1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:01:52.30 ID:G3LFdAi00

アイドルマスターシンデレラガールズ × ウルトラマン


島村卯月「アイドルも、ウルトラマンも頑張ります!」 ウルトラマンゼロ「二期だ!」

上記スレの続編となります。


・物語はシンデレラガールズ2期からとなります。


・このスレにはオリジナルの設定がふんだんに取り込まれています。
 例・ウルトラ兄弟は元人間の、第一世代のウルトラマン。


・書いたのが随分と前なので、現在のオーブの設定と矛盾している点もあると思いますが
 生暖かい目で見守ってください。


・スレ内のウルトラマンゼロは本編以上にはっちゃけています。


・今更続編? ぷぷw とか書いたらダメなんだにぃ☆

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492696911

引用元: 高垣楓「ゼロが二つでダブル……」ウルトラマンゼロ「それ以上言うな!」 




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:02:27.96 ID:G3LFdAi00

 前回のあらすじ

再びシャイニング・アースの守護についたウルトラマンゼロ!

謎の力で不完全ながらも復活したヤプールだったが、未央・杏・美波の活躍により、逆にヤプールを罠に!

エースの協力もあって難なくヤプールを追い返したシンデレラガールズだったが、

ヤプールはシンデレラガールズと『黒い雷』の力で、『幻影帝王』を復活させようとしていた……。



キャラクター紹介

ウルトラマンゼロ
ウルトラセブンの息子で、レオ兄弟の弟子。また、ウルトラマンノアに認められた勇者でもある。
『中の人』の影響もあり、光の国のウルトラマンにしてはかなりはっちゃけている。

島村卯月
キュート属性、17歳の高校二年生。「頑張ります!」が口癖。第5回CG総選挙、堂々の第一位!
個性の強いシンデレラガールズの中では、王道的な可愛さ・性格。超可愛い。スレ内だと、既に普通じゃない。

ウルトラマンティガ(ティガダーク)
超古代の光の巨人。スレ内では別次元の地球に存在していたらしく、元々闇の巨人だったらしい。
本編と同じくティガ自身は既に抜け殻(?)であり、現在は蘭子の支配下にある。

神崎蘭子
クール属性、14歳の中学二年生。「闇に呑まれよ!」等、独自の言い回しが特徴。
言動を除けば非常に可愛く、いい子である。彼女のキュートっぷりに、闇に飲まれたPは数知れず。

高垣楓
クール属性、神秘的な雰囲気漂う大人の女性だが、見た目に騙されてはいけない。楓さん、マジ25歳児。
お酒大好き、ダジャレ大好き、温泉大好き。意外と長身。スレ内では、ゾフィーを酔い潰した。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:03:09.88 ID:G3LFdAi00

島村卯月「うんめ~いや~、しゅくめいに~♪ 向かい~合う~時がきた~♪」

本田未央「おっ、しまむー! ゼロの歌、第二弾?」

卯月「はいっ! やっぱり、ゼロさんくらい活躍しているなら、歌がいっぱいあってもいいと思うから!」

渋谷凛「ま、ゼロは強いからね」

ウルトラマンゼロ「やれやれ、強くて格好いいっていうのは罪なもんだぜ!」

未央「むむ、ゼロめ! 調子に乗ってるな~!」

ゼロ「だって、強いし?」


卯月「ね~」

ゼロ「ね~」


凛「ふふ、息ピッタリだね」

未央「ゼロ、そんなんじゃらんらんに頬を膨らませられちゃうぞ~?」

ゼロ「どうしてだ? 蘭子とは、昨日も一緒に歌っていたが」

未央「ま~、そういうことにしてあげよう!」

ゼロ「???」

凛(にぶちん)


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:03:57.94 ID:G3LFdAi00

凛「そういえば、ゼロは最近、卯月がメインだね」

ゼロ「蘭子にはティガがついているからな。あのティガは力だけで、ティガの精神はないようだ」

卯月「ティガさんともお話しできたらよかったんですけどね」

未央「一応、らんらんのティガは『ダーク』だから、気をつけなきゃね」

ゼロ「今は完全に、蘭子の支配下にあるようだから大丈夫だと思うが」

凛「ティガダークを完全に支配下って……蘭子、何者なの?」

卯月「ふふっ。本当に、ブリュンヒルデなのかもしれませんね」

ゼロ「色々と予想はできるが、今は蘭子が凄い! てことでいいだろ」

凛「だね。ところで、これ……」


 ガヤガヤ ザワザワ


卯月「お引越し、ですか? どこかの部署が」



グレンファイヤー「やめろっつってんだろっ!!」



未央「グレン?」

ゼロ「何事だ?」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:04:46.99 ID:G3LFdAi00

引っ越し業者「そう言われましても」

グレンファイヤー(人間態)「だから、そっちの間違いに決まってんだろ!!」

ミラーナイト(人間態)「落ち着いてください! 確かに、連絡・報告・相談もできていませんが」

未央「グレ……岬さん(グレンの偽名)、鏡さん(ミラちゃんの偽名)! どうしたの?」

凛「二人とも! これ!」


『シンデレラプロジェクト 解体のおしらせ』


ゼロ「これは、どういうことだ!?」

卯月「な、何かの間違いじゃ! だって、まだ、お仕事ありますし」

引っ越し業者「悪いけど、間違いじゃないよ。こちらの常務さんに、依頼されてるよ」

グレンファイヤー「だから、それが……」 イラ

ミラーナイト「落ち着いてください! 彼らを責めても、何にもなりません」 ガシッ

未央「う、うそでしょ……? なんで、どうして……」

凛「未央……」

ゼロ「納得はいかないが……今は、この集合場所に行くしかないな」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:06:32.23 ID:G3LFdAi00



――

―――

 346 会議室

武内P「……」

美城常務「忙しい中、皆に時間をとらせて申し訳ない。手短に統括重役としての私の方針を先に言っておく」


常務「現アイドル事業部門の全てのプロジェクトを解体し、白紙に戻す」


部長(これは……)


常務「その後、私の厳選した企画に適合したアイドルのみ選出、強化する。
         対外的な美城のブランドイメージを確立するのが狙いだ」


武内P「待ってください!」


部長(やはり、彼には我慢できなかったか)

武内P「プロジェクトにはそれぞれ方針があり、その中でアイドルが個性を伸ばしていると思うのですが」

常務「今の非効率的なやり方では、成果が出るのが遅すぎる」

武内P「現在、私の担当しているCP、特に島村卯月さんと神崎蘭子さんは、多くの仕事が」

常務「それは全て、ウルトラマンゼロの力によるところが大きい」

武内P「ですが! ゼロさん……ウルトラマンゼロは、島村さんたちの心に」

常務「それは認めよう。友を庇う。素晴らしいことだ」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:08:06.03 ID:G3LFdAi00

武内P「なら!」


常務「だがそれは、我が社の『アイドル部門』の今後の利益につながるのか?」

常務「他の、作品に出演した役者たちが変身したこの状況下で?」


武内P「そ……れは……」


部長(悲しいが、関係ない。侵略者も消え、ゼロくんが帰ってしばらくは、話題が持ちきりだろう。
   だが、それ以降は? 所謂『一発屋』。最悪、島村君たちのアイドル活動の足を引っ張る可能性もある)


常務「私は何も、今の仕事を強制的に止めるようなことは言っていない。先方にも迷惑がかかる」

部長「現在の仕事は、現状維持。そういうことですかな?」

常務「その通りだ」

武内P「一人一人の歩み方を無視して、笑顔を失ってしまうかもしれないやり方は出来ません」

常務「では、君の案を聞こう。これ以上の案があるのか?」

武内P「っ! 少し、時間をいただければ……」

常務「早急に提出しなさい。私はあまり気が長い方ではない」

―――

――





8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:09:28.91 ID:G3LFdAi00

 346プロ 仮CP待機室


 ガチャ

ゼロ「ひどい埃だ。倉庫だったようだな」

アナスタシア「ここが、私達の部屋……ですか?」

諸星きらり「そうみたい……」


ジャンボット(SD)「彼女たちは駆け出しとはいえ、アイドルだ」

ジャンナイン(SD)「この待遇は、憤りを覚える」


城ヶ崎莉嘉「解体って、どういうこと!?」

赤城みりあ「お仕事、どうなるの!?」


武内P「……っ。現在進行中のお仕事は、続けてお願いします」


多田李衣菜「てことは、この先はわからないってこと?」

前川みく「ユニットはどうなるの!?」


武内P「それは……」


未央「本当にプロジェクト解散なの!?」

緒方智絵里「……うぅ、そんな」

三村かな子「智絵里ちゃん!」


武内P「なんとかします! 絶対に! 対抗する案を提出して! 私を信じて、待っていてください!!」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:11:03.83 ID:G3LFdAi00

ゼロ「そこまで言うんだ! みんな、信じて待とうぜ!」

卯月「はいっ! 私、お仕事のことは、ゼロさんと同じくらい、プロデューサーさんを信じてます!」

ミラーナイト「待っている間に、我々で部屋の掃除でもしましょうか」

ジャンナイン「人が過ごすには、快適な空間とはいいがたい」

グレンファイヤー「ミラちゃん、ナイスアイディアだぜ! そうだ、焼き鳥。お前、掃除機になれよ」 

ジャンボット「私は焼き鳥ではないと何度言わせれば……! そして、掃除機にもなれない!」

ジャンナイン「では、ジャンフラッシャーで一気に吹き飛ばそう」

新田美波「それやっちゃダメな奴です!!」


みんな『あははは~』


未央「……うん! 掃除しよっか!」

卯月「ですねっ! 私、お掃除道具探してきます!」

赤城みりあ「みりあも手伝う~!」


武内P(みなさん……ありがとうございます……!)


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:11:54.90 ID:G3LFdAi00

グレンファイヤー「ようし、CPメンバー雑用係のグレン様が! いっちょやってやるぜ!」

諸星きらり「グレンちゃん、凄いやる気だにぃ☆」

グレンファイヤー「あったりめぇよ! みんなの為に、頑張っちゃうぜ!!」

双葉杏「はぁ、宇宙人のグレンにこんなやる気出されたら、サボれないよ……」 シブシブ

かな子「ふふ、後でお菓子を食べて休憩しようね」


ミラーナイト「……グレン」

ジャンナイン「おそらく、この部屋への移動を止められなかったと、責任を感じている」

卯月「グレンさんのせいじゃないのに……」

ゼロ「あいつは、そういう奴だ。……腹の中は煮えたぎってる癖に、怒りを抑えている」


ゼロ(……これは、人間同士の問題。言ってみれば、この地球の問題だ)


グレンファイヤー「俺様がここをやるから、だりーなとみくにゃん、オレと勝負しようぜ!」

李衣菜「よおし、受けて立つよ!」  みく「またそうやって乗せられて……」


ミラーナイト「では、私はあちらを。智絵里さん、かな子さん、お手伝をお願いします」

智絵里・かな子「はいっ!」


ジャンボット「みんな、マスクはつけるんだ。健康を害する」

みりあ・莉嘉「は~い!」


ゼロ(俺も……我慢しなければ。……『信じて待つ』、そう言ったというのに) ギリ



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:14:46.48 ID:G3LFdAi00

 346プロ ロビー

高森藍子「じゃあ、茜ちゃんのとこも?」

日野茜「そうなんです! この空気、ムズムズします! ストロングコロナ茜です!!」

ゼロ「茜の奴も、モヤモヤしてるみたいだな」

凛「自力で変身できる気でいるあたり、大丈夫だと思うけど」

藍子「あ、みんな」

茜「う~! ちょっと、お外走ってきます!! ゼロさんもいかがですか!?」

ゼロ「すまない。卯月のレッスンを見る予定なんだ」

茜「残念です!! では、一人で行ってきます!!!」 ダダダダダ!

未央「おおぅ……。さすが、茜ちん」

ゼロ「茜……。できれば、彼女の熱い想いを、汲んでやりたいんだが」

藍子「とっても強いゼロさんでも、こればかりはどうにもならないですよね……」

ゼロ「……すまん」

藍子「ご、ごめんなさい! そんなつもりじゃ、あの、なくて……」

卯月(ゼロさん……)



 346廊下

佐々木千枝「やっぱり、そうなんですか。次のお仕事、どうなるんでしょう?」 トコトコ

上条春菜「とりあえず、決まっているものは大丈夫みたいなんですけど」 カツカツ

ゼロ「……何故、懸命に輝こうとする少女の邪魔をする」 ギリ

卯月「ゼロさん……ごめんなさい」

ゼロ「わ、悪い! 卯月に気を使わせちゃ、しょうがないな!」

未央・凛(ゼロ……)


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:15:50.87 ID:G3LFdAi00

 346プロ レッスン室付近


北条加蓮・神谷奈緒「……」

凛「加蓮、奈緒」


加蓮・奈緒「っ! おはようございます」 ペコ

卯月・未央「う、えぇぇ? お、おはようございます!」


加蓮「アイドルフェス見てました! 凄かったです」

ゼロ(ああ、前に凜が言っていた美嘉の後輩か)  

卯月(ああっ!)


凛「この前、話してた子達」

未央「美嘉ねぇが褒めてた子達だ!」

加蓮「嬉しいね」  奈緒「べ、別にまだ、そんなに仕事もしてないし……///」

未央「いやいや! 歌もダンスもセンスいいって褒めてたよ♪」

加蓮・奈緒「……///」


加蓮「私たち、まだまだ新人だけど、よろしくお願いします!」  奈緒「よろしくお願いします!」

未央「え、えへへ。よろしく」  卯月「よろしくお願いします」 ペコ


凛「ふふ。レッスン待ち?」

加蓮・奈緒「……実は」


未央「CDデビューが延期!?」  凛「そんな……」  卯月「……っ!」


奈緒「色々、準備してきたんだけどさ……」

加蓮「まだ未熟だし、しょうがないって思う部分もあるんだけど」

奈緒「何をすればいいか……わかんないよ」

未央「……っ!!!」


ゼロ「……」 ブチッ



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:16:55.60 ID:G3LFdAi00

凛「未央、まさか」

未央「ちょっといってく」


卯月(ゼロ)「ふざけてんのかぁぁぁ!!!???」


未央・凛・加蓮・奈緒「っ!?」 ビクゥ


卯月(ぜ、ゼロさん! お、落ち着いて!)

卯月(ゼロ)「確かに俺は人間の会社のことはわからねぇが……!」


卯月(ゼロ)「約束を破るとは、どういうことだぁぁぁ!!!」


加蓮「え? え? え!?」

奈緒「卯月ちゃんってこんなキャラだっけ???」


卯月(ゼロ)「上等だ! そっちがその気なら、俺にだって考えがあるぜ……!!」 ダッ

卯月「あわわわ! ふ、二人とも、助けてくださ~い!」


未央「あ、ヤバい!」

凛「取り押さえるよ!」 ガシッ


卯月(ゼロ)「二人とも放せ! 二人だってムカついてただろ!」

凛「確かに納得してないけど!」  未央「ゼロを見てたら頭冷えたよ!」


加蓮「ゼロ? ……あっ!」  奈緒「もしかして、ウルトラマンゼロ!」


卯月「未央ちゃん!」

未央「言っちゃった!!」

凛「あ~、もう! 加蓮と奈緒も、手伝って!」







14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:18:02.86 ID:G3LFdAi00

ゼロ「すまなかった」

未央「つ、疲れたぁ~」  凛「もう、気を付けてよ」

ゼロ「すまん」

卯月「ゼロさん、本当は凄く気に病んでくれてて……」

未央「グレンがあそこまで怒ってたんだから、ゼロも怒ってないわけないよね……」

加蓮「ウルトラマンゼロ……。まだ、卯月ちゃんと一緒にいたんだ……」

奈緒「ビックリした……」


ゼロ「一応、自己紹介しておこうか。俺はゼロ、ウルトラマンゼロだ。よろしくな」

加蓮「あ、よろしくお願いします」

奈緒(す、すごい。本物のウルトラマンだ……! わかっちゃいたけど、宇宙は広いんだな~!)


卯月「ゼロさん! モヤモヤした分は、レッスンで消費しましょう!」

ゼロ「そうだな! いっちょ、ハードにいくか!」

凛「うん、動いてないと考えちゃう。加蓮と奈緒も、一緒にレッスンする?」

奈緒「い、いいのか?(う、ウルトラマンとレッスン!? すごい!)」


未央「まずは、ギンガとビクトリーもやらされた、手錠をつけて崖のぼりから行こうか!」

奈緒「っ!?」


ゼロ「女の子にそんなことはしねぇよ! どうしてもって言うなら、未央のパートナーは杏で崖のぼりを」

未央「すみませんでしたっ!!」


凛「謝るの、早いって……」

加蓮・奈緒「ふふ、あははは!」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:20:23.03 ID:G3LFdAi00

 346プロ ロビー


 ワイワイ ガヤガヤ

みく「……移動の準備、色々してるね」

武内P「……そうですね」

ジャンナイン(SD)「これでは、輝きは得られない。あの時の、僕にも見えたティガの光」

李衣菜「……大丈夫! そうならないように、頑張るからさ!」

みく「ネコミミロックにお任せにゃ!」

ジャンナイン「期待している」



 346 とある廊下


アーニャ「小梅、輝子。その、荷物は?」

白坂小梅「実は……」

美波「りょ、寮を追い出された!?」

ジャンボット(SD)「なんという行いを……!!」

星輝子「し、しばらくは、会社の部屋を貸してくれるって……うちの、Pが……」

小梅「近くに、銭湯もあるから……」

アーニャ「ジャンボット」

ジャンボット「ああ。私の体内を使うといい。姫からも、友人たちの力になるように言われている」

小梅「え、でも」

ジャンボット「君たちも、私の友人だ。いつでも、力になる」

輝子「ふひ!? ろ、ロボットがマイフレンドか……。わ、悪くないな」


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:21:26.48 ID:G3LFdAi00

 346 カフェ


小日向美穂「小梅ちゃんと輝子ちゃん、他にも何人か寮を追い出されちゃって……」

莉嘉「ひどいよ! ひどすぎる!」

ミラーナイト「同感です。情けない話、あなたたちの前でなければ私も怒りのあまり何をしていたか」


城ヶ崎美嘉「……なんか、ごめんね」

ミラーナイト「美嘉さん?」  莉嘉「お姉ちゃん?」


美嘉「ミラーナイトやゼロ達が、この地球の為に必死に戦ってくれたのに、こんなことになって」

ミラーナイト「美嘉さんのせいではありません」

美穂「そうだよ。美嘉ちゃんのせいじゃ」

美嘉「こんなんじゃさ、あの『赤い靴の女の子』にも顔向けできないし……。メビウスにだって」


 コトッ


安部奈々「そんな時は! ウサミン特製リンゴでも食べて、元気出しましょう!」」

美嘉「奈々ちゃん……。ありがと」

美穂(けど、美嘉ちゃんの言う通り……。私じゃ、ゼロさんの力になれない……) ドヨーン


17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:24:02.31 ID:G3LFdAi00


346 ロビー


 バサッ


みりあ「楓さんの垂れ幕……」

きらり「……次は、誰になるんだろうね~?」


高垣楓「きっと、ゼロさんね」 ニコニコ


きらり「か、楓さん!」

みりあ「えっ! ホント? ゼロさん、すご~い!」


楓「ふふ。この建物だって何回も守ってもらったし、ゼロさんが飾られてもおかしくないと思うな~」


きらり「そうかも! きっと、ウルティメイトフォースゼロが飾られるんだにぃ☆」

みりあ「わぁ~! 見てみた~い!」


楓「……うん。がんばらなきゃ」 ボソ


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:25:42.55 ID:G3LFdAi00


 仮CPルーム P仕事部屋


武内P「……ふぅ」

グレンファイヤー「お~う、おつかれちゃ~ん。お茶でも飲んで、一息つこうや」

武内P「グレンさん。ありがとうございます」

グレンファイヤー「どうよ? いい企画、出そうか?」

武内P「はい。任せてください。必ず、皆さんとの約束を果たします」

グレンファイヤー「気張るねぇ……! なんかあったら、言えよ! 俺らも手伝うぜ!
         ゼロの親父さんが聞いたら怒るかもしれねぇけど、ド派手なことでもやってやるぜ!」

武内P「もう、十分していただいています。部屋のお掃除に、お茶まで」

グレンファイヤー「んなもん、気にするなよ! 俺らが、好きでやってることだ」

武内P「これは、人間同士の争い……いえ、競い合いです。私が、戦います……!」 カチャ

グレンファイヤー「それは、夏のフェスの写真か。俺ら、撮る前に帰っちまったからな~」

武内P「リゾート惑星プラムで撮った写真がありますよ」

グレンファイヤー「それもいいんだけどよぉ~、ほら? みんなの衣装写真が欲しいんだよ!」

武内P「なるほど。では、今度、皆さんにお願いしてみましょうか」

グレンファイヤー「へへ、サンキュっ!」


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:27:35.23 ID:G3LFdAi00

 都内 帰路

 ザー


卯月「運命や~、宿命に~♪ 向かい合う~、時が来た~♪」

蘭子「ここか~らは~光を~背負って~♪」

ゼロ「雨なんか吹っ飛ぶくらいの、いい歌声だぜ!」

卯月・蘭子「えへへ~///」


卯月「ただ待つだけじゃ、ダメですから! いっぱい、お仕事して、いっぱい頑張ります!」

蘭子「こんな時こそ、我らが、人間が戦わねば!」

ゼロ「頼もしいな。ま、今回の件は俺達もムカついてるからな。いざとなったら……」

卯月・蘭子「いざとなったら?」


ゼロ「俺達、ウルティメイトフォースゼロから346にクレームを入れる」

卯月・蘭子「っ!!!」


ゼロ「それでダメなら、ウルトラ兄弟全ての署名入り抗議文を持ってきてやる」

卯月・蘭子「っ!!!」


ゼロ「こうなっちまえば、あの常務もどうにもできねぇだろう……!」

卯月・蘭子「な、なんという最終手段……!!」 ゴクリ


未央・凛(ゼロなら、やりかねない)



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:28:51.95 ID:G3LFdAi00

ゼロ「ま、冗談はさておき」

卯月「はい。私たちが頑張って、常務さんに認めてもらえればいいだけですね!」

蘭子「そう、これは試練。堕天使が光へ帰り咲く為の、避けては通れぬ道」

ゼロ「その為には、レッスンあるのみだぜ!」

卯月・蘭子「はいっ!」

未央「うん……! 頑張ろう!」  凛「そうだね」


ゼロ(しかし、いくら何でもやり方が強引だ。例えるなら、ゾフィー隊長からベリアルに代わったような)

ゼロ(人間の会社なら、珍しいことでもないのか?)

ゼロ(それとも、まさか、ヤプールが絡んでいるのか? 何れにせよ、警戒する必要はあるな)

ゼロ(……最悪、本当に俺がどうにかしてやるか。親父は、怒るだろうけどな)

ゼロ(俺は……卯月たちが好きになり過ぎたみたいだ……)


卯月(きっと、ゼロさんは冗談じゃなくて……)

蘭子(どうしようもなくなった時、本当にどうにかしてくれるつもりでいるから)

卯月(ウルトラマンのゼロさんに、そんなことさせたくありません!)

蘭子(頑張らないと……! けど)

卯月・蘭子(ゼロさんが、ティガが見せてくれた、輝きは、笑顔は忘れない)


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:30:22.85 ID:G3LFdAi00

 346プロ ロビー


楓「ゼロ、ウルトラマンゼロ……ゼロ、オー……ダブルオー、クアンタ?」 ブツブツ

楓(ゼロさんを題材にした駄洒落が思い浮かばない……)


346社員「高垣さん、ちょっとよろしいですか?」

楓「はい?」

346社員(なんでガンダム?)







常務「よく来てくれた。君の活躍は、我が346プロでもトップクラス」

楓「はぁ」

常務「君がメインの特番を組もうと思う。君は選ばれたんだ。君はもう灰かぶりではなく、お姫様なんだ」

楓「ふふ、私は選ばれてなんてないですよ?」

常務「……? 何の話だ? 少なくとも、こうして私は選んだが」


楓「私は、ウルトラマンに選ばれませんでしたから」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:31:15.63 ID:G3LFdAi00

 346プロ 商談室


武内P「いくつか、考えたのですか」

部長「ふむ……。君の信念を感じるいい企画だと思うよ。ただ、美城常務が納得してくれるかどうか」

武内P「納得、させます。彼女たちの、未来がかかっています。それに……」


部長「わかっている。彼ら、ウルティメイトフォースゼロは……若く、そして優しすぎる」

武内P「はい。若き戦士、ウルトラマンゼロは今までのウルトラマンとは違います」


部長「彼がこの地球を好きになってくれたことは、地球人としてとてもうれしい。だが、それ故に」

武内P「彼女たちの為に……いざとなったら、行動を起こすでしょう」


部長「規模や方向性は違うが、ギエロン星問題と同じだ。地球人同士の問題で、彼らに迷惑が、彼らを傷つける」

武内P「私個人としても、ゼロさん達にそんなことをさせたくありません」


部長「私も同じ意見だよ。……高垣君も、同じ意見のようだね。聞いたのだろう?」

武内P「はい。常務の誘いを、断ったと」

部長「なんだか、君に少し似てると思ってね」


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:33:53.47 ID:G3LFdAi00

 仮CPルーム


杏「つ、つかれた~」

グレンファイヤー「なんだよ、杏ちゃんはだらしがねぇなぁ! しゃーねぇ、ちょいと休んでな!」

モロボシ・シン(ゼロ)「そうだな。俺たちに任せて、少し休んどけ」

杏「うっ……。そ、そう言われたら、休めないじゃん……」 シブシブ

卯月「そうですよ! ゼロさんもグレンさんも、みなさん働き過ぎです」

シン「俺はエネルギーが余ってるから、気にするな」

蘭子「でも……」

ジャンボット「我々にできることは、これくらいだ」

ジャンナイン「地球に留まる以上、これくらい手伝う」

アーニャ「頑張りすぎて、グレン達が」

美波「埃まみれですね」

みりあ「じゃあ、グレンさんもシンデレラだ!」

きらり「きらりのドレスだったら、グレンちゃんもドレス着れるにぃ」

グレンファイヤー「な、なんだって! 俺も、シンデレラだったのか……」


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:34:29.34 ID:G3LFdAi00

李衣菜「うわ、ドレス着てるグレン想像しちゃった」

みく「人間の姿じゃなくて、元の姿の方で思い浮かべちゃったにゃ……」

莉嘉「うわ……」


ミラーナイト「気色悪いですね~」

グレンファイヤー「はは、ホントに……ミラちゃん? なんか、ひどいこと言わなかった?」


ジャンボット「グレン、残念ながら事実だ」

ジャンナイン「女性用のドレスは、似合わない」

グレンファイヤー「わーってるよ! クソ、ちょいと納得いかねぇな……」


未央「こうして、オチをつけてくれるのがグレンらしいね!」

ゼロ「ふっ、そうだな」

卯月「もう、あんまりグレンさんをいじめちゃダメですよ」

グレンファイヤー「俺の味方はしまむーだけかよ~」

美波「ふふ。少し休憩にしましょうか」


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:35:07.62 ID:G3LFdAi00

莉嘉「そういえばさ! 楓さんが、噂になってるよね!」

ゼロ「常務の仕事を、蹴ったそうだな」

ミラーナイト「この状況で断るなんて、勇気いる決断ですね」

李衣菜「楓さんって、ロックな人なんだね」

みりあ「綺麗だし、格好いい!」

蘭子「神秘の月夜に守られし、天使の翼……」

未央「やっぱ、あこがれのアイドルって感じだよね~!」

かな子「でも、楓さん」


 ・・・ ・・・ ・・・

川島瑞樹「どうして仕事断っちゃったのよ? メインで特番だったんでしょう?」

楓「びっくりしちゃって~。こういう時は、ホットコーヒーでも飲んでほっとしたいわ」 ニコニコ

瑞樹「ダジャレで誤魔化さない!」

片桐早苗「強制連行で、取り調べよ!」

楓「連行なら、居酒屋までお願いしま~す。もしくは、光の国まで~」 ニコニコ

早苗「とおっ!」

楓「今日はおちょこにちょこっとにするから」 ニコニコ

 ・・・ ・・・ ・・・


莉嘉「え~! なんかイメージ違……けどそういえば、前からそんなこと言ってたような……」

李衣菜「ダジャレ&居酒屋好き……」

ゼロ「さすが、ゾフィー隊長を酔い潰しただけはあるな」


26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:36:33.59 ID:G3LFdAi00

みく「楓さん、なんで仕事を断ったんだろう?」

美波「きっと、理由があるんじゃないかな」


みく「みくも美城常務にガツンと言いたい!! このまま言いなりはイやにゃ!」


ミラーナイト「我々も思うところはあります。みくさんと同意見ですが」

ジャンボット「実際、どうする?」

みく「う~ん、Pちゃんを手伝うとか、企画書を書くとか……」

ジャンナイン「子供のみくには、難しい案件だ」


ゼロ「それとも、またカフェでも占拠するか?」 ニヤ

みく「うっ、そ、そういえば、ゼロにゃんにも見られてたのにゃ……///」


莉嘉「そっかぁ。ゼロくん、その時から卯月ちゃんの中にいたんだよね」

卯月「はい。島村卯月、ずっと前からゼロさんと一心同体です!」

美波「プロデューサーさんのお手伝いなら、簡単よ」

アーニャ「ダー。わたしたちが、アイドルのお仕事、いっぱい、頑張るですね」

蘭子「それもまた、星の運命が示す答え……」

ゼロ「違いないな」

グレンファイヤー「そんなみんなの為に、掃除はぱーぺきにしておいてやるぜ!」

みく「うっ、グレンにゃん達にばかりやらせるわけにはいかないにゃ……。今は耐え忍ぶ時にゃ!」

きらり「よ~しっ! もっとも~っと! ピカピカにしちゃおうか~!」

みりあ・莉嘉「うんっ!」


27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:37:57.35 ID:G3LFdAi00

 後日 ソフマップ的な建物


武内P「~♪」

未央「プロデューサー、なんだか調子よさそうだね!」

武内P「はい。実は、グレンさんとジャンボットさんがマッサージをしてくれまして」

凛「マッサージ? あ~、ジャンボットがスキャンして、グレンがほぐしてくれる感じ?」



グレンファイヤー「お客さん、こってますね~。よっと!」 ゴキゴキ!

武内P「ぐ、うっ、あ~! そ、そこです」

ジャンボット「スキャン完了。グレン、次は足の方だ」

グレンファイヤー「あいよ~」 ゴキゴキ!



武内P「はい。お陰で、スタドリを飲んだ以上に快適です」

卯月「わ~、いいですね~」

ゼロ「なら、今度俺がやってやろうか?」

卯月「ふふ、お願いします!」

凛「ホント、仲がいいんだから」

未央(絵面的にはアウトだけど)


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:39:00.23 ID:G3LFdAi00

 控室


ガチャ

NG「しつれいしま~す」

楓「サインをしなサイン。ふふ」 ニコニコ

未央(楓さんだ! ついに、一緒のお仕事ができるんだ……) ジーン

凛(ダジャレ言ってる……)

卯月(楓さんって、お茶目な人なんですよね~)


ゼロ(ゾフィー隊長も、『見た目と中身、別人じゃないのか?』って疑ってたからな。
   それも楓の、トップアイドルの魅力ってことか)

卯月(ですねっ!)


楓「あら? みんな、おはようございます」

武内P・NG「おはようございます。今日は、よろしくお願いします」


ゼロ(スタッフの目もあるからな。よろしく頼むぜ) チカチカ

楓(ブレスが光ってる。ゼロさんかしら?) ニコニコ


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:40:04.31 ID:G3LFdAi00

楓「~~~♪」 カキカキ


ゼロ「へぇ、本当に楓が一つ一つ、サインを書いていたのか。未央? 何をしてるんだ?」

未央「企画書、書いてみてるんだ。ゼロ達も色々してくれるしさ、何か……できないかなって」

ゼロ「厳しい言い方になるが、それが通るとは限らないぞ」

未央「わかってる! あの時は、アイドルが何か、見えてなかった。けど、今度は違う!」


ゼロ「そうか……。ようし、なら、俺も一緒に考えてやるぜ!」

凛「へぇ、ウルトラマンのゼロに、人間の会社のこと、わかるんだ?」 ニヤ

ゼロ「へっ、バカにするなよ? 俺だって卯月や蘭子と一緒にテレビを見たり、雑誌を読んでるんだ!」

卯月「はいっ! この間は、パパとママと一緒に、家族でお笑い番組を見てました!」


凛「島村家になじみ過ぎでしょ!?」


未央「ふふ~ん、採用されるのは私の企画だー!」 カキカキ

ゼロ「負けるか! 卯月、俺達も書くぞ!」  卯月「島村卯月、頑張ります!」


 ガチャ

武内P「みなさん、もう少しですので……何をされているのですか?」

未央「企画書。私たちも、CPを守りたいから」

凛「プロデューサーの役に立つかわからないけど」

卯月「参考程度に……と、思いまして」

ゼロ「武内、この子たちが自発的にやり始めたことだ」

卯月「ま、まだ、何も書いてないんですけどね!」

武内P「みなさん……! ありがとうございます」 ペコリ

楓「……ふふ♪」 ニコニコ


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:41:06.28 ID:G3LFdAi00

 ライブ会場


 ワァァァ!! キャー!! ワー!!

NG「ありがとうございました~!!」 タタタタタッ



NG「やった!」 ハイタッチ


ゼロ「3人とも、最高だったぜ!」

武内P「はい。いいライブでした」


スタッフ「すみません! 手を貸していただけませんか?」


卯月「はい?」






31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:41:57.41 ID:G3LFdAi00


 ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ


ゼロ(これは、凄い人だな)

スタッフ「ファンの方が詰めかけてしまって」

卯月「楓さん、人気ですもんね」


ゼロ(まずいな。みんな、待たされたストレスと楓への期待で、喧嘩になりそうだ)

卯月「え、えぇ! 喧嘩は良くないですよ!」


未央「あ、楓さん……」

スタッフ「楓さん! まだ、列整理ができてないので」


楓「みなさーん! 押さない、かけない、しゃべらないの、お・か・しを守って並んでくださいね~」

ファン「それ避難訓練だよ~!」


楓「じゃあ、お喋りはおっけーでーす」 ニコニコ

ファンたち「あはははは」


ゼロ(あれだけの人間が、一瞬で笑顔に。これが、トップアイドルの力か)

凛「私も、手伝いたいんだけど」

卯月「わ、私も……」

武内P「みなさん……」


スタッフ「ありがとうございます! では、みなさんは配布をお願いします。その分のスタッフを、列整理に」

NG「はいっ!」


ゼロ(元々スタッフが配布予定のうちわだ。楓は大当たり過ぎるが、卯月達からもらっても嬉しいだろ)


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:42:37.78 ID:G3LFdAi00

卯月「はい、どうぞ~」

ファン1「卯月ちゃん! さっきのライブ、凄くよかったよ! それと、戦ってくれてありがとう」 ペコ

卯月「え、えへへ~♪ これからも、頑張りますね!」 ギュ


ファン2「俺、NGのデビューライブを偶然見てさ。好きなアイドルが一気に見れて、ラッキーだよ!」

未央「わぁ……! ありがとうございます!」


ファン3「渋谷凛ちゃん! 間近で見ると、やっぱり格好いいね~」

凛「あ、ありがとうございます///」 



ゼロ(挫けた時もあるかもしれない。だが、それでも前に進んできたからこそ、みんな、NGが好きなんだぜ)



33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:45:06.94 ID:G3LFdAi00

 仮CPルーム


ジャンボット「なんだ、これは」

蘭子「鋼鉄の武人よ。汝の結界に何か?」


ジャンナイン「地球上の生物とはどれも該当しない、データにない生命体の反応がある」


美波「まさか、超獣?」

ジャンボット「いや、サイズが人間より少し大きい程度だ。それが複数いる」

蘭子「ふっ、よかろう! 闇の巨人の力、とくと見るがいい!」


美波「念の為に、私も」  アーニャ「私も、行きます」  杏「掃除も飽きたし、杏もいくよ」

グレンファイヤー「俺はアーニャンたちの護衛についてくぜ」

ミラーナイト「では、私は残りましょう」


智絵里「みんな……」

かな子「気を付けてね」


34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:46:00.07 ID:G3LFdAi00

 ソフマップ的な建物


NG「ふぅ~、疲れた~!」

ゼロ「だが、心地いい疲れじゃないのか?」


卯月「えへへ」  未央「まぁね!」  凛「うん、悪くないね」


楓「さっきは、ありがとう」

未央「楓さん!」

楓「ここはライトが、くらいと思うわ」

卯月「え? はい」  凛・未央「ふふ」



楓「だから、私が輝かなきゃね」




35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:48:26.47 ID:G3LFdAi00

 ・・・ ・・・ ・・・


常務「君は、アイドルだ。あんな、エイリアンになる必要は」

楓「あら、ウルトラマンティガは地球人と呼んでもいいと思いますよ?」

常務「そんなことは、どうでもいい」 イラ


楓「では……。そのお話し、お受けできません」


常務「何故だ? そんな小さな仕事より、大きな成果が出せる仕事だぞ?」

楓「お仕事に、大きいも小さいもありません」

常務「君は、更なる活躍の為の階段を上る気はないのか?」

楓「私は、ファンの人と一緒に階段を上りたいんです」


楓「あなたとは、目指す場所が違う」


常務「……(何故だ? 何故、彼も、彼女も、そのようなことを言う?)」


 ・・・ ・・・ ・・・


36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:49:29.70 ID:G3LFdAi00

 会場


 ワーワー! 楓さ~ん! キャー!


楓「今日は、本当にありがとうございます。ここは、私がデビューして初めて立った場所です」

楓「心細く、不安でした。でも、そんな私を応援して、ともに笑ってくださる皆さんと出会いました」

楓「そんな大事な場所で、またライブできることが何より嬉しいんです」


 ワーワー!! キャー!!! 楓さ~ん!!!!


凛「楓さんが常務の誘いを断った、理由……」

ゼロ「すべては、ファンの為に……か」


楓『今の自分を支えてくれているあの時の笑顔……それを忘れずに、一緒に輝いていきたいの』


凛「楓さん……」

ゼロ「……むっ! 卯月、何か来るぞ!」

卯月「えっ、こんなタイミングで……」

未央「ヤプール? けど、どこに」 キョロキョロ


虫型怪獣「グルルル」


ファン1「ひっ!」  ファン2「か、怪獣!?」  ファン3「もしかして、あれって」


未央「す、スペースビースト!? あの見た目、きっとそうだよ!」

ゼロ「なんだと!? まずい、ファンを守らないと」

卯月「はい! 島村卯月、変身ですっ!」


37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:50:36.77 ID:G3LFdAi00

 都内 外 


杏「す、スペースビースト!? あの見た目、間違いないよ!」

ジャンボット「データ照合。バグバズンというスペースビースト、その亜種と思われる」

アーニャ「スペースビースト、宇宙の、獣? なんだか、怖い、です」

蘭子「き、気味悪いよぉ~!」

グレンファイヤー「ヤプールの野郎が連れてきたのか?」


美波「も、もしかして、なんだけど」


杏「う、うん?」


美波「……あの時、エタルガーのダミーダークザギって……本物に近くなってたわよね?」 サー


杏「……あっ」

ジャンナイン「まさか」


杏「あのダミーダークザギ! 最後の力で……スペースビースト呼びやがった!?」


グレンファイヤー「げぇっ! なんつー厄介なことを!」

ジャンボット「とにかく、今は奴らを倒すことが先決だ!」


38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:51:36.59 ID:G3LFdAi00

バグバズンブルード「グキュシュゥ」 ヨダレ ダラダラ

蘭子「ひぃっ! いにに、古の巨人よ! 汝が力、今が示す時!」 ピカーン

ティガダーク(蘭子)「デェヤッ!!」

美波「わ、私達もお手伝いを!」

アーニャ「ダー。ジャンファイト、です!」

杏「杏もジャンボットの中に避難させて!」


ティガダーク(蘭子)「うぅ、気色悪いけど、潰さなきゃ……」 ベチン ベチン

グレンファイヤー(巨大化中)「あ、こら、逃げるな!」 ベチン!

ジャンボット(美波搭乗中)「ちょこまかするな!」 ベチン!

ジャンナイン(アーニャ搭乗中)「虫退治だ」ベチン! ベチン!

杏(ジャンボットに相乗り中)「み、みんな、がんばれ~……(みんなが四つん這いになってスペースビースト潰してる……)」


39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:52:29.88 ID:G3LFdAi00

 ライブ会場


ゼロ「いくぜ、卯月! 楓を、みんなを守るんだ!」

卯月「はいっ!」 ブゥン


楓「えい」 キャッチ


未央「楓さんがウルトラゼロアイを奪ったぁ!?」

卯月・ゼロ「うそ~ん」


楓「これで私もウルトラマン~♪ でゅ」


 キィィィン!


凛「え、楓さんの目の前に何かが……」

武内P「あれは、エボルトラスター!? ウルトラマンネクサス!」

未央「スペースビーストを追って来たんだ!」


楓「……ふふ、私が選ばれたんですね。じゃあ」 ポイー

未央「ウルトラゼロアイを捨てたー!?」

ゼロ「俺を粗末に扱うなー!?」


卯月「あわわわわ!」 キャッチ!


楓「では、いざっ! ネクサス!!」 バシュンッ


40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:54:18.48 ID:G3LFdAi00


ウルトラマンネクサス アンファス(楓)「しゅわっち♪」


未央「楓さんがネクサスになったーーー!!???」

凛「しかもステージの上で堂々と!」

ファンたち「楓さんが変身したぁぁぁぁぁ!!?」


ゼロ(ウルトラゼロアイ)「負けてられるか! 卯月、俺達もいくぜ!」

卯月「今度こそ、変身です! 私たちは、物陰でですけど。デュワッ!」 ドゥゥゥン、シャキン、シャキン

ウルトラマンゼロ「いくぜ!!」


未央「楓さん! メタフィールドを展開です!」


ネクサス(楓)「……え、どうやって?」


未央「え、どうやってって言われても」

凛「頼りないなぁ……」

武内P「フォームチェンジすれば、出せるはずです!」


ネクサス(楓)「え? どうやって?」


武内P「え? どうやってと言われましても……」

ゼロ「ヤバい! スペースビーストが逃げるぞ!」

卯月「逃がしたら大変です!! エメリウムスラッシュ!」 ビー!


41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:55:56.44 ID:G3LFdAi00

ネクサス(楓)「こらっ! ファンの人を襲っちゃダメ!」 ガシッ!

ゼロ「あー! こら、そっち行くな! ゼロスラッガー!!」 バシュバシュ!

卯月「そっちはダメです! ウルトラゼロランス!」 ドスン!


ゼロ「楓、まだか!? ここ、狭いし人が多いしで戦いづらい!」

ネクサス(楓)「ええっと……あぁ! こうするのね!」


 ネクサス アンファス → ネクサス ジュネッスエメラルド


凛「……緑? 私も見たけど、ネクサスって赤と青じゃなかったっけ?」

武内P「楓さんカラー、なのでしょうか?」


ネクサス(楓)「私の体内にご案内して、ご退場してもらいま~す♪ みなさん、待っててくださいね~」


未央「スペースビーストが消えていく! ついでに、ゼロも」


ゼロ「その言い方だと俺もスペースビースト扱いになるだろうがー!」 ナルダロウガー


凛「叫びがこだましながら、消えた」

武内P「ゼロさんなら大丈夫でしょう」


42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:57:31.80 ID:G3LFdAi00

 外


ティガダーク(蘭子)「うわぁぁぁん! いっぱいいるよ~……」 ベチン! ベチン!

グレンファイヤー「こいつら、どんだけいるんだよ!?」

蘭子「うぅ、もう、潰しても何も感じなくなってきたよぉ……」 ベチン! ベチン!

美波「蘭子ちゃん! それ、ティガダークに心を奪われてるわ!」

アーニャ「蘭子、言葉が素になるくらい、心が死んでいます……」

杏「シビトゾイガーは平気で潰してたのに……」

ジャンナイン「今の蘭子は人間でいう、ゴキブリを素手で潰させられている感覚のようだ」

杏「ひぇっ! 蘭子ちゃん! 超がんばって!」


蘭子「うわぁぁぁぁん!! 助けて、ティガの先輩―!!」


ジャンボット「む、大きい個体が。いや、小型個体が集合して、合体しているのか?」

バグバズンブルード×3「ブシュウ」

杏「大きくなった! 蘭子ちゃん!」

蘭子「え? うぎゃっ!」 バタン

グレンファイヤー「らんらん! 野郎、不意打ちで蹴りを」


蘭子「虫はもう……いや……」 パタ  ピコン、ピコン、ピコン

杏「ティガダークのカラータイマーが鳴った!?」

ジャンボット「おそらく、蘭子の精神状況から戦闘ができなくなったのだろう」


 シュシュシュ……


ジャンナイン「む? スペースビーストが消えてゆく?」

杏「これは、まさか、ネクサスのメタフィールド?」


43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:58:36.44 ID:G3LFdAi00

 メタフィールド内


ゼロ「ここが、噂に聞くメタフィールドか」 ジロジロ

ネクサス(楓)「いやん、○○○」

ゼロ「○○○って……」

卯月「あははは……。あ、見てください。ジャンボットさん達も……」


ティガダーク(蘭子)「もぅ、ム~リィ~」 ピコンピコンピコン


卯月「蘭子ちゃん!? ティガダークのカラータイマーが鳴ってる!?」

ゼロ「森久保乃々みたいなこと言ってるですけど!?」


美波(ジャンボット搭乗中)「ゼロさん! 卯月ちゃん! 蘭子ちゃんが」

アーニャ(ジャンナイン搭乗中)「街中だったので、光線、使えません。素手で、ビースト、潰しました」

卯月「あ、あぁ……。うぅ、そういわれると、私も素手では戦いたくないです……」

グレンファイヤー「ここなら、暴れられるってわけだ! ネクサスとか言ったな。サンキュー!」

ネクサス(楓)「ふっ、礼には及ばないぜ」 キリッ

美波「……楓さん!? ネクサスに!?」

杏(ジャンボット相乗り中)「なんでゼロの真似したの?」


44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:59:19.53 ID:G3LFdAi00

ネクサス(楓)「選ばれちゃった~。洗濯上手な私を、選択したのね~」 ニコニコ

アーニャ「そう、なんですか?」


美波「楓さん、メタフィールドって3分過ぎると、変身者の方は死にますからね?」

ネクサス(楓)「えっ!?」 ガーン


杏「ヤバい、楓さんが死ぬ!」

ジャンボット「早急に倒すとしよう」

ジャンナイン「ようやく、僕の武器が使える」


アーニャ「ジャンフラッシャーです!」 ババババ!!

美波「ビームエメラルド!!」 バババババ!!


バグバズンブルード達(小)「俺ら、テレビじゃ人間すら食ってないからな?」 ドゴーン


卯月「蘭子ちゃん、大丈夫ですか?」

蘭子「闇の巨人が言っている……。もっと、闇に染まれと……」

グレンファイヤー「何言ってんだ?」

卯月「要約すると、とても怒ったので、反撃するとのことです」


ティガダーク(蘭子)「このブリュンヒルデが受けた痛み、思いしれ!

           ダークゼペリオン光線! ダークランバルト! ダークデラシウム!!」

バグバズンブルードA(大)「後ろから蹴っただけじゃん……」 ドゴーン


ゼロ「うぉ、必殺技叩き込みまくったな」

卯月「蘭子ちゃん、お怒りですね」


45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:00:16.68 ID:BL+OfKGg0

ネクサス(楓)「やぁ、はぁ!」 ペチペチ

バグバズンブルードB(大)「……?」

ネクサス(楓)「……効いてない?」

ゼロ「今の攻撃じゃ、効かないだろ」

ジャンナイン「ルギエルのベチベチパンチみたいだったぞ」


蘭子「我は時空の勇者との融合を得て、戦いを学んだが」

美波「楓さん、喧嘩とかしたことないんじゃ……」

卯月「姫矢さんや千樹さんは男の人だし、狐門さんはナイトレイダーの隊員さんですもんね」


ジャンボット「つまり、楓は戦い方が全くわからない」

ジャンナイン「ネクサスが教えてくれても、技の使い方を知っているだけの素人というわけか」


ネクサス(楓)「ガーン!!」


グレンファイヤー「とにかく、俺らで倒してやろうぜ!」


46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:02:01.88 ID:BL+OfKGg0

ネクサス(楓)「今、説明書読みますから!」

卯月「説明書!?」

ネクサス(楓)「ええっと、あった」

蘭子「どこに!?」


ネクサス(楓)「格闘が苦手でも……これなら! オーバーレイ・シュトローム!!」

 ビィィィィィ!!!

バグバズンブルードB(大)「納得いかないんですけど?」

 ドゴーン!


美波「乃々ちゃんが伝染した……」

ウルトラマンゼロ「おぉ! なんだかんだで、やるじゃねぇか!」


ネクサス(楓)「も、もぅ、ダメ~……」 ゼェハァ プルプル


グレンファイヤー「ズコー!?」

ジャンボット「ネクサスの技は強力なものが多いせいか、体力の消耗が激しいようだな」


ウルトラマンゼロ「楓の体力が一気に持ってかれた! さっさと倒すぞ!」

卯月「はいっ! ワイドゼロショット、ですっ!!」 ビー!

バグバズンブルードC(大)「時間の関係とか、納得いかないんですけど?」 ドゴーン


アーニャ「ノノの真似、トレンド、ですか?」


47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:02:47.52 ID:BL+OfKGg0

ネクサス(楓)「さ、さぁ、会場に戻りましょう!」 ゼェハァ プルプル

ゼロ「だ、大丈夫か?」


楓「ファンが、私を待ってますから」 プルプル

卯月「楓さん……!」


杏(ネクサスの姿で凄くプルプルしてなきゃ格好いいんだけどなぁ)


ゼロ「俺のエネルギーを分けてやる。これで、少しは動けるだろ」

楓「わぁ、二日酔いが一瞬で治ったみたいに楽です♪」


美波(その例え、アイドルとしてダメなんじゃ……)


ジャンボット「後処理は我々がしておこう」

ジャンナイン「奴らの細胞は、焼き切らねばならないからな」

グレンファイヤー「うわ、ほんとに破片が動いてて気持ちわるっ!」

アーニャ「汚物は、消毒、だー。です?」 

美波「アーニャちゃん、そういう言葉どこで覚えてくるのかしら……」


48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:05:15.50 ID:BL+OfKGg0

 ライブ会場


楓「よいしょ~」  ゼロ「よっと」

未央・凛「戻ってきた」


ファン「あ、楓さんが戻ってきた!」 ファン「ビーストを倒したんだな」 ファン「ウルトラマンゼロも」


ゼロ「歌えるのか?」

楓「ええ。見ていてくださいね」 スチャ


未央「楓さん! それ、マイクじゃなくてエボルトラスター!」


楓「渇いた~、風~♪ 心通り抜ける~♪」


凛「そのまま歌った!?」


武内P「ネクサスもこんな扱いを受けるとは、思わなかったでしょうね……」


ゼロ「扱いはともかく……」

卯月(in ゼロ)「はい。すごく、輝いてます! キラキラしてます!」

ゼロ「この輝き……負けないように、見習わないとな!」

卯月「はいっ!! ゼロさん、見守っててくださいね! 私、頑張りますから!!」

ゼロ「当たり前だ! 卯月のファンの俺が、見守ってるぜ!!」


49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:06:13.28 ID:BL+OfKGg0

 ライブ 終了


楓「ありがとうございました~」


 ワーワー! キャーキャー!


エボルトラスター「……」 キィィィン フッ!


楓「あら?」

武内P「エボルトラスターが、消えた」

未央「次の、デュナミストの元へ行ったんだ」


楓「……そうですか。私は、一回だけだったんですね」 ションボリ

ファンA「……楓さん! ありがとー!!」


楓「え?」

ファンB「戦ってくれて、ありがとー! お陰で、助かったよー!」

ファンC「そうだよ! 楓さんが俺達のために戦ってくれた事実、忘れないから!」


 楓さん、ありがと~! 楓さ~ん! ありがと~!! 楓さん、ありがと~!


楓「みなさん……」

ゼロ「これが、楓の言う共に歩んできた結果だ」

ゼロ「ネクサスじゃない、ファンのために戦おうとしてくれた楓に感謝しているんだ」


楓「ふふ、私……助けられてばかり。みなさん、本当にありがとう~!」


 ワァァァァァァァァァァ!!!!


武内P(部長は私に似ているとおっしゃった。だとすれば……)

武内P(高垣さんは、大人の自分が力になれないことを、悔やんでいたのですね)


50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:07:35.15 ID:BL+OfKGg0

 ライブ終了後 楓の楽屋


楓「お疲れ様でした」

スタッフ「お疲れ様でした~」

 バタン

楓「……ふふ」 ス

ベータカプセル「―――――――――」


 ~~~ ~~~ ~~~

楓(酔っぱらい)「温泉~」

姫川友紀(酔っぱらい)「温泉~」

早苗(酔っぱらい)「温泉~」

ゾフィー(人間態)「わ、わかった。代わりに、これを」

瑞樹「あら、それは確か」

ハヤタ・シン「本来なら私に変身する道具だが」

ゾフィー「これは私を『召喚』するためのベータカプセルだ。一度だけ、君達の願いを聞きに来よう」

楓「わ~い♪」

ハヤタ(いいのか?)

ゾフィー(ヒカリの試作品だ。実験するには、丁度いいだろう。……万一のこともあるからな)

ハヤタ(使われる理由が温泉に連れていく程度なら、いいんだがな)

 ~~~ ~~~ ~~~


楓「……またの機会に、お願いしますね。できれば、温泉に連れていくお願いに使いたいなぁ」


51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:08:15.15 ID:BL+OfKGg0

 仮CPルーム


 ピカピカ~

ゼロ「凄いな。部屋がピカピカだ」


美波「きちんと、スペースビーストの方も処理してきましたよ?」

蘭子「悪は滅した!!」


ミラーナイト「蘭子さん達が大変だったようですので」

きらり「お掃除、い~っぱい! がんばったんだにぃ☆」


武内P「こんな、キレイに……」

未央「広さとか、元々の壁の色とかあるけど、前の部屋と同じくらい綺麗だよ!」

みく「今できることは全部やったにゃ!」

李衣菜「ここから這い上がるのって、ロックだよね?」


52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:09:24.29 ID:BL+OfKGg0

ゼロ「ふっ……! そうだな!」

卯月「はいっ! いつだって、始まりはゼロからだから……」

未央「ここから、また始めよう! 自分を、みんなを信じて、突き進もう!」

凛「すべての力を漲らせればきっと」

蘭子「新しい世界に、飛び出せるから!」


 ガチャ


千川ちひろ「プロデューサーさん、そろそろ、お時間ですよ」

武内P「では、今度は私が……。行ってきます!」

シンデレラガールズ「行ってらっしゃい! プロデューサーさん!」


 つ づ く 


54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:15:54.72 ID:BL+OfKGg0

 オマケ


ゼロ「俺と!」 楓「私と~!」 


ゼロ&蘭子「ヒーロー! アイドル図鑑!」

卯月「タイトルがとられました……。今日のヒーローは!」


『ウルトラマンネクサス』


凛「デュナミストと呼ばれる適合者と一体化して戦う、絆の戦士ネクサス」

未央「その正体は伝説の超人、ウルトラマンノア! ネクサスは、ノアが弱体化した姿なんだ!」

美波「『ネクスト』から進化しているとはいえ、弱体化していても高い戦闘能力を持っているわ」

杏「さすが、ウルトラマンノア……」

楓「ネクサスさんは、攻撃と捕食しか思考にない凶悪な生物『スペースビースト』を倒すために戦ってるのね」

凛「スペースビーストは怪獣との共存を夢見る大空大地さんすら共存を断念する、恐ろしい怪獣なんだ……」


蘭子「適合者によってネクサスの色は変化する! 設定上は、橘副隊長のジュネッスも」

卯月「予算が……ですね……」

ゼロ「その話はやめ。はい、やめ!」


楓「このネクサスさんの正体は果たして。ふふ、なにはともあれ、絆を築なっていきたいな~♪」


55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:19:27.97 ID:BL+OfKGg0

ミラーナイト「そして、今回ご紹介するアイドルは森久保乃々さんです」


森久保乃々「なんでアニメ本編に出てない森久保の紹介なんですか!?」

ゼロ「最初の紹介で楓の事書いちゃったし……」

乃々「そんな……」


ジャンボット「14歳の蘭子と同い年のアイドルだ。非常にネガティブで、その性格は一貫している」

ジャンナイン「担当Pには騙されて仕事に連れていかれることが多いようだ。彼女の性格上、仕方がない……か」


乃々「仕方がなくないんですけど! けど、次はどうやって騙されるのかワクワクしてしまいます……」


グレンファイヤー「『むーりぃー』や『~なんですけど』が口癖だな。強烈な奴ばっかりだな~」

杏「列伝の司会に割り込む、グレンに言われたくないよ」


乃々「む~りぃ~……。ウルトラマンになって戦えとか言われたら、それだけで魂が消えます」

美波「メタフィールド、3秒くらいしか展開できそうにないわね……」


ゼロ「アイドルとして、ファンともプロデューサーとも目を合わせないのはどうかと思うが……」

きらり「それも~、ノノちゃんの個性なんだにぃ☆」


ミラーナイト「スターライトステージのお仕事もいっぱいで、もう逃げられませんね」 ニッコリ

森久保乃々「む~りぃ~……」


楓「次回も」

卯月&蘭子「お楽しみに!」

次回 安部菜々「ウサミン星人は強いんですよ!」ウルトラマンゼロ「腰やるなよ?」