2: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:16:54.54 ID:1LYrQEnh0

美優「なんですかそれ…?」

留美「私たち3人とPさんでお花見するのよ」

瞳子「美優さんもPさんとお花見したいでしょう?」

美優「…そんなの決まってるじゃないですか」

留美「正直でよろしい」

美優「Pさんとお花見…」

―――――――――――――――――――――
P「美優さん、花びらが付いてますよ」

美優「え?えっと…どこでしょう…Pさん、取ってください」

P「あ…」

美優「?」

P「その…取っちゃうの勿体ないなって…」

P「花びらが付いてる美優さん、とっても綺麗で…」

美優「そんな…Pさん…///」
―――――――――――――――――――――

美優「えへへ…」

留美「何か良からぬことを考えてるわね」

瞳子「美優さん、相変わらずPさんが絡むと情緒不安定ね…」

引用元: 三船美優「お花見反省会…?」 



3: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:17:25.53 ID:1LYrQEnh0
留美「じゃあ1週間後ね」

瞳子「晴れるといいわね…」

留美「もし晴れそうになかったら」

瞳子「晴れそうになかったら?」

留美「晴らす」

瞳子「晴らす!?」

留美「晴らすわ、どんな手段を使ってでも晴らすわ」

留美「芳乃ちゃんに頼んだり茄子さんの幸運パワーを分けてもらったり、どんな手段を使ってでも晴らすわ」

瞳子「声が本気ね」

美優「えへへ…」

瞳子「美優さんはまだ帰ってこないの」

4: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:18:38.75 ID:1LYrQEnh0
------1週間後------

P「おお~満開ですね~!天気もいいですし絶好の花見日和ですね!」

瞳子「晴れて良かったわ」

留美「それはそうよ」

P「?」

P「ところで、この桜、何の品種か知ってますか?」

美優「…え?桜は桜じゃないんですか…?」

P「はい、桜にもいろいろな品種があるんですよ!」

P「日本で主に花見とかで見かける桜はソメイヨシノっていうんですよ!」

瞳子「他の女の話をしないで」

P「ええ!?」


-------事務所------

芳乃「へくちっ」

芳乃「………ふむー?」

5: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:19:22.78 ID:1LYrQEnh0
P「いやいや!?これ桜の話ですよ!?」

留美「他の女の名前は聞きたくない」

P「桜もダメになったの!?」


-------事務所------

さくら「くしゅん!」

6: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:19:48.78 ID:1LYrQEnh0
留美「ぷっ…あはははは!」

美優「うふふ…やっぱりこの4人でいると、落ち着きます」

P「今日はいっぱい楽しみましょう!」

留美「それじゃ早速…」

3人「「「お花見、始めましょうか!」」」

7: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:20:19.87 ID:1LYrQEnh0
P(3人ともものすごい勢いで俺の近くに集まってきた)

留美「ちょっと美優さん、近づきすぎじゃないの」

美優「そんなことないですよ…留美さんこそ」

P(この3人は数多いウチのアイドル達の中でも特に仲のいい…と思ってる3人だ)

瞳子「ちょっと、二人が両側を固めたら私はどこに座ればいいのよ」

留美「離れてりゃいいじゃない」

P(こんなに綺麗な担当アイドル達と良好な関係を築けて、一緒に花見をするくらい仲良いのはとても嬉しいんだけど)

瞳子「……………」

瞳子「じゃあ背中にもたれかからせてもらうわ」

留美「ちょっと、ずるいわそれ」

美優(ああっ…その手がありましたか…)

瞳子「~~~♪」

P(最近、こうやたらとスキンシップが多いというか)

P(俺も男だから悪い気はしないんだけど…)

留美「あら…Pさん、桜の花びらがついてるわ」ふっ

P「ひゃわっ!!」

留美「うふふ…可愛い声ね」

瞳子「Pさん、こっちにも…ふっ」

P「ひうっ!」

瞳子「あはは、なんなのその声」

美優(うう…私もPさんにふぅしたいです…されたいです…)

P(正直心臓に悪すぎる…)

8: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:22:22.50 ID:1LYrQEnh0
瞳子「そうだ、写真撮りましょう写真」

P「いいですね!それじゃ俺が3人を撮りましょうか?」

留美「ダメよそんなの、貴方が映ってなきゃ意味ないじゃない」

P「そうなんですか?」

瞳子「勿論よ、ねぇ美優さん?」

美優「そうです…Pさんと一緒に映ってない花見の写真を撮るなんて、そんなの…」

美優「生クリームと苺のないショートケーキみたいなものです…」

P「それってただのスポンジ!?てかなんですかその例え!?」

美優「でも私はそんな生クリームと苺のないケーキでも見捨てたりなんかしません…」

P「いやだからそれスポンジですよね!?」

美優「だって私も、Pさんと一緒に写真に映っていない…ただの三船美優…同じなんです…」

P「分かりました!分かりましたからみんなで撮りましょう!?というか美優さんなんかやけにハイテンションですね!?」

9: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:22:51.02 ID:1LYrQEnh0
-------そして------

留美「いい写真が取れたわ…」

留美「この写真、毎秒でまゆちゃんと智絵里ちゃんに送りつけようかしら」ボソッ

P(なんか凄く不穏な呟きが聞こえた!というか秒単位!?)

美優「私は響子ちゃんと雪美ちゃんに」ボソッ

瞳子「桃華ちゃんとありすちゃんにも送っておかないと」ボソッ

P(なんで?なにか意味あるのその人選!?)

10: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:23:20.58 ID:1LYrQEnh0
留美「じゃあそろそろお酒も開けましょうか」

留美「ねえPさん、美優さんにお酒ついであげて頂戴」

美優「!?」

P「ええと…美優さん、お酒強くないんですよね?大丈夫ですか?」

留美(ふっ悪いわね美優さん)

留美(貴女のことだからお酒を飲むと見せかけて実はただのジュースを飲み)

留美(酔ったフリをして思う存分Pさんに甘える)

留美(その手は予想済みよ)

美優「大丈夫ですよPさん、私がPさんに注がれたお酒を飲まないわけがないじゃないですか」

留美(そして美優さんがPさんに注いでもらったお酒を飲まないわけがない)

留美(お酒に弱い美優さんはノックアウト、あとは瞳子さんをなんとかしてPさんと二人きりの空間を楽しむの)

留美(完璧な作戦ね)

11: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:23:46.48 ID:1LYrQEnh0
美優(……………)

美優(こう来ることは予想してました)

美優(お酒と見せかけてジュースだけを飲んで…という作戦は、見抜かれることは想定済み)

美優(次の手は…そう、私自身がお酒に耐えぬくこと…!)

美優(お花見までの1週間…)

美優(なるべくお酒を飲むことでお酒に対する耐性を鍛えていたんです…!)

美優(見誤りましたね留美さん)

美優(全ては、Pさんと過ごす大切な時間のために…!)ゴクゴク

12: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:24:59.77 ID:1LYrQEnh0
美優「うーん…うーん…」

P「ああっ!?やっぱり!?」

留美(まずは一人)

美優「わたし…おさけにつよくなるとっくんしたのに…なんで…」

留美「ふっ、そう来ることも予想済みよ」

留美「1週間そこらで急に強くなるわけないじゃない」

美優「そん…な…」ガーン

留美「さあ、こっちで寝てなさい」

13: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:25:53.10 ID:1LYrQEnh0
美優(このまま私が寝てしまって、起きたら全てが終わってる…)

美優(留美さんか瞳子さんにPさんを取られる…)

美優(そんなの絶対嫌です…!)

留美「!?」

瞳子「!?」

P「!?」

美優「えへへ…Pさんの膝~♪」

留美「……………」

瞳子「……………」

瞳子(最後の力を振り絞って…Pさんの方向にダウンしたの…?)

P「ちょ!?美優さん?大丈夫ですか!?美優さーん!」

14: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:26:33.05 ID:1LYrQEnh0
美優「Pさん…私…こうしてPさんとお花見できてとっても嬉しいです…」

美優「こうやって、一緒に過ごせる時間を、いつまでも…」

P「……………」

美優「Pさん、私の頭、花びらが付いちゃってると思うんです…」

美優「そっと優しく…取って欲しいです…」

P(花びらなんて付いてない…けど…)

P(これは…多分…)

P「美優さん、いつも頑張ってくれて…ありがとう」ナデナデ

美優「えへへ…Pさん、もっと…♪」

15: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:27:05.03 ID:1LYrQEnh0
留美「……………」

瞳子「……………」

留美「なにこれ」

瞳子「なにこれ」

留美「ちょっとP さん!?私たちもいること忘れてない!?」

瞳子「私たちも頑張ってるわ!もちろんPさんのために!」

P「!?」ビクッ

P「もちろん分かってますよ!?」

留美・瞳子「じゃあほら私たちにだ」「頭に花びら」


16: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:27:38.52 ID:1LYrQEnh0
P「留美さん、瞳子さんちょっと俺お手洗い行きたいです…美優さんをお願いします」

留美・瞳子「「ガクッ」」

美優「行っちゃうんですか…?」ウルウル

P「うっ」

美優「行っちゃわないでください…もう私には、Pさんがいないとダメなんです…」きゅっ

P(ダメだ…!この上目遣いに控えめにシャツを握られた手…これを振りほどくなんて俺にはとてもできない!)

留美「さー行ってらっしゃい!美優さんは私が面倒みるわー!」

美優「そんな…Pさん…Pさーん!」


17: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:28:29.93 ID:1LYrQEnh0
留美「なによ!Pさんったら!私たちだっているってのに美優さんとだけ二人だけの世界へ入っちゃって!」

瞳子「なに自然な感じで頭撫でちゃってるの!?普段は『女性の人と接するのはそんなに得意じゃないんです~』とか言ってるのに!」

留美「やってられないわ!私も飲む!飲みまくる!」

瞳子「本当は酔った二人を介抱して大人のアピールをするつもりだったけど…こうなりゃ予定変更よ!私も飲む!」



P「ふーなんとか…ちょっと罪悪感はあったけど、留美さんのおかげでなんとかトイレには…って」

留美「うーん…Pさん…」

留美「やっと婚姻届を書いてくれる気になったのね…嬉しいわ…」

瞳子「う~ん…Pさんの声…」

瞳子「Pさん!?なんで3人に分裂してるの!?」

美優「うーん…」

美優「嬉しいです…一生そばにいます…」

P「この数分で何があったの!?」

18: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:29:01.03 ID:1LYrQEnh0
P「留美さん、大丈夫ですか?」

留美「Pさん…この中にいる3人の誰が一番いいの?」

留美「私?私?それともわたし?」

P「全員留美さん!!??」

留美「なによ!やっぱり美優さんがいいの?」

留美「私もいるのにさっき美優さんとばかりいちゃいちゃして!」

P「いちゃ…別にそんなつもりは…」

P(そういえばさっき、お酒に酔った美優さんを介抱しなきゃ…って、そのことに一生懸命になって)

P(留美さんと瞳子さんのこと放置してたな…悪いことをしたかな)

P(もちろん今は…この中の3人に差をつけるなんてこと俺はしたくない)

P「えーっと、俺は3人とも大切に思ってますよ…」

留美「そう、やっぱり私なのね…嬉しいわ」

P「今までの話の意味!?」

留美「う~ん…私を選んでくれて…ありがとう…」ムニャムニャ

P「always!?」

19: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:29:31.10 ID:1LYrQEnh0
P(瞳子さんもさっきのこと気にしてるかもしれない…)

P「瞳子さん、さっきは…」

瞳子「Pさん…分裂が収まったのね…」

P(分裂!?)

P「瞳子さんしっかりしてください!俺は分裂なんてしてませんよ」

瞳子「揺らさないで~Pさんが5人に見える~」

P「ちょっと大丈夫ですか?美優さんならともかく瞳子さんまでダウンするなんて」

瞳子「他の女の話をしないで」

P「それまだ引っ張ってたんですか!?」

瞳子「私のほうが100倍気付かれてるもん!」

P「絶対特権主張しますっ!?」

20: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:29:58.24 ID:1LYrQEnh0
P(美優さんの様子はどうだろう)

P「美優さん本当に大丈夫ですか!?」

美優「こうしてPさんとお花見してるんですよ~?」

美優「酔い潰れて寝ちゃうなんてもったいないじゃないですか~」

P(これもはや花見と言えるのか怪しいですけどね!?)

美優「私にとって~Pさんと過ごす日々がとても大切な記念日なんですよ~」

美優「いつもの日常も~一緒にお花見してる今日も~」

P「うん?なんですかこれ?スケジュール帳…?」

美優「Pさんと一緒に過ごした日は~こうして書いてるんですよ~」

P「本当だ!凄くビッシリ書き込んである!」

美優「いずれは~毎日…1年中埋めたいな~って~」

P「毎日!?」

美優「そう、毎日です~」

美優「おはようからおやすみまで…」

美優「雨の日でも、風の日でも…」

P「Love∞Destiny!?」

21: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:31:23.07 ID:1LYrQEnh0
美優「う~ん…」ムニャムニャ

留美「う~ん…」ムニャムニャ

瞳子「う~ん…」ムニャムニャ

P「これどうするんですか…」

美優「Pさんの名字…」ムニャムニャ

留美「婚姻届…」ムニャムニャ

瞳子「人生…」ムニャムニャ

P(気付かないフリをしてる訳じゃない)

P(俺の自惚れじゃなければ、この3人が俺に向けてくれてる感情は、仲の良い友達や同僚じゃなく、それ以上の…)

P(3人とも絶対にトップアイドルにして、その後は…いつか選ばなきゃいけない日が来るだろうから)

P(それまではもう少しだけ…今の関係のままで…)

美優・留美・瞳子「「「Pさん、ずっと一緒に…」」」ムニャムニャ


☆おしまい☆

22: ◆Kr.22uZI4M 2018/04/17(火) 03:34:19.03 ID:1LYrQEnh0
~おまけ~

留美「次はどこに行きましょうかねー」

留美「みんなはPさんとどこに行きたいのかしら?」

美優「私は、Pさんと花火が見たいです…」

美優(なんとか留美さんと瞳子さんを出し抜いて二人きりの時間を作って、夜空を見上げながらそっと手なんか握っちゃったりして…)

瞳子(まーた良からぬこと考えてそうな顔ね…)

留美「あら、いいじゃない」

留美「けど花火って7月とか8月でしょう?それまでの間にもう3回くらいPさんとどこかにいきたくないかしら?」

美優「3カ月もPさんとの想い出を作れない…そんなの耐えられません…!」

留美「まあ、この3人とPさんなら、きっとどこへ行っても何をしても楽しい想い出になるわ」

瞳子「そうね…だからこれからも、たくさん想い出を作りましょう」

美優「はい…アイドルも、Pさんと過ごす日々も…」


☆おしまい☆