1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 16:53:55.74 ID:C5TlY86d0
凛「機嫌が悪いって、どこが?」
P「冷たい目で見られないか? 今朝、挨拶したら露骨に無視されたぞ」
凛「ううん。私には普通に挨拶してくれたよ、おはようって」
P「え……じゃあ俺と会った時だけそんな態度なのか?」
凛「……プロデューサー、一体なにやったの?」
P「冷たい目で見られないか? 今朝、挨拶したら露骨に無視されたぞ」
凛「ううん。私には普通に挨拶してくれたよ、おはようって」
P「え……じゃあ俺と会った時だけそんな態度なのか?」
凛「……プロデューサー、一体なにやったの?」
引用元: ・モバP「卯月の機嫌が悪い……」
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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 16:56:10.12 ID:C5TlY86d0
P「うーん……まったく心当たりが無いな」
凛「知らない間に何かやっちゃったんじゃない? 卯月って滅多なことじゃ怒らないしさ」
P「アイツ人当たりいいもんなぁ……」
凛「それに比べてプロデューサーときたら、まるで女心が分かってなさそうだよね」
P「まあな。ぶっちゃけ女の考えることはよくわからん!」
凛「男らしく断言したのはいいけど、プロデューサーとしては問題発言だね……」
凛「知らない間に何かやっちゃったんじゃない? 卯月って滅多なことじゃ怒らないしさ」
P「アイツ人当たりいいもんなぁ……」
凛「それに比べてプロデューサーときたら、まるで女心が分かってなさそうだよね」
P「まあな。ぶっちゃけ女の考えることはよくわからん!」
凛「男らしく断言したのはいいけど、プロデューサーとしては問題発言だね……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 16:57:53.22 ID:C5TlY86d0
凛「ま、私もちょっと気になるし。相談くらいなら乗ってあげるよ」
P「おお! ありがとう、ありがとう!」
凛「別にいいって。それで、卯月の機嫌が悪いのはいつから?」
P「ん~……今朝からだな。昨日は普通だったと思う」
凛「昨日は卯月となにか話した?」
P「仕事の話は特に……弁当の話くらいか」
凛「弁当?」
P「うん。ほら、卯月っていつも弁当作ってきてくれるだろ?」
凛「…………え?」
P「おお! ありがとう、ありがとう!」
凛「別にいいって。それで、卯月の機嫌が悪いのはいつから?」
P「ん~……今朝からだな。昨日は普通だったと思う」
凛「昨日は卯月となにか話した?」
P「仕事の話は特に……弁当の話くらいか」
凛「弁当?」
P「うん。ほら、卯月っていつも弁当作ってきてくれるだろ?」
凛「…………え?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:00:19.86 ID:C5TlY86d0
凛「なにそれ。私知らない……」
P「あれ? 話したことなかったっけ?」
凛「聞いたことないよ。卯月にお弁当作ってもらってるの?」
P「平日は毎日な。たまに休日もだけど」
凛「休日も……?」
P「日曜のデートではだいたい作ってきてくれるなぁ」
凛「でっ……デート!?」
P「あれ? 話したことなかったっけ?」
凛「聞いたことないよ。卯月にお弁当作ってもらってるの?」
P「平日は毎日な。たまに休日もだけど」
凛「休日も……?」
P「日曜のデートではだいたい作ってきてくれるなぁ」
凛「でっ……デート!?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:03:58.50 ID:C5TlY86d0
凛「卯月とデートしてるの!?」
P「そりゃ、お互い好きならデートくらいするよ」
凛「なに当たり前みたいに言ってんの!?」
P「卯月はもう結婚できる年齢だし、合法だから問題ないぞ」
凛「そ、そういう意味じゃなくて! そもそもプロデューサーがアイドルと付き合うのはマズいよ!」
P「ああ……別に付き合ってないから」
凛「えっ」
P「付き合ってなくてもデートはするだろ?」
凛「……それはそうだけど。あれっ、なんか混乱してきた……私がおかしいのかな……」
P「そりゃ、お互い好きならデートくらいするよ」
凛「なに当たり前みたいに言ってんの!?」
P「卯月はもう結婚できる年齢だし、合法だから問題ないぞ」
凛「そ、そういう意味じゃなくて! そもそもプロデューサーがアイドルと付き合うのはマズいよ!」
P「ああ……別に付き合ってないから」
凛「えっ」
P「付き合ってなくてもデートはするだろ?」
凛「……それはそうだけど。あれっ、なんか混乱してきた……私がおかしいのかな……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:07:19.00 ID:C5TlY86d0
凛「じゃあ、デートはこの際いいとするけど。お弁当については、どういう話をしたの?」
P「どういうって……普通に弁当食べて、普通に感想聞かせただけだよ」
凛「……ホントに普通だね。肝心の味の方は?」
P「それも普通……というか、美味しかったよ。でも、1つだけ気になったことがあってさ」
凛「なに?」
P「ひじき」
凛「……ひじき?」
P「好きなんだよ。だから弁当に絶対入れてくれってお願いしてあるんだ」
凛「へぇ。まあ、栄養価が高い割にはおいしいからね」
P「どういうって……普通に弁当食べて、普通に感想聞かせただけだよ」
凛「……ホントに普通だね。肝心の味の方は?」
P「それも普通……というか、美味しかったよ。でも、1つだけ気になったことがあってさ」
凛「なに?」
P「ひじき」
凛「……ひじき?」
P「好きなんだよ。だから弁当に絶対入れてくれってお願いしてあるんだ」
凛「へぇ。まあ、栄養価が高い割にはおいしいからね」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:10:12.04 ID:C5TlY86d0
P「ところが何を間違ったのか、昨日のひじきは異常にブヨブヨでマズくてな」
凛「炊きすぎたのかな……でも、どんなに料理が上手な人でもミスはあるでしょ?」
P「そうだな。それはしょうがないよ」
凛「それで感想は? なんて言ったの?」
P「卯月に『正直に言ってください』って言われたから、正直に言ったぞ」
凛「炊きすぎたのかな……でも、どんなに料理が上手な人でもミスはあるでしょ?」
P「そうだな。それはしょうがないよ」
凛「それで感想は? なんて言ったの?」
P「卯月に『正直に言ってください』って言われたから、正直に言ったぞ」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:14:37.51 ID:C5TlY86d0
凛「もしかして、マズいって言っちゃったの?」
P「いやいや。さすがの俺でもダイレクトな言葉は避けたよ」
凛「だよね」
P「考え抜いた末、『コンビニ弁当の方が美味いな』って」
凛「あ、それだ」
P「いやいや。さすがの俺でもダイレクトな言葉は避けたよ」
凛「だよね」
P「考え抜いた末、『コンビニ弁当の方が美味いな』って」
凛「あ、それだ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:17:48.77 ID:C5TlY86d0
P「え?」
凛「機嫌が悪くなった理由、それだよ」
P「なんで? 俺なりにオブラートに包んで言ったんだけど」
凛「オブラートだったんだ。ウニの外殻で包んだのかと思った」
P「だって、はっきりマズいって言うと傷付くだろ?」
凛「コンビニ弁当と比較される方が傷付くよ!」
P「なにィ? どういうことだ?」
凛「それはこっちのセリフなんだけど……」
凛「機嫌が悪くなった理由、それだよ」
P「なんで? 俺なりにオブラートに包んで言ったんだけど」
凛「オブラートだったんだ。ウニの外殻で包んだのかと思った」
P「だって、はっきりマズいって言うと傷付くだろ?」
凛「コンビニ弁当と比較される方が傷付くよ!」
P「なにィ? どういうことだ?」
凛「それはこっちのセリフなんだけど……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:21:23.69 ID:C5TlY86d0
凛「早起きして頑張って作ったお弁当が、その辺の市販の物よりマズいって言われたらどう思う?」
P「俺ならめっちゃ泣く。一晩中泣いて、実家の母親に電話する」
凛「うわ、情けない……でも、卯月だってそんな気持ちになったんじゃない?」
P「……そういうことか」
凛「卯月のこと、ホントは嫌いとか」
P「好きだよ。卯月がアイドルやめたらプロポーズしたい」
凛「…………」
P「……なに赤くなってんだ」
凛「う、うるさい。よくそんなこと真顔で言えるね……」
P「俺ならめっちゃ泣く。一晩中泣いて、実家の母親に電話する」
凛「うわ、情けない……でも、卯月だってそんな気持ちになったんじゃない?」
P「……そういうことか」
凛「卯月のこと、ホントは嫌いとか」
P「好きだよ。卯月がアイドルやめたらプロポーズしたい」
凛「…………」
P「……なに赤くなってんだ」
凛「う、うるさい。よくそんなこと真顔で言えるね……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:24:33.44 ID:C5TlY86d0
凛「でも、それだけ好きなら我慢しようよ」
P「我慢というと?」
凛「ウソでも美味しいって言うとか!」
P「本人のタメにならないだろ」
凛「じゃあ『ちょっと水っ気が多いね』とか言い方があるでしょ!?」
P「お、おお……さっきから、クールな凛がいつになく熱いな」
凛「プロデューサーのせいだけどね!?」
P「我慢というと?」
凛「ウソでも美味しいって言うとか!」
P「本人のタメにならないだろ」
凛「じゃあ『ちょっと水っ気が多いね』とか言い方があるでしょ!?」
P「お、おお……さっきから、クールな凛がいつになく熱いな」
凛「プロデューサーのせいだけどね!?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:27:41.53 ID:C5TlY86d0
P「でも、好きなものに妥協はしたくないんだ」キリッ
凛「ちょっと……プロデューサーは卯月とひじき、どっちが好きなの?」
P「卯月に決まってるだろ。アホかお前」
凛「アホって……それならどっちを優先するか、答えは出てると思うんだけど」
P「……卯月だろうなぁ。となると卯月の気持ちを汲んでやる方が大切なのか」
凛「そうだよ。なんで言われるまで気付かないの? 小学生?」
P「ははは、前に勤めてた会社でもよくそんな風に怒られたよ」
凛「なにその悲しいエピソード……」
凛「ちょっと……プロデューサーは卯月とひじき、どっちが好きなの?」
P「卯月に決まってるだろ。アホかお前」
凛「アホって……それならどっちを優先するか、答えは出てると思うんだけど」
P「……卯月だろうなぁ。となると卯月の気持ちを汲んでやる方が大切なのか」
凛「そうだよ。なんで言われるまで気付かないの? 小学生?」
P「ははは、前に勤めてた会社でもよくそんな風に怒られたよ」
凛「なにその悲しいエピソード……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:31:25.74 ID:C5TlY86d0
P「しかし、まさか俺の嗜好が卯月の機嫌を損ねていたとは……」
凛「そうみたいだね。ちなみに、私とひじきだとどっちが好き?」
P「…………凛に決まってるだろ」
凛「ちょっと悩んでなかった?」
P「いや、別に?」プイッ
凛「なんで目をそらすの?」
P「…………」
凛「そうみたいだね。ちなみに、私とひじきだとどっちが好き?」
P「…………凛に決まってるだろ」
凛「ちょっと悩んでなかった?」
P「いや、別に?」プイッ
凛「なんで目をそらすの?」
P「…………」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:36:37.74 ID:C5TlY86d0
凛「それこそ正直に言ってよ。誤魔化されると余計気になる」
P「じゃあ、オブラートに包んで……」
凛「それはもういい。余計なことされるとまたややこしくなるから」
P「お前、どんどん口が悪くなるな……ファンの前でそんな話し方するなよ」
凛「プロデューサーの前だけだから大丈夫だよ」
P「ああ、それなら大丈夫……か?」
P「じゃあ、オブラートに包んで……」
凛「それはもういい。余計なことされるとまたややこしくなるから」
P「お前、どんどん口が悪くなるな……ファンの前でそんな話し方するなよ」
凛「プロデューサーの前だけだから大丈夫だよ」
P「ああ、それなら大丈夫……か?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:41:02.35 ID:C5TlY86d0
凛「すごく単純に言うと、好きなものを格付けするとどうなるのかなって」
P「格付けか……上から並べるとこんな感じだな」
卯月 > ひじき > ピーマン > ガンダム00 > 凛 >> [超えられない壁] >> その他の有象無象
凛「私、さりげなくピーマンとガンダムにも負けてる!」
P「ピーマンも結構好きだから、弁当に入れてもらってるよ」
凛「そっちはまだ分かるけど、ガンダム以下って……無機物以下って……」
P「格付けか……上から並べるとこんな感じだな」
卯月 > ひじき > ピーマン > ガンダム00 > 凛 >> [超えられない壁] >> その他の有象無象
凛「私、さりげなくピーマンとガンダムにも負けてる!」
P「ピーマンも結構好きだから、弁当に入れてもらってるよ」
凛「そっちはまだ分かるけど、ガンダム以下って……無機物以下って……」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:46:22.44 ID:C5TlY86d0
P「それで……そろそろ話を戻していいか?」
凛「そ、そうだった。ショックが大きすぎてすっかり忘れてた……」
P「これからどうすればいい? 謝るの一手か?」
凛「そうだね。卯月はプロデューサーの無遠慮な言葉で不機嫌になってるんだし、まずは謝ろう」
P「そうすると、あの件も……」
凛「なに? 他にも何かやったの?」
P「あ、いや。大したことじゃないから」
凛「プロデューサーにとっては大したことじゃなくても、ってさっき分かったところだよね」
P「そうでした……」
凛「そ、そうだった。ショックが大きすぎてすっかり忘れてた……」
P「これからどうすればいい? 謝るの一手か?」
凛「そうだね。卯月はプロデューサーの無遠慮な言葉で不機嫌になってるんだし、まずは謝ろう」
P「そうすると、あの件も……」
凛「なに? 他にも何かやったの?」
P「あ、いや。大したことじゃないから」
凛「プロデューサーにとっては大したことじゃなくても、ってさっき分かったところだよね」
P「そうでした……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:50:10.28 ID:C5TlY86d0
P「実はさ。弁当食べた後、卯月の機嫌が悪いというか、元気が無いように見えたんだ」
凛「それは、プロデューサーがコンビニ弁当以下とか言うからヘコんだんだよ……」
P「だから『元気ないな。もしかしてあの日か?』って聞いたんだけど」
凛「ちょ……セクハラだよ、それ」
P「違う! そういうつもりじゃなくて、アイドルの体調管理も俺の役目だから……」
凛「そこまで管理しなくていいよ! 悪気が無いにしても酷すぎるよ!」
P「ああ、やっぱりか……良かれと思ってやったんだけど……」
凛「それは、プロデューサーがコンビニ弁当以下とか言うからヘコんだんだよ……」
P「だから『元気ないな。もしかしてあの日か?』って聞いたんだけど」
凛「ちょ……セクハラだよ、それ」
P「違う! そういうつもりじゃなくて、アイドルの体調管理も俺の役目だから……」
凛「そこまで管理しなくていいよ! 悪気が無いにしても酷すぎるよ!」
P「ああ、やっぱりか……良かれと思ってやったんだけど……」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 17:55:23.17 ID:C5TlY86d0
P「俺はこんなにも卯月が好きなのに、伝わらないこの想い」
凛「ドンマイ。他にもきっといい人いるよ」
P「いや、なんで失恋が前提?」
凛「そのうち卯月が愛想尽かすかなと思って……」
P「縁起でもないこと言うな!」
凛「そう? プロデューサーはデリカシー無さすぎて、私なら絶対無理だよ」
P「凛はともかく、卯月に好かれてればいいし」
凛「……それはそれでムカツク。私も気にしてよ」
P「お前、意外とめんどくさいな……」
凛「ドンマイ。他にもきっといい人いるよ」
P「いや、なんで失恋が前提?」
凛「そのうち卯月が愛想尽かすかなと思って……」
P「縁起でもないこと言うな!」
凛「そう? プロデューサーはデリカシー無さすぎて、私なら絶対無理だよ」
P「凛はともかく、卯月に好かれてればいいし」
凛「……それはそれでムカツク。私も気にしてよ」
P「お前、意外とめんどくさいな……」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:00:16.71 ID:C5TlY86d0
ガチャッ
卯月「ただいまー」
凛「……お帰り卯月。ちょうどいいところに来たね」
卯月「あっ、凛ちゃん。それと……」
P「卯月。ちょっと話があるんだ」
卯月「…………なんですか?」
卯月「ただいまー」
凛「……お帰り卯月。ちょうどいいところに来たね」
卯月「あっ、凛ちゃん。それと……」
P「卯月。ちょっと話があるんだ」
卯月「…………なんですか?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:04:10.54 ID:C5TlY86d0
P「すまなかった。昨日は、その」
卯月「……もういいです」
P「もういいって……」
凛「愛想尽きたってこと?」
卯月「ち、違うよ! しょうがないから、許してあげるってこと」
P「えっ……」
卯月「プロデューサーさんも悪気があったわけじゃないでしょうし。私も大人気なかったです」
P「いや、そこはちゃんと謝らせてくれ。せっかく弁当作ってきてくれたのに、あんな言い方は……」
卯月「…………はい?」
卯月「……もういいです」
P「もういいって……」
凛「愛想尽きたってこと?」
卯月「ち、違うよ! しょうがないから、許してあげるってこと」
P「えっ……」
卯月「プロデューサーさんも悪気があったわけじゃないでしょうし。私も大人気なかったです」
P「いや、そこはちゃんと謝らせてくれ。せっかく弁当作ってきてくれたのに、あんな言い方は……」
卯月「…………はい?」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:09:57.99 ID:C5TlY86d0
P「え? だから俺が、コンビニ弁当の方が美味いって言っちゃった話……」
卯月「違います! 私が怒ってるのはそんなことじゃないです!」
P「『そんなこと』って言われたけど」チラッ
凛「私のせい!?」
卯月「ひじきはちょっと失敗しちゃったから、美味しいわけないんです……」
P「じゃあ、なんで弁当に入れたんだ?」
卯月「それは……プロデューサーさんがいつも美味しいって言いながら食べてくれるから、つい……」
P「それならしょうがないなぁ」
凛「うわっ、卯月には甘々だね、プロデューサー……」
卯月「違います! 私が怒ってるのはそんなことじゃないです!」
P「『そんなこと』って言われたけど」チラッ
凛「私のせい!?」
卯月「ひじきはちょっと失敗しちゃったから、美味しいわけないんです……」
P「じゃあ、なんで弁当に入れたんだ?」
卯月「それは……プロデューサーさんがいつも美味しいって言いながら食べてくれるから、つい……」
P「それならしょうがないなぁ」
凛「うわっ、卯月には甘々だね、プロデューサー……」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:15:19.41 ID:C5TlY86d0
P「……弁当の話じゃないとすると、その後『あの日か?』って聞いたことか」
卯月「それも毎月のことですし、もう慣れました」
P「そっか」
凛「そっか、じゃない! 常習犯だったの!?」
P「だからそれも卯月の為を思って言ってたんだって!」
凛「はぁぁ……卯月の寛容さに甘えてばっかりで、恥ずかしくないの?」
P「面目ない……」
卯月「それも毎月のことですし、もう慣れました」
P「そっか」
凛「そっか、じゃない! 常習犯だったの!?」
P「だからそれも卯月の為を思って言ってたんだって!」
凛「はぁぁ……卯月の寛容さに甘えてばっかりで、恥ずかしくないの?」
P「面目ない……」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:18:55.09 ID:C5TlY86d0
卯月「そうじゃなくて! 昨日、電話くれなかったじゃないですか!」
P「電話…………あっ!!」
卯月「ほらぁ!」
P「ごめん! 昨日は残業が長引いちゃって……」
卯月「私、夜の9時くらいまで、ずーっと待ってたんですよ!」
凛「……何の話?」
P「電話…………あっ!!」
卯月「ほらぁ!」
P「ごめん! 昨日は残業が長引いちゃって……」
卯月「私、夜の9時くらいまで、ずーっと待ってたんですよ!」
凛「……何の話?」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:23:13.32 ID:C5TlY86d0
P「ああ、これも話してなかったっけ。卯月って、いつも俺の家まで晩ご飯を作りに来てくれるんだけど」
凛「普通に初耳なんだけど!?」
卯月「でも遅くなる時は連絡するって、最初に約束しましたよね?」
P「ごめん……本当に忘れてたんだ」
卯月「忘れるのはしょうがないですけど……でも今朝も、何事もなかったかのように挨拶してくるし」
凛「それで不機嫌だったんだ」
P「そりゃ怒るよな……でも作り置きの晩ご飯は美味しくいただいたよ」
卯月「冷めたのじゃなくて、温かいのを食べて欲しかったんです!」
P「はい、すみません……」
凛「普通に初耳なんだけど!?」
卯月「でも遅くなる時は連絡するって、最初に約束しましたよね?」
P「ごめん……本当に忘れてたんだ」
卯月「忘れるのはしょうがないですけど……でも今朝も、何事もなかったかのように挨拶してくるし」
凛「それで不機嫌だったんだ」
P「そりゃ怒るよな……でも作り置きの晩ご飯は美味しくいただいたよ」
卯月「冷めたのじゃなくて、温かいのを食べて欲しかったんです!」
P「はい、すみません……」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:28:46.48 ID:C5TlY86d0
凛「でも卯月って一途だから、確かにずっと待ってそうだよね」
卯月「うん。すごく寂しかったけど、頑張って待ってた。でも、ママから電話かかってきて……」
凛「怒られたんだ」
卯月「年頃の娘が~、って決まり文句だったけどね」
P「迷惑かけたな。お義母さんには俺から説明しとくよ」
凛「字がおかしいよね?」
卯月「うん。すごく寂しかったけど、頑張って待ってた。でも、ママから電話かかってきて……」
凛「怒られたんだ」
卯月「年頃の娘が~、って決まり文句だったけどね」
P「迷惑かけたな。お義母さんには俺から説明しとくよ」
凛「字がおかしいよね?」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:34:27.71 ID:C5TlY86d0
卯月「……過ぎたことはもういいんです。次から気を付けてくださいね。はい、これ」
P「えっ、なにこれ?」
卯月「今日のお弁当です。見たら分かるじゃないですか」
P「あんなに機嫌悪かったのに、作っといてくれたの?」
卯月「だってプロデューサーさん、お弁当が無いと外食かカップ麺だし……」
P「うおおぉぉぉ! 卯月、今すぐ俺の嫁に来てくれ!」ギュゥゥゥ
卯月「やんっ! ま、まだダメですってば、もぉぉ……」
凛「……プロデューサー。プロポーズはアイドルやめてからじゃなかったの?」
卯月「え? これくらいなら毎日聞いてるけど……」
凛「なにそれ、うらや……イラッとするね」
P「えっ、なにこれ?」
卯月「今日のお弁当です。見たら分かるじゃないですか」
P「あんなに機嫌悪かったのに、作っといてくれたの?」
卯月「だってプロデューサーさん、お弁当が無いと外食かカップ麺だし……」
P「うおおぉぉぉ! 卯月、今すぐ俺の嫁に来てくれ!」ギュゥゥゥ
卯月「やんっ! ま、まだダメですってば、もぉぉ……」
凛「……プロデューサー。プロポーズはアイドルやめてからじゃなかったの?」
卯月「え? これくらいなら毎日聞いてるけど……」
凛「なにそれ、うらや……イラッとするね」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:39:37.95 ID:C5TlY86d0
卯月「ところで、今日は早く帰れそうなんですか?」
P「うん。久しぶりにゆっくり風呂に入れそう」
卯月「じゃあ先に帰って、お風呂沸かしておきますね!」
凛「……プロデューサーがいないと家に入れなくない?」
卯月「鍵あるから大丈夫だよ?」
凛「えっ」
P「あぁ、ついでに」
卯月「お掃除もしておきますよ?」
P「助かるわー」
凛「………………」
P「うん。久しぶりにゆっくり風呂に入れそう」
卯月「じゃあ先に帰って、お風呂沸かしておきますね!」
凛「……プロデューサーがいないと家に入れなくない?」
卯月「鍵あるから大丈夫だよ?」
凛「えっ」
P「あぁ、ついでに」
卯月「お掃除もしておきますよ?」
P「助かるわー」
凛「………………」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:45:10.64 ID:C5TlY86d0
卯月「その代わりってわけじゃないですけど。お風呂とご飯の後は、その……」
凛「ちょっ……な、なに言い出してるの卯月!?」
卯月「え? また勉強見てもらおうかなって……」
P「今日も勉強か。よく頑張るな」ナデナデ
卯月「えへへぇ……頑張るのが取り柄ですから!」
P「あれ? あれあれ? 凛ちゃんは何を妄想されたんですかね? ん?」
凛「な、なんでもないっ……」
凛「ちょっ……な、なに言い出してるの卯月!?」
卯月「え? また勉強見てもらおうかなって……」
P「今日も勉強か。よく頑張るな」ナデナデ
卯月「えへへぇ……頑張るのが取り柄ですから!」
P「あれ? あれあれ? 凛ちゃんは何を妄想されたんですかね? ん?」
凛「な、なんでもないっ……」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/20(水) 18:52:47.98 ID:C5TlY86d0
P「じゃあ、勉強が終わったらテレビでも観ながらゴロゴロするかー」
卯月「いいですねっ。そうだ、また膝枕しましょうか?」
P「おっ、いいね。卯月の膝は最高なんだよなー」
凛「……卯月。あまり遅くなると、またお母さんに怒られるんじゃない?」
卯月「泊まりだから大丈夫だよ。凛ちゃんの家に泊まるって言ってあるし!」
凛「勝手に計画に組み込まれてる!?」
P「あ、しまった。布団クリーニングに出してて、今1つしか無いわ」
卯月「……わ、私は一緒の布団でもいいですけど……」
P「えっ?」
凛「…………夫婦か!」
おわり。
卯月「いいですねっ。そうだ、また膝枕しましょうか?」
P「おっ、いいね。卯月の膝は最高なんだよなー」
凛「……卯月。あまり遅くなると、またお母さんに怒られるんじゃない?」
卯月「泊まりだから大丈夫だよ。凛ちゃんの家に泊まるって言ってあるし!」
凛「勝手に計画に組み込まれてる!?」
P「あ、しまった。布団クリーニングに出してて、今1つしか無いわ」
卯月「……わ、私は一緒の布団でもいいですけど……」
P「えっ?」
凛「…………夫婦か!」
おわり。
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