後

勇太「ちーっす」ガラッ

六花「勇太、遅い」

凸守「マスターを待たせるとは何事デスか!? ダークフレイムマスター!」

勇太「だからお前ワザとだろ」

凸守「何がデスか? ダークフ」

勇太「もういい!」ポカッ

くみん「でも久しぶりにみんな揃ったね~」

勇太「え? あ、ああ……丹生谷も来てるのか」

森さま「どうしても来てって言われちゃったしね」

勇太「それはどうだろ……」

六花「……」

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:23:07.53 ID:5h/n6lWGP
凸守「この凸守に負けたのがよほど悔しくて出て来れなかったんじゃないデスか? 偽モリサマー」

森さま「モリサマいうなって言ってるでしょ!!」

森さま「それにいつ私があんたに負けたのよ!?」

凸守「つ・ね・に、デェス!」

森さま「このクソ中坊!!チビのくせに生意気言ってんじゃないわよ!」

凸守「ぐぬぬ……凸守はチビじゃないデス!!」

森さま「どこがよ!! どうみてもチビじゃない!」

凸守「うるさいデス! 腐れ一般人!!」

六花「凸守はチビじゃない」

六花「これは仮の姿、ミョルニルハンマーの力を解放すれば……」

森さま「なんであんたまで口出してんのよ!」

くみん「まあまあ、せっかくみんなそろったんだから仲良くやろうよ~」

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:34:10.72 ID:5h/n6lWGP
勇太「ほんと、せめて静かにしてくれよ」

凸守「この凸も……」

勇太「あ、そうだ、くみん先輩」

くみん「なぁに?」

勇太「くみん先輩って彼氏とかいるんですか?」

森さま・六花「!?」

くみん「え? どうしたの、急に」

勇太「いや、ちょっとくみん先輩のこと気に……」

凸守「凸守を無視するなデーーース!!」グルグル

森さま「バカ!あんたちょっと黙りなさい!!」ベシッ

凸守「デコッ!?」

凸守「マ、マスター……この偽モリサマー、腐れ一般人にし」

六花「凸守、少し静かにして」

凸守「……わかったデス」

403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:41:23.53 ID:5h/n6lWGP
勇太「それでどうなんですか?」

くみん「私はいないよ~」

勇太「へぇーそうなんですか、 そりゃ良かった」

森さま・六花「!?」

くみん「でもどうして?」

勇太「いえ、こっちの話です」

くみん「えぇ~?」

森さま「(ど、どういうこと? 彼氏がいなくて良かったって……)」

六花「(まさか勇太……)」

くみん「気になるよ~」

森さま・六花「(気になる……!)」

凸守「ダンドンダンドンダンドンダンドン……」

森さま・六花「うるさい」

凸守「……」

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:18:04.15 ID:5h/n6lWGP
勇太「あ、じゃあ俺ちょっと用あるから」

六花「まさか不可視境界線を……? しかし一人では」

勇太「ちーがーう」

森さま「でも……何の用?」

勇太「まあちょっとな」

勇太「ということでまた明日」

くみん「じゃ~ね~」

六花「……」

森さま「……」

凸守「マスター……そろそろしゃべっても」

六花「ダメ」

凸守「……」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:26:12.95 ID:5h/n6lWGP


勇太「いや~一色喜んでたなぁ」

勇太「まあちょっと気持ち悪いぐらいくみん先輩に惚れてるし仕方ないか」

勇太「……」

勇太「恋……か」

六花「誰が?」

勇太「うおおおおおい!!」ビクッ

勇太「い、いつからそこにいた!?」

六花「勇太が遠くを見つめながら『恋……か』とつぶやいたところから」

勇太「な、なんか恥ずかしいからやめろ!」

六花「それで?」

勇太「ん?」

六花「誰が?」

437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:35:19.36 ID:5h/n6lWGP
勇太「なにが?」

六花「恋が」

勇太「えっ……? は?」

六花「……」

勇太「六花?」

六花「……くみんに」

勇太「え?」

六花「くみんにあんなことを聞いたのはなぜ?」

勇太「あんなこと?」

六花「前世より定められし比翼の枝……」

勇太「それを言うなら比翼の鳥か連理の枝だろ」

六花「そうとも言う」

440: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:45:11.59 ID:5h/n6lWGP
勇太「あれはただ……」

ピリリリリリ ピリリリリリ

勇太「電話? 丹生谷?」

六花「……!」

勇太「なんだ……? はい、もしもし?」ピッ

『あ、えと……富樫くん? げ、元気?』

勇太「どんな挨拶だよ、今日学校で会ったばかりだろ?」

『べ、別にいいでしょ』

勇太「それで? どうしたんだ?」

『た、たいした用じゃないんだけど……』

『今日部室で先輩に彼氏いるかって聞いたじゃない?』

六花「勇太」クイッ

勇太「ん? ああ、聞いたけど?」パタパタ

445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:52:56.01 ID:5h/n6lWGP
『それで……その後に良かったって言ったでしょ?』

勇太「あ~、多分言ったな」

『それってさ……』

六花「勇太」クイックイッ

勇太「うるさいな! 今電話中!」

『え?』

勇太「い、いや大丈夫、こっちの話!」

『? 』

六花「むぅ……」

勇太「あれはただ……」

六花「危ない、勇太!!」ガシッ

勇太「え!?」

『え?』

六花「伏せて!!」ブンッ

447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:00:43.39 ID:5h/n6lWGP
>>444
せめてあーみんぐらいのポジションになって欲しかった

450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:11:43.41 ID:5h/n6lWGP
勇太「お、おい!!」

ガサッ

勇太「何やってんだお前ー!!」

六花「危なかった……」

六花「あの端末には管理局によって半径2kmを吹き飛ばす自動爆破装置が」

勇太「ついてない!!」ビシッ

六花「あぅ」

勇太「もぉ~! 壊れてたらどうすんだよ!」

勇太「えーっと……あの辺だよな?」

勇太「見つかるかな」ドタドタ

六花「私も管理局の現在の技術力を調べるために回収に」

勇太「当たり前だ! 見つけるまで帰らせないからな!」

六花「私もそのつもり」

453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:15:21.32 ID:5h/n6lWGP
森さま「もしもし? もしもし、富樫くん!?」

森さま「……」

森さま「どうしたのかしら?」ピッ

森さま「……さっきの小鳥遊さんの声よね?」

森さま「……」

森さま「また富樫くんの家に行ってるんだ……」

森さま「はぁ……」

森さま「しかも理由すら聞き出せなかったし……」

森さま「……寝よ」

458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:24:49.26 ID:5h/n6lWGP


勇太「全く……お前のせいで散々だ」

六花「あ~……」

勇太「寝るな!」ポコッ

六花「あぅ」

勇太「携帯壊れて無かったからいいものの……」

森さま「おっはよ!」

勇太「あ、丹生谷、おはよう」

六花「……ぉ」

森さま「どうしたの? 寝不足?」

勇太「ああ、ちょっとな」

勇太「それより昨日はごめんな」

森さま「え?」

勇太「いやほら、電話途中で終わっちゃって」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:34:33.92 ID:5h/n6lWGP
森さま「あ、ああ別にいいけど……なんかあったの?」

勇太「こいつがわけわからんこと言って携帯窓から投げやがってさ」

六花「……」プイッ

森さま「なかなかすごいことするわね」

勇太「全く中二病もここまでくると困ったもんだ」

勇太「あ、それでさ、丹生谷」

森さま「何?」

勇太「昨日の電話での話なんだけど……」

森さま「えっ……あっ……う、うん!」

勇太「くみん先輩に彼氏いるかって聞いたのは……」

森さま「き、聞いたのは?」

六花「わ、私も……」

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:44:45.68 ID:5h/n6lWGP
勇太「あれは一色に頼まれてさ」

森さま「へ?」

勇太「ほらあいつ明らかに先輩に惚れてるだろ?」

勇太「それでだよ」

六花「ほっ……」

森さま「なんだ……良かった……」

勇太「え?」

森さま「私、富樫くんがあの人のこと気にしてたらどうしようかと……」

勇太「それ……どういう……」

森さま「え? あ……」

勇太「俺がくみん先輩好きだとなんで丹生谷が」

森さま「わあああああああああ!!」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 03:53:29.36 ID:5h/n6lWGP
勇太「えぇ!?」

森さま「なんでもないから! ほんとなんでも!」

森さま「じゃ、じゃあ学校でね!」

勇太「お、おう?」

六花「……」

勇太「なんだったんだ?」

六花「丹生谷……やはり……」

勇太「どうした?」

六花「……なんでもない」

勇太「最近そればっかり聞いてる気がするよ……」

勇太「なんでもない、ねぇ……」

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 04:28:48.93 ID:5h/n6lWGP
放課後

勇太「お? 丹生谷今日はチア部か?」

森さま「まあね、ちゃんと顔出しとかないと意味ないでしょ?」

勇太「キャラ作るのも大変だな」

森さま「今更やめられないし頑張るわよ」

勇太「ま、無理すんなよ」

森さま「ぁ……うん……」

勇太「じゃあ俺も部活に……」

森さま「富樫くん」

勇太「なに?」

482: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 04:29:57.31 ID:5h/n6lWGP
森さま「私やっぱりあの部活に入って良かったかも」

勇太「え? あんな部活とも言えないような……」

森さま「だって……富樫くんがいるでしょ?」

勇太「ぇ……」

勇太「なっ!? えっ!? そ、それは……」

森さま「なーんてね!」

森さま「じゃ、私部活いくから」クルッ

勇太「あ、おい……!」

勇太「丹生谷……」

勇太「冗談……だったのかな」

勇太「ま、あの丹生谷がそんなこと本気で言うわけないもんな」

484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 04:39:16.79 ID:5h/n6lWGP


森さま「うわああああああああ」バタバタ

森さま「なに私あんな恥ずかしいこと言ってんのよ!!」

森さま「思わず茶化しちゃったし……」

森さま「富樫くんもきっと冗談だと思ってるよね……」

森さま「うぅ……もぉ……」

森さま「ヘタレ……」

森さま「……ううん、ここで挫けちゃダメよ、モリサマー」グッ

森さま「苦難を乗り越えたその先にきっと……!」

森さま「……」

森さま「……メールしよ」

572: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 13:15:59.37 ID:5h/n6lWGP
すまん起きた
戻ってくるのまた日が変わってからだ
良い加減落としてくれて良いぞ

577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 13:34:17.95 ID:5h/n6lWGP
残ってたら今度こそ明日の昼までに終わらせる……と思う

612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 16:06:56.53 ID:5h/n6lWGP
森さま「えーっと……」

森さま「うーん……」

森さま「なんて送ろうかな」

森さま「……」

森さま「あ~……」

森さま「メールって難しいな」

森さま「……」ポチポチ

森さま「よし、送信!」ピッ

森さま「富樫くん鈍いからなぁ……」

615: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 16:10:13.66 ID:5h/n6lWGP
♪~

勇太「ん?」ピッ

勇太「丹生谷か……?」

勇太「えーっと……今日言ったこと冗談じゃないよ?」

勇太「今日言ったことって……」

勇太「……あれだよな?」

勇太「俺がいるから入って良かったって……」

勇太「まさか……」

勇太「うーん……」

勇太「なんて返事しよう……」

勇太「メールって難しいよなぁ」

623: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 16:38:29.49 ID:5h/n6lWGP
♪~

森さま「あ、きたきた」ピッ

森さま「それって部活のことだよな?」

森さま「当たり前でしょ? 全く……」

森さま「まだ気づかないの?」

森さま「ん~……」

森さま「……」ピッ

prrrrrr prrrrr

森さま「あ、もしもし? 富樫くん?」

『あ、お、おう! どうしたんだ?』

森さま「ん~、なんとなくね」

『う、うん』

625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 16:42:52.64 ID:5h/n6lWGP
勇太「それでメールなんだけど……」

勇太「そ、その……つまり……」

『そのまんまよ』

『富樫くんがいるから入って良かったって思ってるわ』

勇太「ぁ……う……」

『富樫くん?』

勇太「あ、ああ……いや……それは詰まるところ……」

『なに?』

勇太「な、なんでもない!」

『なによそれ』

勇太「いやぁ……あはは……」

626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 16:46:30.12 ID:5h/n6lWGP
森さま「それでさ……」

『う、うん』

森さま「明日一緒に帰らない?」

『え?』

森さま「ダメ?」

『い、いやダメというか……』

『いつもみんなで帰ってるだろ?』

森さま「そうじゃないわよ!」

森さま「だからその……二人で帰ろって言ってるの」

『はい?』

森さま「二人で帰りたいの!!」

『ど、怒鳴らなくても聞こえてるよ』

森さま「なによ、じゃあ返事してよね!」


次回 森夏「へえ~富樫くんって例の投票で私を選んだんだぁ…?」 中編