1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:20:23.48 ID:PXvN3a/FO
オーブ「お久しぶりです、あの時はありがとうございました」

ゾフィー「いや、私は何もしていないさ。むしろ助けられたのは私たちの方だ」

オーブ「そんなことは…、ゾフィーさんや、ジャックさん、セブンさんとゼロさんのお力があったからこそ俺は勝つことができたんです」

ゾフィー「いいんだ、私たちではレイバトスを倒せなかった。君には本当に感謝をしている」

ゾフィー「前のは宇宙警備隊隊長として、そして今度はゾフィーとして礼を言わせてくれ。ありがとう、オーブ」

オーブ「…俺には勿体な過ぎるお言葉、ありがとうございます」


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引用元: ゾフィー「君は…ウルトラマンオーブ」ウルトラマンオーブ「貴方は…ゾフィーさん」 


2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:21:18.99 ID:PXvN3a/FO
ゾフィー「君に聞きたいことがある。この近くで大きな力の気配を感じたのだが?」

オーブ「大きな力ですか?」

ゾフィー「そうだ、光とも闇とも言い表せない不思議な力…」

オーブ「…それは俺の…いいえ、正確に言えば、ゾフィーさんとベリアルさんの力です」

ゾフィー「私と…ベリアルの?」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:30:58.25 ID:PXvN3a/FO
オーブ「はい、前にセブンさんとゼロさんの力で戦ったように俺は2つの力で戦うことができます」

ゾフィー「知っているよ。他にもウルトラマンとティガ、タロウとメビウスの力で戦った、ゼロからそう聞いたよ」

オーブ「そして、その一つがゾフィーさんとベリアルさんの光と闇の力をお借りした、サンダーブレスターです」

ゾフィー「光と闇…か」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:31:51.31 ID:PXvN3a/FO
オーブ「これを」

ゾフィー「これは…私のカード? いや、この力は…光の巫女に託した…」

オーブ「…はい。俺も彼女からこの力を託されました。でも、俺は…彼女を守れなかった」

ゾフィー「…そうか」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:33:42.37 ID:PXvN3a/FO
オーブ「ゾフィーさんとベリアルさんの力を託し、傷ついた俺を守って彼女は消えていった。彼女が最後に遺した言葉さえ、今はもう覚えていません」

オーブ「恥ずかしい話ですが、彼女の消滅を目の当たりにして、俺は…強大な光と闇の力に呑まれてしまいました」

ゾフィー「…」

オーブ「彼女の期待に応えられず、強大な力も制御できず…とんでもない間違いを犯してしまった」


オーブ「今でこそ制御出来ていますが…またいつか同じことをしてしまうんじゃないかって自分が怖い時があります…」

オーブ「俺は貴方のような立派な戦士なんかじゃなくて…無力なんです」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:34:38.98 ID:PXvN3a/FO
ゾフィー「同じさ」

オーブ「え?」

ゾフィー「私も君と同じと、言ったのさ」

オーブ「そんな!?」

ゾフィー「いや…私も自分の無力さ故に何度も砂を噛み締めたこともある」

ゾフィー「あの時に戦っていたバードンにだって命を奪われたこともあるし、タイラントには結局リベンジはできなかった」

オーブ「…それでも貴方は戦い続けている」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:35:51.78 ID:PXvN3a/FO
ゾフィー「そうだ、例え無力だとしても、相手より力が劣るとしても…私は戦おう」

オーブ「何故…そこまで」

ゾフィー「私には守るべき使命がある。そして掛け替えのない仲間や友がいる。彼らが私を隊長と信じてくれる限り、何度でも立ち上がり、戦おう」

オーブ「仲間や…友…」

ゾフィー「オーブ、君にだっているはずだ。信じられる友や仲間が」

ゾフィー「彼らは君を信じ、君も彼らを信じている、違うかな?」

オーブ「ゾフィーさん」

ゾフィー「そして、私も君を…ウルトラマンオーブを信じている。それを忘れないでくれ」


オーブ「…ありがとうございます…ゾフィーさん」

オーブ「やはり、貴方には敵いません」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:40:25.22 ID:PXvN3a/FO
ゾフィー「さて、少し話しすぎてしまったな。君もまだ旅の途中ではないのかな?」

オーブ「え、あ、はい。そう言えば…ゾフィーさんは何でここに?」

ゾフィー「…任務に向かう途中にとある反応を感じたものでね。それも解決はしたが」

オーブ「任務? もしよければ俺も」

ゾフィー「いいや、君は自分の旅を続けなさい。風来坊、クレナイガイとして」

オーブ「…わかりました。ゾフィーさん、本当にありがとうございました」サッ シュアッ



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:47:28.88 ID:PXvN3a/FO
ゾフィー「私とベリアルの力…か」

タロウ「ゾフィー兄さん、ここにいましたか」

ゾフィー「タロウ…すまない、待たせてしまった」

タロウ「いいえ、しかし…あったんですか? 奴の気配が」

ゾフィー「いいや、どうやら私の勘違いだったらしい。それよりも現状は?」

タロウ「今、ゼロが応戦していますが。奴はあの時よりさらに強力な力を持っています。このままでは」

ゾフィー「わかった、急ごう。止めなければ…ベリアルを」

タロウ「はい!」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:48:33.87 ID:PXvN3a/FO
オーブ、君は私を買いかぶり過ぎているよ

君と同じように取り返しのつかない事をしたことだってある

弱さ故に、守るべきものを守れず命だって落としたこともある

そして…ベリアルを止められなかった

あの時も…あの時だって…

囚われる彼を見ていることしか…凍りつく光の国をただ黙って見ていることしかできなかった

私は強くなんかはない

ただ、それでも私は戦い続けよう、

彼が私の力を誇れるように


宇宙警備隊隊長、そしてウルトラ兄弟長男…ゾフィーとして


この宇宙の平和の為に


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/19(月) 18:50:10.20 ID:PXvN3a/FO
終わり