2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:43:33.39 ID:QQni39BO0
~路地裏~

杏子「……」スタスタ

商人「そこのお嬢ちゃん。」ス――

杏子「ん? ……(誰だ、コイツ……)」

杏子「(――ってか、いつの間に近づいた?)」

商人「お嬢ちゃんにとっておきの商品がある。」ガサゴソ

杏子「は? 何だよ突然。」

商人「……騙されたと思って受け取ってほしい。」

引用元: 杏子「……お腹減ったなぁ。」 



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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:44:03.86 ID:QQni39BO0
商人「あまり、時間がない。」スッ

杏子「へぇ、それで……そんなモン」

杏子「アタシが素直に受け取ると思う……!?」

商…「今、確かに……届け――」

……「」サアァァ……

コトン

杏子「……(周囲に魔女、使い魔の気配はない)」バッ

杏子「ちっ……縁起悪いもん拾っちまったな。」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:45:04.23 ID:QQni39BO0
~某ホテル~

杏子「小包みか……中に何が入って」ガサガサ……

杏子「箱か、偉く丁寧に包装してあるな。」パカッ

杏子「おっ、クッキーじゃん……」パクッ

杏子「……」モグモグ

杏子「(って、アタシ何考えてんだ……)」

杏子「(こんな得体の知れないモノ……)」

杏子「――でも、うまいな……」パクパク

杏子「……」ゴクンッ

杏子「まぁ、いいか……寝よ。」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:45:52.19 ID:QQni39BO0
~次の日 某鉄塔~

杏子「! ……キュゥべえ、なんか用?」

キュゥべえ「ああ、まさか君が来るとはね。」

杏子「えっ……ごめん。」

キュゥべえ「えっ?」

杏子「?」

キュゥべえ「?」

キュゥべえ「……今日の杏子は、調子が悪いみたいだ。」

キュゥべえ「また、折を見て出直すよ。」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:46:50.33 ID:QQni39BO0
杏子「そっか……じゃあね。」フリフリ

キュゥべえ「(えぇ……?) じゃ、じゃあね?」スタコラ

杏子「……」

杏子「……お腹減ったなぁ。」グウゥ……

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:48:03.38 ID:QQni39BO0
~街中~

杏子「鯛焼き食べようかな……」スッ

杏子「……」ピタッ……

杏子「(でも、万引きは……よくないか)」

杏子「(…お金がいるけど……)」

杏子「(人を傷つけるのも、よくないね)」

杏子「う~ん……」

杏子「……あっ。」ピコーン

杏子「(人助けで、代わりに……)

杏子「いい、かな?」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:48:50.09 ID:QQni39BO0
……


~結界~

杏子「結界……先客がいる……」トコトコ

杏子「どれどれ……ん?」

杏子「(一般人と一緒に闘ってるね……)」

キンッ、ヒュンヒュン

杏子「(あれは、使い魔か……)」

杏子「(……? 魔女になるまでは…)」タッ

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:49:44.50 ID:QQni39BO0
ヒュバッ

使い魔「アハハハッ」ス――

さやか「えっ?」

まどか「だ、誰……?」

さやか「逃がしてしまう!」ダッ!

杏子「あ。ま、待って。」

さやか「なに?」ギロ

杏子「っ、ぁ、あれは、使い魔で魔女じゃない。」ビク

杏子「え、えっとグリーフシードを持ってないってこと。」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/15(月) 04:52:00.34 ID:QQni39BO0
さやか「はぁ? アレを放っておくことで誰かが死ぬのよ!」クワッ

杏子「ご、ごめん……」ビクビク

さやか「え……? な、なんなの?」イライラ

まどか「??」

キュゥべえ「? ……わけがわからないよ。」

杏子「あ、アタシが悪かったよ。」

杏子「悪いことしたね……か、借りはまた返すから!」サッ

さやか「なんだったの……?」

まどか「キュウべえいたの?」

キュゥべえ「えっ、うん。」

……

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:35:20.15 ID:lLQGa2QP0
~某ホテル~

杏子「はぁ……疲れた。」

杏子「(あの青髪の子、怖かったぁ……)」

杏子「そこまで怒ることないじゃん? ねぇ?」

杏子「……」グスッ

杏子「お菓子でも食べて、今日は寝よ。」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:35:59.90 ID:lLQGa2QP0
杏子「たしか、ここら辺に……」キョロキョロ

杏子「あった!」パアァ

杏子「ふふっ♪」パカッ、ヒョイ

杏子「~~♪」モグモグ

……

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:37:19.51 ID:lLQGa2QP0
~某ゲームセンター~

杏子「……?」タンッ、タン……

杏子「(? あれ、全然ダメ……)」コケッ

杏子「っあ。」ヨロ

??「」ガシッ

ほむら「……大丈夫かしら?」

杏子「! あ、ありがと……う」ウツムキ

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:39:32.88 ID:lLQGa2QP0
ほむら「(……?) 突然で不躾なのだけれど」

ほむら「私は、見滝原市の行く末を知っている。」

杏子「?」

ほむら「それで、この先のことは穏便に済ませたいの。」

杏子「……(あれっ? 誰……?)」

ほむら「貴女にとっても、悪い話じゃないはずよ。」

ほむら「一魔法少女として、この街を預けたい。」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:40:20.18 ID:lLQGa2QP0
杏子「アタシに? (……後で聞こ)」

ほむら「ええ、そうね。」

ほむら「簡潔に言うと二週間後――」

ほむら「ワルプルギスの夜が来る。」

杏子「そんな……よ、夜が来るのか?」

杏子「(……夜は毎日来るけどなぁ)」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:41:32.46 ID:lLQGa2QP0
むら「そうよ。ともかく、それをどうにか出来れば」

ほむら「私は、この街を出て行くわ。」

ほむら「その後は、貴女の好きにすればいい。」

杏子「うん……でも、別に出ていかなくたって、よくない?」

ほむら「?」

杏子「?」

杏子「その、さ……」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:42:25.48 ID:lLQGa2QP0
杏子「夜が怖いなら、協力するよ。」

杏子「……さ、さっき、助けてくれたお礼。」ボソッ

ほむら「!?」

杏子「あと、街なんてアタシじゃなくたって、いいよ。」

ほむら「!!?」

杏子「あっ、名前教えてくれない?」

杏子「アタシのこと、知ってるみたいだけど」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:43:25.07 ID:lLQGa2QP0
杏子「アタシは――」

ほむら「……あ、暁美ほむらよ。ほむら、で構わないわ。」

杏子「ああ。ほむら……さんでいいかい?」

ほむら「……(過去にないパターン、因果律に影響が……?)」

杏子「さ、さんはダメなのか? ほむらちゃんがいいか。」

ほむら「えっ、それは……」

杏子「かっこかわいいじゃん。」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/16(火) 01:45:30.02 ID:lLQGa2QP0
杏子「炎が優しい火になったみたいでさ。」

ほむら「! ……ま、まぁいいわ。それから――」

ほむら「協力の申し出は大変嬉しいのだけど」

ほむら「二週間後の夜に備えて、出来れば一緒に。」

ほむら「そのための準備や訓練をしたいわ。」

杏子「いいよ。でも、偉く本格的だねぇ。」

ほむら「備えあれば憂いなしよ。早速私の家に向かいましょう。」

……

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:31:00.26 ID:nWbtJ2HL0
~ほむらの家~

ほむら「待たせたわね、ここよ。」

杏子「お、お邪魔します……」ドキドキ

ほむら「? そんな身構える必要はないわ。」

杏子「う、うん、ごめんな。」

ほむら「え、ええ(調子狂うわね……)」

杏子「……あっ!」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:33:40.07 ID:nWbtJ2HL0
ほむら「はひっ」ビクゥ

ほむら「んん。ど、どうしたの?」

杏子「ぁ……その、あ、アタシの」

杏子「お菓子、忘れちゃった。」

杏子「ちょっと、取りに行ってくる!」

ほむら「お菓子……? わ、分かったわ。」

……

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:34:41.94 ID:nWbtJ2HL0
杏子「待たせちゃったな。」

ほむら「別にいい。」

杏子「お詫びに、これ……食うかい?」スッ

ほむら「? (ク、クッキー……かしら?」

ほむら「今は……後でいただくわ。」

杏子「そっか……」ショボン

ほむら「! うっ(仕方ないわね……)」ヒョイ、パク

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:35:39.67 ID:nWbtJ2HL0
杏子「あ……どう、かな?」

ほむら「~~……おいしい。」ニマー

ほむら「!」ハッ

ほむら「よ、よかったわ。」キリッ

杏子「ふふっ……かわいいじゃん。」

ほむら「」カアァ

ほむら「ほら! いくわよ!」

……

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:38:44.15 ID:nWbtJ2HL0
ほむら「早速だけれど、訓練……」

ほむら「お互いの今を知るために――」

ほむら「少し、手合わせしましょう。」

杏子「えっ(……け、怪我しないかなぁ)」

ほむら「? あぁ……ここは、幸い多少暴れても」

ほむら「大丈夫なように設計済みの部屋よ。」

杏子「わ、分かった……」

杏子「(夜を迎えるのって、大変だなぁ)」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:39:44.40 ID:nWbtJ2HL0
~変身中~

ほむら「(貴女のことは、過去に概ね知っている)」

ほむら「(ただ、今回はイレギュラーのパターン)」

ほむら「(想定より、実力の高低に差があるケースを)」

ほむら「(考慮に入れて……まずは、様子見ね)」

杏子「(大丈夫、怖くない、怖くない……)」

……

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:41:41.44 ID:nWbtJ2HL0
~変身後~

ほむら「――さて。」

ほむら「遠慮は、必要ない。いつでも……」

ほむら「どこからでも、掛かって来なさい。」

杏子「!」

杏子「……」

ほむら「あら、何か不安でも?」

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:42:41.26 ID:nWbtJ2HL0
杏子「つよそう。」

ほむら「」

杏子「じゃあ、いくよ。」ダッ

ほむら「き、来なさい!」

杏子「やあぁっ!」バッ

ブゥンッ サッ

ほむら「……こっちよ。」

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:43:39.26 ID:nWbtJ2HL0
杏子「!」シュバッ

ヒュッ シュン

ほむら「遅いわ。」

杏子「どこ……?」キョロ

ほむら「後ろ(手刀で十分ね)」シュッ

杏子「あ、え、わあっ」ツルッ

ほむら「あっ。」バッ

パシッ

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:45:52.24 ID:nWbtJ2HL0
ほむら「はぁ……大体、分かったわ。」

杏子「ごめん、足がもつれて……」

ほむら「いえ、気にしないで。」

杏子「っ……(うぅ、悔しい)」

ほむら「そうね、これぐらいにして――」

杏子「ぁっ、あともう一回!」

ほむら「……えっ?」

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/17(水) 12:46:59.84 ID:nWbtJ2HL0
杏子「ほむらちゃんと、やりたい。」

杏子「お、お願いっ、やらせて?」

杏子「夜は、まだまだ長いじゃん!」

ほむら「……そこまで、やりたいのね?」

ほむら「ふぅ……今日は、あと一回きりよ。」

杏子「うん!」

……

45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:05:53.81 ID:riaAspq20
杏子「あ~っ、疲れたなぁ。」

ほむら「そう、ね……」

杏子「はぁ……(お腹減ったぁ)」

ほむら「(私の予想を遥かに下回るケースだったわ……)」

ほむら「(――で、あれば、このパターンに至った杏子に)」

ほむら「(なにか、思い当たるような節がないか……)」

ほむら「(考察はさておき、後で聞いてみましょう)」

46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:06:53.06 ID:riaAspq20
杏子「……? どうしたの? 考えごと?」

ほむら「! いえ、大丈夫。何でもないの。」

ほむら「……お腹、減ったでしょう? すぐに用意するわ。」

杏子「う、うん……ありがとう。」

ほむら「ふふっ、ホントに何でもないの。」

47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:08:20.78 ID:riaAspq20
ほむら「――だから、気にしないで。」

杏子「そっか、でも……い、いつでも相談に乗るよ。」

杏子「そ、の……うまく言えないけどさ。」

杏子「……無理しないでね。」

ほむら「ええ、分かったわ……」

……

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:13:22.32 ID:riaAspq20
杏子「――ねぇ、そろそろ……夜だけど。」

ほむら「? ……あら、もうこんな時間ね。」

ほむら「私達の寝室まで案内するわ。」

杏子「ぁっ……だっ、大丈夫?」ソワソワ

ほむら「えっ……ああ、心配しないで。」

ほむら「二人分の布団は、用意してある。」

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:16:01.01 ID:riaAspq20
スタスタ、トコトコ……

杏子「(アタシの前で無理してるのかな……)」ジ~

ほむら「……? (それにしても、今回は)」

ほむら「(パターンが全く読めないわ……)」

ほむら「――ここよ。」ピタッ

……ガチャ、パタン

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:17:43.03 ID:riaAspq20
杏子「! へぇ~っ、結構広いじゃん。」

杏子「一人分の布団で二人寝れるねぇ。」

ほむら「まぁ、余裕は……あるわね。」

ほむら「ふぁ……(今日は、疲れたわ……)」ノビ~

ほむら「い、今更だけど、色々付き合わせたわね。」

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:19:21.49 ID:riaAspq20
杏子「そんな。い、いいよ。」

杏子「ア、アタシは別に大丈夫。」

ほむら「……そう? また、明日」

ほむら「ゆっくり、話しましょう……」ウトウト

……


ゴソゴソ

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:21:13.10 ID:riaAspq20
杏子「……眠れそう?」モグリ

ほむら「……っ?」ムニャムニャ

杏子「こ、怖くないよ。」ギュッ

ほむら「(あったかい……)」ギュゥ

ほむら「うん……ありが、とう……」ボ~……

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:22:31.09 ID:riaAspq20
杏子「えへへっ……」テレッ

ほむら「ZZzz……z――」スヤスヤ

チュンチュン……

ほむら「……んぅ?」

ほむら「(からだが固いわ……)」キョロ

ほむら「……えっ、えっ?」

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:25:52.34 ID:riaAspq20
ほむら「あ、杏子が、ひっついてる……」

杏子「んっ……」ギュ~

ほむら「私に……ひっついてる。」

ほむら「えぇっと……ど、どうしようかしら?」

ほむら「……(ああでもない、こうでもない)」

ほむら「!」ピコーン

55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:27:31.05 ID:riaAspq20
ほむら「(時間を止め――)」

杏子「ほむらぁ……」

ほむら「ぁ、っ……ど、どこ触って……」

杏子「ん~~っ?」サワサワ

ほむら「んんっ、やめなさい!」

ポコー

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:28:53.08 ID:riaAspq20
杏子「あぅ!? ……いたぁ。」

杏子「う……うぅっ」ウルウル

ほむら「(し、しまったわ……)」

ほむら「あっ、杏子、ごめ……」

杏子「いたいよ、ほむらちゃん……」グスッ

ほむら「……~~」ゾクゾクッ

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/22(月) 03:30:45.35 ID:riaAspq20
ほむら「――はっ!?」

ほむら「杏子っ、ごめんなさい。」

ほむら「ケ、ケガはない? 大丈夫……?」オロオロ

杏子「う、うん……こっちこそ、ごめんね。」

ほむら「え、ええ。お互い気を付けましょう。」ホッ……

……

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:05:29.30 ID:ItasOJEk0
~朝食中~

ほむら「……杏子。」カチャカチャ

杏子「ん~? どうしたの?」モグモグ

ほむら「この後の予定なのだけど……」

ほむら「貴女、学校は通っているの?」

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:10:02.40 ID:ItasOJEk0
杏子「!」ピタ

杏子「えと……い、行ってないよ。」

ほむら「……そう、分かったわ。なら」

ほむら「私が学校にいる間、家に帰るまで」

ほむら「その、留守番を頼めるかしら?」

杏子「うん、いいよ。」

64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:22:24.24 ID:ItasOJEk0
朝食後~玄関前

ほむら「……あっ」

ほむら「あ、杏子。」

杏子「?」

ほむら「私が帰るまで、ずっと家に」

ほむら「いる必要はないわ……そうね。」

65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:26:59.50 ID:ItasOJEk0
ほむら「外出するのは構わないのだけれど……」

ほむら「夕方の17時頃には、家に戻りなさい。」

杏子「は~い。」

ほむら「後、外出の間に何か食べたりする時は」

ほむら「んっ、少ないけど使うといいわ。」スッ

66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:32:13.84 ID:ItasOJEk0
杏子「えっ……そんな、でも。」オロオロ

ほむら「……いいの。私がそう言うのだから。」

ほむら「遠慮せずに受け取りなさい。」

ほむら「ただし、無駄遣いは」

杏子「……嬉しい」ボソッ

ほむら「?」

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:36:29.42 ID:ItasOJEk0
杏子「ありがと~っ」パアァ

ダキッ

ほむら「!? ちょ、っと、あ。」

ギュゥ

杏子「えへへ。」

杏子「……いってらっしゃい」フリフリ

68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 04:40:54.01 ID:ItasOJEk0
ほむら「…(なぜ、と、突然)」

ほむら「……(だ、だだ抱きついたの?)」

ほむら「ええ、行ってくるわ。」

スタスタ……

ほむら「……(身体が熱い)」

ほむら「///(……なんで?)」ドキドキ

……

71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:33:53.09 ID:ETFE3BWz0
~日常(ある日のこと)ほむらの家~

ほむら「……おかしい。」

杏子「! えっ、ほむらちゃん?」

ほむら「この先、なにか言葉では言い表せない」

ほむら「とてつもない事故が起こるような」

ほむら「いえ、起こるはずだった?」

ほむら「……そんな気がするの。」

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:40:33.93 ID:ETFE3BWz0
杏子「ん~……んっと?」

杏子「え~っと、ほむらちゃん。」

杏子「正直、ミライのことなんて」

杏子「アタシには……いや、誰にも」

杏子「気にしたって、分かりっこないよ?」

73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:42:11.20 ID:ETFE3BWz0
ほむら「そう、ね……杞憂かしら。」

杏子「うん。難しいことは、分からないけど」

杏子「ア、アタシは、このままずっと……」

杏子「今が続けばいいなって、思うなぁ。」

74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:43:40.62 ID:ETFE3BWz0
ほむら「――ふふっ、杏子らしいわ。」クスッ

杏子「! うぅ///」カァ

杏子「……あっ! ほむらちゃん。」

杏子「きょ、今日は、一緒に買い物へ行く日だよ!」

75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:46:42.62 ID:ETFE3BWz0
ほむら「あら……時間が過ぎるのは、あっという間ね。」

ほむら「それじゃ、すぐに用意しましょうか。」

杏子「うんっ! えへへ、ちょっと待ってて!」ドタドタ

ほむら「ええ。私も準備するわ。」ゴソゴソ

……

76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:48:12.53 ID:ETFE3BWz0
~外出中 ショッピングモール~

ガヤガヤ、ザワザワ

ほむら「杏子~っ、あ、貴女、早いわよ……」ハヒィ

杏子「あははっ。ほむらちゃん、少し一足先に」

杏子「行ってるから、ゆっくりでいいよ~っ」タッタッタッ

ほむら「あっ……ちょ、待ち、なさい……」ハァハァ

77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:49:25.21 ID:ETFE3BWz0
杏子「へへっ。」クルッ

ガツンッ

杏子「あぅ、いてて……」コケッ

??「おや……すまないね。大丈夫かい?」スッ

杏子「! い……つっ、ごめんなさい。」バッ

78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:54:30.84 ID:ETFE3BWz0
杏子「よそ見してて、ぶつかっちゃって……」

??「そうかい。うん、怪我はないよう、だ……?」

??「っ! ……お、お嬢ちゃん。」

杏子「?」

??「ミライは、変わっ――」

79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:56:10.54 ID:ETFE3BWz0
……アンズ~ッ!

杏子「あっ、ほむらちゃん……」

ほむら「はぁ、ふぅっ……あ、杏子。」ガシッ

ほむら「……よ、ようやく追いついたわ。」

杏子「う、うん。さ、先に行っちゃって、ごめんね?」

80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/07(土) 09:58:50.67 ID:ETFE3BWz0
ほむら「べ、別に大丈夫よ。でも、一緒にいきましょう。」

杏子「それじゃ、とっ……(おじさんのこと忘れ――)」

杏子「あ、れ……?」キョロキョロ

ほむら「あら、どうしたの?」

杏子「――ううん、何でもない。いこっか!」ニコッ

……


おわり