12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 16:48:16.58 ID:9F4NwS7d0
小鳥「予定……、ですか?」

P「はい。クリスマスの予定」

小鳥「……仕事です」

P「俺もです」

小鳥「……」

P「……」

引用元: P「音無さんはクリスマスの予定ありますか?」小鳥「!?」 



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15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 16:52:18.38 ID:9F4NwS7d0
P「この仕事って、人が休んでるときに忙しいですからね」

小鳥「まったくです」

P「一年中、イベント時はいっつも忙しくて……」

小鳥「ですねえ」ウンウン

P「まあ、ある意味、普通の人の何倍もイベントを楽しんでるかもしれませんがね……」クスッ

小鳥「あははっ! かも知れませんね」クスクスッ

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 16:55:56.70 ID:9F4NwS7d0
P「今年はあっという間でしたねー」

小鳥「うふふっ。それを言うなら今年も、じゃないですか?」

P「いやあ、俺、今年、この事務所に入って……」

P「覚えることがたくさんあって」アハハッ

P「多分、人生で、一番早い一年でしたよ」

小鳥「……そ、そうですね」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:00:04.36 ID:9F4NwS7d0
P「どうかしたんですか?」

小鳥「いえ……」

小鳥「……私、ここ数年ずっと一年を早く感じてて」

小鳥「プロデューサーさんはまだ若いなあ……なんて」アハハッ

P「え……・? す、すいません! そういう意味じゃ――」

小鳥「わかってます、わかってます」

小鳥「ちょっとした感想を言ったまでです」アハハ…

P「……」

小鳥「……」

小鳥「……仕事、しましょうか?」

P「そう……、ですね」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:05:42.31 ID:9F4NwS7d0
小鳥(そうよね。プロデューサーさんはまだ2X才なのよね……)

小鳥(……落ち込むなあ)ハア…

小鳥(……)

小鳥(だって私が高校生のときプロデューサーさんは……)

小鳥(……って、考えない考えない)

小鳥(考えても、落ち込むだけよ……)

小鳥「……」チラッ

P「……」カタカタ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:10:30.45 ID:9F4NwS7d0
小鳥(若いなあ……)ジーッ

P「……」

小鳥(彼女とかいるのかしら? 聞いたことないけど)ジーッ

P「……?」チラッ

小鳥「ひゃあ!!?」

P「え……!?」ビクッ

P「ど、どうかしたんですか?」

小鳥「い、いえ! プロデューサーさんの彼女が!!」

P「か、彼女?」

小鳥「彼女いるのかなーなんて!」アハハッ

P「え?」

小鳥「……あ」

小鳥(なにを言ってるの小鳥ー!!)

26: >>24ありがとう。やっぱvipだけで書いとくのがいいわ 2013/12/02(月) 17:24:35.63 ID:9F4NwS7d0
P「か、彼女……ですか?」

小鳥「え? あ、ああー、そのー」

小鳥(プロデューサーさん、引いてるわよね……)

P「いないですねー」

小鳥「あ、そ、そうなんですか?」

小鳥(い、いないんだ……!)キタピヨ

P「音無さんはいないんですか?」

小鳥「い、いないです! 全く!」クワッ

P「そ、そうですか……」

小鳥「……」ハッ!

小鳥「す、すみません……。私ったら……」

P「い、いえ……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:29:36.64 ID:9F4NwS7d0
小鳥(ちゃ、チャンス……)

小鳥(これはチャンスなのよ! 小鳥!)

小鳥「じゃ、じゃあ……」

P「……?」

小鳥「ひ、独り者同士……、クリスマス一緒に過ごしませんか?」

小鳥「な、なーんて」チラッ

P「……? そのつもりですけど?」

小鳥(え……・?)

小鳥(そ、それって、つまり……)

小鳥(プ、プロデューサーさんも私のことを……)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:34:54.61 ID:9F4NwS7d0
小鳥「じゃあ、私たち……、もう恋b――」

P「仕事で一緒じゃないですか」アハハッ

小鳥「あ゛あ゛!!」

P「うわっ! びっくりした……ってなにか言いかけませんでしたか?」

小鳥「え? な、なんのことですか?」

小鳥「あ゛あ゛! す、すみません。のどの調子が悪くて……」ゲフンゲフン

P「は、はあ……?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:42:19.87 ID:9F4NwS7d0
P「でも、クリスマスも、一日中ってわけじゃないですから」

P「良かったら仕事終わりに飲みに行きませんか?」

小鳥「え……?」

P「あ! む、無理にとは言いませんが……」

小鳥「い、いえ! 行きましょう! 是非!」

P「そうですか、良かった」ニコッ

小鳥「……ッ!」ドキッ

P「じゃあ、約束ですからね」

小鳥「は、はい!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:48:19.79 ID:9F4NwS7d0
――その夜

――小鳥宅――


小鳥「これって……」

小鳥「これってデートよね?」

小鳥「デ、デート!」

小鳥「まさか私がデートなんて言葉を口にする日が来るとは……」

小鳥「しかも、プロデューサーさんと!」

小鳥「ゆ、夢見たいだわ……」ウヘヘ

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 17:54:52.17 ID:9F4NwS7d0
小鳥「まず、美容院に行ってー」

小鳥「洋服も今年の流行物を買ってー」

小鳥「靴や、鞄はどうしようかしら?」

小鳥「し、下着は……まだ気が早いわよね」////

小鳥「……」バタバタ

タンス「なんかようか?」

小鳥「……」ガラッ

通帳「おひさー」

小鳥「……」ペラッ

小鳥「うん……」

小鳥「いける!!」カッ!

小鳥「あ!」バタバタ

体重計「……」

小鳥「……」プニ

小鳥「あと一ヶ月……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:00:27.09 ID:9F4NwS7d0
――翌日

――事務所――


春香「はい! プロデューサーさん! クッキーどうぞ!」

P「ありがとう。春香」パクリ

春香「音無さんもどうぞ!」

小鳥「え、ええ……」パクリ


ミンナモタベテー! イタダキマショウ… タカネ!トリスギナノ!
ダイジョウブダヨー! イッパイツクッテキタカラ!

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:05:01.21 ID:9F4NwS7d0
P「音無さん、どうかしたんですか?」

小鳥「へ?」

P「元気ないように見えますけど」

小鳥「そ、そんなことありません」アセアセ

P「春香のクッキーも一枚しか食べてないですし」

小鳥「……あ、あとで食べます」

P「……」

小鳥「……」グギュルルル

小鳥「……ッ!」

小鳥「あ゛あ゛!!」ゲフンゲフン

P「うえ!?」ビクッ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:14:03.91 ID:9F4NwS7d0
――クリスマス一週間前


P「クリスマスパーティー?」

春香「はい! 雪歩の誕生日パーティーも!」

小鳥「……」

小鳥(こ、心苦しいわね……)

小鳥(プロデューサーさんに断らせるのも悪いわよね……)

小鳥(こ、ここは、私が変わりに――)

P「おお! いいじゃないか!」

小鳥「……ッ!」

春香「ですよね! ですよね!」

P「ああ! ちゃんとプレゼント用意しなくちゃな!」

春香「はい!」

春香「小鳥さんも参加してくれますよね!?」

小鳥「そ、それは……も、もちろん」

小鳥(あ、あれ……?)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:19:47.53 ID:9F4NwS7d0
小鳥(プロデューサーさん? イヴの夜は私と予定が……)チラッ

P「ケーキ買う奴、決めておいたほうがいいぞ?」

P「みんな買ってきて事務所がケーキだらけになったらことだからな」アハハッ

春香「そうですね! 来れる人の中で役割分担しておきます!」

P「……? どうかしましたか? 音無さん」

小鳥「え……」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:21:35.77 ID:9F4NwS7d0
小鳥(ど、どうしよう……)

小鳥(もし、ここで……)

小鳥『イヴの夜は私との予定があるじゃないですか!』

小鳥(なんてことを言って……)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:25:09.02 ID:9F4NwS7d0
――妄想タイム――

春香『え? そうなんですか?』

P『あ、ああ。でも、あくまでなにもなんの予定もなかった場合だよ』

P『お前らが一緒に過ごせるなら、当然、そっちを選ぶさ』

春香『でも、いいんですか?』

P『え?』

春香『音無さん、その気だったみたいですよ?』クスクス

P『おいおい、勘弁してくれよ……』チッ

P『誰が、三十路前の女なんか……』ペッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:31:14.96 ID:9F4NwS7d0
――――
――――――

小鳥(なんてことになったら……)

小鳥(もう死ぬしかないじゃない!)

P「音無さん?」

小鳥「……い、いえ! なんでも!」

小鳥「パーティー楽しみですね!」

春香「はい!」ニコニコ

P「楽しみです!」ニコッ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:37:57.89 ID:9F4NwS7d0
――その夜

――小鳥宅――


小鳥「別にいいのよ……」

小鳥「私たち、付き合ってるわけじゃないし……」

小鳥「詳細まで詰めてなかったし……」

小鳥「そりゃあ、事務所のみんながいたほうが楽しいわよね……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:40:08.74 ID:9F4NwS7d0
小鳥「馬鹿みたい……」グギュルルル

小鳥「お腹空いた……」

小鳥「ご飯、食べよう……」

小鳥「そうよ! もうダイエットの必要なんてないんだし!」

小鳥「食べ、ちゃっても……」チラッ

服「」

鞄「」

靴「」

下着「」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 18:44:46.96 ID:9F4NwS7d0
小鳥「……お金、ないんだったわ」

小鳥「月末まで塩パスタって決めてたのよね……」

小鳥「なによ! こんなの!」ポイッ

靴「」カコン

小鳥「お腹の足しになりもしないで!」

小鳥「バカみたい!」

小鳥「バッカみたい!」

小鳥「……バカ、みた……い……」ジワッ

小鳥「うぅ……、私のばかあ……」ウエエン

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:04:01.25 ID:9F4NwS7d0
ありがとうございました

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:07:44.07 ID:9F4NwS7d0
――数日後


小鳥「……」カタカタ

P「じゃあ、俺、帰るわ」

律子「プロデューサー、今日は早いですね?」

P「ああ。寄るところがあるからな」

律子「寄るところ……ですか?」

P「あ、ああ……」

律子「……ッ!」ピキーンッ

律子「雪歩の誕生日プレゼントですね?」ヒソヒソ

P「……わかってるじゃないか」ヒソヒソ

P「雪歩には内緒だぞ?」ヒソヒソ

律子「もちろんです」ニコッ

P「それじゃ、お先に!」

律子「お疲れ様でーす」

小鳥「おつかれさまです」ボソッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:14:43.23 ID:9F4NwS7d0
小鳥(……いつまで落ち込んでるつもりなの、小鳥)

小鳥(もう、あなたは大人なのよ?)

小鳥(いつまでも、うじうじしてたらいけないわ)

小鳥(……)

小鳥(でも……)グスッ

小鳥「……律子さん」

律子「……はい?」

小鳥「私も今日は帰ります」

小鳥「雪歩ちゃんのプレゼント、買ってきますね?」

律子「そう……、ですか。わかりました!」

小鳥「お疲れ様です」ペコリ

律子「お疲れ様です!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:19:10.39 ID:9F4NwS7d0
――デパート


小鳥(雪歩ちゃんのプレゼント……)キョロキョロ

小鳥(正直、お金ないのよね……)

小鳥(でも、私、大人だし……)

小鳥(もし、アイドルの子達より安いの買っちゃったら……)

小鳥(……ど、どうしよう)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:22:23.67 ID:9F4NwS7d0
小鳥(みんなどんなの買うのかしら……)トコトコ

P「――」

小鳥(あ!)

小鳥(ぷ、プロデューサーさん!?)サササッ

小鳥(お、思わず、隠れてしまったわ……)

小鳥(別にプロデューサーさんに何かされたわけでもないのに……)

小鳥(ここ数日、なかなか話しかけられないのよね……)

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:26:06.98 ID:9F4NwS7d0
小鳥(あそこは……、貴金属店よね?)

小鳥(プロデューサーさん、そんなにいいものを……)

小鳥(わたしも……、なんとかしなくちゃ……)


店員「お会計、31500円です」

P「はい」


小鳥(ピヨー!?)

小鳥(プ、プロデューサーさん! そ、そんなに……)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:30:33.64 ID:9F4NwS7d0
――クリスマス・イヴ

――事務所――


真「雪歩! 誕生日、おめでとう!」

雪歩「ありがとう。真ちゃん」ニコニコ

亜美「ゆきぴょんおめでと→」

真美「おっめでと→」

春香「おめでとう! 雪歩!」

貴音「まこと、今日は良き日です」

オメデトー アリガトウ ワイワイガヤガヤ

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:40:12.78 ID:9F4NwS7d0
P「今日も、一日、乗り切ったな」

律子「はい。なんとか、ですけど」

社長「うんうん。君達、ご苦労だったね」ハッハッハ

小鳥「……そうですね」パクパク

小鳥(もうヤケよ! 食べれるだけ食べるわ!)ムッシャムッシャ

律子「あの子たち、楽しそうですね」

P「ああ。でも……」

P「なんか俺たち、蚊帳の外だな」ハハハッ

社長「若い子のパワーには勝てんよ」ハッハッハ

律子「私、歳変わらないんですけど!?」

律子「そうですよね!? 小鳥さん!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:42:01.49 ID:9F4NwS7d0
小鳥「え? は、はい、そうですね……」

律子「失礼しちゃいますよ、まったく!」

社長「いやいや、申し訳ない」ハッハッハ

P「……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:46:45.43 ID:9F4NwS7d0
亜美「プレゼント開けよ→!」

真美「うんうん! 開けよ開けよ!」

真「ちょ、ちょっと、雪歩のなんだから!」

雪歩「ううん、いいよ。私も早く見たいから」ニコニコ

亜美「わーい! 開けて開けて→」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:51:25.46 ID:9F4NwS7d0
P「じゃ、俺、そろそろ……」

律子「あ、はい。わかりました」

P「……」

タタタッ

P「雪歩!」

雪歩「はい」ニコッ

P「悪いけど、そろそろ……」

雪歩「はい、頑張ってくださいね?」ヒソッ

P「……あ、ああ」////

真美「頑張ってね!」

亜美「頑張れ兄ちゃーん!」

真「二人とも、声が大きいよ!」

雪歩「ま、真ちゃんもだよう……」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 19:57:09.57 ID:9F4NwS7d0
P「音無さん」コソッ

小鳥「はい? なんでしゅか」モッチャモッチャ

P「そろそろ、時間がまずいんで、行きましょうか……」

小鳥「行くってどこ……、え?」

P「……? 皆には話してあるんで」

小鳥「え? え?」キョロキョロ

律子「楽しんできてください」ニコッ

社長「……」ウンウン

小鳥「……ま、まさか」ボソッ

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:02:29.02 ID:9F4NwS7d0
P「行きましょう」ギュッ

小鳥「あ……」////

P「……」スタスタ

小鳥「……」ポケーッ

亜美「よっ! 熱いよっ! 御両人!」

真「だ、だから駄目だって!」

P「……」////

春香「ほら、プレゼント、開けよう? 亜美」

亜美「あ、うん! 開けるー!」

――――――
――――

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:06:58.86 ID:9F4NwS7d0
真「プロデューサーからはネックレスだね」

雪歩「うん、すごくかわいい」////

亜美「亜美それ知ってるー! 10500円!」

千早「ダメよ、亜美。プレゼントの値段なんて言ったら」

亜美「……えへへ。ごめんごめん」

春香「もう、亜美ったら」クスクス

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:10:45.87 ID:9F4NwS7d0
小鳥「あの、プロデューサーさん」

P「はい。なんですか?」

小鳥「あ、あの……」

小鳥「歩くの早いですね?」

P「顔、見られたくないんで」

小鳥「え……?」

P「俺、いま顔真っ赤です」

小鳥「……ッ!」////

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:13:16.01 ID:9F4NwS7d0
小鳥「そ、それって……」

P「実を言うと……」

P「一ヶ月前に、音無さんのこと誘ってから……」

P「俺、ずっと今日のこと考えてました」

P「こうしてああしてって、ホント、子供みたいですね」

小鳥「……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:17:13.75 ID:9F4NwS7d0
P「俺、音無さんにまだ若いって言われて……」

P「正直、ショックでした……」

P「異性として見られてないんだなって……」

P「だから俺、この一ヶ月、精一杯大人ぶったつもりです」

P「このジャケットもこの靴も少しでも大人に見えるようにって買ったんですよ」

P「おかげで、今月はうどんばっかり食ってました」アハハ…

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:21:10.64 ID:9F4NwS7d0
P「でも、やっぱダメですね」アハハ…

小鳥「……?」

P「気を張ってたのは俺、一人みたいでした」

P「今日の音無さんは普段通り、いつもの音無さんでした」

P「ホントに俺、まだ、若かったですね……」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:28:46.25 ID:9F4NwS7d0
小鳥「……私だって」

P「……?」

小鳥「私だって頑張ってました!」

P「……え?」

小鳥「プロデューサーさんに少しでも好きになってもらおうと思って――」

小鳥「服買って、鞄買って、靴買って!」

小鳥「何年かぶりにダイエットして!」

小鳥「美容院にだって行こうと思ってて……」ポロポロ

P「音無さん……」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/02(月) 20:31:57.48 ID:9F4NwS7d0
小鳥「プロデューサーさんが、何も、言ってくれないから……」グスッ

小鳥「私、不安で、不安で……」

P「ごめん」

小鳥「……」ギュッ

P「好きだよ、小鳥」ギュッ

小鳥「私も……」グシッ

小鳥「私も……、大好きです、プロデューサーさん」ニコッ


                              おわり