1: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:07:43 ID:Tvd
藍子「ふんふんふふ~ん♪」トコトコ
藍子「風も気持ちいいし良い天気~♪ お仕事までまだ時間もあるし、お散歩しながら事務所に行くのもいいなぁ・・・♪」
「失礼、お嬢さん。この辺りに山吹ベーカリーというパン屋があるらしいのじゃが、どちらか分かりますかのう・・・?」
藍子「山吹ベーカリーなら商店街の真ん中辺りです。商店街はほら、あそこのゲートが入り口ですよ」
「おお、ありがとうよ・・・そうじゃ、お礼にこのスタージュエルをあげよう。美味しいよ」
藍子「わっ、いいんですか? ありがとうございます」パクッ
トコトコ…
藍子(・・・そういえば私、道を聞かれることはあっても)ハムハム
藍子(プライベートでファンの人に声をかけられたことってないかも・・・)モキュモキュ
引用元: ・高森藍子「Cause wanna be myself keep on fighting」
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3: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:10:12 ID:Tvd
・・・
藍子「―って、来る途中ふと考えちゃって」
長富蓮実「分かります! ちょっと憧れますよね」
藍子「分かってくれますか!」ガシッ
蓮実「はい!」ヒシッ
5: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:13:43 ID:Tvd
藍子「ファンの人に・・・!」
蓮実「話しかけてもらう・・・!」
ホワンホワンホワン
6: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:14:34 ID:Tvd
・・・
『あ、あの・・・! ア、ア、アイドルのた、た、た、高森藍子ちゃんとな、なが、長富蓮実ちゃんでしゅきゃ!? ま、また噛んだ~・・・こんな時に~・・・!』ガブガブ
藍子『うふふ、大丈夫ですか? はい、高森藍子です♪』
蓮実『長富蓮実です♪』
『や、やっぱり・・・! だ、大ファンです! あ、握手して下さひっ!』
藍子『はい、喜んで♪』ギュッ
『お、応援してましゅ!』
蓮実『嬉しいです! これからもがんばりますね♪』ギュッ
『あ、憧れのアイドル2人にこんな風に出会えるなんて・・・!』
・・・
7: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:15:10 ID:Tvd
藍子「みたいなみたいな♪」キャーキャー
蓮実「憧れる~!」キャーキャー
8: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:15:46 ID:Tvd
蓮実「どうしたらそうなれるでしょうか?」
藍子「う~ん・・・そういえば、美嘉さんはよく話しかけられるって」
蓮実「美嘉さん・・・カリスマギャル、頼れるお姉さん、いじられ役・・・?」ムーン
藍子「常識的、身持ちが固い、チョロい・・・」ムムーン
インディゴ・ロータス「「う~ん・・・」」ムムムーン
城ヶ崎美嘉(ほ、褒められてるのかな・・・?)コソッ…
10: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:21:38 ID:Tvd
藍子「あ、そうですっ! 蓮実ちゃん、まだお仕事まで時間ありますよね?」
蓮実「え? そう、ですね。この後一緒の仕事までは特に何も・・・」
藍子「じゃあそれまで、お散歩しませんか?」
蓮実「! 実践の中で学ぶ、ということですね!?」
藍子「どんと、しんく!」
蓮実「ふぃーる!」
藍子・蓮実「「いえ~いっ♪」」ハイターッチ
「「いってきま~すっ♪」」テテテテテ…
美嘉「い、いってらっしゃ~い・・・」フリフリ
美嘉「・・・」
美嘉「・・・ね、ねぇプロデューサー・・・アタシってチョロ―う、ううん! 何でもない・・・!」
・・・
11: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:22:32 ID:Tvd
蓮実「え~っと・・・あっ、藍子ちゃ~ん!」フリフリ
(・・・なに? 藍子ちゃんだと・・・?)チラッ
藍子「蓮実ちゃん! お待たせ~っ!」テテテ
(あれは・・・アイドルの長富蓮実ちゃん・・・!?)チラッ
12: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:23:19 ID:Tvd
藍子「ごめんなさい、お待たせしましたか?」
蓮実「私も今来たところですよっ! それじゃ行きましょうか!」
藍子「うん!」
(お、おお・・・! あの二人、プライベートで仲良かったのね・・・!)チラッ
(よし、死角だな・・・! L・O・V・Eラブリー蓮実! L・O・V・Eラブリー藍子!)シュバッ バッ ババッ
藍子「・・・視線感じますか?」トコトコ
蓮実「・・・いえ、まったく」テクテク
藍子「どうしたら話しかけて貰えるのか・・・あっ、クレープ屋さん・・・!」
蓮実「美味しそうですね・・・! ちょっと、寄っちゃいましょうか!」
藍子「はい!」
13: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:24:27 ID:Tvd
藍子「すみませ~ん、クレープ二つおねがいしま~すっ♪」
蓮実「私は・・・チョコバナナを。藍子ちゃんは?」
藍子「じゃあ私はチョコバナナを!」
蓮実「同じじゃないですか~♪」クスクス
藍子「えへへー♪」
「はい、かしこまりましたー。少々お待ちくださーい」ジュー
(すげぇ! 私の店にアイドル来てる!)
(サ、サイン飾りたい・・・! でもプライベートだしなぁ・・・)
藍子「クレープって、なんだかキラキラしてますよね~」キラキラ
蓮実「分かります・・・作ってるのを見るのも楽しいですよね~」キラキラ
14: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:25:19 ID:Tvd
「はいどうぞ~。はーい、ちょうどいただきまーす」
藍子「わぁ・・・! あむっ」ワーイ
蓮実「んー♪ 美味しいですねーこれ♪」モキュモキュ
(藍子ちゃんと蓮実ちゃんがクレープ食べてる・・・)チラッ
(マジヤバ、超かわいいんですけどー)チラッ
(こんな光景を見れるなんて・・・! わしは明日死ぬかもしれん・・・)チラッ
藍子「んー・・・人通りの多いところで待ち合わせして歩いてみましたけど、これでもダメみたいです・・・」モキュモキュ
蓮実「そうですね~・・・」ムグムグ
15: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:26:04 ID:Tvd
蓮実「あとは~・・・あっ、藍子ちゃん! あの人・・・!」
藍子「え? あ、あれは・・・!」
蓮実「今売り出し中のアイドル、パスパレの丸山彩ちゃんです・・・!」コソッ
藍子「ほ、本当です・・・! わ~・・・! 髪おろしていると大人っぽい・・・!」コソッ
16: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:26:34 ID:Tvd
蓮実「わ~・・・可愛い~・・・!」コソッ
藍子「はい・・・! お話してみたいなぁ・・・デビュー曲好きなんです・・・!」コソッ
蓮実「はい、私もCD買って・・・でも、今プライベートですよね・・・」
藍子「お忙しい中のお休みでしょうし、今話しかけるのはやめておきましょうか・・・」
蓮実「そうですね・・・」
藍子「・・・」
蓮実「・・・」
藍子「こ、これだ~!」
蓮実「これです~!」
17: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:27:44 ID:Tvd
蓮実「全てはファンの方々の思いやりだったんです・・・」
蓮実「私たちが、普通の女の子に戻れる時間があるようにって・・・」
藍子「はい・・・そのことに、ようやく気づけましたね・・・」
蓮実「ありがたいですね・・・でも」
藍子「はい! だからこそ、やっぱりお話してお礼が言いたいです!」
蓮実「ですねっ!」
18: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:29:12 ID:Tvd
藍子「そうですっ! こちらから話しかけましょう!」
蓮実「わ、私たちからですかっ!? どうやって、それにやり方によっては許可とか・・・」
藍子「そうですね~・・・あっ、道を聞きましょう! それならプライベートの範囲ですっ!」
蓮実「なるほど・・・! そうやって、もしかしてアイドルの・・・? という風に言ってもらうわけですね?」
藍子「そうです! そしたらもうどっかーんとお礼を!」
蓮実「どっかーんと!」
藍子「はい! 行きましょうっ!」
・・・
19: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:30:10 ID:Tvd
(アイドルの高森藍子ちゃんと長富蓮実ちゃんだ・・・!)チラッ
(うっわ、チョーファンなんですけど・・・!)チラッ
藍子「すみませ~ん」
「!? は、はひっ!」
蓮実「皇居ってここからどう行けばいいか分かりますか?」
「こ、皇居なら・・・!そこの信号を右に曲がって突き当りを左です・・・!」
藍子「ありがとうございます♪」
「い、いえ・・・!」
20: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:30:47 ID:Tvd
藍子「・・・」じー
蓮実「・・・」じー
(え!? み、見られてる・・・! 見つめられてる・・・!?)
蓮実「それでは失礼します。ありがとうございました」ニコッ
藍子「それでは~」フリフリ
「お、お気を付けて・・・!」
テクテク…
(・・・よっしゃー!!!)グッ グッ
藍子「空振りです・・・」
蓮実「どんどん行きましょう!」
藍子「そうですね。あっ、それならそのままお散歩もしちゃいましょうか♪」
蓮実「あっ、それいいですね!」
・・・
21: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:31:58 ID:Tvd
テクテクテク
蓮実「すみませ~ん」
「!? う、うすっ!!!」
テクテクテク
藍子「日本橋ってここからどう行けば~・・・」
「そ、そ、そ、それなら・・・」
テクテクテク
蓮実「ごめんくださ~い」
「はーい・・・!? あ、あらあらあら・・・!」
テクテクテク
藍子「迷ってしまって・・・ここはどこでしょうか?」
「コ、ココは、はは・・・!」
・・・
22: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:32:35 ID:Tvd
・・・
藍子「すみませーん・・・じゃなかった。えくすきゅーずみー!」
蓮実「ええと、ウィー、ウェントゥー、ゴー、ピラミッド・・・!」
「Hahaha、ダイジョーブ。ワタシ日本語ワカリマース」
藍子「ほっ・・・すみません、ピラミッドってどちらでしょうか?」
「ソレナラ、ソコノ信号ヲ右ニ曲ガッテ、突キ当リヲ左デース」
蓮実「ありがとうございます!」
「イエイエ」
23: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:33:40 ID:Tvd
「・・・モシカシテ、藍子チャンと蓮実チャンデスカ?」
藍子「! そ、そうです・・・!」
「Oh, So cute! 大ファンデース。イツモテレビ見テマース」
蓮実「あ、ありがとうございます! これからも頑張ります!」
「プライベートに申シ訳アリマセンガ、握手シテモラッテモ?」
藍子「はい! 喜んで!」ガシッ
蓮実「もちろんです!」ガシッ
藍子「そ、そうだ! 写真! 写真撮りましょう!」パシャ パシャ
蓮実「サイン書かせてもらえませんか!?」キュッ キュッ キュキュー
・・・
24: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:34:23 ID:Tvd
・・・
藍子・蓮実「「ただいま~♪」」ガチャ
美嘉「あっ、おかえり~」
美嘉「二人にしては遅かったじゃん。まだ余裕あるけど、もうすぐお仕事に行かないと行けない時間だよ? あっ、プロデューサーは今車の準備してるから」
25: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:37:30 ID:Tvd
美嘉「何してきたの? 二人とも、なんかすっごく嬉しそうだけど」
藍子「えへへ~♪ 聞いてください美嘉さん♪」
蓮実「お散歩してたらファンの人とお話しできたんです♪」
美嘉「そっか、良かったね★ そういうのって励みになるんだよねー」
藍子「はい! ますます頑張らなくっちゃってなりました!」
蓮実「なんてったって、アイドルですからね! これからもファンの人に喜んでもらえるように!」
藍子「目指せー!」
蓮実「トップアイドルー!」
藍子・蓮実・美嘉「「「おおー♪」」」
26: ◆h8PchLJM6BH7 2017/07/31(月)02:38:13 ID:Tvd
藍子「あっ、これお土産です!」
蓮実「本場のパピルスですよ!」
美嘉「ありがと★ へー・・・パピルス・・・本場のパピルス!?」
お・わ・り
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