剣心「あーまずかったでござる」ｽﾀｽﾀ

剣心「口に味が残ってる・・・」ﾍﾟｯﾍﾟｯ

剣心「さーて何を食うでござるかな」

剣心「よく考えたら一文無しでござった」

剣心「うーむどうすれば・・・・」

剣心「あの馬鹿利用するしか無さそうでござるな」

左之助「よっと」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「おかえりんこ！！！！！」

左之助「それを俺にやって楽しいか？」

剣心「ただいまも言えねぇんでござるか。つまんね」

左之助「それより何勝手に俺ん家になに食わぬ顔で座ってんだよ」

剣心「は？捕られるようなもんないじゃん」

左之助「それもそうだけどよぉ」

剣心「今日はサノに手伝って欲しいことがあるんでござるよ」

左之助「なんでい」

剣心「実は昨日神谷道場に泥棒が入って金がねこそぎ捕られちまったんでござる」

左之助「マジか！？そいつはてぇへんだ」

剣心「犯人の目星はついている・・・サノの力を貸して欲しい」

左之助「いいぜ！そんなやつ俺がとっちめてやる」

剣心「へっ」

剣心「ここでござる」

左之助「ここってあの武田観柳の屋敷じゃねぇか」

剣心「あぁ観柳が道場から逃げていくのを拙者この目でハッキリと見た」

左之助「なんて野郎だ！金持ちのくせに泥棒なんざセコイ真似を」

剣心「さあとっちめてやろうでござる！！！！！」

左之助「おう！！！！！」

剣心「サノは正面から、拙者は裏からいくでござる」

左之助「挟み撃ちって訳か！」

剣心「検討を祈るでござるよ！！！！」

左之助「剣心もな！」

剣心「へっ」

左之助「おらああああああああああああああ！！！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

用心棒A「なんだてめぇ！！！」

用心棒B「侵入者か！？」

左之助「ほう泥棒が用心棒持ちとはなぁ笑わせるぜ！」

用心棒C「なにいってやがる！！！！」

観柳「おやおやどうしたんですか」

用心棒A「観柳様、侵入者ですぜ」

観柳「どうせ小汚ない泥棒でしょう。骨でも折ってその辺に捨てておけ」

左之助「泥棒はてめぇだろ！！！道場の金を返しやがれ！！！！！」

剣心「おらあああああああああああ！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

左之助「剣心！！！！！！！！」

剣心「死ねえええええええええええええええ！！！！！！！！！」ﾄﾞﾝｯ

左之助「うっ・・・・・・！？」ﾄﾞｻｯ

左之助「剣・・・・・心・・・」ｶﾞｸｯ

剣心「ゴミめ」

剣心「観柳殿、こいつは最近この辺で暴れまわってるゴロツキでござるよ」

観柳「貴方は抜刀斎さんじゃありませんか」

剣心「偶然通りかかったものでちと凝らしめてやったでござる」

観柳「いやあありがたい。是非お礼を」

剣心「いやいや当然の事をしたまででござるよ」

観柳「そんなこと言わずに少しですが」ｽｯ

剣心「忝ない」ｽｯ

剣心「こいつはブタ箱にでも放り込んでおいた方がいいでござるよ。学習能力の無い鳥頭なんでほっとくとまた侵入されるでござる」

観柳「もちろんそのつもりですよ」

剣心「へっ」

剣心「サノ一匹で50円か、かなり儲かったでござるな」ﾆﾔﾆﾔ

剣心「さあて牛鍋でも食うでござるかな」

剣心「」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

燕「いらっしゃいませ」

剣心「ういういー」

妙「あら剣心はん今日は薫ちゃん達来とらんの？」

剣心「あぁ今頃犬の餌食ってるでござるよ」

燕「犬の餌・・・・？」

剣心「犬の餌の方がうまいかもしれんでござるなぁ」

剣心「あっははははははははははは！！！！！！」

燕「・・・・・」

剣心「この店で一番高い牛鍋一つ」

燕「は、はい」ｽﾀｽﾀ

剣心「さぁ今日はいっぱい食うでこざる！！！！」

客A「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

剣心「おろ！？お主の食ってる牛鍋ってこの店で一番やっすい奴ではござらんか！？」

客A「そうですけど・・・」

剣心「ぷっ！！！一番やっすい牛鍋とか・・・・ｸｽｸｽｸｽ」

客A「・・・・・」

剣心「拙者なに頼んだか聞いてた？ねぇ聞いてた？」

客A「いえ・・・」

剣心「この店でい・ち・ば・ん・た・か・い・牛鍋！！！！」

客A「そうですか・・・」

剣心「あっははははははは！！！！！！お主も笑えよ！！！！」

客A「はは・・・・」

妙「剣心はん最近一段と性格悪なったね」

燕「そうですね・・・」

妙「はいこれ運んで」

燕「はい」ｽｯ

妙「気をつけえよ燕ちゃん。なんかされたらウチ呼びや」

燕「大丈夫です」

剣心「おー来た来た♪」

燕「どうぞこの店で一番高い牛鍋です」ｽﾄｯ

剣心「へっへっへぇ！！！！流石一番高い牛鍋！！！！うまそうでござるなぁ」ﾁﾗﾁﾗ

客A「・・・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

燕「ごゆっくり」ｽﾀｽﾀ

剣心「どうもどうもー！！！」

剣心「うまうま」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

剣心「くうううううううううううう！！！！！うまい！！！！！」

剣心「働かずに食う牛鍋は最高でござるなぁ！！！！！！」

剣心「聞いてるでこざるか！！！！働いててもやっすいのしか食えない哀れな貧乏人諸君！！！」

客達「・・・・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

剣心「働くと耳も悪くなるんでござるな！！！！！へっ！！！哀れだねえ！！！！」

剣心「あーうめぇ」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

剣心「腹は結構膨れたでござるなぁ・・・よしよし」

剣心「燕ちゃーん！！！！！」

燕「はい」ｽﾀｽﾀ

剣心「あのさぁ拙者の事なめてんの？」

燕「えっ・・・どうしたんですか？」

剣心「ほらここ見てよ、ここ」

燕「・・・・・」

剣心「小さくてわかりにくいでござるが、ゴミみたいなのがついてるんでござるよ」

燕「す、すいません今すぐ新しいのと交換します！！」ｽﾀｽﾀ

剣心「そういう事言ってるんじゃないんでござるよ」

妙「どうしはったんですか！？」ｽﾀｽﾀ

剣心「ほらここ、ゴミついてる」

妙「これがですか・・・・・」

剣心「これがですかじゃねぇでござるよ！！！！！！！」

剣心「こっちは金払ってるんでござるよ！！！！！！！」ﾄﾞﾝｯ

妙「交換せぇへんのでしたらどうすれば・・・」

剣心「あぁじゃあもう交換でいいでござるから・・・はやく作ってきて」

妙「わかりました・・・」ｽﾀｽﾀ

燕「すみませんでした・・・」

剣心「あぁもういいんでござるよ。それより燕ちゃんかわいいでござるなぁ」

燕「あ、ありがとうございます」

燕「・・・・・・・」

剣心「ちょっと横座ろうか」

燕「でもまだ仕事もありますし・・・」

剣心「いいからいいから」ｸﾞｲｯ

燕「嫌・・・・やめてください！」

剣心「は？そんな事言っていいんでござるか？」

剣心「今の騒動もあるんでござるよ？」

燕「でも・・・・」

剣心「あーあどうしようかなぁ・・・赤べこは客にゴミを食わすって言いふらしちゃおうかなぁ」

燕「そんな・・・」

剣心「嫌なら大人しく拙者に付き合えよ」

燕「わ、わかりました・・・」

剣心「このなかで誰か拙者に文句のあるやつはいるでござるか？」

客達「・・・・・・・」

剣心「ものわかりのいい連中でござる」

剣心「いい体してるでござるなぁ燕ちゃんいくつだっけ？」

燕「・・・・・・」

剣心「へっ」

剣心「燕ちゃんも・・・ほら」

燕「嫌・・・・そんな・・・」

剣心「いいから！！！！」

燕「嫌っ！やめてください・・・」

剣心「あぁ燕ちゃんの小さな手最高・・・」

弥彦「なにしてやがる剣心！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

燕「弥彦ちゃん！！！！」

剣心「おー弥彦ではござらんか。犬の餌は旨かったでござるか？」

弥彦「燕になにしやがる！！！！」

弥彦「この野郎！！！！！」

剣心「拙者やる気か」ｽﾁｬｯ

弥彦「おうやってやらぁ！！！」

剣心「かわいそうな赤べこ」

弥彦「どういう意味だよ」

剣心「お主のせいでこの店が潰れるってことでござるよ」

剣心「あー後通行中の皆さん！！！！この店は客にゴミを食べさせるでござるよ！！！！！！」

燕「やめてください！！！お願いします！！！」

剣心「弥彦を恨め。あー後通行中の皆さん！！！！！！！！」

弥彦「やめろおおおお！！！！！！！」

剣心「うるせぇぞ糞ガキ！！！！！！！！天翔龍閃！！！！！」ｸﾞｻｯ！！！

弥彦「うわああああああああああああああああああああああ！！！！！！」ﾄﾞｻｯ

燕「弥彦ちゃん！？」

剣心「あーあつまんね。飽きたでござる」

剣心「ごちそうさま。代金は払わんでござるよゴミ入り牛鍋に金なんて払えないでござる」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「楽しかった楽しかった」ﾆﾔﾆﾔ

剣心「もうちょい食っとくべきでござったかな。また腹が空いてきてしまったでござる」

剣心「帰っても犬の餌しかねぇだろうし他をあたるでござるか」

剣心「そういえばアイツの店、料亭でござったなぁ」

剣心「おい」ｽﾁｬｯ

馭者「なんなんですいきなり刀なんか向けて！？」

剣心「京都まで急いでくれでござる」ｽﾁｬｯ

馭者「へ、へい」

―――そのころ―――

斎藤「ほう。見覚えのある阿呆面だと思ったらお前か」

左之助「ちくしょおおおおおおおおお！！！！ここから出しやがれ！！！！！！！」ｶﾞﾝｶﾞﾝ

斎藤「なんでも盗みを働こうとして失敗したらしいな。心底鳥頭だな」

左之助「誤解なんだって！！！！俺は観柳から金を取り替えそうとしたんでい！！！！！！」

斎藤「お前がそううるさいから調べて見たが武田観柳はその日屋敷から一歩も出ていない」

斎藤「それにあんな貧乏臭い道場からあの金持ちが泥棒なんてすると思うか」

左之助「剣心がそう言ったんだよ！！！！！取り返して欲しいってよぉ！！！！！」

斎藤「なかなか面白い嘘をつくじゃないか」

左之助「嘘じゃねぇ！！！！！！本当なんだ！！！！！！！」

斎藤「観柳の話によるとお前を仕留めたのは抜刀斎らしいじゃないか」

左之助「なに！？」

左之助「剣心が俺を仕留めたってどういうことなんでい！？」

斎藤「覚えていないのか？そうとう強くやられようだな」

左之助「剣心がそんなことするわけねぇだろ！？」

斎藤「自分から嘘でしたと認めたか。阿呆が」

左之助「そうじゃねぇ！！！！てことは俺は剣心に騙されたってのか・・・」

斎藤「まぁ盗みは失敗してるんだ。二、三日したら出れるだろ」ｽﾀｽﾀ

左之助「どういうことなんだ・・・・」

左之助「そんな・・・・俺は剣心に利用されたのか・・・・」

左之助「・・・・・・・」

馭者「つ、着きました」

剣心「ご苦労」

馭者「お客さんお代・・・」

剣心「おらっ！！！！！」ﾄﾞﾝｯ

馭者「うっ・・・・・！？」ﾄﾞｻｯ

剣心「お代のかわりに殴ってやったでござる。ありがたく思え」

馭者「へ、へい・・・・」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

剣心「さて行くか」ｽﾀｽﾀ

剣心「金はあっても出来るだけ使わないのが一番でござるなぁ」

剣心「へっへっへぇ！！！！！！」

剣心「おー着いた着いた」

”葵屋”

剣心「うぃーす」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

操「あれ緋村！？京都に来てたの？何か用事？」

剣心「とくに用はないんでござる。簡単に言うと客でござる」

操「なんだ食べに来てくれたんだ！！！入って入って！」

剣心「それでは」ｽﾀｽﾀ

操「蒼紫様！！！緋村が来たよ！！！！！」

蒼紫「ほう」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「お前が客としてくるとはな」

剣心「悪いんでござるか」

蒼紫「いや、ゆっくりしていけ」

剣心「へっ」

剣心「じゃあこの店で一番高いフルコースを」

蒼紫「金は有るのか？ただで食わすわけにはいかんぞ」

剣心「人聞き悪いやつでござるな。ほれ」ｽｯ

蒼紫「なるほど。賭場で大穴当てたか」

剣心「ま、そんなとこ」

蒼紫「マイプリティ操！！この店で一番高いフルコース一つ！！！！」

操「わかった！！！」ｽﾀｽﾀ

剣心「楽しみでござるよ」

剣心「色々と」

蒼紫「・・・・？(´・ω・`　)」

剣心「まだー？」

蒼紫「まだ注文して二分と経っていないぞ」

剣心「おっそ」

蒼紫「気長に待て。そのぶん来たときの喜びも増す」

剣心「・・・・・・ﾁｯ」

剣心「まだー？」

蒼紫「待て」

剣心「おそいってもおおおおおおおおおおおおおおお！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

蒼紫「そう簡単に料理は作れんぞ。待て」

剣心「こっちは腹減ってるんでござるってば！！！！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

蒼紫「黙れ。待ってれば来る」

剣心「遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い遅い」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

蒼紫「・・・・・・」

剣心「様子見てこいよ！！！！！！！」

蒼紫「待ってればくるってば・・・・・」

剣心「せかいしてこい！！！！！！！！客待たすなアホ紫！！！！！！」

蒼紫「わかった・・・せかしてくるから・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「はよ行け！！！！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

蒼紫「おーいなんか抜刀斎がうるさいからちょっとペース上げてくれ」

黒ジョウ「へい」

白ジョウ「やっかいな客ですね・・・・」

蒼紫「どんなやつでも客にはかわりない・・・」

蒼紫「すまんなお前たち」

剣心「おう！！！！せかしてきたでござるか！！！！！」

蒼紫「あぁ」

剣心「あーほんとおっそい」

剣心「つーかさなんでお主はここにつっ立ってんの？」

蒼紫「する事ないし」

剣心「手伝ってこいよ！！！！！お主料理できるでござろう！？小太刀と包丁なんてあんま変わんないじゃん！！！」

蒼紫「わかった・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「あームカツクでござるマジで」

剣心「ま、蒼紫の言った通りそのほうが後での楽しみが倍増するでござるな」

剣心「へっへっへぇ！！！！！」

蒼紫「俺も手伝う」

黒ジョウ「どうしたんですお頭！？」

蒼紫「いいの、手伝うの」

蒼紫「小太刀二刀流なら一回でかなり刻めるぞ」

黒ジョウ「は、はぁ・・・」

―――数分後―――

操「おまたせー」ｽﾀｽﾀ

剣心「やっときたか」

操「この店で一番高いフルコースだよ」ｽﾄｯ

剣心「ほう。流石店で一番高いフルコースでござるな」

操「ごゆっくり」

剣心「ねぇねぇ操殿」

操「なに？」

剣心「さっき蒼紫が操殿の悪口言ってたでござるよ」

操「えっ！？」

剣心「マジでマジで」

操「蒼紫様が・・・・？」

剣心「いやぁ聞くのが辛いほど酷い悪口でござったよ」

操「嘘だね」

剣心「嘘じゃないでござるよ！！！！まな板とか、糞ガキとか、萎えるとか、チビとか！！！！」

操「蒼紫様いつもマイプリティ操はまな板かわいいよﾁｭｯﾁｭｯとか言ってるもん」

剣心「えー・・・・」

剣心「(これは計算外でござった・・・)」

剣心「あと死ねって言ってたでござる！！！！！！」

操「嘘だね」

剣心「マジでマジで！！！！！！」

操「いつも必要以上に生きろ生きろ言ってくるもん」

剣心「くっ・・・・・・・」

剣心「ごめん冗談」

操「変なの」ｽﾀｽﾀ

剣心「くっそぉ・・・・萎えるでござるわマジで・・・・」

剣心「まぁいい・・・料理でいちゃもん付けてやる・・・・」

剣心「まずは前菜的なやつか・・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

剣心「うめぇ・・・」

剣心「この絶妙な出汁のきき具合・・・プロでござるな・・・」

剣心「これは刺身か」クッチャクッチャ

剣心「うめぇ・・・」

剣心「これは多分今朝とれたばかりの鯛・・・プリプリで身がしまってる」

剣心「これはしゃぶしゃぶでござるな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

剣心「うめぇ・・・・」

剣心「この絶妙な脂の乗り具合・・・余分な脂は落としてある」

剣心「くっそ！！！！！クレームが思い付かんでござる！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

剣心「結局完食してしまったでござる」

剣心「くっ・・・・・・」

剣心「そうだ・・・・これしかねぇ・・・・へっへっへ・・・」

蒼紫「どうだ抜刀斎、うまかったろう」

剣心「あぁ最高でござった」

蒼紫「さあ勘定の時間だ」

剣心「うっ！？」

蒼紫「どうした？」

剣心「腹が！！！！！！腹が痛いでござる！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

蒼紫「かわや行け」

剣心「いや！！！！！！！ほんとマジで！！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

蒼紫「急いで食うからだ」

剣心「あぁもう鈍いでござるな！！！！！！！料理にあたったんでござるよ！！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

蒼紫「それはない」

剣心「あぁ！？責任逃れするんでござるか！！！！！！！」

蒼紫「今日お前が食った料理に使われてる素材はとれたてのものばかりだ」

剣心「んな事知るか！！！！！！！！！！慰謝料払え糞が！！！！！！！」

蒼紫「そんな事いわれても」

剣心「叫ぶでござるよ！！！！！！！腐ったもの食わされたって！！！！！！！！」

蒼紫「やめろ店が潰れる」

剣心「じゃあ何とかしろよ！！！！！！！！！お主この仕事なめてるんでござるか！！！！！！」

蒼紫「お前無職じゃないか」

剣心「ああああああああああああ！！！！！！痛いでござる！！！！！！！！！」

客達「なんだ？なにがあったんだ」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

蒼紫「おいやめろ」

剣心「痛い！！！！！！！！！！！！！！！！！！！死ぬううううう！！！！！！」

剣心「この料亭葵屋は客に腐ったもの食わせておいて詫びの言葉も無い！！！！！最低な料亭でござる！！！！！！！！！」

操「なにごと！？」

蒼紫「マイプリティ操おおおおおお！！！！」ｼｸｼｸ

操「何があったの蒼紫様！？」

蒼紫「抜刀斎が酷いんだよおおおおおおおお」ｼｸｼｸ

剣心「酷いのてめぇだ！！！！！！！！うううう腹が！！！！！！！！！！」

操「どうしたの緋村！？」

剣心「ここの料理が腐ってたんでござるよ！！！！！！！！！！！！」

操「どどどどどうしよう」

剣心「慰謝料払えば全て丸く収まる！！！！！！！！」

操「慰謝料？」

剣心「あああああああこれだからガキは！！！！！！！！」

翁「なにごとですかな」

剣心「慰謝料おおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！」

翁「なんじゃ緋村君、まるで○○○○じゃないか」

剣心「あぁ！？詫びの言葉もなく○○○○と言われました！！！！！！！葵屋は差別主義者の集まりです！！！！！！」

剣心「第一何が葵屋でござるか！！！！！！だっせぇ店名しやがって！！！！！！！」

翁「わかった申し訳なかった！！！これは慰謝料じゃ」ｽｯ

剣心「ふーん結構あんじゃん」ｽｯ

剣心「許しといてやるでござる」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「お代」

剣心「はぁ？腐ってたもんに金取るの？」

蒼紫「・・・・・」

剣心「じゃあなまた来てやるよ」

剣心「いやあ旨いもん食えてしかも金貰えるなんて」ﾆﾔﾆﾔ

剣心「ワーロタワロタ！！！！！！へっへっへぇ！！！！！」

剣心「いやあ愉快愉快、そろそろ糞道場に戻ってやるでござるか」

剣心「犬の餌食ってる犬の観察もしたいし」

剣心「でも薫殿怒ってるかもでござるな、弥彦も怒ってそう」

剣心「ま、もし入れてもらえなければサノの家に寝泊まりすりゃいいでござる」

剣心「とうぶん空き家でござろうし」

剣心「ほんとこの世の中楽しいでござる」

剣心「へっ」

剣心「ただいま！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「おかえり」

弥彦「・・・・・」

剣心「なになに？お主らわかってるじゃん」

剣心「喧嘩したって結局は拙者がいないと何も出来ないでござるからな」

剣心「ま、今日のとこは忘れて仲良くやろうでござる」

薫「そうね」

剣心「へっへっへぇ！！！！やっぱいい女は違うでござるなぁ！！！！！」

薫「今よ！！！！！」

警官達「取り押さえろ！！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「おろ！？」

剣心「なんでござるかこれは！！！！！離せこの政府の犬共！！！！！」

斎藤「抜刀斎いや、緋村剣心お前に逮捕状が出ている」ｽｯ

剣心「逮捕状・・・・・？」

斎藤「恐喝、窃盗、営業妨害、その他色々・・・」

剣心「お主ら・・・拙者はめたでござるな・・・・」

薫「黙れ犯罪者！！！！」

剣心「こんなところで捕まってなるものか！！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

斎藤「逃げたか。追うぞ」

剣心「そうだサノの家に逃げ込もう！！！！！！あんなボロ長屋だれも追ってこないでござろう！！！」

剣心「ここまでくれば！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

左之助「よお」

剣心「サノ！？なんで！！！？？？」

左之助「あきらめな剣心」ﾄﾞﾝｯ

剣心「うっ・・・・・！？」ﾄﾞｻｯ

剣心「ここは・・・・」

斎藤「よお」

剣心「牢屋・・・・くそ！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

斎藤「みじめだな」

剣心「拙者はこんな事では負けないでござる！！！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

斎藤「悪あがきは牢屋を出てから言うんだな」

剣心「ここから出すでござる！！！！！！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

斎藤「お前がここから出れるのは何年も後だ」

剣心「な・・・・・」

斎藤「出られたとしても借金地獄の生活をおくることになるだろう」

剣心「くそ！！！！！！！！！！」

剣心「これで終わると思うなでござる・・・・・」

斎藤「阿呆が」

剣心「ここから出なければ」

剣心「くそ・・・なにもかも没収されてるでござる・・・」ｶﾞｻﾞｺﾞｿ

剣心「鉄格子か・・・」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

剣心「くそぉ・・・・」ｼｸｼｸ

剣心「うわあああああああああああああああああああ！！！！！」

剣心「もう嫌でござる！！！！！！！！！！！！！！」

剣心「死んでやる！！！！！！！！！！！！！」

剣心「マジで死んでやる！！！！！！！！！！！」

剣心「絶対死んでやる！！！！！！！！！！！！！」

斎藤「うるさいぞ」ｽﾀｽﾀ

剣心「・・・・・・・」

斎藤「死ぬなら勝手に死ね」ｽﾀｽﾀ

剣心「」ﾆﾔ

―――翌朝―――

剣心「」

斎藤「ほう。本当に死んだか」

剣心「」

斎藤「どうやら自分で自分の首を閉めたようだな」

斎藤「おい死体を運ぶぞ」

警官達「ははっ！」

剣心「」

斎藤「俺は見回りがある。お前達だけでコイツを火葬場まで運んでくれ」

警官達「ははっ！」

剣心「」

斎藤「みじめだな」

斎藤「まぁあんなお前殺す価値もなかったがな」

警官達「よいしょよいしょ」

剣心「」

警官A「あとは業者がやってくれるさ」

警官B「誰も引き取りに来ないなんてな。酷い人生をおくったんだろうぜ」

剣心「そうでござる」ｻﾞｯ

警官達「！？」

剣心「だがこれからまた楽しい人生にしていくんでござる」

警官A「お化けだあああああああああああああああ！！！！！！」

警官B「逃げろ！！！！！！呪われるぞ！！！！！！！！」

剣心「お化けでござるか・・・・まぁ都合がいい」

剣心「ここから拙者の大復讐の始まりでござる・・・・」

薫「剣心がいなくなって本当に平和になったわね」

弥彦「そうだな」

薫「このまま死刑にでもなってくれればいいのに」

剣心「」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

薫「誰かしら」

弥彦「俺見てくるよ」ｽﾀｽﾀ

弥彦「どちらさま」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「拙者様」

弥彦「！？」

弥彦「剣心！？」

薫「なんですって！？」

剣心「どうもお二方」

薫「脱獄したんだわ！警察呼ばないと」

剣心「無駄でござる。拙者は死んだことになってるでござるからなぁ」

薫「死んだ・・・？」

剣心「そうでござる。拙者は幽霊みたいなもんなんでござるよ」

剣心「だから何をやっても許される」

剣心「人殺しだって」

薫「！？」

剣心「動くな」

剣心「安心するでござる。言う通りにすれば殺しはしない」

薫「ゆ、ゆるして剣心！」

弥彦「そ、そうだぜ」

剣心「ほう。自分たちが悪いと認めたんでござるな」

剣心「今からお主らは拙者操り人形でござる

剣心「じゃあまず弥彦」

弥彦「・・・なんだよ」

剣心「燕殴ってこい」

弥彦「！？」

弥彦「嫌だ！！！」

剣心「じゃあ死ね」ｽﾁｬｯ

弥彦「うぅぅ・・・・」

剣心「いいから殴ってこい。半殺しな」

弥彦「・・・・・」

剣心「逃げようとしても無駄でござるよ。拙者はどこからでもお主を見ている」

剣心「幽霊みたいなもんでござるからなぁ」

弥彦「・・・・・・・」

剣心「はやく行け」

弥彦「」ｽﾀｽﾀ

剣心「へっへっへぇ！！！！面白くなってきたでござるなぁ！！！！」

剣心「じゃあ薫殿」

薫「なによ・・・・」

剣心「服を脱げ」

剣心「はやく」

薫「」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

剣心「へっ」

薫「ぬ、脱いだわよ」

剣心「よしそのまま拙者についてくるでござる」ｽﾀｽﾀ

薫「外出るの！？」

剣心「当たり前でござろう。弥彦の燕ちゃん半殺しショーが始まるのにここで待ってろと？」

薫「でも裸で外なんて・・・・」

剣心「じゃあ死ね」ｽﾁｬｯ

薫「・・・・・・・」

剣心「よし、ついてくるでござる」

弥彦「・・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

燕「あれどうしたの弥彦ちゃん？今日は弥彦ちゃん来ない日でしょ？」

弥彦「燕、あのさ・・・」

剣心「はじまるぞ・・・・はじまるぞ・・・・」ﾜｸﾜｸ

薫「//////」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

通行人A「なんだあの人・・・」

通行人B「全裸・・・・・・」

薫「うぅ・・・・」ｼｸｼｸ

剣心「なかなか始まらんでござるなぁ」

弥彦「・・・・・・・」

燕「？」

剣心「なにやってるんでござるか！！！！！もう！！！」

弥彦「燕、ごめん！」ﾊﾟｼｯ

燕「痛い・・・！」

燕「なにするの弥彦ちゃん・・・」

剣心「もっとやれ！！！！！！！」

弥彦「うわああああああああああああああああ！！！！！」ﾄﾞﾝｯ

燕「うっ・・・・・・・・！？」ﾄﾞｻｯ

弥彦「あああああああああああああああああああああああ」

剣心「よくやった」ﾎﾟﾝｯ

弥彦「ちきしょぉ・・・・・」ｼｸｼｸ

剣心「このガキ人殺しでござる！！！！！！！！！！！！！！！」

弥彦「！？」

剣心「あとここに全裸で町をうろつく○○がいるでござる！！！！！！！！！！！！」

薫「！？」

剣心「お巡りさあああああああああああああああああああああああん！！！！」

通行人達「なんだなんだ！？」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

剣心「拙者はこの子を病院に連れていくでござる！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

弥彦「あのやろう・・・・」

剣心「へっへっへぇ！！！！！！！ざまあみろ！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「さあて燕ちゃんも手に入れたしお楽しみといくでござる！！！！！！！」

剣心「拙者をこけにした報いはきっちり受けてもらうでござる！！！！！」

燕「」

剣心「へっ！！！！」

警官A「このガキ！！！！」

弥彦「離してくれ！！！！誤解なんだ！！！」

警官B「ちょっと署まで来ようね」

薫「・・・・」

燕「ここは・・・・」

剣心「おはよう」

燕「緋村さん・・・・！？」

剣心「なんでここにいるのか・・・でござるな」

剣心「簡単に言うと拙者は幽霊なんでござる」

燕「幽霊・・・？」

剣心「びっくりしたでござろう弥彦があんなことをして」

燕「はい・・・・」

剣心「アイツは家では燕ちゃんの悪口ばっか言ってたでござるからなぁ」

燕「そんな・・・弥彦ちゃんが・・・」

剣心「外ではかっこつけていても根は糞ガキでござる」

燕「・・・・・・」

剣心「かわいそうに」

燕「・・・・・」ｼｸｼｸ

剣心「もう大丈夫でござるよ」ｷﾞｭｯ

燕「嫌！？やめてください！」

剣心「拙者の胸でお泣き」

燕「・・・・・・・」

剣心「拙者お主の見方でござる」

燕「緋村さん・・・・」

剣心「風呂に入ってきてはどうでござるか？」

燕「お風呂ですか・・・・？」

剣心「そうでござる。」

燕「わかりました・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「へっ」

剣心「入ったな・・・」

剣心「ちょろいでござるな。拙者の女を落とすテクを使えばイチコロでござる」

剣心「さて、布団も敷いたでござるし」ｽﾀｽﾀ

剣心「湯加減どうでござるかー？」ﾌｰﾌｰ

燕「ちょうどいいです」

剣心「そうでござるか」ﾌｰﾌｰ

剣心「しっかり洗うんでござるよ」ﾌｰﾌｰ

剣心「へっ」

剣心「へへへ・・・」ﾆﾔﾆﾔ

剣心「おっといかん火が消えかかってるでござる」ﾌｰﾌｰ

剣心「湯加減どうでござるかー？」ﾌｰﾌｰ

燕「すごくぬるいです」

剣心「それはそれは」ﾌｰﾌｰ

燕「まだぬるいです」ｽﾀｽﾀ

剣心「そうでござるか」ﾌｰﾌｰ

燕「全然さっきとかわりません」ｽﾀｽﾀ

剣心「おろ？おかしいでござるな」ﾌｰﾌｰ

剣心「こんどはどうでござるかー？」

剣心「返事がない・・・？」

剣心「大丈夫でござるか？」

燕「えい！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ

剣心「うっ・・・・・！？」ﾄﾞｻｯ

剣心「はっ！？」

燕「目が覚めましたか」

剣心「これは一体・・・？」

剣心「ガチガチに縛られてるでござる！？身動きがとれない！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

燕「女を落とすテクですか。面白いですね」

剣心「なぜだ・・・・・なぜ・・・・・」

燕「弥彦ちゃんが私を殴る前に耳元で教えてくれたんです。全て緋村さんが命令してるって」

剣心「あの糞ガキ・・・・・」

燕「暴れない方がいいですよ。あんまり暴れると首がしまります」

剣心「くそぉ・・・・・」

燕「次は私の番です」

燕「思う存分遊んであげますよ」

剣心「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！」

剣心「せ、拙者は幽霊でござるよ！！！呪ってやる！！！」

燕「私、そういうの信じないたちなので」

剣心「くそぉ・・・・・」

燕「そうですね・・・まず私の靴をなめてください」

剣心「な・・・・」

燕「はやく」ｶﾞﾝｯ

剣心「顔はやめて・・・顔は・・・」

燕「はやく」

剣心「」ﾍﾟﾛ 

燕「みじめですね」

剣心「うううううううう・・・・」ﾍﾟﾛ

燕「すっごくみじめですよ」

燕「よし」

剣心「ゆるして・・・・」

燕「許しません」

剣心「縄が食い込んで苦しいでござる・・・・」

燕「勝手に苦しめばいいんです」

剣心「こんなことして後でどうなるか・・・・」

燕「言葉を慎んでください」ｶﾞﾝｯ

剣心「顔はやめて・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

燕「いいもの持ってきましたよ」ｽｯ

剣心「それは・・・・」

燕「さっきお風呂を沸かしていたタキギです」

燕「それも火がついている」

剣心「火・・・・・・！？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「熱いでしょうね」ｽｯ

剣心「うわっ！？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「怖がりですね」ｽｯ

剣心「ああああああ火はやめてくれでござる！！！！」

燕「あんまり暴れると首がしまりますよ」

剣心「うぅ・・・・・」ｼｸｼｸ

燕「死ぬのが怖いんですね。幽霊なのに」ｽｯ

剣心「熱い熱い熱い熱い！！！！！」

燕「ｸｽｸｽｸｽｸｽ」

剣心「(悪魔でござる！！！！拙者はなんて奴に手を出してしまったんだあああああああ)」

燕「まだまだ逃がしませんよ」

剣心「殺される・・・・」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「幽霊なんだからもう死んでるんでしょ？」

剣心「あれはウソなんでござる！！！！もう悪いことしないでござるから！！！！！」

燕「ウソだったんですか。じゃあお仕置きです」ｽｯ

燕「これなんだかわかりますか？」

剣心「は、はさみ・・・・」

燕「怖いですか？」ﾁｮｷｯ

剣心「怖いでござる！！！！！！！怖いでござる！！！！！！！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「じゃあ特別に目隠しをつけてあげますよ」

剣心「うぅ・・・・・」

燕「これなら見えないから怖くないですよね」

剣心「・・・・・・・・」

燕「ﾌﾌﾌ」ﾁｮｷｯ

剣心「やっぱり怖いでござる！！！！！！！！！！」

燕「大丈夫ですよ切ったりしないですから」ﾁｮｷｯ

剣心「じゃあしまって！！！！！！！危ないでござる！！！！！！！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「安心してくださいよ」ﾁｮｷｯ

剣心「痛い！！！！！！！！！！ちょっと切れたでこざろう今！！！！！！！」

燕「ごめんなさい。緋村さんがあんまり暴れるもんだから手が滑っちゃいました」

剣心「ごめんなさいでござる！！！！！！！！許してくださいでこざる！！！！！！」

燕「何度も言わせないでください。許しません」ｶﾞﾝｯ

剣心「顔を蹴らないでくださいでござる！！！！！！！！！！！！！」

燕「かわいそうに、20ほど年の離れた少女に辱しめられて」ﾁｮｷｯ

剣心「なんでも言うこと聞きます！！！！！！！だから許してくださいでこざる！！！！！」

燕「じゃあ黙ってください」

燕「こんな事されてるのにガチガチなんですね」

剣心「あっ・・・・」

燕「気持ち悪い」

剣心「・・・・・・・」

燕「いいですよ。今まで我慢したご褒美です」ｽｯ

剣心「おろ・・・・・」

燕「こんなにして・・・・」

剣心「・・・・・(・∀・　)」

燕「いいことしてあげますよ」

剣心「・・・・・お願いします」

剣心「(これってある意味ご褒美でござるな)」

燕「ちょっと待っててくださいね」ｽﾀｽﾀ

剣心「(放置プレイでござるな・・・・)」

燕「」ｶﾞｻｺﾞｿ

剣心「(´ω`　)」ﾜｸﾜｸ

燕「ありました」ｽﾀｽﾀ

剣心「・・・・・・お願いします」

燕「じゃあ○○○○つき出してください」

剣心「はい！」

燕「力を抜いて」

剣心「・・・・・・」

燕「はい」ｸﾞｻｯ！！！！

剣心「うわああああああああああああ！！！！！！！！」

燕「ｷｬﾊﾊｯﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！！！！！」

剣心「痛い！！！！！！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

燕「暴れると首がしまりますよ」

剣心「何をさしたんでござるか！！！！！！！抜いて！！！！！！」

燕「木の杭です」

剣心「く、くい！？」

燕「だって○○○○だけじゃ燃えにくいじゃないですか」

剣心「燃えにくい・・・・？？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「ここでさっきのタキギの登場です」

剣心「まさか」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「木は燃えやすいですからね」ｽｯ

剣心「熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い！！！！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

燕「綺麗ですよ」

剣心「熱い熱い熱い熱い熱い熱い！！！！！！！許してくれでござる！！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

燕「ｷｬﾊﾊｯﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！！！！！」

燕「ご褒美はお仕舞いです」

剣心「こんなの・・・・ご褒美でもなんでも！！！！熱い！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

燕「さてと」ｽﾀｽﾀ

剣心「ど、どこに行くんでござるか！！！！！」

燕「帰るんですよ」

剣心「拙者はどうなるんでござるか！！！！！！！！！熱い！！！！！」

燕「さあ、幽霊なんだから飛んで逃げればいいでしょう」

剣心「そんなぁ！！！！！！拙者をこのまま置いてかないで！！！！！！」

燕「さようなら」ｽﾀｽﾀ

剣心「こんな恥ずかしい姿誰かに見られたら！！！！！！！！！！」

燕「じゃあ暴れて首をつればいいじゃないですか」

燕「それに緋村さん、普段の貴方も十分恥ずかしい人ですよ」

剣心「・・・・・・・・」

燕「」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

―――数日後―――

燕「さあてどうなってるかな」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

燕「！？」

燕「いない！？」

燕「どうやって逃げたのかしら・・・」

燕「縄がちぎれてる・・・・杭を使ったのね・・・」

剣心「拙者を殺そうなんて１００年はやいんでござるよ・・・」ﾊｧﾊｧ

剣心「ここまでくれば・・・」

剣心「くそぉ脱獄が感ずかれたようでござるな・・・指名手配されてるでござる・・・」

剣心「ここからどうすれば・・・」

燕「見つけました」

剣心「あああぁああぁぁ・・・・」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

燕「杭をさしたままでしたね。私としたことが」

剣心「う、うるさいでござる！！！！身動きが取れる拙者に怖いものなんて無い！！！」

燕「そうですか」

剣心「こんどは拙者の番でござる！！！！！！」

燕「叫びますよ」

剣心「えっ・・・・」

燕「指名手配犯に襲われるって」

剣心「卑怯な・・・」

燕「貴方がよくやっていた事じゃないですか」

剣心「逃げろ！！！！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

燕「えい！！！！」ｽｯ

剣心「うがっ！？」

剣心「喉に・・・・杭が・・・・・」

燕「みじめですね」

剣心「(声が出ない・・・・・)」

燕「どうしたんですか？声がでないんですか」

剣心「(殺される・・・・・逃げなきゃ・・・・)」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

燕「逃がしませんよ」

剣心「(どこかに隠れなきゃ！！！！！！！)」

剣心「(ひとまずここに隠れるでござる！！！！)」ｽｯ

燕「逃がしましたね・・・」

燕「しかたないです。戻りましょう」ｽﾀｽﾀ

剣心「(へっチョロいでござるな)」

剣心「(でもなんでござろうここは)」

剣心「(あぁもう動けない・・・ここで休憩するでござる)」

作業員A「今日は一人か」

作業員B「少ない方がいいよこんなの」

剣心「(・・・・・・？)」

作業員A「そうだよな毎日毎日身寄りの無い死体がここに送られるのは辛いよな」

作業員B「かわいそうな仏だよ」

剣心「(なんだか見覚えがあると思ったらここは拙者が警官達をまいた火葬場！？)」

作業員A「よし運ぶぞ」ﾖｲｯｼｮ

剣心「(やめてくれでござる！！！！！拙者はまだ死んでない！！！！！)」

作業員B「さて」ﾖｲｯｼｮ

剣心「(くそ！！！！！声も出ないし体も動かない！！！！！！)」

作業員A「成仏してくだせぇ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

剣心「(やめてくれでござる！！！！！！！！！)」

作業員B「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

剣心「(うわああああああああああああああああああああああああああああああ)」

作業員A「さて帰ろう」

作業員B「そうだな」

極悪な犯罪者緋村剣心消息はまったく掴めなくなった
いつしか誰もがそんな事件があったこともそんな犯罪者がいたことも忘れてしまった
しかし新たな噂が広まった
火葬場の近くで頬に十字傷をつけた幽霊が出ると言う噂が

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

薫「誰かしらこんな時間に」ｽﾀｽﾀ

薫「どちらさまですか」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「やあ薫殿」

薫「剣心・・・・・・」

剣心「拙者ほんとうに幽霊になったでござるよ」

剣心「へっ」

おしまい