1: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 17:18:12.44 ID:JQebSzpU0
※人によっては気分を害する内容になる可能性があるのでご注意ください。


提督「なんだそれは?」

憲兵「ここ最近、小規模な鎮守府での悪質な指揮や艦娘の管理体制などが目立っていまして・・・」

長門「ふむ、それは由々しき事態だな・・・それで、我々のところに来た理由は?」

憲兵「あなた方に・・・それらの鎮守府を潰していただきたいのです」

提督「構わないが・・・こういうのは本来あなた方の仕事では?」

憲兵「そのはずなのですが・・・これが思った以上に深刻な問題となっていまして・・・」

憲兵「上層部で腐敗の疑いも見つかり、その調査に追われていまして・・・」

長門「なんだと・・・?」

憲兵「なので、我々の調査において不祥事の噂も一切なく、尚且つ最も正義感の強いあなた方に是非お願いしたいのです」

長門「フッ・・・そういうことならこの私に任せておけ!文字通り大船に乗ったつもりでいてもらおう!」

憲兵「おぉ・・・!ご協力感謝いたします!」

提督(ちょろい・・・正義とかそういう言葉好きそうだもんな・・・こいつ)

長門「提督も賛成だろう?仲間を自分の欲望のために使う悪党を放置しとくわけにはいかないだろう!?」

提督「わかったわかった・・・近いよ」

長門「よし!そう来てくれると思ってたぞ!」グッ!

提督「ま、大きな作戦も無いし、やれるだけのことをするよ。何をしたらいい?」

憲兵「まず、近場にこういう鎮守府があるのですが・・・>>」

>>2 でどういうブラック鎮守府かを
>>3->>4 で被害にあっている艦娘をお願いします。(複数可)

※明石、青葉を対ブラック鎮守府チームとして今後登場させていく予定なので、長門を含むこの三人以外の艦娘でお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521879492

引用元: 提督「ブラック鎮守府バスターズ?」 



5: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 18:04:09.54 ID:JQebSzpU0
憲兵「まず、近場に資材収集担当の鎮守府があるのですが・・・」

提督「ああ、知っているよ、ここもお世話になっている」

憲兵「どうやら、その資材集めのために艦娘を酷使しているようで・・・」

提督「具体的には?」

憲兵「二隻の潜水艦が所属しているのですが、資材の収集率が異常でして」

提督「二隻で大量の資材収集・・・その子たちは相当レベルが高いのか?」

憲兵「いえ、それが・・・全く高くないのです。むしろ低いくらいで・・・」

憲兵「伊26さんと伊58さんの姿がその鎮守府ではいつも確認できません」

提督「・・・」

長門「提督・・・いきなり胸糞悪くなってきたぞ・・・」

提督「よし、話は十分だ。今すぐ叩き潰してくるよ」

憲兵「あ、少しお待ちください」

提督「?」

憲兵「我々が度が過ぎたブラック鎮守府を攻撃するときには必ずこれを・・・」


7: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 18:35:43.23 ID:JQebSzpU0
......
....
..
.

資材担当鎮守府


伊58「てーとく、これ・・・今回の資材でち・・・」スッ...

黒提督「・・・・」

黒提督「・・・なぁ、なんで今回はこんなに少ないんだ?」

伊58「ごめんなさいでち・・・私が被弾しちゃって・・・撤退してきたでち・・・」

伊26「いや、被弾したのはあたしだから!気にしないでね?ねっ?ゴーヤっち!」

黒提督「お前らが気にしなくても俺が気にするんだ!!腐れただ飯食らいどもが!」

伊58「ヒッ・・・」ビクッ

伊26「ち、ちょっと提督!」

黒提督「なんだよ?また意見か?」

伊26「う・・・」

黒提督「お前らが何と言おうと、現状は変わらないってことがまだわからないのか?」

黒提督「だがまぁ、俺も鬼じゃないんだ・・・聞くだけ聞いてやろう」

伊26「ほ、ほんと・・・!」

伊58「な、なら・・・!少しだけでいいから休みを・・・」

ビーッ! ビーッ!


黒提督「おっと時間切れだ、また次回聞くよ。ほら、出撃時間のブザーだ。早く行ってこい」

伊58「うぅ・・・」

伊26「・・・」

黒提督「そんな顔をするな・・・好きでこんなことやってるんじゃない・・・」

黒提督「もっと資材を献上すれば、ここに新しい仲間がやってくる。君たちも楽になるんだよ」

黒提督「俺だって君達が苦しまないように・・・色々頑張っているんだよ?」

黒提督「新しい艦娘を欲しいといっても、成果がなくちゃくれやしない。だから・・・君たちの実力を見せてあげようじゃないか。なっ?」

黒提督「ほら、行ってくるんだ」



14: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 19:46:35.65 ID:JQebSzpU0

伊58「本当・・・?」

黒提督「ああ、本当だ!君たちの頑張りによって、上からの評価が上がれば新しい艦娘もくれば、設備も良くなるぞ」

伊26「そっか・・・!わかった!私達頑張るね!」

伊58「うん・・・それじゃぁ・・・行ってくるでち・・・」フラフラ...

黒提督「その意気だ!応援してるぞ!行ってらっしゃい!」


      ガチャンッ

黒提督「ハッ・・・間抜け共が・・・」

黒提督「さてさて・・・それじゃコーヒーでも飲みながら報告書を書くとするかね」







提督「ほぉ・・・何て書くつもりなんだ?」

黒提督「ッ!?だ、誰だお前は!」

提督「安心しろ、怪しい者ではない。話をしに来た」

黒提督「覆面に全身真っ黒な服着た奴が怪しくなく見えるか!強盗か!?ここがどこだかわかっているのか!?」

提督「話というのは・・・」スタスタ...


     ドゴッ


黒提督「グフッ・・・」ドサッ

提督「お前が落ち着いてから話そう」





18: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 22:36:22.42 ID:JQebSzpU0
......
....
..
.

黒提督「・・・?」

提督「目が覚めたか、クズ野郎」

黒提督(なんだこいつらは・・・覆面の男がもう一人・・・いや、あれは女か?)

黒提督(目的がわからん・・・金か?)

黒提督「お前が何者かは知らないが・・・この拘束は解いたほうが身のためだぞ」

黒提督「海軍の指揮官を椅子に縛りつけやがって・・・お前は捕まるぞ?」

提督「捕まるのはお前の方だ悪党。調べさせてもらったぞ」

黒提督「!」

黒提督「・・・なんのことかな?ここはただの資材収集のための小さな鎮守府だ」

長門「しらばっくれるな。お前は上にここを艦娘4人で運営してると嘘をついたな?」

黒提督「・・・」

長門「入ってこい」


   ガチャッ

伊58「てーとく・・・」

黒提督「・・・!」

伊26「話は全て聞いたよ・・・」

伊58「ずっとゴーヤたちの事・・・だましていたんでち?」

黒提督「助けてくれ!こいつらは強盗だ!艦娘のお前らなら、ただの強盗くらい一ひねりだろ!?」

伊26「もう・・・遅いよ・・・」








19: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 23:11:46.57 ID:JQebSzpU0

黒提督「俺よりそこの強盗を信じるのか!!」

伊26「彼らは強盗なんかじゃないよ。私たちを助けに来たヒーローだった」

伊58「そして・・・悪はテートクでち・・・」

黒提督「どういうことだよ・・・!」

提督「俺たちはお前らのような悪徳のクズどもを潰すためにいる」

提督「さて・・・ここからはお話の時間だ・・・お前はなんの為にここでこんなことをしている?」

黒提督「はっ・・・何かと思えば・・・ヒーロー気取りの偽善者どもか・・・」

黒提督「そういうのは痛い目を見るぞ?前にも立ち上がった奴がいたが・・・」

   
      ドゴッ


黒提督「ゲホォッ!」

伊58、伊26「ッ!」ビクッ

長門「聞きたいのは悪態じゃないぞ?質問に答えろ」

提督「おい、この子たちがビックリするだろ。過激すぎるぞ」

長門「先に気絶させてここに縛り付けたのはあなただろう」

黒提督「ハァッ・・・ハァッ・・・簡単だよ」

黒提督「短期間で、少人数で大量の資材を集めれば・・・俺への印象が良くなるだろ?」

黒提督「キャリアを積んで、給料も上がる。普通の考えだろ?」

黒提督「大変だったよ・・・彼女たちが死なないように調節しつつ最大限資材をかき集めるのは・・・ははは」ペッ

提督「クソ野郎が・・・!」

黒提督「で?これからどうする気だ?殴って蹴って楽しむか?」

提督「それを決めるのは・・・彼女たちだ」

提督「さて、ゴーヤくん、26くん・・・君は彼らをどうしたい・・・」

伊26、伊58「・・・・>>20」




この黒提督を許すか許さないか、どのような罰を与えるかを決めてください
許す場合は、彼はこのまま刑務所に叩き込まれます







20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/24(土) 23:13:33.95 ID:VCCdUWAro
一応五体満足だし憲兵さんに突き出すだけでいい

22: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/24(土) 23:36:20.46 ID:JQebSzpU0
伊58「ゴーヤは・・・もう満足でち・・・」

伊26「あたしも・・・もういい・・・ここで提督に復讐したら・・・あなたと同じになる」

黒提督「・・・」

提督「よかったな?優しい子達で」

長門「ほら立った。憲兵のところへお前を連れていく」グイッ

伊26「あ、最後に・・・!」

長門「なんだ?」

黒提督「やっぱり許せない、いたぶるってか?ん?」

伊26「ちがうよ!・・・確かに提督は悪党だったかもしれない。目的はお金と昇進だったかもしれない」

伊26「怒ってないかといわれたら・・・もちろん怒ってる・・・でも・・・」

伊58「でも・・・そうならだまそうとせず・・・何か一言・・・行ってほしかったでち・・・」

伊58「提督が偉くなりたいって言ってくれたら・・・ゴーヤたちはもっと頑張ったでち・・・」

黒提督「くそ・・・なんでこんなことに・・・」

提督「君はもうこの仕事には就けない。でも、まともな人間になることならできる」

提督「次は・・・悔いのない選択をするようにな」
















23: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 00:02:50.45 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

憲兵基地前


伊58「あの・・・本当にありがとうでち・・・おかげで助かったでち」

伊26「あたしからもお礼を!本当にありがとう!」

長門「気にしなくいい。当然のことをしたまでさ」フフン

伊26「うん、でも言いたかったの!長門さん!」

長門「・・・私の正体を?」

伊26「えっ・・・声と体格で普通に・・・あれっ・・・言わないほうがよかった・・・?」

伊58「うん・・・ゴーヤは空気よんだでち・・・」

伊26「・・・なんかごめんね?」

長門「いや・・・いいんだ・・・」

提督「思ったより君たちにダメージが無くてよかった。療養は必要そうだが」

提督「それで・・・これから君たちはどうする?俺は信頼できる鎮守府を知っている、事情を話して君たちをそこに配属させる予定だ」

伊58「他に行くあてもないし・・・ゴーヤはそこでまた新しくやり直すでち・・・」

伊26「あたしもそうする!あなたが言うなら信頼できそうだしね!」

提督「決まりだな。それじゃ、今から書くところに明日来てくれ」



24: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 00:25:59.00 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

長門たちの鎮守府


明石「なるほど~・・・それであの子たちをここに・・・」

提督「空きはあるだろ?」

明石「ええ、大丈夫ですよ。にしても・・・・!」

明石「かなーり興味深いことになってますねぇ!」

明石「これってつまりアレでしょう!?昼は提督、夜はヒーローみたいなわけでしょう!?」

青葉「そうですよぉ!めっちゃ海外ドラマみたいなことになってるじゃないですか!」

提督「お前らに話したことを少し後悔し始めた」

青葉「あ、そこなんですけど、私たちに話に来たのってただの自慢なわけじゃないですよね?」

長門「そういうことだ、二人にはちゃんと用があってきた」

提督「明石には動きやすく、戦闘になっても大丈夫そうな服と変声機の開発を、青葉には俺たちが潜入するブラック鎮守府の事前情報を調べてもらいたい」

明石「まってましたぁあ!こんなのやってみたかったんです!早速取り掛かります!」

青葉「私はたくさんのモニターを見ながらパソコンカチャカチャして調べる役ですね!」

長門「・・・心配いらなさそうだな?」

提督「ごっこあそびなんかと勘違いされてる気がしてきたけどな・・・おいお前ら!これは絶対他言無用だ!いいな!?」

青葉・明石「アイアイサー!」

33: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 19:35:49.90 ID:DiZPjX4r0
長門「提督、この間の憲兵からブラックだと思われる鎮守府のリストが届ている。確認してみたらどうだ?」

提督「ああ、それじゃ早速」スッ...

青葉「おぉっと司令官、それは私の仕事ですよ?」サッ

提督「なら頼んだよ。頼りにしてるからな?これは遊びじゃないってことを忘れるなよ?」

青葉「分かっていますとも!どれ・・・ここの近場で怪しそうなのは・・・」

青葉「・・・」

長門「どうした?なにかみつけたか?」

青葉「こんなのが・・・」ピラッ

>>34 でどんなブラック鎮守府かを
>>35->>36 で被害にあっている艦娘をお願いします(複数可)

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 19:39:40.59 ID:xLS+Qj38O
ミッション遂行の為の捨て艦

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 19:44:40.92 ID:wfM7USiIo
睦月

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/25(日) 19:45:28.05 ID:vSV8Ofza0
弥生

39: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 20:08:56.73 ID:DiZPjX4r0

青葉「し・・・司令官・・・これ・・・」

提督「この鎮守府は国家の主戦力の一角だ・・・!」

長門「どういう疑いが?」

青葉「ええっとですね・・・」

青葉「『非道な指揮の疑いアリ。この提督は非常に頭の切れる戦略家で、戦力として申し分がないが人命よりも効率を強く重視する傾向があるので注意されたし』・・・としか書かれてませんが、これってつまり・・・」

長門「艦娘を消耗品のように扱ってる可能性があるってことか・・・」

明石「おまけに尻尾を隠すのも上手いかもしれないですね」

提督「青葉、早速仕事だ」

青葉「はい!証拠を徹底的に調べておきます」

提督「俺たちは直接出向いて実態を探るぞ。長門、ついて来い」

長門「了解だ」

明石「あ、変声機はまだできていないので、うまく声を変えてくださいね!」

提督「分かった!」

41: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 20:37:09.60 ID:DiZPjX4r0
.....
....
..
.

〇〇鎮守府


弥生「あの・・・司令官・・・弥生の初任務って・・・なに?」

睦月「睦月たち、ここに来たばっかりで、わからないことだらけだけど、頑張りますね♪」

捨て艦提督「ああ、もちろん君たちには期待しているよ。任務というのはだね・・・この海域を偵察してほしいんだよ」

弥生「ん・・・わかりました。偵察ですね・・・」

捨て艦提督「この海域は安全でね。ちょうど君たちの練度を上げるためにピッタリなんだよ」

捨て艦提督「だから、ここへ行って基礎を学んでくるんだよ?」

睦月「はいっ!がんばります!期待にこたえますね!それじゃぁ、いってきます!!」

弥生「行ってきます。司令官」


   ガチャッ...



捨て艦提督「いってらっしゃい・・・」

     
      カチャッ... カタカタ...


捨て艦提督「平成30年〇月〇日、午後七時二十七分頃、偵察中の駆逐艦弥生、同じく駆逐艦の睦月ともに奇襲を受け轟沈。尊い犠牲を払った・・・」カタカタ...

捨て艦提督「うーむ、報告書の締めはこんな感じがいいだろうか?危険な海域に駆逐艦を二人で送ったことをうまく誤魔化すカバーストーリーが必要だな・・・」

捨て艦提督「よし、ウチのほかの艦隊にも、上層部にも、二名が別海域を偵察中の内に遭難、通信途絶。そしてこの危険海域に誤って侵入・・・これをベースにうまく話を組み立てていこうかね」



42: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 21:11:57.60 ID:DiZPjX4r0
.....
....
..
.


提督「こちら提督。〇〇鎮守府の近くに到着した・・・ん?誰かが出撃していくのが見えるな・・・あれは・・・睦月と弥生か?青葉、何か情報はあるか?」

青葉『え、今出撃した所・・・?司令官大変です!今その鎮守府の司令官のPCをハッキングして調べてる最中ですが、PCで保存されている報告書の下書きに書いてある海域と、彼女たちが今向かっている海域が全く違います!』

提督「なんだと?二人はどこに向かっている!?」

青葉『現在侵入厳禁とされている超危険海域です!』

青葉『あ!しかも彼のPCには、すでにその二人の轟沈記録と、その原因を写した報告書の下書きがどんどん保存されていっています!捨て駒にする気マンマンですよこれは!』

提督「長門!今すぐ彼女たちを追え!」

長門「了解した!」ダッ

提督「青葉、引き続き証拠の詮索を頼む!」

青葉『やってみます!司令官は!?』

提督「直接聞きに行く」

43: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 21:43:21.96 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

提督侵入開始から数時間後...


捨て艦提督「さて・・・もうそろそろ二人は海域にたどりつくころだろうか?」

捨て艦提督「主戦力の艦隊を出す頃合いだな。収集をかけるか・・・」スッ...

ザザァー... ピピッ

睦月『提督!提督!こちら睦月!深海棲艦を奇襲を受けています!敵の偵察部隊の用です!』

弥生『敵はかなりの手練れみたい・・・ですっ!この海域は安全なはずなんじゃ・・・!』ズドォン...

捨て艦提督(あ、しまったな・・・彼女たちの回線を切るのを忘れてたか・・・まぁいい、艦種は何かくらいは聞いておこう。使えるかもしれない。このくらいわざわざ聞かなくてもしゃべってくれるだろう)

睦月『提督!今すぐ救助をお願いします!こ、このままじゃ・・・弥生ちゃんも私も死んじゃう!』ズガァ...

捨て艦提督「まぁ、落ち着いて。助けを送るよ、まず敵の艦種を教えてくれないかな?」

睦月『分かりません!あたりはもうすでに暗く、敵の姿も不明瞭です!』

捨て艦提督(まいったな・・・錯乱しててまともに艦種識別もできてないみたいだ)

睦月『提督!何か指示を!提督!私達、まだ死にたくないよぉ!』

弥生『睦月!後ろ!』

睦月『え・・・』


    ブツッ...


捨て艦提督(うーん、これは駄目そうだ)


弥生『司令官・・・!睦月が・・・!グスッ・・・睦月が・・・!お願い・・・!救助を・・・きゅ』



    ブチッ...



捨て艦提督「悪いね、どうやら無線機の不調みたいだ。君たちの犠牲は無駄にはしないよ」

捨て艦提督「さて、今度こそ館内放送で収集をかけるか・・・ついでに感動的で彼女たちが元気づくような話にでもしておこう」ピッ...



44: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 22:06:31.57 ID:DiZPjX4r0
.....
...
..
.

捨て艦提督の鎮守府内 倉庫


提督(くそ・・・思ったより警備が厳重だ・・・警戒してるのか?)

  
   ザザァー...


捨て艦提督『あー、こちら提督。全員聞こえているだろうか』

提督(館内放送・・・?侵入がバレたか?)

捨て艦提督『この鎮守府につい先日着任した睦月と弥生を・・・君たちはおぼえているだろうか?』

捨て艦提督『彼女たちが例の超危険海域に誤って足を踏み入れ、そこで消息を絶った』

提督(こいつ・・・何をいってるんだ・・・?)

捨て艦提督『そして・・・自分たちの居る所が危険海域であることを悟った二人が・・・その命と引き換えに我々に有利な状況を作ってくれた』

捨て艦提督『出来る限り敵の弾薬を消費させ、主力艦隊が少しでも戦いやすくするといった彼女たちの言葉を最後に・・・無線は途切れてしまった・・・』

捨て艦提督『我々は・・・このチャンスを決して無駄にしてはならない!彼女たちの想いを胸に・・・必ずあの海域を突破するんだ!』

捨て艦提督『今より危険海域突破の作戦を立案、決行する!主力艦隊は1時間後に会議室に集合せよ!』



   ブツッ...

45: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 22:29:13.87 ID:DiZPjX4r0
提督「青葉・・・今の聞いたか?」

青葉『えぇ・・・ばっちりと・・・もう許せませんね。黒も黒、真っ黒です』

明石『同じ人間とは思えない・・・!』

提督「奴の部屋に突入してやりたいが・・・警備が厳重で中々提督室にたどり着けない。何か手は?」

青葉『さっきまでは隙がありませんでしたが・・・今集合がかかったことによって鎮守府中の艦娘達が身支度の為各々の部屋に戻ったみたいです』

青葉『私が監視カメラの映像をループさせておきます。これで鎮守府内部を安全に動けるはずです。ですが、ループはおそらく2時間もすればバレます。今の内に移動を!』

提督「了解だ!」

47: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 22:55:35.10 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.


〇〇鎮守府の執務室


捨て艦提督「うん、演説はこんな感じでもいいかな。いまので士気が上がるはずだ」

捨て艦提督「報告書もこれなら----」

捨て艦提督「---!?なんだ?私が書いたはずの報告書が・・・謝罪文になっている・・・!?どういうことなんだ・・・?」













青葉『おきのどくですが、あくしつなほうこくしょはきえてしまいました』

捨て艦提督「!?」

捨て艦提督(この機械音声はなんだ・・・?ボイスチェンジャーだろうか?)

捨て艦提督「・・・君が何者かは知らないが・・・今やってる事はハッキング・・・つまりは犯罪行為だ。それもハッキングしているのは海軍の指揮官」

捨て艦提督「イタズラのつもりならやめておいたほうが良い。取り返しがつかないことになるぞ?」

青葉『取り返しのつかない事ならあなたのほうが良くしているのでは?捨て駒使いさん?』

捨て駒提督「何のことかな?君が今見ているその報告書に、私が捨て駒を使ったなんてものはないはずだが?」

青葉『えぇ・・・報告書だけではね・・・でも、もしあなたが捨て駒にしたはずの艦娘が生きていたとしたら・・・?』

青葉『睦月と弥生が証言台に立って、あなたの報告書との相違点を挙げていったとしたら・・・?』

捨て駒提督(これは・・・知っているみたいだな・・・)

捨て駒提督「何のことだかいまだに良くわからないが、君が恐喝しようとしているのは分かった。目的はなんだ?」

青葉『さぁ・・・これから来る人に聞いてみたらどうでしょう?』

捨て艦提督「これから・・・?君に協力者がいるのか?それは一体誰---」



        メキャァッ!



捨て艦提督「グッ!」ドシャァツ


提督「俺だ・・・!」

48: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/25(日) 23:31:17.11 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

とある海域 少し前



弥生「そんな・・・!なんで無線が切れるの・・・!」

軽巡ヘ級「ハハハ...カアアッ..!」

弥生「こ・・・こないで・・・!」

弥生「睦月、お願いおきて・・・!逃げよう・・!ねぇっ・・・!」

弥生「誰か・・・!」

軽巡ヘ級「ガァァアアッ!」ジャキッ 

弥生「誰か・・・助けて・・・」ギュッ...

    
     ズドォンッ

軽巡ヘ級「ゲエァアアアッ!?」ドガァツ!

弥生「・・・?」

弥生「敵が・・・倒れた?」

長門「遅れてすまない、助けに来たぞ!」

弥生(暗くてよく見えない・・・誰なの?)

弥生「あ、あなたは・・・?」

長門「私の事は気にしなくていい、敵の援軍が来る前に逃げるぞ!立てるか!?」

弥生「弥生は大丈夫・・・でも、睦月が・・・!」

長門「その子は私が担ぐ!急げ!」グイッ!

弥生「は、はいっ!」

49: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 00:08:32.05 ID:wuyv9uUC0
.....
...
..
.

現在 〇〇鎮守府の執務室


長門『弥生と睦月を確保した!今からそちらに向かう!』

提督「よくやった。十分に警戒して戻れ」プツッ

捨て艦提督「そういうことか・・・君は・・・私が不正を行っていると疑ってた連中が送り込んだ刺客か」

捨て艦提督「あと30分もしないうちにここの子たちが異変に気が付くよ?この状況をみたら彼女達はどっちの味方をするだろうね?」

提督「それもお前の罪が暴かれるまでだ。あんたは頭が少しは切れるんだろう?だったら、この状況が積みであることがわかってるはずだ」

提督「全く・・・小規模の鎮守府だけかと思いきや・・・あんたみたいなところもこういう汚いことをやっていたとはな?なぜこんなことをした?」

捨て艦提督「なんでって・・・ただの効率だよ。いろんな策を考えた結果、あの海域を超えるには囮が必要だと考えた。それだけだ」

捨て艦提督「当然、これをすれば周りからは非難が来る。だから虚偽の報告書を作った。上層部だってきっと気付いているさ」

捨て駒提督「でも向こうからすりゃ深海棲艦にさえ勝てればいいんだ。戦争は効率がすべてだ。だからやった」

捨て駒提督「これが・・・勝利に最も早く近付く方法だからだ」

56: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 01:19:21.04 ID:wuyv9uUC0

提督「確かに、戦争できれいごとは抜かしてられない。使える手はなんでも使うべきだ」

提督「だが、あんたがやったことは紛れもない殺人だ。なにも知らない子を利用して殺し、さらにそれを効率という言葉で正当化しようとした」

捨て艦提督「いきなり表れていかにも真っ当そうな口を利く君は一体なんなんだ?何を目的としてここまで来たんだい?」

提督「俺の目的はお前らのような人でなし共から、何も知らずに犠牲になっている艦娘を助けることだ」

捨て艦提督「そりゃ大層な大儀だが・・・君や君の仲間がやっていることも正規の道とは言えないんじゃないかな?」

提督「・・・」

捨て艦提督「図星で何も言えないようだが、君は正しい。この世界で懸命に生きる唯一の方法は、ルールに縛られないで生きることだからね」

捨て艦提督「ルール抜きでの戦いに私は負けたんだ。私と同じ土俵に立ち、そして君は勝った。不正で不正を暴いたんだ」

捨て艦提督「私の事はすきにすればいいさ。だがこれを忘れるな。さっきも言った通り、君は私と同じ土俵に立った。つまり・・・」











捨て艦提督「こ っ ち 側 に 来 た と い う こ と を 」


提督「俺は・・・お前とは違う」

提督「話は終わりだ。お前は刑務所に叩き込まれるが・・・その前に罪の清算をしろ」

提督「俺の仲間が今頃睦月と弥生を助けて安全を確保し、事情を説明しているころだろう」

提督「準備はできているか?」

長門『ああ、もう大丈夫だ』

提督「ほら、お前が殺そうとした二人は・・・お前をどうするかな?」

弥生『司令官・・・?司令官が私たちを捨て駒にしようとしたのって・・・本当なの・・・?』

長門『・・・そこで聞いている悪党、聞こえているなら答えてもらおうか』

捨て艦提督「ああ、その通りだよ。君たちを犠牲にしてその海域突破の足掛かりにしようとした」

弥生『・・・!』

捨て艦提督「それで・・・?君は私が憎いかい?でもね、君らが犠牲になってくれれば・・・その危険で怖い海域は突破できたかもしれないんだよ」

捨て艦提督「君たちを犠牲にしようとしたのは事実だが・・・その海域を本気で突破しようとしてたのもまた事実さ・・・」

弥生『・・・』


>>57

捨て艦提督を許すか許さないかの選択、また、どんな罰で償わせるかをお願いします
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/26(月) 01:19:42.49 ID:J+snUA8vO
辺りの外が見渡せる穴が空いてて、海で浮揚できるコンテナに黒提督を閉じ込め

そのコンテナを危険海域へ運び、経過視察

(以降、助けるか助けないか主さんの手腕に託す、もしくは安価)

61: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 01:43:21.65 ID:wuyv9uUC0
弥生『許せない・・・!だました挙句・・・殺してすべてなかったことにしようとして・・・!』

弥生『あなたをもう・・・司令官として・・・いや・・・人間としてみることが・・・できない・・・よ・・・』

弥生『あなたが反省するとも思えない・・・でも、あなたは・・・それ相応の罰を・・・受けるべきだと思う』

提督「・・・だそうだ」

捨て艦提督「ま、怒るだろうとは思っていたけど・・・おっとりとした彼女がここまで言うなんてね」

提督「こうしてしまったのはあんただ」グイッ

捨て艦提督「好きにしろとはいったけど・・・拷問は正直嫌だなぁ?」

提督「直接殴ったりはしないさ。だが、お前には同じ目にあってもらう」

捨て艦提督「・・・」

青葉『・・・本当にやるんですか?』

提督「ああ、この辺の海流を調べておいてくれ」

62: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 02:21:40.66 ID:wuyv9uUC0

翌日

とある海域


提督『乗り心地はどうだ?』

捨て艦提督「せめて本くらいは入れておいてほしかったかな?」

長門「私が手を離せば・・・あんたはこの海流に乗って例の危険海域までたどり着く・・・」

長門「そして・・ヤツ等はこのコンテナを引き裂いて中のお前をオヤツか何かのように食らうだろう」

捨て艦提督「ここまで運んできたってことは君も艦娘か。仲間の復讐を果たして気が晴れたかい?」

長門「・・・」

捨て艦提督「ほら、手を離したらどうなんだい?弥生のためにも、早く復讐を果たしたらどうなんだい?」

長門「・・・わかった」パッ



ギギィ...



捨て艦提督「はは・・・君もあの男も私と同じになり下がったな・・・ははは・・・」

捨て艦提督「さて、船酔いする前に寝るとするかな・・・」ゴロンッ




長門「・・・行ったか・・・」

長門「・・・提督、聞こえているか?」

提督『ああ・・・』

長門「彼を海に放り出す案を出したのはあなただし、それの実行はあたし自ら引き受けた。だが・・・これでよかったのか?」

長門「これが正しく・・・弥生と睦月のためになることだったのか?」

提督『・・・』

長門「このままでは・・・私たちも奴と同じになってしまうかもしれない。いや・・・もうなったのか?」

提督『いや・・・違うってことを証明しよう』

63: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 02:43:06.21 ID:wuyv9uUC0
......
....
..
.


数時間後


捨て艦提督「うーん・・・ついたのかな?だがおかしいな・・・静かすぎる・・・」

        
       ガチャッ


捨て艦提督「おやぁ・・・?弥生に・・・睦月?なんでここに?ここは危ないってよくわかってるだろう?」

弥生「ここは・・・あの海域じゃないです」

捨て艦提督「確かに私は海の上で捨てられて・・・君たちが運んだのか?」

睦月「運んだのは・・・あそこにいる船に乗った男性と・・・もう一人の女性です」

捨て艦提督「君たちは・・・」

提督「俺は・・・お前とは違うということを証明しにきた」

捨て艦提督「へぇ・・・海に流して殺されそうになった気分を味合わせてからの勝利宣言?」

捨て艦提督「復讐はする、でも同じにはなりたくないとは・・・中々欲張りだね」

提督「俺達とお前の違いを言ってやろう。それは、人間をやめていないことだ」

長門「私たちが始めたことは、ほめられたことじゃないかもしれない。だが、不正で戦ったとしても、手を血では染めないつもりだ」

捨て艦提督「・・・」

提督「こんどこそ終わりだ。あとはお前を憲兵の元へ送る」

65: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 02:57:00.65 ID:wuyv9uUC0
......
....
..
.

憲兵基地前


睦月「あの・・・今回は本当にありがとうございました・・・なんてお礼を言ったらいいのか・・・」

弥生「命を助けてくれて・・・あ、ありがとうございました」

提督「君たちが無事でよかった。本当に間一髪みたいだったからな」

睦月「これから睦月たちは・・・どうなるんですか?」

提督「もう一度・・・あの鎮守府に戻るか?次期新しい提督が配属される。前とは違う環境になるはずだ」

弥生「なら・・・そう、します。先輩方は・・・良い人達だったので・・・」

提督「分かった。事情を説明しておくよ。あとそれと・・・」ゴソッ...

提督「これを持って行け」

弥生「これは・・・腕時計・・・?」

睦月「かっこいい見た目してるね!弥生ちゃん!」

提督「もし次来た提督が酷い人だったり・・・何か助けが欲しいときは・・・その時計の右のボタンを三回押すんだ」

睦月「押したらどうなるんですか?」

提督「俺たちが駆けつける」

67: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 03:39:49.55 ID:wuyv9uUC0
.....
....
..
.

長門たちの基地


青葉「お疲れ様です、司令官」

提督「ありがとう。だが今回は・・・確かに疲れた」

提督「犠牲無くして勝利は無い。確かに奴の言うことにも一理はあった」

明石「でも・・・それは選択肢の一つでしょう?傷ついた仲間を治す私としては・・・“皆で勝ちたいです„誰一人欠けることなく」

青葉「そうですよ!青葉は誰かを犠牲にして勝ったとしても、勝った気はしません!」

長門「提督、あなたはこの仕事を受けたことを後悔しているか?彼女たちを助けたことを後悔しているか?」

提督「いや・・・していない。彼女たちを救えてよかったと、心から思っている」

長門「なら進もう。本当に正しい選択なんてものは無いんだ。だから・・・」

長門「正しい選択ではなく・・・後悔のない選択をしていこう。な?」

提督「・・・ありがとう。みんな」

83: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 23:41:52.04 ID:wuyv9uUC0
明石「さ、暗い話のあとは明るい話をしましょう!」

明石「長門さん用のコスチュームが完成しましたよ!」

提督「コスチュームって・・・」

明石「まだ未完成ですが、提督のスーツは凄いですよ!昔艦娘だけではなくて普通の人間も深海棲艦と戦おうとするための研究があったのをご存知ですよね?」

提督「ああ、でも深海棲艦は艦娘以外の攻撃を受け付けないことからとん挫したやつだろう?」

明石「えぇ・・・でも、あなたのコスチュームに使ったのは武器ではなく防具です。それも、前衛部隊用のサバイバルスーツです!」

提督「どういう効果があるんだ?」

明石「丈夫な二重織で衝撃に強く、ナイフも歯が立ちません。弾もまっすぐ以外ならはじきます。爆発にも強いです」

提督「おいおい・・・!」

明石「埃をかぶっていた試作品を新型艤装開発の参考にするって名目でもらってきちゃいました♪」コツンッ

提督「かわい子ぶってももらってきたものが凄すぎるんだが・・・少し過剰すぎやしないか?」

明石「用心にこしたことはないですよ。追い詰められた敵は何をするかわからないのですから」

明石「あ、ちょっと重いので気を付けて」

長門「で、この私のスーツの見た目は・・・」

明石「提督が以前見た悪夢に出てきたと言っていた、腕から猫を吊るした悪魔を参考に作りました」

提督「あまり見ていたくない」

長門「悪くないじゃないか・・・」

提督「俺のスーツの見た目は?」

明石「まだ設計中ですのでもう少し待っててください!あ、このサバイバルスーツは着てって大丈夫ですよ!」

提督「より見た目が怪しくなりそうだ・・・着替えてくる」

84: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/26(月) 23:54:13.93 ID:wuyv9uUC0
......
....
..
.


明石「おっ、着替えが終わったようですね。二人とも似合ってますよ?」

青葉「長門さんは確実にヒーローっぽい見た目になりましたね。司令官は・・・強盗から近未来特殊部隊って感じでしょうか?」

長門「コスプレして戦うのはどうかと思ったが・・・いざ着てみると勇気が湧くな」

提督「ま・・・悪くない進歩だろうか」

明石「威圧感は重要ですよ!」

青葉「さて・・・用意はできましたか?二人とも」

長門「ああ、いつでも大丈夫だ。気合も入った」

提督「いつでも行ける」

青葉「新スーツの相応しい初出撃としてふさわしそうなのを選んできましたよ!」


>>85 どんなブラック鎮守府かを
>>86-87 で被害にあっている艦娘をお願いします(複数化)

85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/26(月) 23:54:20.50 ID:DCAnCCOy0
嫌がる艦娘達に四六時中○○○○をする鎮守府がある

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/26(月) 23:55:35.77 ID:iPiMhpE4o

87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/26(月) 23:55:41.06 ID:rLaBlqjIO
そうりゅう

93: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:19:53.36 ID:Va7SU1++0
青葉「じゃん!ブラックと言ったらこれ!○○○○司令官です!」

提督「・・・この前振りからの相手が・・・それか?」

長門「拍子抜けだ・・・」

青葉「ちょっ、青葉をそんな目で見ないでください!これにはちゃんと訳があるんですよ!」

提督「なんだ?」

青葉「コスチュームの性能を試すんですよ!この手頃な変態を使って!」

長門「手頃な変態とかいうワードのインパクトが凄いな・・・」

青葉「初めて使う装備を試しもせずに使うなんて自殺行為でしょう?」

明石「その通りです!まずはテストをしないと!」

長門「・・・一理あるな」

提督「言いたいことはわかった。だが○○○○くらいなら後回しでも・・・」


94: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:22:51.12 ID:Va7SU1++0


明石・青葉「「何を言うんですか!!」」

提督「!?」

明石「○○○○は女の敵ですよ!許しちゃいけない存在です!」

青葉「ええ!被害にあっている女性はとっても嫌な思いをしているはずです!」

明石「ほら、長門さんも何とか言ってやってくださいよ!」

長門「いや、私は・・・触れようものなら組み伏せられるし・・・」

明石「・・・」

青葉「・・・艤装無しで男を投げ飛ばせる長門さんを、か弱い青葉たちと同じ基準で考えるのが間違っていましたね・・・」

明石「はい・・・」

長門「私が何言われても傷つかない女だと思ってないか?」

提督「君たちがどれだけ○○○○を嫌っているかはもう十分にわかった。だからもう落ち着いてくれ・・・」

提督「青葉、そのブラック鎮守府の場所を教えてくれ。すぐに向かう」

青葉「了解です!」

提督「それとあと一つ・・・」

青葉「?」

提督「長門は甘いお酒しか飲めなかったり、小動物やぬいぐるみが好きだったりと意外と乙女チックだぞ」

長門「!?」

96: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:29:20.52 ID:Va7SU1++0
……
….
..
.

○○○○鎮守府 食堂


テレビ < OH...! YHEA...! ×××ッ! ××ッ!


蒼龍「・・・」

潮「・・・///」

○○○○提督「・・・」モグモグ

蒼龍「・・・あの」

○○○○提督「どうした?」

蒼龍「食堂で堂々と○○を見るのはやめてもらえますか?」

○○○○提督「なんで?やっぱり本物が欲しい?」スッ…

蒼龍「ちっがうよ!なんで年頃の女の子がいる中で平然と○○みてるのさ!?おかしいと思わないの!?あと脱ごうとしないで!!」バン!バン!

○○○○提督「机を叩くな。サイドテールが荒ぶっているぞ。俺のポニー♂テール♂で対抗しようか。だがコイツはポニーなんかじゃないぜ?」カチャカチャ…

蒼龍「だから脱ごうとしないでってばぁ!!!」

蒼龍「もう!ほら、行くよ潮!私の部屋でご飯を食べよう!」グイッ

潮「は、はい・・・!」ダッ


   タタタ…



○○○○提督「・・・へへへ、そういう反応でなくちゃぁ・・・」

97: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:31:29.17 ID:Va7SU1++0
......
....
..
.


○○○○鎮守府 裏庭



長門「こちら長門。明石、青葉、提督と共に目的地に着いたぞ。なにか情報は?」

青葉『えっとですねぇ・・・そこは、かなり小規模な鎮守府でどうやら蒼龍さんと潮さんしかいないみたいですね・・・』

青葉『小規模故に警備も手薄。監視カメラもほとんどないですね、中の様子は明石さんの新作で試しましょう』

長門「新作?」

明石『腰のベルトについてるバックルは小型ドローンになっています。取り外して真ん中のボタンを押してもらえますか?』

長門「ん。こうか?」カチャッ ポチッ

  チャキッ チキチキチキ… カチャンッ…
 フィィイイン…


長門「変形した・・・これはすごいな・・・」

明石『可愛いでしょう?それじゃ、青葉さん、よろしくお願いします』

青葉『はいはーい、任せてください!中の様子を見ていきますね。換気口からお邪魔しまーす』フィィィンッ

98: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:32:26.84 ID:Va7SU1++0
長門「なんか見えたか?」

青葉『んーこれは食堂ですかねぇ・・・誰もいませんが・・・テレビがつけっぱなしですね・・・って』

青葉『うわわわわ///!?食堂で何見てたんですかここの司令官は!?』

明石『どれど・・・きゃあああああっ///!?』

長門「・・・提督、騒がしくてかなわん。もう突撃していいか?」

提督「まだ待て・・・青葉、明石。状況を報告してくれ。何があったんだ?」

青葉『言わせる気ですか!?この変態!』

提督「は!?」

明石『○○動画ですよ!あの男、みんなでご飯を食べる食堂で堂々と○○動画見てるんですよ!』

提督「はぁ・・・」

長門「聞きしに勝るロクでもない男みたいだな」

提督「よし、その部屋はもういい。ほかの部屋を調べておいてくれ」

青葉『青葉、嫌な予感しかしないです・・・』

99: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:36:36.75 ID:Va7SU1++0
......
....
..
.



○○○○鎮守府 蒼龍の部屋


潮「○○○○・・・なくなってほしいです・・・」グスン…

蒼龍「もう仕方ないよ・・・あの人は・・・下手に逆らったら何されるかわかったもんじゃないし」

蒼龍「こっそり憲兵さんに手紙出しといたから・・・なにか対処してくれるといいんだけど・・・」

潮「その手紙・・・出してからどれくらいたっているんですか?」

蒼龍「・・・3か月・・・くらい?」

潮「・・・・・・グスッ・・・」ポロポロ…

蒼龍「あああ!泣かないでー!潮!きっと憲兵さんも忙しいんだよ!助は来るから!」


   ガチャッ



潮「ッ!」ビクッ

100: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:37:31.91 ID:Va7SU1++0

○○○○提督「その通り 涙は君に 似合わない」

○○○○提督「やぁかわい子たち。元気してた?」

潮「う・・・」ササッ

○○○○提督「そんな隠れるなって、まだ何もしてないだろ?」

蒼龍「何しに来たのさ・・・提督」

○○○○提督「・・・今までの事、謝りに来たんだよ」

蒼龍「・・・はい?」

○○○○提督「ほら、俺ってばちょっとアレなことしすぎただろ?」

○○○○提督「君たちが本気で嫌がってるってやっと気が付いたんだ・・・」

○○○○提督「だから・・・もうやめておこうかなってね・・・俺もいい年だしさ・・・」

潮(さっきの会話・・・聞かれてたのかな・・・?)

蒼龍(もうしないっていうなら・・・憲兵に出した被害届を取り下げてもいいんだけど・・・)

蒼龍「ほ、本当に・・・もう私たちに○○○○しない・・・?」

○○○○提督「しない。絶対にだ」

101: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:38:35.69 ID:Va7SU1++0
蒼龍「中破したままの状態で放置したりもしない?下着盗んだり、風呂覗いたり、部屋の鏡をこっそりマジックミラーに改造したりしない?」

○○○○提督「しない。金輪際もうやめだ」

蒼龍「・・・わかった。私たちも怒鳴ったりしてごめんなさい。仲直りしよっか」

潮「ご、ごめんなさい提督・・・」

○○○○提督「蒼○・・・!うしお(○○○)・・・!」

蒼龍「今何か聞こえたけど私の気のせいにしておくから・・・ほら、仲直りの握手」スッ…

蒼龍「ほら、潮も仲直りの握手しよ?」

潮「は、はい・・・」スッ…

○○○○提督「ああ・・・」スッ

   ズルッ

○○○○提督「おっと、手がすべったああああ!!」

     
       


蒼龍「」

潮「」

○○○○提督「すまない。手頃な手すりがあったもんでつい・・・」 

蒼龍「あ・・・あんたって男はあああ!!」

○○○○提督「フゥッヘヘヘヘ!怒るなって。こんなのいつもに比べたら軽いスキンシップ程度だろ?」

102: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:39:25.67 ID:Va7SU1++0
蒼龍「もう!もう絶対に許せないんだからぁああ!!」スチャッ

○○○○提督「おっと、弓矢を取り出すんだったら・・・俺も武器を出して抵抗しなきゃな?」バッ

蒼龍「うわあああ!いきなり全裸にならないでよおおお!!」

潮「いやああああああっ!!!」

○○○○提督「どうした!!よく見ないと相手に当たらないぞ!」スタスタ…

蒼龍「こないでええええ!私が悪かったから!!なんでもありませんでしたって手紙書くからああああ!!」ビエエエ

○○○○提督「やっぱり届け出出してやがったか!!もうおせーよ○○○共!俺はお終いだ!こうなったらヤケだ!」

潮「うわあああん!いやだよおおおお!ごな゛い゛でえええええ!!」ボロボロ

○○○○提督「うるせーっ!大体なぁ、そんな体してたら○○○○しないほうが失礼なんだよ!」

○○○○提督「目の前にある芸術品を見ないのは作った人に失礼だろが!」

○○○○提督「出された最高級のステーキを食べもせず捨てるのも勿体なくて失礼だろ!?同じだ!わかるかァ!?」

○○○○提督「さぁ!目に焼き付けろ!」

103: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:40:12.56 ID:Va7SU1++0
蒼龍「そんなもの潰れちゃえばいいのにぃいいい!!」ガタガタ

○○○○提督「ほら、だったらその矢で射抜いてみろよ!ホラ!ほらほらほらほら!」スタスタ…

○○○○提督「潰してみやがれええ!!」

蒼龍・潮「だれかああああああ!!」



  「言ったな?言質はとったぞ」


   パリィインッ!


○○○○提督「!?」

長門「くらええええええ!!」グッ

    ドッゴォッ

○○○○提督「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

    ガシャーンッ!

○○○○提督「ぐえっ・・・」ドシャァ…

長門「間一髪だったな。大丈夫か?もう安心しろ。悪は滅びた」

蒼龍「あ、ありがとう・・・ございま・・・」

長門「おっと、二人とも目を開けるのも、こっちを見るのもまだやめておいた方がいい」

長門「T、聞こえているか?私も見たくないからあなたがやってくれ」

提督『俺もやりたくないがな・・・了解だ』

104: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 22:42:03.27 ID:Va7SU1++0
......
....
..
.



○○○○提督「うぐ・・・あ?なんで執務室に縛られてるんだ?」

○○○○提督「あぁっ!部屋中に貼ってあった極上ポスターが全部はがされてるじゃねぇか!どうなってる!」

提督「それらならすべて引っぺがして窓から捨てて燃やしたよ・・・!」

○○○○提督「は・・・はぁ!?だれだおめーは!?」

長門「ようこそド変態。ここはもう執務室ではない・・・」

長門「貴様の懺悔室だ・・・!」

○○○○提督「・・・ッ」ゴクリ

○○○○提督「お、お前は一体なんだ?なんなんだその姿は?威嚇の衣装か?」

長門「威嚇で済めばいいがな・・・」バキボキ…

○○○○提督(もう一人の男もすさまじく高圧的な見た目だし・・・一体なんなんだよ・・・?)

○○○○提督「触るのは好きだが触られるのはあんまり好きじゃなくてね?お手柔らかに・・・なっ?」

提督「それはお前のこれからの態度による。お前はなぜこんなすぐばれるようなことをした?しでかす前に頭で一度は考えなかったか?」

○○○○提督「>>105」

105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/27(火) 22:43:54.90 ID:mADCN7sKo
本能の前では理性など塵も同然よ

110: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 23:19:06.84 ID:Va7SU1++0
○○○○提督「ふっ簡単なことよ・・・」

○○○○提督「でもその前に言わなきゃならないことがあるんだ・・・このままじゃ体がやばい・・・」

提督「・・・なんだ?」

提督(縛り方をまちがえたか?)

○○○○提督「右の・・・右のタマの位置がよくないんだっ・・・さっき殴られた衝撃で上がり切っちまったのかも・・・責任取って、そこのマスクした良いスタイルのお嬢ちゃんに直してもらえねぇかな!?」

提督「オラァ!」ドゴッ

○○○○提督「ぐおおおおおっ!せめてあの女に殴らせろよぉ!!」

長門「正真正銘、史上最低の男だな。貴様・・・」

○○○○提督「ほらな!?ハハッ、こんな状況でも俺はこんな言葉が出てくる!!ハハハ!」

○○○○提督「本能さ!フフフヘヘヘッ、これが最も強い本能なんだよ!!本能の前では理性など塵も同然さ!ハハハ!!」

長門「今まで見てきたどんな深海棲艦よりも嫌悪感を感じる・・・!」

提督「吐き気がしてきた」

○○○○提督「ところで・・・俺のかわいいお肉ちゃんたちはどこに行ってしまったんだ?」

○○○○提督「おぉーーーい!!扉の前にいるのかぁ!?返事をしてくれよーーー!!」ガタッ ガタッ ガタガタッ

長門「暴れるな。あの二人なら・・・もうあんたに完全に愛想を尽くしたみたいだ。どうしてほしいかだけ答えて安全な場所に退避させた」

○○○○提督「最後に一突き・・・じゃねぇや、一目みときたかったのになぁ・・・」

○○○○提督「で・・・“どうぢてほしいか”ってなんの話だ?あのこたち自身の事?それとも・・・」

長門「察しがよくて助かるよ。あぁ、お前をどうするかだ」

○○○○提督「お・・・おいっ・・・マジで罰なんか与えるつもりなのか?」

>>111

○○○○提督を許すか許さないかの選択、また、どんな罰で償わせるかをお願いします
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/27(火) 23:20:14.91 ID:XZkKFMzzo
ギルティ!

115: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/27(火) 23:37:54.97 ID:Va7SU1++0

長門「貴様はもう・・・何を言っても無駄だ・・・!死ぬほど後悔する目に合わせてやる」

○○○○提督「勘弁してくれよ!!ただの○○○○だろ!?なぁ!?」

提督「許しはお前が傷つけたあの二人に請え」

提督「冷たい牢獄の中で・・・貞操帯をガッチリと付けた状態でな!!」グイッ!

○○○○提督「離せぇええ!いやだ!冗談じゃないぞ!」ズルズル

○○○○提督「○○○に罪はねぇええ!!」ズルズル

提督「諸悪の根源だろうが!!」

○○○○提督「いやだああああ!やめてくれれぇええええええ!!」ズルズル...

○○○○提督「くそがぁああ!もっと早く手をだしときゃ----」

       

          バタン....

116: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 00:06:01.67 ID:UioAnjEB0
......
....
...
..
.

憲兵基地前



提督「最後の最後まで救いようのないやつだったな・・・」

長門「あの二人はどうする?」

提督「あんなことがあった後だったんだ。男の俺が出るべきじゃない、君が行ってくれ」

長門「ああ、了解だ」



    スタスタ...


潮「あっ・・・あの時の・・・」

長門「もう大丈夫か?」

蒼龍「おかげさまで・・・」

蒼龍「あの、この度は本当に・・・ありがとうございました」

長門「いいんだ。当然のことをしたまでだ。今までつらかっただろう?よく耐えたな」

潮「こわかったよぉお・・・」

長門「大丈夫だ・・・大丈夫・・・もう安心していいぞ」ポン

潮「えっと・・・あなたも・・・艦娘なんですか?」

長門「それは・・・すまないな。答えられない」

潮「ご、ごめんなさい・・・でも・・・艦娘でも、艦娘じゃなくても・・・」

潮「潮は・・・あなたみたいな・・・人の前に立って・・・守ることができる人になりたいです」

蒼龍「私も・・・いつかあなたみたいな人になりたいな」

長門「なれるさ・・・必ずな」


117: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 00:36:08.50 ID:UioAnjEB0
......
....
..
.

長門達の基地


青葉「はぁー・・・今回はある意味今までで一番最悪でした」

明石「そうですね・・・ドローンを執務室に侵入させるや否やその場で自爆させようかと思いましたよ」

提督「あれ全部はがしたのも、全裸で気絶するあいつに服着せたのも俺だったんだからな・・・?」

長門「その辺は・・・申し訳なかった。提督」

提督「困ったときはお互い様だ・・・」

明石「て・・・提督は・・・ああいうポスターとかに興味は無かったんですか?」

提督「・・・本能はちゃんとコントロールできる。心配しなくても、君たちにそんな目はむけないさ」

青葉(あ、無いわけではないんですね)

提督「今回はギリギリだったうえに、彼女たちの精神状態もひどかった。ただの○○○○だと見くびっていたよ」

提督「もう何が来ても、油断も侮りもしない」

長門「だな・・・次はなんだ?鬼でも蛇でもなんでもござれだ」

青葉「そうですね・・・危なそうなのは・・・」


↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数化)


118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/28(水) 00:38:01.74 ID:tXaAAYwho
提督が駆逐艦を子ども扱いして出撃させてくれない

122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/28(水) 00:39:50.93 ID:MIYuCVEzO
睦月水無月

129: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 22:37:15.26 ID:UioAnjEB0


ピピピッ ピピピッ ピピピッ


青葉「!」

提督「この音は・・・!」バッ

明石「睦月ちゃんからの救難信号ですね・・・!」

長門「あの腕時計型の奴か!」

青葉「そんな・・・!あそこには新しい司令官が配属されたばかりですよ・・・!」

提督「発信源は?」

明石「元捨て艦提督鎮守府の資材置き場です」

長門「そこに来てくれということか」

提督「よし、直ぐ向かおう。青葉はまた鎮守府の内部の調査を頼む」

青葉「うわぁ・・・またあそこの鎮守府を覗くことになるなんて・・・」カタカタ...

130: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 22:37:45.51 ID:UioAnjEB0
......
....
..
.

長門達出動より数刻前・・・


元捨て艦鎮守府 会議室 




新提督「作戦会議は以上。各自解散してくれ」

   ワイワイ...
ゾロゾロ...


新提督「さて・・・作戦計画書をまとめるか・・・」

水無月「ちょっとまった司令官。あのさ、今・・・話できるかな?」

新提督「水無月か。どうした?」

水無月「どうしたもこうしたも、どうして水無月達・・・というか、駆逐艦全員になんの仕事もないの?」

島風「ふっまーん!わたし、ここしばらくずっと出撃してないんだけどー?」

新提督「ははは、君たち子供にはまだ戦場は早いよ。訓練しててくれ」

島風「もー!私たちだって戦えるのにー!子供扱いはやめてよー!」

睦月「そ、そうですよー!訓練ばかりじゃかえって鈍っちゃうにゃしぃ!」

水無月「せめて資材集めでもいいから何かさせてよ!」

新提督「駄目なものはだめだ。君たち駆逐艦は訓練!もう決定している。それじゃ俺は計画書をまとめるから、解散解散」

       スタスタ...

水無月「そ、そんなぁ・・・」

島風「つっまんなーい・・・」

睦月「なんかおかしいよ・・・こんなの・・・」

131: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 22:38:17.10 ID:UioAnjEB0
......
....
..
.



現在

元捨て艦鎮守府 倉庫



睦月「・・・」ソワソワ...

長門「我々を呼んだか?」

睦月「ひゃあああああ!?」ビクゥッ

提督「後ろから声をかけてすまないが、落ち着いてくれ。正面から入っていくわけにはいかなかったんだ」

提督「俺達を覚えているか?あの時君たちを助けた二人だ」

長門「少し・・・見た目が変わっているがな」

睦月「すいません、叫んじゃって・・・ビックリしちゃいました・・・」

提督「無理もないさ。それで・・・一体どんな目にあわされているんだ?」

睦月「えっと・・・その・・・」

睦月「新しい提督さんは・・・優しそうなのにゃ・・・でも・・・」

睦月「でも、睦月含めて・・・この鎮守府にいる駆逐艦全員を出撃させてくれにゃいんです・・・」

提督「それは・・・みんな何も言わないのか?」

睦月「いいました・・・でも駄目なんです。絶対に許してくれないのにゃ・・・理由も聞かせてくれにゃいし・・・」

長門「・・・謎だな」

提督「相手が悪党なのかどうかわからない以上、尋問するわけにもいかないな・・・」

提督「A、何か手はないか?」

青葉『それって青葉の事ですか?それとも明石さんの事ですか?』

提督(しまった・・・どっちも頭文字はAか)

提督「・・・デザイナーの方だ」

睦月「・・・?」

明石『私ですね!えーっと・・・長門さんのスーツの右腕には、自白剤が仕込んであるんですよ』

長門「なんでそんなものが・・・いや、今はいい。それで?」

明石『その自白剤、直接打っても飲ませても効くんです。なので、こっそりそれを飲ませるってのはどうでしょう?』

提督「なるほど・・・」

長門「あの鎮守府に潜入して中にいる提督に薬を飲ませるのは中々骨だぞ。どうする?」

提督「それなら・・・」

睦月「・・・?どうしたんですか?」

提督「睦月君、君に頼みたいことがあるんだが・・・」

睦月「・・・えっ?」

132: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 22:45:07.27 ID:UioAnjEB0
......
....
..
.


元捨て艦鎮守府 執務室




  コンコン


新提督「はいってくれ」

睦月「失礼するにゃぁ、提督!」

新提督「お、睦月か。どうしたんだい?」

睦月「お、お茶とお菓子持ってきたから、食べないかにゃー?」

新提督「それは嬉しいな。是非もらうよ」

睦月「はい、どーぞ♪」コトッ

新提督「ありがとう」ズズッ...

新提督「・・・あれ・・・?なんか眠く・・・酔った・・・?」

睦月「き、聞こえますか・・・?飲ませましたよ?」

提督『上出来だ。よくやった』

睦月「えへへ・・・ありがとにゃぁ」

提督『さて、早速だがそこの提督にいくつか質問してくれ』

睦月「は、はい・・・て、提督!ちょっと答えてほしいことがあるんですけどっ・・・!」

新提督「うーん・・・?なんだい・・・?」

睦月「えっと・・・どうして睦月たち駆逐艦を・・・出撃させてくれないんですか?」

 
   新提督が出撃をさせない理由とは・・・?

↓3 の中で最もコンマの高いものを採用

135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/28(水) 22:49:03.39 ID:PebzFjIt0
自分の子供が戦争で亡くなったから

137: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/28(水) 23:28:32.58 ID:UioAnjEB0


心配性提督「ほらだって・・・君たちの見た目が子供だからさ・・・」

睦月「えっ・・・?」

心配性提督「戦わせるのに・・・どうしても抵抗があるんだよ・・・」

睦月「あの・・・それが・・・理由・・・なんですか?」

心配性提督「あぁ、そうだよ。ただ、君たちが戦うというのがどうにも・・・見てられないのさ。怖くて」

睦月「・・・」

長門『提督・・・これは・・・』

提督『ブラックではないが・・・提督として少し問題があるな・・・気持ちは分からなくもないが・・・』

提督『睦月君。彼はどうやら単純に君達が心配なだけのようだ。俺たちが出る幕はおそらくない』

睦月「安心したような・・・より困るような・・・不思議な気分にゃしい・・・」

提督『そういうときは・・・怒れ。全力でその提督にぶつかるんだ』

睦月「え・・・えぇぇえ!?そ、そんなことをしたら・・・」

提督『大丈夫だ。不満は強く遠慮なしに言ってやれ、でなきゃ何も変わらない。そこの男が目を覚ますこともない』

提督『信頼も友情も、時にはぶつかり合ってこそ強くなる。怒りというのは、自分の心の底をさらけ出してくれるからだ』

提督『そこに裏も表もない。そこの心配性の男だって、きっと真っ向からぶつかってくれるさ。そういう優しさを持っている男に・・・俺は思える』

提督『それでも駄目なら・・・俺たちがまた対処する・・・今回のような形ではなくな』

睦月「・・・わかりました。色々と・・・ありがとうございました」

提督『ああ、無事な様でよかった。君たちの検討を祈っているよ』

睦月「はい!」

心配性提督「睦月・・・?誰としゃべっているんだ・・・?」

睦月「なんでもないです!提督!あの、後で話があるんですが・・・!」

138: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 00:00:33.09 ID:ycVyKMqP0
......
....
..
.


長門達の基地 


明石「ブラックになってなくてよかったですねー!」

青葉「救難信号が来たときは何事かと・・・ま、青葉たちの出番がないっていうのは、きっと良い事なんでしょうねー♪」

長門「どちらかといと問題は、人選ミスした上層部だろう。失礼だがあの男は・・・あの鎮守府の後釜に座れる器には思えなかったぞ」

提督「大器晩成という言葉があるだろう。まずは信じてみようじゃないか」

長門「・・・で、あなたが言った“対処”というのは・・・なんなんだ?」

提督「コスチュームを着た男ではなくて・・・“提督”として話すことさ」

長門「なるほどな」

青葉「そろそろ・・・青葉たちにコードネームが必要じゃないですか?頭文字がかぶってるので・・・」

明石「私はさっき提督が言ってくれたデザイナーって名前、気に入ってますよ!私の事は今後デザイナーと呼んでください!」

青葉「いいなぁー・・・青葉もなにか名前が欲しい・・・」

提督「そのうちな・・・何か考えておくよ」

青葉「約束ですよ!」

青葉「さーて、それじゃ次の仕事に取り掛かりますかぁ!」


↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します。

 ブラック鎮守府がきまった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘をお願いします

120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/28(水) 00:38:45.29 ID:Zm+qF2CH0
提督が見ていないとこで、阿賀野型達からの過剰な虐め

142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/29(木) 00:03:37.21 ID:iMSZRyzHO
皐月

151: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:16:25.03 ID:ycVyKMqP0
青葉「司令官、なんだか他とは違った感じの文面のものが・・・」

提督「どういうことだ?」

青葉「どれもその鎮守府の司令官に対しての注意書きがあるのに・・・これには・・・」

明石「・・・まさか」

青葉「『演習中に艦娘同士の様子がおかしかったとの報告アリ。提督よりも艦娘同士の不仲による虐め等のトラブルの可能性を考慮されたし』・・・」

提督「なるほどな・・・そういうタイプか・・・」

長門「艦娘の方に原因がある鎮守府か、そこの指揮官は把握しているのだろうか?」

青葉「対処していないのであれば・・・おそらく把握していないでしょう。何はともあれ調べてみなきゃ・・・」

提督「よし、そうと決まれば青葉は情報収集を頼む」

青葉「まっかせてください!」

青葉「さーて、いじめっ子は誰かな?・・・」カタカタ...

152: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:20:17.48 ID:ycVyKMqP0
.......
....
..
.




虐め鎮守府 会議室





皐月「・・・」

皐月(作戦会議をメモするためのメモ帳や筆記用具が全部なくなっている・・・鞄に入れといたのに・・・)

虐め鎮守府提督「どうしたの?皐月。ボーっとして。なにかあった?」

皐月「えっ・・・?いや、なんでもないよ!」

虐め鎮守府提督「しっかりしてよ?大事な会議中なんだから」

皐月「ご、ごめん・・・」

 クスクス...

皐月(また・・・か。しょうがない。スマホでこっそり録画しよう)スッ...


    ピンポーンッ!


皐月「ッ!?」ビクッ

虐め鎮守府提督「・・・皐月?今が本当に会議中だってわかってるの?」

皐月(な、なんでスマホの通知音がこんなにデカく!?サイレントにしてたはずなのに!)

阿賀野「皐月・・・駄目でしょ?スマホの電源は切っておかないと。ねぇ?提督さん??」クスクス...

皐月(阿賀野さんが鳴らしたくせに・・・!しかも・・・!)

虐め鎮守府提督「もう・・・一体だれがこの子にLINEを飛ばしたのよ」ヒョイッ

皐月「あっ!」


スマホの通知画面《睦月:元気にしてるかにゃぁ?》


虐め鎮守府提督「あら?別鎮守府の睦月から?・・・姉妹で連絡とるのはいいけど。せめて会議が終わってからにしてね?」

皐月(違う・・・!それは阿賀野さんのなりすましだよ・・・画像も名前も変えているんだよ・・・)

虐め鎮守府提督「皐月。聞こえてる?わかったの?」

皐月「・・・うん・・・わかった・・・気を付けるね・・・」

能代「フフッ・・・」クスクス...

皐月(どうせ言っても・・・信じてくれないよなぁ・・・阿賀野さん達は、司令官をよくお茶とかに誘って仲良さそうにしてるし・・・)

皐月(どうしてボクが・・・イジメられるんだろ・・・?)

加賀「・・・」

154: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:26:05.29 ID:ycVyKMqP0
......
....
..
.


虐め鎮守府 廊下



トボトボ...


皐月(結局・・・会議の内容頭に入ってこなかったなぁ・・・どうしよう・・・)トボトボ...


    ドンッ


皐月「痛っ!」ドシャッ

矢矧「・・・」スタスタ...

皐月「ち、ちょっと!痛かったんだけ・・・」

矢矧「・・・」ジロッ

皐月「うっ・・・ご、ごめん・・・」

矢矧「・・・雑魚ね」ボソッ

皐月「ッ!」

矢矧「・・・」スタスタ...

皐月(もういやだ・・・もう・・・いやだ・・・)ジワッ...


    ドンッ!


矢矧「ぐっ!?」ドシャッ



















加賀「あら、ごめんなさい。小さくて見えなかったわ」

155: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:28:00.76 ID:ycVyKMqP0

矢矧「なっ・・・?」

加賀「それじゃ」スタスタ

矢矧「待ちなさいよ!何か一言・・・!」

加賀「な に か し ら ?」ギロッ

矢矧「ッ!?」ゾッ

加賀「どうしたの?そんな顔で見られてもわからないわ。用が無いなら部屋に戻ったら?」

矢矧「くっ・・・」ジリ...


  ダッ
    タタタ...


加賀「・・・弱いわね」

皐月「・・・」ポカーン...

加賀「・・・そんなとこで座っていたら、スカートが汚れてしまうわ。ほら、立ちなさい」スッ...

皐月「あっ・・・ありがとう・・・」グイッ

加賀「・・・皐月さん、あなた・・・虐めを受けているのね?」

皐月「!」

皐月(受けてる、助けてって言いたいけど・・・でも・・・加賀さんに頼ってるのがバレたら・・・悪化するかもしれない・・・加賀さんにも迷惑がかかる・・・)

156: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:28:56.74 ID:ycVyKMqP0

皐月「いや・・・そんなことないさ!きっと矢矧さんもたまたまぶつかっちゃっただけなんだよ!大丈夫だから!」


      ガシッ


皐月「・・・・加賀・・・さん?肩がちょっと痛いよ?」

加賀「もう一度・・・私の目を見て大丈夫と言ってみなさい」

皐月「だ・・・大丈夫・・・」

      ポロッ...

皐月「あ、あれ・・・?」ポロポロ...

加賀「・・・本当に・・・大丈夫なの?」

皐月「うっ・・・うぅっ・・・」ボロボロ...


      ギュッ


皐月「・・・!」

加賀「きっと、あなたは今、迷惑かかるだろうとか、バレるのが怖いって考えたのでしょう?」

加賀「でも安心して。私は絶対に迷惑だなんて思わないし、バレたところで問題なんてないわ」

皐月「うあぁ・・・」ボロボロ...

加賀「あんな卑劣な真似は絶対に許さない。私があなたを守るから。だからもう・・・大丈夫よ」

皐月「うわああああああ!!」ガバッ

皐月「ボクっ・・・ボクずっと怖かったんだ!苦しかったんだ!でも・・・でも誰にも言えなくてっ・・・!言えばもっとひどくやられると思って・・・!」ボロボロ...

加賀「大丈夫よ、大丈夫・・・」ギュゥゥ...

皐月「ありがとう・・・ありがとおぉ・・・」

157: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:32:52.03 ID:ycVyKMqP0
......
....
..
.



翌日 虐め鎮守府 食堂






加賀「・・・」モグモグ

皐月「・・・」モグモグ

皐月(昨日の事、きっと姉妹全員に伝わってるはず・・・不安だなぁ・・・)

皐月(加賀さんに迷惑が掛からなければいいんだけど・・・)


    バシャッ


皐月「!」

加賀「・・・」ポタポタ...

能代「きゃあああ!ごめんなさい!お水かけちゃった!今拭きますから!本当にごめんなさい!?」スッ...

加賀「いえ結構です。自分でやるので」フキフキ...

加賀「あなた・・・演技上手いのね?」

能代「・・・?良くわからないけど、とりあえずごめんなさい?」

能代「あっ、皐月さんもちょっとかかっちゃったみたいね。今拭いてあげるから」スッ...

皐月「いや・・・全くかかっていないから・・・」














能代「あなたのせいで、加賀さんもひどい目に合うわ?あなたのせいよ?ひどい人ね?辛いからって他人も巻き込もうだなんて・・・?」ボソッ...

皐月「ッ!」

加賀「何しているのかしら?」

能代「本当に水がかかってないか確認しただけですよ?うん、大丈夫みたいですね?それでは、ご迷惑おかけしました」


      スタスタ...


皐月「・・・」

加賀「何て言われたの?」

皐月「えっ?」

加賀「今、なにか言われたのでしょう?さすがに分かるわ」

皐月「・・・うん、ボクのせいで加賀さんも嫌がらせにあう、他人を巻き込むなんてひどいって・・・」

加賀「成る程。そういう魂胆ですか・・・」

加賀「最低ね・・・許せないわ」スッ

皐月「か、加賀さん?どこに・・・」

加賀「そこで少し待っていなさい」スタスタ...

158: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:34:34.51 ID:ycVyKMqP0

      
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阿賀野「あ、来た来た。ごめんね能代、あれは痛い思いさせちゃいそう」

能代「気にしないで、阿賀野姉ぇ。酒匂、タイミングはよさそう?」

酒匂「ちゃんと呼んだよー!」

矢矧「ふふっ楽しみね」


加賀「・・・」スタスタ...

加賀「能代さん、ちょっと立ちなさい」

能代「はい、どうかしまし---」スッ


    バシンッ!


能代「ッ!!」ビリビリ...

阿賀野(うっわぁ、後で能代になんかおごったげなきゃ)

能代「か・・・加賀さん・・・?なんで・・・?」

加賀「演技しても無駄よ。人のせいにして、まるで自分は悪くないとでも・・・のたまうつもりですか。恥を知りなさい!」

加賀「金輪際、あの子に付きまとって陰湿な嫌がらせをするのをやめなさい。でなきゃ、次はもっと・・・」



      「加賀ッ!」



酒匂「・・・」ニヤ...

虐め鎮守府提督「加賀っ!あんた何やってるよ!?一体どうしちゃったの!?」

加賀「・・・提督、この姉妹艦たちは揃って皐月さんを虐めているのよ。あなたも何か言ってあげて頂戴」

虐め鎮守府提督「そんな・・・そんなはずないでしょ・・・この子たちがそんな・・・」

能代「・・・」ポロポロ...

虐め鎮守府提督「ちょっと能代、大丈夫?」

能代「いえ・・・ただちょっと、仲間に叩かれたのがショックだっただけで・・・能代がさっきお水をかけてしまったのがいけないんです・・・」

虐め鎮守府提督「お水をかけた・・・?」

酒匂「うん、さっき歩いてるときにね、つまづいて能代姉が加賀さんにお水かけちゃったの!」

阿賀野「能代はずっと謝って、ハンカチで拭こうとまでしたのに・・・」

虐め鎮守府提督「加賀あんた・・・そんな理由で能代をたたいたの?」

加賀「違・・・私は、皐月さんが・・・」

虐め鎮守府提督「あとで執務室に来なさい。話はそこで聞くわ」

加賀「・・・」


  クスクス...
クスクス... クスクス...
クスクス...


加賀(この子達・・・!)ゾッ

159: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:35:37.50 ID:ycVyKMqP0
......
....
..
.


長門達の基地



青葉「あぁーっ!青葉みちゃいましたよ!」

提督「どうした?何があった?」

青葉「加賀さんが、能代さんをひっぱたいたんですよ!」

明石「あ、あの加賀さんが?」

長門「・・・録画はしてあるか?」

青葉「もちろんです」カタカタ...



モニター < ハイ、ドウカシマシ...  バシンッ



明石「き、強烈・・・」

提督「これは・・・。青葉、どんな些細なことでもいい、何か変わったことはあるか?」

青葉「特には無いんですが・・・昨日から加賀さんと皐月さんが一緒に行動していますね」

提督「長門、どう思う?加賀が水をかけられただけで暴力を振るうようなやつに見えるか?」

長門「あり得ないな。加賀とは昔あったが・・・態度は冷たくとも義に厚く、思ったことはハッキリと言う。陰湿な真似などからは最も遠いタイプだ」

明石「私も変だと思います。仮に加賀さんが陰湿ないじめを行っているとして、いきなりこんな行動に出るなんてのはおかしいです」

青葉「あ、ちょっと待ってください・・・能代さんがたたかれた辺りの映像をもっと拡大してみます・・・」

青葉「・・・司令官、画質が荒くてわかりにくいですが・・・他の姉妹艦たち・・・笑っていませんか?」

明石「ほ、ほんとだ・・・確かに、笑っているように見える・・・姉妹がたたかれてるのに・・・」

青葉「謎が深まりますね・・・」

提督「よし、加賀と皐月、阿賀野達に絞って良く観察してみよう。なにか分かるかもしれない」


160: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/29(木) 23:41:08.65 ID:ycVyKMqP0
......
....
..
.



虐め鎮守府 執務室前



  ガチャッ...


阿賀野「あっらー?加賀さん。奇遇ね」

加賀「阿賀野さん・・・どうしてここに?」

阿賀野「特に?たまたま通りすがっただけだよ♪」

加賀「・・・」

加賀「私の言うこと・・・何一つ信じてもらえなかったわ。あなた達、相当提督との信頼関係が厚いのね」

阿賀野「だって阿賀野実際何かした覚えないしぃ~?」

加賀「・・・いつか」

阿賀野「ん?」

加賀「いつか必ずあなた方に報いが来るわ。絶対に」

阿賀野「フフッ・・・何を言うかと思ったら・・・フフフ・・・」

阿賀野「わたしには何の証拠もないし、今の周囲があなたを見る目は大変だよ?これから生き辛くなるんじゃない?」

加賀「周りが私をどう思おうと構わないわ。でも、あの子を虐めていたあなた方だけは・・・絶対に許さないわ」

加賀「例え提督が許そうとも・・・ね」

阿賀野「わっかんないなー。なんでそんなにあの子をかばうの?恩でもあるわけ?」

加賀「それがわからない時点で、あなたは人として最低レベルよ。今ここにいるのも、私を嘲笑うためでしょう?」

加賀「あなたはもう落ちるところまで落ちてる。心の底まで醜い悪よ」

阿賀野「加賀さんこそ、状況も立場もわからない醜い馬鹿にしか見えないけどー?」

阿賀野「ま、いいわ。あなたが立ち上がっても何も変わらないもん。皐月がより傷つくだけ」

阿賀野「せいぜい頑張ってね?正義の一航戦さん?明日からは楽しい鎮守府生活が待ってると思うから♪」スタスタ...

加賀「・・・」

164: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 22:59:57.75 ID:/ct59TQz0


......
....
..
.



長門達の鎮守府



青葉「司令官、ようやく見つけましたよ・・・!」

提督「何がわかった?」

青葉「阿賀野型です・・・彼女たちが元々皐月さんに対して悪質ないじめを行っていたそうです」

青葉「それを見かねた加賀さんが阿賀野型の姉妹たちに対して立ち上がったみたいですが・・・」

提督「食堂での事件か?」

青葉「ええ、でも・・・あろうことか、それを逆手にとって自分たちは被害者、はたから見たら加賀さんが悪者に見えるように仕立て上げたようです」

青葉「鎮守府の司令官とも相当仲がいいみたいで・・・監視カメラ越しに聞きましたが、執務室内部での加賀さんの講義に対しては、『ありえない』『そんな子ではない』と全く聞く耳を持っていませんでした」

提督「信頼関係すらも利用するか・・・」

明石「ひどい・・・」

長門「ここまでの外道もそうそういまい・・・!」

提督「こういう複数での虐めの場合は、必ず牛耳っている奴がいるものだ。誰だ?」

青葉「おそらく阿賀野さんだと思われます。声が小さくてあまり聞き取れませんでしたが、阿賀野さんがそれらしきことをしゃべっていました」

提督「分かった。すぐに向かおう、阿賀野を押さえれば止まるはずだ。良くやった、オーバーウォッチ」

青葉「それ・・・青葉の新しいコードネームですか?」

提督「不満か?」

青葉「司令官・・・帰ってきたら青葉と結婚しましょう」

提督「変なフラグを立てようとするな・・・長門、いそいで着替えるんだ」

長門「了解だ」

165: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:01:24.02 ID:/ct59TQz0
......
....
..
.


虐め鎮守府 皐月の部屋





皐月「・・・うぅ」グスッ...

皐月(ボクのせいで加賀さんが・・・!)

  ヴーッ ヴーッ

皐月「着信・・・?」

皐月「はい・・・だれ?」

阿賀野『キッラリ~ン☆阿賀野でーっす!元気?』

皐月「あ・・・阿賀野さん・・・?」

能代『能代達もいますよ~♪』

阿賀野『ビックリした?』

皐月「ど、どうして電話を・・・?」

阿賀野『今から面白いことが起こるから~それのお・し・ら・せ♪』

皐月「面白い事・・・?」

阿賀野『あなたの大親友である加賀さんがこの鎮守府から消える・・・なんて面白どう?』

皐月「そんな・・・!お願い!加賀さんには何もしないで!ボクが悪かったから!」

皐月「お願い・・・お願い・・・!」

阿賀野『そうだよねぇ~全部、全部全部全部君が悪いもんね?』

阿賀野『君が加賀さんに言いつけたおかげで、私の妹はたたかれるし・・・』

能代『痛かったなぁ~~~・・・』

阿賀野『私も、“絶対許さない”だなんてこわーい言葉を掛けられちゃったんだぁ・・・』

皐月「グスッ・・・ごめんなさい・・・」

矢矧『泣かれると困るわ・・・私達が悪いみたいじゃない』

酒匂『ねぇねぇ、皐月ちゃん、もしあなたが何も悪くないのに怒られたり、叩かれたりしたらどう思う?』

酒匂『しかもその人は自分じゃ何もせず、自分より強い人に泣きついてそういうことをやらせてるとしたら・・・どーおもう?』

皐月「・・・」グスッ...グスッ...

阿賀野『無視しないでよ!!』

皐月「ひっ・・・!卑怯だと・・・おもう・・・」

阿賀野『でしょ~?そういうことを、皐月はしてきたんだよ?』

阿賀野『周りからしたらどうだと思うかな?』

皐月「・・・ゆるせないとおも・・・う」

阿賀野『そんな許されない皐月が、一体どうやったら許されると思う?』

阿賀野『一体どうやったら・・・みんな満足するとお・も・う?』

皐月「き・・・消え・・・れば・・・」

阿賀野『お、気が付けたの?偉いねー!皐月えらいよー♪』

皐月「う・・・ぁ・・・」ポロポロ...

166: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:08:13.27 ID:/ct59TQz0







      ガチャッ



加賀「皐月さん、心配だから見に来たのだけれど・・・」

皐月「か、加賀さん・・・!」

加賀「酷い顔よ・・・?どうしたの?」

阿賀野『あっりゃぁ・・・大親友の加賀さんが来たの?』

皐月「な・・・なんでもないよ!携帯小説をみてたんだよ・・・!」

加賀「嘘は良くないわ・・・その携帯電話を渡しなさい」

阿賀野『いいんじゃない?渡してあげたら?』

皐月「・・・」スッ...

加賀「誰かは分かっているわ。卑劣艦達」

阿賀野『おぉっ、座布団一枚!』

加賀「・・・で何故電話してたのかしら?」

阿賀野『あ、それなんだけどねー、皐月さんはさっき自分で鎮守府から消えるって言ったんだよー♪』

加賀「・・・なんですって・・・?」

皐月「・・・」

阿賀野『偉いよねぇ~~?妹が殴られたのも、あなたに暴言吐かれてわたしの心が傷ついちゃったのも・・・』

阿賀野『全部自分が悪いって認めてくれたんだー?』

加賀「とことん下衆ね・・・!」

阿賀野『あーあ、また傷ついちゃったなぁー?か・が・さん?』

阿賀野『ほらほら~皐月が自分から消えるって言ったんだから、あなたもそれに習って---』

加賀「消えるのはあなたたちよ」ブチッ

加賀「皐月さん、そこで少し待っていて下さい」スタスタ...

皐月「加賀さん?・・・どこへいくの?」












加賀「ケリをつけてくるわ」

167: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:10:45.63 ID:/ct59TQz0
......
....
..
.


長門達の基地



青葉「司令官!非常にまずいです!!」

提督『どうした!?』

青葉「阿賀野さんの目的がわかりました!彼女は加賀さんを煽ってわざと復讐させ、その計画者と実行者として皐月さんと加賀さんをまとめて鎮守府から消すつもりです!」

提督『時間はまだありそうか!?』

青葉「加賀さんが弓矢を持って阿賀野型の部屋に向かっています!司令官!急いでください!」

提督『クソっ・・・間に合え・・・!』


168: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:12:45.21 ID:/ct59TQz0

.......
....
..
.


虐め鎮守府  阿賀野型の部屋



   

    バァンッ!


阿賀野「ドアはもっと静かに開けるべきだと思うなー?」

加賀「・・・」スッ

酒匂「ぴゃぁ?なにそれ、テープレコーダー?」

加賀「あなた方には・・・このテープレコーダーに罪の自供をしてもらいます」

加賀「どんなてを使ってでも・・・自供させるわ」

阿賀野「こっわぁ~~~い・・・」

能代「加賀さん。能代たちは何も悪い事してないんですよ?それなのに弓矢まで持ち込んじゃって・・・」

能代「丸腰の能代達をどうするつもりなんですかぁ・・・?」プルプル...


   ヒュンッ!
     ズドッ!


  「!!」

加賀「三文芝居はやめなさい」

加賀「次は・・・壁ではなくてあなたの耳を穿ちます・・・!」

加賀「さぁ、罪を認めて謝罪すると誓いなさい!そしたら・・・これを降ろすわ」ギリリ...

能代(ハッタリ・・・よね?)

阿賀野(テープレコーダーは・・・まだONになっていない・・・)

169: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:18:03.31 ID:/ct59TQz0

阿賀野「やればいいじゃないの。好きにしたら?」

加賀「・・・!」

阿賀野「射ればあなたは鎮守府から消えるよ?例え私たちが何かを言ってもね」

阿賀野「考え直したらどうなの?味方に矢を向けてる時点で取り返しがつかないってことわかってる?」

阿賀野「今すぐ引き返したら何も見なかったことにしてあげる。阿賀野は優しいからね♪」

阿賀野(ま、嘘だけど・・・☆それに、万が一阿賀野達を尋問して証拠を握ったとしても・・・提督は何とでも丸め込める・・・)

阿賀野「でも・・・明日からは皐月も、加賀さんもぉ・・・こわーい噂が立ってて変な目で見られるかもね?」

阿賀野「加賀さんは平気かもしれないけどぉ・・・皐月はどうかなぁ・・・?いなくなりたくなるんじゃないかなぁ・・・」

阿賀野「矢を射ればあなたは消える。ここから立ち去れば、この先皐月は耐えきれなくて消える・・・」

阿賀野「あれぇ・・・?あれあれぇ・・・?どっちにしても消えるしか・・・なくない!?」

加賀(よくも・・・よくも平気でこんなことが・・・!)

矢矧「弓を構えてかっこつけてるところ悪いんだけど~、あなたはもう完全に敗北しているんだよ?」

阿賀野「あ!!阿賀野良い事考えた!!」

阿賀野「加賀さんが『今まで阿賀野たちにしてきたことは全て勘違いでした、ごめんなさい』って精一杯謝ってくれたら・・・噂もなくなるかもしれないよ?」

酒匂「ぴゃぁ~~!阿賀野姉天才!」

阿賀野「ほら、そこに自前のテープレコーダーがあるじゃない?それで謝罪を録音してあげるから!ほらほら、謝る準備をしなよ!」

阿賀野「ほ ら は や く」

加賀「・・・あなたは怪物よ」

阿賀野「怪物ねぇ・・・?」

加賀「あなたの思い通りになるくらいなら・・・!」

加賀「私はあなた達を道連れに皐月を守る道を選ぶわ・・・!」

阿賀野(それがすでに思い通りってわかってないのかなー?)




   「加賀、君が犠牲になる必要はない」

170: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/30(金) 23:43:30.48 ID:/ct59TQz0

        

        フッ


酒匂「ぴゃああ!真っ暗!なになに!?」



        パッ



能代「明かりがつい・・・た?」

提督・長門「・・・」

阿賀野「!?」

矢矧「な・・・だ、誰なの!?」

長門「お前たちのような人の心を踏みにじり遊ぶクズに・・・罰を与えるものだ」

提督「加賀、君はもう下がってるんだ。あとは俺たちに任せてくれ」

提督「こいつらがした悪行は・・・全部知っている」

加賀「・・・全部?」

提督「皐月を虐めていたことも、君をけしかけて消そうとしたことも・・・すべてだ」

提督「君は良く勇敢に立ち向かった。もう大丈夫だ」

加賀「そう・・・なら・・・よかったわ・・・」スッ...

阿賀野(全部知ってる・・・?私達の考えも、やってきたこともすべて・・・?なんで・・・?)

長門「さて・・・阿賀野、能代、矢矧、酒匂・・・!何か申し開きはあるか?」

能代「あ、阿賀野姉・・・」

阿賀野「・・・」

阿賀野(第三者にすべて証拠を握られてるんじゃ・・・もうなに言ってもダメじゃん・・・)


  何故阿賀野はいじめを?

 
↓3の中で最も安価の高いものを採用

 今現在のストーリーの流れと完全に矛盾をしてしまうような安価はナシでお願いします


171: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/30(金) 23:45:08.71 ID:hZYDgCsn0
提督の一番のお気に入りになるため

175: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 00:41:02.93 ID:Z8gvQmDX0
......
....
..
.


   ガチャッ


加賀「連れてきました」

皐月「あ、阿賀野さんの部屋・・・?それに、知らない人が二人も・・・不思議な恰好で・・・」

加賀「事情は後で説明するわ。今は・・・阿賀野さんの話を聞きましょう。すべて話してくれるから」

皐月「全て・・・?」

阿賀野「・・・もう、話してもいいかな?この空気に耐えられないんですけど?」

長門「洗いざらいすべて話せ」

阿賀野「・・・阿賀野達はね・・・一番になりたかったの」

阿賀野「この鎮守府で一番提督に信頼される存在になりたかったの」

阿賀野「ウチの提督はいい人なんだよ?同じ女性で色々きがあって・・・。すこしだまされやすいけどね☆」

阿賀野「だから・・・努力した。演習や色々な任務をね。お茶に誘ったりもしたなぁ・・・」

阿賀野「今となってはとっても仲良くなったけど・・・でもね、それだけじゃ駄目だった」

阿賀野「阿賀野達以外に同率で一位になろうとするやつが許せなかった。阿賀野達が大好きな提督が同じく私達の事が好きって思えるのはね・・・とても優越感を感じることができたの」

阿賀野「それで・・・たまたま皐月が他の子より提督と仲良さげにしてたから・・・腹いせにやっただけだよ・・・」

阿賀野「皐月が提督に嫌われるように手回ししたつもりだし、うまくいったと思ったけれど・・・加賀さんが気付いて邪魔してきてね・・・」

阿賀野「ま、それからはあなた方が知ってるとおりよ?」

皐月「そんな理由で・・・ボクをいじめてたの・・・?」

皐月「ボクがずっと苦しんでいたのは・・・提督と仲良くなる為だったの・・・?」

皐月「なんで・・・たったそれだけであんな・・・・!」

加賀「呆れて物も言えない・・・!」

阿賀野「・・・そういうとおもった」

提督「さて・・・罪の清算の時間だ。阿賀野、能代、矢矧、酒匂。お前らは罪を償う必要がある」

阿賀野「え・・・?このまま提督に引き渡すなりで終わりじゃないの!?」

能代「どういうつもりですか!?」

提督「皐月、加賀・・・この四人に・・・何か仕返しをしたいか・・・?」


↓3 でこの四人を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください




177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 00:46:04.98 ID:Bagtu6Fc0
許さない、自分の提督に今までしてきたことを自分の口から伝えさせる

180: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 01:07:29.83 ID:Z8gvQmDX0

皐月「ボクは・・・ずっとずっと・・・苦しかったんだ」

皐月「悩んでいた・・・一体阿賀野さんたちに何をしてしまったんだろうって・・・」

皐月「聞いても舌打ちしかされなかったし、より虐めがひどくなるばかりだった・・・」

皐月「でも・・・こんなのって・・・いくら何でもひどすぎるよ・・・」

加賀「あなた方は・・・自分の犯した罪を理解する必要があるわ」

阿賀野「・・・」

提督「君たちは今から提督たちのところへ向かって・・・さっきと同じ言葉を一言一句違わず話せ」

阿賀野「・・・!」

阿賀野(ここまで積み上げてきたものを・・・自分で壊さなきゃならないなんて・・・)


181: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 01:36:53.44 ID:Z8gvQmDX0
......
....
..
.


虐め鎮守府 執務室



虐め鎮守府提督「そんな・・・!それは・・・本当なの・・・?」

提督「ああ、本当だ。証拠のテープも存在する」

虐め鎮守府提督「・・・」スタスタ...

阿賀野「提督?確かに言ったことは本当だよ?でも・・・提督の事が大好きなのもほん・・・」



    バシンッ!



阿賀野「ッ!?」

能代「阿賀野姉ぇ!?」


    バシンッ!


能代「った・・・!?」

虐め鎮守府提督「矢矧、酒匂・・・あなたたちも・・・仲間なのよね?」

矢矧「・・・ええ」

酒匂「うん・・・」

虐め鎮守府提督「なんで!」グアッ

    バシンッ!

矢矧「ぐっ・・・!」

虐め鎮守府提督「あなたたちは!」グァッ

    バシンッ!

酒匂「っ!」


虐め鎮守府提督「仲間を・・・私を・・・裏切ったの・・・?」

虐め鎮守府提督「私は・・・あなたたちのことが大好きだった・・・!一緒にいて楽しい・・・信頼できる仲間だった」

虐め鎮守府提督「それなのに・・・これだけの理由で・・・よくもここまで人間性を捨てれたものね・・・?」

虐め鎮守府提督「失望したわ。あなた方はここに仲間と過ごす資格なんてない」

阿賀野「提督・・・!」ジワッ...

虐め鎮守府提督「あなた方を受け入れてくれそうな鎮守府を探しておくわ。決めるまでに・・・荷造りをしておきなさい」

阿賀野「分かってた・・・こうなるとは思ってたけど・・・」

阿賀野「もっと・・・提督と仲良くしていたかった・・・」ボロボロ...

虐め鎮守府提督「この話の後で・・・謝罪でも反省でもなく、そんな言葉が出てくる時点で・・・あなたとは二度と・・・顔も合わせたくないわ・・・!」

182: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 01:57:22.75 ID:Z8gvQmDX0
......
....
..
.


虐め鎮守府提督「私・・・とんだ節穴な目をしていたわ・・・ごめんなさい」

皐月「ボクはもう大丈夫だから・・・」

加賀「気にしないで。提督」

虐め鎮守府提督「あの、あなた方のおかげで助かったと二人から聞いています・・・本当にありがとうございました」

提督「それは良かった。あと一歩遅かったら・・・危ないところだったな」

虐め鎮守府提督「ところで・・・あなた方は・・・一体何者なんですか?」

提督「正体は気にしなくていい・・・が、苦しんでいる艦娘を助けていくのが俺たちの仕事だ」

加賀「・・・私は・・・皐月さんを助けようと動きました・・・ですが、私だけでは・・・おそらく解決できなかったでしょう・・・少し、悔しかったわ」

提督「だが、君が行動を起こしたおかげで、俺たちも気が付くことができた。君の勇気で皐月は救われたんだ」

皐月「うん!加賀さんが味方してくれた時はすごくうれしかったし、とてもかっこよかったよ!」

加賀「ふふ・・・ありがとう。とても嬉しい言葉よ」



183: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 02:08:56.96 ID:Z8gvQmDX0
......
....
..
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長門達の基地


青葉「まさか・・・艦娘同士でのいじめなんかがあったなんて・・・」

提督「ウチは皆仲がいいからな。どこも大体そうだが・・・」

長門「しかし・・・些細なことで人間はおかしくなってしまうんだな・・・」

明石「心のメンテも・・・できたらいいんですけどね」

提督「・・・だな」

184: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 02:12:10.31 ID:Z8gvQmDX0

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 02:12:53.97 ID:osLywHdi0

自信だけが取り柄の大淀が独自開発した極端な艤装を
艦娘達に装備させ出撃させてる。(しかし、成果は上げられず敗戦して負傷しながら帰ってくるのが度々続いている)
その上、提督は大淀の開発はいつか人知を超えた画期的な兵器が来ると信じて病まない。

191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 02:13:50.86 ID:+t8n/QmfO
秋津洲

193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/31(土) 02:14:05.81 ID:JSeG6PuAo
武蔵

195: ◆Ua1M3q7gGI 2018/03/31(土) 02:24:22.56 ID:Z8gvQmDX0

ブラック鎮守府:自信だけが取り柄の大淀が独自開発した極端な艤装を
        艦娘達に装備させ出撃させてる。(しかし、成果は上げられず敗戦して負傷しながら帰ってくるのが度々続いている)
        その上、提督は大淀の開発はいつか人知を超えた画期的な兵器が来ると信じて病まない。



被害艦: 秋津洲 武蔵

了解しました。今回はこれでおしまいです。続きはまた明日ごろ投下していきます
阿賀野型は個人的に好き(特に阿賀野と矢矧)だったので書いててだいぶメンタルが・・・
許すか許さないかの反応を見る限り、今回はかなり悪逆非道に作れたようでよかったです
見てくれてありがとうございました。おやすみなさい

204: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 02:32:43.87 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
.


魔改造鎮守府 工廠






大淀「提督、見てくださいよこれ・・・!」 

盲信提督「これは・・・前作っていた新型艤装の改良版かね?」

大淀「最高傑作ですよ!これで武蔵さんと秋津洲さんの機動力が大幅に上がるはずです!今度こそ・・・この星の歴史が変わります」

武蔵「おい・・・!この間も新しい艤装だとか言って私にバカでかい大砲を取り付けただろう!」

武蔵「私はあれのせいで、敵の目の前で鼻まで沈んだんだぞ!」

大淀「あれはちょっと威力面しか見てなくて重さの調整を間違ってしまいました!」

秋津洲「あたし、水上機母艦なのになんで46cm砲のせようとするの!?」

秋津洲「しかも砲自体が不安定だったかも!大艇ちゃんもろとも爆発四散して消えるところだったかも!!」

大淀「秋津洲さんの火力を向上させる必要があると思って・・・」

秋津洲「だからって極端すぎるかも!!」

武蔵「あんたがミスすれば私たちは死ぬかもしれないんだぞ!実際何度も死にかけてきた!」

盲信提督「まぁまぁ・・・大淀だって頑張っているんだ。少しは信じてあげたらどうなのかね?」

武蔵「信じてやりたいが・・・失敗が多すぎる。命を預ける身にもなってもらおうか」

盲信提督「なんでも挑み続ける大淀を見てみろ・・・どんな失敗にもめげずに挑んでいるだろう?」

盲信提督「あそこまで打ち込める大淀は・・・きっといつか成功するさ」

大淀「提督・・・!」

武蔵・秋津洲「・・・」

205: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 02:35:46.30 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
.


長門達の基地



提督「青葉、憲兵から新たなブラック鎮守府の情報とかは届いているか?」

青葉「司令官~、青葉の事は今後オーバーウォッチって呼んでくださいよ~」

提督「それはあくまでコードネームだろ・・・正体を知られないためのものだ。ここで使う意味はない」

青葉「司令官のケチ・・・」

提督「ちゃんと任務の時は呼んでやるから・・・」

青葉「約束ですよ?」

青葉「んで、情報についてですが、そうですね・・・一つ異質なものが・・・」

提督「なんだ?」

青葉「なんでも、資材の要求値と開発に使われている資金の流れがおかしいらしくて・・・」

長門「横流しか?」

青葉「いえ・・・なにか違法な開発を行っているのではとの見立てが・・・」

明石「違法開発・・・?ほほぉ・・・?興味深いですね・・・」

提督「行ってくるよ。長門、準備はいいか?」

長門「ああ、着替えてくる」

明石「あ!待ってください提督!コスチュームが完成したので着てってください!」

提督「そうか。わざわざすまないな、助かるよ」

明石「良いんです。大事に着てやってください」

明石「違法開発者を私の発明品で倒す・・・!燃える展開ですね・・・!」

206: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 02:40:41.81 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
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魔改造鎮守府 工廠





秋津洲「やだあああ!ちょっとでも大淀を信じた秋津洲がバカだったかも!!

秋津洲「こっちこないでほしいかも!!いや、こないで!!」

大淀「まぁまぁ、せっかく作ったので・・・!」ジリジリ...

武蔵「やめろ!!そんなものを付けたら秋津洲が死ぬぞ!まずは自分で試してくれ!」

大淀「これらはあなた方専用に作ってあるんですよ。なので私ではテストできません。早くつけてください」

武蔵「提督もなんか言ってくれ!このままでは我々は本当に死んでしまう!」

盲信提督「迷ったら装備してみるべし!」

武蔵「イカれたのか!?迷ってるんじゃない!拒否しているんだ!」

大淀「喚かないでください。これは素晴らしい発明品なんですよ?」

大淀「足元の水と接する部分をホバーに変えて背部にロケットエンジンを付けるんですよ」

大淀「私の計算が間違っていなければ・・・まぁ、間違っていませんが。これによって、あなた方は海の上でマッハ2を超えることができますよ」

秋津洲「・・・欠点は?」

大淀「音速に耐えられる肉体でないと空中分解すること。そしてロケットの推進エネルギーは真っすぐにしか向かわないので、方向を変えたければあなた方で調節がいる事です」

秋津洲「空中分解って言葉が入ってる時点ですでにおかしいかも!!しかも音速の中で方向調節なんてできないよ!」

大淀「艤装を付けたあなた方の体なら大丈夫です。それに、何か不備があるとすればそれはあなた方の身体的不調や練度不足によるものなので、私の開発した装備が悪く言われるいわれはありません」

秋津洲「めちゃくちゃ過ぎるかも!」

武蔵「やってられるか!私は部屋に戻らせてもらう!」

大淀「逃げられませんよ?」ジャキッ! 

207: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 02:41:09.50 ID:hVAPUHtV0




   パシュゥゥッ
     ガシャンッ!


武蔵「!?」ドシャッ

武蔵(なんだこれは!?急に足かせが飛んできた・・・!?)

大淀「深海棲艦捕獲用に制作した捕縛装置の一種です。まさか味方に使うことになるとは・・・」

武蔵「なんの冗談だ・・・外し---」


     ギリリッ...


武蔵「ぐああっ?!なんだ!?足がっ・・・」メキメキ...

大淀「あぁー、忘れていました。それは確かに捕獲はできるんですが、なぜか足かせを締める力が強すぎて足が千切れるんですよ」

武蔵「まるで意味がないじゃないかっ・・・!いだだだ・・・!」メキメキ...

盲信提督「こんな発明もあったのか!すごいぞ大淀!」

大淀「フフッ、ありがとうございます。この装備に不備はありませんね。もう少し頑丈な深海棲艦がいれば使えると思うのでいずれまた使う機会が・・・」

武蔵「説明はもういい!今まさに味方の足が千切れそうだっ・・・!!」

大淀「おっと、すいません。外しますね」ポチッ


     カシャッ 
  
       カランッ...


武蔵「そこまでして装備させたいか・・・その殺人マシーンを・・・」スリスリ...

大淀「さて・・・秋津洲さんは逃げませんよね?」

秋津洲「に、逃げない・・・かも・・・」ガタガタ...

大淀「なら・・・着けてテストしましょう?」ガチャガチャ...

秋津洲「ひぃい・・・」

大淀「さぁ・・・楽しい実験の時間がやってまいりましたよ!」

208: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 02:47:26.22 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
.


魔改造鎮守府 工廠付近


長門「ここか・・・」

 
  イヤアアアアッ!


長門「今のは秋津洲の悲鳴か!?」

提督「まさにイカれた実験中みたいだな!」

長門「ドローンを飛ばす!オーバーウォッチ!中の様子を確認してくれ!」ヒュッ チキチキチキ... カシャッ

青葉『りょーかいっ!』フィィイイン…

長門「何か見えるか!?」

青葉『少々お待ちを・・・警備は・・・工廠付近にはいませんね、わざと外させているようにも見えます』

明石『隠したいものがあるんでしょうね。ますますマッドサイエンティストじみてきてるわ!』

青葉『おっと・・・司令官、急いだほうがよさそうです!背中にロケットエンジンを積んだ秋津洲がいるという珍妙な光景が広がっていますよ!』

提督「警備を外しているのがアダとなったな!突入する!」

213: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 21:22:05.22 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
.


魔改造鎮守府 工廠


武蔵「秋津洲を離せ!実験をするならまず私からにしろ!」

秋津洲「この足のホバー、すでに変な音出てるんですけど!」ボヒヒヒヒ...

大淀「大丈夫です。その音の正体は知りませんが大丈夫です」

武蔵「ふざけるなっ!仮にも発明を行うものがそれでいいのか!?」

大淀「今回は自信があるんですよ、こんなの誤差の範囲です」

盲信提督「その通りだ。君はいつか世界を変えると信じていたよ!これで深海棲艦など敵じゃなくなる!」

武蔵「その自信はどこから湧いてくるんだ!クソッ・・・!あの拘束具さえなければ・・・!」

大淀「さぁ・・・提督、世界が変わる瞬間を目撃しましょう・・・!」スッ

盲信提督「少年の時に戻ったような興奮を覚えるよ・・・!」ワクワク

大淀「一緒にスイッチ押しますか・・・?」スッ...

盲信提督「喜んでやらせてもらおう!」スッ...

大淀「ロケットブースター点火まで3...」

秋津洲「お願い外してええええ!!」

大淀「2...」

武蔵「よせええええ!」

大淀「1...」

214: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 21:38:01.27 ID:hVAPUHtV0





    「そこまでだ」


   ヒュン!
   
     ビシッ!


大淀「なっ・・・スイッチが・・・!」

盲信提督「あれは・・・ドローンが飛んできたのか・・・?一体どこから・・・」

秋津洲「・・・?」

提督「今すぐ実験を止めてもらおうか。マッドサイエンティスト共」

大淀「マッドに見えるのはあなたたちの方ですがね・・・!」ジャキッ

大淀「あの小型ドローンに・・・あなた方のその装備・・・」

大淀「ただの遊びでこんなことしてるわけじゃなさそうですが・・・」

大淀「まぁ、私の目から見ればごっこ遊びのおもちゃと大して変わりませんね」

明石『なんですって・・・?』

青葉『明石さん、おさえて!』

提督「うちの開発者は優秀だ。お前とは違ってな」

大淀「興味深い話ですが・・・今は私の実験の時間です。あなた方の出る幕は無い!」ジャキッ

215: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 21:39:15.40 ID:hVAPUHtV0



   パシュゥウウッ 

    
提督「!」


   ガシャンッ!
 
メキメキ...


提督「ぐあああ!?」メキメキ...

青葉『司令官!!』

大淀「足をもがれたくなかったら今すぐ帰ってください!実験の邪魔です!」

提督「ぐっ・・・デザイナー!何か手はないか!?」

明石『提督のスーツの腕はスタンガンになっています!拳を強く握ってください!それでその足かせをショートさせれば・・・』

提督「こうか!?」ヴァチチチッ! 

   バギンッ!
 
      シュゥウウ...

提督「はぁ・・・いきなりぶっ飛んだものを飛ばしてくれるな・・・」

大淀「うーん・・・改良の余地ありですね・・・もっとも、深海棲艦はスタンガンなんて使わないでしょうが・・・」

大淀「提督!もっと大型の捕獲装置を持ってきてください!次こそは・・・」

大淀「・・・提督?」

長門「コイツの事か?」ポイッ

盲信提督「ぐふぇっ」ドシャッ

大淀「そんな・・・提督・・・!」

提督「もう君に手札は無い、今すぐ投稿する方が君の為だぞ。彼女たちを解放するんだ」

大淀「私の・・・世紀の大実験が・・・!」

明石『世紀の大事故の間違いでしょうに』

青葉『明石さん、おさえてくださいってば・・・!』

秋津洲「あたし・・・助かったの・・・?」

長門「ああ、もう大丈夫だ。おいっ!この子の装備を解除してやれ」

大淀「・・・わかりました・・・拒否したらあなた方野蛮人に壊されかねませんからね・・・」ガチャガチャ...

216: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 22:03:39.90 ID:hVAPUHtV0
......
....
..
.



秋津洲「うう・・・死ぬかとおもったかも・・・」

大淀「100%成功するはずだったので、死にはしませんでしたよ」

盲信提督「おかしな連中さえ来なければな・・・」

武蔵「まだいうか・・・」

提督「大淀、お前は人命を度外視した違法実験を行い、その指揮官はこれを黙認するどころか進んで加担した」

提督「・・・なにか申し開きはあるか?」

大淀・盲信提督「・・・」


 
  大淀達はなぜ違法開発を続けた?

↓3の中で最も安価の高いものを採用

217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 22:05:44.90 ID:/+X89WyH0
なにいってるんですか?私の実験は正しいものですよ?(真顔)

221: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/01(日) 22:44:41.21 ID:hVAPUHtV0


大淀「何言ってるんですか?私の実験は正しいものですよ?」

武蔵「・・・は?」

大淀「確実にうまくいくはずだったものを・・・あなた方が台無しにした・・・」

大淀「ヒーローみたいな立ち振る舞いですが・・・あなた方は深海棲艦を打ち破るかもしれない発明を邪魔する悪党ですよ」

明石『この人・・・よくもまぁいけしゃあしゃあと・・・』

盲信提督「その通りだ。発明とは失敗を繰り返していくもの・・・彼女の挑み続ける姿勢は実に正義そのものであったと思うが?」

盲信提督「いつか完璧なものを作ると私は信じているとも」

大淀「私の探究心が枯れない限り、私たちは無限に強くなる!」

明石『ちょっと我慢なりませんね。提督、その人はもうだめだと思います』

提督「あんたらがやったことは・・・殺人未遂に変わりはない。本人の許諾を得ずに無理やり死ぬ可能性のある実験に参加せた」

提督「武蔵、秋津洲。彼女のやったことを君たちは許すか?」


↓3 この2人を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/01(日) 22:50:55.50 ID:LtZ9QGDio
許さない
大淀で試してみる

227: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:05:18.99 ID:D+0N219l0


武蔵「・・・そんなに自信があるなら・・・あんた自身で試してみるがいいさ」

大淀「さっきも言いませんでしたか?これらはあなた方専用に作って・・・」

提督「デザイナー、あの装置を大淀とそこの提督用にいじれるか?」

大淀「えっ?」

明石『どれどれ・・・ドローンのカメラで確認しますね・・・』

明石『オーウ、なんということでしょう。夏休みの工作レベルですね、これを使っていたら今頃秋津洲さんは死んでいたでしょう。ぺっ』

青葉『明石さん・・・?』

明石『提督、今から言うとおりに動いてもらえますか?この程度の粗雑なつくりなら細かい作業はいらないはずです』

提督「了解だ。彼女たちが死なない程度に調整も加えようか」

明石『ええ、ではまず・・・』


   カチャカチャ...


大淀「私の芸術品が・・・」

長門「自信家もここまでくるとすごいな・・・」

228: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:06:57.86 ID:D+0N219l0

.......
....
..
.


数時間後 




提督「・・・こんなものか?」

明石『良いですね。これならあの二人もギリギリ死なないでしょう』

明石『さて・・・楽しい実験の時間といきましょうか?』

提督「できたぞ。お前らの監獄行きの片道列車だ」

大淀「あなたなんかが作ったガラクタに乗るとでも?」

提督「・・・」

大淀「・・・冗談ですよね?」

提督「・・・長門」

長門「さ、こっちだお二人とも」ガシッ

大淀「離してください!あんなものに乗ったら死んでしまいます!」ズルズル...

盲信提督「君らが作った物なんて信用しないぞ!!離せ!!」ズルズル...

長門「お前らは武蔵、秋津洲にこれと同じことをしたんだ。文句は言えまい」

   ガッシャンッ


大淀「一体どうやって私や提督に会うように調節を・・・!」

230: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:11:03.56 ID:D+0N219l0
明石『長門さん、小学生の工作レベルでしたと伝えておいてください』

長門「うちの優秀なデザイナー曰く、小学生の工作レベルだったそうだ。よかったな、改良してもらえて」

大淀「そんな事信じるわけ・・・」

長門「ほら武蔵、これがスイッチだ。押していいぞ」ポイッ

武蔵「うむ、なにからなにまですまないな」パシッ

武蔵「秋津洲、お前も一緒に押すか?」

秋津洲「喜んでやるかも!!」スッ...

盲信提督「マッドサイエンティストはお前らの方だ!」

大淀「こんな狂った実験が許されるとでも---」

武蔵・秋津洲「続きは向こうでやって(ほしい)くれ(かも)」ポチッ

  
 シュゴゴゴゴ...


大淀「あの、お腹が痛くなってきたので中止しま」ヒュンッ


   ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛...



長門「・・・本当に死なないように調節されているんだよな?」

明石『さぁーて、どうでしょうね?実験は最後まで何が起こるかわかりませんから♪』

231: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:11:45.96 ID:D+0N219l0
......
....
..
.


憲兵基地前


秋津洲「危ないところをどうもありがとう!」

武蔵「助かったよ・・・あやうく汚い花火になるところだった・・・」

提督「無事で何よりだ。これから君たちのもとには新しい提督が来るだろう」

武蔵「まともだといいが・・・」

提督「ああ、だからこれをやろう」スッ

武蔵「腕時計・・・?」

秋津洲「かっこいいかも!!」チャリッ

提督「救難信号発生装置だ。横のボタンを三回押すと・・・俺たちが駆けつける」

長門「使われないほうが嬉しいがな・・・」

武蔵「ほんと・・・世話になった。この恩は忘れない」

提督「これが務めだ、気にするな。ではまたな」

秋津洲「本当にありがとう!困ったことがあったらなんでも言ってほしいかも!」

232: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:12:13.17 ID:D+0N219l0
......
....
..
.



長門達の基地



明石「ほんっとうにロクでもない発明家でしたね・・・!」

青葉「まだ怒っているんですか・・・?」

明石「当たり前ですよ!!同じ発明や修復を担う者としてああいうのは絶対に許せません!」

提督「やつらも今頃獄中で反省しているだろう。放心状態だったが」

長門「廃人になっていなければいいな?」

233: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:15:06.26 ID:D+0N219l0
魔改造鎮守府編はここまでです
大淀・・・どうしてこんなことに・・・

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/02(月) 00:15:25.19 ID:TIq+qNhK0
敵の大型艦と見られる個体と提督が密会している

240: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 00:28:00.63 ID:D+0N219l0
ブラック鎮守府:敵の大型艦と見られる個体と提督が密会している

被害艦:初霜 陽炎 不知火 黒潮

了解しました。今回は少し被害艦の作り方が難しいので、提督が密会をしているといるという設定をベースに何かストーリーを考えていこうと思います

249: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 23:11:50.69 ID:D+0N219l0
......
....
..
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密会提督鎮守府





不知火「司令・・・ここのところ、夜な夜な船でどこかへ向かわれてるようですが・・・」

黒潮「あ、ウチもみとったよぉ~・・・司令はん、どこいくん?」

密会提督「なに、ただの趣味さ。沖まで出て、釣りをして帰ってくるだけだよ」

密会提督「大体ボウズだけどな」ハハハ

不知火「そうですか・・・」

密会提督「何か不安か?」

不知火「いえ、なにも・・・」

密会提督「それじゃ、昼飯にしようか。今日の当番は?」

初霜「陽炎さんと初霜です!」

陽炎「今日はごちそうよ?近くの市場で良い魚が手に入ったの!」

密会提督「それは楽しみだ。昨夜は何もつれなかったからな」ハハ


250: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 23:14:13.36 ID:D+0N219l0
......
....
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その日の夜 とある海域



密会提督「・・・遅いな」


  ゴポゴポ...
ザバァッ...


戦艦棲姫「ハァイ・・・散歩ニハ良イ夜ネ?」

密会提督「やぁ、こんばんは。今夜はご機嫌いかがかな?」

戦艦棲姫「サァ・・・?アナタ次第ナンジャナイ?」

密会提督「・・・そうだな。それじゃ早速・・・」

251: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 23:16:06.07 ID:D+0N219l0
......
....
..
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密会提督鎮守府 夜 




密会提督「さて、そろそろ・・・」

初霜「お出かけですか?お気をつけて、提督」

密会提督「ああ、ありがとう。それじゃ言ってくる」

不知火「あの、司令。いい加減に話してもらえますか?」

初霜「い、いきなりどうしたんですか?不知火さん」

不知火「誰も不思議に思わないのですか?」

陽炎「不思議って何が?」

不知火「司令が夜出かけている事ですよ」

陽炎「え?釣りが趣味なんでしょ?」

不知火「陽炎。いくら何でも懐疑心が無さすぎでは?」

黒潮「ウチは司令はんの事信じとるけど・・・心配しとんのよ?夜の海なんて危険やし・・・」

密会提督「心配してくれるのは嬉しいけど、俺は大丈夫だ。何も問題はないよ」

密会提督「不知火もだ。俺は本当に釣りに行っている、信じてくれ」

不知火「・・・わかりました。司令を信じます、疑って申し訳ありませんでした」

密会提督「それじゃ、行ってくるよ」

     
     スタスタ....


不知火「・・・」 

252: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 23:17:37.37 ID:D+0N219l0
......
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密会提督鎮守府 港

         
密会提督「さて、今日も行くとするか・・・」

長門「悪いが少し待ってもらおうか。お前に話がある」

密会提督「・・・君は誰だ?不審者だってもっとまともな恰好をする」

提督「そんなことはどうでもいい。重要なのはお前がどこへ向かうかだ」

密会提督「だだの釣りだが?」

提督「こんな時間にか?」

密会提督「夜釣りは楽しくてね。趣味なんだ」

提督「・・・あんたが持っている釣り道具・・・タモ網がない。竿と釣り糸は大物用なのに、それでどうやって魚を船の上に引き上げる気だ?」

青葉『司令官、なんで知ってるんですか?』

明石『彼にだって趣味くらいありますよ』

密会提督「・・・たも網ならあらかじめ船に積んである」

長門「悪いがあらかじめ調べさせてもらった。何もなかったぞ?」

提督「・・・なにを隠している?」

253: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/02(月) 23:18:31.91 ID:D+0N219l0
密会提督はなぜ深海棲艦と密会を?
↓3で最も安価の高かったものを採用

255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/02(月) 23:21:31.91 ID:f+MEXKF/0
過去に沈めた嫁とそっくりだったからもしやと思い

259: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:18:04.80 ID:wkTb6Ydg0
密会提督「ここまで執拗に知ろうとするってことは・・・君は憲兵か何かの回し者かな?」

密会提督「すぐに感づかれるだろうとは思っていたが・・・案外早かったな・・・」

密会提督「わかった。話すよ、でも・・・ウチの子達も交えてな」

不知火「・・・バレていましたか」

陽炎「私は止めたのよ?でも不知火が聞かなくて・・・」

黒潮「二つ返事でついてくことにしたやん・・・」

初霜「まぁまぁ・・・それは全員ですので」

提督「・・・彼女たちも聞くべき話か?場合よってはお前をこの場で捕まえることになる」

密会提督「ああ、重要な話だし・・・とらえられても仕方がないかもしれない話だ」

初霜「捕らえられる・・・?提督、一体何を言っているのですか・・・?」

密会提督「・・・昔ここには戦艦の子が一人いた・・・君たちが来る前の話だ」

不知火「・・・」

密会提督「優秀な子だった。無敵とさえ思えるほど」

密会提督「だが・・・俺の作戦にミスがあったせいで彼女は死んだ」

密会提督「最期に・・・『あなたは何も悪くない、気負わないで。愛しています』とだけ伝えて・・・沈んでいったよ」

提督「・・・」

260: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:19:20.24 ID:wkTb6Ydg0
密会提督「それからは眠れない夜が続いた。あまりの悲しみと自責の念にとらわれて頭がおかしくなりそうだった」

密会提督「毎日港まで歩いて・・・夜が明けるまで座っていた。いつか帰ってくるんじゃないかと思ってね」

密会提督「そんなある日の夜だった。声が聞こえたんだ。俺を呼ぶ声が」

密会提督「聞き間違えることはなかった・・・彼女の声だった」

密会提督「俺は後先考えずに船に乗り・・・声が向かう方角へ向かった」

密会提督「聞こえてくる声が大きくなるにつれて・・・胸の奥と左薬指にはめた指輪が熱くなるのを感じた」

密会提督「そして・・・見つけた。薄い月の明かりに照らされて・・・彼女はそこに立っていた」

密会提督「強い絆で結ばれていたんだ。すぐにそこにいる子が誰かわかった・・・いや、わかってしまった」

密会提督「彼女は・・・深海棲艦になっていた。それも強力かつ凶悪とされていた姫級に・・・」

密会提督「でも・・・不思議と殺気も、自分の恐怖も感じなかった」

密会提督「そんな彼女の第一声は・・・『散歩にはいい夜ね?』だった」

密会提督「俺と一緒に・・・夜風に当たりながら港を散歩をしたい時の彼女の誘い文句だ」

密会提督「頭で考える前に行動してた。船から飛び降りて、彼女の元まで泳いで・・・腰に縋りついて泣き叫んだ。我ながら情けないがね・・・」

密会提督「そんな俺を・・・彼女は優しく抱きしめてくれた。深海棲艦の体は死体より冷たいと聞いていたが・・・昔と変わらない、日の光のような温かさだった」

密会提督「その日から、彼女は何度でも俺を迎えてくれた・・・だから、俺も何度でも向かう」

初霜「提督・・・」

261: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:20:34.26 ID:wkTb6Ydg0
密会提督「もちろん軍事機密を喋ったりなんてしていない。だとしても、深海棲艦と親睦を深めるなんてどうかしてる」

密会提督「でも・・・これだけは分かってほしい。彼女は・・・昔と何も変わっていない」

密会提督「これで話は終わりだ。逮捕するなり好きにしていい」

密会提督「・・・だが、せめて最後に話をさせてもらえないか・・・?」

提督「・・・」

青葉『司令官・・・どうしますか?』

長門「・・・私は、あなたの指示に従う」

提督「オーバーウォッチ、憲兵に連絡しろ」

明石『そ、そんな・・・!?』
















提督「問題視されていた鎮守府の件だが、単なる釣りの趣味であったと」

262: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:23:56.01 ID:wkTb6Ydg0
青葉『・・・了解しました!』

密会提督「・・・いいのか?」

提督「時には・・・砲弾よりも思いがけないもので争いが終結することがある」

提督「もしかしたら君たちは・・・新しい道になるかもしれない」

提督「ただそれだけだ。もし深海棲艦に情報を渡すようなことがあれば・・・俺たちは戻ってくる」

明石『ち、ちょっと・・・!』

青葉『明石さん、シーッ!彼なりの照れ隠しです!ツンデレです!』

密会提督「ありがとう・・・!この恩は絶対に忘れない・・・!」

提督「・・・別れはいつ来るかわからない、目いっぱい愛し合え」

提督「行くぞN」

長門「ああ」


  バッ
 

陽炎「いっちゃった・・・」

密会提督「・・・」

不知火「あの・・・申し訳ありませんでした・・・不知火は・・・その・・・」

密会提督「いいんだ、気にしないでくれ。俺も黙って悪かった」

黒潮「ほぁ~~///お、大人の恋やぁ~・・・」

初霜「素敵な恋ですね・・・!」

黒潮「初霜は恋愛に興味ないっていうてへんかったっけ?」

初霜「そ、それは自分の話です!」

陽炎「司令、もしその恋が・・・他の深海棲艦に気づかれたりして・・・何かが起こってしまったら、私たちが助けに行くからねっ!あなたもその子も!」

密会提督「・・・ありがとう。みんな」

263: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:37:17.71 ID:wkTb6Ydg0
......
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長門達の基地


青葉「司令官ってばツンデレですねぇ~『戻ってくる』なんて脅したかと思えば『目いっぱい愛し合え』だなんて」

明石「キャー!ほんとに禁断の恋のストーリーって感じですー!」

提督「長門、女子二名がうるさいんだが・・・」

長門「いいじゃないか。あの愛は確かに本物だった、誰にも邪魔はできないだろう」

明石「おぉ~っ、長門さんもノリノリですねぇ。いい恋愛映画ありますよ!一緒に見ませんか?」

長門「あー・・・そうだな、み、見ようか・・・」ポリポリ...

提督「俺もみていいか?ここの所働いてばっかりだったしな、たまにはみんなで映画でも見たい気分だ」

青葉「あ、ズルいです!青葉もみたい!ちなみになんて映画なんですか?」

明石「シェイプオブウォーターって映画なんですが・・・」

264: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:38:56.18 ID:wkTb6Ydg0
密会提督編、これで完結です
恋愛モノは難しいですね・・・

次回のブラック鎮守府を決めようと思います

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

270: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/03(火) 01:59:47.74 ID:wkTb6Ydg0
ブラック鎮守府:裏で艦娘を使った高級キャバクラを経営

被害艦:速吸、瑞穂、高雄型4人

了解です。今回はここまでとなります
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

276: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:17:12.23 ID:xzK44QOD0
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とある繁華街 高級キャバクラ 楽屋
 


速吸「提督さん、指定された服に着替えてきました・・・」

瑞穂「瑞穂も着替えてきました・・・どうでしょう?」

オーナー提督「速吸さん!瑞穂さん!良く似合っていますよ!」

瑞穂「ありがとうございます」

速吸「あ、ありがとう・・・でも、これが本当に仲間の為なの・・・?」

オーナー提督「はい!あなた方が頑張ることによって、ウチの鎮守府は資金難から救われるんです!信じていますよ!」

瑞穂「速吸さん、提督を信じましょう。鎮守府や仲間の力になれるなら本望ではないですか」

速吸「わ、わかりました。速吸、頑張りますね」

オーナー提督「ええ、期待していますよ!それじゃ行ってきてください!!」

瑞穂「はい、行ってきます!」

速吸「・・・行ってきますね」

 
     ガチャ


オーナー提督「本当に・・・期待してますよ・・・!」ニヤ...

277: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:17:40.45 ID:xzK44QOD0
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長門達の鎮守府


提督「よし、今日の仕事は終わりだな」

長門「始まりの間違いだろう?」

提督「言えてるな。青葉たちは?」

長門「もう呼んである」

    ガチャッ

青葉「お疲れ様です。またファイルが届いていましたよ」

明石「飽きませんね。連中は」

提督「これで揃ったな。さぁ、始めるか。青葉」

青葉「はいはーい。なにか怪しそうなのは・・・」

青葉「・・・うわ。今度は司令官だけでなく艦娘も夜な夜な不審な動きをする鎮守府があるそうです」

明石「まさか・・・また○○○○系の・・・?」

長門「具体的には?」

青葉「夕方ごろに鎮守府を外出したかと思えば、深夜や朝方に帰って来るみたいですね」

提督「確かに怪しいな。青葉、探れそうか?」

青葉「朝飯前です!」

278: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:19:18.67 ID:xzK44QOD0
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とある繁華街 高級キャバクラ




ボーイ1「愛宕さん、ご指名です」

愛宕「はーい、今行きまーす」スタスタ...

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愛宕「こんばんはー!今日も愛宕を指名してくれてありがと♪」スタスタ...

男1「やぁ、アタゴン!君にあいにきたよー!」

愛宕「んもーそのあだ名で呼ぶのは仲のいいあなただけよ?」

男1「そういってくれると嬉しいねぇ。ははは!隣にどうぞ」

愛宕「はーい、失礼しまーす♪」

男1「今日は何飲む?君の好きな飲み物と食べ物にしようか!」

愛宕「やったぁ♪それじゃぁね・・・」

マネージャー(愛宕・・・様子、異常なし。接客態度、良し。お客の反応、良し)メモメモ...

マネージャー(彼女は優秀だな)

279: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:23:29.68 ID:xzK44QOD0
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男2「そこの男は会社で男爵って呼ばれてるんだけどさ・・・」

男3「あ、先輩!その話はやめてくださいってっば!」

高雄「あら、かっこいいあだ名じゃない?」

男2「だろ?でもな、その理由が頭がじゃがいもみたいな形だからって理由でな。ははは、笑えるだろ?」

高雄「ふふふ、冗談がお上手なんですね♪」

男2「僕は結構気にしてるんですがねぇ・・・」

高雄「でも、そう冗談で呼ばれるくらい愛されているってことじゃないですか♪」

高雄「私は素敵なことだと思いますよ?由来はちょっとかわいそうですけどね。ふふっ」

男3「高雄さん・・・!」

マネージャー(高雄・・・様子、異常なし。接客態度、良し。お客の反応も良し)メモメモ...

マネージャー(反応しずらい他人のイジリネタにも悪くない反応だ・・・優秀)

280: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:24:24.29 ID:xzK44QOD0
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男4「俺、最近キャンプにハマってさー」

鳥海「男らしくて素敵な趣味ですね!でも、まだ寒いのにキャンプですか?夏とは何か違うんですか?」

男4「ああ、シーズンオフだから人がいなくてゆっくりとのびのびできるのさ」

鳥海「なるほどぉ~、プロっぽくてカッコイイですね!お気に入りの場所とかはあるんですか?」

男4「そうだねぇ~・・・今だったら・・・」

マネージャー(鳥海・・・様子に異常は無し。接客態度、良し。お客の反応も良し)メモメモ...

マネージャー(会話を途切れさせないように広げていくのが上手いな・・・問題なさそうだ)

281: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:26:06.12 ID:xzK44QOD0

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摩耶「んだよ!うっぜーなぁ!」

男5「はぁ!?それが金払ってる客に対する口の利き方か!?」

摩耶「しるか!こんなバカみてーな服着てテメーみたいなんぞに愛想振りまくなんてウンザリなんだよ!」

男5「おい!こんなイカれ女雇ったのは誰だ!」

マネージャー(またあの女か!!)ダッ!

マネージャー「おい摩耶!お前何考えてるんだ!」グイッ

摩耶「それはこっちのセリフだ!なんであたしたちがこんなことしなきゃなんねぇんだよ!クソ!引っ張んなって!」

ボーイ2「すいませんお客様!大変ご迷惑をおかけいたしました!今あたらしく別の子を・・・」サッ

ボーイ2「瑞穂さん、速吸さん!ここお願いします!」

速吸「は、はいっ!」

瑞穂「分かりました!」

男5「チッ・・・どうなってやがんだよ?」

282: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:27:11.82 ID:xzK44QOD0
......
....
..
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高級キャバクラ 楽屋


  ドガッ!


摩耶「ッだ!?」ドシャッ

摩耶「てめぇ、なにしやが・・・」

マネージャー「こうなるのも当然だろうが!これで何度目だ!?客に無礼を働くんじゃねぇ!」

摩耶「はぁ!?なんであたしが気を使わなきゃなんねぇんだよ!嫌なもんは嫌って言って何が悪いんだ!!」

マネージャー「悪いに決まってんだろ!どういう神経してたら客にあんな口を叩けるんだ!」

摩耶「あたしのやりてぇ仕事はこんなんじゃねーんだよ!」

マネージャー「口答えばっかりしやがって・・・!」

オーナー提督「そこまでにしてください」

マネージャー「ですがオーナー・・・こいつの態度はあまりにも・・・」

オーナー提督「聞こえませんでしたか?そこまでにしておいてくださいと言ったんです」

マネージャー「わ、わかりました・・・すいません、オーナー・・・」

オーナー提督「下がっていてください」

マネージャー「はい・・・失礼しました」スタスタ...

     ガチャッ
       バタン...


283: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:28:04.38 ID:xzK44QOD0
オーナー提督「・・・大丈夫でしたか?摩耶さん」

摩耶「礼なら言わねーぞ、こんなことさせてる張本人はアンタなんだからな」

オーナー提督「怒るのも無理はありません。ですが理解してください、選択肢は無いのです」

摩耶「けっ、この仕事はあたしには合わねーよっ、クビにでもしな」

オーナー提督「そうもいきません、人手が足りないのです。口が悪くても、美貌のあるあなたが必要です」

オーナー提督「そして、これからは瑞穂と速吸にも出てもらうことになりました」

摩耶「は!?新入りにもかよ!どうなってんだよこの店は!?」

オーナー提督「人手不足なんです、本当に。文句は言わないでください、選択肢はないのです」

オーナー提督「資金難を回避するには、稼いでもらわないと。わかりますか?」

摩耶(なんだこいつ・・・?だんだん態度が・・・)

摩耶「ほ、ほかにも手はあんだろ・・・?あたしが敵をぶっ倒しまくって稼いできてやるからさ・・・」

オーナー提督「しつこいですよ?摩耶さん」

オーナー提督「あなたが出撃するのにも色々かかるのです。いい加減にしてください」

摩耶「で、でもよ・・・あたしにこんな作業は向いて・・・」

オーナー提督「私は提督です」

284: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 06:29:24.59 ID:xzK44QOD0

摩耶「・・・は?今更なにを・・・?」

オーナー提督「あなたより権限があります。その気になれば、権限を使ってあなたを鎮守府から消す事だってできます」

オーナー提督「あなたが泣こうが喚こうが、私の命令は絶対です。逆らうことはできません」

オーナー提督「理解する脳が無いあなたにもう一度言います」














オーナー提督「あ な た に 選 択 肢 は な い」

摩耶「ッ!?」ゾッ...

オーナー提督「理解できましたか・・・?」

摩耶「分かった・・・!わかったからそんな顔で見ないでくれ・・・!」

オーナー提督「ご理解いただけたようでなによりです。あと、次からは客に無礼は働かないように」

オーナー提督「これも、理解出来ますよね?」

摩耶「あ、ああ・・・嫌でも暴言は吐かない・・・」

オーナー提督「よろしい。では、次の指名が来るまで待機していてください。私は業務に戻ります」スタスタ...

オーナー提督「あ、それともう一つ」クルッ

摩耶「・・・?」

オーナー提督「今の話は他言無用でお願いします」

オーナー提督「話せば・・・わかっていますよね?」

摩耶「ああ・・・絶対に言わねぇよ・・・」

オーナー提督「それでは、そこでお茶でも飲みながら待っていてください」


        ガチャッ

          バタン... 




摩耶「クソッ・・・クソッ・・・こんなの絶対どうかしてる・・・!」

291: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:39:11.10 ID:xzK44QOD0
......
....
..
.



オーナー提督鎮守府 朝




愛宕「はぁ~・・・今日も疲れたわぁ・・・寝ましょう」

高雄「そうね、私も今すぐ寝たいわ・・・でも、その前に」

鳥海「摩耶、今日は一体どうしたの?いきなり怒鳴ったりして・・・」

摩耶「・・・あのおっさんがあたしのプライベートとかを散々聞こうとしたり体を触ろーとしてきたりしたんだよ」

速吸「確かに・・・速吸達にも・・・似たようなことを・・・」

瑞穂「はい・・・」

鳥海「あらら・・・そういうのはボーイさんとかに任せればいいのよ、怒鳴っちゃだめよ摩耶」

摩耶「だ、大体・・・!こんなことすること自体が間違ってんだよ!みんなもそうは思わねーのか!?」

愛宕「確かに・・・艦娘のすることではないと思うけど・・・仕方のない事じゃない?」

高雄「資金難を乗り越えなきゃ、ここは維持できないのよ?我慢しなきゃ」

瑞穂「瑞穂は・・・ここに来たばかりではありますが・・・こういうのも事情によっては仕方ない事なのだと思います」

速吸「慣れましょう、摩耶さん。速吸達も頑張りますから・・・!」

愛宕「二人とも新人なのに偉いわねぇ~♪こんど私が色々教えてあげるからね?」

速吸「はい!ありがとうございます!」

摩耶「・・・」

摩耶(ほんとは言うなって言われてるけど・・・でも・・・!)

摩耶「あ・・・あたし・・・実はさ・・・」

292: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:40:52.61 ID:xzK44QOD0






オーナー提督「全員いますね?」

摩耶「!」ビクッ

オーナー提督「今日の夜は、海軍上層部の人間が何人か来て貸し切りにします。私が招待しました」

オーナー提督「なので・・・今から休んで万全の体制で挑めるようにしておいてください」

オーナー提督「これはチャンスです。ここで上層部の方々に気に入られたら・・・我々の現状を脱することができるかもしれません」

オーナー提督「そして・・・今日の夜は、“例えどんな事を聞かれても、体を触られたとしても”絶対に嫌がったり、拒否をしたりしないように・・・・」

    
       「!?」


愛宕「そ、そんなの・・・い、嫌ですよ提督!」

高雄「なんで体を触られても耐えなくてはならないんですか!?」

オーナー提督「先ほども言った通り、今日は上層部が来ます。無礼は働けません」

鳥海「相手の無礼は無視しろと言うのですか・・・?」

オーナー提督「そうです」

鳥海「ま、待ってください・・・そもそもなぜ上層部の方が来るのですか?この状況を知ったらまずいのではないですか?」

オーナー提督「今日来るのは・・・すべてわかっている方々です。あなた方が働いていることも、そこを運営しているのが私であることも」

瑞穂「え・・・?それってつまり・・・」

オーナー提督「話は以上です。では、各員備えておいてください」

愛宕「で、でも体を触られても文句を言えないのは・・・」

オーナー提督「これも海軍の上層部相手なら仕方のない事なのです。我々は下手には逆らえない」

オーナー提督「この通りです。どうか今日一日だけでいいので我慢を・・・」ペコッ

高雄「さ、さすがに・・・度が過ぎたら文句を言ってもいいですよね・・・?」

293: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:43:14.69 ID:xzK44QOD0
オーナー提督「聞いてませんでしたか?文句を言って、逆らって何の得がありますか?」

高雄「っ!」ビクッ

瑞穂「提督・・・?なにかご様子が・・・」

オーナー提督「冷静になって考えてください。今日一日耐えるだけでこの資金難を脱するか、下手に逆らってすべてを棒に振るか・・・」

オーナー提督「どっちが賢い判断だと解りますか?」

オーナー提督「解りますよね?」

鳥海「い、いくら資金難を脱するためとはいえ・・・私たちに身を売れと言うんですか・・・?」

オーナー提督「その通りです。ちゃんと理解しているか不安でしたが、わかってくれていたようでよかったです」

摩耶「お、おいっ・・・いくらなんでも・・・!」

オーナー提督「同じこと何度言わせれば気が済むんですか?」

摩耶「う・・・」

オーナー提督「あきらめが悪いですよ、皆さん。私は議論をしにここまで来たんじゃないんです」

オーナー提督「決定事項を言いに来たんですよ」

オーナー提督「あなた方の事情など、この件において何の価値もない事を留意しておいてください」

オーナー提督「言うだけ、考えるだけ時間の無駄です」

愛宕「う・・・うそ・・・」

オーナー提督「それと・・・もし、何か無礼を働いた場合は・・・」

294: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:43:56.05 ID:xzK44QOD0












オーナー提督「生 き て 帰 れ る と は 思 わ な い で く だ さ い」


速吸「・・・え?」

オーナー提督「今度こそ話は終わりです。各自部屋に戻ってください」スタスタ...


ガチャッ...
バタンッ...



摩耶「あれが・・・あいつの本性だ・・・」ペタン...

愛宕「なんで・・・なんで・・・」グスッ...

鳥海「あの時の司令官さんの顔・・・人間の顔じゃなかったわ・・・」ガタガタ...

高雄「・・・やりましょう。嫌でも」

摩耶「ほ・・・本気で言っているのか!?」

高雄「やるしかないじゃない!」

高雄「さっきの提督を見たでしょう・・・?あれは本気よ・・・」

愛宕「・・・殺されるよりは・・・いいわよね・・・」

速吸「・・・」

瑞穂「こんなことって・・・」

鳥海「摩耶、やるしかないわ。今日ばかりは絶対に・・・絶対に無礼は働かないようにしてね?」

鳥海「あなたに消えてほしくはないわ」

摩耶「・・・」

295: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:45:22.90 ID:xzK44QOD0
......
....
..
.


長門達の基地



青葉「おーっと・・・青葉、見ちゃいました!」

青葉「・・・正確には聞いちゃいましたですが・・・」

提督「何がわかった?」

青葉「例の鎮守府の通信を“偶々”拾っちゃいましてね・・・♪」

青葉「どうやら連中は、艦娘を使ってキャバクラを運営しているみたいです」

明石「キャ、キャバクラ・・・?」

青葉「ええ、それも高級キャバクラ。ものすごい稼いでますよ~・・・」

長門「艦娘で金稼ぎか・・・」

青葉「それだけじゃないんですよ、なんでも今日の夜は海軍の上層部を招くそうです」

提督「キャバクラ運営を黙認どころか楽しむ上層部か・・・憲兵の言っていった腐敗の話は本当のようだな」

青葉「しかも・・・電話ではっきり言っていましたよ。体に触れても文句は言わせないって」

青葉「そこの司令官は淡々と話していましたが・・・相手の上層部の人間はやばいですね。ハァハァと鼻息を荒くして色々聞いてましたよ」

青葉「あれは間違いなく超絶スケベオヤジですね」

明石「う・・・うわぁ・・・」

長門「今回も良い外道っぷりだな。実に良い事だ、ぶっ飛ばすのにためらいが無くなる」バキボキ...

提督「だな、行こうか」

明石「やっちゃってくださーい!」

296: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:47:03.03 ID:xzK44QOD0
......
....
..
.


とある繁華街 高級キャバクラ



上司1「いや~~・・・今日は来た甲斐があったねぇ、こんな美人にお酒を注いでもらえるなんて・・・」

愛宕「嬉しい限りです♪ゆっくりしていってください!」

上司1「もちろん、ゆっくりと楽しんでいくとも・・・」ジュルッ...

愛宕「・・・ぜひ」

上司2「しっかし、ここにいる子たちは皆いい胸をお持ちですなぁ!」

上司2「胸が大きいと肩がこると聞きましたが、本当なのかな?」

高雄「え、えぇ・・・たしかにちょっと・・・」

上司3「なら、私たちが今日の間だけでも持っててあげようか!私は左側を・・・」スッ...

上司2「では、私は右側を・・・ははは」スッ...

高雄「やっ・・・」サッ

上司3「・・・え?」

高雄「な、なんでもありません・・・お願いします」

上司2「うんうん、私たちの言うことには従っておいた方がいいよ~?」モミッ...

高雄「っ・・・!」プルプル...

高雄(き、気持ち悪いっ・・・!)

297: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:48:31.32 ID:xzK44QOD0
上司4「君、中々キツそうな顔しているねぇ~・・・無理しちゃってないかい?」

摩耶「だ・・・大丈夫っ・・・なんともおもってねーぜ・・・」

上司4「いい~ねっ!その口調、気の強そうな感じが気に入ったよ!」

上司4「おじさんと遊ぼうね?」

摩耶「・・・ああ」

上司4「ほら、君たちも混じろう!なっ?」

鳥海「は、はい・・・!」

瑞穂「何をしましょうか・・・?」

上司4「そうだなぁ・・・そこの君、名前は?」

速吸「は、速吸です」

上司4「速吸君っていうのか~」

上司4「なら、ちょっとそこで踊りながら服を脱いで行ってもらえないかい?」

速吸「えっ・・・えぇっ!?」サッ

上司4「・・・」

298: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:51:29.39 ID:xzK44QOD0
速吸「や、やらせてもらいますっ・・・!」

上司4「いい子だね~」ニヤニヤ

上司4「速吸君が全部脱ぎ終わったら、次は君たちもだよ~?」

上司4「脱ぎやすいように、ボタンとかホックを外しておいた方がいいかもしれないね~?」

瑞穂「・・・」

鳥海「・・・わかりました・・・」

上司3「おぉっと高雄君、顔が赤いよ?酔って熱くなってきちゃったのかな?」

上司2「それは大変ですねぇ・・・どれ、服を脱がせてあげましょうか」

     ブチッ... 
      ブチブチッ...

高雄「ひっ・・・」

高雄(お願いだから・・・早く・・・早く終わってっ・・・)


  ナ、ナンダオマエラハッ!? 
  
      ココデトマレ!

  ギャアアアッ  
       ウワアアッ!

   ガシャアアアンッ
 


上司1「なんだ、外が騒がしいな・・・」

上司2「これからがお楽しみだというの・・・」

     パリーンッ!

上司2「・・・に?」

299: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:53:25.21 ID:xzK44QOD0
提督「パーティーはもう終わりだ」

長門「全員その場でおとなしくしてもらおうか」

上司3「き、貴様らは・・・!報告書にあった・・・」

提督「知っているのだったら話は早い。何しに来たのかもわかるだろう?」

提督「あんたらもまとめて有罪・・・」


      チャキッ
     
提督「!」

オーナー提督「そこを動かないでもらいましょうか」

オーナー提督「騒がしいと思えば・・・どうしてくれるんですか・・・せっかくの楽しい夜を」

上司3「私がもみ消してやる!さっさと撃て!撃てッ!!」

オーナー提督「焦らないようお願いします。ここはみんなが楽しむ場所、血で汚したくはありません」

上司2「ならさっさと外まで連れて行って殺してこい!」

オーナー提督「聞こえましたよね?そこの仮面をした女性も、この男が死んでほしくなければ---」


         プシュッ


オーナー提督「ッ!?・・・ぐっ・・・?」

300: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/04(水) 23:55:10.60 ID:xzK44QOD0
    

         ドシャッ


上司2「ど、どうしたんだっ!?なぜ倒れた!?」

提督「・・・遅かったじゃないか」

青葉『いやー、すいません。こういう時の悪役ってペラペラとしゃべるかと思ったんで・・・』

明石『ドローンに仕込んだ麻酔銃の効き目はよさそうですね!』

提督「007からオファーが来るな。あらたなQになれるぞ」

上司4「貴様らが何者かは知らんが・・・必ず突き止めてやるからなっ・・・!」

上司4「我々を憲兵に突き出したって無駄だ・・・いくらでももみ消せる・・・!」

提督「・・・」

青葉『うーわ、いかにもって感じですね。彼らにも眠ってもらいましょう』


     プシュッ
      プシュッ
       プシュッ 
        プシュッ


上司たち「ぐぉ・・・」ドサッ

明石『百発百中。良い腕してますね!』

青葉『ふふふ、ゲームで鍛えておいた甲斐がありました!』

青葉『でも司令官、そろそろ時間ですよ。警備システムを切ってあるとはいえ、そこは町中です』

青葉『警察とかもそろそろ来るんじゃないでしょうか』

提督「よし、引き上げるぞ。君たち、歩けるか?」

愛宕「は、はいっ・・・!」

提督「ついて来い」

301: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 00:04:44.30 ID:oOD9NTOZ0
......
....
..
.


オーナー提督鎮守府



オーナー提督「・・・?」パチッ

提督「やぁ、いい朝だな」

オーナー提督(ここは・・・私の鎮守府か・・・?縛られて動けない・・・)ギシッ...

長門「おきてすぐのところ悪いが・・・貴様には質問に答えてもらう必要がある」

長門「貴様の通信記録、架空の口座の金の流れ・・・全部調べてある。つまり・・・」

オーナー提督「私に逃げることはできないと・・・?」

長門「察しがよくて助かる」

オーナー提督「・・・」



   オーナー提督はなぜキャバクラ運営を?

 ↓3の中で最も安価の高いものを採用

 ※ 補足で申し訳ありませんが、今現在のストーリーの流れと完全に矛盾をしてしまうような安価はナシでお願いします

303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/05(木) 00:07:25.70 ID:E6nLUTA+0
私が楽しむためですよ(大嘘)

304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/05(木) 00:08:57.70 ID:1Y4wYX80o
人間も艦娘も嫌いだから

307: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 00:52:21.42 ID:oOD9NTOZ0

オーナー提督「・・・楽しむためですよ」

提督「・・・なんだと?」

オーナー提督「単純に、楽しむためです」

オーナー提督「予算も資材も十分にありました。満足に運営もできていましたよ」

オーナー提督「出撃しては戻り、訓練し、食事をして眠る・・・大した任務もない、順調でも単調な毎日で退屈しました」

オーナー提督「そんななかの楽しみは・・・金を稼ぐことだけ。稼いだ分だけ・・・私にどれだけ才能があるか、頑張ったかの指標になります」

オーナー提督「そして・・・普段の生活も素敵になる」

長門「・・・貴様は、金のために艦娘を身売りさせようとしたのか?」

オーナー提督「・・・端的に言えばそうですね」

提督「お前・・・金稼ぎは上手くても嘘は下手みたいだな?」

オーナー提督「何故そうお思いで?」

提督「行っただろう、あんたの金の流れは調べたって」

提督「それはなにもこの鎮守府のだけじゃない、あんた個人のも調べてある。だがそこにあんたが散財した痕跡はなかった」

提督「・・・本当の目的を言え」

308: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 01:20:11.65 ID:oOD9NTOZ0

オーナー提督「はぁ・・・こんな意味もないことを・・・」

オーナー提督「嫌いなんですよ。もううんざりなんです。私の周りは頭の悪い猿ばかりだ」

オーナー提督「言われたとおりにしか動かない操り人形の艦娘」

愛宕「・・・」

オーナー提督「金と出世に目を濁した肩書だけの無能な上司・・・」

提督「・・・」

オーナー提督「全て潰してやろうと思いました」

オーナー提督「上司を懐柔し、のし上がり・・・粛清し・・・」

オーナー提督「私が支配者になれば艦娘だって思いのまま」

オーナー提督「馬鹿が無駄な力を持つくらいなら国連にでも登録してやりますよ」

オーナー提督「上司の懐柔と、上に上がるのに必要な財の構築・・・たまたまキャバクラがそれに向いていただけです」

オーナー提督「これが私の描いたシナリオですよ。聞いて満足しましたか?」

愛宕「私には・・・あなたの目も支配欲に濁っているように見えます・・・!」

オーナー提督「そんな目で見ないでくださいよ・・・間抜けな上司に触られた時、首の骨でもへし折ればあなたにも見込みがあったんですがねぇ・・・」

愛宕「私たちは・・・あなたの操り人形じゃないわ・・・」

オーナー提督「ええ、それも今日で終わりですよ。喜んだらどうです?」

オーナー提督「さて・・・あとはお好きにどうぞ?」



↓3 このオーナー提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

313: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 01:42:21.14 ID:oOD9NTOZ0

長門「こいつをどうしてくれようか?」

青葉『○○館にでも送って楽しく暮らしてもらうってのはどうですかね?』

明石『青葉さん、えげつ無さすぎです・・・』

提督「長い間君たちを騙し、成り上がるための道具に使ってきたこの男を・・・君たちはどうしたい?」

摩耶「・・・もういい、こいつは何をやらせても反省もしなければ後悔もしないだろう・・・ムショにぶち込まれるだけで十分だ」

提督「彼女に反対の者は?」

愛宕「顔も見たくない・・・さようなら、提督・・・」

速吸「速吸も、騙されていたことには怒っています・・・ですが、復讐しようとは・・・思いません・・・」

鳥海「あなたみたいな人でなしと同じことして同類になるなんて御免です」

長門「操り人形と馬鹿にしてた彼女たちの方が・・・よっぽど人ができてたみたいだな?」

オーナー提督「そういう強みを・・・私がいる間に見せてくれれば・・・少しは考えが変わったのかも知れませんね・・・?」

314: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 01:55:37.04 ID:oOD9NTOZ0
......
....
..
.



憲兵基地前


提督「もう大丈夫か?」

愛宕「まだショックは大きいけど・・・大丈夫です、ありがとう」

高雄「ほんっとうにもう駄目かと思った・・・すいません、ありがとうございました」

提督「いずれ君たちの元に新しい提督が来るだろう。今度はまともな人が来ることを願っている」

摩耶「・・・まともじゃなかったら?」

提督「これを持っておけ、全員分ある。救難信号発生装置だ、横のボタンを三回押せば・・・助けに行く」

瑞穂「本当にありがとうございました。このご恩は忘れません・・・!」

長門「そんなに重く思わなくていさ、助けが必要になったらまたいつでも言ってくれ」

鳥海「お世話になりましたっ・・・!」ペコッ

速吸「速吸たちも、あなたたちが困っていたら全力で助けに行きます!だから・・・遠慮なく呼んでくださいね!」

提督「ありがとう。ではまたな」

315: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 02:03:24.44 ID:oOD9NTOZ0
......
....
..
.


長門達の基地


提督「あの時現場にいた上層部の連中はどうなった?」

青葉「事情聴取だけ受けておしまいですよ」

長門「ま、当然か・・・」

青葉「ですが顔は覚えましたからね!今後使えるかもしれません!」

明石「今回で懲りてくれればいいんですがね」

提督「麻酔銃で撃たれただけじゃ懲りないさ」

青葉「にしても・・・キャバクラ運営してる司令官何てどんな人間かと思いましたが・・・」

提督「想像以上の大物だったな。未然に潰せてよかった」

青葉「・・・本当に○○として働かせたらどうなっていたんでしょうね?」

提督「・・・考えたくもない」


316: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 02:05:41.13 ID:oOD9NTOZ0
オーナー提督編はここまでです。今回はだいぶ長くなってしまいましたね・・・
もう夜遅いですが、次回のブラック鎮守府を決めようと思います



↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

324: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/05(木) 02:13:51.15 ID:oOD9NTOZ0
ブラック鎮守府:鎮守府内の規則でパンツを穿くことを禁止してる

被害艦:長波、吹雪、叢雲


了解です。また気持ちの悪い提督が書けそうで楽しみです(錯乱)

328: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/06(金) 00:32:59.66 ID:3ug2t4wD0
......
....
..
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○○○○鎮守府





○○○○提督「さて、今日はゲームでもしないかい?君たち」

吹雪「ゲーム・・・?」

長波「退屈だしなぁ、いいぞ!乗った!」

叢雲「子供じゃあるまいし・・・」

○○○○提督「なら叢雲はいいか」

叢雲「やらないとは言ってないでしょ!ほら、何のゲームか言いなさいな!」

○○○○提督「○○○○ゲームだよ」

叢雲「・・・は?」

○○○○提督「だから・・・○○○○ゲームだよ」

長波「さすがに・・・引く・・・」

吹雪「司令官・・・」

○○○○提督「まぁそう身構えないでくれよ。ゲームなんだから」

吹雪「そういう問題じゃないと思います・・・」

叢雲「暖かくなって頭の中おかしくなったんじゃない?」

叢雲「私は部屋に帰るわ」スタスタ...

長波「私も・・・提督、少し頭冷やせよ?」スタスタ...

吹雪「あっ・・・し、司令官?冗談ですよね?私、信じていますから!」スタスタ...

○○○○提督「・・・」

 
    ガチャガチャ


叢雲「・・・あれっ?ドアが・・・」ガチャガチャ...

長波「あかない・・・」

吹雪「な、なんで!?」

○○○○提督「さて・・・まずはゲームルールの説明かな・・・」スッ...


329: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/06(金) 00:36:43.26 ID:3ug2t4wD0
......
....
..
.


青葉「司令官!こんな鎮守府を見つけたのですが・・・」

提督「どれどれ・・・」

提督「『鎮守府内で長期間の生活を行ったにも関わらず、着任していた艦娘達が全員唐突に別鎮守府へ異動願いを出した。要調査』・・・」

青葉「不思議じゃないですか?」

提督「たしかに・・・何があったんだ?」

青葉「さらに不思議なことに、異動願いを出した艦娘達はひたすら黙秘を続けているとか・・・」

提督「艦娘達が唐突に異動し、なおかつその理由を喋らない・・・」

明石「不気味ですね・・・」

長門「・・・嫌な予感がするな?」

提督「青葉、調査を頼む」

青葉「任せてくださいな!」

330: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/06(金) 00:37:27.98 ID:3ug2t4wD0
......
....
..
.


○○○○鎮守府




○○○○提督「ルールは簡単。君らはパンツを脱ぐ」

吹雪「意味が解らないですよぉ!!」

○○○○提督「まだ最後まで説明してないから当然だよ。落ち着いて?」

叢雲「あんたとは長い付き合いだけど、こんな一面は初めて見たわ!それが本性なの!?」

○○○○提督「話を続けさせてもらうよ。まず、君たちはパンツを脱ぐ・・・」

長波「“脱ぐ・・・”じゃねぇよ、脱がねぇよ・・・やべぇだろこの男・・・」

○○○○提督「代わりに・・・吹雪と長波にはロングスカートを、叢雲にはとびきり厚くて濃い黒タイツを渡すよ」

○○○○提督「有難く履いてくれよ?」

○○○○提督「そして・・・ここからが本番だ。今日から一週間のうちに、君らがなにかドジやミスをするたび・・・」















○○○○提督「君らのスカートは丈が短く、タイツは薄くなっていく」


     「!?」

331: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/06(金) 00:41:10.97 ID:3ug2t4wD0
○○○○提督「以前よりスカートの丈が短くなれば君たちの負けだ」

叢雲「冗談じゃないわよ!」 

○○○○提督「まだ話は終わってないとも」

○○○○提督「一週間たった時点で以前より丈が長かったら、タイツが濃かったら・・・君たちの勝ちだ」

○○○○提督「言うことをなんでも一つ聞いてやろう」

長波「な・・・なんでも・・・?」

○○○○提督「ああ。しかし・・・負けたら君たちには・・・一か月は負けた状態のままで生活してもらうよ?」

吹雪「いやああああ!!」

長波「例えなんでも言うこと聞くとしても嫌に決まってんだろ!」

○○○○提督「チャーハンを作ろうとして鎮守府を火事にしかけたのは誰だったかな・・・?」

長波「うっ・・・!」

○○○○提督「大切な報告書をコーヒーで汚されたり、私の制服を蕎麦だらけにされたこともあったなぁ・・・?」

叢雲・吹雪「うっ・・・!」

○○○○提督「普通なら罰を与えられるはずなのに、その時優しく許してあげた男は・・・」

叢雲「わかったわよ!やるわよ!やればいいんでしょ!?」

長波「うぅ・・・やるしかねぇのか・・・?」

吹雪「えぇっ・・・?」

○○○○提督「どうしたんだい吹雪?君は・・・やらないの?二人はやることにしたのに?」

吹雪「わ、わかりましたよ!やります・・・!」

○○○○提督(ふふふ・・・こうでなくちゃな・・・!)

○○○○提督「さ、スカートとタイツは用意してある・・・どうぞ持って行って」

叢雲「なんで持ってるのよぉ・・・」

○○○○提督「扉はもう開くようになっている。さぁ、早く着替えてきなよ。さぁさぁ・・・」

○○○○提督(楽しいゲームの始まりだ!)

340: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:15:16.87 ID:Luk/tNM60
......
....
..
.


○○○○鎮守府 執務室




    コンコン...


○○○○提督(お?来た来た・・・)ニヤァ...

○○○○提督「どーぞー」


   ガチャ...


吹雪「着替えてきまし---」


パリンッ!


○○○○提督「あ」

吹雪「・・・え?」    

吹雪「な・・・なんでドアの前にティーカップが!?」

○○○○提督「きみ・・・早速やっちゃったね?☆」

○○○○提督「やっちゃったねぇ・・・」

吹雪「なんで二回もいうんですか!?」

○○○○提督「だって大事なことだから」

○○○○提督「なんたって君は・・・今からスカート短くなっちゃうんだからね?」

○○○○提督「○○○○なのに・・・」

吹雪「うぅぅ・・・///」

341: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:16:35.98 ID:Luk/tNM60

吹雪「そもそもなんでドアの前にカップがおいてあるんですか!?」

○○○○提督「さぁ・・・?たまたまじゃない?」

吹雪「司令官なんて・・・だいっきらいです・・・」

○○○○提督「今のも・・・上官に対する侮辱っていうミスじゃない?」

吹雪「!?」

○○○○提督「冗談だよ。そんな泣きそうな顔で見ないでくれよ」

○○○○提督「それじゃ、ここに10cm短くしたスカートがあるから渡しとくね?」

吹雪「わざわざ短くしたスカートまで用意してあるんですか・・・?」

○○○○提督「当然」

吹雪「きもちわるいよぉ・・・」ガタガタ...


   キャァァァッ
  ウワアアッ!


吹雪「叢雲ちゃんと長波ちゃんの悲鳴!?」

○○○○提督「おーっと、どうやら彼女たちもトラップ・・・じゃない、ドジを踏んでいってるようですねぇ」

○○○○提督「さーて、吹雪と同じくあの二人にも罰を与えないとなぁ?」

342: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:18:22.73 ID:Luk/tNM60
......
....
..
.


長門達の基地


提督「なにかわかったか?」

青葉「うーん・・・一応監視カメラをハッキングして調べてはいるのですが・・・」

青葉「仕掛けてあるカメラが旧式なので、内蔵マイクが無くて音声を拾えないんですよ・・・」

提督「PCの中身は?」

青葉「覗いてみましたが・・・特にないですね」

提督「鎮守府内でなにかおかしなところはないか?」

青葉「・・・その鎮守府の子たちのスカートが妙に長い事くらいしか・・・」

提督「妙に・・・長い?」

青葉「本来は太ももくらいの位置のはずなのですが、なぜかスネ辺りまで・・・」

提督「まったく意味が解らない・・・」

343: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:19:31.87 ID:Luk/tNM60
......
....
..
.


5日後 ○○○○鎮守府


○○○○提督「意外や意外の・・・もう前とほぼ変わらなくなってきたね?」

吹雪「すっごいスースーするよぉ・・・///」

長波「なんで私たちがこんな目に・・・///」

○○○○提督「叢雲に至っては・・・」チラ

叢雲「みないでよっ!///」

○○○○提督「Oh!damn! タイツどころかストッキングじゃないか!見えそう!」

叢雲「目ん玉突くわよ!?」

○○○○提督「そうやってすぐムキになるからドジしすぎちゃうんじゃない?」

叢雲「あんたが罠を仕掛けてきたくせにぃ・・・」ギリギリ...

吹雪「叢雲ちゃんやめて!思うツボだよ!!」

○○○○提督「このままいくと今日には吹雪と長波も負けになりそうだね?」

吹雪「絶対勝つんだから!」

長波「今にみてろよ・・・!」

344: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:22:25.94 ID:Luk/tNM60

○○○○提督「太ももを?見てるよ?」

長波「・・・ッッ!!ッ!」

吹雪「長波ちゃん!気持ちはわかるけど落ち着いて!暴れないで!ホントに見えちゃうよ!?」

○○○○提督「正直これ以上ドジられてもこっちが困るんだけどね」

叢雲「何言ってるのよ?ここまでしておいて」

○○○○提督「見えそうで見えないのがいいからに決まっているだろ?」

○○○○提督「ふとした動きで見えそうになって、顔を真っ赤にしながらスカートを、服の裾を抑えるの良いんだろぉ!?」

○○○○提督「でもちょっと隠しきれてなくて側面の太ももの付け根近くまで見えたり、○○の一部分が見えちゃうのが良いんだろォオ!?」

叢雲「本当に・・・何言っているのよ・・・?」

○○○○提督「宇宙の真理だよ」

吹雪「叢雲ちゃん、彼はもうだめなの。私たちが知っている司令官は五日前にしんだんだよ」

○○○○提督「さ、あと二日頑張れよ!俺は応援しているからね!」

吹雪・叢雲・長波「・・・」

345: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/07(土) 01:24:16.65 ID:Luk/tNM60
......
....
..
.



○○○○鎮守府 廊下


叢雲「ほんっと信じられない!○○○○よ!こんなの!」

長波「勝たなきゃ・・・勝たなきゃ・・・」ブツブツ...

吹雪「叢雲ちゃん大丈夫だよ!私たちが勝った時のお願い事は司令官にパンツを返させることにするから!」

叢雲「ありがとう吹雪・・・自分が情けないわ」

吹雪「待っかせといて!」

叢雲「頼りにしてるわ。それじゃ、へやに戻りましょう」スタスタ...

吹雪「あっそこはあぶな----」

    ガッ...

叢雲「きゃっ---」


   ズッテーン!


叢雲「い、いたた・・・なんで床が・・・」

長波「提督が新しく作りやがった罠だ・・・床の一部を踏むと丁度つま先あたりの位置の床が少しだけせり上がるんだ・・・」

叢雲「忍者屋敷か何かなの!?」

吹雪「それより叢雲ちゃん・・・あの、見えちゃってるから早く立った方が・・・」

叢雲「ッ!?///」バッ

○○○○提督「そうだッ!その反応だッ!!」

叢雲「なぁっ!?あんたいつの間に執務室から出てきたのよ!?」

○○○○提督「おおっと安心してくれ。君のタイツの下は見ていない、目をつぶったからな。でも・・・」

○○○○提督「吹雪が立ってって言った時に、君が服の裾を押さえながら立ち上がる瞬間はぁ・・・」ググッ...













○○○○提督「め っ ち ゃ く ち ゃ ガ ン 見 し た ぁ ・ ・ ・」グンニャァ...


長波「キモイ・・・キモ過ぎる・・・」ガタガタ...

叢雲「あんた・・・もう・・・心底ガッカリよ・・・」ポロポロ...

吹雪「うぅっ・・・どうしてこうなってしまったんですかぁ・・・司令かぁん・・・」ポロポロ..

358: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 00:23:09.65 ID:eymdwNBP0
......
....
..
.



同時刻 長門達の基地 



青葉「んー・・・スカートの長さが元に戻った以外で特に異変が・・・」

青葉「徐々に戻っていったことが奇妙だけど・・・それとあとここの子たちのドジがやたら多いのも目立つ・・・みんなドジっ子なのかな?」

青葉「あっ、叢雲さんがまた転ん・・・・」

青葉「!?!?!?!?!?///」ガタタッ

提督「青葉!?一体どうした!?」

青葉「司令官はこっち来ちゃだめです!!」

提督「・・・?」

明石「落ち着いてください青葉さん、一体どうしたんですか?」

青葉「叢雲さんが・・・パンツを履いていませんでした・・・」

明石「・・・はい?」

青葉「言葉の通りですよ!叢雲さんが○○○○だったんです!叢雲ちゃんが○○○○だったんです!」

青葉「おまけにそれを見たそこの司令官がイナバウアー張りにのけぞってなんか叫んでいますよ・・・」

長門「それは・・・すっごく気持ちが悪いな・・・」

提督「訳が分からないが・・・異常なのはわかった。すぐに向かおう」


359: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 00:24:46.16 ID:eymdwNBP0
.....
....
..
.


○○○○鎮守府


○○○○提督(やっぱりアドバイス通りに異動できることを彼女たちに伏せておいて正解だった・・・)

○○○○提督(前の子たちには伝えてしまったせいで逃がしちまったからなぁ・・・)ヒヒヒ...

○○○○提督(彼女たちはもう逃げられない・・・さて、今度は何して遊んでやろうか)


   バンッ


○○○○提督「執務室の扉はもっと静かに開けること。はい減点」

○○○○提督「君たちひょっとして○○○○主義に目覚めた?」

叢雲「んなわけないでしょ!」

吹雪「もう限界です」

長波「つきあいきれないぜ・・・」

叢雲「憲兵に手紙を出すことにしたわ!やめてほしければ・・・」

○○○○提督「いいよ?別に出しても」

叢雲「えっ?」

○○○○提督「だだし、どれだけ待たされるかは分からないけどね。何か月?もしかしたら1年以上かかるかも・・・?」

○○○○提督「今憲兵は忙しいみたいだからね。こういう小さな所は後回しってことで好き勝手出来るのさ・・・!」

吹雪「そん・・・な」

○○○○提督「君らはこれからはずっとゲームの遊び相手だ!!新しい遊びも考えたぞ!」

○○○○提督「ほら、ここにパンツが一つある。ルールは単純、奪い合え」

○○○○提督「一度パンツを身に着けたらそいつはその日一日の勝者。24時間パンツを履いてて良い」

○○○○提督「そして・・・24時間経ったら・・・再び奪い合え!」

長波「んなことするわけねーだろ!いい加減にしろ!」

○○○○提督「ならもう少し良心的なゲームにするか!ノーブラゲー・・・」

360: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 00:30:09.43 ID:eymdwNBP0


   
 「ゲームの時間はもう終わりだ」
 

  パリーンッ!
   ヒュッ 
    ガンッ!


○○○○提督「ぶほっ」ドシャッ

長門「まったく・・・どうしてそうも気色の悪いゲームばかり考えられるんだ・・・?」

○○○○提督「きみは・・・レギンスを履いているのか・・・?つまんな・・・」ヨロヨロ...

長門「もう一発決めてやろうか・・・」

吹雪「あ、あの・・・あなたは一体」

長門「お前たちを助けに来た。事情は知っている。その・・・この男にされた仕打ちをな」

長波「味方・・・なんだな?」

長門「ああ、安心してくれ」

提督『N、俺も突入すべきか?』

長門「いや、おそらく来ないほうがいい。この男は私一人で対処できる」

提督『了解。なら任せた』

長門「さて、そこの変態。お前はまず憲兵の元へ送られる」

長門「だがその前に・・・お前が行った罪の懺悔と清算をしろ・・・!」


  ノーブラ提督の動機は?
 
↓3の中で最もコンマの高いものを採用
  
※補足で申し訳ありませんが、今現在のストーリーと完全に矛盾してしまうような安価はナシでお願いします

366: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:06:52.72 ID:eymdwNBP0
○○○○提督「そうは言われてもな・・・?趣味をいきなりやめろって言われてもそれは難しいわけで・・・」

叢雲「趣味・・・?」

○○○○提督「そう、趣味。○○○○の女の子が魅せる素敵な反応を見るのが最高に楽しい・・・」

○○○○提督「だがなんだかんだ言って、君たちの為になったと思わないかい?」

○○○○提督「君たちは前からドジっ子だった。それがどうだ、俺が何か仕掛けなかったら完璧に色々こなせるようになったじゃないか」

○○○○提督「俺はね、嬉しいんだよ・・・君たちが成長してくれたことが・・・・」

○○○○提督「提督である前に、一人の君たちの家族として・・・この成長を心から嬉しく思っているよ・・・」

○○○○提督「君たちも・・・自分の成長を嬉しく思えてくるだろう・・・?」

○○○○提督「湧き上がるこの感情は・・・俺だけのものではないと・・・信じているよ」

吹雪「・・・」

○○○○提督「・・・思ってない?」

叢雲「・・・」

○○○○提督「ここから『勘違いしていました!やっぱ提督のおかげで生まれ変わることができました!』って流れにはならない?」

長波「・・・」

○○○○提督「ならないのか・・・そうか・・・じゃぁ・・」

○○○○提督「逃げるッ!」ダッ!

長門「逃げられると思っているのか!この間抜けが!」ガシッ

○○○○提督「うおおお!!離せ!まだやり足りないんだ!見足り無いんだ!○○○○桃源郷をこの手で作るんだ!」

長門「なんて腐った野望をしてるんだ!観念しろ!!」ブンッ

○○○○提督「くそがあああ!」ドシャァッ!

長門「さて・・・清算の時間だ。三人とも、お前らはこの腐りきった男を許せるか?」


↓3 この○○○○提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/08(日) 01:08:19.97 ID:BfSYORvLO
許さない
両親並びに知人のもとに下半身裸にもかかわらず満面の笑みで執務を行っている写真を送る

370: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:27:36.41 ID:eymdwNBP0
叢雲「あんたにはもう・・・何も言うことはないわ」

吹雪「さようなら、司令官。いままでありがとうございました」ペコリ

長波「当然の報いだ、さっさといなくなっちまえ」

○○○○提督「おい、冗談じゃないぞ・・・!なんでここまで怒ってるんだよ・・・?」

叢雲「なぜ起こったかはそのうちわかるわ・・・。あなたも同じ目にあうんだから・・・」

長門「T、また汚れ仕事だ。頼めるか?」

提督『ああ、わかったよ。君に引き受ける仕事じゃないんだろう?』

長門「こいつの両親や知人にめでたくムショ仲間になりましたと記念写真を送ることになった」

長門「・・・下半身裸でな」

○○○○提督「おい・・・おいおいおいおい・・・何本当にとんでもない考えだしてやがんだよ・・・?」

提督『さすがにどうなんだ?それは・・・そんなものが送られる家族や知人がかわいそうだ』

長門「大丈夫だ、派手にモザイクを入れればいいさ」

提督『なるほど・・・今そっちに行くよ』

○○○○提督「やめてくれ!!両親や友達にはめっちゃ頭がよくて将来有望な男として認知されてんだよ!!」

長門「そうか。さ、全員今の内に部屋から出たほうがいい。記念撮影の邪魔になってしまうからな」

○○○○提督「吹雪!叢雲!長波!俺が悪かった!俺が悪かったから今だけでも味方してえええ!!」


371: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:33:59.11 ID:eymdwNBP0
......
....
..
.

○○○○鎮守府 執務室


提督「ほら、そこで笑え。にっこりな」パシャパシャ

○○○○提督「・・・・」ニコッ...

提督「酷い笑顔だな。家族に見せる顔がそんなんでいいのか?」

○○○○提督「はは・・・」

提督「悲哀の混じった笑顔だが、撮っておこうか」パシャパシャ

青葉『司令官・・・その写真の加工を青葉に依頼したら縁を切りますからね・・・』

提督「もちろんそんなことはしないさ。俺がやっておくよ。はいチーズ」

○○○○提督「父さん・・・母さん・・・さようなら・・・」

372: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:39:43.39 ID:eymdwNBP0
......
....
..
.


憲兵基地前


吹雪「ほんとうにありがとうございました!」

長門「気にするな。我々も発見が遅れてすまない」

叢雲「あの・・・聞きにくいんだけど、発見した経緯ってのは・・・」

長門「・・・聞かないほうが良い」

叢雲「そ、そうね、そうよね・・・」

長波「あんたら強いんだなー。あたしびっくりしたよー!窓を破って突入してパーンチ!かっこいいね」

長門「真似はするんじゃないぞ?」

長波「た、頼まれてもやんないよ!」

長波「でもさ、応援はしてるから・・・なにか必要になったら言ってくれよ!できることならなんでも手伝うからさ!」

長門「ありがとう。ではまたな」

長門「次に会う提督が善人であることを願っているよ・・・」

373: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:56:24.89 ID:eymdwNBP0
......
....
..
.


青葉「はぁー、変態ばかりでまいっちゃいますね!」

提督「狂人相手よりはマシさ・・・」

明石「あれもだいぶ狂っていましたが・・・」

長門「ところで提督、撮った写真はどうしたんだ?」

提督「憲兵が押収していった。俺が加工した写真をさらに加工して上手く家族に送るはずだ」

青葉「き、気の毒に・・・!」

提督「大丈夫さ、大きな文字とかモザイクで隠してある。凝視しないと下半身裸であることもわからないくらいにな」

提督「家族への確認用に使われる写真になるだろう」

明石「へ、編集お疲れ様でした・・・」


374: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 01:59:13.42 ID:eymdwNBP0
○○○○鎮守府編、これで終わりです
夜遅いですが、次回のブラック鎮守府を決めていきたいと思います

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

381: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/08(日) 02:18:39.13 ID:eymdwNBP0
ブラック鎮守府:自分をインディジョーンズの子孫だと盲信してる
被害艦:扶桑・山城 夕立

了解しました
今夜は遅くまで付き合っていただきありがとうございました。おやすみなさい

またしてもとんでもないブラック鎮守府が・・・
○○○○鎮守府になると内容がどんどん下劣になってしまいますね、すいません

インディージョーンズは大好きなのでネタがモリモリ入っていくと思います

自分は二作目の魔宮の伝説が好きです。猿の脳みそ料理は忘れられません
クリスタルスカル?さぁ・・・知らない子ですね・・・

395: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:53:30.46 ID:/+6APwdI0
ジョーンズ鎮守府




扶桑「あのー・・・提督?ずぅっと石なんて眺めてどうしたんですか?」

夕立「提督さん、それ、ボーキサイトっぽい?」

ジョーンズ提督「今の僕の事は博士とよんでくれるとうれしいな。それにこれはただのボーキサイトなんかじゃない」

ジョーンズ提督「宝への道しるべだ・・・!」

山城「また言ってるわ・・・はぁ・・・」

ジョーンズ提督「ここからは考古学の時間だ。君たち、サンカラ・ストーンは知っているか?」

夕立「何それ?インフィニティ・ストーンの一つっぽい?」

扶桑「作品が違うわよ、夕立」

山城「知っているわよ・・・映画で見たわ」

ジョーンズ提督「あれはただの映画なんかじゃない、実際に起こったことなんだ!」

山城「その話も何度も聞いたわ・・・で、一体なんですか?」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは、僕の祖父が1935年にインドで壮絶な戦いの果てに手に入れ、近くの村に返した宝物だ」

ジョーンズ提督「そしてこのボーキサイトは・・・シバ神を信仰する者がサンカラ・ストーン模して作り上げたものだ・・・!」

ジョーンズ提督「まだ作られて時間がたっていない・・・つまりこれは、インドで再びサンカラ・ストーンが何かに利用されたということだ!」

ジョーンズ提督「僕らは・・・調べる必要があるぞ!」

396: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:54:28.56 ID:/+6APwdI0
>>395 サンカラ・ストーン


僧侶だったサンカラにシバ神が邪悪と戦うために渡したと言い伝えられる5つの伝説の石
一か所に集められると中のダイヤモンドが光り、オレンジ色に輝く
モラ・ラムという男がこの石を用いて邪悪な儀式を行い、世界制覇を目指そうとした   

インディジョーンズ2 魔宮の伝説に登場

397: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:55:30.49 ID:/+6APwdI0

山城「あの、だからそれって映画の話で・・・」

ジョーンズ?提督「あれはただの映画じゃないって言っているだろ!!」バンッ!
   
扶桑・山城・夕立「!」ビクッ

ジョーンズ?提督「僕の祖父は伝説の考古学者、インディアナ・ジョーンズなんだ!僕が子供の頃に何度も昔の話をしてくれたんだ!!」

ジョーンズ?提督「君たちはそれを全部映画の世界だって、妄想の産物だって侮辱するっていうのか!?そんなことは僕が許さないぞ!!」シュルル...

   
         バシィーンッッ!
   

山城「ま、待ってください提督!山城が悪かったです!謝りますから鞭はしまってください!」

扶桑「お願いです提督・・・!山城だって悪気があったわけではないんです!どうか許してください!」

夕立「て、提督さぁん・・・こわいっぽい・・・」ガタガタ...

ジョーンズ?提督「・・・」

ジョーンズ提督「いや、取り乱して済まなかった。祖父を馬鹿にされたと思ってついカッとなってしまった。君たちを鞭で打つなんてこと、絶対にしないよ」

ジョーンズ提督「悪かったよ。話を戻そう」

山城「は、はい・・・」

398: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:55:59.47 ID:/+6APwdI0
ジョーンズ提督「このサンカラ・ストーンを模したボーキサイトの出所を探るために君たちにはインド洋に出てほしい」

扶桑「イ、インド洋・・・?」

ジョーンズ提督「そうだ。僕には君たちのような艤装は無いからね、協力が必要なんだ」

ジョーンズ提督「ボーキサイトの質、周りについている物質からどのあたりにあるかは大体目星がついている。さぁ、この地図の位置に島があるはずだ、探してきてくれ」

ジョーンズ提督「悪しき者の手に渡る前に」

夕立「提督さぁん・・・この地図、すっごく古風で分かりにくいっぽい・・・」

ジョーンズ提督「これこそ地図だよ」

扶桑「夕立、口は災いの元よ。早く行きましょう」

ジョーンズ提督「悪いね君たち。僕も行きたいところなんだけど、あいにく提督としての書類仕事に追われていてね」

ジョーンズ提督「まったく参っちゃうよ。追われるなら槍とか弓矢をもった殺人部族なんかの方がマシさ」

扶桑「は、ははは・・・」

夕立「提督さんのジョークは良くわからないっぽい」

山城「お気になさらず・・・」

山城(あんたと一緒にいたら頭がおかしくなりそうよ・・・)

扶桑「それでは提督、行ってまいりますね」

ジョーンズ提督「ああ、気を付けていってくれ」

ジョーンズ提督「書類仕事を終わらせるついでに、サンカラ・ストーンについて何かわかったら連絡するよ。考古学の研究ってのは、七割は本を読み漁ることなんでね」


399: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:57:41.64 ID:/+6APwdI0
......
....
..
.



数日後 長門達の基地


明石「提督!要望通りのモノが完成しましたよ!コスチュームの腕部に麻酔銃を仕込んでおきました!」

提督「ありがとう明石、おかげで確保が楽になりそうだ。で、これはどうやって撃つ・・・」スッ…

     パシュッ!

提督「・・・ここのボタンで発射か」

明石「なんでもかんでも触っちゃだめですよ。提督・・・まずは説明を聞かないと」

提督「・・・すまない」

長門「二人とも、何を遊んでいるんだ?青葉が新しい情報を持ってきたぞ」

提督「どんな情報だ?」

青葉「ブラックなのかどうなのかは今のところ分かりませんが・・・」

青葉「なんでも、摩訶不思議な提督がいるそうです。変人というべきか・・・」

青葉「帽子が軍帽じゃないとか、鞭をぶら下げていたとか、いきなり古代の言語でしゃべり始めたとか・・・」

明石「・・・変人ですね」

青葉「周りの人も気味悪がってしまって、小規模な鎮守府に送られたっきり行動が把握できていないとのことです」

長門「なるほどな・・・たしかに、行動が把握できていない変人となると色々と不安になって来るな」

提督「青葉」

青葉「はい!いつも通り探っておきますね!」


401: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/10(火) 23:58:39.26 ID:/+6APwdI0
……
….
..
.

インド洋 


夕立「おかしいっぽい・・・地図の場所に来たけれど、島もなにもないっぽい」

山城「あるわけないでしょ・・・」

扶桑「夕立。彼は少し・・・いや、だいぶおかしいのよ。ただ、付き合ってあげないとなにをしでかすかわからないわ」

夕立「え、提督さんが今まで言ってた事とかも全部嘘・・・?」

山城「そうよ。いままで提督の戯言に付き合って宝が見つかったことなんて一度もないわ」

山城「自分を映画の中の人物の子孫だと盲信してるおかしな人なのよ・・・はぁ・・・不幸だわ・・・あんな提督の元で働くことになるなんて・・・」

夕立「そんなぁ・・・提督さん、かわいそうっぽい・・・」

扶桑「さぁ、帰りましょう。提督にはいつもの通りに適当な嘘でも言っておけばいいわ」

山城「そうですね。地図の×印を掘って宝がでたためしは無い、根気よく探しましょうとでも言っておけば満足するでしょう」

扶桑「はぁ・・・本当に困ったわね。燃料の無駄よ・・・」

山城「深海棲艦がこのあたりにいないだけ良しとしましょう。姉さま」

扶桑「山城、それはフラグって言・・・」


バシャッ   バシャッ   バシャッ  
   バシャッ  バシャッ   バシャッ
バシャッ    バシャッ    バシャッ
   バシャッ  バシャッ  バシャッ


  「グルルル…」 「コォォ…」
「ハァァァア…」 「オォォッ…」
  「カァァァァアアアッ…」


扶桑「・・・ほら」

山城「不幸だわ・・・」

402: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/11(水) 00:00:36.73 ID:HU8q2Oct0
......
....
..
.



さらに数日後… 長門達の鎮守府


提督「進歩はどうだ?」

青葉「礼の鎮守府を調べてわかったことは5つです」

青葉「司令官はハーフのマッチョなイケメンなこと、なぜかフェドーラ帽子をかぶっている事、制服じゃなくてレザージャケットを着てること、執務室がアンティーク品だらけなこと。艦娘がいないこと・・・です」

明石「イ、インディジョーンズ・・・?」

青葉「見た感じはまさにそれです・・・」

提督「立ち振る舞いはともかく、艦娘がいないことが気になるな。何かわかるか?」

青葉「それが、どうやらPCを使っていないようで・・・手帳なにか色々な記録を書いているようなんですよ」

長門「ずいぶんと古風だな・・・」

提督「紙はハッキングできないからな。今度は、直接出向いて探ってみようじゃないか」

長門「賛成だ」


403: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/11(水) 00:02:28.47 ID:HU8q2Oct0
......
....
..
.




ジョーンズ鎮守府


夕立「帰ったっぽーい!」

ジョーンズ提督「おかえり。長い旅乗りご苦労だったね、大丈夫だったかい?」

扶桑「途中で深海棲艦と遭遇。なんとか撃退しましたが・・・少し損傷を負いました」

山城「それで・・・その・・・」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは見つからなかったのか?」

山城「はい、バツ印のところを探してみたのですが・・・」

ジョーンズ提督「そうか・・・まぁ、これも調査じゃよくあることさ。だれかが流したデマだったのか・・・とにかく君らが無事で・・・」

夕立「じゃーんっ!提督さん!これを見るっぽい!」

夕立「サンカラ・ストーン、見つけてきたぽーい!」スッ…

ジョーンズ提督「なんだって!?本当かい!?」

山城「ゆ、夕立!?」

扶桑(一体どこで見つけてきたの?)ヒソヒソ…

夕立(提督さん、いつもいつも宝物見つけられなくてかわいそうっぽい。だから、帰り際にそれっぽい鋼材や資材なんかを見つけて作ってみたの!)ヒソヒソ...

夕立(提督さん、きっと喜ぶっぽい!)

扶桑(夕立・・・)

ジョーンズ提督「夕立、もっとよく見せてくれないか?」

夕立「はい、どーぞ!」

404: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/11(水) 00:05:31.26 ID:HU8q2Oct0
ジョーンズ提督「これは・・・」

ジョーンズ提督「これ・・・は・・・」

ジョーンズ提督「・・・」

ジョーンズ提督「・・・・・・・・・・・・・・夕立」

夕立「な・・・なに・・・?」













ジョーンズ?提督「おまえは一番やってはいけないことをした」ユラ…

夕立「て・・・提督さん・・・?」ゾワッ…

ジョーンズ?提督「僕が最も嫌いなのは、僕が最も尊敬する祖父をけなされることだ」

ジョーンズ?提督「おまえがやったのは、祖父が命を懸けて手に入れた宝物への侮辱だ」

ジョーンズ?提督「僕の祖父を・・・よくも・・・よくも・・・!」スタスタ…

405: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/11(水) 00:08:19.15 ID:HU8q2Oct0

    シュルル….


夕立「ご・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・!」グスッ…

夕立「提督さんは、宝物が欲しいのに・・・いつも手に入れることができてなかったから・・・」

夕立「だから、夕立がたまには提督さんを喜ばせようと思って・・・」

ジョーンズ?提督「ふざけるな!!」

夕立「っ!」ビクッ!

ジョーンズ?提督「なおさら許せない!僕の機嫌を取るためだけに偽造して、誤魔化そうとしたっていうのか!!」

ジョーンズ?提督「お前はナチスの手先だ!!絶対に許さないぞ!!そうやって本物のサンカラ・ストーンをどこかへ隠しているのか!!」

山城「提督!いいかげんにしてください!!彼女は提督の為を思って・・・!!」

ジョーンズ?提督「なんでこの子をかばう・・・?そうか、君もナチスなんだな!?」

ジョーンズ?提督「お前ら全員、身を潜めていたナチスの残党で、僕の祖父に計画を何度も邪魔されたからって、僕を狙ってたんだな!?」

山城「い、一体何を・・・?」

ジョーンズ?提督「誰の差し金か言え!!でなきゃ・・・!」シュルル…


ヒュッ 
    バシィイッ!!


山城「ひっ・・・!」

ジョーンズ?提督「じゃなきゃ・・・次は床ではなくお前ら自体を打ち払ってやる!」シュルル...

431: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:14:49.68 ID:elL3IuMQ0

夕立「提督さん・・・夕立、もう二度と嘘つかないから・・・お願い・・・もう怒らないで・・・」ポロポロ…

山城「提督・・・私はナチスなどでは・・・!」

ジョーンズ?提督「ナチスの言うことなんて信用できるわけないだろ!!」

夕立「どうして・・・提督さぁん・・・」ボロボロ…

ジョーンズ?提督「どうして?どうしてだって!?そんなのは簡単だ!お前らが財宝を狙うナチスで、それを守る僕がインディ・ジョーンズの孫だからだ!」

ジョーンズ?提督「さぁ、言え!!」シュルル…

扶桑(山城と夕立を・・・二人を助けるには・・・!)

扶桑「ふふふ・・・」

ジョーンズ?提督「なにを笑っているんだ!?」

432: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:15:40.18 ID:elL3IuMQ0
扶桑「・・・よく見抜いたわね。そうよ、私は新たなナチスの諜報部員・・・」

扶桑「騙されやすいのは祖父譲りかしら?話はもっとよく聞いとくべきだったわね」

山城「姉さま・・・?」

夕立「・・・?」

扶桑「あなたの祖父が見つけた数々の財宝・・・それらの調査と奪還が私の目的・・・」

ジョーンズ?提督「・・・続けろ」

扶桑(二人とも、今の内に逃げなさい)ヒソヒソ…

山城(でも、姉さま・・・!)ヒソヒソ…

夕立(これは夕立のミスだから・・・おいて逃げるなんてできないっぽい!)ヒソヒソ…

ジョーンズ?提督「今更作戦会議か?見苦しいぞ!」

扶桑「いいえ提督、いや・・・ジョーンズ博士と呼ばせてもらうわ」

扶桑「私からあなたにお願いがあるの・・・・山城と夕立を、ここから逃がしてほしいの」

433: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:16:43.76 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ?提督「・・・何故だ?」

扶桑「この二人は・・・私が今まで利用してたの。私が動きやすいようにね」

扶桑「サンカラ・ストーンの偽造も私が頼んだものよ。だから、二人はナチスとは関係ないの」

扶桑「戦うなら、私と一対一でしましょうか?」

ジョーンズ?提督「ナチスにしては、ずいぶんと礼儀が正しいな。いいだろう、信じてやる」

ジョーンズ?提督「二人とも、部屋を出ていくんだ」

山城「ね、姉さま・・・姉さまに何かあったら山城は・・・」

扶桑「聞こえなかったの?早くここから出なさい。姉の言うことが聞けないの?」

山城「・・・わかり・・・ましたっ・・・!」ギリッ…

夕立「扶桑さん・・・」

山城「夕立、出るわよ」グイッ…

夕立「山城さん!?」スタスタ…

434: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:18:05.93 ID:elL3IuMQ0


 ガチャン…


ジョーンズ?提督「これで二人きりか・・・状況が違えば、ロマンチックだったかもしれないのにな」

扶桑「そうかしら?時代と世代を超えた戦い・・・これ以上なくロマンあふれる場面だと思うけど・・・?」ザッ…

ジョーンズ?提督「いい構えじゃないか。君を鞭で打つのに気が引けてきたところだよ」

扶桑(生身で彼に勝てるとは思えない・・・でも、二人を逃がすことができた、もう十分だわ・・・あとは・・・“役”を全うするだけ・・・)

扶桑「さぁ、かかってきなさい・・・!」

ジョーンズ?提督「・・・」シュルル…

    ヒュンッッ!!

扶桑(駄目・・・やっぱり見えな-----)ギュッ…

    バシィィイッ!!

扶桑「・・・?」

扶桑(打たれて・・・ない?)チラッ…

435: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:19:37.33 ID:elL3IuMQ0





提督「ぐっ・・・」ヨロッ…

扶桑「あ・・・あなたは・・・?」

提督「君たちを助けに来た・・・」

提督「彼がどんな人間かも、君が今置かれている状況もすべて把握している。下がっているんだ、彼の相手は俺がする」

ジョーンズ?提督「いきなり僕の鞭の前に現れるだなんて・・・その姿といい、君はナチスというよりも邪教徒みたいだな・・・?」シュルル…

青葉『司令官!大丈夫ですか!?』

提督「大丈夫だ。だが、鞭はスーツ越しでも効くものなんだな・・・」

ジョーンズ?提督「敵が二人になったところで僕には関係ないさ」シュルル…

ヒュンッ! 
    ヒュヒュンッ!!
 
扶桑「き、気を付けてください!その男の鞭の腕は本物です!」

長門『T、加勢するか?』

提督「大丈夫だ。俺一人で倒す」

ジョーンズ?提督「見たところ、強固な防具を身に着けているようだが・・・僕の鞭の中を潜り抜け切れるかな・・・?」ヒュンッ…

提督「・・・」スッ…

    チャキッ
  プシュッ!
 
ジョーンズ?提督「ぐっ・・・?なん・・・だ・・・?」フラッ…

    ドシャッ…


扶桑「え・・・?」

青葉『・・・え?』

提督「デザイナー、早速麻酔銃が役に立ったぞ」

明石『・・・あの、それは嬉しいんですけど・・・今の流れは男同士の熱い一対一の戦いでは・・・?』

提督「いや、これであってるさ」


438: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:23:32.15 ID:elL3IuMQ0
......
....
..
.



ジョーンズ鎮守府 執務室



ジョーンズ?提督「・・・ここは・・・僕の部屋か・・・?」

扶桑「目が・・・さめましたか?」

山城・夕立「・・・」

ジョーンズ?提督「ああ、ばっちり覚めたよ。なんで二人もいるんだい?」

扶桑「私が連れ戻しました。提督」

ジョーンズ?提督「・・・本当に、僕は騙されやすいみたいだな」

提督「お前が今までやってきた話を聞いたぞ。何度も艦娘を宝さがしという名目で死地へ送った話をな」

ジョーンズ?提督「冒険の旅は、常に死と隣り合わせだ。彼女たちだって死を覚悟で宝を探しに行ったに決まっている。ナチスだと分かった今、それも怪しいがね」

提督「そう思っていたのは・・・お前だけだ」

439: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 21:25:33.95 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ?提督「僕だって好きで送ったんじゃないんだ!艦娘が向かうような海を僕が調査するのは無理だ!」

ジョーンズ?提督「でも、悪しき人間の手に宝が渡るのが見逃せなかった!」

明石『提督・・・彼は大丈夫なんですか?ただのファンかと思いきや・・・』

青葉『なんだか本当にインディ・ジョーンズの子孫だと思えるほどの演技力です』

提督「これは映画じゃない。お前は自分の妄想に艦娘を付き合わせて死なせるところだった」

ジョーンズ?提督「なぜどいつもこいつも妄想だというんだ!!これは妄想なんかじゃない!ナチスはそうやって人を洗脳していくのか!?」

提督「俺はナチスでもなければ・・・お前はインディ・ジョーンズの子孫でもない」

提督「お前は・・・妄想家で、艦娘を殺しかけた悪党だ」

ジョーンズ?提督「違う・・・違う・・・!」

提督「扶桑、山城、夕立・・・君たちはこの男に今まで苦しめられてきた」

提督「君たちは彼を・・・許すか?許さないか?」


↓3 このジョーンズ?提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

445: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 23:50:15.45 ID:elL3IuMQ0

山城「ふふふ・・・私に面白い考えがあるわ」

扶桑「や、山城?」

夕立「山城さん、顔が怖いっぽい・・・」

山城「そんなにインディ・ジョーンズになりたいなら・・・させてあげるわよ」

提督「言っといてなんだが・・・ほどほどにな?」

ジョーンズ?提督「所詮ナチスか、70年経っても野蛮だな」

山城「ナチスの方がマシだと思わせてあげるわ・・・!」

446: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 23:52:03.28 ID:elL3IuMQ0
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数日後


ジョーンズ鎮守府 庭


  ゴロゴロゴロ…

ジョーンズ?提督「おい、やめてくれ!本気で殺すつもりか!?」ダダダ...

明石『インディ・ジョーンズと言ったらこれですよね。転がってくる大岩!』

提督「すごい出来だな・・・」

扶桑「あ、あの・・・このセットは・・・」

山城「近くの山に色々使えるものがあったので使わせてもらいました。ふふふ・・・良い気味ね・・・」

夕立「ちょっと楽しそうっぽい」

山城「あなたも後でやってみる?」

夕立「え、遠慮するっぽい・・・」

ジョーンズ?提督「避けられるものが何もない・・・潰れるっ・・・!」

山城「あら、本当に潰れそうね」ポチッ…

大岩「」ピタッ…

提督「おい、あの技術・・・」

明石『はい、私が少し手を加えてあります!多分死ぬことは無いと思いますよ』

提督「多分・・・か」

明石『あ、あと回転刃が飛び出したり矢が飛んでくるのもあるのでそれも試してもらいましょう』

ジョーンズ?提督「ハァッ・・・ハァッ・・・」ゼーハー…

山城「さ、次は刃が飛び出す仕掛けでも楽しんでもらいましょうか?」

山城「“悔い改めた者だけが通れるであろう”よ、提督ならこれの意味・・・解りますよね?」

ジョーンズ?提督「勘弁してくれ・・・」

提督「・・・本当に死なないようにできているんだよな?」

447: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 23:53:32.10 ID:elL3IuMQ0
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憲兵基地前


扶桑「あの時は・・・助けていただいてありがとうございました」

山城「話はお聞きしました。姉さまを助けていただいて・・・本当に感謝しています」

提督「それが役目だ。君たちが無事ならよかった」

提督「見つけるのが遅れてすまなかった」

夕立「とんでもないっぽい!どうもありがとう!」

提督「君たちの元には新しい提督が来ることだろう。どうか元気でな」

扶桑「次来る提督は・・・インディ・ジョーンズ好きでないと嬉しいわね」

山城「私、ハリソン・フォードならブレードランナーが好きなのよ」

夕立「夕立はスターウォーズっぽい」

提督「どうやら大丈夫そうだな。次に君たちの元へ来る提督が良い人たちであることを願っているよ」

448: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 23:55:05.88 ID:elL3IuMQ0
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明石「今回の仕事は楽しかったです♪」

提督「君には恐れ入るよ・・・」

青葉「青葉、あれ見てたら映画見たくなっちゃいました!またみんなで映画見ませんか?」

明石「この流れならもちろんインディ・ジョーンズですよね?何作目を見ますか?私は一作目が良いです!あのカーチェイスが見たいです!」

提督「俺は二作目かな。トロッコで逃げるシーンの迫力とスリルは何度見ても最高だ」

長門「二作目はちょっとグロテスクすぎて私にはちょっと・・・三作目だな、コミカルでアクションも面白くてあれが一番好きだ」

青葉「ク・・・クリスタルスカル・・・」ボソッ…

    「・・・」

提督「・・・全部見ようか。ピザを頼んで来る、他の皆も呼んでおいてくれ。今日は楽しく映画鑑賞と行こうか」

明石「いいですね!最高です!プロジェクター用意しときますね!」

青葉「青葉は映画借りてきます!」

長門「なぁ、二作目を見るなら・・・私は途中で一旦席を外してもいいか・・・?」


449: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/13(金) 23:57:04.20 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ鎮守府編はこれにてお終いです

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

458: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/14(土) 00:06:28.44 ID:cAr9PGQx0
ブラック鎮守府:ここの提督は嫁艦の瑞鳳にはベタベタで他の娘には厳格な態度でした
この基地に嫌気をさした三人は外の世界でセカンドライフを送るための資金を得るために、悪事に手を染めました
そして金を得る喜びを知った三人
アクィラ Uー511 タシュケントの語学堪能グループがあらゆる手を使って、
娘達を密輸船のところまで連れていき人身売買してる。

被害艦:アイオワ 葛城

了解しました。今日はここまでです
実はけものフレンズ×インディ・ジョーンズのクロスSSを企画して頓挫したので、今回のブラック鎮守府は良い供養になったと思います
次回はだいぶ黒々としそうですね・・・
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

468: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:29:12.74 ID:zeWxbpDG0
半年前 瑞鳳嫁提督鎮守府 執務室


   ガチャッ

瑞鳳「提督―っ!ただいまーっ!」ダッ

   ガバッ
    ギュッ

瑞鳳嫁提督「瑞鳳ぉぉおっ!お帰りーっ!」ギュッ ナデナデ…

瑞鳳「あはははっ!な、撫でまわさないで!くすぐったいよ提督ぅううう!」

タシュケント(また始まった・・・)

U-511「はぁ・・・」

アクィラ「あの~提督?任務報告をしに来たんですけど~・・・?」

瑞鳳嫁提督「あ?うるさいな、今は瑞鳳との時間なんだよ。報告なら後にしてくれ」

タシュケント(今は報告の時間だろうに・・・Капуста)

瑞鳳「んもー提督、そんな言い方は無いじゃない?」

瑞鳳嫁提督「はいはい、報告は瑞鳳から聞いとくから、もう下がっていてくれ」

瑞鳳「あー、適当に流した。でもまぁ、二人の時間は大事だよねっ♪」

タシュケント「だってさ、行こうかみんな」

U-511「う、うん」

アクィラ「そうですね・・・」

 スタスタ…
  ガチャン

469: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:33:37.49 ID:zeWxbpDG0
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アクィラの部屋


アクィラ「提督、瑞鳳さんとケッコンなさってから随分と変わってしまいましたね~・・・」

U-511「差別・・・ひどいとおもう・・・」

タシュケント「ほんとだよ。あれはないや」

タシュケント「そこで・・・ちょっと考えがあるんだけど」

アクィラ「考え・・・?」

タシュケント「皆でここを抜け出さない?」

U-511「えぇっ!?さすがにそれは・・・まずいよ・・・」

タシュケント「あのね、このままじゃ死んじゃうかもしれないよ?あたし達」

アクィラ「え?なんでですか?」

タシュケント「考えてもみなよ、あの提督・・・彼は異常だよ」

タシュケント「きっとそのうち、『瑞鳳の命を最優先に行動しろ』とか無茶苦茶な指令を出してくるよ」

タシュケント「瑞鳳しか見えていないあの男に・・・この先ついていく気はあるかい?」

タシュケント「あのカップルの愛の為に命を投げ出す覚悟と忠誠心・・・君たちにはあるかい?」


470: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:35:53.47 ID:zeWxbpDG0

アクィラ・U-511「・・・」

タシュケント「でしょ?だから、ここを抜け出そうよ」

U-511「でも、他に行く当てもないし・・・」

タシュケント「実は、一つだけあるんだ」

タシュケント「ここに来る前、ロシアでとある仕事を頼まれてたのさ」

タシュケント「頼まれたものを、頼まれた場所へ運ぶ・・・それだけの仕事だよ」

タシュケント「艦娘は国境を自由に超えられる。深海棲艦は神出鬼没なうえに、艦娘しか倒せる手段がないからね」

タシュケント「あたしたちはすごく都合がいい存在なのさ」

アクィラ「ずいぶん楽そうですのねぇ・・・」

タシュケント「ただしルールがある。それは・・・中身を決して見ない事」

U-511「なんか・・・あやしそうでこわい・・・」

タシュケント「でも・・・わがままは言ってられない状況だよ?」

タシュケント「無理にとは言わないけど・・・どうする?」

タシュケント「ここに残るか・・・外へと飛び出すか」

アクィラ・U-511「・・・」

471: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:37:26.42 ID:zeWxbpDG0
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ロシア とある港


ロシア人1「一体どういう風の吹き回しだ?いきなり戻ってきて、仕事が欲しいだなんてよ」

ロシア人2「深海棲艦と遊んでたらどうだ?」

タシュケント「冷たいなぁ。せっかく仕事を引き受けてあげようかと思ったのに」

タシュケント「こっちも事情ってものがあるのさ。君たちだって深海棲艦のせいで仕事しにくいんでしょ?」

タシュケント「困ったときはお互い様さ・・・金を稼ごう、同志」

ロシア人2「・・・まぁ、確かに困っているのは事実だ」

ロシア人1「だったら、今すぐ運んでほしいもんが一人・・・じゃねぇや、一つある」クイッ

袋「」モゾモゾ…

タシュケント「・・・あの後ろの倉庫でうごめいてる袋かい?」

ロシア人1「ああ、頼めるか?」

タシュケント「もちろん」

ロシア人1「そう来なくっちゃ。荷物の中身が壊れないように籠や牽引用の紐なんかはつけておいとくよ」

タシュケント「うん、助かるよ。届け先の場所を教えてくれ」

ロシア人1「了解だ」


472: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:38:32.65 ID:zeWxbpDG0

ロシア人2「運ぶのはいいんだけどよぉ、お前さんの連れ二人は大丈夫なのか?何も知らなさそうだが」

タシュケント「だからこそいいんだよ。“何も知らない”からこそ向いているんだ。この仕事は」

タシュケント「君らもそう思うだろう?好奇心は時に人を殺すからね・・・」ニヤッ

ロシア人2「・・・やっぱりお前さん、こっちの仕事の方があっていると思うぜ」

タシュケント「まぁ、そのうちあの子達にも事情は伝えるさ」

タシュケント「やがて気が付くだろうよ、賢い生き方と金の稼ぎ方にね」

ロシア人1「あんたらの将来が楽しみになってきたよ。きっと、良い悪党になるんだろうな」

タシュケント「乞うご期待を・・・ふふっ♪」

タシュケント「それじゃ、用意を頼むよ・・・向こうで待っているから」スタスタ….

473: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 01:39:21.30 ID:zeWxbpDG0

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   スタスタ…

アクィラ「あ、戻ってきましたね」

タシュケント「ごめん、お待たせ。もう少し待ってもらえるかな?」

U-511「うん・・・でも、何を話していたの?ユーはロシア語わからないから・・・全く聞き取れなかったけど・・・」

タシュケント「ただビジネスの話をしていただけだよ」

U-511「これから本当に大丈夫・・・?住むところとか・・・艤装まで持ってきちゃって・・・」

タシュケント「心配しなくていいさ。明日にはまとまったお金が入る。暮らす場所もね」

タシュケント「そこからは軌道に乗るよ。あたしが保証する」

タシュケント「だから心配そうな顔をしないでよ」ニコッ

U-511「う、うん・・・わかった」

   オーイ

タシュケント「どうやら準備ができたみたいだ。さ、行こうか同志諸君」

タシュケント「新たな人生の船出に」

479: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 23:56:40.10 ID:zeWxbpDG0
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オホーツク海 海上


U-511「ねぇ・・・どこまで行くの?」

タシュケント「もう少しさ、あと6時間もすれば目的地だ」

アクィラ「目的地ってどこなんですか?」

タシュケント「海の上だよ。そこに船が泊まっているんだってさ。その船に乗っている人たちにこの荷物をわたすのさ」

アクィラ「そう・・・ねぇ、もう一つ聞いて良いですか?」

タシュケント「?」

アクィラ「私達は・・・“どこへ”向かうんですか・・・?」

タシュケント「・・・さっきとは全く別の意味に聞こえるな?」

アクィラ「とてもこの仕事・・・まともなものに思えないんです」

アクィラ「アクィラ達が引っ張っているこの箱の中身・・・人間ですよね?」

アクィラ「この仕事を続けたら・・・アクィラは・・・人として何か大切なものを失ってしまいそうな気がします」

アクィラ「今からでもいいですから、元居た鎮守府に戻り----」

     ピタッ…

アクィラ「・・・タシュケントさん?どうして止まるんですか・・・?」

     クルッ…
  
タシュケント「・・・・・」

アクィラ「タシュケント・・・・さん?」

480: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 23:57:19.59 ID:zeWxbpDG0
タシュケント「あのね、アクィラ・・・そう単純な話じゃなんだよ」

タシュケント「あたしたちは進まなきゃならないんだ。後戻りはできない道についたんだよ」

タシュケント「ここで戻ったら裏切者になる。この世界からしても、元の世界からしてもね」

タシュケント「この世界はね・・・一度引き受けたら、嫌な予感がするだとか・・・やりたくないだとか・・・そんな理由で降りていいものじゃ無いんだよ」

アクィラ「でも・・・なにも、こんな危ない道じゃなくたって・・・」

タシュケント「君は何もわかっていないよ・・・アクィラ。あまりにも甘すぎる考えだ」

タシュケント「あたしたちが鎮守府の外で生きていくのだとしたら、それはそれは大変なことなんだよ」

タシュケント「身分証明するものが何もない。普通の社会で生きる人間であることを証明するものが無い」

タシュケント「そんな中で、あたしたちの持っているものを活かせて、生きていくことができる場所は、仕事は・・・限られてくるんだよ」

タシュケント「今のあたしたちは・・・選り好みができる状況にはいないんだ」

アクィラ「・・・」

U-511「・・・」

タシュケント「止めちゃってごめん、進もうか」

482: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/15(日) 23:58:46.16 ID:zeWxbpDG0
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ロシア  モーテル


U-511「す・・・すごいお金・・・」

アクィラ「あんな輸送任務だけでこんなに・・・びっくり・・・」

タシュケント「だろう?前にも言ったけど、深海棲艦のせいでめっきりこの仕事をする人が減ってしまったから、需要が凄まじいんだ」

タシュケント「これなら、あたしたちの艤装を動かす為のお金も、食べていくお金も稼いで行ける。偶に遊ぶことだってできるさ」

U-511「・・・確かに、ユーたちが外の世界で生きていくのは、これが一番なのかもしれないね」

アクィラ「さっきはごめんなさい、タシュケントさん。アクィラ、もう少し考えるべきでしたね・・・」

タシュケント「いいんだよ、気にしないで。あたしたちは今日から家族だ、楽しく暮らそうよ」

U-511「ふふ・・・そうだね。自由で楽しい生活になりそうだね」ニコッ

タシュケント「今日はご馳走にしようか。美味しいロシア料理の店へ行こう」

アクィラ「賛成です~♪おなか減りましたね♪」

U-511「ユー、ロシア料理食べたことないから楽しみ・・・!」

タシュケント「じゃあ、行こうか。きっと気に入るよ♪」


483: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:00:22.06 ID:9OvvJ9HC0
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タシュケント達が鎮守府を抜け出してから半年後…

現在 イタリア 地中海沖



イタリア人1「~~~、~~~?~~~。~~~」

タシュケント「引き渡し先はイタリア人だったか。参ったな、イタリア語はさっぱりだ」

アクィラ「あ、それならアクィラにお任せ~」スッ…

イタリア人1「お?俺たちと同じイタリア系の顔だな、言葉・・・わかるか?」

アクィラ「もちろんですよ~。イタリア人ですから♪」

アクィラ「さ、お互い仕事は早く終わらせちゃいましょう?積み荷は傷一つありません」

箱「」ガタガタガタ…

イタリア人2「元気よさそうだな。注文通りってところか・・・それじゃ早速もらお---」

アクィラ「あ、約束のお金と資材を先に頂戴しま~す」

イタリア人2「・・・は?」

484: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:01:26.34 ID:9OvvJ9HC0

アクィラ「聞こえませんでしたか~?アクィラ達が渡す前に、そちらが先に渡すべきものを渡してくださいと言ったんです~」

アクィラ「あなたたちは初めてのお客さんで、まだ信頼関係が結べていないじゃないですか」

アクィラ「な・の・で、信頼関係をまず先に築きませんか?」

イタリア人1「なめんなメスガキ共。艦娘だか何だかしらねぇが・・・マフィアをなめると痛い目に・・・」


    バ ギ ン ッ !


イタリア人2「・・・へっ?」

アクィラ「あの~アクィラ、一度でもお願いをしましたでしょうか~・・・?」メキメキ…

イタリア人1「お、おい!何船に穴開けてんだ!沈んじまう!!」

アクィラ「アクィラは、お願いじゃなくて命令したんですよ~?」ギギギ…

アクィラ「勉強不足ですねぇ~・・・何も知らされない使い走りってところでしょうか?せいぜいチンピラが良いところですねぇ・・・何がマフィアなんだか・・・」

タシュケント「ちょっとちょっと、それ以上やると本当に沈んでしまうよ」

U-511「沈めるの?手伝う?Feuer?」

タシュケント「手伝わなくていいよ!はやく終わらせよ?アクィラ」

アクィラ「そうですね、そうします」

アクィラ「さて、アクィラの命令・・・聞けますか~・・・?」

イタリア人1「わかった・・・!持って行ってくれ!つ、積み荷もすぐにもらって帰るよ・・・!」

アクィラ「よかったぁ~」パッ

485: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:02:41.37 ID:9OvvJ9HC0

アクィラ「ボスに伝えておいてくださいね?次はもっとまともで人間程度には頭のいい交渉相手を持ってきてくださいと・・・」

イタリア人1「お、おいっ早く船を出せっ!」

イタリア人2「あ、ああ!」グォンッ

    ザザザ…

アクィラ「うーん、まだアクィラ達の事はよく知れ渡ってないみたいですねぇ」

タシュケント「減ってきたとはいえ、まだトラブルが起きるもんねぇ・・・」

U-511「ユー、仕事はラクなほうがいいなぁー・・・」

タシュケント「ま、名前が売れすぎても困るしね。海軍に本気で動かれたら敵わないよ」

タシュケント「姿を隠す方法ももっと学ばないと・・・」

      ピピピ….

タシュケント「あ、ロシアのお得意さんからだ。なんだろう?」ピッ

タシュケント「Привет、こちらタシュケント。仕事?」

486: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:04:12.66 ID:9OvvJ9HC0

ロシア人1『でっけえ仕事がはいったぜ。それもとびきりな』

ロシア人1『もしかしたら一生遊んで暮らせるかもしれねぇぜ?』

タシュケント「聞こうか」

ロシア人1『あんたら艦娘が運び屋をやっていることが、俺らの世界でだいぶ知られてきた・・・これは知っているよな?』

タシュケント「ちょうどそんな話をみんなでしてたところだよ。で?」

ロシア人1『そこでな、艦娘が欲しいってところが出てきたんだよ。あんたらが仕事を完璧にこなすもんだから、用心棒とか、専属の運び屋にしたいって連中がな』

ロシア人1『だが、艦娘は日本で管理されている・・・そこで、艦娘を拉致できる存在といったら・・・』

タシュケント「同じ艦娘である私達だけってこと?」

ロシア人1『そういうことだ』

タシュケント「つまり・・・あたしたちの手で艦娘を誘拐するだけじゃなくて、自分から商売敵を作れっていうのかい?」

タシュケント「儲け話というから聞いてみれば・・・自分たちの今いる立場を揺るがしかねない依頼を受けるとでも?あたしらがそんな間抜けに見えるとでも?」ピキッ…

タシュケント「しらふで言っているのならあんたらとはこれっきりだぞ・・・?」ピキキ…

487: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:05:40.39 ID:9OvvJ9HC0
ロシア人1『お、おい・・・変わっちまったな・・・あんた』

タシュケント「善良なのは、自分を取り巻く世界がまともなときだけさ」

タシュケント「環境が変われば人も変わるものなんだよ・・・それじゃ」

ロシア人1『こ、これは本当にいい話なんだって!!』

タシュケント「・・・喧嘩をふっかけているのかい?」

ロシア人1『ちがう、いいか?この仕事が終われば、一生遊んで暮らせるだけの金が入るって言っただろ!?』

ロシア人1『だから・・・この任務を終えたらあんたらは足を洗って遊んで暮らせばいいのさ!』

ロシア人1『元々は金の為だったんだろ!?だったらこれが最善策じゃねぇか!』

ロシア人1『新しい艦娘が運び屋になったなら、あんたらはもう働かなくていいんだ!』

ロシア人1『・・・本当に・・・良い話だと思わないか?』

タシュケント「・・・なるほどね。面白い、乗ったよ」

タシュケント「依頼は引き受ける。艦種に指定は?」

488: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:07:10.30 ID:9OvvJ9HC0
ロシア人1『空母と戦艦が欲しいそうだ。どこの連中も一番強い兵器を欲しがるものさ』

タシュケント「戦艦に空母か・・・贅沢だね。まぁいいよ、手はある」

ロシア人1『さすがだ!荒稼ぎしようぜ!!』

タシュケント「うん、そうだね。最後の大仕事と行こうか」

    ピッ

U-511「なんの話だったの?」

タシュケント「いいかいみんなよく聞いて。とても大きな依頼が入った」

タシュケント「戦艦と空母を誘拐して運ぶ・・・それが今回の依頼の内容だ」

アクィラ「なっ!?艦娘を誘拐するというんですか・・・?」

タシュケント「その通りだ。あたしたちは行きつくところまで来た。たったの半年でね」

タシュケント「海軍に目を付けられたっておかしくないんだ。ここらが潮時だと思う」

タシュケント「これが終われば一生遊んで暮らせるだけのお金が手に入る」

タシュケント「そうなったらこんな仕事をやり続ける必要もない、どこか遠い場所でバレないように暮らそう」

489: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:09:28.85 ID:9OvvJ9HC0

U-511「・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「賛成できないかい?」

U-511「いや・・・やるよ・・・!ユーはやる・・・!」

アクィラ「アクィラもやります・・・!タシュケントさんの言う通りです!このままじゃ捕まるのも時間の問題ですもんね!」

タシュケン「そう来てくれると思っていたよ。さすがはあたしの自慢の家族だ」

U-511「えへへ・・・」

アクィラ「うふふっ♪」ニコッ

タシュケント「行こうか我が家族たち、恐れるものは何もない!今まで通りうまく行く!」

タシュケント「さぁ、錨を上げろ!」

490: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/16(月) 00:12:18.86 ID:9OvvJ9HC0
.......
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長門達の基地 


青葉「司令官!司令官!大変です!緊急事態です!」

提督「落ち着け青葉。なにがあった?」

青葉「落ち着いてる場合じゃないですよ!今から半年前に起きた、艦娘の神隠し事件をおぼえていますか?」

提督「あぁ・・・鎮守府から忽然と姿を消して消息不明になった奴か?」

青葉「えぇ、でも見つかったんですよ!!イタリア近海を航海していたそうです!」

長門「ありえないだろう・・・そんなことをする意味が解らないし、できるはずがない」

長門「あらゆる援助が必要だぞ・・・」

青葉「援助するものがいるとしたら・・・?」

明石「えぇ?鎮守府から離れた艦娘を援助して何の意味が・・・」

青葉「神隠しがあってから半年で、急激に増えたものがあります」

青葉「それは・・・人身売買です。しかも、海を越えた先同士での・・・」

長門「まさか・・・!」

明石「じょ、冗談ですよね・・・?」

提督「・・・」

青葉「多分・・・間違いないと思います。鎮守府から抜け出して・・・人身売買を・・・」

長門「意味が解らない・・・一体なぜ・・・」

青葉「青葉が絶対に突き止めます」

提督「頼んだぞ、青葉」

明石「あの、提督・・・もし今回捕らえに行くのだとしたら・・・ひどい激戦になると思います・・・スーツがあっても、無事に帰ってこれるかどうか・・・」

提督「やるさ、大丈夫だ」

明石「・・・」

513: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 21:56:09.27 ID:G2L89aji0
......
....
..
.


瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 廊下


葛城「ふぁ~ぁ・・・」スタスタ…

葛城(全く。ウチの提督は口を開けば瑞鳳瑞鳳って・・・作戦にまで私情を持ち込むのはやめてほしいよ)

葛城(いつの日か瑞鳳をかばって死ねとか言われるのかなぁ・・・)
  
タシュケント「やぁ、葛城・・・元気してたかい?」

葛城「ッ!?!?」ビクッ

タシュケント「おっと、大声を出さないで欲しいな」

葛城「あんた・・・生きてたの・・・?」

タシュケント「あたしがお化けに見えるかい?見ての通りさ」

葛城「だ・・・だとしたらなんで・・・なんで今急に・・・それに、半年も一体どうやって・・・提督に言わないと・・・」

タシュケント「落ち着いて、葛城。提督にいうのは駄目だ」

タシュケント「それより・・・ついてきてほしい、話があるんだ」

葛城「・・・?ここじゃ駄目なの・・・?」

タシュケント「なるべく人に聞かれたくないんだ」

葛城「わ、わかったわ・・・」

514: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 21:57:30.01 ID:G2L89aji0
……
….
..
.

瑞鳳嫁提督鎮守府 港


葛城「あれ・・・アイオワ・・・?あなたもここに?」

アイオワ「Oh,カツラーギ、一体ここでなにしてるの?」

葛城「私は・・・タシュケンにここに呼ばれて」

アイオワ「Really?me too. What happening?」

タシュケント「よし、これで話ができるね?」

アイオワ「タシュケント、talkってなにかしら?」

タシュケント「ああ、そのことなんだけど・・・まず君たちには謝らなくちゃいけない」

葛城「へ・・・?何を・・・?」

タシュケント「本当に悪いと思っている・・・どうか許してほしい」

アイオワ「タシュケント・・・?What are you tal---」

   ドガッ

アイオワ「ぐっ・・・!?」ドシャッ…

葛城「え・・・?」

   ガッ!

葛城「う・・・」

  ドシャッ…

タシュケント「これも、家族の為なんだ・・・あたしの立場だったら・・・君たちもこうするだろう?」

U-511「さ、運ぶ?」

タシュケント「ああ、今頃アクィラが艤装を工廠から持ってきている頃だ。あたしとアクィラで荷物を運ぶよ」

タシュケント「お疲れユー。悪かったね、こんな役させて」

U-511「気にしてないよ、大丈夫。もうすぐ幸せに暮らせるもんね」ニコッ

タシュケント「・・・そうだね」ニコッ…

515: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 21:58:50.48 ID:G2L89aji0
......
....
..
.


翌日 長門達の基地


青葉「司令官、またしても問題発生です・・・最悪のタイミングですよ」

提督「見つかったか?」

青葉「ですが・・・どうやら彼女たちは・・・ただの運び屋として終わるつもりは無かったようです」

明石「?」

青葉「例の神隠しがあった鎮守府からまた艦娘が消えました。今回は二名です」

長門「また脱走か?」

青葉「青葉もそう考えたんですが・・・どうやら港で血痕が見つかったようで・・・」

提督「・・・誘拐か」

青葉「だと思います・・・きっと、フリーランスの艦娘の需要が高まってきているのでしょう」

長門「これは大変な危機だぞ・・・食い止めなければ・・・艦娘が深海棲艦以外の存在に銃を向けることとなったら・・・」

提督「わかっている。青葉、取引場所は分かるか?」

青葉「鎮守府近くの港の監視カメラをすべて調べてみますが・・・海の上で密輸船を使われたら追跡はほぼ不可能ですよ?」

長門「くそっ・・・せめて向かう方角でもわかれば・・・」

青葉「海の上に監視カメラはないんですよ。難しい注文です・・・」

青葉「何か・・・高速で移動出来て・・・彼女たちを追跡出来て・・・行動を完全に把握できるもの・・・」

明石「・・・ありますよ」

明石「いや、います・・・といった方が正しいでしょうか」

提督「・・・?それは一体どういう意味・・・」
    


ガチャッ…













加賀「あの・・・ここでよろしいのでしょうか・・・?」

516: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 21:59:40.22 ID:G2L89aji0
提督「・・・彼女まで巻き込むわけには・・・」

加賀「・・・話は聞いています。今あなた方が何をしているのか・・・」

加賀「私が来たのは、あの時助けてもらった恩を返すためでもあり、あなた方同様・・・悪が許せない気持ちがあるからです」

加賀「もし、今追い返されたとしてもこのことは決してしゃべりません。でもどうか・・・」

加賀「私も戦わせてもらえないでしょうか・・・?」

提督「・・・本気なんだな?」

加賀「はい・・・・!」

提督「・・・わかった。歓迎するよ、君も今日からここの一員だ」

長門「本当にいいのか?あなたの判断に従うが・・・」

提督「彼女の意志の強さは本物だ。それは、俺たちが彼女を助けに行った時も感じることができただろう?」

長門「・・・ふっ、確かにそうだな」

517: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:00:08.28 ID:G2L89aji0
提督「改めてよろしく頼む、加賀。歓迎の握手だ」スッ…

加賀「期待に全力で答えます。こちらこそよろしくお願いするわ」スッ…

    ガシッ

加賀「あの・・・あなたが前に助けに来てくれた・・・白いコスチュームに身を包んだ人・・・なのよね?」

提督「あぁ・・・そうだが・・・?」

加賀「い、いえ・・・何も・・・ただ、普段の姿にいざ会うと・・・なんだかすごく不思議な気持ちです」

青葉(わかります・・・わかりますよ・・・こういう会話を聞けてよかった・・・)

加賀「まぁ、それだけです。何か私にできることはありますか?」

提督「よし、実はちょうど君の力を借りたいところだったんだ」

提督「鎮守府を抜け出して、人身売買を行っている艦娘がいる」

提督「しかも、つい先ほど艦娘を直接誘拐した可能性が高い」

提督「いつもは青葉が監視カメラを使って見つけたりするんだが・・・今回は無理だ。君の索敵機の力がいる」

提督「・・・頼めるか?」

加賀「えぇ、任せて頂戴」フフッ

518: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:00:54.68 ID:G2L89aji0
......
....
..
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日本 とある港  夜 


タシュケント「Добрый вечер・・・? Good evening?」

カルテル・メンバー1「日本語で結構だ・・・本当は英語が嬉しいが」

アイオワ「H…Hey…where am I…?」

葛城「だれか!!誰かいない!?聞こえていたら助けて!!お願い!!」

アイオワ「I can’t see anything…なんで目隠しされてるの・・・?」

カルテル・メンバー1「おい・・・あんたら素人か?なぜ荷物の口を閉じておかない?」

タシュケント「すまない・・・誘拐は初めてだったもんでね・・・テープの用意をすっかりわすれていたよ」

葛城「タ、タシュケント・・・?一体何を話しているの・・・?」

カルテル・メンバー2「まぁ、人払いは済んでいる。このままでも構わないさ」

ボス「取引といこうか?」

タシュケント「うん、時間はかけたくないんだ」

ボス「いい心掛けだ。金は・・・そこのボートに積んである。ボートごと持っていけ、サービスだ」

タシュケント「正直あたしたちにボートは不必要なんだけどね・・・まぁ、運びやすくなるからいいか。ありがとう」

ボス「それじゃ、そこの女二人をこっちに渡してもらおうか?」

519: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:02:21.96 ID:G2L89aji0
タシュケント「ああ、艤装は重いから君たちが乗ってきたその船にあたしたちが積んでおくよ。その大型船なら艤装を積んでも大丈夫だろう?」

ボス「ああ、俺たちが持っているのかで一番デカい船を持ってきた。問題ないさ」

タシュケント「アクィラ、艤装運搬の用意を頼む」

アクィラ「は~い♪」ガチャガチャ…

タシュケント「さぁ、行くよ。ユー、葛城の方を頼む」グイッ

U-511「さ、歩こう」グイッ

葛城「ひっ・・・なに!?やめて・・・お願い離して・・・!」

アイオワ「Please help! Somebody help me! Please!!」

カルテル・メンバー1「うるさいな・・・すこし黙らせる必要があるか?」チャキッ…

ボス「商品に傷を付けたらお前を殺して捨てていくぞ」

カルテル・メンバー1「は、はい!すみませんボス」

タシュケント「それじゃ・・・早く船に行こうか」

葛城「タシュケント・・・なのよね?なんで・・・なんでこんなことをするのよ・・・」

アイオワ「Why・・・?私たちをどうするつもりなの・・・?」

タシュケント「・・・さぁ、仕事だから・・・かな?」

アイオワ「仕事・・・?仕事って・・・?」

U-511「二人が知る必要は・・・ないよ」

520: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:03:03.28 ID:G2L89aji0
アイオワ「そんな・・・お願い・・・助けて・・・すごく怖いわ・・・」

U-511「アイオワ・・・ごめんね。君たちが最初で最後だから・・・」

ボス「・・・あんたら、これが終わったら足を洗うんだって?」

タシュケント「それがどうかしたかい?」

ボス「ひとつ忠告だ・・・罪からは逃げられない」

ボス「罪に苛まれ・・・きっとまた戻ってくることになるぞ・・・」

ボス「一番楽な方法は・・・罪に慣れ、罪の中に生き続けることなんだからな」

タシュケント「・・・今後もあたしたちに仕事をしてほしいって意味に聞こえるよ」

ボス「バレたか・・・あんたらが仕事をやめちまうもんだから・・・」

ボス「こいつらを運び屋兼兵器になるように色々教えていかなくちゃならなくなっちまったからな・・・つい本音が出てしまったよ」

タシュケント「もともとそのつもりだったんだろう・・・?」

ボス「だが・・・今言ったのは事実だ。あたまに留めておいてくれ」

タシュケント「・・・」

ボス「余計なお世話だったかな?さ、積み荷を積んだらお別れ-----」

      バツンッ 

521: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:04:03.60 ID:G2L89aji0

ボス「おい・・・何の音だ?」

 バツンッ  バツンッ バツンッ
バツンッ バツンッ バツンッ バツンッ
  バツンッ  バツンッ バツンッ

カルテル・メンバー1「つ、次々と街灯が消えていく!!」

ボス「まだすべては消えていない。今の内に味方の位置を確認し、同士討ちを防げ」

     バツンッ

タシュケント「・・・真っ暗だ」

アクィラ「あ、あらぁ・・・?」

ボス「各自、戦闘用意」ジャキッ

U-511「・・・!」

U-511「気を付けて、何かが高速で接近してきている」

タシュケント「・・・なにか?」

522: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:05:09.08 ID:G2L89aji0
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密輸用大型船 船上


  バキィッ!

戦闘員7「ぐぇあっ!」ドシャッ

戦闘員8「見つけたぞ!そこの角だ!こそこそと仲間をやりやがって!」

戦闘員9「撃ち殺せ!」ジャキッ

    ズガガガガッ!

提督「ぐっ・・・」サッ

提督(やはり銃火器持ち複数相手は厳しいな・・・)

  ヒュンッ!
    ドスッ
 
戦闘員8「ぎゃあああっ!いてぇ!!腕になんか刺さったぞ!!」

戦闘員9「なんだこりゃ・・・!矢だ!矢が飛んできているぞ!」

ヒュンッ! 
   ドスッ!

戦闘員9「ぐああああっ!俺の足があああ!!」ゴロゴロ

加賀『どうですか?お役に立てていますか?』

提督「・・・完璧だ」


524: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:06:32.29 ID:G2L89aji0
加賀『消灯します』ギリリ…

 ヒュンッ パリンッ!

ヒュンッ
 ヒュヒュンッ

 パリンッ! 
    パリンッ!
パリンッ

戦闘員11「船の明かりも全部消えていく!」

戦闘員10「クソ!何も見えねぇ!隠れていないで出てきやがれぇえええ!」ズガガガガ…

戦闘員11「馬鹿!適当に打つな!味方に当たるぞ!」

  タタタ…

バキィッ! 

   ドカッ!

戦闘員10・11「ぐほぉっ」


   ドシャァ…


提督「大型船、制圧完了」

525: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:07:07.92 ID:G2L89aji0


提督「俺が9人・・・君が2人・・・メンツは保てたな」

加賀『あら?その気だったら矢で全員仕留められましたよ?』

提督「・・・いい新人を迎えたもんだよ」

526: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:08:45.56 ID:G2L89aji0
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カルテル・メンバー1「船がずいぶん騒がしいな・・・侵入者は殺し----」

    ガッ…

カルテル・メンバー1「ぐっ・・・」ドシャッ

カルテル・メンバー2「お、おい・・・?一体どうし---」

    ゴンッ…

カルテル・メンバー2「ぐはっ・・・」ドサッ…

U-511「いる・・・すぐそこに何か立ってる・・・」

タシュケント「・・・」

   サアァ…

ボス(・・・雲が晴れて月明かりが・・・!)

長門「・・・」

ボス「・・・なるほど、暗視ゴーグルに素手か・・・対処できないわけだ」

ボス「だがそれも・・・姿が見えてしまえばおしまいだな?」チャキッ

    ドゥンッ
      ギィンッ!

ボス「・・・!?」ドゥンッ! ドゥンッ!

長門「無駄だ・・・」キキンッ…

ボス「・・・どうなって・・・」

タシュケント「その人は艦娘だよ。艤装も付けてる、銃は効かない」

ボス「ハッ・・・実際戦ってみると・・・とんでもない兵器だな・・・」

長門「・・・」スタスタ…

ボス「・・・欲しかったぜ」


   ドカッ…
    ドシャァ…

527: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:09:18.45 ID:G2L89aji0
アクィラ「その艤装の形からして・・・戦艦さんですか・・・?」

葛城「た、助けが来たの・・・!?だ、誰かわからないけど助けて!」

アイオワ「Please help! 殺されそうなのっ・・・!」

長門「安心しろ、今助けてやる」

    ズドンッ!

長門「ぐっ!」ヨロッ…

タシュケント「悪いけど・・・そうはいかない」

長門「駆逐艦の砲撃じゃ大したダメージはないぞ。他だって地上にいる潜水艦、艦載機を飛ばせない空母・・・」

長門「勝負は目に見えている・・・あきらめろ。まともに撃ち合えば周囲の人間やお前たちが死ぬ」

タシュケント「・・・」

528: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:10:11.70 ID:G2L89aji0
長門「鎮守府を抜け出したのに理由はあるのか・・・?」

タシュケント「・・・あたしたちが元居た場所は、ひどい差別があった」

タシュケント「そこの提督は、自分がケッコンした瑞鳳だけを可愛がり、他の艦娘はまるで道具のように扱った」

タシュケント「あのまま居座っていたら・・・瑞鳳の為に死ねと命令されてもおかしくはなかった」

長門「・・・続けろ」

タシュケント「だから・・・鎮守府を出た。そして・・・生きる道へひたすら向かったら・・・」

タシュケント「・・・ここにいた」

長門「本当に・・・他の道は無かったのか・・・?」

タシュケント「あの提督を説得できるとでも・・・?無理無理・・・無理だね」

タシュケント「あたしたちは、行きつくべき場所に行きついたんだ。後悔はしていない」

タシュケント「これでも人殺しはしなかったんだよ?ただ海を行ったり来たりしただけさ」

長門「・・・」

タシュケント「君とやりあえば家族が傷付く・・・となるともう、今度こそ選択肢は無いんだろうね・・・」

529: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 22:11:44.63 ID:G2L89aji0
タシュケント、U-511、アクィラを許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

531: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/17(火) 22:13:28.88 ID:bCNMJS/0o
許さない
今までの自分を全て捨てて俺(提督)の所有物になってもらおうか(バスターズ手伝え)
タシュケントはけじめと周りへの説明のため顔に火傷痕入れる

536: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:12:11.58 ID:G2L89aji0

長門「いいや、選択肢はあるさ・・・来るべき場所がある。清算ができる場所が」

タシュケント「・・・いやいや・・・ないさ。でもね・・・行き場がなくなるのは・・・あたしだけでいい・・・!!」


    ガバッ!


U-511「タシュケント!?」

タシュケント「いくら戦艦でも・・・!魚雷を突き立てられたら無事ではいられないだろう!!」 ガキンッ

タシュケント「皆・・・どうか今の内に・・・」カチッ

アクィラ「タシュケントさん!」

長門「よせ!----」カッ

    ズガァ…ン…





537: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:12:49.62 ID:G2L89aji0
......
....
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長門達の基地 医療室


タシュケント「・・・う」パチッ…

タシュケント「ここは・・・?」

U-511「医務室だよ、タシュケント」

タシュケント「ユー・・・逃げなかったのかい?」

U-511「あなたを残して逃げるなんて・・・無理だよ・・・アクィラも・・・同じ気持ち・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「逃げられたかもしれないのに・・・」

     ガチャッ

長門・提督「・・・」

538: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:14:06.24 ID:G2L89aji0
タシュケント「決死の特攻攻撃だったってのに・・・そう無事でいられるとさすがにショックだよ」

タシュケント「さすがは連合艦隊旗艦・・・といったところかい?」

長門「・・・私だって無事ではなかったさ。うちのデザイナーが作った防具越しでも・・・長時間の入渠が必要になった」

タシュケント「それってつまり・・・あの時から相当時間がたっているのかな?」

提督「お前は致命傷を負った。入渠である程度は治したが・・・」

提督「すべては治しきれなかった。長時間の手術で・・・一命はとりとめた」スッ…

タシュケント「鏡・・・?一体何故・・・」

タシュケント「・・・!」ポロッ…

    パリンッ…

U-511「タシュ・・・ケント・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「周りにあたしが付けられたあだ名・・・覚えている?」

U-511「・・・」

タシュケント「ほら、言ってよ・・・」

アクィラ「優しい家族と、冷酷な運び屋・・・“2つの顔のタシュケント”・・・」

   クルッ…

アクィラ「・・・ッ!」サッ…

タシュケント「これで見た目も・・・その通りになったね・・・ハハハ・・・」デロッ…


539: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:14:54.21 ID:G2L89aji0
提督「お前たちは・・・何件もの人身売買に関与した史上でも類を見ないほどの極悪人だ」

U-511・アクィラ「・・・」

提督「もちろん、お前たちは牢獄送りだ。だがそれじゃ足りない。もっと大きな償いが必要だ」

タシュケント「・・・何?」

提督「お前たちは悪の道に詳しい。犯罪者の心理、行動パターンをよく理解できる」

提督「そこで、お前らには服役しつつ知識を活かして人助けをしてもらう」

提督「お前らのせいで、艦娘が悪の手に渡るとどうなるのかが広まった」

提督「今後、艦娘を狙った犯罪が増えるかもしれない」

提督「新しい道をやろう、正しい道を。今まで犯した罪の分、少しでも善に努めてもらおうか」

アクィラ「・・・わかりました・・・」

U-511「・・・」

タシュケント「死刑になるよりは・・・マシなのかな・・・?」

提督「・・・以上だ。動けるようになり次第、あんたらを刑務所に移す」

提督「戻るぞ、長門」

長門「提督、まだ一つ片づけていないことがある」


540: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:25:05.05 ID:G2L89aji0
......
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..
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瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 執務室



瑞鳳「てーとくっ♪お仕事終わった?」

瑞鳳嫁提督「ああ、今片付いたよ。寝る用意をして一緒に寝ようか」

瑞鳳「うん、それにしても・・・アイオワさんと葛城さん・・・戻ってくるのかな」

瑞鳳嫁提督「たしかにこのままじゃまずいな・・・君を守れなくなってしまう」

瑞鳳「もーっ、私を優先しすぎだよっ!でも・・・それだけ私の事を愛してくれているってことだもんねっ?」

瑞鳳嫁提督「もちろんさ。さぁ、歯を磨きに行こうか」

瑞鳳「うんっ!」


    ザッ...
   

瑞鳳「えへへ・・・へ?」

提督「・・・」

瑞鳳「き----」

提督「お前は寝てろ」プシュッ


   プスッ


瑞鳳「うっ・・・」ドサッ

瑞鳳嫁提督「なっ・・・!?瑞鳳!?」

瑞鳳嫁提督「貴様・・・なんのつもり----」


    ドゴッ






541: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:52:04.78 ID:G2L89aji0
瑞鳳嫁提督「ごはっ・・・」ドシャッ…

提督「・・・」スタスタ…

瑞鳳嫁提督「やめろ・・・来るな・・・」

   グイッ
    バキィッ!

瑞鳳嫁提督「うぐっ・・・」ベシャッ

瑞鳳嫁提督「一体・・・一体何が目的なんだ」ズルッ…ズルッ…

提督「お前は・・・艦娘の指揮を執るに値しない」

提督「俺と一緒に来てもらおうか。お前にはここよりふさわしい場所がある」グイッ

瑞鳳嫁提督「やめてくれぇ・・・瑞鳳・・・瑞鳳・・・」ズルズル…

542: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:53:52.04 ID:G2L89aji0
......
....
..
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翌朝 憲兵基地前

葛城「あ、あなたが・・・私たちを助けてくれた人?」

アイオワ「Oh、まるでcomic heroね・・・」

提督「正確には俺じゃないがな・・・君たちはもう大丈夫なのか?」

葛城「えぇ、中で事情聴取を受けてたところ。もう帰って寝たいわ」

提督「無事で何よりだ。だが、君たちに伝えなくてはならないことがある」

アイオワ「What・・・?」

提督「君らの元へは・・・今度新たな提督が配属されることになった」

葛城「・・・納得だわ」

アイオワ「・・・」

提督「君らにこれをやる・・・」スッ…

アイオワ「Wrist watch・・・?」

提督「押すと・・・俺達への救難信号になる。役立ててくれ」

葛城「なにからなにまで・・・ありがとう」

提督「気にするな。これが務めだ」

アイオワ「Thank you!これ気に入ったわ!!」ブンブン

提督「気に入ってくれてうれしいが・・・押されないことを祈っているよ・・・」

543: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:54:33.54 ID:G2L89aji0
......
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瑞鳳嫁提督鎮守府 執務室


瑞鳳「あれ・・・ここは・・・?確か私は・・・」

瑞鳳「・・・!」

瑞鳳「提督・・・!提督!!」

瑞鳳「提督・・・どこなの・・・?」

瑞鳳「提督・・・?」

瑞鳳「どこ・・・?」

瑞鳳「・・・提督・・・」

544: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:56:09.53 ID:G2L89aji0
......
....
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長門達の基地


青葉「今回ばかりは本気でやばかったですね・・・・」

明石「下手すれば世界の危機でした・・・」

提督「未然に防げて本当に良かった」

長門「・・・で、これからはどうするんだ?」

加賀「私ですか?そうですね、この先出来る限り協力していきたいです」

加賀「今いる鎮守府での生活もあるので、あまり頻繁に手を貸せるかは分かりませんが・・・」

明石「加賀さん、あなた用のスーツも・・・作っておきますね!」キラキラ

青葉「明石さん・・・良い顔してますね・・・」ハァ…

加賀「私も・・・ああいうのを着るの・・・?」

明石「不満ですか?」

加賀「い、いえ・・・そんなことは・・・」

明石「なら、決まりですね!またコスチュームを作れるなんて最高ですよ!」

明石「あ、長門さんのコスチュームも直さないといけませんね!腕が鳴ります!」

提督「・・・と、言うわけだ。これからもよろしく頼むよ、加賀」

加賀「こちらこそ・・・よろしくお願いしますね」

545: ◆Ua1M3q7gGI 2018/04/17(火) 23:59:03.84 ID:G2L89aji0
運び屋艦娘編、これにておしまいです。思った以上に長くなってしまった・・・


次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
  ※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)



次回 (安価) 提督「ブラック鎮守府バスターズ?」 後編