1: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:07:45 ID:6wo
―――屋上
泰葉「――あの辺り、星が十字の形に並んでるのが見える? こう……こんな感じで」
李衣菜「おー……なんとなく」
泰葉「あれがはくちょう座。1番輝いてるのがデネブっていう星なの」
李衣菜「あっ、あれ?」
泰葉「うん、そう。今日はなんだかよく見えるな……ふふっ」
李衣菜「そだね、東京の空でも結構見えるんだ……」
加蓮「むー、星座表分かんない……。ねぇ、これどう見るの? どれがひこぼしでどれがおりひめ?」
引用元: ・岡崎泰葉「雲間に光る」
アイドルマスター シンデレラガールズ ぷくっとバッジコレクション Cool Ver.. 単体 8 岡崎泰葉
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2: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:10:01 ID:6wo
李衣菜「そんなぐるぐる回したらそりゃ分かんないって……」
加蓮「だってー。教えて泰葉~」
泰葉「ふふふっ、えっとね……こっち北。それでこう掲げて……ほら、ベガとアルタイルって書いてあるでしょう?」
加蓮「あ、あー……分かった、あそこと……あれかな?」
泰葉「そうっ。こと座のベガがおりひめ様で、わし座のアルタイルがひこぼし様ね」
加蓮「なるほどねー、やっと分かった♪」
李衣菜「さっきのデネブと合わせて夏の大三角、だっけ? すごいなぁ宇宙って」
加蓮「だってー。教えて泰葉~」
泰葉「ふふふっ、えっとね……こっち北。それでこう掲げて……ほら、ベガとアルタイルって書いてあるでしょう?」
加蓮「あ、あー……分かった、あそこと……あれかな?」
泰葉「そうっ。こと座のベガがおりひめ様で、わし座のアルタイルがひこぼし様ね」
加蓮「なるほどねー、やっと分かった♪」
李衣菜「さっきのデネブと合わせて夏の大三角、だっけ? すごいなぁ宇宙って」
3: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:11:45 ID:6wo
泰葉「夏の夜空の代表的な星々……。まだ7月半ばだから、これからもっと見えやすくなるよ」
李衣菜「へぇ……。流石は天文マニアだね」
泰葉「私なんてまだまだ。興味持ったのもアイドルになってからだし……」
加蓮「たまーにプラネタリウムデートしてるもんね、Pさんと」
泰葉「あ、あれはデートではなくて感性を磨きに行ってるんですっ」
加蓮「ふーん。ものは言い様だよねぇ?」
李衣菜「あはは♪」
李衣菜「へぇ……。流石は天文マニアだね」
泰葉「私なんてまだまだ。興味持ったのもアイドルになってからだし……」
加蓮「たまーにプラネタリウムデートしてるもんね、Pさんと」
泰葉「あ、あれはデートではなくて感性を磨きに行ってるんですっ」
加蓮「ふーん。ものは言い様だよねぇ?」
李衣菜「あはは♪」
4: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:13:09 ID:6wo
泰葉「もう。誕生日なのになんて言われようなの……」
加蓮「こんなおんぼろビルの屋上で天体観測したいって言ったの泰葉でしょ? 付き合ってあげてるんだから文句言わないのー」
泰葉「……加蓮のいじわる。えいっ」プニッ
加蓮「うにゅっ。なにひゅんの~♪」
李衣菜「なにしてるんだか……。でもほんとだよ、もっと星空綺麗な場所まで出かけても良かったのに」
泰葉「ううん、ここでいいの。この小さなビルから私のアイドルが始まったから……特別なの」ムニムニ
李衣菜「……へへ、そっか♪ そうだねっ」
加蓮「も、もうやめへほひーんらけお?」ニョーン
加蓮「こんなおんぼろビルの屋上で天体観測したいって言ったの泰葉でしょ? 付き合ってあげてるんだから文句言わないのー」
泰葉「……加蓮のいじわる。えいっ」プニッ
加蓮「うにゅっ。なにひゅんの~♪」
李衣菜「なにしてるんだか……。でもほんとだよ、もっと星空綺麗な場所まで出かけても良かったのに」
泰葉「ううん、ここでいいの。この小さなビルから私のアイドルが始まったから……特別なの」ムニムニ
李衣菜「……へへ、そっか♪ そうだねっ」
加蓮「も、もうやめへほひーんらけお?」ニョーン
5: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:15:55 ID:6wo
泰葉「ふふ……一度3人で見てみたかったの。こんなちっぽけな星空だけど2人と一緒に、生まれた日に」
李衣菜「泰葉が見たいって言ってくれたらいつでも良かったのに。喜んで一緒に見るよっ」
泰葉「そう? じゃあこれからも時々お願いしていいかな」
李衣菜「もちろん♪ ね、加蓮?」
加蓮「おりひめ様ひこぼし様。どうか泰葉に天罰を与えてください」ヒリヒリ…
泰葉「あ……ふふっ♪」
李衣菜「へへ、七夕過ぎてるんだからもう無理でしょ♪」
李衣菜「泰葉が見たいって言ってくれたらいつでも良かったのに。喜んで一緒に見るよっ」
泰葉「そう? じゃあこれからも時々お願いしていいかな」
李衣菜「もちろん♪ ね、加蓮?」
加蓮「おりひめ様ひこぼし様。どうか泰葉に天罰を与えてください」ヒリヒリ…
泰葉「あ……ふふっ♪」
李衣菜「へへ、七夕過ぎてるんだからもう無理でしょ♪」
6: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:18:35 ID:6wo
泰葉「ごめんなさい加蓮、誕生日だから調子に乗っちゃった」
加蓮「あー痛い。ほっぺ千切れちゃった。重傷、もう無理、スキャンダル。解散ものだよこんなの」
李衣菜「子供じゃないんだから……」
泰葉「どうしたら許してくれる?」
加蓮「ダメ、絶対許さないから。どんなに謝っても――」
泰葉「えいっ」ムギュ
加蓮「あうっ」
泰葉「いつも一緒にいてくれてありがとう。とっても嬉しい……大好き」
加蓮「……………………んも~♪」デレッ
李衣菜「ちょろいなー」
加蓮「あー痛い。ほっぺ千切れちゃった。重傷、もう無理、スキャンダル。解散ものだよこんなの」
李衣菜「子供じゃないんだから……」
泰葉「どうしたら許してくれる?」
加蓮「ダメ、絶対許さないから。どんなに謝っても――」
泰葉「えいっ」ムギュ
加蓮「あうっ」
泰葉「いつも一緒にいてくれてありがとう。とっても嬉しい……大好き」
加蓮「……………………んも~♪」デレッ
李衣菜「ちょろいなー」
7: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:20:45 ID:6wo
泰葉「ふふ、李衣菜もね……大好きのハグ」ギュッ
李衣菜「えへへっ。私も大好きだよ~♪」
加蓮「ダメー、私の方が泰葉のこと好きなんだから~♪」ギュー
李衣菜「ちょ、流石に暑いっ!」
泰葉「加蓮、嬉しいけど星見ないと……♪」
加蓮「もうやすは星しか見えない~♪」グリグリスリスリ
李衣菜「もーっ、汗かいちゃうでしょー!」
泰葉「ふふふっ♪」
李衣菜「えへへっ。私も大好きだよ~♪」
加蓮「ダメー、私の方が泰葉のこと好きなんだから~♪」ギュー
李衣菜「ちょ、流石に暑いっ!」
泰葉「加蓮、嬉しいけど星見ないと……♪」
加蓮「もうやすは星しか見えない~♪」グリグリスリスリ
李衣菜「もーっ、汗かいちゃうでしょー!」
泰葉「ふふふっ♪」
8: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:23:20 ID:6wo
加蓮「――暑い。李衣菜扇いで」
李衣菜「あんなすりすりしてたら当たり前でしょ……ったくもう」パタパタパタパタ…
泰葉「ん……曇ってきちゃったね。そろそろ下に戻りましょうか」
李衣菜「加蓮がいなきゃもっと余裕持って見れたんだけどね」
加蓮「えへ。そんなこと言わないでよ♪」
泰葉「ふふ、これからもたくさん機会あるよ。それに……私の周りにはこんなにキラキラな星がいつも一緒にいてくれるから。だから大丈夫」
李衣菜「あんなすりすりしてたら当たり前でしょ……ったくもう」パタパタパタパタ…
泰葉「ん……曇ってきちゃったね。そろそろ下に戻りましょうか」
李衣菜「加蓮がいなきゃもっと余裕持って見れたんだけどね」
加蓮「えへ。そんなこと言わないでよ♪」
泰葉「ふふ、これからもたくさん機会あるよ。それに……私の周りにはこんなにキラキラな星がいつも一緒にいてくれるから。だから大丈夫」
9: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:25:10 ID:6wo
加蓮「…………。ぽえみぃ」
李衣菜「ぽえみぃだね」
泰葉「え、あれ……? な、なにか変なこと言ったかな……」
加蓮「ううん、かーわいい♪」
李衣菜「へへ、うんっ。ロックだと思うよ♪」
泰葉「ほ、褒めてる? それともバカにしてるっ?」
「「褒めてる褒めてるっ♪」」
泰葉「あっウソ、絶対その顔はバカにしてる!」
李衣菜「ぽえみぃだね」
泰葉「え、あれ……? な、なにか変なこと言ったかな……」
加蓮「ううん、かーわいい♪」
李衣菜「へへ、うんっ。ロックだと思うよ♪」
泰葉「ほ、褒めてる? それともバカにしてるっ?」
「「褒めてる褒めてるっ♪」」
泰葉「あっウソ、絶対その顔はバカにしてる!」
10: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:27:14 ID:6wo
加蓮「泰葉、作詞したらきっと素敵な歌詞作れるんじゃない?」
李衣菜「かもねー、やってみたら? 楽しいよ作詞活動!」
泰葉「やりません!」
加蓮「ほらほら、『雲に隠れた星』でなんか作って♪」
泰葉「~~~ッ! も、もう先に戻るからっ!」タタタッ
がちゃ、ぎぎぎ……ばたんっ
李衣菜「あはは……怒ったかな?」
加蓮「んふふ♪ 大丈夫でしょっ」
李衣菜「かもねー、やってみたら? 楽しいよ作詞活動!」
泰葉「やりません!」
加蓮「ほらほら、『雲に隠れた星』でなんか作って♪」
泰葉「~~~ッ! も、もう先に戻るからっ!」タタタッ
がちゃ、ぎぎぎ……ばたんっ
李衣菜「あはは……怒ったかな?」
加蓮「んふふ♪ 大丈夫でしょっ」
11: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:29:03 ID:6wo
―――事務所
李衣菜「――くあぁぁあ……ねむ」
加蓮「ふあ……ぁふ」
ちひろ「ふふ、随分長い時間屋上にいましたね。もう遅いですし送っていきますから」
「「はーい……」」
P「どうだった、天体観測。いつもはプラネタリウムだから新鮮だったんじゃないか?」
泰葉「ええ、いい時間を過ごせました。……ちょっと意地悪な星がいましたけど」
P「ん? なんだそれ」
12: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:31:03 ID:6wo
ちひろ「それじゃプロデューサーさん。李衣菜ちゃんと加蓮ちゃん、送ってきますね」
P「はい、お願いします。お疲れさまでした」
ちひろ「お疲れさまでした♪ さ、行きますよ2人とも~」
李衣菜「はい~……」
加蓮「Pさんおやすみぃ……」
P「ん、おやすみ。また明日な」
泰葉「…………」
李衣菜「泰葉もおやすみ……やっぱり怒った?」
泰葉「……ふふっ。おやすみなさい、2人とも。また明日ね」ニコ
P「はい、お願いします。お疲れさまでした」
ちひろ「お疲れさまでした♪ さ、行きますよ2人とも~」
李衣菜「はい~……」
加蓮「Pさんおやすみぃ……」
P「ん、おやすみ。また明日な」
泰葉「…………」
李衣菜「泰葉もおやすみ……やっぱり怒った?」
泰葉「……ふふっ。おやすみなさい、2人とも。また明日ね」ニコ
13: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:33:42 ID:6wo
加蓮「えへ♪」
李衣菜「へへへっ♪」
ちひろ「うん、仲良しが1番ですよ♪ それでは~♪」
ぱたん……
泰葉「……はぁ。楽しかったです、今日はとってもっ」
P「ふふ、よし。俺も準備するからもう少し待っててな」
泰葉「はい♪」
李衣菜「へへへっ♪」
ちひろ「うん、仲良しが1番ですよ♪ それでは~♪」
ぱたん……
泰葉「……はぁ。楽しかったです、今日はとってもっ」
P「ふふ、よし。俺も準備するからもう少し待っててな」
泰葉「はい♪」
14: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:36:23 ID:6wo
P「――急に曇ってきたんだな。降りそうだった?」
泰葉「どうでしょう? 風も少しありましたから」
P「流石にこの空じゃ星も見えないな」
泰葉「ですね……。でも、分厚い雲の向こうにも星はずっと在り続けますから」
泰葉「私たちも、いつだって誰かの心にいられるようなアイドルになりたいです」
P「お、詩的だな」
泰葉「あっ……! ば、バカにしませんか?」
P「え、なんで。素敵だと思うよ、歌詞も書けそうだ」
泰葉「どうでしょう? 風も少しありましたから」
P「流石にこの空じゃ星も見えないな」
泰葉「ですね……。でも、分厚い雲の向こうにも星はずっと在り続けますから」
泰葉「私たちも、いつだって誰かの心にいられるようなアイドルになりたいです」
P「お、詩的だな」
泰葉「あっ……! ば、バカにしませんか?」
P「え、なんで。素敵だと思うよ、歌詞も書けそうだ」
15: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:38:22 ID:6wo
泰葉「うぅ、李衣菜と加蓮にも言われました……」
P「あぁ、だから意地悪ってことか。泰葉らしくていいじゃないか」
泰葉「そう、ですか……?」
P「うん。2人だってきっと泰葉の感性を褒めてたんだと思うぞ」
泰葉「それにしたって言い方があると思います……。もう、あの子たちは……」
P「あはは、楽しい誕生日になったみたいだな」
P「あぁ、だから意地悪ってことか。泰葉らしくていいじゃないか」
泰葉「そう、ですか……?」
P「うん。2人だってきっと泰葉の感性を褒めてたんだと思うぞ」
泰葉「それにしたって言い方があると思います……。もう、あの子たちは……」
P「あはは、楽しい誕生日になったみたいだな」
16: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:39:59 ID:6wo
泰葉「まぁ、そうですね。また明日からも楽しい毎日が待ってるはずです」
P「ああ。誕生日、改めておめでとうな」
泰葉「はい♪ ……Pさんっ」
P「うん?」
泰葉「これからも……よろしくお願いしますねっ!」
P「もちろんだ!」
―――
――
―
P「ああ。誕生日、改めておめでとうな」
泰葉「はい♪ ……Pさんっ」
P「うん?」
泰葉「これからも……よろしくお願いしますねっ!」
P「もちろんだ!」
―――
――
―
17: ◆5F5enKB7wjS6 2017/07/16(日)21:41:01 ID:6wo
加蓮「――ねぇねぇねぇねぇ♪ 昨日Pさんとなにかあった? あったんでしょ、ねぇ♪」
李衣菜「2人きりだったもんね、絶対あったでしょ♪ 教えてよ泰葉っ♪」
泰葉「もうっ、うるさい! きらい、あなたたちなんてっ!」
おわり
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