1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:23:21.46 ID:eS+N7bYh0
【大学選抜チームとの試合の数日前】


トゲのついたバラの枝が送られてきた。花は付いていない。

えーっと花言葉は…確か「不幸中の幸い」。

嫌がらせなのか、励ましなのか分からない。




※相当に短いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526909001

引用元: 【ガルパン】ダージリン「青いバラ」 


2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:25:06.24 ID:eS+N7bYh0

みほ「うーん……」

ケガをしないように枝を持ってくるくると回してみる。

みほ「誰からだろ?」

送り主はどこにも書いていない。

少しもやもやするけど、今は気にしている場合じゃない。



作戦ノートを開く。

8vs30の殲滅戦。少しも気は抜けない。

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:25:35.83 ID:eS+N7bYh0
………………
………

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:26:48.76 ID:eS+N7bYh0
秋の日の

ヴィオロンの ためいきの

身にしみて ひたぶるに

うら悲し

北の地にて

飲み交わすべし

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:27:38.21 ID:eS+N7bYh0
………………
………

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:28:50.55 ID:eS+N7bYh0

【大学選抜チーム戦 当日】



分散させて、各個撃破できればなんとか……。

でも練度の違い、戦力の違い。

今回ばかりは……。

愛里寿「…………」

蝶野「それでは試合を始めます」

蝶野「礼!」

みほ「よろ――」

「待ったぁーーーー!」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:29:46.76 ID:eS+N7bYh0
………………
………



「大洗女子学園の勝利!」

勝った……。

あの大学選抜チームに勝った!

嬉しい。何よりもみんなとまだ居られることが嬉しかった。



そうだ、皆にお礼を言いにいかなきゃ。


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:35:49.69 ID:eS+N7bYh0
ダージリンさんを見つける。

みほ「ダージリンさーん」


みほ「今日はありがとうございました」

ダージリン「ふふ。こんな言葉を知ってる?」

ダージリン「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」

ダージリンさんは1本の青いバラを取り出す。

ダージリン「おめでとう」

もしかして、あのバラの枝の送り主って……。

ああ、そっか。ずっと応援していてくれたんだ。

嬉しいと同時に、遠回りなメッセージがなんだか酷く可愛らしく思えた。

どうにも耐えられずクスクスと笑ってしまう。

みほ「ダージリンさんて結構ロマンチストですよね」

ダージリンさんは照れくさそうに笑った。


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:43:08.12 ID:eS+N7bYh0
※時系列は大学選抜チーム戦後

エクレール「大洗のピンチに他校の仲間(ライバル)が大集結……?」

ガレット「エクレール。この新聞記事をご覧になりまして?」

エクレール「いえ?見せてくださるかしら」

ガレット「どうぞ」

エクレール「大洗のピンチに他校の仲間(ライバル)が大集結……?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:44:31.94 ID:eS+N7bYh0
ガレット「あの大洗が廃校をかけて大学選抜チームと戦っていたとは驚きですわ」

ガレット「エクレールは知っていまして?」

エクレール「い、いえ……」

ガレット「おっと次の講義が……失礼いたしますわ」

エクレール「…………」

エクレール「(力に……なれなかった)」

ガレット「(ふふふ、しょんぼりしてる)」ダイマンゾク

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:45:56.29 ID:eS+N7bYh0
エクレール「私、そんなこと全然知らず……呑気に……!おうぇっ……」ゲロゲロ

ガレット「!?」

エクレール「はっ……はっ……」ゼーゼー

ガレット「だ、大丈夫ですか!?」

エクレール「き、今日は胃薬飲んでなかった…から」ハアハア

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:46:49.51 ID:eS+N7bYh0
………………
………


杏「っていうことがあったくらい、マジノは後悔してるらしい」

みほ「気持ちは嬉しいですけど……心配です。エクレールさんが気に病む必要なんてないのに……」

華「そういえばあの方、練習試合の時もゲロくさ
沙織「ちょっと華!」

優花里「と、とにかく!一度会ってみた方が良いかもしれませんね!」

みほ「そ、そうだねっ!」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:47:28.04 ID:eS+N7bYh0



エクレール「わ、私は一体どう謝罪すれば……」オロオロ

ガレット「いっそ開き直るのが良いと思いますわ」

エクレール「開き直る……?」

ガレット「『随分と苦戦なさったそうですわね。ふふん、あの程度、自力で切り抜けられずに大丈夫ですの?』的な」

エクレール「ええ……?」



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:48:33.59 ID:eS+N7bYh0
【後日 大洗にて】

エクレール「大学選抜チームとの試合のこと聞きましたわ」

みほ「あ、はい。そのことなんですけど」

エクレール「随分と苦戦なさったそうですわね?」

みほ「!?」

ガレット「(あっ、ホントにあの案で行くんだ……)」ダラダラ

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:52:08.69 ID:eS+N7bYh0
エクレール「わ、私たちでしたら、10分で終わってた試合ですわ。あ、あの程度、自力で切り抜けられなくて、この先大丈夫ですの?」

杏「は?」

エクレール「ら、らいばるとして情けないですわ」ヤケクソ

華「…………」

ガレット「(ごめんなさい!謝るから、もうやめて下さい!)」

エクレール「ふ、ふん!どんな卑怯な手を使いまして?」

麻子「おい、流石に挑発が過ぎるぞ」

エクレール「(もう限界ですわ。演技だとしても辛すぎる……)」ウプッ

エクレール「おろろろろろろ……」ゲロゲロ

みほ「わぁ!だ、大丈夫ですか?」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:53:10.76 ID:eS+N7bYh0
エクレール「すみません……」

みほ「いえ、そんな」

エクレール「そろそろお暇させていただきますわね……」

エクレール「…………」スッ

みほ「あ、すみません、ビズはちょっと」

エクレール「……すみません」

みほ「いえ……」


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:54:39.81 ID:eS+N7bYh0
【マジノ参戦 if】


みほ「…………」ガクガク

愛里寿「…………」

蝶野「それでは試合を……」
「待っっったぁああぁぁ!」

エクレール「私たちも参戦いたしますわ!」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:57:11.83 ID:eS+N7bYh0
作戦会議中

みほ「それで土砂崩れを意図的に発生させーーー」

まほ「確かにハマれば効果は大きいだろうが、そんなに上手くーーー」

エクレール「(なんて顔触れですの……!き、緊張する!)」

ダージリン「それで作戦名はどうするの?」

みほ「そうですね……。皆さん何かありますか?」

アンチョビ「う~ん……」

カチューシャ「エクレール、あんた何かないの?さっきからだんまりだけど」

エクレール「えっ?いえ、その……

エクレール「(何か、何か答えなきゃ!ダメ……何も浮かばない!うう……)」キリキリ

エクレール「うぇっ、おぇえ」ゲロゲロ

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 22:58:15.47 ID:eS+N7bYh0

………


一同「ふう……」

まほ「さて、先ほどの続きだが、何か良い案はあるか?」

エリカ「土砂を利用……、そうだ!アンタの趣味的にも、ゲロゲロ作せ
みほ「却下です!!!ぐしゃぐしゃ作戦で行きましょう!」

一同「お~!」

エリカ「チッ、何よ」プイッ

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/21(月) 23:03:36.44 ID:eS+N7bYh0


大洗連合勝利後、エクレールはビズして回ろうと思ったが誰も受けてくれなかったという。