モバP（だ、大丈夫だ。アイドルとPがデートするなんて普通普通）

ミリP（世間はともかく、この人もP。きっとわかってくれるはず）


モバP・ミリP（現にこの人もアイドルとデートしてるみたいだしな）

菜々「……」

このみ「……」


モバP・ミリP（それよりも問題は──）

モバP（相手がどう見ても小学生じゃないか！）

ミリP（童顔で身長が低い……このみさんパターンの可能性もあるが、安部菜々は自分で17歳だと公言している）

モバP（この人、まさか──）

ミリP（つまり、この人──）


モバP・ミリP（ロリコン！？）


菜々（Pさんが面倒くさいこと考えてる顔してる）

このみ（P、また変なこと考えてるわね）

菜々・このみ「はぁ……」


モバP（ロリコン死すべし。慈悲はない）

ミリP（しかもメイド服着せてるし。ヘンタイかこの人は！）

モバP「あの……そういうの良くないと思います」

ミリP「え？」

ミリP（まさか……このみさんとのデートのことを言ってるのか！？）

ミリP（自分のことは棚に上げて……ロリコン野郎のくせに！）


ミリP「あなたこそ、流石にダメでしょう」

モバP「え？」

モバP（自分だってアイドルとデートしてるくせに！ しかも小学生と！）

モバP（そう言えばミリPさん担当の信号機トリオって全員14歳だったな。やっぱりロリコンじゃないか！）

早苗「あら菜々ちゃん、Pくん」

菜々「あれ早苗さん。偶然ですね～」

ミリP（この人は元警察官アイドルの片桐早苗！ ふふ……ロリコン野郎め、逮捕されろ！）

早苗「菜々ちゃん、Pくん、このあと飲みに行きましょ？」

ミリP（なにぃー！？ 逮捕するどころか未成年を飲みに誘うだと！？ この人本当に元警察官か！？）

ミリP（そう言えば聞いたことがある。346プロでは飲んだくれのアイドルが多いと！）

ミリP（流石ヘンタイ野郎の事務所……アイドルもやべーやつだらけってことか。うちとは大違いだな）

莉緒「あれこのみ姉さん、Pくん」

このみ「あら莉緒ちゃん。偶然ね」

モバP（この人は確か765プロの最年長アイドル百瀬莉緒！ ふふ……ロリコン野郎め、注意されてしまえ！）

莉緒「このみ姉さん、Pくん、このあと飲みに行かない？」

モバP（なにぃー！？ 小学生を飲みに誘うだと！？ この人本当に最年長……だよな？ ライブで自分が言ってたからそのはず。それなのに……）

モバP（765プロめ。Pといいアイドルといい、やべーやつばっかりだな。うちとは大違いだ）

モバP「ぐぬぬ……」

ミリP「ぐぎぎ……」


＜んっふっふ～

＜なのー


ミリP（ん？ どこからか聞いたことある声が──）

美希「ハニー、ちゅー♪」

P「ちゅー♪」

真美「あー！ ミキミキずるい！ 兄ちゃん真美もー！」

P「はいはい。ちゅー♪」


モバP・ミリP「……」

菜々・早苗「……」

このみ・莉緒「……」

ミリP「先輩、なにしてんすか」

P「え？ ──あ。……ミリP」

モバP「どうも、Pさん」

P「も、モバPさんまで」

ミリP「あなたって人は……」

P「な、なんだよなんだよ！ お前らだってアイドルとデートしてるじゃん！ これぐらい普通だよ普通！」

早苗（え、デート？）

莉緒（は？ ……は？）

モバP「確かにアイドルとPがデートするのは普通です。私たちが言いたいのはそこじゃありません」

菜々・このみ（いや普通ではないと思う）

ミリP「先輩……美希と真美が何歳か知ってますよね？」

P「なんだよそのロリコンを見る目は……」

P「美希は15歳だから結婚できるし、真美は合法だぞ？」

P「つまり俺は合法だ！」

モバP・ミリP「……」

モバP「早苗さん」

ミリP「おまわりさん」


モバP・ミリP「この人ロリコンです」


おしり