20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:34:05.59 ID:S1DPtSxH0
凛「ちょっと待って、何言って
るの?」

P「いや、立派なアイドルになったなと思って……俺もプロデューサーやった甲斐があったな」

凛「……プロデューサー」

P「ん?」

凛「……私は、他のプロデューサーなんて考えられないよ。最後にステージ降りる日まで、ずっとプロデューサーとやっていきたい」

凛「それに前にも言ったよね。これからは私がしっかりプロデューサーの努力に報いるって」

凛「……やっと軌道に乗って、アイドルとして走り出せそうなのに。一緒に走れると思ったのに、何で急に……」

引用元: モバP「……もう、俺がいなくても大丈夫だよな」凛「えっ」 



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:42:04.75 ID:S1DPtSxH0
P「え?凛、何言って……」

凛「ずっと一緒に続けたいって思ってたのに、中途半端は絶対ダメって言ったのに」

凛「……嫌だよ、こんなの」

P「お、おい、凛?」

凛「……ごめん、こっち見ないで。私、今ひどい顔してる」

凛「お茶、淹れてくるね。私も心の整理がつかないし、一息つこう。そしたらまた……」

P「いや、俺は別にいなくなったりしないぞ?」

凛「…………え?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:55:27.05 ID:S1DPtSxH0
P「いや、単純にどこに出しても恥ずかしくないくらいになったな、と思ってな」

P「これからは少しずつ、イベント中とか俺が対応できないときは凛一人に任せてもいいか、って話をしようと思ったんだが」

凛「え?そ、それじゃあ……」

P「えっと、まぁアレだ、俺も凛のプロデューサーとしてまだまだ頑張るから」

P「これからも一緒に頑張ろうな、凛!」

凛「…………」

P「俺はそうそう消えたりしないから安心しろ!」ニコニコ

凛「……っ、あ、そう、お、お茶!お茶、淹れてくるね、プロデューサーも飲む?」

P「おう、貰う貰う。愛情たっぷりで頼むぞー」ニコニコ

凛「??っ!!も、もう知らないっ!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:56:34.56 ID:S1DPtSxH0
あ、機種依存だった
最後の行の??は~~です

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:06:01.22 ID:S1DPtSxH0
[翌週]

P「……なぁ凛……」

凛「何?」

P「これくらいの仕事なら、別に俺いらないだろ」

凛「かもね」

P「じゃあ……」

凛「でも、プロデューサーが見てた方が私はやる気出るよ」

P「え?」

凛「だから、いなくても大丈夫なんてこと、絶対にないから」

P「あ、お、おう」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:12:57.61 ID:S1DPtSxH0
凛「プロデューサーがいなくなったら、この間のよりもっと取り乱したりするかも」

P「え、え?」

凛「また同じようなこと言っちゃったり」

P「え、いや、さすがにああいうのは人前ではだな」

凛「……ふふっ、冗談だよ。うん、これはこのくらいでおあいこ、でいいかな」

P「……ぐぬぬ………」

凛「でも、プロデューサーがいたほうが調子出るのは本当」

P「……え?」

凛「……ほら、準備できた?仕事、行くよ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:14:04.53 ID:S1DPtSxH0
おわり 

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:56:13.73 ID:S1DPtSxH0
雪美「……………………え………?」

P「メアリーにレナさん、美世や響子も。雪美の回りにはいっぱい人がいるからな」

雪美「………っ……………P、わ、私………」

P「何かあっても、もう安心だな」

雪美「……P…………私は……………」

P「うん?」

雪美「……………………私の、」

ちひろ「プロデューサーさーん?すいません、ちょっといいですかー?スケジュールの確認が」

P「ああ、すぐ行きます……ごめんな雪美、ちょっと行ってくるな」

雪美「え………………あ……………………」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:03:00.31 ID:S1DPtSxH0
・・・

P「思ったより時間かかっちゃったな……ごめん、ってあれ、雪美?」

P「ちひろさん、雪美見ませんでした?」

ちひろ「さっきペロちゃんと外出てましたよ。……あれ、でもそこに雪美ちゃんのコートありますね」

P「コートも着ないでどこに……ちょっと探してきます」

P「えっと、携帯は、っと……あれ、車の鍵はどこだ?」

P「……雪美か」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:12:02.39 ID:S1DPtSxH0
雪美「………ペロ……………P………いなくなっちゃう…………」

雪美「…………………P…………私のこと………」

雪美「…………寒い……………」

雪美「………っ、一人は………寒、い………」

コンコン

雪美「っ…」ビクッ

P『おーい、雪美、開けてくれー』

雪美「……あ…………P……」

P『ほら、寒いだろー?コートとココア持ってきたぞー』

雪美「………………………」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:15:47.25 ID:S1DPtSxH0
雪美(…………どう、しよう………)

雪美(Pに……………さよなら………言われたら…………)

雪美(……………っ………)ジワッ

P『ゆ、雪美!?どこか痛いのか!?大丈夫か!?』

雪美(あ…………P、困って……………)

雪美(Pの……………そんな、顔…………)

ガチャッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:21:54.66 ID:S1DPtSxH0
P「お、おい雪美、大丈夫か?怪我か?それとも……」

雪美「…………私は、大丈夫…………」

P「そ、そうか?でも、なら何で…」

雪美「でも………P、いないと……………大丈夫、じゃない……………」

P「え?」

雪美「……………………いなく、ならないで…………」

雪美「約束……………果たす……から………」

雪美「だから………もっと………一緒に……………」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:29:22.16 ID:S1DPtSxH0
P「え?何言ってるんだ、俺が雪美を置いていなくなるわけないだろ?」

雪美「…………………え?……」

雪美「…………でも………さっき………いなくなるって…」

P「いや、あれは雪美にも友達ができて俺も安心だって話で」

雪美「…………P、いなく、ならない?…………」

P「ならないならない、心配すんな」

雪美「……………っ…………っ…」スンッ

P「あー、ほらほら泣くな泣くな、ペロも困ってるぞ」

雪美「…………Pも……困る………?」

P「大切な雪美が泣いて俺が困らないわけないだろ?」

雪美「……っ……なら………泣かない……っ………」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:36:49.65 ID:S1DPtSxH0
雪美「P……………ずっと一緒……………」

P「そうだな、よしよし」ナデナデ

雪美「ん……………いっしょは……………あったかい……………」

雪美「P…………私……………サンタさんに……………」

P「ん?」

雪美「……やっぱり…………いい………」

雪美「P………一緒……………来年も…………その次も…………」

雪美「Pとなら……………ずっと…………あったかい………」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:37:47.89 ID:S1DPtSxH0
おわり
馬鹿野郎お前俺は寝るぞお前

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:25:11.40 ID:s75toVh70
P「これまで誤魔化し誤魔化しやって来たが……」

加蓮「けほっけほ、ごめんなさい……」

P「……もう、潮時だな。加蓮、お前はよく頑張ったよ」

加蓮「っ! やだ、私まだ、頑張れるよ……!」

P「いや、こんな短期間に入退院の繰り返し……このままじゃ、加蓮の身体がもたない」

加蓮「いや、いや……」フルフル

P「……それじゃあな、加蓮。身体を大切にするんだ」

加蓮「Pさん待って、私、私っ!」

P「……」スタスタ

パタン

加蓮「Pさんっ!!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:30:56.46 ID:s75toVh70
ガバッ

加蓮「いやあっ!」

チュンチュン チチチ…

加蓮「はあ……はぁ……」

加蓮「夢……」

加蓮「……いやだよ……」グス

加蓮「うぅ……!」ポロポロ

―――
――

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:43:35.44 ID:s75toVh70
事務所

ガチャ

加蓮「おはよう……ございます……」

P「お、加蓮おはようさん。って、どうした顔真っ青じゃないか!?」

加蓮「Pさん……」

P「加蓮、大丈夫か!?」

加蓮「Pさぁん……っ!」ギュッ

P「うお、なんだなんだどうした!」

加蓮「グス、うぅ……うあぁぁぁん……!」ギュー

P「おおお、か、加蓮……大丈夫、大丈夫だ」ポンポン

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:50:20.40 ID:s75toVh70
加蓮「……グシュ」

P「どうだ、落ち着いたか」ナデナデ

加蓮「んーん……」

P「……ま、なんだ。もうちょいこのままでいいから、少しずつ話してくれ」

加蓮「ん……」コクリ

加蓮「……」

加蓮「夢見たの」

P「うん」

加蓮「私、入院してて、それで」

加蓮「……Pさんが、私置いてっちゃうの」

P「……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:57:28.58 ID:s75toVh70
加蓮「もうアイドルは無理だって」

加蓮「心配してくれて、優しいのに……優しくなかった」

P「……」ナデナデ

加蓮「……目が覚めて、なんともなかったけど」

加蓮「それでも嫌だった」

加蓮「Pさんがどこか遠くに行っちゃうのかなって、私のこと置いて行くのかなって」

P「加蓮……」

加蓮「うぅぅ……」ギュー

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 10:03:41.51 ID:s75toVh70
P「加蓮」

加蓮「……」

P「俺は加蓮を置いてかないよ。ずっと傍にいるって約束したろ?」

P「いくら身体を壊したって、入院繰り返したって、ちゃんと加蓮を見てるよ」

P「……もしアイドルが無理になっても」

加蓮「!」ギュ

P「ずっと加蓮のこと、見てるからさ。心配すんな」ギュ

加蓮「Pさん……!」

P「今はお前だけを見てるわけにはいかないけど、いつかは……」

加蓮「! そ、それって」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 10:13:44.93 ID:s75toVh70
ガッチャーン

未央「いやっほーい! ちゃんみお来ましたー!」

P・加蓮「!?」

未央「今日も張り切っていきまっしょ……おおおお!?!?」

未央「ぷぷぷプロデューサーが加蓮を拐かしてるううう!?」

ドタドタ ナ、ナンダッテー

Pチャンダメニャー!
ニョワー!
カエリターイ
ウヅキガンバリマアアアアアアア!?

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 10:14:42.59 ID:s75toVh70
凛「ぷぷぷろろろ!! かれかれかれ!!」グワングワン

P「りりりr、凛おちけつ!」グワングワン

加蓮「わわ、みんな来ちゃった……」

P「かかか加蓮、また今度話そ、なっ?」

加蓮「う、うん」

凛「プロデューサーああああ!!」

P「あばばばば」



加蓮「ありがと……大好き」



おわり

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 09:26:00.51 ID:0FiasOpDO
智絵里「…………え?」

P「そういえば智絵里も16か……もう一人立ち出来る時期なんだよなぁ」

智絵里「……え…えっ」

P「そうなったら結婚も――」

智絵里「……いや、ですっ」ガバッ

智絵里「み、見捨てないで…ください……」ガタガタ

智絵里「ミス、しないように…もっとがんばりますから……」ギュッ

P「ほう」ニヤ

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:17:28.95 ID:0FiasOpDO
P「はは、ごめんな?でもどうだろう。環境が変わると学べることも――」

智絵里「いや、ですっ!」

P「もしかしたら、俺が別の会社に転勤するかもしれないし」

智絵里「……わ、わたしも連れてって…ください」

P「もしかしたら、智絵里か移籍するかもしれない」ニタァ

智絵里「Pさんは…」ポロリ

P「ど、どうした智絵里!?」

智絵里「Pさんは……わたしが嫌いなんですか?」ポロポロ

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:42:59.46 ID:0FiasOpDO
P「そりぁ、好きだよ」

智絵里「それなら……!」

P「だけど、移籍とかそういうことは俺一人の意見で変えられないんだ」

智絵里「……」

P「分かってくれたか?」

智絵里「…わかりました」ぬぎぬぎ




智絵里「……Pさんを、誘惑します」ファサ

P(あれ、やっちゃった?)

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:59:50.04 ID:0FiasOpDO
P「ち、智絵里?冗談だ――」

智絵里「……冗談じゃない、です」

智絵里「だ、大好き…って言ってもらえる…まで……」

智絵里「離れたくないって言って…もらえるまで」ガバッ

智絵里「……えへへ、ちょっと恥ずかしい、ですけど…………さわってもいいですよ」ギュッ

P(ゴクリ……)

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:17:31.11 ID:0FiasOpDO
P「ッ!?……は、離れてくれ」

智絵里「……え?」

P「すまない……こっちが冗談だったんだ」

智絵里「……」ぐすん

P「だ、だから安心してくれ!これからもずっと見捨てないよ」

智絵里「…アイドル、なのに」ぐすっ


智絵里「Pさんは、振り向いて…くれないんですね」ゴシゴシ

P「いやいや、アイドルだからだよ」

智絵里「嘘です……Pさんは…三村さんや十時さんのカラダ…よくみてます」

P「…ぐ、どうしたら許してくれる?」

智絵里「!」ピクッ

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:25:21.90 ID:0FiasOpDO
智絵里「さわって……ください」

P「は?」

智絵里「………ど、どこでもいいです……さわってください」

P「……」

P「……わかった」サワサワ

智絵里(………お、おしり)テレテレ

早苗「ただいま~っ!今日もファンのみんなをタイホ…する……ぞ」

P「あ」

智絵里「…ひゃっ!………お、おまた」テレテレ

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:35:20.17 ID:0FiasOpDO
早苗「ち、痴漢現行犯タイホッ!」ガチャ

P「違うんです!これは…な、なぁ!智絵里!」

智絵里「…ん…もっと、もっと…さわってください」

早苗「調教済み!?」

P「違うんです!おまわりさん!」

智絵里「……大好き、です…Pさん…………」

早苗「まとめてタイホッ!」ガチャ

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:43:56.97 ID:0FiasOpDO
智絵里「えへへ、いっしょに…捕まっちゃいましたね」

P「クビになったらどうしよう」

智絵里「Pさんには……わ、私が…いっしょですから平気ですっ」ニコッ

P「呑気だな…まぁならいいけど」

智絵里「もう…Pさんがあんな嘘、つくからですっ」ビシッ

P「それもそうか」

智絵里「…ずっと、いっしょですよ?」

P「分かっているよ」ふっ

智絵里「それなら…いいんです」ニッコリ

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:47:35.68 ID:0FiasOpDO
おわり感謝

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:16:02.11 ID:s75toVh70
テレビ「ユメ…ミセテアゲル」

ちひろ「小梅ちゃんもすっかり売れっ子ですねぇ」

P「えぇ……感慨深いですよ」

ちひろ「プロデューサーさんの手腕のおかげ……もありますし」

P「し?」

ちひろ「プライベートでも、小梅ちゃんに構ってばかりですよね? うふふ」

P「う……だってあいつ危なっかしいんですもん……気づいたらつい」

ちひろ「まぁ、ふらふらーっとしてて、血の気のない顔色でしたもんね」

P「そう、そうなんですよ! 俺は悪くない! 可愛い小梅が悪い!」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:25:31.33 ID:s75toVh70
ちひろ「はいはい、そういうことにしておきましょうねー」

P「ちょ、誤解しないでくださいね!?」

ちひろ「ふふ、わかりましたわかりました」

P「もう……。しかし、そうだな……」

ちひろ「はい?」

P「そろそろ小梅も、一人で頑張っていけるくらいになりましたし。俺がいなくても大丈夫かな……なんて」

ちひろ「え、そうでしょうか……」

P「……いえ、すいません。忘れてください……さ、仕事しましょう!」

ちひろ「は、はぁ……」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:32:37.58 ID:s75toVh70
事務所前

小梅「わ、忘れ物……」トコトコ

>小梅も――俺がいなく――も大丈夫――……

小梅「!!」

小梅「そん、そんな……!」

小梅「な、なんで……どうして」

小梅「め、迷惑……? ううん、そんなことない、よね」

小梅「……ね?」

小梅「う、うん……もっと、頑張る……! 頑張らなきゃ……!」

タタタッ

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:39:02.13 ID:s75toVh70
小梅(結局……忘れ物取りに行けなかった……)

小梅「お、お疲れ……さまでした……」

トボトボ

小梅(何度も、失敗しちゃった……お、怒られちゃった……)

小梅(……Pさんも、怒るかな……?)

小梅(そ……そしたら)

小梅「っ!」ブンブン

小梅(やだ……やだ!)

小梅(が、頑張る……もっともっと……あ、あなたも、応援して……!)

小梅(そうしないと……!)

フラフラ…

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:43:52.66 ID:s75toVh70
―――
――


車内

ブロロロロ…

P(最近小梅の様子がおかしい)

P(レッスンがあればなんでもないところでつまずく)

P(歌声もどこか上の空で、力が篭っていない)

P(今日だって、遅刻した上NGばかり……)

P(気ばかり焦って、空回りしてるようだ)

P「……なぁ、小梅」

小梅「!」ビクッ

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:49:14.10 ID:s75toVh70
P「なにか、あったか?」

小梅「……」

P「……な、小梅? なんか言ってくれないと、俺も分かんないよ」

小梅「――なさい」

P「え?」

小梅「ごめ、ごめんなさい……! ヒグッ、ごめんな、さい……」ポロ

P「え、ちょっ、小梅!?」

小梅「グス……ごめんなさい……」ポロポロ

P「なんで泣い、ちょ、車停めるな? ちゃんと話聞くから!」

キキッ

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:56:33.54 ID:s75toVh70
P「小梅。こーうーめ」ポンポン

小梅「ヒック……」

P「どうした? 嫌なことあったか?」

小梅「グス」ギュ

P「うん、うん。大丈夫だ、俺はここにいるからな。小梅と一緒にいるからな」ギュ

小梅「っ! ……P、Pさんが……」

P「うん」

小梅「まえ、前に、Pさん……わた、私、いな、くても……だい、だいじょぶ、言って」

P「……?」

P「! まさか小梅、あの時……!」

小梅「ん、うんっ……」

165: なんか違う・・・ 2012/12/11(火) 19:04:20.73 ID:s75toVh70
P「そうか……ごめん小梅、謝るのは俺の方だ」

小梅「ぇ……?」

P「小梅がテレビ番組に出ててさ、ただ感傷に浸ってただけなんだ」

P「いつも俺にひっついてた小梅が、あんな大きな舞台に立っててさ」

P「俺みたいなひよっ子プロデューサーが、小梅のパートナーでいいのかなって」

小梅「……ちが、違います……!」

小梅「Pさん、は……立派な、私の…プロデューサーですっ……」

小梅「そんなこと、言わないで……! もっと、ずっと、い、一緒に……!」

P「……あぁ、ずっと一緒だ。今度こそ、約束する。悲しませてごめんな、小梅」

小梅「うん……!」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:09:10.53 ID:s75toVh70
―――事務所

P「そっかー、小梅は張り切ると失敗するタイプなんだなー」

小梅「P、Pさんは、やる気スイッチが入りきらない、た、タイプ……」

P「そんなことねーよー」

小梅「そんなこと、あるー……♪」

ちひろ「……あの」

P「こーうめー♪」

小梅「Pさーん……♪」

イチャイチャ

ちひろ「」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:13:57.71 ID:s75toVh70
小梅「んっ……」ギュー

P「おー小梅あったけーなー」ギュー

小梅「えへへ……え?」

P「? なんだ小梅」

小梅「……あなたも? ……う、うん、いいよ」

P「えっ」

オォォォォ…

P「ひゃあちべたい! なに今の冷気!? え、なになになに!?!?」

小梅「えへ、こ、この子もPさんが、すす、好き、だって」

P「この子って誰!? え、好き!? 待って待って!!」

オォォォォ…

小梅「私も、好き……♪」

P「助けてー!」



おわり