1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:22:57.81 ID:ll+fgD9c0
文香(今日は叔父さんの書店で、一人で本棚整理です・・・)スッスッ
文香(脚立を使いながら、本の位置を確かめ、出したり仕舞ったりします)
P「こんちはー」ガチャッ
文香「いらっしゃいま・・・プロデューサーさん。どうしてここに?」
P「たまたま近くに寄る用事があってさ。今日は一人で店番しているって言ってたから、ちょっと様子を見に」
文香「そうですか・・・ありがとうございます」ペコリ
P「別に感謝されるような事じゃあ・・・」
文香(『ちょっと様子を見に』・・・何だか嬉しい言葉です)
文香(きっと、ふとした瞬間に私を思い出してくれたのでしょう。ただそれだけで、ここまで足を運んでくださったのです)
文香(それだけプロデューサーさんにとって私は、身近な存在なのだと思うと、心が浮足立つのを感じます)
P「いやぁ、書店で働いている文香は絵になるなぁ」
文香「そ、そうでしょうか・・・」
P「うん。アイドルの衣装を着てる時も可愛いけど・・・働いてる文香も、何か生き生きしてて、魅力的だ」
文香「そ、そうですか・・・ありがとうございます」カァァ
文香(プロデューサーさんの言葉は、恥ずかしいけれど、嬉しくて、本棚整理をする私を張り切らせました)セカセカ
P「お、おい。そんなに同時に何冊も取ったら危ないんじゃないか?」
文香「大丈夫です、慣れていますので。書店で働く文香ですので・・・」フンス
P「でも・・・」
文香(そんな見栄が仇となり)
文香「あっ・・・」グラッ
文香(私は体を床に、強かに打ち付ける事となりました)バターンッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526138577
文香(脚立を使いながら、本の位置を確かめ、出したり仕舞ったりします)
P「こんちはー」ガチャッ
文香「いらっしゃいま・・・プロデューサーさん。どうしてここに?」
P「たまたま近くに寄る用事があってさ。今日は一人で店番しているって言ってたから、ちょっと様子を見に」
文香「そうですか・・・ありがとうございます」ペコリ
P「別に感謝されるような事じゃあ・・・」
文香(『ちょっと様子を見に』・・・何だか嬉しい言葉です)
文香(きっと、ふとした瞬間に私を思い出してくれたのでしょう。ただそれだけで、ここまで足を運んでくださったのです)
文香(それだけプロデューサーさんにとって私は、身近な存在なのだと思うと、心が浮足立つのを感じます)
P「いやぁ、書店で働いている文香は絵になるなぁ」
文香「そ、そうでしょうか・・・」
P「うん。アイドルの衣装を着てる時も可愛いけど・・・働いてる文香も、何か生き生きしてて、魅力的だ」
文香「そ、そうですか・・・ありがとうございます」カァァ
文香(プロデューサーさんの言葉は、恥ずかしいけれど、嬉しくて、本棚整理をする私を張り切らせました)セカセカ
P「お、おい。そんなに同時に何冊も取ったら危ないんじゃないか?」
文香「大丈夫です、慣れていますので。書店で働く文香ですので・・・」フンス
P「でも・・・」
文香(そんな見栄が仇となり)
文香「あっ・・・」グラッ
文香(私は体を床に、強かに打ち付ける事となりました)バターンッ
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引用元: ・【モバマス】文香「あさましさましまし」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:24:12.17 ID:ll+fgD9c0
P「文香っ!」タッ
文香「うぅ・・・」
P「だ、大丈夫か!?文香!」スッ
文香「え、えぇ・・・大丈夫です」
文香(打ち所が良かったのか、全体に鈍い痛みが残るものの、動きには何ら問題はありません)
文香「すいません。お見苦しい所をお見せして・・・」サスリサスリ
文香(その一瞬、私が足首をさすったのを、プロデューサーさんは見逃しませんでした)
P「や、やっぱり怪我してるんじゃないか!?」スッ
文香(プロデューサーさんが迅速に、かつ優しく私の足首を両手で掴みます)
文香「ひんっ」ビクンッ
P「や、やっぱり痛むのか!?」
文香(プロデューサーさんが、私の嬌声を痛みによる物だと勘違いしました)
文香「い、いえ、そういう訳では・・・」
文香(しかし、プロデューサーさんの両手が私の足首を這う感触で、少し感じてしまったとも言えず、プロデューサーさんの誤解は解けません)
P「ほら!やっぱり少し腫れてるじゃないか!」
文香(プロデューサーさんが私の足を見つめます。確かに、言われてみれば少し腫れているような腫れていないような・・・いえ、やはり腫れていません。これは間違いなく腫れていません)
文香「い、いえ、プロデューサーさん。これは腫れていな・・・」
P「強がるな文香。ちょっと待ってろ、今鞄から救急セットを持ってくるから」
文香(そうして誤解が解けないまま、プロデューサーさんの手当てが始まってしまいました)
P「ええと、足首を固定するように・・・」クルクル
文香(プロデューサーさんの手が慎重に、優しく、私の足首の周りを往復します)
文香(こそばゆくも、暖かい感触が、プロデューサーさんの手のひらから伝わってきます)
文香(大切にされているという感じがして・・・これは、とても良い物です)ホワホワ
文香「うぅ・・・」
P「だ、大丈夫か!?文香!」スッ
文香「え、えぇ・・・大丈夫です」
文香(打ち所が良かったのか、全体に鈍い痛みが残るものの、動きには何ら問題はありません)
文香「すいません。お見苦しい所をお見せして・・・」サスリサスリ
文香(その一瞬、私が足首をさすったのを、プロデューサーさんは見逃しませんでした)
P「や、やっぱり怪我してるんじゃないか!?」スッ
文香(プロデューサーさんが迅速に、かつ優しく私の足首を両手で掴みます)
文香「ひんっ」ビクンッ
P「や、やっぱり痛むのか!?」
文香(プロデューサーさんが、私の嬌声を痛みによる物だと勘違いしました)
文香「い、いえ、そういう訳では・・・」
文香(しかし、プロデューサーさんの両手が私の足首を這う感触で、少し感じてしまったとも言えず、プロデューサーさんの誤解は解けません)
P「ほら!やっぱり少し腫れてるじゃないか!」
文香(プロデューサーさんが私の足を見つめます。確かに、言われてみれば少し腫れているような腫れていないような・・・いえ、やはり腫れていません。これは間違いなく腫れていません)
文香「い、いえ、プロデューサーさん。これは腫れていな・・・」
P「強がるな文香。ちょっと待ってろ、今鞄から救急セットを持ってくるから」
文香(そうして誤解が解けないまま、プロデューサーさんの手当てが始まってしまいました)
P「ええと、足首を固定するように・・・」クルクル
文香(プロデューサーさんの手が慎重に、優しく、私の足首の周りを往復します)
文香(こそばゆくも、暖かい感触が、プロデューサーさんの手のひらから伝わってきます)
文香(大切にされているという感じがして・・・これは、とても良い物です)ホワホワ
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:25:01.59 ID:ll+fgD9c0
P「よしっと・・・これで包帯はオッケーだ」
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの手当てに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(本当は、足首を挫いてなどいないのに・・・)
文香「あ、あの、プロデューサーさん。私は・・・」
P「とりあえず、レジに座ろう。運ぶよ」
文香「は、運ぶよ・・・とは?」
P「今の文香を歩かせる訳にはいかないだろう?一番安全なのはおんぶだと思ってな」
文香「おんぶ・・・」
文香「よろしくおねがいします」オズオズ
P「よし。任せろ」ヨッコイショウイチ
文香(すみません、プロデューサーさん。おんぶをしてもらうために、私は嘘を吐きました・・・)
文香(Pさんの背中・・・大きくて暖かい・・・)ホワホワ
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの手当てに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(本当は、足首を挫いてなどいないのに・・・)
文香「あ、あの、プロデューサーさん。私は・・・」
P「とりあえず、レジに座ろう。運ぶよ」
文香「は、運ぶよ・・・とは?」
P「今の文香を歩かせる訳にはいかないだろう?一番安全なのはおんぶだと思ってな」
文香「おんぶ・・・」
文香「よろしくおねがいします」オズオズ
P「よし。任せろ」ヨッコイショウイチ
文香(すみません、プロデューサーさん。おんぶをしてもらうために、私は嘘を吐きました・・・)
文香(Pさんの背中・・・大きくて暖かい・・・)ホワホワ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:25:46.19 ID:ll+fgD9c0
P「よっこらせ」スッ
文香「ありがとうございました・・・」スッ
文香(幸せでした・・・。しかし、どうしましょう。これで本格的に事実を打ち明け辛くなりました)
P「えっと、文香が整理してた棚はあそこだよな」スッ
文香「プロデューサーさん?何を・・・」
P「怪我しちゃった文香の代わりに、俺が本棚整理するよ」
文香「そ、そんな・・・!そこまで迷惑をおかけする訳には・・・」
P「いいんだ。元はと言えば、俺が作業中の文香に声をかけたのが原因なんだし」スタスタ
文香「プロデューサーさん・・・」
P「えー、このシリーズは丸ごと下に移して・・・」スッスッ
文香(い、言わなければ。このまま事実を言わず、プロデューサーさんに仕事を押し付けるのはやりすぎです)
文香(あぁ・・・でも)
P「ここはこうして・・・」スッスッ
文香(今の光景が『アイドルを辞めた後、結婚して夫婦で書店を開く』という私の妄想そのままでにやつきが止まりません・・・っ!)
文香(幸せ・・・)ホワホワ
文香「ありがとうございました・・・」スッ
文香(幸せでした・・・。しかし、どうしましょう。これで本格的に事実を打ち明け辛くなりました)
P「えっと、文香が整理してた棚はあそこだよな」スッ
文香「プロデューサーさん?何を・・・」
P「怪我しちゃった文香の代わりに、俺が本棚整理するよ」
文香「そ、そんな・・・!そこまで迷惑をおかけする訳には・・・」
P「いいんだ。元はと言えば、俺が作業中の文香に声をかけたのが原因なんだし」スタスタ
文香「プロデューサーさん・・・」
P「えー、このシリーズは丸ごと下に移して・・・」スッスッ
文香(い、言わなければ。このまま事実を言わず、プロデューサーさんに仕事を押し付けるのはやりすぎです)
文香(あぁ・・・でも)
P「ここはこうして・・・」スッスッ
文香(今の光景が『アイドルを辞めた後、結婚して夫婦で書店を開く』という私の妄想そのままでにやつきが止まりません・・・っ!)
文香(幸せ・・・)ホワホワ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:26:44.71 ID:ll+fgD9c0
P「よーし、あらかた終わったぞ」
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの仕事ぶりに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(すみません。プロデューサーさん・・・この恩はいつか必ず・・・)
P「他にやることはないか?」
文香「いえ、叔父から頼まれたのは本棚整理だけで・・・それに、もう閉店時間ですし」
P「そうか」
文香「ええ、それでは・・・」
文香(・・・元々今日は会う予定などなかったのに、別れるとなると、何だかいつもより寂しさを感じます)
文香(こんなにプロデューサーさんに迷惑をかけたのに・・・私はいつからこんなに、わがままで欲張りな浅ましい人間になったのでしょう・・・)
P「それじゃあ、晩御飯作るか」
文香「!?」
P「今の文香じゃ長い時間台所に立つのは辛いだろ?・・・それとも、叔父さんの家を勝手に使うのはまずいかな」
文香「いえ、私もたまに泊まりますし、おそらく問題はありませんが・・・」
P「じゃあ台所まで背中から案内してくれ」スッ
文香(プロデューサーさんが再度おんぶ待機のポーズを取ります)
文香(しかし、二度も同じ誘惑に負けるほど、私は浅ましい人間ではありません。今度こそ事実を告げてみせます)
文香「よろしくおねがいします」スッ
P「あいよ」ヨッコイショウイチ
文香(駄目でした)
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの仕事ぶりに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(すみません。プロデューサーさん・・・この恩はいつか必ず・・・)
P「他にやることはないか?」
文香「いえ、叔父から頼まれたのは本棚整理だけで・・・それに、もう閉店時間ですし」
P「そうか」
文香「ええ、それでは・・・」
文香(・・・元々今日は会う予定などなかったのに、別れるとなると、何だかいつもより寂しさを感じます)
文香(こんなにプロデューサーさんに迷惑をかけたのに・・・私はいつからこんなに、わがままで欲張りな浅ましい人間になったのでしょう・・・)
P「それじゃあ、晩御飯作るか」
文香「!?」
P「今の文香じゃ長い時間台所に立つのは辛いだろ?・・・それとも、叔父さんの家を勝手に使うのはまずいかな」
文香「いえ、私もたまに泊まりますし、おそらく問題はありませんが・・・」
P「じゃあ台所まで背中から案内してくれ」スッ
文香(プロデューサーさんが再度おんぶ待機のポーズを取ります)
文香(しかし、二度も同じ誘惑に負けるほど、私は浅ましい人間ではありません。今度こそ事実を告げてみせます)
文香「よろしくおねがいします」スッ
P「あいよ」ヨッコイショウイチ
文香(駄目でした)
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:27:36.52 ID:ll+fgD9c0
P「冷蔵庫借りるぞー」パカッ
文香「はい・・・」
文香(まんまと食卓まで運ばれてしまいました・・・)
文香(・・・そもそも、叔父さんの居ない日はカップ麵などですませているのですが・・・そんな事を言ったらプロデューサーさんに幻滅されかねません)
文香(それに・・・プロデューサーさんが私のために料理をしてくれている姿は・・・まるで私の夫になってくれたよう・・・)
文香(幸せ・・・)ホワホワ
P「出来たぞ」コトッ
文香「あ、ありがとうございます・・・」
文香(ここまでプロデューサーさんを騙し、ありとあらゆる至福を受け取りました)
文香(それも、もう、これまでにしなければなりません。然るべき断罪を受けねば・・・)
文香(しかし・・・どう打ち明けた物か・・・)
P「・・・どうした文香。食べないのか?」
文香「あ、いえ・・・」
P「も、もしかして、手首も怪我してるのか!?」スッ
文香「ひゃっ」ビクンッ
P「やっぱり・・・どうして隠していたんだ」
文香(あああ、また新たなる誤解が・・・)
P「ちょっと待ってろ。手首も手当てしてやるから」クルクル
文香(足首とは違い、手首の手当ては、より鋭敏にプロデューサーさんの手のひらの感触を味わえます)
文香(好きな人に手を握られるというのは・・・どうしてこうも、幸せなのでしょう・・・)ホワホワ
文香「はい・・・」
文香(まんまと食卓まで運ばれてしまいました・・・)
文香(・・・そもそも、叔父さんの居ない日はカップ麵などですませているのですが・・・そんな事を言ったらプロデューサーさんに幻滅されかねません)
文香(それに・・・プロデューサーさんが私のために料理をしてくれている姿は・・・まるで私の夫になってくれたよう・・・)
文香(幸せ・・・)ホワホワ
P「出来たぞ」コトッ
文香「あ、ありがとうございます・・・」
文香(ここまでプロデューサーさんを騙し、ありとあらゆる至福を受け取りました)
文香(それも、もう、これまでにしなければなりません。然るべき断罪を受けねば・・・)
文香(しかし・・・どう打ち明けた物か・・・)
P「・・・どうした文香。食べないのか?」
文香「あ、いえ・・・」
P「も、もしかして、手首も怪我してるのか!?」スッ
文香「ひゃっ」ビクンッ
P「やっぱり・・・どうして隠していたんだ」
文香(あああ、また新たなる誤解が・・・)
P「ちょっと待ってろ。手首も手当てしてやるから」クルクル
文香(足首とは違い、手首の手当ては、より鋭敏にプロデューサーさんの手のひらの感触を味わえます)
文香(好きな人に手を握られるというのは・・・どうしてこうも、幸せなのでしょう・・・)ホワホワ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:28:29.37 ID:ll+fgD9c0
P「よし。手首の手当ても終わったぞ」
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの手当てに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(ま、益々言い出し辛く・・・)
P「さぁ、改めて晩御飯を・・・」
P「・・・文香、その手じゃ晩御飯食べられないよな・・・」
文香「え?」
P「よし、あーんだ。ほら、あーん」
文香「え?え?」
文香(そ、そんな、早く事実を伝えないと。まさか、食事までプロデューサーさんのお世話になる訳にはいきません)
文香「あーん」
P「どうぞ」
文香「ふぁい」パクッ
文香(幸せ・・・)ホワホワ
文香(何ということでしょう。プロデューサーさんの手当てに酔いしれていると、言い出すタイミングを逃してしまいました)
文香(ま、益々言い出し辛く・・・)
P「さぁ、改めて晩御飯を・・・」
P「・・・文香、その手じゃ晩御飯食べられないよな・・・」
文香「え?」
P「よし、あーんだ。ほら、あーん」
文香「え?え?」
文香(そ、そんな、早く事実を伝えないと。まさか、食事までプロデューサーさんのお世話になる訳にはいきません)
文香「あーん」
P「どうぞ」
文香「ふぁい」パクッ
文香(幸せ・・・)ホワホワ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:30:22.16 ID:ll+fgD9c0
P「さて、寝るか」
文香「!?」
P「無意識に寝返りして、より手足を痛めてしまうかもしれないだろう?そうならないように、誰かが添い寝して、抱きしめてあげないと」
文香「だ、抱きしめっ・・・」
文香(こ、これはいけません。いけませんよ。全くいけません。駄目になってしまいます)
文香「で、では、お願いします・・・」
P「よしきた」
文香(自分が信じられません・・・)
P「お邪魔しまーす」モゾモゾ
文香「はい・・・」モゾモゾ
P「よし」ギュッ
文香(プロデューサーさんが同じ布団の中、私を抱きしめます)
文香(ああ、同じ布団の中。何という密着率でしょう。これは暴力です。幸せの暴力です・・・)ホワホワ
P「どうだ?この体制、手足に負荷がかかってないか?」
文香(・・・プロデューサーさんの純粋に私を心配する暖かい声が、私の心に冷たく刺さります)
文香(どれだけ幸せを感じても、罪悪感を消し去ることなどできず、むしろより一層大きくなるようでした)
文香(ですが、今更全てが嘘だったなんて言えるはずもありません)
文香「Pさんは・・・浅ましい人間は嫌いですか?」
文香(それは抽象的で、真実を用いない、不誠実で身勝手な私の懺悔でした)
P「・・・どうした?急に」
P「もしかして、誰かにわがままな事をしたのか?」
文香「はい・・・」
文香(あなたに。とは、やはり言えませんでした)
P「そうか・・・」
文香(私は、次にどんな罵詈雑言が待ち構えているだろうと思いました。けれど、プロデューサーさんの言葉は丸っきり違ったものでした)
P「・・・別に、いいんじゃないか?文香は浅ましくても」
文香「え・・・?」
P「何でも一人で責任を持って行える人間なんて、いない。どんな人間でも、ある程度のわがままはしてしまう物だ」
P「けどな。優しい人間や、努力している人間は、それが許されると・・・俺は思う」
P「文香はただでさえ、一人で抱え込みがちな性格だしな。たまには、周りの人間に甘えるべきだよ」
P「例えば俺なんかは、文香みたいな可愛い女の子のわがままなら、いくらでも聞くからさ」
文香「Pさん・・・」
P「ほら、今日は疲れただろ?早く寝なさい・・・」
文香「はい・・・」スリ
文香(Pさんの腕の中・・・溢れんばかりの幸せを感じながら、静かに目を閉じました)
文香「!?」
P「無意識に寝返りして、より手足を痛めてしまうかもしれないだろう?そうならないように、誰かが添い寝して、抱きしめてあげないと」
文香「だ、抱きしめっ・・・」
文香(こ、これはいけません。いけませんよ。全くいけません。駄目になってしまいます)
文香「で、では、お願いします・・・」
P「よしきた」
文香(自分が信じられません・・・)
P「お邪魔しまーす」モゾモゾ
文香「はい・・・」モゾモゾ
P「よし」ギュッ
文香(プロデューサーさんが同じ布団の中、私を抱きしめます)
文香(ああ、同じ布団の中。何という密着率でしょう。これは暴力です。幸せの暴力です・・・)ホワホワ
P「どうだ?この体制、手足に負荷がかかってないか?」
文香(・・・プロデューサーさんの純粋に私を心配する暖かい声が、私の心に冷たく刺さります)
文香(どれだけ幸せを感じても、罪悪感を消し去ることなどできず、むしろより一層大きくなるようでした)
文香(ですが、今更全てが嘘だったなんて言えるはずもありません)
文香「Pさんは・・・浅ましい人間は嫌いですか?」
文香(それは抽象的で、真実を用いない、不誠実で身勝手な私の懺悔でした)
P「・・・どうした?急に」
P「もしかして、誰かにわがままな事をしたのか?」
文香「はい・・・」
文香(あなたに。とは、やはり言えませんでした)
P「そうか・・・」
文香(私は、次にどんな罵詈雑言が待ち構えているだろうと思いました。けれど、プロデューサーさんの言葉は丸っきり違ったものでした)
P「・・・別に、いいんじゃないか?文香は浅ましくても」
文香「え・・・?」
P「何でも一人で責任を持って行える人間なんて、いない。どんな人間でも、ある程度のわがままはしてしまう物だ」
P「けどな。優しい人間や、努力している人間は、それが許されると・・・俺は思う」
P「文香はただでさえ、一人で抱え込みがちな性格だしな。たまには、周りの人間に甘えるべきだよ」
P「例えば俺なんかは、文香みたいな可愛い女の子のわがままなら、いくらでも聞くからさ」
文香「Pさん・・・」
P「ほら、今日は疲れただろ?早く寝なさい・・・」
文香「はい・・・」スリ
文香(Pさんの腕の中・・・溢れんばかりの幸せを感じながら、静かに目を閉じました)
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/13(日) 00:31:04.63 ID:ll+fgD9c0
翌日
P「おはよう」
文香「ふわ・・・おはようございます」
P「どうだ?手足の調子は?」
文香「え、ええ。快調です」
P「それは良かった。もしまだ足が痛むようなら、事務所までおんぶしてやらなきゃいけない所だったよ」
文香(事務所までおんぶ・・・)
文香「あ、あいたたた・・・足首がまだ・・・あいたたた・・・」
P「なっ、何!?」
文香「すいませんプロデューサーさん。おんぶを・・・」
P「あ、あぁ・・・いや、待てよ?」
文香「?」
P「足が使えないならレッスンもできないよな・・・じゃあ事務所までおぶってく必要もないか」
文香「えっ」
P「というかさっきの痛がり方・・・昨日より悪化してないか?一応、病院行こうか」
文香「い、いえ、病院に行くほどでは・・・」
文香(噓がばれてしまいます・・・っ!)
P「いや、そうやって放っておくのは危ない。ほら、車までおんぶしてやるから。行こう」
文香(病院までおんぶ・・・まるで最後の晩餐を前にした囚人の気分です)
文香(浅ましい言動は、やっぱり控えよう。そんな教訓を胸に刻んだ、とある日の朝でした・・・)
-終わり-
P「おはよう」
文香「ふわ・・・おはようございます」
P「どうだ?手足の調子は?」
文香「え、ええ。快調です」
P「それは良かった。もしまだ足が痛むようなら、事務所までおんぶしてやらなきゃいけない所だったよ」
文香(事務所までおんぶ・・・)
文香「あ、あいたたた・・・足首がまだ・・・あいたたた・・・」
P「なっ、何!?」
文香「すいませんプロデューサーさん。おんぶを・・・」
P「あ、あぁ・・・いや、待てよ?」
文香「?」
P「足が使えないならレッスンもできないよな・・・じゃあ事務所までおぶってく必要もないか」
文香「えっ」
P「というかさっきの痛がり方・・・昨日より悪化してないか?一応、病院行こうか」
文香「い、いえ、病院に行くほどでは・・・」
文香(噓がばれてしまいます・・・っ!)
P「いや、そうやって放っておくのは危ない。ほら、車までおんぶしてやるから。行こう」
文香(病院までおんぶ・・・まるで最後の晩餐を前にした囚人の気分です)
文香(浅ましい言動は、やっぱり控えよう。そんな教訓を胸に刻んだ、とある日の朝でした・・・)
-終わり-
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