12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:08:36 ID:1W4K1FdM

シンジ「前スレのあらすじのコーナーいえ~」パチパチパチ

シンジ「文字通り可愛い仔猫ちゃんのアメショ(♀)、ウートガルザロキちゃんがしてくれます」

ウート「ンニャーン」

ウート「にゃー、にゃーにゃー」

ウート「にゃにゃにゃーにゃ、にゃーにゃにゃ」

ウート「なーお」

ウート「うにゃーん!」


シンジ「ああああああァアアアアんもぉぉおおお!!可愛いから許す!!」ゴロゴロゴロゴロ

ウート「ンナー」



式波「前スレのあらすじ。赤い2番目の女がちょっと多かったのだった」ピコピコ


※めんどいので黙って前スレ読んできなさいよバカァ!






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14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:27:20 ID:1W4K1FdM

アスカ「もう、いいから早くどいてよ!というか帰りなさいよ!土に!」ゲシゲシ

シンジ「おいやめろ!僕のシンジくんを足で苛めるんじゃない!○○せるぞゴルァ!」




アスカ「イヤァアアアああああああァアアアア!!○○○バカ変態!シンジらんない!!?」


あまりにも秀逸だと感じましたので、

『スパシン(すっぱだかシンジ)』は前スレ>>352からまことに勝手ながら無断でお借りしました。

>>1が考えたネタではありません。

>>352さんありがとう!




16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:33:00 ID:1W4K1FdM

シンジ「そぉれそれそれ!」ピターン!ピターン!

アスカ「イヤァアアア!!それであたしをピタンピタンすんのやめなさいよぉ!!」


アスカ「えぐっ…えふっ……うぇええ…」クスンクスン


シンジ「やっべ、泣かしちった」ボキーンボキーン



17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:37:22 ID:1W4K1FdM






アスカ(なんてね)ニヤリ

アスカ(あんたみたいな変態でも所詮は中2男子!)

アスカ(クラスで男子が女の子を泣かした時の罪悪感と周囲からの冷たい目!)

アスカ(冷たい目はないけどその罪悪感はまさに蛇が獲物を絞め殺すがごとく!!)


アスカ(さあ!あんた女の子を泣かしたという罪悪感に蝕まれるがいいわ!)エーン!エーン!



18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:40:41 ID:1W4K1FdM

シンジ「…」ソー

アスカ「えーんえー……ん?」

シンジ「よいしょ」

アスカ「…あんた、あたしの●●●を開いてナニしようとしてんの」

シンジ「え?いや僕のエントリープラグを挿入していいのかなって…」キョトン?

アスカ「」


19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:43:46 ID:1W4K1FdM






アスカ「…最期になんか言いたい事は?」ゴキゴキ

シンジ(ぼっこぼこ)「す!すぴばっ!すびばべんべびだ!!」


アスカ「次舐めた真似したらあんたの●●●にL.C.L.入れて電化するから」

シンジ「心に刻んでおきますだ」


20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:49:42 ID:1W4K1FdM

「アスカ、何をしてるんだ?向こうの人が待ってるらしいぞー!」ドンドン!

アスカ「! ごめんなさい!加持さん!今いくから!」

シンジ「カジサン?」

アスカ「あたしの憧れの人。あんたみたいなトーヘンボクなんかとずぇーんずぇん違うんだから!」ハンッ

シンジ「ふーん…全裸の君が憧れる…一体どんな変態全裸男なんだろ」

アスカ「いや加持さんは全裸じゃないから」


21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:53:27 ID:1W4K1FdM

アスカ「というかあんた早く帰りなさいよ!あんたみたいな○○○○でもネルフは今必要としてるんでしょ?」

シンジ「そうだね、君みたいな○○○○」


ごっす。


シンジ「…満開の花のような可愛らしい女の子をも戦場に送り込まなきゃいけないくらいだものね」

アスカ「わかればいいのよ。さ、早く出てけ」ヒラヒラ


22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:58:12 ID:1W4K1FdM

シンジ「でも帰れないんだ」

アスカ「はあ?なんでよ」

シンジ「常識的に考えろよ!第3新東京市からここまでどんだけあると思ってんだよ!」

アスカ「常識って…じゃああんたは一体どうやってここまで来たってのよ?」



シンジ「走ってきた」

アスカ「あんた数秒前の自分の言葉思い出しなさいよ」



23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 21:01:04 ID:1W4K1FdM

アスカ「もういい!あたしがあっちで向こうのネルフの人にかけあったげるからそこにいなさい!」

シンジ「! いいの?」

アスカ「ええ。不本意だけどね」ハァ

シンジ「…君、いいやつだ」

アスカ「…ふん、あんたみたいなバカにこれ以上付き合いたくないだけよ」プイ


24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 21:07:23 ID:1W4K1FdM

~作戦指令室~


ミサト「シンジくんが見つかった?!」ガタッ

『はい、セカンドチルドレンが到着した港で惣流アスカにより発見、捕獲されたようです』

ミサト「あら、アスカが?はー…よくやってくれたわぁ…」ホッ

ミサト「なんかご褒美あげたいわね」

『サード、及び"セカンドチルドレン"、"弐号機"が現在こちらへ向かっております』

ミサト「わかったわ。私も迎えにいく」


ミサト「とりあえずは一安心、ね。」


25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 21:09:19 ID:1W4K1FdM

第5使徒のボーリングマシンが最終装甲板を貫通するまで、



あと 13:00:00:00。



26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 22:26:40 ID:1W4K1FdM


~ネルフ本部:第3実験場~


リツコ「それでは弐号機α、弐号機β、弐号機γの起動実験を開始します」

リツコ「準備はいいわね?」


式波『ええ。』

貞本『オッケーよ!赤木はかせっ!』ニコッ

惣流『………』


リツコ「…惣流アスカ?弐号機γにも通信機能はついてるわよ?」

惣流『……ねぇ、おかしくない?』

リツコ「何がかしら?」

惣流『わかって言ってるでしょ…』

リツコ「さあ?」


27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 22:33:41 ID:1W4K1FdM

惣流『式波の弐号機αはオールドタイプでありながらプロダクションモデル…世界初の"本物のエヴァンゲリオン"』


弐号機α(旧劇版)『……』


惣流『貞本が乗る弐号機βはそれをリニューアルした最新モデム』


弐号機β(新劇版)『……』


惣流『そんで……今私が乗ってる弐号機が……』チラッ



弐号機γ(ダンボール箱)『………』



惣流『どういうことなワケ?』

リツコ「…」メソラシ


29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 22:38:34 ID:1W4K1FdM

アスカ「おかしくない?何?あたしをバカにしてんの?!コケにしたいワケ?!」

アスカ「何よダンボール箱って!!!」

アスカ「みかん入ってたダンボール箱の横に『弐号機』って書いてあるだけなんだけど?!!」

アスカ「今のあたし、全裸で黄色い水一杯のダンボール箱の中で体育座りなんだけど!!?」

アスカ「何よ!!!そんなにあたしを笑い者にしたいワケ?!!」


リツコ『それはそんなのを送ってきたドイツ支部の司令に言ってちょうだい』



30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 22:51:21 ID:1W4K1FdM

惣流『殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる』ブツブツ


リツコ「マヤ、時間が惜しいわ。スタートしてちょうだい」

マヤ「はい!」カタカタ



31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 23:24:23 ID:1W4K1FdM

MENTAL TOXICITY LEVEL

02.α :∥∥∥∥∥∥∥∥∥
SECOND.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥

式波:シンクロ率:48.3%


MENTAL TOXICITY LEVEL

02.β :∥∥∥∥∥∥∥∥
SECOND.c:∥∥∥∥∥∥∥∥

貞本:シンクロ率:49.2%


MENTAL TOXICITY LEVEL

02.γ :∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
SECOND.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥

惣流:シンクロ率:51%


35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 23:45:02 ID:1W4K1FdM

リツコ「…全裸搭乗法の理論が正しいと証明されたわね」

マヤ「ですね…以前のデータでは"セカンドチルドレン"の中で2位だったのがトップに踊りでましたし」カタカタ

リツコ「…シンクロ率を上げていく上で50%より上へ行くのはかなり難しいわ」

リツコ「そもそも適格者として適性があるか、近親者の不幸、そして"心を開く能力"」

リツコ「そして表層的な意味で心を開くというだけではシンクロできない」

リツコ「…しかもそれら全ての条件をクリアした上で更に"エヴァと一つになる"能力の練磨が必要」

リツコ「"シンクロ率50%越え"」

リツコ「パイロットからしたら、自分の深層心理の半分以上…『他者に見せたくない自分』を見せる事になる」

リツコ「誰だって嫌がるようなそれを14才の思春期の子供が乗り越えなければならない」


36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 23:50:27 ID:1W4K1FdM

リツコ「それを惣流アスカは越えてみせた…素晴らしいわ」

マヤ「珍しいですね?センパイが褒めるなんて」クス

リツコ「それだけの事なのよ。」

マヤ「じゃあ…シンジくんは」

リツコ「マヤ」

マヤ「はい?」

リツコ「アレは色々おかしいから」

マヤ「あ、はい」


37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:03:05 ID:JvaQFqCc

リツコ「大体なんなのよ初エントリーでシンクロした上に世界全パイロットのシンクロ率をぶっちぎりで越えるわ俊敏だわ自分でも思うけどあんな雑な説明でA.T.フィールド展開するわ全裸だわミサトの歌で上がるしA.T.フィールドを変形?今まで前例すらないわ!あり得ないわ!」

マヤ「せ、先輩?」

リツコ「今度はレイと共鳴?エヴァが歌う?あの重量と質量を持つ使徒をハンマー投げで?宇宙?A.T.フィールドをあんな距離を越えて?あり得ないわ!」

リツコ「今度は高速移動に加粒子砲?あり得ないわ!」


リツコ「そんな機能つけた覚えないわよ!!!」ガンッ!

マヤ「あのぉお!センパーイ?!」


リツコ「ごめんなさい、取り乱したわ」フー

マヤ「あ、はい」


38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:06:51 ID:JvaQFqCc


リツコ「では、引き続き連動実験に入ります。…アオイ!」

アオイ「了解」カタカタ


リツコ「式波アスカ。まずはあなたからよ」

式波「はいはい」






39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:10:11 ID:JvaQFqCc




リツコ「…中々に素晴らしい動きね。レイではあの動きは無理だわ」

リツコ「ありがとう、もういいわ。上がっていいわよ」

式波『はーい』


リツコ「次、貞本アスカ」

貞本『オッケー!』





40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:14:34 ID:JvaQFqCc

リツコ「いい判断能力ね。反射神経と運動神経が群を抜いてるわ」


リツコ「ありがとう、貞本アスカ。上がっていいわよ」

貞本『はいはーい♪』



リツコ「…じゃあ、惣流アスカ。行くわよ?」

惣流『…はーい』


41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:22:27 ID:JvaQFqCc

リツコ「ではアスカ、まずは飛んでちょうだい」

アスカ『これ飛ぶの?!』ガビーン!?

リツコ「あら?でなければどうやって移動する気なの?」キョトン

アスカ『いや、そんなのあたしが聞きたいわよ?!』

リツコ「ダンボールを開いた部分…左右にある蓋の部分が翼になるわ」

アスカ『マジで?!』

リツコ「実はね、そのエヴァは…」

リツコ「全ての余剰装甲を削り、どのエヴァよりも高機動戦闘に特化した"最速のエヴァンゲリオン"なのよ」

アスカ『明らかに手抜き以下のコレが?!』


42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:33:14 ID:JvaQFqCc

アスカ『てゆーか削っちゃいけないとこ削り過ぎでしょ!?ねぇ?!』

リツコ「さ、飛んでちょうだい」

アスカ『無茶言うな!』

リツコ「なんならイメージしやすいように『翼を下さい』かけるわよ?」

アスカ『はあ…お願い』



43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:35:57 ID:JvaQFqCc

第5使徒のボーリングマシンが最終装甲板を貫通するまで、



あと 9:00:00:00。



44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 00:45:46 ID:JvaQFqCc


~二子山仮設基地~



ミサト「いよいよを持って作戦を開始とするわよ!」

ミサト「いいわね?アスカ達、シンジくん!」


式波「ええ」

貞本「大丈夫よ!」

惣流「……」


シンジ「シャーーイニングっ、…違うな、シャイニング!…いやもっとこう」ブツブツ


ミサト「い・い・わ・よ・ね?」グイーッ

シンジ「いだだだだ」


45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 01:44:08 ID:JvaQFqCc

ミサト「本作戦の要項を伝えます!いい?よく聞いて? 特にシンジくん!!!」

シンジ「……」

ミサト「返事」つ銃

シンジ「いえっさー」


46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 01:54:49 ID:JvaQFqCc

葛城「目標はA.T.フィールドを中和できる距離にエヴァが踏み込むと自動迎撃してくるわ」

葛城「ただ、目標は複数の対象に対しては同時多重攻撃ができません」

葛城「わかりやすく言うと、目標は迎撃エリアに複数の攻撃対象が現れたら各個撃破していくの」

葛城「しかし、3機の"弐号機"をもってしても目標のA.T.フィールドは完全中和できません」

葛城「また、陽電子砲でも中和していないA.T.フィールドは貫通できません」

葛城「…つまり、我々は目標の加粒子砲の対象を"砲手"から外させ、頑強な盾を削った上で倒す事が必要になります」


47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 01:58:10 ID:JvaQFqCc

葛城「それを実現するために…"セカンドチルドレン"による3機の"弐号機"を3ポイントに展開」

葛城「それぞれに"盾(シールダー)"、"囮(デコイ)"、"砲手(スナイパー)"を担当させます」

葛城「"盾"は貞本アスカ、"砲手"は式波アスカ」



葛城「"囮"は惣流アスカよ」

惣流(ちくしょう)


48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:06:18 ID:JvaQFqCc

シンジ「…僕は?」

葛城「初号機の起動があてにならない以上、戦力としてはカウントできません」

シンジ「ガッデム」

葛城「…ただ、もし起動できた場合はオペレーションが変わるわ」

葛城「今、初号機の下半身は戦車となっているから高機動はできない」

葛城「遠距離からの援護をお願いするわ」

シンジ「うい」

葛城「幸い、シンジくんのおかげで最悪の時間まであと8時間もある。」


葛城「…勝つわよ」


"アスカ"「「「はい!」」」

シンジ「…」


葛城「では、状況開始!」



49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:09:26 ID:JvaQFqCc

ラミエル「………」ドリドリドリドリドリドリドリドリ…

ラミエル「…」ドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリドリ



ミサト「いい?貞本アスカ、惣流アスカ!同時に踏み込むのよ!」


『『了解!』』


弐号機β「…」

弐号機γ「…」フヨフヨ



51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:20:21 ID:JvaQFqCc

惣流(…これが、あたしの初めての使徒戦…)


惣流「…行くわよ、アスカ。」



弐号機β「っ!」ダンッ!

弐号機γ「」フヨッ!


ラミエル「……!」

ラミエル「ッッ!!」 カッ 


ビキュゥウウウンッッッ!!!


弐号機γ「!」ヒュイッ!


ズドォオオオオンンン!!!

惣流(あたしから!?)


52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:26:41 ID:JvaQFqCc

弐号機γ「」スイ~~ッ

ラミエル「ッ、ッ、ッッ!!!」

ビキュゥウンッ!ビキュゥウンッ!ビキュゥウウウンッッッ!!!

弐号機γ「…」


弐号機γ「」ツイ―√乙ッ


ラミエル「」イラッ


惣流(は、早い!加粒子砲を視認してから避けられるなんて)

惣流(動きはすごいウザいけど!)

弐号機γ「」ギュン!


惣流(…ふぅん?"最速のエヴァンゲリオン"は伊達じゃないってワケ?)


54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:32:41 ID:JvaQFqCc


日向「電圧上昇中!加圧域へ!」カタカタ

青葉「全冷却システム出力最大へ!陽電子流入順調!」

伊吹「第二次接続!!全加速機運転開始!」

伊吹「強制収束機作動!!」

日向「全電力二子山造設変電所へ!」

ミサト「最終安全装置、解除!!」

日向「撃鉄、起こせ!」


弐号機α「っ」

ガシャコン!


式波「さーて?ぶち抜いてあげるわ…?」ペロリ…


55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 02:42:36 ID:JvaQFqCc

ウイイイイイン。

式波「照準マスク、よし」

日向『地球自転誤差修正プラス0.0009!』

日向『第七次、最終接続完了!』

日向『全エネルギー、ポジトロン.S.ライフルへ!』

式波「……」

日向『発射まで、あと10秒!』


弐号機γ「」ツイーッ。

ラミエル「ッッ!ッッ!」ビキューン!ビキューン!

ラミエル「!」


弐号機α「…」


ラミエル「…」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!



56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:33:01 ID:JvaQFqCc

伊吹「! 目標に高エネルギー反応!」

ミサト「気づかれた!?弐号機β!」


貞本『まっかせて!』ダッ!


ラミエル「  」カッ!


弐号機β『どぅおぉりゃあああああ!!!!』つ盾


バジュウウウウウウ!!!!


弐号機β『う……く……!』

ミサト「まだ撃てないのッ?!」

日向「あと3秒!」


57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:38:45 ID:JvaQFqCc

ジュウウウウウウ!!!

弐号機β『あぐぐ…!』

青葉「SSTOシールド、融解まで2秒ですッッ!!!」

ミサト「予想より強力!?」

ピピピピピピ!

ピィイイイー!

日向「撃てます!」

ミサト「今よ!撃って!!!」


式波「言われっ…なくてもッ!」カチッ!


バァアンッッ!!!


ラミエル「!」

ズガァアアアアアアアンンン!!!


58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:41:25 ID:JvaQFqCc


ラミエル「 」グラッ…


ズズズ……ン!


ミサト「やったわ!」

青葉「砲撃、目標を撃ち抜きました!」

日向「敵ドリルブレード、22枚の内の第18装甲板で停止!」

日向「目標、沈黙!!」


「「「やった!」」」



59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:42:33 ID:JvaQFqCc

ラミエル「……」

ラミエル「…」

ラミエル「」





ラミエル「  」ビキッ。



60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:44:07 ID:JvaQFqCc

ミサト「パイロット回収急いで!」

伊吹「!? 待ってください!」


青葉「?! 大変です!目標から高エネルギー反応!!」

ミサト「なんですって?!」


61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:45:17 ID:JvaQFqCc


式波「ふー…ちょろかったわね」


ラミエル「  」

式波「え?―――――




62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:46:47 ID:JvaQFqCc


貞本「ふう。ギリギリってトコ?」

貞本「ま!あたしならこのくらい当然よね!」


貞本「ミサトにあとでなにか奢らせて――」


ラミエル「  」



63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:48:01 ID:JvaQFqCc

惣流「?! まだ動いてる?!」


惣流「やばっ!!!」


弐号機γ「」サッ


ラミエル「  」



64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:48:52 ID:JvaQFqCc








        ビ カ ッ ! ! ! 










65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 03:59:19 ID:JvaQFqCc



ズドォオオオオンンン!!!!


青葉「弐号機α及びβ!!目標からの加粒子砲が直撃っ!!」

日向「弐号機α、弐号機β、胸部を横薙ぎに両断!!二機、沈黙!!」

伊吹「パイロットは、………ひっ、」

ミサト「…パイ、ロットは?」

伊吹「…生きてはいます!弐号機パイロット両名、瀕死の重体!!!」

伊吹「このままでは!」



66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:02:25 ID:JvaQFqCc

ミサト「くっ、ここまでか…!総員退却!!」

ミサト「弐号機αβγ、及び待機中の初号機を回収して!」

ミサト「惣流アスカ!急いで!退却よ!」


アスカ「…そんな…」



67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:05:45 ID:JvaQFqCc

アスカ「!」


ラミエル「」ギロ。



アスカ「…まっず!」


弐号機γ「」ギュン!

ラミエル「」ズズズ…


青葉「! 目標、エヴァ弐号機γへ移動開始!」

ミサト「そんな!」

青葉「弐号機γを確実に消す気です!」


68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:10:29 ID:JvaQFqCc

アスカ「イヤッ…イヤッ!」

アスカ「なによ…!なによなによなによ!」


アスカ「こんなはずじゃなかったのに!」


ラミエル「…」

ゴウンゴウンゴウンゴウン…


アスカ「こんな…間抜けな姿で、情けない状態で…惨めに、あたしは、死ぬの……?」

アスカ「いやっ…いやっいやっ!」

アスカ「助けて…ママ……!」ポロポロ…!



69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:11:11 ID:JvaQFqCc












シンジ「………」


70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:15:23 ID:JvaQFqCc

シンジ「…『戦力にカウントしない』」

シンジ「ちゃんと作戦があるからって、邪魔すまいと思って黙って見てたけど」


シンジ「……そろそろ、行かなきゃダメかな」

シンジ「…うん。行くか!」


シンジ「――汎用人型決戦兵器」


シンジ「エヴァンゲリオン初号機!!!起動!!!!」


初号機「 」カッ!



71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:18:38 ID:JvaQFqCc

ミサト「アスカ!一旦海の方角へ離れて!」

ミサト「目標もずっと追い討ちをかけるはずがないわ!」

ミサト「攻撃を避け続けながら逃げ切って!」

アスカ『無理よ!こんなの無理!いつかやられるわ!』

ピピッ!

伊吹「?」チラッ

伊吹「?!」

伊吹「初号機、起動!!」

ミサト「! シンジくん?!」


72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:22:59 ID:JvaQFqCc

シンジ「いっけーッッ!!!」

初号機「っ、」ギャルルルルル!

初号機「」ガラガラガラガラガラガラ!!!


伊吹「初号機、目標へ向かっていきます!」

ミサト「シンジくん!アスカを助けてあげて!エリア内へ侵入、出るの繰り返しで目標の砲撃の対象から外させるの!」


シンジ「うん!わかった!気が向いたらやるわ!」

ミサト「バカ!絶対やんなさい!!!」


73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:32:53 ID:JvaQFqCc

シンジ「…しっかし、本当に扱いにくいな脚部戦車って」

シンジ「メダロットでも戦車パーツは扱いにくいっつーんだよ」

シンジ「タンクは基本使えねーんだよガンダムのもそうだろ!」

シンジ「大体、なんたらタンクってデヴパイロットの機体じゃねえか!」

シンジ「僕の華奢ーンボディ裸体をいつも見てるくせにミサりんはなぜ僕をこんな機体に乗せたんだ…」

シンジ「エヴァタンクとか斬新すぎるわ!」


ラミエル「……」ジロ

シンジ「…さて、今度は負けないからな?水晶体野郎」ニヤリ



74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:35:49 ID:JvaQFqCc

ラミエル「 」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!


日向「! 特大加粒子砲がきますッ!!」

ミサト「シンジくん!」


シンジ「A.T.フィールド、全開!!!」


ラミエル「 」 カッ ! 


初号機「ッ!」つA.T.フィールド

シンジ「斜めに!!」


ミサト「できるの?!」


75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:41:16 ID:JvaQFqCc
          /
ラ        //
◆―――――――→/初


ラミエル「 」


ズガァアアアアアアアンンン!!!


シンジ「まあ、実はわりと早い段階でこれできる事に気づいてたんだけども」


日向「目標の加粒子砲、外れました!」

ミサト「そんなのできるんなら最初からやりなさいよぉぉおおお!!!」


76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 04:44:32 ID:JvaQFqCc

アスカ「…すごい」



初号機「よっ」つ斜めA.T.フィールド

カキィイイン!

ラミエル「」イラッ


アスカ「…私には、あんな風には…」


アスカ「…今は逃げなきゃ」


.
85 :ぶっちゃけ>>82と>>83の意味がよくわからぬわー!:2014/09/17(水) 21:36:28 ID:JvaQFqCc

シンジ「武器庫ビル!武器庫ビルになんか…!」

初号機『ヘイ!武器カモーン!!』バキャッ!!

日向「初号機、武器庫ビルを破壊!中のハンドバズーカ2門を装備!!」

初号機『へっへっへ…』

ミサト「ちょっと!武器は言ってくれれば出すからビル壊さないで!?」

シンジ「うるさいバァさんだ。戦闘中にそんな余裕なんざねえよい」


87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:42:57 ID:JvaQFqCc

シンジ「戦車《タンク》と言えばバズーカ。大砲、カノン。あとガトリング!」

シンジ「バズーカは漢のロマンじゃーい!!」ガチ!


初号機『うりゃあああ!!』つバズーカ×2

ズドォン!ズドォン!ズドォン!ズドォン!

ラミエル「ッ」

カキィイイン!!

ミサト「ダメよシンジくん最初に言ったでしょ!」

ミサト「目標のA.T.フィールドはエヴァ1機じゃ中和しきれないの!中和しないと攻撃は届かないわ!」

シンジ「待て!タンクバトルの真骨頂、『バズーカ撃ちながら移動』ならなんとか…?」

ミサト「なるわけないでしょ」


88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:47:58 ID:JvaQFqCc

シンジ「ああ…動きがやぼったい…もっさい…ジャンプできない…遅い…」

ミサト(ち、他に手段がなかったとはいえ、機動戦闘法を主とするシンジくんにはやりづらいか…!)



シンジ「でも重厚な装甲感と厳ついビジュアル、鋼鉄モンスター感はたまらない!!///」

ミサト「シンジくん実は戦車大好きよね?」


89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:53:02 ID:JvaQFqCc

シンジ「はあ?!そ、そんな事ねーし!勘違いしないでよ!戦車の事なんかなんとも思ってないんだからねっ!」

ミサト「シンジくんそういうのいいからアスカ撤退の時間稼ぎを…」

シンジ「……」

ラミエル「ッ、ッ!」カッ!カッ!

初号機「ッ、ッ、」カキィイン!カキィイン!


シンジ「……」カチ



シンジ「へい、すっぱだガール」

アスカ『…何よ』



90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:59:00 ID:JvaQFqCc

シンジ「せっかくの初陣(デビュー)なのにケツ捲って逃げんのかよ」

アスカ『武器を握る腕もない、戦う手段ゼロの粗大ゴミに何ができるってのよ』

シンジ「バカ言うなよ。ダンボール箱でも再利用ぐらいできるだろ」

アスカ『…ジャパニーズカミカゼアタックでもしろっての?』

シンジ「違う。中和すんのに力貸せっつってんだよ」

シンジ「悔しいけど、僕だけのA.T.フィールドだけじゃ中和できないし貫けない」

シンジ「でも。すっぱだガールが敵前逃亡せず中和に協力してくれたら」

シンジ「なんだか今日はイケそうな気がするぅー→」

アスカ『……』


91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:05:56 ID:JvaQFqCc

アスカ『……』

アスカ(…そうよ、何を弱気になってたのよ…!)

アスカ(要らない子扱いされてきて、あたしはプライドをボロボロにされてきた!)

アスカ(そうよ!あの日に決めたじゃない)

アスカ(あたしはもう、誰にも負けないって!!)

アスカ『…アスカ。』

シンジ「は?」

アスカ『あたしの名前よ。すっぱだガールなんて不名誉な名前で呼ぶんじゃないわよ!』

アスカ『このアスカ様が特別に協力してあげるわ!』


アスカ『そうよ、あたしは惣流・アスカ・ラングレー!』

アスカ『誇り高きエヴァンゲリオン"弐号機"専属パイロット!セカンドチルドレン!』

アスカ『あんなのなんかに、負けてらんないのよぉぉおおお!!!』



92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:07:04 ID:JvaQFqCc



弐号機γ(ダンボール箱)『 ッッ!!! 』





93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:11:44 ID:JvaQFqCc

MENTAL TOXICITY LEVEL

02.γ :∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
SECOND.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥

惣流・アスカ・ラングレー:シンクロ率:72%


伊吹「! 弐号機γ、シンクロ率上昇!!」

伊吹「…? いえ、まさか…」


弐号機γ(ダンボール箱)『ウォオォォオオオオオオン!!!』



~ネルフ本部~


リツコ「…目覚めたのね、惣流博士の意志が」



94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:19:15 ID:JvaQFqCc

弐号機γ『!』ギュン!


ラミエル「 ッ 」カッ!

弐号機γ『ウォオオオオン!』ギュンギュン!


伊吹「すごい…先程よりも1.8倍は早くなってる…!」


アスカ『行くわよ、サード!砲撃と中和はあたしがやる!』

アスカ『あとは、あんたが決めなさい!』

アスカ『手柄は譲ってあげるから泣いて感謝しなさいっ!』


シンジ(空飛ぶダンボールがなんか言ってらぁ)


96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:26:07 ID:JvaQFqCc

シンジ「うぉおおおお!!!」


初号機『バズーカバズーカバズーカバズーカバズーカバズーカバズーカぁああ!!』

ズドォオン!ズドォオン!ズドォオンズドォオンズドォオンズドォオンズドォオン!!

ラミエル「 、」

青葉「目標、外殻が破壊されコアが露出しました!」

ミサト「シンジくん!」

初号機「っ」ポイッ、ジャキン!

日向「初号機、ハンドバズーカを放棄!プログレッシブナイフ装備!!」


シンジ初号機「「ウォオオォォオオオオ!!」」

ラミエル「――――



97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:28:03 ID:JvaQFqCc


ズドォオオオオンンン!!!



青葉「使徒、殲滅を確認!やりましたッ!」

ミサト「やった…!」



98 :捨て猫がダンボール箱に入ってるやつってあるじゃん?あんな感じ:2014/09/17(水) 22:31:52 ID:JvaQFqCc


~ネルフ本部:病棟エリア~


カヲル「……」ピク

綾波「ZZZ…」

カヲル(……どうやら殲滅されたみたいだな)

カヲル(…シンジくんは無事か?)


カヲル(…見舞に来てくれたら嬉しいんだけどな)


99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:39:43 ID:JvaQFqCc


アスカ「はあっ、はあっ…」

アスカ「ふー……」

シンジ『お疲れ、アスカ』

アスカ「ん…。あんたもお疲れ。」

シンジ『初めての上にそのエヴァで…よく戦ってくれたよ』

シンジ『正直、助かった』

アスカ「…ふん」

シンジ『ほら、僕の手に乗りなよ』

初号機「…」ググッ…

アスカ「ありがと」

弐号機γ「…」フヨフヨ

ポス。



100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:44:56 ID:JvaQFqCc


初号機「」バガン、プシュー…!


シンジ「ぷうっ、シャバの空気が美味いぜ」

シンジ「えーと、」スタスタ



アスカ「ぷうっ、」ザバッ!

アスカ「…はあ、」

シンジ「や!」

アスカ「…あんま見んじゃないわよ、サード」
                ・・・・
シンジ「僕を識別番号で呼ぶなよ、セカンド」

アスカ「あっとゴメンゴメン。あんたなんて言うんだっけ?」


101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:49:44 ID:JvaQFqCc

シンジ「シンジ。碇シンジ」

アスカ「そ。じゃあシンジ。そろそろ帰るわよ、ミサト達んとこに」ペタペタ



シンジ「…名前で呼びあう女の子は君が初めてかな」ペタペタ

アスカ「ふーん」ペタペタ

シンジ「あと生マッパの女の子を見たのも」ペタペタ

アスカ「それ言うならあたしも生マッパの男の子を見たのも初めてよ」ペタペタ

シンジ「アスカはこのあとどうすんの?」

アスカ「さあね。ドイツ支部に帰る事になるんじゃない?」


シンジ「…また会えるかな」

アスカ「…なによ、あんたあたしに会いたいわけ?」



102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:52:38 ID:JvaQFqCc

シンジ「…まあ。」

アスカ「…ふーん」

アスカ「何?あたしに惚れた?」

シンジ「いやそれは違うけど」


アスカ「……」ペチッ

シンジ「いたっ」


103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:59:48 ID:JvaQFqCc

シンジ「なんか親近感があって」

アスカ「言っとくけど、あたしは裸族じゃないから!これは作戦のためであって…」

シンジ「…」

アスカ「何よ」

シンジ「…いや、何にも」

アスカ「あっそ」ペタペタ

アスカ「…ま、いつか使徒との戦いが激化したらまた会うんじゃない?」

アスカ「あたしはあんたみたいな変態にまた会うなんてゴメンだけどー」ペタペタ

シンジ「へー」ペタペタ

シンジ「…」


シンジ(…『君の裸って綺麗だよね』なんて言えないよね)ペタペタ




105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 23:10:38 ID:JvaQFqCc


       次回予告


ミサト「再び日常へと帰ってきた碇シンジ。」

ミサト「友人に過去を聞かれた碇シンジは思い出話を語る」

ミサト「ハジケた人生を送る彼の過去とは」

ミサト「そして友人と開く餃子パーティー、それに混ざり、あまつさえ餃子製作を指揮する碇ゲンドウ」

ミサト「かなり気まずくなる雰囲気を打破する方法は」


ミサト「冬月副司令との将棋で、碇シンジは。」


ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『お前ホントちょっと空気読め』」


ミサト「さぁーって。この次も。サァービスサービスぅっ!!」




119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:25:17 ID:nmDnZV2o



     お
      前     ち
       ホ   ょ
        ン っ
         と
        ト 読
       空   め
      気




120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:29:00 ID:nmDnZV2o


シンジ「ぁぁああああああああああああぁああああぁああああぁああああ!!!」

シンジ「ぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああ!!!!」

シンジ「ぬぅぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああ!!!!!」


シンジ「ああああああああ!!!」



シンジ「 ○ ○ ○ ○ ○ ○ て ぇ ぇぇえええぇえええぇぇえええッッッッ!!!」






123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:33:55 ID:nmDnZV2o

シンジ「うぉおおおおおおおおおおおッッ!!!」


トウジ「センセは朝から元気やなぁ」

ケンスケ「ね。あのエネルギッシュさを何か他の事に向けたら世界に貢献できそうだよ」

ヒカリ「すでにパイロットとしてすっごく世界平和に貢献してるじゃない」

カヲル「それだけ消費してるのにあの余剰パワー…拍手を送りたいよ」


シンジ「くっ!」ダッ!


トウジ「? なんや綾波の方行ったで?」

ケンスケ「今日の犠牲者は綾波か…南無」

ヒカリ「大丈夫かしら…」


124 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:38:21 ID:nmDnZV2o

シンジ「はやなみぃっ!!」シュタッ!

綾波「何」


シンジ「rightバスト・プリーズ?」

綾波「?」

シンジ「くれよ。綾波の○○。」

綾波「や」フルフル

シンジ「……」

シンジ「leftバスト・プリーズ?」

綾波「?」

シンジ「くれよ。綾波の○○。」

綾波「や」フルフル

シンジ「……」


125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:44:17 ID:nmDnZV2o

シンジ「ふんッッッッ!!!」わしっ。

綾波「…」

シンジ「ズン・チャ!ズンズ・チャッ!」

シンジ「ズン・チャ!ッズンズ・チャッ!」

シンジ「right bust……ビューティフル!!!」

綾波「碇くん、やめて」

シンジ「left bust……ワンダフル!!!」

綾波「碇くん、やめて」

シンジ「both bust………」


シンジ「インッッフィニッッティッッッッー!!!」


綾波「碇くん、やめて」


126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:49:57 ID:nmDnZV2o

「ちょ!やめなよ男子ィ!綾波さん嫌がってんじゃーん!」

シンジ「本望だ……本望だぁああああ!!!」

綾波「碇くん、やめて。○○ないで」

シンジ「わかった…でもこれだけは言わせてよ」

綾波「何」


シンジ「 僕 っ て 最 高 だ っ ぜ ! ! ! 」


綾波「そう」


カヲル「あの謎の自己肯定は一体どこからわいてんだろね?」

ケンスケ「さあ…」


127 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 00:54:09 ID:nmDnZV2o

シンジ「ぁああ……もお!!シベリア超特急!!!」ダンッ!

ガッシャーーン!!


カヲル「…また窓を割って外へ飛び降りたね」

ケンスケ「下に人がいなきゃいいけどな」

トウジ「大丈夫ちゃうけ?この窓の下は危険区域って認知され始めたらしいやん」

ヒカリ「なら大丈夫ね!」


128 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 01:14:08 ID:nmDnZV2o

1年の教室

先生「で、あるからして」

ガラッ

シンジ「ソルトスプラーーッシュッッ!!!」

先生「わぷっ?!さ、砂糖?」

シンジ「塩!塩塩塩塩!!塩!!」

シンジ「悪霊退散!悪霊退散悪霊退散悪霊退散!!!」

先生「君、一体なんだね!つかこれ塩じゃなくて砂糖だし!」

シンジ「くそっ、これじゃまだトップギアになれない!!」ダッ!


先生「待ちなさい!」


129 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 01:21:22 ID:nmDnZV2o

シンジ「うぉおおおおおおお!!!!」

シンジ「ライン引きで運動場に初号機の顔描いてやる!」

シンジ「あと…なんかサナダムシがのたくったような模様もだ!!」

シンジ「こめられたメッセージは!『ワタシハココニイル』!!!」

シンジ「どりゃああああああ!!!」



130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 01:22:50 ID:nmDnZV2o







シンジ「いや…その、ちょっとテンションが上がりっぱなしになって…」

シンジ「あ、はい。またです…はい」

シンジ「いや服着るのはちょっと…はい。無しの方向で…はい」


131 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 01:35:23 ID:nmDnZV2o

シンジ「はー…ったく、40分も拘束すんなっての」ガラッ


カヲル「や。また暴走してたね?」

シンジ「うん。定期的に暴走しないと鬱憤とかストレスとか溜まるんだよ」

カヲル「へぇ」

シンジ「これもエヴァパイロットの宿命的なアレか…」

トウジ「いや綾波とか渚は普通やし」

シンジ「いやいや…表に出るのが違うだけで渚も綾波もストレスを変な放出の仕方をしてるに決まってるね!」

シンジ「トウジもエヴァパイロットになったらわかるよ!」

トウジ「ワシ絶対エヴァパイロットにならんようにしよ」


132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 01:49:19 ID:nmDnZV2o


キーンコーンカーンコーン…


シンジ「はー…やっと授業がおわりんこ」

綾波「碇くん…これ」

シンジ「ん、ああはい弁当ね。今日の美味しかった?」

綾波「ええ」

シンジ「なんか好きなおかずとかあった?」

綾波「ええ。餃子が美味しかったわ」

シンジ「そっか。じゃあまた作ってくるよ!」

綾波「ありがとう。毎日」

シンジ「いいんだ。自分の分と父さんの分を作るついでだからね」ニコッ

綾波「…そう」


133 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 02:06:50 ID:nmDnZV2o

~ネルフ本部:総司令執務室~



ゲンドウ「……」

ゲンドウ(今日の弁当は…)カパッ

ゲンドウ(…ひじきと煮豆と焼き魚とサラダ…玄米と味噌汁)

ゲンドウ「……」モグモグ

冬月「美味そうだな、碇」

ゲンドウ「ああ」

冬月「…一口」

ゲンドウ「やらん」モグモグ


134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 02:47:40 ID:nmDnZV2o



シンジ「オウイエッ!っあ、っく、あっ!オウイエッ!」ズンタタズンタ♪

シンジ「トウジ♪トトウジ♪ウジウジ♪トウジ♪んっはっ♪」

トウジ「何者なんやお前は」

シンジ「今日は♪調和♪帰りに♪りにりに♪バスケ♪空けば♪やろうぜ♪うぜうぜ♪」

トウジ「別にええけどそのラップになってへんラップ調やめてくれへん?」

シンジ「オーケーブラザー!君の言うとーりにしよーぅ!!」

シンジ「ドゥッタ♪ドゥッタ♪」クイクイ♪クイクイ♪

ケンスケ「碇が元気ない時ってどんな時なんだろ…」


135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 02:56:50 ID:nmDnZV2o

シンジ「はーーん?はーーん?ちょーっと待ってくれよマイフレンド!」

シンジ「僕だって落ち込んだり静かだったり元気ナッスィンだったりラジバンダリする時だってあるよ!」

ケンスケ「へぇ」

シンジ「それを語るーニャするには一万年と二千年前から愛してるがキャッチコピーのアダムとイヴの過ちから話さなければならないんだけど、」

ケンスケ「あ、じゃあいいから」

シンジ「聞いたってよ!聞いてあげちゃってよ!僕の元気ない時がどんな時かとか聞いてあげちゃってよ!」

ケンスケ(うぜっ)

カヲル「シンジくん」

シンジ「てやんでぃ?!」

カヲル「バスケ僕も行っていい?」

シンジ「てやんでぃ!」コクン

カヲル「ありがと」


136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 02:59:54 ID:nmDnZV2o

シンジ「てやんでぃ?」

カヲル「ん?ああ、いいよ。帰り道にアイスでも食べよっか」

シンジ「てやんでぃッッ!」

カヲル「はは、わかったよ」

ケンスケ「なあ、渚」

カヲル「何?」

ケンスケ「碇、今なんて言ってたわけ?」

カヲル「え?いや僕も適当に合わせてただけだから…」

ケンスケ(…やっぱエヴァパイロットって皆変わり者だわ)


137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:13:44 ID:nmDnZV2o



シンジ「おばちゃん!アイス!アイスおくれ!100円のさ!」

店員「あ、はい…これでいい?」

シンジ「いやー!やっぱ帰り道は買い食いだよね!買い食い!」

カヲル「シンジくん」

シンジ「何?」

カヲル「駄菓子屋とかならわかるけどコンビニでもそんな感じでいいワケ?」

シンジ「そうだよ!」コクン!

カヲル「すみません、僕も同じの!」

コンビニ店員「あ、はい…」


ケンスケ「お前らそのへんにしとけー店員さん困ってんぞー」


138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:29:24 ID:nmDnZV2o




トウジ「…」モグモグ

トウジ「…ちっ、ハズレかいな」

ケンスケ「…」モグモグ

ケンスケ「あー俺もだ」

カヲル「…」モグモグ

カヲル「残念。僕もだ」

シンジ「……」モグモグ

シンジ「…」ハズレ

ケンスケ「全員ハズレか」ハハ

シンジ「……」


139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:33:07 ID:nmDnZV2o

シンジ「いや、まだ手はある!」つ彫刻刀

ケンスケ「おい…まさか」

シンジ「うあああああああ!!」ホリホリホリホリホリホリ

シンジ「どりゃあああ!」ホリホリホリホリホリホリホリホリホリ

シンジ「文字を茶色に色塗りーっ!」ペタペタ!

シンジ「でけた!」フーッ

ケンスケ「すげえ!本物そっくりだ!」

シンジ「持ってってみようよ!」

トウジ「いやそりゃあかんやろ…店とかアイス会社に迷惑かかる。漢のする事やない!」

シンジ「…」

ケンスケ「…」

カヲル「…」


140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:36:43 ID:nmDnZV2o

カヲル「僕は漢じゃないから。シンジくん、僕のも頼んでいい?」

ケンスケ「俺も俺も」

シンジ「え↑えよ!」

トウジ「お、お前ら!それでもマタンキついとんのか!」

シンジ「僕、アイス食べれないくらいならマタンキいらないや」

トウジ「いや倫理的にやな、」

ケンスケ「いいじゃん。一回だけ一回だけ」

トウジ「せやかて」

カヲル「じゃあ君だけ無しでいい?」

トウジ「道徳的にやな、」


141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:42:02 ID:nmDnZV2o

シンジ「でけたよーん!」つ|||

「「わーい」」

トウジ「お、お前ら!ワシ先生に言うてまうからな!」

ケンスケ「じゃ、俺らは交換してくるから」

カヲル「ここで待っててよ」

トウジ「あ、あんなぁ!ええんか!」

シンジ「トウジ」

トウジ「なんや!」

シンジ「よかったらトウジのも彫るよ?」

トウジ「……」

トウジ「~~っ」

トウジ「………頼むわ」

シンジ「ん!」


142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 03:50:28 ID:nmDnZV2o


シンジ「上手くいったね」

ケンスケ「碇スゲーな!」ペロ

カヲル「意外な才能だね」レロ

トウジ「ああ…美味い…これが背徳感っちゅーやつなんか…」ペロ



143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:04:56 ID:nmDnZV2o

~バスケコート~


シンジ「でぃーふぇんす!でぃーふぇんす!」シュタタ、シュタタ!

カヲル(くっ、隙がない…!)ダムダムダム

トウジ「でぃーふぇんすでぃーふぇんす!」ヒョッヒョコヒョッヒョコ

ケンスケ「ヘイ!渚ヘイ!」

カヲル(トウジの方は隙だらけ!)

カヲル「ふっ、」ヒュッ……

トウジ「! そっちいったでシンジ!」

シンジ「?! バカ!違う!フェイントだ!」


144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:05:57 ID:nmDnZV2o

カヲル「遅いッ!」パシッ!ダムダムダム!

ケンスケ「渚!ヘイパス!ヘイパス!」

カヲル「スリーポイントッッ!」ヒュパッ!


ガコンッ。

カヲル「僕の勝ち。」ドヤアッ!

シンジ「やられたー…」

トウジ「すまんなぁセンセ」

シンジ「ええてええて」


ケンスケ「ヘイ……パス……」


145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:13:13 ID:nmDnZV2o

シンジ「今度は僕達が攻撃か」ダムダムダム

カヲル「コンビネーション駆使していこうよ」

トウジ「通さへんでー!」シャカシャカシャカシャカ

ケンスケ「かかって来いやー!」シャカシャカシャカシャカ


シンジ「…」チラッ

カヲル「!」コクッ



146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:13:57 ID:nmDnZV2o

シンジ「はっ!」パス!

トウジ「なんや?なんで誰もおらんとこに――」

カヲル「ふっ」シャタタタ!

ケンスケ「な!速い!」

カヲル「よっ…と」パシッ

カヲル「それっ!」ポイッ

ケンスケ「! 焦ったな?その距離からじゃ入らないぞ!」

カヲル「―――入れる気がないからね」ニヤ

ケンスケ「なっ?!」

がいんっ。

トウジ(あかん!リバウンドか!)


147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:15:03 ID:nmDnZV2o

カヲル「今だ!決めろ!」


シンジ「オッケーッッ!!!」パシッ

シンジ「そのまま―――」



シンジ「スラぁああああムッッッッダぁああああぁああああンクッッッッッッ!!!」



ガシャーーンッッッッ!!!




148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:17:46 ID:nmDnZV2o


ばきっ。


シンジ「あ、やべっ」

(((ゴール壊したーーーッッ?!!!)))


トウジ「逃げるんや!」ダッ

シンジ「せやな!」ダッ!

ケンスケ「碇のアホー!」ダッ

カヲル「やれやれ」ダッ!


149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 04:21:26 ID:nmDnZV2o

シンジ「はひー、はひー…あーやばかったな!」

トウジ「どあほ!限度考えんかい!」ペチッ!

シンジ「やっちまったゼ!」てへぺろ!

ケンスケ「おぉーいぃー…いーかーりぃー」

シンジ「はー疲れた。どっか休めるとこないかな?」

カヲル「ちょうどすぐ近くに僕の部屋があるけど?」

シンジ「いい?」

カヲル「もちろん」ニコッ


150 :今回はここまで:2014/09/20(土) 04:43:04 ID:nmDnZV2o

~カヲル宅~


トウジ「ほな、邪魔するでー」

カヲル「どうぞ。もてなせるようなものはないけど。」

ケンスケ「おっ邪魔っしまーす!」

シンジ「文字通り転がり込むぜ!」ゴロゴロゴロゴロ!

カヲル「シンジくん、そこにタオルあるから足の裏ふけよ?」

シンジ「お、気がきくね!」

カヲル「まあ、いつか君を招待しようと思ってたし…用意しといた」

シンジ「…渚」ジーン…

カヲル「ふふっ」ニコッ


151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 01:24:33 ID:G7gMEx6o

シンジ「渚!」ダキッ

カヲル「シンジくん!」ダキッ

シンジ「君は僕の最大の理解者だ!」

カヲル「そう褒めるなよ」


ピシ、ガシ!グッ!グッ!


シンジカヲル「「イエーイ!」」ハイタッチ

トウジ「仲ええな」

ケンスケ「ね」


152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 01:37:30 ID:G7gMEx6o

カヲル「アイスコーヒーでいい?」

シンジ「うん!」

トウジ「あーすまん。ワシコーヒーはのめへんのや」

ケンスケ「僕もー」

シンジ「軟弱な胃袋持ちどもめ!」ズビシッ!ズビシッ!

トウジ「ワシにはあんな苦くて腹の調子がおかしくなるもんを飲める奴の気がしれんわ」

ケンスケ「僕も似た意見かな。大体中学生でコーヒー飲む奴はかっこつけだろ?」

シンジ「あー!あー!言ーってやろー言ってやろー!カフェ厨リっちゃんに言ってやろー!」

シンジ「リツコさんは怒らすとこえーぞ!怒らすともれなく人体実験の被験者さ!」

カヲル「え、あの人そういう人なの?」

シンジ「そうだ気をつけろ!奴はいつでもネルフ職員を背後から狙ってルンバ!」


153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 01:50:49 ID:G7gMEx6o

トウジ「リツコさんてネルフの人はそんなヤバイんか?」

ケンスケ「碇の言うことだよ?ないない。そんなマッドサイエンティストがいるもんか」

シンジ「バーロー!泣きぼくろさんは技術開発部なのに常に白衣という謎根性の持ち主なんだぜ?」

シンジ「大体『"人造人間"エヴァンゲリオン』なんてヤバイ生命体作っちゃう時点でまず頭ヤバイよ!」

カヲル「…確かに…!」ハッ!

トウジ「あかん、なんや渚の奴シンジに毒されてきとるで」


154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 02:25:36 ID:G7gMEx6o

ケンスケ「渚んちって何かゲームとかないの?」

カヲル「ん…悪い。ないよ」

トウジ「ほんならまたコンビニ行ってトランプでも買うてくるか?」

ケンスケ「ついでにお菓子とかも買っとく?」

カヲル「だね」

トウジ「せやけど…大丈夫やんな?シンジがゴール壊したん見られとって、バレたら…」

ケンスケ「シンジ連れていかなきゃ大丈夫だよ。仮に見つかっても知らぬ存ぜぬで通せるさ」



シンジ「鼻からコーヒー飲んでみよ」ゴポポ


155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 02:32:27 ID:G7gMEx6o

ケンスケ「でも…碇をこの部屋に残していくのか…」チラッ

トウジ「渚の部屋やし…たぶん大丈夫やろ?」チラッ

カヲル「…」チラッ


シンジ「…ふがっ…?!あががががが!鼻が?!」ジタバタ

シンジ「フランシスコ・ザビエルごっこやろ」

(((不安だ…!)))

・ 

156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 02:52:06 ID:G7gMEx6o

トウジ「あかん、すでに何しでかすかわからん状態やわ」

ケンスケ「よし、一人で買いに行ってもらって、携帯で欲しいものを買ってきてもらおう」

ケンスケ「で、残りの二人で碇の暴走を止める!」

トウジ「お、ええな!んで…誰がいくんや?」

「「「……」」」


シンジ「アナタハーカミヲー…シンジまーすか?」


157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 02:53:49 ID:G7gMEx6o

ケンスケ「よし、一人で買いに行ってもらって、携帯で欲しいものを買ってきてもらおう」×

ケンスケ「よし、誰か一人に買い物に行ってもらって、残りの人は携帯で欲しいものを伝えて買ってきてもらう」○


158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 02:57:34 ID:G7gMEx6o

ケンスケ(碇を押さえるより買い物に行った方が絶対楽だ…!)

トウジ(ワシにシンジのおもりは荷が重いわ…!)

カヲル(僕が買い物担当になった時、部屋を留守にしたら…少し恐いな)


シンジ(よし、今日の僕のキャッチコピーは『ドリカム。』だ)


159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 03:21:36 ID:G7gMEx6o







カヲル(で、結局僕が行くのか…)

カヲル(二人ともずっと無駄に心理戦繰り広げてたから…話進まないしもう勝手に出てきたけど。)

カヲル(一応テキトーにお菓子とジュース、携帯用ボードゲームはいくつか買った)」スタスタ

カヲル(まあいくらシンジくんでも15分かそこらで何が起こるわけでもないだろ)

カヲル(さて、やっと家だ)


カヲル「ただいまー…」


160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 03:31:35 ID:G7gMEx6o

強盗「?!」

ケンスケ「あばばば!俺の眼鏡…!眼鏡がぁああ!!」

トウジ(女装)「! あかん!渚、逃げるんや!今ちょっと取り込み中なんや!!」

シンジ「ケツにナイフ刺されたぁああああ!!!血が噴水のごとくぅうう!!」ブシーッ!

強盗「貴様がこの部屋の主か…?」

シンジ「これがホントの血(ケツ)芸かぁああ!!!」


カヲル「う、うわ…?!うわぁあああぁああああ大惨事じゃないかぁあ!!!」



161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 03:43:52 ID:G7gMEx6o

カヲル「くっ、何がどうしたらこうなるってんだよ!」

強盗「死ねええ!!」ブンッ!

シンジ「!」キュピーン!

シンジ「スキだらけだ!!鮮烈なるトルネイド浣腸!!」ドグサッッ!

強盗「ぐはぁぁああああ!!」

ズシャアアア!!

シンジ「トウジ!早く警察呼んで!」

トウジ「おう!」

カヲル「」


162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 03:50:17 ID:G7gMEx6o

ぴーぽーぴーぽー…


シンジ「一時はどうなることかと」フーッ

トウジ(女装)「いやほんまによう助かったわ…」

トウジ「あそこでセンセがスルメを投げてくれんかったらどうなっとったか」

ケンスケ「はい、トウジ。取り上げられてたジャージ」つ

トウジ「おーおおきにおおきに」

カヲル「ねぇ、僕が出かけてた15分の間に一体何が起こったのさ?」

シンジ「いやちょっと事情が複雑で…なにから話したらいいのか」

カヲル「僕が出かけた直後から話してよ」


163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 03:56:04 ID:G7gMEx6o

シンジ「それはね、めそ」

ケンスケ「碇!」

シンジ「え?」

ケンスケ「それはリトルグレイさんが『絶対誰にも言うな』って言ってた事だろ?」

シンジ「あっ!いっけね!そうだった」

カヲル「…『めそ』…?続く言葉がわからないんだけど」

シンジ「ゴメン、渚。そういうワケだからちょっと話せないんだ」

シンジ「でも安心してよ!これからはこの部屋に『影の女王』が現れる事はないから!」

カヲル「ねぇ!本当に僕の部屋で一体何が起こったの?!」


164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 04:05:40 ID:G7gMEx6o

カヲル「やめろよ!本当は何にも起こってないんだろ?!ドッキリとか、冗談とか何か、そういう…!」

シンジ「……」

シンジ「あ、カントリーマァムとオレオがある!」ガサガサ

トウジ「なんやセンセ、それ好きなん?」

シンジ「うん。僕の『お菓子の中での好物ランキング』上位によく食い込んでくるくらいなんだ」

トウジ「ほー。ワシはポテチのサワークリームオニオンやなぁ」

ケンスケ「僕はプリッツかな。サラダ味」


カヲル「やめろよ!露骨に話変えんなよ!今日この部屋で寝るのが恐いじゃんか!」


165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 04:22:13 ID:G7gMEx6o

………。


シンジ「はいっ!また『UNO』って言ってなーい!」

トウジ「あ。あー!あかーん!やってもうたー!」ガシガシ

ケンスケ「早く引けよー?じゃあ次俺ね。ドロー4」

カヲル「ドロー4」

シンジ「ドロー4」

トウジ「……」


ごっちゃり。


トウジ「…お前ら組んでへんよな?」

「「「組んでないよ」」」


166 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 04:37:42 ID:G7gMEx6o

・・・。


トウジ「ほな、ワシ帰るわ」

ケンスケ「またな」

バタン。

シンジ「あー楽しかった」

カヲル「シンジくんは帰らなくてもいいの?もう17:30だけど」

シンジ「ん?んーもうちょっと」

カヲル「まあ何時までもいていいよ。何日でも泊まってくれて構わない」

シンジ「いやそれはちょっと僕も遠慮するっていうか」


167 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 04:48:21 ID:G7gMEx6o

シンジ「なんかさ…今だにシンジられないんだ」

カヲル「何が?」


シンジ「僕が誰かとこうやって人間関係を築けた事が」


カヲル「……」

シンジ「僕、今までずっと一人だったんだ」

シンジ「自分が頭おかしいのはわかってる。それが世の中には受け入れられない事も」

シンジ「でも。だからって自分を偽って、自分じゃない誰かとして人生を生きるなんて絶対イヤだったから」

シンジ「僕さ、この街に来る前は先生のとこに居たんだ」

カヲル「先生?」

シンジ「そ。"先生"。」


168 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 04:54:27 ID:G7gMEx6o

シンジ「一応僕と血の繋がりはあるんだ。母さんのお兄さんなんだけど」

カヲル「へぇ」

シンジ「でもさ、やっぱりしょせん他人なんだよ」

シンジ「僕の事、ちっとも愛してくれなかった」

シンジ「そりゃそうだよね。大体さ、先生のとこはちゃんと家族があったんだ」

シンジ「先生とおくさんとお子さんが。」

シンジ「そこに見知らぬ僕が来たってさ、迎えいれてもらえるワケない」

シンジ「…おまけに"いい子"どころか"普通じゃない"んだから」


169 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 05:01:20 ID:G7gMEx6o

カヲル「……」

シンジ「父さんは僕を置いてく時も躊躇や言葉はなかった」

シンジ「まだちっさい自分の息子が『なぜ置いていくのか』って叫んでんのに」

シンジ「一言も口きいてくれなかったよ。それどころか厄介払いできたって顔で」

シンジ「よく先生のお子さんとか回りのクラスメイトに言われたよ」

シンジ「『お前の父さんは人殺しで、お前はキチガイだ』って」

カヲル「……」

シンジ「まあ当たってるから言い返さなかったけど」

カヲル「…」

シンジ「いや、うん。全員漏れなく全力で殴ったけど…」


170 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 05:04:00 ID:G7gMEx6o

シンジ「…ごめん、こんな話して」

カヲル「いやいいよ。君が自分の事話してくれるなんて珍しいし」

カヲル「僕はもっとシンジくんを理解したいと思ってるし」

シンジ「そう。ありがとう、渚」

カヲル「…もう少し昔の事聞いても?」

シンジ「いいよ」

.

173 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 21:55:41 ID:G7gMEx6o





―――――時に、西暦2005年。





174 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 21:56:55 ID:G7gMEx6o

しんじ「……」







しんじ(全裸)「ぜんらきもちいい…////」



175 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:03:01 ID:G7gMEx6o

先生「はあ…服は買ってあげただろう?」ザッザッザ

しんじ「てんてー!」テチテチ

先生「シンジくん。外には裸で出ちゃダメだと言ったはずだよ?」

しんじ「かような事は知らぬ」


176 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 23:55:47 ID:G7gMEx6o

先生「ほら、私がポケットマネーで買ってきた褌を」

しんじ「まぢむり」フルフル

先生「はぁ……シンジくん、君はどうして服を着ないのかな?」

しんじ「だって、とーたんとかーたんがいってたんだもん!」



しんじ「とーたんは『私からは何も言わん。勝手に自由に生きていけ』」

しんじ「かーたんは『ありのままの姿の自分で生きていきなさい』って」

先生「んー、それ『常に全裸でいなさい』って意味じゃなかったんじゃないかなーって先生思うなー」


177 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 01:03:00 ID:Xt4GfKqE

先生「というよりもだね、君可愛こぶってるよね?」

しんじ「? かわいこぶってりゅってなあに?」

先生「うん、そのさあ舌っ足らずな口調とかひらがな系統の発音とかさ、絶対わざとだよね?」

先生「だって君たまに野太い声で流暢に喋ってるもの」

しんじ「てんてーがなに言ってゆかわかんないよっ!」

先生「…服着たらわかるよ」

しんじ「おいどんは先程から"服は着ぬ"と申しておるでごわす!」

先生「ほらーっ!だって一人称変わってるもの!ごわすって言ってるもの!」


180 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 03:57:27 ID:Xt4GfKqE


――――時に西暦2006年。




先生んちの子「おまえのとうちゃん、かあちゃんころしたんだって?」

しんじ「なんだよわざわざ庭の僕の城まで来て」


先生んちの子「なんかのじっけんでしっぱいして」


先生んちの子「ころしたって」


先生んちの子「うちのかあちゃんいってたぞ」


しんじ「っし、清原打ったぁああああ!!」

先生んち「やきゅうちゅうけいみてないではなしきけよ!!」



181 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:09:23 ID:Xt4GfKqE

しんじ「え、なんの話してたっけ」

先生んちの子「だから!おまえのとうちゃんが」

しんじ「っしゃあああああ!!打線爆発じゃああああ!!!」ドンドコドンドコ

先生んちの子「もぉおおおおおおおお!!!」

しんじ「あ!」

先生んちの子「…なんだよ」

しんじ「チョコやるよ。」つ

先生んちの子「はあ?なんで」

しんじ「これ食って落ち着けって事。」

しんじ「あのさ、僕だから許すけどそういう"人の込み入った事情"を茶化す事は言っちゃダメだよ」

先生んちの子「はんっ!なんだよ、ばかにされておこらないのか?」


182 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:13:03 ID:Xt4GfKqE

しんじ「違うよ。怒ってるし、酷く悲しい」

先生んちの子「なら、なんで」

しんじ「ほら、精神年齢が幼い子がさ、ついついそれが言ってはいけない事ってわからずに言った悪口に一々怒んのはおかしいじゃん」


しんじ「"諭す"、"しかる"んじゃなくて"怒る"大人はダセェんだよ」ヘラヘラ

先生んちの子「…よくわからないよ」



しんじ「ほら、先生の奥さんにでも甘えてこいよ」

しんじ「そんな風にできんのは色んな意味で今だけだぞ」

先生んちの子「…ふんっ」


183 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:20:15 ID:Xt4GfKqE

先生んちの子「おまえみたいな、はだかきちがいのいってることなんて なぁんにもわかんないよーっだっ!」

先生んちの子「あっかんべー!」

しんじ「誰がキチガイだゴルァぁああああ!!!」バッッキャァアアア!!!

先生んちの子「ぶげぇっーーッッ?!」


ズシャアアアア!!!

しんじ「いいか!親の悪口は構わねぇ!だが貴様が俺の悪口を言う事だけは絶対許さん!」

しんじ「わかったか!!!」

先生んちの子「う、びぇえええええ!!!」


184 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:34:48 ID:Xt4GfKqE

先生の奥さん「やめなさい!何してるのっ」

先生の奥さん「このっ…」ブンッ


パンッッ!

しんじ「っ、」




先生の奥さん「…いった~……」ジンジン

しんじ「子供に殴りかかるとかどういう神経してんだテメーは」コキコキ


185 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:39:43 ID:Xt4GfKqE





先生の奥さん「いつまで預からなきゃいけないの? あのコ」

先生の奥さん「あの男、しばらくって言ってたけど一体いつまでなのよ!」

先生の奥さん「自分の子供なんだから自分で育てなさいよ!」

先生の奥さん「全く!あんな暴力を振るうキチガイなんて早く引き取ってほしいわよ!」

先生の奥さん「ふん、さすがは自分の妻を実験台にした男の子供よね!」

先生「おい…言い過ぎだ」

先生の奥さん「だって!」



しんじ「……」カクレ


186 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:44:50 ID:Xt4GfKqE

先生「養育費は貰っているし!私の妹の子なんだ! ほっとけないだろう!」

先生の奥さん「でも私も限界なのよ!近所から私達はなんて思われてるか!」

先生「黙れ!世間の目がなんだ!私達があの子を捨てたらあの子は本当に独りになるんだぞ!」

先生「大体、聞けば最初に悪口を言ったのはウチの子だろう!」

先生「私だってそんな残酷な事をつきつけられたら怒るさ!」


187 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:49:13 ID:Xt4GfKqE

先生「…愛せとまでは言わない。だが少しくらい優しくしてやってくれ」

先生の奥さん「何よ!じゃああなたがやれば?!あなたは私達家族よりあのヨソのコが大事なんでしょ?!」

先生「そういうワケじゃ、」

先生の奥さん「じゃあなんなのよ!」

先生「…私だってお前や子供の方が大事さ!」


しんじ「……」

しんじ「…」トボトボ


188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 04:53:17 ID:Xt4GfKqE





先生「でも!あの子だって、もうウチの子でいいだろう!」

先生の奥さん「イヤよ!」

先生の奥さん「私に全然なつかないし反抗的な目で態度はふてぶてしいし全裸だしゲンドウ不一致だし何考えてるかわかんないし奇行に走るし!」

先生「………こ、個性だよ!受け入れてやれよ!」

先生の奥さん「無理よ!!!」


189 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:04:46 ID:Xt4GfKqE



―――――時に、西暦2013年。


先生「……」

先生(私も家内ももう限界だ)

先生(ノイローゼになる。てゆーか息子がノイローゼになった)

先生(私達にはシンジ君は手に負えない)

先生(それでも私は見捨てたくはない)

先生(同情や長年共にいて情がわいたというだけじゃない)

先生(あいつがそんなに悪い奴じゃないと知っているからだ)

先生(だがもう限界だ)

しんじ「…用事って何っスか、先生」


192 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:14:57 ID:Xt4GfKqE

先生「シンジ君」

しんじ「……」

先生「すまない。私の家族はもう限界だ」

しんじ「……」

先生「この家から出てくれないか」

しんじ「……はい」




先生「私と一緒にだ」


しんじ「……」

しんじ「は?」


193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:22:23 ID:Xt4GfKqE

先生「私は隣街に単身赴任する事になったし丁度いいだろう」

先生「この家を出て、私と暮らしてくれ」

しんじ「…何故、」

先生「私無しで家内と息子の元に君を置いてはいけない」

先生「君にとっても、家内と息子にとってもそれは苦痛だろう」

しんじ「ええ。奥さんと息子さんは僕の事嫌いだし」

先生「…はっきり言って、私の家内と息子は限界に来ている」

先生「というか私も限界だ。ストレスでちょっとハゲた」

しんじ「……なら、なんでッスか。無理しなくていいですって」

しんじ「単純に僕を捨てたらいいじゃないですか」

先生「……」


194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:24:01 ID:Xt4GfKqE



先生「 絶対、イヤだ 」




195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:48:17 ID:Xt4GfKqE

しんじ「…だから、なんで」

先生「私がイヤだからだ」

しんじ「何すかそれ…意味わかんねぇし……その理屈を教えて下さいよ」


先生「君が、私の生徒だからだ」

しんじ「……? 僕は先生の学校の生徒じゃ、」

先生「…私の仕事は教師。それにプライドを持っている」

先生「そして絶対許せない事がひとつあるんだ」


先生「"一度受け持った生徒を見捨てる事"」

先生「君を捨てるのはそれに該当する」

しんじ「……だから、僕はっ!」

先生「最後まで聞いてくれ」


196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:50:46 ID:Xt4GfKqE

先生「…君と私の関係はどうあるべきか。君を引き取ったあの日からずっと考えてきた」

先生「最初私は家族…兄や父、友達や単なる親戚のおじちゃん、他人になろうとした」

先生「だが。そういった関係の者として君へ愛情を向けるのは正直限界になった」

先生「何より君が嫌がっていたしね」

しんじ「……」


197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 05:52:07 ID:Xt4GfKqE

先生「親になろうとしたら君は『本物の親はちゃんといるから』という態度をとる」

先生「兄や友達として接するには私と君は趣味が合わなすぎる」

先生「親戚や他人では君は寂しがる」


先生「…ならば。私は君にとって何者として接するべきか」


先生「お互いが傷つかない、近づきすぎない、遠すぎず、疲れない…丁度いい関係とは」


先生「私と君の"ヤマアラシのジレンマ"を越えた先の関係とは」



先生「私は…それは、教師と生徒だと思ったんだ」

しんじ「……」


198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:01:15 ID:Xt4GfKqE

先生「君は今まで私をあだ名として『先生』と呼んでいただろうが」

先生「これからは本物の君の、『先生』になりたい」

先生「私はもうストレスでツルッパゲになってもいい。家族とずっと離れてもいい。だから、」

先生「私に着いてきてくれないか」

しんじ「……」


199 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:07:52 ID:Xt4GfKqE



シンジ「 絶対 イヤだ 」




200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:11:15 ID:Xt4GfKqE

先生「……」

シンジ「―――先生のさっきのこの言葉。気に入ったんで使ってもいいですか」

シンジ「いいって言ってくれるなら…はい」

先生「はは…君は相変わらずわからん奴だ…ああ。好きにしてくれよ」

シンジ「"先生"」

先生「何かね?」


シンジ「本当に、色々……ありがとうございます…!」


201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:16:07 ID:Xt4GfKqE


シンジ「―――それからはずっと先生と暮らしてたんだ」

カヲル「へぇ…」

シンジ「愛しているとはなんか違う気がするし、家族とか単なる親戚関係や同居人でもなかった」

シンジ「先生は…意地だとか、プライドだとか、庇護欲とか、同情とか、優しさとか…何て言えばいいかはわからないけど」

シンジ「とにかく形容しがたい感情で僕に接してくれていた」

シンジ「…先生は僕を他人として見て、そして愛していない」

シンジ「でも、離れがたい。そういう関係と、生きてく上で大事なモノをくれたんだ」

カヲル「いい人だったんだ?」

シンジ「うん。」キッパリ!


202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:26:54 ID:Xt4GfKqE

シンジ「僕は説明下手くそだし、上手く伝えられてなかったりするかもしれないけど」

シンジ「まあ、生い立ちについてはこんなとこ」

カヲル「ふぅん…」

カヲル(…少し羨ましいな。僕のまわりにそういう人は居なかった)

シンジ「あ、残ったオレオ食べていい?」

カヲル「ああ。好きにしなよ」


203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:32:14 ID:Xt4GfKqE

シンジ「オレオ美味っ!うままま!!」モッサモッサ

カヲル「? じゃあなんで今は司令と住んでんの?」

カヲル「そんなにいい関係ならまた先生と一緒に住めばいいじゃんか」

シンジ「でもやっぱ肉親がいいなって」

カヲル「…僕にはよくわからないな」



シンジ「つーかぶっちゃけ先生んちからここまでがクソ遠い」

カヲル「ああ…それが一番の理由か…」



204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:39:18 ID:Xt4GfKqE

シンジ「渚は?渚はどんな風に生きてきたの?」モキュモキュモキュモキュ

カヲル「えっ、えーと」

カヲル(研究所で缶詰、エリート教育とゼーレに都合いいようにと洗脳尽くし…)

カヲル「ごめん、とても人には言えないな…」

シンジ「ふーん」ホジホジ


205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:51:14 ID:Xt4GfKqE

カヲル「僕の事はいいだろ?それより気になったんだけどさ」

カヲル「シンジくんは司令を恨んでないの?」

シンジ「失礼な。え?なんで?」

カヲル「だって…君は捨てられたかのように預けられたりいきなり呼び出されたりしたんだろ?」

シンジ「まね」

カヲル「普通は恨むんじゃない?」

シンジ「さあ?僕は"普通"ってのはよくわかんないし」

シンジ「ただ…」

カヲル「ただ?」


206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 06:56:59 ID:Xt4GfKqE

シンジ「僕を預けた時はまだ母さんが死んだばっかで…」

シンジ「母さん大好きな父さんは心の余裕がなくなったんだろうなってわかるし、」

シンジ「父さんは口下手だったり交渉下手だったりコミュ障だったりと色々不器用だからさ」

シンジ「まあああなっちゃったのはある意味仕方ないなって」

カヲル「へぇ?」

シンジ「基本使徒を倒して母さんに会う事しか考えてないし」

カヲル「っ」ビクッ

シンジ「まあ、なんだかんだで実父だし。別に父さんという人間自体そこまで嫌いじゃないしね…」

カヲル「へ、へぇ?」


207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 07:00:28 ID:Xt4GfKqE

シンジ「なんていうか…僕も父さんという人間に理解を示して上手くやろうって思ってるんだ」

シンジ「家族だし」

カヲル「ふぅん…」


シンジ「…あ。もうこんな時間だ」

カヲル「ちょっと話過ぎたね」

シンジ「僕もう帰るよ。今日はありがとね、渚」

カヲル「ん。気をつけて帰れよ?」


210 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 02:50:02 ID:NdEkD/4k


~つぎのひのがっこう。その屋上~


シンジ「あー……」ウダウダ

シンジ「世界を一変させてぇ…」

シンジ「あー……」

シンジ「んー…」ウダウダ


シンジ「よし、校長室に潰した銀杏を大量に撒き散らしてくるか…」ペタペタ



211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 02:55:31 ID:NdEkD/4k

~校長室~

シンジ「ひゃっはぁああああ!!!銀杏祭りじゃ!銀杏祭りじゃーい!!!」バッシャーン!

シンジ「Foooo!!!」バッシャーン!

シンジ「うっわ臭ッッ!!ミサりんの脇の臭いより酷いや!」

シンジ「ぶちまけろ!ぶちまけろぉおお!!!」バッシャーン!

シンジ「ふー、おわりんこ。」

シンジ「……」

シンジ「んー…なんか違うんだよな…」

シンジ「もっとこう、僕がハジケたいんだよ」ブツブツ…


212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:19:20 ID:NdEkD/4k

~ガソリンスタンド~


バイト「はー…ダリィ…」

バイト「あーなんか面白い事起きないかな…」


「ブルンブルン!ブルルン!」

バイト「…あん?」チラ…



シンジ(バイク)「ブルルン!ブルーン!ブルルン!」

バイト「」



213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:21:57 ID:NdEkD/4k

シンジ「ふう…両手でタイヤの主軸を握って前輪とし、両足の指でもうひとつのタイヤの主軸を握って後輪に!」

シンジ「そして僕のナイスバディをフレームとボディに!」

シンジ「まさに今の僕はバイク!!!シンジバイク!」

シンジ「あ、いっけね!エグゾーストノイズ叫ぶの忘れてた!ブルーン!ブルルーン!!!」



バイト(なんか面白すぎるものがご来店したぁああああ?!!)


214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:50:55 ID:NdEkD/4k

バイト(なんだコイツ!なんだコイツ?!)

シンジ「おいそこのバイト」

バイト「は、はい!」

シンジ「レギュラー、満タン!」

バイト「ええっ!?」

バイト(本当にどうしたらいいんだこれは?!)

シンジ「おい早くしろよ」

バイト「は、ハイ!!」


215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:51:31 ID:NdEkD/4k

バイト(給油口はどこだ?!給油口は!?)

バイト「すみませんお客様、給油口はどちらに…?」

シンジ「……」

シンジ「ふん」グイッ

シンジ「僕の○○○だ」キリッ


バイト( こ い つ 正 気 か ? ! )ゴクリ



216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:53:36 ID:NdEkD/4k

シンジ「来いや……」


シンジ「来いやぁああああ!!!!」



バイト「れ、レギュラー入りますッッ!!!」ズポッ!

シンジ「ほぎゃあああああああああああッッッッ!!!!?」

バイト「うわぁあああぁあああぁあああああ!!?」


217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 03:57:24 ID:NdEkD/4k

シンジ「いでぇよぉおおぉおお!!!いでぇ゙よぉおおぉおおぉおお!!!」

バイト「あ……あ……」

シンジ「じぬぅううううぅううううッッッッ!!!!」

バイト「ひっ、」ポロッ

ヌポ。

カランカラン…

バイト(あ、抜けた)

シンジ「はぁ、はあ……!」

バイト「お客様…?」

シンジ「うらぁああああああ」ズポッ!

バイト(またいったぁああああ?!)


218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 04:07:16 ID:NdEkD/4k

シンジ「ひぎぃいいいいいいいいい!!!」

バイト(誰か…僕を助けてよ…!)ポロポロ…

バイト「もう店長を呼んで…!」クルッ


シンジ「ダメだ!逃げちゃ!あなたの仕事から、何よりも、自分から!」


バイト「でも」

シンジ「逃げちゃダメだ!」

バイト「僕には無理だよ!もう対応できないよ!店長がダメなら先輩に…!」

シンジ「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!」


シンジ「逃げちゃ、ダメだ!!!」



219 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 04:28:38 ID:NdEkD/4k

バイト「では僕は何をしたら」

シンジ「これを投げ捨ててくれないか」

バイト「? これは…?」

シンジ「C4」

バイト「」



ズドォオオオオオオオオオオン!!!!



※C4…プラスチック爆弾の一種。戦自侵攻の際にも使用された。



220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 04:31:56 ID:NdEkD/4k


~次の日
   学
   校~



ヒカリ「ねぇ知ってる?昨日学校の近くのガソリンスタンドが爆発事故起こしたんだって!」

ケンスケ「マジ?怖いなぁ」

シンジ「何かがガソリンに引火したのかな?」

トウジ「さあなぁ。危ないモンあつこうとるんやからもっと安全管理しっかりしてほしいわ」


221 :今回はここまで:2014/09/23(火) 04:35:38 ID:NdEkD/4k

シンジ「……爆発事故…」

綾波「?」

シンジ「爆発→火→僕→無敵→僕→餃子…」


シンジ「そうだ!今度餃子パーティーやろうよ!」

トウジ「センセの連想ゲームって化学反応起こしすぎちゃう?」


223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 16:07:40 ID:NdEkD/4k

カヲル「焼き餃子はいいねぇ」

シンジ「人類の産み出した食文化の極みだよね!」

カヲル「いやそれはないと思うけど」

綾波「……」

ヒカリ「あらどうしたの?綾波さん」

綾波「私。肉キライだから」

シンジ「ん?ああこの前綾波の弁当に入れてあげた肉なし餃子だから安心めされよ」

綾波「! そう」

綾波「……」ニコッ


トウジ「なんや綾波がめっちゃ嬉しそうにしとんで」

ケンスケ「綾波はやっぱ笑うと可愛いよな」

シンジ「は?綾波は笑ってても笑わなくてもきゃわいいから」

ケンスケ「ああまあそうだけどさ」


224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 16:12:24 ID:NdEkD/4k

シンジ「……」

シンジ「僕ちょっと電話。あ、場所は僕んちでいいよ。僕は日時いつでもいいから皆の都合いい日決めといて」

ヒカリ「うん、わかった」


カヲル「……」

カヲル「ファースト」

綾波「なに」

カヲル「こういうのってさ」

綾波「うん」

カヲル「いいもんだね。僕は知らなかったよ」

綾波「そう。でも覚悟しておいた方がいいわ」

カヲル「何を?」


綾波「もっと楽しくなるから」ニコッ

カヲル「そ」ニコッ


225 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 16:19:25 ID:NdEkD/4k


シンジ「……」プルルルル、プルルルル…

「はい、こちらはネルフ本部」

シンジ「あ、すみませんサードっす。ちょっと~~~~に電話繋いでほしィんすけど」

「かしこまりました。少々お待ちください」


シンジ「……」



「グーテンターク?」

シンジ(相変わらず発音がコテコテの日本人だな)

シンジ「…Guten Tag. アスカ」

アスカ「…シンジ?何の用よ」

227 :やっちまったんだぜ!:2014/09/23(火) 17:05:26 ID:NdEkD/4k

シンジ「スパーキンッッ!!!」

アスカ「は?」

シンジ「ピルピルピルピルピルピルピルピル」

アスカ「ねぇ、なんなわけ?切るわよ」

シンジ「あのさ」

アスカ「何?」

シンジ「……今のナシ!!!」


ガチャン!


アスカ「……」

アスカ「?」


228 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 17:13:12 ID:NdEkD/4k

シンジ「……」プルルルル、プルルルル…

「はい、こちらはネルフ本部」

シンジ「あ、すみませんサードっす。ちょっとまた~~~~に電話繋いでほしィんすけど」

「かしこまりました。少々お待ちください」

シンジ「……」

アスカ『今度は何?何の用よ』

アスカ『嫌がらせなら切るからね!』

シンジ「えっと、あの、その」

シンジ「近い内に僕んちで友達呼んで餃子パーティーやるんだけど」

アスカ『はあ』

シンジ「アスカも来てくれないかなって」

アスカ『あんたバカァ?あたし今ドイツなんだけど?』

シンジ「でも僕と餃子食べれるよ?」

アスカ「あんたと餃子食べるためだけに海渡る気にはならないわよ」


229 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 17:22:36 ID:NdEkD/4k

シンジ「今なら携帯用『シンジストラップ』ついてくるよ?」

アスカ『死ぬほど要らないわ』

シンジ「じゃあ僕が出したCDもファーストからサードまでつけるよ」

アスカ『は?あんた歌手なの?』

シンジ「一応今度Mステ呼ばれてるくらいには有名だよ」

アスカ『へぇ?』

シンジ「来てよ」

アスカ『じゃあYouTubeで見るから』

シンジ「ドイツでも見れるの?」

アスカ『まあ』

シンジ「じゃあMAGIでYouTubeにハッキング仕掛けて潰すわ」

アスカ『』

230 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 17:30:12 ID:NdEkD/4k

アスカ『あのさぁ…なんでそんなにあたしに来て欲しいワケ?』

シンジ「……」

アスカ『理由いかんでは行ってやらなくもないわよ?』

シンジ「……」

シンジ「仲良くしたいなーって」

アスカ『はあ』

シンジ『ちゃんと僕と同じように全裸で来てよ』

アスカ『さすがに服着るわ』

シンジ「なんでだよ!僕らは同志だろ?!」

アスカ『あたしは作戦上仕方なくなってただけ!あんたと一緒にしないで!』

シンジ「けちんぼ!いいじゃないか!全裸来日するくらい!」

アスカ『アホ!そっこーで捕まるわよッ!!』

シンジ「アスカの○○○○!」

アスカ『○○○○って何よ!?』


231 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 17:35:28 ID:NdEkD/4k

シンジ「わかったよ…アスカがそんなに来たくないってんならもういいよ」

アスカ『悪いわね。国内なら行ってあげなくもないけど、ちょっと国外はキツいわよ』

アスカ『たぶんネルフのお許しも出ないしね』

シンジ「……じゃあ」

ガチャン。

アスカ「……」

アスカ「友達とパーティー、か」

アスカ「…そんなのあたしは一回も」

アスカ「……」


232 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 18:00:00 ID:NdEkD/4k

~ネルフ本部:総司令執務室~

碇司令「零号機改修完了の件、ご苦労だった」

碇司令「次も期待している」ピッ

碇司令「赤木博士、初号機の下半身の件はどうなっている」

碇司令「そうか。急がせろ」

碇司令「…食事?」

ゲンドウ「…わかった。では明後日ならばどうだ」

ゲンドウ「ああ」

ゲンドウ「楽しみにしている」ピッ

ゲンドウ「ふー…っ」ギシッ…

ゲンドウ「赤木博士は母子揃って面倒だな」

『一件の音声を録音しました』

ゲンドウ「?!」

シンジ「よう、父さん」ニヤニヤ


233 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 18:31:19 ID:NdEkD/4k

ゲンドウ「いつから…いや、どうやってここへ」

シンジ「父さんがこの部屋に入る時に一緒に入っただけだよ」

ゲンドウ「くっ」

シンジ「それよりさぁ…これ、リッちゃんに聞かれたら不味いんでねーの?」ニヤニヤ

ゲンドウ(赤木博士にはまだ利用価値がある…今離れられるわけには)

ゲンドウ「…何が望みだ」

シンジ「さすが父さん。話早くて助かるよ」


シンジ「実はさ――――――



234 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 19:43:20 ID:NdEkD/4k

~ネルフ:ドイツ支部~


アスカ「一週間後に日本に?」

『そうよ。惣流・アスカ。あなただけね』

アスカ「なんでよ」

『なんかね、日本の碇司令が「セカンドが本部のMAGIに何かしら触れたらしい痕跡がある。来て説明しろ」って』

アスカ「はあ?!あたしなんにも触ってないわよ!?」

『命令よアスカ』

アスカ「ざっけんじゃないわよ!あたしなんにもしてないもん!」

『してないならいいのよ。ただ詳細と心当たりを聞きたいんだって。直接』

アスカ「意味わかんない!」

『…ネルフ本部の「怒・外道」を怒らせない方がいいわよ?』

アスカ「ちっ!わかったわよ!!」


235 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 19:47:34 ID:NdEkD/4k

~ネルフ本部:総司令執務室~

ゲンドウ「これで満足か」

シンジ「ありがとう父さん!」ニコッ

ゲンドウ「ならば帰れ。私は忙しい」

シンジ「父さん肩揉むよ!」

ゲンドウ「いらん」

シンジ「そう言わずに」

ゲンドウ「いらんと言って……む」

ゲンドウ(…上手いな)



シンジ「父さんのここ、カッチカチだね」

ゲンドウ「…そうか」



236 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 19:55:49 ID:NdEkD/4k

冬月「む?シンジくんか。何故ここに」

シンジ「ちょっと父さんの肩を揉みに」

冬月「ほう。親孝行とは感心感心」

冬月「親孝行をしたい時に親は無し…私もしておけばよかったと後悔しているよ」

シンジ「へー…」

冬月「……」

冬月(やはり…彼はどことなくユイくんに似ているな)

冬月(顔つきや雰囲気、裸で居たがるところとか…)


237 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 20:22:23 ID:NdEkD/4k

~そして一週間後、ネルフ本部~



アスカ「はー…やってらんないわ」スタスタ

アスカ「着いて本部で話を聞いてみれば『勘違いでしたごめんなさいてへっ☆』」

アスカ「ふざけんなってーの!」ガンッ!

アスカ「あー!むしゃくしゃするぅうううう!!!」

シンジ「へいアスカ!へい!へいへいへーい!!!」ペタペタペタペタ

アスカ「げ、シンジ…」



238 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 20:38:21 ID:NdEkD/4k

シンジ「はっ、よっ、たーっ!!」ヒュバッ!ヒュバッ!トーン!

シンジ「フォウ!フォウっ!フォーウ!!!」ヒュバッヒュバッヒュバッ!トーン!

アスカ「バック転しまくって近づいてくんな!」ゲシ!

シンジ「あはんっ?!」ズシャアアア!!

アスカ「何の用よ変態!」

シンジ「ハッハー!!さあて?さあて?何かな何かなーッッ!?当ててごらん?!」

シンジ「正解したら僕のニューアルバム『ハジケ飛BE!!!!!』もプレゼント!」

アスカ「やらないし要らないわよ!いいからはやく言いなさい!」ペチッ!

シンジ「あいたぁッッ?!」ズシャアアアアアア!!!


239 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 20:49:29 ID:NdEkD/4k

シンジ「前に餃子パーティーの話したやん?」

アスカ「んー…?ああ。そーいえば言ってたわね」

シンジ「それが今日なんだけど」

アスカ「…あたしを誘ってんの?」

シンジ「それ以外にないサー」

アスカ「ふーん…」


アスカ「まあ暇だし…いいわよ」

シンジ「!」


240 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 21:24:00 ID:NdEkD/4k

シンジ「マジで!?じゃあ僕今からオペレーターの青なんとかさんのロン毛刈ってくるよ!」

アスカ「会話の前後に関連性ゼロ?!青なんとかさんは知らないけどやめたげなさいよ!」

シンジ「えー?でももうバリカンも用意したし…きっとロン毛も刈り頃だよ?」

アスカ「オペレーターの人ヒツジ扱いすんな!」ベチーン!


241 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 21:41:05 ID:NdEkD/4k

シンジ「ところでアスカル」

アスカ「ルは要らないわよ…何?」



シンジ「何で!!!全裸じゃ!!ないんだよ!!!!」クワッ!

アスカ「あたしは常識がある普通の人間だからよ!!」

シンジ「裏切ったんだ!父さんと同じように僕を裏切ったんだ!!!」ダンッダンッダンッ!

シンジ「あんまりドゥぅううううッッッッ!!!」オーイオイオイ!

アスカ(もうドイツに帰りたい…)


242 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 21:46:18 ID:NdEkD/4k

シンジ「ふー…」

アスカ「はぁ…」

シンジ「アスカ」

アスカ「何よ」

シンジ「ねぇ、もういいだろ?早く行こうよ…」

アスカ「何であたしが悪いみたいになってんのよ」


243 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 21:52:38 ID:NdEkD/4k

~碇宅前~

シンジ「ここが僕んちだよ」ペタペタ

アスカ「あのさ…ずーっと聞きたかったんだけど」

シンジ「何?」

アスカ「ネルフで全裸なのはまだわかるのよ。職員だけだしさ、作戦で必要だからって理由もあるし」

シンジ「?」

アスカ「何で!街歩くにも全裸なの!?」ビシッ!

シンジ「何でって…何でそんなこと気にするの?」

アスカ「色々おかしいでしょ?!てゆーか何で街行く人々はあんたを見ても『当たり前』フェイスしてんの?!」

アスカ「あたしが知らない内に日本はどうしちゃったっていうのよ!」

シンジ「アスカ、時代はいつも前へ前へと進んでるんだよ」


244 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 22:01:55 ID:NdEkD/4k


シンジ「タライまー!」


ヒカリ「あ、碇くんおかえり!もう皆準備出来てるわよ?」

シンジ「ごみんごみん!アスカが僕とデートしたがってて…」

アスカ「そんな瞬間は刹那ほどもなかったわよ!」

ヒカリ「あ、あなたがアスカさん?碇くんからよく聞いてるわ?」

アスカ「?!」

トウジ「おっ、なんやあんたがアスカか?聞いてたよりえらい別嬪さんやなぁー」ヒョコ

アスカ「?!」バッ

ケンスケ「なーぁんだ、聞いてたよりずっと人間っぽいじゃん」

アスカ「?!」

カヲル「へぇ?君がセカンド?シンジくんから聞いてたよりも人間に近いね」

カヲル「…あ、ごめん。まだ第一形態だった?」

アスカ「?!」


247 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 22:06:58 ID:NdEkD/4k

綾波「あなたが…セカンド?」

アスカ「そ、そうよ!あんたはファーストでしょ?」

綾波「……よかった。言葉は通じるし…私達によく似た生態なのね」ホッ

アスカ「」


シンジ「よし、これでアスカ御披露目は終わったな!皆、仲良くするように」ウム

アスカ「シンジ?ちょーっとおいで?」

シンジ「おいおい、キスくらい皆の前でもいいだろう?恥ずかしがりやだなぁアスカは」ズルズル




「あんたは!一体!!あたしの事をどう話してたのよぉおおぉおおぉおお!!!」

「アスカやめっ、ダメだよ!そこは大事なトコ…!?」



251 :元ネタがわかってもらえると嬉しい:2014/09/23(火) 22:25:12 ID:NdEkD/4k






「アッ―――――――――――――!!!!」







254 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 01:36:26 ID:vQhhZPHY




アスカ「ったく!このバカっ!」プリプリ!

シンジ「痛い…僕のプリティお尻と如意棒が…痛い…」シクシク


トウジ「どーでもええけど、バッチイもん触ったんやったら手ェ洗ってきーや?お前ら」

ケンスケ「まあ作るのが餃子だしねぇ」


255 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 01:58:28 ID:vQhhZPHY

・・・・。


トウジ「大分できたなぁ」

ヒカリ「そうねー」

トウジ「…こーして出来た餃子見てくと、誰が作った奴か一目でわかるなぁ」

ヒカリ「そうねー」

トウジ「この金魚みたいに膨らんだヤツがヒカリのやな」

ヒカリ「やだもう」

トウジ「…この計算され尽くしたキッチリしてんのは綾波やな」

ヒカリ「定規で計ったみたいよね」

トウジ「この器用に、それなりのもん作ったんがケンスケで…」

ヒカリ「こっちの合理性重視したみたいなのが渚くんね」


256 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 02:03:39 ID:vQhhZPHY

トウジ「シンジのはやっぱ綺麗っちゅーか…なんや、なんかが洗練されとるな」

ヒカリ「普段料理作ってる人の餃子ね」

トウジ「いいんちょのは丁寧やな。生真面目さが出とる」

ヒカリ「鈴原のは不器用さが滲み出てるわね」


トウジ「そんで…」

ヒカリ「この…中の肉と皮をミキサーにかけたみたいなのが」

アスカ「うっさいわね!餃子なんて作れなくても人生生きてくのには困んないわよ!!」


257 :>>255のトウジとヒカリのやり取りは鋼鉄2で本当にあった台詞:2014/09/24(水) 02:10:13 ID:vQhhZPHY

プシュー…

トウジ「? なんや誰か入ってきよったで?」

ケンスケ「誰だろ?」






ゲンドウ「…ただいま」

シンジ「あ、おかえり父さん」


「「「  」」」


258 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 02:24:15 ID:vQhhZPHY

シンジ「おかえり。今日は早かったんだね」

ゲンドウ「ああ。後は冬月に任せてきた」

シンジ「晩御飯はまだ作ってなくて…皆で作った餃子しかないんだけど」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「そうか…なら、」スッ…

アスカ(ああ、あたし達に気を使って外で食べてきてくれるのかしら)

アスカ(おじさまっていい人だわ)


ゲンドウ(ゲンドウポーズ)「…私が餃子製作を指揮してやろう」


アスカ( 前 言 撤 回 !! やっぱシンジの親だわ!!)


259 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 05:16:39 ID:vQhhZPHY

ゲンドウ「総員、第一種戦闘配置だ」

ケンスケ「了解でありますぅうううう!!」ビシッ!

トウジ「ケンスケ嬉しそうやな」

カヲル「無理もないな。なんせ本物の司令からの命令だ」

ヒカリ(私こういうのわからないのだけど…)

綾波「…」ビシッ

アスカ「シンジ!あんたのパパなんでしょ?!なんとかしなさいよ!」ヒソヒソ

シンジ「え、どうすればいいんだってばよ」ヒソヒソ


260 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 05:24:51 ID:vQhhZPHY

ゲンドウ「仕事内容を伝える。洞木ヒカリ」

ヒカリ「は、はい!」

ゲンドウ「お前は餃子を焼け。焼く時間、焼き方は任せる」

ヒカリ「了解!」

ゲンドウ「鈴原トウジ、お前には運搬を任せる」

ゲンドウ「餃子が焼き上がったらお前がキッチンからテーブルへ輸送しろ」

トウジ「わ、わかりました!」

ゲンドウ「レイ」

綾波「はい」

ゲンドウ「ドグマを降りて"槍"を使え」

綾波「はい」

カヲル("槍"?…まさか、"ロンギヌスの槍"?)

カヲル(バカな…たかがくっついた餃子を切り離す爪楊枝代わりに使う気なのか?)


261 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 05:30:41 ID:vQhhZPHY

ゲンドウ「惣流アスカラングレー。お前には全員の飲み物の管理を任せる」

ゲンドウ「誰かのコップの中身がなくなったらつげ」

アスカ「…了解」

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「あーなんか○○○○かいかい…なんか変なの触ったかな」ポリポリ


ゲンドウ「手を洗ってこい」

シンジ「はい!」


262 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 05:35:36 ID:vQhhZPHY

ゲンドウ「渚カヲル」

カヲル「何?」

ゲンドウ「お前にはアクシデント発生の予防と対応を任せる」

ゲンドウ「何かが溢れた、ケンカ等の仲裁、シンジのお守り、シンジの奇行を阻止するなどだ」

ゲンドウ「主にシンジへの対応が仕事になるだろう。心してかかれ」

カヲル「わかったよ」ニコッ



ゲンドウ「では、全員仕事を始めろ」



270 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 03:41:53 ID:.JBDnelw

ヒカリ「……」ジュー

トウジ「…」カチャ、カチャ

綾波「…」つ爪楊枝(特注綾波専用爪楊枝零号機:ロンギヌス)

アスカ「…」つ飲み物

シンジ「ランタンジンタンサンタンガンタンコンタンセンタンワンタン!」

シンジ「タンタ♪タッタッタタン!」

シンジ「オ☆レ!」ビシッ!

カヲル「…」チョップ!

シンジ「GU☆HA☆!ンッハーン!」ビターンッ!


ゲンドウ(ゲンドウポーズ)「………」


271 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 03:48:38 ID:.JBDnelw

アスカ(空気、重っめぇぇえええええ!!!)

アスカ(何よこの背後からの無言の圧力!あたし達は今友達同士で餃子作ってんのよね?!)

アスカ(何かどっかの工場で奴隷労働させられてるみたいなんだけど!?)


シンジ「『リビングデッドの呼び声』!!」ド☆ン!

シンジ(遊戯声)「このカードは墓地にあるモンスターカードを一枚フィールドになんやかんやで特殊召喚するんDA!!」

シンジ(社長声)「な、なんだとッッ!!」

シンジ(遊戯声)「もう一人のボク!僕はこのカードを選ぶよッ!」

シンジ(遊戯声)「わかったZE☆相棒!」


272 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 03:57:14 ID:.JBDnelw

シンジ(遊戯声)「「『オ尻スの碇ン竜』を召喚するZE☆!!!」」

カヲル「じゃあ僕は『オベ・庵野の巨神兵』と『ラー油翼神竜』召喚しとくよ」

シンジ(遊戯声)「な、なんDAとッ?!」ドクン☆


アスカ(まさかあのウザシンジに精神的に助けられてるなんて…)

アスカ(あのアホがバカをやってくれているおかげでまだ何とか緩和されてる)

アスカ(でもちょっと本当誰か何とかしなさいよコレぇぇええ!!!)

アスカ(お願い!今なら5マルク上げるから!!)


273 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 04:35:32 ID:.JBDnelw

シンジ「……」武士ーン!

シンジ「ところで父上」

ゲンドウ「…」

シンジ「一つ進言させていただきとうござる」

ゲンドウ「…何だ」


シンジ「父さんも皆でワイワイやりたいからってこの混ざり方は不器用すぎだと思うよ」


ゲンドウ「……」ピク


アスカ(えっ)

トウジ(えっ)

ケンスケ(えっ)

ヒカリ(えっ)

綾波(…餃子。またくっついちゃったわ)

カヲル(へぇ?) 

274 :>>268さんはユイさんかと思いましたまる:2014/09/26(金) 04:38:19 ID:.JBDnelw

ゲンドウ「何の話だ」クイッ…

シンジ「そう言えば本心を見抜かれたりした時って父さん何らかの形で顔を隠すクセがあるよね」

ゲンドウ「」

アスカ(やだおじさま可愛い)


275 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 05:42:07 ID:.JBDnelw

シンジ「本心隠したい気持ちはズリュッとわかるけど」

アスカ(あたしはその表現がわかんない)

シンジ「父さん、そんな堅くなるなよ」ニコッ
シンジ「父さんがこういう時、どうコミュニケーションとったらいいかわからないのはわかるけど」

シンジ「気楽にすればいいんだ。別に自分の得意な事…指揮をとる事でコミュらなくていいんだよ」

ゲンドウ「しかし…私も何か手伝わなくては」

シンジ「父さん、それはむしろ邪魔してるよ」

ゲンドウ「…すまなかった」


276 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 05:45:07 ID:.JBDnelw

シンジ「大丈夫だよ!皆いいやつだし許してくれるよ!」ニコッ

シンジ「な!お前ら!」

トウジ「せ、せや!許したるで!碇の親父さん!」

ケンスケ「僕をネルフの一員にしてくれるなら」キリッ

ヒカリ「バカ!」ペチ

綾波「問題ありません」

カヲル「どうでもいいから早く餃子食べない?」

ゲンドウ「皆…すまなかったな」


ゲンドウ「…私はこういう時、どんな顔をすればいいのかわからん」

シンジ「笑えば…いいと思うよ?」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「……」ニタッ

アスカ「ぶふっ」


277 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 05:51:57 ID:.JBDnelw




「「「「「いただきます!」」」」」

シンジ「あ、ンマイ!ふまいよヒカリの餃子!」

ヒカリ「そう?ありがとう」ニコッ

トウジ「コラ!それはワシんじゃ!」

カヲル「だってこれが一番大きいじゃないか」ニコッ

綾波「……びーる、飲みたい」

アスカ「そーねーあたしもほしーい」

ゲンドウ「…冷蔵庫に入っているのは飲んでも構わん」モグモグ

アスカ「え、いいんですか?」

ゲンドウ「ああ」

綾波「…ありがとうございます司令。今度からは会話してあげますね」

アスカ「ちょっ?!ファースト!?」


278 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 05:55:44 ID:.JBDnelw

ゲンドウ「そうか。感謝する」フッ…

綾波「もう爪コレクションはしちゃダメですよ」

ゲンドウ「いやそんな事はした覚えがないが」

綾波「でも碇くんが」

ゲンドウ「シンジ!ちょっと来い!話がある!」

アスカ「あ、シンジなら今ベランダから飛び降りましたけど」


279 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 06:05:59 ID:.JBDnelw

ヒュー……

シンジ「前回り受け身!」ズダン!

シンジ「ふう…うまく抜け出せたか」

シンジ「ほとぼりが冷めるまでプランクトンの気持ちにでもなってるか…」

シンジ「…」

シンジ「はー…イルカの調教師になりてー…」

シンジ「シャチでも可」

シンジ「…今度アスカ誘って水族館デート行くか」

シンジ「そんでアスカ調教師になった僕はアスカに色んな芸を仕込むんだ…」

シンジ「……」

シンジ「いや違うよ芸って言ってもアッチの意味じゃないよアッチの調教じゃないから」


280 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 06:08:46 ID:.JBDnelw

シンジ「よし、そろそろほとぼり冷めてィングだな!」スック

シンジ「餃子も冷めたかもしれないけど」


シンジ「1階のベランダからよじ登って部屋に帰るか」ヨイショ


281 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 06:16:27 ID:.JBDnelw

カヲル「へぇ?ドイツではそんなに幼い頃から合法的にお酒が飲めるんだ」

アスカ「そうよ」

綾波「でも…ここは日本だわ。日本では20才未満は飲んではダメ」

アスカ「あんた自分の右手にあるジョッキ見てからいいなさいよ」

ケンスケ「碇司令…お願いします!僕を!僕をエヴァンゲリオンのパイロットにしてください!」

ゲンドウ「…考えておこう」

ケンスケ「碇司令ぃいいいい!!ありがとうございますぅぅうううう!!」ダキッ

ケンスケ「さすが!さすがです!」

ゲンドウ「まあ司令権限は最強だからな。お前一人くらいどうとでもなる」


282 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 06:21:33 ID:.JBDnelw

シンジ「トウジ」ヒョコ

トウジ「どわっ?!なんやお前いつの間に帰ってきよったんや」

シンジ「2秒前」

トウジ「はいはい。んで、なんや」

シンジ「ヒカリの隣ずっとキープしてんのはなんで?」

トウジ「ぶーっッッ?!」

ヒカリ「いやっ!?汚いじゃない!鈴原サイテー!」ペチッ!

トウジ「ぽま?!すまん!すまんかったいいんちょ!」


シンジ「やれやれとんだバッドボーイだぜ」スタスタ


283 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 06:57:04 ID:.JBDnelw

シンジ「…」チラ


アスカ「にしても…よかった。正式なエヴァパイロットにもまともな奴って居たのね」

カヲル「まとも…かな?」ハテ

カヲル(僕はそもそもヒトじゃないんだけど)

アスカ「シンジの奴は頭イッちゃってるし非常識でバカで全裸で変態でキモいしウザいし」

アスカ「ファーストはなんか怖いし…」

アスカ「いやホント居てくれてありがとうあたしのオアシス」テギュ

カヲル「何故か今、君が絶対口にしないような台詞を聞いた気がするよ」


シンジ「ort」ズーン←地味に傷ついてる


285 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 07:25:03 ID:.JBDnelw

シンジ「アスカアスカ!アスカ!」ペタペタペタペタペタ

アスカ「至近距離に来んな変態!」バキャッ!
シンジ「なんで?君一定距離以内に近づかくのを妙にイヤがるな」

アスカ「普通の事でしょ?!全裸の変態に近づかれるのは誰だって気持ちのいいものじゃないわよ!」

カヲル「そう?僕は別に構わないけどな」

シンジ「渚…!」ジーン

カヲル「僕はシンジくんと友達だし慣れてるし」

アスカ「はあ!?あんたも頭おかしいんじゃないの!?」


286 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 07:32:45 ID:.JBDnelw
カヲル「何言ってんの?おかしいのは君だろ?」

アスカ「はあ?!」

カヲル「この街で誰かシンジくんに対して君みたいな態度をとってた?」

アスカ「…そういえば妙に皆の理解がありすぎるっていうか…ってあんたバカァ?そんなのカンケーないわよ!」

アスカ「常識で考えなさいよ!世間一般の常識で!シンジを拒絶するあたしのどこが変だってのよ!」

カヲル「"変"とか、"非常識"とか。"他人とは違う"ってさ、大多数いる中に違う特徴を持った個体を指すんだろ?」

カヲル「この街の皆はシンジくんに君みたいな態度はしない」

カヲル「だったら変なのはそっちじゃないか」

アスカ「」


287 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 07:44:27 ID:.JBDnelw

トウジ「あー、惣流やったか?すまんな、あいつも変わり者なんや。許したって?」

アスカ「ふん!何よ!あたしは間違ってないもん!」

ゲンドウ「……」

アスカ「」

アスカ(やっちゃった…実の父親の前、しかもあの碇司令)

アスカ(死んだ)

ゲンドウ「セカンド」

アスカ「は、はい!」ビクッ

ゲンドウ「もっと言ってやれ」

アスカ「!」


288 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 07:49:18 ID:.JBDnelw

アスカ「司令…!」

ゲンドウ「シンジ。彼女も年頃だ。」

ゲンドウ「そして彼女や周囲ばかりに理解を求めるのではなく、お前も譲歩しろ」

ゲンドウ「それくらい、お前は理解できるだろう」

シンジ「父さん…うん、ごめんねアスカ」

アスカ「…まあいいけど」

ゲンドウ「すまんな、アレが迷惑をかけた」

アスカ「司令…!」

.

295 :加持「"真実"は人の数だけ存在する…わかるかい?」:2014/09/26(金) 17:00:36 ID:.JBDnelw

ゲンドウ「む…もう遅い時間だな」

ゲンドウ「君たちもそろそろ帰れ」

「「「「「はーい」」」」」

ゲンドウ「私ももう寝る シンジ「フ」

ゲンドウ「…」

シンジ「…」



シンジ「…」ダッ!

ゲンドウ「捕らえろ」

アスカ「了解!」ダッ!


296 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 17:09:41 ID:.JBDnelw

・・・・。

シンジ「くそ…なんだって皆して僕に害意がある時は○○を集中的に攻撃するんだ!」

シンジ「僕の○○はなぁーんて罪作りな○○なんだーい?!」ハァーン?

アスカ「畜生、ドイツ支部のスタッフが『予定あっていけないからしばらく日本にいろ』って…」ブツブツ

シンジ「大変だねアスカ」

アスカ「ファーストは車に乗せてもらって帰っちゃうし、ジャージとメガネはダッシュで帰っちゃうし」

アスカ「アルビノのあいつは気がついたら居ないし…」

アスカ「なんだってあんたなんかにネルフ本部に送ってもらわなきゃなんないのよ…」

シンジ「神の思し召しだね!」

アスカ「そんな神はロンギヌスの槍で刺されればいいのに」


297 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 17:17:42 ID:.JBDnelw

シンジ「ねー、自分の金で今からドイツ帰ればいいんじゃない?」

シンジ「タクシー拾って空港行ってさ」

アスカ「あんたバカァ?そしたらあたしのおこづかいが減るじゃない!」

アスカ「それに!本来ならン万円かかるのが、ネルフがあたしを送ってくれるか迎えに来てくれるかしたらタダなのよ?」

シンジ「せこい」

アスカ「っさいわね!倹約家と言いなさい!」

300 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 18:00:15 ID:.JBDnelw

シンジ「ねぇアスカンゲリオン」

アスカ「その面白くない前フリやめて」

シンジ「アスカはどうしてダンボールに乗るの?」

アスカ「エヴァと言いなさいよ!せめて!」

アスカ「…あたしは、あたしがエヴァに乗るのは―――」



キョウコ『ほらアスカちゃん…今日はママがアスカちゃんの好きなものを作ったのよ…』

アスカ『ママ…』

医者『可哀想に。彼女は精神が壊れてあの人形を娘と思い込んで…』

ナース『でも…彼女、何でダンボール箱に入ってるんでしょうか?』

医者『いやそれは知らんけど』

アスカ「…何であんたにそんな事言わなきゃなんないのよ」


301 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 18:09:02 ID:.JBDnelw

シンジ「いや世間話だよ。言いたくないなら別にいいけど」

アスカ「…言いたくない」

シンジ「ふーん」


シンジ「…」ペタペタ

アスカ「…」テクテク


302 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 18:12:34 ID:.JBDnelw

アスカ「あんたは…」

シンジ「?」

アスカ「あんたは、何でエヴァに乗るの」

シンジ「んー……」



シンジ「僕が守りたいものを僕自身が守るため」



アスカ「…何それ。かっこつけね。特撮の熱血ヒーローアニメじゃあるまいし」

シンジ「あと」

アスカ「何よ」

シンジ「…アスカと会えるから」

アスカ「……はあ?」


303 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 18:17:04 ID:.JBDnelw

アスカ「…ふーん?前から思ってたんだけどー」

シンジ「何?」

アスカ「あんた、あたしの事好きなんでしょ?」ニヤァ~

シンジ「え、いや別に」

アスカ「ま!あたしはずぇ~んずぇんあんたの事なんて好きなんかじゃないけどぉ?」

アスカ「あんたが『どうしても!』ってお願いするなら下僕にしてやってもいいわよぉ?」

シンジ「えェ~~?それはキツいぃ~~」フリフリ

アスカ「その気持ち悪いイントネーションと動きをやめなさいよ」


304 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 18:26:04 ID:.JBDnelw

アスカ「…」テクテク

シンジ「…」ペタペタ

アスカ「にしても…なんであんた服着ないわけ?ぬーでぃすとって奴?」

シンジ「ヌーディストかどうかは知らないけどすっぱだかでいるのが最高にして至高、衣服が憎いとは思ってるよ」

アスカ「じゃあ変態?」

シンジ「他人の○○に口出す奴こそ変態だよ。自分の○○が変かどうかをまず見てみるべきさ」

アスカ「じゃあ病気」

シンジ「いわゆる露出狂、精神医学で言う露出症だとかの可能性はあるとだけ」



307 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 19:44:45 ID:.JBDnelw

アスカ「時折思うんだけどさ、あんたって実はまともだったりしない?」

アスカ「奇行に走ったり理解不能な言動多いけど…ひょっとしてあんたは」

ピピピピ!ピピピピ!

アスカ「…あんたの携帯、鳴ってるわよ」

シンジ「! いかん!もうハジケタイムか!」

アスカ「何それ」

シンジ「アスカ知らないの?!この街では使徒を寄せ付けない魔除けの意味合いをこめて22:00~24:00までハジケなければいけないんだ!」

アスカ「だから何よそれ」

シンジ「伝統と風習!ローカルルールって言えばわかる?!」

アスカ「まあ…なんとなくは」


308 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 19:49:07 ID:.JBDnelw

シンジ「アスカも早くハジケるんだ!連れ去られるぞ!」

アスカ「何によ?」

シンジ「おばけ的なアレだよ!妖怪リツコーンとかだよ!」

シンジ「連れ去られたら最後、社会的地位を剥奪されるんだ!」

アスカ「え、じゃあ…」

シンジ「そう!僕らの場合はエヴァパイロットをやめさせられるんだ!」

アスカ「なんですって?!」

シンジ「早くハジケるんだ!」

アスカ「でもあたしハジケ方とかわかんないわよ!」

シンジ「わかった!じゃあ僕の真似をして!」


309 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 20:30:27 ID:.JBDnelw

シンジ「…」スゥッ

アスカ「拳銃?」

シンジ「今からこの銃口をくわえてロシアンルーレットだ」

アスカ「な?!やめなさいよ!」

シンジ「弾倉は6発。この中に1発だけ弾を入れ…」

シンジ「5回。引き金を引く!」ドン!

アスカ「そんな!絶対死ぬわよそんなの!」

シンジ「アスカ…生き残る確率はゼロじゃないんだぜ?」

アスカ「やめなさいよ…確率にしたって低いし!せめて1回か二回にしときなさいよ!」

シンジ「ダメだ!…いくぜ!弾を込める!」

シンジ「…」カチャ、カチャカチャカチャカチャカチャ

アスカ「」

シンジ「よし、行くぞ!」パク

アスカ「ねぇ!?今6発装填したわよね?!確率的にも100%死ぬじゃないの!!」


310 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 21:02:37 ID:.JBDnelw

シンジ「一回目!」

アスカ「いやっ…!」

カシンッ。

シンジ「…あ、安全装置外してなかったや。失敗、失敗。」カチャ

アスカ「あ、あぶ!あぶな…!」ゼェゼェゼェゼェ…

シンジ「はい!じゃあこんな感じでやってよアスカ!」ニッコリ

アスカ「死の危険がそっくりあたしに来た?!絶対やんないから!!」

シンジ「まあまあ!セカンドチャレンジセカンドチャレンジ!アスカだけに!」

アスカ「やるかぁあああああ!!」


312 :>>311へー…どうやってだろ…:2014/09/26(金) 22:45:47 ID:.JBDnelw

アスカ「ていうかその銃どこから…」

シンジ「この街には僕の"オモチャ"が至る所に隠してあるんだよ」

アスカ「この街全体があんたの玩具箱?!怖ッ!?」


シンジ「さてワガママガールのご要望にお答えして違うハジケをするぞー!」ペタペタペタペタ!

アスカ「ま!待ちなさいよ!あたしまだこの街慣れてないんだから!」



314 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:26:33 ID:.JBDnelw

シンジ「というわけで湖のある公園に来ました」

シンジ「ホントはマニアハートを擽る某『この公園に来たカップルは別れる』と噂の公園に来たかった」

アスカ「ゼェ……ひゅー……は、早…ゲホッ、」

シンジ「喉乾いた?はい、肌水」つ

アスカ「あらありがとう!飲…まないわよ!」


315 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:39:46 ID:.JBDnelw

シンジ「サッカーする?」

アスカ「ハジケに来たんじゃないの?」

シンジ「そうだったそうだった」

シンジ「じゃあアスカ、この荒縄で僕の両手を後ろ手でしっかり縛って」

アスカ「え、えーと……こう?」シバリシバリ

シンジ「次は膝だけ折り曲げた僕の両足をしっかり縛って」

アスカ「はいはい」シバリシバリ

シンジ「次はこのドラム缶に僕を頭だけ出した状態で入れて、この袋に入ってる特殊ベークライトを流し込んでよ!」

アスカ「はいは……え?」

シンジ「よし固まったな」

シンジ「じゃ!このまま湖に蹴り落としてくれる?」ニッコリ

アスカ「やらないわよ?!あたしはヤクザか!!」


316 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:42:16 ID:.JBDnelw

シンジ「仕方ないな…じゃあ自分でやるよ。よいせ!」

ゴロン!ゴロゴロゴロゴロ…


じゃぽん。


アスカ「」


アスカ「えっ」





アスカ「えっ」



317 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:46:14 ID:.JBDnelw

ゴポゴポゴポゴポ

アスカ「えぇぇえええええ?!」

ゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポ……ポ、


しーん。


アスカ「」

アスカ「ちょっ…やだ!ホントに?!」

アスカ「警察!ネルフ?!おじさまに?!」アタフタアタフタ

アスカ「いやぁあああ!!」







シンジ「バァああああああああああああああああ!!!!!」グヘヘヘハハハ!!!

アスカ「イヤァああああああああああああああああああああ!!!」


318 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:48:15 ID:.JBDnelw

シンジ「イリュージョーぉン」キュ♪

アスカ「びっくりした!びっくりしたぁ!何で湖にあの状態で沈んだあんたがあたしの後ろから出てくんのよぉぉおおお!」




シンジ「イリュージョーぉン」キュ♪

アスカ「やめなさいよそれ!すっごくムカつく!!!」



319 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:52:05 ID:.JBDnelw

シンジ「ほら次はアスk アスカ「やらん!!!」


シンジ「仕方ないな…次はアレにしようか」ペタペタペタ!

アスカ「ちょっと!手を引っ張らないでよ!」


320 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 23:54:40 ID:.JBDnelw

ラーメン屋の屋台

シンジ「おっちゃーん!やってるぅー?」

おっちゃん「へいらっしゃい!」


アスカ「ラーメン屋?あんたさっきあんなに餃子食べたじゃない!」

シンジ「ラーメンは別バラなんだよ」

アスカ「あんたは胃が何個あんのよ」



シンジ「おっちゃん!ニンニクラーメンチャーシュー抜き!」

おっちゃん「あいよっ!お客さんマニアックだね!」


321 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:16:25 ID:5X3aXVbY

アスカ「何で『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』がマニアックなのよ」

シンジ「ちょっと前…破が公開された時くらいだったかな?」

アスカ「ハ?」

シンジ「そん時に綾波が印刷された『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』のカップ麺が売られてたんだよ」

アスカ「ファーストが?何で…っていうかダメじゃない?チャーシュー抜いたら美味しさ半減じゃない」

シンジ「まあほら…ネタってやつだよ」

シンジ「僕は『ネタとしては面白いけど食べたいとは思わないなぁ』って考えながらチラ見してたよ」

アスカ「ふーん…まあそうよね。一部くらいにはウケるかもだけどさ」

シンジ「で、その商品開発担当してたのがこのおっちゃんで」

アスカ「ごめんなさい!!」


322 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:31:37 ID:5X3aXVbY

シンジ「あ、すみません!彼女には…なんかあの、お冷や的な…H2O的なアレを」

アスカ「あんたバカァ?素直に水って言いなさいよ」

おっちゃん「あいよ!あんなネタ商品開発したバカでごめんな!!」

アスカ「違います!おじさんの事じゃないんです!引きずらないで?!」



※カップ麺、『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』が発売されていたのはホントですが、アニメ版第10使徒撃破後のラーメン屋のおっちゃんと開発云々は無関係です


323 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:35:07 ID:5X3aXVbY

×

シンジ「あ、すみません!彼女には…なんかあの、お冷や的な…H2O的なアレを」

アスカ「あんたバカァ?素直に水って言いなさいよ」





シンジ「あ、すみません!彼女には…なんかあの、お冷や的な…H2O的なアレを」

おっちゃん「あいよ!H2O的なアレね!」

アスカ「あんたバカァ?素直に水って言いなさいよ」


324 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:38:56 ID:5X3aXVbY


おっちゃん「はい!ニンニクの肉抜き一丁!」コト

シンジ「わーい!」

おっちゃん「どうぞ…お水でございます…お口に合うといいのですが…」コト

アスカ「ちょっ…態度が」

シンジ「よーし!いっただっきまーす!」




シンジ「どっせぇぇえええええいいいッッ!!!」バッシャーン

アスカ「ラーメンを自分の頭に被ったぁああ!?」


325 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:43:38 ID:5X3aXVbY

シンジ「あつっ!あちゃちゃちゃ!!あつぁっ!?ああづい!ぁあああ!!!熱い!熱ゥううううい!!!」

アスカ「イヤァあああああ!?ちょっとおじさん!水を…!」

シンジ「熱い!熱いけど美味い!美味いよぉぉおおお!!」チュルチュルチュルチュル

アスカ「頭から垂れ下がった麺を食べてる?!やめなさいよ!?」

おっちゃん「シンジの坊っちゃん…美味いかい」

シンジ「おいひぃよぉぉおおお!?めっちゃ熱いけど!!熱い!あづい!」

おっちゃん「ふふ…坊っちゃんくらいさ。『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』をいつも注文して食べてくれるのは」

アスカ「常連?!」


327 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 00:59:05 ID:5X3aXVbY

シンジ「さあアスカ!アスカも早く『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』を注文して頭に被るんだ!」

アスカ「絶対やんないから!!」

おっちゃん「あいよ!ニンニクの肉抜き一丁!」チャッ、チャッ!

アスカ「ちょっ!注文してませんから!作り始めないでください!やらないから!やらないからぁああ!!」



328 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:05:05 ID:5X3aXVbY


~ネルフ本部前~


アスカ「はぁ、はぁ……あんたって、どのエヴァよりも…暴走してんじゃないの?」ヨロヨロ…

シンジ「常に人生ハイウェイを暴走する漢、碇シンジとは僕の事さ」ペタペタ

アスカ「あんたは、ただのバカって言うのよ」

シンジ「"あんたバカァ"と"天才"は紙一重って言うじゃないか」

アスカ「なんかそれあたしがバカって言われてるみたいなんだけど」



シンジ「みたいってかそう言ってるんだよ?」キョトン

アスカ「よぉぉおおおし!そこを動くんじゃないわよぉぉお?!今すぐギッタンギッタンにしてやるから!」


329 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:12:04 ID:5X3aXVbY

・・・。


シンジ(ボッコボコ)「あ!あの白銀のオールバックは!」

冬月「……」スタスタ

アスカ「冬月副司令ね。今日はまだ働いてたのか…」

アスカ「って、あら?シンジ?」

アスカ「どこに消え―――」チラ



シンジ「…」ソローリ、ソローリ

冬月「ふー…」スタスタ

シンジ「……」ニタァァ……!


アスカ(む、胸騒ぎ!!!!)


330 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:21:08 ID:5X3aXVbY

アスカ「冬月副司令!」

冬月「ん?」クルッ

シンジ「!」シュバッ!

アスカ(速い?!)

冬月「ああ君か。こんな時間までウロウロするのは感心せんな」

アスカ「あ、す、すみません!」

冬月「それで…この老いぼれに何の用かね?」ニコッ

アスカ「えっと」

アスカ(あれ…?シンジはどこに?)



シンジ「……」


アスカ( 天 井 に 張 り 付 い て た )


331 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:25:06 ID:5X3aXVbY

シンジ「…」スゥッ…シュタン!

アスカ「! 降りた?!副司令、後ろ!」

冬月「? 後ろ?」クルッ

シンジ「っ、」ヒュバッ!

アスカ(?! 素早く冬月副司令の背後に?!)

冬月「? 何もないが―――」


シンジ(アスカ声)「44マグナムァアアアア!!!!」

ブスゥッッッッ!!!!

アスカ(浣腸ぉぉおおお?!)

冬月「か――――――あ、は―――?」


ドサッ…!

アスカ「ふ、冬月副司令ぃいいいい!!!」


332 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:30:03 ID:5X3aXVbY

冬月「が……!はぁ…っ、ああっ…!」プルプルプルプル

アスカ「だ、大丈夫ですか!今すぐ医者を!」

冬月「ぐ…私を呼び止めたのはこのイタズラをするためだったか…」プルプルプルプル

アスカ「なんかあたしのせいになってるし?!」ガビーン!?

アスカ「違うんです!シンジが!」

冬月「思わぬリアクションをされて動転しているのかね?セカンド」プルプル

アスカ「いやあの、そうじゃなくてですね!」

冬月「だがこれでわかっただろう?イタズラは時に思いもよらない悲劇を起こす事もある」プルプル

アスカ「あたしじゃな、」

冬月「イタズラをするのは、…できれば私で最後にしてほしい」プルプ…

アスカ「あの、」


333 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:34:04 ID:5X3aXVbY

ユイ『冬月先生』

冬月「…ふ、どうやら…迎えが来たようだ」プ、ル…プ、

アスカ「?!」

冬月「またユイくんに『冬月先生』と呼ばれる日が来るとはな…」


冬月「…碇、お前もユイくんに会え、ると…」ガクッ


アスカ「」

冬月「」

アスカ「」


シンジ「食堂でパフェ食べるか…」ペタペタペタ…


334 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:46:43 ID:5X3aXVbY

~医務室~


冬月「―――それで?説明したまえ、第3の少年」

シンジ「…」

冬月「面白かったかね?私が悶絶しながら泡を吹いて気絶する無様な有り様は」

シンジ「……爆笑ものでした…」



冬月「…私は年甲斐もなく怒っても構わんかね?」

アスカ「はい」コクン!


335 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 01:56:37 ID:5X3aXVbY

冬月「…ふむ」

冬月(しかし…怒ったところでこの子は反省すまい…)

冬月「シンジくん」

シンジ「…」

冬月「今から私と将棋を打たんかね」

シンジ「…将棋?」

冬月「そうだ」

シンジ「いいですけど」

冬月「すまないがアスカくん、席を外してくれんかね?」

アスカ「あ、はい」


336 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 04:22:28 ID:5X3aXVbY

~副司令執務室~


冬月「お願いします」ペコ

シンジ「お願いします」ペコ

冬月「君から打ってきたまえ」

シンジ「はい…」パチ

冬月「……」パチ



シンジ「…」パチッ

冬月「…」パチ

シンジ「…」パチッ

冬月「…」パチ

シンジ「…」…パチ

冬月「…」パチ



337 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 04:57:31 ID:5X3aXVbY

シンジ(…何でだ?何で冬月先生は僕と将棋を…?)

冬月「…」パチ

シンジ(つーか冬月副司令弱くね?)

シンジ(一見すると僕が劣勢に見えるけどさ)

シンジ(僕●2四角、冬月○同角)

シンジ(●同飛。○2三歩)

シンジ(●2八飛、○5三銀)

シンジ(そして…奇手、7三銀)

冬月「ぬ?」


338 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 05:02:11 ID:5X3aXVbY

シンジ「…」パチッ

冬月「…く」…パチ

シンジ「…」パチッ

冬月「………」

冬月「……」…パ、チ。

シンジ「…」パチッ

冬月「む、ぐ…」…パ、チ

シンジ「…」パチッ

冬月「………」


冬月「……あと17手で詰み、だな」

シンジ「…く、」


339 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 05:07:15 ID:5X3aXVbY






冬月「…私が」

シンジ(冬月先生は何が言いたかったんだよッッ?!)


340 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 05:55:06 ID:5X3aXVbY

冬月(くっ…本来ならば、)

冬月(彼の精神を落ち着けた上で圧倒的、あるいは僅差で勝利)

冬月(嫌な言い方ではあるが『自分よりコイツは上』とわからせ)

冬月(目上の者への敬意、滾る暴走を将棋やスポーツ…何かに昇華させていく事を悟らせるはずだったのに…)

冬月(誤算だった…!碇ならばちょろいのに!)

冬月(くっ…言い訳はしない。彼は私より上手だった…!)



冬月「無念!」バタッ!

シンジ「あっ…死んだ」


341 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 06:02:27 ID:5X3aXVbY

~アスカが泊まる部屋~

ぴんぽん。

アスカ「……」ムク…

アスカ「誰よ…」ピッ

シンジ「…」



アスカ『何よ』

シンジ「あのさ、冬月先生の用事も済んで…また倒れたから医務室に運んどいたんだけど」

アスカ『それで?』

シンジ「アスカ暇かなぁって」

アスカ『…あのさ、今深夜の3:00なんだけど』

シンジ「時間ってそんなに大事かな。常に臨戦体勢に生きるべきじゃないかな」

アスカ『…世の中の人間は、あんたみたいにS2機関を搭載してないの!』

ブツッ!

シンジ「ちえ。アスカの内部電源は終了かよ」 

342 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 06:13:05 ID:5X3aXVbY


        次回予告


ミサト「核融合炉を体内に内臓しているかの如く暴走を続ける碇シンジ。」

ミサト「そんな彼は日本重化学工業主催のパーティーに世界最優秀エヴァパイロットとしてネルフ職員代表と共に正式に招待を受ける」

ミサト「服を着ない彼と共にパーティーに出席しなければならないネルフ職員は地獄だった。」

ミサト「そして文字通り核燃料で動く"J.A(ジェット・アローン)"は文字通り暴走する」

ミサト「エヴァは予想以上に速いJ.Aに追いつけなかった」


ミサト「起きてしまった悲劇を見て、碇シンジは」


ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『ヒトは、完璧じゃない。ならば、創るモノも。』」


ミサト「さぁーって?!この次も!!サァービスサービスぅっ!!!」


次回 アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」 中編