1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/01(火) 15:39:42.18 ID:uj3oJL7j0


~カフェ~


白金燐子「い、いきなりどうしたの……?」

宇田川あこ「もう怒ったよ! 紗夜さんに復讐してやるんだから!」

燐子「ふ、復讐……!?」

燐子(ど、どうしよう……。喧嘩なんてどうやって止めれば……)

あこ「今日だって!!」



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~ネットカフェ~


氷川紗夜「すみません付き合わせてしまって……」

あこ「むしろいいくらいです! 紗夜さんもついに深淵なる闇の……え、えっと、一員になりましたね!!」

紗夜「い、いえ別にハマったわけでは……」

あこ「いやーネトゲ仲間が増えるのはうれしいです!!」

紗夜「……聞いていないようね」

あこ「で! 今日はなんのクエストやるんですか?」

紗夜「はい、このマークがついているところは全部やりたいと思ってます」

あこ「…………えっ? ん? ぜ、全部ですか?」

紗夜「当然です。マークがついていては気になって仕方ないじゃないですか」

あこ「い、いやー、あの…………」

紗夜「さあ、行きますよ」

あこ(ひええええええええええ!!!!)


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あこ「さすがのあこもあんな地道な作業はきつかったよ……」ゲンナリ

燐子「た、大変だったね……」

燐子(よっかた……。喧嘩じゃなくて……)

あこ「だからささやかな仕返しをしても許されるはず!」

あこ「クックック……。堕天せし女神の……、…えーっと、こう、受けるがいい!」


↓1 なにをする?  


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525156781

引用元: 【バンドリ】 あこ「紗夜さんにぎゃふんと言わせる!」 【安価】 



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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/01(火) 16:03:25.20 ID:5dE5qk0B0
ポテトを横取りする

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/02(水) 15:26:29.35 ID:s1XDDBG30

あこ「クックック……。完璧なる策……」

作戦1【ポテトを横取りする】

燐子「あこちゃん!? それは命知らずにもほどがあるよ!?」

あこ「いや……、真の堕天使は退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」

あこ「いこう!!」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/02(水) 15:27:33.51 ID:s1XDDBG30

~ファミレス~


湊友希那「今日の練習もお疲れ様」

今井リサ「みんないい感じだったよねー! んー! このパフェおいしー! 紗夜も一口食べる?」

紗夜「いえ、結構です」ソワソワ

リサ(ポテト待ち遠しいのが……)

燐子(全身から伝わってきます……)

「お待たせしました。山盛りポテトでございます」

紗夜「!!!!」

リサ「紗夜ー、お待ちかねのポテトだよー」

紗夜「ま、待ち望んでなんていません! 大勢でつまむならポテトがベストだと判断したまでです!」

燐子「あこちゃん……。ほんとにやるの?」ヒソヒソ

あこ(心を鬼にするんだ宇田川あこ!!!)

紗夜「まったく……もぐもぐ。今井さんは……もぐ、とんだ勘違いです」ニッコニッコ

あこ「ぐうう!!!」

友希那「あこ? どうしたの?」

あこ(あんな笑顔の紗夜さんからポテトをとるなんて……。あこには……)

リサ「さーよ! 一つもらうね!」

紗夜「あっ……。い、いえいいでしょう」

あこ(!! このタイミングなら!!)

あこ「あっ! あこも今日はポテトの気分だからもらっちゃいますね!」

あこ(これでほとんどのポテトを自分のお皿にもってけば…………!?)ゾクッ


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/02(水) 15:28:21.81 ID:s1XDDBG30


――刹那、今までの人生の中で感じたことのない『恐怖』に襲われた。暗いところが怖い、幽霊が怖い、そういった類ではないもっと直接的で暴力的な『恐怖』


そう、『殺気』を向けられたことを本能が感じ取ってしまったのだ





ガシッ!



紗夜「はしたないですよ? 宇田川さん?」ニッコリ

あこ「すみません一つで大丈夫です」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/02(水) 15:29:21.58 ID:s1XDDBG30


~翌日~


あこ「ポテトこわいポテトこわい……」ガクガク

燐子「あこちゃん……。大丈夫?」

リサ「二人ともこんなとこでなにしてんの?」

燐子「あっ、今井さん……。実は…………」



リサ「あはは! なるほどねー。ちょっと面白そうじゃん!」

リサ「よし! ここはお姉さんがいい作戦を考えてあげよう!」

あこ「はっ!? あこは今までなにを!?」

燐子「よかった……。あこちゃん戻ってきた……」


↓1 なにをする? 


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/02(水) 15:33:52.72 ID:ilwvMkeNO
にんじんジュースを飲ませる

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 22:56:13.65 ID:6VIDa5yH0

あこ「橙色の悪魔の……あー…、だ、出汁……」

作戦2【にんじんジュースを飲ませる】

リサ「これなら仕返しにもなるし健康にもいいね!」

燐子(好き嫌いをなくそうとするお母さんみたい……)

あこ「なるほど……。紗夜さんの弱点を突く策……」

あこ「これは勝った!!」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 22:57:04.56 ID:6VIDa5yH0

~スタジオ~


友希那「一度休憩にしましょうか」

リサ「じゃあ……。はい! 今日の差し入れだよー」

紗夜「これは……」

リサ「ん? 野菜ジュースだよ。みんなに作ってきたから!」

あこ(ふふっ、まさかリサ姉がこっち側とは紗夜さんも想像できないでしょ!)

あこ(あこは優雅にニンジンジュースを飲んで紗夜さんの苦しむ姿を見ていようじゃないか)ゴクッ

燐子「今井さんがせっかく作ってくれましたし……。いただきます……」ゴクッ

友希那「やはり体は資本……。健康第一というわけね……」ゴクッ

紗夜「なるほど。さすがは今井さんです」ゴクッ

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:07:16.58 ID:6VIDa5yH0



リサ「あ!」




リサ「みんなが嫌いな野菜克服できるようにそれぞれの苦手なもので作ったから!」

あこ「ごばぁ!!!」←ピーマンジュース

燐子「ぶふぅ!!」←セロリジュース

友希那「がっは!!」←ゴーヤジュース

紗夜「ぶばぁ!!」←ニンジンジュース


リサ「あ、あれっ!? みんなどうしたの!?」





あこ(た、助、けて……。お、お姉ちゃん……)ビクッビクッ

燐子(セロリとはセリ科の植物でヨーロッパが原産改良品種が栽培されている1–2年草。 別名をオランダミツバといい、清正人参(きよまさにんじん)、セルリー、セレリィ、塘蒿ともよばれる。パセリを意味するギリシャ語のセリノンからイタリア語のセルラロの複数形であるセルラリとなり、フランス語のセルリが生まれて転訛し、英語名でセロリになったといわれる。コーネル、トールユタなどの品種がある。中国で改良されたキンサイ(芹菜、英: Chinese celery)は、広東セロリ(カントンセロリ)やスープセロリとも呼ばれる。葉、茎、根、実、ほぼ全ての部分を食用にでき、独特の強い香りがある。セロリアック、セルリアックなどの名称で呼ばれる根菜は同種の…………)※.wikipedia調べ

友希那(きょうのゆうはんはなにかしら)ボケー

紗夜(あれは……、三途の川ですね……)ウツラウツラ

リサ「お、おーい……。み、みんなー?」






あこ(リサ姉のお節介力を…甘く見て……い…た……)ガクッ

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:07:58.83 ID:6VIDa5yH0


~さらに翌日~


あこ「ひどい目にあった」

燐子「あの日の夜セロリの大群が押し寄せてくる夢を見たよ……」

あこ「自分のことに精一杯すぎて紗夜さん苦しんでるとこ見るとかそんなレベルじゃなかったね……」

燐子「あこちゃん……。そろそろやめたほうが……」

あこ「……ラスト!! ラストにしよう!!」

あこ「勝利の女神は最後に微笑むのだ!!!」


↓1 なにをする?  


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/03(木) 23:20:07.76 ID:Absoukk90
紗夜姉と呼んでみる

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 02:39:51.81 ID:JTh+2MpO0


あこ「妹パワー!!」

作戦3【紗夜姉と呼んでみる】

あこ「紗夜さんはひなちんに弱いからね。つまりあこの妹パワーをもってすれば完璧だよ!」

燐子「ど、どうだろう……」

燐子(でも意外と効果的……かも)

あこ「いざいかん!」


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 02:42:31.04 ID:JTh+2MpO0


~スタジオ~


あこ「お待たせしましたー!」

燐子「お待たせしました……」

紗夜「二人とも遅いですよ」

友希那「あこ、また補習を受けてたのね。燐子も毎回待つ必要はないのよ」

リサ「まあまあ、よくあることじゃん!」

紗夜「よくあっては駄目です。普段しっかり勉強していればこんなことにはならないんですから」

紗夜「だいたい宇田川さんは…………」クドクド




あこ「ご、ごめんなさい……。…………紗夜姉」

あこ(こわいよ……。これ余計怒られるんじゃ……)

紗夜「……今なんと?」

あこ「えっ、あの、ごめんなさいって……」

紗夜「いえ、そのあとです」

あこ「……紗夜姉?」

紗夜「…………」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 02:45:26.11 ID:JTh+2MpO0

紗夜「ま、まあ今回は大目に見てあげましょう」

あこ「今後気を付けます……。ごめんなさい……紗夜さん」

紗夜「えっ……」

あこ(あれ? これ結構効いてるんじゃない……?)

燐子(紗夜さんちょろすぎです……)

友希那「いつからあこと紗夜はそんな関係に?」ヒソヒソ

リサ「まあ、面白そうだからこのまま見てよっか♪」ヒソヒソ


その後の練習も……


あこ「やっぱり紗夜姉のギターはカッコイイです! こうギュイーンって感じで!」

紗夜「た、大したことではありません。……それよりも宇田川さん喉乾いてないですか? よかったら飲み物を買ってこようと思ってたんですが」

あこ「あっ! じゃあオレンジジュースを!」




あこ「痛っ! 指切っちゃた……」

紗夜「大丈夫ですか!? この絆創膏を使ってください!」

あこ「あ、ありがとうございます」

あこ(紗夜さんがいつもより優しい……)

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/04(金) 02:49:34.64 ID:JTh+2MpO0

リサ(やっぱなんだかんだ紗夜ってお姉ちゃんなんだなぁ)

燐子(あこちゃんに接する態度が完全に妹へのそれです……)



友希那「じゃあ今日の練習はここまでにしましょう。各自、自分のパートを復習しておくこと」

燐子「はい……、わかりました」

リサ「んー! お疲れーみんなー」

あこ「お疲れさまです!」

紗夜「宇田川さん。このあと時間があれば勉強を教えましょうか?」

あこ「ほんとですか!? ぜひお願いします!」




そしてあこはこの言葉をすぐに後悔することとなる――




紗夜「さて、では……」

あこ「今日補習になっちゃったの数学なんで……、ここ教えてください!」

紗夜「いえ、せっかくですから苦手なところは全部やってしまいましょう」

あこ「え゛っ……!?」

紗夜「まずは数学、つぎに英語、……そうですねあと古文もやりましょうか」

あこ「あ、あの……」

紗夜「私の使っていた参考書です」ドッサリ

紗夜「さあ、始めましょう!」



このあと勉強会は夜まで続き嬉々とした表情であこに勉強を叩き込む紗夜の姿があったそうな。







あこ「ぎゃふん!!!!!」




   おわり