苗木「め、珍しいね十神くんが声を荒げるなんて…」

十神「苗木、お前は自分を過小評価しすぎている」

十神「お前はこの十神財閥の御曹司、十神白夜様が認めってやってるんだ」

十神「もっと自信持て」フン

苗木「あ、ありがとう」アハハ…

十神「お前はいずれ俺の右腕になってもらうんだからな、じゃあな」///

舞/霧/セ/戦「」

桑田「なんだったんだあれ…」

山田「フラグというやつですな、苗木殿は同性にもオモテになるようですな」キリ

苗木「怖いこと言わないでよ！十神くんがそっちなわけな、ないだろ」///

山田「え？」

山田（苗木殿もまんざらではない様子ですな）

霧切（苗木くんにいくらアプローチしても反応がないのはソッチだったから、ということかしら）

霧切（これはマズイわ…なんとしてもこっちに戻ってきてもらいましょう）

舞園「苗木くんちょっといいですか？」

霧切「！？」

苗木「え、僕に用事？」

舞園「えぇここでは話しづらいのでちょっと保健室にでも」

霧切「待ちなさい」

舞園「はい？」

霧切「どうして保健室なのかしら？、もっと別の場所でもいいはずよ」

舞園「霧切さんには関係ありません」ニコ

舞園「さぁ行きましょう、苗木くん」

セレス「お待ちなさい」

舞園「チッ」

舞園「何ですか？ヤスヒロさん？」ニコ

セレス「その名前を呼ぶんじゃねぇ！このビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！！」

苗木「！？セ、セレスさん」

セレス「コホン、失礼しました」

セレス「で、私も苗木くんに用があるのですわ。それも急ぎの」

舞園「でも先に誘ったのは私です」

舞園「なので、優先権は私にあります！」

戦刃「ま、まってよ」

舞園「何ですか？残念は黙っててください」

戦刃「」

苗木「だ、大丈夫？戦刃さん」

戦刃「うん、舞園さん破っちゃうの？例の条約」

舞園「そ、それは…」

霧切「そうよ、みんなで決めたじゃない」

セレス「まさか、破るとは言いませんわよね？」

舞園「ぐぬぬ…」

苗木（条約？クラスのみんなで決めた？何のことだ？、僕に関係あることなのか）

舞園「…分かりました、ごめんなさい苗木くん特に用事はありませんでした」

苗木「そ、そうなんだ…」

苗木（と、とにかく解放されたみたいだ）

桑田「…」

山田「苗木殿、噂はあながち間違いじゃなかったようですな」

苗木「え？なんのこと？」

桑田「とぼけても無駄だ！あれはぜってぇお前に気がある感じの会話だ！」アホアホアホアホ

苗木「そんなわけないじゃないか、ただ僕のことをからかっただけだよ」

舞/霧/セ/戦（この鈍感野郎が…）

苗木「」ブル

苗木（何か視線感じる…気のせいか）

葉隠「じゃあ試しに誰かに告ってみるべ、そしたらモテてるかどうか分かるべ」

舞/霧/セ/戦「！？」ガタッ

桑田「お、それいいな！苗木おめぇ誰かに告ってみろよ」

桑田（もし仮に告って成功すれば舞園ちゃんは苗木を諦めるだろ！）

苗木「嫌だよ…そんあ僕なんかに告られたっていい気分にはならないよ」

苗木「第一恥ずかしいよ…」

山田「まぁまぁ、もの試しようですぞ」

桑田「ちゃんと告った女の子には事情説明すっからさ」

苗木「でも…」

十神「いいじゃないか、やってみれば」

苗木「十神くん！？」

葉隠「いつの間に帰ってきたべ」

十神「俺の右腕がどれだけ魅力持っているのか知りたいしな」

苗木「僕は十神くんの右腕確定なんだね…」

十神「で、どうなんだ？」

苗木「十神くんが言うなら僕やるよ！」

苗木「そして、僕がモテないことを証明してみせるんだ！」

葉隠「情けないこと言ってるべ」

苗木「で、僕は誰に告白すればいいの？」

山田「許してくれそうな人に告るのが一番でしょう」

葉隠「それだったら、舞園っちはどうだべ」

舞園「」ガタ

桑田「アホアホアホアホ舞園ちゃんに告白とか俺が許さん！」

葉隠「そんなに怒らなくてもいいべ…」

苗木「でも、舞園さんならアイドルだからいっぱい告白されてきてるだろうし」

苗木「僕なんかに告白されてもあっさり振ってくれそうだけどね」

舞園（ぐぬぬ…）

苗木「霧切さんなんてどうかな？」

霧切「」ガタ

苗木「事情を話せば許してくれそうだし、何より人を寄せ付けないから簡単に降ってくれるはずだよ」

霧切（それは違うわ、苗木くん…）

桑田「大丈夫か？あいつにこんなことしたら後が怖いぜ」

葉隠「だべ」

苗木「そうかな？霧切さん結構優しいんだけどな」

霧切「」///

葉隠「セレスっちはどうだべ」

セレス（やっと私のターンですわね）

桑田「ないだろ」

山田「ないですね」

十神「やめておけ」

葉隠「だよな」

苗木「だよね」

セレス「」

十神「埒があかん、葉隠くじを作れ」

葉隠「なんで俺だべ！？」

十神「適任だからだ」

葉隠「よーし来た！」

苗木「いいんだ」アハハ…

十神「くじで引いた女に告るそれでいいな？」

苗木「そうだね。このまま話してても決まらなさそうだし」

葉隠「出来たべ！」

苗木「早いね…」



戦刃「…」

戦刃「私は？」

葉隠「それじゃあ早速引くべ」

苗木「うん…」

舞霧セ戦「」ゴゴゴ

苗木「えい！」

桑田「誰になった？」

苗木「朝日奈さん…だね」

舞霧セ戦「」oh…

葉隠「早速告るべ」

苗木「ま、待ってよ！こ、心の準備が…」

桑田「いいーから早くしろ！」

山田「見ものですな」

苗木「」フー

苗木「じゃあ行ってくるよ」

苗木（朝日奈さんなら事情を話せば許しくれるだろうし）

苗木（まぁなにより、そういうのに興味なさそうだから振られるだろうし）

苗木「朝日奈さん！」

朝日奈「お、苗木？どしたの」

苗木「あの、僕…朝日奈さんが好きなんだ！」

朝日奈「へ？」

霧切（朝日奈葵…）

セレス（彼女が苗木くんを想っているとの情報はありませんわ）

戦刃（何より、朝日奈さんは…）

舞園（運動馬鹿！）

舞霧セ戦（彼女は確実に苗木くんを振る！）

朝日奈「」///

舞霧セ戦「ん？」

朝日奈「な、苗木が私のことをそんな風に思っていてくれてたなんて…」モジモジ

舞霧セ戦「んん？」

朝日奈「実は私も苗木のことちょっといいなーって思ってたりして…」

朝日奈「だからその、よ、よろしくお願いします！」

舞霧セ戦「」

男共「oh…」

桑田「堂々とカップル誕生しちまったぞどうすんだ」

葉隠「まさかOkだとは思わないべ…」

山田「これは意外でしたなまさか朝日奈殿も苗木殿のことを…」

苗木（どうなったんだ、まさか告白が成功した？）

苗木（いや、そんなはずはないだって僕だよ？、きっと何かの間違いだよ！）

苗木「朝日奈さんは本当に僕のことが好きなの？」

朝日奈「…うん」

苗木「だって、僕だよ？他にもっといい人はいくらでも」

朝日奈「私は苗木がいいの！」

苗木「あの…えっと」

朝日奈「そもそも告白してきたの苗木じゃん！、なんでそんなこと聞くの？」

苗木「それは…」チラ

山葉桑「」ソッポムク

苗木「えぇ！？」

朝日奈「ねぇ苗木？これで私たちカップル…なんだよね？」

苗木（どうするんだこの状況！？考えるんだ何か打開策を）

十神「朝日奈、すまんが苗木は俺のものだ」

苗木「十神くん！」

朝日奈「どういうこと？」

十神「実は苗木に魅力があるかどうか気になってな
　　　　　　　　　俺が試しにお前に告るように命令したんだ」

朝日奈「え…？」

苗木（十神くん…自分を犠牲にして事実を明かしてくれるなんて）

朝日奈「じゃあ告白は嘘ってこと？」

十神「あぁそうだ、嘘だ」

朝日奈「…」

苗木「ごめん…朝日奈さん」

朝日奈「なーんだ、嘘か」

朝日奈「しかたないなー、苗木はうん仕方ないね」

朝日奈「…ごめん、ちょっと泳いでくる」ダッ

苗木「朝日奈さん！」

十神「苗木！」

苗木（そうだ、僕が今追ったところで…）

苗木（でもこれで、本当に良かったのか？）

桑田「すまんかった…」

山田「あれは僕にはどうしようもなかったですね」キリ

葉隠「だべ」

苗木「仕方ないよ…まさかOkされると思わなかったし」

十神「俺に感謝するんだな」

苗木「うん、ありがとう」ニコ

十神「」///

葉隠「で、まだくじは残ってるべ？」

苗木「え？まだやるの？」

葉隠「一人だけじゃモテてるかどうかなんてわからないべ」

桑田「確かにそうだな」

山田「さぁ次のくじを引くのです！」

苗木「えー…」

苗木「もう１回だけだよ、もう成功することはないと思うけど…」

桑田「まぁ成功してもまた十神が助けてくれるさ」

苗木「…うん」

苗木「じゃあ引くね」

苗木「えい！」

舞霧セ戦（次は私が…）

苗木「戦刃さん…だね」

戦刃「私もずっと苗木くんが好きでした。結婚してください」スっ

苗木「え？」

男共「え？」

戦刃「」///

戦刃「よ、よろしくね…」

霧切「待ちなさい」

舞園「そうです！これはただ苗木くんがモテるかどうかの実験です！」

セレス「本当の告白ではありませんわ」

戦刃「関係ない！告白は告白」

戦刃「苗木くんは冗談を言うような人じゃない」

苗木「あの…僕、まだ何も言ってないんだけど」

戦刃「ちゃんと通じてるから」//

苗木「あ、うん…」

苗木「十神くんどうしよう」

十神「事情を知っているなら話は早い」

十神「お前ら全員苗木が好きなのか？」

舞園「もちろんです！私は苗木君のために処女をとってあります！」

霧切「苗木くんにだったらこの手袋を外した手を見られても構わないわ」

セレス「苗木くんは私のナイトですの」

戦刃「苗木くんは私に微笑んでくれた」

桑田「」

山田「苗木殿モテモテですな」

葉隠「桑田っちが死んでるべ」

苗木「そんな…みんなおかしいよ」

苗木「僕なんか何もいいところないし、好きになるはずがないんだ」

霧切「それは違うわ！」

霧切「苗木くんあなたの周りにはいつも人がいるの」

戦刃「そして、その周りの人はいつも助けてもらっているんです」

セレス「苗木くんあなたの優しさに」

舞園（あれ、私だけセリフがない）

苗木「僕は何も特別なことはしてないよ、ただ普通にみんなと会話をしているだけだし…」

十神「まだ、わからないのか？」

苗木「え？」

十神「ここにいる人間が皆お前に救われているということだ」

苗木「十神くん…」

山田「こんな気持ちの悪い僕でも普通に接してくれました」

葉隠「俺みたいなバカでもちゃんと相手してくれるべ」

舞園「バカの自覚あったんですね」

葉隠「ひどい…」

桑田「」

苗木「みんな…」

十神「俺もこんな学園退屈で仕方なかったがお前のおかげで楽しめている」

苗木「…うん」

苗木「ありがとう…僕考えを改めるよ！」

苗木「僕はダメなんかじゃない！みんなの役に立っているんだって」

舞園「そうです！だからこの婚姻届にはんこを」

苗木「それは違うよ」

舞園「え？」

苗木「すごく嬉しいよ、僕はみんなに必要とされているんだね」

葉隠「そうだべ！苗木っちは必要だべ！」

戦刃「私も苗木君がいないと…」

霧切「苗木くん私は誰よりもあなたを必要としているの…だから、ね？」

セレス「ナイトは守る役目がありますの、苗木くん私をずっと守ってくださるかしら」

桑田「」

十神「皆の気持ちを知った上で苗木、お前は誰を選ぶんだ？」

苗木「選ぶ？」

十神「みんなを幸せにするそれは無理な話だ、だからお前は選ばなくてはいけない」

苗木（…僕は選ばなくちゃいけない）

苗木（そう、みんなを幸せにするのは無理なんだ）

苗木（誰か一人を…）

苗木（僕は…）

苗木（…）

苗木「僕は…」

一同「」ゴクン

苗木「僕は、十神くんを選ぶよ」

十神「フン、だろうな」

舞園「そんなおかしいです！、だって十神くんは男じゃないですか！」

霧切「そんなかませメガネ、選んだところで何の得にはならないわよ！」

セレス「そうですわ！私のナイトは苗木くんしか…」

戦刃「」キゼツ

十神「誰がかませだ」ゴゴゴ

苗木「僕はそれでも十神くんがいいんだ！」

苗木「みんなには悪いけど…十神くんは僕にとって大切な人だから」///

十神「」///

舞園「そんな…」

十神「そういうわけだ、すまんなこれからも苗木は俺のものだ」

霧切「かませのクセに…」

セレス「もう、どうでもいいですわ」

舞園「そんな、だって私には苗木君しか…」

苗木「みんな…ごめん」

朝日奈「ねぇ苗木が決めたことなんだしさ、認めてあげようよ」

苗木「！？朝日奈さん」

朝日奈「みんなが好きな苗木が選んだんだから、認めてあげようよ」

霧切「…そうね」

セレス「…そうですわね」

舞園「あなたに言われたら返す言葉がありません」

戦刃「うん」

葉隠「いつの間に復活したんだべ」

苗木「朝日奈さん…」

朝日奈「でも苗木、私はあんたのこと諦めないから」

苗木「え？」

朝日奈「十神を選んだって子供が作れるわけじゃないしね」

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ！それじゃあ僕が十神くんのことが好きみたいじゃないか」

十神「え？」

一同「え？」

朝日奈「違うの？」

苗木「確かに十神くんと一緒に居たいのは事実だよ」

苗木「僕に持ってないものを十神くんはいっぱい持ってる」

苗木「でもそれは、憧れの感情なんだ」

十神「」

舞園「来た」

霧切「まだ逆転の」

セレス「可能性は」

戦刃「ある！」

苗木「第一、僕好きな人なんていないしね」

苗木「恋をするなんて考えたこともなかったから」

十神「」

葉隠「今度は十神っちが死んだべ」

苗木「だから、これから探していくよ」

苗木「僕にとっての人生のパートナーを」

舞園「では早速、私の部屋に行きましょう！」

霧切「苗木くん、あとで私の部屋に来てもらっていいかしら？」

セレス「私と、娯楽室で夜の遊びを」

戦刃「私が苗木君の銃口を」

苗木「あはは…」タジタジ

朝日奈「苗木」

苗木「何、朝日奈さん？」

朝日奈「好き」

その後苗木は朝日奈さんと円満な夫婦生活を送ったとさ。
おわり。