1: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:46:49 ID:kyk
バタン
千早「ただいま戻りました」
シーン
千早「…?誰もいないのかしr…っわ?!…いたのね二人とも、ただいま」
春香「…おかえり千早ちゃん」
やよい「…おかえりなさい」
千早「えっえぇ、ただいま」
千早「………」
千早「ただいま戻りました」
シーン
千早「…?誰もいないのかしr…っわ?!…いたのね二人とも、ただいま」
春香「…おかえり千早ちゃん」
やよい「…おかえりなさい」
千早「えっえぇ、ただいま」
千早「………」
引用元: ・千早「え?春香と高槻さんが喧嘩?」
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2: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:47:44 ID:kyk
千早「え、えーっと…」
小鳥「千早ちゃーん、こっちこっち」ボソボソ
千早「?」テクテク
千早「あの…」
小鳥「お仕事お疲れ様千早ちゃん」
千早「あはい、お疲れ様です…何してるんですか?こんなところで…」
小鳥「ちょっと空気に耐えられなくて…」
千早「…あの二人、ですか?」
小鳥「千早ちゃーん、こっちこっち」ボソボソ
千早「?」テクテク
千早「あの…」
小鳥「お仕事お疲れ様千早ちゃん」
千早「あはい、お疲れ様です…何してるんですか?こんなところで…」
小鳥「ちょっと空気に耐えられなくて…」
千早「…あの二人、ですか?」
3: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:48:54 ID:kyk
小鳥「そうなのよぉ、喧嘩しちゃったみたいで」
千早「喧嘩?!春香と高槻さんがですか?!」
小鳥「千早ちゃん!声抑えてっ声!」
千早「あ、すみません…でもどうしてまたあの二人が…」
小鳥「うーん、最初は春香ちゃんがやよいちゃんのポシェットを直してあげるって話で和気藹々としてたんだけどね」
千早「はぁ」
小鳥「春香ちゃん最近忙しいじゃない?だから私が体は大丈夫?って聞いたの、そしたらやよいちゃんがすごく心配しちゃって」
千早「確かにここのところずっと仕事続きですもんね、春香」
小鳥「ただ、春香ちゃんは春香ちゃんでやよいちゃんに心配かけたくなかったのか、大丈夫の一点張りで…」
千早「喧嘩?!春香と高槻さんがですか?!」
小鳥「千早ちゃん!声抑えてっ声!」
千早「あ、すみません…でもどうしてまたあの二人が…」
小鳥「うーん、最初は春香ちゃんがやよいちゃんのポシェットを直してあげるって話で和気藹々としてたんだけどね」
千早「はぁ」
小鳥「春香ちゃん最近忙しいじゃない?だから私が体は大丈夫?って聞いたの、そしたらやよいちゃんがすごく心配しちゃって」
千早「確かにここのところずっと仕事続きですもんね、春香」
小鳥「ただ、春香ちゃんは春香ちゃんでやよいちゃんに心配かけたくなかったのか、大丈夫の一点張りで…」
4: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:49:56 ID:kyk
小鳥「そのまま微妙な空気が蔓延しちゃってね…」
千早「ど、どうしましょう…明日三人で収録があるんですけど…」
小鳥「そ、そうよね……よし!ここは事務所のお姉さんである私が何とかしてみせるわ!」
千早「え…」
小鳥「大丈夫よ、見ててちょうだいっ」
小鳥「二人とも!!」
「「?」」
小鳥「明日はお仕事よ!例えプライベートで何があろうと仕事は仕事!きっちり切り替えてこそプロというものよ!」ピヨドヤァ
千早「ど、どうしましょう…明日三人で収録があるんですけど…」
小鳥「そ、そうよね……よし!ここは事務所のお姉さんである私が何とかしてみせるわ!」
千早「え…」
小鳥「大丈夫よ、見ててちょうだいっ」
小鳥「二人とも!!」
「「?」」
小鳥「明日はお仕事よ!例えプライベートで何があろうと仕事は仕事!きっちり切り替えてこそプロというものよ!」ピヨドヤァ
5: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:51:00 ID:kyk
春香「…はい…すみません、失礼します…」
小鳥「え?えぇ、お疲れ様春香ちゃん」
バタン
やよい「私も…特売の時間なので失礼します…」
小鳥「うっうん、また明日ねやよいちゃん」
バタン
小鳥「………」
千早「……根本の解決になってないです、音無さん…」
小鳥「……ピヨォ」
小鳥「え?えぇ、お疲れ様春香ちゃん」
バタン
やよい「私も…特売の時間なので失礼します…」
小鳥「うっうん、また明日ねやよいちゃん」
バタン
小鳥「………」
千早「……根本の解決になってないです、音無さん…」
小鳥「……ピヨォ」
6: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:52:21 ID:kyk
翌日
春香「(今日…やだなあ)」
~♪~♪
ピッ
春香「はい…」
P「もしもし春香か?すまん!いきなりで悪いんだが、今日の収録は延期になったよ」
春香「え?(…でも、ちょっと気まずかったし…よかったかも…)」
P「いや~やよいが熱出しちゃったみたいでさ、番組の担当さんと相談したら日はまだあるから体調を優先していいって言ってもらえてなぁ」
春香「え、大丈夫なんですか?」
P「自分で電話してこれたしそこまでではないと思うけど…平日で誰も家にいないみたいだから、仕事の合間にでも見舞いに行くつもりだよ」
P「それよりまだ時間も早いし、学校行くだろ?先生にはこっちから連絡「あの」…ん?」
春香「あの…今日はこのままサボっちゃっても、いいですかね…?」
P「いや、いいことはないけど…どうした?春香がそんなこと言うなんて」
春香「(今日…やだなあ)」
~♪~♪
ピッ
春香「はい…」
P「もしもし春香か?すまん!いきなりで悪いんだが、今日の収録は延期になったよ」
春香「え?(…でも、ちょっと気まずかったし…よかったかも…)」
P「いや~やよいが熱出しちゃったみたいでさ、番組の担当さんと相談したら日はまだあるから体調を優先していいって言ってもらえてなぁ」
春香「え、大丈夫なんですか?」
P「自分で電話してこれたしそこまでではないと思うけど…平日で誰も家にいないみたいだから、仕事の合間にでも見舞いに行くつもりだよ」
P「それよりまだ時間も早いし、学校行くだろ?先生にはこっちから連絡「あの」…ん?」
春香「あの…今日はこのままサボっちゃっても、いいですかね…?」
P「いや、いいことはないけど…どうした?春香がそんなこと言うなんて」
7: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:53:45 ID:kyk
春香「どうしても行きたい場所があるんです」
P「ん?うーん…」
春香「お願いします!」
P「…よしわかった、じゃあ俺の仕事を手伝ってもらうってことにしよう」
春香「え?プロデューサーさんのお仕事?」
P「ああそうだ、業務なんだから、ドリンクやら薬やら買ったらちゃんと領収書もらうんだぞ」
春香「っ!!はい、ありがとうございます!それじゃ!」
プツッ ツーツーツー
P「……落ちるかなぁ、経費」
P「ん?うーん…」
春香「お願いします!」
P「…よしわかった、じゃあ俺の仕事を手伝ってもらうってことにしよう」
春香「え?プロデューサーさんのお仕事?」
P「ああそうだ、業務なんだから、ドリンクやら薬やら買ったらちゃんと領収書もらうんだぞ」
春香「っ!!はい、ありがとうございます!それじゃ!」
プツッ ツーツーツー
P「……落ちるかなぁ、経費」
8: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:55:07 ID:kyk
かすみ「ホントに一人でも大丈夫?お姉ちゃん」
やよい「大丈夫…ほら早く行かないと学校遅刻しちゃうよ」
かすみ「ほんとに?無理してない?」
やよい「…!大丈夫、ちゃんと寝てたらすぐ治るから、ね?心配しないで?」
かすみ「よかったあ!それじゃ行ってくるね!」
やよい「うん、行ってらっしゃい!」
やよい「………」
やよい「寝なきゃ…」
ボフッ
やよい「…嘘、ついちゃった…」
やよい「春香さんも…おんなじだった…のかな…」
やよい「………」スースー
やよい「大丈夫…ほら早く行かないと学校遅刻しちゃうよ」
かすみ「ほんとに?無理してない?」
やよい「…!大丈夫、ちゃんと寝てたらすぐ治るから、ね?心配しないで?」
かすみ「よかったあ!それじゃ行ってくるね!」
やよい「うん、行ってらっしゃい!」
やよい「………」
やよい「寝なきゃ…」
ボフッ
やよい「…嘘、ついちゃった…」
やよい「春香さんも…おんなじだった…のかな…」
やよい「………」スースー
9: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:56:31 ID:kyk
ピピピ ピピピ ピピピ
春香「…うん、病院行かなきゃいけないほどじゃないか、よかった」
やよい「ふぁ……あれ?…春香さん?」
春香「あ、起こしちゃった?ごめんね勝手におうちにあがっちゃって」
やよい「あ、いえっ……でも、なんで?」
春香「うーん、プロデューサーさんにやよいが風邪だって聞いてさ、いてもたってもいられなくって…」
やよい「そんな、わざわざすみません……えっと…」
春香「気にしなくていいよ……あと…」
春香「…うん、病院行かなきゃいけないほどじゃないか、よかった」
やよい「ふぁ……あれ?…春香さん?」
春香「あ、起こしちゃった?ごめんね勝手におうちにあがっちゃって」
やよい「あ、いえっ……でも、なんで?」
春香「うーん、プロデューサーさんにやよいが風邪だって聞いてさ、いてもたってもいられなくって…」
やよい「そんな、わざわざすみません……えっと…」
春香「気にしなくていいよ……あと…」
10: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:57:03 ID:kyk
「「昨日はごめんなさいっ」」
「「…え?」」
プッ アハハハハ エヘヘ
「「…え?」」
プッ アハハハハ エヘヘ
11: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:58:03 ID:kyk
春香「……えーっと…じゃあ気を取り直して、昨日はごめんねやよい」
春香「わたし…周りがどれだけ心配するのかとか、全然考えてなかったよ」
やよい「いえ…こちらこそごめんなさい…」
やよい「わたしも朝、昨日の春香さんと同じこと言って…相手に心配かけたくなかったからなんだなって、わかったんです」
やよい「でもっそれでもわたしっ…春香さんが無理して倒れちゃったら、わたし…」
春香「倒れちゃったのはやよいだけどね~?」
やよい「うぅ、それは…そうですけど…」
春香「わたし…周りがどれだけ心配するのかとか、全然考えてなかったよ」
やよい「いえ…こちらこそごめんなさい…」
やよい「わたしも朝、昨日の春香さんと同じこと言って…相手に心配かけたくなかったからなんだなって、わかったんです」
やよい「でもっそれでもわたしっ…春香さんが無理して倒れちゃったら、わたし…」
春香「倒れちゃったのはやよいだけどね~?」
やよい「うぅ、それは…そうですけど…」
12: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)20:59:41 ID:kyk
春香「ふふっごめんごめん…それじゃあ昨日のことはおあいこ、ねっ?」
やよい「はいっ、これからは春香さんが大丈夫って言ったら、それを信じます」
春香「わたしも、何かあった時はきちんとやよいに話すよ…約束します」
ユービキーリゲーンマン ウソツイタラ ハリセンボンノーマス ユビキッタ
やよい「えへへ」
春香「あっそうだ、やよいお腹すいてない?一応買ってきた食材でおじやさん作ったんだけど…」
やよい「…うーん」
春香「うーん?」
やよい「あの…いつものがいいかなーって」
春香「今日のやよいはいつもより甘えん坊さんだね~」
やよい「…だめですか?」
春香「駄目じゃないよ、はいっおいで~」
やよい「えへへ」
やよい「はいっ、これからは春香さんが大丈夫って言ったら、それを信じます」
春香「わたしも、何かあった時はきちんとやよいに話すよ…約束します」
ユービキーリゲーンマン ウソツイタラ ハリセンボンノーマス ユビキッタ
やよい「えへへ」
春香「あっそうだ、やよいお腹すいてない?一応買ってきた食材でおじやさん作ったんだけど…」
やよい「…うーん」
春香「うーん?」
やよい「あの…いつものがいいかなーって」
春香「今日のやよいはいつもより甘えん坊さんだね~」
やよい「…だめですか?」
春香「駄目じゃないよ、はいっおいで~」
やよい「えへへ」
13: 名無しさん@おーぷん 2015/10/18(日)21:04:14 ID:kyk
そして翌日、かけがえのない友人同士の喧嘩の行く末に身をやつしていた如月千早。
普段より重く感じられる事務所の扉を開けて彼女が目にしたものは、
つい先日まで漂っていた疲労感などどこへやら、すっかりいつもの笑顔を取り戻した天海春香、
そしていつものように彼女の膝の上に座り、恐らくは彼女の手作りであろうカップケーキを、これまたとびきりの笑顔で食す高槻やよいの姿であった。
ふと視線をずらしてみると今にも鼻血を出しそうな、いや、注意深く見てみると鼻にはティッシュが詰められている…どうやら手遅れのようだ、
それほどまでに酷くにやけきった顔でカメラを携える事務員、音無小鳥の姿を見ることができた。
なるほど普段の如月千早なら、クールな歌姫と呼ばれる彼女なら、きっとこの事務員にツッコミをいれ、何食わぬ顔で友人二人と挨拶を交わし、これまた何食わぬ顔で着席していたであろう。
しかし如月千早、世間からはその表情や態度が冷たいという評価を受けることもあるこの如月千早、彼女はなかなかどうして情緒豊かな人間である。
知り合い等という域には収まらない、自身の大切な存在同士の喧嘩、その衝撃は予想を遥かに越える大きさだったのだ。
その衝撃が当人らの仲直りによって解消された結果として、彼女がとった行動は
撮影
ただひたすらに、自身の携帯に内蔵されているカメラで撮影を行う、無心のうちにシャッターボタンを連打する。
続々と事務所に集まってくる他のアイドル、彼女らから浴びせられる奇異の視線もなんのその、その奇行は携帯のメモリーが埋め尽くされるまで続いたという。
おしまい
普段より重く感じられる事務所の扉を開けて彼女が目にしたものは、
つい先日まで漂っていた疲労感などどこへやら、すっかりいつもの笑顔を取り戻した天海春香、
そしていつものように彼女の膝の上に座り、恐らくは彼女の手作りであろうカップケーキを、これまたとびきりの笑顔で食す高槻やよいの姿であった。
ふと視線をずらしてみると今にも鼻血を出しそうな、いや、注意深く見てみると鼻にはティッシュが詰められている…どうやら手遅れのようだ、
それほどまでに酷くにやけきった顔でカメラを携える事務員、音無小鳥の姿を見ることができた。
なるほど普段の如月千早なら、クールな歌姫と呼ばれる彼女なら、きっとこの事務員にツッコミをいれ、何食わぬ顔で友人二人と挨拶を交わし、これまた何食わぬ顔で着席していたであろう。
しかし如月千早、世間からはその表情や態度が冷たいという評価を受けることもあるこの如月千早、彼女はなかなかどうして情緒豊かな人間である。
知り合い等という域には収まらない、自身の大切な存在同士の喧嘩、その衝撃は予想を遥かに越える大きさだったのだ。
その衝撃が当人らの仲直りによって解消された結果として、彼女がとった行動は
撮影
ただひたすらに、自身の携帯に内蔵されているカメラで撮影を行う、無心のうちにシャッターボタンを連打する。
続々と事務所に集まってくる他のアイドル、彼女らから浴びせられる奇異の視線もなんのその、その奇行は携帯のメモリーが埋め尽くされるまで続いたという。
おしまい
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