1: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:30:23.92 ID:BxrGz93/O
若松「ロ、ローレライさんから俺に……?」
若松「ていうかローレライさん、俺の事知ってるんですか!!?」
瀬尾「うん」
若松「そ、その……伝言というのは……」
瀬尾「伝言は……」
瀬尾「今後、私の友達の結月ちゃんをいじめないでって」
若松「え……?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524835823
若松「ていうかローレライさん、俺の事知ってるんですか!!?」
瀬尾「うん」
若松「そ、その……伝言というのは……」
瀬尾「伝言は……」
瀬尾「今後、私の友達の結月ちゃんをいじめないでって」
若松「え……?」
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引用元: ・瀬尾「若ー、ローレライから伝言」若松「え!!?」
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2: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:31:10.42 ID:BxrGz93/O
若松「せ、瀬尾先輩とローレライさんって友達なんですか!?」
瀬尾「うん」
若松(あ、あり得ない……)
若松(いくら同じ部活と言えど……あらゆる分野で天と地程の差がある二人が友達なんて……)
瀬尾「兎に角、お前は私に口答えしたり逆らったりするとローレライが罰を与えるから」
若松「そ、そんな……滅茶苦茶ですよ!!」
瀬尾「あ、口答えした。 ローレラーイ」
若松「!! ど、どこですか!? どこにいるんですか!!?」
瀬尾「~♪」
バタッ
若松「zzz……」
瀬尾「うん」
若松(あ、あり得ない……)
若松(いくら同じ部活と言えど……あらゆる分野で天と地程の差がある二人が友達なんて……)
瀬尾「兎に角、お前は私に口答えしたり逆らったりするとローレライが罰を与えるから」
若松「そ、そんな……滅茶苦茶ですよ!!」
瀬尾「あ、口答えした。 ローレラーイ」
若松「!! ど、どこですか!? どこにいるんですか!!?」
瀬尾「~♪」
バタッ
若松「zzz……」
3: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:31:48.78 ID:BxrGz93/O
若松「……はっ!!」
瀬尾「目覚めた?」
若松「……そうだ、ローレライさんの歌を聞いて俺は……」
瀬尾「そ、なんかあったら今みたいにお前を眠らせるから」
若松「そんな……ローレライさんが瀬尾先輩の味方だなんて……」
4: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:32:18.10 ID:BxrGz93/O
若松「……あれ、待てよ……」
瀬尾「なんだよ」
若松「てことは……今近くにローレライさんがいるって事ですよね?」
瀬尾「うん、まぁね」
若松「ロ、ローレライさん!! 出てきてください!! 俺、一目でいいからあなたを見たいんです!!」
瀬尾「あいつ恥ずかしがり屋だからなー。 お前がちゃんと私の言うこと聞けば出てくるかもなー」
若松「……!! よし……頑張って瀬尾先輩の犬になるぞ!!」
瀬尾「私、犬だなんて一言も言ってないけど。 まぁ犬なんだけど」
若松「ちょっとは否定してくださいよ!!」
瀬尾「なんだよ」
若松「てことは……今近くにローレライさんがいるって事ですよね?」
瀬尾「うん、まぁね」
若松「ロ、ローレライさん!! 出てきてください!! 俺、一目でいいからあなたを見たいんです!!」
瀬尾「あいつ恥ずかしがり屋だからなー。 お前がちゃんと私の言うこと聞けば出てくるかもなー」
若松「……!! よし……頑張って瀬尾先輩の犬になるぞ!!」
瀬尾「私、犬だなんて一言も言ってないけど。 まぁ犬なんだけど」
若松「ちょっとは否定してくださいよ!!」
5: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:32:49.20 ID:BxrGz93/O
野崎「……もう昼か」
野崎「……ん? あそこにいるのは……若松と瀬尾か」
瀬尾「あとはこれとー、これも買うから」
若松「わ、分かりました……」
野崎「だいぶ荷物を持たされてるな……」
瀬尾「あ! じゃあ最後にこれ!!」
若松「……多すぎじゃないですか?」
瀬尾「ローレライ!!」
若松「!!」
瀬尾「~♪」
若松「……」バタッ
野崎「!!!!!!?」
野崎「……ん? あそこにいるのは……若松と瀬尾か」
瀬尾「あとはこれとー、これも買うから」
若松「わ、分かりました……」
野崎「だいぶ荷物を持たされてるな……」
瀬尾「あ! じゃあ最後にこれ!!」
若松「……多すぎじゃないですか?」
瀬尾「ローレライ!!」
若松「!!」
瀬尾「~♪」
若松「……」バタッ
野崎「!!!!!!?」
6: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:33:29.98 ID:BxrGz93/O
瀬尾「あーあ。 全部落とした」
野崎「……何をやってるんだ」
瀬尾「あ、野崎」
瀬尾「……というわけで今日はこのローレライを利用して遊んでるってわけ」
野崎「……いつかバチが当たるぞ」
野崎「……何をやってるんだ」
瀬尾「あ、野崎」
瀬尾「……というわけで今日はこのローレライを利用して遊んでるってわけ」
野崎「……いつかバチが当たるぞ」
7: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:34:08.42 ID:BxrGz93/O
部活
瀬尾「よー若!!」
若松「やっぱり来ましたね……」
若松「……!! もしかして……ローレライさんも来てるんですか?」
瀬尾「当たり前じゃん。 この体育館のどっかで隠れて見てるって」
若松「そうか……」
若松(ということは……ローレライさんにいい所を見せるチャンス!!)
瀬尾「よー若!!」
若松「やっぱり来ましたね……」
若松「……!! もしかして……ローレライさんも来てるんですか?」
瀬尾「当たり前じゃん。 この体育館のどっかで隠れて見てるって」
若松「そうか……」
若松(ということは……ローレライさんにいい所を見せるチャンス!!)
8: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:34:48.52 ID:BxrGz93/O
「若松ーー!! 瀬尾が来るぞーー!!」
若松「はい!!」
瀬尾「行っくぞーーー!!」
若松(しっかり受け止めて……カッコいい所を見せるんだ!!)
瀬尾「若!! 避けんなよ!! キャッチしてもダメだからな!!」
若松「当たれって言ってるのとなんも変わりないですよ!?」
瀬尾「そう!! 当たれ!!」
若松「嫌ですよ!!」
瀬尾「ローレライが出てきた!!」
若松「どこですか!?」
瀬尾「~♪」
バタッ
若松「zzz……」
瀬尾「オラァ!!」ドゴォン!!
「若松ーーーーー!!!」
「誰か瀬尾を止めろーーーーー!!!」
瀬尾「うーん……思ってたよりつまんないな。 やっぱ無防備なやつ当てるより躱そうとしてるやつを当てた方が気持ちいいなー」
若松「はい!!」
瀬尾「行っくぞーーー!!」
若松(しっかり受け止めて……カッコいい所を見せるんだ!!)
瀬尾「若!! 避けんなよ!! キャッチしてもダメだからな!!」
若松「当たれって言ってるのとなんも変わりないですよ!?」
瀬尾「そう!! 当たれ!!」
若松「嫌ですよ!!」
瀬尾「ローレライが出てきた!!」
若松「どこですか!?」
瀬尾「~♪」
バタッ
若松「zzz……」
瀬尾「オラァ!!」ドゴォン!!
「若松ーーーーー!!!」
「誰か瀬尾を止めろーーーーー!!!」
瀬尾「うーん……思ってたよりつまんないな。 やっぱ無防備なやつ当てるより躱そうとしてるやつを当てた方が気持ちいいなー」
9: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:35:15.06 ID:BxrGz93/O
帰り道
若松「はぁ……」
瀬尾「どうしたんだよ若、そんなに溜息ついて」
若松「誰のせいだと思ってるんですか!!!」
若松「もう……我慢の限界です!!」
瀬尾「?」
若松(流石にここまでローレライさんは来てないだろう)
若松「もうこれ以上……ローレライさんを巻き込まないでください!!!」
若松「はぁ……」
瀬尾「どうしたんだよ若、そんなに溜息ついて」
若松「誰のせいだと思ってるんですか!!!」
若松「もう……我慢の限界です!!」
瀬尾「?」
若松(流石にここまでローレライさんは来てないだろう)
若松「もうこれ以上……ローレライさんを巻き込まないでください!!!」
10: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:35:42.46 ID:BxrGz93/O
若松「どうせ……瀬尾先輩が上手い具合に言いくるめたに決まってます!!」
若松「差し詰め『後輩が言うこと聞かないから手伝ってくれ』とか言ったんじゃないですか!!?」
瀬尾「ちげーよ、そんな事言ってねーって」
若松「これは俺と瀬尾先輩の問題じゃないですか!! ローレライさんは全く関係ないじゃないですか!!」
瀬尾「……ローレライだ」
若松「またそんなこと言って……」
若松「……」フラッ
バタン!!
若松「zzz……」
若松「差し詰め『後輩が言うこと聞かないから手伝ってくれ』とか言ったんじゃないですか!!?」
瀬尾「ちげーよ、そんな事言ってねーって」
若松「これは俺と瀬尾先輩の問題じゃないですか!! ローレライさんは全く関係ないじゃないですか!!」
瀬尾「……ローレライだ」
若松「またそんなこと言って……」
若松「……」フラッ
バタン!!
若松「zzz……」
11: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:36:23.47 ID:BxrGz93/O
若松「……!!」
瀬尾「嘘じゃねーって。 近くに隠れてるっつーの」
若松「……今もですか?」
瀬尾「うん」
瀬尾「……なぁ若」
若松「なんですか?」
瀬尾「どうして今回こんな事やったか知りたい?」
若松「……それは先輩が俺をいじめる為にローレライさんを……」
瀬尾「だからちげーって」
若松「じゃあなんなんですか?」
瀬尾「……」
12: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:36:57.76 ID:BxrGz93/O
瀬尾「……ローレライ、お前の事が気になるんだって」
若松「……え?」
13: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:37:23.88 ID:BxrGz93/O
瀬尾「それでどんな奴かちゃんと見たいからついでにこういう事やったんだよ」
若松「……本当ですか?」
瀬尾「本当だって。 お前、自分が好きな奴の言うことも信じられねーの?」
若松「!!! ちょ、ちょっと……」
瀬尾「もう言っちまえよ、お前の気持ち」
若松「……!!」
瀬尾「な?」
若松「……」
若松「……本当ですか?」
瀬尾「本当だって。 お前、自分が好きな奴の言うことも信じられねーの?」
若松「!!! ちょ、ちょっと……」
瀬尾「もう言っちまえよ、お前の気持ち」
若松「……!!」
瀬尾「な?」
若松「……」
14: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:38:04.99 ID:BxrGz93/O
若松「……」スゥ
若松「ローレライさーーーーーん!! 聞いてますかーーーーーーー!!!」
瀬尾「!!!」
若松「俺、ローレライさんの歌声が……ローレライさんが大好きです!!」
若松「どうか俺と……付き合ってください!!!」
若松「俺はローレライさんの全てを受け入れます!! だから……出てきてください!!」
若松「もう一度言います!!……好きです!! 大好きです!!」
瀬尾「……」
若松「……出てきませんね」
瀬尾「……///」カァァ
若松「!!!?」
若松「ローレライさーーーーーん!! 聞いてますかーーーーーーー!!!」
瀬尾「!!!」
若松「俺、ローレライさんの歌声が……ローレライさんが大好きです!!」
若松「どうか俺と……付き合ってください!!!」
若松「俺はローレライさんの全てを受け入れます!! だから……出てきてください!!」
若松「もう一度言います!!……好きです!! 大好きです!!」
瀬尾「……」
若松「……出てきませんね」
瀬尾「……///」カァァ
若松「!!!?」
15: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:38:31.39 ID:BxrGz93/O
若松「な、なんで先輩が顔真っ赤になってるんですか!?」
瀬尾「べ、別にいいだろなんでも」
瀬尾「……お!! ローレライ!! 顔出してくれたのか!!」
若松「えっ!!?」
瀬尾「~♪」
バタン!!
若松「zzz……」
瀬尾「……///」タッタッタッ
瀬尾「べ、別にいいだろなんでも」
瀬尾「……お!! ローレライ!! 顔出してくれたのか!!」
若松「えっ!!?」
瀬尾「~♪」
バタン!!
若松「zzz……」
瀬尾「……///」タッタッタッ
16: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:39:09.31 ID:BxrGz93/O
若松「……というわけで、ついに想いを伝えれたんですよ!!!」
野崎「そ、そうか……進展したな」
若松「野崎先輩、見ててくださいね!! 俺、頑張りますから!!」
野崎「あ、ああ……」
17: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:39:36.84 ID:BxrGz93/O
次の日
野崎「瀬尾、若松から聞いたぞ」
野崎「とんでもない事になったな」
瀬尾「んー」
野崎「やっぱり少々やりすぎだったんじゃないか?」
瀬尾「……なぁ野崎」
野崎「なんだ?」
瀬尾「このままバレたらどうなると思う?」
野崎「……想像したくもない」
若松「先輩達、おはようございます!!」
野崎・瀬尾「!!」
野崎「瀬尾、若松から聞いたぞ」
野崎「とんでもない事になったな」
瀬尾「んー」
野崎「やっぱり少々やりすぎだったんじゃないか?」
瀬尾「……なぁ野崎」
野崎「なんだ?」
瀬尾「このままバレたらどうなると思う?」
野崎「……想像したくもない」
若松「先輩達、おはようございます!!」
野崎・瀬尾「!!」
18: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:40:02.28 ID:BxrGz93/O
若松「俺、昨日どうして瀬尾先輩が赤面したのか理由が分かりました!!」
瀬尾「えっ」
若松「……風邪をひいてたんですね!!!」
瀬尾「ああうん、そう。 そうなんだよ」
若松「だから今日は風邪薬持って来ました!! 早く治してくださいね!!」
瀬尾「サンキュー。 あとパンも買ってきてくれたら治りそう」
若松「わ、分かりました……」
野崎「若松……お前がそんなに優しくするなんて……何があったんだ?」
若松「……困るんです」
野崎「?」
若松「風邪の状態で瀬尾先輩に部活来られたら困るんです!!」
若松「あの人の事だから風邪引いてでも部活に来そうで……もしそうなったらほかの人に風邪がうつるじゃないですか!!」
野崎「」
瀬尾「えっ」
若松「……風邪をひいてたんですね!!!」
瀬尾「ああうん、そう。 そうなんだよ」
若松「だから今日は風邪薬持って来ました!! 早く治してくださいね!!」
瀬尾「サンキュー。 あとパンも買ってきてくれたら治りそう」
若松「わ、分かりました……」
野崎「若松……お前がそんなに優しくするなんて……何があったんだ?」
若松「……困るんです」
野崎「?」
若松「風邪の状態で瀬尾先輩に部活来られたら困るんです!!」
若松「あの人の事だから風邪引いてでも部活に来そうで……もしそうなったらほかの人に風邪がうつるじゃないですか!!」
野崎「」
19: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/27(金) 22:40:32.01 ID:BxrGz93/O
若松「……そうだ!! パンを買ったらローレライさんを探さなきゃ!!」
若松「……ローレライさん!! 大好きです!! 出てきてください!!」
野崎「……いつバラす予定なんだ?」
瀬尾「……あともう少しだけ黙ってる///」
終わり
若松「……ローレライさん!! 大好きです!! 出てきてください!!」
野崎「……いつバラす予定なんだ?」
瀬尾「……あともう少しだけ黙ってる///」
終わり
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