翼「それにしてもー、周子さんって意外と、こういうパフェみたいなの好きなんですねー」

周子「うっ………お、おなかすいちゃったんだもーん。アタシがスイーツ食べちゃダメ？」

周子（翼ちゃんはまったりと黒いコーヒーを啜っているというのに年上のアタシは…というモヤモヤ感が…）

翼「そんなことないですよ～。ここのお店、洋菓子がとってもおいしいですよね～！」

周子「えっ、常連サンなの？」

翼「そうですよ～。まだシアターのみんなにも教えてない私だけのヒミツのお店なんです～」

翼「しかも憧れの周子さんにも会えるなんて幸せだな～♪」

周子「まぁアタシはここは初めてなんだけどね～」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

周子「なーんか、翼ちゃんってアタシが思ってたほど大人っぽいコなんだねぇ」

翼「え～っ、ほんとですか～？」

周子「うんうん、こういうお店に中学生一人で入るってなかなかないでしょ。それにコーヒーなんてそうそうアタシだって飲まないよ」

翼「うーん。たしかにそうですよね～」

周子「もっとアタシみたいに飄々としてんのかな～って思ったよ」

翼「私もいつもはそんなカンジになっちゃうかもですよ～。しょっちゅう静香ちゃんや琴葉さんに叱られてるもん」

翼「そういえば、私って、周子さんといろいろ似ているんですよ～」

周子「アタシと？」

翼「だって、B型でしょ～。それから左利きで～、髪型もちょっとだけ似てますよね？」

周子「髪型はちがくない？っていうか翼ちゃんも左利きでB型なんだ？」

翼「そうなんですよ～。これって相性バッチリじゃないですか？」

周子「そうなのかなー…ていうかアタシのプロフィール絶対見たでしょ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

翼「憧れの人のプロフィールぐらい見てもいいじゃないですか～♪」ｽﾞｺｰｯ

♪♪♪♪♪

翼「あれっ電話だー。ゴメンナサイ周子さん、ちょっと出ますね～」ﾋﾟｯ

周子「あいあーい(この隙にパフェ、味わって食べよ)」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

静香『もしもし翼？あなた今どこいるのよ！もうレッスン5分前よ！また遅刻する気なの！？』ｶﾞﾐｶﾞﾐ

翼「あ、いけなーいっ。忘れてた～っ」ﾃﾍﾍﾟﾛ

翼「それよりも聞いてよ～。今私、塩見周子さんとお茶しているんだ～♪」

周子（ぶっ）

静香『えぇ！？塩見周子ってあのシンデレラガールの塩見周子！？と、とにかくその話は後で聞かせなさい！今は一刻も早くこっちに来て！じゃあ待ってるからね！』ｶﾞﾁｬｯ

翼「………んも～、静香ちゃんったらいっつも慌ただしいんだから～」

周子「………ま、まぁレッスン行ってきたら？その子も翼ちゃんがいなきゃダメって思ってるんじゃないかな」

翼「そっかー。じゃあ周子さん、私行ってくるねー」

周子「うん、行ってらっしゃい、がんばって♪」

翼「あ、じゃあ最後にさ…」

翼「周子ああんのこと、周子センパイってこれから言ってもいいですか？」

周子「」ﾄﾞｷｯ

周子「………うんっ。アタシは先輩風吹かすようなキャラじゃぁないかなって思うけど、それでもいいなら全然いいよっ」

翼「やったぁ～♪じゃあ周子センパイ、今日はこの辺りで失礼します～♪」ﾋﾗﾋﾗ


ﾌﾝﾌﾝﾌｰﾝﾌｯﾌﾌｰﾝﾌｰﾝ～♪………

ﾊﾟｸﾊﾟｸ

周子「………やれやれ。とんだ出会いだったわね」

周子「あ～っ、スイーツ、美味しかったー。たまにはこういうのもいいもんだねぇ～」

周子（あっ、あのコの連絡先、聞き忘れたね………またココ、来ようかしら）

周子「じゃっ、ごちそーさまでしたー」


ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ

おわりだよ
デレ×ミリ流行って