前回 【艦これ】幽霊鎮守府【コンマ・安価】春雨「その4です……はい……」

12: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/18(火) 22:41:32.62 ID:Z+wGsL400
鎮守府から出て町の方へと歩いていく。

提督と山雲がデート、なんて嗅ぎつければ、付いてきそうなメンツも居るが、

ついてくる者など居なかった。

理由は簡単。わざわざくっついてくるのに外出許可を取りに来る者などおらず、正門で止められるからだ。

山雲「誰も付いてこなかったですねー」

提督「そのほうが平和でいい」

紺色の浴衣姿の山雲がくすくすと笑う。紺色に彼岸花の模様が入った浴衣に、青っぽい白い髪が良く映える。

2人で手をつなぎ、まだ時間にも余裕があるので、のんびりと歩く。

提督「しかし、混むなぁ、無駄に」

山雲「こういう娯楽に人は集まるものですしねー」

提督「まぁ、予想してたから歩きで来たんだけどな。ついでに地元の人から穴場を聞いたから、そっちに向かってる」

山雲「穴場ですかー? よく知れてるなら、皆そこにあつまりそうですけどー」

提督「まぁまだマシだろう」

果たしてその穴場は人もまばらで、人を気にせず見ている事ができた。

↓2 花火を見ている間に何かあった?(難しそうなものはズラしたりします)

引用元: 【艦これ】幽霊鎮守府【コンマ・安価】望月「その5だよ……」 




17: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/18(火) 23:06:51.44 ID:Z+wGsL400
──────

山雲「っ!?」

提督と一緒なので忘れていたが、花火ということは今は当然夜なのだ。

今花火の光の中に一瞬……。一瞬、青白い顔が見えたような気がしたのだ。

思わず提督にしがみつくように抱きつく。

提督「どうかしたか?」

山雲「いいえー? デートですから、ソレらしいことでもしようかとー」

どうにか誤魔化しつつ、やはりというか、提督の傍に居ると安心感がある。

提督「なら、キスでもするか?」

山雲「もう~、またそんな色気も何も無い言い方しないでください~」

山雲「んー、今はやめておきますねー? 体裁もあるでしょうしー。周囲からロリコン認定されてしまいますわよ~?」

提督「違いない」

山雲「こうしてる分には、歳の離れた兄妹か、ヘタをしたら親子に見えるんでしょうね~」

──────

─────

────

花火も終わり、周囲の人がボチボチと帰路に着きはじめる。

提督と山雲もそんな中に混じっていたのだが。

山雲「何だか道が違いませんかー?」

提督「町に出るまで一本道だったはずだぞ?」

地元の人の言う穴場に行く途中、山道を少し通るのだが、かなり歩いているのに山道が終わらない。

行き掛けはそんなに距離はなかったハズなのに。

山雲「これは、もしかして~……」

開けた場所に出た、と思えば、そこには苔むした墓石。

相当に古い物だと伺えるものが、いくつも並んでいる。花が供えられたり、線香をあげられたりしている形跡は無かった。

↓2 山雲のダメージ判定

20: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/18(火) 23:27:04.05 ID:Z+wGsL400
ダメージ71。結構ビビってます。

山雲「こ、こんな所にお墓なんてありましたっけー?」

提督「無かったハズだがな」

墓石の表面は苔のせいか、風化のせいか、文字はよく読み取れない。

月こそあるものの、街灯などあるはずもなく、周囲は暗い。

提督は懐中電灯を持っていたが、その灯りを消した。

山雲「な、なな、何で消すんですかー!?」

提督「割られても後が困るからだ。ここを抜けても少しの間山道を歩かなきゃだからな」

山雲はその一言でハッキリと確信する。提督は幽霊に呼ばれたと思っている。

山雲もまた、そう思っていたが、考えないようにしていたのに……。

「くすくす……」「あはははは……」

聞き覚えのない、何人もの子供の声が響き、墓石の間を走り抜ける子供の姿を見て、提督の腕にしがみつき、ぎゅっと目を閉じる。

↓2ダメージ判定

23: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/18(火) 23:39:45.14 ID:Z+wGsL400
山雲オカルト耐性 初期値1 現在-119
山雲はどうなる?
↓2
1.いつもの(失禁)
2.提督の前だしそれだけは耐える
3.自由枠(難しそうなら再安価したりずらしたり、おもしろそうなら他と混ぜたり)

29: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/19(水) 00:17:09.07 ID:s9va1Eb20
──────

子供の幽霊が走り回り、時に山雲の方に突っ込んでくる。

山雲「きゃっ!?」

その笑い声が近づいてくる様に、思わず目をあけると、駆け寄ってきた子供の幽霊が目の前に居て、驚いてバランスを崩してしまう。

提督「おお!?」

転ばないようにしがみつかれ、思い切り腕を引っ張られた提督が驚いて声を上げる。

山雲「は、早く帰りましょー!?」

提督「そうだな、早く抜けよう」

山雲「きゃっ!?」

歩き出そうとして、今度こそ山雲が転倒する。何かに足を取られた気がして足元を見ると、

そこには一瞬子供の姿が見えた。鼻緒が引きちぎられたようにちぎれている。

山雲「う……あ……」

足を掴んだ子供を心底恨んだ。ころんだ衝撃か、恐怖によってか、そんなことはもうどうでもいい。

提督の目の前でまたしても漏らしてしまったという事実に泣きそうになる。

提督「……、急いで帰るか。怖かったら目でもつぶってろ」

山雲「ひゃっ!?」

抱きかかえられて、短く悲鳴を上げる。

いくら自身が小さいからといっても、ひょいと持ち上げて走れるものなのか。

大きな米袋一個分前後はあるはずなのだが。考えながらも、提督の首にしがみついて、ぎゅっと目を閉じる。

幽霊は怖かったが、提督に抱きかかえられている事の方で頭が一杯で、恐怖は薄れていた。

──────
─────
────

さて、ちょっと中途半端ですが今日はここで切ります。

今日もおつきあいありがとうございました。

お疲れ様です。

33: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/19(水) 22:49:42.96 ID:s9va1Eb20
山雲「……流石にこの格好のまま鎮守府にもどるのはちょっと恥ずかしいですねー……」

提督「鼻緒が切れてまともに歩けないんだからしょうが無いだろ」

鎮守府に戻り、とりあえず執務室へと向かう。

桐箪笥から下着とパジャマを引っ張り出している途中、山雲が口を開く。

山雲「お風呂、一緒に入りませんかー?」

提督「ん、まぁ別にかまわないが……」

山雲「本当に動揺したりとかしないんですねー」

2人して提督用の風呂場に向かう。

相変わらず1人で使うには広い風呂に入り、山雲はきっちりタオルを巻き、提督も腰にタオルを巻いている。

ちなみにこの風呂場、入り口のドアを施錠出来るので、誰かが侵入してきたりとかは無い。

過去に……入浴中の提督に艦娘が襲いかかる(性的な意味で)事例があったための処置らしい。

金剛が侵入を試みた現場を青葉が抑えているため、妥当な処置なのだろう。

山雲「そういえば、司令さんとお風呂に入るのは初めてでしたっけー?」

提督「そうだなぁ……」

さて山雲の行動は……
↓1~3ぐらい
板的に無理の無い範囲でどうぞ。拾ったり混ぜたりスルーしたりします。
心霊現象が発生してもいいですし、しなくてもいいです。

40: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/19(水) 23:31:22.36 ID:s9va1Eb20
山雲「お背中、流しますねー?」

提督の返事も聞かず、提督の後ろに回って背を流そうとし始める。

提督「そりゃありがたい」

山雲「力加減とか、大丈夫かしらー?」

提督「丁度いい」

山雲(司令さんは、反応してくれるかしらー?)

しばらくかかって、提督の背中を擦りながら、タオルを少しずつ肌蹴させる。

正面の鏡で見えているハズ……なのだが。

山雲「司令さーん? 流しますよー?」

声をかけると、鏡越しに目が合う。その視線はさまよう事もなく、まっすぐ山雲の目を見ている。

ようは、自分の身体の方へは視線は向いていないということ。

卯月から聞いた通り、やはり幼いとも言える自分のような身体には興味がないのだろうかと落胆しつつ、背中に湯をかける。

それから身体を洗い、山雲が髪を洗っている間に提督は湯船へ、そして山雲が浸かりに来ると、提督が入れ違いで髪を洗いに行く。

一緒に浸かれないのを少し不満に思いながらも、湯に使ってしばし、異常に気づく。

お湯の温度が急激に下がっている気がする。

山雲「ぁ……」

小さく声を上げた途端、足を掴まれ一気に湯船に引きずり込まれ、バタバタと暴れる。

当然、そんな音がすれば提督はすぐに気づき、山雲の手を掴んで引っ張り上げた。

山雲「げほっ……」

提督「んー、山からついてきたか……?」

山雲「うぅ……、お風呂ぐらいゆっくり浸かりたいですー……」

山雲「あ、入ったら冷たい……」

提督「もう大丈夫じゃないか?」

提督がもう一度湯船に浸かる。別に風呂が冷たい、何ていうことはなく……。

山雲も湯の温度が戻っている事に気づいて首をかしげる。

提督「湯が冷たいと錯覚しただけだな。湯の温度を操作出来るぐらいの幽霊だったらとうに取り憑かれてそうだしな」

けらけらと笑う提督の膝に山雲が座る。いつもと違い、お尻や太腿の感触がダイレクトに伝わる。

提督「んー流石にこれは悩ましいかなぁ」

山雲「っていいながら、何時もと表情がおんなじですよー?」

提督「慌てたら負けかなと思ってる」

山雲「少しは意識してくださいー!? 泣きますよ~!?」

その後、身体をしっかり温めた後は風呂から上がり、

今日は折角なので提督の部屋で寝る! と山雲が言ったため、一緒に寝る事となった。

↓1~3 一緒に寝るとこまでやる?
やらないならこの小ネタはここで終わりです。

57: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/21(金) 23:12:16.87 ID:ZZUJ7t+40
祥鳳と、92なので一覧の正規空母から1人ドウゾ。
↓2

65: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/21(金) 23:49:04.65 ID:ZZUJ7t+40
祥鳳:オカルト耐性120
千代田:オカルト耐性120

──────

千代田「やー、疲れたわ」

祥鳳「今日も負けてしまいました」

千代田「あはは、また提督の機嫌が悪くなっちゃうね」

またしても医務室送りになったビスマルクを待って現在応接室で2人でお茶を啜っている。

千代田「それにしても可愛かったなぁ、ここの望月ちゃん」

祥鳳「そうですね、提督に手を引かれて後ろをちょこちょこ付いていくあの姿は……」

千代田「祥鳳、顔顔、すっごいにやけてるよ! まぁ、親の敵かっていう目で睨まれてしょんぼりなんだけどねぇ」

祥鳳「喋れないそうですし、一体何があったんでしょうね」

千代田「ブラック鎮守府ってわけでも無いみたいだし、というかそれだったらそもそも提督に寄り付かないか」

祥鳳「幽霊が出る、という噂もありますし、それ絡みかもしれません」

↓2 祥鳳ダメージ判定
↓3 千代田ダメージ判定

70: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/22(土) 00:03:01.45 ID:XFxo86nC0
祥鳳:オカルト耐性120-88=32
千代田:オカルト耐性120-75=45
追撃+1
イケメン化はほぼ絶望的ですね。
一応、巻雲という低耐性からのイケメンも居るのでワンチャンありそうですが……

──────

「ねぇ、あそんで?」

千代田「ん?」

祥鳳「あら?」

声がする方に視線を向けると、小さな男の子がにこにこと笑っている。

千代田(子供? 鎮守府に? ここの提督の子かな)「ぼく、どこから着たの?」

祥鳳(扉を開ける音なんてした……?)「何をして遊びたいのでしょう?」

「えっとね、えっとね……。面白い遊びがあるって教えてもらったんだ」

そういって、2人の方へと駆け寄り、その姿が徐々に透けていき、霧のように消え失せる。

千代田「!?」

祥鳳「幽霊……?」

姿や声はわからなくなったものの、足音だけが応接室の中を駆け回り、

2人は薄気味悪くなって顔を見合わせる。

千代田「あの噂、本当だったんだ……」

↓2 祥鳳ダメージ判定
↓3 千代田ダメージ判定

86: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 01:00:28.37 ID:gqgZjjY/0
祥鳳:オカルト耐性120-88-86=-54
千代田:オカルト耐性120-75-11=34

──────

祥鳳「ど、どうしましょう!?」

千代田「どうもこうも、とりあえず逃げない……?」

どたどたと走り回る足音は鳴り続け、2人して焦る。

千代田はまだしも落ち着いているが、祥鳳は真っ青になり、慌てているのが目に見えるほど。

千代田「ここの提督は幽霊関係に強いっていうし、執務室かな……。鎮守府の構造、同じだといいけど……」

物音は足音だけにとどまらず、窓という窓からバンバンと叩く音が聞こえ、窓ガラスが無数の手形で埋まっていき、

その一部始終を見ていた祥鳳は悲鳴を上げた。

祥鳳「ひゃああ!?」

千代田「は、早くにげよ!」

↓2 祥鳳ダメージ判定
↓3 千代田ダメージ判定

93: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 01:10:12.44 ID:gqgZjjY/0
祥鳳:オカルト耐性120-88-86-82=-136
千代田:オカルト耐性120-75-11-93=-59
祥鳳ドボン

──────

千代田がドアを開けようとすると、そのドアは案の定開かず、必死にドアノブを回すものの開くことは無い。

千代田「ど、どうしよう?」

祥鳳「え、えっと、ま、窓から……とか!」

祥鳳の言葉に頷いて窓に駆け寄り、鍵を外して開け放つ。

それと同時に、ギィ……と、ドアのきしむ音が聞こえ、思わず2人が振り返ると、

先程ピクリとも動かなかったドアは開かれていて、背広姿の中年男性らしき姿があった。

中年男性らしい、というのはそれもそのはず、顔が無残に潰れ、年齢など判別などできない姿だったからだ。

千代田「きゃあああ!?」

祥鳳「いやあああ!?」

2人して窓から飛び出し、鎮守府の庭へと飛び出した。

↓2 祥鳳ダメージ判定
↓3 千代田ダメージ判定

98: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 01:19:15.20 ID:gqgZjjY/0

祥鳳:オカルト耐性120-88-86-82-13=-149
千代田:オカルト耐性120-75-11-93-1=-60

──────

鎮守府の庭を走り、息を整える。

執務室は、灯りのついている2Fの部屋だろうか。

大抵、執務室はクレーンの見える部屋らしいので、大体の場所にあたりをつけて、2人は鎮守府建家の中に向かう。

自身の提督が居る医務室の方も気になったが、そちらに向かうより、幽霊に強いというこちらの提督を頼ろうとの判断だった。

古いのだろうか、低く唸るような音を立てる灯りの下を通り抜け、鎮守府建家の中に入り、

執務室へ向かって歩き始める。

千代田「逃げられたのかな……? 何にも来ないね……」

祥鳳「そうですね。あまり明るく無いのでちょっと怖いですけど……」

灯りの数は少なく人の気配も無い。鎮守府の廊下は所々真っ暗に見えて不安を掻き立てる。

残念ながら2人は疑問に思う事はなかった。

まだ消灯時間ですらないのにこんなに暗いのは何故なのかと……

↓2 祥鳳ダメージ判定
↓3 千代田ダメージ判定 これでラストです。

104: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 01:32:49.97 ID:gqgZjjY/0
祥鳳:オカルト耐性120-88-86-82-13-11=-160
千代田:オカルト耐性120-75-11-93-1-47=-107
千代田もドボン。耐性120でもこの有様。流石幽霊さん……。

──────

薄暗い廊下を歩き、2Fへの階段を登っていく。

祥鳳「今、何か……?」

階段の窓に一瞬、何か見えたような気がしてはたと足を止める。

千代田「もうやめてよ、また幽霊が出たらどうするのよ」

祥鳳「ご、ごめんなさい」

千代田はそちらを見ないように、足を止めずに歩き続け祥鳳もそれに続いて歩く。

階段を登りきり、廊下の角を曲がった所で、目の前にそれは居た。

応接室にいた子供の幽霊が、曲がり角で待ち伏せをしていたかのように、

角を曲がった途端に目の前に居たのだ。

「ねぇ、どうして遊んでくれないの?」

無表情な子供の口から、恐ろしい声色でつぶやかれたその声を、顔を見て、2人が盛大に悲鳴を上げる。

千代田「きゃあああああ!?」

祥鳳「っ!? ひゃあああ!!」

ペタリとその場に座り込み、腰が抜けたのか動けなくなってしまう。

幽霊はすうっと、消えてしまったものの、暫くの間動けず、結局提督が執務室から出て来て、

2人を発見するまでその場に座り込んでいた。

提督「……またか。だから言ったのに、自分の所で治療したほうがいいって」

2人を見てため息をつく。ため息の理由は2人にも分かっていた。

自分たちは小便を漏らし、廊下や衣服を汚してしまっていたのだから。

──────

今日はここまでです、次は久々に本編の更新をやりますよー。

今日もおつきあいありがとうございました。

お疲れ様です。

108: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 23:31:08.21 ID:gqgZjjY/0
さて、軽く更新します。

伊勢 オカルト耐性:37

さて伊勢は……。
↓2
1.演習の片付け中
2.寝ている(夢枕系になります。SW式クリティカル仕様になります)
3.工廠で作業中
4.自由枠(難しそうなら再安価)

114: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/23(日) 23:51:24.85 ID:gqgZjjY/0
伊勢 オカルト耐性:37

──────

日向「やはり、晴嵐よりカ号より瑞雲だな」

伊勢「いやいや……そりゃ状況によりけりだと思うけど」

日向「瑞雲ならどんな状況でも対応出来るぞ!」

伊勢「あー、うん。まぁそれでいいや」

艦載機の整備をしている時に日向に見つかったのが運の尽きで、整備中に延々と、

瑞雲のウンチクを聞かされる事になった伊勢は内心ため息をついた。

相部屋なのでよくある事だが、整備中というのがよろしくない。

こういうときはヒートアップしがちなのだ。

慣れていても疲れるものは疲れるのだ。

伊勢「さて、整備終わったから先に上がるよ」

↓2 伊勢ダメージ判定

117: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 00:04:20.63 ID:PttOIQFA0
伊勢 オカルト耐性37-84=-47

伊勢「はぁ……日向にも困ったもんだよ。まぁ瑞雲がなんでも出来るっていう点で優秀なのは認めるけど」

ポツリとこぼしながら更衣室へと向かう。

みんな工廠での作業中は上下とも作業服に着替えるので、工廠には更衣室がある。

スカート、半袖で作業などしようものならそれはそれは悲惨な事になるからだ。

伊勢「うひゃ!?」

首筋に何か冷たいものが落ちてきて、思わず手で押さえ、

その手の平を見ると、べっとりと、血がついている。

伊勢「え……?」

ゆっくりと視線を上に向けると、そこには……。

口から血を流す女が天井に張り付いていた。

↓2 伊勢ダメージ判定

121: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 00:15:33.51 ID:PttOIQFA0
伊勢 オカルト耐性37-84-61=-108

2回めにしてドボン。

──────

伊勢「ひぃ!?」

その女と目が合ってしまい、数歩後ずさると全力で駆け出し、

手近にある更衣室へと飛び込んでどうしようかと考える。

外からは、ヒタヒタと、いやにハッキリと素足で歩く足音が聞こえてくる。

失敗した。どうしたものかと考える。

更衣室には、すりガラスの窓が一つあるだけで、他に出口は無い。

窓は小さく、そこから逃げるには少々窮屈だ。

足音はこっちを追いかけてきているようで、徐々に大きくなってきている。

↓2 伊勢ダメージ判定

124: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 00:25:06.42 ID:PttOIQFA0
伊勢 オカルト耐性37-84-61-40=-148

──────

伊勢「っ!」

足音がドアの前まで来た所で、咄嗟にロッカーに飛び込み、そこに隠れる。

ヒタ……ヒタ……。足音が更衣室の中に入ってきて、伊勢を探しているのか、

更衣室の中を徘徊するように歩き回っている。

ロッカーの小さな隙間から外を覗くとその女が前を通り過ぎるのが見え、安堵する。

更衣室の窓の前までいって、その足音が引き返して来る。

そのまま更衣室から出ていってくれと願うが、どうにも様子がおかしい。

どうやらロッカーの前で立ち止まっているような気がする。一つずつ気配でも探るように……。

その足音は伊勢のロッカーの前で立ち止まり

勢い良くロッカーの扉が開かれ、目の前でその女がニタリと笑った……。

──────

日向「おい、大丈夫か?」

伊勢「あれ……、えーっと」

日向「目が覚めたな? まぁ取り敢えず風呂へ行こうか、ロッカーの掃除は私がやっておこう」

伊勢「うわぁ……、やっちゃった……」

日向「空のロッカーでよかったな?」

125: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 00:31:28.50 ID:PttOIQFA0

望月「……」

駆逐棲姫「ね、ねぇ、そんなに睨まないでよ……」

神風「まだダメだと思うよ。今望月が信じられるのは司令官だけみたいだから」

提督「あと、例外は相部屋の長月な」

リベッチオ「ながながは大丈夫なんだ?」

提督「みたいだぞ? まぁありがたいことだ。俺が居ない事もあるからなぁ……」

霞「夜寝る時も困るしね」

山雲「そうですねー……」

曙「困るのはアンタ達の方でしょ」(私もだけど)

卯月「うーちゃんも困るぴょん」

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合2人目のオカルト耐性の決定

さて、今日はここで休みます。

今日もおつきあいありがとうございました。

お疲れ様です

132: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 21:56:17.83 ID:PttOIQFA0
天城オカルト耐性:93

──────

天城「んー、流石に夕方になるとちょっと冷えてきますね……」

波止場で釣り糸を垂らしながら、水筒に持ってきた温かいお茶を啜る。

まぁ、こんな所でサンマが釣れるなどとは思っておらず、

何でこんな所で釣りなどしているかと言われれば、なんとなく、なのだが。

強いて言えば、明石が売店で釣り竿と仕掛けを配布していたからだろうか。

仕掛けはサビキで、エサはソレ用の小エビ。何故波止釣り用の仕掛けまで何故完備しているのだろうか……。

釣果は、フグとアジがいくらか、といった所か。どちらも間宮さんにお願いすれば調理してくれるだろう。

天城「いつもの格好できていたら風邪を引いていたでしょうか」

改造前に着用していた緑色の着物姿で波止場に足を投げ出して釣り竿の先を眺める。

着物姿なのは、冷えるから、というのと、提督がポツリと、和服が好き、というような事を言ったのを小耳に挟んだから。

天城「そろそろ撤収すると致しましょうか。ここが北海道あたりなら、サンマも釣れるのでしょうけどねぇ……」

ポリバケツの中を泳ぐ魚を見て、一つ頷き、立ち上がってポンポンとお尻を叩いてゴミを払い、釣り竿を引き上げる。

↓2 ダメージ判定

135: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 22:06:57.96 ID:PttOIQFA0
天城オカルト耐性:93-8=85

──────

天城「あら?」

仕掛けを引き上げようとすると竿が重みで大きくしなる。

魚……ではなさそうだ。

海藻でもかかったのかと引き上げると、針に引っかかっているのは黒い……髪の毛のような何か。

天城「む……、みっしりくっついていますね……」

もう引き上げようかと思って居た所だし、気味悪くて触りたくも無い。

ハサミで糸を切り、仕掛けごと海中へとそれを捨てる。

天城「本当はあんまり良くないんですけどねぇ、こういうのを海に捨てると」

ため息をついて、バケツと道具の入ったビニール袋をを片手に持ち、竿を担ぐように持って波止場に背を向ける。

↓2 ダメージ判定

140: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 22:19:11.97 ID:PttOIQFA0
天城オカルト耐性:93-8-70=15

──────

先程の髪の毛の事は深く考えないようにしながら食堂へと一直線に向かう。

どうせならまだ生きているうちに間宮さんに引き渡して、シメてもらいたかった。

もっとも、食堂は目と鼻の先、この時間なら間宮さんは夕食の仕込みで忙しいだろうが、居るには居るはずだ。

いざとなればシメかたを教えてもらって自分でシメてもいいのだ。

……もっとも、アジはともかくフグがどうにかなるかは謎だ。

天城「もっと釣れれば皆の分もあったんですけど……」

つぶやきながら食堂の方へ視線を向けると、ちょうどその上、屋上から何かが落ちてくる。

「────!」

それは悲鳴を上げながら落ちてきて、ぐしゃりと、水っぽいような、鈍いような音を立てて地面に激突する。

驚き、バケツを取り落としそうになったが、かぶりを振り、もう一度そちらに視線を向けるとそこには既に何も無い。

例の噂の幽霊……。驚きはしたものの、どうにか平静を保っている天城は、食堂の勝手口へと急ぐ。

↓2 ダメージ判定

145: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 22:38:04.69 ID:PttOIQFA0
天城オカルト耐性:93-8-70-83=-68

──────

ぐじゅ、ぐじゅ……と、水っぽい嫌な音を聞き、ゆっくりとそちらに視線を向ける。

先程落ちた何かが、そこにまた現れていた。

「う……あぁ……」

一度は消えていたのに。うめき声を上げながら、両手を使い、天城の所へ這って来ようとしている。

地獄の亡者が救いを求めて手を伸ばすように、天城にすがりつこうとするように、手を伸ばし、這い寄って来る。

天城「っ……きゃあああ!!??」

思わず悲鳴を上げて、勝手口へと走り、ドアを空けて転がり込むように厨房に入り、勢い良くドアを閉めた。

天城「はぁ……はぁ……」

釣り竿は放り投げて置いてきてしまったが、それを取りに戻る気になれず、握りしめたままのバケツの中を覗き込む。

どうやら中身は無事だったらしい。

間宮「どうしました?」

驚いたらしい間宮さんが首をかしげ、天城の方を不思議そうな顔で見る。

天城「……今しがた、とうとう幽霊を見てしまって少し驚いてしまいました」

天城「これ、釣れたお魚なんですけど……。シメ方って私知らなくて。それにフグはちょっと……」

間宮「あー、フグは素人調理は危ないですからね。わかりました、やっておきますね」

間宮「シメるだけでいいですか? なんなら調理までしちゃいますけど」

天城「お手空きならお願いします」

148: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 22:55:35.23 ID:PttOIQFA0
───執務室───

提督「そろそろ晩飯にするかな」

望月「……」

大井「そうですね、そろそろ良い時間です」

鹿島「そういえば今日の秘書艦って誰でしたっけ?」

提督「もっちーだ。というわけで自動的に晩飯は食堂だな。今日もずーっとここに居たし」

神風「失礼しまーす」

天城「失礼します」

神風と天城が連れ立って執務室に入ってくる。神風が持っているのは刺身、天城が持っているのは土鍋だった。

提督「晩飯持ってきてくれたのか?」

天城「はい、てっちりとアジのお刺身です」

大井「豪華ね!?」

天城「波止場で釣りをしていたらフグとアジがそこそこ釣れたので……」

提督「その量なら皆で食えるな。鹿島と大井、食堂にいって、うどんと野菜をもらってきてくれ」

提督「俺は望月と給湯室から炊飯器とガスコンロを取ってくる」

天城「良いですね、皆でお鍋」

神風「お酒出しちゃう?」

提督「そうだな……折角だし燗つけるか。……ってもレンジでチンだがな。徳利洗ってこよう」

↓2 次の犠牲者の決定 (2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合、2人目のオカルト耐性の決定

178: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/24(月) 23:55:55.71 ID:PttOIQFA0

時系列は、神風が漏らした直後です。

──────

神風「……」(いつまでお姫様抱っこされてるんだろう……。というかこっちは……司令官用のお風呂よね?)

提督「ほい、着替え持ってきてやるから入ってろ」

神風「え、ええ!?」

提督「……一人で入れないとか言うんじゃないだろうな」

神風「流石にお化け見たあと一人で入るのはツライかも……」

提督「いつになく弱気だな、まぁいい。着替え持ってきてやるから待ってろ」

神風「は、早く帰ってきてね?」

──────

提督「脱衣所で待ってるんじゃダメか?」

神風「霞とか曙とは良くて私とはだめなの?」

提督「……、はぁ、まぁいいか。先入ってろ」

諦めたようにため息をつき、タオルを巻いただけの神風を風呂場に押し込んでから服を脱ぐ。

普段はわかりにくかったが、タオルを巻いた姿を見ると、そこそこに出るとこは出ているので中々に悩ましい。

バシャバシャと、身体を洗う音が聞こえ、その音が止んでから風呂場に入る。

タオルを外している所を見られたくないだろうという配慮からそのタイミングで入ったのだが……。

神風「一人で放置されるのかと思った……」

涙目の神風に恨めしげな視線を向けられてしまう。どうやら失敗したらしい。

提督「気を効かせたつもりだったんだがな」

↓1~5 神風の行動とか心霊現象とか。拾うかどうかはいつも通り。

193: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/26(水) 22:50:44.52 ID:nocipA5c0
神風「はぁ……」

神風がため息を付きながら鏡に向き直り、ピタリと動きを止める。

自分の額に血が一筋流れているように見えたのだ。怪我でもしていただろうかと、鏡に顔を近づけると、

鏡の中の顔は絵の具に水を書けたようににじみ、溶けるように崩れていく。

神風「ひっ──!?」

提督に助けを求めようと、提督の方を見ると、その背にへばりつくように、春風そっくりの何かが居た。

それは血まみれで、提督にぴったりとくっついていて、それが神風の方を向き、目が合うとニタリと笑う。

ぞわりと嫌な寒気が背を走る。

神風「し、司令官、せ、せせ、背中! 背中に!」

提督「んー?」

提督が背後を振り返り、それを見ると、けらけらと笑う。

提督「もう飽きるほど見たパターンだなぁ」

提督がそう言うと、悔しそうな顔をしてその春風がすっと消える。

提督「ははは、もうちょい斬新な事でもしてくれれば驚いてやるんだがなぁ」

神風には提督の背後にまだ何かが居るのが見えた。そしてその何かが手を伸ばし……。

提督の腰に巻いたタオルを剥ぎ取った。

当然提督の方を向いていた神風はバッチリとそのタオルの中身を目撃してしまう。

神風「……きゃあああ!?」

提督「わぁお!?」

慌てて●●を両手で隠す情けない姿の提督と、両手で顔を覆う神風がそこに居た。

──────

提督「別ベクトルだが、久々にびっくりしたわ」

2人が落ち着いてしばし、神風の希望により、提督は神風の髪を洗っていた。

神風「私も……、怖い感じは無くなっちゃったけど」

提督「しかし、お前も髪きれいだなぁ」

神風「これでもちゃんと手入れはしてるから。出撃した後とか、汗と波飛沫と潮風でギシギシになっちゃうんだけどね」

提督「如月もよくぼやいてたなぁ。ほれ、流すぞ」

神風「はーい」

湯船につかると、神風は提督のすぐ隣に座り、もたれかかる。

神風「はぁ、落ち着く……」

提督「お前も物好きだなぁ。おっさんにくっついて何が嬉しいんだか」

神風「いいじゃない」

先程幽霊におびえていた姿はどこへやら、上機嫌で提督に甘えるようにくっつく神風がそこに居た。

……風呂から出た所で青葉に鉢合わせしたのはご愛嬌である。

194: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/26(水) 23:22:38.13 ID:nocipA5c0
望月「……」

今日は長月が遠征で居ないため提督の部屋で寝る事になっていた。

事前に話しは通していたし、提督も快くOKしてくれていた。

提督「生姜湯でも入れてやろうか?」

パジャマ姿の望月がゆっくりと頷く。

今まで通り、提督の仕事は手伝っているけれど、一緒に居る皆が恐ろしくて仕方なかった。

皆が、提督を殺す機会を待っているのではないかと思えてしまい、知らず、好戦的な態度を取ってしまう。

それが故に、提督と離れているのが不安で仕方ない。

そんな自分を理解し、傍に置いてくれる提督に感謝はしている。しかし同時に、罪悪感と焦りもあった。

その以前でさえ……、自分は要らない子なのではないかと思えていたというのに……。

怖いのだ、要らないと宣告されることが。

提督「難しい顔してるな」

望月「……」

喋ろうとしても、言葉は出てこない。言いたいこともあるのに、言葉は出てきてくれない。

提督もそれ以上何も言わず、望月の頭に手を置いてゆるく撫でるに留める。

提督「飲んだら寝るぞ。ちゃんと望月が寝るまで起きててやるから安心しろ」

生姜湯を飲み終えて、もそもそと布団に潜り込む。

提督の隣で眠るととても安心出来る。長月と一緒でも中々眠れないというのに、すぐ瞼が重くなってくる。

提督「お休み、望月」

──────

望月「……」

ふっと気づくと、鎮守府内を歩いていた。

早く提督の所へ行かないと。

そう思い、執務室へと向かう。

途中誰も出会わない事を疑問に思ったが、それよりも、提督の所に行くほうが重要だった。

──────

↓1~3 さて、執務室の提督は、どんな死に方をした? 面白そうなのを拾います。

という所でちょっと早いですが今日は休みます。

今日もおつきあいありがとうございました。

おやすみなさい。

207: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/27(木) 22:38:37.17 ID:enAMCrH70
少しでも提督の傍に居たい。

傍に居ないと不安だし、いつものようにだらけているわけにもいかない。

だって遠征にすら行けないのだから。

今までの望月からは考えられないぐらい、熱心に提督の仕事を手伝っているのは、

恐怖に突き動かされての事だった。

望月「……」

急ぎ足で執務室へ向かい、ドアを開ける。

望月「っ……!?」

執務机にもたれかかるように、座る提督。その首には真一文字に傷。

周囲には夥しい血と、散らかった書類だろうか、血の海に真っ赤に染まった紙が散らかっている。

鮮やかな血の色とは反対に提督の顔は蒼白で、どう見ても……。

それを見て数歩後ずさり、一目散に逃げ出した。

──────

しばらく廊下を走り、ドアから突然出てきた艦娘が数人、望月の横を駆け抜けていく。

バタンと乱暴に閉じられた扉を見ると……。

望月(予備艦……待機室……)

予備艦待機室、普段閉鎖されているのに、何をしにここに居たというのか。

ゆっくりとドアを開ける。

何故そうしたのか望月自身にも分からない。それでも身体は勝手にその部屋に入っていく。

望月「……」

部屋には数脚の椅子があるばかりの簡素な部屋で、何故かこの場には似つかわしくない、仏壇が異様に目を引いた。

そして、部屋から出ようとして振り返れば、ドアの後ろ側、部屋の隅にそれはあった。

先程、執務室で死んでいたのは提督ではなかったのだろうか。

それならば、ここで倒れているのは一体誰なのだろうか……。

そこには、恐怖に顔を歪め、目を見開き、首や手が明後日の方向にねじ曲がっていたり、皮膚から折れた骨が突き出していたりして……、

ひどく無残な姿で事切れている提督がそこにあった。

これが夢ではないかなどと考えている余裕など無く、

一番恐れていた物を目にした望月は、泣きながら半狂乱でその場を逃げ出した。

↓1~3 望月が向かう先をどうぞ。死に方、犠牲者、加害者等も希望があれば自由にどうぞ。

212: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/27(木) 23:00:48.73 ID:enAMCrH70
走ってきて、結局寮まで戻ってきてしまった……。

望月「……」

如月が提督を刺している所を見た事もあり、正直に言えば怖い。

平気と言えるのは、同室でこの身になって一番付き合いの長い、長月ぐらいのものだった。

ただ、今日は遠征で長月は居ないから、せめてまだ、他の姉妹なら……。

部屋のドアを開けた瞬間、異臭が望月を出迎えた。

天井からぶら下がる3つの影。弥生と、皐月と、三日月が首を吊っていた。

首って、長くなるものなんだな、なんて馬鹿な考えが頭に浮かぶ。

ゆらゆらと揺れるそれらが、ゆっくりと望月の方を向く。

普段の可愛らしい顔などそこにはなく、目を見開き、舌を長く垂らした恐ろしい顔で、

両手は力なくだらりと垂れ下がり、死亡して括約筋が緩み、垂れ流した糞尿が足元に溜まり、異臭を放っている。

走る気力もなく、望月は力なく項垂れながら、部屋を後にして、どこに向かうとも考えず、

あてもなく鎮守府内を歩き始めた。

↓1~3 ラスト、向かう先等、自由にどうぞ。

217: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/27(木) 23:16:19.53 ID:enAMCrH70
望月「……」

ふらふらと歩くうちに演習場まで来てしまった。

その間誰とも合わなかったがそれももうどうでもいい。

演習場の海面を見ると、そこには、最近よく合う顔ばかりだった。

誰も彼も、青白い顔をして海面に浮かんでいる。

死んだ魚のように、ゆらゆらと波に流され、ゆっくりゆっくりと漂って行く。

卯月も、如月も、山雲も、鹿島や大井まで……、どうしてみんな仰向けに浮いているのだろうか。

どうしてみんな、恨みがましい目で望月を見るのだろうか。

どこに行っても死体ばかり……。ならばせめて……。

大好きな提督の傍に居よう……。

──────

執務室に戻ってきて、ドアを開ける。

まだこちらで死んでいた提督の方が、動き出しそうな気がしたから。

ドアを開けて顔を上げると、信じられない光景がそこにはあった。

提督の首を締める後ろ姿。その長い茶髪と黒いセーラー服。

望月「……や、めて……」

自分が、狂ったような笑みを浮かべ、提督の首を締め上げていた。

望月「やめてえええ!?」

──────

219: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/27(木) 23:47:10.48 ID:enAMCrH70
望月「っ!?」

提督「ん?」

望月が布団から跳ね起き、それに釣られて提督が目を覚ます。

まだ外は真っ暗で、どうやら深夜らしい。

提督の姿を見ると、望月は心底安堵したような表情を見せて、

そしてすぐにその表情が歪み、提督の胸に顔を埋めて泣き始める。

提督「悪い夢を見たか?」

頷く望月の髪をゆるく撫でて、落ち着かせるようにポンポンと背中を叩く。

望月から返事が帰ってくる事は無かったものの、提督からも何も言わず、落ち着くまでそれを続ける。

いくらか落ち着いてから、提督が温かいココアを入れて差し出す。

提督「あたたかい、甘い物を飲むと、ちょっと落ち着くだろ」

望月がそれを飲み終えてから、隣に寝るように促す。

提督「大丈夫、もう怖い夢は見ない」

隣に横になった望月の手に、小さな袋を握らせる。

望月がそれが何かと確認すると、それはお守りだった。

提督「良く効くやつだから大丈夫だ、起きるまで俺も傍に居てやる、だからゆっくり休め?」

──────

さて……。望月の病み度でも判定してみましょうか。フレーバー的な要素ですけど。

↓2 判定どうぞ

235: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/28(金) 22:02:59.88 ID:arjFZAdm0


キャラ:磯風 オカルト耐性:3-20=1

さて、磯風は何をしている?

1.毒☆毒・クッキング
2.↑して提督にバレた
3.普通に自室でくつろいでるよ
4.自由枠(いつも通り)

240: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/28(金) 22:38:15.98 ID:arjFZAdm0
注意:浦風の方言が若干東にズレてると思われます。

──────

提督「磯風、お前なぁ……」

谷風「あれだけ一人で料理を作っちゃだめだって」

浦風「言うたじゃろうがこの阿呆!」

磯風が3人の前に正座させられ、ぐったりと項垂れている。

テーブルの上には、名状しがたい臭いの漂ってくる鍋。誰も蓋を開ける気にはならなかった。

口を酸っぱくして一人で料理をするなと言われていたにもかかわらず、作ってしまったのがコレで、

そしてそれを、よりにもよって、提督と、磯風の料理の指導をしている2人に発見され、雷が落ちたのだ。

提督「っていうか、お前これ、食材はどうしたよ」

磯風「主に使った物は自前で売店で買ったが……」

谷風「他のは?」

磯風「……」

浦風「厨房にあったの、勝手につこーた?」

谷風「うわぁ……、間宮さんの雷が落ちるよ?」

提督「そもそも一人で厨房に立った時点でアウトだ。確か間宮さんから禁止令出てたろ」

提督「俺からも禁止令を出してたハズなんだがなぁ……。一人での料理は」

浦風「……、お灸を据えにゃいかんね」

谷風「どうする?」

提督「んー、食い物を粗末にするのはダメだし」

磯風「そ、そんな!?」

浦風「自業自得じゃ」

提督「↓2」

↓2 罰則は?
1.倉庫行き
2.営倉行き
3.便所掃除
4.自由枠

245: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/28(金) 23:05:29.37 ID:arjFZAdm0
磯風 オカルト耐性:1

磯風「……、営倉なんて初めて入ったな」

──────

鎮守府地下の、3畳ほどの小さな独房につれてこられた。

壁は鉄板張りで、床だけ板張り。今時裸電球1個で薄暗く、一応、トイレはあったが、寝具はかび臭い毛布1枚のみ。

冷えてきたこの時期には中々にキツい。

営番には野分が来ていた。

野分「明日の午前には出れるらしいですよ? 今からだと、大体12時間程度でしょうか?」

野分「24時間でなくて良かったですね」

磯風「そうか……」

野分「まぁ……、あれだけダメっていわれた事をやったので、自業自得ですね」

野分「さて、ちゃんと就寝まで正座しておいてくださいね」

磯風「……そうだったな、営倉に入っている時は確か、起床ラッパから就寝のラッパまで正座だったか」

野分「ええ。今からマルマルマルマルまでと、マルロクマルマルから出るまでですね」

野分「まぁ、バカ正直にやると足が死ぬので崩しても構いませんが、基本正座です」

磯風「むぅ……」

野分「野分厳選の超怖い話を聞いてくれるなら、寝ながらのんびりしててもいいです」

磯風「い、いや……、おとなしく正座していよう」

野分「では野分は本でも読んでますね」

↓2 ダメージ判定

257: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 00:05:26.75 ID:jHBPaZlf0

磯風 オカルト耐性:1-75=-74

──────

磯風「そういえば……、結局私の作った料理はどうしたのだ?」

野分「工廠にもっていって、灰にしてから埋めるといっていましたが」

磯風「何故私が作るとこうなってしまうのだろうか……」

野分「それは野分にはなんとも」

野分は本に視線を落としたまま、磯風に返事を帰している。

もっとも、正座していては中からは見えないので、磯風には分からないが。

はたと、野分から返事が帰ってこなくなり、首をかしげる。

寝てしまったのか、それとも本に集中したのだろうかと考える。

磯風「……」

営倉内には時計も無いし、窓など当然無いため、時間の感覚が無い。

ずいぶん長く正座しているような気がするのだが……。

磯風「っ!? おい、驚かそうとするな!」

入り口のドアについている格子から、突然何かが覗き込んだ。

それはすっと視界から消え、ついでドアが激しく叩かれ始める。

磯風「野分!」

ドアの外を格子から覗き込んでみると野分は椅子に座って本を読んでおり、そんな素振りは無い。

その音に気づいたような様子もなかった。問題は……呼びかけても聞こえて居ないかのように反応しないことか

磯風「ま、まさか……」

↓2 ダメージ判定

261: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 00:15:14.67 ID:jHBPaZlf0
磯風 オカルト耐性:1-75-79=-153

──────

磯風「野分。野分!」

聞こえていないハズがないのに、野分は磯風の声に反応しない。

実際、聞こえていないのだろう。まるで間に透明な壁でもあるようで……。

「う、あああ……」

唐突に、背後から男のものと思われるうめき声が聞こえ、慌てて振り返る。

その発生源はおそらく……。営倉内に設置されているトイレ。

磯風は毛布を手に握りしめ、トイレとは対角にある角に座り込みガタガタと震え始める。

何を隠そう、幽霊や怖い話という物が大の苦手なのだ。

磯風「きゃああああ!!」

その便器から、青白い手がにゅっと生えたのを見て、耐えきれずに悲鳴をあげる。

野分は……気づかない。

↓2 ダメージ判定。

264: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 00:29:47.26 ID:jHBPaZlf0
磯風 オカルト耐性:1-75-79-5=-158

──────

カビ臭い事を気にする余裕もなく、毛布を頭からかぶり、

ただただ時間が過ぎるか、野分が気づくのを部屋の片隅で震えて待つしか磯風にはできなかった。

あの便器から生えて、ゆらゆらと動く白い手を見た時点で失禁してしまい、

お尻の下には水たまりが出来てしまったが、だからといって、そこから動く事すら怖くてできない。

それからどれぐらい時間が経っただろうか? 知らないうちに磯風は寝てしまっていた。

野分「……、幽霊を見ましたか?」

磯風「野分……? 今、今何時頃だ?」

野分「マルロクマルマル。朝ですよ?」

磯風「トイレから手が生えてきたのを見て……、気を失ってしまったらしい」

野分「まぁいいです。どうせもう出られる時間ですし、お風呂へどうぞ?」

野分「そのままというのは不衛生ですから」

265: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 00:44:48.06 ID:jHBPaZlf0
提督「磯風も比叡もなんで料理ができないんだろうなぁ」

望月「……」提督の膝の上に座っている。

卯月「まだうーちゃんの方がまともに料理作れるぴょん」

大井「料理といえば……、提督はお料理上手ですよね?」

提督「上手っていうか、うん、まぁ。普通に作るぐらいはな」

山雲「一度、一緒にケーキも作りましたしー、結構手際良かったですよー?」

霞「結構こだわりとかあるのかしら?」

提督「無くは無い、って程度かな。ふむ、たまには、晩飯は俺が作るか」

曙「何作るの?」(やった、提督の料理が食べれる!)

如月「お手伝いは必要かしら?」

神風「必要なら私もお手伝いするわよー?」

提督「大した物は作らないぞ。そうだなぁ……。豚の角煮のコーラ煮でも作るか」

提督「手間はかかるが、今日の仕事は終わったし」

霞「うげ……。食べれるの? それ……」

提督「普通にうまいぞ? あとは、ご飯と味噌汁とサラダぐらいかなぁ」

大井「こんなのあったのね。レシピがいくつか出てるわ……」スマホぽちぽち……。

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人なら2人目の耐性の決定

271: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 00:49:40.68 ID:jHBPaZlf0
加賀 オカルト耐性04+30=34


275: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 22:43:16.82 ID:jHBPaZlf0

さて……加賀さんは
↓2
1.夜食食べてる
2.自室でくつろいでる
3.訓練所で片付け中
4.自由枠

279: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 22:56:33.33 ID:jHBPaZlf0
加賀 オカルト耐性3

──────

加賀「助かります」

間宮「あんまり夜食とか食べに来ないのに珍しいですね」

伊良湖「まだ私達が居て良かったですね」

加賀「部屋にストックしてるのを切らせてたのよ」

間宮「何か部屋に置いてるんですか?」

伊良湖「グラノーラとかあっち系と予想」

加賀「ご明察」

間宮「お腹膨れますからね。さて、私達は先に失礼します」

伊良湖「食器は流し台に置いといてくれればいいですよー」

↓2 ダメージ判定

283: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 23:32:21.20 ID:jHBPaZlf0

加賀 オカルト耐性:34-97=-63
あ……(察し

──────

間宮に出してもらったうどんを啜る。

やはり間宮の作ってくれたものはおいしい。

加賀「ん……?」

何か……。おかしいものが丼の底に見えたような気がして、中を覗き込む。

そのどんぶりの中に……。

加賀「っ!?」

アオイソメがうぞうぞと動いているのが見えた。

思わず目をそらし、もう一度どんぶりを覗いてみても、それらしいものは見えないが、

吐き気がしてこれ以上食べるのはためらわれた。

加賀「どうしましょうか……」

↓2 ダメージ判定

286: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 23:41:41.61 ID:jHBPaZlf0
加賀 オカルト耐性:34-97=-93

──────

加賀「間宮さんには申し訳ないけれど……」

流石にもう食べる気にはならなかった。

汁を流しに捨て、ゴミ袋に残ったうどんを捨てる。

加賀「何なのかしら……」

ため息を付き、どんぶりを軽く洗っておき、厨房を後にする。

加賀「!?」

食堂の方へ視線を向けると、子供が笑っている姿が見えた。

睦月型の誰かかと思ったが、それよりもっと幼いように見えた上、それは透き通るように消えていく。

加賀「幽霊……」

悲鳴こそ上げないものの、鳥肌が立ち、嫌な汗が流れ、身体がガタガタと震え始める。

↓2 ダメージ判定

290: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/30(日) 23:52:11.36 ID:jHBPaZlf0
加賀 オカルト耐性:34-97-8=-101


──────

震えながらも、どうにか空母寮まで戻ってきて中に入る。

はたから見れば挙動不審だろうなと思いながら、周囲を確認しながらため息をつく。

自室に向かって歩きはじめ……

加賀「きゃっ!?」

何かに足を取られ、盛大に廊下に転ぶ。

ころんだ目の前には、足が見えた。

「くすくす……」

加賀「っ───!?」

ゆっくりと視線を上に上げていけば、先程の子供がそこに居た。

間近に見えるその顔には、目玉が無く、眼孔は真っ黒で、そこから血を流している。

それを見て、思い切り悲鳴を上げた。

↓3 誰に見つかる?

1.赤城
2.翔鶴
3.瑞鶴
4.その他

298: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 00:25:36.93 ID:1OfEef6j0

──────

瑞鶴「……、幽霊でも見たの?」

翔鶴「みたいね」

加賀「……、笑えばいいわ」

翔鶴「瑞鶴、赤城さんをよんできてくれる?」

瑞鶴「わかった」

加賀「……」

翔鶴「別に笑いませんよ? 明日は我が身かもしれませんし」

加賀「そうかしら?」

翔鶴「掃除はやっておくので、赤城さんにお風呂に連れて行ってもらってください。私や瑞鶴が連れて行ったのでは嫌でしょう?」

翔鶴「でも、瑞鶴には強く言えなくなってしまいますね、ふふ……」

加賀「この有様じゃ一航戦の名が泣くわね……」

瑞鶴「翔鶴姉、赤城さん、呼んできたよ」

翔鶴「ありがとう、それじゃあ赤城さん、後はお願いします」

赤城「わかりました、行きましょう」

赤城に連れて行かれる赤城の背を2人で見送る。

翔鶴「……」

その背を見ながら、翔鶴の口元が笑う。

瑞鶴「どうしたの?」

翔鶴「なんでもないわ。早い内に片付けましょう」(瑞鶴……五航戦と同じになってしまいましたね)

翔鶴(それに……これで貸し一つ、確か結構気にする方だったと思うけど。どうなるかしらね。ふふ……)

303: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 00:48:58.38 ID:1OfEef6j0
提督「今度の被害者は加賀か」

青葉「ええ、平気な顔してますけど」

提督「今日の出撃シフトからは外しとくか。代わりに雲龍に行ってもらおう」

野分「珍しいですね、いつものメンバーが執務室に居ないのは」

提督「気分転換に買い出し行ってもらった。望月は長月と2人で出てるしな」

野分「司令官の息抜きもかねて?」

提督「そーだよ。特に望月の相手は気が張りっぱなしだからな」

北上「それで私らを呼んだのー?」

提督「お前ら相手なら遠慮がいらんしな。あれはあれで可愛いんだがなぁ」

巻雲「大変なんですねー」

高雄「お茶入りましたよー?」

青葉「日向さんは呼ばないんですか?」

提督「日向はあれは……、別の意味で疲れるだろ、瑞雲とか瑞雲とか瑞雲とか」

高雄「同意します」

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合2人目の耐性の決定。

309: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 00:58:51.30 ID:1OfEef6j0
キャラ:熊野 オカルト耐性87+20=107
キャラ:三隈 オカルト耐性43+20=63

熊野が中々図太いですね。

さて、今日はここで切ります。

んー、今回は、要望関係をどうにか盛り込もうとして、
翔鶴を微妙に黒くしようとして失敗してしまいました。反省です。どちらかにしたほうが良かったですね……。

今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。

314: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 22:22:27.46 ID:1OfEef6j0
ヒャッハー小ネタだー!
というわけで小ネタいきます。

↓1~5

1.ツンデレ駆逐勢といちゃいちゃする。
2.深海勢の恐怖体験
3.鎮守府の怖い話
4.女提督鎮守府の人々
5.自由枠(面白そうなものがあればやっていきます)

320: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 22:37:44.14 ID:1OfEef6j0
では、メインキャラを選んでください。
↓2
1.青葉
2.漣
3.野分
4.自由枠(ただし、漏らした艦娘は除外)

325: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 22:48:04.61 ID:1OfEef6j0
午後の執務も終わり、提督はのんびりとお茶を啜る。

先日のように、執務室勢は外出許可を出して外出してもらっている。

提督「お、茶柱……」

青葉「しれいかーん!!」

夕張「てえとくううう!!」

提督「……、はぁ。なんだ? 真っ昼間から幽霊でも出たか?」

夕張「こ、ここ、コレ、コレ見て下さいこれ!」

夕張が差し出したスマホの画面を覗き込むと、秋祭りの際の動画らしい。

そういえば、編集するように頼んでいたなと、思い出す。

提督「んー? 何か変なもんでも写ってるか?」

夕張「ここですここ!」

夕張が画面を拡大すると、片手を窓ガラスにつけ、外を覗き込む艦娘の姿が写っていた。

↓2 誰が写っていた?

329: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 23:11:41.57 ID:1OfEef6j0
提督「んー? 不知火が写ってるだけじゃないか」

夕張「よく見てくださいよぉ、向こう側透けちゃってるじゃない!」

青葉「しかもこの部屋って……。閉鎖されてる部屋ですよね?」

提督「……」

夕張「予備艦待機室……でしたよね?」

青葉「この部屋、一体何なんですか?」

提督「はぁ……、行ってみるか?」

───予備艦待機室───

提督「長らく開けないから鍵がサビてるな……」

夕張「556ありますよ?」

提督「何であるんだよ。ん、開いたぞ」

ドアを開けると、中からカビ臭い空気が漂ってくる。

椅子が数脚置いてあり、窓の外から見えない位置に仏壇が置いてある。

青葉「仏壇……?」

提督「予備艦、ダブり艦。等々いろんな呼び方があるがな……。大嫌いな呼び方がある」

夕張「……」

提督「特攻艦、捨て艦」

青葉「げ……。まさか……」

提督「出撃前に自分の遺影が置かれた仏壇を拝み、お供え物の寿司を食う。そういう部屋だ」

提督「まぁ確かにここは通りすがりの幽霊は出ないかもしれんが……。艦娘の幽霊は出るだろうな」

提督「なにせ前任者はここを使った事があるらしいから」

夕張「ということは、この動画に写ってる不知火は……」

提督「うらやましかったんだろうな、秋祭りが」

提督が仏壇にロウソクを立て、線香を立てると、線香が激しく燃え上がり、それを見た青葉と夕張が震え上がる。

提督「まだ居る、ほら」

提督がスマホをカメラモードにして夕張と青葉に見せる。そこには無表情で立ち尽くす不知火の姿。

青葉「手をあわせた方がいいんでしょうか……?」

提督「そうだな、後は酒か甘いものでも供えてやればいいかもしれん。閉鎖してた事もあるし、俺もしてやれなかったからな」

提督「ただ、今の不知火には教えるなよ?」

提督「この際だ、他にこの鎮守府で謎な所があれば答えるが?」

青葉「↓2」

↓2 
1.前任の提督についての詳しい話し
2.夢に出てくる廃墟についての心当たり
3.ヤバイと噂の演習場で、過去に何か無かったか?
4.自由枠(面白そうなら安価外でも拾います。難しそうならズレます)
5.特に無い

333: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/10/31(月) 23:58:51.50 ID:1OfEef6j0
青葉「ここで亡くなったという、前任の提督は……、やっぱり姉妹をその……。特攻させた事に対する恨みで?」

提督「そればかりでもないと俺は思うが……。場所を変えよう、刺激したくないからな」

ドアの施錠をした後、外に出て波止場へと移動する。

提督が波止場に足を投げ出して座り、あとの2人もそれにならう。

提督「吸うか?」

提督が煙草を差し出し、2人が首を振るのを見れば苦笑し、それをくわえて火をつける。

提督「俺の着任前は艦娘についても今以上に未知の部分が多くてな」

提督「例えば当時は、艦娘が海に還るのはどういう場合かというのも明らかではなかった」

青葉「そうですね……、大本営から、大破状態で戦闘を行わなければ沈まない、という話しが出るまでは、その検証もあったでしょうし」

夕張「その仕組みが身代わりだっていうの、私達も全然しらなかったもんね」

提督「だから当時は、危険な任務の時は良く使われてたんだ。今日こそ死ぬかもしれないってな」

提督「だから前任が悪いとは俺からは言えない。何もかも手探りだったんだから」

提督「逆にあの部屋を使ったということは、大丈夫だろう、と、楽観視していなかったという事だし、優秀だったと言えるかもしれないな」

提督「が、まぁ、ここはこういう土地柄だから、俺みたいに幽霊に慣れれば良かったんだろうが……。前任は望月みたいにどんどん病んで行ってな」

提督「その上、艦娘の幽霊まで出没しだしたらしいんだ」

提督「生前の姿であったり、最期のボロボロの姿であったり、色々だったそうだが……。皆一様に、提督に助けを求め、すがりついてきたそうだ」

青葉「それは……、キツいですね」

夕張「でも、提督が死ぬ所を見たって子も居る事だし、それも幽霊のイタズラだったんじゃ?」

提督「かもしれん。それで、もう一つこれは噂にすぎないんだが……」

提督「先に青葉が言った、『検証』を命じられたらしい、という話しがある」

青葉「またヘビーな……」

夕張「それは……普通の人なら病みますね」

提督「最期の方は、完全に精神を病んでたらしいな。俺は……、恨みではなく介錯だったと思ってるよ」

提督「漣の見つけた資料通り、本当に幽霊に取り憑かれたのかもしれないけどな。通りすがりじゃなく、『艦娘の幽霊』に、な」

提督の最後の言葉に、2人は身体を震わせ、そろって青ざめる。

提督「取り敢えず、前任の死に関する事はこれぐらいだな」

提督「他に何かあるか?」

青葉「↓2」

↓2
1.夢に出てくる廃墟についての心当たり
2.ヤバイと噂の演習場で、過去に何か無かったか?
3.自由枠(面白そうなら安価外でも拾います。難しそうならズレます)
4.特に無い

次の話しで最後になります。


354: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/01(火) 23:47:24.26 ID:vAD8Uszr0


──────

青葉「最近よく聞く、夢で迷い込む廃墟の鎮守府について、何か心当たりとかありませんか?」

提督「いや、無いな」

夕張「私はその夢は見たこと無いですけど、どんな夢なんですか?」

提督「聞く限りでは、廃墟になってしまった誰もいない鎮守府が出て来るらしい」

提督「その中を歩き回ると、見知った誰かが死んでいたり、とロクな夢ではないが……」

提督「まぁ幽霊のイタズラ、所謂夢枕に立たれてる可能性が高いんじゃないかな」

夕張「そうですか……」

提督「代わりといっちゃなんだが、廃墟の鎮守府についての都市伝説をきかせてやろう。憲兵やってる知り合いから聞いた話しなんだがな」

青葉「い、いやいやいやいや、全力で遠慮したいんですけどっ!?」

提督「メアリー・セレスト号って知ってるか? 所謂幽霊船だが」

夕張「あ、知ってる。乗員が忽然と消えたっていうあれですよね。さっきまでここで生活してた形跡があるのに……っていう」

提督「アレと同じことが起きた鎮守府があるらしい」

青葉「え゙」

提督「朝から聞こえて来るはずの、トレーニングをする艦娘の声も聞こえない、覗き込んでも人の気配が無い」

提督「不審に思った憲兵は中に入ってみたんだが……。食べかけだったり、作りかけだったりの朝食が放置され、コンロの火はついたまま」

提督「水が流れっぱなしの洗面台、スイッチが入ったまま、投げ出されたドライヤー」

提督「内部を捜索すればするほど、先程まで皆が居たのがありありと分かったそうだ。火事など起きてはいけないので、それらは全て止めたそうだが」

夕張「な、なまじ身近なだけに、すごい想像できてヤなんですけど!?」

青葉「マジですか……」

提督「誰も居ない鎮守府を捜索して、唯一見つけられたのは……。執務室の椅子で事切れているそこの提督だったらしい」

夕張「いやあああ!?」

大葉「ギャー!?」

提督「お前ら想像力豊かだな。さてこの話が怖いのは、何の落ちも無い所だ。つまり全てが謎のまま。消えた艦娘はどこに行ったか、そもそも何故消えたか」

夕張「も、もういいですよ! 勘弁してください、明日お布団干すハメになっちゃいますからぁ!」

提督「残念。さて、ボチボチ冷えてきたし戻るか。茶とお茶請けぐらいは出してやろう」

356: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/01(火) 23:55:33.11 ID:vAD8Uszr0
さて、本編のクマーズいきます。

熊野と三隈は何をしているか?
↓2
1.談話室でだべってる
2.お嬢様にあるまじき……、煙草吸ってる
3.提督から何か頼まれて作業中(作業内容もあれば)
4.自由枠(いつも通り、面白そうなら安価外のも盛り込みますし、難しそうならズレるか再安価になります。)

368: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 00:33:07.45 ID:xXbKB2rO0
熊野 オカルト耐性107
三隈 オカルト耐性63

──────

三隈「少しイラついてますわね~?」

熊野「また鈴谷のお布団を干すハメになったので少し」

カツンと、煙草盆の灰落としで煙管を叩き、灰を落とす。

煙草を吸い出したのは提督の影響なのだが。最初は煙の匂いが懐かしかったのだ。

船であった当時、煙草を吸う人間は非常に多く、航空機用のガソリンを一斗缶で保管していた鳳翔などを除けば寛容だった。

酒保で普通に販売していたし、軍用煙草なんていう代物もあった。

それを思い出し、吸いたくなったのだ。

鎮守府においてもそのあたりが寛容なのは、そういう艦娘がよく居るからだろう。

この鎮守府では……、提督がそうであるからか、ヘビースモーカーは居ない。時折見かける程度だが、やはり一定数居るようだ。

三隈もそんな中の一人だった。今も、煙管に火をつけてゆっくりと煙を燻らせている。

熊野「それにしても、私の前には姿を表さないですわね、幽霊は」

三隈「ふふ、噂をしていれば現れるかもしれませんよ?」

熊野「是非、遠慮したいものですわ」

↓2 熊野ダメージ判定
↓3 三隈ダメージ判定

372: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 00:47:01.25 ID:xXbKB2rO0
熊野 オカルト耐性107-65=42
三隈 オカルト耐性63-5=58

──────

かたかたと、窓が音を立てる。外を見る限り無風のハズなのだが。

熊野「お出ましかしら?」

三隈「みたいです。火を始末しましょうか、火事にでもなったら大変です。」

煙管を片付け、火種を始末し、その途中に熊野は視界の隅に、幽霊らしき姿をチラと見たものの、まだ動揺せず、

さて、漏らすハメに成らなければいいがと考える。

熊野「寛いで居る時に出ないでほしいものですわ」

三隈「ですね」

熊野「提督に御札でももらっておけば良かったかしら?」

三隈「対幽霊グッズフル装備でもダメだった子が居るらしいですし、どうでしょう?」

↓2 熊野ダメージ判定
↓3 三隈ダメージ判定

385: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 21:32:52.53 ID:xXbKB2rO0

熊野 オカルト耐性107-65-79=-37
三隈 オカルト耐性63-5-92=-34

──────

熊野「マズいですわね……」

三隈「はい……」

カタカタと揺れるだけだった窓は、叩き割らんばかりの勢いで叩かれはじめ、部屋の棚がガタガタと揺れる。

さらには部屋全体が、ミシミシときしむような音が立ち始め……。

熊野と三隈は恐怖していた。

ただ幽霊という物に対してではなく、身の危険という意味でも。

これだけポルターガイストとして物が動くということは……

棚でも倒れてくれば骨の一本ぐらいはやられるだろうか。もし部屋が崩壊でもすれば……。

深海棲艦相手とは違う。これらは対処のしようが無い。

どうせドアも開けようとした所で開かないのだろう。

嫌な汗が出るのを感じながら、なるべく物が倒れたとしても当たらない所へと移動する。

↓2 熊野ダメージ判定
↓3 三隈ダメージ判定

389: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 21:58:05.33 ID:xXbKB2rO0


熊野 オカルト耐性107-65-79-85=-122 ドボン!
三隈 オカルト耐性63-5-92-63=-97 セフセフ!

──────

熊野「揺れが大きくなってませんこと……?」

三隈「多分、崩れたりということは無いと思いますけど……」

三隈がそう言い終わるか終わらないかのタイミングで、天井からメキメキと嫌な音が響き渡る。

そして天井が破れ、轟音と共に崩れ落ちる。

熊野「ひゃああ!?」

三隈「きゃあああ!?」

頭を抱えて2人がその場に座り込む。

予想した衝撃は……いつまで経っても来なかった。

目を開けてみれば、破れたはずの天井は何事もなかったかのようにそこにあり、

揺れや窓を叩く音もピタリと止んでいた。

熊野「ふ、ふふふ……。笑うがいいですわ……」

熊野が立ち上がり、煙管を手に取ると、苛立たしげに、乱雑に葉を詰め込み、ライターで火をつけて吹かす。

三隈「……、笑いませんよ、私も危なかったですもの。お風呂、付き合いますね?」

熊野「一服して落ち着いたらお願いしますわ……」

391: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 22:06:48.56 ID:xXbKB2rO0
さて……。仕事中に思い浮かんだ小ネタでも行きましょうかね。

↓1~5 さぁどっち?
1.お姫様抱っこして走ったりした反動か? 提督、腰を痛める。(望月復活のチャンス)
2.提督の過去話。提督の手帳から女性と2人で写った提督の写真が、それを拾ったのは……。

397: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 22:14:13.01 ID:xXbKB2rO0
↓2 写真を拾ったのは誰? 執務室組からどうぞ。

399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/02(水) 22:17:50.55 ID:AdHNuYM10
うーちゃん

401: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 22:35:32.75 ID:xXbKB2rO0
卯月「ありゃ、今日は誰も居ないぴょん」

卯月が執務室に入ると、そこには誰もおらず、珍しいなと首をかしげる。

卯月「……、たまにはお仕事の手伝いでもするっぴょん」

独り言を言いながら、執務机の上を軽く片付ける。

とはいえそこまで散らかっているわけでもなく、片付けもそう時間がかからず終わってしまう。

ふと……、机の上に置かれているあまり見覚えのない手帳が目についた。

使い込まれた様子で、随分傷んでいる。

卯月「司令官は物持ちが良いぴょんねぇ……」

何の気なしに手にとって見て、表紙を開く。日記だったりしたら閉じるつもりだった。

スケジュール帳だろうか、数年前の日付が印刷されている。

卯月「こんなの、どうして引っ張り出したぴょん? いや、メモ帳には使えるかもしれないけど……」

首をかしげ、ペラペラとページをめくる。ひらりと……、手帳から何かがこぼれ落ちる。

卯月「写真……。こ、これ……」

写真を見て、嫌な汗が頬を伝う

卯月「如月とか山雲とか大井さんとかが見たら血の雨が降る奴ぴょん……!?」

卯月「青葉さんは……ウチの青葉さんは常識人だから大丈夫そうだけど……」

写真には、笑う提督と、見覚えのない女性が写っていた。

青葉「呼びました?」

卯月「────っぴょん!?」

↓2 青葉と一緒に執務室に来たのは……?
2人まで。無しでも可。

406: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 22:52:30.61 ID:xXbKB2rO0
卯月「き、気の所為ぴょん」(い、一番ヤバい人が来ちゃったぴょん!?)

青葉「そうですか?」

五十鈴「後ろに何を隠したのかしら?」

卯月「ええーと、それはー……」

漫画なら、大量の汗でもかいている描写でもされそうな、いかにもな焦りを見せる卯月に、

何か提督の大事な物でも壊したのだろうか、それともイタズラの虫でも出てきたかと、五十鈴が詰め寄る。

その間に大井が背後にまわり、ひょいとその写真を卯月の手から掠め取った。

大井「提……督……?」

卯月「あああぁぁぁ!?」

青葉「あぁー……」

五十鈴「あぁー……、こりゃ隠しとかなきゃだめな奴だわ……」

大井の持つ写真を覗き込んだ2人がため息をつく。

大井「卯月、この写真の女は誰なの!?」

卯月「いや、知らないぴょん。絶対面倒くさい事になるから、見なかった事にしてそっと手帳に戻しておくつもりだったぴょん」

↓2 大井の行動は……。
1.写真を良く調べる
2.手帳を調べる
3.提督に聞く
4.自由枠(いつも通りです)

409: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/02(水) 23:28:08.59 ID:xXbKB2rO0
大井「手帳に書いてあるかしら」

卯月「ああぁ、か、勝手に見ちゃダメだと思うぴょんー!?」

五十鈴「やめときなさいよ……」

大井「でも、ねぇ? 気になるじゃない、鎮守府から殆ど出ないのに……」

青葉(まぁ、気になるのはそこじゃないでしょうけど)

手帳に書かれた字を目で追う、次々にページをめくり、はたと手を止める。

大井「これ、鎮守府に着任する前ね……」

五十鈴「みたいね」

大井「病院に何度も通ってるみたいだけど……。細かいことは書かれてないわね」

卯月「妹さんか何かぴょん?」

青葉「そういえば、司令官の家族構成とか、全然知らないですねぇ……」

五十鈴「あんまり語りたがらないものね」

↓2 どうする?
1.写真を調べる
2.提督に聞く
3.自由枠

415: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/03(木) 00:54:49.14 ID:7lu8Zn1O0
青葉「それよりこの写真の人、おかしくないですか?」

五十鈴「おかしい?」

大井「……おかしいというか、およそ健康には見えないわね」

写真の人物はやせ細り、笑ってこそいるものの顔色は青白く、お世辞にも健康そうには見えない。

青葉「ついでにこれ、公園のように見えますけど……、ほら、背景にチラっと写ってるこの人……」

青葉(っていうかどっかで見たことあるんですよねー、この人……)

卯月「病人服着てるぴょん」

大井「裏面にも名前があったりはしないですね……。本当に誰なのかしら?」

提督「教えてやろうか?」

考察に集中するあまりか、提督が戻ってきた事に気づかず、突然声をかけられて4人が飛び上がらんばかりに驚く。

大井「だ、誰なんですか? この人は」

提督「嫁さんだよ」ハイライトオフ

卯月(あれ、これって普通大井さんの目から光が消える奴じゃないぴょん!?)

青葉(見えてる地雷を踏み抜きに行きましたよ、この人……。もうちょっと聞き方を考えればいいのに……)

五十鈴(こ、怖っ!? 表情がないのが逆に怖っ)

大井「け、結婚してたんですか!?」

提督「これといって欠点もなく、良く気がきいて、美人で、明るくて、俺なんかには過ぎた嫁さんだったよ」

提督「唯一の欠点は、生まれつき心臓に病気を持っててな。その写真が最期の写真だ。もうすぐ命日なんでたまには顔を見たくてな」

大井(あ、これ絶対触っちゃダメな奴だわ……)

五十鈴(ひょっとして、ラッキースケベなイベントでも平然としてるのはこの辺関係してるのかしら?)

提督「結婚してたっても、せいぜい半年ぐらいだがな。式も上げてない籍だけのもんだったし」

青葉(あ、思い出した)

提督「ま、こんなもんを机の上に放置してた俺が悪かったんだが……、返してくれるか?」

大井「あ、はい」

大井が写真を手渡すと、提督はそれを大事そうに手帳にしまい、執務机の引き出しへとしまいこんだ。

青葉「あのー、司令官」

提督「ん?」

青葉「その人、窓の外に居るんですけど、射影機越しに見ると」(射影機初めて受け取った時に見た幽霊、この人ですよ……)

提督「……。なら一枚撮ってくれるか?」

青葉「はい。その窓の前で……そうですね、やっぱり司令官なら、敬礼でしょうか? はい、そんな感じでいいです」

射影機から出てきた写真には、敬礼する提督と、白いワンピース姿の女性が笑っている姿がはっきりと写し出されていた。

提督「全く、俺なんかに付いてこずにさっさと成仏すりゃあいいのに」

青葉に手渡された写真を見ながらつぶやく提督の顔は、優しげに笑っていて、声は心なしか湿っぽい。

制帽を目深に被り直すと、引き出しから線香を取り出し、火をつけて窓際に置かれた線香立てに立てる。

五十鈴「ああ、ここに来た要件を忘れる所だったわ。ちょっと4人でお菓子でも作ろうと思ってたんだけど、何か希望とかあるかしら?」

提督「ん、そうだな。生クリームを使ってない洋菓子がいい」

五十鈴「了解よ、じゃあ早速間宮さんに話しを通して何か作ってくるわ」

五十鈴が気を効かせたのだと気づき、3人もそれに従って執務室から出ていく。

提督「もうお前が死んでそんなになるか。早いもんだなぁ……」

提督「しかし、可愛い子にまとわりつかれてるのを見ててその笑顔か、どう受け取りゃいいんだろうな」

提督「お前の事だから、嫉妬なんかせずに喜んでるんだろうなぁ、楽しそうなのを。ま、見ての通り元気だから安心しろ」

独り言を言うと、写真を引き出しへとしまい、背後を振り返る。

一瞬……、写真の通りのその姿が見えた気がした。

423: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/03(木) 22:23:24.89 ID:7lu8Zn1O0
──青葉の部屋──

青葉「この写真は表に出せない奴ですねぇ……」

先程執務室で撮った写真を眺めてみる。

にこりと笑う女性が、提督と2人で写っている。どちらかと言えば可愛い感じの人だ。

青葉「しかしこれ……、なーんか……」

誰かに似ている気がする。疑問を解決するべく、PCに写真を取り込み、コラ画像でも作るように、艦娘の服を重ね合わせてみる。

青葉「……、これで髪の色を替えて……うわぁ……」

青葉「やめましょやめましょ。司令官の亡くなった奥さん=司令官の好みのタイプと気づかれるだけでも戦争が起きそうなのに、この上血の雨が降るとかゴメンです」

誰に言うでもなく呟いて、青葉が大きく背伸びをする。

そのPCのモニタに写っていたのは……。

──────

さてさて、一体誰にそっくりだったのでしょうねぇ……。

病気がちなので、背が低く発育も悪い……とすると、駆逐艦や軽巡あたりの誰かですかね

さて、前回犠牲者安価をとり忘れてたので、いつもの幕間の執務室書いてそれと一緒に取ります。

424: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/03(木) 22:41:39.24 ID:7lu8Zn1O0
卯月「そういえば、司令官以外にもタバコ吸いって居るぴょん?」

提督「居るぞ。ビスマルクとか」

霞「意外な名前が出てきたわね」

提督「あいつは史実でも煙草絡みの逸話があるしなぁ」

曙「どんなの?」

提督「イギリスに追跡されてるとき、他の船に偽装するためにハリボテの煙突作って、中で煙草吸いが皆で煙草吸って、偽煙突から煙が出るようにしよう!」

提督「っていうのをやろうとしたらしい」

大井「じゃあビスマルクは結構なヘビースモーカーですか?」

提督「いや? 吸ってるのはたまーにしか見ないな。俺の知ってる限りだとヘビースモーカーは居ないなぁ」

提督「明石なら誰がどれぐらい吸ってるか把握してそうだけど。売店で煙草売ってるし」

鹿島「結構、驚くような人が吸ってたりしますよね」

↓2 次の犠牲者の決定(単独)
↓3 オカルト耐性の決定

434: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/03(木) 22:59:50.76 ID:7lu8Zn1O0
足柄 オカルト耐性77+20=97(お守り持ち)
強い(確信)


さて、足柄は何をしている?
↓2
1.夜食にトンカツ作ってる
2.波止場で釣り
3.自室でくつろいでるよ!
4.自由枠(難しそうなら再安価、面白そうなら安価外でも混ぜたりします)

438: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/03(木) 23:09:27.25 ID:7lu8Zn1O0
足柄 オカルト耐性:97(お守り)

──────

足柄「……」

足柄は自室でぼんやりとしていた。

目が座っていて顔は赤く、テーブルには酒瓶と徳利がいくつも置いてある。

どうやら随分飲んだらしい。

おそらく、10人居れば9人は今の足柄の傍には寄りたくないというのではなかろうか……。

足柄「むぅー……」

何やら唸りながら、布団へと視線を向ける。寝るかもう少し飲むかと悩んでいるらしい。

↓2 ダメージ判定

450: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/04(金) 22:49:01.14 ID:NPhcB5CY0
足柄 オカルト耐性:97-95=2

──────

トントンと、窓を叩くような音に足柄が気づく。

足柄「むい?」

酔ってる所為か、おかしな声を上げて窓の方を見る。

窓の外には何も居ない。

足柄「もう、らによー。いー気分で飲んでるんだからじゃましないでよー」

ガラリと窓を開けて、外を覗く。

窓の外に顔を付きだして左右を見回すと……。それは居た。

壁に寄り添うように立つ、真っ黒い、焼け焦げたような異臭を放つ人影が、じっと、足柄の方を見ている。

足柄「……」

数秒間、その影を見つめて……。

何事も無かったかのように顔を引っ込め、パタンと窓を閉めた。

足柄「もっと飲まなきゃ」

↓2 ダメージ判定

456: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/04(金) 23:14:35.32 ID:NPhcB5CY0
足柄 オカルト耐性:97-95-52=-50

──────

日本酒の瓶を開け、コップに注ぐとそれを煽る。

足柄「んむっ!? ぶーーーっ!?」

足柄「まっず何よこれ!?」

盛大に酒を噴き出して、テーブルを汚す。

足柄「そーいえば千歳が……、幽霊が出るとお酒がマズくなるって言ってたっけー」

足柄「むー、高かったの……に……?」

恨めしげに窓の方へと視線を向けると、先程の黒い人間がそこに居た。

最大の問題は、それが窓の内側……部屋の中に居たということだが。

足柄「ど、どもー……」

リアクションに困り、思わず右手を上げて挨拶した姿勢で硬直する。

↓2 ダメージ判定

460: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/04(金) 23:26:51.42 ID:NPhcB5CY0
足柄 オカルト耐性:97-95-52-31=-81


──────

足柄「え、えーっと」

足柄(どうしよう……。えーっとえーっと)

足柄「これあげるわ!」

アルコールで回らない頭を必死にまわして出たこたえはコレだった。

酒瓶を窓枠の所へドンと置いてから椅子に座り直す。

足柄「かんぱーい!」

半ばヤケクソで酒をコップに注いで、幽霊に向けてそれを掲げ、それから一気に飲み干した。

コップを空にして、視線をそちらに戻すと幽霊の姿はそこには無く……。

その後は何事も無いまま、夜は更けていった。

461: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/04(金) 23:43:44.04 ID:NPhcB5CY0
提督「……」書類仕事中

五十鈴(提督の奥さんがあんなにロリロリしい人だったなんてねー……)

大井(……、この胸が恨めしい)

望月「……」

提督「ん、書類できたって? 望月は最近頑張ってくれてるから助かるよ」ナデナデ

大井(やっぱり、小さい子が好きなのかしら)

五十鈴(んー、誰かに似てた気がするんだけど……)

───その頃───

吹雪「初雪ー? 遠征の時間に遅れるよー?」

初雪「……、えー、めんどくさい……」

吹雪「もー。そんなこと言ってばっかりだと、司令官に嫌われるよー?」

初雪「……、大丈夫、もう嫌われてる」

吹雪「いやいや、まだ大丈夫だってば! っていうか嫌いだったら、キス島攻略に平然と行けるようなレベルになってないから! 改造前に放置されちゃってるから!」

吹雪「ほら、いーくーよー!」襟首ガシィ

初雪(良く見ると他の皆より、少し距離を感じるんだけどな……)ズルズル

↓2 初雪のオカルト耐性の決定

466: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/04(金) 23:59:14.38 ID:NPhcB5CY0
キャラ:初雪 オカルト耐性:43-20=23
駆逐艦としては普通ですね。



480: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 22:07:50.52 ID:HVscr5u80

───談話室───

卯月「青葉たーん」

青葉「はいはい? って青葉たんって何ですか!?」

卯月「司令官の奥さんってだれかに似てないぴょん?」

青葉「そうですか? まぁ100人以上艦娘が居るんですから、誰かには似てるでしょうけど」(そ、その話題はやばいですって!)

秋月「えー!? 司令官って奥さんいたんですか!?」

青葉「ええ、亡くなったそうですけど」

秋月「●●●が幽霊とか泣けるって言ってたから、てっきり独身かと」

卯月「生まれつき心臓が悪かったらしいから、そういうことはできなかったとか?」

青葉「その可能性はありますねぇ……。亡くなった年齢も若かったようですし」

秋月「それであのオリハルコンメンタルになったんでしょうか?」

青葉「そうかもしれません。素っ裸の蒼龍さんを見て平然としてたらしいですからね」

卯月「司令官ってば、苦行を耐え抜いたぴょんねぇ……」

さて次の小ネタの選択肢は……。

1.寺生まれのT督現る(もっち復活)
2.深海勢の恐怖体験
3.ツンデレ駆逐勢が提督と恐怖体験(いちゃつきます。盛大に)
4.自由枠(ピンとくればやります)

481: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 22:08:21.11 ID:HVscr5u80
安価範囲は
↓1~5
です

492: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 22:53:37.99 ID:HVscr5u80
朝潮って、図鑑メッセージだと口調違うんですよね……。

──────

朝潮「満潮」

満潮「? 何?」

朝潮「明日、秘書艦よろしくって司令官が言ってたわ」

満潮「はぁ!? 私が!? 何で!?」

朝潮「そこまでは私も知らないけど……。確かに伝えたから」

───翌日───

満潮(秘書艦かぁ……。すごく久しぶりな気がする……)

満潮(朝潮も嫌なら変わるわよ? じゃないわよ! 嫌なわけないじゃない)

提督「おはよーさん。早いな、まだ五時半だぞ」

満潮「うひゃああ!? 急に声かけないでよ!」

提督「執務室のドアの前でぼーっとしてるから何事かと、鍵はかかってないぞ?」

満潮「──っ!」(ああもう、調子が狂う!)

↓1~3 さて、シチュエーションは……。
1.鎮守府地下の倉庫に物を取りにいく
2.資料室の整理をする
3.自由枠(いつも通りの自由枠)

499: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 23:18:07.81 ID:HVscr5u80
提督「さて……。ちょっと仕事があるからそっちいくか」

満潮「何、工廠?」

提督「資料室」

───資料室───

提督「えぇっと、あれがこっちでっと……」

満潮「結構ごちゃごちゃしてるわねぇ。定期的に整理はしてるのよね?」

提督「してるよ、一応。っていっても大抵任せきりになっちゃうんだが。そっちの棚頼むわ」

満潮「まぁ、司令官も忙しいもんね……」

提督「ここ最近は特にな」

満潮「ん、なにコレ」

棚と棚の隙間に落ちていたファイルを手に取る。

満潮(演習場に関する問題について。何よ、何か不備でもあるの、あそこ……)

興味を惹かれた満潮はファイルを開き、目を通してみる。

満潮(施工時に出た負傷者の数……、死者の数……え……? あそこって、倉庫はあるけど……)

満潮(他っていったらコンクリの岸壁があるだけじゃない)

満潮(施工前に行った木の伐採作業での死者……。うそ、全部で10人近く死んでる……)

ぞわりと、背に寒いものが駆け上がる。

↓2満潮ダメージ判定

502: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 23:33:22.30 ID:HVscr5u80
ダメージ:29。 この子、初期値1なんですよね。ということは……。

──────

満潮「ぴっ!?」

急に、首筋を撫でられたような気がして変な悲鳴を上げ、慌てて周囲に視線を向ける。

提督「どうかしたか?」

満潮「な、なな、なんでもないわよ!」

身体が震えるものの、提督が居るのだ。無様は晒せない……。

深呼吸して気を落ち着けて、もう一度資料に目を向ける。

なぜだか……、気になって仕方がないのだ。

満潮(コンクリートを打つのに重機で掘った際に夥しい数の人骨……。うそ!?)

満潮(う……ご丁寧に写真付き……お坊さんを呼んで拝んでもらって、場所を移動させたって書いてあるけど……)

満潮(本当なのかしら……、それとも全部を掘りきれてなかったとしたら……)

満潮(私達は骨の上を毎日……)

↓2 ダメージ判定

506: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/06(日) 23:58:36.52 ID:HVscr5u80
ダメージ合計29+20=49 合計50~99ぐらいが満潮的には一番おいしいハズ
今日のコンマ神は調子悪いですね

──────

満潮(でもこれ……見なかった事にしましょ。こんなの教えたら大変なことになりそうだし……)

資料をそっと適切な棚にしまい、資料の整理を始める。

満潮(結構手間ねー、これ……)

満潮「──っ!? 何よ! ウザいわね!?」

提督「?」

満潮の声に、棚の向こう側から提督が顔を出す。

満潮「か、蚊が居たのよ!」

提督「……そーか」

まぁ、そうではないだろうとは思っていたが、追求すると機嫌を損ねるだろうと思い、棚の向こうに戻っていく。

満潮(司令官じゃなかった? じゃあ、今私の背中を触ったのは誰!?)

満潮(司令官も、心配ぐらいしてくれたっていいのに……)

ガタガタと身体を震わせ、周囲をキョロキョロと見回す。

↓2 ダメージ判定

521: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/07(月) 00:50:09.22 ID:+oxoOPjQ0
ダメージ合計29+20+86=135
──────

満潮「この資料……どの棚に分類すればいいのかしら……」

満潮「司令か……」

棚の向こう側を覗き込もうとするとそこには……。

半分白骨化するほど腐敗の進んだ姿の幽霊が立っていた。

すでに目は腐り落ちたのかそこに無く、眼孔は真っ暗なのに、じっとこちらを見ているのがわかる。

唇の肉はなくなり、歯がむき出しで……。

満潮「い、いやああああ!?」

提督「どうした!」

盛大に悲鳴を上げると、ふっとその幽霊は消え失せ、幽霊が消えると同時に棚の向こうから司令官が慌てた様子で出てくる。

満潮「う、う……、うわあぁぁん」

提督にしがみついて泣き叫ぶ。ため息をつきながら、満潮の頭を撫でる。

提督「大丈夫、もう幽霊は居ない」

満潮「う、あう……、ううぅぅ……」

中々落ち着く様子のない満潮をぎゅっと抱きしめて、背をトントンと軽く叩く。

そうすると満潮は少し落ち着いたようで、ついで恥ずかしくなったのか、耳まで真っ赤に赤面する。

提督「んー……、この時間は風呂は混んでるからなぁ……」

満潮「う……。うぅ……。まだやっちゃうなんて……」

提督「今度は俺も巻き添えだしな」

満潮「……ごめんなさい、服、汚しちゃって」

提督「気にしなくていい。どうする? 前みたいに風呂を貸してやろうか?」

満潮「お、お願い……」

提督の目の前で漏らしてしまい、しかも服まで汚してしまった上、抱きついて泣いたのだ。

流石に、満潮も強く出れなかった。

前は、目を覚ましてから、叢雲と一緒に提督の風呂を借りたのだが……、あのときは叢雲と一緒だったからまだ良かったが……。

一人で入るのは幽霊を見た直後だからやはり怖かった。

提督「立てるか?」

満潮「……立てないっていったら?」

提督「お姫様抱っこで連れてってやろう」

満潮「ゴメンだわ」

提督から離れて歩き出そうとして……。カクンと膝から崩れ落ちそうになり、それを提督が支える。

提督「無理してるのはよーくわかった」

──────

今回はここまでです。

明日中にこの小ネタが終わればいいなぁ……。

さて今日もおつきあいありがとうございました。

お疲れ様です。

526: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/07(月) 22:35:47.62 ID:+oxoOPjQ0
あんまり満潮感出てない気がします……。

──────

満潮(結局お姫様抱っこでお風呂まで連れてこられちゃった)

提督「風呂は一人で入れるな?」

満潮「そこは一緒に入ってくれる所じゃないの!?」

提督「一緒に入ろうか? っていったら、すごい勢いで罵倒するだろお前」

提督「ダメなら霞かだれかを呼ぼうかと思ってたんだが……」

満潮(ふ、普段の行いがここにきて……)

満潮「い、嫌よこんな所また誰かに見せるの!?」

提督「殴ったり蹴ったりしないなら、別に一緒に風呂に入るのは構わないけど」

満潮「じゃ、じゃあそうして!」

満潮(い、言っちゃったわ……、これで後戻りできないわ……)

満潮(すっごいため息つかれちゃった……やっぱり嫌なのかしら?)

──────
─────
────

提督「髪下ろすとそんな感じになるのな」

満潮「何よ」

提督「普段髪を纏めてる子が髪を下ろすと、普段と違った顔が見れて新鮮だなとね」

満潮(というか、本当に山雲とか霞が言ってた通り、私がバスタオル一枚なのに平常運転なのね)

満潮(山雲が言うにはお風呂場で膝に座っても反応無かったらしいし……)

満潮(安心だけどある意味悔しい……)

↓1~3
心霊現象とか満潮の行動とか自由にどうぞ。
拾ったりスルーしたり混ぜたりします。

534: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/08(火) 23:13:11.43 ID:TrItxvPz0
今日は中々筆が進みません……。

──────

満潮(そういえば……、卯月とか神風とか、髪洗ってもらったって嬉しそうに言ってたわね)

満潮(……でも、言わなきゃしてくれないわよね)

ため息を付きながら、風呂椅子に座り、身体を洗い始める。

提督「何かもの言いたげな視線を感じる」

満潮「え!?」

提督「髪でも洗ってほしいか?」

満潮(気づかれた!?)

提督「……、マジか、満潮はそういう事言いそうに無いと思ったんだけどなぁ」

満潮(う、頷くだけ、頷くだけだから、口開いちゃだめだから。絶対否定しちゃうから!)

顔を真っ赤っ赤にしながらも、どうにか提督にお願いすることに成功し、髪を洗ってもらえる事になった。

人に洗ってもらうとどうしてこう気持ちいいのだろうか。まぁ、あまり上手ではなかったけれど。

それでも、提督にしてもらえるというのが嬉しい。

満潮(あれ……?)

背中を撫でられている気がする。撫でるというか、洗うようにこすっているというか……。

特に悪意は感じなかったし怖くも無かった。

髪を洗ってもらってから、湯船に入ると、突然灯りが消える。

真っ暗な中、ふっと足元を見ると、真っ暗にもかかわらず、ぼんやりとそれは見えた。

満潮「ひっ!?」

湯の底に沈む、夥しい数のしゃれこうべ。先程読んだ資料の事を思いだし、短く悲鳴を上げ、目に涙を浮かべる。

提督「おい」

ぽんと肩を叩かれて、はっとする。灯りは消えておらず、足元には何も無い。

満潮「な、なんでもない。なんでも……」

とはいうものの、やはり恐怖が勝つのか、提督の隣にぴったりとくっつくように湯船に浸かる。

もっとも、途中で恥ずかしさが勝ったのか、喋らなくなってしまったが。

提督「そろそろ上がるか」

満潮「そうね……」

湯船から出て、満潮が何か踏んづけ、足を滑らせる。古典的な……石鹸。

満潮(嘘でしょ!?)

提督「おお!?」

提督を押し倒すように2人して浴室の床に倒れ込む。

満潮(ちょ、顔近いし、どうしたらいいのよこれ!?)

提督「あー、どいてくれると助かるんだが?」

満潮「……、で、でも、タオルはだけちゃったから、どいたら色々見えちゃうんだけどっ」

提督「目はつぶっててやるから」

満潮「うぅ、何でこんなことになるのよ……」

535: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/08(火) 23:27:44.71 ID:TrItxvPz0
提督「で、何でこんなことになったんだ?」

満潮「……、何でかしら?」

おそらく霞が気を効かせたのだろう、提督の部屋で寝る事になってしまった。

片付けが終わらなくて寝る場所が無いから、提督の所に泊めてもらえとか何とか。

もっとも……、散々怖い目にあったので、提督と寝れるのは願ったりなのだが。

霞と同じように、パジャマ姿で枕を抱えて立ってるのは、普段とのギャップが凄い。

提督「しかしパジャマ姿ねぇ、いいねぇ、実にいい」

満潮「からかおうとするんじゃないわよ、普段とキャラが違いすぎるからまるわかりよ」

提督「ん、調子が出てきたな」

満潮「何それ意味わかんない」

↓1~3 希望があれば自由にどうぞ。
例によって拾ったり部分採用したりスルーしたり、面白そうなら安価外でも拾ったりします。

今日は1レスしか更新できませんでしたがここで切ります。
満潮はなんか上手く動いてくれないですね。動いてくれる子はすごい筆が走るんですけど……。相性悪いのかしら……。
さて、今日もお付き合いありがとうございました。
お疲れ様です。

545: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/09(水) 23:35:24.28 ID:PpIBU/Mc0
満潮「あれ……」

気がつくと演習場に立っていた。

満潮「いつの間にこんな所に……」

そういえば、と、ふと野分の話しを思い出す。

確か……、一度『縁』ができると、助けを求めてか、その幽霊がつきまとったりする。という話し。

もしあの資料を読んでしまったのが縁だとしたら……。

周囲を見渡すと、いつもと違う。まず、倉庫がなく、コンクリが打たれていない土のままの地面。

満潮「う……」

嫌な予感がして後ずさり、鎮守府建屋の方へ少しずつ移動する。

すると先程まで立っていた所の地面から、次々に白骨化した腕が突き出し、ぼこぼこと地面を盛り上がらせ、

全身……茶色い骨の全身が姿を表す。

満潮「きゃあああ!?」

脱兎のごとく走りだし、鎮守府建家へと駆け込んだ。

満潮「もう……何で私ばっかり……」

時計を見ると、そろそろ朝食の時間なので、人が多いはずの食堂へ。

満潮「おはよう」

見慣れた姉妹を見つけ、その隣に座るものの、挨拶に返事は無い。

満潮「ちょっと! 聞いてる!?」

首をかしげ、声をかけるものの、反応はなく、まるで満潮の事を見えていないかのようで、

姉妹たちだけで会話が続く。その会話の中に、聞き捨てならない言葉を聞く。

満潮「え?」

今日の作戦行動は、行方不明の満潮の捜索。自分はここに居るのに。

満潮「何言ってるの!? 私はここに居るのよ!?」

その身体を揺さぶろうとすると、ふっとその姿が消え失せ、食堂には姉妹はおろか、誰も居なくなってしまう。

満潮「な、何……、どうなってるの……」

ぶんぶんとかぶりを振り、逃げるように食堂を後にする。

満潮「……司令官、司令官なら!」

誰もいない廊下を走り、執務室へと勢い良く駆け込む。

そこにもやはり誰もおらず……。執務机の前まで行くと、背後で扉の閉まる音がして、慌てて振り返る。

満潮「どうなってるのよぉ……」

ぺたんとその場に座り込み、ぐしぐしと泣き始める。ただでさえ、一人は……嫌いなのに。

「見つけた……」

満潮「っ───!?」

背後を振り返るとそこには……

──────

546: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/09(水) 23:36:00.73 ID:PpIBU/Mc0
満潮「きゃあああ!?」

悲鳴を上げて飛び起きる。起きる直前、何かとても……とても怖い物を見た気がするが、思い出せない……。

冷や汗でぐっしょりとパジャマが濡れ、髪が顔に張り付いて気持ち悪い。

おまけに……。また……また漏らしてしまった。

満潮「ぐすっ……」

提督「……霞に続きお前もか」

お陰でもう一度提督と風呂に入る事になり、布団も用意しなおし、仕切り直し。

風呂から出て、時計を見るとまだ日付が変わった頃。寝てからそれほど経っていない。

夢の中で、一人になってしまったのがよほど堪えたのか、ぎゅっと提督の手を握り、離さない。

提督「そうか、そんな夢を見たか」

満潮「……」

提督「……朝起きて、寝ぼけて殴ってくれるなよ? 安心しろ、一人にはさせないから」

そういいながら、提督は満潮をぎゅっと抱きしめて、目を閉じる。

満潮は何も言わないものの、その暖かさに安心してか、すぐに眠りに落ちた。

547: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/09(水) 23:56:47.50 ID:PpIBU/Mc0
───食堂───

愛宕「きゃああ! ゴキブリ!」

ゴキブリが出た、女ばかりの所でそんな言葉を言えば、どうなるか、諸兄は想像がつくだろう。

しかし……。

熊野「アブラムシ……」ギラリ

巻雲「ゴキブリ!」ギラリ

野分「野分が頂きます」ギラリ

一部は、血眼に捕獲に走る。規定数を捕まえれば、よほどの事がなければ優先で外出許可が降りるのだから。

巻雲「巻雲がいただきます!」

熊野「とおお↑ぉぉぉう↓」

野分「逃しません!」

間宮「頼もしいですねー……」

伊良湖「おかげで随分減りましたしね、ゴキ」


↓1~3 初雪のシチュはどうしますか?
1.いつもの倉庫
2.演習場
3.自由枠(いつも通り、面白そうなら拾ったり、混ぜたりスルーしたりです。安価外でも面白そうなら拾います)

さて、今日はここまでで休みます。
今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。

556: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/10(木) 22:46:59.26 ID:azUyP1MF0
初雪 オカルト耐性:43-23

壊れるかどうかは、コンマ神だけが知っている……。

──────

初雪『もっち、私も怖いの?』

初雪がチャットで語りかける。

望月『初雪自身は怖くないよ』

初雪『そうなの?』

望月『なんていえば良いんだろ……』

初雪『私が司令官を殺すと思う?』

望月『うん。初雪だけじゃない、皆がそういう風に見える』

望月『フラッシュバックに近いのかな。今にも司令官を殺しそうに思えて、それが怖い』

望月『だから、二人でどこかに行こうとか、そういうのは大丈夫だと思う』

提督「どうだ?」

初雪「見ての通り。私も怖いって。本当を言えば、司令官から離れて、そこで誰かに殺されたら、っていうのが一番怖いんだと思う」

提督「まぁ、そんなような話しは望月本人からも聞いたな。結局、傍に居てやるのが一番か……」

初雪『話す練習はしてる?』

望月『ダメだね、さっぱりだよ。長月に付き合ってもらってるけど』

初雪『そう。夜に部屋に遊びに行ってもいい?』

望月『いいよ』

提督「すまんな、訓練の合間に」

初雪「別にいい……。もっちは友達だし……。でも、訓練めんどくさいなぁ……」

提督「まぁ、訓練は行って来い。今回の手間賃に、何か甘いものでも用意してやるし」

初雪「じゃあ、ほどほどに頑張る。終わったら来る」

──────

↓2 ダメージ判定

今回ももっちの時と同じく。クリティカル+ゾロ目追撃です。
クリティカルは90以上。

560: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/10(木) 22:59:58.43 ID:azUyP1MF0
初雪 オカルト耐性=23-8=15
仕事をしないコンマ神

──────

初雪「疲れた……」

猫背がちになり、目を線のように細くして、ため息をつく。

けだるげに髪を背に流し、艤装を外し、片付けにかかる。

初雪「……」

カタカタと、倉庫の奥から妙な音が聞こえたものの、特に気に留める事もせず、使った道具をしまい込み、

倉庫をあとにしようとする。

初雪「司令官、何くれるんだろ」

初雪「羊羹……かな?」

──────

↓2ダメージ判定

564: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/10(木) 23:51:01.24 ID:azUyP1MF0

初雪 オカルト耐性=23-8-48=-33

──────

初雪「んー……」

片付けを終えて、倉庫の外に出る。

そういえばここは、始まりの倉庫についでヤバイという噂があったっけ。

思い出してしまったのは偶然か、それとも雰囲気がそうさせたのか……、

その直後、バシャンと、水に何かが落ちたような音で身体を震わせる。

落ちるような物は何も無かったのに。

初雪「はやく……司令官の所にいかなきゃ……」

早く立ち去ろうと、足早に歩き始める

↓2 ダメージ判定

575: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/11(金) 00:43:08.87 ID:E/nu4Poe0
初雪 オカルト耐性=23-8-48-(95+94+21=210)=ー243

200台なら壊れるほど、とまではいきませんね

──────

初雪「あれ……」

ふわりと……、目の前を橙色の火の玉が通り過ぎる。

思わずそれを目で置い、その先に居た何かを目撃する。

初雪「きゃあああああ!?」

普段の初雪からは思い浮かばない大声で悲鳴を上げる。

そこには、何人もの人間が混じり合ったような、何とも形容し難い何者か。

いくつもの顔がうめき声のような声をあげ、幾つもの手が初雪に向かって伸ばされる。

初雪「う、うあ……」

震える脚に鞭打って、その場から必死に走り、逃げ出す。

振り返り、のろのろと追いかけてくるそれを確認しながら鎮守府建家に向かって走る。

恐怖のあまり、漏らしてしまっているものの、それにかまっている場合などではなかった。

初雪「はぁ……はぁ……」

明るい屋内に入って、扉を勢い良く閉め、扉に背を預けてずるずると座り込む。

初雪「ひきこもりたい……」

──────

さて、今回はここまでです。

寝る前に軽く安価取ります。

↓1~5 希望も多い事ですし、軽い一時的狂気(トラウマともいう)を付与しましょう。
1.暗闇に怯える
2.毎夜、おぞましい物体を夢に見る
3.自由枠(程度が厳しい物は、程度をゆるくして採用する形になります。面白そうなら拾います)

今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。


586: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/11(金) 23:56:01.07 ID:E/nu4Poe0
提督「何やってんだ、こんなとこで。そんな座り方してたら●●●見えるぞ」

初雪「腰が抜けて動けない……」

提督「あぁ……。把握した。まぁ、来るのが遅いからそんな所じゃないかとは思ってたが。下着は無事か?」

初雪「無事じゃない……かも。すごく怖いの見たし……」

初雪(こういう時は司令官が一緒にお風呂入ってくれるって聞いた……けど……)

提督「北上か野分か高雄あたりに頼むか……」

初雪「……、司令官が、いい。それともやっぱり、私の事は嫌い?」

提督「そういうわけじゃないんだが……。ちょっと距離感を掴みかねててな」

そう言いながらも、初雪を抱き上げて歩き始める。

初雪「そう、なんだ」

──────
─────
────

初雪「っ!? はぁ……はぁ……」

夜中に飛び起きると、慌てたように窓やドアの方へ視線を向け、

何も居ない事を確認すれば頭から布団を被り、布団の中で丸くなる。

嫌な汗をかいて気持ち悪いが、夜の間に部屋の外、もっといえば布団の外にも出る気になれず、我慢する事にする。

初雪(夢……。どうしてあれの夢を……)

演習場でみたあの恐ろしい姿がどうにも頭から離れない。

初雪(司令官に一緒に寝てもらえばよかったかな……)

結局そのままロクに眠る事ができず、寝不足の初雪はとぼとぼと執務室に向かうのだった。

587: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/12(土) 00:09:49.74 ID:j0yLESc/0
満潮「おはよう、司令官」

提督「おはよーさん、珍しいな、手伝ってくれるのか?」

満潮「ん、そのつもりできたんだけど」

霞・卯月・山雲「えっ……」

卯月(な、何があったぴょん!? 満潮があんな、台詞の最後にハートマークでもついてそうな話し方するなんて!)ヒソヒソ

霞(この前秘書艦やったときに、幽霊にあって、一緒にお風呂入ったらしいけど……、こんなに仲良くなるなんて)ヒソヒソ

山雲(むー……、競争率がどんどんあがっていきます~……)

望月「……」

初雪「司令官……、今日の遠征誰かに変わってもらえない?」

提督「ん、酷い顔だな。夢見でも悪かったか?」

初雪「ロクに寝れなかった、から……」

提督「わかった、どうにかしよう」

初雪「もっち、今日は私もここでお手伝いするし、よろしく、ね」

望月「……」

大井(初雪ちゃんって、提督の奥さんに何だか似てるような……)

如月(初雪ちゃんまで執務室に……、初雪ちゃんに対しては何だか本当に微妙に司令官の態度が違うのよねぇ……)

如月(最近はそうでもないけど、前は本当に線を引いてる感じがあったし……、何でかしら)

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合2人目の耐性の決定

606: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/14(月) 23:11:54.45 ID:5Ghnn0YH0
今更ですがもう一度。
読みにくいので深海棲艦の台詞のカタカナ表記はしません。

──────

戦艦棲姫「……」

潜水棲姫「ヒマそうね」

戦艦「そういうわけじゃないけど、あの子がかえってこなくなってから結構経つなって考えてたのよ」

駆逐古鬼「そのあの子から手紙がきてるよ。ヌ級の頭に刺さってた。はい」

潜水「矢文ってまた古風な……。というか矢ごともってきたのね」

戦艦「何々……、お久しぶりですお元気ですか、私は元気にやってます……」

駆逐古鬼「普通に近況報告みたいだね」

潜水「幽霊が出る他は、何不自由無く生活させてもらってます。みんなとてもいい人で楽しいです」

戦艦「どう思う?」

潜水「どう見てもあの子の筆跡だし、ほら、この辺の癖とか。字もおかしい感じは無いから、無理に書かされたわけじゃないみたい」

駆逐古鬼「なんか楽しそうな雰囲気がする文字だよね」

港湾夏姫「何やってるの?」

潜水「駆逐棲姫ちゃんからお手紙が来たのよ」

港湾夏姫「あの子からねぇ。長らく音信不通だったけど。何々……、あら、羨ましい。でも幽霊が出るのね……やだわぁ」

潜水「話しに出てくる提督ってイイ男なのねー」

駆逐古鬼「司令官としては有能そうだよね」

港湾夏姫「見に行ってくる? 私は行かないけど、幽霊怖いし」

戦艦「んー、久しぶりに会いたいけど、どうしようかしら。幽霊は……イヤねぇ……」

潜水「幽霊って、ほんとに居るのね……」

駆逐古鬼(いやいや……、私達って幽霊みたいなもんでしょうに……)

──────

深海勢ののどかな一時でした。

次の深海勢の恐怖体験の選択肢はこの4人予定だったり。

では今日はここで切って寝ます。

お疲れ様でした。

610: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/16(水) 21:17:34.70 ID:OXdqB2ex0
体調マシになったので更新します。
早めに寝ますが。

三日月 オカルト耐性:1

さて三日月は何をしている?
↓1~3
1.夜中にトイレ
2.提督に仕事を頼まれた(仕事の内容もどうぞ)
3.自由枠(いつも通りの自由枠)

616: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/16(水) 22:42:53.27 ID:OXdqB2ex0
三日月「……よし、これできっと大丈夫……と思う」

提督「そんなわけないだろ」

三日月「────っ!?」

三日月「おどかさないでくださいよ!」

提督「それはこっちの台詞。何だそのよくわからない護符とか」

三日月「ええっと、その……」

提督「中途半端にそういうの持ち込むと、幽霊が怒るんだぞ。陽炎とかとんでもない目にあったらしいしな」

三日月「ちゃ、ちゃんと神社にいって神頼みもしてきました!」

提督「神頼みで何とかなるんならとうに何とかなってる」

三日月「あ、あう……」

提督「まぁ、お前らが取り憑かれる事ってまず無いハズだから大丈夫だよ」

三日月「ほんとですか?」

提督「死ぬほど怖い思いするだけだ」

三日月「それ大丈夫じゃないです!?」

提督「まぁ気づいたら助けてやるから……」

三日月「絶対ですよ!」

提督「取り敢えずその護符は片付けて置くことをオススメするよ」

──────

↓2 ダメージ判定

623: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/16(水) 23:24:30.69 ID:OXdqB2ex0
三日月 オカルト耐性:1-95=94

──────

三日月「はぁ……司令官に怒られた……というか忠告されちゃった」

ため息をついて、護符を見る。

良く効くといわれて買ったのだが、たしかに胡散臭い物はある。

三日月「幽霊を怒らせるだけ、かぁ……」

ポイと、乱雑にゴミ箱へと護符を放り込む。

効かないと分かった以上、何の価値も無いのだ。

正直見た目の趣味がいい物でも無い。同じ持ち歩くなら神社のお守りの方が良い。

ため息をついて外へと視線を向けると、そこには、首の長い人が立っていた。

首には……ロープがぶら下がっている。

三日月「あ、ああ、いやあああああ!?」

それを見るなり、脱兎の如く部屋から飛び出す。

助けてくれるという提督の言葉を信じて、全速力で走り出した。

──────

↓2 ダメージ判定

今日はここまでです。
頭痛がすると集中できませんね……(´・ω・`)
今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。

633: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/18(金) 22:17:53.79 ID:MqiNfF1F0
三日月 オカルト耐性:1-95-44=-138


三日月「はぁ……はぁ……」

駆逐艦寮の自室から出て、鎮守府建屋に戻り、提督を探す。

さっきのはどう考えても、首吊りした人の幽霊にしか見えなかった。

ひょっとしたらまだ追いかけてきているかもしれないが、背後を振り返る勇気は無い。

この時間なら、提督はどこに居る?

助けを求めるべく、走りながら必死に考える。

三日月「ひぃ!?」

廊下の暗がりに、何かうずくまっているのが見えた。

その首からは長い紐……。

三日月(先回りされた!?)

急停止して、来た方向に戻り、違うルートから執務室を目指そうとする。

↓2 ダメージ判定

643: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/18(金) 22:50:22.74 ID:MqiNfF1F0
三日月 オカルト耐性:1-95-44-66=-204

まだ後2回ダメージ判定が残ってるんですがね……

──────

鎮守府建家の外へと一度出て、違う出入り口から入ろうと、建屋を回り込む。

各寮の方向にある通用口から外にでて正門の方へ。

そこで執務室の方を見て、灯りがついているかどうかを確認する。

三日月「居ない……?」

執務室は暗く、灯りがついていない、この時間なら大抵居るハズなのに。

提督の私室についても同じく灯りがついていない。

三日月「ひ、あ……ああああ!?」

そこから、屋上に視線を向けてゾッとする。

ずらりと並ぶ無数の人影が、じっと三日月を見ているのだ。

月明かりがあるというのに、それは人影でしか無く……。

それに背を向けて建屋から離れるように駆け出した。

↓2 ダメージ判定

650: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/18(金) 23:08:24.63 ID:MqiNfF1F0
三日月 オカルト耐性:1-95-44-66-94=-298

──────

走りながら、止せばいいのに背後を振り返る。

屋上に並んでいた人影は相変わらずそこにおり……、ばらばらと、それが飛び降りるのが見えた。

その飛び降りる人影の一人と、しっかりと目が合ってしまう。

ついでその人影が落ちたと思しき、どしゃりともぐちゃりとも取れる湿っぽい音が次々に聞こえてくる

三日月「うああああ……!?」

ぶんぶんと頭を振って、目的地に向かって走る。

必死に走る方向は波止場。

たまに……、提督はそこで煙草を吸っていたりするのだ。

もしそこに居てくれれば……。わらにもすがる思いで必死に走る。

↓2 ダメージ判定

666: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 00:19:28.68 ID:8Icx3Y910
三日月 オカルト耐性:1-95-44-66-94-87=-385

──────

背後からうめき声が聞こえる、這ってついてくる、何かを引きずるような音が聞こえる。

照明から首を吊っている人影が見える。

それらを必死に振り切るように、泣きながら波止場へと走る。

涙で顔をぐしゃぐしゃにして、すでに下着は無事ではなく、

全部漏れてしまっていた。

波止場に提督が居なかったら……。

もうそこまで考えが回らず、ただ必死に走る。

波止場に、赤い光が見えた、きっとあれは提督の煙草の火……。

三日月「あ……」

そこに居たのは提督などではなく……

三日月「いやあああああ!?」

ぺたりと座り込んで頭を抱え込む。

人魂が海の上に浮いているだけで、そこには提督なんて居なかったのだから。

──────
─────
────

提督「そんなとこに座り込んでると風邪引くぞ。尻から冷える」

三日月「司令官……?」

聞き慣れた声を聞き、顔を上げるとそこには、煙草をくわえている提督が居た。

三日月「うわああぁぁん……!!」

提督「うぉい!?」

三日月が突進するかのように提督に駆け寄り、抱きついて盛大に泣き始める。

提督は駆け寄ろうとするのを見て、危険と判断して咄嗟に煙草を海に投げ捨てる。灰皿へと片付ける余裕など無かった。

提督「幽霊か」

泣きながら頷く三日月の頭を撫で、片手で背をぽんぽんと叩く。

提督「っていうかお前、身体完全に冷えてるじゃないか。誰か呼んでやるから落ち着いたら一緒に風呂いってこい」

提督の胸に顔を埋めたまま、イヤイヤと首を振り、抱きしめる手の力が強くなる。

提督「やれやれ、また俺が風呂に入れてやらなきゃいけないのか」

しょうが無いな、そう言いながら、ひとまず三日月が落ち着くまで待つ事にした

667: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 00:40:37.31 ID:8Icx3Y910
───執務室───

卯月「そういえば、長門さんって復活したぴょん?」

提督「してるぞ? 何か、迷惑かけたお詫びとかいって睦月型人形貰った」

霞「人形……って、そこの箪笥の上にあるやつかしら?」

春雨「睦月型が勢揃いしてますね」

卯月「ちゃんと下着履いてるぴょん」

満潮「スカートを覗き込むんじゃないわよ。っていうか無駄にクオリティ高いわねこれ……」

三日月「失礼します……。司令官、すいません今日の遠征は行けそうに無いです……」

提督「知ってる。シフトはもう替えてあるから気にするな」

提督「眠れてないなら、ここで寝ていってもいい。卯月にいたずらされてもしらんが」

卯月「最近うーちゃんイタズラしてないぴょん」

如月「あら……、三日月ちゃんも来たのね」

望月「……」

大井(ほんとに駆逐艦のたまり場になったわねー……っていうか託児所?)

イタリア「今日は何かいつもより人数が多いですね。コーヒーの数は1,2,3……」

ローマ「手伝うわ」

大井(そういえばこの人たちもちらほら来るんだったわね……)

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合2人目の耐性の決定

686: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 23:27:18.10 ID:8Icx3Y910
二重人格はちと扱いが難しいですね。まぁ……はっちゃけてもいいんですけど。
オルフェンズは元ネタわからないので書けません。

──────

提督「すっかり日が短くなったなぁ……」

窓の外がすっかり暗くなりはじめた夕方、外を見て提督が一つため息をつく。

提督「そういえば……、三日月のやつえらくかえってこないな」

さっきトイレに行くといって出て行ったと思ったが

執務室のドアを開けて廊下を見渡してみると、三日月は廊下にぺたりと座り込んでしまっていた。

提督「何やってるんだ?」

三日月「あ……」

提督の姿を見るなり、駆け寄って提督にしがみつく。

三日月「あ、脚が動かなくなってしまって……」

カタカタと身体を震わせて涙目になり、それでも提督の傍に来ると少し安心したようで、少しずつ震えが収まっていく。

三日月「ひ、一人になると怖くて、外が暗いのに気がつくと、震えが止まらなくて……!」

提督「分かったから落ち着け、んー、昨日の夜もそうだったのか?」

三日月「は、はい……。菊ちゃんと一緒に寝たんですけど、それでも怖くて……」

提督「んー……、日向の所にでも泊まってみるか?」

三日月「は、はい。試してみます」

提督「まぁ……あいつの瑞雲語りに耐えられれば……だが。まぁ、ダメだったら俺の部屋に来てもいいが……。毎日はダメだぞ?」

三日月「はい!」

──────

こんな感じで……いかがでしょう?

690: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 23:35:10.54 ID:8Icx3Y910
さて、予告通り、深海勢の恐怖体験やりますか。

対象は以下の4人から2人まで!
↓3
1.駆逐古鬼
2.港湾夏姫
3.戦艦棲姫
4.潜水棲姫

695: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 23:41:17.24 ID:8Icx3Y910
対象:駆逐古鬼
↓2 オカルト耐性の決定。

698: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/19(土) 23:46:06.47 ID:8Icx3Y910
キャラ:駆逐古鬼 オカルト耐性52-20=32
さらに内容をどうするかで安価です。
↓1~3
1.船霊様(マスターデータさん)現る
2.平常運転

702: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/20(日) 00:07:26.59 ID:+9xnX69Q0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32

──────

駆逐古鬼「結局様子を見に来ちゃったけど……。ザルだね……。こんなに近くまで来てるのに」

駆逐古鬼「まぁ夜霧の所為もあるんだろうけどさ」

駆逐古鬼「……あれ……?」

夜霧の中にぼんやりと、船のシルエットが浮かび上がり、それが徐々に近づいてくるのが見える。

隠れるべきかと迷ったが、どうせこの夜霧ではこちらなど見えないだろうし、と、

突然それが発砲してきて、砲弾が間近を通り過ぎるまではそう思っていた。、

「外しちゃった」

駆逐古鬼「いきなり何するのさ!」

↓2 ダメージ判定

706: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/20(日) 00:17:36.99 ID:+9xnX69Q0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51=-19

──────

砲弾と魚雷を撃ち込む物の……、期待した爆発音は無く、遠くから水柱の立つ音が聞こえてくる。

駆逐古鬼「外した……?」

駆逐古鬼(そんなわけないのに……、この距離からあの大きさのものを撃って当たらないわけが……)

そこではたと気づく。

最初に砲撃されたとき……、間近を砲弾が通り過ぎた感じはしたが、自分の背後で水音などしなかった。

駆逐古鬼「幽霊……?」

「半分あたりかな、実体なんてないし」

霧の中から現れたのは、戦場で何度も見た、艦娘。それは、楽しそうにくすくすと笑っている。

↓2 ダメージ判定

710: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/20(日) 00:39:55.74 ID:+9xnX69Q0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51-15=-34

──────

「案外怖がらないね」

駆逐古鬼「私だって幽霊みたいなものでしょ」

「よくわかってる」

正面に居るソレにむかって主砲を放つ物の……、

やはりそれをすり抜けるて砲弾は飛んでいき、遠くで水音が聞こえてくる。

「でも、砲撃が無駄だっていうのはわかんないかな?」

駆逐古鬼に歩いて近寄ってくる。

一歩、二歩と近寄って来るたびに、駆逐古鬼は同じように後ろに下がり、距離を取る。

駆逐古鬼「よらないでよ」

「ふふ……」

↓2 ダメージ判定

717: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/20(日) 23:28:05.19 ID:+9xnX69Q0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51-15-32=-76

──────

駆逐古鬼「……」

涙目になりながらゆっくりと後ずさり、振り返って全力で水上を走る。

「必死で逃げないと……大変かもね」

背後からいくつも砲声が聞こえ、次々に横を取りすぎていく。

駆逐古鬼「ひっ!?」

うち……、一つが身体を掠めた。

その砲弾は駆逐古鬼の身体に傷をつける事こそなかったが、精神を揺さぶり、冷静さを奪う。

水底に沈んでいく様がありありと思い浮かび、とても冷静では居られなかった。

──────
─────
────

駆逐古鬼「逃げ切れた……?」

駆逐棲姫「……? こんな所で何やってるの?」

突然の声に、駆逐古鬼が顔を上げる。そこには、見覚えのある仲間の姿。

夜霧の中を逃げ回るうちに、鎮守府の目の前まで来てしまったらしい。

春雨「深海棲艦……、やっぱりさっきの砲声は……!」

マズい。こっちはたった一人なのだ。押し寄せて来られたら……死んでしまう。

駆逐古鬼「あなたの様子を見に来ただけ。楽しそうじゃない」

駆逐棲姫「心配しないでって言ったのに。それより……、早く帰らないと、捕まっちゃうよ?」

駆逐古鬼「……」

↓2 駆逐古鬼は……
1.逃げる
2.留まる
3.自由枠(何か面白そうなのがあれば拾います)

721: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/20(日) 23:45:49.18 ID:+9xnX69Q0
駆逐古鬼「沈められるじゃなくて?」

駆逐棲姫「うん。多分、捕まえられるとおもう」

神風「あー! 深海棲艦!」

駆逐棲姫「あ……」

駆逐古鬼「さっきの幽霊……!?」

駆逐棲姫「え?」

駆逐古鬼「さっき、そいつによく似た幽霊が出たから!」

神風「幽霊……、幽霊怖いよね」

駆逐古鬼「い、いや、別に怖くなんてなかったし!」

駆逐棲姫「あ、古鬼ちゃん後ろ……」

野分「じゃあ倉庫に放り込んでも平気でしょうか?」

北上「さぁねー?」

駆逐古鬼「────っ!? い、いいい、いつの間にっ!?」

北上「さぁ、悪い子はしまっちゃおうねー」

野分「どんどんしまっちゃいますよ」

駆逐古鬼「あ、あ!? ああああ!?」

神風「両脇抱えられていっちゃった……」

駆逐棲姫「倉庫……、倉庫はダメ……」ガタガタ……

──────

……倉庫で追撃、見る?

↓1~3

728: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 00:07:53.65 ID:IUEYS8KN0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51-15-32=-76



駆逐古鬼「何であんなに手慣れてるの……」

あっというまに装備から弾薬を抜き取られ、倉庫に放り込まれてしまった。

提督が起きるまでここに入ってろと言われたのだが……

駆逐古鬼「まぁ……、あの子の様子を見てると悪いようにはされないみたいだし……」

駆逐古鬼「海で幽霊に会うよりマシ……かなぁ」

出来る事もないので、床に座ってぼんやりと窓の外を眺める。

駆逐古鬼はまだ知らない……。この倉庫が一番ヤバいということを。

↓2 ダメージ判定

731: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 00:14:53.34 ID:IUEYS8KN0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51-15-32-8=-84

ガタンと物音がしてそちらへと視線を向ける。

当然といえば当然ながら、倉庫の中には自分しかおらず、

目を凝らしてみても、暗がりに物音の原因らしいものは見えない。

駆逐古鬼「こ、ここにも幽霊が……?」

先程の神風によく似た幽霊の事を思い出し、倉庫の隅に逃げるように移動する。

駆逐古鬼「もう……何さ……」

泣きそうになりながら、身を小さくして、目を閉じる。

↓2 ダメージ判定 ラストです。

738: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 00:50:44.47 ID:IUEYS8KN0
駆逐古鬼 オカルト耐性:32-51-15-32-8-18=-102

それからも、何か小さな物音が何度も続き、

そのたびにビクリと身体を震わせ、そちらの方へと視線を向ける。

駆逐古鬼「やっぱり……何か居る……?」

自分の他にはやはり何かが居る様子はなく、右から、左から、物音だけが響いてくる。

駆逐古鬼「あ、あああ!?」

ふと、窓に視線を向けるとそこに、恐ろしい形相の何者か。

顔を引きつらせ、悲鳴を上げてそれから必死に距離を取るように動き、

隅っこで小さくなってプルプルと震えている事しかできなかった。

──────
─────
────

提督「で、捕まえてきちゃったのか」

野分「提督のお好きな、和服美少女ですし」

提督「まぁ好きだけどさ」

倉庫の鍵を開けてゆっくりと扉を開けると、憔悴した様子の駆逐古鬼がふらふらと歩いて出てきた。

駆逐古鬼「ゆ、幽霊、幽霊はもうやだ……。駆逐棲姫と一緒の扱いでいいから助けて」

しくしくと泣きながら、提督にすがりつく。

提督(なにコレかわいい)

北上「あー……。やっぱり漏らしちゃったかぁ」

野分「取り敢えずお風呂に入ってもらいましょう」



749: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 22:39:43.39 ID:IUEYS8KN0


───即オチ?───

駆逐古鬼「……、でさぁ……、なんでそうなってるの?」

駆逐棲姫「?」

駆逐古鬼「『?』 じゃなくてさ! 小首かしげるのは可愛いけどさ!」

駆逐古鬼「何でここの司令官の膝に乗っかってご満悦なのさ!?」

提督「何でだろうなぁ……」

卯月(もう誰もツッコミ入れないから、おかしいっていう認識が無かったぴょん)

霞(今さらよね……)

山雲(司令さんも文句言わないですしねー……)

駆逐棲姫「変わってあげようか?」

駆逐古鬼「いやいやいやいや、司令官が嫌がるでしょ!?」

提督「別にかまわんが」

駆逐古鬼「いいの!?」

大井(ああ、苦労人ポジなのね……)

如月(かわいそうに、ツッコミが追いついてないわ……)

──────

駆逐古鬼「」←結局変わってもらった

駆逐古鬼(なにコレすごく安心する……。こう、暖かくて眠くなっちゃいそうな……)

駆逐古鬼(も、もたれちゃったりしてもいいのかな)

提督「」なでなで

駆逐古鬼(あ、そんなことされたらほんとに眠く……)

駆逐古鬼(……)スヤァ……

卯月(白い顔を顔真っ赤にしちゃってるぴょん)

霞(これは……オチたわね)

山雲(即オチってこういうのを言うんでしょうかー……?)

大井(あら、もたれかかって寝ちゃったわ……)

如月(羨ましい……。私も司令官の膝で眠りたい……)

750: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 22:48:38.04 ID:IUEYS8KN0
駆逐古鬼ちゃんは可愛い(迫真)
さて……。時津風と秋雲さんの本編です。

キャラ:時津風 オカルト耐性:57-20=37
キャラ:秋雲 オカルト耐性:98-20=78

さて2人は何をしているか……。
↓3
1.2人で原稿を書いてる
2.提督に何か頼まれて作業中(作業内容もあれば)
3.部屋で寛いでる。
4.自由枠(いつも通り、難しそうな物とかはずらしたり再安価したり)

760: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 23:21:40.08 ID:IUEYS8KN0
キャラ:時津風 オカルト耐性:57-20=37
キャラ:秋雲 オカルト耐性:98-20=78
キャラ:三日月 オカルト耐性:-30(少しの物音でも過剰に反応する程度)

──────

秋雲「まったくもー、何で私が書類整理なのさ」

時津風「秋雲はいいじゃん、あたしに頼むとかさー。しれーも何考えてんだろ」

秋雲「確かに、時津風に頼むのは自殺行為の気がする」

三日月「さぼっちゃだめですよ?」

秋雲「はいはい、お仕事はちゃんとやりますよー」

時津風「あーん、書類とか見たくなーい!」

三日月「」

秋雲「ちゃんとやんないと蹴られるよ? いつぞやの大掃除の時の望月みたいに」

時津風「蹴られたくないからやる! やります!」

↓2 時津風ダメージ判定
↓3 秋雲ダメージ判定
↓4 三日月ダメージ判定

770: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 23:35:15.12 ID:IUEYS8KN0
時津風 オカルト耐性:37-87=-50
秋雲 オカルト耐性:78-66=12
三日月 オカルト耐性:-30-65=-95
追撃+1

──────

ガタンと、執務室の箪笥の方から大きな音がひびき、3人が一斉にそちらを向く。

そこには、ちゃんとスタンドに立てられていたのに、倒れてしまっている三日月の人形があった。

そして3人が見ている前で、ぱたり、ぱたりと次々に人形が倒れていく。

時津風「え、何何!?」

秋雲「なにコレ、コレが噂の幽霊ってやつ……?」

三日月「───っ!?」

時津風は驚き、秋雲の袖をギュッと握りしめ、秋雲はまだ落ち着いている。

三日月は……、声に成らない悲鳴を上げてぺたりと座り込み、ガタガタと震え始めた。

秋雲「ちょっと、三日月ー?」

三日月「ゆ、幽霊……。やだ、やだああ!?」

↓2 時津風ダメージ判定
↓3 秋雲ダメージ判定
↓4 三日月ダメージ判定

777: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/21(月) 23:57:26.81 ID:IUEYS8KN0
時津風 オカルト耐性:37-87-82=-132
秋雲 オカルト耐性:78-66-97=-85
三日月 オカルト耐性:-30-65-97=-192

殺意高すぎて笑いました。というか数値二度見しました。まさか目押しですか……?

──────

三日月「あ……きゃあああ!?」

三日月が悲鳴を上げて、窓の外を指差す。

時津風「ひゃあああ!?」

秋雲「う、うわ……、これは冗談キツいかなー……あはははは……」

そちらを見た時津風が悲鳴を上げ、秋雲が震えながら、笑うしかない、といった様子で笑う。

窓の外べったりと張り付くように、何人もの青白い顔が覗き込んでいた。

この窓の外に足場などない事は、3人共よく知っている。

その覗き込む顔には一様に表情が無く、ただ、ギョロリと動く目玉が、じっと3人を凝視しているのだ。

時津風「ね、ねぇ、秋雲、どうする!?」

秋雲「は、入ってこれないみたいだから、ど、どうしよう!?」

三日月「うわあぁぁぁん!?」

秋雲「三日月も落ち着いてよ! どうしたっていうのさ!」

↓2 時津風ダメージ判定
↓3 秋雲ダメージ判定
↓4 三日月ダメージ判定。

786: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/22(火) 00:05:44.02 ID:o8TWEA8f0
時津風 オカルト耐性:37-87-82-42=-174
秋雲 オカルト耐性:78-66-97-57=-142
三日月 オカルト耐性:-30-65-97-79=-271

幽霊さん古鬼ちゃんの時に力溜めすぎでしょ……。
これだけ好かれた三日月ちゃんはこの後提督と一緒に寝てもらうとしましょうか……。

今日はここで切ります。

E3のゲージが割れたので次は4ですねー。攻略中に朝風出るかなぁ。

今まで居なかった天津風はさっきポロリしましたが……。

さて、今日もおつきあいありがとうございました。

お疲れ様です。

793: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/22(火) 22:58:43.82 ID:o8TWEA8f0
時津風 オカルト耐性:37-87-82-42=-174
秋雲 オカルト耐性:78-66-97-57=-142
三日月 オカルト耐性:-30-65-97-79=-271


──────

三日月「はぁ……はぁ……」

秋雲「う、うわ……」

時津風「こ、今度は何ー!? うわああ!?」

今度それを見つけてしまったのは秋雲だった。

ふと後頭部に何かがあたり、振り返ると、そこには脚がぶら下がっていた。

ゆら……ゆらと揺れるそれはどう見ても人間の脚で、

恐ろしくてそこから上に視線を向ける事ができない。

三日月「もう、もういやあああ!?」

三日月は……、秋雲の声に思わずそちらを見た時、その全体をはっきりと見てしまった。

それは以前みた幽霊によく似た……首吊りの……

↓2 時津風ダメージ判定
↓3 秋雲ダメージ判定
↓4 三日月ダメージ判定

799: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/22(火) 23:30:30.19 ID:o8TWEA8f0
時津風 オカルト耐性:37-87-82-42-95=-269
秋雲 オカルト耐性:78-66-97-57-9=-151
三日月 オカルト耐性:-30-65-97-79ー8=-279


──────

三日月「はう……」

秋雲「ちょっと! 三日月ーー!?」

気を失って倒れそうになる三日月を秋雲が必死に支える。

時津風「う、うあ……うわああぁぁぁぁぁ!?」

それが幸いして2人は時津風が見たソレを見る事はなかった。

恐ろしい形相で執務机の影から覗き込んでいるそれを。

長い髪を逆立てた女……

もっとも……、時津風の悲鳴が引き金だったのかそれともすでに限界だったのか。

気を失った三日月ともども、秋雲も時津風と一緒に漏らしてしまっていたので無事とは言え無かったが。

提督「やってるか? ……全員大破か……」

提督「俺が居るとそう大したことは起きないんだがなんでかねぇ……」

提督は内線で野分と巻雲、それに北上を呼んだ。

800: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/22(火) 23:53:20.04 ID:o8TWEA8f0
提督「……、なーんか見覚えある名前だなぁこれ」

望月「?」

三日月「どうしたんですか?」

卯月「次の演習相手ぴょん?」

提督「俺の記憶違いでなければ、寺生まれのアイツと同姓同名なんだよなぁ……」

霞「じゃあ、幽霊騒動を収めてくれるかしら?」

提督「無理だろ、多分。希望は持たない方がいい」

大井(寺生まれのTさん……実在したのね)

初雪(やっぱり……破アアァァ! ってやるのかな……)

↓2 次の犠牲者の決定(単独)
↓3 オカルト耐性の決定

817: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/23(水) 23:25:36.63 ID:ZBi2cbeM0

──────

提督「やっぱりお前だったか」

寺生まれのT督「中々面白い所で仕事してるなぁ、幽霊全然ダメなお前が」

提督「わかるか?」

T督「わかるわかる、こりゃ手におえないな。まぁ……、その子に憑いてるのを落とすぐらいは出来るが」

望月「……」

提督「憑いてる?」

T督「憑いてるっていうか霊障が出てる程度だな」

提督「でもお前って、除霊(物理)じゃなかったか?」

T督「バカお前、ちゃんとしたのも出来るようになったわ!」

提督「んー、任せていいか?」

T督「任せろ」

──────
─────
────

提督「普通に読経出来るようになってるとはなぁ」

T督「どうだ? かなり気が楽になってると思うが……」

望月「……ぅ……ん」

提督「お、声が出るようになったか。顔つきもちょっと柔らかくなったしひとまず大丈夫かな?」なでなで

T督「まぁ、あんまり様子がおかしいようなら相談にはのってやるぞ?」

提督「そうなったら頼む」

819: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/23(水) 23:42:26.74 ID:ZBi2cbeM0
提督「……お茶がうまい」

望月「だねぇ……」

霞「いや、仕事しなさいよ!?」

提督「もっちが手伝ってくれたからもう終わった」

如月「望月ちゃんはやれば出来るけどやらないだけだから……」

初雪「私もやる気出した」

満潮「普段からやる気だせばいいのに」

望月「司令官と一緒にダラダラする権利は私のだー」

初雪「私もダラダラする……」

──────


キャラ:瑞穂 オカルト耐性:85+20=105

↓3 さて、瑞穂は……
1.自室で寛いでる
2.装備の整備中
3.自由枠(いつも通りの自由枠)

824: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 00:22:30.31 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105

──────

瑞穂「んー……」

時刻は10時過ぎ。提督に頼まれて夜食を作るべく食堂にやってきた。

瑞穂「何がいいでしょう……」

何を作ろうかとしばし考える。

この時間なら食べるとしてももう少し後。

冷めても美味しい物なら……、握り飯あたりが無難だろうか。

具材はどうしようか、他にも何か作れそうなものは無いかと考えながら、

冷蔵庫に入って食材を探してみる。

↓2 ダメージ判定

828: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 00:51:10.56 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105-95=10



瑞穂「あ、お漬物が余ってますねー……」

冷蔵庫の中を探すうち、ふと、奥の棚の下の方に大きな黒い塊があるのが目に止まる。

瑞穂「なにかしら……?」

こんな物があっただろうかと首をかしげる、そちらに近寄る。

瑞穂「え……?」

それはゆっくりと動き、青白く、所々壊死したように紫色になった顔を瑞穂に向ける

ちょうど……、凍死するとこんな顔になるのではなかったか……。

瑞穂と目が合うと、ゆっくりと透けて消えていき、その場には何もなくなり、冷蔵庫の機械音だけが聞こえてくる

瑞穂「とうとう……見てしまいました」

↓2 ダメージ判定

834: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 01:02:40.45 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105-95-100=-90
追撃+1

840: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 22:53:40.47 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105-95-100=-90
追撃+1

ポーラ出ました……。欲しかった本命はあらかた入手出来たのでこれで掘りも一段落です。
レア駆逐勢がまだ結構残ってるんですけどね……

──────

慌てて冷蔵庫から出て、厨房へと戻る。

そこは先程とは全く違う様相を呈していた。

何故こうなってしまったのか、皆目見当が付かない。

まるで噂に効く夢の鎮守府のようではないか……。

瑞穂「これは……一体……」

食器が辺りに散乱し、そこらじゅうにカビが生え、随分長らく放置されていたように見える。

流し台にはよくわからない、腐臭を放つどろどろとした液体が溜まっており、覗き込むとゴボゴボとそれが泡立ち……

ゆっくりと盛り上がり、中から何か出てこようとしているようで……。

瑞穂「きゃああああ!?」

ソレを見て悲鳴を上げ、厨房から飛び出した

↓2 ダメージ判定

846: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 23:17:07.22 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105-95-100-69=-159


─────

瑞穂「い、一体どうしてこんなことに……!?」

食堂の窓は残らず割れ、机は脚が折れていたり椅子が倒れていたりと荒れ果ててしまっている。

つい先程とはあまりに違う状況に混乱し、取り乱す。

食堂から飛び出してもやはり同じ、廊下はボロボロに朽ちてそ床板のこかしこに穴が空き、

窓の外を見れば、雑草が伸び放題で荒れている。

その雑草がガサガサと揺れたかと思えば、そこから覗く、およそ生きているとは思えない人間の顔。

頭から血を流し、目は濁って黄色く変色して見える。

瑞穂「も、もういやああ!?」

どうにかこの状況から逃げ出そうと、その顔に背を向けて走りだす

↓2 ダメージ判定

852: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/24(木) 23:37:21.91 ID:BtmB0EQN0
瑞穂 オカルト耐性:105-95-100-69-83=-242

何が凄いって50以下の目が無いのが……。

─────

瑞穂「きゃっ!?」

廊下を走るうち、腐った床板を踏み抜き、床下へと落ち込んでしまう。

瑞穂「い、いやあああ!?」

床下にあったのは……、瑞穂を虚ろにじっと見つめる夥しい数の目。

真っ暗な床下に、一体何人居るのだろうか、数えたくもなかった。

それが徐々に近寄り、瑞穂の腕や脚を掴み……。

瑞穂「は、離して下さい!? 離してえええ!」

─────
────
───

気がつくと、瑞穂は廊下に座り込んでいた。

何時もと変わらない、きれいに清掃された廊下で、何ら変わった事は無い。

夢でも見たのだろうかと、ふと視線を掴まれた手脚に向けると、そこにははっきりと、

アザが残っている。その上……、殆ど衣服が吸ったようだが、漏らしてしまったらしく、お尻が冷たかった。

瑞穂「夢じゃ……無かった、のでしょうか……?」

改めて夜食を作りに行く気にはなれず……、内線で提督に連絡を入れて断りを入れ、

ついで秋津洲に連絡をして、風呂に付き合ってもらうことにした。

854: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/25(金) 00:05:52.04 ID:90Y+qNF60
瑞穂「……」←布団持ち込んで寝てる

提督「執務室の人口密度が上がっていくなぁ……」

望月「復帰して現場に出てる子も居るし、ずーっと多いわけでもないし」

満潮「そうそう……、大井さんと如月を筆頭に、私や霞もお手伝い組だし、実際仕事って午前中には終わってるしね」

提督「まぁな」

─────

霞「今日のお昼はパンなの?」

初雪「バゲット、ジャム、マーガリン……それにカフェオレ……?」

提督「コマンダンテストが着任したから折角だしフランス式だ」

卯月「でも何でカフェオレがどんぶりばちに入ってるぴょん?」

提督「まず、バゲットを縦に切る。で、ジャムとマーガリンを塗る。そしてカフェオレに投入!」

提督「ぢゅるる……」←染み込んだカフェオレを啜りながら食べてる

神風「ちょ!? お行儀悪すぎない!?」

提督「……、本場はこういう食い方するらしいぞ? 所謂俺らがイメージするフランス料理は『余所行き』だそうだ」

山雲「独特な食べ方ですねー……」

提督「フランスの人はパンとかふやかして食べるのが大好きらしいぞ? フランスに留学した知人曰く」

提督「シュークリームをカフェオレにぶち込んだりするらしいからな」

望月「えええ……」

提督「向こうの人からすれば、タコ食ったりしてる日本人が『うわぁ……』だからな。まぁ文化の違いだよ」

提督「コレについてコマンダンテストがどう思ってるかは知らんが」

初雪「今度……、コマちゃんに聞いてみよ……」

提督「それいいな、コマちゃん」

↓2 次の犠牲者の決定(2人まで)
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合2人目のオカルト耐性の決定

860: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/25(金) 00:18:11.97 ID:90Y+qNF60
キャラ:早霜 オカルト耐性:49-20=29
キャラ:若葉 オカルト耐性:33-20=13(お守り所持)

キャラが決定した所で、今日は切ります

ちなみに提督のフランスについての話しは実際フランス行った人から私が聞いた話しです。

この後は……、神風が出たので言ってた通り、神風のベタ甘話を入れて、次にイベ艦から1~2人でやって、それから早霜若葉に移ろうと思います。
さて、では神風の分の安価を投げて終わりにします。

↓1~5 ぐらい?
何かあれば神風の話しのシチュ募集。幽霊が絡んできてもいいです。

今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。

869: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/25(金) 23:52:39.33 ID:90Y+qNF60
神風「今日は私が秘書艦かぁ……。司令官の秘書艦の決め方って謎……。クジでも引いてたりして……」

神風「おはよーございます!」

執務室のドアを開けると提督はそこにおらず、ガランとしている。

ふと思い立ち窓から外を覗き込むと、波止場で煙草をくわえている提督が見えた。

神風「もう……。起き抜け、お仕事前に一服ってとこかな。あ、こっち見た」

─────

提督「おはようさん」

神風「おはようございます。もー、気合い入れて来たのに何で居ないのよ」

提督「ん、いつもこんなもんだけど。むしろ神風が来るのが早すぎ」

神風「えぇー……」

提督「そして気合を入れてくれてる所悪いが、今日は仕事が無い」

神風「無いの!?」

提督「演習の予定無し、出撃の予定無し、遠征はいつものシフトだし。書類もまぁ……、十時の休憩には終わる」

提督「資材の出入りはパソコンで管理してるしなぁ……。ほれ、補給時に、各自で使った燃料弾薬を入力してるだろ? あれで自動でデータ管理してるからな」

提督「というわけで、少ない書類が終わったら、今日は俺と駄弁りながらお茶でも啜ってるのが仕事だ」

神風「ほ、ほんとにヒマなんだ……。じゃあ、私とお出かけとかどうかな?」

提督「あー、たまにはそれも良いかもしれん。丁度買い出しも行こうかと思ってたし」

神風「やった!」

提督「行き先の希望は? 先に言っとくが、業務用スーパーは確定だからな」

神風「んー……」

↓1~3 ぐらい。神風の希望した行き先

1.提督に任せる(ご飯食べて適当にお店冷やかして帰るぐらい)
2.服を見に行きたい。
3.自由枠(いつも通り、面白そうなら拾う感じで。ガチデートというより、単に軽く出かけるって雰囲気を重視します)

890: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/28(月) 00:59:35.10 ID:lQMXaru/0
提督「いつもの格好でいくのか。私服でも良かったのに」

神風「着替えに戻ったらうるさいのが居そうだし……」

提督「確かになぁ……。しかし艤装外して、たすき取ったら、随分おとなしい感じになるなぁ」

神風「そう? 所でどこに向かってるの?」

提督「取り敢えず神社。大荷物抱えて参拝も無いだろ」

神風「それもそうよね」

─────
────
───

神風「参道の真ん中を歩いちゃいけないんだっけ」

提督「神様の通り道だからな」

神風「小さい神社だけど、御祭神は誰だろ……」

提督「誰だっけかな……そこまで覚えて無いな」

神風「二礼二拍手一礼でいいのかな?」

提督「良いと思う」

賽銭を入れて、二礼二拍手一礼。

神風「司令官は何かお願いしたの?」

提督「いや? 自分はどこの誰それで、挨拶に来ましたよ、ってだけだな」

神風「そ、そうなんだ」

提督「ここの神社はいいな、空気が澄んでて。落ち着く気がする。さて……、長居するのも何だし、買い物行くか……」

提督「それより、何か物言いたげーな視線を感じるんだが?」

神風「え?」

神風「えーっと、た、大した事じゃないんだけど……。手をつなぎたいなーなんて」

提督「それぐらいなら普通に言えばいいのに」

提督が手を差し出すと、神風がそれを握り、少し顔を赤らめる。

神風「何かちょっと照れるかも……」

提督(なにこのかわいいいきもの)

神風「そ、そういえば、業務用スーパー行くって行ってたけど、何買うの?」

提督「んー? 俺が時々料理をするのは知ってるだろ? それの材料だよ」

提督「あとは、たまに変なものを売ってるからそういうのが無いか、だな」

神風「変なもの……」

提督「まぁ行ってみてのお楽しみだな」

─────
↓1~3 業務用スーパーではどんな変なもの(またはめぼしい物)を見つけたか。(別に買うとは言ってない)

1.牛缶
2.シュール缶
3.自由枠(いつも通りの自由枠)

と、今日はこれだけで休みます。
あまり更新できなくてすいません。
お疲れ様でした。

898: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/29(火) 00:09:03.16 ID:TkuvccpO0

─────

神風「結構色々買い込むのね。洋菓子の材料が多めな感じ?」

提督「そりゃあ、基本外に出ないからなぁ……。こういうときに買わないと。まぁ確かに菓子の材料は多めだな、保存が効く物ばかりだが」

提督「間宮さんが普段作らないようなのも作るし……。うわ……」

神風「何この缶詰……、すごい膨らんでるんだけど……」

提督「シュールストレミングという発酵食品だな。何で売ってんだ……」

神風「しゅーる……すとれみんぐ?」

提督「クサヤみたいなものだ。数段臭いがキツいらしいが。……買わないからな? 絶対買わないからな?」

神風「う、うん」

提督「汁が少しでも付いたらその服は捨てるしかないとか、缶切りの刃を入れた瞬間半径10メートルが汚染されるとか」

提督「色々逸話はあるがな。本来水中で開けるとかなんとか……、詳しい事はしらん。人を殺せるレベルの臭いらしいが……」

神風「磯……」

提督「それ以上いけない。アイツも努力はしてるから。……中々改善しないが」

神風「こんなのまであるんだ」

提督「蜂の子か。それ見た目に目をつぶれば美味しいんだが、高いんだよなぁ……」

神風「1缶千円以上……」

提督「食うならそれなら買ってやるぞ」

神風「い、いい。それより牛缶の方がいいかなーなんて……」

提督「ん……特売か。箱買いするかな」

神風「そんなに一杯買うんだ……」

提督「ちゃんと神風の分も買うぞー?」

神風「ちょっ、撫でないでよ……」

─────

神風「服屋さんまで行ってもらってほんとにいいの?」

提督「いいぞー、業務用スーパーで買い込んだ物は全部郵送したから身軽だし、時間はあるしな」

神風「司令官に、似合いそうな服選んでってお願いしたら、えらんでくれたりする?」

提督「ん、んーまぁ、選んでもいいが……。普段の姿とあんまり変わらない感じになりそうだなぁ」

神風「それでもいいよ」

↓1~3 服屋安価
提督の選んだ服とかイベントとか。
服の指定が特に無い場合、『ロングスカートの落ち着いた服』になります。

906: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/29(火) 00:44:57.22 ID:TkuvccpO0
提督「あえて、イメージの真逆で行ってみた」

神風「何か鈴谷さんとかが、私服で着てそうな感じ」

提督「肩出しのセーターも考えたが……、まだ神風には早い気がする」

提督「というか、素材がいいから何着ても似合うのな」

神風「う……」

提督の言葉に神風が頬を赤らめて軽くうつむく。

提督「まぁ、すっごい個人的な感想だと、普段の着物に袴姿が一番好きかなぁ」

神風「ほんと?」

提督「俺の好みで言えば、な」

神風「……」

神風は今度こそ耳まで真っ赤にして、逃げるように試着室に入り、いつもの格好で出てきた。

提督「で、どうする? 買うか?」

神風「せ、折角選んでくれたから、うん」

提督「じゃ、それは買ってくか」

─────

鎮守府から出たのが昼食後、それから神社、業務用スーパー、服屋と続き、服屋で割りと長く遊んでいた事もあり、

店の外に出るとそろそろ日が落ちようかという時刻。

ふと……、野分の怖い話の、逢魔ヶ刻の事を思い出し、身を震わせる。

この時間は確か、一番化生に出会う時間ではなかったか──。

夕食をねだって逢魔ヶ刻をハズしたとしても……、その後は大嫌いな夜なのだ。しらず、提督の手をぎゅっと強く握る。

↓1~3ぐらい 帰り道イベントをどうぞ。

917: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/29(火) 23:24:23.69 ID:TkuvccpO0
神風「わぁ……、凄い……」

提督「12月がこういう家増えるよなぁ……」

神風「でも、こんなに派手に灯りをつけて、空襲とか大丈夫なのかな……」

提督「大丈夫だろう。今まででも民家が砲撃、爆撃された例ってあんまり無いし」

神風「そうなの?」

提督「そうだよ。軍事施設は再々空襲されるがな」

神風「知らなかった……」

電飾が派手な民家の脇を通り抜け、鎮守府へ向かって歩く。

しばし歩き、ふと正面の道路の暗がりへと神風が目を向けると、そこに何か……。

うずくまっているのが見えた。

酔っぱらいか何かかと思ったが違う……、暗がりだというのに妙にはっきり見えるソレは向こう側が透けていて……。

幽霊だと気づき、提督の手をぎゅっと強く握り、提督に視線を向ける。

提督「ほっとけ」

提督はそういうものの、それはゆっくりと立ち上がり、はっきりとこちらを見て、手を伸ばし、駆け寄って来ようとする。

神風「司令官……!」

提督「やれやれ、ちょっと手を離してくれるか?」

神風が恐る恐る提督の手を離すと、提督は周囲に視線を巡らせてから、軍刀に手をかける。

そういえば、あの軍刀は幽霊が切れるとか誰かが言っていたような……。

その幽霊が間合いに入った瞬間、一太刀で切り捨てた。

神風(かっこいい……)

提督「よし、大丈夫……じゃなさそうだな」

神風「……」

─────

神風「なんかごめんなさい……」

提督「気にするな」

結局足が震えて動けなくなってしまった神風は提督におぶってもらっていた。

神風「」

↓1~3 神風は提督に何か言う? (混ぜたりスルーしたりいつも通りの自由枠)

921: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 00:23:45.45 ID:7Z61eRQS0
神風「……」

提督に背負われていると、その温かく、大きな背にとても安心出来る。

山雲や霞が膝に乗りたがる気持ちもわかる。

神風「大好き……」

思わず、ぽろりと口からそうこぼれ落ちる。

提督はそれに気づいているのか居ないのか、慌てた様子もなく、言葉に対する返事も無い。

ただ提督の事だから、聞こえていても聞こえないふりをしているのも十分考えられた。

聞こえていたかどうか、聞いてみる勇気は無い

しばらく、お互い何も言わず、提督は調子を替えずに歩き続ける。

角を後いくつか曲がればもう鎮守府は目の前だ。そう思うと、惜しく感じる。

神風「ずっと、この道が続けばいいのにな……」

提督「……少し遠回りするか」

神風「え?」

提督「少しだけ、な」

神風「うん」

提督の首に回した手に少しだけ力を入れて、抱きつくようにして、照れくさそうに笑う。

提督「お前がこういう答えを望んでるわけじゃないのは良くわかってるが……、俺は鎮守府の皆が大好きだ、神風も含めてな」

神風「──!?」

提督「流石に聞こえてるぞ?」

神風「う、うぅ……、恥ずかしい……。でも……、今はその答えでも、いいかな……」

─────

中々書くのが難しいですね。
甘く出来てればいいなぁ……。

925: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 00:52:52.11 ID:7Z61eRQS0
初雪「最近、すっかり寒くなった……」

望月「そろそろコタツだそうよコタツ」

提督「まだ早い」

曙「そーよ、それにコタツなんて出したら出られなくなる子が出るじゃない」

駆逐古鬼「そういえば……、パンスト履く子が多くなったよね。やっぱり暖かいのかな?」

提督「そういやそうだなぁ」

霞・荒潮・如月・大井(だって青葉通信に司令官がパンスト好きらしいって書いてあったし……)

─────

その頃の青葉……。

青葉「んー、今日の集計はこんなもんですか。結構居ますねぇ、パンストの子」

青葉(どれぐらい、アテになるんですかね、この好感度調査……。司令官が好むの服装を新聞に書いて、それに合わせた子を集計するって……)

青葉(すっごい意外な人が合わせててびっくりしたりしますけど……。まぁ、一応青葉通信は艦娘間での新聞で司令官は見てない事になってますしー……)

青葉「さて、報告書を作りましょうか」

──────────

さて……、予告通り、秋イベ実装艦から犠牲者を決定します。盛大に歓迎する、特殊仕様になりますよー。

山風、朝風、サラトガ、コマンダンテストから2人まで!

↓2 犠牲者の決定
↓3 オカルト耐性の決定
↓4 2人の場合、2人目のオカルト耐性の決定

932: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 01:09:01.58 ID:7Z61eRQS0
一個ずつ下にずらして、
キャラ:山風 オカルト耐性25-20=5
キャラ:サラトガ オカルト耐性85+30=115

この格差よ……。山風が1桁台はなんかイメージ通り。

キャラとオカルト耐性が決定したところで、今日はここまで。
このスレでやりきれるかちょっと微妙ですねぇ……、そろそろ例の表を更新しないと……。
こちらは小ネタで埋めてしまうのもありかな? まだちょっと気が早いでしょうか。

さて、では今日もおつきあいありがとうございました。
お疲れ様です。

938: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 22:34:50.02 ID:7Z61eRQS0
更新できました。さて、山風とサラトガの2人は……

↓1~3
1.2人で鎮守府内を見て回っている。(演習場or予備艦待機室)
2.2人揃って鎮守府内で迷子(倉庫)
3.自由枠(面白そうなら拾います)

今回は新艦歓迎仕様ですので、ゾロ追撃とクリティカル両方です!

942: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 22:46:59.62 ID:7Z61eRQS0
やっぱり倉庫ですよね。なおクリティカルは個別になります(2人纏めてだととんでもない事になりそうですし)

キャラ:山風 オカルト耐性25-20=5
キャラ:サラトガ オカルト耐性85+30=115

──────────

サラトガ「うーん……、迷ってしまいました……」

山風「ここかな……?」

サラトガ「ここはただの倉庫のような……」

提督への着任の挨拶を済ませたあと、自由に鎮守府を見て回っても良いと言われたのは良いものの……。

鎮守府本館を見て回っているうちに、2人は揃って迷子になってしまっていた。

山風「何の倉庫なんだろう……?」

サラトガ「ダンボールが沢山ありますけど……、何でしょう?」

山風「要らない兵装とかかな……」

↓2 山風 ダメージ判定
↓3 サラトガ ダメージ判定

948: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/11/30(水) 23:16:32.31 ID:7Z61eRQS0
キャラ:山風 オカルト耐性5-86=-81
キャラ:サラトガ オカルト耐性115-52=63

──────────

倉庫の中身に興味を持ってか、山風がふらふらと倉庫に入っていってしまい、それをサラトガが追って中に入る。

山風「ひゃあ!?」

とたんに、バタンと大きな音を立ててドアが閉まり、山風が飛び上がらんばかりに驚く。

サラトガ「え? ……開かないですね。いたずらでしょうか?」

サラトガがドアノブをひねってみるものの、ドアはピクリとも動かず、開く気配がない。

山風「ね、ねぇ……」

サラトガ「何ですか? ……、oh my god……」

山風がサラトガのスカートの裾を引っ張り、指差した先、倉庫の窓には、覗き込む何かが居た。

それは何か……黒い影のように見えたが、その目が妙にはっきりと見え、

2人を凝視しているだろうことがありありと分かる。

山風「幽霊……?」

サラトガ「ゴーストだなんてそんな……」

山風「だってここ2階なんだよ!?」

↓2 山風ダメージ判定
↓3 サラトガダメージ判定

959: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/12/02(金) 22:21:18.45 ID:6ALvx8xS0
すいません昨日は寝過ぎてました……(いつもの)
さて書けたので投下します。

キャラ:山風 オカルト耐性5-86-14=-95
キャラ:サラトガ オカルト耐性115-52-52=11

──────────

山風「う、うぅ……」

サラトガ「大丈夫です、そんなに怯えないでください」

ガタガタと震える山風を宥めるように、屈んで視線をあわせサラトガはその手をぎゅっと握る

山風「ほ、本当に、大丈夫?」

その山風の背後にわからない『何か』が居る事に気づいたが、

山風をこれ以上怯えさせないためにも平静を装い、笑いかける。

ただ、視線をちらちらとその背後の何かに向けてしまうことに、山風が気づかないかが気がかりだった。

サラトガ「ええ、大丈夫です。それに戻らなかったら、同室の姉妹の子が心配して探してくれます」

サラトガ「海域で迷子になったわけでは無いんですから、すぐ見つけてくれますよ」

もう一度ドアを開けようとしてみることも考えたが、開かなかったらどうしようかとも考える。

山風はきっと、もっと怯えてしまう。

山風「そう……だよね」

↓2 山風ダメージ判定
↓3 サラトガ ダメージ判定

963: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/12/02(金) 23:00:00.89 ID:6ALvx8xS0
キャラ:山風 オカルト耐性5-86-14-81=-176
キャラ:サラトガ オカルト耐性115-52-52-27=-16

イケメンにはなれませんでしたが、かなり健闘しましたね。
山風は見事ドボン。

──────────

山風「あ、や、やだ……!?」

サラトガ「え?」

少し落ち着いたかと思われた山風が急に怯え始めたのを見て、その視線をサラトガが追う。

そうこの隅の暗がりから、こちらをじっと見る何者かがそこに居る。

山風「あ、あ……」

ガタガタと震え、泣きながら漏らしてしまう山風を見て、早く連れ出さなければまずいと考え、

祈るような気持ちでドアノブをひねり、再度ドアを開けようと試みる。

ドアは……、あっけなく開いた。

サラトガ「出ましょう?」

油断すれば震えた声が出てしまいそうなのをこらえ、山風の手を引いて倉庫から出る。

サラトガ「お風呂は……どこでしょう……?」

出たは良いが絶賛迷子なのを思い出し、どうしたものかと途方に暮れてしまうサラトガだった。

↓2 歩くうちに誰かと会う?
1.安定の提督
2.のわっち・北上
3.駆逐古鬼
4.特に会わない(ここで終わり)

967: ◆r3J8wr8gzWTW 2016/12/02(金) 23:31:37.41 ID:6ALvx8xS0
提督「♪~」

しばらく歩くうちに、上機嫌で寸胴鍋を持って歩いてくる提督を見つけ、サラトガが声をあげる。

サラトガ「提督? 提督!」

提督「お? どうした?」

サラトガ「え、えっとですね……」

山風が粗相をしたと言ってしまっていいものかと言いよどむ。

提督「……ああ、把握した。風呂ならアッチだ。迷いそうなら誰か呼ぶか、俺が案内してもいいが……」

山風「え、え?」

提督「幽霊、見たんだろ? 顔見ればわかる」

サラトガ「ええと、では案内してもらってもいいでしょうか?」

提督「分かった、ちょっと鍋を置いてくるから待っててくれ」

山風「そのお鍋……何? いい匂い」

提督「俺の晩御飯のポトフだ。風呂から出て執務室に来たら食わせてやろう」


次回 【艦これ】幽霊鎮守府【コンマ・安価】三日月「その6です……」