1: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:22:50.64 ID:yPxvclrto
―――事務所


ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさんっ」


P「はい? なんでしょうちひろさん」

ちひろ「うふふ、今日はバレンタインですから。はいどうぞ、プレゼントです♪」

P「おおー、ありがとうございます!」

ちひろ「手作りの甘ーいミルクチョコですよ♪ よく味わってくださいね!」

P「ええ、もちろんです! いやー、嬉しいなぁ」

ちひろ「お返し期待してますよ?」

P「あはは、じゃあ奮発していいところに飲みにでも……」

ちひろ「ふふ、よろしくお願いします♪ ところで……」

P「ん?」


李衣菜「…………」ソワ…

泰葉「…………」ソワソワ…

加蓮「…………」ソワソワソワ…


ちひろ「あの子たちは……?」

P「ああ、今日は朝からあの調子なんですよね」

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引用元: モバP「だりやすかれんの贈りもの」 


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4: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:26:33.85 ID:yPxvclrto
だりやすかれん「…………」モジモジ


P「少し前に、協力して美味しいチョコケーキ作ってくる! って言ってたんで楽しみにしてるんですけど」

ちひろ「あら、どんなプレゼントかご存知なんですか?」

P「ええ、まぁ。先に期待させて、必ずその期待を上回るものを、って」

ちひろ「つまり、自分たちからハードルを上げたわけですね」

P「そういうことらしいです」

5: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:28:43.58 ID:yPxvclrto
泰葉「……っ」グイ

加蓮「っ」グイグイ

李衣菜「!?」ブンブン


ちひろ「あぁ、李衣菜ちゃんが無理やり押されて……」

P「代表で行ってきなさい、ってことですかね。年長のつらいところです」

ちひろ「ひとつしか違いませんけどね」

7: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:31:35.59 ID:yPxvclrto
P「俺としては、みんな一緒に来てほしいんですけど」

ちひろ「そうですよねぇ」


だりやすかれん「!」


P「せっかく作ってくれたんですし、3人には笑顔でプレゼントしてほしいなー、なんて」

ちひろ「……って言ってますよー?」


だりやすかれん「……!」ビシッ


ちひろ「ちょっと待ってて、だそうです」

P「ジェスチャーがシンクロしてて綺麗ですね」

8: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:35:55.84 ID:yPxvclrto
李衣菜「すー……」

泰葉「はー……」

加蓮「ふー……」


ちひろ「いいですね、深呼吸して気持ちを落ち着かせて……」

P「いよいよ来ますよ、俺の可愛い可愛いアイドルが……!」ドキドキ


だりやすかれん「……!」カァァッ


ちひろ「なに緊張させてるんですか」

P「あ、興奮してつい」

9: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:39:39.89 ID:yPxvclrto
李衣菜「こ、こほんっ」

李衣菜「え、えーっと……Pさん!」

P「ん、はいっ」


加蓮「言ってたとおり、とびきり美味しいチョコケーキ作ってきたよっ」

泰葉「私たちのPさんへの想いも……たくさん込めました……!」

李衣菜「受け取ってくれたら嬉しいです!」


『ど、どうぞっ!』


P「……ふふ」

P「もちろんいただくよ。ありがとう、李衣菜、泰葉、加蓮」

10: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:42:22.15 ID:yPxvclrto
加蓮「よ、良かったぁぁぁ……!」

李衣菜「うわー……緊張したぁ。あははっ」

泰葉「わ、私もう心臓が破裂しそう……うぅ」


ちひろ「ふふっ、お疲れさまでした♪」

P「そんなに緊張するもんか?」

加蓮「当たり前だよ……もう、Pさんは女の子の気持ち全然分かんないんだから」

P「う、ごめん……」

泰葉「でも……本当に良かったです。ちゃんと渡せました……♪」

11: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:45:12.68 ID:yPxvclrto
李衣菜「へへ、味も保証しますよ。何度も味見しましたから!」

P「お、そりゃ楽しみだ」

泰葉「味見しすぎて、クリームが足りなくなりそうでしたけど」クス

ちひろ「あら、ふふふ♪ 大丈夫でしたか?」

加蓮「えへへ……うん、ギリギリセーフだったけどね」

李衣菜「ま、まぁ、Pさんの予想より遥かに上手に出来たことは確かですよ、うん!」

13: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:50:02.68 ID:yPxvclrto
P「ほほう、大した自信だな。じゃあ早速――」

加蓮「待ってました!」ガタッ

泰葉「それじゃ、切り分けるものを……!」

李衣菜「紅茶も淹れてきますねっ!」タタッ


がちゃ ばたんっ


P「……そんな急がなくても」

ちひろ「うふふっ、よっぽど早く食べてもらいたいんですよ。愛されてますね♪」

P「いやぁえへへうへへ」ニヨニヨ

ちひろ「もう、お顔緩めちゃって……ふふふ♪」

15: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:52:28.24 ID:yPxvclrto
―――給湯室


李衣菜「ね、あのさ」


加蓮「ん?」

泰葉「なぁに?」

李衣菜「今度はさ、Pさんに手料理ご馳走しない? どうかな」

泰葉「手料理……か。うん、いいと思う」

加蓮「私も賛成っ。なに作ろっか?」

16: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:56:06.55 ID:yPxvclrto
李衣菜「うーん……なにがいいかなぁ」

泰葉「ふふ、Pさんならなんでも喜んでくれそうだけど……今はこっちに集中しないと」

加蓮「あ、そだね。まずはケーキだよ!」

李衣菜「だね! よっし、私たちの愛情、Pさんに食べてもらおーっ!」


『おーっ♪』


17: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 20:58:41.18 ID:yPxvclrto
―――その後


P「うっ……ううぅ、ぅぅぅ……っ!」ポロポロ


ちひろ「もう、プロデューサーさん! いい加減泣き止んでください、男の子でしょ!」

P「だっで、だってぇ……! け、けぇき、しゅごく美味かったんだよぉぉ……ぉぉぉぅ……!」グスグス

ちひろ「はぁ……まったく、情けないんですから……」


李衣菜「あはは……一応、喜んでくれたみたい?」

加蓮「喜びすぎな気がするけど」クスクス

泰葉「ふふ……Pさんの泣き顔、初めて見たかも」

18: 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/13(木) 21:00:30.01 ID:yPxvclrto
加蓮「ふふ、確かに♪」

李衣菜「ケーキでこれなら、手料理なんて作ったらどうなるんだろ?」

泰葉「あ、ちょっと気になるね……」


李衣菜「…………」

泰葉「…………」

加蓮「…………」


『……ふふふっ♪』



P「ひっぐ、ぐじゅぅ……ぐぇ、ぶゎぁぁぁああああ……!!」ピニャアアア…!

ちひろ「り、李衣菜ちゃんたち~! プロデューサーさんをなんとかしてくださーい!」



おわり