剣心「ほら薫殿お薬の時間でござる」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「夏風邪が長引くと厄介でござるからな」

薫「ありがとう」

剣心「ほら苦いけど我慢してくれでござる」

薫「うん・・・」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「無理しちゃだめでござるよ」

薫「ありがとう剣心」

薫「剣心は人を看病するのが上手だわ」

剣心「そうでござるか」

薫「なんだか剣心に看病されてるとホッとするの」

剣心「それはそれは」

薫「心配しないでね、すぐ良くなるから」

剣心「薫殿は普段元気でござるからな」

薫「じゃあ寝るわね」

剣心「お大事に薫殿」

剣心「拙者人を看病する才能があるみたいなんでござるよ」

左之助「なるほどな」

剣心「拙者に看病されると癒されるという人が続出して」

左之助「嬢ちゃんだけじゃねぇかよ」

剣心「そのうち続出するんでござる！！！！！！」

左之助「なるほどな」

剣心「サノも看病してほしかったらいつでも拙者を呼ぶでござるよ」

左之助「おう」

左之助「んで嬢ちゃんはどうなんでい？」

剣心「熱がなかなか下がらないんでござる」

左之助「夏風邪にしては長引くな」

剣心「まあ拙者の看病テクでなんとかして見せるでござるよ」

左之助「流石剣心だぜ」

剣心「ふにふにっとやれば一発でござるよ！！！！！」

左之助「おう元気か嬢ちゃん」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「左之助・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

左之助「おいおいしんどそうじゃねぇか」

左之助「看病テクはどうなってんだよ剣心」

剣心「まだまだこれからでござる！！！！！！！」

薫「でも昨日よりだいぶ楽になったわ」

薫「剣心の看病テクのおかげね」ﾆｯｺﾘ

剣心「ほら見ろでござる！！！！！！！」

剣心「拙者の看病テクが効いてるでござろうが！！！！！！！！」

左之助「なるほどな」

薫「ありがとう二人とも」

薫「うつしちゃ悪いからもういいわよ」

左之助「おうお大事にな」

――翌日――

薫「るんるらんらるんるらんら」ｶﾞｻｺﾞｿ

剣心「はうあ！？」

剣心「薫殿もう大丈夫なんでござるか！？」

薫「もうピンピンしてるわ！！！！」

薫「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・」

剣心「無理しちゃだめでござるよ！！！！！！！」

剣心「完全に治るまで寝てないとダメでござる！！！！！！！」

薫「でも弥彦の稽古もつけてあげないと・・・」

剣心「あんな奴ほっときゃいいんでござる！！！！！！」

弥彦「俺は別に構わねぇけど」

薫「ごめんね弥彦・・・」

剣心「ほら！！！はやく横になってほら！！！」

剣心「拙者には看病テクがあるんでござる・・・」

剣心「看病って凄く楽しいという事に気付いたんでござる・・・」

剣心「しかしこのままでは薫殿が元気になって看病なんかいらなくなってしまう」

剣心「か弱い薫殿が見れなくなってしまうでござる・・・」

剣心「・・・・よし」

薫「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・」

剣心「薫殿、拙者恵殿のところでお薬貰ってくるでござる」

薫「うんありがとう」

剣心「安静にしておくんでござるよ」

剣心「恵殿」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

恵「あら剣さんどうしたの？」

剣心「お薬の追加を」

恵「もう無くなっちゃったの？」

剣心「まあ・・・」

恵「のませすぎちゃだめよ」

恵「１日一回、それ以上のませ続けると副作用が出るわ」

剣心「わかってるでござるよ・・・」

恵「はいどうぞ」ｽｯ

剣心「忝ない」

恵「薫さんに宜しくね」

剣心「ふにぃ」

剣心「薫殿お薬の時間でござる」

薫「ありがとう」

剣心「これを３つ」

薫「３つも？」

剣心「いっぱい飲んだほうが効くって恵殿が」

薫「そうなの」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「・・・・・」

薫「でも大丈夫元気になってきたわ！」

薫「この調子なら二三日で治りそう」

剣心「そうでござるか・・・」

薫「ありがとね剣心」

剣心「いやいや」

――翌日――

薫「はうぅ・・・」

剣心「薫殿！？」

剣心「熱が上がってるでござる！？」

薫「なんだかクラクラして・・・」　　

剣心「っしゃ！！！！！」

薫「どうしたの剣心・・・・」　　

剣心「なんでもないでござるよなんでもない」

剣心「それよりほらお薬を」ｽｯ

剣心「今日は５つでござる」

薫「うぅ・・・・」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「何か欲しいものとかないでござるか？」

薫「いらない・・・」

剣心「氷かえてくるでござるよ！！」ｽﾀｽﾀ

剣心「これで当分拙者の看病テクが披露できるってもんでござる！！！！！」

剣心「看病は楽しいでござるし」

剣心「薫殿はすごくかわいいでござるし」

剣心「最高でござるな！！！！！！」

剣心「さてと氷、氷」

剣心「はうあ！？氷きらしてたでござる」

剣心「おい弥彦！！！！！！！！」

弥彦「なんだよ」

剣心「氷買ってこいでござる氷！！！！！」

弥彦「今からかよ」

剣心「薫殿が死んでもいんでござるか！！！！！！！」

弥彦「おおげさだなぁ」ｽﾀｽﾀ

――翌日――

薫「　　・・・　　・・・」

剣心「うわ薫殿すんごい熱でござる」

薫「なんでかしら・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

剣心「なんででござろうな」

剣心「さあお薬を」ｽｯ

薫「今日は８つ・・・」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「何か欲しいものないでござるか」

弥彦「剣心・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「なんでござるか弥彦」

弥彦「なんだか俺もしんどいんだ・・・」ｸﾞｯﾀﾘ

剣心「うーむ」ペタ

剣心「うわ弥彦すごい熱でござる！？」

弥彦「うぅ・・・・」

剣心「きっと薫殿の病気がうつったんでござるな」

弥彦「そうかもしれねぇ・・・」

剣心「弥彦もここで寝てるといいでござる」

弥彦「そうする・・・」

剣心「いっきに二人看病するなんてすげぇでござる！！！！！」

剣心「拙者お医者さんみたいでござる！！！！！！！」

薫「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・」

剣心「弥彦もこのお薬飲むといいでござるよ」ｽｯ

弥彦「一回で結構飲むんだな」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「ふにぃ」

剣心「看病凄く楽しい」

剣心「もっと看病したでござる」

剣心「もっと看病したいでござる！！！！！！！！」

左之助「おう剣心いるかい」

剣心「おおサノ」

左之助「どうでい嬢ちゃんと弥彦の具合は」

剣心「まあなんとか」

左之助「なるほどな」

剣心「・・・・・・・」

左之助「どうした剣心？」

剣心「お茶でもしようでござるサノ・・・お茶でも」

左之助「おう」

剣心「どうぞ」ｽｯ

左之助「おうサンキュー」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「・・・・」

左之助「なんか粉っぽいな」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「うまく溶けきってなかったんでござるか」

左之助「なにが溶けきるんでい」

剣心「いやお茶の葉が」

左之助「お茶の葉って溶けんのか」

剣心「そ、そうでござるよ知らなかったんでござるか」

左之助「勉強になったぜ」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「・・・・・・」

――翌日――

剣心「二人とも気分はどうでござるか」

薫「苦しい・・・息苦しい・・・」

弥彦「俺も昨日より具合悪い感じがするぜ・・・」

剣心「安心しろでござる！！！拙者がついてるでござるから」

薫「ありがとう剣心・・・・」

剣心「ふにふにぃ」ｳｲﾝｸｯ

左之助「おう剣心いるかい・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「どうしたんでござるかサノ、顔色が悪いでござるよ」

左之助「よくわかんねぇんだけど朝起きたらこんな調子でよぉ」

剣心「熱があるでござるなぁ」

左之助「なるほどな・・・・・」

剣心「サノも薫殿の病気がうつったんでござろう。一緒にこの部屋で寝てろでござる」

剣心「三人とか本格的でござる！！！！！！！！」

剣心「拙者には恵殿をも越える看病テクがあるに違いないでござる！！！！！」

剣心「さあてみんなにお粥でも作るでござるかな」

剣心「るんるらんらるんるらんら」


薫「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・」

弥彦「なんだか全然よくならねぇよな俺たち」

左之助「薬があってねぇんじゃねぇか？」

弥彦「そうなのかなぁ」

薫「息苦しい・・・・・」

剣心「薫殿！！！弥彦！！！サノ！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「拙者とくせい激ウマ美味すぎお粥スペシャルでござるよ！！！！」

左之助「おうサンキュー剣心」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

弥彦「腹減ってたんだ」

薫「うぅ・・・・」

剣心「薫殿食べないんでござるか？」

薫「動けないの・・・しんどくて・・・」　　

剣心「拙者が食べさせてあげるでござるよ」ｽｯ

薫「ありがとう・・・・」

剣心「ほらゴムの味はしないでござるから」ｽｯ

薫「うるさいわね・・・・」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

操「おーい薫さーん！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

剣心「はうあ！？」

薫「ああ操ちゃんだわ・・・・そういえば今日遊びに来る予定だったのよね・・・」

剣心「そうだったんでござるか」

薫「でもうつしちゃ悪いし・・・帰ってもらうしか・・・」

剣心「まあ拙者がなんとかするでござるよ」ｽﾀｽﾀ

操「あれ・・・約束忘れてるのかな・・・」

蒼紫「寝てるのかもよ」

操「薫さーん！！！！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

剣心「あいよ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

操「ああ緋村こんにちは」

剣心「はいこんにちは」

蒼紫「抜刀斎こんにちは」

剣心「はいこんにちは」

操「薫さんは？」

剣心「実は薫殿は今病気なんでござるよ」

剣心「夏風邪こじらしたみたいで」

操「そうなんだ」

蒼紫「迷惑だったか。帰ろうマイプリティ操」

剣心「いやいや折角京都から来てくれたのに追い返すのも心が痛いでござる」

剣心「拙者と遊ぼう拙者と」

蒼紫「なるほど」

操「わーい」

操「ガッハッハ！！！！！」

操「この悪の帝王ミサオリン様に勝てると思うなよ！！！！！」

剣心「くっこうなったら・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「変身！！！！！！」

剣心「てーてれてれってー！！！！てれてれれれん！！！ばしゅー！！！しゅこーういーん！！！」

剣心「正義の味方！！！イケイ剣心the緋村！！！！」ﾊﾞｼｭｰﾝ

操「こしゃくなイケイ剣心the緋村め！！！！この人質がどうなってもいいの！？」

蒼紫「助けて剣心the緋村・・・・！！！！」

剣心「ひ、卑怯でござる！！！！！」

操「ほらほら！！！はやく敗けを認めないと人質がアタシの餌食になっちゃうわよ！！！」

蒼紫「お願いします」

剣心「なんて悪いやつなんでござる！！！！！」

剣心「もう手加減なしでいかしてもらう！！！！！！」

剣心「必殺！！！！！イケイケ人斬りハリケーン！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「ばしゅうううううう！！！！！！かっきーん！！！！！」

操「はっ！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

操「うぃーん！！！！ばしばしばしばしー！！！！！！どかーん！！！！！」

剣心「まだまだ！！！！」

蒼紫「頑張れ操ﾀｿ！！！！！！！！」

操「はい緋村の敗けー！！！！！」

剣心「はうあ！？」

操「今アタシのミサオデスインパクトがクリティカルヒットして緋村死んだよ」

剣心「そんな・・・」

操「悪は勝つ！！！！」

蒼紫「イヤフゥ―！！！！！！！」

剣心「さて疲れたでござろう。お茶入れてくるでござるよ」

操「ありがとう緋村」

蒼紫「お茶お茶！！！！！！」

剣心「待ってろでござる」ｽﾀｽﾀ

操「もうダメじゃん蒼紫様」

蒼紫「なにが」

操「人質役だったのにアタシ応援してどうすんのよ」

蒼紫「俺の中で操ﾀｿは応援したくなる女第一位だと話題になってるからな」

操「なるほどね」

蒼紫「ちなみに二位と三位も操ﾀｿ」

操「四位は？」

蒼紫「操ﾀｿ」

剣心「どうぞ」ｽｯ

操「わーい」ｺﾞｸｺﾞｸ

操「なんか粉っぽいね」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「お茶の葉でござるよ」

操「ふーん」

蒼紫「・・・・」

剣心「どうしたんでござるか蒼紫」

蒼紫「俺麦茶がいいんだけど・・・」

剣心「麦茶はないでござる」

蒼紫「麦茶・・・・・」

操「蒼紫様ワガママ言わないの！！！！！」

剣心「そうでござる！！！！！折角拙者が入れてきてやったというのに！！！！！」

操「こういう時は嫌いでも飲まなきゃダメよ！！！！！」

蒼紫「(´；ω；`)」ｺﾞｸｺﾞｸ

剣心「今日は二人とも泊まって行くといいでござるよ」

操「いいの？」

剣心「今から京都に帰れなんて鬼畜でござろう」

操「わーい流石緋村だね」

蒼紫「やるじゃん」

剣心「じゃあ拙者薫殿達の様子を見てくるでござるよ」ｽﾀｽﾀ

操「アタシも行く」ｽﾀｽﾀ

剣心「うつると悪いでござるから操殿は蒼紫と仲良くおしゃべりしててくれでござる」

操「う、うん」

蒼紫「そうだ。俺と恋ばなしようぜマイプリティ操」

操「恋ばなか」

剣心「これで五人か」ｽﾀｽﾀ

――翌日――

操「はうぅ・・・・」

剣心「どうしたんでござるか操殿」

操「なんだかしんどいの・・・」

剣心「うーむ、熱があるでござるなぁ」

剣心「薫殿の病気がうつったのではござらんか」

操「そうかな・・・」

剣心「操殿もよくなるまでここにいるといいでござるよ」

操「悪いね緋村・・・」

剣心「いいんでござるよ」

蒼紫「うえーい抜刀斎おっはー」ｽﾀｽﾀ

剣心「お、おはようでござる蒼紫」

蒼紫「朝飯！！！！朝飯！！！！！」

剣心「・・・・・・」

剣心「ほら朝飯でござる」ｽｯ

蒼紫「なるほど」

剣心「蒼紫はしんどくないんでござるか・・・？」

蒼紫「なんともないが」

剣心「そうでござるか」

操「アタシ病気になっちゃったんだ」

蒼紫「はうあ！？」

蒼紫「死ぬなよ操ﾀｿ！！！！！！絶対死ぬな！！！！！」

操「おおげさだなぁ」

剣心「ほ、ほら操殿は寝室に」

操「うん」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「醤油とって」

剣心「はい・・・」ｽｯ

剣心「(まあいいでござる・・・取り敢えず操殿は確保できたでござる・・・)」

薫「はうぅ・・・・」

操「よっこいしょ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

操「三人とも病気なの！？」

左之助「なんでいイタチ娘も来てたのか・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

操「イタチ言うな！！！！」

弥彦「うつるから出てけよ・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

操「アタシもううつっちゃったんだ」

薫「うぅ・・・ごめんね操ちゃん・・・」

操「いいのいいの。すぐ治るって」

左之助「気を付けたほうがいいぞ・・・」

左之助「この夏風邪なぜかすんげぇ長引くからよぉ・・・」

操「マジで」

剣心「だーるまさんがーこーろんだ」ｸﾙｯ

蒼紫「」ﾋﾟﾀｯ

剣心「だーるまさんがー」

剣心「ｺﾛﾝﾀﾞｯ！！！！」ｸﾙｯ

蒼紫「はううう！！！！」ｸﾞﾗｸﾞﾗ

剣心「蒼紫動いたでござる！！！！！！」

蒼紫「くそぉ・・・」

剣心「(拙者はなにをやってるんでござるか・・・これでは看病に取りかかれないでござる・・・)」

蒼紫「だーるまさんがー」

剣心「よし」ｿｰ

蒼紫「こーろ」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！

蒼紫「うっ・・・・」ﾄﾞｻｯ

剣心「　　・・・・　　・・・・」

剣心「ど、どうしたんでござるか蒼紫！？突然倒れて！？」

蒼紫「・・・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

操「あれどうしたの蒼紫様」

蒼紫「俺も病気らしいんだ」

操「元気そうじゃん」

蒼紫「なんか急に倒れたらしい」

蒼紫「お前らの病気がうつったんだって抜刀斎が言ってた」

操「そうなんだ」

蒼紫「一緒に寝よう操ﾀｿ」

操「いいよおいで」

剣心「みんな調子はどうでござるか」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「お薬の時間でござるよ」

恵「剣さんどうなってるの？」

剣心「なにがでござるか」

恵「薬が無くなるのはやすぎよ」

剣心「そりゃ五人も看病してるでござるし」

恵「五人！？」

剣心「薫殿からどんどん感染していったんでござる」

恵「なんでウチに来ないのよ」

剣心「そりゃ拙者の看病テクがあればじゅうぶんでござるから」

恵「看病テク・・・？」

剣心「いいからお薬くれでござるお薬」

恵「はい・・・」ｽｯ

左之助「ぜってぇ何かおかしいぜ」

弥彦「なにがだよ・・・・」

左之助「長引きすぎだって」

左之助「嬢ちゃんなんか虫の息じゃねぇか」

薫「はうぅ・・・・あぁ・・・」

左之助「剣心の看病テクはどうなってんだよ・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

操「ｹﾎｯｹﾎｯ・・・・」

蒼紫「大丈夫かマイシーメンハンター操」

操「蒼紫様も寝てなきゃだめでしょ・・・」

蒼紫「そうだったな」

弥彦「薬は大量に飲んでるんだけどなぁ・・・」

剣心「みんな元気でござるか」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「はうぅ・・・・」

剣心「薫殿また熱が上がってるでござるな」

剣心「何か冷たいものでも持ってくるでござるよ」

薫「ありがとう・・・・・剣心・・・」

剣心「ほかのみんなも欲しい物があったら言ってくれでござる」

弥彦「俺はとくに・・・」

左之助「俺も」

操「お水欲しい」

剣心「操殿はお水でござるな」

蒼紫「お寿司食べたい」

剣心「病気の時はなまもの食べちゃダメでござる！！！！！」

蒼紫「(´・ω・`)」

剣心「はい薫殿、冷え冷えのご飯でござる」

薫「あ、ありがと・・・」

剣心「はい操殿、水でござる」

操「ありがとう」

蒼紫「お寿司は」

剣心「弥彦も熱が上がってるでござるな」

弥彦「なんでだろう・・・」

剣心「まさに奇病でござるなぁ」

左之助「看病テクはどうなってんだ剣心」

剣心「完璧でござる！！！！サノも元気になってきたでござろう？」

左之助「そう言われりゃそんな気もするぜ」

剣心「そういうことでござるよ」

左之助「なるほどな」

薫「・・・・・・」

――翌日――

剣心「さあみんな調子はどうでござるか！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「」ｸﾞｯﾀﾘ

剣心「薫殿大丈夫でござるか」

薫「」

剣心「薫殿？」

薫「」

剣心「冷たい・・・熱が下がったんでござるかな」

薫「」

剣心「あああぁあぁっぁ・・・・・」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

左之助「どうしたんでい剣心」

剣心「な、なんでもないでござる！！！！！」

左之助「水くれねぇか・・・」

剣心「わ、わかったでござる」ｽﾀｽﾀ

剣心「薫殿疲れて寝てるんでござろう・・・」

剣心「拙者の看病に狂いはないでござるし」

剣心「ほらサノ、水でござるよ・・・」

左之助「サンキュー」ｽｯ

剣心「薫殿」

薫「」

剣心「な、なにか欲しいものとかないでござるか」

薫「」

剣心「す、すまないでござる・・・ゆっくり休んでくれでござる」

薫「」

剣心「・・・・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

左之助「なんでこうも長引くんでい・・・」

弥彦「さあ・・・」

蒼紫「操ﾀｿ元気？」

操「しんどい・・・」

左之助「おう嬢ちゃんは大丈夫か」

薫「」

左之助「おい嬢ちゃん」

薫「」

弥彦「寝てんじゃねぇの？」

左之助「冷たい・・・・」

弥彦「えっ」

左之助「おい嬢ちゃん大丈夫か！？おい！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

剣心「さあみんなお薬の時間でござるよ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

左之助「おい剣心大変だ！！！！！！嬢ちゃんが！！！！！」

剣心「薫殿がどうかしたんでござるか」

左之助「息してねぇぞ！！！！！ヤバいんじゃねぇか！？」

剣心「安心しろでござる。拙者の看病テクさえあれば・・・」

弥彦「恵呼んできたほうがいいぜ！！！！！」

剣心「うるさいでござる！！！！！！病人は安静にしてろでござる！！！！！！」

操「薫さん助かるの・・・？」

剣心「助かるに決まってるでござろう！！！！！！！」

剣心「ほら薫殿お薬でござるよ」

薫「」

剣心「ほらお薬でござるよ！！！！！！」

薫「」

左之助「おい剣心！！！！！！」

剣心「う、うるさいでござる！！！！！！！！！」

剣心「薫殿は疲れてるんでござる！！！！！！」

剣心「寝かせてあげてくれでござる！！！！！！！！！」

左之助「でも息が！！！！！！！」

剣心「そりゃ病気だからでござる！！！！！！！」

剣心「お主らもこんなに病気が重くならないよう沢山このお薬のめでござる！！！！」

剣心「ほら弥彦お薬！！！！！！」ｽｯ

弥彦「おい１０個も飲むのかよ！？」

剣心「飲めば飲むほど効くんでござる！！！！！！！！！」

剣心「ほらサノも操殿も蒼紫も！！！！！！！」

――数日後――

弥彦「うぅ・・・・はぅ・・・」

左之助「大丈夫か・・・・弥彦・・・・」

操「ｹﾎｯｹﾎｯ・・・・」

蒼紫「操ﾀｿ大丈夫？」

操「苦しいよ蒼紫様・・・」

蒼紫「かわいいなぁ」

剣心「みんな大丈夫でござるか」

左之助「ダメだ・・・・やっぱり恵呼んできてくれよ・・・・」

剣心「拙者を信じろでござる！！！！！！！拙者の看病テクにすべて任せろでござる！！！！！！」

左之助「・・・・・」

剣心「さあなにか欲しいものとかないでござるか！？」

蒼紫「お寿司」

操「お水・・・・」

剣心「操殿お水でござるな！！！！」ｽﾀｽﾀ

剣心「薫殿はこっちの部屋に移したでござるが・・・」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「」

剣心「どうしたんでござろう・・・・」

剣心「拙者の看病は完璧なはずなのに・・・」

剣心「そうとう疲れてるんでござるかな」

薫「」

剣心「さあお水お水」ｽﾀｽﾀ

剣心「あとお薬も」ｽﾀｽﾀ

剣心「はい操殿お水」

操「ありがと・・・・」

弥彦「・・・・」

左之助「おい弥彦大丈夫か・・・」

剣心「弥彦もはやくお薬を」ｽｯ

弥彦「・・・・・」

剣心「どうしたんでござるか！！！！！」

剣心「飲まないと治らないでござるよ！！！！！！」

弥彦「あぁ・・・・・」

蒼紫「なあUNOとかしないか？」

剣心「病人は寝てないとダメでござる！！！！！！！！！！」

蒼紫「(´・ω・`)」

剣心「(おかしい・・・・弥彦まで元気がなくなってきたでござる・・・・)」

剣心「(拙者の看病は完璧なはずなのに・・・・！！！！！！！)」

恵「剣さん」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

剣心「はうあ！？」

恵「剣さんいないの？」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

左之助「あの声は恵・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

剣心「なんでござるか！！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

恵「やっぱり心配になって来てみたの」

恵「みんなの調子はどうなの？」

剣心「ああ順調でござるよ順調！！！！！！」

恵「念のため診察しとくわ」ｽﾀｽﾀ

剣心「いらないでござる！！！！！！！！！！」

恵「ダメよ！！！！剣さん一人じゃわからない事だってあるでしょ！！！！」

剣心「いいから帰れでござる！！！！！！！！」

恵「いいから！！！！！！！」

剣心「帰れでござる！！！！！！！！！！！」

剣心「拙者看病テクに任せておけばいいんでござる！！！！！！！！！！」

剣心「例えどんな病気であろうと拙者にかかれば！！！！！！！」

恵「ダメ！！！！！！！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！」

恵「えい！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

恵「はうあ！？」

薫「」

恵「薫さん！？」ﾕｯｻﾕｯｻ

剣心「薫殿は今疲れてるんでござる！！！！！！！！！」

恵「・・・・・・」

恵「死んでるわ・・・」

剣心「はうあ！？」

剣心「いい加減なこと言うなでござる！！！！！！！！！！！」

剣心「拙者の看病テクにいちゃもんつけるんでござるか！！！！！！！！」

恵「全身に蕁麻疹が出てる・・・中毒死ね・・・」

恵「もしかして剣さんあのお薬・・・」

剣心「そうでござるよ！！！！！！！！！！！！なんか文句あるんでござるか！？」

剣心「どんな副作用が出ようともどんなに重い病気にかかろうとも！！！！！！！」

剣心「拙者に看病してもらった人は必ずよくなるんでござる！！！！！！！！」

恵「なにバカなこと言ってるのよ！！！！！！！！！」

剣心「だからあえて拙者はお薬をいっぱいのませて副作用を待ったんでござる！！！！！！」

剣心「拙者は看病のプロでござるからな！！！！！！！！！！」

恵「ほかのみんなは！！！！」ｽﾀｽﾀ

剣心「待てでござる！！！！！！！」

恵「みんな！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

弥彦「はうぅ・・・・」

恵「弥彦くん！？」

恵「弥彦もあのお薬を大量に・・・」

左之助「おう恵・・・・」

恵「アンタもなの！？」

操「恵さん来てくれたんだ・・・」

蒼紫「俺は元気だぞ」

恵「はやく手当てしないと・・・」

剣心「やめろでござる！！！！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！

恵「うっ・・・・」

剣心「拙者の患者に手を出すなでござる！！！！！！！！！！」ｸﾞﾁｬｯ

左之助「剣心！？」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！」ｸﾞﾁｬｯ！！！！！

恵「」

操「はうあ！？」

蒼紫「えっ」

剣心「　　・・・　　・・・」

剣心「安心しろでござる恵殿・・・」

剣心「恵殿もこれから看病してあげるでござるから・・・」

恵「」

左之助「お、おい剣心！！！！！」

剣心「みんなも安静にしておくんでござるよ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

弥彦「」

左之助「こりゃやべぇぞ・・・」

蒼紫「怖いよ操ﾀｿ！！！！！！！！」ｷﾞｭｯ

操「苦しいよ蒼紫様・・・・」

左之助「このままここにいたら殺されるんじゃねぇか・・・・」

左之助「嬢ちゃんや恵や弥彦みてぇに・・・」

操「・・・・・」

蒼紫「俺はまだ死にたくないぞ」

左之助「逃げようぜ・・・・」

左之助「剣心がこの部屋にくる前に・・・！！！」

弥彦「」

剣心「ほら薫殿お薬でござるよ」

薫「」

剣心「ほらちゃんと飲んで」

剣心「ほら恵殿も」

恵「」

左之助「・・・・」ｿｰ

剣心「何か欲しいものないでござるか？」

左之助「今だ・・・！！！外に出るぞ！！！！」

操「・・・うん」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「・・・・・」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「あうっ」ﾂﾙﾝｯ

蒼紫「いてて・・・」ﾄﾞｽﾝｯ

操「蒼紫様どうして転ぶのよ！！！！！」

剣心「なんの音でござるか」

左之助「急げ！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

操「はううううううう！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

蒼紫「御庭番ステップ！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「気のせいでござるか」

剣心「そういえば弥彦も動かなくなってたでござるな」

剣心「こっちに連れて来なければ」ｽﾀｽﾀ

剣心「弥彦」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

剣心「はうあ！？」

剣心「弥彦以外はどこに行ったんでござるか！？」

弥彦「」

左之助「取り敢えず俺の家に隠れようぜ・・・・！！！！！」ｽﾀｽﾀ

操「　　・・・　　・・・・」ﾌﾗﾌﾗ

蒼紫「疲れた」

左之助「ここまでくりゃまず安心だぜ・・・」

操「でもこれからどうするの・・・」

蒼紫「UNO？」

左之助「おめぇらは京都に帰りな」

左之助「ここもじきに見つかっちまう・・・」

操「そんな・・・」

蒼紫「なるほど」

左之助「体調がもう少し回復するまでここにいな」

左之助「でもいつでも帰れる準備はしとけよ・・・」

剣心「みんないったい何処に行ったんでござるか！！！！！！」

剣心「拙者の看病テクをみんなでバカにしてるんでござるか！！！！！！！！」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！」

剣心「薫殿が拙者の看病は上手だと言ったんでござる！！！！！！！！！」

剣心「間違いはないはずでござる！！！！！！！！！！！」

薫「」

剣心「絶対見つけ出して看病してやる・・・・！！！！！」

左之助「・・・・・・」

操「・・・・・」

蒼紫「赤の６」ｽｯ

左之助「・・・・」

蒼紫「おい次はお前だぞ」

左之助「おめぇ・・・」

蒼紫「なんだUNOのルールを知らないのか、同じ色と同じ数字はだな」

操「蒼紫様怖くないの！？UNOしてる場合じゃないとアタシは思うよ・・・！！！！」

蒼紫「落ち着け」

蒼紫「こういうときはまず落ち着く事が大事なんだ」

蒼紫「ゲームをすれば頭冴える」

左之助「・・・・・なるほどな」

蒼紫「遊びたくてやってるわけじゃないぞ。お頭をなめるなよ」

操「でもそんなことしてちゃ体調がいつまでたっても良くならないよ・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

蒼紫「なるほど」

剣心「ここか！！！！！！！！！」

剣心「いない・・・・」

剣心「するとこの部屋でござるか！！！！！！！」

剣心「いない・・・・」

剣心「はぁ・・・・はあ・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「何処に隠れたんでござるか・・・はぁ・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「外か・・・・」

剣心「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！！！！」

剣心「はうぅ・・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「サノの家か赤べこか・・・といった所でござるかな・・・」

剣心「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！！！！」

剣心「逃がさないでござる・・・・」

剣心「ここか！！！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

燕「いらっしゃいませ」

剣心「サノ達は！？」

燕「来てませんけど」

剣心「本当でござろうな！！！！！！！！」

剣心「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！！！！！！！」

燕「あんなの匿ってなんの得があるんですか」

剣心「それもそうでござるな・・・」ﾌﾗﾌﾗ

剣心「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！！！！！！！！」

燕「一応飲食店なのでせきするときは手で押さえてくれませんか」

剣心「なぜ拙者せきなんか・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

燕「帰ってくれませんか」

剣心「くそぉ・・・・・」ﾌﾗﾌﾗ

剣心「まさか拙者にもうつったんでござるか・・・・」ﾌﾗﾌﾗ

左之助「・・・・・・・」

操「あがり・・・・」ﾎﾟｲｯ

蒼紫「操ﾀｿUNOって言ってなかったぞ」

操「そっか・・・・・」　　

蒼紫「操ﾀｿかわいいから言ってた事にしてあげる」

操「ありがと・・・・」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

左之助「まあここにいりゃ変なことされずにすむからな・・・」

左之助「きっとすぐによくなるぜ」

操「そうだね・・・・」

蒼紫「UNO」

剣心「ここか！！！！！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

左之助「はうあ！？」

操「もう見つかっちゃった・・・・！！！！」

剣心「病人は・・・・安静にしないと・・・」ｽﾀｽﾀ

左之助「や、やめろ剣心！！！！！！！」

剣心「病人は・・・・・・」

剣心「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！！！！！！！」

剣心「ふにぃ・・・・・」ﾄﾞｻｯ

左之助「はうあ！？」

左之助「ど、どうしたんでい剣心・・・？」

蒼紫「凄い熱だ」ﾍﾟﾀ

操「とうとう緋村にもうつったんだね・・・」

剣心「　　・・・・」

剣心「ここは・・・・・・」

蒼紫「気が付いたか」

剣心「蒼紫・・・・・」

蒼紫「お前もみんなの病気がうつったんだ」

剣心「・・・・・」

蒼紫「俺はさっき熱をはかったら平熱だったんだ」

剣心「そうでござるか・・・・」

剣心「はやくサノ達の看病を・・・・」

蒼紫「俺がやる」

剣心「でも拙者の看病テクがないと・・・！！！！」

蒼紫「病人は安静にしていろ」

剣心「・・・・・」

蒼紫「何か欲しいものはあるか」

剣心「ないでござる・・・・・」

蒼紫「そうか」

剣心「・・・・・」

蒼紫「食欲はあるのか？」

剣心「食べようと思えば・・・」

蒼紫「なるほど」

蒼紫「待ってろ」ｽﾀｽﾀ

剣心「あ、蒼紫・・・・」

蒼紫「御庭番式お粥～蒼紫様テイスト～ver夏を作って来てやる」

蒼紫「ほら食え」ｽﾄｯ

剣心「・・・・・・」

蒼紫「どうした」

剣心「体がダルくて・・・」

蒼紫「食べさせてやろう」ｽｯ

剣心「忝ないでござる・・・」

蒼紫「ﾌｰﾌｰ」

蒼紫「ほらあーんしろ」ｽｯ

剣心「あーん」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

蒼紫「どうだ」

剣心「美味しいでござる・・・」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

蒼紫「当たり前だ」

蒼紫「マイプリティ操テイストはもっと美味しいけどな」

剣心「蒼紫はプロでござるな・・・」

蒼紫「どういうことだ」

剣心「拙者薫殿に看病が上手だと誉められて天狗になってたんでござる・・・」

剣心「そして看病が楽しくなってきて・・・」

剣心「お主らを無理やり病気にしたりしたんでござる・・・・」

蒼紫「なるほど」

剣心「上には上がいるんでござるなぁ」

蒼紫「看病にテクなんて必要ない」

蒼紫「相手を思う気持ちさえあればじゅうぶんだ」

剣心「拙者にはそれがかけてたのかもしれんでござる・・・・」

蒼紫「また何かあったら呼べ」

蒼紫「お前は今病気だ」

剣心「ふにぃ」

剣心「蒼紫はいいやつでござるなぁ・・・」

剣心「それに看病もプロ並でござる・・・」

剣心「それに比べて拙者は三人も殺した」

剣心「拙者は看病になんて向いてなかったんでござる・・・・」

剣心「看病してもらうだけでじゅうぶん・・・・」

剣心「看病してもらうだけで」

操「どうだった緋村は？」

蒼紫「抜刀斎ならもう大丈夫だ」

蒼紫「後は体の病を治すだけだ」

左之助「なるほどな」

剣心「蒼紫！！！！！！！！！！！！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

蒼紫「どうした」

剣心「拙者熱がこんなに上がったでござる！！！！！！！」

蒼紫「はうあ！？何をしたんだ！？」

剣心「まだまだ！！！！！！！」ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

蒼紫「やめろ！！！！！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

剣心「拙者わかったんでござる！！！！！！拙者看病するよりされる方が好きでござる！！！！！」

剣心「このままずっと病気でいてずっと看病してもらうんでござる！！！！」ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

蒼紫「おいやめろ！！！！！」

剣心「病気最高！！！！！！！！！！！」ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

左之助「なるほどな」

操「ダメだこりゃ」

ちゃんちゃん♪