1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 00:52:43.10 ID:8zEjMlWHo
注:作中のタイミングに囚われずかつ移動時間は無いものとしてください

ニア「まだまだ肌寒いよねぇ。でもそろそろ暖かい季節かな」

ホムラ「そうですね。ニアさんもそろそろ私にくっつかなくてもいいのでは…」

ニア「この方が暖かいし?」

ホムラ「私は歩きにくいです…」

ニア「じゃあおぶるとか」

ホムラ「そんなぁ」

ヒカリ「ニア、少し位離れなさいよ」

ニア「あっヒカリ出て来ないでよ!寒いじゃん!」

ヒカリ「あ、あんたは…!」

ニア「あっはは、冗談だって!相変わらずキツいなぁ」

ニア「しかしそっか、もう冬も終わりかー…そう言えばレックスと何も出来て…」

ニア「いやいや何考えてんだ私は!別にアイツの事を…!」

ホムラ「?何か言いました?」

ニア「ああ、いや、なんでもない」

ホムラ「…?そうですか?」

ニア「あぁ…。…ん?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513439562

引用元: 【ゼノブレイド2】ハナ「ニア、なにしてるんですも?」 


2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:01:04.87 ID:8zEjMlWHo
掲示板『バレンタイン到来!チョコットを好きな人に上げて想いを伝えよう!チョコットはインヴィディア烈王国首都フォンスマイムのシエロブラウ・ワゴンまで』

ニア「バレン…タイン?なんだこれ。好きな人に…」

ホムラ「ニアさん、どうかしましたか?」

ニア「チョコット…そう言えばドフセイさんが好きだってインヴィディアに…」

ホムラ「ニーアーさーん」

ニア「うあぁっ!?なんだよ急に!」ビクッ

ホムラ「ずっと呼んでましたよ?どうかしたんですか?」

ニア「へ?あ、や、なんでもないよ。アハハ」

ホムラ「そうですか?なんだかさっきから様子が…」

ニア「ほんと!なんでもないから。あ、あぁ、用事を思い出した。ち、ちょっと、サヨナラっ!」ピャーッ

ホムラ「…うーん、どうしちゃったんでしょう…」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:13:06.19 ID:8zEjMlWHo
ニア「バレンタイン…か…こういうのに詳しい人って誰だろ…」

ジーク「んー?なんや猫娘。らしくもなく悩んどるやないか」

ニア「るっさいわ!このかめ…っいや、なんでもない…」

ジーク「ほー…どこで知ったんやその言葉の意味を。この前は知らんかったんに…まさかボンと!」

ニア「細胞爆発させるよ!」バッ

ジーク「じじじじ冗談やっ!冗談!つれないなぁ…ところで何悩んどったんや」

ニア「…いや、あんたに相談しても解決にならなさそうだしいいわ」

ジーク「なんやその言い草は。ワイかて今まであらゆる国々回ってきとるし解決もしとるんやで。相談くらい乗れるわ」

ニア「でもあんた口軽そうだし」

ジーク「安心せぇ。軽い事なら漏らすけど重たいもん背負っとるんは漏らさへんわ」

ニア「…まぁそこまで言うんなら話してもいい…のかな。実は…」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:24:59.36 ID:8zEjMlWHo
ジーク「…なるほどなぁ…バレンタインか…」

ニア「掲示板にそんな事書いてあってさ…好きな人ってのは…ほら、仲間的な…意味で?」

ジーク「ほほーん」ニヤニヤ

ニア「……なんだよその顔は」

ジーク「なんーにもございません!」

ニア「…それで詳しい人を探してて」

ジーク「ワイに行き着いたんか」

ニア「あんたが勝手に出てきただけだろうが…」

ジーク「しかし、こう言うのはやはり色々と決まりがあるもんやで」

ニア「そうなの?」

ジーク「当然や。好きな人に想いを伝える言うのは、刹那の事じゃのうてへたすら将来に関わってくるもんやからな」

ニア「将来…」

ジーク「流石に言わんくてもそれは分かるやろ?せやな…例えば丁寧にとかか」

ニア「丁寧に?」

ジーク「せや。適当にポイっと投げ渡されて好きって気持ち伝わると思うか?」

ニア「うーん…相手が特殊だったら…」

ジーク「そういうんは基本特殊なパターンは外すもんや…。ボンは特殊違うやろ」

ニア「確かに…って!そういうのじゃないってば!」

ジーク「仲間として、やろ?」

ニア「う……うん…」

ジーク「せっかく合わせとるんやからもう少し頑張れや」

ニア「…ごめん」

ジーク「それともそういう意味でもええんやで?その方がやりやすいわ!」

ニア「…………」ハァ

ジーク「…………で、や」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:40:10.66 ID:8zEjMlWHo
ニア「丁寧に…手作り…ロケーション…シチュエーション…」ブツブツ

ジーク『プレゼントっちゅうのはな、バレンタインや関係なく相手に自分がどれだけ好きか知ってもらうもんなんや!』

ジーク『渡せばいいんと違う。それをどう渡すか、どう渡すまでの道程を作るのかが重要なんや!プレゼント本体の重要性はそこまで無い!ハートで頑張るんや!』

ニア「カメちゃんの癖に割といい事言うなぁ…」フッ

ニア「インヴィディアかー。ちょっと遠いけど行けそうかな。行こうかな…いや行くしか…にゃにゃ…」

リモ(交易所の人)「おや、もしかしてそこの掲示板でバレンタインを知った人ですか?」

ニア「へあ!?あ、うん、そう、です…」

リモ「いやぁ、ちょうどチョコットが手に入りまして。カフェ・サヴィーが入荷したんですけどちょっと多かったんですよね。どうです?買いません?」

ニア「い、いいの!?ありがと!」

リモ「恋する乙女の邪魔をすることは出来ませんから!」

ニア「こっ…!?」

リモ「そういう顔してますから。」

ニア「さ、さすが交易所のお方…人に会ってるだけある…」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:54:14.99 ID:8zEjMlWHo
ニア「─さて、予想以上のチョコットが手に入ったけど…」

ニア「これ、そのまま渡す…ってのはなんか違うよなぁ」

ニア「やっぱり料理して…うっ…料理…」

ビャッコ「お嬢様は料理が苦手ですからな」

ニア「ひゃあっ!?」ビクッ

ビャッコ「驚かしてしまい申し訳ございません!」

ニア「なんだビャッコか…びっくりした」

ビャッコ「このビャッコ、お困りのお嬢様の為にチョコットの調理方法を調べてまいりました」

ニア「んなっ…なんで知ってんのさ」

ビャッコ「私はブレイドですから」

ニア「答えになってないけど…まぁいいや。どうやって調理するの?煮るとか…蒸すとか?」

ビャッコ(直感的に不味くなる方向へ進むとは…もはや才能と呼ぶべきなのだろうか)

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 01:57:39.14 ID:8zEjMlWHo
ビャッコ「お嬢様、チョコットは溶かして固めるのでございますよ」

ニア「溶かす?…こうやって、手の中で?」

ビャッコ「それはそれで喜ぶ方もおられるかもしれませんが、もう少し清潔な方法を取りましょう。湯煎です」

ニア「ユセン?なにそれ?」

ビャッコ「…取り敢えず、やった方が早いと思います。このあたりで使える調理場…トラ様のお家をお借りしましょう」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 02:14:00.82 ID:8zEjMlWHo
ニア「へぇー…なるほど」

ビャッコ「そうすることによって焦げず、混ざらず、純粋にチョコットを溶かす事が可能なのです」

ニア「よく考えるわ…で、このあとどうすんの?」

ビャッコ「型に入れるのです。様々な形があります。この私、用意させて頂きました」

ニア「へー気が利…………ビャッコ?あ!いない!」

ニア「逃げやがった…あいつ、ハート型ばかり用意しやがって」

ニア「………まぁ、いい…か。えーと…」

ニア「型に流し込んで」ドバシャァ

ニア「……よゆーよゆー。どんどん溶かそう」クルッ

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 02:14:50.29 ID:8zEjMlWHo
今日はここまででおやすみなさい
もう夜かー

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 12:56:12.28 ID:8zEjMlWHo
>>10
あったらしーい いーちにち!ですも♪
好物野菜がレックスの故郷で買える野菜とか健気過ぎて泣けてくる
再開します

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 13:09:41.40 ID:8zEjMlWHo
ガタンッ ガゴッ ガンッ ボギャアァッ

ハナ「ごっごご…ご主人の家から妙な音がするですも…」

ハナ「ご主人はレックスのサルベージ品から何やら作ってますも…」

ハナ「こ、ここはハナが行くしかないですも!」

ハナ「えぇーいっ!観念するですも!!」バッ

ニア「うわあぁっ!?」ガッシャーン

ハナ「……ニア?ここでなにしてるですも?」

ニア「は、ハナちゃんか…びっくりした。あいや、なんでもないよ?ちょっとね」

ハナ「ニア、なんだか様子がおかしいですも。もしかして何かを…。?この匂いは」

ニア「あ、あはは。チョコットでなにかしようかなって思ってさ」

ハナ「ピピピピー」

ニア「…なにそれ」

ハナ「検索したですも。ハナは分からないことがあったらデータベースから今まで蓄積した情報から最適解を得ることが出来ますも」

ニア「そんな事できるんだ…」

ハナ「今ニアは好きな人がいて、その人の為にチョコットを溶かしてるですも?」

ニア「うぇ!?」

ハナ「そうですも?答えが知りたいですも」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 13:16:27.89 ID:8zEjMlWHo
ニア(今日は何かと驚かされる日だなあ…)

ニア「うん、まぁ、そんな感じ」

ハナ「やったですもー」

ニア「あー…ハナちゃん、この事みんなには内緒、ね?」

ハナ「約束ですも?」

ニア「うん、そう。約束」

ハナ「分かりましたですも!このハナ、全身全霊をかけて秘密を守りますも」

ニア「そうだ、一緒にチョコット作らない?」

ハナ「ハナとですも?でもハナは味見とかは出来ないですも…」

ニア「私…料理下手でさ。ほら、キッチン」

グッチャア

ハナ「ニアは何かを錬金するつもりですかも?」

ニア「そこまで言われちゃうか…でさ、ハナちゃん料理出来るなら手伝って欲しいんだ」

ハナ「もー…ももー…」

ニア(なにこれ)

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 13:30:28.52 ID:8zEjMlWHo
ハナ「やっぱダメですも」

ニア「えっなんで!?」

ハナ「どこかで聞きましたも。プレゼントは想いを伝えるものだもって」

ニア「う゛…」

ハナ「だからニアは一人で作るべきだと思うですも。頑張るですも!」

ニア「そう言われちゃったら仕方ないか…」ガク

ハナ「でもどうせだし役に立ちたいですも。なにか出来ることはありますも?」

ニア「ん、んー…今はいいかな。また何かお願いしたい事があったら言うね」

ハナ「分かりましたですも!ハナはご主人に少し改造してもらいますも」テテテー

ニア「行ってらっしゃい。…さて、どうしたものかなあ…この有様」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 13:54:47.16 ID:8zEjMlWHo
ニア「で、で、で…」

ニア「できたーっ!にゃーーっ!!」パァー

ニア「苦節20余回…ようやく完成したよ…」

ニア「形は…まぁ、よし。味は多分大丈夫。えーと後は…」

ビャッコ「文字等を入れるのはどうでしょうか」

ニア「そうだよね…何にしようかな」

ビャッコ「やはり愛の言葉…好意を伝えるのが一番かと」

ニア「好意か…好意ね…ってビャッコ!あんた!」

ビャッコ「気に入ってもらえたでしょうか?」

ニア「自分で逃げておいてよく言えるね」

ビャッコ「所で、やはり文字を?」

ニア「……………まぁ、うん」

ビャッコ「レックス様にお気持ちを伝える滅多に無いチャンスです。どうか逃がさぬよう下さい」

ニア「うん…ってだから!ああまたいない!」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 14:18:56.93 ID:8zEjMlWHo
カァー カァー

ニア「…文字も書いた、ラッピングもした…これで本当に…完成!」

ニア「えええぇーと、これをアイツに渡せば良いのかな。あ、どうやって渡そうかな…カメちゃんシチュエーションとかロケーションとか大事って言ってたけど」

ニア「んーー~~…」

ニア「ダメだ、全然思い浮かばない」ガク

ニア「取り敢えずもう渡しちゃおうかな。うん、そうしよう」

ハナ「あ、ニア…」

ニア「あ、ハナちゃん。今から渡しに行くね」タタッ

ハナ「え…?ニ、ニア!」

ニア「じゃね、また後で!」

ハナ「ダメですも…今はダメですもー!」

ハナ「あ…行っちゃったですも…」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 14:37:39.84 ID:8zEjMlWHo
ニア「レックス、喜ぶかな…どう思うだろ。嬉しいって言ってくれればいい」

ニア「レックス、レックスは…あっいた!」

ニア「おーい!レック…す…」ピタ

ホムラ「~~~」スッ
レックス「~~」パクッ
ホムラ「~~~?」
レックス「~~!~~!」

ニア「…あ……」

ニア「そ…っか……そりゃそうだよね…ホムラが気付かないわけないか…」

ニア「それに、レックスはホムラの事が…」

ニア「…あ、こっち来る…どこか行かないと…」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 14:38:10.36 ID:8zEjMlWHo
>>17
あっ…

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 15:03:49.14 ID:8zEjMlWHo
ニア「どっか行くったって、どこ行こうかな…誰にも会いたくないや…」

ニア「トラの家は…多分ハナがいるし…宿屋はみんながいるだろうし…」

ニア「ばっかみたい…勝手に舞い上がって勝手に傷付いて…」

ニア「結局、独り善がりじゃないか…」フラ

ニア「うっ…」ドシャッ

ニア「あいたたた…転んじゃった…」ムクッ

ジーク「…なんや、妙に落ち込んどるみたいやな」

ニア「…カメ、ちゃん…」

ジーク「……まぁ─」ハァ

ニア「ごめん、なんでもない。心配しなくていいよ」

ジーク「いや、そうゆうてもやな」

ニア「なんでもないってばっ!!」

ジーク「っ!」ビクッ

ニア「ぁ…ごめん…っ…」ダッ

ジーク「あっちゃぁ…しくったな…」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 15:16:08.38 ID:8zEjMlWHo
ニア「ここって…スペルビアのアルス艦の横の…花畑か…」ストッ

ニア「人巻き込んで、勝手に傷付いて、人も傷付かせて…なんで私こんなことしてるんだろ…」

ニア「元々実るはずなんて無いのになあ。こんな事なら好きにならなきゃよかったなぁ」

ニア「こんなもの渡したってどうせ喜ばれないのになぁ…レックスには…ホムラが…」ス…

ニア「スゥ…スゥ…」

???「…」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 15:20:54.51 ID:8zEjMlWHo
ホムラ「ニア、聞いて下さい!さっきレックスにチョコットをあげたらすっごい喜ばれたんですよ!」

ニア「え…?あ、うん…」

ホムラ「そしたら今度はレックスがなにかプレゼントしてくれるって言ったんです!」

ニア「そか…良かったね…」

ヒカリ「ホムラ、まるであなた一人がみたいに言わないでくれる?私も作ったんだから」

ホムラ「ヒカリちゃんは料理が下手だからって、見てただけじゃないですか」

ヒカリ「私だって材料の入手やラッピングはやったんだから…」

ホムラ「まぁまぁ、レックスも私たちのこと好きって言ってくれたんだからいいじゃないですか」

ニア「っ!」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 15:28:41.31 ID:8zEjMlWHo
ホムラ「あら、どうかしましたか?」

ニア「ううん、なんでもない…」

ヒカリ「ねえニア、いいかしら」

ニア「ん、なに?」

ヒカリ「あなたレックスの事好きなんでしょ?なら諦めてくれない?」

ニア「え…な、なんで…」

ヒカリ「なんでも何も無いわよ。自分の恋人が他の女に好かれてるなんて嫌でしょ」

ニア「こい、びと…」

ホムラ「そうですよニア。もう少し私達の気持ちも考えて下さい」

ニア「ホムラまで…そんな、私は…」

ヒカリ「だったら本人に聞いてみたらどう?」

ニア「ぇ…」

レックス「…」

ニア「レッ…クス…なんで」

レックス「あのなあニア。俺お前の事そういう目で見てないって言ったよな」

ニア「で、でもあれは」

レックス「いい加減にしろよ!!」

ニア「ヒッ」ビクッ

ヒカリ『レックス、もう行きましょ』

レックス『あぁ、そうだな』

ホムラ『そういう事なんです。ごめんなさいねニア』

ニア『そんな、待ってよ、行かないでよ!レックス、レックス!』

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 15:48:57.90 ID:8zEjMlWHo
ニア「レックスーーッ!」ハッ

ニア「…!?ゆ…ゆめ?だったの…?」ゾワッ

ニア「そうだ、3人が、あんな事…でも、もしかして本当だったら…」ギュッ

ニア「そんなの、やだよ…レックス…」グスッ

レックス「大丈夫かニアーーっ!」バッ

ニア「…へ?」

レックス「…って、なんだ。モンスターがいるわけじゃないのか…大丈夫か、ニア」

ニア「う…うん…」

レックス「そか、良かった。みんなのところ戻ろうぜ。心配してるからさ」

ニア「…ねぇ、レックス」

レックス「ん、なに?」

ニア「あんた…私の事って、どう思ってる?」

レックス「急に何を…」

ニア「答えて」

レックス「そりゃ、大切な仲間…とか」

ニア「…そっか」

レックス「…?」

ニア「…ねぇ、レックス。やっぱ考えたんだけどさ。ね、もう逃げない事にしたんだ」

レックス「なにを…」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 16:10:24.05 ID:8zEjMlWHo
ニア「これ。バレンタインのチョコット」

レックス「バレンタインって…さっきの…」

ニア「……ね、レックス。私前にも言ったよね。…でも今度はちゃんと言うから」

レックス「…」

ニア「好き。大好きだよ、レックス」ギュゥッ

レックス「ニ、ア……」

ニア「ねぇレックス、答え聞かせてよ」

レックス「答え…って…」

ニア「…お願い」

レックス「俺、は…」

ジーク「おー!おったおった!ふたりと…も…」

サイカ「キャーッ!な、なんなん!?そういう関係なん!?」

ハナ「予想外でしたも…まさか…」

レックス「ジーク、サイカ、ハナッ!?」

ジーク「ようやったやないか猫娘ェ!」

サイカ「お、王子あんたまさか!」

ハナ「ニア、どんな手を使ったんですかも!?」

ニア「べ、別に、これは」

ジーク「隠さんでもえぇ。なんとなく分かるわ!○○ったんやろ!」ビシッ

ニア「爆発させるぞこのかめあたまァ!!あっ」

レックス「oh...」

ジーク「…またかいな…」

サイカ「ひゃっ…」

ニア「こ、こ、こ、これは…ちがっ……」プルプルプル

レックス「…うん」

ニア「うわあぁぁっ!」ダッ

レックス「ニアッ!そっちはうんか…ニアあああっ!」バッ

ハナ「ちょっと行ってくるですも」タタッ

ジーク「おー。ちゃんとロマンチックなムード作ったってな」

ハナ「これはもう、先は遠そうですも…」

終わり