1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 22:47:38.43 ID:gLmJIBcuo
短編よしりこ

ザーザー

善子「堕天使ヨハネはこれぐらいの不幸はどうってことないけどね。まあ、梅雨の時期で降りやすいと分かってたけどあんまりよー!!どこか雨宿り出来る所は・・・ あっ、リリー!」

梨子「えっ!?よっちゃんってずぶ濡れ!?」

善子「リリー!一緒に傘入れて!」

梨子「ええっ!そんなに近寄ったらこっちも濡れちゃうよお」

善子「ごめん、リリー。でも、こんな時間に会うなんて奇遇ね。」

梨子「千歌ちゃん家で作曲の会議してたの」

善子「ふーん・・・」

善子(水も滴るリリー。なんか色っぽいわね・・・)

梨子「どうしたの、よっちゃん?」

善子「な、なんでもないわよ!」


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引用元: 善子「急に土砂降り!?傘も持ってきてないしもう不幸だわー!」 



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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 22:55:30.82 ID:gLmJIBcuo
善子「とりあえず、バス停まで送ってくれない?」

梨子「うん、いいよ」

善子「ありがとう、リリー大好き!」ダキッ

梨子「もう、こっちまで濡れちゃうよ」

ブロロロ

車「うーっす」

バシャ!!

ビチャビチャ・・・

梨子「ねえ、田舎って車滅多に通らないじゃないんだっけ?」

善子「クックック、堕天使ヨハネの不幸の力で呼び寄せてしまったようね・・・」

梨子「もうなんなよ、もう!」

善子「私のせいじゃないわよー!」

結局、雨の中500mほど追いかけっこしました。

梨子「ハアハア・・・」

善子「ハアハア・・・」

梨子「家でお風呂入って帰る?」

善子「名案ね!早く行きましょう。」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 23:06:31.19 ID:gLmJIBcuo
梨子宅

シャー

善子「ふぅ・・・生き返るわあ・・・リリーと同じシャンプー使うのってなんか不思議な感じね・・・」

梨子「よっちゃん、着替えここに置いて置くから」

善子「ありがとうリリー!」

善子(なに内心ドキドキしてるのよ、私)



居間

善子「先にお風呂入って良かったの?リリー?」

梨子「よっちゃんが風邪引いて困るし、それじゃあ私入るね。制服が乾くまでリビングで適当にくつろいでて」

善子「分かったわ」

ドサッ

善子(この着替え、リリーの匂いがする)くんくん

善子(やばい、甘くて癖になりそう)

梨子母「善子ちゃん、大雨で大変だったでしょ?」

善子「はっ、ひゃっい!?」

梨子母「ホットミルクでも飲む?」

善子「は、はい。いただきます・・・」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 23:12:38.70 ID:gLmJIBcuo
ズズ・・・

善子(気まずい・・・)

梨子「ふぅ、気持ち良かった!」

善子(やば、お風呂上りのリリー。色っぽすぎない?)

梨子「ねえ、よっちゃん。髪乾かすの手伝ってくれない?」

善子「い、いいわよ!」

梨子「~♪」サーッ

善子(リリーの髪綺麗。同じシャンプー使ってるのに直接嗅いでみたい欲求に駆られてしましそう!)

梨子「ありがとう、よっちゃん。」

善子「う、うん。」

梨子「どうしたの?よっちゃん顔赤いよ?」

善子「な、なんでもないわよ!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/11(日) 23:24:09.14 ID:gLmJIBcuo
梨子「雨止まないわね・・・」

善子「そうね・・・」

梨子「暇だしてるてる坊主作ろうか?」

善子「まあ、制服乾くまでやることないしね。」

・・・

梨子「よっちゃんのてるてる坊主黒くない?」

善子「堕天使ヨハネの化身よ!黒いのは当然よ!リリーのは普通というか地味ね!」

梨子「はうっ!?」

善子「しょうがないからリリーの顔書いてあげるわ!」

梨子「もうっ、だったらよっちゃんのによっちゃんの顔書く!」

善子「よいしょっとこれで完璧ね!」

梨子「早く晴れるといいね・・・」

善子「うん・・・」

今はリリーとずっと一緒にこうしていたいから小さな嘘をつきました。お天道様は空気読んでくれて雨は降り続けてくれました。不幸な私に小さな幸せをありがとう。

おわり