1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 10:52:36.81 ID:SNuTkZytP
※初SSです

※壮大なスケール物が沢山あるので、1レス完結の4コママンガ風にしてみました

※キャラ設定はDQ3ですが、ネタに世界観等は特に縛りがありません

※内容には作者の趣味や私情がよく入ります

※更新は不定期ですのであしからず

※つまらないので暇な方や読んでやっても良いと思っている方だけお読み下さい



僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい、僧侶ちゃん」

僧侶「勇者様は何で勇者になったんですか?」

勇者「何か16歳になった朝に勝手になってたよ」

僧侶「ほぇー、運命ですかねー」

勇者「多分ね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364867556

引用元: 僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 



【PS4】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 11:53:26.25 ID:SNuTkZytP
[運動]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「運動した後はご飯が美味しいですよね」

勇者「そうだね、食べ過ぎて余計に太っちゃうよね」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 11:59:17.37 ID:SNuTkZytP
[自転車]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?」

僧侶「テレビの中で自転車乗ってる人がいっぱいいますよ」

勇者「これはツー○・ド・フ○ンスだね」

僧侶「勇者様の趣味なんですか?」

勇者「俺の趣味というより>>1の趣味かな」

僧侶「見てて面白いんですかね?」

勇者「さぁ…」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 12:09:06.33 ID:SNuTkZytP
[お昼寝]


僧侶「勇者様、ちょっと寝ます…」

勇者「おやすみ、僧侶ちゃん」


勇者「お昼寝出来る世の中か…、悪くないな」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 12:17:20.46 ID:SNuTkZytP
[魔物あれこれ]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「あのスライムたちは何してるんですか?」

勇者「お散歩デートしてるようだね」

僧侶「あのおおがらすは?」

勇者「誰かが木の実を踏んで割れるのを待ってるね」

僧侶「あのいっかくうさぎは?」

勇者「トレーニングかな」

僧侶「私たちもトレーニングしなくていいんですか?」

勇者「平和だから今はいいかな」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 12:25:32.78 ID:SNuTkZytP
[魔王(一応)]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「魔王は人々を苦しめる悪い奴なんですよね?」

勇者「そうだよ、悪い事をして人々を苦しめてるよ」

僧侶「何をして苦しめてるんですか?」

勇者「買い物する時に凄くゴネて値切ったり、ジュースの空き缶をポイ捨てしたり」

僧侶「それは悪い奴ですね!」

勇者「魔王(一応)って呼んだ方が良さそうな気もするがな…」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 12:34:00.14 ID:SNuTkZytP
[壮大なスケール]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「私たちは他のSSみたいな壮大なスケールの旅をしないんですか?」

勇者「>>1が複雑な設定を覚えられないし、ほのぼの勇者がいてもいいかなーと思ってね。そして…」

僧侶「そして…?」

勇者「思い付きで書いてるからね」

僧侶「思い付きですか」

勇者「世の中そんなものかもね」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 12:53:07.33 ID:SNuTkZytP
[井戸の中には…?]


僧侶「勇者様勇者様、井戸を見つけました」

勇者「入ってみようか」


―井戸の中―

僧侶「何もありませんねー」

勇者「ここは本当に水だけの井戸だね」

僧侶「井戸の中は色々あるんですよね」

勇者「家があったり、すごろく場があったり色々だね」

僧侶「何も無いと何か残念な気がします」

勇者「これが普通なんだけどね」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 13:15:49.61 ID:SNuTkZytP
[小さなメダル]


僧侶「勇者様勇者様、小さなメダルを拾いました」

勇者「本当に小さいね、無くさないか心配だ」

僧侶「あ、これはメダルチョコでした」

勇者「えー」

僧侶「多分このメダルチョコの袋の中に落としちゃったかも…」

勇者「なら、いつかは見つかるよ。大丈夫」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 13:41:11.06 ID:SNuTkZytP
[海は広いな大きいな]


僧侶「海は広いですね」

勇者「そして大きいね」

僧侶「魔物が沢山いますけど憧れます」

勇者「たまには海を旅してもいいかな」

僧侶「どんぶらこどんぶらこ」

勇者「それじゃ旅じゃなくて漂流かな…」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 14:37:04.12 ID:SNuTkZytP
[魔物といっしょ]



スライム「ピィ!!」

僧侶「スライムが寄ってきました」

勇者「かわいいなー、スライム」

スライム「ピィ!!ピィ!!」

僧侶「私の膝の上に乗りましたよ」

勇者「僧侶が気に入ったんだね」

僧侶「魔物って敵ですよね」

勇者「そうだけど、そうは見えないよ」

僧侶「かわいいですねー」ナデナデ

勇者「魔王(一応)はこいつらにどんな指示出してるのかな…」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 16:22:43.90 ID:SNuTkZytP
[いっかくうさぎフェザー級]


僧侶「あのいっかくうさぎは毎日トレーニングしてますね」

勇者「そうだね、誰かライバルでもいるのかな?」

うさぎ<モウスコシデ、ウサギトッシンチャンピオンシップノ、オウザダッカンセンガアルンダヨ

僧侶「↑らしいですよ」

勇者「うさぎにも大会があるのか…」

うさぎ<チナミニフェザーキュウダゼ

僧侶「フェザー級だそうですよ」

勇者「階級まであるのか、しかも軽量級だ」

僧侶「うさぎさん、チャンプになれるといいですね」

勇者「頑張れよ、挑戦者」

うさぎ<アア、マカセトケ

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 17:16:20.68 ID:SNuTkZytP
[実験してみよう]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「豆が鳩鉄砲を食らった顔ってどんなんですかね?」

勇者「豆が鳩鉄砲?豆の顔って事?」

僧侶「あれ、鳩が豆鉄砲でしたっけ?」

勇者「多分そっちが正しいな」

僧侶「その鳩の顔が知りたいです」

勇者「鳩の顔か…、近くに実験体がいるから実際やってみるか」


おおがらす<マサカノオレカヨ…、ハトジャネーダロ

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 19:30:43.52 ID:SNuTkZytP
[実験してみた]


僧侶「からすさん、この命の木の実を投げるのでよけないで下さいね」

からす<アマリイタクスルナヨ

勇者「そーっと投げてみよう」

僧侶「行きますよ、えい!」ポイッ

からす<ガンメンポコッ

勇者「…」

僧侶「…」

からす<ドウダ、ワカッタカ?

僧侶「…、分かりましたかね?」

勇者「いまいち釈然としないな…」

からす<オレガハトジャネーカラカナ?

僧侶「実際鳩ならよく分かるんですかね?」

勇者「うーん、それでも分からないかもしれないな」

からす<ムズカシイナ、ニンゲンノコトバハ

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 19:44:31.20 ID:SNuTkZytP
[目覚ましに効く!]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「朝寝坊しないにはどうしたらいいですかね?」

勇者「僧侶ちゃんが朝起きたら好きな物を食べるよう夜に用意しておくとか?」

僧侶「私の好きなものですか、カンパチですかね」

勇者「いきなりオッサン臭さ満載になったで」

僧侶「美味しいですよね、カンパチ」

勇者「確かに美味しい、それは認める」

僧侶「勇者様はどうですか?」

勇者「実はいちごのショートケーキが好き」

僧侶「勇者様いきなり可愛くなりすぎですよ」

勇者「うるせーやい」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 20:59:55.73 ID:SNuTkZytP
[あめあめ降れ降れ]


僧侶「雨ですねー」

勇者「毎日降るとイヤだけど、たまにはいいね」

僧侶「かえるさんは喜んでますよね」

勇者「そうだろうな、正に恵みの雨だな」

僧侶「沢山降ってくださいね」

フロッガー<モウスコシツヨクフッテクレタラウレシイナ

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/02(火) 21:13:16.48 ID:SNuTkZytP
[スライムの名前]


僧侶「スライムにすっかり懐かれました」

勇者「僧侶ちゃんの膝がお気に入りと見えていつも一緒だよな」

スライム「ピィ!!」

僧侶「名前付けましょうか」

勇者「それがいいね、僧侶ちゃんが良いと思う名前なら喜んでくれるよ」

僧侶「えーっと…、スライムだから…、スーさん!」

勇者「何だろう、○○バカ日誌の社長さんが思い浮かんだよ」

僧侶「この子はスーさんです!」ナデナデ

勇者「うん、スーさんよろしく」ナデナデ

スライム改めてスーさん「ピィピィ!!」

32: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 18:28:22.38 ID:r9oUJFQBP
[変身!?]


僧侶「勇者様、勇者様」

勇者「どうしたの?」

僧侶「スーさんの色が変わっちゃいました」

勇者「緑色になってる…?」

僧侶「多分お父さんが青汁飲ませたからでしょうか」

勇者「飲ませた物で色が変わるのか、しかし何でまた青汁なんだ…」

僧侶「少しすれば色は戻るんですかね?」

勇者「お城の学者に聞いてみよう」

33: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 18:36:00.63 ID:r9oUJFQBP
[戻るかな?]


勇者「学者さん、スライムについて聞きたいのですが」

学者「スライムですか…、ん?僧侶さんが抱いてるスライムの色がおかしいですね」

僧侶「お父さんが青汁飲ませたみたいです」

学者「ならそうしないうちに色も抜けるでしょう、安心して大丈夫ですよ」

勇者「飲ませる物で色が変わるんですか?」

学者「基本は変わりますが、少量ならそこまで影響は無いかと」

勇者「なるほど、分かりました。ありがとうございました」

僧侶「ありがとうございました!」

学者「いえいえ、存分に可愛がってあげて下さい」

34: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 18:42:33.43 ID:r9oUJFQBP
[スーさんのお散歩]


僧侶「スーさんはお散歩が好きなんですよ」

勇者「僧侶ちゃんの後をポヨポヨ着いてく姿がかわいいね」

スーさん「ピィ!!ピィ!!」ポヨポヨ

僧侶「歩くのが少し遅いんですけどね」

勇者「のんびりのんびり、急ぐ事もないよ」

35: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 18:51:41.17 ID:r9oUJFQBP
[割れろ!!]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「あのからすさんはじっとしてますね」

勇者「また道に木の実を置いて、馬車か何かが通って踏むのを待ってるんだね」

僧侶「いつ割れるか分かりません」

勇者「おおがらすの知恵は凄いからね、すぐ他の事を覚えると思うよ」


からす<ナカナカワレナイナ…、イイホウホウナイカナー

36: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 19:05:03.09 ID:r9oUJFQBP
[冒険の書 現代版]


僧侶「王様の所で冒険の書を記録しましょう」

勇者「そうだね、こまめにしとかないと後が大変だね」


―お城 王の間―

僧侶「王様がいません」

勇者「大臣もいないのか」

僧侶「あれ、張り紙が貼ってありますよ」

張り紙<夜も寝られないから冒険の書を記録する機械を作った。1階に冒険の書コーナーを設けたので、そこで記録してほしい。時間外手数料は取らないので安心してくれ。 王様・大臣

僧侶「今は機械で出来るんですね」

勇者「時間外手数料取ったら文句の一つでも言ってやりたかったわ」

37: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 19:16:31.02 ID:r9oUJFQBP
[冒険の書自動記録読出機]


―冒険の書コーナー―

僧侶「ここですね、冒険の書コーナー」

勇者「夜に王様の所へ行かなくなったのは便利だけど…」

僧侶「早速記録してみましょう」

機械<やぁ、今回が初めてかい?ならカードを作るから情報を入れてちょ

僧侶「……………はい、入力終わりました」

機械<記録したぜ、今度からはこのカード使えば簡単に出来るからな。こまめに利用してくれよ

僧侶「これで記録出来たみたいです」

勇者「うーん、何か胡散臭いなぁ…」

38: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 19:26:19.88 ID:r9oUJFQBP
[ここも機械化]


僧侶「勇者様、薬草買いましょう」

勇者「よし、道具屋に行こう」

僧侶「あれ、道具屋さんに人がいませんね」

勇者「やーな予感がするな…」

張り紙<24時間営業の要望がありましたので、機械による販売を開始しました。品切れがありましたらご連絡下さい。

僧侶「道具屋さんも機械になりました」

勇者「機械化も何か寂しいなぁ…」

道具販売機<オレニモンクイワナイデクレヨ…

41: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/03(水) 21:19:04.37 ID:r9oUJFQBP
[更新が遅いよ!!]


僧侶「少し更新が止まりましたね」

勇者「>>1がヤク○ト戦みてたからかな」

僧侶「テレビ見ながらでも更新出来そうですよ?」

勇者「1はいっぺんに二つの事が出来ないし、実況しながら見てるからね」

僧侶「野球って面白いんですか?」

勇者「好きな人は好きだと思うよ、自転車と一緒じゃない?」

僧侶「私にはあまり分からないです、3-6-3のダブルプレー位しか」

勇者「また珍しいダブルプレーが好きだね、僧侶ちゃん」

50: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 18:34:26.87 ID:2a6zHQctP
[魔物図鑑]


僧侶「魔物図鑑を借りて来ました」

勇者「魔物の事は僕もあまり分からない、一緒に勉強しよう」


―図鑑の内容―

スライム―かわいい魔物。人に懐きやすくペットとしても人気が高い。夏はひんやり冷たくて気持ちいい。

いっかくうさぎ―かわいい魔物。人に懐きやすく突進力も強いため、護衛として飼う人も多い。ニンジンが大好き。

フロッガー―かわいい…とはあまり言えない魔物。雨の降る20分前には鳴く事が多く、洗濯物の番として有能。一部の人から大人気。

その他、色々な魔物が載っている…


僧侶「魔物さん凄いですねー」

勇者「これ魔物図鑑か?月刊のペット雑誌じゃね?」

51: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 18:50:33.14 ID:2a6zHQctP
[週刊誌]


僧侶「勇者様、何を見てるのですか?」

勇者「週刊誌だよ、たまにはこういう雑誌を読んでみるのもね」

僧侶「何か面白い話題ありますか?」


―週刊誌―

人々の平和を脅かす魔王の暴挙の数々を徹底分析!!

①人間の農作物を盗み取って食べている!?
②人間の子供と遊んでは本気になって子供を泣かしている!?
③本屋で長時間の立ち読みをしている!?
④実は魔王らしい仕事を一切していない!?

その他、魔王の暴挙や噂が数ページに渡って特集されている…


僧侶「聞くに耐えない悪い奴ですね!!」

勇者「やっぱりこいつ魔王(一応)だわ、アホくせ…」

52: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 18:56:50.12 ID:2a6zHQctP
[春は暖かくそして寒い]

僧侶「暖かいですねー、ポカポカですねー」

勇者「春の陽気は眠くなるよ」

僧侶「朝はまだ寒いです」

勇者「そうなんだよね、布団はいで寝てるから寒くて目が覚めるんだよ」

僧侶「勇者様、風邪引いちゃだめですよ?

勇者「うん、気をつける」

53: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 19:09:54.48 ID:2a6zHQctP
[いっかくうさぎフェザー級 結果は?]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「あのうさぎさん、元気ありませんね」

勇者「まさかとは思うけど…」

うさぎ>マケタヨ…、マダマダシュギョウガタリナイネ…

僧侶「負けちゃったみたいですね…」

勇者「世の中そううまくはいかないよ」

僧侶「うさぎさんまた頑張れますか?」

勇者「こればかりは本人の問題だよ、今はそっとしておこう」

54: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 19:18:25.02 ID:2a6zHQctP
[わんわん!]

犬>ワンワン!!

僧侶「かわいいわんちゃんが鳴いてます」

勇者「あそこ何かあるのかな?」

犬>ワンワン!!ワンワン!!

僧侶「わんちゃんの足下に何かあります」

勇者「これは…、10ゴールドだ」

犬>クーン…、キューン…

僧侶「落とし物でしょうか?」

勇者「落とし主を探そう、10ゴールドでもお金はお金だ」

55: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 19:28:13.10 ID:2a6zHQctP
[お金大捜査線]


僧侶「わんちゃんが匂いを嗅ぎながら進んでます」

勇者「持ち主に何か覚えありかな」

犬>スンスン… スンスンスンスン…

僧侶「止まりました、ここのお家のようです」

勇者「ここか、ごめんくださーい」

家の主「はーい、これは勇者様」

勇者「10ゴールドを落とされませんでしたか?」

家の主「10ゴールド?確かにどこか落としましたが…」

勇者「この犬が見つけてくれたんです」

犬>ワンワン!!

家の主「これはこれはご丁寧に、ありがとうございます」

勇者「お礼はこの犬に言ってください」

家の主「ありがとうな、わんこ」ナデナデ

犬>ワン

58: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 20:51:13.44 ID:2a6zHQctP
戻りました

[良いことはするものです]


僧侶「10ゴールド届けたのに、3ゴールド貰っちゃいましたね」

勇者「何か悪い気もするけど、あの人の気持ちなら受け取っておこうよ」

僧侶「勇者様勇者様、あれ見て下さい」


露店商>ケーキ2つで3ゴールドだお、すーっごく美味しいお


勇者「あれ買おうか」

僧侶「そうですね、買ってきます」


露天商>サーセンwアジジャシターw


僧侶「勇者様、どうぞ」

勇者「ありがとう、早速食べよう」



59: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 21:06:17.72 ID:2a6zHQctP
[ケーキはいつ食べても美味しい]


僧侶「美味しいですね、勇者様」モグモグ

勇者「おいふぃふぇ、ほぅほふぁん」モグモグ

僧侶「勇者様何言ってるか分かりませんよ」

勇者「美味しいね、僧侶ちゃん と言ったの」ゴックン

僧侶「良いことしましたからねー、余計に美味しいです」

勇者「良いことして良かったよ」

60: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 21:14:39.36 ID:2a6zHQctP
[残り物には福があるんです]


僧侶「勇者様、あそこにお茶の露店があります」

勇者「ケーキ食べたし、少しお茶飲みたいね」


お茶露店商>うーん、今日はもう売り切れなんだよー


僧侶「ツイてませんでしたね」

勇者「無いのは仕方ない」


お茶露店商>あ、茶壺の底にある粉茶で良ければ入れるよ。少し苦いけど味は美味しいよ


僧侶「裏メニューのお茶です!」

勇者「確かに苦い、けどケーキの甘さが抜けて口がサッパリする」

僧侶「残り物に福がありました」

勇者「これも良いことしたからかな」

61: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 21:23:15.50 ID:2a6zHQctP
[お金のわんちゃん その後]


僧侶「あの10ゴールドを見つけたわんちゃん、最近見ませんね」

勇者「風の噂だけど、あの犬は10ゴールドを届けた家の主が引き取ったみたいだよ」

僧侶「野良わんちゃんだったんですね、でも家の主さんは良い人だから幸せになれますよね」

勇者「そうだな、美味しいご飯食べて暖かくして寝られてるよ、きっと」

62: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/04(木) 21:30:05.48 ID:2a6zHQctP
[冒険の書 記録しよう]


―冒険の書コーナー―

僧侶「今日の事を冒険の書に記録しましょう」

勇者「大した事やってない気がするけどな…」


機械>よう、カード入れてくれ


僧侶「はい」カシャッ


機械>ゴックン…………、よし!記録終わり!カード戻すぜ ゲロッ


僧侶「記録終わりました」

勇者「この機械何かきたねーなー」


機械>うるせー!こちとら今日も何回もカード飲んでは吐いてんだ!

68: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/07(日) 18:27:21.28 ID:xnwGaa2IP
>>1でございます、少し投下します
最初のネタは私情ネタが入ります


[ショック!!]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「>>1の人が元気ありませんね」

勇者「ああ、ジムに自転車で行って体鍛えてる間にその自転車盗まれたからね」

僧侶「ええ!!そんな…」

勇者「15万位してたロードバイクだからね、ショックだと思うよ。買って4ヵ月位だし」

僧侶「立ち直れますかね…?」

勇者「新しい自転車を契約してきたみたいだし、出費は痛いけど自転車に対して熱は冷めてないから大丈夫じゃないかな?」

69: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/07(日) 18:33:25.61 ID:xnwGaa2IP
[雨・風]


僧侶「雨と風が凄いです」

勇者「爆弾低気圧襲来だってね、凄い雨だよ」

僧侶「低気圧が爆弾なんですか!」

勇者「爆弾のようにパワフルな低気圧って事だよ」

僧侶「ばくだんいわとどっちが厄介でしょうか?」

勇者「倒し方を間違えなければばくだんいわの方が簡単かな」

僧侶「ばくだんいわには会いたくないです」

勇者「やだよね、あいつ…」

いわ>フダンハ、ゴロゴロシテルダケナンダゼ

71: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/07(日) 20:30:57.45 ID:xnwGaa2IP
[メガネは顔の一部です]


僧侶「勇者様勇者様」

勇者「お、メガネかけたんだね、僧侶ちゃん」

僧侶「目が悪い訳ではないので伊達眼鏡です」

勇者「ファッションなんだね、似合ってるよ」

僧侶「ありがとうございます、勇者様」

勇者「メガネかけた僧侶ちゃんインテリに見えるよ」

僧侶「ムッ、普段はアホですか」

勇者「ごめんごめん、他意はないんだ」

僧侶「前に食べたケーキ奢ってくれたら許してあげます」

勇者「ははっ…、わかったよ。僧侶ちゃんにはかなわないね」

72: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/07(日) 20:47:19.71 ID:xnwGaa2IP
[ケーキ、再び]


ケーキ露店商>サーセソwアジャシャシターw

僧侶「いただきます、勇者様」

勇者「はい、どうぞ」

僧侶「チーズケーキ美味しいです」モグモグ

勇者「それは良かった」モグモグ

僧侶「少し意地悪でしたかね?」

勇者「そんな事無いよ、女心は難しいと思うよ」

僧侶「勇者様は優しいです」

勇者「ありがとう、後でお茶も飲もうよ」

僧侶「はい!」

73: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/07(日) 21:07:37.07 ID:xnwGaa2IP
[甘い物にはお茶が合います]


お茶露店商>アリガトサン、マタキテネー

僧侶「勇者様、お茶までごめんなさい」

勇者「いいよいいよ、たまには勇者らしい事しないとね」

僧侶「今日は普通のやつです」

勇者「普通のは飲みやすいね」

僧侶「粉茶もいいですけど、私は普通のがいいです」

勇者「僕は粉茶かなー、味のインパクトは病みつきになるよ」

僧侶「お茶美味しいです」

勇者「甘い物の後にはいいね、美味しいよ」

82: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 17:22:49.22 ID:c6InhsVaP
[噂はホント?ウソ?]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「前に週刊誌で見た魔王の噂はホントなんでしょうか?」

勇者「週刊誌の記事はウソだと思って良いと思うけどね、あれは飛ばし記事だよ」

僧侶「魔王の悪行の数々は許せません!」

勇者「あの記事が本当なら魔王の威厳もへったくれも無いんだけどな…」

83: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 17:30:36.89 ID:c6InhsVaP
[魔王様、満を持して登場]


>>1「ならば、実際に魔王様を見てみましょう」


魔王「よう、魔王と言うのは俺の事だ」

側近「魔王様にお仕えしております側近でございます」

魔王「人間のヤローが俺を(一応)とか抜かしやがるんでな、俺の恐ろしさをここで分からせてやるぜ」

魔王「いいか、俺はジュースの空き缶をポイ捨てしてるんだぜ!ゴミ箱なんかに捨てたことは一切無い」

側近「…」

魔王「さらにだ!人間界へ視察に行った時はその辺の畑から勝手にトマトをもいで食ってやったんだ!」

側近「…魔王様」

魔王「側近!俺の悪行の数々は人間に対して恐怖を与えているか!?」

側近「オメーはダーメだ」

魔王「えっ」

84: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 17:35:29.68 ID:c6InhsVaP
[魔王様はダメ魔王]


魔王「側近!俺のどこがダメなんだ!」

側近「ポイ捨てに盗み食いとか聞いてるこっちが恥ずかしいです」

魔王「な…何だと?なら何をすれば恐怖を与えられるんだ!?」

側近「手っ取り早いのは人間をさらってきて見せしめに処刑するとかでしょうか?」

魔王「そんな恐ろしい事がよく思いつくな、側近!お前の思考が魔王じゃないのか!?」

側近「やっぱりダーメだこいつ」

85: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 17:41:38.02 ID:c6InhsVaP
[上司がアホだと苦労が絶えません]


魔王「おい、側近」

側近「お呼びでしょうか?魔王様」

魔王「スライムやいっかくうさぎは人間に恐怖を与えているか?」

側近「最近は人間ペットとして人気が高くなっております、ぶっちゃけ舐められてます」

魔王「くそ!かわいい魔物が実は一番怖い作戦は失敗か!」

側近「(ああもう!なんでこんなアホが上司なのよ!!)」

86: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 18:14:17.17 ID:c6InhsVaP
[側近ちゃん、大爆発]


側近「ふぅ…、今日も一日が終わったわね…」

側近「いつものあれ、やっておこうかな…」


側近「あのバカ魔王はいつもいつもなんなのよ!!!」ドカーン バリーン

側近「実はかわいい魔物が一番怖い作戦とか何よ!バカなの!?死ぬの!?」ビリー ガチャーン

―以下、側近ちゃんの罵詈雑言が延々と続きます―

魔王の影「側近ちゃん今日は荒れてるなー」

地獄の騎士「実質魔王様と側近の兼務だからなー、ストレスは凄いと思うよ」

魔王の影「それじゃ仕方ないなー」

88: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 20:08:24.78 ID:c6InhsVaP
[痛いじゃん]


側近「魔王様」

魔王「あ?」

側近「魔王様が直接お出向きになられて、人間達に恐怖を与えてはいかがですか?」

魔王「中には抵抗する連中もいるだろうな」

側近「中にはいるでしょうが、万が一…いえ、億が一魔王様が負傷されたらば私の呪文でお治し致します」

魔王「お前そんなに使えたっけ?」

側近「人間で言う賢者の呪文なら全て」

魔王「…いてーの嫌じゃん?」

側近「は?」

魔王「俺は痛いのやだし、万が一でも傷つくんなら俺やだわー」

側近「(こぉんのヴォケはまだ甘ったれた事を抜かすか!)」ギリッギリッ

89: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 20:23:23.87 ID:c6InhsVaP
[みんなと仲良く、ね?]


側近「魔王様、魔物にはどう指示してるんです?」

魔王「たった一つだ、たったな」

側近「さすが魔王様です、一言で統治されるとは。内容はどのような?」

魔王「みんな仲良く、だ」

側近「えっ」

魔王「だってそうだろ?みんな仲良くしてくんなきゃ出来る事も出来ないだろ?」

側近「あんたホントに魔王かよ」

魔王「ああ、部下思いの魔王様だよ」

側近「無いわー、何か無いわー」

90: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 20:34:20.41 ID:c6InhsVaP
[魔物達は何やってる?]


魔王「魔物達に通信して勇者たちがどうしてるか聞くぞ」


スライム「魔王様魔王様、僧侶ちゃんと仲良くしてます。僧侶ちゃん優しいしお膝の上は気持ちいいです」

いっかくうさぎ「また大会に向けてトレーニングしてまーす、勇者や僧侶ちゃんは応援してくれてるぜ」

おおがらす「木の実がなかなか割れなくてな、勇者や僧侶ちゃんが割ってくれてるよ」


魔王「アカーン」

側近「もうどうにでもなれー」

91: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 20:57:48.95 ID:c6InhsVaP
[側近ちゃんの弱点]


側近「魔王様はだらしなさすぎます!もっと王らしく威厳を持たれてはどうなんですか!」イライラ

魔王「そう言うなよ、誰だって弱点はあるんだからよー」

側近「魔王様のは弱点でも何でも無いでしょう!」イライライライラ

魔王「俺知ってるんだぜ」

側近「何をですか!!」

魔王「お前朝弱いだろー、起きるまで1時間位かかってよ」

側近「なっ…なぜそれを…」

魔王「いつものお前とは違うよなー、おふぁようごらいまふ…とか挨拶してよーw」

側近「それ以上言うなー!」バキッ

魔王「うぎゃー!」ゴロゴロ

側近「…もうお嫁に行けない…」カオマッカ

92: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/08(月) 21:05:56.55 ID:c6InhsVaP
[いっかくうさぎフェザー級 リベンジだ!]


>>1「こんな魔王様から一旦勇者一行に視点を戻します」


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「あのうさぎさんは、またトレーニング始めましたね」

勇者「吹っ切れたな、こうなると強くなるよ」

僧侶「うさぎさん、頑張れ」

うさぎ>マタガンバルゼ、イツカハチャンプニナルンダヨ

98: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/11(木) 08:17:50.74 ID:yTO6oPAfP
1でございます、投下が満足に出来ず申し訳ありません
個人レスについては後ほど…


[近況報告]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「1の人が最近来ませんね」

勇者「仕事が本格的に忙しくなってるみたいだね」

僧侶「ほえー、大変ですねー」

勇者「今日も3時起きで仕事してるよ」

僧侶「と言うことは、これを書いてるのは仕事中ですか!」

勇者「仕事の合間合間を見て書いてるみたいだよ」

僧侶「無理しないでもらいたいです」

勇者「そうだね、無理だけはしちゃダメだね」

僧侶「読者の皆様、すみませんが気長にお待ち下さい、僧侶とのお約束です!」


側近「私や人間の1ですら忙しいのに、どこかの魔王様はお暇なようですねー」チラッチラッ

魔王「俺のことかよ!つーかこっち見んな!」

100: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 09:36:48.10 ID:b8vOn3eFP
>>1でございます、隙があるので投下します


[探さないで下さい]


側近「はぁ…、魔王様の役立たずには参りました…」

側近「魔王様は私のありがたみが分かってません!少しは苦労すればいいんです!」イライラ


地獄の騎士「魔王様!魔王様ー!」

魔王「どうした!?俺はヨッ○ーアイラ○ドで忙しいんだぞ!」

地獄の騎士「これは失礼致しました、側近様のお部屋のドアに貼り紙がありました」

魔王「貼り紙だあ?」


貼り紙>少し旅に出ます、探さないで下さい 側近


魔王「職務放棄キタ――(゚∀゚)――!!」

101: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 09:53:56.86 ID:b8vOn3eFP
[腐っても魔王様]


地獄の騎士「魔王様、側近様の件はいかがなさいますか?」

魔王「いなくていい、ゲームやってて怒られないし」

地獄の騎士「そういう問題では…」

魔王「俺がこんなんだから側近には迷惑かけてんだ、たまには羽伸ばしに行ったって悪くはねーだろ」

地獄の騎士「魔王様はそこまでお考えで…」ジーン

魔王「一応、人を管理する役職だからな」

地獄の騎士「腐っても魔王様ですねぇ」

魔王「腐ったは余計だろ!そこは感動してもっと誉めろよ!」

102: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 10:18:05.56 ID:b8vOn3eFP
[側近ちゃん、大地に立つ!]


側近「ああは言ってきたものの、行くアテもありませんからねー」

側近「とりあえず人間界に降りてみましょう」


―人間界 川の畔―


側近「落ち着きますね…、自然は人間界の方が癒される…」


僧侶「勇者様勇者様、川にきれいなおねーさんがいます」

勇者「この辺では見ない人だね、旅の人かな?」


僧侶「おねーさん、おねーさん」

側近「? 私の事ですか?」

僧侶「はい、おねーさんは旅人さんですか?」

側近「そうですね…、少しだけど旅をしているから旅人ですかね」

勇者「(旅人なのに格好が綺麗すぎる、近場で見ない人だからこの近辺の旅人とは思えない…)」

僧侶「おねーさんはどこか行くんですか?」

側近「行くアテもなくブラブラしてるから…、どこ行くか私にも分かりません」

僧侶「ならば私のお家にお泊まりして下さい」

側近「え!?それは悪いわよ」

僧侶「大丈夫です、私のお家は広いのです!」ドヤァ

側近「そこまで言われちゃうとなぁ…」

僧侶「勇者様、大丈夫ですよね?」

側近「(勇者!?という事はこのコンビが勇者と僧侶…)」

勇者「僕もそれが賛成です、旅の方には宿も必要ですから」

側近「分かりました、少しご厄介になります」

勇者「(まさかとは思うけど、この人…)」

103: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 12:03:37.58 ID:b8vOn3eFP
[たまには真面目な展開もあります]


―僧侶ちゃんのお家―


僧侶「私はお買い物に行ってきます、勇者様はおねーさんとお留守番しててください」

勇者「行ってらっしゃい、気をつけてね」


側近「すみません、お邪魔して」

勇者「とんでもない、旅のお方を野宿させるのは勇者として見ぬふり出来ませんから」

側近「(やはり勇者は情に厚い、私が魔族と知ったらどんな反応するのか…)」

勇者「ところで…、魔王様はお元気ですか?」

側近「!?」ビクッ

勇者「やはりそうでしたか」

側近「勇者…、いつから気付いた?」

勇者「旅人と言われた所で…かな、旅人にしては格好が綺麗すぎるし、行動一つ一つが人間とは少し違うからね」

側近「…、平和な世の中でも勇者は勇者なのだな」

勇者「人並みに勇者をやってるつもりだよ、あなたは仕草からしてメイド長か側近辺りの魔王にかなり近い人じゃない?行動に無駄が無さすぎるんだ」

側近「流石だな、その辺で間違いはないとだけ言っておこうか」

勇者「それはどうも」

側近「勇者からすれば私は敵だ、ここから追いだ出すか?」

勇者「追い出しなんかしないよ、あなたは悪い人には思えないし」

側近「信頼してくれるのか、それではお人好しが過ぎるぞ?」

勇者「勇者はお人好しなもんさ。それで、魔王は>>51のような奴なのか?週刊誌の飛ばし記事だからそんなはずは無いと思うが」

側近「あながち間違ってないのが悔しいし情けないな」

勇者「魔王なにやってるんだ…」ゲンナリ

側近「私が知りたい位だ…」ゲンナリ

105: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 14:42:58.06 ID:b8vOn3eFP
[ゆっくりしていってね!]


―僧侶ちゃんは張り切ってお買い物中です―


勇者「なに、本当に魔王は盗み食いとかしてんの?」

側近「あまりに情けない事だがな、悪事のレベルが低いのだ」

勇者「少しはがんばれよ、魔王」

側近「勇者が魔王頑張れとは言って良いものなのか?」

勇者「さすがにライバルとしてこれは情けないと思う」

側近「ですよねー」

勇者「何となく、貴女が出てきた理由が分かったわ」

側近「察してくれるか」

勇者「ゆっくりしていくと良い、また魔王の元に戻りたくなるまでな」

側近「そうさせてもらう」

勇者「この事は僧侶ちゃんには黙っておくよ、魔王と仲良くするとか言い出しそうだ」

側近「頼む、魔王と勇者が仲良しじゃお互いに体面が立たないからな」

106: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/12(金) 14:54:39.10 ID:b8vOn3eFP
[真面目は疲れます]


勇者「さて…っと」ポン!

側近「!?」

勇者「真面目イケメンモードは疲れるなー」ダルー

側近「ならば私も…」ポン!

勇者「!?」

側近「真面目クール才女モードは疲れるなー」ダルー

勇者「お互いデフォルメキャラになったな」

側近「こっちの方が楽で良い」

109: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/13(土) 16:17:41.30 ID:EHAF3uHSP
>>1でございます、寝てるのに飽きたので少し投下します


[僧侶ちゃん帰宅、そしてダルー]


僧侶「ただいまーです!」

勇者「おかえりー」ダルー

側近「お帰りなさいー」ダルー

僧侶「おお、勇者様とおねーさんがダルーしてます」

勇者「これは楽だなー」グダー

側近「人様の家なのに止められないー」グダー

110: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/13(土) 16:45:57.91 ID:EHAF3uHSP
[嘘はついてないよ]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「おねーさんはどんな人ですか?」

勇者「王様の側近をやってるんだって」

僧侶「おねーさんは凄い人なんですねー」

勇者「それで王様が見聞を広める為に旅をしてくるよう言われてるんだって」

僧侶「旅の疲れを癒やして下さい、おねーさん」

側近「ありがとうございます」


側近「(確かに王の側近だ、魔王様のな。しかし嘘が上手いな、僧侶が単純なだけかも知れんが…)」

111: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/13(土) 16:55:07.40 ID:EHAF3uHSP
[僧侶ちゃんの料理は世界一ィ!?]


僧侶「今からご飯を作ります、少し待ってて下さい」

勇者「僧侶ちゃんのご飯美味しいよ、期待してるといい」

側近「これは楽しみだ」


―20分後―


僧侶「お待たせしましたー!」

勇者「僧侶ちゃんのグラタンか、今日は材料奮発したね」

側近「おお、美味しそうだ」

僧侶「早速食べましょう」

勇者「…、やっぱり美味しい、僧侶ちゃんのグラタン」モグモグ

側近「素晴らしい、家の城でもこの味を出すコックはそういない」モグモグ

僧侶「ありがとうございます!料理は楽しいのです!」モグモグ

側近「(一度コック共を修行させるか、味わう料理と腹を満たす料理の区別をまず付けさせなくてはな)」

112: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/13(土) 17:06:35.27 ID:EHAF3uHSP
[側近ちゃんの再発見]


スーさん「ピィ!」

僧侶「あ、スーさんです!」

側近「(僧侶に懐いているスライムだ)」

僧侶「スーさんはかわいいですからナデナデをいっぱいします」ナデナデ

スーさん「フゥ…」ヘニャー

側近「(幸せそうだな、魔王の城近辺のスライムと同じとは到底思えん)」

僧侶「スーさんも私のお家に慣れましたねー」

側近「(スライムも幸せを感じるのか…、今後の運用に少し影響しそうだ)」

スーさん「ピィ!ピィ!」ポヨポヨ

113: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/14(日) 21:37:02.12 ID:FuqHi59dP
[いっかくうさぎフェザー級 猛特訓!]


側近「少しこの周りを案内してくれないか?」

勇者「ああ、早速行こうか」

僧侶「ならばうさぎさんの所へ行きましょう!」


―近くの平原―


僧侶「うさぎさん、頑張ってますね」

うさぎ>アア、チャンプニナルニハコレクライヤラナイトナ

側近「(いっかくうさぎも平和を受け入れて別の目標を持っている)」

勇者「今度は勝てるといいな」

うさぎ>ツギハヤルヨ、ガンバル

側近「(人間と魔物の共存もそこまで難しくは無いのかも知れない、色々と考えさせられるな)」

114: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/15(月) 23:04:47.69 ID:zA63ogN+P
[3人と1匹でお散歩]


側近「のどかだな、平和も悪くない」

勇者「最近は寒かったり暑かったり少し自然が意地悪だけどな」

スーさん「ZZZZ…」

僧侶「」スヤスヤ

側近「お散歩なのに寝てるのがいるんだが?」

勇者「散歩の間にどこか座って休んでる事にしといてくれ」

116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:05:47.41 ID:3jpJqFz8P
[よくある事です]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「最近>>1が更新してませんでしたね」

勇者「したくても出来なかったんだよ、SS超速報は定期的にダウンするからね」

僧侶「サボってた訳ではなかったのですね!」

勇者「うん、決して今日新しい自転車が来て色々いじっていて忘れていた訳では無いよ」

側近「随分と言い訳というかが具体的だな」

勇者「僕も雇われ勇者なようなものだからね、色々逆らえない所もあるのさ」

側近「こんな所で世知辛い話をしなくても良いだろうて…」

僧侶「おねーさんは世知辛いんですか?」

側近「いや違う、後で世知辛いの意味を教えてあげるよ」



魔王「あれ、側近出てったら俺忘れられてねーか?」

地獄の騎士「仕方ねーっすよ、俺らのムサい半ばホラーな所より華のあるあっちの方が誰だっていいっすよ」

魔王「現実は厳しいな…、寒い世の中だと思わねーか?」

魔王の影「世の中かわいいが正義ですからねぇ…」

120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 22:02:02.36 ID:UzAmbaAgP
[お調子者で弱虫だけどパーティーのキーなあの人]


僧侶「ねえねえ、おねーさん」

側近「なに?僧侶ちゃん」

僧侶「おねーさんは呪文使えるのですか?」

側近「僧侶と魔法使いが使う物は全て使えるよ」

僧侶「おお、賢者さんです」

側近「賢者なんて名前は私には合わないよ、そんな風に呼ばれたら気恥ずかしいし」

僧侶「賢者さんじゃなければ何でしょう?」

側近「大魔導士…かな」

僧侶「勇者様が読んでたマンガのお調子者で弱虫だけどパーティーのキーな人みたいです」

側近「誰だか分かってしまう私が何か悔しい」

僧侶「メドロ○アとかベ○ンとかも使えるんですか?」

側近「○タンは何とかなりそうだけど、メ○ローアはチート臭くて出来てもやらないかな」

僧侶「多分おねーさんのお師匠様は○○○だけど2つの呪文を同時詠唱する凄い魔法使いのお爺さんですね」

側近「それはカンベン、あんな事されたらお嫁に行けなくなっちゃう」

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/20(土) 18:19:01.50 ID:29TJi4c8P
[僧侶ちゃん、頑張れ!]


僧侶「ねえねえ、おねーさん」

側近「なに?僧侶ちゃん」

僧侶「私ももっと高度な呪文を使いたいです」

側近「僧侶ちゃんならレベルアップすれば僧侶が覚える呪文を覚えるよ」

僧侶「私もベホマが使えるようになりますか?」

側近「もちろん」

僧侶「ザオリクも?」

側近「凄く頑張れば使えるよ」

僧侶「頑張ります!目標はバギマで敵を倒しながら勇者様をキアリーする事です!」

側近「頑張れって言いたいけど、とりあえず○イの大冒険からは離れようね。あのシーンの師匠はカッコイイから分かるけど」

124: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/21(日) 22:45:30.38 ID:PMJHZ5bWP

[まるで姉妹]


勇者「僧侶ちゃんと側近さんはまるで姉妹だね」

僧侶「おねーさんは凄いです!」

側近「僧侶ちゃんかわいい、妹に欲しいくらい」

勇者「僧侶ちゃんって素質あるの?」

側近「あると思う、この子は賢者としてオールラウンドで行くより、僧侶として極めた方が伸びる感じはする」

僧侶「私は賢者さんには向かないですか…」

勇者「何でも出来るって事は全てにおいて他の人に一歩譲るって事だからね、僕なんか良い例じゃない?」

僧侶「勇者様は誰もなれない職業な時点で凄いと思います」

勇者「嬉しい事言うね、でも器用貧乏はいざと言うときに困るんだ」

側近「もちろんパーティを組む時はその器用貧乏もいないと困るんだけどね」

僧侶「私は僧侶として頑張って、勇者様は何でも出来る人として頑張るんですね」

勇者「そういう事、僧侶ちゃんは僧侶として極めて僕が傷ついたら治してね、僕は僧侶ちゃんを守るから」

僧侶「はい!任せて下さい!」

側近「(私も人間として生まれてたらこうなっていたのだろうか…、こういうのもいいな…)」

127: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/22(月) 22:05:24.59 ID:dwnVm8etP
[もはや鉄板コース]


僧侶「ねえねえ、おねーさん」

側近「なに?側近ちゃん」

僧侶「おねーさんに食べて貰いたい物があります」

ケーキ露店商>サーセンwアジャジャジャシターww

お茶露店商>イツモアリガトサン、マタヨロシク、キレーナオネーサン

僧侶「このケーキとお茶は美味しいのです」モグモグ

側近「どれどれ…、おぉ美味しい」モグモグ

勇者「もはや鉄板コースだよなー」モグモグ

側近「このお茶は初めて飲む、今までに味わった事のないお茶だよ」コクコク

僧侶「お茶とケーキのコンボは合うから困りますねー」

側近「これはいい、やみつきになりそうだ」

勇者「ふはははは、美味しいの食べてれば魔王も戦う気は失せるだろ」

側近「(魔王様は元々戦う気が無いがな、しかし魔王様が戦わない理由が理解できてきた気がする)」

130: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/23(火) 14:36:44.15 ID:d+YsV5F3P
[魔王様、お久しぶり]


魔王「何か久しぶりだな、ぜってー1の野郎は側近がお気に入りで俺の事忘れてたぜ」

地獄の騎士「仕方ないですよ、のほほんな勇者とかわいい僧侶ちゃんと側近ちゃんがいては分が悪いですって」

魔王「そうだけどよー、忘れすぎたろうよー」

魔王の影「こっちはいかつい魔王様にガイコツに影ですからなー、夜に見たらガチのホラーですよ」

魔王「てめー!俺もホラー扱いかよ!」

騎士・影「俺達がホラーなんで自動的に…」

魔王「側近ー!早く帰ってこいー!俺までホラーはヤダー!!」

136: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/24(水) 17:50:19.15 ID:NttSBgZYP
[2万人いる某お方の妹…?]


魔王「とりあえず、側近がいない間代わりのスタッフを募集しよう」

地獄の騎士(以下騎士)「候補としては誰かお望みはありますか?」

魔王「そうだな…、うるさくないのがいいな、前の側近は口うるせーしキレると怖いしよ」

騎士「なら良い人いますよ、連れてきます」



騎士「お待たせしました、俺の妹です」

騎士妹「お呼びですか、魔王様。と妹は興味を持って語りかけます」

魔王「俺の側近候補を募集している、側近になる気はないか?」

騎士妹「前任の側近様と同じような働きが出来ますでしょうか?と妹は正直不安を隠せません」

魔王「…おい、騎士よ」

騎士「はい、どうされましたか?」

魔王「確かにうるさくはねーけどよ」

騎士「はい」

魔王「無表情過ぎねーか?」

騎士「それなりに感情はありますが…」

魔王「それに同じのが2万人くらいいそうな妹だな」

騎士「さて何の事やら、レ○ルガンとかインデ○クスとか知りませんなー」

魔王「もう、俺の周りこんなんばっか」


騎士妹「やれやれ、私も面倒事に巻き込まれてますね。と妹はため息を吐きつつ呆れます」

140: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/25(木) 14:42:10.50 ID:9zzTThjWP
[僧侶ちゃん、強くなれ!]


―僧侶ちゃんは側近ちゃんと呪文のトレーニングをしています―

僧侶「むむぅ、マヌーサがうまくいかないです」

側近「幻覚を見せる呪文だから、相手を騙そうとする意識も必要なのよ」

僧侶「人を騙すのは可哀想で出来ませんよ」

側近「騙すのは悪い事だけじゃないの、良いように騙す事も必要だからね」

僧侶「うーん…、どうすれば…」

側近「僧侶ちゃんはまっすぐで正直者の良い子だから、マヌーサは難しいかなぁ」

僧侶「ひとまずベホイミを先に覚えますね!」

側近「そうね、そうしましょう。その方が僧侶ちゃんには向いてるかな」

僧侶「おねーさん、メラゾーマの炎を見せて下さい」

側近「いいよ、はい」ゴォォォォォ!

僧侶「おお…、これはひとたまりもなくなる炎ですね」

側近「これでもメラゾーマとしては弱い方なの、私は魔法使いの筋はそこまで良くないから」

僧侶「実はその炎がメラだったりはしないのですか?」

側近「そんな桁外れの魔翌力があったらこんな所にはいないよ、あくまで私は並以下の使い手だから」

僧侶「でもおねーさんは凄いのです!」

側近「ありがとう、僧侶ちゃんに言われると嬉しいよ」

141: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/26(金) 18:24:01.66 ID:mNiGtQffP
[側近ちゃんは物知りです]


僧侶「ねえねえ、おねーさん」

側近「なに?僧侶ちゃん」

僧侶「>>140で魔翌力って出てますが何ですか?」

側近「これはね、魔力と書くとそう変換されるこの板独特のシステムなの」

僧侶「魔力と書けませんね」

側近「大丈夫、sagaって入れるとそのシステムは回避できるよ」

僧侶「粉雪と打ったらどうなりますか?」

側近「こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい」

僧侶「新一は?」

側近「バーーーローー」

僧侶「そんな世界があるんですねー」

側近「僧侶ちゃん、私を玩具にしてない?」

143: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/26(金) 19:33:51.80 ID:mNiGtQffP
[側近ちゃんが仲間に!?]


勇者「あれ、俺久しぶりってやつ?」

側近「そうでもない、1の投下が遅いから久しぶりに見えるだけ」

勇者「そういえば魔王の所に戻らないの?」

側近「当分戻らないよ」

勇者「どうして?側近なら魔王のそばにいないとでしょ」

側近「私がいないならいないで魔王様は別の側近を探すよ、下手すれば私はお払い箱で魔王様の所には戻れないかもしれない」

勇者「どうする?このまま俺達と賢者として暮らしても構わないんだけどね」

側近「少し考えさせてくれ」

勇者「思いつめるなよ、少なくとも俺と僧侶ちゃんは大歓迎だ」

144: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/26(金) 19:43:45.08 ID:mNiGtQffP
[魔王様、側近は見つかりましたか?]


魔王「新たな側近が決まったぜ」

騎士妹「結局私ですか。と妹はため息をつきます」

魔王「他に誰もいねーしな」

騎士妹「仕方ないですね、任命されたからには努力します。と妹は頑張る姿勢を示します」

魔王「頼んだぜ」

騎士妹「魔王様、前任の側近様はどうするのですか?と妹は質問をぶつけます」

魔王「あいつは多分戻って来ねーよ、長い付き合いだから何となく分かるんだ」

騎士妹「そうですか、信頼されてたのですね。と妹は少し羨ましく思ったりします」

魔王「前の側近と同じようにする必要はねーぜ、お前のやりたいようにやれよ」

騎士妹「わかりました、お願いします。と妹は魔王様に期待を寄せます」

150: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/27(土) 13:28:13.57 ID:KU3AGANkP
[側近ちゃん、残るか戻るか]


―側近ちゃんは悩んでいます―


側近「ここに来てしばらく立つが、今の所迎えに来る魔物の気配がない」

「考えられるのは、新しい側近が決まったか…」

「少なくとも、私の事を見限ったのは事実だろう」

「側近候補と言えば地獄の騎士の妹か」

「感情はさほど無くても彼女は優秀だ」

「出てきた身で、無理して戻っても恐らくは歓迎されないだろうな」

「魔王様が魔王の座に就いている理由がようやく分かったとは…」

「いずれは魔王様と戦うかも知れない」

「私自身、魔王様にどこまで通じるか試したい気持ちもある」

「………、私の居場所は……」

「明日、勇者に話をしよう…」

151: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/27(土) 13:38:51.13 ID:KU3AGANkP
[新たな仲間]


―翌日―


側近「勇者、ここに残るよ」

勇者「考えはまとまったようだね」

側近「魔王様は既に新しい側近を用意したようだし、私の居場所はもう無いだろう」

勇者「後悔は…ないか?」

側近「無いよ、魔王様に力がどこまで通じるか試したい気持ちもあるしね」

勇者「なら、改めて聞きたい。僕たちに力を貸してくれないか?」

側近「分かった、私の力で良ければいくらでも」

勇者「ありがとう、僧侶ちゃんが特に喜びそうだ」

側近「僧侶ちゃんは強くなるよ、私が保証する」

勇者「今から賢者とでも名乗るか?」

側近改めて賢者「ずっと側近じゃまずいよな、一応大魔導士だと私は思っているが、名前も長いしな」

勇者「よろしく、賢者」

賢者「ああ、こちらこそ」

155: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/27(土) 16:31:37.87 ID:KU3AGANkP
[今後の予定は?]


勇者「それにしても、これからどうしようか?」

賢者「とりあえず僧侶ちゃんのレベルアップかな」

勇者「僧侶ちゃんが強くなるとは僕も心強い」

賢者「私自身も僧侶ちゃんがいると魔法使いとしての価値が求められてくるしな」

勇者「魔法使いとしても強いんじゃない?」

賢者「元々私は神官のような資質が強かったんだ、魔法使いとしての資質はそこまで良くない。魔法使いの修行は苦労したよ」

勇者「なるほどね、努力故の賜物ってワケか」

賢者「僧侶ちゃんに賢者を薦めないのは私のような苦労をさせたくないからだよ」

勇者「僧侶ちゃんには僧侶を極めさせるのか」

賢者「このメンツならその方が良い、勇者をアタッカーにして僧侶をアシスト、私はアシストとアタッカーを使い分ける」

勇者「なる程、賢者には苦労かけるね」

賢者「大魔導士たるもの、その位出来なくては恥ずかしいからな」

勇者「それにしてもさ」

賢者「うん?」

勇者「ボクらガチで戦うの?」

賢者「いや、どうなんだろう…」

勇者「賢者ちゃん、考え損?」

賢者「もしかしたらね…」

156: ◆5eMN8sHsbY 2013/04/27(土) 16:52:40.35 ID:KU3AGANkP
[新しい側近ちゃんも実は怖いです]


騎士妹改め側近「側近と名乗るようになりました。と側近は胸を張って自慢します」

魔王「張るほど胸ねーじゃん…」ボソッ

側近「何か悪口を言われた気がします。と側近は魔王様にライデインを食らわせます」カッ

魔王「」マックロケ

側近「やれやれですね。と側近は魔王様を治しつつため息を吐きます」フゥ…

魔王「(いきなりライデインかよ…、こいつもとんでもねーじゃん…)」

160: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 17:04:46.83 ID:88AahBotP
[賢者ちゃんの弱点、再び]


僧侶「……、眠いれす…」アクビ

賢者「………」

僧侶「おはようございます、おねーさん」

賢者「おふぁよう…、そうりぉひゃん…」

僧侶「おおう…、おねーさんのエンジンがかからない…」

賢者「…………、んー……ふぅ…」ノビー

162: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 19:55:56.15 ID:88AahBotP
[朝はこんなものです]


僧侶「おはようございます、勇者様」

勇者「おはよう、僧侶ちゃん」

僧侶「朝ご飯作りますね」

勇者「賢者ちゃんは?」

僧侶「>>160みたいな感じです」

勇者「相変わらず朝が弱いね、完璧みたいな賢者ちゃんの意外な一面だな」

僧侶「おねーさんが動き出すのにもう少しかかりそうですね」

勇者「ご飯作るの手伝うよ、それまでには賢者ちゃんも動き出すでしょ」


賢者「んぅー…、身体が動かにゃい…」ダルー

163: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 20:00:31.09 ID:88AahBotP
[ダルー、そしてキリッ]


賢者「おはよう、僧侶ちゃん、勇者」

僧侶「おはようございます、おねーさん」

勇者「起きてきたね、相変わらず朝が弱いね」

賢者「私の弱点だな、朝は手強い」

僧侶「おねーさんダルーってしてるのに今はキリッとしてます」

賢者「無様な格好は人に見せられないからね」キリッ

勇者「こういうギャップに男は弱いんだなー、これが」

164: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 20:04:42.51 ID:88AahBotP
[小動物の僧侶ちゃん]


勇者「ご馳走さま、ご飯おいしかったー」

賢者「ご馳走さま、昼は私が作ろう」

僧侶「食器は置いといて下さい、後でまとめて洗いますから」

勇者「僧侶ちゃん、ゆっくり食べててね」

賢者「一生懸命もぐもぐ食べてる姿、まるで小動物を見てるようだ」

僧侶「」モグモグ

165: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 20:23:10.46 ID:88AahBotP
[小さくても炎!]


僧侶「むむむっ…」

勇者「僧侶ちゃん、どうしたの?」

僧侶「むむむむむむ…、はっ!」ポン

勇者「うおっ、火が出た!」

僧侶「やりました!メラが出来ました!」

賢者「少なからず魔法使いの資質もあるか、初級の魔法使いの呪文も覚えられるかな…?」

勇者「えらいなー、僧侶ちゃん」ナデナデ

僧侶「てひひー」ニコニコ

賢者「スカラまで覚えられたら儲けものだけど…難しいかな」

僧侶「頑張ってみます!」

167: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 21:27:58.69 ID:88AahBotP
[スカラの効果もそれでは…]


勇者「スカラもどれくらい効くものなんだ?」

賢者「試してみるか?」パァァァァ

勇者「うーん、変化は分からないなぁ…」

賢者「実際叩かれてみないとかな?」

僧侶「勇者様、ごめんなさい!」ペチッ

勇者「それじゃ変わらないよ、僧侶ちゃん」

賢者「勇者、許せ」
○(#゜Д゜)=(  #)≡○)Д`)・∴'.

勇者「」(#)Д`;;)

僧侶「勇者様ー!!」

賢者「すまん、会心の一撃になってしまった」

僧侶「おねーさん、それじゃスカラの効果が意味ないです…」

168: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 21:38:37.79 ID:88AahBotP
[会心の一撃はハンパねぇ!]


僧侶「勇者様、お治しいたしますね」

勇者「」(#)Д`;;)

僧侶「ホイミ!」パァァァァ

勇者「」(#)Д`;;)

僧侶「ホイミじゃダメージが治らない…」

賢者「すまん、勇者…」

勇者「ひどいよ…」()Д`;;)

僧侶「治って下さーい!」パァァァァ



賢者「やっぱり僧侶ちゃんにはベホイミを教えるのが先だね、うん」

169: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 21:50:33.69 ID:88AahBotP
[下手人だれだ!?]


プゥ…


賢者「勇者、おならをしたか?」

勇者「いや、してないよ」

僧侶「私でもないです」

勇者「賢者ちゃん、怪しいなぁ…」

賢者「バカ言うな、私がおならをするわけがないだろう」

スーさん「ピイ!ピイ!」

僧侶「スーさんじゃないですよねー」

スーさん「ピイ!ピイ!ピイ!(ゴメンよ僧侶ちゃん、ボクがおならしちゃったんだよー)」

170: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/02(木) 21:56:17.57 ID:88AahBotP
[インターネット]


―図書館―

僧侶「少しインターネットで調べ物をします」

賢者「(魔王様の噂は想像以上だな、ヘタレの噂ばかりだ…)」

勇者「つけ麺なる食べ物があるのか、食べてみたいなぁ」

僧侶「むむ、このピラフは美味しそうです。レシピを控えます」


この後しばらく思い思いの事を調べた3人でした

175: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/04(土) 22:44:37.18 ID:3ooVsyniP
[詳しくはWebで!!]


僧侶「ねえねえ、おねーさん」

賢者「なに?僧侶ちゃん」

僧侶「1の人が今日50kmも自転車で走ってきて疲れた顔してませんね」

賢者「慣れてきたのもあるけど、多分走り方を変えたからだと思う」

僧侶「自転車に走り方があるんですか」

賢者「今までの1は重たいギアでモリモリ漕ぐ単細胞猿だったけど、今は軽いギアで沢山漕ぐようにしてるからよ」

僧侶「何か違うのですか?」

賢者「詳しくは有酸素運動と無酸素運動でググってね」

僧侶「とりあえず1の人も学習して成長してるんですね」

賢者「そういう事」

僧侶「おねーさん、手抜きしてませんか?」

賢者「そんな事無いよ、うん」

180: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 09:19:47.42 ID:WQUhyc6SP
[スーさんをいじめるのは誰だ!]


スーさん「ビィ…」ボロボロ

僧侶「スーさん!そのケガどうしたんですか!」

賢者「刃物の傷と火傷ね、深い傷じゃないけど…」

勇者「ひでぇ、こんな事するの誰なんだ…」

僧侶「スーさん、今治しますからね」ホイミ

スーさん「ビィ…」パァァァ


賢者「勇者、少しいいか?」

勇者「なんだい?賢者ちゃん」

賢者「最近だけど、魔物も人間も関わらずに傷をつける輩が出てるという噂があるんだが」

勇者「なるほど、その連中の仕業だと賢者ちゃん読むか」

賢者「話は噂程度だが、被害は確実にでている。調べてみる価値はありそうじゃないか?」

勇者「そうだね、早速調べてみようか」


僧侶「治りました!」ナデナデ

スーさん「ピィピィ!(僧侶ちゃん、ありがとう!)」ポヨポヨ

181: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 09:46:42.34 ID:WQUhyc6SP
[王室 特○係]


―治安維持のため、王様より犯人確保の依頼が出ました―

勇者「早速調べるのはいいけど、僧侶ちゃんは?」

賢者「スーさんを見ててもらおう、目を付けられてればまた襲われるかも知れない」

勇者「僧侶ちゃんで大丈夫かな?」

賢者「心配はいらない、僧侶ちゃんは強いから」


―聞き込みなう―


勇者「ふむ、犯人は2人組か」

賢者「呪文担当と剣か斧担当って所だな」

勇者「アジトまでは分からなかったか」

賢者「犯人もそう抜けてはいないだろ、下手したら私たちの情報を手に入れている可能性もある」

勇者「それはもしかして…」

賢者「ああ、聞き込みをした人の中に犯人と繋がってる人もいるかもしれない」

勇者「最悪の事態を想定しろって事ね」

賢者「そういう事だ」



犯人1「嗅ぎ回ってる連中がいるな」

犯人3「ひ弱そうな男と華奢な女だ、女は美人だぜ」

1「とりあえず様子見だな」

3「ヘタに動くと捕まるしな」

1「ところでよ」

3「あ?」

1「お前何で犯人3なんだよ」

3「何となく」

1「俺ら3人組じゃねーだろ」

3「かてー事言うなよ、俺は3が好きなんだよ」

1「紛らわしいだろが」

3「あえて言うなら、長○茂雄終身名誉監督の国民栄誉賞受賞記念?」

1「分かった…、3でいいよ…」ハァ…

182: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 10:05:10.16 ID:WQUhyc6SP
[王室 ○命係2]


―犯人の捜索が続いています―

勇者「有力な手がかりが上がってこないね」

賢者「焦るな、手がかりは無くて当然だ」

勇者「さて、どうしたものか…」

賢者「とりあえず闇雲に動いても仕方ない、今日はひとまず終わりにしよう」

勇者「地道にやるしかないな…」



犯人1「1人応援呼ぶか」

犯人3「そうだな、呼ぶか」

犯人55「呼んだ?」

1「呼んだけど55ってお前…」

55「ああ、ゴジ○も国民栄誉賞受賞したしな」

3「やるな、55」

1「もうお前らどうにでもなれ」


3「長嶋茂○終身名誉監督、バンジャーイ!」

55「ゴジ○松井、バンジャーイ!」

183: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 10:30:35.75 ID:WQUhyc6SP
[対策会議]


僧侶「そうですか、犯人は見つからないですか…」

勇者「ごめんね、僧侶ちゃん」

賢者「また被害が出る前に捕まえなくてはいけないな、うかうかしてられない」

僧侶「酷いです…、スーさんは悪い事してません…」グズッ

賢者「僧侶ちゃん、悔しいのは分かるが泣いちゃダメだ。犯人は必ず捕まえる」

勇者「そうだよ、僧侶ちゃんが泣いたら犯人の思うツボだ」

僧侶「そうですけど…、ふぇぇぇ…」ポロポロ

勇者「僧侶ちゃん…」ダキッ


賢者「(さて、犯人には少し痛い目にあってもらうか。僧侶ちゃんを泣かせた罪は重い、久々に魔族の血が騒ぐよ…)」ニヤッ

184: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 10:55:29.26 ID:WQUhyc6SP
[犯人たち、登場!]


―翌朝、僧侶ちゃんとスーさんには囮になってもらいました。勇者と賢者ちゃんはレムオルをかけて尾行しています―

僧侶「スーさん…」ナデナデ

スーさん「ピィ!(犯人来るかな?)」


勇者「犯人たち来るかな?」

賢者「こればかりは何とも言えん」


犯人1「やぁ、お嬢ちゃんそこのスライムを渡してくれない?」

僧侶「だっ…誰ですか」

犯人3「怪しいもんじゃないよ、魔物を退治する自警団だよ」

犯人55「そうそう、魔物から皆を守るお仕事のね」

僧侶「スーさんは渡せません!大切なお友達です!」

スーさん「ピィ!(何が自警団だよ、お前ら!)」フーッ


勇者「でてきたぞ、2人組じゃなくて3人組だ」

賢者「あいつらは…」

勇者「知ってるのか?」

賢者「1年位前に魔王の城へ泥棒目的で侵入してきた3人組だ、私がシメて放り出したのだが懲りもせず愚行を続けるか」

勇者「よし、行くか」

賢者「ああ、今度は地獄を見せてやる」

185: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 13:24:31.15 ID:WQUhyc6SP
[賢者ちゃん、圧倒的]


―犯人のむれがあらわれた!―


僧侶「スーさんを虐めたのはあなた達ですか!」

犯人3「スライムは魔物だ、退治するのが普通だろ」

犯人1「弱くても魔物は魔物だからな」

犯人55「人間と魔物は相容れぬ存在、仕方ないのよね」

僧侶「間違ってます!私達も魔物さんも仲良く暮らせます!」

犯人55「もう昔っからいがみ合ってるんだ、今さら仲良くできるかよ」

犯人1「早くスライムをよこしな、お嬢ちゃんごと燃やしちゃうぜ!?」ボォォォ

僧侶「やってみなさい!スーさんは私が守ります!」

犯人1「…お嬢ちゃんは魔物に洗脳されていた、そういう事にしておくよ!」メラミ

僧侶「…っ!!」


パキィィィン…


僧侶「!?」

犯人1「何!?俺のメラミが!」

賢者「覚えておきなさい、これがマホカンタよ」

僧侶「おねーさん!」

犯人3「ちい!どこに隠れていた!」

勇者「やあ、だいぶ焦ってるようだね」

犯人55「くそっ、レムオルか!」

賢者「覚悟はいい?これから地獄を見せてあげる」

犯人1「呪文なら…負けねぇ!」ヒャダイン

賢者「甘い」マホカンタ

勇者「うっ…うわぁ!」マホカンタ

僧侶「スーさん!」マホカンタ

犯人1「ばかな!?マホカンタは嬢ちゃんだけだったはず!」

賢者「呪文も詠唱時間が短くできる、お前らレベルなら1つ唱える所を私は3つ唱えられる」

犯人3「バッ…バケモノが!!」

犯人55「人間技じゃねぇ!」

犯人1「一旦引くぞ!ルー…、じ…呪文が出ねぇ!」

賢者「マホカンタ2回にマホトーンも唱えてある、お前らのレベルが低くて封じるのも簡単だったよ」

186: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 14:30:54.51 ID:WQUhyc6SP
[地獄へようこそ]


犯人55「意地でも逃げてやる!」

犯人3「今回は相手が悪い」

犯人1「俺達の逃げ足を甘く見…」


旅人M「逃がすかよ」

旅人S「お手本のような三下のチンピラですね。と旅人Sは通せんぼをします」

犯人3「地獄の騎士!とお前は誰だ!?」

旅人M改め魔王「俺か?俺は…通りすがりの魔王様よ」

旅人S改め側近「そして私は魔王様の側近です。と側近は勝手に名乗ります」

犯人1「魔王…、本当のか!?」

魔王「勝手な立ち聞きだが話は聞いたぜ、こいつら少し地獄へ送ってくるわ」ルーラ


―魔界 とある島―


魔王「ここでお別れだ、助かりたければここから海で5日、更に歩いて20日のマイラの村まで行く事だ。死に物狂いでな」

側近「それでは、後武運を。と側近は少し情けをかけます」

魔王「じゃぁな」ルーラ


犯人1「くそっ、マホトーンが解けねぇ!」

犯人3「マジで泳ぐのか!?」

犯人55「俺泳げねぇ…」


ズン… ズン…


天の門番「ウガー!(お?人間が迷い込んだか、今俺の村に連れてってやるよ)」ヒョイ

犯人ズ「離せー!食べないでー!」

天の門番「ガア!(暴れるなって、大人しくしてろよ)」

キラークラブ「ブクブク(新入り?)」

ダークトロル「ブルル(人間がこんな所まで良く来たねー)」

犯人ズ「」チーン

187: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/07(火) 14:54:20.99 ID:WQUhyc6SP
[結局はこうなりました]


魔王「戻ったぜ」

勇者「魔王が何用だ?」

魔王「邪険にするなよ、俺は争う気は一切無い」

賢者「魔王…様」

魔王「お前は今は賢者だろ、俺を様付けするのはナンセンスだろ?」

僧侶「おねーさん…、魔王様って…」

魔王「知らなかったのか、この賢者は元々俺の側近だ」

側近「そして今の側近が私です。と側近は改めて自己紹介をします」

賢者「ごめんなさい、いつかは話す予定だったの…」

僧侶「おねーさんが強いのは…」

賢者「…、魔族だからよ」

僧侶「おねーさん…」

賢者「ねぇ、僧侶ちゃん。私が許せないならここから私は出て行く、私にはその責任もあるから」

僧侶「………、大丈夫です」

賢者「えっ…」

僧侶「おねーさんはおねーさんです、私はおねーさんが人間でも魔族でも大好きです!」

賢者「私は騙していたのよ?」

僧侶「おねーさんは朝が弱いけど、優しくて頼りになる大切な仲間ですから!」ニパー

賢者「僧侶ちゃん…、ありがとう」

魔王「それでよ、感動の中悪いんだけどよ」

勇者「なに?」

魔王「今日泊めてくれ」

賢者「まーた行き当たりばったりですか…」

側近「全くです。と側近は計画性の無さに嫌気がさします。」

僧侶「いいですよ、私のお家は広いですから」

魔王「話の分かる嬢ちゃんで助かるぜ」

側近「ひさしぶりのお泊まりです。と側近はウキウキ気分を隠せません」

賢者「魔王も変わってないな…」

190: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/08(水) 19:25:15.79 ID:lb897ntnP
[地獄の騎士の妹ちゃんを美少女にします]


勇者「僧侶ちゃんの家に行くのはいいけど、側近ちゃんがガチホラーなんだが」

側近「絶世の美少女を前にホラーとは心外ですね。と側近は異議を申し立てます」

魔王「確かにまよろしくはねーな、ちょいと変化させるか。側近、希望はあるか?」

側近「絶世の美少女の名に恥じない外見でお願いします。と側近は無理難題を述べます」

魔王「俺に無理難題なんてねーよ、今外見を変えるからよ」カッ


―キラキラ…―


側近「コンゴトモ、ヨロシク…」

賢者「まさかの○ガテンのネタとは」

僧侶「肩までかかるようなショートとセミロングの間くらいで、何故かスコープとライフルを持ってます。スカートにルーズソックス、ブラウスとベストを着ています」

魔王「あっと、2万人いる妹にしちまったぜ。失敗失敗」カッ

賢者「側近時代の私に近い服装かしらね」

勇者「その他の風貌は変化無しか」

側近「おやおや、私は着せ替え人形ですか。と側近は率直な感想を漏らします」

僧侶「側近さん、かわいいです」

191: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/08(水) 20:13:28.33 ID:lb897ntnP
[犯人ズの行方は?]


僧侶「ねえねえ、魔王さん」

魔王「あ?何だ?」

僧侶「犯人の皆はどこに行ったのですか?」

魔王「地獄だぜ、人間で言えばな」

僧侶「そんな所にですか、一体なぜ?」

魔王「奴らは前にも俺の城に入った罪人だ、全く反省が見えないのなら罰するのは当然だろ」

僧侶「そうだったのですか…」

魔王「安心しろ、魔物はいるけど人間に友好的な連中が集まる所に捨ててきた。今頃もてなされてるぜ」

僧侶「安心しました、魔王さんも良い人です」

魔王「魔王で良い人か、お前面白い言い方するな」

僧侶「魔王さんも立派なお友達です」

魔王「ははっ、魔王を前にその発言か。ますます気に入ったぜ」


賢者「何だろう、会話が噛み合ってるようで噛み合ってない…」

勇者「おもしれーな、言葉って」


―一方、魔物の村では…―


犯人1「うわ、このみそ汁うめーな」

キラークラブ「ブクブク(そうだろ、俺の自慢の出汁だぜ)」

犯人55「この鶏肉地上じゃ味わえない旨さだぞ、これすげー」

ダークトロル「グルル(極楽鳥の肉だよ、これは旨いんだぜ)」

犯人3「このトマト甘いわ、まるでフルーツだよ」

天の門番「ウゴー(俺が手塩にかけて作ったトマトだからな、まだまだ野菜はいっぱいあるからね)」

192: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 08:30:05.81 ID:/nuk6d5SP
[側近の弱点は共通のようです]


―翌朝―


からす>オメーラアサダゾ、ッテオレハニワトリジャネーヨ…

勇者「ふぅ…、眠いなぁ」

魔王「よう、勇者」

勇者「おはよう、魔王」

魔王「女どもは?」

勇者「まだ寝てるよ」


僧侶「おはようございます!」

勇者「おはよう、僧侶ちゃん」

魔王「うーっす、賢者と側近は?」

僧侶「起きてはいますけど、エンジンがかからないみたいですねー」

勇者「新しい側近ちゃんもか…」

魔王「俺が選んでおいてアレだけど、側近は朝が弱くないと出来ねーのかよ…」

勇者「(´・ω・`)知らんがな…」


賢者「……、んぅー…、ふぅ」ノビー 

側近「……、強敵ですねー…。と側近は朝の苦手意識が拭えません…」ノビー


―二人が動き出したのは、ここから1時間近く経ってからの事でした―

193: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 09:01:11.64 ID:/nuk6d5SP
[朝ごはん、手抜きでごめんなさい]


僧侶「朝ごはんは簡単なものでごめんなさい」

魔王「コッペパンに卵と焼いた魚とレタスを挟んだものとサラダか」

側近「これで手抜きですか。と側近は正直驚いています」

賢者「食べてみて下さい、魔王様」

魔王「だからオメーが様付けで呼ぶなって…、別にいいけどよ」バクッ

側近「いただきます。と側近は人間の料理に興味深々です」バクッ

魔王「」モシャモシャ

側近「」モシャモシャ

魔王「うめー、俺の城のコックなんかよりよっぽどうめー」

側近「これはコックを武者修行に出すべきですね。と側近は美味に酔いしれます」

僧侶「ありがとうございます」ニパー

勇者「僧侶ちゃんの料理は絶品だからね」

賢者「こればかりはさすがとしか言えないね」

僧侶「それほどでもあるのですよー」ドヤァ

194: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 09:37:16.66 ID:/nuk6d5SP
[和平協定、締結?]


魔王「勇者、王の所へ行けるか?」

勇者「大丈夫だけど、通してくれるかな?」

魔王「さあな…」


―王の間―

王様「貴公が魔王か、遠路はるばるよく来てくれた」

魔王「魔王として和平協定を結ぶためだ、手間は惜しまないさ」

王様「なるほど、和平となればこちらも願ったりの部分もあるが…」

魔王「俺は戦いを好まない、人間も魔族も話せば分かる事が実証されつつあるしな」

王様「いいだろう、貴公の言葉を信じて和平協定を締結しようではないか」

魔王「理解いただけて助かるよ、ムダな血を流さなくて済む」

王様「しかし…だ、私もハイそうですか。とただ言うワケには参らん」 

魔王「ほう?」

王様「一応優劣を知りたいものでな、一勝負手合わせを願いたい。こいつでな」ドン!

魔王「麻雀…か、しかも王の間の影に全自動麻雀卓とはなかなかどうして…」

王様「その反応、なかなか牌の感触が好きと見えるな」ニヤリ

魔王「人の事は言えんだろうに」ニヤリ

王様「勇者と貴公の側近を呼ぼう、久々に血のたぎる戦いになりそうだ」

魔王「好きだな、あんたも。そんな人間が俺は大好きだ」

王様「安心しなされ、全自動卓に細工は一切入ってはおらん。勝負に細工は無粋だからな」

魔王「やはり人間は面白い、和平協定を結ぶ甲斐があるというものだ。だが魔族の強さもここで証明するとしようか」


王様「メイドよ、大臣達に和平協定の会談をするから王の間に許可無く入らぬよう伝えたまえ。あと客人にもてなしの料理を運ぶように」

メイド「かしこまりました」スッ

195: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 10:25:00.65 ID:/nuk6d5SP
[割○目DEポン!?]


王様「揃ったな、早速始めようとしようかの」

魔族「さぁ、地獄を見せてやろう」

勇者「王様強いからなー、自信無いや…」

側近「困りましたね、麻雀はそこまで強くありません。と側近はあらかじめ言い訳を並べます」

僧侶「今回の人間と魔族の代表戦を、王の間より生中継にてお送りします。解説は麻雀連盟認定7段の賢者さんでございます。どうぞ、よろしくお願いします」

賢者「お願いします」

僧侶「さて、早速ですが各人のツモですけれども…親の王様があと2手で満貫確定のテンパイ、魔王さんは早くも3900の闇テン北単騎待ち、勇者様は東のみでまだテンパイまで遠いですねー。側近さんは白を鳴いて面子にドラ2つ、早上がりを目指します」

賢者「王様の引きはなかなか強いですね、魔王様は今回流れが来てないツモが多いですが、テンパイまで持ってきました。勇者は切った牌が裏目に出る形で手が進まず、側近はとりあえず親を流す作戦でしょう」


魔王「王よ、そいつだ」ロン

王様「ちぃ、まさかの4枚目北単騎待ちか!」

魔王「地獄で待ってるぞ、王よ。3900だ」ニヤリ

王様「やはり手練れよな、私の読みが完璧に看破されとる」つ3900

魔王「本気で来い、王よ」3900と

王様「失礼した、客人相手として気づかぬ所で遠慮があったようだな。今度は遠慮せずやらせて貰うわ」

魔王「遠慮なぞいらん、俺は王の本気が見たいのだ!」

196: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 10:37:37.43 ID:/nuk6d5SP
[勝負はこれから]


王様「魔王、貰ったぞ!」ツモ

魔王「やるな、ツモアガりだけは防げん」

王様「裏も2つ乗っている、倍満の8000・4000だ」

魔王「王の引きは凄まじいな、流れが来ると手がつけられん」つ8000

勇者「もう王様と魔王のむしり合いだよ…」つ4000

側近「レベルが違い過ぎます。と側近はハコ割れまであと少しです」つ4000

王様「ふっふ、これからが勝負だの。のう?魔王よ」つ8000・4000・4000

魔王「いいだろう、望む所だ」


―結局7時間、30局近く打った4人でした―

198: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/09(木) 11:08:53.15 ID:/nuk6d5SP
[友と書いてライバルと読みます]


王様「魔王よ、また手合わせを願う。今度は必ず圧倒してやろう」

魔王「そのままその言葉を返そう、また腕を磨いておく」

王様「いつでも来い」ノシ

魔王「ああ、それではな」ノシ


魔王「これは良いライバルを見つけた、当分暇はせずに済みそうだ」

勇者「7時間とかおかしいわ、眠いよ…」

側近「私もです。と側近は重い瞼を懸命に開きます」

魔王「お前らは後で特訓だ、腑抜けた牌捌きをしやがって」

勇者「えー、やだよー」

側近「私もですか。と側近は不満をタラタラと漏らします」


結果

王様:+150.4
魔王:+150.6
勇者:-200.1
側近:-99.9

204: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 09:13:55.29 ID:JBc80N36P
[魔王とお使い]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「少しお使いに行ってきて下さい」

勇者「いいよ」

僧侶「魔王さんも一緒にどうですか?」

魔王「俺もかよ…まぁいいや、行ってくるぜ」


―お使い中―


勇者「平和だなー」テクテク

魔王「平和が一番よ、いがみ合いは疲れるだけだ」

勇者「随分と平和主義だな」

魔王「俺だってムダな争いはしたかねーよ、傷つけば痛いし仲良いのがいなくなれば悲しいからな」

勇者「人間と変わらないのな」

魔王「魔族だって人間だって行き着く所はそう離れちゃいねー、協力できる所はした方が良いと思うぜ。利害一致ってやつでな」

勇者「お前良いやつじゃん」

魔王「僧侶の嬢ちゃんと同じこと言うか」

勇者「良いやつじゃん。魔王って言えば人間を苦しめる元凶って俺達は教わってる、まさか共存の思想を持った魔王だとは夢にも思わないしな」

魔王「俺も随分なイメージだな、今までな今までだから仕方ないけどさ…」

勇者「よし、買うもの買って戻ろうぜ」

魔王「ああ」

205: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 09:38:36.03 ID:JBc80N36P
[魔王様は人気者]


―お使いの帰り道―


男の子「あ、まおーさまだ」

女の子「まおーさまだー」

魔王「よう、元気に遊んでるか?」

男の子「うん!ボクね、大きくなったら女の子を守れるように強くなるんだ!」

女の子「私ね、男の子が傷ついたら治せるように呪文を沢山覚えるの!」

魔王「オメーら強くなりそうだな、俺じゃ勝てねーかもな」

男の子「まおーさまは良い人だから戦わないよ、みんなまおーさまは良い人だっていってるよ」

魔王「良い人じゃねーよ、オメーら動く石像にしてやろうかー!」

男の子・女の子「キャーキャー、コワーイ!」キャッキャッ

魔王「気をつけて帰れよ、オメーら」

女の子「まおーさまバイバーイ!」ノシ

男の子「バイバーイ、今度遊んでね!」ノシ

魔王「おお、今度な」ノシ


勇者「良い人じゃん、むしろ父親か!」

魔王「へっ、うるせーやい」

206: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 10:20:47.55 ID:JBc80N36P
[魔王様は人気者 その2]


八百屋のおばさん「あら魔王様、今日はお使い?」

魔王「そうなんだよ、女連中が遠慮なくこき使うから困るね」

おばさん「優しくていいわねー、あたしの旦那にも見習って貰いたいわ」

魔王「おじさんはいる?」

おばさん「ちょっと待っててね。あんたー、あんたー!魔王様が呼んでるよ!」


おじさん>アア、イマイクヨ!


おじさん「おお、魔王様か。また今度一局打ちに行こうよ」

魔王「ああ、また今度ね。おばさん泣かせちゃダメだよ?」

おじさん「泣かされてるのは俺だよ、小遣いも無くてさー」

おばさん「あんたが仕事すっぽかして遊び呆けてるからだろ!ちったぁ威張れる位稼いできな!」

おじさん「わーったよ、わーったから落ち着けって」

魔王「仲良くては何よりだ。それじゃ、また来るよ」

おばさん「魔王様、このスイカ持って行ってよ」

魔王「それは悪いよ、随分立派なやつだし」

おばさん「いいんだよ、僧侶ちゃんと賢者ちゃんと側近ちゃんにおみやげさね」

魔王「おばさん悪いね、また美味しいキャベツ買いに来るから」

おばさん「はいはい、どうぞご贔屓に」


勇者「その馴染みっぷりは何だ?ハンパねぇんだが」

魔王「そうか?世渡り上手のつもりではいるが、そこまで馴染んでるか?」

勇者「もう何十年もいるみたいだぞ」

魔王「こういう生活の方が性に合ってるのは間違いないな、楽しいし」

207: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 10:35:59.49 ID:JBc80N36P
[魔王様は人気者 その3]


勇者「ただいまー」

魔王「戻ったぜ」

僧侶「お帰りなさいです!」

側近「お帰りなさいませ。と側近は魔王様の左手に持つ球体を目ざとく見つけます」

賢者「八百屋のおばさんとこのスイカですか?」

魔王「ああ、明日またおばさんにお礼言わないとな」

僧侶「むむむ、このスイカは身がぎっしりの食べ頃の感触です!」ポンポン

勇者「ご飯食べたらいただこうか」

側近「素晴らしいです。と側近はスイカしか目に入りません」

賢者「魔王様の人徳ですかね?」

魔王「さあな」

勇者「謙遜するなよ、人気者」


―この後、甘いスイカをデザートで堪能した5人でした―

210: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 21:07:21.81 ID:JBc80N36P
[いっかくうさぎフェザー級 頑張れ!]


賢者「あのうさぎ、追い込みかけてますね」

魔王「大会の訓練か、ストイックだな」

うさぎ>コンドコソ、チャンプニナルンダ!

賢者「応援、みんなで行きましょうか」

魔王「そうだな、一応部下が頑張ってるんだしな」

うさぎ>マダマダオレハツヨクナルンダ、ツヨク!

211: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/10(金) 21:24:57.96 ID:JBc80N36P
[ギャグは年齢判定機です]


魔王「立つか、よっこいしょういち!」ムクッ

勇者「何、それギャグ?」

僧侶「何ですかね?」

側近「年を召された方特有のギャグでしょう。と側近は冷静に分析します」

賢者「魔王様には困りましたね、前々から意味不明のギャグを言うものだから」

魔王「ちょっといいか?お前らの中で確実にさっきのギャグが理解出来てる人が一人いまーす」

賢者「魔王様、私達は誰も理解してませんよ?」

魔王「すっとぼけんな、オメーだよ、オメー」

賢者「サテ、ナンノコトデスカネー」

212: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/14(火) 07:10:57.81 ID:Nttb+pqMP
[いっかくうさぎフェザー級 今度こそ!]


―河川敷の広場―


僧侶「うさぎさんのリベンジマッチですね」

賢者「やれる事はやったんだろう、後は勝つだけだ」

勇者「勝てるかなー…」

魔王「心配いらねーよ、勝つときゃ何やったって勝つんだ」

側近「我々が緊張しても仕方ありませんよ。と側近は露店で買ってきたお茶を配布します」

スーさん「ピィ…」

僧侶「スーさん大丈夫ですよ、うさぎさんは勝ちますよ」ナデナデ


うさぎ>ヨシ、イコウカ

213: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/14(火) 07:36:57.15 ID:Nttb+pqMP
[いっかくうさぎフェザー級 試合開始!]


―試合開始―


リングアナウンサー>セコンドアウト!ラァァァァァァンド、1!

レフェリー>ファイ!

カーン!


賢者「始まったか」

僧侶「うさぎさん、頑張って!」

勇者「うわぁ…、最初からノーガードの体当たり合戦じゃん」

魔王「短期決戦狙いか、なかなか熱いぜ」

側近「我々は見守りましょう。と側近はお茶を飲みながら静観します」

214: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/14(火) 08:22:36.32 ID:Nttb+pqMP
[いっかくうさぎフェザー級 4ラウンド終了]

4ラウンド終了時中間判定
ジャッジ アルミラージ 19:19 ドロー
ジャッジ まほうつかい 20:18 挑戦者
ジャッジ キャタピラー 20:19 挑戦者


勇者「いいぞ、判定では押している」

僧侶「でもうさぎさん、もうボロボロです…」

賢者「大丈夫、それは相手も同じ事だ」

魔王「次か、その次で決まりそうだな」

側近「あ、おにーさんオレンジジュースを1つ。と側近は飲食に夢中です」

215: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/14(火) 09:11:38.96 ID:Nttb+pqMP
[いっかくうさぎフェザー級 どうなった!?]


リングアナウンサー>セコンドアウト!ラァァァァァァンド6!

レフェリー>ファイ!

カーン


魔王「このラウンドじゃないか?決まるのは」

勇者「お互い次を見てなさそうだしな、ここで決着させるつもりだな」

僧侶「うさぎさん…」


レフェリー>ダウン! 1・2・3…


勇者「キタ――(゚∀゚)――!!」

僧侶「うさぎさん!!凄い突進です!!」

魔王「痛恨の一撃だ、チャンプは相当効いている」


レフェリー>8・9・10! ノックアウト!

カンカンカンカンカーン!

リングアナウンサー>ウィナー! ニューチャンピオン! イッカクゥゥゥゥウサーギィィィィィ!


僧侶「うさぎさん…、良かったです…」ウルウル

賢者「応援して良かったね、僧侶ちゃん」

魔王「見事だ、熱かったぜ」

勇者「頑張ったな、本当に感動したよ」

側近「おにーさんの焼きそばは絶品です。と側近は試合が終わった事に今気付きました」ケプッ

魔王「どんだけ食ってんだよ…」

216: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/16(木) 18:17:09.02 ID:POAoBuuXP
[いっかくうさぎフェザー級 やったぜ!]


―試合の翌日―


僧侶「やりましたね、うさぎさん」

賢者「頑張った結果だからね、誇って良いと思うよ」

魔王「これで満足しねーで、また防衛ししなきゃな」

勇者「ストイックだよ、俺も見習わないとな」

側近「努力ですね。と側近は素直に感心します」


うさぎ>チャンプニナッタノハイイケド、カラダガイタイヨ…

217: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/16(木) 18:22:49.51 ID:POAoBuuXP
[いたたたたた…]


僧侶「いたたたたた…」

賢者「僧侶ちゃん、どうしたの?」

僧侶「寝違えたみたいです、右に向こうとすると痛いです」

賢者「痛いよね、寝違えると」

側近「寝違えると日常の健康体がいかに素晴らしいか分かります。と側近は左に向けないまま力説します」

賢者「側近ちゃんもか…、かく言う私もなんだけどね」

僧侶「痛いです…」

賢者「下向けない…」

側近「困りましたね。と側近は治療法を模索します」

218: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/19(日) 04:38:32.74 ID:O+JgGYP8P
[吐きそう…、だけど楽しい]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「朝も早い時間に1の人がいそいそと出かけていきましたね」

勇者「自転車の大会だってさ」

僧侶「うさぎさんと同じような大会ですか」

勇者「チャンピオンとかそういうのは関係なく出ることに意義を見いだす大会だね」

僧侶「大会も色々あるんですね」

勇者「そうだよ、時間制限があるから時間内で完走できたら誉めてあげようね」

僧侶「頑張って欲しいです」

勇者「吐きそうになりながら自転車漕いでるんだろうね、でも楽しそうだよ」

219: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/20(月) 10:07:04.29 ID:/rSpqOtjP
[無事完走しました]


僧侶「1の人が無事完走しました」

勇者「良かったね、途中かなりキツそうだったけどね」

僧侶「お知り合いの人から応援貰って元気になってたりもしてましたね」

勇者「応援されると嬉しいし力になるんだよ、こういうのが大会の醍醐味だよね」

僧侶「また他の出るんですかね?」

勇者「8月には1つ出るって、9月にもあるけど人気だからすぐ申し込みしても間に合うか分からないってさ」

僧侶「また頑張って欲しいですね」

勇者「大会は自分の力だけじゃなくて、応援してる人や大会を運営してる人の力も借りてるからね。そういう人の為にも頑張らなきゃだね」

225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 18:43:05.47 ID:QfOK6inL0
こんな時に限って明日が試験最終日。゜。゜(ノД`)゜。゜。

226: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/21(火) 18:56:11.47 ID:ybYEK/QQP
>>225

僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「225の人は何でげんなりしてるんですか?」

勇者「多分学校の定期試験だからじゃないかな?」

僧侶「イヤなんですか?」

勇者「勉強した度合いを点数化されるんだから、それはイヤだと思うよ」

僧侶「大変なんですねー」

勇者「学生となると仕方ないよね、誰もが通る道なんだし」

僧侶「明日が最後なら今日頑張って明日試験が終わったら遊べるんですね」

勇者「明日は好きなことをたくさんすればいいと思うよ、それまではとにかく勉強だね」


僧侶「225さん、今日は勉強して明日の試験を頑張って、終わったら沢山遊んで下さい!」

勇者「頑張れよ、今が踏ん張る時だぞ。明日の今頃は天国だよ」

229: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/25(土) 18:23:44.67 ID:XraHX15iP
[寒くて暑いよ]


僧侶「最近は朝が寒くて昼間が暑いですね」

賢者「季節の変わり目は仕方ないね」

魔王「風邪引くなよ、おめーら」

側近「魔王様に心配されるほど愚かな生活はしてません。と言いながら側近は少し寒気を感じています」

魔王「ほーら見ろ、ヘソ出して寝てっからだ」

勇者「この時期は気をつけないとな」

側近「私に油断がありましたか…。と側近は寝込む準備をします」


230: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/25(土) 18:44:35.99 ID:XraHX15iP
[風邪と言えばコレ!]


―側近ちゃんは皆で着込ませて布団に放り込みました―


勇者「さて、風邪と言えば何だろう?」

僧侶「おかゆですか」

賢者「暖かくさせて寝かせる…は今やったもんね」

魔王「呪文でぱっと治すワケにもいかねーよな」

賢者「抵抗力の問題もありますからね、そう簡単ではないと思いますよ」

勇者「おかゆ食べるかな?」

魔王「多分好きじゃないと思うぞ」

僧侶「何か食べたいものを聞いて考えましょうか」

234: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/25(土) 19:22:16.52 ID:XraHX15iP
[モコモココロコロ]


―皆が側近ちゃんの事を考える中、当の本人はというと―


側近「随分着込まされましたね。と側近は厚着で身動きがあまり取れません」

側近「それにしてもモコモココロコロとしてますね。と側近は新種の生物になった気分です」

側近「これで布団にかけたら暑いですよ。と側近は布団を剥ぎます」

側近「…布団が無いのは少し寂しいです。と側近はまた布団をかけます」

側近「とりあえず少し寝ましょうか。と側近は大人しく寝ます」

235: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/25(土) 22:54:02.54 ID:XraHX15iP
[皆の優しさ]


―賢者ちゃんが留守番して、他3人は側近ちゃんの為に買い物に行きました―


僧侶「何か元気になる食べ物はありますかねー」

魔王「栄養ドリンクってやつは?高いやつはかなり効くって話じゃねーか」

勇者「それはいいんだけど、高いやつほどマズいんだよな」

僧侶「美味しいもの食べさせて、そのお薬ですかね?」

魔王「さて、どーしたもんかね」

勇者「側近ちゃん寝てたから食べたいの聞けなかったよな」

魔王「何かわりーな、俺の部下の不始末なんだが」

僧侶「魔王さんも、側近さんも、私たちのお仲間ですから」 

勇者「そういうこと、俺たちが病気したら助けてくれよ」

魔王「ああ、そうするよ。魔族にもこういう連中が増えるといいんだけどな」

勇者「人間だって悪いのはいるから変わらないよ」

魔王「そういえばそうか…」

236: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/29(水) 09:07:54.97 ID:3j5JPvBFP
[食文化のあれこれ]


―昆布出汁で炊いた薄味のおかゆと鮭フレークを出しました―


側近「美味しいです。と側近はおかゆの美味しさに驚きます」

僧侶「おかゆが苦手でも味を付けると食べられる人が多いんですよ」

勇者「これ美味しいな、おかゆのイメージ変わるわ」

賢者「私も無機的な味が苦手だったんだけど、このおかゆはどんどん食べられるよ」

魔王「料理って本当に腕次第なんだな、今までこんなおかゆ食った事ねーわ」

勇者「魔族っておかゆ食うのかよ」

魔王「基本的に食う物は変わらん、味付けは確実に人間の方が上だがな」

賢者「とりあえず味付けを塩コショウでやるから味が単調になるんだ、魔族の文化に出汁の概念は無い」

僧侶「出汁が無いんですね、それは何か寂しい気がします」

魔王「醤油と味噌と言ったか?この調味料はとんでもねーな、料理の旨さ倍増って感じでよ」

勇者「発酵食品の味の深さは味わってみないと分からないね、その分好き嫌いもハッキリするけど」

側近「味噌も醤油も大好きです。と側近は魔界に帰る気が無い事をアピールします」

237: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/29(水) 09:38:50.27 ID:3j5JPvBFP
[魔王はいつ帰るの?]


勇者「魔王ってさ」

魔王「あ?」

勇者「いつ帰るの?」

魔王「さあ…」

勇者「魔族の長がこんな所でプラプラしてていいの?」

魔王「部下の中には俺の首を狙ってる奴はごまんといる、反旗を翻す奴をあぶり出すには長期間いない事も必要なんだよ」

勇者「へぇ、考えてるのな」

魔王「一応、魔王だからな」

勇者「で、いつ帰るの?」

魔王「俺にも分からん」

勇者「そうか」

魔王「ああ」

238: ◆5eMN8sHsbY 2013/05/29(水) 11:12:49.50 ID:3j5JPvBFP
[どこの戦闘民族ですか?]


―翌日、側近ちゃんは元気になりました―


側近「元気になりました。と側近は報告をします」

魔王「良かったな、皆に感謝だぜ」

勇者「大事にならなくて一安心」

僧侶「本当ですね、元気が一番です」

賢者「おかゆの美味しさも発見出来たしね」

側近「……、むむぅ…?」

魔王「どした?」

側近「病気から回復したので戦闘力の増加があると思ったんですが、無いですね。と側近は不満を漏らします」

魔王「魔族にそんな便利システムなんざねーよ、しかも瀕死の状態になってねーだろが」

側近「そうでしたか…。と側近は落胆します」

魔王「期待してたんかい…」

240: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 14:02:07.90 ID:IZizCPm+P
[賢者ちゃん、家出する]


魔王「うん?女の子、どうした?」

女の子「あ、魔王さん」

魔王「こんな広い所で探し物か?」

女の子「男の子にもらった指輪を無くしちゃったの…」

魔王「指輪か…、そりゃ探すのに苦労するな…」

女の子「どうしよう…」ウルウル

魔王「ちょいと待ってろ」


―スマホで賢者を呼び出しました―


賢者「どうしました?魔王様」

魔王「お前人間の呪文は全部出来たよな、レミラーマ唱えろ」

賢者「できませんよ?」

魔王「は?」

賢者「人間の『賢者に相当する呪文は全て』唱えられますが、レミラーマは盗賊の呪文ですのでできません」

魔王「そうだっけか?」

賢者「忘れてしまわれたのは困りますねー、私は元側近ですよ?」

魔王「…役立たず」ボソッ

賢者「何か凄く心外な事を言われた気がしますねー」カチーン

魔王「ばっ、何も言ってねーよ」

賢者「申し訳ありませんね、レミラーマもできない『役立たず』で!」

魔王「いやっ、俺が悪かったから」アセアセ

賢者「1週間位お時間をいただきます、勇者と僧侶ちゃんに伝えておいて下さい」ルーラ



魔王「…」ポカーン

女の子「…魔王さん」

魔王「…うん?」

女の子「大変だね」

魔王「ああ、そうだな」

女の子「おねーさんもおねーさんだけも、今のは魔王さんも悪いよ」

魔王「ああ、そうだな…」ハァ…

241: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 14:30:59.11 ID:IZizCPm+P
[賢者→盗賊]


―ダーマ神殿―


賢者「魔王様をギャフンと言わせてやります!」プンスカ

大神官「転職を希望か?」

賢者「はい、盗賊を希望します」

大神官「お主程の実力のある賢者が盗賊とは…、大きな理由があると見える」

賢者「ええ、少しギャフンと言わせたい人がおりまして」

大神官「なるほど、レベル1からまたやり直す覚悟は聞くまでもないか」

賢者「お願いします、大神官様」

大神官「では、賢者に新たなる力を与えたまえ」カッ


大神官「これより賢者は盗賊の道へ進む事になった、修行してその道を極めなさい」

賢者改め盗賊「ありがとうございます、大神官様。それでは、失礼します」


大神官「あの子は人間ではないな、しかし無い意志の強さは見事なものだ。そう時間もかからずに盗賊は極めてしまうだろう…」

243: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 14:52:00.09 ID:IZizCPm+P
[昔のよしみ]


盗賊「確か…、アカイライはこの辺りにいるはず…」

ガサガサ!


―アカイライがあらわれた!―


アカイライ「あれ、側近ちゃん?何で盗賊のカッコなの?」

盗賊「今は盗賊の特技を覚えてるの。それに側近はもう別の人になってるよ」

アカイライ「へー、側近ちゃん改め盗賊ちゃん凄いね」

盗賊「アカイライに少しお願いがあるの」

アカイライ「なんだい?」

盗賊「悟りの書を譲ってくれない?お礼は弾むわよ」

アカイライ「悟りの書ね、分かった。3日あれば見つかるよ」

盗賊「3日ね、4日後には取りに来るよ。魔界の木の実詰め合わせでいいかな?」

アカイライ「十分十分、魔界の木の実も久しぶりだよ」

盗賊「じゃ、お願いね」

アカイライ「はいよ、任せておいて」

244: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 15:04:02.95 ID:IZizCPm+P
[昔のよしみ その2]


―魔王の城―


盗賊「久しぶりね…、ここも」


門番のトロル「ん?人間の盗賊が何の用だ」

盗賊「中に入れていただけるとありがたいなー」

トロル「ああ、いいぜ。おねーちゃんがサービスしてくれたらな」ニヤニヤ

盗賊「そう、じゃ大奮発してあげるわ」メラゾーマ

トロル「」マックロコゲ

盗賊「どう?元側近お得意のメラゾーマは」

トロル「思い出しました、元側近様か…」カオフキフキ

盗賊「入れてもらえる?」

トロル「俺はいいけど、もう敵視してる奴もいるから気をつけな…って言っても勝てる奴なんていないけどな」

盗賊「そう、ありがと」

245: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 15:14:32.43 ID:IZizCPm+P
[いざ、修行!]


―魔王の城、地獄の騎士の部屋―

盗賊「地獄の騎士、いる?」

騎士「あれ?側近ちゃん、今は元か」

盗賊「いきなりで悪いんだけど、修行に最適の場所って無い?」

騎士「人間のカッコならリムルダールかな、はぐれメタルも多いし」

盗賊「分かった、じゃ行ってくるわ」

騎士「ちょっと待て、魔王様と妹は元気か?」

盗賊「元気だよ、魔王様は町の人の人気者だし、側近ちゃんは美少女に大変身」

騎士「そっか、ならいいんだ。魔王様がいないから魔王の座を狙おうとしてる奴がいるって伝えておいてくれ」

盗賊「分かった、1週間くらいかかるけど伝えておくよ」ルーラ


騎士「…さて、俺は城の警備っと」

246: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 15:31:50.83 ID:IZizCPm+P
[これも修行なんだよ、ホントだよ]


―リムルダール周辺―


盗賊「この辺りがはぐれメタルが多いんだったわね…」


―盗賊は特殊な音程のくちぶえを吹いた!―

―なんと!はぐれメタルがたくさんあらわれた!―


はぐれメタル「この笛の音は側近ちゃんだね、でも盗賊ちゃんになってるよ?」

盗賊「今は元側近よ、そして盗賊でもあるの」

はぐれメタル「ご用はなんだい?」

盗賊「経験値をちょうだい」

はぐれメタル「はい」つ経験値10050

盗賊「ありがとう」

はぐれメタル「あとどの位欲しいの?」

盗賊「レミラーマ覚えるまでだから100万もあれば十分かな」

はぐれメタル「じゃ、みんなに伝えて来るねー」

盗賊「お願いね」


―はぐれメタルの修行(?)で盗賊はレミラーマを覚えた―

247: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 15:50:06.14 ID:IZizCPm+P
[盗賊→賢者]


盗賊「アカイライ、悟りの書はあった?」

アカイライ「うん、すぐ持ってる奴が見つかったよ」つ悟りの書

盗賊「ありがとう、これ約束の木の実詰め合わせね」つ魔界の木の実詰め合わせ

アカイライ「ありがとう、また必要なら言ってね」


―ダーマ神殿―


大神官「盗賊よ、まさか数日で盗賊の道を極めたか?」

盗賊「極めてはおりませんが、盗賊として必要な技能を十分習得いたしました。また一度、賢者として修行をしたいと思っております」

大神官「悟りの書は持っておるか?賢者は悟りの書を持っておる者のみが転職を許される」

盗賊「ここにございます」つ悟りの書

大神官「ふむ、ならば盗賊に新たなる力を与えたまえ」カッ


大神官「盗賊は賢者の道へ進む事となった、修行してその道を極めなさい」

盗賊改め賢者「ありがとうございます、大神官様。では、失礼します」


大神官「ふっふ、3日で盗賊の道のほとんどを極めたか、末恐ろしい子よ」

248: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 15:59:41.32 ID:IZizCPm+P
[またまた修行なんだよ、ホントだよ]


―リムルダール周辺でくちぶえ吹いてはぐれメタルだらけ―


はぐれメタル「あ、今度は賢者ちゃん?」

賢者「これが盗賊前の私よ、また経験値いい?」

はぐれメタル「いいよ」つ経験値10050

賢者「悪いわね、何度も」

はぐれメタル「今度も100万くらい?」

賢者「いや、900万」

はぐれメタル「うひゃー、今度は多いねー」

賢者「ま、そこを何とか」

はぐれメタル「分かったよ、元側近ちゃんの頼みだからね」

賢者「後で幸せの靴をみんなにあげるわ」

はぐれメタル「じゃ、やる気出してやるぞー」


―賢者はレベル99になった!―

249: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 16:36:39.84 ID:IZizCPm+P
[探し物もこれがあれば便利です]


―女の子の指輪を探す事7日―

男の子「見つかんねーなぁ…」フゥ…

勇者「この辺りはシラミ潰しで探したけどな」

僧侶「女の子ちゃんの大切なものなのに…」

魔王「歯がゆいな、魔王の俺が探し物すら見つけられんとかよ」

側近「魔王様も不可能があるのですね。と側近は新たな一面を発見します」

女の子「みんなごめんなさい…」

男の子「無くしたもんは仕方ないよ」

女の子「でも…」グスッ


賢者「…レミラーマ」カッ


―魔王の足下で何かが光った!―

魔王「何だ、下で何か光ったぞ?」

―魔王は指輪を手に取った。なんと!指輪は女の子が落とした大切な指輪だった!―

魔王「女の子、これか?」

女の子「あったー!私の指輪、魔王さんありがとう」

男の子「良かったな、もう無くすなよ」

女の子「うん!」


勇者「魔王よく見つけたな」

魔王「いや、さっき足下で何か光ってさ…」


賢者「お役に立ちましたか、魔王様?」

魔王「賢者!?どこ行ってやがった」

賢者「役立たずなので修行してきました、盗賊のね」

勇者「でも賢者だよね?」

賢者「盗賊になってまた賢者に戻ってきたからね」

僧侶「おねーさん凄いですね、盗賊さんにもなったんですか」

側近「結構ムチャをするんですね。と側近は色々な意味で感心します」

魔王「今の光は…?」

賢者「あれがレミラーマですよ」

魔王「本当に覚えて来やがったのか…」

賢者「ええ、『役立たず』ですからね」

魔王「ふん、負けず嫌いの意地っ張りが…」ボソッ

賢者「何ですか、魔王様?」

魔王「何でもねーよ」

255: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/09(日) 22:58:20.87 ID:IZizCPm+P
ちょっと指輪の後日談を書きます


[魔王の粋な計らい]


魔王「指輪、ちゃんと持ってるか?」

女の子「うん、持ってるよ」

男の子「また無くさないか心配だなー」

魔王「ふむ、無くさないように少し俺が考えよう」


―次の日―


魔王「よし、出来たぞ」

―魔王は二人にヒモを渡した―

男の子「これなに?」

魔王「俺が魔力を込めて編んだヒモだ、燃やそうが凍らそうが千切ろうが何をしても切れん」

女の子「すごーい!」

魔王「女の子はそのヒモに指輪を通して首からかけるんだ、そうすれば無くさない」

男の子「俺は何も通すの無いけどいいのかな?」

魔王「お前にはこれをやる」


―魔王は女の子の大切な指輪に良く似た指輪を男の子に渡した―


男の子「これは何の指輪?」

魔王「これは俺の魔力を封じ込めた指輪だ、持っていれば俺の魔力でお前を守るものだ。ヒモに通して首にかけてみろ」


―男の子は指輪をヒモに通し、首にかけた。優しい魔力の衣が男の子を優しく包んだ―


魔王「ヒモを持たれて首を絞められても苦しくならないようにしてある。あとこのヒモは男の子と女の子と俺以外は外せないようになっている。取られる心配は無いから安心しろ」

男の子「すげー、カッコいい!」

女の子「魔王さん、私の指輪は何も効果は無いの?」

魔王「今魔力を入れる、少し触るぞ」


―魔王は女の子の指輪を触ると、目を閉じて呪文を唱えた―

―女の子の指輪に魔力が帯びた。女の子が首にかけると、優しい魔力の衣が女の子全体を包んだ―


魔王「お前たち、お互いを助け合って努力しろ。男の子は女の子を守る、女の子は男の子を癒やす…そうだったな?」

男の子・女の子「うん!」

魔王「頑張るんだぞ、そのヒモと指輪がある限り、俺とお前たちはずっと一緒だ。助けが必要なら指輪を握って俺を心の中で呼べ、すぐにお前たちの前へ現れる」

男の子・女の子「ありがとう!」


―十数年後、男の子と女の子はめでたく結ばれました―

―この時もなお、魔王が渡したヒモと指輪は魔力が褪せることなく、二人を守り続けていました―

―男の子は世界随一の剣豪として、女の子は博識の賢者として、勇者一行と世界を旅した事はまた別のお話です―


―これからも、男の子と女の子は話に出てきますのであしからず…―

258: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/11(火) 16:31:43.18 ID:AczZLjQUP
少しだけ投下します


[未来を語る]


魔王「男の子、将来何になりたいんだ?」

男の子「サムライになりたい!」

勇者「サムライなんてよく知ってるね」

男の子「本で見たんだ、サムライソード持って凄い速さで敵を倒すんだって!」

僧侶「サムライ凄いですね、戦士や武闘家の相の子みたいな感じです」

賢者「ホンモノは私も見たことがないな、サムライは絶滅したとすら言われている位だ」

魔王「男の子に見せてやる、これがサムライソードだ」


―魔王は何やら呪文を唱えると、一振りの刀を呼び出した!―


魔王「こいつが俺の愛刀だ、加賀清光(かがきよみつ)と言うそうだ」

勇者「何気なくジパングの国宝級を出すなや」

魔王「流石にホンモノじゃねーだろ、ジパングに行った時に刀鍛冶が二つ返事で打ってくれたものだぞ」

男の子「…これがサムライソード?戦士が使う剣より細いね」

魔王「普通の剣とは一線を画した形だが、性能は一級品だぞ」

男の子「触っていい?」

魔王「よく切れるからな、気をつけろよ」

男の子「うぉ…、重たい…」

魔王「サムライになるならこの刀を片手で軽々扱えないとな」

男の子「こんなの使えるかな…」

魔王「お前ならいずれ扱えるさ」

勇者「サムライになったら俺たちと旅しようよ」

男の子「よーし、サムライになれるうに頑張るぞ!」

僧侶「サムライが仲間の勇者一行なんて他にないですよね」

賢者「そうだね、間違いなく我々だけだろう」


―余談ですが、>>255の剣豪は侍をイメージしました―

259: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/11(火) 17:43:52.27 ID:AczZLjQUP
[未来を語る 女の子篇]


僧侶「女の子ちゃんは、将来何になりたいのですか?」

女の子「僧侶おねーさんのような僧侶になって、そのあと賢者おねーさんのような賢者になりたい!」

賢者「呪文のスペシャリストだね」

女の子「いっぱい呪文を覚えたいんだ!」

僧侶「負けられませんねー、ライバル登場です」

賢者「私もうかうかしてられないね」

魔王「賢者はまた盗賊にでもなっちまえよ」

賢者「女の子の賢者が凄かったらそれも考えときます」

勇者「女の子も賢者になったら俺と旅しようね、サムライの男の子と一緒にさ」

女の子「おねーさん、呪文を見せて下さい」

僧侶「いいですよ」

賢者「よく見ててね」


―僧侶はバギをとなえた!空気の渦が僧侶の手の上でうごめいている!―

―賢者はメラゾーマとマヒャドとフバーハをとなえた!賢者の右手には炎が立ち、左手には冷気が留まっている!そして優しい光の衣がパーティ全体を包んだ!―

女の子「…、私もできるかなぁ…」

僧侶「できますよ、女の子ちゃんなら私より凄くなれます!」

賢者「大丈夫、誰も最初からは出来ないよ。徐々に出来るようになろう」

女の子「よーし!おねーさんたちを目標にがんばる!」

魔王「将来が楽しみだ」

勇者「僧侶1人に賢者2人か、とてつもなく鉄壁だな」

僧侶「おねーさんの速唱はマネできますかね?」

賢者「慣れの問題だからいずれは出来ると思うよ」

260: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/12(水) 20:14:23.43 ID:GMdDA5xoP
[梅雨なのに…]


僧侶「あっつーい…です…」グダー

勇者「日射しが凄いな…」グダー

側近「梅雨とは暑い晴れの事ですか…。と側近はやる気がおきません」グダー

賢者「夏が本気出しすぎ…」グダー

魔王「人間界やべーな…」グダー


―結局夕方までグダグダしていた5人でした―

262: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/12(水) 20:24:21.02 ID:GMdDA5xoP
[夕立ゴロゴロ]


―翌日の夕方、夕立にみまわれました―


ピカッ

ゴロ…ゴロゴロゴロゴゴゴゴロ…


僧侶「ひぃぃぃぃ!?勇者様!!」ビクビク ギューッ

勇者「僧侶ちゃん雷はダメかー」ナデナデ

僧侶「こっ…怖いれす…」ビクビク

賢者「誰でも苦手はあるから仕方ないね」

魔王「側きーん、ライデイン打つのやめろよー」

側近「私のせいですか。と側近は濡れ衣に異を唱えます」


―夕立が過ぎるまでの2時間ほど、勇者に抱きつきっぱなしの僧侶ちゃんでした―

263: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/12(水) 20:31:56.15 ID:GMdDA5xoP
[夕立の後は…]


―クーラーのような風が窓から入り込んで来ます―


勇者「夕立の後って冷たい風だなー、気持ちいいね」

僧侶「凄いです、暑さが退くような風です」

魔王「この風はいい、自然の素晴らしさを再確認できるな」

賢者「寝るときは気をつけないとね」

側近「お腹を出して寝ていると確実にお腹を壊します。と側近は注意を促します」

魔王「風邪引いたお前に言われたかねーよw」


―翌日、魔王は見事にお腹を壊しました―


魔王「どうしてこうなった…」orz

側近「ザマァw。と側近はバカにしつつ整腸薬と腹巻きを用意します」

264: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/12(水) 20:40:40.10 ID:GMdDA5xoP
[梅雨だらけ]


賢者「ねえねえ、勇者」

勇者「なんだい?賢者ちゃん」

賢者「この国って雨が多くない?」

勇者「他に比べれば多いよ、何せ梅雨だらけだからね」

賢者「今の梅雨だけじゃないの?」

勇者「春先には菜種梅雨があるし秋には秋雨もあるよ」

賢者「冬は?」

勇者「雪、うんざりするほどの雪」

賢者「なかなかタフな国ね…」

勇者「慣れれば中々いいものだよ、水には困らないし」

272: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/19(水) 23:49:32.60 ID:VuCqtaS2P
1でございます、近況報告を…


[踏んだり蹴ったり]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「1の人は何してるんですか?」

勇者「仕事が忙しいのもあるんだけど」

僧侶「だけど?」

勇者「今日、買って4ヵ月の携帯を落として液晶を割ったんだよ」

僧侶「自転車盗まれて、携帯を壊すなんて1の人も踏んだり蹴ったりですねぇ」

勇者「人間ツイてない時はこんなもんじゃないかな?」


スマホなので環境を整えられれば別段問題ないのですが
1週間位でまた元の携帯に戻るので今は最低限しかしません
投下はまた新しい携帯が戻ってからにしようと思っています
それまで少し話のネタを考えておきますね

275: ◆5eMN8sHsbY 2013/06/28(金) 18:47:45.95 ID:khS/S2QuP
保守がてらに1つだけ投下


[犯人ズのその後 その2]


キラークラブ「ブクブク(悪い、またその戸を直して)」

犯人3「またかよー、ぶっ壊しすぎだろ」

キラークラブ「ブクブク(悪い悪い、力の加減が難しくてなー)」

ダークトロル「グアー!(お兄ちゃん、また遊ぼー!)」

犯人55「分かったから飛び付いてくんな!重っ、潰れる…アッー!」

天の門番「ウガー(お疲れさん、野良作業も大変だろ)」

犯人1「広いけど、農業楽しいわ。悪いことからは足も洗わんとな」


―仲良くやってるようで何より―

278: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/02(火) 12:09:25.69 ID:qMZLgsmOP
1でございます、また1つだけ投下します


[初級者から超上級者]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「テレビを見るのに技術っていりますか?」

勇者「いるよ、何をするにも奥の深い技術があるんだ」

賢者「そうなのか、例えば?」

勇者「最初から集中して見て、中頃から最後がだらけるようじゃ初級者だよ」

僧侶「ふんふん」

勇者「集中の配分が出来るようになれば中級者」

賢者「なるほどな、一理ある」

勇者「上級者は某掲示板の実況板で実況しながら、内容も把握して見ているよ」

僧侶「それ凄いですね!上級者です!」

賢者「それ上級者か?単なる実況板の住人じゃないか、1みたいなさ」

勇者「いや、1は更に上を行く超上級者なんだよ」

賢者「ほう、どんな?」

勇者「番組始まって面白くなるまで前置きみたいな時間が少しあるだろ?長時間番組だと最初の10分から15分とか」

僧侶「ありますね」

勇者「その間は寝るんだよ」

僧侶「寝ちゃいますか!」

賢者「不必要と判断して大胆にカットか、それはやるな」

勇者「凄いだろう?そして起きた時には『○○チャンネル 今後の放送予定』が流れてるんだ」

僧侶「…あれ?」

賢者「…ん!?」

勇者「素晴らしいよ、番組が終わった直後に必ず起きるんだからね」

僧侶「…あれー?」

賢者「それは単なる寝落ちじゃないか…」

勇者「テレビの楽しみ方は人それぞれだよ、うん」


―あくまでランクは1の独断と偏見です―

―テレビをお楽しみの皆様は、くれぐれも上級者、超上級者にはならないようご注意下さいませ―

281: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/05(金) 21:24:55.42 ID:lIB/llTyP
1でございます、少しだけ書き溜めのネタを投下します


[DQ絵本シリーズ キャラクター寸劇]


僧侶「あ、これは懐かしいものを発見しました」

勇者「なになに?絵本か、小さい時によく読んでもらったなぁ」

僧侶「久々に読んでみましょうか」

勇者「たまには童心に帰るのもいいね」


―DQ絵本シリーズ さるかに合戦―

―昔むかし、美味しそうなおにぎりを持っているぐんたいがにがいました―

ぐんたいがに(側近)「美味しそうなおにぎりですね。とぐんたいがには一応味をアピールします」

あばれざる(魔王)「やぁ、そっき…ぐんたいがにくん。いいものを持ってるね」

ぐんたいがに「いいものとは、このおにぎりですか?」

あばれざる「そうそれ、この守りの種と交換しないかな?」

ぐんたいがに「えー、あなたとの取引はいつもろくなことがありませんからねぇ…」

あばれざる「ばっ…そんなことねーよ、この種植えれば守りの種がわんさか出来るじゃねーか」

282: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/05(金) 21:26:20.50 ID:lIB/llTyP
ぐんたいがに「…、仕方ないですね、今回も騙されてあげましょう」

魔王「騙してねーから!人聞き悪い事言うなや」


―あばれざるの説得にぐんたいがには、おにぎりと守りの種の交換を受け入れました―

―ぐんたいがには、家に帰ると早速守りの種を植えました―


ぐんたいがに「早いこと芽を出してくれませんかねぇ、早くしないとライデインの一発でも食らわせましょうか」


―再三の脅し…失礼、まめな世話の甲斐もあってか、種は芽を出してぐんぐん成長しました―


ぐんたいがに「むふふ、これで鉄壁の甲羅が手に入りますね」

283: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/05(金) 21:27:24.66 ID:lIB/llTyP
―しかし、ぐんたいがには木に登って種を取る事が出来ません―


ぐんたいがに「取れますよ?取れますけど、取れないふりをしてるんですよ」


―負け惜しみを言いつつ待っていると、あばれざるが様子を見に来ました―


あばれざる「やあやあ、立派な守りの種が出来たね」

ぐんたいがに「おかげさまで。種を取って下さりません?」

あばれざる「いいよ、お安い御用だ」


―あばれざるは木に登ると、まだ身の熟していない守りの種を投げてきました―


ぐんたいがに「それじゃないですよ、熟している実を取って下さい」

あばれざる「お前にはそれで十分だ、熟した実は俺が貰ってやるよ」

284: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/05(金) 21:29:05.67 ID:lIB/llTyP
―やはり裏切られたぐんたいがには、早速あばれざるを懲らしめる為に作戦を練りました―


ぐんたいがに「あのクソざるを懲らしめる為に何か作戦を立てたいのです、良い案がありませんか?」

栗(女の子)「酷いですね、そのおサルさんは」

臼(男の子)「そのサルをやっつけようよ、僕も協力するから」

蜂(ホンモノのさそりばち)「オレハ、エンリョナクサセバイインダナ」

うまのふん(ホンモノ)「オレハ、イルダケデイインダナ」


―あれこれ協議した末、作戦は練り上がりました。後は決行するだけです―


あばれざる「守りの種はいい金になる、これで暫くは困らないな」

ぐんたいがに「あばれざるさん、いますか?」

あばれざる「あ?何のようだ?」

ぐんたいがに「守りの種はもっと持って行っていいですよ、どうせ私は取れませんから」

あばれざる「あっそう?悪いねぇw」


―あばれざるは、いそいそとぐんたいがにの家に行きました。すでに策の一部とも知らずに…―

285: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/05(金) 21:32:17.43 ID:lIB/llTyP
あばれざる「あーあ、また守りの種が手に入ったぜ、大漁大漁。さて囲炉裏で温まるかな」

栗「カニさんを虐めるな!」ポコッ

あばれざる「あっちぃ!と思ったらそんなに熱くない!」

栗「私が暑くてこれ以上は熱く出来ませんでした…」

あばれざる「おっ、おう…、仕方ねーから無理はすんなや。一応やけどつまぽい所を冷やすかなー」

さそりばち「キタキタ、イチオウササレテネ」

あばれざる「今度はホンモノかよ!?痛ってぇ!ホントに刺すな!」


―泡食ったあばれざるは、家の外に飛び出します。そこには更なる罠が待っています―


うまのふん「マオウサマ、イラッシャーイ」

あばれざる「これもホンモノかよ!くっさ!」

臼「落ちて良いのかな?ヨイショ」ドッスン

あばれざる「そしてお前は横に落ちるのか…」

臼「魔王さまの上に落ちたら大事故かな…、と思って」

あばれざる「まぁそうだが…」

臼「魔王さま、くさい」

あばれざる「俺だって好きで○○○まみれじゃねーんだよ…」


―グダグダに終わりましたが、めでたしめでたし―

ナレーション:賢者


僧侶「面白かったですね」

勇者「何だ、この三文芝居は…」

魔王「俺が○○○まみれになって三文芝居はねーだろ!」

賢者「魔王様、近寄らないで。くさいから」

288: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/08(月) 11:10:35.31 ID:9kQkV+gUP
1でございます、今日も一つだけ投下します


[本番ですよ!!]


ラジオ「今日も日中は良く晴れ、気温は各地30度を超える真夏日になるでしょう。35度を超える猛暑日になる所もあり、十分な熱中症対策の…」

勇者「きたきた、夏が来た」

僧侶「今から暑いですねー…」

スーさん「」ドロドロ…

賢者「人間も大変だな」

側近「修行ですね、これも。と側近は深く考えないようにしてます」

魔王「スライムは半分溶けてるぞ」

僧侶「スーさんは暑いとこうなるんですよ、涼しくなったら戻りますから」


―今日も暑くなります、皆様熱中症等の症状に十分気をつけて下さい―

289: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/09(火) 09:42:31.85 ID:P/m4dpeSP
[この暑さに魔物たちは…?]


太陽<アツイダロ、オレモアツインダヨ…


いっかくうさぎ「アツイヨー…」グダー

フロッガー「ミズニハイッテルハズガ、オフロニハイッテルヨ…」

おおがらす「キノウエモ、タイシテカワラン…」ムシムシ

スライム「」ドロドロ…


―今日も暑いぞ、みんな頑張れ!―

290: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/11(木) 09:21:12.12 ID:RR8O0jZBP
[実は大好き]


僧侶「お昼は何にしましょうか?」

勇者「冷やし中華にそうめん、うどんにそば、冷や汁とか冷たい食べ物は飽きたしなぁ」

側近「ここはあえてハンバーグなんてどうでしょう。と側近は重たい食べ物を勧めてみます」

魔王「こーんなクソあっちぃ時にハンバーグかよ、側近もガキだな。そう思わねーか?賢者よぉ」

賢者「え?あっ、好みの問題じゃないですか?」

僧侶「おねーさんはもっと大人な食べ物が好きそうですよね」

勇者「うんうん、野菜とかよく食べてるしね」

賢者「単に好き嫌いしないだけだ」

僧侶「じゃ、ハンバーグにしましょうか」

側近「この言い出しっぺも手伝いましょう。と側近はウキウキ気分が隠せません」


賢者(この雰囲気じゃ言えない…、実はハンバーグとカレーが大好きな事が…言えない!)


―この日の側近ちゃんと賢者ちゃんはすごくご機嫌でした―

―しかし、ウキウキ気分が隠せていなかったのが、実は賢者ちゃんだったのは言うまでもありません―


291: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/11(木) 10:14:59.56 ID:RR8O0jZBP
[賢者ウサギピョーンピョン]


賢者「ふむ…」ポリポリ

勇者「賢者ちゃん、まを読みながら何食べてるの?」

賢者「これ?ニンジンだよ、生の」

勇者「おいしいのか…?」

賢者「八百屋のおばさんが勧めてくれたんだ、ガム噛むより栄養があっておいしいからって」

勇者「へぇ」

賢者「勇者もどう?」

勇者「それじゃ、遠慮なく」ポリポリ

賢者「甘くておいしいだろう?」

勇者「おいしい、下手なお菓子摘まむよりよっぽどおいしいや」

賢者「これ食べながら勉強するとはかどるんだ」

勇者「聞いたことがあるよ、凄い魔法使いや賢者は勉強の時に野菜をかじりながら勉強する人がいるって」

賢者「私も凄腕の一人か、悪くはないな」フッ

勇者「もしくはニンジン食べてるからウサギかね?」

賢者「私がウサギなんて柄か?」

勇者「右手にウサギの人形はめて『ウサ○、ニンジンダイスキウサ!』とかね」

賢者「どこの子供と遊ぶのが大好きなアイドルかな?」

勇者「後はウサ○ン星人を名乗ってみたりね」

賢者「年齢不詳の自称女子高生アイドルか…」

勇者「賢者ウサギピョーンピョン!をやったら賢者ちゃんは勇者だね!」

賢者「悪いが私はそこまで自分の在り方に悩んではいない…」


―ネタが分からなかった方はごめんなさい…―

292: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/11(木) 10:44:13.41 ID:RR8O0jZBP
[各人の部屋はどんな感じ?]


―勇者の部屋―


勇者「僕の部屋は…、そこまで綺麗じゃないや」

僧侶「そうでもないですよ?男の人の部屋からすれば綺麗な方ですよ」

賢者「うん、少し掃除すれば十分綺麗だと思うよ」


―僧侶ちゃんの部屋―


僧侶「日頃から綺麗にしてる甲斐がありますね!」

勇者「さすがだね」

賢者「綺麗だ、文句が無いよ」


―賢者ちゃんの部屋―


賢者「私の部屋は…な」

勇者「綺麗だけど…本の量が凄いな」

僧侶「床が抜けないか心配です…」


―側近ちゃんの部屋―


勇者「何も無い…」

僧侶「何も無いですね…」

賢者「生活感ゼロか…」


―魔王の部屋―


勇者「うん、ゴミ屋敷だね」

僧侶「汚くて入れません!」

賢者「後で魔王様にはキツく言っておこう」


―ちなみに1の部屋は魔王様の部屋と同じゴミ屋敷です、最近少しずつ片付けていますが…―

295: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/12(金) 09:54:38.21 ID:by2mh+GhP
[若さゆえの…]


勇者「扇風機買ってきたよ」

僧侶「ありがとうございます!我が家にも扇風機が来ました」

側近「そのプロペラの機械は何ですか。と側近は疑問をぶつけます」

勇者「扇風機と言ってね、スイッチ入れると」カチッ ブオー

側近「なるほど、その機械で風が来るんですね」

僧侶「これは良いものなんですよー」

側近「涼しいですね。と側近は少し感激しています」

勇者「そしてそして、扇風機の魅力はここからだよ。扇風機に向かって叫ぶと…」ア゛ー

僧侶「声が変わりますか!」

側近「この機械はボイスチェンジの機能まで…。と側近は人間の技術に危機感を覚えます」

僧侶「ア゛ー」

側近「ア゛ー」

勇者「あまりやりすぎちゃダメだよ?」

僧侶「ワ゛レ゛ワ゛レハ」

側近「マ゛ゾグダ」

僧侶「面白いですねー」

側近「全くです。と側近はこの遊びに満足しています」


―それからしばらくの間、僧侶ちゃんと側近ちゃんはこの遊びをしていました―

―そして次の日…―


僧侶「風邪引きました…」コホコホ

側近「同じくです…。と側近は不覚をとりました…」ケホケホ

勇者「やっぱりか、誰もが通る道なんだけどね」

賢者「二人とも若いね、微笑ましいわ」

魔王「なぁ、勇者よ」

勇者「ん?」

魔王「人間ってのは歴史を繰り返さないと気が済まないのか?」

勇者「さあ?言えるのは何事も体験して失敗してみないと覚えないのさ、その辺は魔族の方が優秀かな?」

魔王「大して変わらねーよ、魔族だって歴史を繰り返す」

勇者「似た者同士だね」

魔王「本当にな」

勇者「何で仲が悪いんだろうね?」

魔王「似すぎて嫌な部分がよく見えるからだろ」

勇者「なるほど、それは分かるわ」


僧侶「」ケホケホ

側近「」コホコホ

296: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/14(日) 20:44:44.75 ID:2OfqX7BTP
[大きくなーれ!]


側近「大きくなればいいですね。と側近は期待を寄せています」

勇者「あれ、側近ちゃん?その鉢植えは何かな?」

側近「前に八百屋のおばさんからいただいたスイカから種を取っておきまして」

勇者「それを蒔いたのか」

側近「その通りです。と側近は自信を持って断言します」

勇者「大きくするには後で植え替えなくてはいけないかな」

側近「後で魔王様の畑に植え替えさせていただきます。と側近は既に計画を立てています」

勇者「美味しいのができるかな?」

側近「甘いスイカはハウス管理の上で、水分を極力絞って作るそうです。と側近は勉強した知識を披露します」

勇者「できたら食べさせてね」

側近「期待しないで待っていて下さい。と側近はやる気十分に答えます」


勇者「っていうか、魔王は畑持ってたんだ…。いつの間に?」

297: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/14(日) 20:57:19.39 ID:2OfqX7BTP
[職業は何ですか?]


魔王「そろそろこのナスとトマトは食べ頃だな、僧侶ちゃんに持って行ってやるか」

勇者「よう」

魔王「おお、なんだ?」

勇者「いつの間に畑持ってたんだ?」

魔王「ここへ来て程なくな」

勇者「マジでか、こんな土地あったんだな」

魔王「ああ、八百屋のおばさんが二つ返事で貸してくれてな」

勇者「また農家の格好が板についてるな」

魔王「植物は裏切らない、手塩にかけて育てればそれだけ応えてくれる」

勇者「盗まれたりしないの?」

魔王「この畑にお前たちとおばさん以外が入れない呪いをかけてある」

勇者「物騒なもんかけるなよ」

魔王「俺の野菜を盗む奴は敵だ」

勇者「おまえ職業何だっけ?」

魔王「農家だが?」

勇者「魔王だろが」

魔王「あれは趣味だ、こっちが本業な」

勇者「マジでか」

魔王「ああ、冗談は言ったつもりは無いがな」

298: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/14(日) 21:31:54.99 ID:2OfqX7BTP
[チクチク、編み編み]


賢者「ふむ、ここでそう縫うのか」

僧侶「おねーさん凄いですね、教えただけですぐ出来るんですから」

賢者「縫い物に編み物は面白いな」

僧侶「自分が作りたい物が作れますからね」

賢者「僧侶ちゃんも凄いよ、作りたい物も考えついてもそう作れないし」

僧侶「私も納得いくのはそう出来ません、もっと器用ならいいんですけどね」

賢者「そんなこと言っても作るんだから器用なんだよ」

僧侶「そうなんですかね?えへへ…」

賢者「僧侶ちゃん、ここはどう編むの?」

僧侶「これはですね、目の数を確認して…」


―微笑ましい姉妹のような二人でした―

300: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 08:45:23.68 ID:qde0WkVmP
[寝坊も悪くないよね]


魔王「ふわぁー…」アクビ

魔王「…、もう朝か…起きるか」

魔王「いつもなら僧侶ちゃんが起きてるんだが…」

魔王「最近夜も暑かったから疲れが出てるかもな」

魔王「今日は涼しいから寝かせておこう」

魔王「さて、畑はどーなってるかな…っと」

魔王「あっ!このウサギー!スイカの葉っぱ食ってんじゃねーぞコノヤロー!」

いっかくうさぎ<ヤッベ! ニゲロー!


―実は早寝早起きに定評のある魔王様です―

―魔物には畑に入れない呪いは効かないようです―

301: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 09:08:52.39 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 開墾篇]


魔王「ふーう、それにしても長いこと使ってない畑だなぁ…」

魔王「まずは草刈って、畑の隅に纏めておく作業だな」

魔王「ここで草刈り機の出番よ」

草刈り機<ヤァ、デバンガキタネ

魔王「午前中には終わらせるか…」

草刈り機<ヴィィィィィン! クサハカリトリダァ!

魔王「魔界で草刈り機の講習受けといて良かったなぁ…、ホント」


―ちなみに、この畑は東西に45m、南北に20mの少し大きな畑です―

303: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 09:30:27.63 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 土ならし篇]


魔王「トラクターかける前に、まずは肥料だな」

うまのふん<ア、ドウモドウモ

魔王「発酵させてあるからにおいはマシだけど、相変わらずくっせ!」

魔王「これを満遍なくまいて…っと」

うまのふん<マキスギハ、ヨクナイカラネ

魔王「そして、トラクターの登場!」

トラクター<パワーニ、ジシンアリダゼ

魔王「うなう深さは少し深めに設定しとくか」

トラクター<オレサマガトオッタアトハ、フッカフカダゼ!

魔王「大型特殊持ってて役に立つとは…」


―ちなみに畑など敷地内での運用のみならば、免許は不要です―

―公道を走る時には、道路交通法に規定された各種免許が要ります―

305: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 09:59:00.09 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 種蒔き篇]


魔王「見事だぜ、ふっかふかの良い土だ」

魔王「種は…まず夏の野菜か」


―蒔くのは長ナス、米ナス、トマト、えだまめ、オクラ、ピーマン、ししとう、パセリ、トウモロコシ、ミョウガの10種類―


魔王「旨いの出来ろよー」パラパラ

306: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 10:14:11.55 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 手入れ篇]


魔王「むっ、もう雑草が生えてるのか…」

雑草<ザッソウダマシイ! テイキョウダマシイ!

魔王「草むしりも楽じゃねーな」ブチブチ ポイ

雑草<オレガヤラレテモ、ダイニダイサンノザッソウガ!


魔王「後はナスとトマトの柵作りか」

魔王「割った竹を組んで…っと」

魔王「よし、これで後は遠慮なく実をつけてくれ!」

307: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 10:41:50.99 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 害虫害獣退治篇]


―農薬を使わない魔王様の畑には、それはそれは沢山の来場者が訪れます―


いっかくうさぎ<ヤワラカソウナハッパダ、イタダキマース

魔王「食うんじゃねぇ!」ゴン

いっかくうさぎ<イッターイ、ヒトマズテッターイ


アブラムシ<ナストトマトニハオレガイルゼ

魔王「銀紙を下と茎に巻いて敷くと…」

アブラムシ<マブシイ! テッターイ


キャタピラー<オレハドコデモデルゼ

魔王「焼酎と木酢液にトウガラシ、ヨモギにショウガ、コーヒーを煮て絞った液を食らえ!」

キャタピラー<オレダケヒドクナイ!? ナンカスゲーカラテッターイ


―害虫害獣のむれをやっつけた!―


魔王「へっ、おととい来やがれってんだ!」

308: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/17(水) 11:07:01.15 ID:qde0WkVmP
[魔王様の農業奮闘記 感動の収穫篇]


―時系列で言うと>>297の後の話になります―


魔王「待ってたぜ、この時をよ!」

魔王「まずはトマトを味見するか」ガブッ

魔王「……うっ…旨いぜ…、世界一のトマトだ…。こいつはトマト界の魔王だぜ!」

魔王「後は僧侶ちゃんに持って行って料理してのお楽しみだな、良い味なのは間違い無いがな!」

魔王「ふっ…ふはははははは!あーっはっはっはっは!」

魔王「流石は俺だ!何をやらせても完璧だ!自分の才能が恐ろしいぜ…!」


―このあと、しばらくどこかの戦闘民族のエリート様のような「痛い」事を叫んでいた魔王様でした―

309: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/18(木) 13:54:22.36 ID:pxglJgDXP
書こうと思ったらいつものやつでした
復旧したようなので昨日投下出来なかったのを投下します


[魔王様の農業奮闘記 実食篇]


僧侶「ということで、魔王さんが作ったお野菜でご飯を作ってみました」


―食卓には米ナスとピーマンと挽き肉のトマト炒め、長ナスと厚揚げの醤油出汁煮、オクラ納豆が並んでいます―


全員「いただきまーす!」

勇者「旨い!チョー旨い!」ガツガツ

賢者「トマト炒めって美味しいね、酸味がすごく心地良い」

側近「長ナスの煮物は出汁をよく吸ってますね。と側近は口から出汁をこぼしそうになります」ジュルッ

魔王「オクラは少し皮が固かったな、追肥が足らなかったか…」

勇者「そんなこと無いよ、これくらいの方が歯応えがあっていいと思うけど?」

魔王「そういって貰えると救われるが…俺もまだまだだな」

僧侶「魔王さんのお野菜で料理のしがいもありますよ!沢山食べてもらえて更に嬉しいです!」フンス


―思うことは人それぞれですが、美味しいご飯になったのは間違いありません―


全員「ご馳走様でした!」

310: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/18(木) 14:10:22.37 ID:pxglJgDXP
[しいたけこわい]


―魔王様の畑―


魔王「少し雨と雷があったからな、いいしいたけが出来たぜ」


―直径20cmはあろうかというしいたけが沢山あります―


魔王「側近、しいたけが出来たぞ!」

側近「しいたけは食べられません。と側近は嫌悪感を全開にして言います」

魔王「何だと!?俺のしいたけが食えないのか!?」

側近「ダメなものはダメです。と側近は毅然とした態度で答えます」

魔王「…まぁいい、今日の夕飯はしいたけ尽くしだ!新鮮なしいたけをとことん味わうがいい!」

側近「……」


―そして夕飯時―


僧侶「ご飯ですよー」

勇者「うぃー」

賢者「今行く」

魔王「待っていたぜ」

賢者「あれ、側近ちゃんは?」

魔王「あいつ寝てんのか?起こしてくる」


―側近ちゃんの部屋―

魔王「側近、入るぞ!」

手紙「しいたけが終わるまで探さないで下さい。終わったら全力で探して下さい 側近」

魔王「ちょっ、家出かい」

311: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/18(木) 14:57:34.32 ID:pxglJgDXP
[しいたけが招いた騒動]


魔王「ってことでよ、側近はいねー」

勇者「あーあ、魔王がいじめっからだ。パワハラだぜ、パワハラ」

賢者「相当しいたけが嫌いなんだな…」

僧侶「側近さん…」

魔王「心配するこたねーよ、腹減りゃ戻って来るわ」


勇者「じゃあ3手に別れて捜索、賢者ちゃんはお城方面、僧侶ちゃんは野原方面、僕は市街地方面を探すよ」

賢者「分かった」

僧侶「はいです!」


―3人は側近ちゃんの捜索に出ました―


魔王「はっ、俺は関係ねーよ」

魔王「…」

魔王「……」

魔王「ああもう!手のかかる部下だぜ!」


―魔王様も捜索に向かいました―

315: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/18(木) 17:31:58.35 ID:pxglJgDXP
[しいたけこわくない!]


―リクエスト通り、側近ちゃんを全力で捜索中です―


勇者「いない…、どこに行ったんだ」キョロキョロ

賢者「お城の方でも無さそうね…」キョロキョロ

魔王「ここでもねーか、手間のかかる…」


―町近くの原っぱ―


側近「夏なのに今日は冷えますね…」フゥ…

フロッガー<ソッキンチャン、イエデ?

側近「しいたけがね…」

フロッガー<シイタケカァ…


僧侶「…見つけましたよ、側近さん」

側近「これは僧侶ちゃん、しいたけは終わりましたか。と側近は疑問をぶつけます」

僧侶「終わりましたよ、今日の分は」

側近「そうですか…」

僧侶「実はですね、私もしいたけ嫌いなんですよ」

側近「!そうなんですか。と側近は仲間意識が深まりました」

僧侶「勇者様も実はあまり好きではありません、賢者おねーさんも多分好きではないかと」

側近「なぜ分かるのです?と側近は分析力に脅威を覚えます」

僧侶「ご飯を作るようになれば分かりますよ、今日は魔王さん以外箸の進みが悪かったですから」

側近「食事を作るから分かる事…なんですね」

僧侶「はい、さすがに皆食べられないほどでは無いですが…」

側近「…」

僧侶「帰りましょう、私達も魔王さんにお話しますから」

側近「ご迷惑をおかけして申し訳ない。と側近は誠心誠意の謝辞を述べます」

僧侶「いいのですよ、私達は仲間ですから」

316: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/18(木) 17:47:35.62 ID:pxglJgDXP
[問題は解決しました]


―原っぱ 僧侶ちゃんと側近ちゃんから少し離れた所―


賢者「よかったね、見つかって」

勇者「うん、つーか言うか俺達がしいたけ苦手なのバレてるし」

賢者「さすがに箸の進みが悪ければね…」

勇者「僕達は先に戻ろうか、側近ちゃんはもう大丈夫だしね」

賢者「ああ、そうしよう」


―その頃、魔王様と言うと…―


魔王「ったくよぉ…、しいたけのどこが悪いんだよ」ビールゴクゴク

八百屋のおじさん「うめーのになぁ、うちのカカアも嫌いでよ」ビールゴクゴク

魔王「片身が狭くてやんなるよ…」ホッケモグモグ

おじさん「あんたも苦労してんなぁ…」エダマメモグモグ


―酒場(日○海庄や)でグチってました―

323: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/20(土) 10:34:25.84 ID:fspHcyNsP
[とある魔王の資格取得(ライセンスハンター)]


魔王「」カキカキ

勇者「何やってんの?魔王」

魔王「資格の勉強」

勇者「魔王が資格いるの?」

魔王「いるさ、魔王なんて肩書きだけだ。何やるにも資格は必要だ」

勇者「へー、そうなんだ」

魔王「勇者だってそうだろ?」

勇者「勇者の肩書きは殆ど通用するよ」

魔王「はぁ?どのくらいよ」

勇者「分かりやすく言えば某ハンターライセンス並?売れないだけで」

魔王「一般的に見ればほぼ何でもアリじゃねーか」

勇者「まーね、でもそれに満足するつもりはさらさら無いよ。資格も必要なら取るよ」

魔王「いい心掛けじゃねーかよ」

勇者「そりゃあね、勇者の肩書きで全部の試験料は全額免除だし」

魔王「魔王の肩書きもそうならねーかな?」

勇者「それは無理かなー…、俺も運営に申し訳ないから魔王の試験料を半分持つつもり」

魔王「いらねーお節介だバカやろう」

324: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/20(土) 10:59:39.36 ID:fspHcyNsP
[魔界に席巻する人間界のトラクター]


勇者「そういえば、魔王が使ったトラクターって借りたの?」

魔王「ああ、あれは八百屋のおじさんが持ってるやつだ」

勇者「へー、よく扱えたな」

魔王「人間界のトラクターは魔界でも性能が良くて人気なんだよ、俺も度々城の敷地の畑で使っていた」

勇者「そんな所まで輸出されてたんだな、知らなかったよ」

魔王「主に人間の農家が使った中古だけどな、それでも俺の使うレベルなら今のトラクターでなくとも問題は無い」

勇者「魔界の時から農家かよ、しかも城の中で」

魔王「土いじりが好きなんだ、子供の頃からな」

勇者「そりゃ魔界も人間界も平和になるわ」

326: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/23(火) 22:41:04.66 ID:1oFWKXThP
1でございます、一つだけ投下します


[犯人ズのその後 その3]


―魔界の犯人ズは、家を建てるべく個々の資格をフルに使って作業しています―

犯人55「おーし、揚げるぞー」←移動式クレーン、玉かけ、大型特殊免許持ち

犯人1「うぇーい」←玉かけ、木造建築士、1種電気工事士、アーク溶接主任者持ち

犯人3「無理すんじゃねーぞ」←1級建築士、給水装置工事技術者、1種電気工事士、アーク溶接主任者、ガス溶接主任者持ち、今回の現場監督


キラークラブ「ブクブク(凄いね、家が出来てきてるよ)」←気象予報士持ち、主に雑用係

天の門番「ウガー(人間って器用だよな)」←コンクリート圧送施工技能士、1級ボイラー技士、ボイラー整備士持ち

ダークトロル「グウ(僕たちのお家だー)」←所持資格無し、雑用係のプロフェッショナル


―立派な家が建つのはしばらく先のお話です―

329: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 16:46:30.16 ID:oBFnJu/3P
[いっかくうさぎフェザー級 防衛だ!]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「うさぎさんの防衛戦が決まったそうですよ」

勇者「お、挑戦より難しい防衛だね。今まで以上に気合いが入るかな?」

僧侶「うさぎさんもトレーニングが凄いですよねー」

勇者「そうだね、極限まで自分を追い込むからね」

僧侶「防衛出来るといいですね」

勇者「また特訓の日々の始まりか」


うさぎ<サーテ、ナマッタカラダヲアタタメルカ

330: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 16:59:12.34 ID:oBFnJu/3P
[トレーニングパートナー]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「うさぎさんはいつもひとりで特訓してますね」

勇者「人間で言うジムの所属じゃないからなぁ、ひとりの訓練も限界があるし…」

僧侶「これから厳しい戦いがあるのに、かわいそうです…」

勇者「うーん…、…はっ!? ピンときた!いや、ティンときた!」

僧侶「勇者様がたまにどこかのプロデューサーに見えるんですよ…」

勇者「困った時の…ってね」

僧侶「言い直したのには何か意味があったんですか?」

勇者「いや、ない」

331: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 17:22:53.79 ID:oBFnJu/3P
[困った時の…]


魔王「で、俺がいっかくうさぎのトレーナーになれって?」

勇者「ああ、魔物の生体にも詳しいし適任だと思う」

魔王「そいつぁ無理だな」

勇者「なん…だと…!?」

魔王「考えてもみろ、俺は魔王だぞ?どんな魔物でも俺の部下なんだよ、いっかくうさぎ同士の戦いは部下同士の戦いなんだ。片方に入れ込む事はできねーよ」

勇者「そうか…、そうだったな…」

魔王「落胆するな、お前の案を全て無駄にはしねーよ」

勇者「何かあるのか!?」

魔王「お前がトレーナーになれ」

勇者「は?」

魔王「そのままの意味だ、お前がトレーナーになってあのいっかくうさぎを鍛えろや」

勇者「どうやって?」

魔王「明日その答えを出してやる、待ってろ」

332: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 17:58:18.95 ID:oBFnJu/3P
[魔王様の名案]


―魔王様はエルフの隠れ里にやってきました―


魔王「エルフの女王、いるか?」

女王「これは魔王様、本日は何用で?」

魔王「変化の杖を貰いたい」

女王「分かりました、道具屋のエルフに伝えておきましょう。どうぞ持って行って下さい」

魔王「こいつは礼だ、とっておけ」


―魔王様は、エルフの女王様に自家製の野菜を渡しました―


女王「気を使われなくてもよろしいのですよ?」

魔王「作りすぎただけだ、遠慮せず食せ」

女王「それと魔王様、最近人間の勇者と交流を持たれているようですね?」

魔王「人間も魔族も変わらん、共存の道が俺の望みだ」

女王「そう…ですか…」

魔王「別にお前たちに強制はせんが、いつまでも過去を引きずる事も良しとは言えんぞ?」

女王「それとこれとは…」

魔王「難しく考えるな、人間も悪い連中ばかりではないのだ」

女王「…」

魔王「ま、そんな不躾な連中がいたら俺たちで再教育してやるがな」フハハハハハ

女王「…分かりました、魔王様がおっしゃるのなら人間も信じてみましょう」

魔王「今度連れてきてやる、バカがつく程の単純だが綺麗な心の2人をな」

333: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 18:11:15.00 ID:oBFnJu/3P
[うまく変化するかな?]


魔王「勇者、こいつが俺の答えだ」

勇者「杖?俺殴られんの?」

魔王「殴りはせん、少し触るだけだ」

勇者「??」

魔王「ま、実際に試すのが早いな」


―魔王様は変化の杖で勇者を叩いた―

―なんと!勇者はいっかくうさぎに変化した!―


うさぎ勇者「何か変わったのか?」

魔王「見てみな」つ鏡

うさぎ勇者「!? いっかくうさぎがいるぞ!?」

魔王「こいつの杖でお前をうさぎにした」

うさぎ勇者「マジか!?でも喋ってるのは確かに俺だな」

魔王「これでいっかくうさぎをトレーニングしてやれ」

うさぎ勇者「流石魔王、考える事が違うねー」

魔王「まーな」

334: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 18:22:05.07 ID:oBFnJu/3P
[うさぎ勇者の反応は?]


うさぎ勇者「ただいまー」

僧侶「お帰りなさ…あれ?」

賢者「どうしたの?」

僧侶「勇者様の声がしたんですがいませんね…」

賢者「空耳じゃないの?」

うさぎ勇者「下、下見て」

僧侶「!!!?」

賢者「いっかくうさぎ!?」

うさぎ勇者「そう、僕だよ」

僧侶「勇者様はうさぎさんだったんですか?」

うさぎ勇者「そんなこと無いよw今は訳あってうさぎなんだ」

賢者「変化の杖か」

うさぎ勇者「それかも、杖で軽くたたかれた」

魔王「いっかくうさぎのトレーニングパートナーとして勇者を変化させた」

賢者「あのフェザー級王者のですか?」

魔王「ああ、そうだ」


僧侶「勇者様フカフカですねー、モフモフしがいなありますねー」ナデナデモフモフ

うさぎ勇者「ちょっ、やめれwくすぐったいww」

335: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 18:26:09.16 ID:oBFnJu/3P
[これはいいね]


―うさぎ勇者は人気者です―


僧侶「勇者様暖かいですよー」モフモフ

賢者「これはモフモフが止まらない」モフモフモフモフ

側近「同感です。と側近は中毒性に危機感を覚えます」モフモフモフモフモフモフ

うさぎ勇者「みんなやめれーwwww」

魔王「効果が切れるまで我慢しろ」

336: ◆5eMN8sHsbY 2013/07/24(水) 18:34:19.02 ID:oBFnJu/3P
[モフモフが止まらないとこうなります]


―変化の杖の効果が切れました―


勇者「」チーン ピクピク


僧侶「やり過ぎちゃいました…」

賢者「これはごめんなさいだ…」

側近「自制出来ませんでした。と側近は自身の非を認めざるを得ません」

魔王「これは拷問だ、俺だってこんな拷問しねーよ…」


勇者「新しい何に目覚めそうだ…」

347: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/14(水) 11:34:20.49 ID:x9vggcNrP
[骨折は痛いです]


僧侶「ねえねえ、勇者さま」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「骨折って痛いですか?」

勇者「痛いらしいね、人によっては熱だして寝込む位のね」

僧侶「痛いんですね…」

勇者「僕も経験したこと無いから詳しくは分からないけどね」

僧侶「1の人が骨折したんですよね」

勇者「指とはいえかなり痛いんたろうねぇ」

僧侶「ホイミしてあげたいです」

勇者「気持ちは分かるけど、人間楽を覚えたら後が大変だからね。頑張って治して貰おう」


―急募!ホイミを使える方を探しています。経験者優遇、ベホイミ、ベホマが使える方は好条件のご用意あります!―

―ご連絡は職業案内所 ルイーダの酒場支所まで―

348: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/14(水) 11:36:08.04 ID:x9vggcNrP
かゆい!]


僧侶「ねえねえ、勇者さま」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「1の人はギプスの隙間に針金入れて何してるんですか?」

勇者「ああ、あれはね、蒸れてかゆいんだよ」

僧侶「ムレムレですか!」

勇者「僧侶ちゃん、その発言は少しまずい気がするよ…」

僧侶「??」

349: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/14(水) 11:37:01.02 ID:x9vggcNrP
[夏の青春]


僧侶「高校野球がやってますね」

勇者「そうだね、負けたら終わりだから涙無しでは見られないね」

僧侶「負けたら悔しいでしょうね」

勇者「そりゃあね、誰だって負けるの前提で闘ってる訳ではないしさ」

僧侶「高校球児ってカッコいいです!」

勇者「厳しい練習で作り上げた身体だから、男の俺から見ても惚れ惚れするよ」

僧侶「勇者様の名言をどうぞ!」

勇者「男が惚れる男こそが、本当のイケメンだ」

僧侶「勇者様、そんな趣味が…」

勇者「そんなんじゃないからw」

350: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/14(水) 11:56:44.66 ID:x9vggcNrP
[メガネの顔は一部です?]


賢者「やぁ、勇者」

勇者「お、賢者ちゃんもメガネ?」

賢者「ああ、最近はパソコンを使って勉強する事も増えてるからね」

勇者「ってことは、パソコン用のレンズ?」

賢者「そうだ、○insのPC用クリアレンズだよ」

勇者「本当に効くの?」

賢者「効果はあるようだよ、医学的な実験でも効果は出ているようだし」

勇者「そうなんだね、でも賢者ちゃん疲れてそうじゃん」

賢者「メガネをかけ慣れてなくてな、かけてる事に疲れているのかもしれん」

勇者「なるほど、頑張り過ぎないでね」

賢者「ああ、ありがとう。メガネの顔は一部とはよく言ったものだ」

勇者「その言葉何か違うなぁ…」


―1もメガネをかける事に慣れていなくて、PC用メガネをかけては疲れています―

354: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/15(木) 19:37:12.03 ID:dHHYaO73P
[たまにやらかします]


僧侶「ご飯ですよー」

勇者「うぃー」

賢者「今行く」

側近「待ってました。と側近は心待ちにしていました」

魔王「おー」

僧侶「冷蔵庫のお掃除チャーハンです」

側近「むむっ、チャーハンの中にうどんが入ってます。と側近は意味のない指摘をします」

僧侶「ごめんなさい。余り物のご飯の所におうどんも一緒置いてたのですが、ボケててご飯と一緒に入れちゃいました」テヘペロ

勇者「そばめしっぽくていいね、これはこれで美味しいよ」

僧侶「ありがとうございます!勇者様は優しいです」

賢者「うん、いいね、美味しいよ」

魔王「僧侶ちゃんはすばらしいな、俺の作った野菜を本当に無駄なく使ってくれてるよ」

僧侶「すみません、今度は気をつけますね」

勇者「いやいや、お腹に入れば一緒だよ」

魔王「気にするな、新しい料理の発見と思えば何て事はない」

賢者「僧侶ちゃん、ドンマイドンマイ」

側近「美味しければ問題ありません。と側近はチャーハンうどんに満足しています」


―実際お昼に1がこのネタをやらかしました、チャーハンうどんはそれなりに美味しかったです。負け惜しみじゃありませんよ?―

355: ◆5eMN8sHsbY 2013/08/15(木) 19:44:54.33 ID:dHHYaO73P
[これもたまにやらかします]


洗濯機<センタク、オワッタデ

僧侶「お洗濯が終わりましたが…あちゃー、紙くずだらけですねー」

(ノ∀`)ノ∀`)ノ∀`)ジェトストリームアチャー


衣服<イヤー、イッパイツイタヨー


僧侶「八百屋さんの領収書がポッケに入ったままでしたか…」

僧侶「よく取ってから、またやり直しですね」


洗濯機<ガンバレ、ソウリョチャン

衣服<マタアラワレルカ…


―これやるとため息しか出ません…―

362: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/03(火) 10:03:53.48 ID:ScmLgSbnP
[闘牌伝説 マオウ]


勇者「ほい」つ8ソー

魔王「ロン、リーピン三色ドラドラ、そんで裏裏」

勇者「ええー、何でだよ!」

魔王「おいおい、こんな見え見えのカン8ソーが読めねーのか。俺から7ソー9ソーが2つも出て8ソーが河に無いのが怪しく感じねーか?」

勇者「捨て牌がまだ読めないし、っていうか7と9が2つも出てたらその辺は不要牌だと思うし」キリッ

魔王「そこで生牌を切る勇気は認めるがよ、それじゃ点がいくらあっても足らん」

勇者「ちくしょー、もう一度だ!」ジャラジャラ

魔王「これは先が長いわ…」ジャラジャラ

363: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/03(火) 10:04:40.29 ID:ScmLgSbnP
[闘牌伝説 マオウ]


勇者「ほい」つ8ソー

魔王「ロン、リーピン三色ドラドラ、そんで裏裏」

勇者「ええー、何でだよ!」

魔王「おいおい、こんな見え見えのカン8ソーが読めねーのか。俺から7ソー9ソーが2つも出て8ソーが河に無いのが怪しく感じねーか?」

勇者「捨て牌がまだ読めないし、っていうか7と9が2つも出てたらその辺は不要牌だと思うし」キリッ

魔王「そこで生牌を切る勇気は認めるがよ、それじゃ点がいくらあっても足らん」

勇者「ちくしょー、もう一度だ!」ジャラジャラ

魔王「これは先が長いわ…」ジャラジャラ

364: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/03(火) 10:21:48.32 ID:ScmLgSbnP
ありゃ、エラーだと思ったら重爆してしまったか
こりゃ失礼


[お魚咥えたどら猫、追っかけて]


僧侶「お夕飯はサンマですよ」


サンマ<ニテヨシ、ヤイテヨシ、デモタタキハイヤ!


僧侶「むふふ、魔王さんが教えてくれた七輪って道具は魚が美味しくなりますね」


サンマ<イイグアイニ、ヤケテルダロ?

猫<ニャー


僧侶「ネコちゃん、ダメですよ。このサンマはお夕飯のおかずですよ」


猫<ニャン パクッ


僧侶「あー!サンマ返してくださーい!」


猫<ニャー! |彡サッ

サンマ<オシシイ?オレオシシイ?


僧侶「こらー!待ちなさーい!」パタパタ

365: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/03(火) 10:44:38.57 ID:ScmLgSbnP
[側近ちゃんと元側近ちゃん]


賢者「側近ちゃん、魔王様にはイタズラされてない?」

側近「されてませんよ。と側近は魔王様の悪事に興味があります」

賢者「私がいなくなってから変わったのかな、よく布団に大王ガマとか入れられてたんだけどね」

側近「それは無いですね。と側近は先代と魔王様の仲の良さを羨ましく思います」

賢者「日がまだ浅いからかな…、その内そんなのをされると思うよ」

側近「されたら怒って構わないのですか?と側近はライデインの準備に余念がありません」

賢者「遠慮なくやって大丈夫、いくらやっても死なないから」

側近「分かりました。と側近はイタズラな魔王様が少し身近に感じます」

賢者「ま、根は悪くないからね」フゥ…


魔王「へーっくしょい!」

勇者「風邪か?朝晩涼しくなってるから気をつけろよ」

魔王「おお、どーせ誰か俺の悪口でも言ってんだろうけどな」フンッ

366: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/03(火) 11:26:15.10 ID:ScmLgSbnP
[スーさん、今日はひとり?]


スーさん「ピイ!(今日はひとりでお散歩だよ)」

スーさん「ピイ!ピイ!(今日は川まで行ってくるだ)」

スーさん「ピイ…(一人って寂しいと思う事もあるよね…)」

スーさん「ピイ(でも、たまには気ままにお散歩も悪くないかな)」

スーさん「ピイ!(それじゃ、行ってきまーす)」ポヨポヨ



からす<スーサン、オサンポ?

うさぎ<カワマデカ、キヲツケテネ

フロッガー<ゴゴニアメガクルヨ、ハヤクカエッテネ

キャタピラー<ヤア、ヒトリハメズラシイネ

八百屋のおばさん「スーさん、今日はひとり?」

八百屋のおじさん「また手を出してくるバカがいたらすぐ呼ぶんだよ!」



―道中色々な人に声をかけられました―

―スーさんは、一人ぼっちじゃない事を再認識しました―

―良かったね、スーさん―

368: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/05(木) 22:17:43.21 ID:QFnyAbzrP
[きた!?]


ユラユラ…ユラユラユラユラ…


勇者「むっ!?地震か!?」

僧侶「おおう、来ましたね」


ユラユラ…ユラ… シーン…


勇者「収まったか」

僧侶「長い周期の揺れでしたね」

魔王「これが地震か」

賢者「地面が動くんですね」

側近「変に酔う感覚です。と側近は地震に不思議さを感じます」

勇者「と言いながら二人とも魔王にしがみついてるのは何で?」

賢者「魔王様が不安げだったから」

側近「有事の際、魔王様を不安にさせずサポートするのが側近の仕事です。と側近は決して怖くてしがみついているのでは無いことを強調します」

勇者「ちょっw」

僧侶「怖いんですね…」


魔王「良いから離れろ、おめーら」

369: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/05(木) 23:25:22.00 ID:QFnyAbzrP
[備えあれば…]


僧侶「非常袋が出来ました!」

勇者「おおー、出来たんだね」パチパチ

魔王「俺が男の子と女の子に編んでやったネックレスと同じ魔力で作った物だ、何やっても失う事はない」

賢者「でも小さいですよね?」

魔王「携行しやすい方がいいからな、だが中身は凄いぞ?」

側近「ムムッ、袋の中は外見に比べて大容量ですよ。と側近は猫型ロボットのポケットをイメージします」

魔王「外見の30倍は入る、そして中身の食料や道具は腐ったり劣化しないよう呪文をかけてある。もちろん何入れても重さは感じない」

僧侶「これから食料つくって、お水をパックして入れておきましょうか」

勇者「あとは保温シートとか色々遭難用の道具入れておこう」


―皆様も、有事の際に役立つ非常袋を用意しておきましょう―

370: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/08(日) 06:36:02.04 ID:ZMfJ40mpP
[夏の祭典]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「オリンピックって見たことありますか?」

勇者「無いなぁ、生で見るのは余程運が無いと無理でしょ」

僧侶「おねーさんは見たことありますか?」

賢者「無いよ、流石に魔族が大会会場にいるのはね…」

僧侶「魔王さんは?」

魔王「前回の東京なら見たな、聖火ランナーも見た」

僧侶「側近さんは?」

側近「無いです。と側近は若さを無駄にアピールします」

僧侶「見てみたいですねー、オリンピック」

勇者「警護と視察って事で関係者席から見られないかな?」

賢者「職権乱用が甚だしいな、それで見られるなら見たいけど」

魔王「使える物は使えよ、人間も魔族も経験しなきゃだろ」

側近「今から楽しみですよ。と側近は人間の祭典に注目しています」


僧侶「日本の皆さん、東京の皆さん、オリンピック開催決定おめでとうございます」

勇者「東京の魅力、日本の魅力をオリンピックで伝えて下さい」

魔王「魔族もオリンピック成功を応援しているぞ」

賢者「このSS読者からオリンピック選手が出るかも知れませんね」

側近「そうなったら全力で応援します。と側近は今から約束をします」


―1は2020年東京五輪開催を心から応援します―

372: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/08(日) 07:18:29.78 ID:ZMfJ40mpP
[経験者に聞く]


―八百屋の夫婦、魔王様がオリンピック話で盛り上がっています―


おじさん「いやー、俺も聖火ランナーの応援行ったよ」

おばさん「そうそう、小学校も遠足として聖火ランナーの通り道まで応援に行くのが授業だったさね」

魔王「いい時代だな、今じゃ考えられん」

おばさん「一日がかりで見に行ったんだよ、あの時は日本で初めてのオリンピックだったしね」

おじさん「これで死ねない理由が出来ちまったなぁ、また聖火ランナー見に行きてぇや」

魔王「俺も聖火ランナーは見たけど、少し遠くからだったしな」

おじさん「今度はみんなと一緒に行こうぜ。なに、魔族だからなんて無粋な文句付ける奴は俺が許さねえよ」

おばさん「そうそう、魔王様がいなきゃ今の生活もこんなには楽しくなってないしねぇ」

魔王「魔族も認められるのか、良い時代になったのかも知れんな」

おじさん「かあちゃんの実家はテレビあったか?」

おばさん「白黒ならあったね、他の家はカラーだったけど、あたしの家は貧乏だったからねぇ…」

おじさん「あっただけいいよ、俺んちはなかったぜ?近所の家に親父たちと間借り賃の酒持って見に行ったんだよ」

おばさん「あたしの家にも来てたね、あれはあれで盛り上がったんだよねぇ」

おじさん「盛り上がったよな、親父たちはオリンピックをダシに毎晩宴会だったわ」

おばさん「今は一人一台だものねぇ、そしてインターネットで集まってるんだから」

おじさん「やってる事は変わってねぇな、やり方が変わっただけで」

魔王「面白いね、もっと詳しく聞かせてよ」

おじさん「ああ、いいよ。今日は話が長くならぁ」

おばさん「あたしは何か作ってくるよ」


―聖火ランナーの話は、前回の東京五輪で応援に行った会社の先輩から聞いた話を元に作っています―

―テレビの話は両親の話を元に作っています―

374: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/15(日) 23:53:14.32 ID:erIJ1rH/P
1でございます、少し投下します


[お酒ときどき炭酸水]


魔王「…、ふぅ…」ゴクゴク

賢者「炭酸水ですか、魔王様」

魔王「ああ、酒はしばらく止めようと思ってな」

賢者「どうされたのです?」

魔王「いや、何て事は無いんだ。単に最近酒が旨くないだけでな」

賢者「そうですか…、そうかも知れませんね」

魔王「察してくれるか」

賢者「勇者に僧侶ちゃん、側近ちゃんはこの国ではお酒が飲めない年齢。私はあまり飲む事が無い…、美味しく無い時もあるでしょう」

魔王「まーな、一人酒も悪くは無いがどうしてもな…」

賢者「私でよろしければ、近いうちにお付き合いしましょうか?」

魔王「ああ、しばらく止めて飲む時には宜しく頼む」

賢者「また燃やしてしまったらごめんなさいね」

魔王「お前のメラゾー魔は治らんか」

賢者「…善処は致します」

魔王「フッ、冗談だ」

賢者「炭酸水なら今お付き合いしますよ」

魔王「そうだな…、ちょいと付き合ってくれ」

賢者「では、お持ちしますね」


魔王・賢者「乾杯」カチン


―たまには、少し大人な夜も悪くはありませんね―

375: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/16(月) 00:20:05.74 ID:+yAGwVTGP
[炭酸水、甘くても炭酸水]


魔王「…、炭酸水もいいな」ゴクゴク

勇者「よう、炭酸水なのか」

魔王「ああ、たまには酒以外も飲みたくなるからな」

勇者「そうか、ならつき合おうか」

魔王「炭酸水なんて飲むのか?」

勇者「いや、サイダーだけどね」

魔王「炭酸水の味はいずれ分かるようになる、今はそれでいいんじゃないか?」

勇者「そういうもんかね?」

魔王「何も味の無い物が良くなる時が来るんだよ」

勇者「へぇー」

魔王「ま、そうしたらまた付き合えや」

勇者「そうだね、そうさせてもらうよ」


魔王・勇者「カンパーイ」ガッチャン


―勇者とは、男同士の付き合いとして一献―

376: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/16(月) 00:27:19.78 ID:+yAGwVTGP
[炭酸水、色が付いたって炭酸水]


魔王「炭酸水って安くて量飲めるからいいな」ゴクゴク

僧侶「魔王さん」

魔王「僧侶ちゃんか」

僧侶「美味しいですか?」

魔王「炭酸水か?美味しいよ」

僧侶「私はまだ色付きのしか飲めませんけどね」

魔王「コーラか」

僧侶「大好きなんです、これ」

魔王「美味しいよな、確かに」

僧侶「一日頑張ったご褒美に飲むんですよ」

魔王「今からその感覚が分かるか、将来酒好きになるぞ」

僧侶「その時はほどほどにしておきます」

魔王「それがいい、それが大人の嗜みだからな」


魔王・僧侶「かんぱい」カチャン


―僧侶ちゃんとは、将来を夢見て一献―

377: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/16(月) 00:54:58.96 ID:+yAGwVTGP
[炭酸水、果汁たっぷりでも炭酸水]


魔王「少しビールっ腹が減ったかな…?」ゴクゴク

側近「魔王様。と側近はビールっ腹が一切減ってない魔王様をお呼びします」

魔王「悪かったな、減ってなくて」

側近「お酒には飽きましたか。と側近は余ったお酒の使い道を考えます」

魔王「また飲むよ、単に旨くない時に酒を飲むのは無粋だと思っているだけだ」

側近「そうですか。と側近は右手に持つ炭酸水を見せびらかします」

魔王「お、果汁入りのやつか」

側近「たっぷり30%も入っています。と側近は意味もなくドヤ顔をします」ドヤァ!

魔王「果汁入りってやっぱり旨いよな」

側近「美味しいです。と側近は素直に味を表現します」

魔王「後で買っておいてくれ、俺も飲みたくなった」

側近「承知いたしました。と側近は家政婦の人のマネでは無いことを断っておきます」

魔王「あったな、そんなドラマ」

側近「もう2年も前の話になります。と側近は記憶力の良さをアピールします」

魔王「そうか…、そんな前か…」

側近「魔王様、晩酌にお付き合いします。と側近は魔王様にお酌をします」

魔王「悪い、気が利くな」

側近「魔王様の側近ですから。と側近は当たり前の事を述べます」

魔王「これからも宜しく頼む」

側近「おまかせ下さい。と側近は改めて魔王様に挨拶をします」


魔王・側近「カンポーイ」つ日


―側近ちゃんとは、絆を再確認して一献―

383: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/26(木) 14:19:21.27 ID:dhBncMXqP
[弁当男子]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「弁当男子ってなんですか?」

勇者「弁当男子?弁当をマメに作るあの弁当男子?」

僧侶「男の人の料理が流行ってるんですか?」

賢者「消費税も上がるし、食費を抑える為に作る男の子が増えてるってね。私も見習わなきゃいけないかな」

僧侶「じゃあ1の人も弁当男子ですね」

勇者「え、あいつ弁当男子か!?」

僧侶「毎朝まとめ茹でしたスパゲティを解凍して、まとめて作ったトマトソースを温めてポットに入れてますよ」

勇者「マジか、あいつ食う専門じゃ無かったのか」

賢者「何でも自転車に使うコンポーネントとかいうのを買うんでお金貯めてるそうだよ」

勇者「いつもは言うだけの根性なしが頑張るな…」

賢者「そう言うな、誰でも目標持って行動すると輝いて見えるものだ」

僧侶「そうですよ、魔王さんも資格で勉強してる時はカッコいいですよ」

勇者「料理する男はモテるのか…、俺もやってみるか…」ボソッ

賢者「勇者たるお前が不純な動機を持ってどうする…」ヤレヤレ


1「ひどい言われようだなぁ…、でもDURA-ACEの為だから仕方ないね」

384: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/26(木) 14:43:48.80 ID:dhBncMXqP
[あの方々は本物です!]


勇者「それで、1が買いたいそのDURA-ACEってのは何なの?」

賢者「デュラエースと読むそうだ、それ以外は私もよく分からん」

魔王「俺が説明してやるよ」

勇者「お前自転車知ってるの?」

魔王「俺の魔族繋がりの知り合いで、ロードバイクに詳しいのがいてな」

賢者「もしかしてあのルー○篁さんですか?」

魔王「そうだ、最も魔族というより悪魔だけどな」

勇者「へぇー」

賢者「あの方でしたか…」

魔王「デーモン○暮は悪魔のくせに大相撲や政治に詳しいしな」

勇者「え、あいつ本当に悪魔なん!?」

魔王「ああ、あいつは本物だ」

賢者「閣下の周りはやたらとヲタク趣味な方が多かったですよね」

魔王「あいつら何目指してたんだかイマイチ理解出来なかったわ」

勇者「デーモン閣下マジだったのか…」

賢者「で、そのDURA-ACEの説明は?」

魔王「次にしてやるよ」


―1はデーモン閣下の横綱審議委員会への選出を夢見ています―

386: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/26(木) 18:56:53.33 ID:dhBncMXqP
[最上級は高いです]


賢者「それで、DURA-ACEとは何ですか?」

魔王「ロードバイクのコンポーネントでも最上級のものだ、プロもご用達だ」

勇者「1は今何付けてるんだ?」

魔王「105ってやつだな、市民ロードレーサーなら十分過ぎるハイエンドのコンポなんだがな」

僧侶「1の人はプロのレーサーになるんですかね?」

魔王「ロードバイクの醍醐味はプロが使うものを一般人でも簡単に使える所だ、最も使いこなすかは別の問題だがな」

賢者「そうですね、誰でもプロの使う道具が使えるなら使ってみたいですよね」

勇者「そうか、そういうものなのか」

魔王「誰でも憧れはある、その憧れを叶える事も市民レーサーの醍醐味だろう」

勇者「なるほどな、俺たちも皆からそう見られてるのか…」

魔王「勇者ってのはそういうもんだ、男の子がお前に憧れてるのが正にそれだろう」

勇者「俺って凄かったのか」

僧侶「勇者様…、自覚を持ちましょうよ…」

勇者「それでいくらすんだ?」

魔王「メタ価格で14万って所だな」

勇者「高っけぇ!トンデモ価格だな、おい!」

魔王「プロご用達だから高いのは道理だろ」

賢者「そのデュラエースと105の間は無いのですか?」

魔王「アルテグラというのがある、資金に余裕の無いプロチームがアルテグラを使ってる事もあるな」

勇者「アルテグラってのもプロが使うから性能いいんだな、値段はそれなりに違うのか?」

魔王「単純な話、デュラエース1つ買う値段でアルテグラ2つ買える」

勇者「それは…結構大きいな」

魔王「だろう?でも1回位はこだわってみたいよな」


―プロの道具って憧れますよね―

387: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/26(木) 19:14:36.55 ID:dhBncMXqP
[ひと狩りしようぜ!]


勇者「ひと狩りしようぜ!」片手剣・大剣使い

僧侶「いいですよ」狩猟笛一筋

賢者「よし、やろう」双剣・剣斧使い

側近「また皆のお世話になりますね。と側近は装備を整えます」ヘビィボウガン・操虫棍使い


魔王「俺は武器発掘してらぁ」炭鉱夫一筋

392: ◆5eMN8sHsbY 2013/09/28(土) 08:45:21.25 ID:IJmNjViuP
[な○なに魔王様]


魔王「専門用語をロクに説明していなかったので、コンポーネントについて説明する」

魔王「コンポーネントとは、自転車に付ける変速機関係、ブレーキの総称を言う」

魔王「1が買おうと頑張っているデュラエースは、最上級のものであるとは先で説明したな」

魔王「メタ価格14万となると、エントリーモデルのロードバイクがまるまる一台買える額だ」

勇者うさぎ「そう考えるともう少しお金貯めて、新しい自転車を買った方が良くないか?」

魔王「普通はそう考える、普通はその考えで結論になる」

魔王「だが、1みたいにデュラエースを付けたくて仕方がない人間もいる」

勇者うさぎ「高いのに不思議だよな、何でなんだろ?」

魔王「市民レーサーでデュラエースを着けてる人は少ない、コスパも悪いし乗り手が素人なら105もデュラエースも大して変わらん」

勇者うさぎ「変わらないなら105ってのでいいのにな」

魔王「1のような目立ちたがり屋はその少なさでアピールするんだ、デュラエースを着けてると結構注目されるからな」

勇者うさぎ「要は目立つために14万を使うのね」

魔王「ま、そうなるな。車のドレスアップと似てる所はあるかもしれん」

魔王「だが性能も凄く良い、変速のしやすさやブレーキの効きは雲泥の差だ」

勇者うさぎ「高いには高いの理由があるわけね」

魔王「プロのハードユーズに耐えられる設計だからな、一度快適を味わったら元には戻れんだろうて」

勇者うさぎ「なるほど、よく分かったよ」

魔王「みんなも1のようなムダ金を使ってはいけないぞ、お金は大切にな!」


―ロクに用語説明をしないで申し訳ありません―

―ちなみに勇者うさぎは着ぐるみではなく、変化の杖でうさぎにしてある設定です―

396: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/07(月) 22:46:28.23 ID:Q6zmK/vaP
[大人になるって、悲しい事なの]


僧侶「ふむふむ…」

勇者「何してるの?僧侶ちゃん」

僧侶「昔のゲームです、17年位前の」

勇者「今はカセット無くてもネットで配信されてるもんね」

僧侶「昔のゲームは難しいです」

勇者「何のソフト?」

僧侶「バハムー○ラグーンって奴です」

魔王「!?」ガタッ

賢者「!?」ガタッ

勇者「うおっ、ふたりともどうした!?」

魔王「…今何章まで進めた?」

僧侶「えーっとですね…、何章かは分かりませんが王女様とお世話していたクロスナイトさんが、主人公のクロスナイトさんを置いて一緒に歩いて行った所です」

賢者「来ましたね…」

魔王「ああ、甦る悪夢だ…」

僧侶「お世話係の人だから一緒に歩いて行ったんじゃないんですか?」

賢者「僧侶ちゃん、もっと大きくなった時にこのゲームをプレイしちゃダメだよ?」

僧侶「大丈夫ですよ、大人になったらゲームはしませんから」

賢者「うん、僧侶ちゃんはいい子だね」

魔王「これ中途半端な年齢でやるとトラウマ必死だからなぁ…」

勇者「?」


側近「無いわー、ヨ○王女様無いわー。と側近はこれからのやる気が全力で奪われました」←絶賛プレイ中


―発売当初は意味を理解せずただプレイしていました―

―BGMやグラフィックも気に入っているのですが、如何せん一部キャラクターがそれを全て台無しにする不憫な作品だと思っています―

402: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/09(水) 23:05:20.09 ID:8L0UdTpZP
[魔物たちの秋]


フロッガー<ソロソロトウミンノジキダナー

うさぎ<マタハルマデオヤスミスルノ?

からす<サミシクナルナァ…

スライム<ハルマデノシンボウダヨ

フロッガー<ダイジョウブ、マオウサマガトウミンガイラナイヨウニシテクレテルカラ

ウサギ<ヤッター、コレカラモアソベルンダネ

からす<マオウサマスゴイネー

スライム<マタユキデアソボウネー


勇者「カエルを恒温動物にするなや」

魔王「俺の加護を付けて冬でも活動できるようにしただけだ」

405: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 20:57:57.07 ID:coEGi/7hP
[迷子の迷子の…]


―僧侶ちゃんはお買い物から帰る途中です―


僧侶「このー一打にかーけろー」

僧侶「きあーいーで振り抜ーけよー」

僧侶「だれーもお前を止められぬ」

僧侶「○やまーよ突っ走r…あれ?」

幼女「ふぇぇ…」

僧侶「お嬢ちゃん、どうしたの?」

幼女「ママと…」

僧侶「ママ?ママとはぐれちゃったの?」

幼女「うん…」

僧侶「よーし、おねーちゃんが一緒に探してあげよう!」

幼女「ほんと…?」

僧侶「おねーちゃんに二言は無いのですよー」

幼女「うん!」


―果たして、幼女ちゃんのお母さんは見つかるのか…―

406: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 21:03:51.38 ID:coEGi/7hP
[見つかるかな?]


僧侶「幼女ちゃん、お母さんはどんな人?」

幼女「髪が黒くて長くてねー、背がおっきいの」

僧侶「ふむふむ、他には何かあるかな?」

幼女「左手に指輪してるよ」

僧侶「結婚指輪だね、指輪は何か特徴ある?」

幼女「色が少し黒いの」

僧侶「結婚指輪にしては珍しい気がするなぁ」

幼女「後はね、んーとね…」

僧侶「思い出したらまた教えてね」

幼女「うん!」


僧侶「黒の指輪の人かぁ…、見つかるかなー」

407: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 21:12:21.61 ID:coEGi/7hP
[捜査は足で稼ぐ!]


―僧侶ちゃんの捜査は難航しています―


僧侶「進みませんねー…」フゥ

幼女「ママ見つかる?」

僧侶「大丈夫、見つかるよ」

おばさん「おやおや、僧侶ちゃんじゃないの」

僧侶「あ、八百屋のおばさん」

おばさん「その子は誰だい?」

僧侶「お買い物の帰りに迷子だった所を見つけまして…」

幼女「こんにちは」ペコリ

おばさん「こんにちは、あいさつ出来てえらいねー」

僧侶「この子のお母さんは知らないですか?」

おばさん「とーちゃんが詳しいから聞いてみるよ。おーい!あんた!」

おじさん「あんだー!?」ドタドタ

おばさん「この子知らない?」

おじさん「ああ、この子町の外れの家の子だ」

おばさん「だってさ、僧侶ちゃん連れってあげて」

僧侶「わかりました!幼女ちゃん、行こう」

幼女「うん、バイバイ」ノシ

おじおば「バイバーイ」ノシ


おじさん「なあ、かあちゃん」

おばさん「何、そんな深刻な顔して」

おじさん「ちょいと話があるんだ」

408: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 21:25:55.55 ID:coEGi/7hP
[この子はだれだ…?]


―町外れの家に到着しました―

僧侶「ごめんくださーい」トントン

幼女の母「はーい」ガチャ

僧侶「迷子の娘さんを連れてきました」

母「娘…?娘はいませんが…」

僧侶「この子ですよ?」

幼女「ママ…」

母「な…!?」

僧侶「どうしましたか?」

母「なぜこの子が…」

僧侶「えっ…え?」

母「お入り下さい、少しお話しを聞いてはくれませんか?」


―幼女ちゃんの家の中―


母「この子は…一週間前に亡くなっているんです」

僧侶「えっ…」

母「この子は町の中で馬が暴走したお城の馬車に引かれてほぼ即死でした」

僧侶「最近話題になっていた…、このこの子だったのですか」

母「確かに遺体は娘なのに…、しかしここにいる子は一体…」

幼女「ママ…」

409: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 21:35:57.66 ID:coEGi/7hP
[今度こそ…]


僧侶「お母さん、この子をなでてあげて下さい」

母「は…?」

僧侶「この子は最後にお母さんに甘えたかったのかも知れません」

幼女「…」

僧侶「これから長い旅にひとりで出るんですから…、最後の勇気を与えてあげて下さい」

母「幼女…」ナデナデ

幼女「ママ…」ウルウル

僧侶「全知全能の神よ…、迷えし幼子に旅立つ勇気と道標をお与え下さい…」


―僧侶ちゃんが祈りを捧げると、幼女ちゃんは消えていきました―


母「うっ…グズッ」ポロポロ

僧侶「お母さん…」

母「ごめんなさい…、娘を成仏して頂いたのに泣いてばかりで…」

僧侶「幼女ちゃんは立派に旅立ちました、いずれまたここへ戻って参ります」

母「…」ポロポロ

僧侶「戻ってきた時は笑顔で迎えてあげて下さいね」

母「はい…グズッ」ポロポロ


―その翌日、僧侶ちゃんは幼女ちゃんのお墓へ出向きお参りをしました―


僧侶「安らかに眠ってね…、そしてお母さんを応援してあげてね」

410: ◆5eMN8sHsbY 2013/10/16(水) 22:26:19.05 ID:coEGi/7hP
[戻ってきました]


―僧侶ちゃんは幼女ちゃんの事を皆に話ました―

僧侶「という事があったんですよ」

勇者「幽霊か、本当にいるんだなぁ」

魔王「見ないだけでいるんだよ、俺も何度か成仏させている」

賢者「そうですね、未練が世にあると結構残るんですよね」

側近「たまに悪霊として悪さをする霊もいます。と側近は体験談を語ります」

魔王「その子には加護も無いからザオリクもかからん、成仏して貰うしかないな…」

賢者「それしか無いですね…」

僧侶「私が出来る事は毎日お祈りする位ですね…」


―その数年後、幼女ちゃんの母が女の子を出産しました―

―僧侶ちゃんのお祈りが通じたのか、その女の子は幼女ちゃんの記憶が少しあるようです―

418: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/03(日) 01:49:53.35 ID:7x0xcsFwP
1つ投下します
これから少しずつですが
今までの生活になれるよう頑張ります


[実は王様も強いんです]


王様「ツモだ、魔王」

魔王「相変わらずの引きだ、盲牌対策をしてある牌のはずなのだがな」

王様「私の引きはそう鈍まらんよ」ガハハ

魔王「それはそうと、麻雀以外の腕も鈍ってはいないのか?」

王様「政治に関わると暇は無いがな、鍛えられる所は鍛えているよ」

魔王「かつて人間界の魔王と謳われた武闘家の腕だ、今度はそちらで手合わせ願いたいな」

王様「それはもう少し鍛え直してからにしたいな、私とて魔王とやり合っては無事では済まん」

魔王「そこは賢者と僧侶ちゃんと勇者を待機させておく、いざという時の為にな」

王様「ならば、どちらか倒れるまででも問題は無いな」

魔王「争いごとは嫌いだが、こういう手合わせは嫌いではない。矛盾な所だがな」

王様「格闘技の試合のようなものだ、憎くて闘う訳では無いしの」

魔王「また楽しみが増えたな、王よ」

王様「魔族との平和条約締結は正解であった、私の血をたぎらせる者と知り合えたのだからな」

魔王「素手で時間無制限の一本でやろう」

王様「ああ、早速鍛え直しておくぞ」


―次の朝早くから、毎日王様は15kmの走り込みを始めました―

―警護のために近衛兵も軽装で走るのですが、王様の速さについていける兵は誰もいません―


衛兵「おっ…王様!お待ち下さい…」ゼェゼェ

王様「お前ら情けないぞ!その装備程度で息があがるか!私が現役の時は戦士の重装で20kmは走ったものだ!」スタスタ

421: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/03(日) 21:41:16.97 ID:7x0xcsFwP
日本シリーズ見ながら1つ投下


[基本は1に走り込み2に走り込み]


王様「全く、兵のだらけ具合にはかなわんな」

兵士長「申し訳ありません…」

王様「戦争をするワケではないが、兵士が強い事に越した事はあるまい」

兵士長「確かに、最近メタボ気味な兵もちらほらと…」

王様「どれ、私が直々に訓練メニューを作ってやろう」


―王様が作ったメニューは走り込みがとんでもないものでした―


兵士18「ウォームアップで400mダッシュに400mジョギングを10セット…だと…?」

兵士23「その後に筋トレがふんだんにあって、シメも10kmのランニングを40分以内とか…」

兵士26「俺は…王様に殺されるかも知れない…」


―地獄の訓練の甲斐あってか、兵士の顔つきは近隣諸国の兵士より凛々しく頼もしいものになりました―

―そして、兵士の中でのメタボは0になりました―


兵士23「往復20km?走って1時間と少しか、すぐそこじゃん」

兵士14「飯はいくら食っても太らないよ、ありがたいね」

兵士10「目標の摂取カロリーが4000kcalで痩せるんだよ、体がおかしいのかな?」

兵士18「朝から牛丼とサラダと豚汁を出された時は吐き気がしたよ、でも最近これ食わないと調子が出ないんだ」


―ちなみに、陸上自衛隊の目標摂取カロリーは1日4000kcalです―

―朝ご飯の牛丼、サラダ、豚汁は陸上自衛隊少年工科学校の伝統メニューだそうです―

425: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/04(月) 00:31:46.71 ID:7BvIW28tP
寝る前にもう一つ投下します


[王様のマラソンの狙いとは?]


―王様が直々に朝のマラソンです―


王様「今日もウォームアップで20kmいくぞ!まずはキロ3分30!」スタスタ

兵士たち「おおーっす!」ゾロゾロ


勇者「すごいねー、最近の恒例行事だよ」

魔王「そこまでして俺に負けたくないのか、周りを巻き込んで面白いじゃないか」

勇者「それにしてもさ、王様が直々にマラソンの先導して何するのかね?」

魔王「ああやって毎日走る事で街の風景を見るのさ、毎日違うコースを走って街で必要な物や事を把握するんだ」

勇者「へー、王様も凄いんだなー」

魔王「良い王じゃないか、ああやって市民目線で活動する王なんてそういないぞ?」

勇者「確かに、市民としては凄く心強いよね」

魔王「このままじゃ俺も負けるな、勇者、俺の訓練に付き合え」

勇者「えぇー!?やだよー!」

魔王「いいから来い!」

勇者「ちょっ、引っ張るな!」ズルズル


―魔王もまた、勇者を巻き込んで訓練を始めました―

―毎朝の魔王と勇者、王様と兵士団のマラソンは、街中の警備に一役買う事になったのです―

―これは、思わぬ副産物だったのかも知れません―


王様「魔王よ、素手でも私が圧倒してやろう」スタスタ

魔王「魔族の王を舐めるなよ、人間の限界を理解させてやろう」スタスタ

427: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/04(月) 20:18:04.90 ID:7BvIW28tP
[訓練するとお腹がすきます]


―勇者と魔王は訓練して帰ってきました―


勇者「うあー、腹減った!」

魔王「本当だな、早いところ食べるか」

僧侶「作ってありますよー、たくさん食べて下さいね」

勇者「うまうま」モグモグ

魔王「格別の味だ」モグモグ

僧侶「二人とも食べる量が凄いですねー」

賢者「運動部の高校生並だと思う」

側近「多分それらより食べてます。と側近は食費の計算が怖くて出来ません」

僧侶「困りましたねー、お金が足りなくなりそうですよ」

勇者「じゃあ、王様に言っておくよ」

僧侶「お願いしますね」


―次の日―


王様「お金が足りない?」

勇者「はい、最近の訓練で食費やその他備品で結構かかりまして…」

王様「あい分かった、魔王も強くないと張り合いが無いからな。増資しておこう、言い値で構わん」

勇者「ありがとうございます」

王様「ふっふ、これは楽しみよ」ニヤニヤ

429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/15(金) 21:22:37.68 ID:I/q1q5G6P
お久しぶりです、一つ投下します


[王様の特技は某DB…?]


―王様は例のごとく特訓中です―


王様「はっ!ふっ!せぁっ!!」ブン ブン

近衛兵「(王様はなぜここまで追い込めるのだ…、魔王のライバルだからなのか…?)」

王様「ふーっ…」ハァハァ

近衛兵「(いくら王様とはいえ、魔王に勝てるはずが…)」

王様「久々に使ってみるとしようか…」ポワッ…

近衛兵「(何だ?王様の左手が光ったぞ?王様は魔法が使えないはずだが…)」

王様「○レイザー!キャノン!」ポーヒー

近衛兵「(えーwアニメの技wwって衝撃波で吹っ飛ばされr)」アーレー

王様「ふん、全盛期の6割か…。これでは魔王には勝てん」

近衛兵「」←気絶中

王様「さて、王座で仕事しながら気を練る練習をするか。衛兵、傍観しながら寝るなよ」グイッ


―王様に背負われて兵舎に戻された衛兵でした―

435: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/21(木) 09:20:02.76 ID:t0WDGs2bP
ちょっと投下します


[爆発したまえ]


僧侶「ねえねえ、勇者様」

勇者「なんだい?僧侶ちゃん」

僧侶「今のご飯で足りてますか?」

勇者「足りてるよ、あまり食べても動けなくなるだけだしね」

僧侶「一応バランスもよくしてあるんですけどね」

勇者「大丈夫だよ、僧侶ちゃんのご飯は美味しいもん」

僧侶「んふふー、ありがとうございます」ニパー


賢者「凄いですね、僧侶ちゃんは」

魔王「ああ、アスリートの基本は飯だからな」

賢者「私も料理もっと覚えようかなー」

魔王「嫁のもらい手が欲しかったら頑張れ」

賢者「行きそびれたら魔王様が貰って下さいね?」

魔王「ま、気が向いたらな…」


側近「全く、このカップル共は何なんですか。と側近はリア充爆発しろと毒を吐くと共に、読者の方から私の貰い手を募集します」


―側近ちゃんのお相手はいずこ…―

439: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/23(土) 23:23:56.25 ID:OnRetGZzP
[目玉焼きの好み 焼き方篇]


勇者「僕は黄身半熟が好きだね、ご飯の上に乗せて食べると美味しいんだ」

僧侶「私は半熟と固めの間ですかね、いいとこ取りでお得感がありますよー」

賢者「私は両面焼きかな、黄身に焦げ目が付けるのも美味しいよ」

魔王「俺はある程度焼いたらお湯入れて蒸し焼きだな、黄身も固いのが好みだ」

側近「私は食べられれば何でもいいです。と側近はそれぞれの美味しさを楽しむつもりです」


―目玉焼きの焼き方は人それぞれ―

440: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/23(土) 23:38:51.31 ID:OnRetGZzP
[目玉焼きの好み 味付け篇]


勇者「醤油だね」

僧侶「ソースです」

賢者「塩こしょうでしょ」

魔王「魚醤だな」

側近「これも私は何でもいいです。と側近は再び言います」

―好みは時にケンカのもとに…―

―目玉焼きは皆さんの好みで食べましょう―

447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/29(金) 21:12:34.50 ID:hGnZB2HwP
[魔王城の場所ってそこかい]


勇者「ねえねえ、魔王」

魔王「あ?なんだ?」

勇者「魔王の城ってどこにあんの?」

魔王「ここからだと…そうだな…、まずは高崎線に乗ってだな」

勇者「うんうん」

魔王「赤羽で京浜東北線に乗り換えるんだ、そのまま乗ってると池袋新宿方面に行っちまうからな」

勇者「赤羽…で、乗り換えか」メモメモ

魔王「東京駅で京葉線に乗り換えだ、京浜東北線のホームから京葉線のホームまで600mはある」

勇者「そんなにあんの!?うっそだー」

魔王「これが本当なんだよ。それでだ、後は京葉線の舞浜駅で降りれば目の前が魔王城だ」

勇者「駅前物件なの?テナント料高そうだな」

魔王「そりゃあな、便利さを取れば高くはなるさ」

勇者「へえー、今度行くわ」

魔王「ま、来てみてのお楽しみだ」


―舞浜駅前に何があるか、これは皆様自身で確かめてみましょう―

―そこには、きっと夢のようなお城があるはずです―

448: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/29(金) 21:19:53.14 ID:hGnZB2HwP
また酉付け忘れたw


[1+1は?]


勇者「11」

僧侶「2」

賢者「2」

魔王「無限大」

側近「11」


―解答は人それぞれ―

449: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/29(金) 21:27:07.04 ID:hGnZB2HwP
[1+1は? 回答篇]


―なぜ11?―

勇者「1と1が並ぶからね」

側近「ひっかけ問題ですね。と側近はそれを見越して答えを出します」


―なぜ2?―

僧侶「算数の基本ですよー」

賢者「1が2つあれば2だよ、うん」


―なぜ無限大?―

魔王「1と1の相乗効果は凄いからな、パーティーの恐ろしさだと思うがな」

450: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/29(金) 21:42:59.84 ID:hGnZB2HwP
[ネズミも居候…?]


チュウチュウ ガタガタッ

賢者「ちょっと、人の家じゃもう少し遠慮しなよ」

おおねずみ<ゴメンヨ、モウスコシシズカニスルヨ


―数日後―

僧侶「そういえばネズミがいなくなりましたね」

賢者「引っ越したんじゃない?」

僧侶「そうなんですかねぇ、いなくなったのはいいんですけど…」

賢者「いいじゃない、静かになって」


おおねずみ<サテ、マガリサセテネ、シズカニスルカラサ

451: ◆5eMN8sHsbY 2013/11/30(土) 22:53:20.85 ID:gHSmnEupP
[肉まん、否、豚まん]


僧侶「今日の夕食はこれです」

賢者「肉まん?」

側近「肉まんですね。と側近は少し大きい事は気にしません」

魔王「そして俺たちのは」

勇者「大きいなぁ」

僧侶「勇者様と魔王さんは訓練してますからね、それくらいの大きさにしないと栄養が足らないんですよ」

賢者「いや、私達のも十分大きいんだけどね」

僧侶「豚まんと呼ばれるものは大きいものが多いらしいです」

側近「豚まんというのですか。と側近は新たな名前を記憶します」

僧侶「ネギに白菜にと野菜も沢山入ってますよ」


全員「いただきまーす!」


―作り方さえ分かれば肉まんは簡単に作れます―

454: ◆5eMN8sHsbY 2013/12/02(月) 13:46:39.33 ID:1qu/yGTmP
[忘れ物注意!]


勇者「うっわ、寒っ!ホットドリンク忘れた!」

僧侶「あげますよ」つホットドリンク

勇者「僧侶ちゃんありがとう」

―勇者は寒さに強くなった!―

賢者「アイテムのマイリストに入れておくことだね」

勇者「ごめんごめん、よくやるんだ」

側近「さて、ホットドリンクの効果が切れる前に倒しちゃぃしょう。と側近は節約を試みます」

賢者「あ、砥石わすれた」

勇者「3番から6番に行く手前の石が砥石どころだよ、足りなかったら僕も取って渡すから言ってね」

賢者「悪いね、人のことは言えなかったよ」


―ゲームでも、忘れ物には注意しましょう―

455: ◆5eMN8sHsbY 2013/12/02(月) 14:31:59.06 ID:1qu/yGTmP
[魔王が試す昔の知恵]


魔王「用意するのは新聞紙1日分」

魔王「朝刊でも夕刊でも何でも良い」

魔王「こいつを上手く合わせて腹や胸に巻くと…」

魔王「蒸れにくい防寒具の出来上がりよ」

魔王「後は服を着れば大丈夫」


―試してみてください、本当に暖かいですよ―


次回 僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 後編