6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:08:22.94 ID:XtCkp01Qi
 
一方「馬鹿な……俺の……力がァ……」

佐天「ごめんなさい。 でも、能力を振りかざす方が悪いかなー、って」

一方「嘘だろ……こンな……こンな、ことが……」 ギリ…

佐天「まあ、でも、大丈夫ですよ」

佐天「人間はね、能力が無くたって、生きていけるんです」

佐天「そう、むしろね」

佐天「能力なんて無い方が、いいんです」

佐天「そっちの方が皆、幸せなんです」

佐天「私」

佐天「皆を幸せにしたいんです」 ニコッ



─── 窓の無いビル

 ユラ…

結標「……どうしたの?」

アレイスター「……プランを……変更する」

引用元: 佐天「他人の能力を吸収できる能力かぁ」 


とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ1 (電撃コミックスNEXT)
乃木 康仁
KADOKAWA (2017-11-27)
売り上げランキング: 872
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:18:39.48 ID:XtCkp01Qi
 
結標「変更……?」

アレイスター「崩れる……全てが……  標的」

結標「標的?」

アレイスター「全、対象に、告ぐ」

結標「……」

アレイスター「抹殺せよ」

結標「……」

アレイスター「標的は──」



女子A「で、出ないっ……!? そ、そんな馬鹿な……」

佐天「大丈夫、大丈夫ですよ」ニコッ

女子A「そんな……せっかく……せっかく頑張って……レベル3になったのに…… そんなぁ……!」

佐天「ね、それほど努力できたのなら、次だって頑張れますよ ね?」 ニコニコ

女子A「あ……あぁぁあぁぁああぁああああ!!」 ポロ…ポロ…

佐天「今度は、ちゃんと、幸せになれますよ、きっと」 ニコニコ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:30:21.59 ID:XtCkp01Qi
 
女子A「やだ…… イヤだぁ!! こんなの、こんなの酷い……」 ポロポロ…

佐天「大丈夫、がんばって……応援してる」

女子A「う……うぅぅうわああぁぁあん……」

風紀委員「! そこ! 何してるの!?」

女子A「ひぐっ………えぐ……」 ポロ…ポロ…

風紀委員「……話、聞かせてもらおうかしら」

佐天「あー……ジャッジメントー……」

風紀委員「じっとしてなさい。 話を聞くだけ……」

佐天「あなたも能力者なんですかー?」

風紀委員「質問はこちらからするわ。 少し黙っ」

佐天「あなたも」


佐天「能力者なんですか?」


 ボコボコボコォッ!!

風紀委員(っ!!? 地面が隆起……!?)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:35:26.42 ID:XtCkp01Qi
 
 ボコボコォッ! ガシィッ

風紀委員(っ!? 捕まっ……!?)

 ギリ…ギリ…

風紀委員「ぐ……ぅ……離し、なさいっ!」

佐天「あなたも能力者なんですか?」

風紀委員「これを、解きなさ」

 ギギギギ…

風紀委員「ッ!? ぐ、ぃ……!」

佐天「あなたは」

佐天「能力者なんですか?」

風紀委員「ぅ……」コク、コク

佐天「そうですかぁ」 ニコッ

佐天「何の能力なんですかぁ?」

風紀委員「……よ…」 ボソ

佐天「えー?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:41:45.21 ID:XtCkp01Qi
 
風紀委員「……」 ボソボソ

佐天「えー? 聞こえないですよー?」

風紀委員「…ア…」 ボソボソ

佐天「~?」 トコトコ

佐天「何て言ったんですかぁ?」 ヒョイ

風紀委員「……」

       パイロキネシス
風紀委員「発 火 能 力 よ」


  ゴォォォォッ!!!!

佐天「っ!!」

風紀委員(掛かったわね!! この至近距離なら、ただじゃ済まな)


佐天「………ひどーい」

風紀委員「!?」

佐天「オート反射じゃなかったら……大やけどじゃないですかぁ……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:49:28.81 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「やっぱり……やっぱり能力者って、サイテー」

風紀委員「あ……あぁぁ……」ガクガク

佐天「………」 ジー

風紀委員「あ、あ、ぁああ、ぁぁあぁ……」 ガクガクガクガク

佐天「でも、大丈夫ですよ」 ニコッ

風紀委員「え?」

佐天「こーして、頭に手を置いて」 ポン

風紀委員「え……」

 キィィ…ィン

風紀委員「ッ!?」

佐天「はい、だいじょーぶ」 ニコッ

風紀委員「え……」

佐天「これで、あなたは幸せになりました」

風紀委員「…? ……?」

佐天「ニコニコ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 21:58:41.94 ID:XtCkp01Qi
 
風紀委員(今なら……今なら油断してる……)

風紀委員(応援を呼んで……) ピッピッ

佐天「えへへ……人助けって気持ちいいなぁ~」 ニコニコ

風紀委員「ッ! 今だ、手錠を……っ!」 バッ

 ゴォォッ! メラメラァ!

風紀委員「ひぃっ!? 火っ!? そん……」

佐天「ダメダメ~  って、これ便利だね、うん」 

風紀委員「そんな、これって、これって……」

風紀委員「えいっ、えいっ!! 何で!? 何で出ないの!?」

佐天「えへへ、嬉しい? 嬉しい?」 ニコニコ

風紀委員「そん、な……」

佐天「こんな、人を傷つけちゃう力なんて、いらないよね」 ボウッ メラメラ

佐天「だまされて、身につけちゃったんだよね」

佐天「でも、もう安心して、ね」 ニコニコ

風紀委員「……ぁ……あ……」 フラ… ペタン

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:07:49.53 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「……あ、そろそろ行かないと……」

佐天「いっぱいいる……まだまだいっぱいいるんだもん」

佐天「"不幸"な人」 クスクス



   ザッ!



佐天「あれぇ……?


佐天「遅かったですね 」


黒子「………」


佐天「白井さん」



    ジャッジメント
黒子「風 紀 委 員 ですの!」

  

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:17:44.34 ID:XtCkp01Qi
 
黒子「佐天さん……あなた一体……」

佐天「白井さんってかっこいいですよね」

黒子「佐天さ」

佐天「正義の味方ですよね」

黒子「……さ」

佐天「正義って何ですかね」

黒子「……」

佐天「弱きを助け」

佐天「悪をくじく」

佐天「それが正義」

黒子「……」
 

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:23:38.19 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「弱きを助けるって素晴らしいですよね」

黒子「……」

佐天「"弱き"、ですって アハハッ あははははっ」 ケラケラ

佐天「弱き……弱きぃ……あはっ、あははっ、ひ、ふふっ、あははははっ」 ケタケタケタケタ

佐天「誰から見て"弱い"んでしょうね」

黒子「……」

佐天「……」

佐天「"正義の味方"から見て、弱いんですよね」

佐天「ねぇ、白井さん」

黒子「……」

黒子「佐天さん、あなた……」

黒子「まさか、能力者を憎んで……」

佐天「え……?」

黒子「能力者を憎んでいますのね……それで……」

佐天「え…… え……?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:27:30.68 ID:XtCkp01Qi
 
黒子「それで……こんなことを……」

佐天「……」

黒子「……」

佐天「……」

佐天「……」 ポロ…

黒子「!?」

佐天「うぅ……うぅぅ……グス……ふぁぁ……ふえぇぇぇえぇぇ……」 グス…グス…

黒子「っ!?」

黒子「さ、佐天さ」

佐天「白井さん……かわいそう……」 グス…グス…

黒子「え……?」

佐天「なんて……なんて歪んだ思考回路……」ポロポロ…

佐天「私が……私が白井さんを憎んでると思ってるなんて……」 グス…グスッ

佐天「………やっぱり、やっぱりそうなんだ 頭の中イジられちゃったから、そうなんだ そうなんだ」 ゴシゴシ

佐天「今、助けます」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:43:26.39 ID:XtCkp01Qi
 
黒子「佐天さん……貴方……」

佐天「えい」

 ボコボコボコォッ!!

黒子(ッ!? 地面から壁が……!? 囲まれる……ッ!!)

佐天「えーい」

 ボコボコォォッ!

黒子「───」  シュンッ

佐天「あ」

黒子「っ……」 ザッ

黒子「佐天さん!! 正気に戻ってくださいまし!!」

佐天「白井さん……     生理?」

黒子「佐天さん…… くっ……」

黒子(仕方ありませんわ……不本意ですが、矢で張り付けに……!) チャッ

佐天「2日目かな」

黒子「ハッ!!」 シュン シュン シュン シュン

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:55:15.64 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「……」

黒子「……」

 シー…-ン

黒子「え……?」

佐天「ごめんね、今、白井さんの攻撃、効かないから……」

黒子「そん……」

佐天「だから」

 ゴオオォォッ!!  メラメラメラッ

黒子「っ!? くっ……」

  ヒュンッ

黒子「え」

 ドッゴォォッ!

黒子「んぐぅッ!?」

佐天「おやすみなさい」

黒子「……」 ガク… クタ…

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 22:58:21.21 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「……白井さん……」

黒子「……」

佐天「お幸せに」

 キィィ…ン

佐天「……ふぅ」




 ビリッ




美琴「……………」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 





佐天「ああ」


佐天「やっと来た」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:02:02.30 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「……見せてもらったわ」

佐天「そうですか」

美琴「黒子に……能力を返しなさい!!」

佐天「返し方分かんないんですよぅ」

美琴「ッ……そう、なら……」

美琴「返し方が分かるまで……大人しく拘束されなさい!!」 ビリッバチバチッ

佐天「ああ……美琴さん……」

佐天「分かります」

佐天「分かります……!」

佐天「あなたも幸せになりたいんですね」

美琴「幸せ……?」

佐天「能力を失って普通の人間になることです」

佐天「何も知らなかった 純粋で無垢だったあの頃に」

佐天「野蛮な武器を持たなかった あの頃に」 ウットリ

美琴「……狂ってる……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:07:33.42 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「狂ってる? 私がですかぁ?」

美琴「そうよ…… 能力を奪うなんて、マトモじゃない!」

佐天「私からすれば、能力者の方が異常です」

美琴「な、何を……!」

佐天「御坂さんは、いっつも自動販売機を蹴り壊してますよね」

美琴「そ、それが何の関係が……!」

佐天「御坂さん、能力が無かったら、そんなことしないと思いませんか?」

美琴「……それは、関係無い……」

佐天「 そ ん な こ と な い で す よ !!!!!」

美琴「!?」

佐天「御坂さんは……御坂さんはとっても心が優しい女の子なんです……」 ジワ…

佐天「でも……でも…… ヘタに能力を得てしまったせいで……」

佐天「ガサツで乱暴な犯罪者に堕ちてしまったんです……」 ポロ…ポロ…

佐天「ひどい…… ひどいすぎる……」 ポロポロ…

美琴「……」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:14:52.55 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「だから……だから私が助けないと……」ゴシゴシ

美琴「……さっきから……」

美琴「さっきから言いたい放題じゃない」

佐天「え……?」

美琴「能力者を……能力者をバカにするんじゃないわよ」

佐天「……」

美琴「確かに、確かに能力は才能に左右される部分もあるわ」

美琴「でも、皆、歯を食いしばって……血のにじむような努力をして!! 手に入れた力なの!!」

美琴「確かにアナタは能力を手に入れられなかったかもしれない…… でも……!」

美琴「能力に憧れて……必死で努力した……! その想いは、本物じゃない!!」

美琴「あなたはそれすらも否定するっていうの!?」

美琴「自分自身を!! 自分の人生を!! 否定するっていうの!?」

佐天「しないですよ」

美琴「え……?」

佐天「私の人生、超能力だけじゃないんで」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:23:53.82 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「え……  え?」

佐天「私、学校の勉強もがんばります あと、お料理も大好きです それに、何より親友が宝物です」

佐天「自販機からジュースを盗むテクに人生賭けるとか無いです 有り得ないです」

美琴「……」

佐天「……私、思うんです  能力って、光り輝くクソだって」

佐天「能力って、かっこいいですよね…… 私もずっと憧れてたから、分かります」

佐天「すっごく分かりやすい"強さ"であり、"正義"だと思うんです。 カッコイイです。 ステキです」

佐天「でも、所詮は他人がひり出したクソなんです」

美琴「………」

佐天「それを体中に塗り付けて、誰が一番キレイかって、パリコレならぬゲリコレを開いてるようなものなんです」

佐天「皆にも……早く気付いて欲しいんです……  自分を貶める努力なんて、これ以上しないで欲しいから……」

美琴「…………」

佐天「私……私……」
 
 
佐天「皆を助けたい!!!」
  

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:33:52.88 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「ふっ………」

佐天「え?」

美琴「フッザけんじゃ……」 ビリ…



美琴「ないわよ!!!」 ビリッ  バチッ!!



美琴(体中に電流を流し、身体能力を大幅に向上!) ビリッ

美琴(周囲に電磁波を巡らしレーダー化!!) ビリビリッ!

美琴(電撃を散らして相手の動きを封じる!!!) ビリッバチッ!

美琴(その上で強化した腕に最大電圧を負荷!!!) バチバチバチィッ!!


    レ─────ル   ガ
美琴「超  電  磁  砲   ………!!!」

   シュンッ
   
佐天「あ、瞬間移動使えるので」 ポン

美琴「え………?」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:36:42.92 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…

美琴「い、嫌………」

美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァアアア!!!!!やめてええええええぇええええ!!!!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:43:28.34 ID:XtCkp01Qi
 
佐天「大丈夫です、一瞬ですから」 キィ…

美琴「い、嫌………」

美琴「嫌アァァァアアァァァアアァァァァ゙ア゙ア゙ア!!!!!」

美琴「やめてええええええぇえ゙え゙え゙え!!!! やめ゙てよおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉ!!!!」

美琴「だめぇええぇぇぇ゙え゙!!!! 

美琴「私の!! 私の能力はあ゙あ゙ぁああ!! 普通の能力じゃない゙ぃ゙!!!」

美琴「レベル5なのぉお゙ぉ゙!!! 第三位なのよ゙お゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!」

美琴「損失なのよ!!?! 凄い、科学の!!科学的な損失なのよお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!!?」

美琴「あんだが!!!あんだが勝手に゙無くして良いもんじゃないのよ゙お゙お゙おぉお゙お゙ぉぉ゙お゙お゙!!」

美琴「大体あんだには何の゙メリットも゙………」

佐天「大丈夫……私は………     みんなの笑顔だけで、十分です」

美琴「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あああああああ゙あ゙あ゙あ゙ああああ!!!!!!!」

  ィィィ……ィィィィン

佐天「はい、おしまい」

美琴「あ゙………ぁ…………」 パクパク

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:46:16.26 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「………ぁ…………」

佐天「~~」 ビリッ バチッ

佐天「うーん…… 電気代が浮くかなぁ」

美琴「…………」

美琴「……………」

美琴「……」

美琴「あ、ああぁあぁぁ………」 ポロ…ポロ…

佐天「御坂さん……? 泣いてるんですか……?」

美琴「……どい……ひどいぃ……」 ポロポロ…

佐天「え……?」

美琴「能力、が…… 私の……能力がぁ……」 ポロ…ポロ…

佐天「御坂さん……」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:51:23.89 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「……こんなの……こんなのって………」 ボロ…ボロ…

佐天「御坂さん、能力なんてあってもしょうがないものですよ  元気出して下さい」

美琴「……っ!」 キッ

美琴「あんた……!」 ギリ…

美琴「あんたは……私の能力を……私の人生を……滅茶苦茶に……!!!」

佐天「 何言ってるんですか!!!! 」

美琴「っ!?」 ビクッ

佐天「御坂さんの価値は!! 能力だけじゃないでしょう!!」

佐天「能力そのものよりも!! もっと誇るべきものがあるでしょう!!?」

佐天「能力に憧れて……必死に努力した……!! その想いは本物でしょう!!!」

佐天「あなたはそれすらも否定するっていうんですか!?」

美琴「………」 パクパク

佐天「……大丈夫ですよ 安心してください」

佐天「無能力でも普通でも平凡でも凡人でも凡百でも」

佐天「私は、御坂さんの味方です」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/24(水) 23:58:30.91 ID:XtCkp01Qi
 
美琴「………」

美琴「………あは」

美琴「あは、は、あは、ははは……」 ケタケタケタ

佐天(良かった……元気出してくれて……) ウル




 ザッ ザッ ザッ


佐天「?」 クルッ



「おい、あいつが標的らしいぞ」

「強そうに見えないがなぁ」

「いやー、しかし良くもこれだけ揃ったもんね」

「学園都市の上位がこれだけ揃うと壮観だな」

「上位だけじゃないわ 風紀委員も、有象無象の組織も勢ぞろいしてるぅ」
 

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:00:46.59 ID:c3yRbRNUi
「ターゲットは……たった一人の少女、か」

「油断するなよ」

「ま、俺が先に殺ってやるよ」



佐天「………」

佐天「あはっ♪」





────






佐天「しっあわっせなら手っをたったこっ」

 ペシペシ

佐天「~~♪」
 

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:05:46.79 ID:c3yRbRNUi
 
「おい」

佐天「?」

上条「……君か…… 君が、学園都市をこんなに……滅茶苦茶にしたのか……」

佐天「でも……不幸な人を……幸せにしたかったから……」

上条「不幸……?」

佐天「はい。 ビルってどうやって数えるんですか?」

上条「幸せ、不幸せっていうのは、他人が決めることじゃない」

佐天「?」

上条「お前が能力を奪った人間の中には……能力こそが、自信であり、誇りであり、幸せだったって奴も、いるはずだ……!」

佐天「……」

上条「お前はそれを……無理矢理奪ったんだ……!! 人の誇りを!! 努力の結晶を……!!」

佐天「でもそれで、不幸になる人間がいたら?」

上条「え?」

佐天「誰かさんの幸せの為の能力で、例えば電撃を撃たれながら追いかけ回されたら? 『不幸だー』って言いたくなりませんか?」

上条「そ、そんなこと……」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:09:39.75 ID:c3yRbRNUi
 
佐天「そんな『幸せ』、いりません」

上条「でも、でもだな……!」

佐天「ビルってどうやって数えるんですか?」

上条「何なんださっきから……  ……個? いや、棟、か?」

上条「棟、だ」

佐天「ビルを一棟」

佐天「上条さんの上に」  ヒュンッ



上条「え?」  ズ…



  ズ

      ン   ッ !!!


    ブチュ


                  

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:17:52.24 ID:c3yRbRNUi
 
佐天「………」


佐天「しっあわっせなっら態度でしめそうよ~♪」

佐天「ほらみーんなで手をたったこっ」

 ペシペシ

佐天「だーれも叩かない」

佐天「おかしいなぁ」

佐天「元に戻っただけなのに」

佐天「『失った』と思ってる」

佐天「………」

佐天「あははっ♪」

佐天「そっか、そうなんだ」

佐天「不幸の源、能力者」

佐天「いるじゃん」

佐天「ここに」
 

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/25(木) 00:23:14.47 ID:c3yRbRNUi
 

佐天「うふふ…… やっと……」


佐天「やっと、能力者がいなくなるんだぁ……」


佐天「幸せ……♪」


佐天「しっあわっせなら」


佐天「態度で」


佐天「しめそうよ」


   ブシュ  ボタ、ボタ…ボタ…  
    
        ガク…  ブシュ… 
  ほら

     みんなで  

  てをたたこ    

          完