前回 マリ「私だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいのにゃ♪」 前編

411 :>>409求めてるの違うだろうがこんなのでよければ:2014/11/11(火) 20:57:05 ID:TRSUE0co
シンジ「父さん、僕とポッキーゲームやろうよ!」つポッキー

ゲンドウ「やらん」プイ

シンジ「まあまあ」

シンジ「…」スポ、スポ

シンジ「(゚/_\゚)」

ゲンドウ「…鼻割り箸のようにポッキーを鼻に突っ込んでどうする」

シンジ「はい!父さんの番だよ!」

ゲンドウ「…悪いが、私が知ってるポッキーゲームではない。何も出来んな」

シンジ「もう!鼻の穴から抜けないように、端からポッキーを折っていくんだよ!」プンスコ!

ゲンドウ「知らん。他をあたれ」

シンジ「…」

シンジ「じゃあせめてこのポッキー食べてよ」つヌッチョオ

ゲンドウ「鼻水まみれのポッキーを差し出すな、…うわ、やめ、」


    \あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!/



413 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/11(火) 21:39:42 ID:TRSUE0co

あくまでもリツコさんやナオコさんとは『浮気』。らしいが、

法的にもユイさんは明らかに死者扱い。
本来ならゲンドウも碇から六分儀には戻らない(死別だから)

が、最近の『離婚しても名字はそのまま』制度を使用。
リツコさんと再婚、嫁に来る
リツコさんは名字変えて『碇リツコ』に。

つまり、リツコさんおめでたう!ってことで。 



419 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:29:31 ID:1Iuou8r6






   再び、
     幕
     間(という名の愚痴)






420 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:31:26 ID:1Iuou8r6

マユミ「っあー…」スパー


マユミ「なあ…おい」

マユミ「新劇版を観ただけで、『エヴァ?うん知ってる知ってるーエヴァおもしろいよねー』……とか」

マユミ「『アニメとか漫画とかは観た事ないけどエヴァ最高!俺もエヴァ系コミュ行ったりSSとか絵かこーっと!』とか言ってる……」


マユミ「ヴァカども」


マユミ「いいか?エヴァがご新規さんに広まるのは歓迎するが、これはあえて言うんだ」


マユミ「このヴァカどもが」ペッ


マユミ「いいか、私だって『最低限はエヴァ知ってる』って言えるかわかんねーのにだ」

マユミ「軽々しく言ってんじゃねーぞド素人が!」カーッペッ


421 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:32:26 ID:1Iuou8r6

マユミ「いいか?テメーらの言ってるそれはな、野球をよく知らない奴が

『は?ホームランってようするに玉がけっこう遠くに飛ぶ事でしょ?何がすごいの?』

って言うようなもんだからな!?」

マユミ「どーせ『アスカ可愛い!』『マリ可愛い!』とか言ってるテメーらは知らねぇんだろ?」

マユミ「『子供向けアニメ』と銘打ってるくせにアニメ版のラスト付近になるにつれて鬱展開になっていく様や繊細な心理描写、●●●描写にグロ!」

マユミ「どんな終わり方をするのかと散々期待させておいてアニメ版25話と26話を観た時の「 ? 」感!」

マユミ「劇場版(旧)ののっけからの●●●●マスターシンジさん!」

マユミ「そっからの絶望に次ぐ絶望!グロ!そしてグロ!そして初見は大体意味がわからん!『えっと…つまりどゆ事?』のオンパ!!」

マユミ「濃厚な重い心理描写!!そしてトラウマ!トラウマの連続!!」

マユミ「貞本さんの終わらぬ連載!年単位で出ぬ単行本!それを心待ちにする想い!!(連載開始から19年、ようやく終わって本当にお疲れさまでした!)」

マユミ「いいか!これだけは言っておく!!」


マユミ「エヴァはトラウマ作ってからが本番なんだよ!!!」


マユミ「それすら知らねースタイリッシュエヴァとかディフォルメエヴァ観ただけで知った気になってんじゃねーぞカス供がぁあああああ!!」ガッシャーン!


422 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:34:15 ID:1Iuou8r6

マユミ「テメーらアスカがどんだけメンドクセー女か知らねぇんだろ!?どんだけツンデレこじらせてんだよってーのを知らねぇんだろ?綾波がクローンじゃなくて(クローンもいるけど)ホムンクルス(人造人間)って知らねぇんだろ?!」

マユミ「綾波はユイさんサルベージの際にユイさんの構成情報を元にエヴァから産まれたんだよ!だから厳密にはクローンじゃねーんだよ!『ユイさんから作った』じゃなくて『ユイさんを作ろうとした』だからな!アダムやリリスからエヴァ作ったのとおんなじ!だから仮にシンジとセックルしても近親でもねーからな!」

マユミ「テメーら『ゲンドウはマジクソ』とか言ってるけどテメーらゲンドウさんがどんだけピュアっピュアでクソ真面目で子供っぽくて愛が深いか知らねぇんだろ!確かに外道で冷徹で任務至上主義だけど!」

マユミ「リツコさんが理性的冷静なだけじゃなくてどんだけ激情の人かも知らねぇんだろ!」

マユミ「『ミサトが無能』って言ってる奴は『誰かの指揮の元に組織的に動く』を知らない奴だったり、生態知識ゼロ、未知で常識通用しないめちゃデカイ化け物相手に対してどう作戦指揮とらなきゃいけないかわからないなりに暗中模索しながらやってるかわからねーんだろ」

マユミ「作中一回も名前呼ばれなかったロン毛オペレーター、青葉シゲルさんの心中察っせれねーんだろ?!」ビターン!

マユミ「ああ、エヴァの登場人物がどんだけ変わり者でクセがある人集団か!!」ァアアア!


マユミ「でもそれ全部ひっくるめて全員好きや!!」ヒシッ!



423 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:36:12 ID:1Iuou8r6

マユミ「…ちなみにアニメ版25話と26話が"ああ"なのは制作者側曰く、」

マユミ「『アレが僕らのこの作品の答えなんだ。皆が「俺ならこうする」「ああすればいいのに」と"補完"する作品なんだ』だそうだ」

マユミ「だが調子に乗るな!」クワッ

マユミ「再構成(もっかいシンジが最初っからやり直す)SSを何の考えもなしに書くな!」

マユミ「大体初心者はシンジの代わりに"俺"くんだったりオリキャラを活躍させたりシンジがスーパーシンジ(よくスパシンと呼ばれる)だったりするが!」

マユミ「基本途中で飽きる!書けなくなる!何故かって?『どうすればいいかわからなくなる』からだ!さながらアニメ版最終話のシンジくんのように!」

マユミ「エヴァ世界を理解、把握してないからというのもある!」

マユミ「だが、魔改造しまくらなきゃSS作品としてはクソの上につまらん!」

マユミ「だってシナリオは大きく変えないと再構成じゃなくて"再放送"になるから!」


424 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:38:33 ID:1Iuou8r6

マユミ「私はそういう失敗を多々見てきたがな、つまり、『こんなの、キャラの名前表記を変えただけのアニメ版(もしくは新劇、旧劇)エヴァを文字にしただけじゃん』」

マユミ「―――ってなるからだ!」

マユミ「大体初心者はクロスにしろ何にしろキャラの名前表記変えただけの台詞もシナリオも何も変えないただの"再放送"を垂れ流して途中で飽きるんだよ!」

マユミ「変えるなら『エヴァ』という作品は変えずに、とことん変えろよ!その作品でやる意義、そのSSのレーゾンデートルを作れよ!」

マユミ「傷つく事、恥をかく事、『自分のSSなぞクソ』だと思っても恐れずエヴァSSを書け!」

マユミ「いやSSに限らなくていい!絵でも小説でもゲームでも何でも!!」


マユミ「『エヴァ』という作品を、愛せ!」どん!



425 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:42:14 ID:1Iuou8r6

マユミ「ハァハァハァハァハァハァ……」

マナ「……」

マユミ「おう、次はお前さんの話やったな」

マナ「あ、はい…」

マユミ「エヴァの作中、碇シンジに対して、"シンジも理解していた"『明確な異性的好意』を向けたんはお前が最初で最後や」

マユミ「ま、気張ってけや?」ポン




マナ「……あ、はい……」ドンビキ



426 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/13(木) 18:43:46 ID:1Iuou8r6






   再び、
     幕
     間(という名の愚痴):終劇







448 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:17:09 ID:qq/O0ukU

『システムチェック、計器類はどう?』

「…大丈夫だ、問題ない。感度良好だ」

『そう、ならよかった。食料や冷却液問題は?』

「未解決」

『そっか…ってダメじゃないかムサシくん!』

「うるせぇ黙れ!金も力もない子供の犯罪者に手を貸してくれる奴がいると思うのか?!」

『怒鳴らないでくれよ、耳に響く。ただでさえコックピットの壊滅的な居心地の悪さと狭苦しさにイライラしてるんだから』

「俺も同じって事だ。わかれよケイタ」

『はぁ…やれやれ』


449 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:18:30 ID:qq/O0ukU

「…心配しなくても予備冷却液タンクは6つ搭載してる」

「代わりに救命ポッドを外したけどな」

『それ、つまり連続作戦行動可能時間はたったの約30日程度って事?』

「30日もあれば充分だろ」

『全然充分じゃないよ!?僕らがこれから何するか本当にわかってるの?ムサシくん!』

「他に手立てと当てがあんなら聞いてやる」

『そりゃないけど…はぁ…先行き不安だよ』

「不安にならない未来なんてあんのかよ」

『さあ?』

「ま、俺は逆にわくわくもしてるけどな」

『…それは僕もちょっとしてるけど』


450 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:18:57 ID:qq/O0ukU

「やっと地獄から解放される」

『うん』

「しかもラッキーな事に今日の整備当番、アイツらだった」

『ホント?じゃあ…』

「ああ、アイツら明日は俺達が味わってた鬼畜折檻教育のフルコースを味わう事になるぜ」

『わーい!ざまぁみろ!』


『「あはははははは!!!」』



451 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:19:41 ID:qq/O0ukU

「…さ、そろそろ時間だ」

『そうだね』

「お前が先に出ろ。俺は後から"処理"してから出る」

『しくじらないでよ?』

「お前じゃないから大丈夫さ」

『ちぇ。…ちゃんと後から来てよ?』

「わかってるって。ほら行けよ」

『了解。じゃあ、後は』


「『シナリオ通りに』」


バシャン、ゴゴゴゴ…



452 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:22:12 ID:qq/O0ukU

~管制室~


『?!おい!どうしてトライデント級の格納庫ハッチが開いてるんだ!』

『わかりません!』

『…? おい、アレは誰が乗ってるんだ?!2機動いてるぞ!?』

『わかんねぇよ!そんな…確かにロックしてたはずなのに?!』

『バカ野郎!どうすんだよ!』

『大佐!大変です!トライデント級、"雷電"と"震電"が!!』

『ぬぅあんだとぅ!?』


453 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:33:29 ID:qq/O0ukU

『震電は既に飛行形態に移行済み!発進します!』

『ち、発進は防げんな。迎撃用装置を起動!できるだけダメージを与えろ!それから追跡用発信器を射出!』

『了解!』

バラタタタタタ!ダンッ!タンタンタンッ!!!

「…やっぱ撃ってきたね」

「でも残念」

ガラララララ!ガシャン。

『おい!何故砲門を閉めた?!おまけに弾が撃ててないじゃないか!』

『わかりません!弾が最初から抜かれていたようです!』

『くそっ!スパイでもいたっていうのか?!』


454 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:34:20 ID:qq/O0ukU

震電『じゃあね、クソッタレども!』


震電『お世話になりました♪』


震電<キィイイイイイ……


ギュンッッ!!!




455 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:40:48 ID:qq/O0ukU

「…ケイタは行ったな」

「おら!置き土産だ!!とっとけ!」


ドガァアアアアアアン!!!


『何事だ!?』

『大変です!他トライデント級全機が自爆を開始!』

『ぬぅあんだとぅ!?』


「雷電、飛行形態へ移行!」

雷電<ウィー……ムッ!

「雷電、発進!!!」

雷電<キィイイイイイ……!!


ギュンッッ!!!



456 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:41:48 ID:qq/O0ukU


『雷電、震電2機が脱走!繰り返す!何者かによって――』

『大変です大佐!ここ、管制室にも爆弾が仕掛けられていた事がわかりました!』

『ぬぅあんだとぅ!?』


ズガァアアアアアアアアンッッッッ!!!



457 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:42:50 ID:qq/O0ukU

「…脱走成功。後は…」

「………」




「マナ、ケイタ。今度こそ…俺達は自由になるぞ」




458 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 10:47:54 ID:qq/O0ukU




    金岡
    金失 とそ
    の   の他
    ガールフレンド





459 :鋼鉄『の』じゃなくて『な』だった:2014/11/17(月) 10:58:03 ID:qq/O0ukU

~ネルフ本部:職員居住区画~


シンジ「打ち上げ花火じゃーい!!!」⌒●~*

綾波「じゃーい」⌒●~*


ドガァアアアン!!!



式波「何事?!」ウィン

惣流「ちょっとぉ?!なんなワケぇ?!」ウィン

シンジ「いやちょっとインターホン鳴らすのがもどかしくて自家製火薬玉を」

惣流「鳴らすなバカぁああ!!」

式波「エコヒイキ!大体なんであんたも何やってんのよ!?」

綾波「便乗」


460 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:03:12 ID:qq/O0ukU

メラメラ。

惣流「火事?!ちょっとぉお!?」

シンジ「キャンプファイヤーを思い出すなー」

「私、したことない」

式波「言うてる場合か!スプリンクラーは?!なんで起動しないのよ!」

惣流「全く!何でこの国って何でも対応遅いのかしら?!」


461 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:11:04 ID:qq/O0ukU

~総司令執務室~


ゲンドウ「常識を考えろ、シンジ」

シンジ「常識を教えろ、父さん」

ゲンドウ「…」バキャ

シンジ「あ?!」

ゲンドウ「…」ペシーン!ペシーン!

シンジ「二度もぶった!殴ったね、親父にもぶたれたことないのに!!」

ゲンドウ「ふざけるのも大概にしろ!!」

ゲンドウ「お前はもっと回りへの迷惑を考えろ!」

シンジ「…」

ゲンドウ「…もういい。彼女らに謝ってこい」

シンジ「」ポカーン


462 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:17:41 ID:qq/O0ukU


綾波「怒られちゃったわね」テクテク

シンジ「ね」ペタペタ

綾波「私、あんな碇司令は初めて見たわ」テクテク

シンジ「僕も」ペタペタ

綾波「…前に副司令が言ってたわ。『叱るのは、その人を大事に思ってるから叱るんだ』って」テクテク

シンジ「ふーん…」ペタペタ

綾波「碇司令、あなたの事が少し大事になったのね」

シンジ「ただ単に僕の態度にイライラが爆発しただけかもしれないよ?」

綾波「それなら毎日常に碇くんは殴られる事になるわ」テクテク

シンジ「それもそうだね」ペタペタ


463 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:27:01 ID:qq/O0ukU

シンジ「そういえばさ」

綾波「何」

シンジ「綾波も養子縁組して碇レイ、僕の妹になったワケだけど」

綾波「そうね」

シンジ「何で碇くん呼びなの?」

綾波「どういうこと?」

シンジ「『おにいたん』とか『にぃに』とか『あんちゃん』とか『兄ちゃん』『兄貴』『あにぃ』『にーたん』『お兄ちゃん』『兄さん』て呼んでもいいんだよ?」

綾波「碇くんが私を『綾波』じゃない呼び方をするなら考えるわ」

シンジ「でも呼び慣れちゃっとるから今更変えるのもなーって」

綾波「私もそうなの」


464 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:32:24 ID:qq/O0ukU

シンジ「じゃあなんか考えるか…」

綾波「…」

綾波(赤木博士と結婚したのといい、私を養子にした事といい)

綾波(碇くんを叱った事といい。最近の碇司令はどうしたのかしら)

綾波(やっぱりまた碇くんが何かしたのかしら)

シンジ「どうでもいいんだけど『碇レイ』って『烏賊』リレーって聞こえるよね」


465 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/17(月) 11:47:51 ID:qq/O0ukU

~ネルフ本部職員居住区画:式波んち~

シンジ「そういえばアスカ達」

アスカ'S「「何?」」

シンジ「何でアスカ達はここに住んでるの?」

惣流「…ひょっとしてそれ聞くためにあたし達の部屋前を爆破したわけ?」ジト

シンジ「いや遊びに来ただけだけど」

式波「あんたってホント…ああ、もういいや。それがあんただもんね」

惣流「はあ?!許しちゃうの?!あたし達爆破されて部屋の扉閉じれないのよ?!」

式波「職員の話だと一週間くらいで直るらしいわよ」

惣流「キー!シンジらんない!サイアク!シンジのバーカ!」

シンジ「ごめりんこ☆」てぃへ☆


469 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 01:19:16 ID:8SQfE0XQ

シンジ「あ、式波」

式波「あによ」

シンジ「…」ブリッジ

シンジ「ごめりんこ☆」クイックイッ

式波「…アンタ、あたしにケンカ売りに来たワケ?」

シンジ「いや父さんがアスカ達に謝ってこいっていうから」クイックイッ

式波「いやケンカ売りに来たんでしょ?ノッてやるわよコンチクショーがぁあ!!」


470 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 01:25:51 ID:8SQfE0XQ

ゴスバキボコッ…ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスヤンス!!!

式波「」ドサ

シンジ「一昨日来やがれ」ペッ

惣流「そんな…!全アスカの中で最強の格闘術を持つ式波が!?」

シンジ「大尉ってのも大した事ないね。僕を倒したかったら司令クラス呼んできなよ」


綾波「じゃあ碇司令呼ぶ?」つ携帯

惣流「そうね」

シンジ「ごめんなさい僕調子乗りました」


471 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 01:30:33 ID:8SQfE0XQ

惣流「ん?でもあんたが司令にビビるなんてめずらしーわね?」

シンジ「いや違うよさっき怒られたばっかで更に火にガソリンぶちこむのもどうかなって」

惣流「大げさねー」



シンジ「いや別件の事もあってさ、さっき総司令執務室に●●●してきたから」

惣流「既に火に重油タンカーぶちこんでんじゃないのよ」


472 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 01:34:57 ID:8SQfE0XQ

~総司令執務室~


●●●<プ~ン……

ゲンドウ「………」



ゲンドウ(怒りすぎたか?だからこんな嫌がらせされたのか?私は…)

ゲンドウ(だが私は部下にくらいしか叱った事はない)

ゲンドウ(加減がわからなかった。だが、いやしかし…)

プシュー、ガコム。

冬月「碇、例の戦自ロボットの件だがクッサッッ?!」


473 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 01:41:23 ID:8SQfE0XQ

ゲンドウ(やはり私が何か間違えたのだろうか)

ゲンドウ(息子や子供に手をあげるのは犯罪になる場合もある)

ゲンドウ(…私はやりすぎたのか?)

ゲンドウ(それとも単なる反抗期か?)

ゲンドウ(よし、今日は家に帰らん)

冬月「おい碇!なんだその激臭を放つ物体は!」

ゲンドウ「…恐らくだが、」

ゲンドウ「私が何か間違えたのかも知れん」

冬月「何…!?お前まさか!これはお前の作品なのか?!」

.. 

474 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 02:11:47 ID:8SQfE0XQ

~その夜~

ムサシ『見ろ、第3新東京市だ』

ケイタ『ここにマナが…』

ムサシ『ああ、諜報任務についてるはずだ』

ケイタ『でもどうやって探すの?』

ケイタ『僕らがこれから降りたら一気に無力だよ?』

ムサシ『は、逆だ。あっちから俺達を探してもらうのさ』

ケイタ『どうやって』

ムサシ『一暴れして目立つ。後は俺達にしか通じない言葉でマナを誘導する』

ムサシ『後はマナを連れていけば…シナリオ通りだ』

ケイタ『そんなに上手くいくかなぁ?第一それ戦自にもネルフにもバレて追われる事になるんだよ?』

ケイタ『あとマナに伝わらなかったら…』


475 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 02:15:05 ID:8SQfE0XQ

ムサシ『うるせぇ。じゃあ他になんか案を出せよ』

ケイタ『わかった。わかったよそれでいい』

ムサシ『…よし、ここからは二手に別れよう』

ケイタ『うん』


ムサシ『…しくじるなよ』

ケイタ『ありがとう。ムサシもね』


476 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 02:34:57 ID:8SQfE0XQ

~第3新東京市:貞本アスカのマンション~


貞本「――――で?」

式波「お邪魔するわ」ピコピコ

惣流「ちょーどあんたの顔も見とこーと思ってね」

貞本「で?」

「「直るまでの一週間泊めて」」

貞本「…言っとくけど。自分の食事とか洗濯物とか風呂は自分でやんなさいよ?」

式波「はいはい」

惣流「えーっ!いいじゃないついでにやんなさいよ」

貞本「あんたね」


477 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 03:32:34 ID:8SQfE0XQ

惣流「あ、ねぇねぇ!どーせだから皆で風呂入んない?」

貞本「あたしはいいわよ?」

式波「アタシパS」ピコピコ

惣流貞本「「入るわよ」」ガシ

式波「あーん今イイトコなのにー…」ズルズル…


478 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 03:40:43 ID:8SQfE0XQ


風呂<キャッキャッ!


ウィーム、ガコム。



シンジ「ゲッヘッヘッヘ…」


479 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 03:53:04 ID:8SQfE0XQ

貞本「ん?今なんか玄関開いた?」

惣流「え、さあ?」

式波「ちょっと!あたしの体触らないでよ!」


風呂場<キャッキャッ!



シンジ「バレてへんバレてへん」ゲッゲッゲッ…

シンジ「なんか最近アスカに絡んでなくて寂しくなったので来ちゃいました」

シンジ「あと惣流の気を引きたいのでイタズラしにきました」

シンジ「いや別に惣流の事が好きなわけじゃないけどね。違うよ違うよ?好きじゃないよ?」

シンジ「ホントだよ?」


480 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:00:02 ID:8SQfE0XQ

シンジ「まずは…脱衣所に準備してある彼女らの●●●●とブラとタオルを現時刻をもって破棄」

シンジ「目標は全て●●●●ショップ行きにし僕のお小遣いにする!」

シンジ「尚、脱ぎたても回収だ!」ヒョイヒョイ

シンジ「衣服は嫌いだけどこのスメルは好きだね」

シンジ「う~ん!ナイススメル!」bビシッ!


481 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:10:56 ID:8SQfE0XQ

シンジ「早く『シンジきゅんポシェット』に仕舞わねば」ゴソゴソ

シンジ「ほ~か~に~は~?」キョロキョロ


シンジ「おおっと?こぉんな所に式波のワンスワが?」

シンジ「どれどれ。ソフトは…『シト育成』?」

シンジ「え~…なんでこんなカスゲーやってんだろ…まだ3DSのぶつ森やった方がいくね?」

シンジ「まだセーブされてないな…よし、電源OFF」カチ

シンジ「さすが情け知らずなシンジさん!フゥッフー!」


482 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:22:46 ID:8SQfE0XQ

シンジ「……」

冷蔵庫

シンジ「どらどら」ガチャ

シンジ「えー…牛乳、コーラ、麦茶、缶ビールに卵。あと各種調味料…なんで塩まで入ってんだよ」

シンジ「あ、ケーキとプリン入ってる」

シンジ「…」カパッ…グチョ、

シンジ「手掴みで躊躇なく食べるシンジさんカッケェ」モチャモチャモチャモチャ

シンジ「よし、1割くらい食べたけど戻しとこ」

シンジ「チルドは…恐らく自炊用のキャベツにニンジン、ピーマン…なす、」

シンジ「…てきとーに買ってきた感が否めないな」

シンジ「アイスがあるな…スイカバーある」

シンジ「…」ビリッ

シンジ「…」シャクシャクシャクシャク…

シンジ「御馳走様」ゲフー


483 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:27:21 ID:8SQfE0XQ

シンジ「んー…とりあえず飲み物関連は全部ちょっとずつ直飲みしとこう」ングング

シンジ「ぷはー」

シンジ「冷蔵庫はこのくらいでいいか」ペタペタ

シンジ「ん~」キョロキョロ

シンジ「お?飲みかけの麦茶発見」

シンジ「……」ホジホジ

シンジ「湯飲み in the はなくちょ。」ポチャ


484 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:37:26 ID:8SQfE0XQ

シンジ「あ、惣流達のお泊まり用バッグだ」

シンジ「んん…中身は?」ガチャ

シンジ「一週間分の下着類と服、肌ケア、生理用品に手帳、筆箱、ゲーム類?」

シンジ「ああ、これ式波のか」

シンジ「とりあえず醤油ぶっかけとこう」バシャッ

シンジ「まんべんなくまんべんなく」

シンジ「味付け完了!」

シンジ「さて惣流のは?」ジジー

シンジ「…似たような物ばっかだな。加持さんの写真入ってるくらいで」

シンジ「……」

シンジ「ソースと味噌をバッグ一杯に詰めとこ」

シンジ「んで加持さんの写真に僕の顔のプリクラシール貼っておこう」ペタリ


485 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:47:46 ID:8SQfE0XQ

シンジ「んー…壁一杯に落書きしとくか」

シンジ「えーと…」ゴソゴソ

シンジ「ボクシンググローブ~♪(ダミ声)」

シンジ「あとペンキ各色~♪(ダミ声)」

シンジ「グローブはめて…ペンキをつける」

シンジ「そして壁を殴る!」ベチャッ!

シンジ「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」ベチャッベチャッベチャッベチャッ

シンジ「ふー…あとは自分の頭に墨を被って…頭を筆代わりに一筆書いとこ」


シンジ「み」
シンジ「る」
シンジ「く」
シンジ「て」
シンジ「ぃ」
シンジ「ー」
シンジ「。」

シンジ「んー我ながら達筆!」


486 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 04:49:21 ID:8SQfE0XQ

シンジ「あとは貞本の部屋を……」

ズガァアアアン!!!


シンジ「!?」バッ!


シンジ「今、街で爆発音が?」ペタペタ…



487 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 05:19:53 ID:8SQfE0XQ

戦車隊隊長「そうだ!撃て撃て!奴は使徒と違ってA.T.フィールドはない!」

戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!

雷電<ヒョイ

ズガァアン!ズガァアアン!!


シンジ「味方が一番被害出てね?」

シンジ「何が来たのか知らないけどエヴァの出撃もあるかな…」


風呂場<「何今の爆音!」「使徒かも!」「いくわよ!」

シンジ「おっと…タイムリミットのようだぜぃ!」

シンジ「っ」ピュィイイイイ!!


488 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 05:24:59 ID:8SQfE0XQ

マリ「にゃいーん!」ダダダダダダダダ!

シンジ「ベランダ?ここは7階?関係ない!とぅ!」


ヒュー…………


マリ「にゃ!」ガシ

シンジ「ナイスキャッチ!」

シンジ「行けぇええい!全力で逃亡するのだー!」

マリ「にゃいーん!」ダダダダダダダダ!

シンジ「パッと見人間なのに四足走行でこの早さ」

マリ「にゃー?」ダダダダダダダダ

シンジ「ん?ああ行き先はとりまネルフで」

マリ「にゃー」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ!


489 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 05:29:13 ID:8SQfE0XQ

惣流(全裸)「何あれ…!」

式波(全裸)「火事?!」

貞本(全裸)「え?加持?」

式波(全裸)「燃える方の火事よ」

貞本(全裸)「燃えてる加持さん?!何それかっこいい!」

式波(全裸)「ハイハイもう黙ってて」

惣流(全裸)「私、ネルフに連絡してみるわね!」ダッ


  \何よこれェェェェェぇええ!?/


「「え?」」ダッ


  \「「「何よこれェェェェェぇええ!?」」」/



492 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 23:25:34 ID:8SQfE0XQ

~第3新東京市:某所~


「そんな、アレは」

雷電<キィイイイン!

震電<キィイイイン!

「トライデント級…?!まさか、あの二人…ホントにやっちゃったの!?」

「すご…」

「って事はあの二人は私を探してるの?」

「………」

「ダメだよ、行けない」

「だってアレは『友達同士で話すバカ話』で終わるような夢物語だったじゃない!」

「現実見なさいよ…!わかるでしょ?!」


「私達は自由になんか、なれないって事くらい…」



493 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 23:34:21 ID:8SQfE0XQ

シンジ「おぜうさん、何がそんなに悲しいのかな?」

マリ「かな?」

「…君にはわからな」クルッ

「」

(全裸の少年が四つん這いになったキワドイ猫っ娘コスプレした眼鏡の女の子の背中に乗ってるぅうううう!!?)

シンジ「さっ、涙をお拭き」つアスカのぱんつ

「いや…いいです」

(わー…世の中にはこんな●●●する人達もいるんだなぁ…)

シンジ「…」

シンジ「"自由"とは心の在り方さ」

マリ「そうそう」

「え…?」


494 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 23:45:40 ID:8SQfE0XQ

シンジ「僕達はいつだって自由なんだよ」

マリ「にゃ」コクン

「そりゃあなた達はそうかもしれないけどさぁ…」

「私達は…違うの。大人達の都合に振り回されて、色々な事情で雁字搦めにされてる」

「だから、」

シンジ「…例え雁字搦めされていても。自由は制限されているだけでなくなったわけじゃないよ」

シンジ「"今、この状況下で自分がどうしたいのか。自分の理想の状態になるにはどうすればいいか"」

シンジ「それに至るまでに足掻く事。それが自由だ」

「…でも」


495 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/18(火) 23:56:08 ID:8SQfE0XQ

「そんな事がホントに自由って言えるの?!あなたは私達の事情を知らないから!」

シンジ「知らないね、ああ」

「だったら!」

シンジ「僕は君に足掻いてほしいんだよ」

「…」

シンジ「君の事情なんて知らないよ。でも、今泣く程に嫌な状態なんだろ?」

「……うん」

シンジ「聞かせてよ。君は今、どうしたいのさ」

「……あの二人を、止めたい。」

「あのロボットに乗ってる二人は私の友達なの!」

「だけどあの二人は止まる気がないの!とても現実化できない夢物語を信じて!」

「でも私には止められない!物理的にも、精神的にも!」

「それに…もし止めたら、あの二人は、」

「ううっ…」


496 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:03:43 ID:4fmG9i1o

シンジ「そっか。わかった」

「…何が」

シンジ「君が今すべき事」

「こんな私に何ができるのよ」


シンジ「僕に、助けを求める事」


「…助けてくれるの?」

シンジ「任せてよ」

「あの二人を止めてくれるの?」

シンジ「そう言った」

「あの二人を守ってくれるの」

シンジ「うん」

「…私も、助けてくれる?」

シンジ「もちろん。心配いらないよ」


497 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:04:49 ID:4fmG9i1o

シンジ「大丈夫!!」



シンジ「全部、何とかしてあげるよ!」ニコッ
「…!」



498 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:11:16 ID:4fmG9i1o

シンジ「さ、ここは危ないから安全なとこに行こう」

シンジ「もちの背中に乗って、僕にしっかりしがみついて」

「う、うん…」ギュ

シンジ「行くぞ!もち!涙を拭くのは男の仕事!」

マリ「りょーかい!振り落とされんなよ~?」

「…」

「ありがとう」グス


499 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:17:25 ID:4fmG9i1o

~ネルフ本部~

シンジ「もちとここに隠れていて。中にはたぶん入れないから」

「え…?あなた、ネルフの人なの?」

シンジ「そ。」

シンジ「僕はシンジ。碇シンジ」

シンジ「ただの中学2年生の少年なんかじゃない!」

シンジ「エヴァンゲリオン初号機専属パイロット!サードチルドレン!」ズビシッ

シンジ「今から初号機を起動させる。エヴァで止めるよ!」

「気をつけてね、シンジくん」

シンジ「ありがとう!」ニコッ

シンジ「じゃ!」ペタペタ

「シンジ、碇、シンジ…」

「/////」

マリ「ウチの御主人、けっこーいい奴でしょ?」

「…うん///」 

500 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:24:15 ID:4fmG9i1o

~第一発令所~

日向「! 初号機、起動!」

青葉「なんだって?!」

マヤ「シンジくんが乗ってます!」

青葉「またシンジくんか…仕事増やさないで欲しいんだけどなぁ」

日向「でも今回は何か事情があるかもね」

マヤ「?」

日向「今回線繋いだらさ、無茶苦茶真剣な顔つきしてる」

青葉「どれ」

シンジ『……』キリッ

マヤ「あ、ホントですね」

日向「…しかし参ったなー今は葛城さんも司令も副司令もいないしなー(棒)」

青葉「そうだなーそれに今は使徒の可能性があるロボットが上で暴れてて非常時だしなー(棒)」

マヤ「ダメです!エヴァ、停止信号を拒絶!(棒)」


501 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:31:15 ID:4fmG9i1o

シンジ『初号機、諸事情の為に出撃します!』

日向「了解!5番ゲートスタンバイ!」

マヤ「初号機シンクロ率、101%!」

青葉「シンジくん、どこに出してほしい?」

シンジ『上で暴れてるロボットの所へ!お願いします!!』

青葉「よしきた!」

日向「発進!!」


初号機「」バシュッ!



日向「理由も聞かずに…僕らクビにならないよな?」

青葉「大丈夫大丈夫。シンジくんに騙されましたって事で」

マヤ「データ改竄なら任せてください」


502 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:33:26 ID:4fmG9i1o

戦車隊隊長「ちゃんと当てんか!撃て撃て!」

戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!
戦車<ズドォン!ズドォン!

雷電<ヒョイ

震電<ヒョイ

ズガァアン!ズガァアアン!!


ギュオッ…!

初号機「」バシャン!


503 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:37:46 ID:4fmG9i1o

初号機『お前らぁー!』ドンガドンガドンガドンガ!


雷電『な!?エヴァ!?管轄が違うから出撃しないはずだぞ!』

震電『逃げろ!』


初号機『夜中にドガンドガンうるさいんじゃーい!!!』

ドガシャーン!!

雷電『うわぁああ?!』

震電『あああああ?!』


日向「初号機のダブルラリアットが2機に直撃!!」


504 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:46:35 ID:4fmG9i1o

初号機『ハッハァアー!A.T.フィールドがない敵など相手にならぬわ!』

ドガシャーン。ドガシャーン。

雷電『やめるぉおお!!』

震電『これでも食らえ!』バラタタタタ!

初号機『A.T.フィールド!全ッ開!!』

雷電『うわぁああ!』

震電『あああ!』


505 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:47:18 ID:4fmG9i1o

雷電『くそ、ケイタ!逃げるぞ!悔しいがスペックが違い過ぎる!』

震電『うん!』

初号機『僕から逃げられると思ってんのかー!』ドンガドンガドンガドンガドンガドンガ


マヤ「初号機、シンクロ率上昇!」

青葉「初号機口腔部に高エネルギー反応!」


初号機『初号機っ!ビィイイイインムッ!!』

チュドーン!!!

ムサシケイタ『『あああああ!危ねー!』』


506 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 00:57:38 ID:4fmG9i1o

ムサシ「くそ!ステルス機能使うぞ!」

ケイタ『了解!』

雷<スゥッ…

震<スゥッ…

初号機『消えた!?』

初号機『だが関係ない!目に見えないだけでホントに消えたわけでもあるめぇー!』

ズドォンズドォンズドォンズドォン!


日向「初号機、加粒子砲連射!!」

青葉「ですが目標には当たっていません!」


初号機『くそっ!じゃあせめて!』

初号機『おいお前ら!お前らの友達だって言う女の子が「止まってくれ」って泣いてたぞー!』

『……』
『……』

初号機『…』 

507 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/19(水) 02:07:12 ID:4fmG9i1o

初号機『そこか!』バシュ!

スカッ

初号機『ガッデム!』

初号機『…はい!じゃあ親指がとれる手品やりまーす!』

初号機『ワン!ツー!!スリー!!!』

初号機『そぇおぅい!!!』ぶちいっ!

(((種も仕掛けもない力技だ―――!!!)))

初号機『ほーら親指が千切れちゃったー』ブランプラン

初号機『じゃあ次親指を生やしますよー?』

初号機『ワン!ツー!!スリー!!!』

初号機『はいっ!生えて』

初号機『くるとでも思うたか!?生えてこねえよ残念だったな!!』

((残念なのはお前の頭だ))

512 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 02:31:15 ID:j5osEUUg

初号機『くっそ…思わずつっこんでくるかと思ったのに』ちぃっ

『ムサシくん、もうすぐ敵防衛線の索敵範囲から離脱できるよ!』

『よし、あのバカとはおさらばだ!』

『…でも作戦失敗しちゃったね』

『マナに俺達が何をしたか、する気なのかが伝わった。今はそれでいいさ』

『伝わったのかな』

『あのエヴァが言ってただろ。元からマナと面識があったかは知らないが』

『とりあえず僕は滝の方へ潜伏するよ』

『わかった。俺は芦ノ湖に沈む』

初号機『じゃあ今度は親指生えるマジックやるずぇ!……はい生えた――――!!』ニョキニョキニョキニョキ

戦車隊隊長「何だあれキモッ!?」


513 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 02:49:23 ID:j5osEUUg

・・・・・・。


~総司令執務室~

ゲンドウ「エヴァの私的占有、起動、管轄外の越権行動」

ゲンドウ「自らによる意味のない自傷行為」

ゲンドウ「これらは全て犯罪行為だ」

ゲンドウ「…何か言いたい事はあるか?」

シンジ「……」



青葉「……」

日向「……」

伊吹「……」


(((バレたか……やっちゃったなぁ…)))


514 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 03:03:57 ID:j5osEUUg

シンジ「父さん…見なかった事にしようよ!」

ゲンドウ「無理だ」

シンジ「できるできる!父さんならできるから!贔屓しよう?!隠蔽しよう!?」

ゲンドウ「シンジ、自らの行動には全てに責任が伴うのだ」

ゲンドウ「お前がしでかした事はそれだけの事だ。まあ最も、」

ゲンドウ「お前だけではなく、彼等にも言える事だがな」ジロリ


青葉「サーセンッス」
日向「サーセンッス」
伊吹「サーセンッス」


515 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 04:12:41 ID:j5osEUUg

シンジ「もう二度としません。ので、許してちょんまげ」クイックイッ

シンジ「誓う誓う!マジマジ!マジデジマ!!だーかーらーさ↑?父さーん!」

ゲンドウ「ふざけるな。真面目にやれ」

シンジ「僕はいつだって大真面目だよッッッ!」ドンッ!

シンジ「大真面目に勢いとおふざけで今回の件をなあなあにしようとしてるよ!!」

ゲンドウ「お前は余計に墓穴を掘っている事に気づいているのか?」

シンジ「グラサンとーっぴ」ヒョイ

ゲンドウ「…私のサングラスを返せ」

シンジ「そして僕にパイルダー!オン!ズキャアオン!!」スチャ

ゲンドウ「シンジ、そろそろ私の話を真面目に聞け」

シンジ「僕はいつだって大真面目だよ!!!」ドンッ!

ゲンドウ「黙れ」


516 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 04:18:30 ID:j5osEUUg

シンジ「そして日向さんの眼鏡とグラサンをエクスチェンジ!!!」スチャ

日向「ああっ!?」スチャ

シンジ「わーお!文字通り世界が変わって見えるよ!」

日向「シンジくんお願いだから返してくれないか?というかそろそろ司令の話を」

シンジ「黙りんしゃい!ヒップアターック!!!」

日向「僕の顔にシンジくんのお尻が!?」

シンジ「ついでにマヤたんにもヒップアターック!」

マヤ「いやぁっ!不潔!」ペチンッ

シンジ「あふんっ♪マヤたんにお尻叩かれるの快・感♪」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「もういい…シンジは精神錯乱だったという事で処理しておく」


517 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 04:33:55 ID:j5osEUUg

青葉「! 司令!私も精神錯乱状態だったであります!」

日向「! 私も!私もであります!!」

マヤ「私もです!シンジくんと同じでした!!」

青葉「今もちょっと残ってるくらいです!ほら、自分のロン毛で…」

青葉「卑弥呼様ー!」

ゲンドウ「ハイキングウォーキングはいい」

日向「日向のブルース♪日向のブルース聞いてくれェ♪」

ゲンドウ「犬井ひろしもいい」

マヤ「え、えっと…マヤたんです↑」

ゲンドウ「クロちゃんもいい」


ゲンドウ「……わかった、もういい…次はない」

(((っしゃ!)))ガッツ


518 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 05:27:02 ID:j5osEUUg

~次の日~


リツコ「いってらっしゃい」

綾波「いってきます」

シンジ「今日も頭イッてきます」クルリラクルリラ

リツコ「ドーナッツスピンしながらいくのは止めなさい」


リツコ「…結婚して初めて後悔した事はシンジ君の関係者になってしまった事ね…」ハァ


519 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 05:41:08 ID:j5osEUUg


貞本式波惣流「「「グーテンモーゲン!」」」

シンジ「わー同じ顔がいっぱいだー」ブレイクブレイク

式波「シンジ、おはよ」

シンジ「はよーッス」ブレイクブレイク

綾波「おはよう、セカンド達」

「「「おはよ、ファースト」」」

シンジ「ところでさ、そこ一応キープアウトロープで囲まれてるから入っちゃダメだよ?」ブレイクブレイク

アスカ'S「「「わかったけどあんたまずブレイクダンスやめなさいよ鬱陶しい」」」

シンジ「まさかのトリプル同時つっこみ…君達でユニゾンやった方がよかったんじゃねーの?」


520 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 06:05:56 ID:j5osEUUg

惣流「ったく、こーんだけ明らかな物的証拠がありながら『謎の移動物体』って」

貞本「この国の報道管制ってどうなってんのかしらねー?一体。」

シンジ「謎の移動物体?」

式波「ニュースじゃそう報道されてるのよ」

シンジ「ああ昨日の。UNの飛行機も随分飛んでたよね」

シンジ「これで使徒絡みじゃないってのはちょっと信じられないけど」

惣流「昨日…」ハッ

惣流「…ねぇ、シンジ。あんた昨日どこで何してた?」

シンジ「昨日?ネルフ行ってたけど…なんで?」

惣流「あっそ。いやそれならいいのよ。それなら」


惣流(じゃああのイタズラ群は…一体誰が…?!)

惣流(むしろシンジであってほしかったらわよ!誰なの?何なの!?アレは!)

惣流(ハッ、まさか、あのロボットの関係者が…?)


521 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 06:15:19 ID:j5osEUUg

カヲル「あれ?こんなとこで何やってんの?」

シンジ「ん?ああアスカ達が『あたしも謎の移動物体に踏まれたい~ん!』って」

アスカ'S「「「言っとらんわ!!」」」

カヲル「ふーん…変態だったんだ?」

アスカ'S「「「言ってないっつってんでしょ!?」」」

トウジ「おはよーさん。なんや朝からうるさいおもたらアスカ達かいな」

ケンスケ「あれ、でもいつもよりアスカが多いね?」


523 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 18:51:21 ID:j5osEUUg

シンジ「そうなんだ。なんか知らないけど3人なんだよね」

式波「アタシは別に…その、学校どんなかなって。見学よ見学」

式波「楽しそうならアタシも今度から通学しよっかなって」

惣流「あたしは暇潰しに見学」

トウジ「ほー?まー楽しいか楽しくないかはシンジに慣れる事ができるかどうかやなー」

ケンスケ「だね。シンジに慣れれない奴はやってけないよ」

綾波「そうね。碇くんさえ慣れる事ができればあとは楽だから」

カヲル「ね」

シンジ「えっへん!」

式波「いやアンタそれバカにされてるから」


524 :若干のネタバレ:2014/11/21(金) 19:19:33 ID:j5osEUUg

今エヴァ14巻読み終わったが今まで殆ど語られる事のなかったゲンドウの色々、ユイの馴れ初めが出ましたな。

あと冬月先生の懺悔がホントにもう。

若き日のキョウコさん?がもう。

貞本先生ホントマジでお疲れ様でした。


(あくまで旧劇世界でだけど)マリの素性も出ましたな。 

525 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 19:37:39 ID:j5osEUUg
惣流「ねぇねぇ!荷物もちジャンケンしない?次の電柱までね!」

貞本「オッケー!」

トウジ「お?ほんならいっちょやったるか!」

ケンスケ「よし、いくぞー!」


「「「ジャンケン!ジャンケン!ジャンケン…」」」

「「「ポン!!」」」



526 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 19:38:02 ID:j5osEUUg

式波「グー」

惣流「グー」

貞本「グー」

トウジ「グー」

ケンスケ「グー」

カヲル「グー」

綾波「グー」

シンジ「チョキ」


シンジ「……」


シンジ「ふぁっく!コイツは一体どこの秘密結社の陰謀なんだ?!」


527 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/21(金) 20:05:14 ID:j5osEUUg

カヲル「シンジくんが荷物持ちか」

シンジ「イエース!あいあむあニモツモーチ!!」シュバッ!シュバッ!

カヲル「それっぽく言ったからって英語にはならないよ?」

シンジ「ホワーット!」シュタッシュタッシュタッシュタッ

トウジ「あ、こら!バク転で逃げんなや!」

ケンスケ「ちゃんと荷物持てよ!シンジぃ!」


528 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 06:20:50 ID:gClknr12

綾波「つかまえた」

惣流「でかしたファースト!」

シンジ「HA☆NA☆SE!」

トウジ「シンジくん?逃げたらあかんで!ちゃんとお荷物もちしなちゃい!」

シンジ「わかったわかった。でも僕一人じゃ運べないから助っ人呼ぶよ」

「「「助っ人?」」」

シンジ「…」ビュィイイイ!

式波「? 口笛?」

タタタタタタタタタタタタタタタ

「「「?」」」


マリ「にゃあああ!!!」


「「「!?」」」


529 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 06:36:12 ID:gClknr12

シンジ「よし、もちこれ持って」つ

マリ「にゃー」

カヲル「」ポカーン

トウジ「し、シンジ?そのバインバインな猫お姉さんは…?」

シンジ「可愛いだろ?家で飼ってる猫なんだ」

マリ「にゃー」

貞本「どういうことよ?!」

シンジ「こうやって●●●●あげると喜ぶんですねーハイ」

マリ「にゃ?!にゃっ…!///」

ケンスケ「綾波、アレ本当は?」

綾波「本当に飼ってるわ。家で」

ケンスケ「」


530 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 06:51:19 ID:gClknr12

式波「アンタそれどうしたのよ…」

シンジ「拾った」

式波「そんなアンタ猫みたいに」

シンジ「まあ猫だし」

マリ「ま、一応猫扱いしといてよ」

式波「はいは…今喋って」

マリ「にゃ?」

シンジ「よし行こっか!」

マリ「にゃ!」


トウジ「ええなぁ」

ケンスケ「羨ましすぎる…!」


カヲル「」


531 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 07:19:53 ID:gClknr12

~第壱中~

根府川「え~…今日は、転校生を紹介します」

トウジ「てんこーせー?」

シンジ「ハイ!先生!」ノ

根府川「なんだ、碇」

シンジ「その転校生は何番目のチルドレンなんですか!」

シンジ「何号機目のエヴァに乗って、第何番目の使徒と戦うんですか!?」

シンジ「どーせ『転校生は新しいエヴァパイロットでした!』ってオチなんでしょ!」

シンジ「ネタは割れてるんだよ!バレバレ愉快だざまーみろ!」

根府川「いや彼女はマルドゥック機関によって選出された『仕組まれた子供』ではないよ」

根府川「エヴァには乗らないから使徒とも戦わないのではないですかねぇ」

シンジ「…じゃあマルドゥック機関って何ですか!」

根府川「"コード707"を調べてみなさい。それとマルドゥック機関に繋がる108の企業…それら全てはダ」

ケンスケ「もういいだろシンジ話が進まないよ!」

シンジ「へーい」 

532 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 07:23:00 ID:gClknr12

貞本「…なんか今すごく極秘な情報を聞きそびれたような」

綾波(あの先生、ネルフの機密をどこまで知っているの…)

カヲル(侮れないな。まさかマルドゥック機関の真実を知っているなんて)


トウジ「なーケンスケ、マルドゥックってなんや?」

ケンスケ「確か顔がいっぱいある神様じゃなかったかなぁ?」

ヒカリ「へー」


533 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 07:40:40 ID:gClknr12

根府川「もういいかな?では入ってきなさい」

「はい」

ガラッ


アスカ'S「「「ふーん」」」

トウジ「おっ、かわえーなー」

ケンスケ「本当だかなり美人だね」

カヲル「へぇ」

綾波「…」

ヒカリ「仲良くなれるかしら」

シンジ「ほーれもち。喉ゴロゴロー」

マリ「にゃー♪」

シンジ「ん?」


534 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 07:59:12 ID:gClknr12

「初めまして!」



「霧島…マナです」



マナ「よろしくっ☆」


シンジ「あ、昨日の子だ。…やだこれ何のギャルゲっすか」


535 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 08:04:04 ID:gClknr12

マナ「!」

根府川「えー霧島は…」

マナ「先生、私あの裸の子の近くがいいです!」

根府川「なぜ転校生は皆アレに関わろうとするのか」

根府川「まあ…好きにしなさい」


マナ「よろしくねっ」ニコッ

シンジ「あーはいはいよろしくよろしくー」ナデナデ

マリ「にゃー」

マナ「がーん!まさかの無関心?!」

シンジ「今更だけどもちを学校連れてきて何も言われなくてよかったなぁー」

マリ「ね。私もビックリ」

マナ「ちょ!ちょっと!」


536 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 08:09:44 ID:gClknr12

シンジ「オメーもしつけーな。何だよ?このキチガイに何のご用ですかコノヤロー」

マナ「えっと…昨日の事なんだけど」

シンジ「……」

シンジ「ごめん。今回は止められなかった」プイ

シンジ「一応君の事伝えたり死なない程度にはボコってみたけど…逃げられちゃったよ」

シンジ「悪いね。あんだけでかい口叩いておいて結局ダメで」ナデナデ

マナ「そう…でもいいの」

シンジ「?」

マナ「君が私のために立ち上がってくれたってだけで…私、嬉しかったから」ニコッ

シンジ「…」

マナ「本当に、ありがとう。」テギュ

シンジ「…」


537 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 08:19:50 ID:gClknr12

マリ「私が御主人の膝の上に乗ってるにも関わらず手を握るとは…やるな、小娘」

シンジ「……」

マナ「あ、ねぇシンジくん!今日の放課後ヒマ?」

シンジ「え?まあ」

マナ「私に学校案内してくれないかなぁ?まだよくわかんないの」

シンジ「めんどい」プイ

マナ「そんな!?」

シンジ「もうそれ渚でやったから。いいじゃんそんな何度もやんなくて」

マナ「よくわからないけど私はこの学校初めてだから…仲いい人も他に居ないし」

マナ「私、初めて(最初に仲良くなる人)はシンジくんがいいの!」


「「「ぶぅーっ!!?」」」


538 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 09:23:30 ID:gClknr12

マナ「だから…ね?お願いっシンジくん!」

シンジ「え~」

マナ「シンジくん優しいっ」

シンジ「ど~しよっかな~」

マナ「シンジくんおっとこ前!」

シンジ「パス」

マナ「」

シンジ「嘘嘘。別にいいよ」

マナ「ありがと!」


トウジ「なんやあの転校生…というかウチに来る転校生は何でシンジに好意をもつんや…?」

ケンスケ「普通絶対関わり合いたくないよねぇ?」

ヒカリ「ちなみに渚くんはどうして転校してきた時シンジくんに?」

カヲル「さあ?何故か惹かれた」シレッ 

539 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 10:01:56 ID:gClknr12

式波惣流「「ちょっとシンジ!」」

シンジ「え、何」

式波「アタシにも案内しなさいよ!」

惣流「あたしだって今日初めてここ来たんだから!」

シンジ「えー…だってまだ転校してくるかわかんないんでしょ?」

シンジ「ぶっちゃけ案内時に人数多くなるのも回数増えるのもめんどいよ」ブー

惣流「…あっそッッ!!じゃあいいわよッ!シンジのバーカ!」ゲシ

シンジ「いたっ」

マリ「うにゃっ?!」

惣流「ふんだ!」ズカズカ

バタン!


540 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 10:05:01 ID:gClknr12

シンジ「出てっちゃったよ…」

式波「じゃーアタシは転校してこよっかな。だから…その時はアンタ案内しさないよ?」

シンジ「…まあそれなら」

マナ「むむぅ…中々手強いライバル発見…」

マリ「私も忘れんなよ?戦自のにゃんこちゃん?」



ヒカリ「碇くん今日すごいわね」

トウジ「けっ!羨ましないわ!女はべらせんのは漢のする事やない!」

カヲル「本当は?」

トウジ「ごっつ羨ましぃいいぃいい!!!」


541 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 10:59:14 ID:gClknr12
・・・・・・。


シンジ「―――で、ここは僕がよく窓ガラスブチ割るとこの真下だから近づいちゃダメだよ」

シンジ「僕も別にガラスの破片が君の頭に刺さるとこなんて見たくないし」

マナ「窓ガラスを割らないって選択はないの」

シンジ「特にナッスィン」プリプリ

マナ「ねぇ…シンジくん」

シンジ「何?」

マナ「どうしてシンジくんは裸なの?」

シンジ「ポリシーだから」

マナ「何でそんな、」

シンジ「昔さ、母さんがね、」

マナ「うんうん」

シンジ「…やっぱナイショ」

マナ「えー」プクー


542 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:06:32 ID:gClknr12

マナ「いーじゃんいーじゃん。教えてよー」

シンジ「……」

シンジ「あー…ねぇ霧島さん」

マナ「マナでいいよ?」

シンジ「霧島さんはさ、どんな目的があって僕に近づいたの?」

マナ「え?」


543 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:12:11 ID:gClknr12

シンジ「僕に近づいてくる奴は皆そうなんだよ」

シンジ「誰も僕の事なんか好きじゃないくせに」

シンジ「さも僕に好意がありますよって近づいてくるんだ」

シンジ「理由は色々だよ。上からの指示だったり、ぼっちを救おうって使命感だったり、騙して嘲笑ってやろうとか」

シンジ「霧島さんもそうでしょ?」

シンジ「どういうクチかは知らないけどさ…もうやめてよ、そういうの」

シンジ「言ってくれればちょっとくらいなら協力するからさ…」

シンジ「期待させるだけさせといて裏切られるのはもうイヤなんだよ」

シンジ「僕だって傷つくんだよ」

シンジ「だからさ…本当にもうやめてよ」


544 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:41:38 ID:gClknr12

マナ「シンジく」

シンジ「もううんざりなんだよ!!」

シンジ「いっつもいっつも!いっつもそうなんだ!!」

シンジ「どーせそーなんだろ!霧島さんもなんかそーいうアレなんだろ!」

シンジ「ほーら僕はこんなに面倒臭いし重いぞ!もうやめとけ!」

シンジ「じゃあね!」ダッ

マナ「…」ガシ

シンジ「ちょっ?!急に足掴まな」

シンジ「」ビターン!

シンジ「いった…石に●●●打った…」

マナ「…」



546 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:53:11 ID:gClknr12

マナ「ちがうよ…」

マナ「私、ただシンジくんと仲良くなりたかっただけで、」グス

マナ「昨日…あんな風に私の心を救ってくれた人なんて今まで誰も居なかったから」

マナ「私は!本当にシンジくんと一緒に居たくて!」

マナ「お願い。信じて」

シンジ「………」


547 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:55:37 ID:gClknr12

シンジ「いつも裸でいる僕でも?」

マナ「うん」

シンジ「奇行、イタズラが大好きでも?」

マナ「うん」

シンジ「女の子飼ってても?」

マナ「うん」

シンジ「今股間を強打して痛みにくねくね悶えて気持ち悪い顔と動きしてる僕でも?」

マナ「うん。あとごめんなさい」

シンジ「……」


シンジ「そんなに、言うなら…証明してよ」


548 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 11:58:16 ID:gClknr12




シンジ「僕の●●●ナデナデしてよ!」バッ




549 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 12:02:23 ID:gClknr12

シンジ「痛くてしょうがないんだよ!何だよこれ!何だよこれ!」

シンジ「本当に僕の事好きならやってみせてよ!」

シンジ「痛みが治まるまで撫で続けてよ!」

シンジ「『痛いの痛いの飛んでけー』ってしてよ!」

シンジ「さあ!!!ほら!!!」

マナ「」


550 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 12:07:12 ID:gClknr12

マナ「……」

マナ「わかった」

シンジ「えっ」

マナ「その…私、触った事ないから…///」

マナ「上手く出来なかったらごめんね?」

シンジ「」

マナ「………」

シンジ「あふ、おぉう…!」プルプル

マナ「…」

シンジ「あふっ!あふっ!」

マナ「痛いの痛いの飛んでけー♪」

シンジ「あれ?!それ違くね?」

マナ「漢字なら変わらないよ?」

シンジ「マーヴェラス!!!!」


551 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 12:11:03 ID:gClknr12

マナ「すっごく熱い…///」

シンジ「ハラショー!ハラショー!ハラショー!」

シンジ「生きててよかった!!!」

マナ「よかった。気分良くなった?」ナデナデナデナデ

シンジ「今までの人生の中で最高の気分だよ」キリ

マナ「ほんと?じゃあ…これで信じてくれる?」

マナ「私があなたを好きだって事」ニコッ

シンジ「…うん」




シンジ「あ」


552 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 12:13:32 ID:gClknr12

カヲル「~♪」スタスタ

カヲル「?」チラッ

カヲル「」






カヲル「ケフィアだ」



553 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 13:10:52 ID:gClknr12

シンジ「はふー…」

マナ「きもちよかった?」

カヲル「シンジくん」スタスタ

マナ「きゃっ!」

カヲル「こんなとこでナニしてんのさ?早く帰ろうよ」

マナ「ねぇ、空気読んでよ…」

カヲル「空気を読む?何それ美味しいの?」


554 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:07:24 ID:gClknr12

カヲル「シンジくん」

シンジ「……」

マナ「?」

カヲル「シンジくん?」

シンジ「……」


シンジ「GOD'S IN HIS HEAVEN.ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」

シンジ「神は天にいまし、世は全て事も無し」

シンジ「イチジクの葉は原罪の象徴でありそれが半分しかないのは人が『知恵の実』しか持たず、人がヒトとして完成されていないからだ」

シンジ「そう我々は進化しなければならないのだ」


カヲル「シンジくん?おーい?」


555 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:17:13 ID:gClknr12

シンジ「我々が楽園を取り戻すためには」ブツブツブツブツ

マナ「シンジくん?シンジくん?」

シンジ「そう、全裸でいることによる―――」ッハ!

シンジ「あ、ごめん賢者タイムになってたよ」

マナ「なんだーよかった」ホッ

カヲル「僕の知ってる賢者タイムと違うなぁ」


556 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:24:26 ID:gClknr12

シンジ「あ、渚。僕今日は霧島さんと帰るから」

マナ「! ほんと?シンジくん!」

シンジ「うん」

マナ「やったー!嬉しーい!」キャ

シンジ「ハッハッハ」

カヲル「? 僕も一緒に帰ったらダメなの?」

シンジ「えっ」

マナ「えっ」

カヲル「ハブはやめろよ寂しいだろ」

シンジ「急にどうした渚」

カヲル「別に?随分仲良くなるの早いなぁって」プイ

シンジ「」


557 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:31:55 ID:gClknr12

シンジ「渚?」

カヲル「何?」

シンジ「何をそんな拗ねてんの?あんま聞きたくないけど」

カヲル「別に…拗ねてなんかいないし」

シンジ「えっと…すごく聞きたくないんだけど妬いてんの?」

カヲル「は?なんで?まあいいけどね。君がそう思いたいならそう思ってなよ」

カヲル「しょせん君の中だけの真実だ。誰も困らないしね」プイ

シンジ「あっそ。じゃあ霧島さん行こっか」

マナ「うん♪」テギュ

シンジ「…手、繋ぐの?」

マナ「ダメ?私はシンジくんと繋ぎたいんだけどなー?」

シンジ「…いいけど」

カヲル「」


558 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:36:26 ID:gClknr12

カヲル「待てよ」

シンジ「なんなの!?お前なんなの!?」

カヲル「僕の時はあんなにデレるのに時間かかったじゃないか!」

シンジ「知らないよ!?てかそんな変わらないだろ!」

カヲル「大体あんなにつっけんどん…というか嫌悪感丸出しだったくせに!」

カヲル「不平等だよ!しかも親友の僕を蔑ろとか!」

シンジ「いやそういうわけじゃ」

カヲル「もっと僕に構えよ!」

シンジ(ウゼェェェェェェェ!!!)


559 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:45:53 ID:gClknr12

マナ「むー」

マナ「シンジくんいこっ!」ニコッ

シンジ「へ?」

マナ「じゃ、また明日ね?渚くん!今日はシンジくん借りてくから!」

ダタタタタタタ

カヲル「あっ、あっ…」

カヲル「もう見えなくなった」



カヲル「…ちぇ。シンジくん居なきゃつまんないじゃないか」


560 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:54:02 ID:gClknr12

シンジ「はぁっはぁっ…霧島さん足早いね?」

マナ「そ?早くシンジくんと二人っきりになりたくて必死だったからかな?」ペロ

シンジ「……く////」

シンジ「霧島さんって、ストレートなのか『こう言ったら男は喜ぶ』って知ってるのかわからないや」

マナ「シンジくんにだけはストレートだって思ってくれると嬉しいかな」ニコッ

シンジ「う…///」

シンジ(なんか調子狂うな)

シンジ(僕に異性的好意をストレートに向けてくる子なんて居なかったし)

シンジ(僕は他者から好意を向けられるのに慣れてないから…余計にどうしたらいいかわからなくなるよ)


561 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/22(土) 14:58:27 ID:gClknr12

マナ「あ、ねぇねぇシンジくん」

シンジ「何?」

マナ「よかったらこれからちょっと寄り道とかしていかない?」

シンジ「いいけど…どこに?」

マナ「イ・イ・ト・コ・ロ♪」

シンジ「『イイトコロ』……?」



シンジ「…風俗店?」

マナ「シンジくん?できればもう少しデリカシー持ってくれると嬉しいなー?」



564 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 09:56:03 ID:pGw2tohU
~高台~

マナ「着いたよ♪」

シンジ「ここは…」

マナ「私達の街が見渡せる場所」ニコッ

シンジ「……」

シンジ「第3新東京市…僕達が住んでいる、街……」

マナ「うん」

シンジ「…」

マナ「…」

シンジ「…こうして、改めてじっくりちゃんと見たのは初めてかもしれない」

マナ「やっぱり?何となくそうかなって思った」

シンジ「何だか要塞って感じだよね。対使徒迎撃要塞都市なんだから当たり前なんだけど」

マナ「鋼の城。そんな印象を受けるよね」

シンジ「うん」

マナ「同じだね」ニコッ 

565 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 10:01:36 ID:pGw2tohU

マナ「でも、どこか綺麗でしょ?」

シンジ「そうだね。外見の美しさというよりは機能美から魅力を感じとってるのかもしれないけど」

マナ「ふふ、シンジくんも私と同じだ…♪」

シンジ「でも…どうしてここに?」

マナ「…ここね、私がこの街に来た時に初めて来た場所なんだ」

シンジ「へぇ、いつ?」

マナ「最後に使徒が来た時のちょっと前くらいかな」

シンジ「ふぅん…」

マナ「それでね、私が感じた事をシンジくんも感じたのかなぁ?って知りたくなっちゃって」

シンジ「そう」


566 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 10:26:13 ID:pGw2tohU

マナ「シンジくんが私と同じ気持ちでよかった」

シンジ「…」


ズズズズズズズズズ…


マナ「あ、ねぇ!見て!ビルが地面に埋まってく!」

シンジ「太陽光発電のビルを収納して大型工事車両なんかを通れるようにするんだ」

シンジ「兵装ビルや武器庫ビルの増改築、修理のためにね」

マナ「へー?シンジくんって物識りなんだね!」

シンジ「いや…まあ、住んでるから」

マナ「えーでも私も住んでるのに知らなかったしぃ?」

マナ「やっぱりシンジくんはすごいよ!」

シンジ「////」

シンジ(ダメだ…たぶんテキトーに褒めとくかくらいなんだろうけど女子から言われるとめっちゃ嬉しい!)


567 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 10:43:57 ID:pGw2tohU

マナ「あ、ねぇシンジくん」

シンジ「ん?」

マナ「今まで私達を…人類を守ってくれてありがとう」

シンジ「な、なんだよ急に」

マナ「言っておきたかったの。だって…シンジくんが戦ってくれなかったら、私達は今頃皆死んでたし」

マナ「街の人達がシンジくんの全裸に何も言わないのはそういうのもあるんじゃないかな?」

シンジ「…どうかな。皆けっこう『お前しか出来ないんだからやって当たり前』って思ってるかもしれない」

シンジ「全裸に何も言わないのだって、自分の生活には何も影響しないからって」

マナ「それは…わからないけど」

マナ「でも私はシンジくんに感謝してるよ」

マナ「それに…人類だけじゃなくて私も救ってくれた」

マナ「私にとってシンジくんはヒーローなんだよ」

マナ「だからね、言いたかったんだ」

シンジ「…そう」


568 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 10:51:29 ID:pGw2tohU

シンジ「……」

シンジ(こうやって面と向かって感謝される、憧れられるのは初めてかもしれない)

シンジ(ヒカリとかは…アレだけど)

シンジ(…『あんなに頑張ってるのに他人からあまり感謝されてない』って見抜いたから、言ってくれたのかもしれない)

シンジ(…誰かからこんな風に好意的に接してもらえたのは初めてかもしれない)

シンジ(いや本当はそういう人も居たのかもしれないけど…僕にはわからなかった)

シンジ「……」

マナ「ちょっと涼しい風が吹いてきたね」

シンジ(僕も…仲良くしていきたいかな、霧島さんと)


569 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 10:58:52 ID:pGw2tohU

マナ「じゃあね、シンジくん!」フリフリ

シンジ「うん、また明日」フリフリ

シンジ「…」

シンジ「……」

シンジ「もし僕が彼女に好意をぶつけたら…彼女は受け入れてくれるかな」

シンジ「…ないかな、やっぱり」

ゲンドウ「何の話だ」ヌッ

シンジ「わっひゅあおぅ?!」ビビクーン!

ゲンドウ「…今、私がお前の交遊関係として把握してない子供が居たが」

シンジ「え?ああ…今日転校してきたんだ」

ゲンドウ「……"転校してきた"?」

シンジ「うん。霧島さんって言うんだ」

ゲンドウ「…そうか」


570 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 11:05:14 ID:pGw2tohU

ゲンドウ「お前のクラスにか」

シンジ「うん」

ゲンドウ「そうか」

ゲンドウ(…妙だな)

ゲンドウ(適格者候補調査報告の中にそんな事項はなかった)

ゲンドウ「……」

ゲンドウ("捩じ込まれた"か?)

ゲンドウ(何にせよ調査がいるな)


シンジ「ところで父さん。Tシャツにハーフパン、サンダルとエラくラフな格好だけど」

ゲンドウ「コンビニに行くだけだからな」


571 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 11:18:54 ID:pGw2tohU

シンジ「じゃあ僕も行くよ」

ゲンドウ「好きにしろ」

シンジ「何買いに行くの?」

ゲンドウ「リツコが醤油を切らしたらしい」

ゲンドウ「だから醤油と…私のビールとツマミ、…あとはレイが欲しがっていた菓子パンだ」

シンジ「綾波が菓子パン?」

ゲンドウ「ああ。今セブンイレブンでパンを買うとエヴァのlineスタンプが貰えるらしい」

シンジ「…NERVの機密保持ってどうなってんの?」

ゲンドウ「ああ。だから今度広報部の人事をゴッソリ異動させる予定だ」


572 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 11:24:03 ID:pGw2tohU

ウィン。

店員「ラッシュアワースリー(早口)」


ゲンドウ「お前は何を買う気なんだ」

シンジ「酒と缶コーヒー、あとは●●雑誌」

ゲンドウ「自分の年を思い出せ。購入できるわけないだろうが」

シンジ「……」ジー

ゲンドウ「…おい、まさか」



シンジ「ぱぱー!買って?」キャルン☆

ゲンドウ「買わん!」


573 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 11:35:53 ID:pGw2tohU

シンジ「買ってくれたら肩揉むから!」

ゲンドウ「いらん」プイ

シンジ「いいじゃんか!その分のお金は出すからさ!」

ゲンドウ「そういう事ではない」

シンジ「酒を一回二回くらい買うくらいなら大体店員さんも見て見ぬふりしてくれるけどさー」

シンジ「3回4回ってなるとさー?ねー?」グイグイ

ゲンドウ「いい加減にしろ。買わんと言ったら買わん!」

シンジ「ケチ」プクー

ゲンドウ「…」ハァ

ゲンドウ「…アイスなら買ってやる」

シンジ「!」パァッ…!


574 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 12:20:23 ID:pGw2tohU

~某所~

マナ「…」カタカタ

『汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンのコックピットに関する情報盗用』

『諜報任務:第23次報告書』

『エージェント:霧島マナ』

『報告。』

『本日09:30にてエヴァンゲリオン4号機パイロット、スィクススチルドレン【相田ケンスケ】への諜報活動をスタート。』

『軍事事情に詳しく、エヴァパイロット、かつ男性であるため、全チルドレンの中でターゲットとしては一番適していると思われる』

『具体的な諜報活動内容としてはデコイとして彼の友人の一人、サードチルドレンの碇シンジと接触。交遊関係を持った。』

『今後の方針として、彼を通してスィクススチルドレンから情報を聞き出していくとする。』

『また、サードチルドレンから提供されるコックピット情報、及びNERV総裁である碇ゲンドウの情報が入手可能になる事が期待される。』

『※詳細情報については添付音声ファイルを参照』


マナ「…以上、報告を終わりますっと」カチ


575 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 12:27:11 ID:pGw2tohU

マナ「…ま、『だったら相田くんに直接接触しろよ』ってなるんでしょーけどー」

マナ「彼は彼で中々手強いし?回りから崩すっていうか?」

マナ「上からも諜報任務以外については自由にしていいって言われたし?」

マナ「私がシンジくんと仲良くなって…いずれは彼女になっても?構わないよね?」

マナ「いつかシンジくんと…その、結ばれても?いいよね?」

マナ「うん!オーケーなはず!」

マナ「はー…シンジくんと話したいなー……」ゴロリ

マナ「あー…シンジくんに携帯の番号聞くの忘れてたなー…」

マナ「明日きこ。うん。」

マナ「…シンジくん写メとか取らせてくれないかな。こっそり待ち受けとかにしたい」

マナ「はー……会いたい」ゴロゴロ


576 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 12:34:58 ID:pGw2tohU
~某所~

カヲル「やあ。報告に来たよ」

ブゥン…

SEELE01『……』

カヲル「行方不明のゼーレエージェントを発見したよ」

SEELE01『何?』

カヲル「真希波・マリ・イラストリアスを今日学校で見かけた」

SEELE01『…続けろ』

カヲル「彼女、シンジくんのペットになっていた」

カヲル「言語能力、思考能力に問題が生じていたよ」

SEELE01『……』

カヲル「その代わり身体能力が異常に発達していた」

カヲル「『猫と合体したらこうなった』そんなイメージだね」

カヲル「必要なら写真でも撮らせたら?」

SEELE01『……』 

577 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 12:39:27 ID:pGw2tohU

SEELE01『マリめ、定期報告をしなくなったと思えば…』

カヲル「裏切って碇ゲンドウについた、ってわけではないみたいだけど?」

SEELE01『……』

カヲル「どうする?"処分"しちゃうの?」

SEELE01『……いや、』

SEELE01『碇への"鈴"になるやもしれん。』

SEELE01『もしくは、"ユダ"に』

カヲル「そう。じゃあ僕は今は静観でいいワケ?」

SEELE01『うむ。』

カヲル「報告は以上だよ」

SEELE01『わかった。報告ご苦労』

ブゥン…

カヲル「……」


578 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 12:44:56 ID:pGw2tohU


カヲル「…彼女の経歴を考えたらさ、」


カヲル「"シンジくんの"味方になった可能性もあると思うんだけどねぇ?」


カヲル「どうして猫の魂と融合してしまったのかはわからないけど」

カヲル「彼女、あんな状態でまともに任務を果たせるのかな?」

カヲル「もし果たせないなら…」

カヲル「……」

カヲル「ま、いいや。内田有紀でも聞こ」

カヲル「~♪」


579 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 13:10:36 ID:pGw2tohU
~次の日~

シンジ「キン肉バスター!!」ズガーン!

トウジ「ガハッ…!」

トウジ「」ドサッ

トウジ「」ビクン!ビクン!

トウジ「」

シンジ「ふぅ…特に理由はないけど、登校中のトウジを見かけて思わず技をかけちゃったぜ!」

綾波「碇くん、あなたは間違ってるわ」

シンジ「え?何が?いきなり何も悪い事してない友達に技をかける事?」

綾波「違うわ。キン肉バスターはキン肉マ○が使うからキン肉バスターなの」

綾波「アシュラマ○が使った時はアシュラバスターになっていたわ。だから」

シンジ「シンジバスター?」

綾波「そう呼ぶのが正しいわ」キリッ

シンジ「よし、じゃあもう一回!!」ガシ

トウジ「お前ら嫌いや」ピクピクピクピク… 

580 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 13:52:28 ID:pGw2tohU

マナ「シーンジくんっ♪」ピョコ

シンジ「あ、おはよう」ズガーン!!!

トウジ「ガハッ…!」

綾波「…」ガシ

トウジ「?!」

シンジ「あ、ひょっとして家がこの近くなの?」

マナ「ううん。ちょっと遠いかな」

シンジ「? じゃあなんでわざわざこっちに?」

マナ「え?えへへ…シンジくんに早く会いたくてこっち来ちゃった♪」

シンジ「」


綾波「綾波バスター!」ズガーン!!!

トウジ「ゴハー!」


581 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 14:11:43 ID:pGw2tohU

マナ「えー、」コホン!

マナ「本日わたくし霧島マナは碇シンジくんのためにっ!」

マナ「午前6時に起きて!この制服を着て参りました!!」

マナ「全てはシンジくんに会いたい故にっ!」

マナ「どう、似合う?」クルリラ

シンジ「…」

シンジ「本日わたくし碇シンジは!」

シンジ「午前3時に突如MAGI経由で惣流アスカにイタ電をかけまくり留守電MAXまでかけまくりしたあとに」

シンジ「父さんとリっちゃんの枕元にアスカのパンツを仕掛け」

シンジ「午前6時までは公園で肉体の鍛練、筋トレをし、」

シンジ「午前7時にリっちゃんに問い詰められている父さんをウヒョッとした顔で見つめたあとに綾波と登校してきました」

シンジ「どう?!似合う?!」シュピッ!

マナ「うーん!シンジくん中々の鬼畜!」


582 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 14:40:49 ID:pGw2tohU

マナ「ダメだよ?イタズラもほどほどに!」

マナ「めっ!シンジくん?めっだからね!」コツン

シンジ「えー」

マナ「どうせなら人が喜ぶイタズラしたら?」

シンジ「それはつまんないし。僕は驚き困り狼狽える様が見たいんだよ」

マナ「もーシンジくんたらー」


綾波「綾波ドライバー」

トウジ「あああああ!!!」


583 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 14:53:41 ID:pGw2tohU

マナ「あ、そういえばシンジくん。携帯の番号教えてよ」

マナ「私もっとシンジくんと話したいの」

シンジ「うんいいよ」

マナ「本当?ありがとう!」ニコッ

カヲル「おはよ、シンジくん」

シンジ「あ、おはよ」

マナ「あ、おはよう渚くん」

カヲル「……」プイ

マナ「え、えっと」


カヲル「そして!」

綾波「トドメの!」

綾波カヲル「「マッスルドッキング!!」」ズガーン!!!

トウジ「ごふっ…」


ドサッ。 

584 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:15:59 ID:pGw2tohU

~第壱中~

マナ「ってわけなんだけど…」

ヒカリ「そう、困ったわねぇ…」

マナ「シンジくんと仲良くしたいけど中々なれないし…渚くんとかは私の事嫌いみたいで」

ヒカリ「そうね、渚くんに関しては碇くんと居させてあげるようにしたらいいんじゃないかしら?」

マナ「かなぁ?」

ヒカリでも「碇くんと仲良くなる方法は私もよくわからないの」

マナ「そうなの?」

ヒカリ「うん。ちょっと力にはなれないかな」

マナ「そっかー…ありがとね洞木さん!」

ヒカリ「いいのよ」ニコッ

マナ「…私、洞木さんとも友達に」

シンジ「ヒカリー」テケテケテケテケ


585 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:17:40 ID:pGw2tohU

マナ「……」

マナ「ヒカリ?」

シンジ「●●●●てよ!ダメって言っても●●けどね!」

ヒカリ「あ、ちょっと碇く、あはーん!」

シンジ「わーい!」


マナ「」


586 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:20:00 ID:pGw2tohU

マナ「え、えっと…?」

シンジ「あ、霧島さんどうしたの?」

ヒカリ「あふっ、あ、いやんっ」

マナ「どういう事?!」

ヒカリ「えっと…碇くんの犠牲を減らすためかな?」

シンジ「気持ちいいからでしょ?」

ヒカリ「ち、ちがっ」

シンジ「ゲヘヘヘヘ!!身体は正直だぜ?」

ヒカリ「あーん!」

マナ「」


587 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:24:26 ID:pGw2tohU

マナ「…二人は付き合ってるの?」

シンジヒカリ「「え?いやそれは違うけど」」

マナ「えっ」

シンジ「僕はただ●●●たいだけ」

ヒカリ「私は別に…委員長だから」

マナ「おかしくない!?ねぇ!?」

シンジ「何を今更」

マナ「そんな…」

シンジ「……」

シンジ「霧島さん。もう今日だけで何十回も幻滅しまくったと思うけどさ…」

シンジ「僕はこういう奴なんだよ。…それでもまだ僕の事好きだなんて言えるの?」



マナ「え、うん」

シンジ「」


588 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:27:55 ID:pGw2tohU

マナ「男の子だから●●●●事に興味あるのは仕方ないよ」ニコッ

マナ「その…それにさ?もしよかったら…」

マナ「私、洞木さんとか綾波さんよりは胸あるし…」

マナ「わ、私のでよかったら…いい、よ…?///」

シンジ「」

マナ「私、けっこうスタイルいいんだよ?だから…そのシンジくんがよかったら、」


シンジ(何この子?!コエェェェー!!!)ガーン!


589 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:35:45 ID:pGw2tohU

シンジ(え?え?いやだって!普通ないよ!)

シンジ(百年の恋も永久凍土レベルの事ばっかしてきたのに?!)

シンジ(わからないよ!どうして霧島さんがそんなに僕に好意を抱けるのかわからないよ!)

シンジ「じゃあ●●よ?!遠慮なしに●●よ?!いいんだよね?!後悔しないよね?!」

マナ「うん…!来てっ!」バ

シンジ「 」


ヒカリ「すごい…!あの碇くんを圧倒するなんて…!」

ケンスケ「あれ?トウジは?」

アスカ(貞本)「なんか通り魔に襲われて病院に運ばれたってさ」


590 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/23(日) 15:43:48 ID:pGw2tohU

シンジ(おかしい!絶対おかしい!なんか目的があるに違いないよ!)

シンジ(僕が嫌われない疎まれないなんて、父さんが突然にこやかに優しくなるくらいあり得ないよ!)

シンジ(というかなんかもう嫌われてないと安心できない!)

シンジ(恐い!誰かからの好意が恐い!)


シンジ「ふぇ…」グス

マナ「ええっ?!」ガーン!


カヲル「あのシンジくんが泣いた?!」ガーン!

綾波「明日は使徒が降るかしら」


597 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 07:58:30 ID:I.yHxlX.

マナ「ごめんねシンジくん!私何か悪い事を、」

シンジ「ふぇえ…!ふぇえ…!」クスンクスン

マナ「ねぇ、私どうしたらいい?シンジくん!」

シンジ「じゃあ…ちょっとの間だけ…抱きしめてて…」

マナ「えっ、いいの?」

マナ「じゃあ…」

ギュ。



綾波「えんだぁああああああああ!!」

カヲル「いやぁああああああああ!!」


598 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 08:19:29 ID:I.yHxlX.

マナ「ありがとう!皆、ありがとう!私達、幸せになります!」

シンジ「えっ」



カヲル「ウィルァアルウェイズ」

綾波「ラァァァァビュウウウウウアアアア 」

ケンスケ「なんかお前ら今日テンション高いね」


599 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 08:36:08 ID:I.yHxlX.

カヲル「ほら、普段偉そうにしてるやつとかがやっと弱味を見せてくれた時とかにさここぞとばかりに弄るだろ?」

綾波「今、私達はそんな時の気持ちなの」

ケンスケ「さいですか」

ヒカリ「でもホントに珍しいわよね、碇くんがあんなに狼狽えるのって」


シンジ「えっと、でも僕はまだ14だし、その…まだ知り合ったばっかだし、えっと」

マナ「もー!シンジくんかわいっ♪」ギューッ

シンジ「う?ううっ!?////」


アスカ「……」

アスカ「けっ、なんなのよあのバカ女。あんなののどこがいいってんだか」


600 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 09:13:28 ID:I.yHxlX.

・・・・・。

~昼~


シンジ「はい、渚。弁当」

カヲル「え?僕に?」

シンジ「ほら、魚の使徒が来た時…太平洋にいく時にそんな話したろ?」

カヲル「…ああ、そういえば」

シンジ「だから。はい。好みに合わなかったり要らないなら返してくれればいいから」

カヲル「……」

シンジ「?」

カヲル「いや…覚えてくれてたんだなって…」

シンジ「まあ、自分から言い出した事だし」

カヲル「嬉しいよ。ありがとう」

シンジ「ん。」


601 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 09:27:07 ID:I.yHxlX.

シンジ「はい。綾波にも」

綾波「ありがとう」

シンジ「リっちゃんと父さんにも作ったけどちゃんと食べたかな…」

マナ「へぇ?シンジくん家族のお弁当作ってるの?」ヒョコ

シンジ「ん?まあね」

マナ「すごーい!台所に立てる男の子って私好きだなー」

シンジ「そうなの?」

マナ「うん!かっこいいし、デキる人って感じだし…」

マナ「ごはん作ってくれる彼とかちょっと憧れちゃうもん」

シンジ「そうなんだー」



式波「けっ。ぬぅあにが『ごはん作ってくれる彼とかちょっと憧れちゃうもん』よ」

貞本「あれ?あんた来たんだ」

式波「まだ体験入学期間だしね」


602 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 09:43:33 ID:I.yHxlX.

貞本「惣流は?」

式波「本部でふて寝してるわ。あいつ、私達の中でも一番意地っ張りでプライド高いから」

貞本「…あのバカ。キチシンジが行かなきゃずっと寝てるかもね」

式波「でもそのシンジは転校生とイチャつくのに夢中ってか」


マナ「シンジくんっ!はいアーン♪」

シンジ「やめてよ!僕を"以上児"扱いするのやめてよ!!」

シンジ「んー!恥ずかしさのあまりに窓ガラスにダイヴ!!!」ガシャーン!

マナ「シンジくん?!シンジくーん!?」


式波「惣流ももう少しプライドの高さをなんとかしたらいいのに」

貞本「無理でしょ。私達はともかく、あいつは特に。」


603 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 10:07:37 ID:I.yHxlX.

トウジ「ふー…」エッチラオッチラ

トウジ「脱臼だけで済んだし、午後から学校参加しよ」

トウジ「あーいたた。」

<アー

トウジ「ん?」チラ

シンジ「あ、トウジ!もうすぐガラスと僕が降ってくるから避けてね!」

トウジ「は?!おまっ!シンジぃぃイイイイイイイ!?」





        \アー/ 

604 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 10:29:11 ID:I.yHxlX.
~次の日。家庭科室~

シンジ「ダブルチェーンソー」ヴィイイイイイ!!!

シンジ「いっみは♪なっいっけれっど♪」

シンジ「ムシャクシャしぃたかっらー♪」

シンジ「チェーン♪ソーぉおで」

シンジ「料☆理っするー♪」

式波「ちょっと!野菜を破砕するのやめなさいよ!どっから持ち込んだのよそれ!」

シンジ「でんでんででんでんっ♪」ビチャビチャ!

式波「ちょっと!ビチャビチャ飛んでくるんだけど!?」

マナ「うーんダイナミックな調理ね」

貞本「アレを見てその感想ってあんた頭大丈夫?」

シンジ「あ、霧島さん手伝おうか?」

マナ「あ、ううん大丈夫!自分でやらなきゃ上達しないし…ありがとね!」

シンジ「そう?」ヴィイイイイイイイイイ!!!

ケンスケ「うわぁあああ!振り回すなよ!危ない危ない危ない!」 

605 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 10:33:24 ID:I.yHxlX.

マナ「あ、シンジくん鍋は煮込み終わったよ」

シンジ「あ、そう?ありがと。じゃあ後は僕やるよ危ないから」

マナ「本当?シンジくん優しいっ」

カヲル「ぶっちゃけシンジくんが一番危険だけどね」

シンジ「危険な香りのする男!それがこの僕!碇シンジです!」

トウジ「いや危険な香りっちゅーか危険そのものやろ」

シンジ「おおっとチェーンソーが滑った」ヴィイイイイイ!!

トウジ「あああ?!あぶっ!危なああっ!」


606 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 11:06:35 ID:I.yHxlX.

・・・・。

シンジ「はい、霧島さん。僕作味噌汁だよ」

マナ「ありがとう」

マナ「シンジくんのお味噌汁かぁ…いいなぁ」

シンジ「?」

マナ「シンジくんのお味噌汁が毎日飲めたらなって…///」

シンジ「」

マナ「ごっ、ごめんね!ちょっと重かったよね!忘れて忘れて!」

シンジ「く…///」


式波「チッ」

トウジカヲルケンスケ「「「けっ!けっ!」」」


607 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 11:11:53 ID:I.yHxlX.

ヒカリ(鈴原も『こんなに美味いんやったら、ヒカリの味噌汁毎日飲みたいで!』とか言ってくれないかなー)

トウジ「しっかし今日のは赤味噌か」

ケンスケ「なんかダメなの?」

トウジ「ワシな、関西の合わせ味噌派なんや」

トウジ「それ以外はちょっとなぁ」

ケンスケ「将来嫁さんにでも作ってもらえば?」

トウジ「やなぁ。来たらええけどなぁ」


ヒカリ「」←赤味噌派


608 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 11:26:49 ID:I.yHxlX.

マナ「…ちなみにシンジくんって食べ物って何が好き?」

シンジ「え?んー…餃子とか焼き魚とかかな」

マナ「そうなんだ」

シンジ「なんで?」

マナ「え?うーん…今は内緒」

シンジ「いいじゃん。教えてよー」

マナ「ダーメ。まだ内緒っ」

式波「ちょっと!さっきからイチャイチャイチャイチャ鬱陶しいわよ!」

シンジ「え?別にそんな」

式波「シンジは女とイチャイチャすんの禁止!」

トウジ「せや!AもBもCも禁止じゃ!」

カヲル綾波ケンスケヒカリ「「「「そうだそうだー」」」」

シンジ「じゃあDとかXとかYくらいまでいけば逆にOKって事?」

トウジ「ほんまにそこまでいったらしばくぞ?ワシより先に捨てんなや?な?」


609 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 12:14:24 ID:I.yHxlX.

式波「ま?もっとも?会って数日でそんなに仲がおよろしいなら?キスくらいまではいってるんでしょーけどー?」

マナ「やめてよ!私、そんなんじゃありません!」

式波「は、どーだか。」

カヲル(しごいてたのはキスよりもふしだらじゃなかったのか…知らなかったな)

式波「…とゆーかさ。…あんた、軍隊経験あるでしょ」

マナ「…」ピク


610 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/24(月) 12:30:31 ID:I.yHxlX.

式波「アタシも軍属。わかんのよ、そーいう事はね」

式波「身のこなし、声のトーン、目線…」

式波「間違いなく数年はいたでしょ」

マナ「…違いますから」

式波「はん、アンタ案外どっかのスパイだったりしてねー?」

式波「NERVを恨む組織や人はたくさんいるし、戦自も最近やらかしたしね?」

マナ「……」

式波「絶対いつかアンタの化けの皮剥いでやるから」

マナ「…ご勝手に」

マナ「私、体調悪くなったから早退します」

マナ「じゃあね、シンジくん」ニコッ

スタスタ…


611 :切る:2014/11/24(月) 13:33:57 ID:I.yHxlX.


シーン………


カヲル「なんか一気にごはん不味くなっちゃったね」

カヲル「セカンドα、君ちょっと言い過ぎじゃない?」

式波「うっさい!」ゲシ

カヲル「あんっ」

式波「…まあ、その…悪かったわよ」

貞本(どうでもいいけど惣流だったら絶対謝らないわね)



617 :新世紀エヴァンゲリオンピコピコ中学生伝説面白かった:2014/11/26(水) 01:55:53 ID:Pw5jboKE

ケンスケ「あれ?シンジは?」

トウジ「ほんまや、いつの間にかおらんな?」キョロキョロ

綾波「こういう重たくなってしまった時こそイカレくんの存在価値が発揮されるのに…」

綾波「どうして?碇くんはどうして自分の存在意義を放棄したの?」

貞本「同意するわね。こーいう時こそキチシンジがバカやって冷えきった空気に暖かさを取り戻すんでしょーに」

ヒカリ「あの、酷くない?」


618 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 02:24:48 ID:Pw5jboKE

カヲル「仕方ないな。居ないならシンジくんのぶんは僕がもらう事にするよ」ヒョイ

トウジ「お前あいつの親友ちゃうかったっけ?」

カヲル「だってシンジくんはたぶん今日は帰ってこないよ?」

トウジ「なんでそんなんわかるんや?」

カヲル「さあ…?わかりかねるよ」

トウジ「なんやそら」

カヲル「ほら、毎日渡る歩道の信号が赤から青になるまでの時間を根拠は特にないのになんとなくわかったりするだろ?」

カヲル「そういう感じだね」

トウジ「それな?一言で『勘』だけでええと思うぞ?」


619 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 07:08:26 ID:Pw5jboKE

カヲル「じゃあこの美味しそうなほうれん草のスープから」ズゾゾゾゾ

トウジ「? ワシら今日スープなんて作っとらんで?」

ヒカリ「よね?え、じゃああれって」


カヲル「ごぶぅうっふぅああああああ!!!」オヴェエエ!!!


「「「な、渚ぁあああ!?」」」

カヲル「ゲホッ!ゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッ!オヴェエ!!」

カヲル「――っ―――っ――?!」

カヲル「――――か――――は―――?」


貞本「何?あんた一体どうしたのよ?!」

式波「ちょっと大丈夫なの!?あんた!」

カヲル「こ、れ…わさびだ……!わさびにちょっととろみつけただけの…!ごはっ!」

ケンスケ「シンジ…まさかそんなトラップ仕掛けておくなんて」

トウジ「誰かに自分のヤツ食われるのを想定してたっちゅうんか…」 

620 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 07:11:29 ID:Pw5jboKE

カヲル「あ……れ……?議長が?議長が川の向こうで手を…?」

綾波「幻覚を見始めたわ」

カヲル「み――――――ず―――――……」


ドサ。



621 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 07:48:35 ID:Pw5jboKE

~第壱中学テニスコート裏~

マナ「…」

マナ「…」つ庭球

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…

マナ「…」パシ

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…

マナ「…」

マナ「…」ポイッ

壁<バコッ

コロコロ…


622 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 08:08:39 ID:Pw5jboKE

マナ「…」

マナ("アスカ"さんひどい)

マナ(そりゃあ、たぶん嫉妬故なんだろうとは思うけどさ?)

マナ(皆の前で非難する事ないじゃない)

マナ(軍の事だって…いやそれはまあ確かに本当だと言えば本当なんだけど。侮れない観察眼だわ)

マナ(…あーあ、仮病で授業サボっちゃった)

マナ(シンジくんに「面倒くさい奴」って思われちゃったかな…)

マナ(もしシンジくんにスパイってバレたら…)

マナ(はぁ。シンジくんに嫌われたくないなぁ…) 

623 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 08:13:47 ID:Pw5jboKE

マナ「…今日はもう帰ろ…」

マナ「最後にシンジくんの顔チラッて見てこっかな」クル

シンジ「チラッとと言わずに舐め回すように見てくれていいよ?」

マナ「わきゃあ?!」ドッキーン?!

シンジ「心配になって来ちゃったぜ☆オーベイベー!」シャキーン!

マナ「びっくりしたびっくりしたびっくりした」ドキドキドキドキドキドキ

シンジ「あ、よかったらお茶いる?」つ

マナ「あ…ありがとう」

シンジ「そこの木陰で飲もうよ」

マナ「うんっ」ニコッ


625 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 09:10:00 ID:Pw5jboKE

シンジ「…」グビグビグビグビ

マナ「…」ズズ…

シンジ「…僕、気にしないから」

マナ「え?」

シンジ「霧島さんが元軍人でも、何かを隠してても」

シンジ「式波アスカにも僕からもなんかちょっとエグいのを言っとくし」

マナ「シンジくん…!」

シンジ「今日はこのまま帰ろうよ。途中で何か美味しいの食べてさ」ニコッ

マナ「うん!」 


629 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:06:16 ID:Pw5jboKE

~家庭科室~


ヒカリ「あれ碇くんじゃない?」

トウジ「あん?…ホンマや。霧島と一緒やな」

式波「は?なんですって?!」バッ


シンジマナ<キャッキャッ!

式波「あぁんのヴァカ!霧島マナが胡散臭いって話をした直後に何してんのよ…!」

式波「別に?シンジがどーなっても!いいですけどー?NERVやアタシに迷惑かかるよーな事をすんじゃないっての!」


630 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:13:33 ID:Pw5jboKE
式波「…」ジー


シンジ「ミテクレ、"風車"」
マナ「シンジクンオモシローイ!」キャッキャッ


式波「……ムカつく。なんかすっっごくムカつく!!」

式波「ぬぅあに敵とイチャイチャしてんのよ!」

カヲル「『羨まし~い!!アタシもシンジとあんな風にイチャイチャした~い!』」

式波「デートした~……って、違うわよ!!アンタ何してんのよ!!!」

カヲル「え?違うの?」キョトン

式波「ちがうわよっ!」

カヲル「そう?心理学では『誰かを叩く、嫌う、攻撃するのは"本当はその誰かが羨ましい"から』らしいよ?」

カヲル「本当は自分もああなりたい。でも実現できない」

カヲル「だからその心を潰すためにその誰かを攻撃する事で抑圧するんだってさ」

式波「あっそ…でもアタシはちがうわよっ!」

式波「別にシンジの事なんか好きじゃないし!」


631 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:21:41 ID:Pw5jboKE

カヲル「いや別に君がシンジくんの事が好きだなんて誰も言ってないけど」

式波「」

貞本「バカね」

綾波「墓穴を掘り掘りしてしまったのね」

トウジ「なんや、式波…お前」

式波「ちがうわよっ////」

トウジ「おーおー。今のお前の顔、猿のケツみたいに真っ赤になっとんで?」

式波「Vielen Dank!!
  (そりゃまたどうもご親切に!!)」ドゲシィッ!!!




       \ガッシャーン!/ 

632 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:28:41 ID:Pw5jboKE

~第3新東京市:街中~

シンジ「…今救急車が学校の方に」

マナ「気のせいじゃない?」

シンジ「何食べよっか?」

マナ「シンジくんは何が食べたい?」

シンジ「んー……」ワキワキワキワキワキワキワキワキワキ

マナ(何このガニ股で足と手を同時に開閉する動き)

シンジ「何が食べたいってわけでもないから…喫茶店でも行こっか」

マナ「うん、いいよ!」


633 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:29:33 ID:Pw5jboKE

シンジ「……」

マナ「?」

シンジ「…」ニギ

マナ「えっ?」

シンジ「…その、ほら…ここは迷子になりやすいからさ」

シンジ「はぐれると面倒くさいし…手、握って行こうよ」

マナ「」ポカン

シンジ「/////」


マナ「うん」クスクス


634 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:37:50 ID:Pw5jboKE

~Big apple ダイナー~


徳さん「!」

徳さん「ァッいっらっしゃいまっせぇ~?」ニッコォ!

シンジ「父さん?!」

徳さん「えっ?!」

シンジ「僕にはわかる…!僕にはわかるぞ!父さんと同じ声だ!」

シンジ「父さん!何こんなとこで喫茶店なんか営んでいるんだよ!」ビシッ!

徳さん「や、やだなぁ!シンジさん!私は結婚もしてないし子供もいないんですよぅ?!」

シンジ「……」

徳さん「ね?勘違いですよぅ!」

シンジ「僕、この店初めて来たのに…なぜ名前を…」ジト

徳さん「いや"全裸少年"の碇シンジをこの街で知らない人は居ませんから」 

635 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 19:44:52 ID:Pw5jboKE

マナ「シンジくん有名なんだね」

徳さん「ええ、そりゃもう(意味深)」

シンジ「え~?参ったなぁ~僕ってばそんなに有名?」クネクネ

徳さん「ええ、そりゃもう(色んな意味で)」

シンジ「サイン…してあげよっか?」ドヤ!

徳さん「あ、いいですかぁ?」つ色紙+ペン

シンジ「『全裸イズフォーエヴァー。碇シンジ 徳さんへ』」サラサラサラサラサラサラ

シンジ「店の一番目立つ正面に飾ってね!」ニッコリ!

徳さん「はいはい~ありがとうございますね!シンジさん!」ニッコリ!

シンジ「……」

シンジ「…僕、ここの常連になろっかな」

徳さん「あゃはは、それはそれはありがとうございますぅ!」ニコニコ


636 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:05:52 ID:Pw5jboKE

・・・・・。

シンジ「―――それでね、父さんがさー」

シンジ「『シンジ、ペヤングを三角コーナーにぶちまけてしまったんだが』っておろおろしててさ」ケラケラ

マナ「へぇー」クスクス

シンジ「あとね!これは僕が小さい頃の話なんだけどね?」

マナ「うんうん」

シンジ「近所の駄菓子屋の商品棚にさ、僕が消しゴムで作った作品群を勝手に並べて『1個5万円』ってやったらさ」

シンジ「なんか2週間後にそこのおばあちゃんが近所の人達集めて立食パーティー開いてたんだよ」

シンジ「でも何故か僕だけハブられてさww」

マナ「そんな!どうして?酷い…」

シンジ「いいんだよ。僕が勝手にやったことだし、普通は僕を受け入れられる人なんていないもの」

シンジ「むしろ結果的に儲かったからいいものの、下手すればめちゃくちゃ怒られてたし?」 

637 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:13:27 ID:Pw5jboKE

シンジ「そいでさー……って、もう5時間もいたや」

マナ「え?うわ、本当だ」

シンジ「ごめん、霧島さん付き合わせちゃって」

マナ「え?いいのいいの!私もシンジくんと一緒に居れて楽しすぎて…こんなに時間たったのわからなかったんだもん」ニヘ

シンジ「……」

シンジ「////」

マナ「あ、徳さん!遅くまでごめんなさい!」

徳さん「ぁあん!いいんですよぉ!もぉ!私もお若いあなた達の青春を一緒に楽しませてもらいましたから」ニッコリ

シンジ「徳さん…」ジーン


638 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:17:37 ID:Pw5jboKE

徳さん「あ、お代は結構ですよ。シンジさん」

シンジ「え?」

徳さん「いつも私達を守ってきてくれた人からお金は貰えませんよ」

シンジ「ぅえ?!いやいやそれは変ですし!」

シンジ「悪いですよ!5時間も居させてもらってお代もタダなんて!」

徳さん「いいんですよ、シンジさん」ニッコリ

シンジ「…?」

徳さん「ああ、ならその代わりに。また御来店してくれますか?」

シンジ「え、はい…」

徳さん「お気をつけて。シンジさん」ニッコリ

シンジ「???」


639 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:22:55 ID:Pw5jboKE



シンジ「僕、徳さんに何かしてあげたのかな…?」ペタペタ

マナ「シンジくん心当たりないの?」

シンジ「うん。本当に知らないや」

シンジ「胸につけてた名札も『徳さん』だったからフルネームもわからないしなぁ」

シンジ「ま、いっか」

マナ「あ、じゃあシンジくん。私ここまでだから…」

シンジ「あ、うんまた明日ね!」フリフリ

マナ「うん!また明日!」フリフリ


640 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:28:08 ID:Pw5jboKE

※徳さん…『鋼鉄のガールフレンド』、『鋼鉄のガールフレンド2nd』に登場する喫茶店『Big apple ダイナー』の謎多きマスター。

CV:立木文彦さん(ゲンドウの声の人)。声のキャライメージとしてはおちゃらけてる時のマダオ。

初老の男性で、鋼鉄2では街を歩き回っているとたまにエンカウントする。 

641 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:32:38 ID:Pw5jboKE

シンジ「~♪」ペタペタ

シンジ「?」


マリ「……」



シンジ「…もち?なんでこんなとこに?」


642 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:37:46 ID:Pw5jboKE

シンジ「あ、ひょっとして迎えに来てくれたの?」

マリ「……」

          ・・・・・・・・・・
マリ「やめときなよ、NERVのわんこくん」


シンジ「…もち?」

シンジ「何を、」

マリ「彼女と関わるのを、だよ」ニッコリ

シンジ「なんでさ」

マリ「キミ、それマジで言ってる?」

マリ「わっかるでしょ?キミ、そんなに頭悪くないはずだし」

シンジ「いや本当にわからないから」

マリ「いやいやー。そーりゃないっしょー?」


643 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:51:59 ID:Pw5jboKE

マリ「私と見て、聞いたでしょ?ついでにストーキングしてわんこくんと彼女の会話の一連を聞いてたけどさ、」

マリ「彼女は最近街を騒がせた…脱走した戦自のトライデントパイロットと友達だった」

マリ「そしてお姫さまが見抜いたように彼女は恐らく軍属。」

マリ「彼女がこの街に来たのは最後に使徒が襲来した時らしいけど、何故か学校に来たのは暫くたってから。」

マリ「…もうわかるでしょ」

マリ「あの子はさ、"お仕事で"キミと仲良くしてるんだってば」

シンジ「……」


644 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 20:59:30 ID:Pw5jboKE

シンジ「だったら…なんだってのさ」

マリ「えー?ここまで言ってもわかんないワケ?違うよね?」

マリ「彼女は敵なんだって。間違いなくね」

マリ「恐らくは諜報員…少年兵ってとこかな」

マリ「だとしたらさ、キミはゲンドウくんを…皆を裏切ってるってことなんだよ?」

シンジ「……」

マリ「おねーさん、そーゆーのは感心しないにゃー?」

シンジ「…いいじゃないか!スパイでも!」

シンジ「僕がNERVの情報を漏らさなきゃいいんだろ!」

シンジ「大体、僕なんかをスパイしたってろくな情報を得られないことくらいわかるはずだろ!!」

シンジ「だから」

マリ「まあ、そだね。キミ自身には大した価値はないんじゃない?」


645 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:04:50 ID:Pw5jboKE

マリ「でもさ、」


マリ「キミは…ゲンドウくんの実の息子で、赤木博士や私、『綾波レイ』と暮らしてる」

マリ「すごいよね。NERVの中枢、それも全ての黒幕と超極秘情報の塊と一緒に暮らしてるってさ」

シンジ「……」

マリ「キミの大好きな霧島マナちゃんは本当はキミにはキョーミないんじゃにゃい?」 

シンジ「……」

マリ「…あ、そういえばさ。ひょっとして意図してこのメンバーを『家族』としてキミは集めたの?」

マリ「だとしたら私はちょっとキミへの評価を改めなきゃいけないかな」

シンジ「……」


646 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:09:29 ID:Pw5jboKE

マリ「ああ、ごめんね?ちょっとイジワルしちゃった」

シンジ「…」

マリ「でも安心してよ。私は一応キミの味方だから」

マリ「キミを守ったげるよ」ニコ

シンジ「…要らないよ。御世話様」

マリ「あっそ。じゃあ私は私でキミを勝手に守るから」

シンジ「…なんで、キミこそ何者なんだよ」

シンジ「霧島さんよりよっぽど胡散臭いじゃないか。大体なんで僕の味方を、」

マリ「あー…それはさ、にゃんにゃん!にゃにゃにゃーにゃ!」

シンジ「えっ」


647 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:11:15 ID:Pw5jboKE

マリ「にゃ?にゃーにゃにゃ…」

シンジ「……ああ、時間切れか」

マリ「うにゃーん!」クシクシ

シンジ「……」

マリ「なーお!」スリスリ

シンジ「…むごいな」


649 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:24:21 ID:Pw5jboKE

シンジ「もち、背中に乗せてよ」

マリ「にゃ」

シンジ「ありがと」ヒラリ

マリ「にゃー」


シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ(…やっぱり、僕が誰かから好きになってもらえるワケないか)

シンジ(…何ガッカリしてんだか。わかってたことじゃないか)

マナ『シンジくんっ!』

シンジ「……」

シンジ(いいじゃないか、狙いがわかったんだからそれを漏らさなきゃいいんだろ)

シンジ(いいよ別に。仕事で仲良くしてるんだとしても)

シンジ(僕はそれでもいい。裏切る?知らないよ)

シンジ(…だって、僕にああいうわかりやすい好意を向けてくれたのは彼女が初めてだったんだ)

シンジ(いいじゃないか。もう少しだけ浸っても) 

651 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:38:06 ID:Pw5jboKE

~第壱中~

惣流「……」ムスー

カヲル「へぇ。もう来ないのかと思ってた」ポリポリ

惣流「っさいわね!」ゲシ

カヲル「だっふっ?!」

惣流「…あんた何食べてんの?」

カヲル「さっきシンジくんがくれたおやつ。にぼし」ポリポリ

惣流「…で?」

カヲル「何さ」

惣流「シンジよ、シンジ。あのバカはどこにいるワケ?」

カヲル「シンジくん?シンジくんならさっき霧島さんと図書室に」

惣流「ああああんのバカッ!まっだ関係持ってたの!?」


652 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:40:00 ID:Pw5jboKE

惣流「あああああ腹立つ!もうその名前聞くだけでイライラしてくるわよっ!」

カヲル「…にぼし、食べる?イライラにはカルシウムだよ」つ

惣流「要らないわよッ!」ドゲシィッ!

カヲル「僕のにぼしがっ?!!!」

惣流「図書室!!どこ!!?」

カヲル「…あの、何をそんなにイライラして」

惣流「うっさい!」

カヲル「理不尽だ」


653 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:46:56 ID:Pw5jboKE

惣流「ちょっと貞本!あんた図書室知ってるわよね?案内しなさいよ」

貞本「はあ?そんなの下駄箱の掲示板に張ってある来客用案内図見なさいよ」

惣流「あんたが案内すれば早いでしょ」

貞本「イヤよ。面倒くさい」プイ

惣流「じゃあ式波…」チラ

ヒカリ「式波さんなら追っていったけど…」

惣流「ああんもう!」モダモダ



綾波「…」ヒョイ、パク

カヲル「ファースト?拾い食いはやめた方がいいんじゃないの」

綾波「でも命が勿体ないわ。3秒ルールよ3秒ルール」ヒョイパクヒョイパク

カヲル「まあ好きにすればいいけどさ、知らないよ?」


654 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 21:52:39 ID:Pw5jboKE

綾波「でもなんで碇くんはにぼしをあなたに?」ヒョイパク

カヲル「渡された時に『アスカ達と食べなよ』って言ってたから…」

綾波「そう。彼女達にカルシウムを摂取させようとしたのね」ヒョイパク

カヲル「…散らばったにぼし、美味しい?大丈夫なの?」

綾波「ぬかるみに落としたわけでもないし、味は変わらないわ」ヒョイパク

カヲル「…じゃあ僕も」ヒョイ

トウジ「やめーや」スパーン!


655 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 22:05:48 ID:Pw5jboKE

~図書室~

マナ「へぇ…シンジくん本好きなんだ」

シンジ「ドストエフスキーの『罪と罰』は中々だよ」

マナ「へぇーどんなとこが好きなの?」クスクス

シンジ「別にドMってわけじゃないけど僕を罰してくださいってとこかな」キリッ

シンジ「でも個人的に好きなのは伊坂孝太郎の『魔王』とか『グラスホッパー』かな」

シンジ「ちなみに漫画化もされたんだよ」

マナ「へぇー」


656 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/26(水) 22:35:53 ID:Pw5jboKE

シンジ「霧島さんは本好き?」

マナ「うーん…あんまりかな?」

マナ「私の母親がね、雑誌編集者なんだけど」

シンジ「うん」

マナ「私、あの人嫌いなの」

シンジ「…そうなんだ」

マナ「だからかな?本当はちょっと本は苦手なんだ」

シンジ「そうなんだ」

マナ「でもシンジくんが好きなら私も好きになりたいかな」ニヘ

シンジ「そんな無理しなくても」

マナ「じゃあ、私に無理させない程度に本の良さを教えて?」ツツ

シンジ「霧島さん、顔が…近いよ///」

マナ「あ、ごめんごめん」テヘ



659 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:18:11 ID:x.Eg4uQU

シンジ「えっと…霧島さんが興味あるジャンルって何かな」

シンジ「教えてくれればおすすめしやすいし…」

マナ「んー…そうだなー」

マナ「ちなみにシンジくんが好きなジャンルは?」

シンジ「やっぱSFとかかな。HGウェルズの『タイムマシン』とか好きだね」

マナ「へぇーそうなんだ?じゃあ私もそれ読みたいな」

シンジ「わかった、探してくるよ」

マナ「いいの?ありがとう!」


660 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:24:41 ID:x.Eg4uQU

~隣の本棚の陰~

式波「……」

式波(は?なんなのよあのぶりっ子女は!!)

式波(てへっとか言う女なんてアホ丸だしだっつーの!)

式波(大体シンジもなんなのよ!いつもアホでバカなくせに何最近まともになっちゃってんのよ!)

式波(アタシの時はおちゃらけてるくせにさぁ!)

式波(でも勘違いしないでよね、アタシがここまで追いかけてきたのは別にシンジが好きだからとかじゃないから)

式波(シンジが情報タレ流ししないか見張ってんのよ!場合によってはあの女の本性暴いてやるわ!)


661 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:33:20 ID:x.Eg4uQU

シンジ「はい霧島さん」つ

マナ「シンジくんありがとう」ニコ

シンジ「いいよ、これくらい」

マナ「…あっ、そうだシンジくん」

シンジ「?」

マナ「えっと…あのね?」

マナ「その…今度の日曜日、晴れなんだって!」

シンジ「え?うん」

マナ「でね、私出かけるのとか好きなんだ」

シンジ「へぇー」

マナ「……えっと、シンジくんはどう?お出かけ好き?」

シンジ「うん。好きだよ」

マナ「そうなんだ。あー…その、えっとね」

シンジ「? なんか言いたい事があるの?」

マナ「えっと…」 

662 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:40:06 ID:x.Eg4uQU

マナ「あー…私、湖とか見るの好きなんだ」

シンジ「へぇー…渋いね?」

マナ「シンジくんは?」

シンジ「自然を眺めるのはけっこう好きだよ?」

シンジ「特に暖かいコーヒーを飲みながらぼんやり眺めるのがいいんだ」

マナ「そ、そうなんだ!」

シンジ「…」

マナ「…」

マナ「私、ちょっと今度の日曜日に湖見に行こうかなって思ってるんだけど」

シンジ「へぇー気をつけてね」

アスカ(バカシンジ…察し悪すぎでしょ…別にアタシは困らないけどさ…)


663 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:48:15 ID:x.Eg4uQU

マナ「で、でも一人で行ってもな~?」チラッチラッ

シンジ「え?フツーに友達誘えばいいじゃないか」

マナ「いやでも私友達居ないしぃ…?」チラッチラッ

シンジ「ヒカリ辺りなら誘ったら来てくれるんじゃないかな?ほら、霧島さん仲良くなれそうだし」

マナ「あー…そうかもしれないけど洞木さんあんまり湖好きそうじゃないから」

シンジ「? そうかな?」

マナ「そうなの!あー誰かいい人居ないかなー」チラッチラッ

シンジ「お腹空いてきたなー」


式波(…なんか今ならアタシあの女に優しくできそうな気がするわ…いや実際にはしないけど)


664 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 05:55:10 ID:x.Eg4uQU

マナ「…」プクゥ

シンジ「…えっと、」

マナ「むー!」プクゥ

シンジ「…僕でよければ、今度の日曜日に湖一緒に見に行かない?」

マナ「!」パアッ…!

マナ「うん!」

式波(ほっ。)

惣流「見つけたわよ!バカシンジ!!!」
バタン!

式波「」


665 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/27(木) 06:04:50 ID:x.Eg4uQU

マナ「…」ウヘェ

シンジ「あ、アスカ久しぶり」

惣流「そうね。シンジがあたしよりその女を優先しなきゃもっと会えてたかもしれないけどね」

シンジ「?」

惣流「とゆーかシンジ!式波から聞いたけどその女は敵なんでしょ!?何仲良くしてんのよ!」

シンジ「いいじゃないか敵でも」

惣流「良くないわよ!ぬぅあにあっさりその女に落とされてんのよ!!」

シンジ「情報漏らさなきゃいいだろ?」プイ
惣流「バーカ!!大体ねぇ、あんたあたしの事好きだったんじゃないの!?」

シンジ「……別に?」

惣流「っ」カチン!

惣流「あぁっっそっ!!じゃ、勝手にすれば!?でもいつか近い未来に絶対防衛線を越えられた時に後悔しないでよね!!!」

惣流「『僕が敵に大事な情報流したりしなければ』ってさ!」


673 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:05:48 ID:aTsT7uCg

おとなしい普通の中学生(全裸)「僕という存在以外の全てが『普通』だよ」


おとなしい普通の中学生(全裸)「あんなに重要な事を喋ってるのに誰も聞いてないからねしょうがないね」 

674 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:16:24 ID:aTsT7uCg

シンジ「へぇへぇ。わかりますたわかりますたーんじゃ解散!」

惣流「しないわよッ!」バンッ!

マナ「なんなんですか惣流さん…私達ただデートの約束を」

惣流「しー→てー↑な→ーいー↓けー↑どーね↓ー!?」

惣流「たかがちょっと仲いい異性と遊びに行くだけではデートなんて言わないわよー?!何恥ずかしいカン違いしてんのかしらー!」

マナ「…じゃあどんなのがデートだって言うんですか?」

惣流「そりゃ、お互いに『これはデートだ』って思って約束するとか、すでに付き合った状態で遊びにいくとか…」

惣流「まあ?でも?シンジにはその気もないみたいだし!?ね!シンジ!」

シンジ「あ、じゃあこれはデートって事で。僕とデートしようよ。霧島さん」

マナ「ほんと!?」

惣流「シィィイイィィイインジィィイイィィイイくゥゥウウウンンンン?!」


675 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:22:36 ID:aTsT7uCg

シンジ「アスカうるさい。ここ図書室だよ?もうちょっと他人に気を使えよ」

惣流「それどころじゃないわよ!あんた何許可なく勝手にデートしようとしてんのよ!」

シンジ「いやなんで許可がいるんだよ僕の勝手だろ」

惣流「ダメっ!シンジはデートすんの禁止!」

シンジ「なんでさ!」

惣流「なんでも!」

シンジ「せめて理由言えや!」

惣流「理由なんてないもん!」

シンジ「じゃあ良いだろ!大多数を納得させられる論拠がないクセに発言してんじゃねーぞ!たわけが!」

惣流「うっさい!」


676 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:30:33 ID:aTsT7uCg

式波「でもアタシも賛成ね!シンジにはまだデートは早いわよ!」

シンジ「どっから涌いた保護者気取り」

式波「シンジは女心もわかってないし、霧島さんに迷惑かけるわ!」

マナ「私は別に迷惑かけられても」

式波「ンダメよ!ンダメダメ!人様に迷惑はかけられないわ!」

式波「ウチのシンジは何しでかすかわからないもの!」

式波「でも…そうね、アタシがデートの練習台になってやるわ。一回まずアタシというクッションを挟みなさい!」

シンジ「いやいいよいらないよ本番に行かせろよ」

惣流「はあ!?あんたもダメよ!あんたの場合はシンジが可哀想でしょ!性格キッツいし!」

式波「ハァ!?アタシ達の中で一番性格キッツいアンタにだけは言われたくないんだけど!」


677 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:40:50 ID:aTsT7uCg

シンジ「…霧島さん」グイ、スタスタ

マナ「?」

シンジ「…だから」

マナ「? シンジくん?なんで一番後ろの列の大きな本棚のとこに行くの?」

シンジ「いい加減に…」グググ…!

惣流「はン!あんたを行かせるくらいならあたしが行くわよ!」ギャーギャー

式波「意味わかんないわよッ!」ギャーギャー

マナ「シンジくん?ひょっとして、ひょっとしてなんだけどそれ惣流さん達に本棚倒そうとしてない?しかもドミノ式に」


シンジ「シローップッ!」ドカッ!!!



678 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:41:23 ID:aTsT7uCg

デカイ本棚<グラッ……!

バタン。

バタン。

バタ、バタバタン。

バタン!


惣流「そんなんだからあんたは軍でもドイツ支部でも―――!?」

式波「そんなんだからあんたはシンジから――!?」



バタァアアアァアアアアアンッッッ!!!



679 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 00:45:47 ID:aTsT7uCg

シンジ「悪は滅びた…!僕の自由を奪う悪は滅びたのだ…!」

シンジ「フリーダム!イッツフリーダム!あいらぶフリーダム!!」

マナ「シンジくんシンジくん?これはさすがにやりすぎじゃないかな?」

シンジ「大丈夫。生きてるよ!」

マナ「いやそういう事じゃなくてね?」

シンジ「まだ息の根があるならトドメ刺して逃げた方がいいって事?」

マナ「違う違う」

681 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 08:50:46 ID:aTsT7uCg

式波「…」ヌッ

シンジ「でも後片付けしないといけないのがめんどっちぃめんどっちぃ」

マナ「! シンジくん後ろ!」

シンジ「なぬっ!」バッ

惣流「おしかったわね。挟まれてるわ」ガシッ

シンジ「しまっ…」

アスカ'S「「ディクショナリーアタック!!」」ごすんっ!

シンジ「ダブルでブ厚い辞書の角がっはっ!?」

マナ「シンジくん!?シンジくーん!」

マナ「…式波さん達ちょっと酷くないですか?」キッ

式波「本棚倒しよかマシよ」

惣流「…」


682 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 08:58:03 ID:aTsT7uCg

式波(でもやっぱりシンジにしては大人しいわね)

シンジ「復活!」シャキーン!

マナ「シンジくん!」

惣流(…この女の前ではいい格好したいってわけ?ムカつくわ)

惣流(あたしの時はいつもめちゃくちゃしてるクセに)

式波惣流((このままシンジは霧島とくっつくのかしら))

式波惣流((イヤ。なんか知らないけどすっごいイヤ!))

惣流(あたしが好きなのはあくまで加持さん。別にバカシンジがどうなろうと知ったこっちゃないわ)

式波(別に誰を選ぼうがシンジの勝手)


惣流式波((なん、だけど……))



683 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 09:06:13 ID:aTsT7uCg

シンジ『メケメケメケメケメケメケ!』
式波『メケメケメケメケメケメケ!』


シンジ『式波』

シンジ『リベンジだ!』



シンジ『式波。たぶん、もって10秒だ』

シンジ『それまでにケリをつけるよ!』

シンジ『アイツ、地の果てまでケリ飛ばしてやろうぜ』ニヤ



式波「……」

式波(…だから、なんだってのよ)


684 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 09:10:54 ID:aTsT7uCg

シンジ『アスカに会えるから』


シンジ『…名前で呼びあう女の子は君が初めてかな』ペタペタ

シンジ『あと生マッパの女の子を見たのも』ペタペタ

シンジ『アスカはこのあとどうすんの?』

シンジ『…また会えるかな』


シンジ『餃子パーティーやろうよ!』


シンジ『いかんハジケタイムか!』

シンジ『アスカアスカ!アスカ!』


惣流(思い返しても死ぬほどウザいだけじゃないの!)


惣流(…嫌いじゃ、ないけど)


685 :ちょっと切る。:2014/11/29(土) 09:17:58 ID:aTsT7uCg

シンジ「よし、逃げろ!」ダッ

マナ「あ…手を///」キャ


惣流「あ?!待ちなさいよ!まだ話は終わってないわ!」ダッ

式波「……」

式波「…あたしもヤキが回ったのかしらね」

根府川「式波くん?本棚を倒してグチャグチャに散らばらせたのは君かね?」

式波「は!?違います!あたしじゃない!」

根府川「まあいい。後片付けを手伝いなさい。私一人では無理だ」ヨイショ

式波「」


687 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 15:57:54 ID:aTsT7uCg

~屋上~

シンジ「ハァハァハァ…ふぅ。ここまで来れば」

マナ「ね、ねぇシンジくん…」

シンジ「何?」

マナ「やっぱりアレは酷いんじゃないかな」

シンジ「…アスカ達なら避けられるように調整はしたよ。アスカ達もそれはわかってくれてたから冗談で」

マナ「そうじゃなくて!」

シンジ「……」

マナ「大事にならなかったからよかったけど…シンジくんちょっとやりすぎだよ」

シンジ「…」プイ

マナ「ほんとはそれ、シンジくん自身もわかってるんじゃないの?」

シンジ「…………ぅん」

マナ「じゃあ、謝りにいかなきゃ。ね?」


688 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 16:35:14 ID:aTsT7uCg

マナ「ほら、私も一緒に行くから…」

シンジ「やだ!やだやだやだーい!」

シンジ「ギャグで終わらせてよ!真面目にならないでよ!僕に好意をあんまり向けないでよ!でもちょっとは向けてよ!」

マナ「ちょっ」

シンジ「霧島さんは僕に優しすぎるよ!その優しさに戸惑うんだよ!」

マナ「…」

シンジ「見棄てればいいじゃないか!なんでさ!散々ドン引きする要素はあっただろ?!」

マナ「それは…そうだけど。正直これがケイタだったら金輪際私に近づかないでレベルだけど」

マナ「でもいいの。シンジくんがそういう子ってわかってるし…」

マナ「『屋烏の愛』とか、『禿が三年目につかぬ』ってあるじゃない?」

シンジ「なんかお爺ちゃんお婆ちゃんが使うようなことわざ持ち出してきたね」


689 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 16:42:30 ID:aTsT7uCg

マナ「シンジくんはもうちょっと好かれる事に慣れようよ」

シンジ「やだよ恐い。その感情だけを向けられるのは恐いよ」

マナ「じゃあ…どんな感情がいいの?」

シンジ「ちょっと嫌いが入ってるけど、『まあしょうがないなコイツはこういうやつだから。コイツもそんな悪いやつじゃないし…まあ、ちょっとは好きかな』」

シンジ「みたいなのがベストかな」

マナ「シンジくん繊細だね?」

シンジ「めんどっちぃ奴とも言う」マッチョポーズ

マナ「んー…じゃ、私もそのくらいに好意を抑えてみようかな?」

シンジ「うん。そんな純粋な好きは恐いよ」


壁|惣流「……」


690 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 17:17:08 ID:aTsT7uCg

マナ「あー、じゃあさ?」

シンジ「何?」

マナ「最後にちょっとだけ好意100%をシンジくんにぶつけていい?」

シンジ「…まあ、一回だけなら」

マナ「ありがと。じゃあ…少しの間だけ目を瞑って?」ソッ

シンジ「え?うん」パチ

マナ「…」ススス

壁|惣流「?!」

壁|惣流(ちょっと!?あの女何しようとしてんの!?何近づいて、まさか?!)


マナ「ん…」


壁|惣流(キス顔?!ふざけんな!)

惣流「何してんのよ!!!」

シンジ「あれ?アスカ?」

マナ「むぅぅうううー!邪魔ぁああ!!」プクー! 

691 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 17:28:25 ID:aTsT7uCg

惣流「はン!何よ!やぁーっぱりキスまでいこうとしてんじゃないのよこの売女!」

マナ「ひっどーい!ねぇシンジくん聞いた?」

シンジ「マグロ漁船に乗って中国のサンゴ泥棒密売野郎を粉微塵にしてやろうって夢があるってとこまでは」

惣流「誰もそんな話してないわよ!」

マナ「ある意味考え方の違いもあるかもしれないけどねぇ?でも世界のルール的にアウトだし」

惣流「あんたも乗るな!」

シンジ「あ、さっきは本棚倒すなんて危ない事してマジでスマン」

惣流「どさくさ紛れで謝んな!もうちょっと誠意見せろってーの!」

シンジ「いやでもひょっとしたら中国には中国の言い分も」

惣流「あんたの話よ!!」


692 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 17:39:28 ID:aTsT7uCg

シンジ「ところでアスカ」

アスカ「何よ」

シンジ「投げキッス」チュパッ☆

アスカ「キンモッ!?」ゾワー!

シンジ「そしてアスカが怯んだ隙に屋上からジャーンプッ!」ピョイ


マナアスカ「「?!」」

シンジ「明日へ
      飛
       び
        出
         せ
          ー


―――……!」


\ドサ/

アスカマナ「「 」」


693 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 18:54:00 ID:aTsT7uCg

アスカ「…」ソー

マナ「…」チラッ

アスカ「……あ、よかった。元気そうだわ。全力で捻り飛びしながら校門に走り出してった」

マナ「シンジくんの頑丈さって非常識ですよね」

アスカ「頑丈さだけじゃないわよ。あいつ非常識さは」

マナ「非常識の化身、自由の塊だものね」クスクス

マナ「でもそんなシンジくんが好きっ!」

アスカ「…あんた、一回頭を診てもらった方がいいんじゃないの?」アキレ

マナ「え?じゃあ惣流さんも一緒に診てもらう事になるんじゃないですか?」

アスカ「はぁ?なんでよ」

マナ「わからないのか…」


694 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 19:13:51 ID:aTsT7uCg

シンジ「四回転半!四回転半!」ギャルルルルル!ピョインッ

「…」
「…」
「…」

シンジ「…街行く人もすっかり僕の奇行に馴れたみたいだなー…」ギャルルルルル

シンジ「ちょっとさみしい」ギャルルルルル!ピョインッ!

シンジ「たまには側転」クルリン

シンジ「そろそろ学校戻ろうかな」

シンジ「……ん?」


ムサシ「…」コソコソ



シンジ「なんだあいつ…めちゃくちゃ怪しいな」


695 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 19:28:02 ID:aTsT7uCg

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「よし…地べたを這いずり回りながら後を追いかけよう」



ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…


696 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 19:29:13 ID:aTsT7uCg

ムサシ「…」コソコソ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「…?」クルッ

シンジ「あっやべっ」ズリュ…

ムサシ「うわぁあああああ?!」ビクッ

シンジ「…」ズリュ…ズリュズリュ…

ムサシ「うわぁあああああ!!!なんだお前ぇえええ!?こっちに来んな!!移動再開すんなぁあ!!」

シンジ「! 僕に驚いた…?つまり、僕に馴れていない、僕を知らない…つい最近来たばっかの奴…」



シンジ「お前、例のロボットの関係者だろ!!」ビシッ

ムサシ「推理過程がおかしくねーか!?」ガビーン!


697 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 19:37:19 ID:aTsT7uCg

シンジ「よーぅし!貴様をタイーホして監獄ライフを提供してやるぜぃ!」ダッ

ムサシ「くそっ捕まってたまるか!」ダッ

シンジ「待たんかーい!待たんかーい!」シャカシャカシャカシャカ

ムサシ「うわぁあああああ!!ブリッジしながら器用に走ってきやがるぅううう!!!」ダダダ

シンジ「怪しい奴め!タイーホされろ!」シャカシャカシャカシャカ

ムサシ「真っ先にタイーホされそうな奴が言うんじゃねーよ!このド変態!!」ダダダダダダ


698 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 20:34:37 ID:aTsT7uCg

ムサシ「これでも食らいやがれ!」つ銃

シンジ「なぬぅー?!」

ムサシ「死ね!!!」バァン!バァンバァンバァン!

シンジ「が、あ!?ゔっ゙……ゔわ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」




699 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 21:22:05 ID:aTsT7uCg

シンジ「……」

シンジ「?」


ムサシ「空砲だよ!バーカ!」ダダダダダダ

ムサシ「じゃあな!すっぱだか!」ダダダダダダ

シンジ「………」


シンジ「…」ゴゴゴゴゴゴ

シンジ「初めてですよ…!」ゴゴゴゴゴゴ

シンジ「この僕をここまでコケにした」ゴゴゴゴゴゴ


シンジ「お馬鹿さんは…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



700 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 21:53:37 ID:aTsT7uCg

ムサシ「…」ダダダダダダ

ムサシ(…まいた、か?)

ムサシ(追ってこないみてーだし…)

ムサシ(しかし参ったな、マナを探しに出たらネルフや警察連中より頭おかしい奴に絡まれちまった)

ムサシ(とりあえずマナが通ってそうな中学向かうか)テクテク


・・・。

ムサシ「……」テクテク

ワッショイワッショイ!

ムサシ「……」テクテク

ムサシ(どっかで祭りでもやってんのか?)テクテク

ワッショイワッショイワッショイワッショイ!

ムサシ「……」

ワッショイワッショイワッショイワッショイ!

ムサシ「なんか…近づいてきてないか?」 

701 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:01:34 ID:aTsT7uCg

ムサシ「………御輿?御輿が近づいてきたな…?」

ムサシ「?!」


シンジ(E:デカイ祭り団扇)「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

トウジ(担ぎ担当。E:赤褌)「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!!」

ケンスケ(担ぎ担当:E:白褌)「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!」

カヲル(全裸)「ワッショイワッショイワッショイ!」

シンジ(御輿の上で仁王立ち)「目標を発見!!奴を討てぇえええぇえええいッッッ!!!!」

「「「イエス!!ワッショイ!!」」」

ムサシ「」



マナ(褌+サラシ)「わ、わっしょいわっしょい!////」

ムサシ「マナァアアアア?!」ガーン!


702 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:08:32 ID:aTsT7uCg

ムサシ「マナ!お前どういう、」

マリ(ピンク褌+サラシ)「おおっとぉ」ガシッ

綾波(黒褌+サラシ)「あなたは逃げられないわ。私が拘束するもの」ガシッ

ムサシ「な?!まだ居たのか!」

カヲル(全裸)「ほら、君もさっさと脱げよ」

ムサシ「はあっ?!おまっ、オイ!!俺を脱がすな!!やめっ」





\アッ――――――――――――――!!!/ 

703 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:22:30 ID:aTsT7uCg

~街中~

シンジ「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

トウジ「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!!」

ケンスケ「ワッショイワッショイワッショイワッショイ!」

マナ(御輿の上)「わっしょいわっしょい!////」

マリ(担ぎ担当)「にゃーにゃーにゃーにゃー!」

綾波(御輿の上)「わっしょいわっしょいわっしょい。」

カヲル(御輿の上)「シンジくん!ヘーイ!凱旋だ!」ハイタッチ!

シンジ(御輿の上)「渚ヘーイ!僕らの勝ちだぜ!数の暴力最高!」ハイタッチ!


ムサシ(全裸)「テメェら絶対殺す!!!殺してやる!!!」

ムサシ(逆さにされ、御輿の正面にX字で拘束)「殺す!!!」


704 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:29:49 ID:aTsT7uCg

シンジ「このままネルフ本部まで行くぞぉおおおお!!!」

「「「「「イエス!ワッショイ!」」」」」

ムサシ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるっ!//////」

シンジ「はいはい。続きはネルフの独房で壁越しに聞いてあげるよ!」

シンジ「だーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」

ムサシ「…この外道が!」

マナ「ごめんね…ムサシ」

ムサシ「マナ!お前どうして!」

マナ「私…シンジくんの事、本気で好きになっちゃって////」

ムサシ「 」


705 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:38:45 ID:aTsT7uCg

ムサシ(計画の最終段階でマナに告白するつもりだったのに……)ガク

マナ「それに…ムサシがネルフに捕まれば止まってくれるって思って」

ムサシ「お前、俺を殺す気か!?捕まったら最後だろうが!!」

ムサシ「こんなの戦自に引き渡されて形ばかりの軍法会議の後に死刑だろ!!!」

マナ「シンジくんがね、ネルフ総裁の息子なんだけど」

ムサシ「あの怒・外道の?…どーりでこの外道っぷりなわけだ…」

マナ「司令に交渉して、ムサシを捕まえても戦自に引き渡さないでくれるって!」

ムサシ「バカか!そんなわけないだろ!そんなの協力させるための嘘に決まってるだろうが!」

マナ「大丈夫だって」

ムサシ「あああああ!!マナ!お前ホントにどうしちまったんだよぉおおおお!!」 

706 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 22:54:47 ID:aTsT7uCg


ガシャーン。



~ネルフ独房~

ムサシ「……」

シンジ「…」

カヲル「…」

マリ「…」

トウジ「…」

ケンスケ「…」

マナ「…」


シンジ「まさか綾波以外全員独房行きとは…」キリッ

ムサシ「テメェをホントにブチ殺してぇよ」


707 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 23:00:21 ID:aTsT7uCg

シンジ「僕は車道を練り歩いて交通障害の原因つくったのと皆への教唆、公然猥褻だって」

トウジ「ワシはシンジの幇助の罪やと。オトンやオジー、サクラになんて言うたらええんや…」シクシク

ケンスケ「僕も似たもんかな」

カヲル「僕は猥褻と幇助」

マナ「式波さんの告げ口でスパイがバレたのと幇助」

マリ「にゃーにゃーにゃー」

ムサシ「テメェらホント頭おかしいぞ。ああ、マナもな!」


708 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 23:05:40 ID:aTsT7uCg

シンジ「でもよかったね。この辺りの独房は部屋が密集してるし、薄い壁だから声も聞こえる」

カヲル「本来ならもっと狭くて酷いとこだよね?」

トウジ「せやろな…なんでかはワシわからへんけど」

ケンスケ「…」

ムサシ「…はっ。俺に吐かせるため…じゃないのか?」

マナ「吐かせる?」

マリ「…」


709 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 23:21:08 ID:aTsT7uCg

ムサシ「俺達がどうしてこんな事をしたか、仲間はどこで何をしているか」

ムサシ「雷電はどこにあるか、とかな…」

ムサシ「お前達やマナと色々会話させて、それを聞き出す気なんじゃないのか?」

ムサシ「マナがお前達にそうしてきたようにな」ジロリ

マナ「そんな言い方しないでよ…」

シンジ「…僕らそんな事聞かれたっけ?」

「「「いや?全然?」」」

ムサシ「お前……せめて仕事しろよ…」

マナ「てへ☆」コツン




711 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 23:41:48 ID:aTsT7uCg

ムサシ「…おい、マナ」

マナ「なぁに?」

ムサシ「お前は何で仕事をしなかった?前のお前はそんな無責任じゃなかっただろ」

ムサシ「何か理由があるなら言ってくれ!」

ムサシ「言いづらいなら遠回しでも構わないから!」

ムサシ「せめて納得できる理由をくれ!」

マナ「わかった。……あのね?」



マナ「ぶっちゃけシンジくんの事で頭いっぱいで他の事がすごくどうでもよくなって」

マナ「『お仕事はまだ後回しでいいかなー』って…完全にサボってました…!」キリッ

ムサシ「おい!!ネルフの野郎ども!!俺はどうなってもいい!!コイツマジで処刑してくれ!!」


712 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/29(土) 23:51:00 ID:aTsT7uCg

マナ「酷くない?」

ムサシ「お前…俺たちがどんな思いでお前を迎えに来たと…」

マナ「いや私もまさかアレを実際に行動に移すなんて思ってもみなかったし」

ムサシ「えっ」

マナ「…私、違う方法で。もう少し後で助け出す気だったのに。ムサシと…彼を」

シンジ「彼?」

マナ「うん…」

マナ「…ねぇ、ムサシ。私、話していいかな?」

ムサシ「勝手にしろ!この裏切りもん!」プンスカ!


マナ「じゃあ、話すね―――――

――――――
――――――――

―――――――――――――― 

713 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 00:38:52 ID:Pll8o8/Y

~回想:戦略自衛隊訓練所~


私達は戦略自衛隊の訓練兵だった。


教官「全員、敬礼!」

「「「ハッ!!!」」」ビシッ

配属先は戦略兵器、トライデント級のロボット…そのパイロット候補。

そのロボットは6年後の"実戦"を想定して開発された為、パイロットには6年後に20歳を迎える少年達…即ち私達14歳の少年少女が選ばれた。

『自分にはそんなすごいロボットを操る資格があるのだ』とワクワクしていたわ。



714 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 00:53:13 ID:Pll8o8/Y

でも。それは幻想に近いものだった。

マナ「…あれ?ねぇ、佐々木さんは?」

「辞めたわよ」

マナ「え?どうして?だって彼女は」

「パイロット候補、その中でもナンバーワンの成績だったのにって?"だから"よ」

「彼女、内蔵やられたってさ」

マナ「…そう、なの…」

最初は心的ストレスか何かが原因と思ってた。

『きっと彼女、本当は訓練が辛くなって逃げ出したんだ』

『それか、成績が悪い人達からの妬みとか…嫌がらせとかを受けたのかも』

そんな風に考えてた。


715 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:02:17 ID:Pll8o8/Y

それが違う事に、原因が何かを知ったのは自分が成績優秀者ベスト3に入った時だった。


マナ(おかしい。何かがおかしい)

マナ(私…成績は真ん中くらいだったのに)

マナ(成績が上がる事なんてしてないし、今まで以上の結果を残せてなんていないのに)

マナ(なんで…ベスト3に入ってるの?)

「…あんた、ベスト3に入っちゃったんだ」

マナ「え?うん」

「御愁傷様。」

マナ「え?なんで」

「言えない。上から口止めされてるし」

「ただね、言っとくとさ…」

「あんた…たぶんもうすぐナンバー2になるよ」

「じゃ。私はもう行くから。次、ロボット操縦訓練なの」


716 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:09:05 ID:Pll8o8/Y

私と、ナンバー2のその子が会話したのはそれが最後だった。

彼女も内蔵をダメにしたと後から聞いた。

…私はなんとなく察したわ。

あのロボットに乗るという事がどういう事か。

何故、真ん中の成績の私がナンバー3になったのか

何故、同期がどんどん居なくなっていったか。

でも私には辞めるという選択は出来なかった。

私の母…あの人のとこに戻るくらいなら、まだ内蔵をダメにしてでも戦自に身を置きたかったから。


717 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:14:53 ID:Pll8o8/Y

女性訓練兵は殆ど居なくなった頃、私は男性訓練兵達と仲良く話すようになってた。


マナ「それでねー?」

「へぇー」デレデレ
「そうなんだー」デレデレ


でもそういうのが気に食わない子達がいて。

マナ「…なにするんですか」

「あんたウゼーのよ」
「ちょっとちやほやされたからっていい気になってんじゃねーよ」
「媚売り」

妬んだ彼女らの嫌がらせで、私の居場所はどんどんなくなっていった。


718 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:21:18 ID:Pll8o8/Y

私は静かにするようにした。本当は皆と仲良くもしたかったけど…

私にはもう言いたい事を言えるような、やりたい事をやれるような自由はなかった。

そんな時期のある時。


マナ「はー…やっと掃除終わっ…あれ?」

ケイタ「…」ボッコボコ

ムサシ「…おい。お前もコイツ運ぶの手伝ってくれ」ボッコボコ

マナ「ちょっと、何よこれ…!怪我酷、これ誰にやられたのよ?!」

ムサシ「…教官だ」

マナ「え?」

ケイタ「僕はプラス他訓練兵…へへ、らいひょうぶ。慣れてるから」


719 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:28:18 ID:Pll8o8/Y

マナ「慣れてるからじゃないわよ!こんなの、誰かに知らせて」

ムサシ「無駄だよ。あいつらは教官のお気に入りだしな」

ケイタ「ついでに。僕らがこの事を教官の上の人に言ったらどうなると思う?」

ケイタ「僕らは更に"教育"されるよ」

マナ「でも!」

ムサシ「…いいから。俺達はこのクソッタレな地獄で生きるしかねぇんだよ」

ムサシ「俺達には帰る場所もねぇしな」

ケイタ「運ばせといてなんだけど…君ももう僕達には関わらい方がいいよ」

ケイタ「君も標的になる」

マナ「…」


720 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:32:22 ID:Pll8o8/Y

・・・・。

~食堂~

ケイタ「大丈夫?ムサシくん」

ムサシ「なんとかな…飯がまだ食える段階だ」

マナ「ねぇ」

ムサシ「あ?…だから、俺達に関わるなって」

マナ「私も一人なのよ…」

「またか」ヒソヒソ
「男に逃げて」ヒソヒソ
「一人で静かに居ろよ」ヒソヒソ


マナ「…ね?」

ムサシ「…隣、座れよ」

ケイタ「うん。…これからは一緒に食べようか」


721 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:36:14 ID:Pll8o8/Y

それからは3人一緒に行動するようになった。

訓練はキツいし、嫌がらせは相変わらず酷い。

でも気持ちは楽になったし、日々は楽しくなった。


マナ「あたた…」

ケイタ「大丈夫?マナ」

マナ「うん!平気平気!」

ムサシ「おい、俺の心配はねぇのかよ」

ケイタ「アーユーオーケー?」

ムサシ「ノープルォブレェエエムッ!」

マナ「ぶふっ!あははは!」


722 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:39:51 ID:Pll8o8/Y

―――そして。ある日の事。


たぶん、この時の話が。

ムサシ達が今回の一件を起こした理由だと思う。


723 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:46:02 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「なぁ…」

ケイタ「なに?」

マナ「うん。お腹減ったねー。…きっと今日もごはんロクに食べれないんだろうけど」

ムサシ「違うわ!…いやそれもそうだけどよ…」

マナ「じゃあなに?」

ムサシ「『何で俺達はこんなクソみたいな…狭い篭の世界の中に囚われてんだ?』」

ムサシ「…そう思ってな」

マナ「え?ポエム?」ブフォ

ケイタ「恥ずかしいね」ブフォ

ムサシ「うるせぇ!///」


ムサシ「なあ…俺、"自由"が欲しい」

マナ「…」

ケイタ「……」


724 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 01:50:54 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「もう誰かに苦痛を強いられるのはイヤだ」

マナ「うん」

ケイタ「…うん」

ムサシ「どこか…好きに、自由に。やりたい事がやれて」

ムサシ「…俺達を迫害しない所に行きたい」

マナ「そうね。…そんなとこ、あるかな?」

ケイタ「ないよ。僕らは全員帰りたいと思える家はないし…何よりここを辞めたら」

ムサシ「路頭に迷うだろうな。俺達には頼れる大人も居ない」

「「「ハァ……」」」



725 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 02:12:25 ID:Pll8o8/Y

マナ「…私達で、私達だけの王国が作れたらいいのにね」ハフゥ

ケイタ「何言ってんだか」ハハ

ムサシ「……」

ムサシ「いや…意外とイケるんじゃないか?」

ケイタ「へ?」


ムサシ「なあお前ら。『国』が成立する条件を知っているか?」

マナ「なんだっけ?」

ケイタ「忘れたよ」キリッ

ムサシ「ハァ…えっとな?」


726 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 02:31:46 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「『領土』、『主権』、『国民』だよ」

ケイタ「そういやそんなんだったね」

マナ「あれ?私は4要素って習った気がするんだけど」

ムサシ「それだと3要素にプラス『政府』だ」

ムサシ「まあ…つっても国の成立定義なんてーのは辞書的な意味でしかねぇ」

ムサシ「実際のとこ、国際政治なんて力の世界だ」

ムサシ「つまりは言ったもの勝ち、次にそれを国際世界に押し付ける担保としての力の存在があれば上手く行く」

ムサシ「で、だ。」


ムサシ「実はな…俺、島を一つ持ってんだよ」

「「ええーっ!?」」



727 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 02:40:58 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「…実家が俺に押しつけたのさ。権利自体も日本には帰属しない」

ムサシ「詳しくは俺もよくはわからない。でも、権利は国ではなく個人に依拠するらしいから」

マナ「島持ちって…すっごいね?」

ムサシ「ともかくだ」

ムサシ「これで『領土』の当てがある。そんで…後は『主権』と『国民』。」

ムサシ「これらは俺達全員がいればいい」

ムサシ「『主権』は日本を真似て、『国民』は俺達自身」

ムサシ「4要素としてなら『政府』も俺達自身」

ムサシ「…問題は、この『国』をどう国際社会に認めさせるか」

ムサシ「で、俺は第5の要素を提唱する」

ムサシ「第5の要素、それは『武力』だ」


728 :※ムサシくんの島の権利関係の話はテキトーです。:2014/11/30(日) 02:49:39 ID:Pll8o8/Y

ケイタ「武力…まさか、エヴァ?」

マナ「エヴァを乗っ取るの?」

ムサシ「いやエヴァは無理だ。仮に乗っとれても多種の専門知識が必要な上に維持管理や稼働エネルギー確保ができない」

ムサシ「だが…俺達にも扱えて、かつ強力で。維持管理も出来そうな『武力』を俺達は知っている」

ムサシ「トライデント級だ。丁度俺達は今までアレを扱う訓練をしてきた」

ケイタ「まさか…」

ムサシ「ああ。俺達でいつかアレを2機ほど乗っ取ろう」

ムサシ「それで…俺の島へ行って3人で王国を作るんだ!!」


729 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 02:56:02 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「そしたら!きっと最高だ!」

ムサシ「嫌がらせも"教育"もねぇし、腹いっぱい飯は食える!」

ケイタ「遊んで暮らせるし、きっと3人なら楽しいよね!」

マナ「そうよね!…あ、そしたら私はその王国のお姫様になりたい!」

ムサシ「ああ…マナは可愛いから似合うだろうな。そういうの」

ケイタ「ね!」


ムサシケイタ((そしてマナの王子様は俺(僕)だ!!))


マナ「いいなぁ…本当にそうなったらいいのに…」

ムサシ「…本当になるさ」

ケイタ「うん。やってみせるよ」


マナ「……うん、そうだね」


730 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 03:04:09 ID:Pll8o8/Y

~ネルフ独房~


マナ「…でも、私はその直後にトライデント級に乗るようになって…その訓練のために二人とは話せなくなった」

マナ「それで…皆と同じように内蔵を痛めて」

シンジ「……」

マナ「私は配属を変更させられたわ」

マナ「トライデント級ロボットの劣悪な操縦席環境の改善のために」

マナ「エヴァパイロットやその関係者から聞き出す諜報任務についたの」

マナ「改善できればムサシ達を救えるし、できないならできないで違う手法を使うつもりだった」

マナ「…でも、まさかムサシ達が本当にやるとは思わなかったよ」

ムサシ「…フン」


731 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 03:14:32 ID:Pll8o8/Y

シンジ(てーか色々無理がある計画だよね)

シンジ(全然現実的じゃないし、乗り越えなきゃいけない困難が多すぎる)

シンジ(あの時マナが二人を止めてくれって言った理由がわかるよ)

ケンスケ「しっかし、聞き出すって言ってもなぁ…」

ケンスケ「操縦席環境はエヴァとトライデントじゃまるっきり違うし」

ケンスケ「仮に聞き出せたとしても改善は無理だろうね」

マナ「そうなの?」

ケンスケ「詳しくは言わないけどね」


732 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 03:18:59 ID:Pll8o8/Y

シンジ(まあ実際エントリープラグとかL.C.L.なんかを再現したり搭載、流用するのは無理だろうなぁ…)

シンジ(機体構造が違い過ぎるし、仮に出来ても大幅な変更は絶対だし)

シンジ(つーかそんな専門知識をパイロットから盗み出すのは無理だろ)

シンジ(『動かせる』のと『仕組み詳細を知ってる』ってのは違うに決まってるしさ)

シンジ(戦自はバカなの?というかマナ達も鵜呑みにしすぎじゃ?)

シンジ(…それか、)

シンジ(何か別の思惑や事情が絡んでた…とかかな)

シンジ(わからんけど)


733 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 04:53:10 ID:Pll8o8/Y

トウジ「にしてもや。お前ら大変やったんやなぁ」

カヲル「僕らも現在進行系で大変なんだけどね」

トウジ「シンジの口車に乗るんやなかったわ…」

ムサシ「はっ…一体どんな口車だったんだ?
    あんな恥を平気で晒させるなんてよっぽど魅力的な提案だったんだろうなぁ?」

トウジ「いや…別にお前を捕まえるためやとだけ」

ムサシ「全裸に剥かれて逆さ磔にされてたのを見てなんかおかしいとか思わなかったのかよ」

トウジ「センセがおかしいなんていつもやし」

ケンスケカヲル「「ね」」

ムサシ「お前らよぉ…」ハァ


734 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 04:58:12 ID:Pll8o8/Y

マナ「はぁーあ…やっぱり日曜のシンジくんとのデートはナシかなぁ」

ムサシ「テメェ…自分もやっとい、」

ムサシ「…今なんて言った?」

マナ「やっぱり日曜のシンジくんとのデートはナシかなぁって言った」

ムサシ「待て待て待て待て」

ムサシ「え?」

マナ「何?」

ムサシ「え?マナが?」

マナ「うん」

ムサシ「あのクソムカつくすっぱだかと?」

マナ「うん」

ムサシ「…嘘だろ?」

マナ「ううん?ホントホント」

ムサシ「いやいやいやいやいやいやいやいや」


735 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 05:03:25 ID:Pll8o8/Y

マナ「私ね、シンジくんを愛してるの」

ムサシ「いやいや…え?待てよ…え?」

シンジ「動揺しすぎだろわざとか」

ムサシ「お前!俺やケイタよりもコイツのがいいってのか!?」

マナ「え?あー…ひょっとしてムサシ、私の事好きだった?」

ムサシ「当ったり前だろッッ!!!」

ムサシ「あの状況下で!しかも可愛くて仲いい女だぞ!?」

ムサシ「好きにならずにいられるかよ!!!」クワッ

トウジ「お熱いでんなー」


736 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 05:08:15 ID:Pll8o8/Y

マナ「気持ちは嬉しいけど…その、ごめんなさい」

ムサシ「マナ!?嘘だろ?!何か事情があるのか!?なあ!」

マナ「いやホントだってば」

ムサシ「…じゃあ、さっき御輿で言ってた事も」

マナ「うん。ホントホント」

ムサシ「」

マナ「その…ムサシの事は好きだし、いい人だとは思うけど…」

マナ「友達以上には思えないっていうか…」

ムサシ「 」


ケンスケ「…きっつー…」


737 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/11/30(日) 05:14:17 ID:Pll8o8/Y

ムサシ「バカな…あんなののどこがいいって言うんだ…?わからねー…」ブツブツ

マナ「ごめん…私、クレイジーでユニークで自由な人が好みなの」

カヲル「確かにシンジくん以上にクレイジーでユニークで自由な人は居ないけどね」

ムサシ「バカな…ライバルはケイタだと思って…それに俺とケイタなら絶対俺の方が」ブツブツ

マリ「少年よ、それも青春さ」

ムサシ「俺は何のためにここまで苦労を」ブツブツ

シンジ「なんか可哀想になってきたなぁ…」


743 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/12/02(火) 18:15:24 ID:i3PYv0eY

~総司令執務室~

ゲンドウ「……」

綾波「………」

ゲンドウ「何故あんな真似をした」

綾波「碇くんに『戦自パイロット逮捕に強力せよ』と要請されたからです」 

ゲンドウ「ならばあそこまでする必要もなかったはずだ」

ゲンドウ「今一度問う。何故だ?」

ゲンドウ「以前のお前なら」

綾波「…碇司令が前に碇くんにちゃんと怒ったのを見た時に」

綾波「愛しているから、ちゃんとしてほしいからああやって怒るのだと思って」

ゲンドウ「……」

綾波「私にも愛のある怒り方して欲しかったんです」

ゲンドウ「…レイ」

綾波「…すみません、嘘です」

ゲンドウ「わかった。今からものすごく怒るから覚悟しろレイ」ガタッ 

744 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/12/02(火) 18:22:14 ID:i3PYv0eY

リツコ「…」コツコツ…

リツコ「?」

綾波「ぐすっ……えぐ、っふ……」クスンクスン

綾波「ぅえええ…」シクシク

リツコ「?!」

リツコ「レイ、どうしたの?」

綾波「おかあさ、…碇博士」

リツコ「…お母さんでいいわ。どうしたの?」

綾波「碇司令にっ…おこられた…っ」

リツコ「何をしたの?」

綾波「せんじのパイロット逮捕のために御輿を担いで車道の真ん中を練り歩きました」

綾波「その後に碇司令から呼び出されて…」

綾波「私、怒られてる最中にふざけてしまって…」

リツコ「そう…」


745 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/12/02(火) 18:28:34 ID:i3PYv0eY

綾波「私が『すみません嘘です』って言った時に半笑いだったのが…」

リツコ「そう」

綾波「怒鳴られて…壁ドンされて、」グス

綾波「『ピルルルルル』ってされて」

リツコ「そう……ピっ、ピルルルルルル?」

リツコ「え?何そr」

綾波「挙げ句の果てには…!『ぱりょっぺぴぽ』まで…!」グス

リツコ「え?え?」

綾波「でも私が悪いんです。わかってます」

綾波「今度からはもう少し自身の行動を省みるように…」

リツコ「それはわかったからピルルルルルとぱりょっぺぴぽについて詳しく!」

綾波「言えません」

リツコ「レイ?お願い話して。すっごいそれ気になるから」

次回 マリ「私だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいのにゃ♪」 後編