1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:20:03.25 ID:xoKtC40T0
もしも全世界で奴隷制度がまかり通っていたら…

引用元: まどか「ほむらちゃんをくださいな!」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:22:17.00 ID:xoKtC40T0
詢子「…しっかし、いきなり奴隷を買うのは早くねぇか?」

まどか「何が?」

詢子「アンタ、うまくペットの世話ができる?」

まどか「…でも、わざわざ遠くの市場まできたんだし」

詢子「そりゃあ、家の労働力にはなるけど…」


詢子「…ものは試しだから、ダメだったら売り飛ばしゃあ良いか!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:26:19.27 ID:xoKtC40T0
まどか「あれ?この子可愛い」

詢子「んー安いな」

まどか「これ欲しい!」

詢子「だけど、着てるものもボロ切れだし、鈍くさそうな顔してるし…」

まどか「この眼鏡と三つ編みお下げの子、ください!」


詢子「…まーいっか」ポリポリ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:31:02.14 ID:xoKtC40T0
詢子「…重たいな」ヨイショ

まどか「…暁美ほむら?」

詢子「段ボールに詰まってる子の名前だろ?」

詢子「早めにご開封下さい…か」


まどか「早くお家に帰ろうよ!パパもタツヤも待ってるし」

詢子「その前にグッズ買わないと…」

まどか「グッズ…?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:34:45.92 ID:xoKtC40T0
詢子「アンタそれも知らないで来たの!?」

詢子「何つぅーか…首輪とか、鞭とか」

まどか「そ、そんなの買うの!?」

詢子「当たり前だよ、まどかだって見てるだろ?」

まどか「そーなんだけど…」


詢子「っと、その前にこの子を出さないと」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:39:32.07 ID:xoKtC40T0
ほむら「……」ブルブル

まどか「…寒そう」

詢子「そりゃーボロ切れ一枚しか着てないから…って!」

詢子「まどか、ちょっと失礼」ササッ

まどか「どうしたの?」

詢子「虫が止まってたんだよ」


詢子(店主の野郎…ローターとバイブおまけでつけやがった…)グヌヌ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:42:57.62 ID:xoKtC40T0
~~~~グッズ売り場~~~~

まどか「うわ、いろんな首輪!」

詢子「ほむら、この棘付きなんてどうだ?」

まどか「それは私が痛いよ」

詢子「だって犬はたまにつけてるじゃないか」

まどか「そうなんだけど…」

詢子「じゃあアンタが選びな、アタシは鞭選んでくる」

まどか「うーん…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:46:06.54 ID:xoKtC40T0
まどか「ほむらちゃんは何色が好きなのかな…」

まどか「眼鏡が赤いから、赤色かも…」


ほむら「わ、私は何でもいいです…」

まどか「おー初めて喋った」

まどか「ほむらちゃんは何色が好き?」

ほむら「へ? い、いえ、私は別に…」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:49:37.17 ID:xoKtC40T0
まどか「いいよいいよ、好きな色の方が良いでしょ?」

ほむら「私はまどか様に決めて頂いた方が…」

まどか「様なんて大袈裟だよ~」

まどか「私は、まどかでいいよ」


ほむら「…………紫が、いいです」

まどか「決まりだね!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:51:36.52 ID:xoKtC40T0
詢子「ただいま」

まどか「お帰りー、首輪は紫が良いって!」

詢子「こっちも良いのが見つかってさ~」


詢子「この電流が流れる鞭なんてどう?」ビリリ

ほむら「ひいっ!!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:57:01.79 ID:xoKtC40T0
詢子「じゃあ、薔薇鞭、乗馬鞭、ミニウィップとかあるけど…」

まどか「普通の鞭でいいよ! ほむらちゃんが可哀想だよ…」

まどか「でも、何でこんなに種類があるの?」

詢子「……………」

詢子「…まあ、状況によって使い分けたりするのさ」

詢子(SMプレイ用とは口が裂けても言えない…!)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:03:52.53 ID:xoKtC40T0
詢子「…よし、買う物はこれでいいよな」

まどか「何でこんな変なモノばっかり売ってるの?」

詢子「へ?」

まどか「ゴルフボールに輪っかがついたやつとか…」

まどか「クリームがたくさん置いてあったりとか…」

詢子「ストップ、ストォォォップ!!」

まどか「?」


詢子(頼むから店の中で「そういう系」と「ああいう系」に分けてくれよ…!)ヒヤヒヤ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:09:34.94 ID:xoKtC40T0
詢子「…やっと買い物終わったぁ」グッタリ

まどか「ママ疲れすぎだよ~」

詢子(誰のせいだよ…)

詢子(…だけど、いずれ遠くないうちに)

詢子(この子にも分かってしまうときが…!)ガクブル

まどか「ママ、早くー!」

詢子(いいや、逆に考えろ、逆に考えるんだ鹿目詢子……!)ワクテカ

まどか「…?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:11:53.44 ID:xoKtC40T0
~~~~まどホーム~~~~

まどか「ただいまー!」

詢子「ただいま~」グッタリ

ほむら「お、お邪魔します…」


知久「お、買ってきたね」

タツヤ「かってきたー」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:15:34.20 ID:xoKtC40T0
詢子(分かってるよね)ウインク

知久(…分かってるよ)ウインク


タツヤ「ねーおねえちゃんダーレー?」

知久「家族が増えるよ!やったねタツヤ!」

詢子(今さっき合図出しただろぉぉぉおおお!!)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:18:59.40 ID:xoKtC40T0
ほむら「え、えっと…」

ほむら「ふ…ふつつか者ですが…」

まどか「そんな堅苦しくしなくていいよ」

詢子「いいや、今日からこの鹿目家の労働力として、バッチリ働いてもらうからな!」

ほむら「…頑張ります」

まどか「よろしくね!ほむらちゃん!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:22:23.38 ID:xoKtC40T0
>>28鹿目詢子「あいつ絶対確信犯」

>>29知らないんです…

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:24:12.61 ID:xoKtC40T0
詢子「…といっても」

知久「我が家で今、頼めそうな仕事は…」


詢子・知久「ない」


まどか「良かったね!」

ほむら「……………はい」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:27:46.61 ID:xoKtC40T0
~~~~翌日~~~~

ほむら「…お、おはようございます」

知久「おはよう」

ほむら「朝ご飯、手伝います」

知久「いいよいいよ、パパはこれが生き甲斐なんだから」

ほむら「…生き甲斐?」


知久「それより、まどかやタツヤを起こしてきてくれないかな?」

ほむら「は、はい!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:31:25.65 ID:xoKtC40T0
ほむら「まどか様!まどか様!朝でございます、起きて下さい!」ユサユサ

まどか「…?」

ほむら「朝ですよ!」

まどか「…ほ、ほむらちゃん!」


ほむら「さ、まどか様起きて下さいませ」

まどか「ほむらちゃん、その言い方可笑しいよぉ」ウェヒヒ

ほむら「え…?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:34:54.05 ID:xoKtC40T0
ほむら「な、何か間違ってましたか…?」

まどか「だーかーら、堅苦しいんだって」

まどか「同い年なんだから、もっと力抜いてさ」


まどか「ほむらちゃーん!朝だよ!ほら起きた起きた! …とか」

まどか「そんなに畏まる事ないんだよ~」

ほむら「……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:38:24.23 ID:xoKtC40T0
まどか「でも、やっぱりメイド服似合ってる!」

ほむら「そ、そうですか?」モジモジ

まどか「さすが私のママだね!」


まどか「じゃあ、下行ってるから」

まどか「布団畳んどいてね!」タッタッタ

ほむら「は、はい!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:42:28.07 ID:xoKtC40T0
ほむら「……」テキパキ



ほむら(……畏まらなきゃ、怒られるのになぁ…)

ほむら(まどか様は、私の事をどう思ってるんだろう)

ほむら(でも聞けるわけないよ…)


ほむら「…よし、私もご飯食べなきゃ」セイリカンリョウ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:46:23.98 ID:xoKtC40T0
ほむら「お、終わりました」

まどか「ご苦労さん!」モグモグ

知久「悪いね、ありがとう」


ほむら(…おいしそうだなぁ)

まどか「ほむらちゃん、食べないの?」

ほむら「私は…後でいいです」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:53:20.67 ID:xoKtC40T0
まどか「ほむらちゃんも食べようよー」パクパク

まどか「お腹すいてるでしょ?」モグモグ

ほむら「いえ…私は奴隷ですので…」


詢子「そうだぞ、まどか」

詢子「例えば、隣で豚と一緒に毎日ご飯を食べようとは思わないだろ?」

まどか「それって酷いよ!」

詢子「…残念だけど、世の中はこう思ってるのさ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:57:27.84 ID:xoKtC40T0
詢子「さて、行ってくる」

詢子「まどか、起こしてもらったんだから早く食べなよ?」

まどか「ま、まぁね…」

タツヤ「いってらっしゃーい」


まどか「…そろそろ私も行かなきゃ」

ほむら「で、でしたら制服はこちらに…」

まどか「さすがほむらちゃん!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:02:05.08 ID:xoKtC40T0
まどか「行ってきまーす!」

ほむら「いってらっしゃいませ…」




知久「さて、朝ご飯どうぞ」

ほむら「あ、有り難うございます…」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:06:45.41 ID:xoKtC40T0
~~~~通学路~~~~

まどか「さやかちゃん、おはよー」

さやか「あれ、今日はいつもより早いね」

まどか「私も奴隷を買ったからね」

さやか「アンタが!?」

まどか「うん」

さやか「誰にでも優しく接するアンタが、珍しいね…」

さやか「そういえば、恭介がまた買ってきてさ~」

まどか「多いよね、上条君の奴隷」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:11:47.35 ID:xoKtC40T0
さやか「新しく買ったのは緑の髪の子だって」

さやか「おしとやかで、何でも前はお嬢様らしくってさ」

さやか「このアタシがいるのに…」

さやか「まぁ、恭介のじゃなくて親族のなんだって」

まどか「ふーん」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:16:54.67 ID:xoKtC40T0
さやか「でも、アンタが奴隷を買うなんて意外だね」

まどか「どうして?」

さやか「…んーとね、何というか」

まどか「?」

さやか(じゅ、純粋すぎてこっちが困るなぁ…)

さやか(まどかも、ある程度の事は弁えているんだと思ったよ…)


さやか「…いや、何でも無い」

さやか「お子様が買うなんて意外だなーって思って」ハハハ

まどか「むっ!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:24:04.49 ID:xoKtC40T0
~~~~見滝原中~~~~

和子「mustという助動詞には、これこれしなければならないといったような…」ペラペラ


さやか「zzz」

まどか(また寝てる…)


まどか(そういえば、あの緑の子って誰なのかな…)

まどか(今度さやかちゃんに聞いてみよっと…)

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:29:21.81 ID:xoKtC40T0
~~~~病院~~~~

ゆま「……こんにちは」

恭介「君かい?両親から売られたっていう…」

ゆま「…千歳ゆま」

恭介「紹介文では、お嬢様だって書いてあるけど」

ゆま「ぜ、全然そんなんじゃないよ…」


恭介「でも、僕のような普通の家庭へきて良かったじゃないか」

ゆま「……」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:31:01.89 ID:xoKtC40T0
ゆま「何か手伝うことは?」

恭介「いいや、そこにいるだけで充分だ」

ゆま「……」











恭介「…」スコスコ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:33:29.47 ID:xoKtC40T0
~~~~放課後~~~~

さやか「授業、お終いだー!」

まどか「良かったー」

さやか「まどか、アンタの買ったペット見せてよ」

まどか「うん、いいけど」


さやか「折角だから、マミさんの家にお邪魔してさ」

まどか「うん!」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:37:28.59 ID:xoKtC40T0
まどか「ただいまー」

ほむら「お帰りなさいませ」

まどか「ほむらちゃん、今からマミさんのお家に行くよ!」

ほむら「はい、でしたら首輪を繋いでください」

まどか「いいよそんなの~」

ほむら「ですが、これは法律で定められてますので…」

まどか「…じゃあ、しょうがないか」ガチャ

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:42:49.92 ID:xoKtC40T0
ほむら「……」ジャラジャラ

まどか「…似合わないよ、首輪なんて」

ほむら「今まで仕えていた方々は皆褒めて下さいました…」

まどか「これじゃあ、ほむらちゃんが可哀想だよ」

ほむら「これが私に相応しい格好ですから…」


ほむら「あ! お望みなら、もっと鎖や縄もありますよ!」

ほむら「たくさん道具もつけて頂いて構いませんし」

まどか「…よく分からないからコレだけでいいよ」

ほむら「そうですか…」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:47:09.77 ID:xoKtC40T0
まどか「綺麗に晴れたね」

ほむら「良い天気ですね…」

まどか「でもペットとお散歩するわけじゃ無いから…」

まどか「何か新鮮な気持ちだよ」



ほむら「私は、身分上ペット以下なんですが…」

まどか「そんなことないって!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:51:52.04 ID:xoKtC40T0
まどか「あ、さやかちゃんだ」

さやか「おー、中々可愛いじゃん!」

さやか「まどかにしてはセンスあるじゃない」

ほむら「有り難うございます…」

まどか「何か複雑な気分…」


さやか「さて、マミさんの自宅へ行きますか!」

まどか「…思ったんだけどさ、さやかちゃんは奴隷買わないの?」

さやか「アタシは家族内だけでやってけるし」

さやか(何より家族がそういう趣味無いからね)

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:54:58.82 ID:xoKtC40T0
~~~~マミホーム~~~~

マミ「いらっしゃい、さあ2人共あがって」

さやか「お邪魔しまッス!」

まどか「マミさん、お邪魔しまーす」

ほむら「お邪魔、します…」


マミ「待ってて、今お菓子持ってくるから」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:00:15.86 ID:xoKtC40T0
マミ「さ、どうぞ」

さやか「いつもながら美味いです先輩!」

まどか「うん、とっても美味しいですマミさん!」

マミ「どうも有り難う」


マミ「へぇー、鹿目さん奴隷買ったのね」

ほむら「暁美ほむらです…」


マミ(ふむふむ、奴隷としての基準は満たしているわ)ジロジロ

マミ(特に私と正反対の胸、性格、声)カンサツ

マミ(いいの買ったわね、ご両親も)ゴウカク!

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:03:16.92 ID:xoKtC40T0
ほむら「あ、あの…」

さやか「まどかが奴隷を買うなんて意外ですよね」

マミ「ええ、多分ご両親の好みじゃないかしら」

まどか「違います! 私が買ったんです」

マミ「あなたが…?」

さやか「ほら、マミさんも私と同じ反応してる」

まどか「…ほむらちゃんも食べなよ」

ほむら「わ、分かりm…」


マミ「あなたにあげるとは言ってないわ」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:06:32.80 ID:xoKtC40T0
ほむら「へ…?」

マミ「このお菓子は2人にあげたものよ」

マミ「奴隷にあげるなんて、そこまで虫の良い私じゃないわ」

ほむら「……」シュン



まどか「あ、あの…」

マミ「なぁに? 鹿目さん」

まどか「い、今のはちょっと…」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:09:28.84 ID:xoKtC40T0
マミ「?」

まどか「ほむらちゃんも、お菓子を分け…」

マミ「…鹿目さん」

まどか「へっ?」

マミ「あなた、私に失礼じゃないかしら」

まどか「な、何でですか?」





マミ「だって、アレは奴隷なのよ」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:15:14.24 ID:xoKtC40T0
マミ「私のケーキやクッキーを、あなた達が食べるのは良いこととして」

マミ「何でワザワザ犬っころにあげなきゃいけないの?」

まどか「マミ、さん…」

マミ「それこそ、私がこしらえたお菓子代が勿体ないわ」

マミ「私たちと違って人じゃ無い癖して…」

マミ「ずうずうしくも人様のお菓子食べてるんじゃないわよ」


マミ「…そう、思わないかしら」

まどか「そ、それは…」

さやか「アタシもマミさんと同じ考え方だな」

まどか「さやかちゃん…?」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:18:55.53 ID:xoKtC40T0
さやか「まどか、奴隷を買うんだったらさ」

さやか「ちゃんとアンタがしっかり躾しなきゃダメだよ」

さやか「そのための鞭なんだから」

まどか「そ、そんな…」


さやか「犬だって、躾はするでしょ?」

さやか「奴隷は犬と違って頭良いんだから」

さやか「徹底的に躾けないと、よそで迷惑かけまくりだよ」


さやか「それで、困るのはまどかなんだし」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:24:03.72 ID:xoKtC40T0
まどか「2人とも、酷いよ…」

マミ「鹿目さん、コイツを友達と思ってるのかもしれないけれど」

マミ「他人から見れば奴隷よ」

マミ「躾がなってない! って思われてしまうわ」

マミ「姿は同じでも、身分は違う」

マミ「だから、対等ではなく、主従として付き合わなければダメよ」


さやか「アンタ、鞭持ってきてないの?」

まどか「うん…」

マミ「じゃあ、私が男を躾ける時に使ったのを貸すわ」

さやか「マミさん飼ってたんだ…」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:33:26.34 ID:xoKtC40T0
マミ「昔は飼ってたのよ」

マミ「下品な男を散々、これで泣かせてきたわ」


マミ「…あったわ」

さやか「うわ、痛そう…」

マミ「特注のティンボクよ、ワシントン条約で輸入が禁止されているの」

ほむら「や、やめてください…!」

マミ「いいお勉強になるわよ?」

ほむら「お願いします…やめてください…!」ブルブル

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:39:44.13 ID:xoKtC40T0
まどか「マミさん! ほむらちゃんが…可哀想だから…」ウルウル

マミ「…だからいいのよ」

マミ「確かに、さっきのお菓子の話は私の思い込みにすぎないかもしれない」

マミ「でもあなた、家畜に同情するかしら?」

マミ「…するなら、あなたは奴隷を飼うのに向いてないわ」

マミ「むしろ、コレを打たれて喜ぶ男もいた」

マミ「奴隷なんて、そんなものよ」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:42:24.45 ID:xoKtC40T0
~~~~~~~~~~

恭介「……」ケンジャ

ゆま「……」





ゆま「…おわったの?」

恭介「いっ!?」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:49:52.62 ID:xoKtC40T0
~~~~~~~~~~

パシィン!!

ほむら「あぐううぅ!」パチーン!

マミ(…苦痛に対する反応も上々、ご両親は見る目があるわ)

まどか「ほむらちゃん…!」

マミ「まさか、理不尽な理由で打たれても文句は言えないわよね…?」

ほむら「はい…っ」

まどか「血が出てる…」


マミ「鹿目さん、奴隷の扱い方って、こうよ」

さやか「…」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:54:04.86 ID:xoKtC40T0
マミ「気分次第で、殴っても叩いても」

マミ「食事を与えなくても、気持ちよくさせるのも、あなたの自由」

マミ「友達として、人間として接するのは大きな間違いよ」


マミ「…でも、結構躾けさせられてるわね」

マミ(恐らくどこかで、徹底的に指導されたんでしょう)

さやか「…えっと、私今日は帰りますわ」

マミ「さようなら、お二人とも」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:00:18.17 ID:xoKtC40T0
~~~~~~~~~~~

ほむら「……」ヒリヒリ

まどか「だ、大丈夫…?」

ほむら「いえ…私は、こうあるべきなんです」

まどか「だって! ……だって、可哀想だよ」


ほむら「……まどか様、マミ様の仰った事は本当です」

まどか「でも…でも…」

ほむら「いいえ、同情しないでくださいませ」

ほむら「同情されないのが、奴隷ですから」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:03:03.56 ID:xoKtC40T0
~~~~~~~~~~~

ゆま「今度は、何か手伝うことある?」

恭介「い、いいんだ」


恭介(コイツ…まさか自覚無しに誘ってるのか?)

恭介(なんてヤツだ…)

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:09:12.52 ID:xoKtC40T0
prrrrr

恭介「お、電話だ」ピッ



仁美[上条君、我が志筑家の奴隷、お気に召しまして…?]

恭介[最高だよ]

仁美[それは良かったですわ、つきましては…]

仁美[もっとお贈りする事も出来ますわ]

恭介[そ、それはちょっと…]

仁美[既に手筈は整えてありますが…?]

恭介[いや、一匹でいい]

恭介(これ以上は俺のOOOが危険だ…)

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:17:09.03 ID:xoKtC40T0

~~~~~~~~~~

まどか(夜ご飯が、全く美味しく感じなかったよ…)

ほむら「えっと…」

ほむら「あの、私の準備は出来てますが…」

まどか「え?何のこと?」

ほむら「だから…その…」

ほむら「今日は、どんなプレイを…」

まどか「え…?」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:20:40.14 ID:xoKtC40T0
詢子「だあああああぁぁぁ!!」

詢子「ストップ!ストォォォォップ!!」

まどか「ママ!?」

詢子「ハァ…ハァ…」

詢子(まずい! 二の句が継げない…)

詢子(ちょっとこれは予想外だったよ!いくら何でも早すぎるよ!!)


詢子「まどか…取り敢えず風呂だ!」

まどか「う、うん!」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:23:46.16 ID:xoKtC40T0
詢子(ハァ…ハァ…びっくりした)

詢子(何があったんだよあの2人ぃ…)


詢子「…ほむら、あー、えっとね」

詢子「まどかを純粋なまんまでいさせてくれ!」

ほむら「…は、はい…?」

詢子(まだ、ちょっとこっちの準備がぁ…)

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:27:13.80 ID:xoKtC40T0
まどか「…何だったのかな」サアァァァ

まどか「プレイって…?」

まどか「ちょっと後で聞いてみよっと」


まどか「…何なのかなぁ」

まどか「明日も学校だし、夜遅くなるのはダメだよね…」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:30:24.66 ID:xoKtC40T0
ほむら「何のことだろう…?」

ほむら「私、怒らせちゃったのかな…」

ほむら「じゃあ、さっきみたいに…」ブルッ



ほむら「やっぱり、何回やっても痛いのはイヤだよぉ…」ソワソワ

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:33:54.64 ID:xoKtC40T0
詢子「…ちょっと」

知久「ん? どうかした?」

詢子「…ほむらって子、元からああだよね?」ヒソヒソ

知久「何の話だい?」ヒソヒソ



詢子「…良かったぁ」

知久「?」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:38:30.56 ID:xoKtC40T0
まどか「あーさっぱりした」

ほむら「……」

ほむら「…私は、詢子様を怒らせてしまったんでしょうか……」

まどか「何で?」

ほむら「あ、あんなに慌てて入ってきたから…」

ほむら「きっと…また何かされるんじゃないかって…」ビクビク


まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん」ギュッ

ほむら「!」ドキッ

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:41:24.94 ID:xoKtC40T0
まどか「今日はごめんね…」

まどか「私がもっとしっかりしてれば、あんな目に遭わなくてすんだと思うの」

ほむら「そ、それは…」

ほむら「私は、そういう風に扱われるだけの存在ですから…」

まどか「だって、ほむらちゃんが可哀想だよ…」ギュゥ

ほむら「で、でも…」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:44:09.44 ID:xoKtC40T0
まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「は、はい…なんでしょう?」

まどか「さっきの『プレイ』って何?」

ほむら「」バチコーン!



ほむら「えーっと、えーっとですね…」カアッ

まどか「…顔が真っ赤だよ」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:48:30.21 ID:xoKtC40T0
ほむら「えっと…今日は、もう寝ませんか?」

まどか「プレイの意味を教えてくれるまで寝ないよ」

ほむら「……あのぉ」

まどか「?」

ほむら「マミ様のお宅へ行かれる時に…」

ほむら「鎖とか、縄とか、道具とか言いましたよね!?」ドウテン

まどか「…うん」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:51:48.43 ID:xoKtC40T0
ほむら「えっと…その…」

ほむら「その、縄や鎖で、私を縛って…」

まどか「どうして?」

ほむら「いや…だから…まどか様がぁ」

まどか「ほむらちゃんを縛っても、私は嬉しくないよ」

ほむら「へっ…!?」

まどか「だって、可哀想だもん」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 18:55:51.23 ID:xoKtC40T0
ほむら「えぇーっ…で、でも今までは皆様やってらして…」

まどか「だって、ほむらちゃんが辛いでしょ!?」

まどか「私には、できないよぉ…」

ほむら「………………」




ほむら(その仕打ちを喜んで受け入れてたなんて、言えない…)

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:00:23.36 ID:xoKtC40T0
まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「あの…やりたいのでしたら」

ほむら「道具はとられちゃってますが、一応拘束具はありますので…」

ほむら「ど、どうします…?」



まどか「ほむらちゃんは、今までどんなことされてきたの…?」

ほむら「そ、それは…恥ずかしくて…言えません!」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:05:41.26 ID:xoKtC40T0
まどか「そっか…」

ほむら「いいえ! まどか様が仰るならば、私は別に…言っても構わないんですが…」

まどか「それは、今まで強制されてきたんでしょ?」

まどか「無理矢理、やらされたんでしょ?」

まどか「それで、ほむらちゃんが喜んでいても、それは作り物だよ」

ほむら「な、何で分かったんですか…」

まどか「図星?」

ほむら「で、でも事実は事実ですし…」

まどか「ほむらちゃん…」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:10:05.48 ID:xoKtC40T0
まどか「…ごめんね、変なこと聞いちゃって」

ほむら「こちらこそ、不快な思いにさせてしまって、申し訳ありません…」

まどか「…」

ほむら「…」




まどか「…じゃあ、今までずっとこうされてきたの?」

ほむら「は、はい…」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:12:01.26 ID:xoKtC40T0
まどか「…」

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら「…」



ほむら「私を、売りに出しても構わないのですが…」

まどか「…うん」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:16:39.06 ID:xoKtC40T0
まどか「…私は、ほむらちゃんが人間だと思うの」

まどか「でも、ほむらちゃんは周りから見たらもっと下なんだ」

まどか「ママの言ったとおり、早すぎたのかも」


まどか「ほむらちゃん、今までありがとうございました」

杏子「その言葉、本当だね?」

まどか「だ、誰!?」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:19:43.70 ID:xoKtC40T0
杏子「アタシは佐倉杏子!」

杏子「わけあって誘拐が仕事さ」

杏子「アンタ、この子を捨てるんなら、アタシによこしな」

杏子「じゃ、頂いてくよ!」パシッ

ほむら「きゃっ…!」

まどか「あっ、待って!!」



杏子「…こーんな可愛い子を捨てるなんて、もったいない」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:21:56.24 ID:xoKtC40T0
まどか「待って!人さらい!!」

詢子「どうした!?」

まどか「ほむらちゃんが…さらわれちゃった」

詢子「……」

まどか「へっ?」

詢子「これで、良かったんじゃない?」

まどか「だって、ほむらちゃんが…」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:24:07.12 ID:xoKtC40T0
詢子「だって、アンタうまく付き合って無かったじゃないか」

詢子「どうせなら、ココでスパッと切っちまった方がいい」

詢子「安い買い物だったし、別に怒らないけど…」


まどか「ダメだよこんなの…絶対おかしいよ!」

詢子「…じゃあ、どうしたものかねぇ」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:27:47.14 ID:xoKtC40T0
~~~~~~~~~

杏子「はい、これでノルマ達成だろ?」

仁美「ええ、約束の報酬よ」


杏子「…だけどよ、こんな仕事で良かったのか?」

仁美「上条君を振り向かせるには、もっとたくさんの少女を集めなければ」

杏子「…果たしてそうかねぇ」

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 19:31:26.10 ID:xoKtC40T0
杏子「条件一、胸が小さい」

杏子「条件二、大人しい」

杏子「条件三、マゾヒスト」


杏子「どんな趣味してるんだ相手は?」

仁美「さぁ、趣味などしったこっちゃありませんわ」

仁美「あの家から更にお金を搾り取って、儲けなければ…」

251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 20:58:00.69 ID:xoKtC40T0
~~~~翌日~~~~

さやか「…持ってかれちゃったの?」

まどか「そうなの…」

まどか「最初は、ただ友達が欲しかっただけなのに…」

さやか「…あーあ、あたしという親友がいながら」

さやか「それに、一昨日買って昨日持ってかれたんじゃ、大損だよね」

まどか「……」

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:02:48.02 ID:xoKtC40T0
さやか「最近出るんだってさ」

さやか「何でわざわざ盗んでいくのか分からないけどね~」


まどか「上条君のお見舞いは、どう?」

さやか「それがさ、アタシが行ってもいつも面会出来ないからさ」

さやか「最近は、面会OKなら電話下さい、って相談して…それっきりだよ」

まどか「仁美ちゃんもこないし…ハァ」

さやか「まどかは、友達が欲しくて奴隷を買ったの?」

まどか「だって、ずっと一緒にいられたら、楽しいし…」

さやか「…だから、今までの行動が矛盾してたのか」

まどか「え?」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:07:12.95 ID:xoKtC40T0
さやか「奴隷はね、主従の間柄なんだよ」

さやか「友達というよりも、第一に人として見なされてないし」

さやか「それに、アンタ友達をお金で買うつもり?」

まどか「そ、そうじゃないよ!」

さやか「…そう見えるんだよ、これが」


さやか「…やっぱ、まどかにこういうのは無理だわ」

まどか「……そう、なのかな」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:14:05.80 ID:xoKtC40T0
さやか「アタシは、そういうのを別々に割り切ってるからいいとして」

さやか「アンタは、奴隷と友達の立場を一緒にしてるでしょ?」

さやか「だから、周りとずれてるようにみえたんだよ」



さやか「でも、マミさんにはアタシも引いたわ…」

まどか「ほむらちゃんを助けてあげたいんだけど…」

さやか「さあ、アタシはどうすることもできないし…」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:17:08.03 ID:xoKtC40T0
さやか「でも、今日は病院行ってみようと思うんだ」

まどか「どうして?」

さやか「だって、連絡の1つもくれないなんて変じゃない?」

さやか「だから、今日恭介の病室にいって確認してくるんだ」

まどか「大丈夫なの?」



さやか「…こっそり、こっそりとね」

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:21:59.17 ID:xoKtC40T0
仁美「志筑家、あと一押しってところですわね」

仁美「あとは、このほむらって子を高値で吹っ掛ければ…」

仁美「いよいよ、上条家の没落は決定的、完璧なシナリオですわ」


仁美「でも、ここに引き留めたいくらいの美貌を持っていらっしゃる」

仁美「色んな主人に廻されてきたから…かしら」

仁美「…まあ、何かの形で取り戻せば良いですわね」

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:29:22.73 ID:xoKtC40T0
恭介「おっと、今度は何かな」ピッ

仁美[上条君、完璧な子が見つかりました]

仁美[あなたの出した条件を3つ全てクリアし、なお有り余る可愛さを誇る埋もれた芸術ですわ]

恭介[おお!出費は弾ませるよ]

仁美[ええ、今回は240万の出費を負担して頂きます]

恭介[何だ、今までより60万高いだけじゃないか、もちろん払うよ]

仁美[交渉成立、では今すぐそちらへお贈りします]ガチャン

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:33:02.27 ID:xoKtC40T0
仁美「…バカな人ですわ」

仁美「猿を完全に破壊する実験…というのをどこかで見ましたが」

仁美「見事に参考になりましたわ」

仁美「ビジネスライクは必要ですのよ上条君…」



仁美「…そろそろ私もお昼にしましょうかしら」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:37:17.07 ID:xoKtC40T0
~~~~放課後、病院~~~~


さやか(さて、気配を消してソーッと…)

さやか(あった、恭介の病室)

さやか(恭介はいるかな? お邪魔しまーす)


恭介「…完璧だ」

恭介「確かに、僕の好みの3条件を満たし…」

恭介「さらに声も顔も素晴らしい」

ほむら「……あなた様は?」

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:43:27.23 ID:xoKtC40T0
さやか(な、何でこんなところに…!?)ヘンソウ

さやか(まさか、持ってったのは、恭介…なわけ無いか…)


恭介「僕は恭介、上条恭介」

ほむら「はい…」

恭介「君は何で売り飛ばされたんだい?」

ほむら「…覚えてないんです」

ほむら「物心ついた時には、既に…」

ほむら「ところで、まどか様はどちらに?」


恭介「?」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:48:43.81 ID:xoKtC40T0
恭介「まどか?それは前の主人かい?」

ほむら「一応、私はまだ前の主人に仕えているのですが…」

恭介「じゃあ、これからは僕が主人だ」

ほむら「そ、そんな…」

ほむら「今は鹿目家の所有物ですけど…」

恭介「そんなの、すぐに志筑家の力で書き換わるさ」


さやか(ひ、仁美が犯人なの!?)

さやか(仁美というか、志筑家全体…?)

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 21:53:39.03 ID:xoKtC40T0
ほむら「こ、困ります…」

恭介「じゃあ何だ? 売られてきたんじゃないのか」

ほむら「私は、誰かに連れ去られて…それから…」

恭介「じゃ、じゃあ、君は盗まれたっていうのかい!?」

ほむら「そ、そうなると思います…」


さやか(なるほど、じゃあ盗んだのは誰だ?)

さやか(取り敢えず仁美ん家が原因なのは分かったから…)

さやか(警察に、事態を解決してもらうか)

さやか(でも親友を失うのは辛いなぁ…)

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:01:16.30 ID:xoKtC40T0
さやか「とりあえず、仁美の家ってどこだろう…?」

さやか「取り敢えずマミさんは今回当てにならないから、アタシが頑張るしかないか」

さやか「まどかの家へダッシュ!」

~~~~まどホーム~~~~

さやか「まどか!ちょっと降りてきて!」ピンポーン

まどか「どうしたの?」

さやか「ほむら盗難事件の一部が分かったから!」

まどか「え!?」

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:07:26.03 ID:xoKtC40T0
さやか「まず、ほむらは恭介のところにいるんだ」

さやか「その裏に、仁美が関わってるらしい」

さやか「というより、志筑家全体がね…」

まどか「そんなことが、身近に…」


さやか「ほむらを盗んだ直接の犯人は分からないんだけど」

さやか「今が証拠確保のチャンスだから、アタシは決定的瞬間を撮ってくるよ」

まどか「うん…!」

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:12:09.34 ID:xoKtC40T0
さやか(こっそり、こっそり)


恭介「さぁ、怖がることは無い」

ほむら「でも…」

恭介「良いから、今まで何度もそうしてきたんだろう?」

ほむら「……確かにそうですが…」

恭介「じゃあ同じじゃないか」

恭介「さあ、僕の上へ…」

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:16:18.12 ID:xoKtC40T0
さやか「はい、撮った!」ガラッ

恭介「…へ!?」

さやか「(直接盗んだ犯人は知らないけど)証拠写真撮ったり!」

ほむら「美樹様…?」

恭介「な、何を言っているんだい?」


さやか「アンタ人のもの盗んで、それ分かってて自分名義に書き換えようとしたでしょ?」

恭介「それをやるのは志筑家じゃないか?」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:19:16.91 ID:xoKtC40T0
仁美「ええ、正解ですわ上条君」

仁美「ですが、それを分かって止めようとしなかったあなたは同罪です」

仁美「あなたは逮捕される運命ですわ」

恭介「」

さやか「仁美…!」

仁美「それに、今まであなたがお相手してきた奴隷の数々…」

仁美「実は7割方盗んできたモノですわ」

恭介「へ?」

306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:23:11.04 ID:xoKtC40T0
仁美「そして、あなたが買った奴隷の金額」

仁美「借金を作ってまで買おうとする親族には泣かされますわね」

仁美「…ええ、上条家はご破算ですわ」

恭介「」オドロキノシロサ


まどか「ひ、仁美ちゃん…」

仁美「あら、二人ともお揃いで…」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:27:19.27 ID:xoKtC40T0
まどか「仁美ちゃん…ほむらちゃんを返して!」

仁美「…残念でしたわね」

仁美「ついさっき書き換えが完了したところですの」

仁美「これで、ほむらが鹿目家のものであるという事実は何処へやら」

仁美「我が志筑家で一生を過ごさせる事に決めましたわ」


さやか「仁美…」

仁美「これは『事実』になってしまったことです」

仁美「今更手遅れですわ」サラッ

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:35:18.41 ID:xoKtC40T0
さやか「そもそも、何でこんな事を…」

仁美「私の家が大富豪である理由…」

仁美「奴隷の売買に目をつけたことですわ」

仁美「しかし、そのようなことを行っているのは日本だけでもたくさんある…」

仁美「そこで、上条家に嫁いで財産を吸い取ってきたのです」

仁美「幸いにも、上条君が思春期真っ盛りだったのは都合が良かったですわ」

仁美「…きっと不慮の事故に対する親心が働いたのでしょう」

仁美「気づけば上条君の金づるになっていたのはお笑いでしたわ」オホホ

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:38:28.30 ID:xoKtC40T0
仁美「じゃあ…返して差し上げましょうか」

仁美「暁美ほむらさん」

まどか「へっ…」

仁美「ええ、どちらかの条件がのめたら…」







仁美「あなたも奴隷に成り下がるか、上条家の莫大な借金を肩代わりするか」

仁美「このどちらかを飲んだら、返して差し上げましょうか」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:41:30.69 ID:xoKtC40T0
まどか「え?え?」

仁美「どうせ私は捕まる運命です、何度でも言いますわよ?」


仁美「あなたも『奴隷』に成り下がるか、上条家の莫大な借金を『肩代わり』するか」

仁美「このどちらかを飲めば、返して差し上げますわ」


まどか「こんなの、私が決められないよ…」

さやか「ひ、仁美…えげつないぞ」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:46:13.38 ID:xoKtC40T0
まどか「こ、こういうのは私じゃ無くてママに相談した方が…」


仁美「いいえ、今決めて頂かなければダメですわ」

仁美「さて、どうします…?」ニヤリ

杏子「その莫大な借金っていくら何だ?」

さやか「へ?あなたは…」


杏子「ああ、コイツに従ってほむらって子を誘拐したんだけど」

さやか「あ、アンタ…(全然知らないよぉ)」

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:49:49.00 ID:xoKtC40T0
杏子「しかし、アンタもうまい運び方するなぁ」

仁美「……」

杏子「莫大な借金の正確な値段も示さないで」

杏子「雰囲気だけで追い込んでしまうとは…」


さやか「アンタ、仁美と署まで行くのよ」

杏子「やなこった、アタシはお金がほしいから行動してただけ」

杏子「マミのやつもコイツのせいで煽りくらったらしいぞ」


まどか「ど、どうしよう…」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 22:54:33.67 ID:xoKtC40T0
仁美「…いいですわ」

仁美「あなたに正当性のあるハンデをあげましょう」

仁美「その莫大な借金は、半年生活を切り詰めれば返せる金額ですわ」

さやか「そ、それっぽっち?」

仁美「さ、決めました?」


まどか「だったら、借金肩代わりを…」

仁美「ハイ、これでOKですわ」

まどか「え? だってまだ決めたわけじゃ」

仁美「ではお返しいたします、後は警察でも呼んで下さい」

まどか「ちょ、ちょっと!」

杏子「…見てらんない」

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 23:02:03.85 ID:xoKtC40T0
仁美「おっと、忘れてましたわ」

仁美「その借金、利息つきですので、注意して下さいね」

まどか「利息…?」


仁美(さて、残された志筑家のみなさん)

仁美(一応漕ぎ着けましたから、後はうまくやって下さいね)

仁美(詢子さんですから、苦戦は必死かと思いますが…)


仁美「まどかさん、借金のクリスマスプレゼントですわ」

仁美「受け取ってくださいまし…」

さやか「…あ、今日クリスマスだ」


END