1: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 22:51:52.17 ID:DAbgeDd10
凛「かよちん」

花陽「何?」

凛「えへへ、呼んでみただけ」

花陽「もう、凛ちゃんってばぁ」

凛「これで今日も一日頑張っていけるにゃー!」

花陽「ふふ、大げさだよぉ」

凛「大げさじゃないってばー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390485111

引用元: 凛「かよちんとの日常」 


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2: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 22:55:01.12 ID:DAbgeDd10
花陽「そうかな?」

凛「そう、凛はかよちんに定期的に構ってもらわないと……」

花陽「構ってもらわないと……?」

凛「……」

花陽「……?」

凛「とりあえず大変なことになるよ」

花陽「あはは、なにそれ」

3: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 22:57:36.59 ID:DAbgeDd10
凛「具体的には言えないにゃー」

花陽「どうして?」

凛「長期間構ってもらえなかったことがないから!」

花陽「それもそうだね」

凛「というわけで、今日も張り切って学校に行くにゃー!」

花陽「ところで凛ちゃん、宿題はやってきた?」

凛「えっ」

花陽「……」

4: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:00:25.80 ID:DAbgeDd10
凛「……今日もいっぱいかよちんのお世話になります」

花陽「いえいえ」

凛「ん? でも数学のはやったと思うよ?」

花陽「えぇっ? あれ難しかったのに?」

凛「かよちんが教えてくれた範囲だったから、スラスラーって」

花陽「あれ? 私、あの範囲覚えてないのに……」

凛「……もしかしてかよちんが教えてくれれば、凛は世界を狙えるかも……」

花陽「ふふ、大げさだよぉ」

5: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:01:00.18 ID:DAbgeDd10




凛「かよちーん!」

花陽「わぁっ!? り、凛ちゃん?」

凛「かよちんあったかーい!」

花陽「急に抱き着かれたらびっくりするよぉ」

凛「目と目があったら恋はもう始まってるんだよ?」

花陽「何のこと?」

凛「この前テレビで言ってたの。それよりかよちんふかふかー」

6: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:04:38.07 ID:DAbgeDd10
花陽「凛ちゃんも髪の毛サラサラで気持ちいいよ?」

凛「んー、くすぐったい」

花陽「凛ちゃんからシャンプーの匂いがする……」

凛「昨日リンスと間違えて4回くらい洗ったからかも」

花陽「それは大変だったね……」

花陽(そういえばこの間、うちのシャンプーのストックがなくなっちゃったんだっけ)

凛「かよちん、この前シャンプー切れたって言ってなかったっけ?」

花陽「あ、うん。よく覚えてたね凛ちゃん」

7: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:05:27.01 ID:DAbgeDd10
凛「凛はかよちんのことは何でも覚えてるよ? たとえば中学校の頃修学旅行で……」

花陽「あーっ! それは言っちゃダメぇ!」

凛「何でー? あの時のかよちん、可愛かったよ?」

花陽「あれは今思い出すだけでも恥ずかしいの……」

凛「じゃあ内緒?」

花陽「うん、秘密にしておいてね」

凛(落ちてたビニール袋をお化けだと思い込んで怖がってたかよちん、可愛かったんだけどなぁ)

8: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:06:03.52 ID:DAbgeDd10




凛「ふぉぉ……!」

花陽「どうしたの?」

凛「ことりちゃんがバランスボールくれるって! メール来たの!」

花陽「バランスボール?」

凛「通販した時に間違えて2つ届いたんだって。捨てるのももったいないから、ってくれたんだー」

花陽(ことりちゃんのお母さんが注文したのかな?)

9: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:07:17.89 ID:DAbgeDd10
凛「あれ、1回やってみたかったんだよねぇ。跳ねて楽しそうだし、玉乗りもできるし」

花陽「そうやって使うものだっけ?」

凛「え? サーカスの人が乗ってるのって……」

花陽「あれは別のやつじゃないの?」

凛「……凛はまたひとつ大人になったにゃ」

花陽「偉い……のかなぁ?」

10: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:08:27.69 ID:DAbgeDd10





凛「凛はついに……ボールの上で逆立ちできるようになりました!」

花陽「ええっ!? 危なくないの……?」

凛「特別な訓練を受けた凛だからできることであって良い子のかよちんはダメしちゃだめにゃー」

花陽「そうなんだぁ……でも怪我には気を付けてね?」

凛「うん! 今日は片足立ちに挑戦してみるよ」

花陽(順序が逆な気が……)

11: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:09:25.32 ID:DAbgeDd10
凛「あぁ、家に帰るのが楽しみー」

花陽「バランスボール、好きなんだね」

凛「もちろん!」

花陽「そっか」



花陽(……何だろう? 違和感……?)

12: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:10:04.14 ID:DAbgeDd10





凛「もう少しでボールのすべてをつかめる気がするにゃー」

花陽「……」

凛「って、かよちん?」

花陽「えっ?」

凛「凛の話聞いてるー?」

花陽「あっ、ごめん。もう1回お願いしていい?」

凛「いいよ。それでねー……」

凛(……かよちんの様子がおかしい)

13: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:12:43.04 ID:DAbgeDd10
花陽(凛ちゃんがバランスボールが好きなのは今に始まったことじゃないし……)

花陽(それに私がどうこう言うべきことじゃない……よね?)

花陽「……」

花陽(でもなんだかもやもやする……)

凛(もしかしてかよちん……)

凛(……だとしたら)

14: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:13:19.26 ID:DAbgeDd10



凛「かよちん」

花陽「何? バランスボールのこと?」

凛「違うよー。今日はデートのお誘いに来ただけー」

花陽「で、デートって……」

凛「かよちんうれしそう」

花陽「ま、まぁね。凛ちゃんとお出かけって久しぶりな気がして」

凛(……なぁるほど)

15: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:15:29.72 ID:DAbgeDd10
凛「かよちん、別に好きな時に遊びに誘ってくれてもいいんだよ?」

花陽「え?」

凛「かよちんのお誘いならいつでも大歓迎にゃ!」

花陽(……うれしい)

花陽「じゃあ近いうちにお誘い、しちゃおうかな?」

凛「凛はいつでもフリーだからねっ!」

花陽「それはそれでどうかと思うけど……まあいいか」

16: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:15:56.46 ID:DAbgeDd10





花陽「そういえばボールの話、全然しなくなったけどどうしたの?」

凛「……ボールはお亡くなりになったの」

花陽「えっ!?」

凛「さぁてなんででしょー? 当ててみて!」

花陽(何でうれしそうなんだろう……?)

花陽「割れちゃったとか?」

凛「ううん」

17: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:16:27.91 ID:DAbgeDd10
花陽「じゃあ……なくしちゃったとか」

凛「違います」

花陽「何だろう……」

凛「正解は……」

花陽「正解は?」

凛「かよちんの嫉妬の炎によって跡形もなく焼かれてしまいました!」

花陽「……あ」

18: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:18:49.12 ID:DAbgeDd10
凛「思い当たるフシ、ある?」

花陽「……ありますぅ」

凛(やっぱり)

凛「なんちゃって。実は空気抜いただけでしたー」

花陽「え? どうして?」

凛「ボールよりもかよちんの方が、凛は好きだってことを教えるため!」

花陽「凛ちゃん……」

凛(正直まだ遊び足りないっていうのもあるけど……やっぽりかよちんと一緒にしゃべる方がいいかな)

19: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:20:27.65 ID:DAbgeDd10
花陽「……ありがとう。でも本当にいいの?」

凛「もっちろん!」

花陽「……そうなんだ」

凛(うれしそう)

凛「本当だよ! 凛のこの目、嘘ついてるように見える?」

花陽「ち、近いよぉ凛ちゃん」

20: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:21:17.04 ID:DAbgeDd10
凛「えへへ」

花陽「あ、でも……凛ちゃんのやりたいことならやっていいよ」

凛(そんな悲しそうな顔で言われても……)

凛「……そうだ! かよちんもやってみたら?」

花陽「え?」

21: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:22:16.33 ID:DAbgeDd10





花陽「うわぁ!」

凛「おっとっと、大丈夫?」

花陽「あ、ありがとう凛ちゃん……何でうまく座れないんだろう」

凛「じゃあ凛が後ろで支えてみるね」

花陽「う、うんっ」

22: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:23:27.96 ID:DAbgeDd10
凛「これで座れると思うよ」

花陽「んしょ……」

凛「どう?」

花陽「……座れた」

花陽「やったよ凛ちゃん! 私も座れるようになったよ!」

凛(かわいい)

凛「じゃあ手を離してみる?」

花陽「が、がんばってみる」

23: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:24:19.14 ID:DAbgeDd10
凛「……はい、離したよ」

花陽「わわっ……よいしょ」

凛(あれ? 安定感がある……)

花陽「……止まった?」

凛「すごい! かよちん乗れてるよ!」

花陽「やったぁ!」

24: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:26:40.31 ID:DAbgeDd10
凛「呑み込みが早くて助かるにゃー」

花陽「えへへー」

花陽「……でもちょっと怖いから、凛ちゃんそばにいてくれる?」

凛「よろこんで! じゃあ前に回るね」

花陽「ありがとう」

凛(さっきまで乗れなかったのは、かよちんがずっと凛の方見てて重心がズレてたってことかぁ……)

凛「ふふ」

花陽「何で笑ってるの? ……そんなに変だった?」

25: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:29:37.28 ID:DAbgeDd10
凛「ううん、そうじゃなくて」

凛(かよちんはずっと凛のこと見てくれてるんだね)

凛「可愛い教え子が成長してうれしいだけだよー」

花陽「私、教え子になってたの?」

凛「これからは凛のことを先生と呼ぶように!」

花陽「は、はいっ! 先生!」

凛「……やっぱり凛って呼んでほしいー」

花陽「わかったよ、凛ちゃん」

26: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:30:10.64 ID:DAbgeDd10




凛「ねぇねぇかよちん」

花陽「何?」

凛「ごはんつぶついてる」

花陽「嘘っ!? ……どこ?」

凛「かよちんから見て右」

花陽「……あった」

凛「もう片方は左」

花陽「そんなについてたの!?」

凛「うん。凛、嘘つかない」

27: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:30:42.52 ID:DAbgeDd10
凛「かよちん、何か気になることでもある?」

花陽「ええっと……」

花陽(ど、どうしよう……凛ちゃんの誕生日だからサプライズパーティーするってみんなで決めたのはいいけど……そっけない態度ってどうやるの?)

花陽(それに誕生日を気付かれてないと思う凛ちゃんも可哀想だし……あぁ、どうすればいいんだろう)

花陽(と、とりあえず放課後までばれないように……でも凛ちゃんに誕生日だって気付いてるアピールを……でもそれだとサプライズじゃなくなっちゃうし)

凛(かよちんの挙動がおかしい……確か今日は何か凛に関係のある日だった気がするけど、かよちんより大事な用事はないからいいや)

28: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:31:14.09 ID:DAbgeDd10
花陽「……あと1時間で放課後かぁ」

凛「何かあったっけ?」

花陽(こ、これはきっと「私の誕生日だけど何かないの?」ってことだよね)

花陽(大丈夫だよ凛ちゃん! ちゃんとプレゼントもあるし、祝う準備はばっちりだよ!)

花陽「えーっと……ぶ、部活があるね!」

凛(おかしい)

凛(もしかしてかよちんは今日は部活がしたくない……というか別の用事があるってことかな?)

29: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:32:52.38 ID:DAbgeDd10
凛「うーん、今日は部活って気分じゃないかも」

凛(これならかよちんも言い出しやすいかな?)

花陽「ええっ!? それは困る……じゃなくって、ちゃんと行かないとダメだよ」

花陽(凛ちゃんが来ないとパーティーにならないよ!)

凛(あれ?)

凛(……もうここは素直に聞いてみよう)

凛「かよちん、何か隠してることない?」

花陽「!」


30: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:35:38.25 ID:DAbgeDd10
花陽(ど、どうしよう……凛ちゃんにはきっとばれちゃうよぉ……)

花陽(そ、そうだ! こんな時真姫ちゃんなら……!)

真姫「……」

花陽(寝てる!? あ、そういえば凛ちゃんのプレゼント選びに悩んだって言ってたような……)

凛(真姫ちゃんの方を見た……これはあやしい!)

凛「かーよーちーん」

花陽「ま、待って!」

31: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:37:57.08 ID:DAbgeDd10
凛「?」

花陽「ほ、放課後になったらわかるからぁ!」

花陽(これ以上は言えない……)

凛「……」

花陽「え、あの……」

花陽(凛ちゃん、やっぱり疑ってるよね……)

凛「かよちんの言うことなら信じる! 凛は放課後まで待つ!」

花陽(あれ!?)

32: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:40:26.89 ID:DAbgeDd10
花陽「い、いいの? 信じてくれるの?」

凛「かよちんのその焦りようは嘘に見えないから、きっと何か事情があるんでしょ?」

花陽「まぁそうだけど……でも」

凛「武士に二言はないよ!」

花陽「えぇ? 凛ちゃん武士じゃない……」

凛「あ、もうすぐ次の授業始まっちゃうよ」

花陽「り、凛ちゃん!」

33: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:42:52.08 ID:DAbgeDd10
凛「んー?」

花陽「楽しみにしててねっ!」

凛「わかった」

凛(……なんだっけ? 今日ホントに何の日だっけ? かよちんがああ言うってことは何かの記念日だよね?)

花陽(こ、これくらいならいいよね……?)

凛「あ、今日凛の誕生日だ」

花陽「きゃあああああ!?」

34: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:45:05.65 ID:DAbgeDd10



海未「それでばれた、と」

花陽「ごめんなさい……」

海未「いえ、怒っているわけではなくて……その……」





絵里「まだ準備中の時に来られると……ね?」

希「まだ飾り付けの途中やから、あと5分くらい待ってな」

凛「いやー、うれしくてつい走って来ちゃって……」

35: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:48:06.67 ID:DAbgeDd10
穂乃果「みんな、プレゼント持ってきたよねー……って凛ちゃん!?」

にこ「ええっ!? 何でもう来てるのよ!?」

ことり「えっ、まだ準備終わってないのに」

花陽「ごめんなさい……」

凛「ふふ、凛に隠し事をしようだなんて甘い甘い」

絵里「こっちの方がサプライズよ」

希「そうやね」

36: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:53:01.35 ID:DAbgeDd10





花陽「で、では改めまして、凛ちゃん。誕生日……」

みんな「「おめでとー!」」

凛「ありがとー! 今日は凛のために集まってくれてありがとう!」

穂乃果「何だかそれライブみたい!」

絵里「ケーキ9等分って難しいわね……」

海未「1つあたりおよそ40度ですよ。理論値ですが……」

にこ「あれ? 真姫ちゃんは?」

37: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:55:46.13 ID:DAbgeDd10
ことり「……いないね」

凛「あ、真姫ちゃんってまだ教室で寝てるんじゃ……」

希「えー!? 何で!?」

花陽「プレゼント選びで悩んだって聞いてるけど……」

絵里「律儀すぎる……」

穂乃果「とりあえず連れてこないと!」

海未「ちょっと穂乃果! 廊下を走ったら危ないですって!」

にこ「待ちなさいよ!」

ことり「ああ、みんな待ってぇ!」

38: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/23(木) 23:58:33.71 ID:DAbgeDd10
花陽「みんな行っちゃった……」

凛「主役置いてけぼりー?」

花陽「ま、まだ私がいるから!」

凛「それもそっか……」

凛「ごめんねかよちん、せっかく隠してたのに」

花陽「ううん、凛ちゃんがすごいんだよ。私のことちゃんと見てくれてるし」

凛「それを言うならかよちんも凛のこと……」

花陽「凛ちゃん」

39: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:01:15.02 ID:lPtV0X0E0
凛「え?」

花陽「あとで時間ができたら渡そうと思ってプレゼントがあるんだけど……」

花陽「今渡すことにする!」

花陽「あ、これはみんなの選んだのとは別で、あと私からの2つ目ってことになるんだけど……いいかな?」

凛「……うん、いいよ」

花陽「よかったぁ……」

花陽「じゃあこれ、お誕生日おめでとう」

40: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:03:14.82 ID:lPtV0X0E0
凛「……クッキー?」

花陽「あんまり上手じゃないけど……」

凛「そんなことないよ! すっごくうれしい!」

花陽「えへへ、ありがとう」

凛「……あれ? 何か書いてる?」

花陽「あ、それは……」



凛「『いつもありがとう だいすきだよ はなよ』」

41: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:05:44.43 ID:lPtV0X0E0
凛「……かよちん」

花陽「こ、声に出して読まれると……恥ずかしい」

花陽「チョコペンで書いたんだけどちゃんと読めたみたいでよかった……じゃなくて、みんなには内緒に……」

凛「かよちん!」

花陽「うわぁ!? な、何?」

凛「凛もかよちんのこと大好きだよ」

花陽「……えへへ、知ってるよ」

凛「えー、そう言うのはずるーい」

花陽「あ、ごめんね」


42: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:08:27.58 ID:lPtV0X0E0


  「じゃあこれは2人だけの秘密にしよう」

  「え? 別に言っても……」

  「かよちん。このクッキーは内緒なんでしょ?」

  「そうでした……」

  「じゃあ指切りね」

  「……うん」

  「ゆーびきーりげーんまーん」

  「うーそついたらはりせんぼんのーます」

  「「ゆびきった!」」

43: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:12:04.97 ID:lPtV0X0E0
穂乃果「どうしよう、いい雰囲気過ぎて入れないよ」

海未「ここはちょっと待ちましょうか」

ことり「仲いいね、2人とも」

真姫「……一生の不覚だわ」

希「まあでも真姫ちゃんのおかけで2人が話せたってことで」

にこ「あ、話し終わったみたいよ」

絵里「それじゃあ入りましょ」

44: ◆eyH5F3DPSk 2014/01/24(金) 00:14:22.93 ID:lPtV0X0E0
凛「もー、みんな遅いよー」

花陽「それじゃ、さっきの続きからだね」

凛「……かよちん、このクッキーの賞味期限っていつまで?」

花陽「え? 何でそんなこと聞くの?」

凛「……もったいなくて食べられないから」


  

      おわり