1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 01:59:56.06 ID:FyEvytuBO
コナン「ゲーム?いつもの光彦が死ぬやつかwwww?」ポチッ


……。

…………。

…………………。



コナン「………うっ」

コナン「ここは……?」ムクリ



コナン「…どこだ?」ジャラッ


コナン「な、なんだ!?手錠!?」ジャラララジャラ

引用元: 阿笠「出来たぞ、新一!光彦くんとゲームをするスイッチじゃ!」 



名探偵コナン 94 (少年サンデーコミックス)
青山 剛昌
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6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:03:04.71 ID:FyEvytuBO
コナン「それにっ……この臭いは……………血?」クンクン


コナン「ダメだ…何も見えないし…………何も思い出せない…」ゴソゴソ


コナン「いつも身につけている道具もねぇ…くそ!…何がどうして…………」

TV「ザーーッ」

コナン「!」

仮面男『やあ工藤新一、ゲームをしよう』

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:07:18.00 ID:FyEvytuBO
コナン「工藤新一だと?俺の正体を…知ってる……?」

仮面男『そうだ、私は君の正体を知っている』

仮面男『君が何故子供の姿でいるのか、その姿にした人物が誰かということも』

コナン「……まさか!」キョロキョロ

コナン「黒の組織の仕業か!」

仮面男『生憎私は君が推理するような人物ではない』

仮面男『ただ君をよく知っている』

コナン「俺を知っている?博士?灰原か!?」

仮面男『君とゲームをする前に君に知って欲しいことがある』

仮面男『よく目を凝らしこの部屋の隅々を見渡せ』

コナン「この部屋を…?」キョロキョロ

コナン「…」キョロキョロ


コナン「……ああ……そんな……………」

コナン「博士!!!博士ぇ!!!!!」ジャラジャラジャラッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:12:19.33 ID:FyEvytuBO
仮面男『そうだ、そこに横たわっている老人が誰だかわかるな?』
仮面男『―阿笠博士だ』

コナン「お前ェ!!博士にっ…!!!博士に何をっ!!!」ジャラッジャラッ

仮面男『彼の撃ち抜かれたこめかみ、流している血、そして彼の手に握られている拳銃が何を意味しているのか、君ほどの名探偵なら瞬時に理解できるはずだ』

コナン「くっ……!」

仮面男『そこで君にはまずこの部屋から脱出して欲しい』

仮面男『ヒントは君自身の身体にある』

仮面男『君に与えられた時間は10分だ』

仮面男『ヒントを頼りに、この部屋を脱出するか?時間が来ればこの部屋からは二度と出られないぞ』

仮面男『それでは……』


仮面男『ゲームスタートだ』ブツン

TV『ザーーー』

00:10:00 ピッ
00:09:59 ピッ
00:09:58 ピッ

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:18:01.27 ID:FyEvytuBO
コナン「くっそ…!!こんの手錠っ…!!!!外れろっ!!外れろよ!!!」ジャラジャラガチャガチャ!

コナン「博士ぇ!!返事してくれよ!!博士!!」ガチャガチャ!



コナン「フゥッ…フゥッ…」

コナン「落ち着け…工藤新一……冷静になれ………」

コナン「この手錠は…パイプに繋がってるのか…」ガチャガチャ

コナン「パイプを折ることは出来そうもない」ガン!ガン!

コナン「ハァ、扉は…一つ……か」

コナン「…まずはこの手錠から抜け出さねーと…」

チラッ

コナン「博士……本当に死んでるのか……何で…自殺なんて…」


コナン「……ん?」

コナン「博士が左手に持ってるのは何だ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:20:24.51 ID:FyEvytuBO
コナン「よ、よし…」グイ…グイ

コナン「なん…とか…届く……」グイッ…ピト…

コナン「…まだ少し温かいな」

コナン「脈は…………ない…博士…何で…」



コナン「……それよりも…!」グイッ

コナン「こ、これは?」

コナン「テープレコーダー…?…よ、よし」ポチッ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:22:15.55 ID:FyEvytuBO
ザッ…ザー

テレコ『やあ阿笠博士、ゲームをしよう』

コナン「さっきの奴だ!」

テレコ『君は数々の発明品で身近な人間を驚かしてきたがその殆どはガラクタだ』

テレコ『時として君のガラクタは人を傷つける凶器となりうる』

テレコ『そこに手錠に繋がれ眠っている少年は君の凶器を上手く使い分け多くの事件を解決したな』

テレコ『そこで君には凶器そのものを与えた』

テレコ『私は君がその凶器をどう使うか知りたい』

テレコ『彼を殺し、この部屋を出る鍵を見つけ出すか?それとも…』

テレコ『ゲームスタートだ』ブツッ

コナン「それで博士は…自分の頭を……?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:26:31.36 ID:FyEvytuBO
コナン「だがどういうことだ?何故博士は俺を殺さなきゃならなかったんだ…?」

コナン「拳銃の使い道が自分を撃つだなんて…」


―ヒントは君自身の身体にある―
―彼を殺し、この部屋を出る鍵を見つけ出すか?それとも…―

コナン「俺の身体…の中………?」

コナン「そんな…」バッ

コナン「どこだ…?どこだ?くそっ…!」バッ

コナン「どこに隠した畜生!!」バッ

コナン「どこだよくそ野郎……」ゴソゴソ

キラッ

コナン「…?」

コナン「博士の身体の下に…まだ何かあるぞ…?」

コナン「よ、よーし」ズリッ…ズリッ…

コナン「レントゲン写真みたいだぞ…」ズリッ…ズリッ…

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:29:26.99 ID:FyEvytuBO
コナン「これは…」ペラッ


コナン「骨盤のレントゲン写真か…?男のだな」

コナン「…うーん…うっすら見えるのは………」


コナン「えぇ…嘘だろおい…」ヒヤッ




コナン「鍵じゃねーかバーロー!!!!」


コナン「もしかして俺のケツに………ケツの中に…………」ムズムズ
コナン「あるよこれ!!!」

00:05:24 ピッ
00:05:23 ピッ
00:05:22 ピッ

コナン「あがが…もう時間がない…」アタフタ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:32:57.34 ID:FyEvytuBO
コナン「は、博士は…俺のケツから鍵を取り出すのが嫌で…それで……」


コナン「俺不憫すぎるだろうよ……」グスン


コナン「悔やんでも仕方ねぇ…取り出すぞ…!!」ゴクッ


コナン「……」ズブッ


コナン「……!!!!」


コナン「フンギギッ…!!!」ググッ…

コナン「あががっ……!!!」ズブズブッ



00:03:58 ピッ
00:03:57 ピッ
00:03:56 ピッ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:37:04.47 ID:FyEvytuBO
00:02:15 ピッ
00:02:14 ピッ
00:02:13 ピッ


コナン「ハア…ハア…」


コナン「だめだ!!どっかでつっかえてる…!!!それに…いてぇよ……」ズキズキ…



コナン「クソッ……」

コナン「時間がねぇ…根性だ…」

コナン「根性だああああ!!!!」ズボボボバブ



コナン「あっ、あっ、あっ、」ギュルルル

コナン「あっふうぅう!!」ドババババチャリーン

コナン「で、出た!!」

00:01:12 ピッ
00:01:11 ピッ
00:01:10 ピッ

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:41:41.71 ID:FyEvytuBO
コナン「急げ…!!」ガチャガチャ

コナン「よし!外れた!!」


コナン「博士…!博士…!!」ユサユサ

コナン「ダメか……」

コナン「拳銃は…弾が一発だけだったみたいだな………」

コナン「……博士ぇ…」

00:00:25 ピッ
00:00:24 ピッ
00:00:23 ピッ

コナン「……ごめんな博士、時間がねぇんだ…必ず博士の…ことは迎えに来てやるからよ…」

コナン「じゃあな…」タタッ

コナン「この扉は…」ガゴンッ

コナン「開いた……」ギギィ…

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:44:41.10 ID:FyEvytuBO
バチッ…バチッ…

コナン「薄気味悪い廊下だ…」ギィッ…バタンッ

コナン「!!」ガチャガチャ

コナン「……後戻りはできねぇってか…」

コナン「くそっ…進むぜ……」カツーン…カツーン…


………。


コナン「長い廊下だな…なにかの建物か…」カツーン…カツーン…

コナン「…!」

コナン「扉だ…」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:50:10.70 ID:FyEvytuBO
貼紙『お前は工藤新一か?江戸川コナンか?』

コナン「…なんだこの貼紙?」ビリビリ

コナン「……ふざけやがって」ギイイイ


コナン「こっ…この部屋は……!?」


コナン「2つの扉…??」キョロキョロ
コナン「テープレコーダーだ……」ポチッ

ザッザー…

テレコ『やあ工藤新一、辿り着いたか』

テレコ『阿笠博士も一緒かね?フフフ』

コナン「てめぇ…!!」

テレコ『君は2つの扉を目にして何を感じている?どちらかが正しい扉でどちらかが罠、そう思ったかね?』


テレコ『その扉の先の道はどちらに進んでも同じ場所にたどり着く』

テレコ『だか両方の扉の先にも君の欲しがるモノがある』

テレコ『扉の窓から何が見える?』

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 02:57:56.99 ID:FyEvytuBO
コナン「また廊下が続いてる……お…あれは………ガラスケースか?ガラスケースに何か入ってる…」

コナン「右の扉は…試験官か?試験官に入った薬?」




コナン「こっちのケースには…俺の道具…!!麻酔銃…!!変声器にキック力増強シューズまで…」

テレコ『そうだ、左の扉を進めば君の事件解決や犯人逮捕を助けてきた道具が全て揃っている、ボイスレコチェンジャーまでな…』

テレコ『それでは右の扉にある試験官には何が入っているのか?』

テレコ『あれは君の身体を工藤新一の身体へ戻す薬だ』

コナン「何!!?」

テレコ『この扉を進んだ先は同じ場所だが通れるのは片方だけだ』

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:06:00.87 ID:FyEvytuBO
>>45
試験官はミス、試験管で


テレコ『どちらかの扉を開けば片方は仕掛けられた装置が起動しガラスケースは粉々になる』

テレコ『君は工藤新一に戻り、この先を高校生の頭脳、高校生の身体で乗り越えるか?』

テレコ『それとも江戸川コナンとして君の足りない手足となる道具と共にゲームを乗り越えてみせるか?』


コナン「ヘヘッ…そんなの…決まってるじゃねーか…」

コナン「信用出来ない薬なんかよりもよ……事件や危険を乗り越えてきた道具のほうが……」

テレコ『最後に…』


テレコ『2つの扉の奥には毛利蘭がいる』

コナン「!!!!!!」


テレコ『ゲームスタートだ』ブツッ
00:10:00 ピッ
00:09:59 ピッ
00:09:58 ピッ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:11:56.31 ID:FyEvytuBO
……。


蘭「かれこれ私、何時間ここにいるんだろう……………」


蘭「扉は3つあるのにどれも開いてくれないし…」

蘭「それに…あのタイマーずっと10分で止まってる…?」


蘭「明日は和葉ちゃん達が来るって……」

00:10:00 ピッ
00:09:59 ピッ
00:09:58 ピッ

蘭「う、動いた?」

…ゴォン…

蘭「!!」ビクウッ

蘭「……何、今の音…爆発…?や、やだぁ…ハハ、まさかね~!」

ヒタ…ヒタ…ヒタ…

蘭「ヒッ…あ、足音!?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:14:12.73 ID:FyEvytuBO
蘭「左の扉から…音がするわ…」ガクガクブルブル

ヒタ…ヒタ…ヒタピタッ

蘭(扉の前で…止まった?)ドキィ

ガチャッ

蘭(や、やだ~!!!)ガクガクブルブル

ギイイイ

蘭「きゃ……えっ!!!???っ」




蘭「し、新………一?」


新一「よお、蘭」

蘭「新一ィイイィ!!!」ガバッ

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:18:32.36 ID:FyEvytuBO
新一「おいおい、くっつくんじゃねーよ///」ブラブラ

蘭「ずっと一人で閉じ込められて…!!心配してたんだよぉっ…」ボロボロ

新一「な、泣くんじゃねーってバーロ///」ブラブラ

蘭「また何かの事件に巻き込まれたのかなって…お父さんも…!コナンくんや園子もいないし…」ボロボロ

蘭「っ…そんなことより!!」バッ

新一「お、おう?」ブラン…

蘭「な、なんで裸なのよぅ///…?」

新一「あ、あ~あこれにはふっかい分けがあってよぉ~///」アセアセッブラブラ

新一「…ど、どうやら事件に巻き込まれたみてぇだ」キッパリ

蘭「も、もぉ///…」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:24:19.88 ID:FyEvytuBO
蘭「今度は何の事件なのよぉ?」

新一「な、なんとかゲームに勝てば生き残れるみてぇでさ~…」

新一(奴が何をしてぇかわかんねーけど薬は本物だったしな…)

蘭「ゲーム?勝つ?何言ってんの?」

蘭「今の新一見てるとゲームに負けたみたいだけど…!?」ギロッ


新一「そ、そんなに見んなよらぁ~ん///」アセアセッ


新一「とっ取り合えずこの部屋にも何かヒントがあるはずなんだ、探そう」ブラブラ


蘭「う、上着」

新一「ん?」

蘭「上着貸して上げるから前くらい隠してくれる///…?」ヌギヌギ

新一「おう///」ブラ…ブラ…

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:31:07.59 ID:FyEvytuBO
00:05:49 ピッ
00:05:48 ピッ
00:05:47 ピッ

蘭「えぇ!?監視されてるですってぇ!!?」

新一「ああ、さっきこの部屋に来る前にテープレコーダーを聞いてな、終わったらタイマーの時間が減り始めた」

新一「俺がテープレコーダーを聞くのを確認してから、誰かがタイマーを作動させたんだ…」

蘭「じゃ、じゃあ…新一の裸も……」ゴニョゴニョ


蘭「そ、それにしても随分簡単なゲームだったのね」

蘭「あのタイマーが動いてから直ぐに新一が来たし」

新一「…あ、ああ…そうだな…」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:36:47.45 ID:FyEvytuBO
新一「それにしてもこの部屋にある扉は3つ…2つは俺が来た道に繋がってるから意味がないし…」

新一「残る一つは向かいのこの扉だけど……なんだこの穴?鍵穴?にしては丸過ぎるし…なんで20個もあるんだ……?」

蘭「…私、この部屋に数時間もいるけど本当に何も無いわよ……あるのは3つの扉だけ…」

蘭「新一が来た扉も開かなくなっちゃったし…」

蘭「本当にここから出られるの…?」

00:00:02 ピッ
00:00:01 ピッ
00:00:00 ピッ

ビーッ!ビーッ!ビーッ!

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:39:37.01 ID:FyEvytuBO
新一「さっきのタイマーか!?」バッ

00:09:59 ピッ
00:09:58 ピッ
00:09:57 ピッ

新一「またスタートした…?」

ガコン!ガシャンガシャン!

蘭「キャッ!!」

新一「蘭!?大丈夫か!?」

蘭「う、うん…」

新一「これは…ノコギリと……テープレコーダー…どこから?」

蘭「そこのタイルが崩れて…」

新一「……」ポチッ

ザッザー…

テレコ『やあ工藤新一、ゲームをしよう』

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:42:48.48 ID:FyEvytuBO
テレコ『そこには工藤新一の他に毛利蘭がいるな?……江戸川コナンもいるかね?』

蘭「…コナンくん!?コナンくんもいるの!!!??

新一「静かにしろ!!」

テレコ『そこに誰がいるかはさておき、20が示すモノがその扉を開く唯一の鍵だ』

テレコ『扉を開くためにはその20の代償が必要だ』

テレコ『代償を捧げなければその扉は開かない、時間がきても同じことだ』

テレコ『ヒントは……君達の身体にある』


テレコ『それではゲームスタートだ』ブツッ

新一「……!!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:45:58.01 ID:FyEvytuBO
蘭「ねぇ…どういうこと?代償って…」

新一「20…代償…鍵…」ブツブツ

蘭「ねぇ、新一!何ブツブツ言ってんのよ!何なの?ゲームって!コナンくんは!!!!」

新一「蘭!!ノコギリよこせ!!」

蘭「…っ!」ビクッ

蘭「ああ…はい…それで……コナンくんは…」

新一「こういうことだ…!!!!」ザクッ!

蘭「きゃっ…!!いや、何してるの…!!」

新一「うぐあっ…!!」ゴリゴリブチュ…

蘭「いやっ…新一止めて!!!」ガバッ

新一「あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」ボロッ…

蘭「キャアアアアアアア!!!」

新一「一本目だ…」ズポッ…カシャーン

新一「…『指』か……」

新一「っ!!!」ザクッ!

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:48:59.33 ID:FyEvytuBO
蘭「新一ィイイィ!!もう止めて!!!血がっ…!!血がっ!!!」ブルブル

新一「ヘヘッ…2本目だ…」ズポッ…カシャーン

蘭「そんな…どうかしちゃったの…!?」ガシッ

新一「離せ…!!離せよ!!」ジタバタ

蘭「ダメよ!!やめるまで離さない…!!!」ググッ

新一「はなせよ!!!」バッ

蘭「きゃあっ」ドサッ

新一「これはなァ!!うぐっ…」ザクッ

新一「こういうゲームなんだよ!!!ぐあっ…!」ゴリゴリ…

蘭「…またゲームって!!それにっ…コナンくん……!!」

新一「あのボウズは死んだんだ!!!!」ザクッ…ボロン…

蘭「!!!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:52:21.16 ID:FyEvytuBO
蘭「…そんな!!」

新一「阿笠博士も死んだ!!!!……こいつは…このゲームに勝つ為には……こうしないとダメなんだ…お前を…守るんだ……!」ズポッ…カシャーン

蘭「……」

新一「クソッ…左手の指が2本になっちまった…おい蘭、右手切るの手伝っ…」


蘭「…びぃ゙っ゙」ボキッ

新一「蘭…!?」

蘭「アハハ…新一ィ……私指折れちゃった………」プラン…

新一「お前……」

蘭「だから…ね?この指、切り取ってよ……」ブルブル

新一「………分かっ…たよ…………でも痛いぞ?」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:54:01.07 ID:FyEvytuBO
蘭「いいの…二人で出るためだもん…新一だけが痛い思いしてちゃバチ当たっちゃうから……」

新一「いくぞ…」ザクッ

蘭「ん゙ん゙ん゙ん゙!!!!!!」ゴリゴリボロンブチャッ

新一「よ、4本目だ…」ズポッ…カシャーン

新一「よし…!蘭の指でもイケたみてぇだ…!も、もう残りは俺がやるから……!!!」

ボキッ…ボキッ!

新一「!!?」

蘭「あたしも…左…………手の指もう2本しか残っ…てない………よ?」ズキズキ

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:56:15.69 ID:FyEvytuBO
新一「お前…!!」

蘭「そう………いうゲーム…なん…だよね?」

新一「蘭…」

蘭「だったら私も協力するから……新一だけが…!!私を守ろうとしないでっ……!!」

新一「あ…で、でも…」

蘭「だから同じ分だけ…!!」

新一「!?」

蘭「同じ分だけ指切ろうよ…!!足も…………ね?」ニコッ


新一「分かったよ……」

蘭「早くして…時間が無いわ……」

00:03:42 ピッ
00:03:41 ピッ
00:03:40 ピッ

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 03:59:18.27 ID:FyEvytuBO
00:00:34 ピッ
00:00:33 ピッ
00:00:32 ピッ

新一「くぅっ…やっぱ……足の指は入りずれぇな……!」グリグリ

蘭「もう時間も指も無いわ…!!お互い…利き手以外の指は全滅だし……!!足の指も…数本しか……!!」ズキズキ

新一「くっ…そ入れよ…!!最後の一本!!!」グリグリズポッ…カシャーン!

新一「入った!!!」

ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガゴン!!

ギイイイ…

新一「ひ、開いた……!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:04:13.82 ID:FyEvytuBO
蘭「」フラッ…

新一「蘭!?」ガシッ

蘭「ご、ごめん…ちょっと……血を流し過ぎちゃったかもしれない……」

新一「大丈夫だ…俺がついてるから……うわっ…!!」ズキズキッ

蘭「あ、歩けるから…大丈夫……」ズルッ…ズルッ…

蘭「………ふふっ」ズルッ…ズルッ…

新一「な、何笑ってんだよ…」ズルッ…ズルッ…

蘭「お互い…右手…残したのはいいけど………手…繋げないね…」

新一「笑えねぇよ…バーロ…」ズルッ…ズルッ…

蘭「ピアノも……弾けないや……」ズルッ…ズルッ…

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:09:21.40 ID:FyEvytuBO
ズルッ…ズルッ…

ズルッ…ズルッ…


新一「扉だ…」ズルッ…

蘭「また…痛い思いをしなきゃならない…の…?」

新一「さあな…?」ギギィ…カラン

カラカラカラ…ピンッ

00:10:00 ピッ
00:09:59 ピッ
00:09:58 ピッ



新一&蘭「「!!」」

新一&蘭「「服部!!!」くん!!!!」

服部「~~~~!!!」バンバン!

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:18:36.39 ID:FyEvytuBO
新一「こ、これは…かなり分厚い……防弾ガラスか…?ドアになってる……あっちからは開かない……それとも鍵が……」ドアノブニギッ

服部「~~~~!!!」

蘭「待って新一ィ!!!」

新一「な、なんだ…!!!」ビクッ


蘭「こ、これっ…!!」


壁『速まればどちらか失う』


新一「…どちらか失う……?」

蘭「…こっちの部屋に」

新一「どうした?」

蘭「あ、あれ…」



新一「玄太!?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:23:22.85 ID:FyEvytuBO
新一「おい玄太ァ!!何寝てんだァ!!起きろォ!!!」バンバン!

新一「…だ、ダメだ!!こっちも聞こえちゃいねぇ…!!でも…このドアは………開けても…いい……のか……?」

新一「わからねぇ……!!クソッ!!!」バンッ!

蘭「…どうするの新一?」

新一「ダメなんだ…このゲームは………」

新一「さっきも………2つの扉が………っ!!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:26:57.39 ID:FyEvytuBO
蘭「2つの扉!!さっき新一が来た扉のことよね!!?」

新一「そうだ…!恐らくこのゲームは…!!片方しか救えない……!!」

蘭「……そんな!!」

新一「まずは…ゲームの指示を聞くんだ……!!テープレコーダーを探せ!!」

蘭「ええ…」

新一「急げ!タイマーはすでに作動してる…!!」


服部「~~~~!!!」バンバン

玄太「」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:36:10.87 ID:FyEvytuBO
新一「…!!…あったぞ!!」ポチッ

ザッザーーー

テレコ『やあ工藤新一、ゲームをしよう』

テレコ『そこに見える2つの部屋の部屋のそれぞれに君の友人がいるな?彼らは君と同い年だ…』

蘭「同い年って…玄太くんは小学生よ……!?」

新一「…蘭…黙れ……!」

テレコ『そこで君には友人の優先順位を問いたい』

テレコ『その為には彼等の声に耳を傾けろ』

テレコ『しかし気をつけろ、時間が来ればどの扉も開かなくなる』


テレコ『もっとも、2つの部屋を素通りして先を急ぐのも選択肢の一つではあるがね…』




テレコ『ゲームスタートだ』ブツッ

00:08:35 ピッ
00:08:34 ピッ
00:08:33 ピッ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:38:40.80 ID:FyEvytuBO
新一「言った通りだろ…」

蘭「ど、どうするのよ……」

新一「助けられるのは一人だけだ………でも…」

蘭「でも…?」

新一「玄太は既に死んでいる可能性がある…」

蘭「!!」

新一「玄太を助けたとして……玄太が死んでいたら服部は無駄死にだ……」

新一「時間ギリギリまで待っても玄太が起きなかったら……服部を助けよう…」

蘭「え、えぇ…」



服部「何話してるんや!!!!はよ開けろ!!!工藤ォ!!同時や…!!二人同時に開けるんや…!!!」バンバン!

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:42:13.75 ID:FyEvytuBO
1時間前―。

服部「全く…ここはどこなんや…」

服部「こんなけったいなガラスの部屋に閉じ込めおって……唯一のドアはこちら側から開きそうにない……」バンバン!

服部「ドアの外はきったない部屋にこれまたドア……なんやねん」

服部「しっかし…ここに来る前が思い出せへんなぁ…」

服部「和葉と工藤らのとこ行こうゆうて東京来たとこまでは覚えてるんやけどなぁ…」

プツン…ザザッ…ザザー

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:43:50.50 ID:FyEvytuBO
スピーカー『やあ服部平次、ゲームをしよう』

服部「お、なんか聞こえるで…どっかにスピーカーでもあるんか…?」

服部「それにしてもゲームて…ハハ……それどころやないわい!!!」壁ドンッ

スピカー『君のガールフレンドの居場所を、私は知っている』

服部「!」

スピカー『この建物のどこかに閉じ込めた、救い出すためにはゲームをするのだ』

服部「なんやてぇ!?和葉はどこやぁ!!!オイコラァ!!!」壁ドン

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:47:15.75 ID:FyEvytuBO
スピカー『この防弾ガラス張りの部屋の出口は内側からは開かないが外側からは容易に開けられる』

スピカー『君をこの部屋を出す鍵となる人物は君のよきライバルでありよき友人だ』

服部「!!…工藤か!」

スピカー『だがここにいるのは君だけでない』

スピカー『ぶ厚い壁で隔たれ君の目には見えないが、隣の部屋には君の半分も生きていない少年が眠っている』


服部「な、何やて…」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:49:57.27 ID:FyEvytuBO
スピカー『しかし安心しろ、君達二人を天秤にかけるというのは間違っていないが…君達二人をこの部屋から出す道はある』

服部「!」

スピカー『ここにくる人物にはその人物にとっての友人の優先順位を問う』

スピカー『しかしその人物にとって友人の優先順位がなければ彼は君達を同時に助け出したいと思うはずだ』

スピカー『そうだ、君はどうにかしてこの扉を同時に開けさせなければならない』

スピカー『しかしどちらかの扉が先に開かれると片方の扉は永遠に開かれることはない』

スピカー『さあ考えろ、君は3人の命運を握っている』

スピカー『ゲームスタートだ』プツン…

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:55:09.10 ID:FyEvytuBO

服部「どういうことや…!?隣にも…おるやて?」

ドンドン!

服部「おい!!隣に誰かいるなら返事せぇ!!」ドンドン!




服部「チッ…でも同時になんて……開けれるんか…?」


服部「………和葉ァ」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 04:58:41.73 ID:FyEvytuBO
00:04:00 ピッ
00:03:59 ピッ
00:03:58 ピッ

服部「はよ開けぇや!!工藤!!何を待ってるんや!!!」バンバン!

新一「玄太…目覚めねぇな……」

蘭「ええ……それにしても…服部くん、ずっと何か怒鳴ってる…」

新一「ああ…アイツの位置からは……玄太が見えてないからな…」


新一(服部……お前まさかな…)

服部「アッカン…!!あいつにはやっぱ聞こえてへん…!!!」ドン!

服部「一人で来たらどないしよ思たけど……!!二人いるやないか…!!!!」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:04:56.35 ID:FyEvytuBO
服部「何でや…!!声が聞こえへんにしても…アイツなら…!!工藤なら…!!友達なら同時に助けるて考えるやろ……!!!」

服部「それともさっき聞いてたテープレコーダーに何か吹き込まれたんか!!?」

服部「アカン…!!このままやと誰も救えへん…!!」


蘭「ねぇ新一ィ…やっぱい服部くんおかしいよ……」

蘭「それに…」

新一「……」スッ

蘭「し、新一?」

新一「服部が伝えようとしてること……何とか解読………いや!推理してみる…!」

服部「おっ、工藤!!気付いたか!?」

服部「そ、そうや!!口パクで伝えるんや!!!い、いくで…」すぅ

新一「…!」

新一(やはり何か伝えようとしている!?)

服部「ど・う・じ・に・ひ・ら・け」パクパク

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:10:00.78 ID:FyEvytuBO
新一「じょ、上手に開け…?ち、違う…」

服部「そ、そや…!ジェスチャーで…!」クイックイッ

新一「隣…?と一緒に…?」クイックイッ

服部「つ、伝わってる!もうちょい!!」クネックネッ


蘭「し、新一!!」

新一「待て、蘭!!服部が何かを伝えようとしてる!!!!」

蘭「新一!!玄太くんが!!!」

新一「服部が…えっ…玄太?」

蘭「動いてるの!!」

新一「な、何!?」

服部「おい工藤どこ行くねん!!!!」

服部(隣のボウズが目ぇ覚ましたんか!!??最悪や!!)

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:12:41.17 ID:FyEvytuBO
服部(せやかて、隣のボウズが何か伝えてくれるかもしれん……!!)

服部「じ、時間は…!?」バッ

00:00:47 ピッ
00:00:46 ピッ
00:00:45 ピッ

服部(ダメやーー!!時間があらへん!!!!あ、あの姉ちゃんならガキを助けるゆうて…!!)


服部「い、いやや!!工藤ォ!!俺や!!俺の扉を開けてくれぇ!!!」バンバン!

玄太「ムニャムニャ…」モゾッ

蘭「やっぱり動いた!!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:16:26.18 ID:FyEvytuBO
新一(ど、どうする…!?時間間際まで玄太が生きているか確認するつもりではいたが…!!)

新一(俺は…2人を天秤にかけるくらいなら……!!玄太に目を覚まさないでくれと思っていた…この先のっ…ゲームを有利に進めるためにも…!!)

新一(こんな時にっ…!!俺はっ!!)

新一「くそぉお!!!」

蘭「ね、ねえ…これ……もしかして2人とも助けられないかしら…?」

新一「!?」

新一「そ、それだ!!!!一か八か、いや…!!間違いない!!同時だ!!!」

蘭「分かったわ!!!」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:20:18.38 ID:FyEvytuBO
00:00:27 ピッ
00:00:26 ピッ
00:00:25 ピッ

新一「蘭は玄太!俺は服部のドアを…!!」


服部「お、おお工藤…!お、俺を助けてくれるんか!?それとも気付いたんか!?」

新一「(とびっきりのキメ顔で)」コクリ

服部「ああ…工藤ぉ…!!」フルフル

新一「蘭!!せーので行くぞ!!!」

蘭「分かったわ!!」

新一「いくぞ!!!」

新一&蘭「「せーの!!!」」ガチャッズルッ




新一(あああ指無い方の手だったああああああああ!!!!!!!!!!!!)ガシャコーーン!!(鍵の閉まる音)

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:23:19.19 ID:FyEvytuBO
00:00:19 ピッ
00:00:18 ピッ
00:00:18

蘭「タイマーが…止まった……」

新一「あ…あ…」

服部「く、工藤くん…?タイマー………止まってんで…?」ガチャガチャ

蘭「こっちは開いたわ!新一…?…!!」

蘭「も、もしかして私が早かったの!??」アセアセッ

服部「お、おい…工藤ォ…お前………ナメてるんか…」ビキビキ…

服部「俺がお前の危機どれだけ救ったった思てんねん……」ワナワナ

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:25:31.85 ID:FyEvytuBO
服部「~~~~~!!!!」バンバン

新一「……」

蘭「…私……玄太くんの様子を見てくるわ…」タタタ


服部「工藤ォオオオオオ!!!!!!!!」

服部「死んでまえ!!!!!」


新一「…わりぃけど、お前が何言ってるのか…分かんねえ………聞こえねぇから…」プイッ



服部「~~~~~!!!!!」バンバン

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:28:08.06 ID:FyEvytuBO
新一「おい、起きろ」ペチペチ

玄太「う…うな重食いてぇ…ぞ」スヤスヤ

蘭「ね、寝てるだけみたいね(笑)…服部くんは?」

新一「あいつは……もういいんだ………何か悪口言ってきたし」

蘭「そう……」

新一「玄太を起こして…先に進もう…」

新一「アイツ頭がおかしくなってたんだよ、多分…俺らが来る前から……」

蘭「……」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:31:16.03 ID:FyEvytuBO
モニタールーム―。


光彦「服部さん……残念ですね」


光彦「それにしてもコナンくん………今は工藤新一くんと呼ぶべきですか……」


光彦「こんな残酷な人始めてです…」


光彦「次のゲームが終わればいよいよ僕の出番ですか…」


光彦「次のゲームしだいで…玄太くんや歩美ちゃん、灰原さんに会えるか決まるんですけど、コナンくんがこの調子では……困ったもんですねぇ…」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:34:49.55 ID:FyEvytuBO
玄太「う、うわわ…なんで指ねぇんだよ…!」オロオロ

玄太「そっちの兄ちゃんは裸だしよ!!……俺が寝てる間に食っちまったのか…??」

新一「バーロ、んなわけねぇだろ」

蘭「………」

新一「さあ行くぞ…」

蘭「うん…」

新一「どうした浮かない顔して?…まあそりゃそうだけど……」

蘭「本当に服部くん助けられなかったのかな…?」

新一「………」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:37:12.89 ID:FyEvytuBO
蘭「私…人の命を天秤にかけるようなことしてて……いいの?」

新一「…待てよ蘭」

蘭「私もう…耐えられないよ…」グスン

新一「待てって、まだ服部は死んじゃいねーだろ?」

服部「~~~~!!!!」バンバン!

新一「それに阿笠博士は自分で死を選んだんだぜ?ここから出れたら服部のことも助けに来よう」

蘭「…でも……!!コナンくんのことは…!!」

新一「もういい、いくぞ!!」ガシッ

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:40:57.63 ID:FyEvytuBO
蘭「わ、わかったわよ…もう大丈夫だから、…」

新一「…」」ドクンッ

新一「…?」ヨロ

蘭「どうしたのよ新一、あれだけ息巻いておいて」

新一「いや、何もない…(まさかな?)」

玄太「そんなことより俺は腹減ったぞ…」グゥ~

蘭「こんな状況なのに玄太くんたら~!」ペシペシ

玄太「うわっ!!ねぇ指で触るんじゃねぇよ!!」

蘭「こらぁ~(笑)」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:43:40.65 ID:FyEvytuBO
ギュイイ…イイイ…

玄太「お?なんか聞こえっぞ?」

蘭「あら本当?」ズルッ…ズルッ

新一「…っ!」ドクンッ

新一(やべえ…!!気のせいじゃねぇ……!!)ドクンッ

蘭「ねぇ新一?玄太くんが何か聞こえるって…」

新一「ハア…ハア…」ドクンッ

蘭「新一?」

ギュイイイイイイイイイイイ

玄太「やっぱ何か聞こえっぞ!」ドスドスドス

蘭「あ?…げ、玄太くん?」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:49:16.00 ID:FyEvytuBO
新一「い、行け…!!玄太を…追いかけろ……!!」ドクンッ…ドクンッ

蘭「で、でも…!体が…すごく熱いよ……!!」

新一「い、いいんだ…ゼェ…俺の……ことは…ゼェ…うっ」ドクンッ…シュウウウ

蘭「……」
蘭「ね、ねぇ…一つ聞いていい…?」

新一「何…だよ…」シュウウウ

蘭「新一って……いつから玄太くんと友達だったの…?」ポロッ

蘭「それに…コナンくんは?」ポロポロ

蘭「もう…ごまかさなくていいよ……」ポロポロ

新一(そ、そうだ!!言わなきゃ…!言うんだ…!!コナンは俺で…!!俺はお前のことが…!!!)シュウウウ

新一「あ…ゼェ…俺…ゼェ…ゼェ」シュウウウ

蘭「い、いいの…!言わなくていいよ…!!」ポロポロ

新一(お前のことが…!!!)パクパク

蘭「わ、私先に行くね!玄太くんが心配だもんね…!!新一の友達だもん!!」ズルズル…

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:51:44.14 ID:FyEvytuBO
新一(声が…声が出ねぇ…!!!)シュウウウウウウ

新一(だ、ダメだ…!!今戻ったら……!!蘭を!…ま…守れ…!!)ドックンドックンドックンドックンドックン

シュウウウウウウウ…


ギュイイイイイ

玄太「この部屋からだ!!」ガチャッ

玄太「うぉおっ!!歩美!?灰原!?」

蘭「玄太くん!!勝手に先に進んだら危な…!!!」

蘭「あ、あれは…?」

歩美「うえーん!!うえーん!!」ボロボロ

灰原「小嶋くん!!来ちゃだめよ!!!」

玄太「で、でもよー…おめぇら縛られてっし…ここ泳げば助けにいけっしよ…」

灰原「だからダメなのよ!!!この液体は硫酸よ!!!」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:55:59.52 ID:FyEvytuBO
蘭「そんな…そ、それにあの機械は…?」

ギュイイイイイイイイン!!!

蘭(大きなパイプの中で……大きな刃物が…あれは…ミンチ肉をつくる機械に似てるわ…)

蘭(そ、そんなことよりもテープレコーダーよ……)キョロキョロ

蘭「あったわ!」ポチッ

ザッザー

テレコ『やあ工藤新一、ゲームをしよう』

テレコ『早速だが君には命をかけて貰う』

テレコ『君は命の重さをどう考えている?君はきっと命の重さは計れないと綺麗事を言うだろうな』
テレコ『しかし今からやって貰うゲームは誰かが命を落とすだろう』

テレコ『しかし場合に寄っては一つの命で2つの命を救うことができる』

テレコ『天秤にかけられた2人の少女を見ろ…!!』

蘭「…」ゴクリ

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 05:59:48.55 ID:FyEvytuBO
テレコ『あの機械は見た目通り巨大な天秤だ…』

テレコ『しかし見てみろ、彼女達が乗った皿は彼女達の重みで傾き、硫酸の海に半分浸かっている』
テレコ『皿が溶ければ彼女達も同じことだ』

テレコ『もう片方の皿が見えるか?その皿に繋がるパイプが何を意味するかもわかるな?』

テレコ『彼女達の体重を越す者がミキサーの通路を通ればパイプを伝わり皿に注がれる…血と肉となってな』

蘭「…そんな」

テレコ『さあ工藤新一、選択の時だ!命を差し出すか?それとも2つの命を硫酸に沈めるか?』


テレコ『ゲームスタートだ!!』

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:02:20.03 ID:FyEvytuBO
歩美「えぇーん!えぇーん!」シクシク

灰原「………」ジュウウウ…


玄太「お、おい…ねーちゃん…どうすんだよぉ…」オロオロ

蘭「……」

蘭(新一がいればきっと…自分が行くって言い出すんだろうなぁ……)

蘭(子供達の誰かが死ぬなんてことは私も新一も望んでいないし…)

蘭(やっぱり私が…犠牲になるしかないのね…)ズルッ…ズルッ…

玄太「お、おいぃ…あ、危ねぇよその機械は…」オロオロ

蘭「い、いいのよ…玄太くん……新一が来たら…伝えて頂戴……私………」

ギュイイイイイイイイイイイイン

蘭「」ドキドキ

ガチャッ

コナン「らぁーーーーーん!!!!!」

蘭(コ、コナンくん!!?)

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:20:35.52 ID:FyEvytuBO
歩美「えっ…?コナンくん!?」パアァ

灰原(やっと来たわね……!!)
コナン「危ねぇ、蘭!!その機械から離れろ!!!」ダ、ダダ

蘭「こらぁ…また呼び捨てにしてぇ……」ポロッ

ズキィ…
コナン「うっ…!」ドサッ

蘭(貸してあげた上着も…傷だらけの指も………新一そのまんまじゃん…)

コナン「蘭!!…らぁん!!よせっ…!!よせぇ…」ズルズルッ

蘭「コナンくん…うぅん…新一…」ポロポロ

コナン「おい…だめだ…やめろぉ……」ボロボロ

蘭「す…フッギュイイイイイイイイイイイイイイイギュラギュラギュラ!!!!ガゴゴゴゴボボボボ!!!!

コナン「らああああああああああ――ギュイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:23:47.39 ID:FyEvytuBO
ドボボボボ

ガクン

灰原(う、浮いた…!)

歩美「灰原さぁん…上で…何があったのぉ…?」エグ…エグ…

灰原「さあね……」ガクン

ガクン…

ガクン…

コナン「うわああああああ!!!!!!!俺はっ…!!!俺は…!!!!」ガツン!ガツン!

玄太「…お、俺はあっち側で灰原達引き上げてくっからよ…!!!」ドスドスドス

コナン「俺は…!!!何をやってるんだ…!!??何でこんな時にっ……コナンにっ……戻ってしまうっ!?くそうっ…!!!!」ガリガリ


玄太「おし、ほどけたぞ」パラッ

歩美「ふぇええん…玄太くんありがとぉ……」

灰原「ありがとう小嶋くん…」

灰原「あっちは…?」

玄太「分かんねぇ…さっきまでは新一兄ちゃんと一緒だったのによ……」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:26:53.85 ID:FyEvytuBO
ズルッ…ズルッ…

コナン「灰…原ぁ…灰原ぁああ!!!!」ガシッ

灰原「!」グイッガシャァン

灰原「ぐっ…!」

コナン「お前かぁ…お前の仕業かぁ…!!?」ググッ

歩美「や、やめてよコナンくん!!哀ちゃんが死んじゃうよ!!」

灰原「な…何を言ってるの……?」

コナン「お前が作ったんだろぉ…APTXの解毒剤ぃ………」ググッ

コナン「言えよ!!…返答次第じゃ……硫酸の海にっ…突き落とすぞ!!!」ググッ

灰原「ぐぅ…」

玄太「離せよコナン!!!!」グイッ!

コナン「うわっ!」ドサッ

歩美「ダっ、ダメだよ玄太くん!!コナンくんもケガしてる…!!」オロロオロ

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:30:04.78 ID:FyEvytuBO
灰原「ゲホッ…!ゲホッ…!」

灰原「あなたが…何を勘違いしてるかは知らないけど…私は吉田さんと命の危険に晒されてたのよ!?」

灰原「何のためにこんなことを…」

コナン「で、でも…博士も死んだんだ!!!お前以外にっ…薬を作れる奴なんて……」

灰原「博士まで……そう…」

歩美「えぇっ…!?博士死んじゃったの…う……うぅ…びぇええええん!!!!」

玄太「そんな…」グス

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:35:23.52 ID:FyEvytuBO
―――

灰原「それじゃああなたは試験管に入っていた薬を飲んだのね?」

コナン「ああ…」

灰原「……」

灰原「おそらく、それを作ったのは私よ」

コナン「やっぱりてめぇ!!!」バッ

灰原「ちょっと待ちなさい!私はいつも錠剤にして渡してるわ…!!それは…試作品として保管しておいたものよ……3日前にね」


灰原「まああなたの様子を見るといつもの試作品として大して効き目は変わらないようだけど」クス


コナン「……」

コナン「博士や俺達を誘拐した奴が盗んだんだ…」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:38:17.10 ID:FyEvytuBO
コナン「そいつを見つけて……!!」

灰原「見つけて?」


コナン「ぶっ殺してやる…!!!」



歩美「ね、ねぇ…光彦くんは?」
玄太「本当だ……光彦以外は、少年探偵団が揃ってんな…ヘヘ」

灰原「小嶋くん、私達…次は円谷くんを救うゲームかしら…?」

コナン「何でもいい!!………犯人は…絶対に殺してやる………!!!!」

歩美(コナンくん…怖いよ……))ビクビク



モニタールーム―。

光彦(コナンくん…危機迫るものがありますねぇ…)

光彦(いよいよですか……)

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:42:49.33 ID:FyEvytuBO
扉の前―

貼紙『最後の扉だ』

玄太「もう扉はここしかねーぜ!」
コナン「気をつけて開けるんだぞ……」

歩美「コナンくん……元気ない…」
灰原「あれだけ血を流したのよ…当然じゃない…」

玄太「開けっぞ…!!」ギ…ギイイ

バタン


灰原「この部屋は?」

歩美「また扉があるよぉ…?」

玄太「せっめぇ部屋だなぁ…」

コナン「テープレコーダーを探すんだ…」


灰原「…これね」ポチッ

ザッザーーー

テレコ『やあ工藤新一、貼紙を見たか?最後のゲームだ』

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 06:58:59.99 ID:FyEvytuBO
玄太「新一兄ちゃんはもういねぇぞぉ!?」

歩美「本当なら新一さんも…ここに…」グス

テレコ『これを聞いているということ君は数々の代償と引き換えにここまで辿り着いたということだ』

テレコ『この先で待っているのはこれまでゲームを見てきた人物だ』

コナン「見てた…?」

テレコ『君はその人物を赦さなければならない』

テレコ『赦すことが出来れば…君は晴れて自由だ…』


コナン「…赦す!?ふざけるなよ……!」ワナワナ…

テレコ『この先に待っているのはその人物との対峙、この扉の先に進めるのは工藤新一だけだ』

玄太「だ、だから…新一兄ちゃんは…!」

コナン「うっせーぞ玄太!!黙れ!!!!」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:05:39.97 ID:FyEvytuBO
テレコ『この部屋と扉の先の部屋にはじき毒ガスが流れ込む』

テレコ『大人が吸えば10分、子供が吸えば5分で致死量だ、防ぐ術は無い』


テレコ『工藤新一がこの扉の先に進めばこの扉はロックされる』


テレコ『この扉を再び開ける鍵も、この建物から脱出する鍵も次の人物が握っている』


テレコ『赦せば…救われるのだ』

テレコ『ゲームスタートだ!』ブツッ

ザーーー

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:08:13.00 ID:FyEvytuBO
コナン「……」スッ

玄太「ま、待てよ…コナぁン…テープは新一兄ちゃんしか通れねぇって…!」

灰原「小嶋くん!」

玄太「…!」ビクッ

灰原「行かせてあげて」


コナン「…わりぃな…灰原」

コナン「この先にいる奴ぶっ倒して…光彦とお前ら助けてやるからな!」


コナン「………よし!」ガチャッ

ギイイ…


バタン!




コナン「ここは……モニタールームか……」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:13:24.79 ID:FyEvytuBO
コナン(どんな奴がいるか知らねぇが…コナンに戻っちまうって分かってたら最初に道具の方選んでたのにな……)ドキドキ

コナン(それにしても…物騒なもんがこれみよがしに……)

コナン「…誰かいるのか!!!??出てこい!!!ぶっ殺してやる!!!」

ガタッ
コナン「――!!誰だ!!」

ヌゥッ

コナン「……!」

光彦「」スッ

コナン「…光彦?光彦か!?」ダダッ

光彦「――!」ゴクッ

コナン「光彦!!隠れろ!」バッ

光彦「――!?」バッ

コナン「ここに…俺の敵がいる!!お前も危険だ…!!ん…」

光彦「―――」シュゴー…シュゴー…

コナン「なんだ…そのマスク…?……喋れないのか?」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:18:37.35 ID:FyEvytuBO
光彦「―――」シュゴー…シュゴー…

コナン「この部屋…お前だけ……か?お前…まさか…今まで………見てた…のか…?」ゾクッ

光彦「――――」シュゴー…シュゴー…
コクリ

コナン「……!!!」

コナン「そ、そのマスクは………毒ガスを………!!?」

光彦「――――」シュゴー…シュゴー…コクリ


コナン「そうか……お前か…」


コナン「み…ぃぃぃいいいつぅぅうううううひぃいいいこぅおおおお!!!!」ギラッ

光彦「―!!!!―」ビクッダダッ

コナン「待てっ!!!」ズルッ

コナン「うがっ…!!」ドサッ

タタタタ…

コナン「くっそ…!!逃げんな!!!」ダダッ

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:21:18.61 ID:FyEvytuBO
光彦「―!―!―!」シュゴッ…シュゴッ…シュゴー…シュゴー…ガタガタブルブル

―「おもしろいゲームじゃよ、人の本性がわかる」―

光彦「―――」シュゴー…シュゴー…ガタガタブルブル

―『耐え抜け!生き残り、皆を救えるのは君だけだ!』―

光彦「―――」ガタガタブルブル

プシューー!!!
光彦「―!!!」シュゴー…シュゴー…

シュゴー…シュゴー…
光彦「―――」シュゴー…シュゴー…ホッ




コナン「何安心してるんだ?」

光彦「―!!!!」シュゴッ

ザクッ!

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:25:49.61 ID:FyEvytuBO
光彦「―っ!――っ!!!」シュゴーシュゴーシュゴー

コナン「この部屋にはぁ!!」ザクッ!

光彦「~~~~!!!!」

コナン「お前を殺すぅ!!」ザクザクッ!

光彦「~~~~!!!!」

コナン「たくさんのぉ!!!」ザクッ!

光彦「っっ!!!」

コナン「凶器が揃ってたぞぉ!!!!!!」ザクッ!ドスッ!グシャッ!

198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:32:16.35 ID:FyEvytuBO
光彦「……」シュゴー…シュゴー…シュゴー…シュゴー………ガクッ


コナン「…へ、へへ……死んだか……」

コナン「へへ…ハハ…アハハハ………クソッ!!!」ガラン!

コナン「まさかお前が黒幕とはなぁ…!!お前もAPTX飲んで縮んだクチかぁ…!?」


コナン「……なんで光彦が…なんで光彦のために……!!蘭が…!!」プシューー!!!

コナン「うっ…ゲホッ!…ゲホッ!…そうだ……もうガスが……あいつらを助けねーと……!!」ゴソゴソ

コナン「鍵はどこだ…」ゴソゴソ

コナン「どこにあるんだよ……!」ゴソゴソ

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:34:20.52 ID:FyEvytuBO
コナン「ゲホッ…!ゲホッ!……マスク……!マスクも…!外れねぇ!!」グッグッ


コナン「…そうだ……あの扉の鍵は…?」ヨロッ

コナン「鍵穴はどうなってる……?」





コナン「………………『声帯認証キー』だと…?」

コナン「そ…んな…新一の声じゃないと…ダメなのか……?」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:36:45.83 ID:FyEvytuBO
コナン「出口は…ウェ…ゲホッゲホッ!」ヨロッ…ヨロ

コナン「こっちも…!!そ…んな……遅かったってのかよ…バーロ…」ヨロヨロ…ドサッ

コナン「な、なあ…光彦…お前全部知ってたのか……?…ハハ…もう死んでる…か?」
プシューー!!!!

光彦(ち、違うんですよ……コナ…く……ん……全………部…)

コナン「ゲホッ…ゲホッ…服部の部屋も……」

コナン「あの部屋で…目覚めてから………まだ1時間もたってねーんだ…な……」


コナン「…?なんだ?この違和感…?最…初の部屋…あ…れ…テープ…レコーダーまだあったのか…?」ポチッ

テレコ『やあ円谷光彦、ゲームをしよう』

コナン「…またゲームかよ………」



コナン「……光彦?」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:40:28.88 ID:FyEvytuBO
テレコ『君には今から常時モニタリングをしてもらう』


テレコ『内容は酷く残酷で耐えがたい内容かもしれない』

テレコ『君がモニタリングする相手が君の元へたどり着いた時、君を殺そうとするだろう』


テレコ『しかしここからが重要だ』


テレコ『最後にこのゲームを終わらせることが出来るのは君の『声』だけだ……もっとも、ここへ来るはずの人物が「江戸川コナン」という道を選べば君は用無しだがね…』

テレコ『そこに置かれたガスマスクは装着してから30分後に外れる、君はそれまで声を発することができない』


テレコ『耐え抜け!生き残り、皆を救えるのは君だけだ!』

テレコ『ゲームスタート』ブツッ

ザッザーーー

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 07:58:25.44 ID:FyEvytuBO
コナン「う、嘘だ…!嘘だ…!ゲホッゲホッゲホッ!!」ヨロッ


コナン「変声器はっ……!!な、無い…!!」ゴソゴソ

コナン「そ…んな…嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」ブツブツ

コナン「俺は………工藤新一だ…………江戸川コナンなんかじゃ…………ない……!!!!」

コナン「この部屋を……あの扉をっ…!!ゲホッ…開けられるっの……ゲーッホ!俺じゃなく………!!!みつっ…!!」

コナン「う……う…うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!」


プシューー!!!!

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 08:01:20.72 ID:FyEvytuBO
プシューー!!!!

歩美「ゲーッホ!ゲーッホ!…哀ちゃん……コナンくん……遅いねぇ…」グタァ

玄太「ゲホッ!ゲホッ!…光彦も大丈夫かな……?」

灰原「…安心しなさい、吉田さん、小嶋くん……さあこれ飲んで」

玄太「なんだぁ?このくすリゲヘッホ!」

灰原「ぐっすり眠れるわ、平気よ」

歩美「哀ちゃんがそういうなら……飲む…」カリ…

玄太「お、俺も…」カリ

歩美「なんか眠いよぉ…」

玄太「俺もだ…」

灰原(フフ…お利口さんね……薬の中身は………1時間程前に博士が飲んだものと同じよ)カリ…(この調子だと彼は負けたみたい……ね…フフ…)バタッ

プシューー!!!!!

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 08:04:21.42 ID:FyEvytuBO
3日前―。

阿笠「出来たぞ、新一!光彦くんとゲームをするスイッチじゃ!」

コナン「ゲーム?いつもの光彦が死ぬやつかwwww?」ポチッ

阿笠「最悪の場合、そうじゃ」シュゴー

コナン「んwww?なんだそのマスクwww」プシュッ

コナン「うっ…何…すんだ…」ドサッ

灰原「あら、彼が発明品の被験者になるなんて珍しいじゃない?」

阿笠「いやいや、今回は哀くんにも働いてもらうぞぃww」

灰原「ハァ…はいはい、APTXの試作品は作っといたわよ!」


阿笠「次は主役の用意じゃ」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 08:10:49.36 ID:FyEvytuBO
光彦家―。

光彦父「光彦は何やってるんだ?」

光彦母「さぁね…ご飯出来たとは伝えたんですけどね」


2階―。

光彦「ウヒョヒョ~wwww今日は鈴木沙彩ちゃんですよ~www」ゴソゴソ

阿笠「光彦くん」

光彦「はっ博士!?」ババッ

阿笠「名探偵とゲームをせんか?場合によっては君が主人公になるチャンスがあるおもしろいゲームじゃよ、人の本性がよく分かる


光彦「ホ、ホントですか!?…楽しいなら是非……でも今は」

阿笠「言ったな」プシュッ

光彦「えっ?…あっ……」フッ

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 08:17:28.94 ID:FyEvytuBO
モニタールームの隣の部屋―

阿笠「ふーむ…新一、ダメだったみたいじゃのぅ…」


阿笠「やはり身体が元に戻ると聞くと無鉄砲になふ癖は直らんのか」


阿笠「しかし沢山の死体を見てきた新一を騙すことが出来るとは…我ながら見事な演技じゃよwww」


阿笠「死体と見抜けんかったのも冷静さを欠いておったからかの……」フムフム


阿笠「そもそも一番始めの部屋の扉に鍵がかかっとらんかったことに気づかんとはのぅ…残念じゃ」




阿笠「工藤新一……ゲームオーバーじゃ…」プツン…


ザーーー

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/23(水) 08:19:10.12 ID:FyEvytuBO
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、蘭達のみんなへのメッセジをどぞ

蘭「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹ワタが見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

新一「いやーありがと!
指切るのは十分じゃ足りないかな?」

灰原「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

服部「見てくれありがとさん! 正直、作中で言ったワイの気持ちはホンマやで!」

マシューズ刑事「ダニエーーーール!!!!」ボキッ

では、

蘭、新一、灰原、服部、マシューズ刑事、俺「皆さんありがとうございました!」

ゲームオーバー

蘭、新一、灰原、服部、マシューズ刑事「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当にゲームオーバー