NARUTOに異物が紛れ込みました Part.2 前編

451: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 14:29:30.57 ID:K4BYexVio
ヒルゼン(日向ヒナタが日向ネジに瀕死にされるという戦いがあったからか、ヤマトがいうにはチョウズメは更に力を求めて必死になっていると聞いた。儂が遊べや休めと言わない限り、ずっと修行をしているとか。儂がしっかり導かねば、こやつは下手したら大蛇丸のようになってしまう)

ヒルゼンは予感していた

もしチョウズメの大切な人が何人も死んでしまったら、きっとチョウズメは大蛇丸のようになってしまうと

チョウズメが自分のいない時にも事務仕事をしてくれていたが、その時に勝手に禁書を読んでいたかもしれないことも予測していた


さらに言えば大蛇丸が不老不死を目指すことになった根底にあるのは、ヒルゼンの言葉であったことを彼は覚えていない

ヒルゼン(二代目様の術や技術は使い手が誤れば、最悪を引き起こしかねないものが多い。そのようなものを開発せねば、木の葉を守れなかった時代だったんじゃろうが、それを次代に遺していったのは正解だったのか。今の儂でもわからん)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521377543

引用元: NARUTOに異物が紛れ込みました Part.2 


NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームトリロジー for Nintendo Switch
バンダイナムコエンターテインメント (2018-04-26)
売り上げランキング: 43
452: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 14:30:59.88 ID:K4BYexVio
ヒルゼンが生きている間はいい

だがヒルゼンはあと十年、長くてもその倍生きれたとしても、その先のチョウズメを見ることは出来ない

ヒルゼン「チョウズメよ、お主は口寄せ契約をする気は無いか?」

ヒルゼンは最も信頼している仲間をチョウズメに付けることにした

453: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 14:40:51.71 ID:K4BYexVio
猿魔「本当にこんな小僧に契約をさせるのか? しかも此奴は猿飛ですらないのだぞ?」

ヒルゼン「よい。木の葉の子供は我が子供じゃ」

ヒルゼンは既に猿魔の説得を終えていたが、それでも猿魔は文句を言う

猿魔「小僧」

チョウズメ「はい! えっと秋道チョウズメといいます」

猿魔「知っておるわ。ワシはまだ小僧を認めてない。もしお前が戦いに呼んだら行ってやるが、猿飛が呼び出したらそちらに優先してゆく。更にワシが貴様をふさわしくないと思ったら、即刻契約を解除する。ワシは妙木山の蛙どもとは違うけいのう」

チョウズメ「はい! 頑張ります!」

猿魔「こやつ分かってんのか?」



そのあとチョウズメは猿魔が取り出した巻物に、自分の名前と自分の血を指につけて、所定の場所に押し付けた

ヒルゼン「さて、猿魔よ、影分身して、金剛如意を二本頼むぞ」

猿魔「わかってる!」


この日はチョウズメは猿魔に

「持ち方が悪い!」
「クナイとは違う、金剛如意は長物だというのを忘れるな!」
「ぬるい! もっと力を込めよ!」

金剛如意に変化した影分身の猿魔にひたすら注意をされ続け、ヒルゼンにもボコボコにされていった

454: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 14:43:42.56 ID:K4BYexVio
樹海降誕の木をぶった斬ったり、完全にガードしたり、チャクラを吸収する十尾を吸収された素振りなくぶん殴れる猿魔は渡す気はなかったのですが、書いてたらこれは渡すだろと思ったので口寄せ契約をしました

458: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 14:56:24.28 ID:K4BYexVio
シノ「久しぶりだなチョウズメ。俺にはお前が強くなったのがわかる。なぜなら俺もこの期間で強くなったのに、チョウズメが立ち止まっていたわけがないからだ。それと退院おめでとう、ヒナタ。元気そうでよかった」

チョウズメ「おはよう。シノも強くなってるね」

ヒナタ「シノくん久しぶり。シノくんも自信いっぱいだね」

シノ「当然だ」

第十班は本戦前に会場前に集まっていた

いや第十班ではない、第十班ともう一人

ナルト「遅れたってばよ!」

ヒナタ「ナルトくん久しぶりです」

ナルト「おう! ヒナタも治ってよかったってばよ」

チョウズメ「僕は強くなったよナルト」

ナルト「俺だって、ちょー強くなったってばよ」

ナルトは一度だけ呼び出せた巨大な蛙のことを思い浮かべながらそう言った

シノ「ならば俺も本気でいこう」

ナルト「し、シノの蟲も……なんとかなるってばよ!」

三人は拳を合わせる

ナルト「絶対に俺たちは本戦で戦ってばよ」

シノ「俺は負けない」

チョウズメ「僕だって負けないよ」

三人は頷きあってその手を離した

ヒナタ「観客席で応援してるね……頑張ってほしいけど、死なないでね?」

三人「もちろん!」

ヒナタの見送りを受けて、三人は会場へと向かった

459: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 15:06:39.43 ID:K4BYexVio
観客席は選手達を見下ろせるような作りになっている

たくさんの人が見ている中、本戦出場者はフィールドの真ん中にいた

チョウズメ(サスケがいない)

この場にはサスケ以外の全ての人が揃っている

サスケは今はいないが、絶対に来るとチョウズメも、そしてナルトも確信している

フウ「おはようっす」

チョウズメ「おはよう」

チョウズメが起きた時にはフウは既に宿を出ていた

そこには置き手紙があった

「あっし達の秘密を用いた戦いをいつかはやってみたいっす。でももう少しあっし達の秘密をは秘密のままにしておきたいっす。でもそれ以外の力はなんでも使ってチョウズメと戦う気っすから、チョウズメも秘密以外の全力を出てほしいっす」

身勝手なように見えるが、チョウズメもフウが重明の力を使ったら、氷遁を使わざるを得なかった

だからこの約束はチョウズメにとってもありがたい


チョウズメ「どっちかが勝ち上がって、その先で使わないと死ぬって時はどうするの?」

フウ「置いていくのも置いてかれるのも嫌っすよね。その時はしょうがないっすから、全力出すまでっすよ」

チョウズメ「わかった。頑張ろう」

フウ「頑張るっす」

そしてこのあとすぐ火影様が話し始めた

460: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 15:12:31.65 ID:K4BYexVio
ハナビのヒアシの呼び方がお父様じゃなくて父上だったけどこのままお父様でいきます




ヒルゼン「これより予選を通過した10名の『本戦』試合を始めたいと思います。どうぞ最後までご覧下さい」


そのあと軽く審判役から説明があってから

第一回戦
日向ネジ VS うずまきナルト

の戦いが始まった

465: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 15:45:43.42 ID:K4BYexVio
審判「では第一回戦、始め!」

ネジ「お前は予選の時、俺に食ってかかってこようとしたな。あの時は見せれなかったが、本当の現実というものを見せてやろう」

ナルト「そんなことどうだっていいってばよ! 早く始めるぞ!」



ヒアシ「日向を色濃く受け継ぐ物の一人だ。よく見ておけ、ハナビ」

ハナビ「……チラッ……はいお父様」

ハナビが戦い以外のところも見ていることにヒアシは気がついていない

466: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 15:57:33.46 ID:K4BYexVio
ナルトはカカシやヒナタに柔拳について軽く聞いている

ナルトは本戦よりも数日前に木の葉に帰ってきていたので、ヒナタの見舞いに行った時に、ヒナタ自身から聞いた

もちろん白眼についても聞いた

ナルト(俺よりも体術がつええし、ほとんど全てが見えるんなら、ちょっとやそっとの影分身の術じゃ駄目だ! 始めっからいくってばよ)

ネジ「どうした? お前は火影になると言っていたではないか。怯えて動けないのか?」

ナルト「今作戦を考えてたんだってばよ! それに俺は火影になる!」

ネジ「いいや無理だ。火影になる人は生まれつきの才能を持っている。火影になれるほどの者ならそういう運命の元生まれてくる。なろうと思ってなれるものでは無い」

ナルト「なら俺がそのなるべくして生まれた存在だってことだ!」

ネジ「……誰にでもそういう運命はない。ただ皆が等しく持っている運命がある」

ナルト「何だってばよ!」

ネジ「それは死だ。死だけはどんな人間にも平等に与えられる運命だ」


ネジが死ぬことは人間に与えられた自由な運命だと言った時

風影「ふふふ」

風影は僅かに笑っていた

469: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:05:59.66 ID:K4BYexVio
ナルト「そんな先のことは俺にはわかんねえ! でもお前をこれからぶっ飛ばすっていう未来は見えてるってばよ! 多重影分身の術!」

ネジ「確かに数は多いが、すぐに見極めて対処するのみ」

ナルトは友達と仲良くするという当たり前のことをアカデミーの途中まで知らなかった

だが今ではナルトにも何人もの友達がいる

協力し合うのは力になることを知っている

分身「お前ら! バラバラに動いたって当たらないってばよ! 一斉に行くぞ」

分身「俺たちはその後に行くってばよ!」

ナルト「そらいくぞ!」

ナルトはごちゃごちゃ分身で攻めるのではなく、ある程度分身同士でも連携してネジに飛びかかった


ネジ「チッ! 面倒だ。だが、貴様程度の体術では俺には届かない」

ネジは最初に分身数体と戦ってナルトの体術のテンポを知れていれば、こんな数でも捌けただろう

だが分身が話し合いながら自らのテンポを持ち、分身同士で連携して攻めてきたせいで、ネジは少しずつ押される

そしてネジの体勢が少しだけ崩れた

470: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:12:12.51 ID:K4BYexVio
ナルト「今だってばよ!」

ネジのその隙を見逃せるほど弱い敵ではない

ナルトは残っている分身と共に、ネジをぶっ飛ばすべく殴りかかった

だがネジは日向にて天才と言われる存在

しかも才能だけではなく努力も惜しまぬ存在だった

ネジにナルトや分身が触れる直前、ネジの体からチャクラが噴出されながら、ネジはその場で高速回転を行った

ネジ(回天!)

チャクラの高速回転するドームが形成され、本体は吹き飛ばされ、分身は全て壊されてしまった

ネジ「勝ったと……思ったか?」



ヒアシ「やはりか」

ハナビ「あれは、お父様が前に使っていた」

ヒアシ「回天は日向宗家、つまり日向跡継ぎにだけ口伝される術だ。八卦六十四掌を独自に解析し、会得していたからまさかと思ったが、やはりか」

471: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:16:44.30 ID:K4BYexVio
ネジ「お前の目はまだ死んでいない。絶対的な力の差を前に、朽ち果てるがいい。お前の友情ごっこの相手と同じ技で倒してやろう」

ナルト「……友情ごっこじゃねえ! ヒナタは俺の友達だ! 仲間だ!」

ネジ「ふん……柔拳法 八卦六十四掌」

ネジはナルトを挑発して、そのまま殴りかかってきたナルトに対して、必殺を御見舞する

ネジ「八卦二掌、四掌、八掌、十六掌、三十二掌」

ナルト「ぐっ、ぐあ!」

ネジ「六十四掌!!」

ナルト「うぐっ……」

ナルトはネジの必殺の一撃(六十四手)を食らって吹き飛んだ

472: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:24:40.10 ID:K4BYexVio
ネジ「お前もわかっているだろう。もう立てない」

ナルト「……ぐっ」

ネジが点穴を64ヶ所ついたせいで、ナルトはまともにチャクラを放出出来なくなっている

体だってまともに動かない

ネジ「……ふふ、悔しいか」

ナルト「舐めんじゃねえ」

ネジ「は?」

ナルト「俺を舐めんじゃねえ!!」

ナルトはネジの言葉に反発するように、すぐに無理やり立ち上がった

ナルト「仲間が見てんだ! 友達が見てんだ! 諦められるわけねえだろ!」

ネジ「やめておけ。それ以上は無理なことを分かっている。お前には別段恨みは」

ナルト「俺にはある!」

そうしてナルトは予選でヒナタがネジの語った事を話し

ナルト「ヒナタはお前を分かろうとしたじゃねえか! それなのにお前はそれを拳で殴り飛ばした! なんでそんなことすんだよ!」

ネジ「……わかった。そんなに知りたいなら教えてやる。日向の憎しみの運命を……」

478: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:39:01.12 ID:K4BYexVio
ネジ「日向宗家には代々伝わる秘伝忍術がある。それは……呪印術だ」

ナルト「じゅいん術?」

そのあとネジは語った

ネジの額にある呪印の意味を……そして自分の父親がどうなったのかを

ネジの額の呪印は死ぬ時に白眼を封印する

そして宗家に歯向かえばバツを与えるのろいであり、その呪いは脳を破壊することだってできる

そのあと雲の国が同盟締結後に事件を起こし、だが責任を木の葉に擦り付け、戦争回避するためにネジの父親は死んで身柄を引き渡された


ネジ「お前は俺には負ける運命だ……絶対にな」

ナルト「やってみなきゃわかんねえ! 過去につれえ事があったとしても、それで全部が運命だって決めつけんのはスゲー勘違いだってばよ!」

ネジ「もうお前に話すことは無い」

ナルトは何とか立ち上がっている状態なのに、ネジはそのナルトに駆け寄り、一撃入れて吹き飛ばした

479: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:43:56.98 ID:K4BYexVio
それでもナルトは立ち上がる

ナルト「逃げんじゃねえ……まだ終わってねえぞ!」

ネジ「まだ立ち上がるか」

ナルト「俺はお前みたいに、運命だなんて、そんな逃げ腰ヤローにはぜってえ負けねえ」

ネジ「何も知らぬガキが偉そうに説教をするのはやめろ」

ネジはもう一度しっかりとナルトを見て言い放つ

ネジ「一生拭い落とせぬ印を背負う運命がどんなものか、お前にわかるものか!」


ナルトはその言葉に友達ができる前の自分を思い出す

化け狐、あの子に近づいちゃダメよ、お前がいると店にお客様が入れねえだろ!

生まれた時から何故か迫害されてきたナルト


ナルト「すげえ、分かるってばよ。んで? それだけか?」

480: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 16:50:56.94 ID:K4BYexVio
ナルト「カッコつけんじゃねえよ。お前だけが特別じゃねえ。ヒナタだって認められない自分を必死に変えようと、お前に一歩もひかないで戦っただろ! お前だってそうだ! ヒナタがあん時怖かったんだろ! お前が言う運命を否定されそうになったから!」

ネジ「貴様……いや、お前がどれだけ騒いだところで、当分チャクラが使えないお前じゃ何も出来ない」

ナルト「それこそ、やってみねえとわかんねえだろ!!」

ナルトは手を合わせて、チャクラを、あの時使ったチャクラを引き出そうと唸る

ネジ「……一つ教えろ。お前は何故運命にそんなにも抗おうとする」

ナルト「落ちこぼれだと言われたからだ……それに俺はヒナタの友達だ! 友達の分まで戦うんだってばよ!」

ナルトの体から赤いチャクラが微量だが漏れだし始めた



フウ「いいんすかあれ!?」

チョウズメ「師匠がいるからきっと大丈夫だよ」

481: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:00:02.46 ID:K4BYexVio
そこからはナルトとネジは互角に戦った

九尾のチャクラを使用した荒っぽい戦い方をするナルト

そんな強大なチャクラに臆せず、自分の力で戦ったネジ

一進一退の攻防

だが、ネジはナルトを吹き飛ばしたあと、そこに倒れているのをナルトだと思い込み、

回り込んでいたナルトに顔面にもろ拳を貰った

ネジ「あの場面で影分身……お前の得意忍術なのに、うかつだった」

まだ意識がしっかりしているネジだが体は動かない
意識が朦朧としているが体はなんとか動くナルト

ここで勝負は決した


ナルト「お前は俺が影分身の術が得意だって言ったけど、俺は分身の術が一番苦手だったんだ」

ナルト「俺はアカデミーの試験を3回落ちてる。毎回その分身の術が試験内容だったかんな……運命がどうとか言ってんじゃねえよ。そんなめそめそしてんじゃねえよ」

ナルトはこの戦いでネジはやっぱりすげえしつええやつだという認識に変わっている

ナルト「お前は俺と違って、落ちこぼれじゃねえんだからさ」


審判「勝者 うずまきナルト!」

ナルトはネジに勝利した

482: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:07:50.24 ID:K4BYexVio
フウ「ナルトくんすごいっす……でも、あれはチャクラだけを無理やり取ってる感じっすよ」

チョウズメ「そうなの?」

聞いたチョウズメもなんとなく分かる

あの憎悪に染まっていた九尾がチャクラを簡単に貸すとは思えない

フウ「そうっすよ。まああっし達が仲良すぎるだけなんすけどね!」

チョウズメ「多分そうだろうね」

チョウズメは重明に聞いた

尾獣は兵器として人間にこき使われ、それでいて恐怖の象徴でもあった

そんな存在と気軽に話せること自体がおかしいのだ

ストレスを抱えたら○○○をするといいなんて言う尾獣は極小数なのだろう

483: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:13:14.99 ID:K4BYexVio
「うちははどうした!」
「早くうちはを出せ!」
「サスケが無事である事を俺に証明しろ」
「声を出すのはやめてください。貴方がここにいるのは良くないのでしょう?」
「うん? 今、いいか。うちはを出せよ! どうしたんだよ!」


第一回戦が終わったが、第二回戦が始まらない

どうやらまだサスケが来ていないようだ

本来ならここはサスケが失格になるのだが、風影やその他の大名や忍頭の希望によって、後回しになった


カンクロウ「俺は棄権する」

テマリ「チッ……」

なんと第三試合のカンクロウが棄権をして、油女シノは不戦勝として勝ち上がることになった

シノ「俺の……出番が……」


そしてすぐに第4試合が始まることになった

484: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:22:52.00 ID:K4BYexVio
シカマル「あーめんどくせえ」

シカマルは観客もヒートアップしているこの状況で出たくなかった

先程のカンクロウのように棄権をするのも手だと思っている……だが

シカマル(チョウジの前でそんな無様なことは出来ねえな)

シカマルは自らフィールドに降りていった



シカマルは1か月前のことを思い出す

チョウジがチョウズメが家を追い出されたことにキレて、家出してきたことがあった

その時何故チョウザがチョウズメを嫌うのかの理由も聞いた

シカマル(まあ分かるわな。あいつはこっちが思っていることをやる。やって欲しいことをやる。言ってほしい言葉を言う。まるで心が覗けるように)

今大事なことはそこではない

チョウジ「チョウズメは父ちゃんにただ頭を撫でてほしいだけなんだ! 僕が褒められたみたいに褒められたいだけなんだ! シカマル! 次の中忍試験、絶対に僕は受かるよ。僕が一人前に認められて、秋道を継いだら、僕はチョウズメを家に戻すんだ!」

シカマル「それじゃあ頭撫でて貰えないんじゃねえか?」

チョウジ「それはそん時考える!」


チョウジが望んでも出れない今回の本戦を、面倒くせえからってだけでシカマルが棄権する選択肢はなかった

486: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:33:48.93 ID:K4BYexVio
シカマルは戦った

シカマル(まず猪鹿蝶あっての影真似だってのに、俺単独で戦うキャラじゃねえんだよ)

シカマルは悪態をつきながらも、相手を分析して影の距離を計らせないように戦った

だが、テマリも同じような分析をしながら戦う忍びであり、テマリは遠距離攻撃を持っている

影を延長する。影の通れる道を作る。煙幕によって光を遮り、影をさらに作る。


様々なことをやって、シカマルはやっとの思いでテマリを影真似に引っ掛けることが出来たが

シカマル「参った。降参だ」

テマリ「……は?」

シカマルは試行錯誤を繰り返したことでチャクラが減り、自分の残り時間でこのあとテマリを倒せる手を何度も何度も何度も考えた

だがそんな答えはなかった


だが中忍試験とは勝てばいい訳では無い

中忍というリーダーを選定するための試験なのだ

それをシカマルは理解しているのかしていないのか、ただ言えるのは無謀な戦いを避けれる時に避けたということだ

487: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:45:22.48 ID:K4BYexVio
フウ「……あっしはチョウズメを倒すっす」

チョウズメ「……僕がフウを倒す」

先程まで和気あいあいとしていた雰囲気から一転、二人は顔すら合わせず、だが同じタイミングでフィールドに立ち、相対する


チョウズメ「今出せる本気を出すからね」

フウ「あっしも今この場で出せる本気でチョウズメを倒すっす」

審判「やる気十分だな。それでは第5戦目、」

その時チョウズメとフウの間に一陣のつむじ風が発生した

カカシ「いやー、遅れてすみません……あれ?もしかして」

審判「次は5戦目です。サスケと我愛羅の戦いはその次に移動していますので、フィールドから退場してください」

カカシ「あっはい。いくぞサスケ」

カカシはそう言ってサスケに声をかけたが、サスケは聞いていない



サスケ「よう、チョウズメ。久しぶりにお前の顔を見たぜ」

チョウズメ「久しぶり。サスケから声をかけてくれて嬉しいよ」

サスケ「お前を殺すのは俺だ。それまでに誰にも負けるんじゃねえぞ」

チョウズメ「……今1勝0敗だから、負けを気にするのはサスケだよ?」

サスケ「ふっ、言ってろ」

サスケはそれだけ言うと、カカシと共にその場を去っていった

489: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 17:59:47.19 ID:K4BYexVio
審判「えー、では改めて試合始め!」

フウ「おりゃあ!!」

チョウズメ「はぁ!」

審判が下がった瞬間にチョウズメとフウは互いに向けて駆け出し、互いの顔面を殴り飛ばした

フウ「くっ! やっぱり素のパワーはチョウズメの方が高いっすね!」

いつもの二人なら吹き飛ばされるのはチョウズメだったが、今回はフウが後方に吹き飛ばされた

チョウズメ(そっか、重明の補助を全部切ってるんだ)

二人の顔に互いの拳跡をつけて、戦いが始まった



フウは人柱力としての力を全て使わない(鱗粉は使わないとは言っていない)ので、本来なら氷遁なしでもチョウズメが有利ですが

貸し借りなしなので補正なし


コンマ下1
チョウズメ0  フウ0
81~  優勢
61~80 有利
41~60 拮抗
21~40 不利
 ~20 劣勢

492: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 18:16:36.63 ID:K4BYexVio
チョウズメ1  フウ0


フウは重明のチャクラや技や特徴を使った戦い方を今まで訓練してきた

なしの状態でも訓練してきたが、どうしても羽を出して空を飛べないことに違和感がある

フウは近接戦闘で押され続けたらダメージの差で負けると悟り、少しだけ背後に下がって

フウ「風遁・風切りの術!」

重明の力を使っている時もよくやるカマイタチをいくつもチョウズメに飛ばした

スタートのやり取りで出来た砂埃を切り裂きながらチョウズメに飛んでいく

チョウズメはその場で印を組み、チラリとサスケのいる方を見てから

チョウズメ「火遁・豪火球の術!」

豪火球は近中距離の技だが、あえて豪火球の術を使った

フウの視界には火の玉で覆い尽くされているだろう

フウ「むう! あっしに集中するっすよ! さっきの男の子が気になるのは分かるっすけど!」

チョウズメ「集中するのはフウだよ」

フウ「え、な! げふっ!」

フウが吹き飛ばされた時、チョウズメは影分身の術を行っていた

そして砂埃の中に伏せさせていたので、カマイタチに当たるかと思って、少しだけドキドキだった

チョウズメはよそ見をあえてして、豪火球はただ派手だから使っただけだ

フウが友達関係で気を逸らすのを期待したがうまくハマり、豪火球で気が付かなかった影分身にフウはまだ殴り飛ばされた


コンマ(2ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
下1
チョウズメ1  フウ0
81~  優勢
61~80 有利
41~60 拮抗
21~40 不利
 ~20 劣勢

495: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 18:27:11.05 ID:K4BYexVio
中忍試験初めの時点でのカブトの解析では水と風しかバレてなかっただけですね

ヒルゼンとのお約束は氷は積極的に使うなだけですね

ヒルゼンとは約束していないので、チョウズメは今出せる(氷以外)全力を出す気です
ヒルゼンが守る宣言してくれていますので

503: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 18:46:13.24 ID:kAuL2PV6O
(2ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
チョウズメ3  フウ0

チョウズメは今のフウにならパワー負けしないから近接に持ち込みたい

フウ「乙女の顔に傷ができたらどうするっすか!」

チョウズメ「そうしたら僕が何とかする」

フウはクナイや手裏剣を投げるが、チョウズメは同じように忍具を投げて防いでいく

フウはチョウズメが近接を仕掛けたいのが分かっているので、そこにカウンターを仕掛けることにした

チョウズメ「影分身の術」

チョウズメは一体の影分身と共にフウに攻撃を始める

チョウズメの拳を逆らわないように受け流し、影分身と本体に挟み撃ちにされないようにして、自分にとって都合のいい位置までなんとか粘る

いつも空中すらもフィールドにしているためか、動きは軽やかで優しく受け流していく

そして影分身とチョウズメが至近距離で重なっ時、フウは準備しておいた術を発動する

フウ「鱗粉爆破!」

本来なら重明の力で発動する術だが、長年使ってきて自分のチャクラだけでも再現出来るようになっていた
流石に火力や範囲は格段に下がるが、それでも必殺と呼べるだけの威力はある

フウは自爆覚悟で後ろに飛びながら、チョウズメと分身の周りに黄色い鱗粉を吹きかけ、チャクラをさらに流す

そしてチョウズメと分身はの周りは爆発した

504: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:13:36.41 ID:K4BYexVio
分身「風遁・突破」

フウ「え?」

爆発をする瞬間、チョウズメの分身がチョウズメに向けて人を吹き飛ばせるくらいの風を背後から放つ

そして爆発した

チョウズメは爆発をもろ受かるが、影分身の放った術によって、一気に勢いに乗り、更に鱗粉爆破の勢いも乗せて、フウに踏み込む 

フウ「やば」

チョウズメ「部分倍加の術!」

チョウズメが写輪眼対策と言っていた、体を動かしながらリーチを増やす殴り方

倍加は大きさをある程度決められるので、写輪眼で人体構造上の動きを見きったとしても、そこから更にリーチを伸ばせるので予測を狂わせることが出来る……と思っている

第一の写輪眼対策としてサスケ戦まで、サスケには見せる気はなかったが、氷遁以外の全力を出すと約束したため出し渋るのをやめた

フウは怪力の乗った部分倍加した腕に殴り飛ばされ、フィールドの壁に激突した

505: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:16:19.15 ID:K4BYexVio
チョウズメ「……これ背中が焼け爛れてるんだろうな。でも分身がいなかったら危なかった」

チョウズメはフウがまだ動くであろうことを想定して、更に追撃のためにフウの元へと駆ける



コンマ(3ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
下1
チョウズメ3  フウ0
81~  優勢
61~80 有利
41~60 拮抗
21~40 不利
 ~20 劣勢

508: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:25:47.81 ID:K4BYexVio
コンマ(3ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
チョウズメ3  フウ1


フウ(超痛いっすよ。でも) 

重明がいないだけでこれほど大変なのかとフウは改めて実感した

だがそれを言い訳にするわけにも行かないし、これで終わるわけにも行かない

フウはまだ動ける

ならばそれは全力を出してきっていない証拠だ

フウはくノ一だ

何もかも卑怯も使い果たさないとチョウズメに嘘をついたことになる

509: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:34:05.72 ID:K4BYexVio
部分倍加で殴り飛ばしたせいで砂煙が多く舞っていて、チョウズメはその煙の少し前で止まっている

視界の悪い所に自ら飛び込むのは嫌だ

そして本当の殺さないといけない敵ならここで術による追い討ちをするが、もしフウが気絶でもしていたら死んでしまう

そして風によって煙が晴れていくと

フウ「……」

フウが倒れていた

チョウズメ「……審判さ」

フウを早く医療班の元へと連れていかないとと思考が戦いから逸れたことを考えてしまったから、反応に遅れた

チョウズメが風の切る音が聞こえた時には、目の前まで、フウが落ちてきていた

フウ「滝の旋風!」

風をまとったフウが空から落ちてきて、チョウズメを飛び蹴りで吹き飛ばした

フウ「分身に気を取られるなんて。集中するのはチョウズメっすよ!」

フウは分身を残して、打ち付けられた高い壁を登り、壁に張り付いて潜んでいた

砂煙が風に流されて上に流れていたので、チョウズメは初めに地面に倒れている分身を見て、フウは気絶したと思ってしまった

510: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:38:07.95 ID:K4BYexVio
チョウズメは焼け爛れた背中を蹴られた痛みに意識が向きそうになるが、それを我慢してフウの位置を確認する

どうやら叫ぶだけ叫んでそのままその場にいるようだ

フウ「本当に顔に傷が出来たっすよ! これ!」

チョウズメ「だから、僕が責任取るって言ってるでしょ! 本気出してよ」

フウ「せき、いや割と出してるんすけど!」


フウはまだ風の術で遠距離から攻撃し、チョウズメの接近を誘ってくる



コンマ(4ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
下1
チョウズメ3  フウ1
81~  優勢
61~80 有利
41~60 拮抗
21~40 不利
 ~20 劣勢

513: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:50:03.49 ID:K4BYexVio
(4ターン目(5ターン目の合計点で勝敗))
チョウズメ5  フウ1
5ターン目で逆転が不可能なため、4ターン目にて勝利が決定しました



フウ「あっしって術の種類少ないっすね。改めて使って思ったっすけど」

フウはそう言いながら後方に飛び退き、術の印を結んでいく

フウ「本来なら今は使えない術っすけど、土壇場に使ってみせるっす!」

フウの周りに風が流れていく

チョウズメ「なら僕は新しく組み上げた師匠との術を使うよ。影分身の術」

チョウズメは影分身を三体作り出して、本体と合わせて別々の術の印を組んでいく

フウ「これで決めるっす」

チョウズメ「……行くよ」

二人は同時に術を解放した

514: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 19:55:11.63 ID:K4BYexVio
フウ「粉塵爆砕!」

重明を隠せるほどの竜巻に鱗粉を混ぜて、その竜巻ごと敵にぶつけながら爆発させる重明の必殺技のひとつ

それをフウは土壇場で規模威力共に下がるが再現した

フウからチョウズメに向けて翔ける大きな竜巻には先程よりも大量の鱗粉が含まれていて、竜巻によって一点に爆発の威力が集中する



チョウズメ「四遁大連弾の術!」

ヒルゼンが影分身と共に5つの属性の最も高威力の術を一気に放つ必殺技だ

それをチョウズメは火龍弾の術、水龍弾の術、風龍弾の術、土龍弾の術によって再現した一撃だ

互いの最高の術が中間点でぶつかり合い、そして弾けた

517: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 20:10:05.14 ID:K4BYexVio
術の衝撃に二人は両端の壁に吹き飛ばされた


そして起き上がったのは

チョウズメ「……フウは?」

チョウズメだけだった

審判が確認したところ、フウは完全に気絶していた

審判「勝者、秋道チョウズメ!」

最後の大技は詳しく知らない大名たちにも見どころは充分だったようで、歓声が鳴り響いた

チョウズメは急いでフウの元に駆け寄り、近づいてきている医療班に丁寧に引き渡してからその場をあとにした


風影「あの技、三代目火影、あなたのお弟子さんですかな?」

ヒルゼン「いかにも。まさか術を覚えるだけでなく、儂が語った五行同時の術まで行うとはのう」

風影「やはりお弟子さんが成長するのはいいですね」

ヒルゼン「そうじゃのう」



風影(の中の人)のチョウズメの注目度
下1
高ければ高いほどやばい
90以上だと……

526: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 20:20:19.33 ID:K4BYexVio
ナルト「すっげえな! あれこそ忍者の戦いって感じだったってばよ!」

シノ「たしかに凄かったが、忍びは本来忍ぶものであって……まあいい。おめでとうチョウズメ」

チョウジ「やったねチョウズメ」

他にもたくさんの人がチョウズメの勝利を祝ったが、ヒナタはなんて言おうか迷っていた

ヒナタから見てもチョウズメとフウはとても仲が良かったのに、その相手を吹き飛ばしたのだ

チョウズメ「みんなありがとう」

ヒナタ「あの、そのね?」

チョウズメ「大丈夫。本気で戦うって約束したから」

ヒナタ「……そうなんだ。おめでとう、あとあの責任というのは?」

チョウズメ「ありがとう。なんかおかしい事言ったかな?」

ヒナタ「う、ううん」

チョウズメはみんなの言葉を聞いたあと、迷った

チョウズメ(フウの元へと行くか、それともサスケを見るか)



安価
下1
1 フウの元へ行く
2 サスケェ!を見る

528: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 20:29:15.83 ID:K4BYexVio
チョウズメ「ちょっと行ってくる」 

ヒナタ「うん、行ってらっしゃい」

ナルト「サスケはいいのかよ!」

チョウズメ「友達の見舞いに行かないと」

ナルト「……そりゃそうだな! 行ってらっしゃいってばよ!」

チョウズメは始まりそうになっているサスケと我愛羅の戦いは見ずに、フウの元へと行くことに決めた

529: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 20:34:17.25 ID:K4BYexVio
チョウズメがフウの元へ行ったら、既に起きていた

包帯ぐるぐる巻きではあるが、それでも痛みに悲鳴をあげるくらいの元気はあるようだ

チョウズメ「フウ」

フウ「あっ! そこにいるのはチョウズメっすね! いたたたたた、待った! 痛いから!」

チョウズメ「あはははは。包帯ぐるぐる巻きになってるし」

フウ「……お医者さん! そこのチョウズメの背中がやけどで酷いことになってるからみてあげてください。遠慮せずにバシッとやっちゃっていいっすからね!」

チョウズメ「……あっ、なんか痛くなってきた」

チョウズメはフウに言われてやっと粉塵爆発のダメージを背中で受けたことを思い出し、意識に痛みが追いついた

医者「それじゃあ消毒するから、横になってね」

チョウズメ「待ってください。結構やけどの範囲広いですよね? それを消毒って」

医者「問答無用」

チョウズメ「ぎやああああああああ!!」

フウ「ざまあないっすよ。自分だけ笑ってるからいけないんだぞ!」

531: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 20:41:16.34 ID:K4BYexVio
フウ「…………」

チョウズメ「…………」

もしこの場所に来なかったら、背中の傷が悪化していたかもしれない

それにフウが言ってくれたから治療を受けれたのだが、それでも背中の激痛に耐えるのは辛い

フウもチョウズメも隣り合わせのベッドで横になっている

この病室の入口には木の葉の暗部とヨウロウなどの滝の忍びが警護している

フウ「顔に小さい傷が残るかもしれないっす」

チョウズメ「うん」

フウ「責任しっかり取るんですよね?」

チョウズメ「フウ求めている責任がどんなものか、僕はまだわかんないんだよね」

フウ「そんなことだろうと思ってましたよ。ゆっくり知って言って欲しいっすよね。そういうのは……それでサスケって人の戦いは見なくてよかったんすか?」

チョウズメ「サスケの戦いを見るよりも、フウの方が大事」

フウ「そうっすか……少し眠りますね」

チョウズメ「なら、僕も」

二人は疲労からかそのまま眠りについた

537: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:00:44.19 ID:K4BYexVio
安価下1
チョウズメたちは木ノ葉崩しのどのタイミングで目が覚めた?

木ノ葉崩しスタート
サスケが我愛羅追う
ナルトがサスケを追う
ヒルゼンがバトル
ヒルゼンがあの封印術
シノバトル
サスケが我愛羅とバトル
ガマおやびん

543: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:13:45.39 ID:K4BYexVio
フウ「チョウズメ起きるっす!」

チョウズメは声を荒らげたフウによって目を覚ました

チョウズメ「ど、どうしたの!?」

フウ「一尾が目覚めかけてるって重明が! 流石にサスケくんでしたっけ? 一尾は彼にはまだ荷が重いっすよ!」

チョウズメ「いこう」

チョウズメたちが部屋を出ようとしたら、部屋の外が急にうるさくなった

チョウズメもフウも襲撃されてもいいように構えていると、病室のドアが空いた

ヤマト「チョウズメくんとフウさん、今すぐに顔岩に避難しなさい!」

ヤマトは今すぐにでも動かないといけないが、風影が大蛇丸だったのなら、チョウズメが狙われるかもしれない

彼は優秀な人間でいろんな実験を行っていると聞く

ついでに他里のくノ一も一緒に基本的に安全な顔岩まで避難するように指示を出した

ヤマト「ヨウロウさん、ケゴンさんお願いします」

ヨウロウ「ああ、仕事の時間だ」

中忍試験あとに木ノ葉は滝との友好を結ぶ運びになっている

フウとチョウズメの繋がりによって、スムーズにヒルゼンのところまで話がいき決まったことだ

あまり他里に頼りたくないが、ヤマトはいますぐに人柱力の方に行かないとまずい

548: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:23:28.60 ID:K4BYexVio
そこら辺は進行が終わったら話します



チョウズメ「待ってください! サスケは? ナルトは? みんなはどうなったんですか!」

ヤマト「ああ、もう! とにかく移動するんだよ!」

ヤマトは本当に忙しいようで、チョウズメの言葉を聞かずに部屋を出ていった

フウ「とりあえず外がどうなってるか確認が先決っすよ」

チョウズメ「そうだね」

ケゴン「俺たちについてこい」

チョウズメは滝のチームとともに建物を出ると、四角い結界が張られているのが見えた

チョウズメ「師匠!?」

チョウズメがヒルゼンが結界に閉じ込められているのを確認すると、示し合わせたかのようにカカシがやってきた

カカシ「やっと見つけた」

チョウズメ「えっと○○○じゃなくて、カカシさん?」

カカシ「そう。君に援軍を頼みたいんだ。今サスケとナルト、サクラ、シカマルが我愛羅を追っている」

それからカカシは忍犬を一匹チョウズメに付けて、影分身の術が解除された

チョウズメ「……」

チョウズメは師匠の元へやれることがあるかわからないが向かうか

サスケたちの援軍に向かうか

他になにかやれることはないか考え出した

549: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:26:33.29 ID:K4BYexVio
チョウズメにとってヒルゼンとの付き合いはほぼ1か月前くらいしかない

だがその1ヶ月でヒルゼンとチョウズメは本当にいろんな話をした

そしてチョウズメはわかった

アスマは前にアスマが言っていたように、近くにいる年上の異性ではないが、お兄さんに憧れるような感覚だったのだろう

そしてヒルゼンはチョウズメにとって、正しく父であった

父親と接するというものがわからないが、修行や事務以外のちょっとした時間の何気ない会話によってチョウズメはそう思えた

ヒルゼンもそういう気持ちで接していた

550: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:27:58.11 ID:K4BYexVio
サスケやナルトもとてつもなく大事だ

フウが言うには我愛羅が一尾の人柱力であり、尾獣の力が漏れ出ているそうだ

ナルトが九尾の力を使える訳でもないなら、助けに行かないとまずいとフウは先程言っていた

チョウズメは自分がどう動くべきか迷う

560: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 21:48:54.79 ID:K4BYexVio
フウ「どうするっす? あっしはチョウズメの手助けしてあげるよ?」

ケゴン「おい、フウは安全なところに」

ヨウロウ「顔岩が本当に安全かわからん。ならこいつらの好きなようにさせてやればいい。いざとなれば俺達がいるんだから」

チョウズメ「僕達は【安価】」

安価下1
1 サスケたちの元へ(我愛羅改心出来んの?これ)
2 ヒルゼンの元へ(死を見ることしか出来ない)
3 その他自由安価(場面に則したもの)

568: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:12:57.62 ID:K4BYexVio
鬼鮫「先程の彼死にますかね」

イタチ「いや、後方から猿飛アスマが接近していたから、きっと助かるだろう」

鬼鮫「奈良の子供も運がいいですねぇ」

イタチたちが所属する暁は世界を救うという目標を掲げているが、今やっているのは忍びの里と同じようなことだ

最近マダラを名乗る仮面からある情報を得た

仮面(オビト)「木ノ葉崩しが起きるかもしれない。お前が守った里が戦争へと一歩踏み出す様を見てくるがいい」

その仮面の男がどうやってそんな情報を得たかわからないが、イタチは鬼鮫を連れて木の葉に来ていた

570: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:21:42.25 ID:K4BYexVio
鬼鮫「弟さん死ぬかもしれませんよ」

イタチ「もしこの戦いで殺されたら、それまでだったという事だ」

鬼鮫「……そうですね」

鬼鮫は変装までさせられて、暁の正装を一時保管し、木の葉の団子屋で団子屋を食べたり、街中を歩き回ったイタチを決して忘れることはないだろう

そしてイタチは表情を隠しているが、やはり弟が心配なのだろうと鬼鮫は思う

イタチと鬼鮫は一尾に体を侵食された我愛羅とサスケにバレないように隠密しながら戦いを眺めている

鬼鮫「彼、これで二回目の雷切ではなく、千鳥でしたっけ?」

イタチ「ああ。あれは俺を殺すために会得した技だろうが、あの技では俺は殺されることは決してないだろう」

鬼鮫「いや、聞いてませんよ?」

イタチ「……」

鬼鮫「先程からサスケくんを蝕んでいる呪印が気になりますか? 確か、大蛇丸が打ち込んだんでしたっけ」

イタチ「あの程度の力に溺れたらそれまでだということ」

鬼鮫「……そうですか」

572: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:31:46.15 ID:K4BYexVio
鬼鮫「にしても、一尾の人柱力、我愛羅でしたっけ? 大変ですねぇ。私は尾のない尾獣やら言われてますけど、自分以外の意思が体内にあるなんて耐えられませんよね?」

イタチ「……」

鬼鮫(サスケくんが呪印で苦しんでいるから、そちらが気になって黙りですか)

そのあとナルトが来て、サスケがなんとか戦いから外れることが出来た

イタチ「九尾の人柱力か」

鬼鮫「どうです? 人柱力を今狩ってしまうというのは」

イタチ「まだ時期ではない」

鬼鮫「言うと思いました」

そのあとナルト二千連打などを見たが、確かにすごいチャクラの量だが、この二人なら捌けるなという話で落ち着いた

イタチ「あれが」

鬼鮫「一尾の完全体ですか……あの、私ってあんな化け物と同じような名称で呼ばれているのでしょうか?」

イタチ「鮫肌との融合状態の時に鏡を見るといい」

鬼鮫「……複雑ですねぇ」

573: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:39:51.71 ID:K4BYexVio
そのあとナルトがナルトがガマブン太を口寄せして、たぬきとカエルの戦いになった

イタチ「しっかりとまとめておこう」

鬼鮫「暁にきても年数回は報告書を書かないといけないのは面倒ですねぇ」

イタチ「俺達は時期が過ぎれば尾獣を狩らねばならない。その前に完全体の戦力を測れたのよかった」

鬼鮫「それでもう下がるのですか?」

イタチ「ああ、この戦い、うずまきナルトの勝ちだと確信した」

鬼鮫「それは一体?」

イタチ「……」

鬼鮫「また黙りですか。いいですけどね。それで、次はどこですか?」

イタチ「木ノ葉隠れの里だ」

鬼鮫「まだ滞在する気ですか」

イタチ「これは完全な私用だから、先に行っていてもいい」

鬼鮫「いえ、あのお団子は美味しかったので、もう少し頂いてから行くとします」

イタチ「それがいい」

イタチの読み通り、ナルトは最後の最後は意識のはっきりした我愛羅との殴り合いをして、ナルトは我愛羅に勝った

我愛羅にも何かしらの変化がサスケやナルトとの戦いであっただろう

578: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:42:43.94 ID:K4BYexVio
チョウズメ「……?」

フウ「どうしたっすか?」

チョウズメ「なんでもない。きっと気のせいだよね」



鬼鮫「今のは?」

イタチ「サスケの友……親友だろう」 

鬼鮫「ほう……ならきっと彼も大変でしょうねぇ」

イタチ「そうだな」

580: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:50:15.52 ID:K4BYexVio


チョウズメたちはナルトたちの戦闘している途中、離れたところから一尾と蛙の戦いが見えた

ヨウロウ「これ以上は行かせない! あれは砂の一尾じゃないか!」

フウ「……どうするっす?」

チョウズメ「あの戦いに僕が行っても邪魔になるだけだね。フウにだけ戦わせるわけにもいかないし」

チョウズメは届くと思っていた

ヒルゼンに修行を付けてもらって氷遁・双龍暴風雪を扱えるようになったが

チョウズメ(尾獣の戦いになんて全然足りない。フウがもしあんな風に暴走しちゃったら、止められない)

チョウズメはもっと、もっと強い力が必要だと感じた

581: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 22:51:45.89 ID:K4BYexVio
そしてヒルゼンはどうなった?
下1
00以外は屍鬼封尽

586: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:01:35.05 ID:K4BYexVio
ヒルゼン「お前の術を全て貰っていくぞ!」

大蛇丸「何だと!?……まさか、やめろ!」

ヒルゼン「封印!」

ヒルゼンは命をかけた封印術屍鬼封尽によって、大蛇丸の腕だけはなんとか持っていった

どれだけの凄腕でも無印ではさほど強力な術は使えない

大蛇丸の悪徳はほぼ潰えたと言っていいだろう……本来ならば

ヒルゼン「木ノ葉崩し、ここで敗れたり」

大蛇丸「私の腕を返せぇ!」

ヒルゼン「共に逝けぬのは残念だが、我が弟子よいずれあの世で会おうぞ」

大蛇丸「風前……弟子? 私の腕を貰った代償は、あなたの新たなる弟子に償ってもらいましょう! 私は感情では動かないとあなたは言ったが、今なら本心で言える。いつかあなたの弟子を潰してあげましょう!!」

ヒルゼン「……我が弟子には勝てぬよ」

自らの最後の一言のせいで、新たなる木の葉の芽吹きを大蛇丸によって摘み取られるかもしれない

だがヒルゼンだって色々用意しておいたのだから、きっと何とか……なってくれると木の葉の意思を信じてることにして

ヒルゼンは逝った

592: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:08:00.59 ID:K4BYexVio
鬼鮫「先日までの栄華を極めていた里が、ここまで壊滅するとは……哀れですね」

イタチ「……」

鬼鮫「柄にも無い。故郷にはやっぱり未練はあったのですね?」

イタチ「そんなものは無い」

鬼鮫「……あの団子屋も先の騒動で一部が壊れたそうです」

イタチ「……す、コホン。すぐに復旧するだろう。その程度の余力ならばまだ里にもあるはずだ」

鬼鮫「ところで、その団子屋の団子があるのですが、一本いかがですか?」

イタチ「………………貰おう」

イタチたちは木ノ葉の里にまた侵入していた

594: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:15:31.39 ID:K4BYexVio
チョウズメたちも木の葉の里に戻ってきて、しまった

寝ているサクラはサスケが背負い、ナルトはチョウズメが背負って里に戻ってきたが、なにか雰囲気がおかしいのだ


チョウズメ「師匠が戦ってたから、そっちに行きたいんだけど、いいかな?」

サスケ「好きにしろ。どうせ今は病院もやっていないだろう」

フウ「……むう」

サスケはチョウズメの実力に驚いた

千鳥があっとしても勝てるかわからない

だがだからこそイタチの前に殺して、自らの強さを測るものさしになる

チョウズメ「……え?」

チョウズメはヒルゼンが死んだという事をそのあとすぐに知った



チョウズメの感情
下1
数値が高いほど、感情が高ぶる
10以下で……

605: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:32:23.52 ID:K4BYexVio
ある程度接した人が人が死ねば死ぬほどコンマが累計していきます(ゾロ目は累積なし)
10以下がコンマで出たら闇落ちします
累計がたまるごとに色々おかしくなっていきます

割と厳しい感じですが、キャラの性格的に厳しくしています
その代わりポンポン強くなれるというメリット



チョウズメ「あはは、嘘ですよね? だって、師匠言ったじゃないですか。火龍弾の術を覚えたら、火龍炎弾を教えてくれるって。嘘だ嘘だ!」

チョウズメは周りが何かを言っているが聞こえない

周りの忍びもここ1か月はヒルゼンがチョウズメを弟子にして可愛がっているのを知っているため引いていた

ガイ「もう、やめなさい」

チョウズメ「やめてください! 師匠あれですね。執務室でやってた死んだフリ。仕事をサボるためだからって駄目ですよ。今里はボロボロなんですよ? それなのにそんな遊びをしちゃダメですって」

チョウズメか決して認められることじゃない

カカシ「火影様はもう」

チョウズメ「やめろ! 師匠は僕に父親として接してもいいと言ってたんですよ! 僕には父親は……いない。居るはずだけど、存在を認めてくれてないからいないも同じ! ヒルゼン師匠は僕の父親代わりだった! 試験前になってくれるって言ったんですよ! たった1か月の師弟関係だったけど、たった1か月しか話していないけど、ぼ、ぐにどっでは、父親……なんでなんでなんでなんでええええ!!」

チョウズメはそこで唐突に黙り込んだ

チョウズメ「……そうか、確かに禁書にあった転生術……名前は確か穢、」

フウ「ごめんなさいっす!」

フウはチョウズメを顎を思いっきりぶん殴り、チョウズメの意識を狩った

613: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:45:34.60 ID:K4BYexVio
チョウズメはヒルゼンの葬式には出なかった

チョウズメはあの日から眠り続けているため葬式に出なかった訳では無い

チョウズメ「師匠は葬式に出れば帰ってくるんですか? それなら出ません。出たら禁術を使いたいという思いが抑えられなくなると思うので。僕の父さんはもう死んだんです。もう帰ってこない。決して帰ってきてはいけないんです」

チョウズメはフウに気絶させられたあと、起きると秋道の名を名乗るのを辞めた



618: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/21(水) 23:58:49.36 ID:K4BYexVio
フウ「第十班の人達が来たっすよ」

チョウズメ「ごめんね。まだ考え事……体調が悪いって伝えてもらってもいい?」

フウ「友に嘘をつくのは良くないっすよ?」

チョウズメ「ごめん」

チョウズメはあの日から色んなことのやる気がなくなっていた

まずチョウズメのやる気の根底は父親に認められたいだった

それが綺麗さっぱりなくなったから、チョウズメは体を動かすだけの気持ちが足りないでいた

フウ「……よし!」

フウは気合を入れると、チョウズメのことを持ち上げて

チョウズメ「……え?」

フウ「このままじゃプー太郎になっちゃうから夕方まで帰ってくるな!」

チョウズメを窓から外に向けてぶん投げた

チョウズメ「えぇ……強引だなぁ」

フウ「火影様もいってたじゃないっすか! 子供は遊ぶべきだと! 遊んでくるっすよ!」 

チョウズメ「……うん」

チョウズメは歩き始めた


安価下1
1 紅に会いにいく(低難易度判定)
2 サスケに会いにいく(【高難易度】判定)
3 ナルトに会いにいく(低難易度判定)
4 ヒナタに会いにいく(低難易度判定)
5 シノに会いにいく(低難易度判定)
6 いのに会いにいく(低難易度判定)
7 チョウジに会いにいく(中難易度判定)
8 シカマルに会いにいく(低難易度判定)
9 アスマに会いにいく(中難易度判定)
10 ハナビに会いにいく(中難易度判定)
11 自由安価(人物によってはコンマ判定)

12 フウに会いにいく(低難易度判定)
13 ???がいた(判定なし) 

630: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:04:50.24 ID:LrZDXO4zo
アスマ「え? チョウズメが来てる! それなら」

上忍「アスマさん、次はこれをお願いします」

アスマ「ちょっと待った。俺は少し」

上忍「さっきタバコ休憩に言ったじゃないですか。書類に吸いカス落ちたら大変なので吸わないでくださいね」

アスマ「そういう事じゃなくてだな! え? 帰った!?くっそ!」


632: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:06:17.94 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「アスマ先生は忙しそうだったし駄目だな……はぁ」


安価下2

1 紅に会いにいく(低難易度判定)
2 サスケに会いにいく(中難易度判定)
3 ナルトに会いにいく(低難易度判定)
4 ヒナタに会いにいく(低難易度判定)
5 シノに会いにいく(低難易度判定)
6 いのに会いにいく(低難易度判定)
7 チョウジに会いにいく(中難易度判定)
8 シカマルに会いにいく(低難易度判定)
10 ハナビに会いにいく(低難易度判定)
11 自由安価(人物によってはコンマ判定)

12 フウに会いにいく(低難易度判定)
13 ???がいた(判定なし) 

636: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:08:06.11 ID:LrZDXO4zo
紅先生まで仕事に駆り出された可能性
下1
10以下なら会えない

641: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:13:51.08 ID:LrZDXO4zo
チョウズメは宛もなく歩いていたら、いつも紅が行っている酒屋が見えたので覗いたが、紅はいなかった


紅「私ってそんなにしょっちゅういるイメージなの?」

紅は後ろからチョウズメに声をかけてきた

チョウズメ「はい。紅先生はお酒に弱いのによく飲みますから」

紅「チョウズメくんが強いだけよ……家に来る?」

チョウズメ「はい」

チョウズメは紅に手を引っ張られて紅の家に向かった

642: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:19:19.26 ID:LrZDXO4zo
紅はフウという滝隠れの少女から色々と話は聞いていた

チョウズメはヒルゼンの前で泣いてから一切泣いていないと

そして強くなるためにヒルゼンが残した巻物に書いてある術を丁寧に何度も読んでいるとか

そしてフウも一度だけ聞いたそうだ

チョウズメ「……大蛇丸」

聞いたことのないほど憎しみの篭った声だったと聞いている


紅「最近私たちがチョウズメくんを呼びに行ってたのに、体調が悪いって言ってて心配してたのよ?」

チョウズメ「ごめんなさい」

紅「別にいいわ。チョウズメくんには伝えたいことがあったのよ」

チョウズメ「なんですか?」

紅「中忍おめでとう」

チョウズメ「ああ、そういえば受けてましたね」

643: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:25:33.80 ID:LrZDXO4zo
先の戦いでたくさんの忍びがなくなった

そして今回の中忍試験において、チョウズメの力は世間に公開された

中忍試験に必要なリーダーシップなどは予選及び本戦では見れなかったが、あのレベルの力を下忍として放置しておくのは勿体ないということでチョウズメは中忍になった

特にこれは根のダンゾウが推しているそうで、アスマや紅、その他の忍びも警戒しているが、確かに今は人手が欲しいため昇格した

紅「あまり嬉しそうじゃないわね」

チョウズメ「僕にとって中忍になることはあまり重要じゃなかったので。ヒナタとシノと力を合わせて何かをやるというのが僕はやりたかっただけですから」

中忍試験がなければヒルゼンは……などと考えてしまうチョウズメは思考を無理やり切る

紅「そう……チョウズメくんは前に比べてあまり笑わなくなったわね」

チョウズメ「……そうですか?」

チョウズメのその顔は普通の人が見れば笑っているように見える

646: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:30:12.81 ID:LrZDXO4zo
紅「私を甘く見ないことよ? チョウズメくんのことはこんなに小さな時から知ってるのだから」

紅が腰あたりに手を置いている

チョウズメ「僕ってそんなんでしたっけ?」

紅「あれ?違ったかしら?」

紅は笑いながらそう答えて、チョウズメにお酒を渡す

チョウズメ「僕は酔いませんよ?」

紅「そうなのよね。お酒で酔える人なら、酔って喚き散らすっていう方法もあるのだけど」

そう言いながらもチョウズメは紅にもらったお酒を一気に飲んだ

紅「…………チョウズメくんは楽しいことをしちゃいけないと思っていないかしら?」

その言葉にチョウズメは一瞬手が止まった

650: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:35:43.13 ID:LrZDXO4zo
紅「違うわね。笑っちゃいけないと思っていない?」

チョウズメ「そんなことは」

紅「あるわね。秋道を捨てたのもそう。自分が認めてもらえて嬉しいと思いたくないからじゃないの?」

チョウズメ「違います」

紅「父親が死んだのに、本当の父親に認められて嬉しい……そう思いたくない」

チョウズメ「違います!」

紅「三代目様との思い出を、チョウザさんと出来るかもしれないの思い出で消したくな、」

チョウズメ「違う!……ごめんなさい」

チョウズメは紅と対面で座っていたテーブルに力を入れ、そのまま壊してしまった

654: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:44:36.24 ID:LrZDXO4zo
紅「私は今からひどいことするわ」

紅はチョウズメの顔のすぐそこに顔を持っていき、目を合わせる

紅「さっきの違うという言葉が嘘じゃないと本当に言える?」

チョウズメ「言え、」

チョウズメが応えようとした時、紅がさらに口を開いた

紅「もしチョウズメくんが嘘をついたら、私はあなたと一生会話をしないわ」

チョウズメ「…………ずるいですよ紅さん」

チョウズメは少しずつ涙ぐんでいく

紅「大人はずるいものなのよ。ごめんね、酷いことを言って。でも、溜め込む必要は無いのよ」

紅が最初の時のように胸に顔を埋めさせ、頭を優しく撫でていく

チョウズメ「僕は確かに師匠をお父さんだと思ってました。死んでから、父親として接してくれていたんだって、やっと理解したんです」

紅「うん」

チョウズメ「僕に気を使って直接言わずに、行動で色々教えてくれました。多分きっと家で父親に教えてもらうであろうことも仕事ということにして教えてくれました」

紅「うん」

チョウズメはもう我慢ができなくなった

目からこぼれる涙も気にせず話し続ける

656: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:50:59.76 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「それなのに僕は師匠……ヒルゼン父さんに何も返せてない。他人の子供を本当の息子のように接してくれたのに、何も返せてない!」

紅「うん」

チョウズメ「しかもその想いが、もし父さんに認められたら消えちゃうんじゃないかって。僕には女の子がどう好きなのかが区別できない。それと同じように、ヒルゼン父さんに抱いた気持ちが、父さんへの思いでごっちゃになっちゃうかもしれない」

紅「うん」

チョウズメ「怖いんです! 思いが無くなっちゃうのが! そう思った時、僕は秋道に捨てることにしました」

紅「捨てたことには後悔はあるの?」

チョウズメ「僕はこのまま父さんに認められたいから頑張るのが正しいことなのか分からなくなりました。ヒルゼン父さんみたいな関係になれるとは到底思えない」

紅「難しいことはいいの。後悔してる?」

チョウズメ「…………僕は認められていない父さんよりも守りたい人がいます」

チョウズメは顔を上げて紅と目を合わせる

とてつもなく近い距離だが、紅はそのまま話し続ける

657: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 00:59:59.97 ID:LrZDXO4zo
紅「それは誰?」

チョウズメ「紅さん、ヒナタ、フウ、ハナビちゃん、サスケ、ナルト…………」

チョウズメは今まで交流した人達の名前をどんどんあげていった

その中にイタチの名前があったことに紅は表情を変えずにため息をつく

紅「特に好きな人、守りたい人はいるの? さっき女の子への好きがわからないって言ってたわよね? ゆっくり考えてみて」

チョウズメ「紅さん、ヒナタ、フウ……それにハナビちゃん」

紅はヒナタとハナビという名前に、チョウズメもなかなかに業が深いなと思いながら話を続けようとしてチョウズメから話し始めた

チョウズメ「紅さんが僕以外にこういう風にしているのを考えたら、きっとその相手をぶん殴りたくなると思います。ヒナタの隣で笑いあってるのが別の人なら、きっと相当落ち込むと思います。フウの親友が僕以外に増えたらきっと嫌です。だから、本戦では責任を取るって言ったんだと思います。ハナビちゃんは僕に告白してくれたけど、わからない。でもその好意が別の人に行くの嫌だ」

紅「そ、そう?」

紅(え? 責任取るとか言ったんの? しかもハナビちゃんって7歳よね? 告白?いやいやまさか)

658: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 01:05:35.62 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「前にハナビちゃんが言っていたように僕は我儘なんだと思います。みんな取られたくないしみんなに好かれたい。でもそれはいけないことですよね? だけど僕はその好きという気持ちに順番をつけられない」

紅「……みんなが大切なのね」

チョウズメ「みんなの気持ちがわかるから、僕は順番がどうしてもつけられない」

紅はチョウズメと会話しているとたまに聞く、気持ちがわかるや、考えていることがわかるなどの意味がわかっていない

紅「気持ちがわかるってどういうこと?」

チョウズメ「……? 紅さんは昔は完全に子供として見てましたけど、紅さんが酔っ払って全部の世話をした日から、僕のことを見る目が変わりましたよね?」

紅「……は?え?」

チョウズメ「なんか……そう、ピンクな視線をたまにするようになりました!」

紅「ごふっ!」

659: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 01:12:06.11 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「ヒナタはなんか僕を使って色々考えているみたいだけど、紅さんのピンクに近い感じをうけることがあります。たまにそれがナルトに行くのが少し嫌です」

チョウズメ「フウは基本的に太陽みたいに明るいけど、たまにピンクになりますね。重……ある人と話したあととかは特に」

チョウズメ「ハナビちゃんはずっと僕のことを見ててくれてますし……今さっきまで見てました。ハナビちゃんはあんまりピンクになりませんけど、お風呂を覗くのはやめて欲しいです」

チョウズメ「こんな風に相手の考えていることがなんとなく分かるのは普通のことですよね?」

紅「いや、普通じゃないから」

チョウズメ「…………え?」

そのあと話したがチョウズメのその相手の考えてることがなんとなく分かるというのは顔を合わせて会話をすればわかるということが判明した

だがこれは忍術でもないので、観察眼に優れているのだろうという結論で終わった


あと紅はチョウズメを家に帰したあと、日向ハナビには白眼で覗くのを極力控えるように言いに行ったのだった

668: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 01:28:04.55 ID:LrZDXO4zo
紅(28歳)をおばさん呼ばわりはNG


なお日向家前

ハナビ「大人が12歳に手を出すのは犯罪だと思います」

紅「別に手を出しては」

ハナビ「体を全身洗わせてましたよね? 拭かせて、下の世話をさせて、夜は抱きしめながら寝てましたよね?」

紅「ぐはっ!」

ハナビ「何故紅先生は昔から世話をしている子を抱きしめて寝て、下着を○○○○しまうのか、私は気になります」

(イチがミスって書いちゃっただけ)

紅「ぐふっ!」

ハナビ「チョウズメさんが落ち込んでいる時に毎回なんで胸に押し付けるんですか?」

紅「それはね? 胸の音は人間を落ち着かせると言われているからよ」

ハナビ「でも発情してましたよね?」

紅「はぶっ!」

ヒナタ「……あれ?紅先生どうしたんですか?」

ハナビ「あのね」

紅「ハナビさんがヒナタのことを聞いてきたのよ? ね?」

ハナビ「うん。ヒナタ姉様が班の時どんなことをしているのか、担当上忍の人に聞いていたんです」

ヒナタ「言ってくれれば私が話したのに」

ハナビ「担当の人に聞くのがいいんじゃない!」

ヒナタ「そういうもの?」

ハナビ「うん!」


紅「勝てない」

671: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 01:43:42.07 ID:LrZDXO4zo
なんで7歳の子が1番好戦的なのか



カブト「特に親しい人への執着が激しいらしいですよ」

大蛇丸「ふー、すー、そうなのね。サスケくんはその中でも上位にいると」

カブト「そのようですね。サスケくん本人も彼に並々ならぬ思いがあるようですし」

大蛇丸「なら、サスケくんを器として取りに行ってもらう時、色々捗りそうね」

カブト「ですが、音の四人衆では彼を倒して連れてくることは少々厳しいかと」

大蛇丸「次郎坊は呪印を使う前に負けそうね。鬼童丸は遊び癖があるからそれで負けそう。左右は……術戦になられて、中忍試験のあれを付けきれるかしら? 多由也は……いけるかしら?」

カブト「いえ、どうやら夕日紅から師事されているらしいので、幻術に対する耐性もあるかと」

大蛇丸「……なら私が復活してから直接行けばいいわね」

カブト「でもその前に秘策があるんですよね?」

大蛇丸「ええ、ちょうどいい姫がいるのよ」

672: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 01:45:54.06 ID:LrZDXO4zo
うちはに絡まれる運命
下1
50以上で……

686: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:15:52.92 ID:LrZDXO4zo
本来ならイタチと鬼鮫は団子屋で寛いでいるところをカカシと紅とアスマに見つかるはずだった


チョウズメ「ここ数日の僕は相当酷い感じだったよね。フウには世話かけたし、ヒナタやシノにも苦労かけただろうなぁ。ハナビちゃんはずっと見てたみたいだから、きっと心配してるだろうし。紅さんにまた慰めてもらっちゃうし」

チョウズメはとりあえず宿に数日引きこもっていた時にきた人達に謝罪とお礼をするべく、色々買い回っていた

チョウズメ「シノにはとうがんと生野菜サラダを振る舞うとして、ヒナタとハナビちゃんにはシナモンロールを作ろう。市販よりは美味しくできるといいな。フウには僕の好きな団子でいいかな? 前も喜んでくれたし」

フウにだけ手作りじゃないが、宿の厨房を借りるため、どうせ味見と称して手を出してくるので、チョウズメの一番の好物にすることにした

紅にはそういうのは不要だと言われたので、また今度お酒を買うことにした

そしてチョウズメが団子屋に入ろうとした時

チョウズメ「……まだ行くところがあった」

チョウズメは足を止めて、人が少ない演習場の方へと歩いていった

687: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:19:34.89 ID:LrZDXO4zo
チョウズメは何故忘れていたのか分からないが、前にも同じ、全く同じ幻術に掛かったことがある

本来なら幻術を掛けられたのならすぐに解除をするのだが、もしチョウズメが考えている人なら会いたい

チョウズメの幻術が見せる目的地に向けて歩いていく

688: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:31:13.67 ID:LrZDXO4zo
ビンゴブックに書いてある人間と里の中で会うとか




幻術が見せるルートを影分身などで追っ手を撒きながら進んでいく

今チョウズメについている暗部は二名だけであり、その中にはヤマトはいない

チョウズメが中忍になり、あれだけの力を観衆に見せたので、氷遁以外の力であってもある程度はなんとかなるという判断だ

逆にナルトは自来也と同じ妙木山のガマと契約をしたが、街中でそれを呼ばれると一大事なのでヤマトがそちらに戻っている

最後に身振りでハナビに数時間は見ないでとお願いをし、白眼が引いたのを確認してから目的地に到着した


チョウズメ「……誰ですか?」

そこにはチョウズメの思った人はいなかった

689: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:42:38.27 ID:LrZDXO4zo
イタチ「変化だ」

鬼鮫「何故弟さんではなく、弟さんの親友を呼び出したのですか?」

イタチ「色々事情があるからだ」

鬼鮫「貴方も大変ですねぇ。色々と」

木ノ葉の中忍の格好をした人達が二人前方にいるが、一人はイタチの声だった

チョウズメ「イタチさんと……イタチさんの仲間ですか?」

鬼鮫「ええ、現在はイタチさんのお仲間をさせて頂いてます。名を干柿鬼鮫と」

チョウズメ「……霧隠れの大名殺しの人ですか?」

下忍だったチョウズメでも知っているほどのビックネームがそこにいた

鬼鮫「ええ、それで合ってますよ」

チョウズメ「なるほど」

チョウズメの反応に鬼鮫は少し頭をひねった

鬼鮫「あの尾のない尾獣が目の前にいるのですよ? 怖くはないのですか?」

チョウズメ「みんな僕にそれを聞きますよね。今は鬼鮫さんは僕を殺す気ないですよね? それにイタチさんが会いに来てくれて、それに付き添ってるのに攻撃してくるとは思えないんです」

鬼鮫「……なるほど、確かに色々特殊ですね」

鬼鮫は自己紹介と軽い雑談が終わったので、一歩下がってイタチに譲る

690: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:52:39.61 ID:LrZDXO4zo
イタチ「記憶の封印は今は解かれているな?」

チョウズメ「イタチさんが掛けた記憶の封印ってサスケが里を抜ける、抜けようとしている時に外れるって言ってましたけど、ほかの場面でも外れるんですね。今とか」

イタチ「その方が色々と効率がいいからな」

チョウズメ「僕からしたら覚えておいた方がいいんですけど」

イタチ「あまり露骨にうちはを庇い立てれば暗部に処分されるからそれは良くない。今から前の幻術とは違う、普通の幻術を見せるが、解除をしないように」

鬼鮫「イタチさん、月読のこの子供に使ったんですか?」

イタチ「修行のためにな」

鬼鮫「……はい?」

イタチ「では行くぞ」

チョウズメ「はい」

チョウズメはイタチの幻術をもろに受けた



幻術の中で教えて貰った情報

ここでコンマ判定なのですが、

80~  暁に関すること(尾獣関係なし仮面含む)
50~79 仮面の男について
20~49 大蛇丸がサスケを狙っていて、もうすぐ手先を差し向けるであろうこと
~20  イタチがドジった

こんな感じになりますが、ゾロ目の権利を使って00にすれば

暁のことに関してイタチが知っている全て
に変わります(大蛇丸に関しても含む)

ゾロ目の権利を使いますか?
下1
使う or 使わない

691: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 14:54:14.16 ID:LrZDXO4zo
追記
安価下
前回のゾロ目が00だった場合、ここでコンマなしで暁の情報になります

ゾロ目じゃなかった場合1番上の暁に関してがなく、仮面についてになっていました


696: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 15:12:29.33 ID:LrZDXO4zo
00最良の結果

イタチ「この幻術は前回のような時すらも操作するものではないが、チョウズメくんに伝えておいた方がいい情報を教えよう」

イタチ「まず何故そんなことを教えるのか。サスケの事に専念してほしいからだ。不安を払拭し、サスケを助けてやって欲しい。俺は復讐の対象になり、敵であり続けるしかサスケと繋がれない」

イタチ「まず初めに、サスケは木ノ葉崩しを行った大蛇丸に狙われている。サスケの首についている呪印はサスケを闇に誘うものであり、大蛇丸の首輪だ。俺が解除出来ればいいのだが……」

イタチ「さて、次は君の友達にも関わってくる情報だ。心して聞くように」

イタチはチョウズメがナルトと仲良くしているのを見ていたので知っている

チョウズメ「……はい」

イタチ「俺が所属している暁についてだ」

それからイタチは暁は各忍里に代わる忍世界初の戦争請負組織の設立、最終的には世界征服が目的であると言った

697: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 15:19:04.33 ID:LrZDXO4zo
イタチ「暁は最終的に世界を平和にできると思っているようだ。その最終的な方法は……俺にはわからない」

イタチ「今はまだ隠れ里と同じようなことをして金を集めているが、段階が進めば目的が変わる」

イタチ「全ての尾獣を集めることが任務になる」

チョウズメ「……待って、尾獣を集めるってことは、」

イタチ「外道魔像というものに尾獣を封印し、九の獣が全て揃った時、準備は完了するらしい。未だ尾獣を魔像に封印したことがないから詳細は不明だ」

今回は月読ではなく、ただ幻術を見せているだけなので、イタチは答えない

イタチ「俺はある仮面の男、うちはマダラと名乗る男を警戒するため暁に入った。その男がサスケに関心を持っているため、何かしらのことをするだろう」

イタチはサスケに憎悪と絶望を抱かせて万華鏡写輪眼にする気なのだろうと考えている
まだ他にもありそうだが、憶測の域を出ない

イタチ「俺は暁に愛着はない。十蔵には世話になり、鬼鮫とはそこそこの仲ではあるがな。構成員についても触れておこう」

699: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 15:46:12.72 ID:LrZDXO4zo
イタチ「仮面の男、うちはマダラを名乗り、暁内ではトビの名前で雑用をしている男。万華鏡写輪眼を持ち、時空間忍術を操り、攻撃を透過させる。俺と会った時はその時空間忍術で出現したことから、点と点での瞬間移動も可能だろう」

イタチ「ペインという表のリーダーに関しては不明だが、特殊な瞳術を持つ。あれは輪廻眼というものだろう。詳細は不明だ」

イタチ「小南というくノ一が常にペインと共にいる。そいつは紙を操り、自らの体も紙で構成している。きっと起爆札を混ぜて色々やってくるだろう」

イタチ「俺のことはいいだろう。先ほどよ鬼鮫は……言っておくか。水遁の使い手であり、チャクラは我々忍びの戦いにおいてはほぼ無限と言ってもいいだろう。鬼鮫の操る剣は鮫肌と言い、削る剣であり、触れるとチャクラを吸われる。その剣と融合することによって鮫のような見た目になり戦う姿が、尾のない尾獣と言われる由縁だ」

イタチ「デイダラは爆遁を使う忍びであり、手に作った口で起爆粘土という爆発物質を作り、それを様々な形に作り替えて攻撃する方法を取る」

イタチ「サソリは……傀儡使いであり、傀儡の中に本人がいる。様々な暗器や毒を扱うらしいが、その本人を見たことは無い」

イタチ「ゼツと呼ばれる奴は地面や木に同化できる忍びだ。そのくらいしか分からないが、もし密談をするならそういう点にも気をつけた方がいい。今は確実に近くにいないから大丈夫だ」

イタチ「飛段は無敵だ。言葉の通り死なない呪いがかかっている。そして相手と自分の感覚をリンクさせる術を使い、不死身の自分を殺して相手を殺す。こいつはよく喋るから戦い方など大体わかる」

イタチ「角都は俺と仲が悪く能力がわからない。ただこいつは相当昔から生きているらしい。油断だけはするな」

イタチ「大蛇丸は元暁だがそこはいいだろう。さて、容姿についてだが」

イタチは暁の知っていることを話していく

700: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 15:54:55.51 ID:LrZDXO4zo
イタチ「今言ったことは俺が知っていることであり、忍びは大抵奥の手や切り札を隠しておくものだ。俺も切り札をいくつも持っている。チョウズメくんもしっかり作るように」

イタチは一度咳払いをして、話を切り替える

イタチ「俺が君にこの事を話すのは、君はとても不安定に見え、暁に狙われる可能性があるからだ。味方か敵かは分からないがね。そして能力を教えたが、戦いを避けれるなら避けるべきだ。どの人物もS級手配をされているだけのことはあるだろう」

イタチ「俺はもう止まることができない。サスケがもし俺を殺そうとしても、それを撃退し、威嚇し、恨まれるようにし、力をつけさせることしかできない。その過程でサスケが木ノ葉を捨てることになるかもしれない。俺は出来ればそれをして欲しくない」

イタチ「だから君を鍛えている。サスケが正しき道に進めるように。もし間違ったら無理やり舵取りをしてくれる人があいつには必要だ。俺にとってのシスイ兄さんのような、そんな存在がいなくてはならない」

イタチ「君がうちはのあの事件について知りたいと思っているだろうが、俺はそれだけは君には教えない」

イタチ「君をうちはの運命に巻き込んでいる俺が言えた義理ではないが、サスケを、俺の愛する弟を頼む」


それだけ言うと幻術は終わった

702: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 16:01:08.12 ID:LrZDXO4zo
知っててもどうにもならないこと沢山ありますから



チョウズメが幻術から戻ってきても、目の前にはイタチと鬼鮫が変化の術を使った姿でいた

チョウズメ「……鬼鮫さんが信用できるか分かりません」

イタチ「鬼鮫、団子屋に先に行っておいてくれ。俺は五本食べる」

鬼鮫「……君も本当に大変な運命、違いますね、面倒な兄弟に好かれたものですね。分かりました。先に行っていますよ」

鬼鮫はチョウズメの肩を軽く叩いてから、その場所をあとにした

イタチ「何か言いたいことがあるようだが」

チョウズメ「僕には人柱力の友達が二人います。木ノ葉の人柱力と滝の人柱力です。イタチさんは戦わない方がいいと言いましたけど、僕は友達のためなら、イタチさんとも戦います……勝てるか分かりませんけど」

イタチ「九尾と七尾か……そうならない事を祈っている。最後にひとつ、サスケを頼む」

イタチはそれだけ言うと、その場を去っていった

710: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 16:37:03.42 ID:LrZDXO4zo
イタチ「……買ってきたか?」

鬼鮫「いえ、入ろうとしたら見つかっちゃいましてね」

イタチ「そうか……」

鬼鮫(よっぽどあの団子が好きなんですねぇ。行く先々で色んな団子を食べていますし)

鬼鮫はイタチの注文通り団子を買って店で待ってようとしたが、中には紅とアスマがいて、鬼鮫の不穏な雰囲気を感じ取られてしまった

鬼鮫は自分が有利になれる川まで移動している時に、イタチが追いついた

イタチ「お久しぶりです。アスマさん……紅さん……」

アスマ「俺たちのことを知っている風ってことは、元この里の忍びってところか」

イタチたちは既に変化を解いていて、顔を隠していたからかさ帽子を脱いだ

アスマ「なるほど、間違いない。うちはイタチ」

鬼鮫「イタチさんのお知り合いでしたら、私も自己紹介しましょう。干柿鬼鮫、以後お見知りおきを」

鬼鮫も紹介をしながら帽子を取った

紅「……あなたも知っているわ。大名殺し、」

鬼鮫「それは先ほどやったのでいいです」

紅「先程……?」

アスマはチャクラ刀を構えながらイタチに問う

アスマ「イタチ。本当にあれだけの事件をお前だけで行ったのか?」

714: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 17:14:12.99 ID:LrZDXO4zo
アスマは同族殺しのくせによく木の葉に入れたななどのことを口にしようとしたが、弟子の言葉が気になった

今のところチョウズメは大きなことで断言する時は嘘をつかない

細かい嘘はちょこちょこつくが

うちは事件は黒幕がいて、イタチだけが悪いわけじゃない

と何度もアスマや紅に言っていた

流石に色々と不味いのでこの事は二人にしか言ってないはず(ヒルゼンにも言ったが知らない)だが、何度も必死になって言っていたため気になった

722: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 17:49:31.17 ID:LrZDXO4zo
イタチ「俺は同族殺しのうちはイタチですよ?そのような事を気にする必要はあるのですか?」

紅「あなたが本心で同族殺しをしていないと叫んでいる子がいるのよ」

イタチ「…………そうですか。アスマさん、紅さん、俺に関わらないでください。あなた達を殺すつもりは無い」

二人はイタチがその事を調べない方がいいと言っているようにも聞こえた

イタチ「鬼鮫、帰るぞ」

鬼鮫「やらなくてよろしいのですか?」

イタチ「この人達を殺す気は無いと先程言ったと思うが」

鬼鮫「分かりましたよ」

アスマ「……」

紅「……待ちなさい。あなたたちが木の葉に侵入した目的は?」

イタチ「……四代目の遺産。それでは」

イタチは木の葉にいた時、うちはのスパイなのか根のスパイなのか分からなくなっていた

だが暁と木の葉ならば木の葉に利の出ることをしたい

何故ならサスケが暮らす場所だからだ

唯一の家族にして、愛している存在の居場所が暁によって壊滅させられるのはあまり考えたくはない

それならば多少の情報を流しておいた方がいいだろうと思い、イタチは口にした


アスマと紅はここで二人を逃がすべきではないと分かっていたが、ここで二人を捕らえるということは殺すということになる

その事を考えた時、弟子の顔がチラつき、その隙に鬼鮫とイタチは木の葉をあとにした

716: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 17:26:22.80 ID:LrZDXO4zo
カカシ「なんか不審な……あれ? もしかしてもう終わっちゃった?」

アスマ「ああ。黒地に赤雲の模様が描かれた外套を着たうちはイタチと干柿鬼鮫に逃げられた」

カカシ「……それが暁か」

紅「暁? なによそれ」

カカシは万華鏡写輪眼VS写輪眼の戦いの場を逃した

717: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 17:31:16.50 ID:LrZDXO4zo
鬼鮫「さて、消耗を抑えて抜け出せましたし、三忍の一人ともやり合いますか?」

イタチ「……今回は九尾の確認だけでいいだろう。もし今刈り取らなければ不味いのであればやるが、暁はまだ段階移行をしていない」

鬼鮫「そんなこと関係なく史上命令として出ていますがいいのですか?」

イタチ「ああ、今回は基本様子見で行こう」

鬼鮫(考えが変わるようなやり取りはなかった。あの子供によって、イタチさんの考えが変わった? 流石にそれは有り得ないですかね)



カカシ寝てないけどメガネがやらかす可能性
下1
40以下で復讐スタート

723: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 17:59:26.89 ID:LrZDXO4zo
アスマたちは上忍の詰所の一室でカカシの話を聞いていた

カカシ「なんでガイがいるのさ」

ガイ「なんだ! もしかして仲間はずれか! そういうのは良くないぞおおお!」

カカシ「いやいいけどね。まず暁については自来也様から聞き及んだ」

アスマ「暁ってのはイタチたちが来ていた服装の組織のことか」

カカシ「多分そう。なぜ自来也様がそんな組織を知ったのかいうと大蛇丸を追っていたそうだ」

そこからカカシは暁についての情報を共有した

カカシ「それでイタ……、入っていいぞ」

サスケ「ここにいたのか。なぜこんなに上忍が集まっている。なにかあったのか?」

カカシ「いや、別に何も、」

メガネ「あのイタチが帰ってきたって話は本当か!?…………あっ」

カカシ「あーあ」

カカシはサスケが走り出す前にサスケを止めた

726: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 18:08:14.84 ID:LrZDXO4zo
サスケ「離せぇ!!」

カカシ「駄目に決まってるでしょ。君離したら走り出す。イタチがどこにいるのは分からないのに」

サスケ「見つけて殺す!」

カカシ「無理だね。今のサスケじゃ無理」

サスケ「今の俺には千鳥がある!」

サスケは暴れるが、カカシの拘束から抜け出すことが出来ない

カカシ「下忍の攻撃を素直に喰らう程度だったら、あんなこと出来ないから」

サスケ「……わかんねえだろやってみなきゃ!」

カカシ「分かるさ……はぁ。ガイ」

カカシが四六時中サスケを拘束しておくことは不可能だ
きっと数日拘束したってその後に探し回ってしまうだろう

ガイ「なんだ?」

カカシ「君なら写輪眼に捕まらずに戦えるよね?」

ガイ「当然だ! お前の写輪眼対策をどれだけトレーニングしてきたことか!」

カカシ「……はぁ。サスケ、一人で戦うことは許可できない。俺とガイも戦うことになったら戦う。お前だけじゃ無理だ。いいか、これは俺の最大の譲歩だ」

サスケ「…………クソが! それでいいから!」

カカシ「ああ、行こう」

カカシは四代目の遺産、ナルトと自来也がいる場所へと向かう

728: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 18:20:21.93 ID:LrZDXO4zo
里から少し離れた歓楽街に三人は来ていた

どうやってここまでたどり着いたのか、それはカカシがパックンを口寄せして、ナルトの臭いを追跡した結果だ

パックンの案内の元、ナルトのいるであろう宿に入った瞬間、サスケが吠えた

サスケ「うちはイタチ!!」

イタチ「久しぶりだなサスケ」

鬼鮫「うちはですから、こうなる可能性もありましたよね」

鬼鮫はイタチと組んでからイタチの執着を何となく感じ取っていた

イタチは隠しているが、どうしてもそういう雰囲気は何度も死線を共に潜っていれば理解出来るようになる

サスケ「あんたを殺す」

サスケが写輪眼を開いて、イタチに突っ込もうとした時、サスケの肩が強く握られた

カカシ「我を失うな」

730: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 18:29:26.91 ID:LrZDXO4zo
カカシは左目の写輪眼を開眼させ、イタチを見ながらサスケを諭す

カカシ「お前はただでさえまだ実力が足りないのに、我を失ってどうするの!」

サスケ「…………ふー、助かった。だが、イタチを殺すことの邪魔はするな」

カカシ「俺たちがいることも理解して動いてよ?」

ガイ「お前はやはりイタチ! その魚みたいなのは誰だ!」

ガイもサスケの横に立ち、鬼鮫に誰何をする

鬼鮫「誰ですかあの珍獣は?」

ガイ「答えてやろう! 木ノ葉の気高き碧き猛獣、マイト・ガイ!」

鬼鮫「なるほど、碧き珍獣ですか」

イタチ「鬼鮫、あの人を舐めない方がいい」

鬼鮫「ほう、それは楽しみですね」

1発即発の状況で動いたのはやはり彼だった

731: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 18:36:56.17 ID:LrZDXO4zo
サスケ「俺はイタチ、あんた言われたように、あんたを殺すために、生きて来た!」

イタチ「親友の彼を放置してかサスケ」

サスケ「そいつは今は関係ない! うおおおおお!!」

サスケは千鳥を鳴り響かせてイタチに向かって突撃する

カカシ「ガイ」

ガイ「あのフカヒレはまかせろ!」

鬼鮫「私が最も嫌いな食べ物なんですがね、それは!」

カカシはサスケに追走しながら、クナイをいくつかイタチに放つ

そしてガイは挑発する気がなかったが、完璧に鬼鮫を怒らせて、そちらはそちらでバトルが始まった

732: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 18:52:02.90 ID:LrZDXO4zo
カカシの投げたクナイは全てイタチがクナイではじき飛ばし撃ち落とした

カカシはイタチの元へ先行し、クナイによる近接戦闘を仕掛ける

カカシ「俺に当てないでしょ」

サスケ「分かっている!」

カカシがイタチの両腕を上手く塞いだので、サスケはがら空きの胴体に向けて、千鳥の突きを放った

イタチ「サスケに気を遣いすぎて、見落としましたね」

カカシ「な! サスケ退、」

目の前にいるイタチとは別のイタチが、宿の少し奥の角から出てきた

サスケの千鳥がイタチの影分身に触れた瞬間、その影分身は爆発した

イタチ「影分身大爆破、お荷物がいなければカカシさんなら容易に見分けられたでしょうに。ですが、あなたの生徒への愛はよく伝わりました」

カカシ「うぐっ……」

済んでのところでカカシがサスケを庇ったのか、カカシは爆発をもろに受けて、その場に倒れた

サスケ「イタチイイイイ!!」

サスケは更に恨みを乗せて吠えて、イタチのもとへ飛ぶ

733: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 19:02:13.29 ID:LrZDXO4zo
ガイ「木ノ葉剛力旋風! 木ノ葉・大閃光! 木葉大旋風!!」

鬼鮫「面倒ですねぇ!!」

ここは宿の入口なため、鬼鮫の鮫肌を振るうスペース程度ならある

だが、それ以上に二方向に壁があるせいで、ガイが地面と天井、壁と飛びながら攻撃してくるのだ

ガイ「その剣はチャクラを吸収するのだな! それならばそれを避けて攻撃すればいい!」

しかもガイは鮫肌と一度接触してから、綺麗に鮫肌を避けて攻撃してくるのだ

鬼鮫「これは確かに舐めたらやばそうですねぇ」

ガイはひたすら攻めて攻めて攻め続ける

734: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 19:09:54.40 ID:LrZDXO4zo
サスケは更にもう一度千鳥を発動したがその前に

イタチ「遅い」

サスケ「ぐあああ!」

イタチに首根っこを掴まれて、壁に叩きつけられた

イタチはサスケの首を強く締め付けながら呟く

イタチ「サスケ、お前がなぜ弱いのか、足りないからだ、俺への憎しみが。俺はお前に俺を憎めと言ったが、それのみに固執しろとは言っていない。お前は俺への憎しみにだけ囚われたのに、その程度。だからそんな呪印なんかに頼ろうとする……お前は弱いから」


イタチ『お前は弱いから、今から48時間あの日をさ迷え』

サスケ「うわああああああああ!!」

サスケはイタチの月読に囚われた

735: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 19:18:08.85 ID:LrZDXO4zo
ナルト「なんだ、なんだって! サスケ!」

ナルトはサスケの叫び声でやっと宿で起きている異変に気がついた

イタチ「お前が九尾か」

ナルト「サスケを離しやがれえええぇ!!」

ナルトがサスケの首を絞めているイタチに無策で突っ込もうとしたが、そのナルトの前に仙人が現れた

自来也「あいや待たれよ!」

ナルト「○○仙人! 何が待たれよだってばよ! ○○○姉ちゃんについて行っちまったくせに! それよりもサスケが!」

自来也「分かっておるわ。でも大丈夫じゃろう、あいつらの目的はお前じゃろうからのう」

ナルト「え? 俺?」

738: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 20:20:07.64 ID:LrZDXO4zo
寝てた


イタチ「なるほど、暁を嗅ぎ回っていたのは仙人蛙ですか」

イタチは先程のナルトの突撃によって判断した 

イタチ(尾獣をコントロールしていると有名な雲と違って、うずまきナルトは未だにコントロール……チャクラの引き出しすらもうまくいっていないと見える。本戦で見えたあの九尾のチャクラは危機に瀕するかチャクラの枯渇時にのみ使える火事場の馬鹿力だと見た)


自来也「ナルトはやらんぞ」

イタチ「……今回は別にうずまきナルトを奪いに来た訳ではありませんから」

自来也「ならばなぜ来た!」

イタチ「ただの様子見ですよ」

イタチはチラリとサスケとナルトを見てから、ゆっくりと背後に歩いていく

自来也「儂が逃がすと思うか!」

イタチ「逃がさないと、あなたに誘惑させに行った女性の腹の中にある爆弾を起爆させます」

自来也「なぬ!?」

イタチ「鬼鮫行くぞ。ガイさんも攻撃をやめないと一般人が死にますよ?」

ガイ「なんと卑怯な!」

鬼鮫「これからやっと本番だったんですけどねぇ。肩も温まってきましたし」

イタチ「まさかあの三忍の一人が一般人を見捨てて攻撃をしてくるとは思えないが、今が引き時だ」

鬼鮫「……分かりましたよ」

イタチはサスケを手放して、自来也を警戒しながら、鬼鮫とともに出ていった

739: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 20:29:26.50 ID:LrZDXO4zo
ナルト「な、なんなんだってばよ! あいつら! なんで俺が狙われてるって! なんでサスケがあんなんになってんだよ!」

ガイ「カカシ!」

ナルトはそう叫びながらサスケの元へ

ガイはサスケを庇ってモロ爆発をもらったカカシのもとへ

自来也「あやつはうちはイタチ、サスケの兄よ」

ナルト「なんで兄弟で戦ってるんだってばよ!」

自来也「……まずはサスケをどうにかせんといかんじゃろ」

ナルトのイタチとの初邂逅はこうして終わった

741: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 20:34:07.61 ID:LrZDXO4zo
原作に比べてイタチは色々変わっています
一番キャラ崩壊の憂き目にあってますし

742: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 20:52:17.00 ID:LrZDXO4zo
サスケが昏睡し、ナルトは自来也と共にある女性を探しに行った

そしてチョウズメにまた別れが訪れた

743: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:06:20.97 ID:LrZDXO4zo
お別れは突然だった

チョウズメが何故か演習場で立っていて、新たな記憶が受け付けられたあとのお話


フウ「……本当はずっとここに居たいっす。でもシブキが戻って来いって」

チョウズメ「うん」

フウは滝隠れの里のくノ一だ

中忍試験が終わっても木の葉に滞在していたのは、無理を言って留まっていたに過ぎない

チョウズメが精神的に落ち込んでいたため、そのまま帰りたくなかったフウは他の滝隠れのチームを帰らせて、ケゴンとヨウロウだけがこの里に残っている

フウを見送りに来たとはチョウズメとヒナタだけだが、フウが木の葉で出来た二人の友に笑顔でお別れの挨拶を言った

フウ「日向のこと頑張るっすよ」

ヒナタ「フウちゃんも頑張ってね友達作り」

フウ「もちろん!」

フウはヒナタと軽くハグをして、チョウズメの方にむく

フウ「離れたくないっす」

チョウズメ「僕もだよ。これからは一人暮らしだと思うと、物足りない感じが絶対にする。絶対に静かだもん」

フウ「やっとあっしの大きさがわかったっすね」

チョウズメ「うん……」

チョウズメはフウを強く抱きしめる、

そして呟く

チョウズメ「暁という組織が人柱力を狙ってる。この情報源が情報源だからここでも広められないけど、フウ、死なないで」

チョウズメは背中に回した手で、フウの巻物のような見た目のバッグの中には、急いで書き留めた暁についてを書いた巻物を忍ばせた

フウ「ありがとうっす……それの情報のお礼をあげるね」

フウはチョウズメの唇に軽くキスをして離れた

ヒナタ「……え? あれ? 今なんか凄いものが見えたような? あれ?」

フウ「二人とも元気でね! また遊ぼうっす!」

そうして中忍試験で木の葉に来ていたフウは滝隠れの里に帰っていった

745: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:26:52.03 ID:LrZDXO4zo
ヒナタ「ねえ、チョウズメくん。さっきのあれって」

チョウズメ「僕もびっくりしたよ」

ヒナタ「……なんかチョウズメくんそこまで驚いてないように見えるね」

ヒナタは何故か白眼でチョウズメのことを見つめている

ヒナタ「……チョウズメくんってやっぱりもうしたことあったの?」



チョウズメはヒナタの眼力に負けるか
コンマ
下1
80以下で白状
50以下で無駄なことまで白状

747: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:32:03.44 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「したこと無かったよ?」

ヒナタ「うん、チョウズメくんが嘘をついていることがわかっちゃった」

ヒナタはチョウズメが本気で表情を隠さない限り嘘をついているかわかると前に言った

今回はチョウズメが本気で表情を隠したが、白眼という最強観察眼の前では無意味だった

チョウズメ「……ごめんなさい。でも言えないんだ」

チョウズメは流石にあなたの5つ下の妹にキスされましたなんてことは言えない

ヒナタ「……うん、チョウズメくんにも事情があるんだもんね。また明日ね」

ヒナタは逃げるように去っていった

749: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:42:30.80 ID:LrZDXO4zo
ヒアシ「どうしたヒナタ! やる気がないのなら出ていけ!」

ヒナタ「……ごめんなさい」

ヒナタはあのあとヒアシとハナビとともに修行を受けていた

どうしてもあの場面が頭に浮かび集中出来ないでいた

ハナビ「お父様。私は本日、修行よりも大切なことがあるので、ここまでで失礼します」

ヒアシ「ま、待たんか!……まあいい。二人は最近更に成長しているから、こんな日があってもいいだろう……ネジくんは今1人で修行していそうだな。行くか」

中忍試験の時にヒアシはネジに土下座をして、色んな真実を話した

そのあとからネジは少しずつではあるがヒアシと会話をするようになっている

750: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:51:43.17 ID:LrZDXO4zo
ハナビ「お姉様」

ヒナタ「ハナビ……どうしたの?」

ヒナタは自室で座って考え事をしていた時、ハナビが部屋に入ってきた

ハナビ「お姉様は何を悩んでいるの?」

ヒナタ「……何でもないよ」

ハナビ「フウさん」

ヒナタはビクッと反応してしまった

ヒナタ「ど、どうしたの?」

ハナビ「チョウズメさんにフウさんがキスしたから、お姉様は悩んでるんだよね?」

ヒナタ「街中に白眼を使うのは控えるべきだよハナビ」

ヒナタは少しだけ険しい顔をしてハナビに正論を突きつける

ハナビ「逃げないでお姉様」

ヒナタ「逃げてなんて」

ハナビ「お姉様は誰が好きなの? チョウズメさん? ナルトさん?」

ヒナタ「え? まって、なんで、え?」

752: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 21:59:28.52 ID:LrZDXO4zo
ハナビ「アカデミーに入る前はナルトさん、アカデミー中はナルトさんとチョウズメさん、そのあとはチョウズメさんの話ばかりしてたのにバレてないとでも思った?」

ヒナタ「……」

ハナビ「お姉様はどっちの人が好きなの? 最近はナルトさんの話をあまり聞かないけど」

ヒナタ「……そ、それは、その」

ハナビ「私はチョウズメさんに告白したよ」

ヒナタ「……え?」

ハナビ「しかもチョウズメに初めてのキスをした。紅さんがしてなければ多分あれが初めてのキス。人命救助を除いたら」

ヒナタ「え? ええええええええ!?」

ハナビ「チョウズメさんも誰が異性として好きなのか分からないみたいだけど、お姉様は迷ってる時間なんて本来ないんだよ? 急がないと紅さんかフウさんに取られちゃうもん」

ハナビはこの二人は特に警戒している

紅がもしチョウズメに本格的に手を出せば、きっとチョウズメはそれに沈んでいく

フウが本気を出せば、あのままごり押せるだろうけど、今日里を出たのを確認したので一安心だ

ヒナタ「待って、ハナビがチョウズメくんに告白したの?」

ハナビ「告白もしたしキスもした。子供をあしらうみたいにアカデミーを卒業したら付き合ってあげるって言われたけど、逆に言えば5年後には付き合える」

ヒナタは混乱していた

ハナビはそんな振りを一切見せたことがなかったのだ

まずハナビはヒナタの知る限り片手で数える程度しかチョウズメと会ってないはずだ

それなのにキス? 告白? ヒナタは訳が分からなかった

753: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 22:06:27.65 ID:LrZDXO4zo
ハナビ「私はヒナタ姉様が迷っているうちにそんなことを済ませてる。紅さんはチョウズメさんの裸を見ているし、全身洗わせたりしてる。フウさんも同じように見ているし、何度も抱き合ってる。○○な事じゃないよ?」

ヒナタ「は、裸で!? ○○って!」

ハナビ「お姉様は一番時間があったのに、それに慢心した結果が今」

ハナビはその慢心をして更にことある事に話してくれたからこそ今があるので、感謝はすれど責めることはできるわけが無い

ヒナタ「……でも、私だってわからない」

ハナビ「ならお姉様は諦めれば?」

ヒナタ「……」


ヒナタは誰が一番好き?(ペインなどの後のフラグは考えなくても良い)
下5まで 多数決
1 チョウズメ
2 ナルト

761: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 22:24:32.86 ID:LrZDXO4zo
11221

ヒナタ「……諦めない」

ハナビ「でもナルトさんと迷ってるよね?」

ヒナタ「迷ってたよ。ナルトくんは私が前を向いて歩けるようにしてくれて、私の中にはナルトくんの諦めないど根性っていう忍道がある。ナルトくんのことは今でも好き」

ハナビ「なら」

ヒナタ「でもその好きは友達としての好き。ナルトくんへの思いは初恋だったんだと思う。でも今、異性として好きなのはチョウズメくん」

ハナビ「ヒナタ姉様はだいぶ遅れてるよ? もうこの差は取り戻せないかもよ?」

ヒナタ「ううん。そんなことは無いよ。絶対に諦めない」

ハナビ「……そう。なら頑張ってねお姉様」

ハナビだって分かっている

こんなことを言わなければヒナタが決意をすることは無かったことを

でも今のハナビがいるのはヒナタのおかげなのだ

それなら一度くらいは手を貸してもいいとハナビは思った

764: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 23:36:29.77 ID:LrZDXO4zo
また寝てた
アカデミー(火影の執務室があったり、任務を受ける場所がある総合施設)だというのを読み返していて初めて知る事実



チョウズメは比較的アカデミーの近い場所に家を借りることにした

何かあった時はいつでも引越しができるようにこの場所にした

チョウズメ「……僕だけなんだからもう少し狭くてもよかったかな」

チョウズメはフウとの生活に慣れてしまったせいか、もう一人いれば丁度いいくらいの家を無意識に借りてしまった

チョウズメ「紅さんが一緒に住んでもいいって言ってたけど、そこまで甘えた……くはないからね」

チョウズメは新居の場所を登録するためにアカデミーに向かった

765: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 23:42:14.19 ID:LrZDXO4zo
次の日は第十班の集まりがないようだったので、朝練をしに空き地に来ていた

チョウズメ「ヒルゼン師匠がなくなっちゃったから、また師匠を探さないといけないかな。アスマ先生や紅さんにも教えて欲しいんだけど、多分断られるしな」

紅は自分の得意分野がチョウズメにはあまり役に立たないのでメインで請け負うのは拒否するだろう

アスマはヒルゼンのあとに自分がメインで受けるのは嫌がるはずなのでこちらも駄目だろう

チョウズメ「それよりもまずは、あの人?を呼び出して色々聞こう」

766: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/22(木) 23:54:39.32 ID:LrZDXO4zo
チョウズメ「口寄せの術!」

チョウズメは1ヶ月だけの師匠であり父であった人から継承した形あるもの、猿猴王猿魔を口寄せで呼び出した

猿魔「猿飛!……じゃねえよな」

猿魔は呼び出されてすぐヒルゼンのことを呼んだ

チョウズメ「すみません師匠じゃなくて」

猿魔「……いや儂だって分かっている。猿飛は死んだのだな?」

チョウズメ「はい。木の葉で盛大に弔った筈です」

猿魔「……はず? 弟子であるお前は出ておらぬのか!?」

猿魔はチョウズメの胸ぐらを掴み、近くの木に押し付けた

チョウズメ「うぐっ……僕はもし行ってしまったら、穢土転生という最悪な手を使ってしまったかもしれません」

猿魔「秋道は知っておるのか、あの忌々しき術を」

チョウズメ「僕はもう秋道の名を捨てました。僕を呼ぶならチョウズメと呼んでください」

猿魔は何かがあったのだろうとチョウズメを手放して、彼の手前で座った

猿魔「儂のいない間に何があった。話せ。いいか、全てを話せ。儂はもうお前以外に契約者がいない。猿飛の願いだからこそ新たな契約をしてやったが、もう当分は良い。儂は他の誰にも口外せん」

チョウズメ「全てですか」

猿魔「ああ……いや、儂のいない間だけではない。猿飛ヒルゼンの弟子、チョウズメの全てを話せ」

チョウズメ「……」


チョウズメは何となく察している出者のわからない暁などの情報も含めて全て話しますか?
下1
1 話す
2 話さない

768: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 00:12:14.99 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「……わかりました。僕が覚えている限りの全てを話します」

物心がついた頃から父親に嫌われていたこと

初めての友人であるサスケが出来、その家族の父親以外とは仲良くしていた

アカデミー前から紅に、そのあとアスマから忍者関係の指南を受けていた

アカデミー当日にヒナタ、そのあと少しずつ友人が増えていった

そしてうちはが壊滅する前に新たな知識を得たこと

チョウズメ「皆があれはうちは、それもイタチさんの体術だって言うんです。だからきっと、うちはが壊滅する前に、何らかの方法で教えたんじゃないかって」

猿魔「……ふむ、うちはの幻術には時すらも操る幻術があるとか。他にも色々あるだろうが、うちはなら幻術であろうな」

そのあとからサスケとは話さなくなったこと

人柱力のナルトと仲良くなり、そのあとすぐに人柱力のことを知ったこと

シノというチームメイトと出会ったこと

氷遁をその時初めて仲間と連携して使ったこと

中忍試験前にフウという特殊な少女に出会ったこと

猿魔「特殊? なんじゃ? 血継限界とかか?」

チョウズメ「これだけは僕の口からは言えません。フウとの絶対に破っちゃいけない約束なんです」

猿魔「……わかった、それは見逃してやろう」

中忍試験に出たこと

そこで初めて仲間がボロボロにされたのを見て、その相手を殺したくなったこと

仲間を酷い罵倒をされ、ボロボロになった仲間の事を言われた瞬間、殺す気でその時できる最大の技を使ったこと

初めて氷遁で使える最強の技が使えたこと

5歳年下の子に告白され、キスをしたこと

猿魔「いつつ程度なら大人になれば関係ないぞ」

チョウズメ「相手はまだ七歳なんですけど」

猿魔「雌から寄ってきたのなら受け入れれば良い」

本戦で氷遁は使ってないけど、初めて本気で戦ったこと

巨大なガマと一尾の戦いを見て、力が足りないと思ったこと

そしてヒルゼンが死んだこと

そのあと自分は落ち込み続け、人々に迷惑をかけたこと

そして最後に前のうちは事件の前のように、誰が教えたかはわからない記憶、大蛇丸と暁についての記憶

その全てを一日かけて話した

769: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 00:21:20.80 ID:9EUTNMvqo
猿魔「確かに暁という組織の情報をそんなにも詳しく知っておるのはありえんな。チョウズメがイタチと親しかったことも上のヤツらは分かっているはずだ。その状況で暁について報告したら、捕まるだろうな」

チョウズメ「やっぱりそうですか?」

猿魔「もし猿飛が生きていれば、猿飛ならばチョウズメの事を信じたかもしれん。だが、今の木の葉の実質的なトップはご意見番と呼ばれるヒルゼンの同僚二人と、根のトップのダンゾウだ。今言うのは得策ではない」

チョウズメ「……でも急がないと」

チョウズメは猿魔の耳元で叫んだため、頭を殴られてその場を悶絶する

猿魔「焦るな! よいか、この情報は秘匿せよ……そうだな。ヒルゼンの弟子ならば、儂を信頼し、ヒルゼンが儂を託したチョウズメを信じてくれるかもしれん」

チョウズメ「痛い……師匠の弟子って?」

猿魔「我らの宿敵大蛇丸、どこかを放浪しているであろう自来也、ギャンブル好きの現代の医療忍者をチームに導入するという方法を確立させた綱手じゃな」

その日はこのあと影分身をした猿魔の指導の元、猿魔の変化の術、金剛如意をひたすら振るい続けた

770: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:00:39.04 ID:9EUTNMvqo
猿魔「修行?駄目だ」

チョウズメ「なんでですか?」

チョウズメは久しぶりの任務が明日あるので、この日も金剛如意を振ろうとしたが猿魔に拒絶された

猿魔「チョウズメは猿飛に言われたのだろう! 子供は遊べと! 儂を呼んだ日から毎日振っておるではないか! ほれ、遊んでこい。儂は帰る」

猿魔はそれだけ言うと帰ってしまった

チョウズメ「遊ぶ……そういえばフウが帰った日から遊んでない。フウがいればいつの間にか遊んでたし、フウが遊びに行け! 夕方まで帰ってくるな! って投げ飛ばしてくれたから、紅さんに色々相談出来たんだよね……会いたいな」

チョウズメは猿魔に言われた通り誰かと交流することにした


安価下1
1 紅に会いにいく(中難易度判定)
4 ヒナタに会いにいく(低難易度判定)
5 シノに会いにいく(低難易度判定)
6 いのに会いにいく(中難易度判定)
7 チョウジに会いにいく(中難易度判定)
8 シカマルに会いにいく(中難易度判定)
9 アスマに会いにいく(中難易度判定)
10 ハナビに会いにいく(低難易度判定)
11 自由安価(人物によってはコンマ判定)

772: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:03:46.04 ID:9EUTNMvqo
シカマルが任務でいない可能性
下1
20以下で会えない

774: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:15:37.31 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「あっ!」

シカマル「おっ!」

チョウズメとシカマルは街中でばったり会った

そしてチョウズメもそうだが、シカマルと中忍だと分かるジャケットを着ている

シカマル「そうか、お前もなったんだったな。あんな戦いを見せられたらそりゃなるわ」

チョウズメ「僕のはシカマル見たいに頭を見られたわけじゃないけどね。ただ力があったからってだけだよ」

シカマル「力があるならいいじゃねえか……ちょっとうち寄ってけよ」

チョウズメ「シカマルが積極的に人を誘った!」

シカマル「てめえ!」

チョウズメ「ごめんごめん。うん、寄っていくね」

シカマル「ああ」

シカマルのあとをチョウズメはついて行った

775: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:28:49.50 ID:9EUTNMvqo
シカマル「おい、親父いるよな!」

シカク「叫ばなくても聞こえてるぞ……なるほど、ようこそチョウズメくん。そして中忍おめでとう」

チョウズメ「ありがとうございます!」

シカマル「とりあえず入れ」

チョウズメ「うん」

大抵シカマルと話す時は縁側で将棋や囲碁をやりながらなので、チョウズメは縁側の前で立っていた

だが今日は中で話すようで、玄関へと向かった

776: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:29:16.69 ID:9EUTNMvqo
シカマルの母親にもチョウズメは祝われ、ちゃぶ台に座るように言われた

シカマル「お前今どこに住んでんだ? 前に泊まってた宿に行ったのに居なくてわかんなかったぞ」

チョウズメ「シカマルが積極的に!……はもういいよね。あの宿はフウがいたから一緒に泊まってたんだよ」

シカマル「……よくそんな面倒なことができるな。女と暮らすなんて面倒だらけだろ」

チョウズメ「そうでもないよ。確かにフウは普通の子に比べて大変かもしれないけど、優しいし、何より楽しいからね」

シカマル「俺はやっぱり当分いいわ」

シカマルは渋い顔をしながらお茶をすする

チョウズメ「僕は今アカデミーの近くの…………って所に住んでるよ」

シカマル「ん? あそこって一人用の建物だったか?」

チョウズメ「フウがいる想定で借りちゃった」

シカマル(いのがヒナタに恋愛相談をされていたのを見たが、その時妹に取られる?的なことを言ってたよな? しかも夕日紅とも仲がいいんだろ? 狙ってやってねえよな性格からして。だからなのか?)

シカマルは女関係のそんな絶妙なバランスなんで取りたくなく、ただ一言

シカマル「めんどくせえな、チョウズメは」

777: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:35:40.04 ID:9EUTNMvqo
シカマルと雑談をしていると大量の紙束や巻物を持ったシカクがこちらに来た

シカク「改めて中忍おめでとう」

チョウズメ「ありがとうございます!」

シカク「少々つまらない話が続くが聞いてほしい。中忍というのは強いだけでは駄目だ。リーダーシップを取り、仲間の生存を考え、時には仲間と任務を天秤にかけないといけない時もある」

チョウズメ「……はい」

シカク「まあそこら辺はアスマか紅さんが教えてくれるだろう。まず早急に覚えないといけないことがある、それはなんだと思う?」

チョウズメ「書類……様々な報告書や契約書、依頼主との契約上のやり取りを覚える?」

チョウズメはちゃぶ台の上に置かれている紙はそういうものなので、そう答えた

778: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:40:00.29 ID:9EUTNMvqo
シカク「そうだ。下忍のころは全て班にいる上忍が依頼主との様々なやり取りから報告書の作成、必要経費に関するものから税金まで全てをやっていた。チョウズメくんの今の第十班は解散する訳では無いが、君は別の人と組んで任務に当たることもあるだろう。君が下忍を指揮することもあるかもしれない」

シカマル「……考えるだけでめんどくせぇ」

シカク「ああ、ぶっちゃけると物凄く面倒くさい。しかも上忍になれば更に面倒くさいぞ。俺みたいな頭を使う系は仕事を押し付けられるからな」

シカマル「それならガイ先生なんかはあんまりやって無さそうだな」

チョウズメもガイを思い浮かべる

ガイ「青春だああああああああ!!」

チョウズメも同じように頷いた

シカク「いやあの人は物凄く几帳面に提出するぞ。押し付けられることはないだろうがな。だからこそ何だかんだあの人は好かれているんだ……濃いがな」

シカマル「ああ、濃いな」

チョウズメ「とっても濃いですね」

シカクは咳払いをして話を戻す

783: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 01:55:42.19 ID:9EUTNMvqo
シカク「チョウズメくんはアスマや紅さんに書類整理については教わっていないと聞いているが、もう教わっているかい?」

チョウズメ「いえ、二人は戦い方とか勉強は見てくれましたけど、そこまではまだです」

シカク「わかった。だからこそ私が君を呼んだ。君が知らないといけない書類を全て教えよう。シカマルは復習だ」

シカマル「げ! まじかよ」

シカマルは嫌々ながらも、逃げることなく書類に向き直った

シカク「まずは任務を達成した時の報告書なんだが」

チョウズメ「あれ? これはこう処理して、必須事項はこっからここまでですよね?」

シカク「ああそうだが、誰かから教わってたのか」

チョウズメは自分がこんなに涙もろかったかな? と思いながらも、ちゃぶ台に置いてある紙をどんどん見ていく

シカマル「お、おい。何泣きそうになってだ?」

チョウズメ「……全部、全部師匠が教えてくれました、ぐっ」

シカマル「師匠? アスマや紅さんは教えてないんじゃなかったのか?」

シカクはすぐにその師匠が誰かわかった

シカク「三代目火影様のことか」

チョウズメ「……はい。師匠は雑用を押し付けるみたいにいつかは必要だからやれって言って、影分身の術まで使わせて、やらせた書類ばっかりです」

チョウズメは色んな書類を見ていくが、あの1ヶ月で覚えたものばかりだった

そして最後に最初の日にやった火影が見る必要は無いけど火影の印鑑が必要な書類を見つけた

チョウズメの目から涙がとめどなくこぼれ落ちた

785: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 02:24:11.23 ID:9EUTNMvqo
シノ「……あまり元気がないように見えるが」

ヒナタ「大丈夫?」

チョウズメ「大丈夫だよ。ちょっと最近泣いてしまうことが多くて、情けないなって思ってね」

チョウズメたちはCランク任務で、往復二日程度かかる木の葉から少し離れた街まで商人団を護衛し、木の葉に戻るという任務についた

人数は多いが、道中は比較的安全であり、火の国から出るわけでもなく、二日で終わるのでCランク任務だったそうだ

シノ「チョウズメが泣いているのなど見たことがないが」

チョウズメ「ちょっとヒルゼン師匠、三代目火影様のことを思い出しちゃってね」

ヒナタ「チョウズメくん」

チョウズメ「もう乗り越えてるから心配しないでね」

紅「口を動かすのはいいけど、索敵してるのよね?」

ヒナタ「はい! 半径1キロ程は問題ありません」

シノ「俺の寄壊蟲も周辺にチャクラ反応はないと告げている」

チョウズメ「目視だけですけど問題ないです」

紅「それならよろしい。チョウズメはちょっと来なさい」

チョウズメ「はい!」

チョウズメは紅に呼ばれたので、商人団の人達共にいる紅の元へ向かった

ヒナタ「……やっぱり紅先生は」

シノ「どうした?」

ヒナタ「シノくん。紅先生ってチョウズメくんにとっても甘いよね」

シノ「子供の頃からの付き合いらしいからな」

ヒナタ「……むう」

786: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 02:38:03.77 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは紅の元に行くと商人団のリーダの人が手招きしていた

チョウズメ「あの、一体」

商人「君の中忍試験本戦見たよ。いやー、すごい迫力だったね。あのあとは大変だったけど、見に行ったかいがあったよ」

チョウズメ「あ、ありがとうございます」

チョウズメは最近木の葉の里でもちょいちょい声をかけられるようになった

中忍試験本戦はナルトとネジ、テマリとシカマル、チョウズメとフウ、サスケと我愛羅、サスケと我愛羅は途中で終わってしまったので実質3試合しかなかったようなものだった

その中でも迫力があったのが、ナルトの多重影分身の術とサスケの千鳥、そしてチョウズメとフウの鱗粉爆発と最後の大技の撃ち合いだけだった

あの観客には大名や一般人などのあまり忍術を詳しく知らないけど、祭りだから見ているという人も多かった

そんな中、横回転の巨大な竜巻の内部が爆発して突っ込む術と水、火、土、風の龍弾が同時に飛んでいき、中間点でぶつかり合い、巨大な爆発を起こした戦いは忍術を知らなくても楽しめたらしい

商人「君たちの班は私たちが指名したんだよ。あそこのシノって子も本戦で戦うはずだったんだろう? カンクロウって子が棄権しちゃったけど」

チョウズメ「指名ありがとうございます」

商人「しかも君たちは下忍になって数ヶ月、それなのに中忍試験本戦に二人が出て、もう一人は日向。そして一人は中忍に昇格。これはきっと遠くないうちに君たちが上忍になって活躍するだろうと思って、激戦になる前に指名したんだよ」

チョウズメ「……?」

紅「ビックネームになる前に、我々は彼らを何度も雇っていた。っていう一種の箔付けよね。願掛けみたいなものでもあるのよ。あなたちが昇格するのと一緒に自分たちも!ってね」

チョウズメ「なるほど」

例えばいつかナルトが有名になれば、ナルト大橋はそれだけで箔が付く

ナルトが火影になればそのナルトが下忍の頃に関わった火影様の名前を冠した橋となる、そんな具合なのだろう

787: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 02:46:37.96 ID:9EUTNMvqo
そのあともチョウズメが商人の人達と話したり、シノやヒナタが話したりしながら、盗賊やありえないが忍者に警戒しながら護衛した

夕方には何事もなくその街についた

商人「やはり忍びの方々がいると盗賊が全く顔を出しませんね。本日はこれで終わりです。明日の昼前にはまた出発しますので」

紅「わかりました。では明日の○時にこの場所で一度落ち合うということで」

商人「お願いします」

商人は2部屋用意していたので、当然男女別に部屋が分けられた

紅「あなた達は中忍試験に出て、実力が通用するくらいには成長しているし、あなたたちなら言わなくても大丈夫だと思うけど、一応言うわね。ここには繁華街もあるけど、ハメを外しすぎないように」

三人「はい」


そうして任務は一度中断され、自由な時間が訪れた



自由安価
下1と下2
完全自由イベント(ただしこの街にいない人を登場させるのはNG)

795: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 10:13:27.78 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは部屋を出る前にシノとある約束をしてから部屋を出た

任務くらいでしか木の葉を出ないので、街を探索しようとしたらちょうどヒナタと会った

ヒナタ「チョウズメくん、一緒に街を回りませんか……?」

チョウズメ「うん、いこう!」

チョウズメは即頷きヒナタの隣に立ち歩きだそうとしたが、ヒナタによって止められた

ヒナタ(ハナビにもフウさんにも負けられない。頑張らなきゃ!)

ヒナタ「は、はぐれたら大変だから、その、手を、繋ぎたいな? だ、駄目かな?」

チョウズメ「ううん、それじゃあ行こう!」

ヒナタ「うん!」

ヒナタとチョウズメは手を繋いで歩き出した



コンマ
下1
ヒナタとチョウズメが街を探索中にトラブルが起きた……どんなトラブル?

798: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:12:32.23 ID:9EUTNMvqo
ヒナタはナンバ歩きをする気がないのに右手と右足が同時に出るくらい緊張していた

チョウズメは誰が異性として好きなのか?という問いは出来るだけ早く出さないといけないのは分かっているが、分からないものはしょうがない

いつも通りのまま街を歩く


呼込み「あのー、そこの御二方少しいいですか?」

チョウズメ「……僕達ですか?」

呼込み「そうですそうです。なるほどなるほど……あの角の甘味処は最近できたばかりなのですが、今セールをやっていましてこの紙を持って行って頂ければ割引され、特別な料理も食べられますがどうでしょう!」

そう言いながら呼込みはピンク色の紙を渡してきた

角の店はオープンテラスになっていて、二人で座った場合とても目立つようにヒナタは見えた

ヒナタ「ご、ごめんな、」

呼込み「うちのおすすめはシナモンアイスのパフェやいちごデラックスパフェなんかがあるのですが、どうでしょう!」

ヒナタ「……そのシナモンって」

ヒナタはシナモンロールが好きだ

故にシナモンのパフェというのが少し気になった

呼込み「まず上にはシナモンロールやさっぱりクリーム、ほのかなシナモンのアイス……」

そうして目を光らせた呼込みによるシナモンアイスパフェの説明が始まった……

ヒナタ「行きます!」

ヒナタは好物につられたのだった

800: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:21:32.04 ID:9EUTNMvqo
ストローがあの世界に普及してるか分からないけど許して?



店員「いらっしゃいませ……その紙は?」

チョウズメ「先程呼込みの方に貰いまして」

店員「……いいですね! では、お席に案内しますね」

店員はテラスの一番前に二人を連れていった

チョウズメは雪一族の血が濃く出ているため、美形である

最近は倍加の術を瞬間発動するための肉以外は落として動きの機敏さに当てているので、肉が少しついているくらいだ

ヒナタは白目なのを除かなくても十分美人の範囲内であるし

ヒナタ「……あの、チョウズメくん、結構、その、見られるね」

チョウズメ「ヒナタが可愛いからでしょ」

ヒナタ「か、可愛い!?」

周りの目を気にしてモジモジしているその姿は愛らしさを感じさせる

チョウズメがシナモンアイスパフェを注文して、自分のも注文しようとしたところ

店員「シナモンアイスパフェは大きいですので、御二方で食べた方がよろしいかと」

と言われたので素直に引いた

店員「ご注文頂きました、シナモンアイスパフェとサービスのラブラブドリンクでーす。それではお楽しみください」

801: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:27:53.54 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「あの、これは?」

店員「当店の開店サービスのひとつ、恋人同士でのご来店のお客様にサービスしているドリンクになっております」

ピンク色のフルーツも入っている大きなカップにこれまたピンク色のストローがハートの形を作っている

リアルでは飲みづらいあのハートのストローが刺さっている

ヒナタ「あ、あの、こ、恋人って、」

店員「呼込みによる厳正な審査により、御二方は恋人であると判断されました」

チョウズメ「あの、確かにこのパフェ大きいですけど、スプーンが長すぎますし、一本しかないんですけど」

店員「恋人の方に食べさせるための長さですね。一本なのは食べさせ合うためです」

ヒナタ「あわわわわわわわ」

チョウズメ「……ヒナタどうする? お金だけ払って出ることも出来るけど」

料理をする人間としてはあまり無駄にしたくはないが、ヒナタが顔を真っ赤にして、ピンク色な思考で満たされ、ショートしているのでチョウズメは聞いた

ヒナタ「食べます!」

店員「では、私はこれで」

店員は笑顔で去っていった

802: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:33:38.69 ID:9EUTNMvqo
ヒナタが食べると言ったのならチョウズメは特に断ることは無い

周りの視線が物凄く気になるが、チョウズメはパフェの上のアイスを長いスプーンで掬い、ヒナタの口元まで持っていく

チョウズメ「はいヒナタ、あーん」

ヒナタ「あああああ、あ、あ、あ、ああーーーーん!」

ヒナタはひたすら心の中で自分を応援して、頭がショートしてなんだかイマイチ分からなくなっているが口をつけた

チョウズメ「どう?美味しい?」

ヒナタ「とっても美味しいです」

もちろん今のヒナタに味などわからないが幸せであるのは確かなようだ

そのあとも少しの間チョウズメが食べさせていたが、ヒナタはやっと考えられるようになってきて、チョウズメがまだ食べていないことに気がつく

ヒナタ「チョ、チョウズメくん!も食べたいよね!? わ、わたひが、食べさせて、その」

チョウズメ「わかった。ならお願いするね」

チョウズメはスプーンをヒナタに渡した

803: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:39:45.62 ID:9EUTNMvqo
ヒナタ(あれ?これってもしかして間接キス? で、でもハナビもフウさんもちゃんとしたキスをしてるわけだし。でもこのスプーンには私のだ、だえ……)

ヒナタはまたショートしそうなのを頑張って抑えて、チョウズメにクリームとアイスを向けた

ヒナタ「あ、あーん」

チョウズメ「……あん」

チョウズメは異性と何かをしたり、全裸を見せあって洗いあっても多少恥ずかしいと思っていたが、そこまで緊張しなかった

だが今は割と緊張している

まず今までチョウズメがそういうことをしてきた人は、酔っ払っている紅、恥ずかしさを無理やり表に出さないでゴリ押すフウ、決意を出して軽くキスして逃げていったハナビだ

そして今はどうだろう

ヒナタはガチガチに緊張していて、スプーンとチョウズメの唇を何度も交互に見る

真っ赤になりながら笑顔のヒナタ

周りの通行人や周りの客、スタッフまでもが覗き込んでいる

緊張とは伝染するものだ

長々と書いたが、チョウズメは初めて結構緊張していた

顔の赤いチョウズメはそのあとすぐにヒナタからスプーンを取って、ヒナタにパフェをたべさせた

ヒナタ(かかかかか、間接、チョウズメのあれが私の中に……あわ、駄目、頑張らないと!)

パフェが食べ終わった最後、まだ強敵が残っていた

804: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:45:01.62 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは流石に店員に載せられ続けるのは良くないと思った

席に書いてあるラブラブジュースの正しい飲み方の指南書には、同時に飲むべしと書いてあるが従う義理はない

チョウズメ「ヒナタが先に飲んでいいよ」

ヒナタ「チョウズメくんと……一緒に飲みたいです!」

チョウズメ「……えっ、うんわかった」

チョウズメとヒナタは示し合わせるわけでなく、自然に一緒にストローに口をつけた

班で何度も一緒に戦ってきている仲だ

ストローに口をつけるタイミングくらい無言でも同時にできる

チョウズメ「……」

ヒナタ「……」

二人は無言で飲み続ける

そしてどうやっているのか、このストローはドリンクを飲めば飲むほど、互いの顔の距離が近くになってしまうようだ

ストローの引く力に負けたとかではなく、不思議な力で近づいていく


ヒナタは
下1
1 勇気を出す
2 ヘタレる

806: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 11:58:33.48 ID:9EUTNMvqo
ヒナタ(弱気になっちゃダメ! チョウズメくんならしても怒らないで受け入れてくれるはず。ダメダメダメダメ諦めちゃ。どうしてそこで諦めちゃいそうになるの。諦めなきゃ絶対にできるから、だから)

チョウズメは雰囲気や緊張から物凄く心臓が鼓動しているのがわかる

そしてヒナタが目を瞑り、ストローから口を離してさらに近づけてくる

ヒナタ「……んっ」

ヒナタとチョウズメの唇が接触した

他の人はそれで離すだけだったが、ヒナタの脳裏にはハナビが映る

ヒナタはハナビに負けないため、更に二度三度、唇同士の接触を離してまたライトなキスを何度かした

ヒナタにとっては無限にも思える時間だったが、現実では数秒

やっとヒナタが顔を離すと何故か周りから拍手が響き始めた

ヒナタ「……っ! チョウズメくんまた明日!」

ヒナタは顔を限界まで真っ赤にさせて、その場から走り出した

チョウズメ「………………あっ、えっと、あれ?ヒナタは?」

何故かその店でのお会計はタダだった

812: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 12:16:01.35 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは宿に戻る間に頭の中で様々な考えが浮かんでは消えていた

チョウズメ(さっきのドキドキがもしかして異性が好きだという感情なのかな? でもそれならフウと本気で戦った時もドキドキしてたけど、あれは? 確かアスマ先生は命の危機に瀕している時に異性と色々あると、吊り橋効果と言うやつで恋と誤認識するって言ってた。ならこれは吊り橋効果なのかな? でもさっきのヒナタは可愛かったし……柔らかかった。待って、そんなこと言ったらフウの時もハナビちゃんの時も……わかんないいいいい!!)

更にチョウズメは先程のやり取りのあいだ、ヒナタがどう思っているのかも分かってしまっていたので、なおのこと自分の感情が分からなかった


シノ「……どうした? 熱でもあるのか?」

チョウズメ「顔が赤いのはきっと気のせいだから気にしない」

シノ「……? それでもう行くか?」

チョウズメ「うん。お風呂に入ればきっとスッキリするだろうしね」

シノ「ならば行こう」

チョウズメはシノと男の付き合い、一緒に風呂に入ろうと宿に着いたら約束していたので、二人で露天風呂へと向かった

817: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:02:56.16 ID:9EUTNMvqo
カポーン

シノ「泊まりで任務はこれまでもあったが、チョウズメと風呂に入るのは初めてだったな。なぜなら今までの泊まりは全て野宿だったからだ」

チョウズメ「その野宿も夜に動き出す猫の捜索とかだったけどね」

捜索系任務はヒナタが、探索系任務はヒナタとシノが、人手が必要系の任務はチョウズメが大体暴れていた

シノ「シカマルとチョウジ、その他の班も同性とは風呂に入って語り合ったと聞く。俺もそれをやってみたかった。なぜなら男の友情というものを体験してみたかったからだ」

チョウズメ「僕は……サスケと何回か小さい頃にあるくらいかな」

シノ「そういえば二人はアカデミー前からの友人だったと聞く。やはり今は?」

チョウズメ「うん。この前少しだけ話したくらいだね」

シノ「そうか」

二人は頭と体を洗い終わったので、同じタイミングで風呂へ

シノ「……チョウズメは基本的に子供っぽいのに、そこは、でかいな(66ゾロ目)」

チョウズメ「シノは……大きな芋虫?」

シノ「その喩えは面白い。なぜなら俺は確かに体で蟲を飼っている」

819: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:09:55.39 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「でも僕のあれが小さくてもやろうと思えば大きくできる気がするんだよね」

シノ「まさか! 部分倍加の術!?」

チョウズメ「うん。調整しないと大変なことになりそうだけど」

シノ「確かにいつもの倍率で倍加をしたら、大変なことになりそうだ」

チョウズメ「……」

チョウズメは特に今話すことは無いので風呂にゆっくり浸かると、シノが体を寄せてきた

シノ「俺は他人とあまりこういった行為をしたいとは思わなかった」

チョウズメ「なんで?」

シノ「もしかしてチョウズメは忘れているのか? 俺の体の中に蟲がいることを」

チョウズメ「あー、そうだねー。シノが蟲を制御できてないならちょっと怖いけど、そこら辺はシノを信じてるし、別に」

シノ「そうか。お前はそうやって、自分の感じたことだけを信じて、ナルトなどにも近づいていったのだな」

シノはチョウズメに素肌で近づいても嫌がる素振りを全く見せないので、黒いゴーグルの奥で軽く微笑んでから離れた

チョウズメ「違うよ? ナルトは確か、ヒナタがナルトのことを見てたんだけど、僕の友達を取られると思って、どんな奴か確認したのが始まりだったかな?」

シノ「そんな始まりだったのか」

チョウズメ「そのあとすぐに料理を教えてさ…………」

そのあともシノとチョウズメは互いの知らないことを話し合った

820: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:14:16.42 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「本当に勘弁してよ! シノ! チャクラ制御を誤らないでね!」

シノ「す、すまん。まさた逆上せるとは」

チョウズメ「待って、本当に待って、蟲が漏れてるから! やばいって!」

シノ「なんとか制御を試みよう」

チョウズメとシノは長風呂をしてしまった結果、シノが逆上せてしまった

そしてそのせいでチャクラコントロールがぶれ始め、寄壊蟲が漏れ始めたのだ

そのあと部屋にシノを連れていき、部屋を締め切って、ヒナタに監視をしてもらいながら、氷遁で出した氷でシノを冷やすのだった

ヒナタに監視を頼みに行った時、チョウズメはしっかり浴衣を着ておらず、ヒナタが鼻血を垂らすという事件もあったが、それ以外は平和だった

823: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:24:37.86 ID:9EUTNMvqo
木の葉への帰りの任務も特に何事もなく終わった

流石に盗賊も馬鹿ではない

忍びを雇った商人団を襲うことはしないようだ




その次の日は休みだったので、今日こそは修行をするぞ! と猿魔を呼び出した

猿魔「うむ、今日は金剛如意の鍛錬をしても良いが、同じことばかりをしては人間は飽きる……そこのお前! 出てこい!」

猿魔は影分身を変化金剛如意によって如意棒にして、その如意棒を監視者の元まで伸ばした

824: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:38:25.65 ID:9EUTNMvqo
ヤマト「ちょっと危ないじゃないですか!」

猿魔「誰だお前は。根の仮面を外せぇ!」

チョウズメはその声で誰なのかがわかった

チョウズメ「待って猿魔さん。テンゾ、ヤマトさんですよね?」

ヤマト「テンゾウって呼んでくれないかな? 前にも言ったよね?」

今はナルトには自来也がついているので、ヤマトはチョウズメの監視に戻っていた

チョウズメ「この人はヤマトさんって言って、ヒルゼン師匠が暗部の時に使う名前を授けたりした人で、師匠は信頼している人ですね」

猿魔「……本当か? 暗部は実質ダンゾウの私兵だと思っておったが」

ヤマト「僕がチョウズメくんの監視と警護をしているのは三代目様のお言葉をそのまま続けているからですよ」

チョウズメ「この人は僕の氷遁の本気も知っていますし、師匠は本当に信じてたんですって」

猿魔「……なるほど、ならば良い。それでヤマトだったか?」

猿魔はヤマトに向けていた如意棒をやっと下げた

825: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:44:16.51 ID:9EUTNMvqo
ヤマト「テンゾウですって」

猿魔「テン、ヤマトよ。お主がチョウズメに忍術指南をせよ」

ヤマト「えぇ……あの、僕は三代目様のお言葉に従って仕事をしていますけど、所属は暗部なわけで、あまり三代目様の弟子を育成するというのはダンゾウ様的に宜しくないのですが」

猿魔「猿飛が死んだ今、そこら辺は知らん」

ヤマト「えぇ……」

ここでチョウズメは思い出した

ヤマトには本心でお願いをいえば良いと

チョウズメ「ヤマトさんお願いします。ヒルゼン師匠が暗部の中でも一番信頼していて、僕もヤマトさんを信じています。それに僕の秘密を知っている人は他にはアスマ先生と紅さんくらいしかいなくて、とっても困っているんです。どうか、お願いします」

ヤマト「……僕しかいないのかい? 先輩、カカシさんとかでもいいんじゃないの?」

チョウズメ「ヤマトさんだけしかいないんです!」

ヤマト「…………しょうがないなぁ」

猿魔(うっわ、この人間簡単に懐柔されすぎじゃろ)

826: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 13:59:29.75 ID:9EUTNMvqo
ヤマト「今までは結界を張っていたけど、氷遁を使う時だけ張ることにしよう。もうチョウズメくんが簡単に攫われる存在じゃないって示せたからね」

チョウズメ「そういえば今までは毎回結界が張られていましたね」

ヤマト「四行に氷遁だったからね。下忍で四行が使える時点で攫われる対象になっちゃうから隠していたんだよ。さて、僕は水と土の属性が得意なんだけど、それともうひとつ」

ヤマトは地面に手をつけて

ヤマト「木遁の術!」

ヤマトが触れている地面の前から、芽が出てそこから一気に中規模の木へと成長した

ヤマト「初代様の使えた木遁が使える忍びなんだ」

チョウズメ「おおおおお!!」

チョウズメは自分以外の血継限界を未だ見たことがなかった

写輪眼や白眼も血継限界の一部ではあるが、血継限界の術を見たのは初めてだ

ヤマト「……そんなに喜んでくれるとなんか嬉しいよね。僕はこれを戦いだけじゃなくて。木遁・四柱家の術!」

ヤマトの前に巨大な一軒家が出来た

チョウズメ「すごい! これがあれば草原で囲まれたとしても、一夜城みたいな感じで砦が作れそうですね!」

ヤマト「そんな使い方もしたことがあるよ?」

ヤマトはここまで反応がよかったことは無いので、どんどん術を見せていく

830: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 14:17:05.78 ID:9EUTNMvqo
ヤマト「……まあこんな感じが僕の得意とする木遁かな。チョウズメくん、これから宜しくね」

ヤマトの周りには一軒家なら、地中から生えてきた鋭い木やら、宿のような建物やら色々と立ち並んでいた

そしてヤマトはチョウズメに手を向ける

チョウズメ「よろしくお願いします」

チョウズメはヤマトと握手した


その瞬間、ヤマトとは違う意思をヤマトから感じた



コンマ
下1
81~  チョウズメは気を失う
51~80 ヤマトと結んだ手から木が生えはじてる
31~50 木遁が使えるようになった
~30  木遁の才能が取得した(誤字にあらず)

838: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 14:37:06.69 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは気がついたら真っ暗な場所で宙を浮いていた

そしてチョウズメは直感的に理解した

ここから誰かの記憶と繋がるのだと

そう理解した瞬間、チョウズメの視界は開かれた


初めに見えたのは怒り狂う九尾だった

だが何かがおかしい……まるで幻術で操られているように九尾自体の意識が見えない

??「木遁・木龍の術!」

???「九尾、尾獣玉だ!」

チョウズメは誰かの視点で誰かの夢を見ているのだとわかった

チョウズメの視点の人物が木遁で鼻の長い龍に九尾を拘束させた

それに対して見たとこのない万華鏡写輪眼に似た写輪眼を持つ男が命令すると、九尾は黒と白のチャクラを混ぜ、視点の男に解き放った


コンマ
下1
50以上でチョウズメは耐える

843: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 14:46:30.57 ID:9EUTNMvqo
月読を喰らってイタチに何度も殺されかけた時よりもチョウズメは精神的な負荷を感じる

今すぐこの場所から逃げたい

だが、この力は尾獣にすら届く力だ

現に視点の男は九尾と戦っている

まだ潰されるわけにはいかない



??「木遁・木人の術!」

視点の男は木遁で巨大な巨人を作り、尾獣玉と呼ばれる玉を巨人の腕で受け止めた

そしてその玉を逆に九尾に向けて、無理やり押し付けた

その瞬間、辺りを巻き込んだ大爆発が起きた


コンマ
下1
60以上でチョウズメは耐えた

849: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 14:55:18.67 ID:9EUTNMvqo
チョウズメはもっと力が欲しい

今のままではフウを狙う暁には勝てない

師匠を殺した大蛇丸には勝てない

ナルトの出した蛙には勝てない

我愛羅のなった一尾のあの姿には勝てない

もっと力を

友を仲間を里を守る力を



視点の男は爆発の直前にある術を発動していた

??「木遁・榜排(ほうび)の術!」

人形のドームを出現させて、その中に対比して尾獣の攻撃を完全に防ぎきった

???「獣の難を喰らう……木遁・榜排の術か」

??「ぬ! 尾獣に須佐能乎を鎧として着せるとは……マダラめ、よく考える!」

チョウズメ(え? あの人マダラなの!? 待って、木遁でマダラと戦う人って一人しかいないじゃん! この人もしかして千手柱間?)

柱間が木遁のドームから出ると、須佐能乎という鎧を纏った九尾が須佐能乎のような見た目の剣を振り下ろしてきた

851: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:01:55.36 ID:9EUTNMvqo
チョウズメが戸惑っている間も戦いは続く


迫り来る剣に対して柱間はまた別の術を発動した

柱間「もう主の太刀筋は見えておる! 木遁・皆布袋の術!」

マダラ「……!」


柱間が発動した術は地面から木遁で出来た巨大な手を出現させて、白刃取りして難を逃れる

九尾の周りにも巨大な木遁の手が出現し、九尾を拘束しようとする

それを嫌ったマダラは真横に剣を振るい、剣圧で柱間やマダラの後方にある山、それに巨大な木遁の手も真横に切り裂かれた


コンマ
下1
80以上でチョウズメは耐える(書き忘れてたけどゾロ目権の使用は不可)

857: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:08:09.37 ID:9EUTNMvqo
ちなみに
80以上で口寄せ五重羅生門
90以上で仙法、自然エネルギーの存在を知る
ゾロ目以上で真数千手でした

858: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:13:19.45 ID:9EUTNMvqo
チョウズメの体から力が抜ける

チョウズメ(待って! お願いだから、もう少し、もう少しで何かがわかる気がするんだよ!)

だがチョウズメの精神は限界だった

今行っている奇跡は本来行ってはいけないモノ

本来チョウズメが全てを理解したあとでも使うことが出来ない論外のすべ

このすべを知っているある存在がチョウズメの存在を排除しようと妨害してきたのが、先程からチョウズメを苦しみ続けさせている理由

完全なイレギュラー

その存在はこんな異物が存在していることを初めて知った

だがチョウズメ自体を消し去ることは決して出来ない

チョウズメ「待っ…………」

チョウズメは圧力に負けた

860: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:17:13.47 ID:9EUTNMvqo
羅生門と仙法に関しては習得フラグってことですね

863: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:32:59.60 ID:9EUTNMvqo
ヤマトとチョウズメが触れた時まで戻る

ヤマトはただ単にこれからお世話をするのなら、握手くらいしておこうかなくらいの気持ちで手を出した

そしてヤマトとチョウズメが手を握った瞬間、チョウズメは意識を失い

ヤマト「な、なんだこれ。制御が出来ない!」

猿魔「何をやっておる! チョウズメを木の中に入れて何をするつもりだ!」

ヤマト「僕だってやりたくてやってないんですよ! 木遁の術!……制御出来ない!?」

チョウズメはヤマトの制御を離れて勝手に生まれ、育っていく大樹に飲み込まれていってしまった

865: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:43:44.75 ID:9EUTNMvqo
猿魔「ヤマト!どうにかせんか! 儂が出来るのは木をぶっ叩くぐらいだか、それでは駄目なのはわかっておる!」

ヤマト「……なんで全く制御がきかないんだよ! これは本当に木なのか?」

猿魔「どういうことじゃ!」

猿魔は先日ヒルゼンを失くした

そのヒルゼンより託された弟子を猿魔は守り抜こうと決めていた

それなのにいきなり木遁で封印のようなことをされ、ヤマトに対して完全に敵対しつつある

ヤマト「不味い。何が起きるかわからないけど、不味いぞ……まずは木遁・四柱長家の術!」

ヤマトはチョウズメを飲み込んだ木を覆い隠せるだけの家を木遁で作り、完全に覆った

そして内部と外部の隔たりを完全に密閉した

ヤマト「もし何かあっても外に内部で起きた情報は漏れません。白眼などでは覗かれてしまいますが、暗部に白眼はいないはずですし、いたとしてもこんなところを見ることは無い」

猿魔「……お主のやれることは?」

ヤマト「この木は木遁、僕の木遁ではどうにもなりません。僕、僕達のやれることはありません」

866: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:53:15.87 ID:9EUTNMvqo
ヤマトと猿魔はそこから数分が経過した

たった数分だったが、ヒルゼンと戦場を共にした猿魔の本気の威嚇を受けてヤマトは疲労困憊

ピキッ

猿魔「なんじゃ?」

ピキピキッ

ヤマト「木が割れている? チョウズメくんが落ちてくるかもしれませんから」

猿魔「んなことわかっとるわい!」

そこから数十秒ほどで、大樹にはヒビが全体に広がった

そして

大きな音とともに大樹が砕け、その破片は一箇所に集まって……消えた

猿魔「チョウズメ!」

上空から落下してくるチョウズメを猿魔は優しくキャッチした

ヤマト「木の欠片をほぼ全て、チョウズメくんが吸収した?」

猿魔「……おい、チョウズメ! 起きんかチョウズメ!!」

ヤマト「起きないのですか!?」

猿魔「起きん! 鼓動はしておるが、微動だにせんぞ!」

その日、チョウズメは目を覚ますことは無かった

867: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:55:47.13 ID:9EUTNMvqo
あの戦いの柱間の術を3つ以上見たので木遁で出来た木を吸収しました

868: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 15:59:54.04 ID:9EUTNMvqo
1日経っても2日たってもチョウズメは目を覚ましませんでした

チョウズメが昏睡してから次の日、チョウズメの知り合いがこぞって見舞いに来たが目を覚ましませんでした

猿魔「…………」

その間猿魔はずっと帰らずに、チョウズメの側を離れず、警護していました

それと共に猿魔はヤマトに今後一切チョウズメには近づかないように威嚇をした

チョウズメ「……ぐっ!」

猿魔「……」

チョウズメは定期的になにかにうなされるように苦しみ出して、一定時間苦しむと、また安らかに眠る

そんな事を何日も繰り返した

871: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 16:05:10.65 ID:9EUTNMvqo
チョウズメはこれが自分の妄想であることが分かる

人間の妄想は月読よりも万能なのだなとチョウズメは関心とともに泣きそうだった

終わらないのだ

終わってくれないのだ

この妄想が



この妄想は怒り狂った九尾を目撃してから始まる

そう、チョウズメがみた柱間とマダラの戦い

あの時とは違い、自らが柱間の体を動かし、マダラと戦う

そんな妄想

873: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 16:08:03.83 ID:9EUTNMvqo
初めは何もわからず尾獣玉を喰らって死んだ

次は恐怖から逃げようとして、尾獣玉を喰らって死んだ

次は……

ある時、自分が木遁を使えることに気がついた

柱間「木遁・木龍の術!」

術は上手くいった

だが構成もチャクラ量も全てがおざなりであり、木遁は九尾を抑えることなく死んだ

死んだ死んだ死んだ


チョウズメは泣くことすらなくなり、ひたすら頭の中の柱間をトレースするようになった

タイミング、印の結ぶ速さ、動き方、チャクラの流す量

全てを完璧に出来るようになったのはどれくらい経った時だろうか?

875: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 16:13:15.35 ID:9EUTNMvqo
だがそこで躓いた

柱間「木遁・皆布袋の術!」

ここまではいい

剣を木遁の手によって白刃取りさせる

九尾を抑えようと九尾の周りに展開する

だが横薙ぎの剣までは受け止められず斬られる

そう、ここまではいいのだ


ここで柱間(チョウズメ)はこう思う

柱間(このままでは陸が無茶苦茶になる。海辺に移動した方がいい)

海辺に移動しながら、マダラと九尾の攻撃をいなさないといけないのだ

それに失敗すると体が爆ぜる

続きのわからない頂上対決をチョウズメ自ら戦わないといけなくなった

886: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 16:27:20.91 ID:9EUTNMvqo
猿魔「……」

チョウズメが昏睡してから何日も経った

そんなある日、病院内が騒がしくなる

だが猿魔には関係ない

この未熟なヒルゼンの弟子を外敵接触によって傷つけさせるわけにはいかない

暗部の監視すら威嚇して蹴散らし、ただ一人で守り続ける



猿魔はチョウズメに聞いた

好きな雌が複数いて選べないと

猿魔から見て、三人ほどそれっぱい人間がいた

もう一人は滝にいるのでこれで確定だろう

猿である自分からしたら、なぜ選ぶのか分からないのでその時は答えなかった


そんなことを猿魔は警戒を怠らずに考えていると、誰かが入ってきた

綱手「お? お前は」

猿魔「まさか綱手の娘か。大きくなったじゃねえか」

綱手「なんで秋道チョウズメの病室にジジイの猿がいるんだ?」

猿魔「こやつはチョウズメだ。秋道は捨てておる。こやつと儂は契約したからだ……こやつをお主の腕で治してやってくれないか」

猿魔は絶対に下げることの無いその頭を下げた

もうヒルゼンの時のように失いたくはないのだ

綱手「そのために私が来た」



綱手が治療すること数十分

綱手「……数時間ほどで目覚めるだろう」

猿魔「……助かった。それとチョウズメが起きたら時間をくれ。有益な情報を教えよう」

887: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 16:30:33.58 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは柱間として戦うのは諦めた

柱間の技術も使い、チョウズメとして戦うと決めた

だがチョウズメの氷遁も何もかも効かなかった


足掻いて足掻いて足掻いているうちに


チョウズメ「……あれ?」

目が覚めた

893: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:09:43.66 ID:9EUTNMvqo
大蛇丸が知ってるのは四行までですからね
金剛如意は予測できてもそれ以外は予測できるわけ




チョウズメ「……あれ?」

猿魔「起きたか!」

チョウズメ「ここは何処ですか?」

猿魔「木の葉の病院だ。綱手の娘が昏睡していたチョウズメをなんとか起こしたんだ」

チョウズメ「昏睡?……なんかとても長い時間戦っていた気がします」

猿魔「……そうか。だがもう大丈夫だ。俺は戻る。ひと段落したら俺を呼べ。やることがある」

チョウズメ「はい」

猿魔はそう言うと逆口寄せで帰っていった

チョウズメのベッドの横の机には花や果物がいつくも置いてあった

チョウズメ「……」



コンマ
下1
50以上でサスケ(インドラ)を誤認

895: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:18:56.24 ID:9EUTNMvqo
長い、とても長い間チョウズメはマダラ(インドラ)が里を抜け、里を襲撃し、柱間が迎撃する場面を空想し続けた

マダラ(インドラ)をなんどもなんども柱間が迎撃した

イタチ「十分すぎるほど耐えたよ。月読の前に教えた真実は、俺が死ぬか【サスケが木の葉を抜けようとした時に思い出せるようにしておく。】すまないが頑張ってくれ」

イタチの言葉が頭の中で強く響く

サスケ(インドラ)がなんどもなんども柱間(チョウズメ)が迎撃した

チョウズメは自分が柱間(????)ではないことは分かっている

だが柱間としてインドラと何度も戦いすぎてしまった


チョウズメの頭はサスケ(インドラ)が里を抜けたと誤認した

897: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:27:37.35 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「ああああああああ!!」

イタチが封印していた記憶が開放された

イタチだって月読で教えて、記憶を条件付きで封印するというのは初めての試みだった

もし上忍のはたけカカシが月読で72時間刺し続けられたら、綱手という優秀か医療忍者が外部から起こさないと起きないくらいにはダメージを負う

まだアカデミーの頃に急激に忍びとして強くするため、イタチはありとあらゆる手段を使って月読でチョウズメを強化した

その反動が一気に来たが


チョウズメ「…………マダラと戦い続けるよりは辛くない」

チョウズメの精神は柱間になったことで、キチガイの領域になっていた


チョウズメは叫んでしまったのは、小指をベッドの角にぶつけたからという事にした

たんさん看護師に謝ることになったが、昏睡していていきなりの変な痛みに体が悲鳴をあげたのだろうと納得してくれた

902: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:36:45.42 ID:9EUTNMvqo
ヒナタ「チョウズメくん!」

ハナビ「修行中に意識を失ったと聞きましたけど、もう大丈夫なんですか?」

シノ「とても心配したぞ」

ナルト「チョウズメも起きてよかったってばよ! んじゃ、サスケのところに行ってくる!」

いの「これはシカマルとチョウジの分ね。あたしはそこの花」

紅「ほら、一気に押しかけちゃ目覚めたばかりのチョウズメくんも疲れちゃうわよ」

チョウズメ「みんなありがとう。いのはシカマルとチョウジにもお礼を言っておいて」

チョウズメは来てくれた人皆の手を取ってその温かみを感じた

担当上忍である紅もなぜチョウズメが昏睡したかを聞けていない

まだ体調が本当に良好かわからないので一声だけかけさせて、みな部屋を出ていった


チョウズメ「みんなを守るためには暁にいるマダラと戦わないといけない……あれと戦うの? 物凄く嫌だよぅ」

精神はマダラやイタチによって叩き上げられ異常なモノとはなったが、仮想敵が強さを体験したマダラだと思うと気持ちが沈む

なお今暁にいるマダラはマダラだが、マダラ(オビト)なのだが、イタチの情報だけではそんなことわからない模様

904: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:40:08.45 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「……ん?」

チョウズメはハナビの持ってきた恋愛小説を読んでいた

ハナビがこういうので恋愛を体験すれば分かるようになるのでは? ということで持ってきてくれたので読んでいる

読んでいたのだが、なにか違和感を感じる


コンマ下1
50以上で気がつく

906: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:48:08.35 ID:9EUTNMvqo
サスケ「ナルトおおおおおお!!」

ナルト「サスケぇぇえええ!!」



チョウズメ「……やっぱり誰かが戦ってる!」

チョウズメはこの病院で誰かが戦っているのを感じ取り、窓からその場所へと駆けていく



カカシ「…………ナルトを殺す気だったのか?」

サクラ「!!」

チョウズメ「サスケ! ナルト! え? お前らなんで戦ってるの? しかもサスケはナルトを殺そうとした?」

サスケ「チョウズメ……なんでお前がここにいる!」

チョウズメは屋上につくと、貯水槽の前にいるナルトとサスケ、そして屋上で泣きそうなサクラ、サスケの方の貯水槽の上にカカシがいた

そしてカカシの言葉を聞いた


チョウズメ「僕はこの前まで昏睡してたんだよ。なんでサスケはナルトを殺そうとしたの?」

サスケ「……こいつはお前と同じく、殺す価値があると思ったからだ」

チョウズメ「……あのね? 他人を巻き込んじゃ駄目だよ? 僕はイタチさんだけが悪くないと思ってる。それをサスケは否定したいから僕を殺そうとするのはわかるけど」

サスケ「お前はまだそんなことを言っているのか!!」

カカシ「あーあ」

サスケの古くからの友人と聞いているチョウズメならサスケを収めてくれると思ったが、豪火球の術にガマの油を注いでしまった

908: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 22:56:14.74 ID:9EUTNMvqo
チョウズメはもう思い出したのだ

あの日、チョウズメを強くするために会ったイタチ

そのイタチのうちはに巻き込んだ謝罪にサスケへの愛

そしてあれはやらなければならなかったことだったことをイタチは顔で示していた

なぜならイタチが泣いていた


チョウズメ「サスケ。僕はイタチさんに頼まれたんだよ。サスケが力だけを求めて闇に落ちそうになったら助けてあげてって」

サスケ「てめえの妄言は聞き飽きた!」

チョウズメ「妄言じゃないよ」

サスケ「今ここで殺してやろうか!」

チョウズメ「……サスケにはできないでしょ。負け星サスケ」

サスケ「……」

チョウズメ「……」

サスケ「……ふん」

サスケは貯水槽から飛び降りていった


ナルト「なんでチョウズメが間に入ってくるんだってばよ! サスケとの問題は俺の問題だ!」

ナルトは苛立っていた

やっとサスケが自分と戦いたいと言って戦った

その雰囲気を全てチョウズメが持って行ってしまったのだ

チョウズメ「僕の問題でもある。アカデミーの頃から続く、サスケとの約束だから」

ナルト「なんだよその約束って!」

チョウズメ「サスケが僕を殺す約束だよ。僕はそれをさせないために、サスケよりも強くなる。ただそれだけ。ごめん、疲れちゃった」

ナルト「……なんでだよ! チョウズメとサスケは子供の頃からの友達なんだろ! なんでそんな約束を!」

チョウズメ「だからこそなんだよ」

チョウズメは久しぶりに動かした体が思うよう動かず、ゆっくりと自分の病室に戻っていった

910: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:01:48.10 ID:9EUTNMvqo
チョウズメ「初代様だった時と体の感覚が違いすぎる」

チョウズメは先程少し動いたが、あの柱間とマダラの戦いでの柱間の動きと現実の自分とではあまりにも誤差がありすぎた

チョウズメ「もっとチャクラコントロールを駆使して、全身で怪力を受け止めて、更に意識しなくても瞬身の術を当たり前みたいに使えるようにならないと」

チョウズメはその日はずっとコントロールの修行をベッドの上でしていた

914: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:17:54.46 ID:9EUTNMvqo
綱手はある事件が発生したため、それを解決する戦力を見繕ったが、既存の戦力は動かせないことが判明した

綱手「そういえばシカクの息子が中忍になっていたな……至急奈良シカマルを呼んでこい!」


そうして呼ばれたシカマルはサスケのこと、大蛇丸に攫われたこと、大蛇丸の部下が随伴している可能性を話した

そして今から30分以内に優秀だと思う下忍を連れてくるよう言われた

シカマル「ちょっと待ってください。既存の戦力は動かせないんですよね?」

綱手「ああ、そうだ」

シカマル「いま病院で寝ているやつとかって連れて行っちゃ駄目ですか? そいつはこの前中忍になったばかりで、その既存には含まれてないと思うんですが」

916: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:21:25.73 ID:9EUTNMvqo
バランスブレイカーその2の存在をシカマルが思い出せるか(チョウズメが班メンバーのため補正高)
下1
30以上

919: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:29:03.61 ID:9EUTNMvqo
1はチョウズメ


チョウズメ「朝からごめんね」

シノ「いやいい。なぜなら朝なのは俺が今から父親と特別任務に行くからだ」

朝チョウズメの病室にはシノが来ていた

今日から何日か油女で特殊任務に行くため、その前にもう一度声をかけておこうと思ったためだ

だがシノとチョウズメの空間に別の人間が入ってきた

シカマル「まだ入院してたな。チョウズメ、サスケが里を抜けた! 今すぐ奪還に行くんだが……ってシノも居たか」

シノ「……話は聞かせてもらった。父さんに特殊任務は俺は同席しないように行ってくる。なぜなら俺もサスケの同期であり、仲間だからだ」

チョウズメ「僕も準備してくるね。集合は門?」

シカマル「ああ、出来るだけ早く頼む」

チョウズメ/シノ「わかった!」

920: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:30:29.27 ID:9EUTNMvqo
サスケ奪還任務に特殊任務とやらでハブられたシノが合流しました

923: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:34:56.90 ID:9EUTNMvqo
チョウズメは家に帰り、準備支度をしたあと、帰っている途中から白眼で見始めたハナビに挨拶をした

紙に書いて、見られている方に見せるだけだ

「これから任務で外に出ます。行ってきます」

すると、少しすると白眼で見られている、ハナビに見られている感覚がなくなった

チョウズメ「行ってきます!」



シカマル「タイムリミットだ。とりあえず6人は集まったな」

ナルト「よっしゃ!行くってばよ!」

シカマルはチョウジ、ネジ、ナルト、いの、チョウズメの六人をなんとか揃えられた

930: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:47:15.89 ID:9EUTNMvqo
犬は犠牲になったのだ 犠牲の犠牲にな



シカマル「で、どうする? 中忍は俺とチョウズメ、どちらがリーダをやる?」

チョウズメ「僕よりもシカマルの方が頭がいいからお願いしてもいい? それに僕ちょっとだけまだ体調が優れないから。戦えないわけじゃないよ?」

まだ柱間の時の感覚があるため、動きが微妙に遅くなる可能性がある


シカマル「わかった……隊列は一列縦隊でいく。先頭はチョウズメ、お前だ。一列縦隊の弱点である前方からの攻撃をお前が受け止めて処理する。前方への索敵が不足するだろうが、次の人で補う」

シカマルは少し考えてから、隊列のことを話し始めた

シカマル「2番目はシノ。チョウズメの目だけではわからない何かを寄壊蟲とシノの目で補って索敵してくれ。2人は同じ班だから、そこら辺の連携もうまく行くはずだ」

シカマル「3番目は俺が行く。後方へはハンドシグナル。前方の二人には指示を出すが、もし俺たちが分断されてしまった場合はチョウズメがリーダーとしての動きをしてくれ」

シカマル「4番目はナルトだ。瞬発力があり、前方にも後方にもいつでもいける真ん中に置いた。影分身には期待している」

シカマル「5番目はチョウジ。もし万が一前方と後方でわけられた場合の火力役だ。全員で戦える場合はチョウジは追い討ちも頼む」

シカマル「最後はネジ。白眼による1番難しい後方の確認を頼む」

931: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:52:44.70 ID:9EUTNMvqo
そのあとシカマルの中忍リーダーとしての言葉があり、現在の忍具の確認、そして行こうとした時

サクラ「……」

ナルト「サクラちゃん!?」

サクラはサスケの説得に失敗した時点で役目が終えてるとシカマルは語った

サクラ「ナルト……私の……一生の……お願い……サスケくんを……サスケくんを連れ戻して……」

その言葉に対していくつかやり取りがあり

ナルト「サスケは俺がぜってー連れて帰る。一生の約束だってばよ!」

こうしてサスケ奪還作戦は始まった

932: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/23(金) 23:57:28.39 ID:9EUTNMvqo
ライドウ「……」

ゲンマ「……あいつらの術……既に人間業じゃない。一人で追えば死ぬだけだぞ」



音の四人衆は木の葉の上忍と戦い、その忍びを撃退して、家路へ急ぐ

シカマル「その戦闘のあった場所に行けば何かわかるかもしれない。だがそんなことしていたら、サスケが火の国を出ちまう。このまま追うぞ」

ナルトやチョウズメが影分身を何体も出せることを知っているが、その分のチャクラのロスで死に繋がるかもしれない

情報と天秤にかけて、シカマルはそのまま行くことにした

936: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 00:07:13.65 ID:4AihWwFJo
シノ「またワイヤーがある……更にその下にも細いワイヤーがあるから気をつけろ」

トラップが多くなってきたので、シノの寄壊蟲が大活躍していた

更にシノの蟲は蟲なのだ

寄壊蟲にとっての天敵は蟲を食べる虫や蟲を食べる植物などであり、特にそれらには注意して索敵する

シノ「少し待て。なんだこれは?」

シカマル「どうした?」

シノ「蜘蛛の巣があるのだが、これはただの虫の蜘蛛の巣ではない。ネジ、あそこにある蜘蛛の巣を白眼で見てくれ。なぜならとても怪しいからだ」

ネジ「わかった。白眼」

チョウズメ「……」

チョウズメはヒナタをボコったネジにあまりいい感情を未だに抱いていない

ネジ「蜘蛛の巣の糸の中をチャクラが移動している? これはもしや、敵に蜘蛛の巣、蜘蛛の糸を操れる敵がいるのかもしれない。更にチャクラを流すことによって、強度も大幅に上がっているのではないか?」

シノ「あの蜘蛛の巣は草むらを揺すれば、振動が行ってしまうような配置の仕方だ。まるで自分たちを守る最後の砦のように」

ネジ「それなら……捕まえた!」

ネジは四人衆を発見した

938: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 00:16:33.41 ID:4AihWwFJo
ネジ「サスケの姿がないが、その代わりに大きな桶があるな。中が見えづらいが多分あの中にいるだろう」

シカマル「その四人からサスケが入っているであろう桶を奪い取って、逃げ出す……ってのは無理そうだよな」

チョウズメ「挟み撃ちで奇襲? それとも確実に一人を倒すために一斉攻撃?」

シカマル「そうだな……その四人は怪我をしているか?」

ネジ「いや、汚れているが特にそんなことは無い」

シカマル「あいつらはさっき戦闘をしたはずだ。ネジが確認したところ、上忍が二人倒れていたそうだ。上忍を二人倒してほぼ無傷なら、相当つええんだろうな。一人を奇襲しよう。確実に数を減らす」


誰が弱そう?(奇襲の対象)
安価下1
1 でぶ
2 蜘蛛
3 双子
4 多由也

940: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 00:22:51.17 ID:4AihWwFJo
シカマル「……本来なら確実に倒せる弱い奴か、逆につええやつを倒すのがセオリーだが、この蜘蛛の巣はものすごい邪魔だ。これを張られながら逃げられると、俺たちがだいぶロスする」

ナルト「ならその蜘蛛の巣を出しているやつを倒すんだな!」

ネジ「そいつは腕が四本ある奴だ。この方角のここから○○メートルの所にいる」

シカマル「……ナルトがさっき言ってた必殺技ってのはどんな技なんだ?」

ナルト「おお! それはな螺旋丸って言って」

シカマルは現状使える戦力で、確実に奇襲出来る策を講じようと必死に考えた

941: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 00:42:45.04 ID:4AihWwFJo
えっぐ


ネジ「皆が配置についた。シノ合図を頼む」

シノ「わかった」

ネジは白眼が皆が所定の場所についたのがわかったので、シノは皆に付けている蟲に開始の合図の意味を持つ空中軌道をさせた

チョウズメ(土遁・土流壁!)

まずはチョウズメは鬼童丸(皆は名前を知らない)の見えるギリギリのところまで来た

ほかの三人と分断するべく土流壁を展開した

チョウズメ(あれ? そういえばチャクラコントロールが異常にスムーズだな)

術を使ってチョウズメは理解した

あの柱間として戦った感覚は身体機能自体は違和感を覚えるくらいの差があったが、チャクラコントロールは体が違えど感覚は同じ

とてもスムーズに術行使が出来た

鬼童丸「お前らな! サスケ様だけは絶対に守れ!」

三人「おう!」

シカマル「影真似の術……成功」

チョウズメの土流壁は分断だけでなく、シカマルがいる方向へも伸びている

シカマルだけの影ではあまり範囲がないが、壁の影を使えば影真似の術も延長できる

鬼童丸「なに! 動けねえ!」

多由也「なんだこの蟲は!」

次郎坊「この壁を壊す。桶をお願い」

左右「っち、どうせ壁なんか張ったって鬼童丸はやれねえのによ」

鬼童丸の声は寄壊蟲の羽ばたきの音で聞こえないようだ

寄壊蟲を消耗しないために、あえて数を減らして微妙な邪魔だけに止めた


ナルト「螺旋丸!!」

鬼童丸「くそがあああああ!」

チョウジ「肉弾戦車!」

ナルトが先行して、影真似の術で動けない鬼童丸に螺旋丸をぶち当てた

当たる瞬間にシカマルは影真似の術の解除して吹き飛ばされるのを回避

そしてチョウズメの作った壁にぶち当たった鬼童丸に更にチョウジが肉弾戦車で追い討ちをかけた

944: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 00:57:39.23 ID:4AihWwFJo
次郎坊「突肩(とつけん)」

チョウジ「ぐあ!」

次郎坊が壁を攻撃した時、反対側の壁が崩れてきて、肉弾戦車で突撃してきたチョウジを吹き飛ばした

左右「おい、なんで次郎坊が伸びてんだよ!」

多由也「……おいどうすんだ!」

次郎坊「先に行け。俺がこいつらを全て片付ける」

左右「行けんだな?」

次郎坊「不意打ちでなんとか鬼童丸を倒した程度の相手なら食事として食べてやる」

多由也「全部殺してこいよ!」

次郎坊は三人で六人と戦っていれば、桶を取られてしまうかもしれないと思い至る

そして大蛇丸の時間は刻一刻と迫っているのだ

次郎坊は鬼童丸を不意打ちで倒した卑怯者たちを睨みつけて二人の行き先を塞ぐ

945: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:01:03.94 ID:4AihWwFJo
チョウズメ「相手は見た感じパワータイプに見えるよね?」

シカマル「ああ。時間を稼がれたらまずい」

チョウジ「……チョウズメ。僕達ならやれると思う!」

チョウズメ「……!そうだね。パワーが相手なら秋道のパワーでぶっ飛ばそう」

まさかチョウジから共闘の申し出がくるとは思わなかったチョウズメは、サスケを先に追いたいが、チョウジの誘いになることにした

チョウジ「みんなは先に行って。すぐに僕達は追いつくから」

次郎坊「行かせるわけないだろ! 土遁・土陵団子」

チョウジ「肉弾戦車!」

次郎坊が巨大な岩を持ち上げてこちらに投げてきたが、チョウジが肉弾戦車で破壊する

チョウズメはチョウジならそうするとおもっていたので、チョウジの背後に付き、岩が壊れたのを確認して

チョウズメ「部分倍加の術!」

次郎坊「ぐおおおおおお!!」

チョウズメの怪力を使った巨大な腕を次郎坊は受け止めて、後ろにどんどん押されながらも受け止め続ける

チョウジ「みんな!」

シカマル「行くぞ!」

チョウジとチョウズメを残して、木の葉組も先を急いだ

947: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:11:21.69 ID:4AihWwFJo
チョウズメはいきなり敵のパワーが上がったので、1度倍加を解除して下がる

チョウズメは氷遁や木遁を使ってさっさと倒したい

だがイタチが示唆していた

サスケが大蛇丸の施した呪印に溺れる可能性を

サスケは自らついて行ったのではないか?

そんな考えが頭を掠め、出来るだけチャクラを温存していくことに決めた

駄目ならチャクラを使って速攻で終わらせる

チョウズメは頭の中でマダラと比べているせいで色々と考えがおかしくなっている




次郎坊「……」

次郎坊は先程のやり取りと服装で大体どれくらいの戦力が把握した

まず中忍の二人

今残っている部分的に腕を大きくしたやつ
それにリーダー格っぽいやつ

こいつらは力がある程度あると判断した

次に白眼を使っていた男

この男も日向の白眼を使っていたためある程度戦えると判断した

サングラスを付けていた男

あの男は微妙だが排除するほどでもない蟲による妨害で鬼童丸との意思疎通を壊してきた

あとはあのつんつん頭と目の前のデブ

つんつんは分からないが、目の前のデブは中忍の部分的に倍加した男と同じ術だろう

次郎坊は聞いたことがある

体を巨大化させて戦う奴らが木の葉にいると

同じ術を使うならきっと近親関係でありはずなので、二人を煽って、連携を崩し、各個撃破することを次郎坊は思いついた

948: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:21:41.53 ID:4AihWwFJo
次郎坊「……そこのデブ。お前は、」

チョウズメ「そういうの時間が無いから言うのいいです。チョウジを煽ったら殺しますよ? それにチョウジはデブじゃない」

チョウジ「僕はぽっちゃり系だ! 肉弾針戦車」

チョウズメは次郎坊が顔にあざを広げているのが見えた

あれがパワーアップの正体だろう


チョウジは真正面からクナイを繋げた紐を体に括りつけて、肉弾戦車で次郎坊に向かう

チョウズメはある事をしてからチョウジよりも早く移動し、次郎坊の背後を取る

チョウズメ「部分」

次郎坊「崩掌!」

チョウズメが大きな振りかぶりをしている間に、次郎坊はチョウズメに向けて鋭い突きを放つ

その攻撃をチョウズメは大きく距離を取って回避する

次郎坊「土遁・土陸返し!」

チョウズメが大きく回避したのを確認してから、次郎坊はチョウジの肉弾針戦車を防御するために、地面を捲り上げて壁を作った

だが、その壁はチョウジの肉弾針戦車にいとも容易く壊された

次郎坊「ぐっ!」

肉弾針戦車のクナイが次郎坊に刺さるが、そんなの関係ないとばかりに掴んでチョウジを止めた

949: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:29:13.19 ID:4AihWwFJo
チョウジ「へへ」

次郎坊「なっ!」

チョウジは次郎坊に掴まれて勢いが落ちると、すぐに肉弾針戦車を解除した

そしてその後ろにはチョウズメがいた

先程次郎坊の裏を取ったのは影分身のチョウズメであり、本体はチョウジの肉弾針戦車の後ろにいた

チョウズメ/影分身「部分倍加の術!」

大きく距離を取った影分身は瞬身で速度をあげて次郎坊に突っ込む

本体のチョウズメはチョウジで見えないのをいいことに、踏ん張って一気にスピードを上げた

そして横にうまく避けたチョウジに当たらないように、前後から部分倍加の術の拳で次郎坊を挟み撃ちにした

チョウジ「超倍加の術!」

チョウズメの攻撃でダメージを喰らい、倒れかけている次郎坊にチョウジは止めの超重量による物理攻撃でダメ押しした

950: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:35:55.20 ID:4AihWwFJo
サスケとの戦いどうしましょう
ナルトに行かせるかチョウズメに行かせるか

どちらでも書けるのでこちらがいいと言うのがありましたら書いていただけるとありがたいです

反応を見て戦わせるほうを決めます
意見が分かれてたら多数決します

951: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:39:27.01 ID:4AihWwFJo
次郎坊は最後の超倍加の術により全身の骨がボキボキになり、意識も失ったようだ

チョウジ「上手くいったね!」

チョウズメ「……なんでチョウジは何も言ってないのに僕と合わせられたの?」

チョウズメは不思議でならなかった

先程の連携、特に最後のチョウジの肉弾針戦車の解除は全く話し合ってないのだ

それなのに何故かチョウジはそれを察して避け、更にダメ押しの超倍加の術まで行った

チョウズメは口に出してなかったが、やってほしい動きをチョウジが全てしていた

チョウジ「え? そんなの決まってるじゃないか」

チョウジはチョウズメの頑張りも悔しさも嬉しそうな顔も全部見てきたのだ

チョウジ「僕達一緒に生まれた兄弟じゃないか。わかって当たり前だろう?」

チョウズメ「……そうだね」

チョウジ「なんで泣いてるのさ」

チョウズメ「なんでもない! さあ、行こう!」

チョウジ「うん!」

チョウズメとチョウジはみんなを追うためにその場をあとにした……チョウズメの影分身を残して

955: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:46:28.93 ID:4AihWwFJo
チョウズメの影分身は本体がある程度離れたのを見てから次郎坊に近づく

次郎坊「……」

チョウズメ「お前は師匠を閉じ込める結界を張っていたそうですね。いわばお前は師匠を殺したも同然です。チョウジは優しいから殺さないで放置してますが、僕は違います。完璧に死ね」

影分身は本体が置いていったクナイで次郎坊の首を裂き、心臓を抉りだし、四肢を完全に壊し、顔を粉砕した

チョウズメ「……」

殺害が終わったチョウズメの影分身はその存在を解除した

957: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:52:47.13 ID:4AihWwFJo
不穏な動き
下1
80以下で……

959: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 01:56:51.06 ID:4AihWwFJo
ある存在との戦闘を回避しました

962: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 02:15:24.17 ID:4AihWwFJo
左近「チッ、次郎坊の野郎四匹も通してんじゃねえか」

多由也「……ならウチが足止めをする。ウチなら多数を相手に戦えるからな」

左近「ちゃんとやれよ! 大蛇丸様のために」

多由也「言われなくても分かってるわ!」


多由也は足を止めて、背後から来ている4つの気配を待ち構える

多由也「……は?」

シノ「四人かと思ったか? 正解は一人と蟲の塊が3つだ」

真っ直ぐ追っていたはずの四人はそこには居らず、シノが寄壊蟲の塊を三つ連れてその場に現れた

多由也「さっきまでは人間四人の気配があっただろ! どこにやった!」

シノ「隠密をして、既に貴様を抜いている。忍びが忍ぶのは当たり前のことだろう?」

多由也「てめえを殺してすぐにそいつらも殺す!」

964: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 02:23:54.47 ID:4AihWwFJo
チョウズメは仲間を傷つけたり貶したやつ絶対許さないマンですからね
仲間を傷つけた敵と和解とか絶対にしないでしょう(長門和解とかチョウズメは無理)




シノと多由也が出会う前、こんなやり取りがあった

シカマル「相手はあと二人でこちらは四人。順当に考えれば二人で一人だな」

シノ「……桶を持っていたのはあの男だ。一々受け取りなどをする手間をすることはないだろう。なぜならあいつらは俺たちから逃げているからだ」

ナルト「……うーん、それが分かったところで何になるってばよ?」

シノ「囮はもちろん俺が行く……ではなく、俺一人が相手をする」

ネジ「何故だ! 二人で当たればいいだろう。危険すぎる! 伏兵のことを気にしているのか? それならば周りには誰もいない」

シノ「あの女の武器は笛だった。そして……」

そのあとシノは自分の考えを話した

シカマル「本当なんだな? もしお前が一人で倒せるなら相当なアドバンテージになる」

シノ「もちろんだ」

シカマル「わかった。シノを信じる。今までの道筋はマークを残しておいたから、チョウズメやチョウジが来る。そうしたら連携してくれ」

シノ「もちろんだ」

そのあとナルトたちは速度を少しだけ落とし、その代わり隠密を用いてシノから離れた

966: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 02:44:04.77 ID:4AihWwFJo
多由也「気色悪い蟲なんか使いやがって」

多由也の使う武器は笛を使い音による幻術

だがこれは人間だからこそ掛かるものであり、蟲なんていう知能の低い生物には掛からない

なので多由也は先手必勝とばかりに笛を吹いた

幻術に掛け、その隙に口寄せをして、口寄せした奴らと連携して即殺す

ひゅー

多由也「……は?」

シノ「何故先程の戦いで、お前らの目の前をあえて蟲に飛ばせたと思っている? お前の服の中はどうなっている? 笛とは筒に空気が通らないとダメだ。その笛には何がいる?」

多由也「ま、まさか!?」

多由也は人目があるとか関係なく、服を破り捨てた

服の中には体に触れないギリギリ、多由也に重さで気が付かれないぎりぎりの量の蟲が引っ付いていた

多由也はそのあとすぐに笛を確認すると、笛の中には何匹もの寄壊蟲が入っていた

シノ「そして俺がどうして律儀に説明していると思う? それはもう勝負がついているからだ」

シノは感度の高い感知タイプでもない限りバレない量を地面や大回りなどをして多由也の周りに話している時に移動させていた

多由也「や、やめ」

気がつけば多由也の視界は真っ黒で染まっていた

シノ「大丈夫だ。人は蟲に群がられ、噛みつかれた程度では死なない。なぜなら俺が生きているからだ」

多由也「ああああああああああ!!」

多由也は蟲に囲まれて、地面に倒れた

970: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 03:03:17.18 ID:4AihWwFJo
あと上で言ったのは今のところはです




左近「ふっざけんなよ! なんで多由也は一人しか止められてねえんだ!」

左近は焦っている

大蛇丸には時間が無く、もっと急がないといけない

それなのに仲間たちはとても使えない

左近「……速攻で殺して走った方が早いか」

左近はサスケの入った桶を置いて、すぐそこまで迫っている奴らに向き直る

シカマル「一斉攻撃でぶんどるぞ!」

ここまで来たら三人の数の暴力で押すべきだ

シカマルはそう判断して、三人は散開して三方向から攻める

ネジが接触し、シカマルは影真似の術をしようとしたその時、左近の背後にある桶に誰かが着地した

君麻呂「……君たちは何をやっているんだい? せっかくの夢の器なのに、君たちは遅すぎた」

左近「おい、それはほんとかよ君麻呂!」

君麻呂「僕は非常に怒っている。もう体の力ではなく、精神で動いているからこそ、この怒りで君を殺してしまいそうだ。だけど、分かるよね?」

左近「ゴミの始末をする。器を頼んだ」

君麻呂「ああ、それでいい」

君麻呂はサスケの入った桶を持って、先に進んでいく

ネジ「ナルト!」

一番左近から離れているのはナルトだ

左近の近くにいるネジは無理だし、シカマルも位置が微妙

シカマル「速攻で倒していくから、ナルトは先に行ってくれ!」

ナルト「わかったってばよ!」

ナルトは少しだけ大回りして君麻呂を追う

左近「行かせるかよ!」

ネジ「お前の敵は俺たちだ!」

左近「チッ、先にぶっ殺す!」

971: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 03:18:14.45 ID:4AihWwFJo
ナルトは少し進むと草原に出た

君麻呂「屑が。あの兄弟は後で殺す……で、君はどうやって殺された?」

ナルト「うっせえ! サスケを返せぇ!」

君麻呂「彼は自らの意思できたはずなのに、君がなぜそんなことを言うのか理解に苦しむりそれに彼は大蛇丸様の肉体、器に選ばれた」

ナルト「うつわ?」

君麻呂「……まあいいだろう。大蛇丸様は体が朽ちる前に新しい体に入れば永遠に生きることの出来る素晴らしい御方」

ナルト「……それがサスケだってことか!! そんなことはさせねえ!!」

ナルトは怒りから九尾のチャクラが漏れだし始め

ナルト「影分身の術!!」

君麻呂を囲うように、百を余裕で超える数の影分身を作り出した

君麻呂「おもしろい」

ナルト「サスケは渡さねえ!」

981: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:17:38.82 ID:IwZbLtkAO
ダンゾウ「氷遁増やすための種馬にしたい」
なお木遁はどうなるか分からない



ネジ「……なんだこいつ?」

ネジは白眼で敵左近を見ているのだが、まるで二人の人間が重なり合っているように見える

左近「……そうか、白眼なら俺たちを見ることも出来るのか」

右近「なら隠しておく意味はねえな」

左近の体から見た目が全く同じな右近が肩の横から顔を出してきた

左近「俺たちは仲のいい兄弟だからな。体を共有しているんだよ」

ネジ(なぜ喋る? 黙ってればよかったものを)

左近も右近も二人を舐め腐っているため、ペラペラと情報を喋る

982: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:24:05.81 ID:4AihWwFJo
左近右近のどちらが短気タイプか覚えてないのでミスってたらすみません




ネジが会話を続けているあいだにシカマルは岩の陰に隠れた

シカマルの影真似の術は先程見られていない

チョウズメの土流壁があったのでほぼ確実に見られていないだろう


シカマルは岩越しにネジにハンドシグナルを送る

ネジ「お前ら同時に倒さないと倒せないなどということではあるまい」

左近「さあどうだろうな?」

右近「もう時間切れになっちまったし、ゆっくり殺すぞ」

左近「ああ、兄貴」

ネジは左近の体の至る所から右近の腕や足が出てくる特殊な体術に苦戦……

苦戦するように見せながら少しずつ所定の場所に下がる

相手の融合はどうやらチャクラと経絡系などが付随する細胞を分解して再構成しているのがネジには見える

故にどこからもう一人の攻撃が来るのかは、相手の体の不自然な経絡系の動きでわかる

983: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:27:02.80 ID:4AihWwFJo
ネジが誘導したその場所には既にある影が伸びていた

シカマル(影真似の術……成功)

左近も右近もどちらも性質は違うが殺すことに快楽を得る男達だ

だからこそネジが少しずつ攻撃をさばき切れないのを見て、ネジをいたぶることを優先してしまった

左近「う、動かねえ!」

右近「なんで俺まで!」

影真似の術は相手の影を縛る術だ

例え相手が体の中に潜めたとしても、その状態から動くことは出来ない


意志の力やパワーでゴリ押しなどは可能だが、それをされる前に

ネジ「八卦二連六十四掌!」

もし最初に二人は離れていたら、もしネジをいたぶろうとしなければ、もし……様々なもしもがあるが、相手がどちらも長時間短時間の違いはあれいたぶるのを好む性格だったのが仇になった

ネジ「八卦二掌、四掌、八掌、十六掌、三十二掌、六十四掌! 続けて八卦二掌、四掌、八掌、十六掌、三十二掌、六十四掌!」

ネジはヒナタとの戦いで、八卦六十四掌を繋げて連続で放つというのを行った

それから八卦百二十八掌も出来るようになったが、今の場面なら、同じ体にいる別の存在へも攻撃するのなら仕切り直しの方がいい

984: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:28:31.79 ID:4AihWwFJo
左近「ぐはあああ!」

右近「だが、ギリギリ……抜け出せない!?」

右近は左近にダメージを背負わせて、自分は軽傷で済んだ

そのあと体を入れ替えて左近を休ませようとしていた右近だったが、左近との接続点から全く体を移動させることが出来ない

ネジ「当たり前だろう。柔拳は敵のチャクラを阻害する。そういう特殊な力は大抵チャクラを元にして発動する。貴様ら二人の接触面の全ての経絡系を塞ぎ、チャクラを使えなくした」

右近「相性が悪すぎんだろ!」

ネジ「これで終わりだ。はぁ!」

右近と左近の顔面にネジの掌底打ちが決まり、二人で一人の男はその場で倒れた

986: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:35:07.52 ID:4AihWwFJo
鬼童丸も相性価値が難しい相手ですけど即倒されましたからね
君麻呂は単純なスペックと防御力が高すぎてやべえ

988: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:41:35.10 ID:4AihWwFJo
君麻呂「見よ、柳の舞!」

大量のナルトの影分身に囲まれた君麻呂はナルト影分身の群れに突撃し、どんどん撃破していく

影分身「骨!?」

君麻呂は骨を操り戦う血継限界を持つ者である

そしてその君麻呂自体の体術の実力も相当なものである

君麻呂は腕の骨を抜いて、剣にする

ナルトはその骨を砕いてやろうと本気で手裏剣を投げるが

君麻呂「ただの骨ではない。最高密度の骨は鋼の如く硬い……僕は5つの舞を持っていて、次は椿の舞を見せてやろう」

ナルト「潰してやる!」

989: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:49:08.07 ID:4AihWwFJo
フラフラと体の力を抜き、流れるような剣の舞

どんどん影分身が倒されていき

君麻呂「あと一人」

ナルトは君麻呂の攻撃を何度も避け、殴ろうとするが骨が出現して攻撃すらできないでいた

君麻呂「君の動きはわかった。もう終わりだよ」

君麻呂がナルトに突撃しようとしたその時、サスケの入っている桶から煙が吹き出し始めた

白髪の長い髪をしていたが、少しするといつものサスケに戻った

ナルト「サスケ、なあ! 俺の声聞こえてんだろうがァ!」

その言葉にサスケはチラリとナルトを見て、すぐに走り去っていった

ナルト「待てサスケ!」

君麻呂「無駄……死ね」

チョウジ「肉弾戦車!」

チョウズメ「部分倍加の術!」

君麻呂はその攻撃を既で避けた

君麻呂「誰だ?」

シノ「サスケを取り戻す者達だ」

ここでやっとチョウズメ、チョウジ、シノ、シカマル、ネジの五人が追いついた

990: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 15:58:57.45 ID:4AihWwFJo
少し時が遡る 場所は大蛇丸のアジト

大蛇丸「久しぶりね、君麻呂」

君麻呂「お、大蛇丸様! このような姿ですみません」

大蛇丸「いいのよ」

大蛇丸はヒルゼンを倒した時とは別の姿になっている

君麻呂「この気配、まさかあの四人衆は間に合わなかったのですか……殺してやる」

大蛇丸「およしなさい。あなたはただでさえ限界なのだから……でもそんなあなたに聞いてほしい話があるの」

大蛇丸は顔を封印紙で塞がれた君麻呂の頭を撫でる

君麻呂「なんなりと」

991: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 16:02:51.11 ID:4AihWwFJo
大蛇丸「今私の次の器、夢の器がこの場所に来ようとしているわ。でもね、確実に邪魔が入る」

君麻呂「あの四人は遅いのではなく、負けたという事ですか?」

大蛇丸「負ける可能性もあるわね。なぜなら、私のことを術が使えない体にした猿飛ヒルゼンの弟子がいるのだから」

君麻呂はその言葉を聞いた瞬間、心拍数が急上昇した

大蛇丸「彼らではきっとヒルゼンの弟子には勝てない。でもね、私は完全なる私怨でヒルゼンの弟子を私のものにするか、それとも殺してやるかしてやろうと思っているの」

君麻呂「……私にご命令ください」

大蛇丸「……別にあなたにやって欲しいわけじゃないのよ?」

君麻呂「私は大蛇丸様の駒にすらなれなかった未熟者です。ですが、だからこそ、大蛇丸様に報いたい。大蛇丸様に呪いをかけた者の弟子を私が奪ってまいります」

大蛇丸「……本当ならあなたの体を使ってあげたかったのだけどね。よろしく頼むわ君麻呂」

992: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 16:15:55.43 ID:4AihWwFJo
ナルト「みんな気をつけろってばよ! あいつは骨を使う!」

ナルトの言葉に誰かが反応しようとしたが、それよりも前に君麻呂が声をかけてきた

君麻呂「この中に三代目火影のヒルゼンの弟子がいると思う。誰?」

チョウズメ「僕だけど何か?」

君麻呂「そう、君なのか。大蛇丸様の偉大なる腕に呪いを掛けた醜き老人。その弟子は」

チョウズメ「……君は何を言っているんですか?」

チョウズメは君麻呂に一歩近づく

君麻呂「君のことは大蛇丸様が欲しがっている。もし駄目でも殺すことになっている。共に来てくれないか?1対1で君を討つ」

チョウズメ「望、」

チョウズメはその戦いを受けようとしたが、シカマルに首根っこを引っ張られた

シカマル「んなこと認めるわけねえだろ。こいつは全員で叩く」

君麻呂「もし希望を叶えてくれるなら、つんつんの君はうちはサスケを追っていい」

君麻呂はナルトを指さす

大蛇丸には一人なら通していいと言われている

うちはは親しい人を殺すと強くなる

それを大蛇丸は狙っているのだろう


シカマル「それこそ全員で倒してから追えばいい」

君麻呂「面倒だ、ポチッと」

君麻呂はカブトに持たされていたスイッチを押した

994: ◆.5dCvMNp2o 2018/03/24(土) 16:28:54.76 ID:4AihWwFJo
草原の端から咆哮が聞こえた

その場所から出てきたのはいくつもの獣になりし人

君麻呂が檻の解除スイッチを押したことにより解き放たれた

ここにいるメンバーは見る前に倒してしまったが、あれこそが呪印状態2……の意識に乗っ取られた狂人共だ

鬼童丸達は状態2でも意識を保てるからこそ、大蛇丸の側近として動けていた

もちろん呪印に耐えきれずに人格が崩壊するものも多くいる……大抵が何かしら壊れてしまう

その獣どもにはカブトにより暗示がかけられていた

カブト「木の葉の額当てをつけている人を殺せば、君たちは開放される」

心も壊され人格も失っているが、大蛇丸から逃げ出したいという本能的な反応は残っている


その獣たちは真っ直ぐとシカマルたちへと向かっていく

君麻呂「来なよ。愚かな老人の弟子」

チョウズメ「君は絶対に許さない」

チョウズメは君麻呂に釣られるがままに別の場所へと向かった

シカマル「チッ! 作戦変更、ナルトはサスケの行った方向は分かるんだな!?」

ナルト「おう!」

シカマル「なら追え! こいつらを片付けてから俺達もいく」

ナルト「わかったってばよ!」

シカマルたちが呪印2の人外共を惹きつけている間に、ナルトは影分身に紛れてサスケの元へと向かった


次回 NARUTOに異物が紛れ込みました Part.3 前編