2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:15:05.98 ID:fRctMuYX0
千反田「正直、叔父の件が解決したあたりから怠い」

千反田「でも折木さんをからかうのは楽しいし・・・」

千反田「ていうかあのチビじゃま」

千反田「あの禿といつもイチャイチャして目障り」

千反田「気になりますって言うか気に障ります」

引用元: 千反田「良い子の振りするの疲れた」 


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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:17:13.89 ID:fRctMuYX0
千反田「折木さんも毎日はこないしなー、でもエンカウント率上げるには私は毎日来ないといけないし」

千反田「でも、あの禿と二人きりとか・・・」

千反田「あいつの話、気にならないし」

千反田「というかちーちゃんって何?」

千反田「千反田だからちーちゃんって、中途半端・・・。仲よさげな感じをだしたいならえるって呼べばいいんじゃない?」

千反田「でも、今更名前でよんでくださいって言うのも変だし」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:20:08.61 ID:fRctMuYX0
千反田「はぁ・・・怠い」

千反田「やっぱり省エネだ、折木さんサイコー」

千反田「はぁ折木さんこないかなー」

ガラッ

千反田「!!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:23:29.70 ID:fRctMuYX0
折木「千反田だけか」

千反田「はい、今日は私だけですね」

千反田(折木さんキター、さっきの独り言聞かれてないよね?聞かれてたら自殺ものなんだけど)

折木「そうか・・・ち、千反田は何をしてたんだ?」

千反田「と、とくに何も。強いて言うなら考え事を・・・」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:25:55.33 ID:fRctMuYX0
千反田(あれ?なんか態度おかしくない?やっぱり聞かれた?)

折木(なんか、廊下歩いてたら折木さんサイコーって聞こえた・・・)

千反田「ところで折木さん」グイッ

折木「な、なんだ?」

千反田「私気になることが!」グイグイ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:29:57.68 ID:fRctMuYX0
折木(そんな事より胸元が、これが役得ってやつか?)

千反田(あ、特に気になることがない・・・。と、とにかくなにか・・・)

千反田「あっ!」ヒラメキ

折木「ど、どうした?」

折木(なんか今日の千反田はいつもよりだいぶ近い)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:34:09.14 ID:fRctMuYX0
千反田「なんで県岐商は大阪桐蔭に勝てたのでしょう?岐阜県民として私気になります!」

折木・千反田「・・・・」

千反田(なに聞いてんのわたしー!!!)

折木(ど、どういうことだ何故いきなり高校野球の話を!?)

千反田(正直、気になるとかそういう次元の話じゃない!)

千反田「お、おれきさん。今のは忘れてください・・・」

折木「わ、わかった」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:39:31.46 ID:fRctMuYX0
折木(千反田は高校野球が好きなのか・・・、これからはしっかり答えられるように要チェックだな)

千反田(折木さん用の気になるシリーズじゃなく、普通に気になるシリーズを口に出してしまった・・・。鬱だ死にたい)

折木(しかし、ここで高校野球好きなのか?とか聞いたらいけない気がする、しかし気まずい)

千反田「お、折木さんは鬱過ぎて死にたくなったりしたことありますか?」

折木「・・・・・・・・・・・・は?」

千反田(またやってしまったーーーーーーーーーー!)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:44:52.02 ID:fRctMuYX0
千反田(なにその質問!?折木さんがどんな時に鬱になって死にたくなるか私気になります!じゃねーよ!)

千反田「ち、ちなみに私は今です」

千反田(フォローになってないーーーーーーーーーーーーーーー!)

折木「・・・・」

折木(どういう意図の質問だ?まあ千反田が今鬱で死にたくなるくらい恥ずかしそうにしているのは客観的に見て明らかだが・・・顔真っ赤だし)

千反田(はぅ、折木さんが見てる・・・見ないでほしい)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:50:56.88 ID:fRctMuYX0
折木(なんか、今日の千反田いや、えるはいつもの十倍かわいい。抱きしめたい)

折木「俺が鬱で死にたくなくなるときは・・・」

折木(せっかく部室に来たのに、千反田がいなかった時だな。言わないけど)

折木「あ、姉貴に殺されかけたあとだな」

折木(イリスにはめられた後でも可)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 16:56:51.59 ID:fRctMuYX0
千反田「そ、そうですか。一度折木さんのお姉さんにもお会いしてみたいです」

千反田(おつきあいの挨拶的な意味で)

折木「やめといた方がいい、あれにあっても人生の糧にはならんぞ」

折木(というか、なにか地雷のようなものを踏まれそうな気がしてならない)

千反田「ふふ、折木さんはお姉さんに手厳しいですね」

千反田(よし!いつもの調子が出てきたこれならイケル!)

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:02:50.26 ID:fRctMuYX0
折木「やさしい姉なんてものは幻想だ、姉にとっては弟は奴隷らしいからな」

千反田「ふふ、それにしてはずいぶん仲が良さそうに聞こえますよ?」

千反田(意外なところに障壁があるかもしれない、注意しないと)

折木「まあ千反田にもし弟がいたら違ってたかもな」

千反田「そうですね、姉バカと笑われていたかもしれません」

ガラッ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:06:34.94 ID:fRctMuYX0
千反田「チッ」

折木「!!」

摩耶花「ど、どうしたの折木?すごい珍しい表情になってるけど」

折木「い、いやなんでもない」

折木(いま、千反田が舌打ちをしたように聞こえたが気のせいだよな?)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:12:35.20 ID:fRctMuYX0
福部「どうしたんだい奉太郎?顔色がすこしおかしいけど」

折木「な、なんでもない気にするな」

千反田(くそっ、禿とチビ!私と折木さんの貴重な時間を邪魔しやがって、お前らは校内でちちくりあって発見され退学にでもなってしまえ!)

千反田「折木さん大丈夫ですか?」

折木(まあ仮に気のせいじゃ無かったとしても理解は出来るな、こいつらの所為で俺とえるの貴重な時間が失われたわけだし。もう不純異性交遊かなんかで退学になってしまえ!)

折木「大丈夫だ、問題ない」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:19:32.68 ID:fRctMuYX0
摩耶花「まあ折木なんか心配してもしょうがないし無視しましょ」

千反田「ふふ、それは言い過ぎですよ摩耶花さん」

千反田(折木なんか?こいつ今なんかって言った?なにそれ、お前なんて文集を大量に発注することくらいしかやってないくせに、折木さんとお前の価値なんて天と地ほどの開きがあるんだぞ!)

摩耶花「ちーちゃんは折木を甘やかしすぎなのよ」

千反田「うるせーチビ」イライラ

折木・福部・摩耶花「!!!!!??」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:25:43.16 ID:fRctMuYX0
福部「ち、千反田さん今なんて?」オソルオソル

千反田「え?私何か言いましたか?」ニコニコ

折木(確実にチビって言ったな。口の悪いえる・・・・ありだな!)

摩耶花「き、ききまちがいよねきっと。ちーちゃんがあんなこと言うわけ無いし」

福部「そうだとも摩耶花!そんなことあるわけ無いじゃないか!」

摩耶花「そうよね!ちーちゃんだし」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:32:02.28 ID:fRctMuYX0
千反田(こいつらどんだけ私のこと好きなんだよ、正直ひくわー)サメタメー

千反田「なんて聞こえたんですか?」

摩耶花「いいの、いいのホントにくだらないから。ね、福ちゃん!」

福部「そうそう気にしなくてもいいよ」

千反田「そうですか」ショボーン

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:36:21.68 ID:fRctMuYX0
折木(やはり、これがえるの本性か・・・そうなると)

折木「結構、千反田も口が悪いな」フフフ

千反田・福部・摩耶花「!!!!??」

折木(この今のは聞かなかったことにしておこうという空気をぶちこわす!)

千反田「えっと、折木さん。な、何のことでしょう?」オソルオソル

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:41:57.61 ID:fRctMuYX0
折木「何っていまお前は伊原に対して冷め切った声でイライラしながらうるせーチビと罵ったじゃないか」

千反田「えっと・・・」オロオロ

折木(あぁ予想外な方向に向かってしまってうろたえるえるかわいい)コウコツ

摩耶花「ちょっと折木来なさい!」ガッ

福部「まって僕も行く!」ザッ

ガララ

千反田「・・・」グスッ

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:46:29.12 ID:fRctMuYX0
廊下の端っこ

摩耶花「何考えてんのあんた!」

折木「なにって普通だろ?」

福部「いや、絶対に普通じゃないね」

折木「どこが?」

福部「まず全てが普通じゃない。今日の千反田さんは明らかにおかしいよ」

摩耶花「折木なにかしたんじゃないでしょうね!?」

折木「どうしてそうなる?」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:52:00.15 ID:fRctMuYX0
摩耶花「いつもあんなに丁寧なちーちゃんがあんなこと言うわけないでしょ!」

福部「僕もそう思うな。もしかして何かの罰ゲームとか?」

摩耶花「そうよ!それに違いないわ!折木さっさと吐きなさい!」

折木「はー、どうしてそういう結論になるんだ」ヤレヤレ

摩耶花「だってちーちゃんだし」

折木「そういう決めつけはよくないな、千反田だって人間だイライラもするし起こったりもするだろう」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 17:56:57.24 ID:fRctMuYX0
福部・摩耶花「・・・」

折木「お前らのそういう思いこみが千反田を自然と抑圧してたんじゃないのか?」

福部「つまり奉太郎はあれが本来の千反田さんだと?」

折木「それは何とも言えんな、今日が偶々虫の居所が悪かっただけかもしれん」

折木(まあアレが本性で間違いないだろうけどな)

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:03:40.79 ID:fRctMuYX0
折木「こうは考えられないか?じつはあれが千反田の本性で高校になったらもう少しおしとやかにいこうと考えたアイツはそれを実行した。そしたら案外うまくいったが予想以上にキャラが定着してしまい今まで自分を押し殺してきたと・・・」

福部「そして今日か・・・」

折木「まああくまで仮定だがな」

摩耶花「つまりちーちゃんは私のことほんきでうるさいと思ってたのかな・・・」

福部「・・・かもね」

折木「かもしれない。でも違うかもしれないそれは本人に聞くべきじゃないのか?」

摩耶花「でもそれでお前なんか嫌いだ!って言われたら?」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:08:54.54 ID:fRctMuYX0
折木「お前は一年以上何を見てきたんだ?」ヤレヤレ

摩耶花「え?」ウルウル

折木「確かに千反田はネコを被ってたかもしれないが、おまえ達は仲が良かった。だろ?」

折木(こんなこと言ってえるが本気だったらどうしよう?)

折木「確かに今日はお前に苛ついていたがそれはどんな関係でもあることだ」

摩耶花「・・・そうよね」

折木「これからどうなるかはあいつと俺たち次第だ」

福部「僕たちは千反田さんに理想像を押しつけすぎてたのかもしれないね」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:14:46.75 ID:fRctMuYX0
折木「そうだな。さあそろそろ部室に戻るぞ」

摩耶花「そうよね!だったらさっさと戻ってちーちゃんと話さないと!」

折木「それに俺の予想だとそろそろ戻らないと千反田が自殺を試みる可能性がある」

福部・摩耶花「!!!!!!!」

摩耶花「ど、どういうことよ折木!」

折木「今日の千反田はここ一年で一番ブルーといっても過言じゃない、さっきも鬱で死にたいと思ったことはあるか?なんて言ってたからな可能性は大だろう」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:20:46.45 ID:fRctMuYX0
摩耶花「さすがにそれは考え過ぎじゃない?」

折木「まあ部室に入ってみれば分かるさ」

ガララ

摩耶花・福部「!!!」

折木(予想通りだな)

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:26:09.59 ID:fRctMuYX0
摩耶花「やめてちーちゃん!とりあえず窓から降りて!」

千反田「止めないで!この本性がばれたからにはもう死ぬしかない!」グスッ

摩耶花「大丈夫!みんなちーちゃんのこと嫌ったりしないから」

折木(部屋にものが散乱している、なにか首をつれそうなものを探したんだな。しかし、手頃なものがなくて飛び降りにしたと・・・単純だな)

千反田「嫌わない?ずいぶん上からものを言うんだなこのチビ!」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:31:43.68 ID:fRctMuYX0
千反田「て言うか、いつもいつもあんたには苛ついてたのよ!」

摩耶花「え?」イラ

千反田「いつも折木なんか、折木なんかってなれなれしいのよ!特に何もしてないお荷物のくせに!」

摩耶花「」ブチッ!

折木(これは端から見てる分には楽しいな)

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:38:49.85 ID:fRctMuYX0
福部「と、止めなくていいのかな?ねえ奉太郎?」オロオロ

折木「いや止めない方が良い結果に繋がりそうだし、千反田が本気で飛び降りないようにだけしとけば問題ないだろ」

千反田「なに?図星で何も言い返せないの?」

摩耶花「ちーちゃんだっていつも気になります!って言ってるだけじゃないの!いつも問題ばっか持ち込んでこっちだって良い迷惑よ!」

千反田「は?」イラッ

摩耶花「そこまでして折木の気がひきたい訳?直接じゃなにも出来ないから?大した優等生ですね!」

千反田「そ、それは関係ないじゃない!て言うかなに言ってんのよ!」

摩耶花「わたし折木さんの気持ちが気になりますってはっきり聞いた方が早いんじゃないの?」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:45:08.52 ID:fRctMuYX0
千反田「ぐぬぬ・・・」

折木(ああ痛いところをつかれて反撃できずにいるえるかわいい)

摩耶花「ああだから自殺のまねごとまでしてるんだ、そうやったら折木が助けてくれるとでも?そんなんだからいつまで立っても進展しないのよ!」

千反田「告白まがいのことまでして一年以上保留にされたお前にいわれたくねーし!」

摩耶花「うっ」

折木(お、形勢逆転か?)

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 18:54:11.29 ID:fRctMuYX0
千反田「というかチョコ突き返されて一年後とか。恥ずかしくないの?それも一年後のチョコも割られて盗まれてるし」

摩耶花「はん!ちーちゃんこそ本当に親しい人には贈り物をしないだっけ?ただ渡す勇気が無いだけじゃない、そんなことしてる内にイリス先輩あたりに取られるんじゃない?」

千反田「え?」ウルウル

摩耶花「というか折木もこんな性格最悪な奴はいやよね、それならちょっときつそうだけど本物のお嬢様って感じのイリス先輩の方がいいんじゃない?」

千反田「そ、それは・・・」ウルウル

折木(これはえる泣くな)

福部「なんか間接的に僕も貶されてない?」

折木「それはお前が悪い」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 19:05:01.77 ID:fRctMuYX0
摩耶花「なに?性格最悪な上にやっかい事を運んでくるおこちゃまより美人できりっとしたお姉様のほうが折木の好みなんじゃない?やっぱちーちゃん望み薄だね」

千反田「そんなことないもん!あの人映画のことで折木さんに苦手意識もたれてるから絶対にない!」グスッ

摩耶花「なに、現実逃避?相手の悪いとこばっかとりあげて自分のこと忘れてない?仮に折木がちーちゃんのこと好きでもそれは『いつもの』ちーちゃんのことでしょ?実はもう折木幻滅してるんじゃない?」

千反田「・・・・」グスッ

折木(遂に言い返せなくなったか。しかし泣き顔のえるかわいい)

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 19:13:26.93 ID:fRctMuYX0
摩耶花「ち、ちーちゃん?」

折木(やりすぎたと伊原も気づいたか?まあもう遅いとしか言いようがないがな)

千反田「お、折木さんには私がいいんだもん!あんな冷徹非常な女帝なんかより私なんだもん!」ポロポロ

福部(ていうか、イリス先輩が折木を好きなことが前提になってない?え、そうなの?)

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 19:22:24.23 ID:fRctMuYX0
千反田「折木さんの良いところを一番知ってるのも私だし、私が・・・いちばん・・・いいんだから・・・」ポロポロ

折木(遂に窓枠から降りて膝を抱えてしまった・・・。体操座りのえる超かわいい!)

摩耶花「だ、大丈夫だって。なんていってもちーちゃんすごくかわいいんだから!ちょっと勇気を出せば折木なんていちころよいちころ!ね?」オロオロ

福部(摩耶花が千反田さんに近寄って慰め始めた!すごい展開だな!)

千反田「でも私なんか性格最悪だし・・・ヘタレだし・・・いつも迷惑掛けてるし・・・」

折木(自己嫌悪に陥るえるかわいい!くそっなんで俺はスマホを持ってないんだ永久保存したい!)

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 19:30:03.25 ID:fRctMuYX0
摩耶花「大丈夫よちーちゃん!折木はちーちゃんの性格に気づいてたみたいだから!」

千反田「でもさっき幻滅したって・・・」ポロポロ

摩耶花「あ、あれは勢いっていうか言葉の綾っていうか、ね?だから元気出してちーちゃん!」

千反田「ていうか、さっき好きって言っちゃたし。なのに折木さん普通だし・・・」グスン

摩耶花「おーれーきー!」

折木(遂に来たか)

折木「まあ、そのなんだ・・・えーっと」

摩耶花「はっきりしなさい!」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 19:37:53.93 ID:fRctMuYX0
折木(これはいけないこのままだとなし崩し的にここで告白させられてしまう、さてどうしたものか?)

千反田「折木さん?」グスッ

折木「千反田、いやえる!」

千反田「は、はい///」

折木「帰るぞ!」

福部・摩耶花「・・・・は?」

千反田「へ?」ポカーン

福部(奉太郎それはいけない・・・)

摩耶花(さいてーね折木)


飯食ってくるなるべく直ぐ戻る

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:03:12.03 ID:fRctMuYX0
折木「いくぞ」グイッ

千反田「あっちょっとまって」アセアセ

折木「いいから」グイグイ

ガラガラピシャンッ

福部「・・・行っちゃったね」

摩耶花「そうね・・・」

福部「どうなるかな?」

摩耶花「わかんないけどそんなに悪いことにはならないと思う」

福部「そうだね、とりあえず片付けようか」

摩耶花「そうね」

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:09:00.51 ID:fRctMuYX0
帰り道

折木「・・・」

千反田「・・・」ウツムキ

千反田(どうしよう・・・もうだめだよね)

千反田「あの、おr」

折木「なあ、える」

千反田「は、はい!///」

千反田(えるって呼ばれちゃった///)

折木「今日はなんでいつもみたいに猫被って無かったんだ?」

千反田「そ、それは・・・」

折木「それは?」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:15:18.88 ID:fRctMuYX0
千反田「自分でも分かんないけど、そろそろいいかなって思ったのかも」

折木「そうか、そろそろか・・・」

千反田「うん・・・///」

折木「今日は驚くことがいっぱいあった、廊下を歩いてたら伊原と里志の悪口が聞こえた」

千反田「や、やっぱり聞かれてたんだ・・・」

折木「そしてら何故か折木さんサイコーと聞こえた」

千反田「・・・///」

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:23:12.30 ID:fRctMuYX0
折木「そして部室に入ったらいつもと違うお前がいた」

折木「いつもなら絶対言わないようなことばかり言ってだいぶおかしかったし面白かった」

千反田「はぅ///」

折木「そして二人が部室に来て舌打ちなんかしてた。流石に聞き間違えだと思った、お前はずっとお嬢様キャラを演じきるつもりだと思ってたからな」

折木「でも、それは俺の見当違いだったらしい。今日おまえは自分を偽るのが面倒になってやめたんだ。そして伊原とケンカしてあげく泣き始めて」

折木「ほんと滅茶苦茶だよお前」

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:28:42.24 ID:fRctMuYX0
千反田「やっぱり演じきればよかったかな?」ハハ

折木(自嘲気味に笑うえる、まじかわいいマジ天使!)

折木「いや、二人にも言ったんだがな。誰にだって苛つくことも怒ることもあるからな。別に悪いとは思わない」

折木「それにいつだったかお前は言ったじゃないか」

千反田「え?」

折木「七つの大罪は別に悪い事じゃないって、そうだろ?」

千反田「そういえば、そんなこともあったなぁ」

折木(懐かしい目をするえる、かわいい!持ち帰りたい!)

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:39:07.45 ID:fRctMuYX0
折木「おそらく伊原も今のお前の方がいいって思ってるさ、俺はおまえ達がケンカしてるのをみていつもよりずっと仲が良さそうに見えた」

千反田「・・・」

折木「まあでも本当に伊原が嫌いなら無理をする必要は無いと思うぞ」

もう一方の道

摩耶花「ねえ福ちゃん」

福部「なんだい摩耶花?」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:44:54.73 ID:fRctMuYX0
摩耶花「ちーちゃんは私のこと本当はどう思ってるのかな?」

福部「それはわからない」

摩耶花「そうよね・・・」ウツムキ

福部「でもさ、本当に嫌いだったら一年以上一緒の部活になんか居ないと思うんだ」

摩耶花「でもそれは折木のためでしょう?」

福部「でも嫌いな人のチョコのために泣いたり、必死になって空回りはしないよね」

摩耶花「・・・うん」

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 20:52:36.14 ID:fRctMuYX0
福部「たしかに口は悪いし感情的だけど本質的なところは何も違ったりしないよ。千反田さんは僕たちの知ってる千反田さんだ」

摩耶花「うん」

福部「さすがにあのケンカには驚いたけどね」

摩耶花「それは反省中。ちょっといいすぎちゃったかな」

福部「いいじゃないか、怖がってケンカも出来ないような関係よりもずっといい」

摩耶花「いつか・・・今日のことを二人で笑えたらいいな」

福部「そうだね」

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:00:59.91 ID:fRctMuYX0
再びもとの道

千反田「きらいじゃない」ボソ

折木「ならいいじゃないか、明日は今日よりずっと仲良くいられるさ」

千反田「いつか今日のことを笑えるかな?」

折木「たぶんな。それにお前はそれが出来るっておもったから今日は自分らしくしてるんだろう?」

千反田「・・・うん」

折木「それにな俺もお前が思ってるほど今のお前が嫌いじゃない」

千反田「・・・え?」

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:07:42.39 ID:fRctMuYX0
折木「お前はありのままの自分ってのが嫌いなのかもしれないがな、俺はわりと好きだぞ」

千反田「ほ、ほんとに?」

折木「まあな///」

千反田「い、イリスより?」

折木「なんでイリスと比べるんだ、お前も言ってたじゃないか俺はアイツが苦手だってな」

千反田「だって・・・」ショボーン

折木「まあ美人ではあるけどな」

千反田「ほらやっぱり」グスッ

折木(予想以上にメンタル弱いな)

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:14:46.35 ID:fRctMuYX0
折木「かといって好きにはなれん!」

千反田「でも」グスッ

折木「なんでそんなに自信がないんだ?」ハァ

千反田「だって・・・口悪いし、メンタル弱いし、重いし・・・」

折木「それが悪いといつ言った?」

千反田「え?」

折木「それはお前の考えだろ?やっぱりお前どっか抜けてるな」

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:20:05.29 ID:fRctMuYX0
折木「やっぱりお前に経営はむりだ!」

千反田「な、なんの話?」

折木「忘れたのか?雛祭りのあの日、お前は理系の道へ進むと言っただろ?」

千反田「言ったけど・・・」

折木「だからお前には経営は無理だから俺が引き受ける!」

千反田「ほんとに?」

折木「本気だ」

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:30:53.78 ID:fRctMuYX0
千反田「つまりそれって・・・」

折木「まあそういうことだ」

千反田「いいの?」

折木「いい」

千反田「口悪いよ?」

折木「そうだな、それでもいい。それがいい」

千反田「浮気したら許さないから」

折木「そんなエネルギーは余ってない」

千反田「それもそうだね」フフ

おわりでいいや

イリスは明後日あたりになんかやる

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:41:02.82 ID:fRctMuYX0
次の日

千反田「奉太郎、ちょっと相談が・・・」

折木(呼び方が変わっている)

折木「な、なんだ?」

千反田「正直、摩耶花さんにどんな顔して会えばいいかわからない」

折木「なんだそんなことか」

348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:45:52.88 ID:fRctMuYX0
千反田「そんなことじゃないし」

折木「別に普通でいいんじゃないか?」

千反田「ふ、普通ってなんだっけ?」

折木「いつも通りでってことだよ」

千反田「いつも通り・・・うん、分かった」

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:49:41.36 ID:fRctMuYX0
放課後部室

千反田(まだ、誰もいない・・・奉太郎は今日は帰るとか言ってたし)

千反田「普段通り、普段通り、大丈夫私はできる」ブツブツ

ガチャッ

千反田「!!」

摩耶花「あっ!」

千反田「こ、こんにちは摩耶花さん」ニコッ

摩耶花「う、うん。ちーちゃん早いね」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:54:59.12 ID:fRctMuYX0
千反田(しまった。いつも通りってついお嬢様モードにしちゃった)

摩耶花「ち、ちーちゃんさー。あの後どうなったの?」

千反田「え!えっと折木さんと・・・その」ゴニョゴニョ

摩耶花「まさか、またヘタレたんじゃ?」

千反田「は?」イラッ

摩耶花「え?まさかホントに何も出来なかったの?」

千反田「そんなことねーし!」ドンッ

356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 21:59:51.12 ID:fRctMuYX0
摩耶花「まあ流石のちーちゃんでもあれだけお膳立てすればねぇ」

千反田「なによ流石のって!? あのあとは折木さんからずっといっしょに居てくれるって言ってくれたし!」

摩耶花「つまり、自分からは言い出せなかったと?」

千反田「うっ!」

摩耶花「やっぱり口が悪くなっても中身は一緒ね」

千反田「いいの!結果が大事なの過程は重要じゃないの!」

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 22:04:57.35 ID:fRctMuYX0
摩耶花「いいの、いいの意地張らなくて。そうだよねちーちゃんメンタル弱弱だもんね」

千反田「弱くない!」

摩耶花「あーわかったわかった、ちーちゃんは強心臓なんだよね?」

千反田「ばかにしてるの?」

摩耶花「あ、わかった?」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 22:09:46.18 ID:fRctMuYX0
千反田「このチビ!」

摩耶花「なに?言い返せないからって悪口?本当に子供ね」

千反田「なによ、なによ」グスン

摩耶花「メンタル弱!」

摩耶花「でも、おめでとう」

千反田「え?」

摩耶花「だから!おめでとう。ようやくだね」ニコッ

千反田「あ、ありがとう」

372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 22:13:59.84 ID:fRctMuYX0
摩耶花「しかし、よくあんなキャラ一年も続けてたわねー」

千反田「なれれば楽よ。摩耶花さんなんて騙しやすいから」フフン

摩耶花「なんで得意げなのよ。それで?」

千反田「?」

摩耶花「え?まさかホントに告白して終わりじゃないでしょうね?」

千反田「そ、そんなことない・・・」ダラダラ

376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 22:20:31.01 ID:fRctMuYX0
摩耶花「ちーちゃん、なんて不憫なの・・・」

千反田「不憫って言うな!」

摩耶花「あのね、あいつは基本的に自分からは動かないのよ?それなのにちーちゃんまで奥手だったらおそらく何も起きないわよ!」

千反田「で、でも」

摩耶花「ちーちゃんから行かなくてどうするの!善は急げよ!」グイッ

千反田「ちょっとまってよ!」アワワ

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/02(火) 22:25:00.09 ID:fRctMuYX0
ちょっと離れて観察してた二人

福部「二人は大丈夫そうだね」ハハハ

折木「最初から心配なんてしてないさ」

福部「まあだろうね。それよりもここから大変なのは奉太郎だよ」ニヤッ

折木「まあそれはしょうがない、やらなければならないことだ」

福部「そうだね義務だもんね」

折木「ああ」

折木(えるがかわいければそれでいい)

こんどこそ終わり