6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:08:22.94 ID:XtCkp01Qi
一方「馬鹿な……俺の……力がァ……」
佐天「ごめんなさい。 でも、能力を振りかざす方が悪いかなー、って」
一方「嘘だろ……こンな……こンな、ことが……」 ギリ…
佐天「まあ、でも、大丈夫ですよ」
佐天「人間はね、能力が無くたって、生きていけるんです」
佐天「そう、むしろね」
佐天「能力なんて無い方が、いいんです」
佐天「そっちの方が皆、幸せなんです」
佐天「私」
佐天「皆を幸せにしたいんです」 ニコッ
─── 窓の無いビル
ユラ…
結標「……どうしたの?」
アレイスター「……プランを……変更する」
引用元: ・佐天「他人の能力を吸収できる能力かぁ」
とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ1 (電撃コミックスNEXT)
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12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:18:39.48 ID:XtCkp01Qi
結標「変更……?」
アレイスター「崩れる……全てが…… 標的」
結標「標的?」
アレイスター「全、対象に、告ぐ」
結標「……」
アレイスター「抹殺せよ」
結標「……」
アレイスター「標的は──」
女子A「で、出ないっ……!? そ、そんな馬鹿な……」
佐天「大丈夫、大丈夫ですよ」ニコッ
女子A「そんな……せっかく……せっかく頑張って……レベル3になったのに…… そんなぁ……!」
佐天「ね、それほど努力できたのなら、次だって頑張れますよ ね?」 ニコニコ
女子A「あ……あぁぁあぁぁああぁああああ!!」 ポロ…ポロ…
佐天「今度は、ちゃんと、幸せになれますよ、きっと」 ニコニコ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:30:21.59 ID:XtCkp01Qi
女子A「やだ…… イヤだぁ!! こんなの、こんなの酷い……」 ポロポロ…
佐天「大丈夫、がんばって……応援してる」
女子A「う……うぅぅうわああぁぁあん……」
風紀委員「! そこ! 何してるの!?」
女子A「ひぐっ………えぐ……」 ポロ…ポロ…
風紀委員「……話、聞かせてもらおうかしら」
佐天「あー……ジャッジメントー……」
風紀委員「じっとしてなさい。 話を聞くだけ……」
佐天「あなたも能力者なんですかー?」
風紀委員「質問はこちらからするわ。 少し黙っ」
佐天「あなたも」
佐天「能力者なんですか?」
ボコボコボコォッ!!
風紀委員(っ!!? 地面が隆起……!?)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:35:26.42 ID:XtCkp01Qi
ボコボコォッ! ガシィッ
風紀委員(っ!? 捕まっ……!?)
ギリ…ギリ…
風紀委員「ぐ……ぅ……離し、なさいっ!」
佐天「あなたも能力者なんですか?」
風紀委員「これを、解きなさ」
ギギギギ…
風紀委員「ッ!? ぐ、ぃ……!」
佐天「あなたは」
佐天「能力者なんですか?」
風紀委員「ぅ……」コク、コク
佐天「そうですかぁ」 ニコッ
佐天「何の能力なんですかぁ?」
風紀委員「……よ…」 ボソ
佐天「えー?」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:41:45.21 ID:XtCkp01Qi
風紀委員「……」 ボソボソ
佐天「えー? 聞こえないですよー?」
風紀委員「…ア…」 ボソボソ
佐天「~?」 トコトコ
佐天「何て言ったんですかぁ?」 ヒョイ
風紀委員「……」
パイロキネシス
風紀委員「発 火 能 力 よ」
ゴォォォォッ!!!!
佐天「っ!!」
風紀委員(掛かったわね!! この至近距離なら、ただじゃ済まな)
佐天「………ひどーい」
風紀委員「!?」
佐天「オート反射じゃなかったら……大やけどじゃないですかぁ……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:49:28.81 ID:XtCkp01Qi
佐天「やっぱり……やっぱり能力者って、サイテー」
風紀委員「あ……あぁぁ……」ガクガク
佐天「………」 ジー
風紀委員「あ、あ、ぁああ、ぁぁあぁ……」 ガクガクガクガク
佐天「でも、大丈夫ですよ」 ニコッ
風紀委員「え?」
佐天「こーして、頭に手を置いて」 ポン
風紀委員「え……」
キィィ…ィン
風紀委員「ッ!?」
佐天「はい、だいじょーぶ」 ニコッ
風紀委員「え……」
佐天「これで、あなたは幸せになりました」
風紀委員「…? ……?」
佐天「ニコニコ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:58:41.94 ID:XtCkp01Qi
風紀委員(今なら……今なら油断してる……)
風紀委員(応援を呼んで……) ピッピッ
佐天「えへへ……人助けって気持ちいいなぁ~」 ニコニコ
風紀委員「ッ! 今だ、手錠を……っ!」 バッ
ゴォォッ! メラメラァ!
風紀委員「ひぃっ!? 火っ!? そん……」
佐天「ダメダメ~ って、これ便利だね、うん」
風紀委員「そんな、これって、これって……」
風紀委員「えいっ、えいっ!! 何で!? 何で出ないの!?」
佐天「えへへ、嬉しい? 嬉しい?」 ニコニコ
風紀委員「そん、な……」
佐天「こんな、人を傷つけちゃう力なんて、いらないよね」 ボウッ メラメラ
佐天「だまされて、身につけちゃったんだよね」
佐天「でも、もう安心して、ね」 ニコニコ
風紀委員「……ぁ……あ……」 フラ… ペタン
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:07:49.53 ID:XtCkp01Qi
佐天「……あ、そろそろ行かないと……」
佐天「いっぱいいる……まだまだいっぱいいるんだもん」
佐天「"不幸"な人」 クスクス
ザッ!
佐天「あれぇ……?
佐天「遅かったですね 」
黒子「………」
佐天「白井さん」
ジャッジメント
黒子「風 紀 委 員 ですの!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:17:44.34 ID:XtCkp01Qi
黒子「佐天さん……あなた一体……」
佐天「白井さんってかっこいいですよね」
黒子「佐天さ」
佐天「正義の味方ですよね」
黒子「……さ」
佐天「正義って何ですかね」
黒子「……」
佐天「弱きを助け」
佐天「悪をくじく」
佐天「それが正義」
黒子「……」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:23:38.19 ID:XtCkp01Qi
佐天「弱きを助けるって素晴らしいですよね」
黒子「……」
佐天「"弱き"、ですって アハハッ あははははっ」 ケラケラ
佐天「弱き……弱きぃ……あはっ、あははっ、ひ、ふふっ、あははははっ」 ケタケタケタケタ
佐天「誰から見て"弱い"んでしょうね」
黒子「……」
佐天「……」
佐天「"正義の味方"から見て、弱いんですよね」
佐天「ねぇ、白井さん」
黒子「……」
黒子「佐天さん、あなた……」
黒子「まさか、能力者を憎んで……」
佐天「え……?」
黒子「能力者を憎んでいますのね……それで……」
佐天「え…… え……?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:27:30.68 ID:XtCkp01Qi
黒子「それで……こんなことを……」
佐天「……」
黒子「……」
佐天「……」
佐天「……」 ポロ…
黒子「!?」
佐天「うぅ……うぅぅ……グス……ふぁぁ……ふえぇぇぇえぇぇ……」 グス…グス…
黒子「っ!?」
黒子「さ、佐天さ」
佐天「白井さん……かわいそう……」 グス…グス…
黒子「え……?」
佐天「なんて……なんて歪んだ思考回路……」ポロポロ…
佐天「私が……私が白井さんを憎んでると思ってるなんて……」 グス…グスッ
佐天「………やっぱり、やっぱりそうなんだ 頭の中イジられちゃったから、そうなんだ そうなんだ」 ゴシゴシ
佐天「今、助けます」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:43:26.39 ID:XtCkp01Qi
黒子「佐天さん……貴方……」
佐天「えい」
ボコボコボコォッ!!
黒子(ッ!? 地面から壁が……!? 囲まれる……ッ!!)
佐天「えーい」
ボコボコォォッ!
黒子「───」 シュンッ
佐天「あ」
黒子「っ……」 ザッ
黒子「佐天さん!! 正気に戻ってくださいまし!!」
佐天「白井さん…… 生理?」
黒子「佐天さん…… くっ……」
黒子(仕方ありませんわ……不本意ですが、矢で張り付けに……!) チャッ
佐天「2日目かな」
黒子「ハッ!!」 シュン シュン シュン シュン
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:55:15.64 ID:XtCkp01Qi
佐天「……」
黒子「……」
シー…-ン
黒子「え……?」
佐天「ごめんね、今、白井さんの攻撃、効かないから……」
黒子「そん……」
佐天「だから」
ゴオオォォッ!! メラメラメラッ
黒子「っ!? くっ……」
ヒュンッ
黒子「え」
ドッゴォォッ!
黒子「んぐぅッ!?」
佐天「おやすみなさい」
黒子「……」 ガク… クタ…
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:58:21.21 ID:XtCkp01Qi
佐天「……白井さん……」
黒子「……」
佐天「お幸せに」
キィィ…ン
佐天「……ふぅ」
ビリッ
美琴「……………」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
佐天「ああ」
佐天「やっと来た」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:02:02.30 ID:XtCkp01Qi
美琴「……見せてもらったわ」
佐天「そうですか」
美琴「黒子に……能力を返しなさい!!」
佐天「返し方分かんないんですよぅ」
美琴「ッ……そう、なら……」
美琴「返し方が分かるまで……大人しく拘束されなさい!!」 ビリッバチバチッ
佐天「ああ……美琴さん……」
佐天「分かります」
佐天「分かります……!」
佐天「あなたも幸せになりたいんですね」
美琴「幸せ……?」
佐天「能力を失って普通の人間になることです」
佐天「何も知らなかった 純粋で無垢だったあの頃に」
佐天「野蛮な武器を持たなかった あの頃に」 ウットリ
美琴「……狂ってる……」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:07:33.42 ID:XtCkp01Qi
佐天「狂ってる? 私がですかぁ?」
美琴「そうよ…… 能力を奪うなんて、マトモじゃない!」
佐天「私からすれば、能力者の方が異常です」
美琴「な、何を……!」
佐天「御坂さんは、いっつも自動販売機を蹴り壊してますよね」
美琴「そ、それが何の関係が……!」
佐天「御坂さん、能力が無かったら、そんなことしないと思いませんか?」
美琴「……それは、関係無い……」
佐天「 そ ん な こ と な い で す よ !!!!!」
美琴「!?」
佐天「御坂さんは……御坂さんはとっても心が優しい女の子なんです……」 ジワ…
佐天「でも……でも…… ヘタに能力を得てしまったせいで……」
佐天「ガサツで乱暴な犯罪者に堕ちてしまったんです……」 ポロ…ポロ…
佐天「ひどい…… ひどいすぎる……」 ポロポロ…
美琴「……」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:14:52.55 ID:XtCkp01Qi
佐天「だから……だから私が助けないと……」ゴシゴシ
美琴「……さっきから……」
美琴「さっきから言いたい放題じゃない」
佐天「え……?」
美琴「能力者を……能力者をバカにするんじゃないわよ」
佐天「……」
美琴「確かに、確かに能力は才能に左右される部分もあるわ」
美琴「でも、皆、歯を食いしばって……血のにじむような努力をして!! 手に入れた力なの!!」
美琴「確かにアナタは能力を手に入れられなかったかもしれない…… でも……!」
美琴「能力に憧れて……必死で努力した……! その想いは、本物じゃない!!」
美琴「あなたはそれすらも否定するっていうの!?」
美琴「自分自身を!! 自分の人生を!! 否定するっていうの!?」
佐天「しないですよ」
美琴「え……?」
佐天「私の人生、超能力だけじゃないんで」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:23:53.82 ID:XtCkp01Qi
美琴「え…… え?」
佐天「私、学校の勉強もがんばります あと、お料理も大好きです それに、何より親友が宝物です」
佐天「自販機からジュースを盗むテクに人生賭けるとか無いです 有り得ないです」
美琴「……」
佐天「……私、思うんです 能力って、光り輝くクソだって」
佐天「能力って、かっこいいですよね…… 私もずっと憧れてたから、分かります」
佐天「すっごく分かりやすい"強さ"であり、"正義"だと思うんです。 カッコイイです。 ステキです」
佐天「でも、所詮は他人がひり出したクソなんです」
美琴「………」
佐天「それを体中に塗り付けて、誰が一番キレイかって、パリコレならぬゲリコレを開いてるようなものなんです」
佐天「皆にも……早く気付いて欲しいんです…… 自分を貶める努力なんて、これ以上しないで欲しいから……」
美琴「…………」
佐天「私……私……」
佐天「皆を助けたい!!!」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:33:52.88 ID:XtCkp01Qi
美琴「ふっ………」
佐天「え?」
美琴「フッザけんじゃ……」 ビリ…
美琴「ないわよ!!!」 ビリッ バチッ!!
美琴(体中に電流を流し、身体能力を大幅に向上!) ビリッ
美琴(周囲に電磁波を巡らしレーダー化!!) ビリビリッ!
美琴(電撃を散らして相手の動きを封じる!!!) ビリッバチッ!
美琴(その上で強化した腕に最大電圧を負荷!!!) バチバチバチィッ!!
レ─────ル ガ
美琴「超 電 磁 砲 ………!!!」
シュンッ
佐天「あ、瞬間移動使えるので」 ポン
美琴「え………?」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:36:42.92 ID:XtCkp01Qi
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…
美琴「い、嫌………」
美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァアアア!!!!!やめてええええええぇええええ!!!!」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:43:28.34 ID:XtCkp01Qi
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…
美琴「い、嫌………」
美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァ゙ア゙ア゙ア!!!!!」
美琴「やめてええええええぇえ゙え゙え゙え!!!! やめ゙てよおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉ!!!!」
美琴「だめぇええぇぇぇ゙え゙!!!!
美琴「私の!! 私の能力はあ゙あ゙ぁああ!! 普通の能力じゃない゙ぃ゙!!!」
美琴「レベル5なのぉお゙ぉ゙!!! 第三位なのよ゙お゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!」
美琴「損失なのよ!!?! 凄い、科学の!!科学的な損失なのよお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!?」
美琴「あんだが!!!あんだが勝手に゙無くして良いもんじゃないのよ゙お゙お゙おぉお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!」
美琴「大体あんだには何の゙メリットも゙………」
佐天「大丈夫……私は……… みんなの笑顔だけで、十分です」
美琴「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あああああああ゙あ゙あ゙あ゙ああああ!!!!!!!」
ィィィ……ィィィィン
佐天「はい、おしまい」
美琴「あ゙………ぁ…………」 パクパク
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:46:16.26 ID:XtCkp01Qi
美琴「………ぁ…………」
佐天「~~」 ビリッ バチッ
佐天「うーん…… 電気代が浮くかなぁ」
美琴「…………」
美琴「……………」
美琴「……」
美琴「あ、ああぁあぁぁ………」 ポロ…ポロ…
佐天「御坂さん……? 泣いてるんですか……?」
美琴「……どい……ひどいぃ……」 ポロポロ…
佐天「え……?」
美琴「能力、が…… 私の……能力がぁ……」 ポロ…ポロ…
佐天「御坂さん……」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:51:23.89 ID:XtCkp01Qi
美琴「……こんなの……こんなのって………」 ボロ…ボロ…
佐天「御坂さん、能力なんてあってもしょうがないものですよ 元気出して下さい」
美琴「……っ!」 キッ
美琴「あんた……!」 ギリ…
美琴「あんたは……私の能力を……私の人生を……滅茶苦茶に……!!!」
佐天「 何言ってるんですか!!!! 」
美琴「っ!?」 ビクッ
佐天「御坂さんの価値は!! 能力だけじゃないでしょう!!」
佐天「能力そのものよりも!! もっと誇るべきものがあるでしょう!!?」
佐天「能力に憧れて……必死に努力した……!! その想いは本物でしょう!!!」
佐天「あなたはそれすらも否定するっていうんですか!?」
美琴「………」 パクパク
佐天「……大丈夫ですよ 安心してください」
佐天「無能力でも普通でも平凡でも凡人でも凡百でも」
佐天「私は、御坂さんの味方です」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:58:30.91 ID:XtCkp01Qi
美琴「………」
美琴「………あは」
美琴「あは、は、あは、ははは……」 ケタケタケタ
佐天(良かった……元気出してくれて……) ウル
ザッ ザッ ザッ
佐天「?」 クルッ
「おい、あいつが標的らしいぞ」
「強そうに見えないがなぁ」
「いやー、しかし良くもこれだけ揃ったもんね」
「学園都市の上位がこれだけ揃うと壮観だな」
「上位だけじゃないわ 風紀委員も、有象無象の組織も勢ぞろいしてるぅ」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:00:46.59 ID:c3yRbRNUi
「ターゲットは……たった一人の少女、か」
「油断するなよ」
「ま、俺が先に殺ってやるよ」
佐天「………」
佐天「あはっ♪」
────
佐天「しっあわっせなら手っをたったこっ」
ペシペシ
佐天「~~♪」
「油断するなよ」
「ま、俺が先に殺ってやるよ」
佐天「………」
佐天「あはっ♪」
────
佐天「しっあわっせなら手っをたったこっ」
ペシペシ
佐天「~~♪」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:05:46.79 ID:c3yRbRNUi
「おい」
佐天「?」
上条「……君か…… 君が、学園都市をこんなに……滅茶苦茶にしたのか……」
佐天「でも……不幸な人を……幸せにしたかったから……」
上条「不幸……?」
佐天「はい。 ビルってどうやって数えるんですか?」
上条「幸せ、不幸せっていうのは、他人が決めることじゃない」
佐天「?」
上条「お前が能力を奪った人間の中には……能力こそが、自信であり、誇りであり、幸せだったって奴も、いるはずだ……!」
佐天「……」
上条「お前はそれを……無理矢理奪ったんだ……!! 人の誇りを!! 努力の結晶を……!!」
佐天「でもそれで、不幸になる人間がいたら?」
上条「え?」
佐天「誰かさんの幸せの為の能力で、例えば電撃を撃たれながら追いかけ回されたら? 『不幸だー』って言いたくなりませんか?」
上条「そ、そんなこと……」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:09:39.75 ID:c3yRbRNUi
佐天「そんな『幸せ』、いりません」
上条「でも、でもだな……!」
佐天「ビルってどうやって数えるんですか?」
上条「何なんださっきから…… ……個? いや、棟、か?」
上条「棟、だ」
佐天「ビルを一棟」
佐天「上条さんの上に」 ヒュンッ
上条「え?」 ズ…
ズ
ン ッ !!!
ブチュ
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:17:52.24 ID:c3yRbRNUi
佐天「………」
佐天「しっあわっせなっら態度でしめそうよ~♪」
佐天「ほらみーんなで手をたったこっ」
ペシペシ
佐天「だーれも叩かない」
佐天「おかしいなぁ」
佐天「元に戻っただけなのに」
佐天「『失った』と思ってる」
佐天「………」
佐天「あははっ♪」
佐天「そっか、そうなんだ」
佐天「不幸の源、能力者」
佐天「いるじゃん」
佐天「ここに」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:23:14.47 ID:c3yRbRNUi
佐天「うふふ…… やっと……」
佐天「やっと、能力者がいなくなるんだぁ……」
佐天「幸せ……♪」
佐天「しっあわっせなら」
佐天「態度で」
佐天「しめそうよ」
ブシュ ボタ、ボタ…ボタ…
ガク… ブシュ…
ほら
みんなで
てをたたこ
完
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