剣心「でもお金がかかるでござろう」

左之助「まあ多少はな」

剣心「じゃあ嫌でござる。拙者お金なんか出したくないでござるから」

左之助「んだよ、じゃあどうすんだよ」

剣心「今思い付いたんでござるが演劇とかどうでござるか？」

左之助「なるほどな」

剣心「演劇ならお金かからんでござろう」

左之助「でも役者はどうすんだよ、俺演技力無ぇぞ」

剣心「拙者の宝塚並みの演技力と歌唱力でなんとかなるでござるよ」

左之助「お剣心がなんとかなっても俺はなんとかならねぇんだよ」

左之助「やっぱり屋台にしようぜ」

剣心「嫌でござる！！！！！！！！！！！！！お金使いたくないでござる！！！！！！！」

左之助「俺だって演劇なんかやりたくねぇよ！！！！！！！！！！！」

左之助「屋台なら適当になんか食い物売るだけでいいんだぞ？」

左之助「一番楽じゃねぇか」

剣心「じゃあサノが全部金出せでござる！！！！！！！！！！」

左之助「俺にそんな金あると思うか？」

剣心「じゃあ文句言うなでござる！！！！！！！！！！」

左之助「なんだよおめぇこそ演劇とか本気で言ってんのかよ！！！！！！！」

左之助「大体ケチすぎんだろ剣心はよぉ！！！！！！！！」

左之助「ちょっとくらい金かかってもいいじゃねぇか！！！！！！！！！」

剣心「うるせぇでござる！！！！！！！！！！！！！！！」

剣心「サノは黙って拙者の言うこと聞いときゃそれでいいんでござる！！！！！！！！！」

左之助「嫌だ！！！！！！！！！これだけは譲れねぇぞ！！！！！！！！」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！！！！！！！」

ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！！

左之助「」ﾄﾞｻｯ

剣心「はうあ！？」

剣心「すまないでござるサノ・・・ちょっと取り乱してしまって・・・」

左之助「」

剣心「サノ・・・・・？」ﾕｯｻﾕｯｻ

左之助「」

剣心「おい起きろでござるサノ」ﾕｯｻﾕｯｻ

左之助「」

剣心「あぁあぁっぁあぁ・・・・・」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

薫「ねぇ剣心、何するか決まった？」ｽﾀｽﾀ

剣心「かかかあっかかかかかかあ薫殿！？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

薫「どうしたの？」

剣心「え、演劇をやろうかななんて思ってるでござるよ・・・」

剣心「サ、サノは死体役なんでござる・・・！！！！！！！」

左之助「」

薫「演劇ね、いいじゃない！！！」

剣心「そ、そうでござろう」

薫「死体役があるなんてどんな内容なの？」

剣心「まだ考えてないでござるよ・・・・」

薫「なのに左之助は死体役で決まりなの？」

剣心「サノがどうしてもって言うから・・・・」

左之助「」

薫「凄いわね・・・まるで死体だわ・・・」

剣心「サノはかなりの演劇派でござるからな・・・」

薫「じゃあ脚本考えといてね」ｽﾀｽﾀ

剣心「任せろでござる・・・」

剣心「ふぅ・・・・・」

剣心「なんとか場は凌げたでござるな・・・・」

剣心「取り敢えず脚本考えないとでござる・・・・」

剣心「紙と筆はどこでござったかな」ｽﾀｽﾀ

薫「あっそういえば」ｽﾀｽﾀ

薫「ねぇ剣心この前言ってた新メニューの話なんだけど」

薫「あれ？剣心いないの？」ｷｮﾛｷｮﾛ

左之助「」

薫「左之助はいつまで死体役やってるのよ」

左之助「」

薫「ねぇってば！！！！！」

左之助「」

薫「左之助？」

左之助「」

薫「どうしたの？寝てるの？」

薫「ねぇ大丈夫？」ﾕｯｻﾕｯｻ

左之助「」

薫「冷たい・・・・」ﾍﾟﾀ

薫「これホントに死んでるんじゃないの・・・・」

剣心「さてと紙と筆も見つかった所でござるし脚本を」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

薫「剣心左之助が！！！！！！！」

剣心「か、薫殿！？」

薫「大変よ剣心！！！！！左之助ホントに死んでるわ！！！！！！」

剣心「そんなはず無いでござろう・・・・」

薫「ホントなんだってば！！！！！！！ほら触ってみてよ！！！！！」

剣心「そんなはず無いでござる！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！

薫「うぅ・・・・・」ﾄﾞｻｯ

剣心「はうあ！？」

剣心「か、薫殿！！！！！！！！！」

薫「」

剣心「しっかりしてくれでござる薫殿！！！！！！薫殿！！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

薫「」
剣心「うわあああああああああああああああああ！！！！！！！！！！」

剣心「ヤバいでござる！！！！！！！！！ヤバいでござる！！！！！！！！！」ｱﾀﾌﾀ

弥彦「剣心、演劇やるんだって？」ｽﾀｽﾀ

剣心「はああ弥彦！？」

弥彦「どうしたんだよ」

剣心「そ、そうでござるよ・・・」

弥彦「なんでコイツら倒れてんだ？」

剣心「あああサノと薫殿は死体役なんでござるよ！！！！二人に触んなでござるよ！！！！！！！！！！！！！」

弥彦「触ってねぇよ」

剣心「今二人は見も心も死体になりきろうとしてる所でござるから・・・そっとしておいてくれでござる・・・」

弥彦「すげぇリアルだな」

弥彦「二人ともどう見ても死んでるぜ」

剣心「二人ともかなりの演劇派でござるからな・・・・」

弥彦「意外だぜ」

剣心「今から脚本考えるでござるから弥彦も演技に身が入るようにしておいてくれでござる・・・」

弥彦「おう」

剣心「じゃあ拙者集中したいから・・・・」

弥彦「わかった」ｽﾀｽﾀ

剣心「ふぅ・・・・・」

剣心「危ない所でござった・・・・」

剣心「はやく脚本考えるないとでござる・・・・」ｶｷｶｷ

――数日後――

蒼紫「演劇だと」

剣心「そうなんでござる」

剣心「お祭りで演劇をやることになったんでござるが人手が足りなくて」

縁「なるほど」

志々雄「それで俺達が呼ばれたってわけか」

剣心「協力してほしいんでござる！！！！！どうかこの通り！！！！！」

斎藤「どうでもいいんだが二人死んでる奴がいるのはなんなんだ」

左之助「」

薫「」

剣心「二人はこの劇での死体役を引き受けてくれたんでござるよ」

剣心「身も心も死体になりきるために日頃から死んだように生活してるんでござる」

斎藤「ほう」

弥彦「ほんとすげぇよな、どうみても死んでるぜ」

剣心「二人ともかなりの演劇派でござるから」

縁「で、どんな内容なんですかね」

剣心「正義のヒーローイケイ剣心the緋村が悪者をばったばったと倒していく内容でござる」

蒼紫「ちょっと待て、じゃあ主役は抜刀斎なのか」

剣心「辺りまえでござろう」

蒼紫「蒼紫様主役やりたいんだけど」

剣心「ダメでござる！！！！！！！！！！主役は拙者だと最初から決まってたんでござる！！！！！！！」

蒼紫「なんだよそれずるいぞ！！！！！」

志々雄「俺も主役がやりたかったんだけど」

剣心「主役は拙者でござるってば！！！！！！！！！！！！！！」

縁「じゃあここは俺が」

剣心「だから拙者だって言ってるでござろう！！！！！！！！！！！！！」

斎藤「くだらん。悪いが俺はお前らと違って暇じゃないんでね」

弥彦「喧嘩すんなよ」

蒼紫「主役じゃないと帰る！！！！！！！！！！！」

剣心「わがまま言うなでござる！！！！！！！！！！！！！！！！」

志々雄「俺はアンタが主役だなんて認めねぇな」

縁「姉さんを主役にしてほしい」

蒼紫「主役やりたい主役やりたい！！！！！！！！！！」

斎藤「阿呆が」

弥彦「なんでもいいだろ」

剣心「あああああああああああうるさいでござる！！！！！！！！！！！」

剣心「お主らいい加減にしろでござる！！！！！！！！！サノと薫殿を見ろでござる！！！！！！」

剣心「死体なんて汚れ役を自らかってでて身も心も役になりきろうとしてる！！！！！！！！」

剣心「そんな二人の前で恥ずかしくないんでござるか！！！！！！！！！！！！！！！」

左之助「」

薫「」

志々雄「それもそうだな・・・」

縁「少々取り乱してしまいましたヨ・・・」

斎藤「阿呆が」

蒼紫「(´・ω・`)」

剣心「じゃあ拙者が主役でいいでござるな」

志々雄「ああ」

縁「頼んだぞ」

蒼紫「頑張れ」

斎藤「阿呆が」

弥彦「なるほど」

左之助「」

薫「」

そして剣心による過激な稽古の日々が幕を開けた

剣心「ほらそこ！！！！！！！腰が引けてるでござるよ！！！！！！！」

志々雄「わ、悪い・・・・」

剣心「はいじゃあ台本の１８２ページ開けて！！！！！！！」

剣心「イケイ剣心the緋村が刺客の辻斬りと遭遇する場面から！！！！！！」

剣心「今日も冷えるでござるな・・・」ｽﾀｽﾀ

蒼紫「待てい！！！！」

剣心「な、なに奴！？」ｽﾁｬｯ

蒼紫「・・・・・・・」

剣心「どうしたんでござるか蒼紫」

蒼紫「・・・・・・」

剣心「なんなんでござるか！！！！！次お主のセリフでござるよ！！！！！！」

蒼紫「ここの漢字が読めないんだ」

剣心「そこはしのもりって読むんでござるよ！！！！！！！！！！」

蒼紫「なるほど」

蒼紫「俺はお前の命を奪いに来た辻斬り四乃森・・・・」

剣心「どうしたんでござるか」

蒼紫「ここは」

剣心「あおしって読むんでござるよ！！！！！！！！！！！」

蒼紫「読み仮名ふってよ！！！！！！！」

剣心「それくらい読めるでござろうが！！！！！！！自分の名前でござるよ！？」

蒼紫「俺はいつも平仮名で書くんだ」

剣心「もういいでござる！！！！！！！続けろでござる！！！！！！！！」

蒼紫「覚悟しろイケイ剣心the緋村！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「はいストップ！！！」

蒼紫「なんだ、セリフは合ってたぞ」

剣心「そこで回天剣舞をすると書いてあるでござろう！！！！今お主がやったのは御庭番ステップでござる！！！！！！！！」

蒼紫「しまった、つい・・・」

剣心「あああああもう！！！！！！蒼紫はしばらく一人で練習しとけでござる！！！！！！」

剣心「はい次！！！！！４１２ページ開けて！！！！！！」

剣心「斎藤がイケイ剣心the緋村に人斬りの疑いをかけるシーンでござる」

斎藤「・・・・・・・」

剣心「どうしたんでござるか」

斎藤「阿呆が・・・・」

剣心「いやそのセリフは３５７ページの３行目でござろうが」

斎藤「・・・・・・」

剣心「なんなんでござるか！！！！！！！ここまで来てまだやる気ないんでござるか！！！！！！」

斎藤「違う」

剣心「じゃあはやく！！！！！！！」

斎藤「台本を家に忘れてきてしまったんだ・・・・」

剣心「お主がよっぽど阿呆ではござらんか！！！！！！！！！！！！」

斎藤「すまない」

弥彦「ほら俺の貸してやるから」ｽｯ

斎藤「ありがと」ｽｯ

剣心「全くどいつもこいつも！！！！！！！！！！」

志々雄「よくぞここを突き止めたなイケイ剣心the緋村」

剣心「お主がこの事件の黒幕、志々雄真実か」

志々雄「おっとそれ以上近付かないのが身のためだぜ」

剣心「なんだと」

志々雄「そこに転がっているアンタの仲間と同じ所に行きたいなら話は別だがな」

左之助「」

薫「」

縁「卑怯だぞ！！！！！！！！」

剣心「はいストップ！！！！！」

剣心「志々雄殿もえにちゃんもかなりいい感じでござったよ！！！！その調子でござる！！！！！」

志々雄「二人ともナイス死体！！！！！」

縁「ナイス死体！！！！！」

弥彦「おうみんな休憩にしようぜ」

弥彦「お菓子買ってきたから」ｽﾄｯ

剣心「流石弥彦でござるな」

蒼紫「わーいお菓子だ」

志々雄「やっぱり疲れた後のお菓子は最高だな」ｸｯﾁｬｸｯﾁｬ

縁「そこのおせんべい取って」

斎藤「おいそのおせんべいは俺がキープしてたんだぞ」

剣心「じゃあ拙者このようかんを」ｽｯ

弥彦「おいお前らは入らないのか？」

左之助「」

薫「」

志々雄「そこまで役になりきるか」

蒼紫「スゴいな」

順調に進んでいると思われた稽古であったがここで大きな問題が起きる

剣心「じゃあ501ページのイケイ剣心the緋村が鳥になって大空を羽ばたくシーンから」

志々雄「なんだこれは！？」

縁「このまばゆい光はまさか！？」

弥彦「イケイ剣心the緋村だ！！！！！！やっぱり生きてたんだ！！！！！」

斎藤「そんなはずはない！！！！あのとき確かにアイツは！？」

蒼紫「いらっしゃいませ」

剣心「ストップ」

剣心「なんでござるかいらっしゃいませって」

蒼紫「ああすまない、違う台本だった」

志々雄「違う台本？」

縁「どういうことなの」

蒼紫「そうか言っておかなきゃいけないな」

蒼紫「俺の演技力が買われたんだ」

剣心「はうあ！？」

剣心「どういうことでござるか！？」

蒼紫「実はその日に京都でも演劇が行われることになってな」

蒼紫「ぜひ蒼紫さんにも出てほしいと言われてしまって」

弥彦「日が被ってるのかよ！？」

蒼紫「そうなんだ」

剣心「で、お主はそっちに行くんでござるか・・・？」

蒼紫「うん」

蒼紫「マイプリティ操も出るから一緒に稽古したいし」

蒼紫「みんなごめんな」

斎藤「おい急にそんな事言われても困るぞ」

縁「そうだ！！！！！蒼紫サンのセリフどうすればいいんだよ！！！！！！！！」

蒼紫「ホントごめん・・・」

志々雄「おいおい・・・・もう祭りまで一週間くらいしかないんだぞ・・・」

剣心「拙者達一緒に頑張ってきたではござらんか！！！！！！！！！」

剣心「蒼紫は拙者達を裏切るんでござるか！！！！！！！！！！！」

蒼紫「(´・ω・`)」

蒼紫「操ﾀｿと稽古したいもん」

剣心「拙者達よりも操殿でござるかお主は！！！！！！！！！！」

蒼紫「(´・ω・`)」

剣心「ちょっと来いでござる！！！！！！！！！！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

蒼紫「やめろよ離せよ・・・」

弥彦「こりゃ大変なことになったな」

志々雄「どうなるんだろ」

斎藤「阿呆が」

縁「中止かな」

剣心「おまたせみんな、蒼紫は死体役でここに残ってくれるらしいでござる」

蒼紫「」

弥彦「なんで死体役なんだよ」

剣心「蒼紫がどうしてもって」

斎藤「じゃあ今までのコイツのセリフはどうするんだよ」

志々雄「もう死体はいらないだろ」

剣心「仕方ないでござろう！！！！！！他の劇団に吸収されるくらいなら死んだほうが！！！！！」

縁「まあ死体が増えるのは別に困らないけどさぁ・・・」

弥彦「蒼紫のセリフどうすんだよ」

剣心「じゃあ蒼紫のセリフを斎藤が読んで」

斎藤「じゃあ俺のセリフはどうするんだ」

剣心「斎藤のセリフはえにちゃんが」

縁「え、俺？」

縁「じゃあ俺のセリフは」

剣心「じゃあ弥彦がえにちゃんのセリフ読んで」

弥彦「待てよ無茶苦茶じゃんか」

志々雄「今さら役変えられても困る」

斎藤「そうだ、ややこしいだろ」

剣心「じゃあ待って待って」

剣心「蒼紫のセリフを斎藤が読んで、斎藤のセリフとえにちゃんのセリフをえにちゃんが」

縁「俺２役すんの！？」

剣心「がんば」

縁「無理無理！！！！そんな無理だって！！！！！」

剣心「じゃあ弥彦が」

弥彦「いや無理だろ、俺のセリフだけでも２００はあるぞ」

剣心「あああああじゃあどうすればいいんでござるか！！！！！！！」

志々雄「もう蒼紫はいなかった事でいいんじゃね？」

蒼紫「」

剣心「そうでござるな」

剣心「じゃあ台本の蒼紫のセリフは全部飛ばして今まで通りに」

弥彦「なんでそこまでして死体役を増やす必要があるんだよ」

弥彦「蒼紫に蒼紫役やらせばいいじゃんか」

剣心「仕方ないでござろう！！！！！！！！！ｸﾞﾁｸﾞﾁ言うなでござる！！！！！！！」

弥彦「蒼紫もいい加減にしろよな！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

蒼紫「」

弥彦「おいお前のせいで無茶苦茶じゃねぇか何とか言えよ！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

蒼紫「」

弥彦「おい」

蒼紫「」

弥彦「脈がない・・・・」

弥彦「おいコイツマジで死んでるぞ・・・」

斎藤「なんだと」

剣心「そ、そんなわけないでござろう！！！！！！！！！！！」

剣心「変な事いうなでござる！！！！！！！！！！！！」

弥彦「いやマジだって・・・」

剣心「あああああもうちょっと来いでござる！！！！！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

弥彦「おいやめろ！！！！！離せよ剣心！！！！！」

縁「なんだか荒れてきましたね・・・・」

志々雄「そんなに死体役っていいもんなのか？」

斎藤「セリフが無いからな、楽といえば楽だな」

剣心「はい練習再開でござる」ｽﾀｽﾀ

弥彦「」

斎藤「おいそのガキはどうした」

剣心「弥彦も急遽死体役をすることになったでござる」

志々雄「はうあ！？」

縁「またかよ！！！！！！！！！」

斎藤「いい加減にしろ、もう死体はいらない」

剣心「いや必要でござる」

縁「いらないだろ絶対！！！！！！！！」

志々雄「コイツまで死体役やったら劇が成り立たねぇよ！！！！！！！」

弥彦「」

剣心「落ち着けでござる落ち着けでござる」

斎藤「何がしたいんだ」

剣心「拙者、劇の内容を大幅に変えようと思う」

縁「はうあ！？」

志々雄「今から！？」

剣心「ああ」

斎藤「もう一週間もないんだぞ」

剣心「まあ聞いてくれでござる」

剣心「拙者が作り上げたかったのはこんな劇じゃなかったんでござる」

縁「どういうことだヨ！！！！！」

剣心「イケイ剣心the緋村が悪の為に剣を振るう・・・」

剣心「そんな単純なストーリーでは客の心は掴めないでござるよ」

志々雄「なるほど」

剣心「そこで拙者が導き出した答えが」

剣心「死体をテーマにした劇でござる」

志々雄「死体をテーマにだと・・・・」

剣心「死体が散らばる世界で懸命に生きようとする若者の物語」

剣心「時に死体は全てを語る」

斎藤「確かに客の心は掴めそうだな」

剣心「そうでござろう！！！！！そうでござろう！！！！！」

縁「じゃあ全部初めからなのか・・・」

志々雄「じゃ、じゃあイケイ剣心the緋村が水牛の大群に襲われるシーンはカットか！？」

剣心「カットでござる」

斎藤「猫アレルギーなのに猫を触ってしまって蕁麻疹が出るシーンもか」

剣心「カットでござる」

縁「服を裏表逆に着てて着直したいけど人目がきになりパニックに陥るシーンも！？」

剣心「カットでござる」

剣心「と言うか一から作り直すんでござる」

斎藤「おいそんなの無理だろ」

志々雄「もうやだよセリフ覚えるの・・・・」

剣心「安心しろでござる、今回の舞台にセリフはない」

縁「セリフがない！？」

剣心「あえてセリフを無くす事で客によって感じ方が違う」

剣心「心で見る演劇、それが拙者の作りたかったものなんでござる」

斎藤「ほう」

志々雄「まあセリフがないなら・・・・」

縁「うん・・・」

剣心「決まりでござるな」

剣心「じゃあ立ち位置確認するでござるから死体役をここに並べて」

斎藤「自分であるけよ」ｸﾞｲｸﾞｲ

左之助「」

剣心「みんな身も心も死体でござるから無理でござるよ」

縁「これが役者魂か・・・凄いですネ・・・」ｸﾞｲｸﾞｲ

剣心「ここに一列に並べて」

剣心「もっと慎重に運んでくれでござる」

志々雄「まるで本物の死体だな」ｸﾞｲｸﾞｲ

薫「」

剣心「さてと・・・・」

剣心「ここにサノを置いて・・・こっちに蒼紫を・・・」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

剣心「薫殿はここで・・・・弥彦はここと・・・」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

剣心「うーむ・・・」

斎藤「どうした」

剣心「イマイチな構図でござるなぁ」

剣心「真ん中にもう一人欲しい」

斎藤「また死体役を増やすか」

剣心「じゃあ斎藤、悪いけどお願いするでござる」

斎藤「なんで俺なんだ」

剣心「いいでござろう別に、ほらはやく」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！！！！！！！

斎藤「」ﾄﾞｻｯ

剣心「ちょっと斎藤をここまで運んでくれでござる」

縁「うい」

剣心「完璧でござる！！！！！！！！！！！！」

志々雄「なるほど」

縁「殺人現場みたいだ」

剣心「じゃあ拙者達は死体の周りを行く若者達の役でござるから」

剣心「まずここでえにちゃんが荒れ狂う波を体で表現して」

縁「こ、こうかな？」ｸﾞﾗﾝｸﾞﾗﾝ

剣心「もいちょい激しく」

縁「おらあああああ！！！！！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

剣心「いい感じいい感じ」

剣心「じゃあ志々雄殿は静かに死体を眺めつつ頭をかきむしる」

志々雄「・・・・・・・」ｶｷｶｷｶｷ

剣心「いい感じいい感じ」

――数日後――

剣心「とうとう明日は本番でござるよ」

志々雄「ああ」

縁「思えば長かった・・・」

剣心「せっかくここまでやってきたんでござる」

剣心「絶対に成功させるでござるよ！！！！！！！！！！」

志々雄「おう！！！！！！！！！！！！！！！」

縁「見ててよ姉さん！！！！！！！！！！！」

左之助「」

薫「」

弥彦「」

蒼紫「」

斎藤「」

――そしてお祭り当日――
剣心「開幕まで後１５分」

志々雄「ああああ緊張する・・・・」ｱﾀﾌﾀ

縁「死体役の配置終わりましたヨ」ｽﾀｽﾀ

志々雄「ﾊｧﾊｧ・・・ﾊｧﾊｧ・・・・」ｱﾀﾌﾀ

剣心「みんな肩の力抜くでござる、絶対に成功できる」

志々雄「ああああああああ」ｱﾀﾌﾀ

縁「俺たちならやれる・・・・」

志々雄「ドキドキする・・・あああああ」ｱﾀﾌﾀ

司会「大変お待たせしました！！！！お次は劇団ふにぃの皆さんによる劇の発表です！！！！」

司会「時は明治、荒れ狂う社会にあるのは死体の山、残された若者達はそこに何を見たのか」

司会「それでは劇団ふにぃさんによる”死体～それは時に全てを語る～”ですどうぞ！！！！」

剣心「行くでござるよ！！！！！！！！！」

志々雄「うわあああああああああああああああああ！！！！！！！！」ﾎﾞｳｯ

剣心「はうあ！？」

志々雄「熱いよ熱いよおおおおおおおおお！！！！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

縁「どうしたんですか志々雄サン！？」

志々雄「うわあああああああああああああん！！！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「しまった！！！！！１５分間ｱﾀﾌﾀし続けてしまったんでござる！！！！！！」

剣心「志々雄殿が発火するなんてすっかり忘れてたでござる！！！！！！！！！！！！！！」

縁「どうするんだよ！！！！！！！！！！！！」

縁「もう始めないといけないのに！！！！！！！！！」

剣心「ああああああああああ！！！！！！！！！」

司会「あの・・・大丈夫ですか・・・・？」

司会「その人燃えてますけど・・・・」

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「だ、大丈夫でござる！！！！！この人ロウソク役なんで！！！！！」

司会「そうでしたか、では準備でき次第ステージへ」

剣心「わ、わかったでござる」

縁「ロウソク役！？」

縁「おいおいおいおい！！！！！！！！！！！」

縁「なんだよそれ聞いてないぞ！！！！！！！！！！」

剣心「仕方ないでござろう！！！！！！！そうでも言わないと警察呼ばれるでござる！！！！！」

縁「で、でも志々雄サンがロウソク役やったら本来の志々雄サンのセリフはどうすれば！！！！！！」

剣心「なんとかなるでござるって！！！！！！！！！！」

縁「やっぱやめようよ！！！！！！！！無理だよこんなの！！！！！！！！」

縁「中止にするしかないって！！！！！！！！！」

剣心「ここまで来て中止なんて出来るわけないでござる！！！！！！！！！！」

縁「グダグダになって恥かくぐらいなら中止にしたほうがいい！！！！！！！！！」

剣心「嫌でござるそんなの！！！！！！！！！！！」

縁「俺も嫌だ！！！！！！！！！！！！！！」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！」

ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！！

縁「」ﾄﾞｻｯ

剣心「はうあ！？」

剣心「え、えにちゃん！！！！！起きろでござるえにちゃん！！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

縁「」

剣心「冗談でござろう！？ちょっとちょっと！！！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

縁「」

剣心「うわやっちまったでござる！！！！！！！！！！！！！！！」

剣心「また死体役が増えてしまったでござる！！！！！！！！！！！！！！！」

志々雄「うわあああああああああああああああああん！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

司会「あの・・・もう時間が・・・」

剣心「あああああああああ！！！！！！！」

剣心「こうなりゃヤケでござる！！！！！！！！！！！」

剣心「もうどうにでもなれ！！！！！！！！！！」

司会「それでは幕を開けますね」ｶﾗｶﾗ

観客「イヤフゥ～！！！！！！！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

剣心「・・・・・・」ｽﾀｽﾀ

剣心「・・・・・・」ｷｮﾛｷｮﾛ

剣心「・・・・・・」ﾆﾔﾆﾔ

左之助「」

剣心「・・・・・・」ﾂﾝﾂﾝ

剣心「・・・・・・」ﾌﾟｰｸｽｸｽ

志々雄「うわあああああああああああああああああん！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「・・・・・・」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

観客A「なんだこれ」

観客B「どういうストーリーなのか全くわからん」

観客C「いや我輩はわかるぞ」

観客D「流石先生！！！！！」

剣心「・・・・・・・」ｷｮﾛｷｮﾛ

薫「」

剣心「・・・・・・・」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

剣心「・・・・・・・」ﾆﾔﾆﾔ

剣心「・・・・・・・」ｸﾈｸﾈ

剣心「・・・・・・・」ｸﾈｸﾈ

観客E「うーん、雰囲気はいいねぇ・・・」

剣心「・・・・・・・」ｳﾆｮｳﾆｮ

志々雄「うわあああああああああああああああああん！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

観客F「あの燃えてる人がいい感じですね、いい叫びです」

剣心「・・・・・・・・」ﾆﾔﾆﾔ

弥彦「」

剣心「・・・・・・・・」ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ

観客G「よくわかりませんねぇ・・・・」

剣心「・・・・・・」ﾄﾞｻｯ

縁「」

斎藤「」

蒼紫「」

剣心「ありがとう・・・・」

剣心「おしまい」

観客H「終わり・・・・？」

観客I「なんだかよくわかんなかったけど神秘的だったね」

観客J「よくわかんないけど感動した」

司会「劇団ふにぃのみなさんに盛大な拍手を！！！！！！」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

剣心「やった・・・・拙者やったよ・・・・」

――数日後――
剣心「デビュー！？」

司会「ええ、あのとき観客席に大手アイドル事務所の社長さんが来ていましてね」

司会「劇団ふにぃのみなさんを是非プロデュースしたいんだとか」

剣心「それは本当でござるか！？」

司会「なんでも今世紀まれに見る天才だと、どうします？」

剣心「ぜ、是非！！！！是非お願いしたいでござる！！！！！！！」

司会「では社長に連絡入れておきますね」

剣心「や、やったでござるよみんな！！！！！！！拙者達の才能が認められたでござるよ！！！！」

一同「」

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「これは・・・拙者達がアイドルになれるかどうか・・・」

剣心「みんな頑張ろうでござる！！！！！！」

一同「」

志々雄「うわははあはああああああああん！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

彼らの人気は凄まじかった
何も喋らずあくまでも死体として活動を続ける新感覚アイドルとして注目を浴びた
劇団ふにぃ改め死体系アイドルグループ”BaatouDie”として今日も活動に励んでいる

剣心「今日は拙者達のライヴに来てくれて」

剣心「ありがと死ぬー！！！！！！！！！」

観客達「どういた死ぬー！！！！！！！！！！！」

剣心「それでは歌います」

剣心「恋の香りはFUHAI臭」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！」

一同「」

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「・・・・」

観客A「歌いますって言いながら誰も歌わないんだもんな」

観客B「ここまでそそられるアイドルグループもそういねぇよ」

剣心「へいへいみんなお疲れちゃん」

斎藤「」

左之助「」

蒼紫「」

観客A「あの・・・サインいただけないでしょうか」

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「あ、その人燃えてて手が離せないんでかわりに拙者が」ｶｷｶｷ

観客A「ど、どうも」

スタッフ「縁さん仕事ですよ」

縁「」

スタッフ「新しい番組のレギュラー決まりましたんで第二スタジオまで」

縁「」

剣心「あああこの人死体極めてるんで拙者が連れていくでござるよ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

剣心「えにちゃんソロ仕事増えてきたでござるな」

――そんなある日――
剣心「さあ今日も仕事でござるよみんな」

左之助「」ｸﾞﾁｬｧ

剣心「どうしたんでござるかサノ？」

左之助「」ﾄﾞﾛｯ

剣心「まずい・・・本格的に腐ってきたでござるな・・・」

剣心「なんとかせねば・・・・」

左之助「」グチャッ！！！！！！

剣心「はうあ！？」

剣心「首が腐り落ちた・・・・」

スタッフ「みなさんスタンバイおkですか？」

剣心「ちょ、ちょっと待ってくれでござる！！！！」

左之助「」

剣心「うわぁ・・・」

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

スタッフ「もう時間がないっすよ」

剣心「今行くでござる・・・・」

剣心「志々雄に油かけといて」

スタッフ「うい」ﾊﾞｼｬｯ

志々雄「うわあああああああああああああああああ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「イヤフゥ～！！！！！」ｽﾀｽﾀ

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！」

剣心「今日も拙者達のライヴに来てくれてありが凍死！！！！」

観客達「どういたしまし死体！！！！！！！」

剣心「それでは歌います」

剣心「朝から晩までeverydie」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

左之助「」ｸﾞﾁｬｧ

観客A「きゃー！！！！！サノ様ー！！！！！！！！」

一同「」

志々雄「うわははあああああああああああああん」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「・・・・・・」

観客達「・・・・・」

剣心「サンキューみんなありがとおおおおお！！！！！」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！！！！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

左之助「」ﾄﾞﾛｯ

剣心「えーここで残念なお知らせが」

観客達「なんだなんだ・・・・」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

剣心「えーBaatouDieのメンバーの一人左之助が今日を持って引退することになりました」

観客達「はうあ！？！？！？！？」

剣心「お家の事情です、いままで頑張ってくれた左之助に盛大な拍手を！！！！！！！」

観客達「わあああああああああああああああ！！！！！！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

観客A「サノ様あああああああああああああああああああああああああああ」

左之助「」

剣心「ふにぃ・・・・ふにぃ・・・・」ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ

左之助「」

剣心「うぅ・・・匂いがキツイでござる・・・・」

剣心「もう少し深く掘るか・・・・」ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ

スタッフ「左之助さん引退とか勝手に言っちゃっていいんすか？」

剣心「その辺は自由にやれって社長が・・・・」

スタッフ「ならいいっすけど」ｽﾀｽﾀ

剣心「さてと・・・・」

薫「」ｸﾞﾁｬｧ

剣心「そういえば薫殿もかなり腐ってきたでござるなぁ・・・」

剣心「うーむ・・・・」

薫「」ﾄﾞﾛｯ

剣心「最近熱いでござるからな・・・」

志々雄「そうだな」ﾒﾗﾒﾗ

――数日後――

剣心「えー今日も残念なお知らせが」

観客達「またかよ・・・・なんだなんだ・・・」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

剣心「昨日の蒼紫に引き続き弥彦も引退を余儀なくされました」

剣心「盛大な拍手を」

観客A「どうなってんだ最近」

観客B「はやくも崩壊しかけじゃん」

観客C「メンバー四人も減ってどうやっていくんだろ」

剣心「このままじゃまずい・・・・・」

剣心「でも死体は長くはもたない・・・・」

剣心「こりゃ厄介なことになったでござるよ・・・・」

剣心「仕事も減ったでござるなぁ・・・」

剣心「うーむ・・・・・」

斎藤「」

縁「」

剣心「こうしている間にも二人がどんどん腐っていく・・・・」

剣心「もうメンバー全員引退するしか・・・・」

志々雄「それも手かもしれねぇな」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「志々雄殿・・・」

志々雄「いっその事俺らだけでやらないか？」ﾒﾗﾒﾗ

志々雄「お前とならスターになれそうな気がするんだ」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「なるほど・・・・」

志々雄「なあ？」

剣心「それも一つの手でござるな・・・・」

こうして古いメンバーには終止符が打たれた
そしてここに新しいアイドルグループが誕生した

剣心「みんなノッてるかーい！！！！！！！」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！！」

志々雄「燃えるぞ！！！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！！」

剣心「今日は拙者達、人斬りチャッカマンのライヴに来てくれてありがとー！！！！！！！」

観客達「焦げろー！！！！！！！！！！」

志々雄「じゃあまずは俺たちのデビューソング！！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「炎はいつでもあったかい！！！！！」

志々雄「燃えます」ﾒﾗﾒﾗ

観客A「今日はいつにもまして火力がすげー！！！！！！」

観客B「きゃー！！！！！！！まことくーん！！！！！！！！」

そんな時だった

志々雄「おらあああああああ！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

ﾎﾟﾂｯ　　　　ﾎﾟﾂｯ

剣心「雨でござるか」

観客達「雨だ」

ﾎﾟﾂｯﾎﾟﾂｯﾎﾟﾂｯﾎﾟﾂｯﾎﾟﾂｯ

志々雄「燃えてるかーい！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「これは本降りになりそうでござるな」

ｻﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！！

志々雄「雨！？」

ｻﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！！！

志々雄「うわああああ！！！！！！火が消える！！！！！火が！！！！！」

ｻﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

剣心「大丈夫でござるか志々雄殿！？」

志々雄「うわははあああああああああああああん！！！！！！」

志々雄「」ﾌﾟｼｭｰ

志々雄「」ﾄﾞｻｯ

剣心「はうあ！？」

剣心「志々雄殿！！！！！しっかりしろでござる志々雄殿！！！！！！」ﾕｯｻﾕｯｻ

志々雄「」

観客達「なんだなんだ！？」

観客A「志々雄様が倒れてる！？」

観客B「なにがあったんだ！？」

志々雄「」

剣心「うわああああああああああああああああ！！！！！」

剣心「どうしいうどうしよう！！！！！！！」

観客C「おいヤバくないかあれ」

観客D「生きてるのか・・・・？」

剣心「み、みなさん・・・・・」

剣心「彼は燃え続けることで瀕死ながらも生き延びて来ました・・・・」

剣心「しかしとうとう命の炎が燃え尽きてしまったようです・・・」

観客A「つまり死んだのか・・・・」

観客達「」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

剣心「でも拙者がいる！！！！！！！！」

剣心「志々雄殿なき今でも活動は続けれるでござる！！！！！！！！」

剣心「どうか応援よろしくでござる！！！！！！！！」

観客A「イラネ」

観客B「燃えてない方の人が残ってもなぁ」

観客C「見る価値ねーよ」

剣心「はうあ！？」

剣心「ちょ、」

観客D「はっきり言って死体の時もあの人だけ蛇足だったよね」

観客E「いてもいなくて一緒だよな」

観客F「帰ろうか」

剣心「ちょっとそれはないでござろう！？」

剣心「拙者がいなかったら何も成り立たないでござるよ！？」

観客G「帰ろう帰ろう」ｽﾀｽﾀ

剣心「そんな！！！！！！！！！！！！！！！」

剣心「じゃあ今までの人気は拙者のおかげではなかったんでござるか！？」

剣心「拙者いなくてもよかったんでござるか！？」

観客H「イラネ」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！！」

観客I「せめて死体がいればね」ｽﾀｽﾀ

観客J「燃えてる人もな」ｽﾀｽﾀ

剣心「うぅ・・・・・・・」

スタッフ「燃えてない方の人・・・・・」

剣心「拙者もうおしまいでござる・・・・」

スタッフ「そんな・・・気を落とさないでくださいよ燃えてない方の人・・・」

剣心「拙者一人じゃなにも・・・・」

スタッフ「またメンバーを増やせばいいじゃないすか！！！」

スタッフ「死体と燃えてる人を！！！！！！」

剣心「またメンバーを増やす・・・・・」

スタッフ「そうですよ！！！！燃えてない方の人なら出来ますって！！！！！」

剣心「そうでござるな・・・・・」

剣心「今度はいくら腐っていいくらい大勢のメンバーにすれば・・・・」

剣心「いくら燃え尽きてもいいくらい大勢のメンバーにすれば・・・・」

スタッフ「その息っすよ！！！！！！！！！」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！

スタッフ「」ﾄﾞｻｯ

剣心「まず一人・・・・・・」

観客A「ん？燃えてない方の人がなにかやってるぞ」

剣心「・・・・・・・・」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

観客A「な、なんだ！？」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！

観客A「」ﾄﾞｻｯ

剣心「二人目・・・・」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

観客B「」ﾄﾞｻｯ

剣心「まだまだ足りないでござる！！！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！

観客C「」ﾄﾞｻｯ

剣心「燃えろ！！！！！！！！！」ﾎﾞｳｯ

観客D「熱い熱い熱い熱い！！！！！！！！！！！！！！」ﾒﾗﾒﾗ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ

観客E「」ﾄﾞｻｯ

剣心「まだまだ！！！！！！！！！！！！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！

観客F「」ﾄﾞｻｯ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！」

剣心「もうなんと言われようがどうでもいい！！！！！！！！！！」

剣心「アイドル活動が続けられるならそれでいい！！！！！！！！！！！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

剣心「なんでござるか・・・・・」

観客G「あんたすげぇよ・・・・」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

観客H「こんなアイドル見たことねぇ・・・・」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

観客I「人殺し系アイドルなんて斬新すぎる・・・」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

観客J「剣心様！！！！！！！！！！！！！」

観客達「剣心様！！！！！！！！剣心様！！！！！！！！！」

剣心「はうあ！？」

観客達「剣心様！！！！！！！！！剣心様！！！！！！！！！」

そして剣心は新たなジャンル人殺し系アイドルを産み出した
人殺し系アイドル”AYAME”はたちまち社会現象となった

剣心「今日は拙者のライヴに来てくれてありがとー！！！！！！！」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！」

剣心「では死んでください、拙者のデビューソング」

剣心「ｶﾞﾂﾝｯと逝こうぜ」

観客達「イヤフゥ～！！！！！！！！！！！」

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！

観客A「」ﾄﾞｻｯ

剣心「ふにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！

観客B「」ﾄﾞｻｯ

観客達「きゃああああ！！！！！！！剣心様！！！！！！！！！！！！」

剣心「あはははははははははっはは！！！！！！！」ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！！！！

こうして剣心は大人気アイドルとして今も活動を続けている

～fin～