凛「あ、おはよ、うづ」

未央「ダメだよ、しぶりん」

凛「あ、そうだった…」

卯月「今日は久々にニュージェネのみんなでお仕事ですね！」

卯月「先週からずっと楽しみにしてたんです」

卯月「島村卯月、今日はいつも以上にがんばりますっ！」

未央「…」

凛「…」

卯月「あ、そうだ。私、今朝の朝食はフライドチキンだったんですよ～」

卯月「朝から油っこいのはどうかなって思ったんですけど」

卯月「久々のニュージェネのお仕事なのでげんをかついじゃいました、えへへ」

未央「…」

卯月「未央ちゃんは今日の朝ごはんなんでした～？」

未央「あ、しぶりん。あれ、取ってー」

凛「うん。はい」

未央「さんきゅー」

卯月「え、えっと…」

卯月「そ、それで未央ちゃん、朝ごはんは…」

未央「…」

卯月「スミマセン、つまらないこと聞いちゃいましたね…」

卯月「…」

卯月「あ、そうだ。凛ちゃん」

卯月「今度また凛ちゃんのお家に行ってもいいですか」

卯月「今度、お母さんの誕生日なのでお花をプレゼントしたいんですけど」

卯月「よければまた私と一緒に選んでくれたらなー、なんて」

凛「…」

卯月「凛ちゃん？」

凛「…」

卯月「ダ、ダメですか…。ですよねー！　凛ちゃん忙しいですし…」

卯月「…」

卯月「そ、そうだ。次のライブに備えて、また三人で新しい掛け声考えませんか？」

卯月「この前は私の生ハムメロンだったので」

卯月「今度はまた未央ちゃんか凛ちゃんの好きなもので行きたいですっ！」

卯月「どうでしょう？」

未央「…」

未央「あー、ねむ」

凛「仕事の時間まで仮眠でもする？」

未央「そうしよーっと」

卯月「…」

卯月「なんか、すみません…」

卯月「お二人とも他のお仕事で大変なのに私だけはしゃいじゃって」

卯月「ちょっとお手洗い行ってきます…」

卯月「…」
ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ

凛「行ったみたいだね、未央」

未央「ぷっ、あはは！」

未央「しぶりん、さっきの見た？　しまむーのあのオロオロした顔」

凛「半べそかいてた」

未央「たかだか二言三言無視しただけであれだもん」

未央「しまむー面白すぎｗ」

凛「じゃあ卯月が戻ってきたら、ネタばらししようか」

未央「まあ、待ってよ。しぶりん」

未央「せっかくこんなに面白いのに簡単にばらしたらつまらないって」

凛「そうかな」

未央「せっかくだからもうちょっとだけ楽しもうよ～。あとちょっとだけ！」

凛「仕事の時間まで退屈だし。じゃあ、ちょっとだけ」

未央「さっすがしぶりん！」

ｶﾞﾁｬ
卯月「ただいまです…」

凛（あっ、もどってきた）

卯月「…」

未央（ソファーに座ったまま何も話さないね）

凛（さっきのこと気にしてるんじゃない）

未央（これじゃ、つまらないなぁ。よし、こうなったら）

未央「ねえねえ、しぶりん。ちょっとこれ見てー」

凛「え。あ、うん」

卯月「？」

未央「これ、昨日弟と一緒にスマホで撮った奴なんだけどさ～」

未央「おかしくてさー」

凛「どれどれ。あ、ほんとだー」

ﾃｸﾃｸ
卯月「え、未央ちゃんが撮った写真ですか？　私にも見せてください～」

未央「あ、やっぱなんでもないー」
ﾊﾞｯ

卯月「えっ…」

未央「…」

卯月「…。ご、ごめんなさい」

卯月「…」

凛「そういえば今度さ、トライアドの二人が」

凛「一緒に食事でもどうって言ってるんだけど」

未央「え、ほんと！？」

未央「いくいく！　絶対いくよ！」

凛「じゃあ、加蓮たちにもそう伝えておくよ」

卯月「それは楽しみです。一度、ゆっくり加蓮ちゃんと奈緒ちゃんとゆっくりお話ししたいと思ってましたので」

凛「じゃあ、未央。後で空いてる日、メールで教えて」

未央「おっけー」

卯月「…」

卯月「ほ、ほんとに楽しみです…」

卯月「えへへ…」

仕事終了後

卯月｢お疲れ様でした･･･｣

共演者｢なんか卯月ちゃん､元気なかったなぁ｣

未央｢あぁ･･･まさかこんな事になるなんて･･･｣

凛｢で､どうするの?まだ続けるわけ無いよね?｣

未央｢も､勿論だよ!早く謝らなきゃ･･･｣

ｶﾞﾁｬ

未央｢あ･･･｣

卯月｢うぅ･･･ｸﾞｽ･･･｣

凛｢う､卯月･･･｣

卯月｢凛ちゃん･･･未央ちゃん･･･お願い､無視しないで･･･｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

未央｢ぐはっ！｣ｸﾞｻｯ

凛(うわぁ､罪悪感がヤバイよ･･･)

未央｢しまむー！誠に申し訳ございませんでしたぁ！｣ｶﾞﾊﾞｯ

卯月「！！」

凛「あ・・・私もごめん・・！」ｶﾞﾊﾞｯ

卯月「凛ちゃん・・・未央ちゃん・・・」

未央「ちょっとしたイタズラの筈がしまむーをこんなに傷つけるなんて・・・！私をビンタして！！」

卯月「え、ええ！？」

凛「いや、未央だけのせいじゃない。私もビンタして」

卯月「ちょ、ちょっと待ってください！い、いきなりビンタってわけが分かりませんよ！」

未央「うぅ・・！早くビンタして！！」

凛「卯月、早くビンタして」

卯月「い、いやビンタってなんでですか！？まず私を無視した詳しい説明を・・・」

説明中

未央「・・・」

凛「・・・」

卯月「・・・」

卯月「凄い傷つきました」

未央「ぐはっ」

凛「うぐっ」

卯月「大体人を傷つけるようなイタズラはしちゃいけませんよ！そういう事は未央ちゃんなら分かってると思ってたのに！」

未央「すみません・・・」

卯月「凛ちゃんもなんで乗ったの！？」

凛「ひ、暇だったから・・・」

卯月「最低です！」

凛「ぐふっ」

卯月「まったく・・・それで、反省しましたか？」

未央「はい！！」

凛「はい」

卯月「なら、もう許しますよ」

未央「えっ！？ビンタは！？」

卯月「し、しませんよ」

卯月「もうやらないと誓うなら、もう水に流します！」

未央「し、しまむー・・・！」

凛「ほ、ほんとに許してくれるの？」

卯月「はい、二人ともまだ子供なので、大目に見てあげます！」

未央「歳はそんなに変わらないんじゃ・・・？」

卯月「何か言いましたか？」

未央「い、いえ！もうこんな事二度としません！」

凛「私もこんな事二度とやらない、本当にごめんね、卯月・・・」

卯月「もう、水に流すって言ったじゃないですか！さ、帰りましょうか！」

未央「て、天使だよしぶりん・・・なんでこんなに優しいんだろう・・・」

凛「うん、本当に尊敬するよ・・・」

未央「島村様、おカバンお持ちします」

卯月「えっ！？い、いいですよ！」

凛「卯月、喉乾いてない？何か買ってこようか」

卯月「ふぇ！？い、いや特には・・・」

未央「事務所に戻ったら肩揉みます！！」

卯月「だ、だからいいって・・・」

凛「卯月はどんな花が好き？適当に見繕って送るよ」

卯月「ふ、普通に接してください！」

完