2: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:46:14 ID:Yjv
P「梅雨真っ盛り、かぁ……たまの雨なら風情のうちだが、連日だと蒸すし洗濯物は貯まるし出歩くのも億劫だし、総じて面倒くさいよな」

P「こんな時でも仕事は足で稼ぐのが基本だって言うんだから、サラリーマンの辛いトコだよなぁ…」

ちひろ「煮詰まってますね、Pさん」コトッ

P「ちひろさん…ドリンク、有り難いですが今日の分は朝にいただきましたよね?」

ちひろ「いえ、だいぶお疲れみたいでしたから…少しくらいなら気分転換してもいいんですよ?」

引用元: モバP「眠れないのでアイドルの曲でも流してみる」 



3: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:46:29 ID:Yjv
P「気分転換……そう言えばこのところろくに休んでなかったなあ」

ちひろ「ただでさえ憂鬱な時期なんです、体調を崩さないとも限りませんから」

P「ご諫言、痛み入ります。じゃあお言葉に甘えて、仮眠室を少しお借りしますね」

ちひろ「大げさですってば。困ったときはお互い様ですよ」クスッ

4: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:46:46 ID:Yjv
~それから…2時間後の仮眠室~


P「参った…眠れない」ギンギン

P「横になってかれこれ2時間だぞ…まんじりともできないってのは……」

P「これは多分日頃の生活習慣だなぁ…眠気はあるはずなのに、体は疲れてるのに、ちっとも眠れないだなんて……これじゃあかえって疲れちゃうよ」ムクリ

P「幸い、今日の分の仕事は全部終わらせてるんだし…時間は気にしないでいいはずだ、あとは眠るだけでいいはずだ」

P「……そうだ、音楽を聴いてみればリラックスできるんじゃないか」

5: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:47:04 ID:Yjv
P「イヤフォンよし、プレーヤーよし。…さて、何を聴くか…」

P「何を聴くかも何も、ウチの事務所のアイドルソングしかいれてないんだけど」

P「最近忙しくて聴けてないから、誰かの曲、と贔屓するわけにもなぁ…」

P「うん、ここは公平にシャッフル機能を使おう、何曲か聴いてるうちにきっと眠れるだろ」

P「羊を数えるよりよっぽど効果的な気がするし…よし、やるか」ゴロン

P「再生っと」ポチ

6: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:47:33 ID:Yjv
~~~♪ ~~~♪

P(この曲は…イントロ緩めだな…これならよく眠れそうだぞ)

アイクドゥントルックバック ユーゴーウェイフロンミー

P(これなら……安らかな……)

『フ…フフフ』

P「安らかな……」

『ヒャッハアアアアアアア!!!!!!』

P「紅だあああああああ!!!!」

7: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:47:54 ID:Yjv
P「いきなり大地雷だよ!!!!」

P「くそう…jewelrys!シリーズは誤算だった……いや、ロックでギャンギャンな曲の方が眠れる人もいるらしいし、これはこれでアリなのかもしれないけど…」


参考:ギュンギュンのギターで寝落ちできるアイドル「いやー、つい遅くまで流しっぱで…気がついたら寝てるって言うか、もう気が付かないくらい一心同体って言うか、ロックって環境音みたいなものじゃないですか」

「え?李衣菜は可愛いなあ?ちょっと、何でそこから飛躍するんですか!?私、真面目に言ってるんですけど!聞いてます!?」

8: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:48:14 ID:Yjv
P「なにか脳内で聞こえた気もするが、次行ってみようか」

P「シャッフルオン」ポチ



ファンファンファン ファンファンノファン

P(そうくるかぁ…まぁ…でも…)

ファンファンファン ファンファンノファン

P(さっきよりは数段マシだろう…何とか頑張れば行ける気が……)

9: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:48:36 ID:Yjv
茜『ふぁいっ ふぁいっ ふぁいっ ふぁいっ』

P(大丈夫、心の準備はできていた…茜さえ耐えれば…後はまだ静かなはず……)

藍子『ふぁいっ ふぁいっ ふぁいっ ふぁいっ♪』

P「!!!!??/////」ガバッ

未央『それでは 元気よくいってみよー!』

P「元気よく寝れるか!!!」


10: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:48:55 ID:Yjv
P「まさかの伏兵が潜んでいた……何なん…だあの耳にくすぐったい感じのふぁいっふぁいっ…アイムファインセンキュー…」

未央「うんうん…あーちゃんのふぁいふぁい攻撃は直撃すると一週間はあーちゃんの目を見て話せなくなるからねぇ…」

P「当然のように現れて解説始めたな…」

未央「だって無理でしょ?あんなふぁいふぁいおーえすされて普段どおり話せる?私は無理だよ!」

P「俺だって無理だよ当たり前のことを確認するんじゃないよ」

11: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:49:08 ID:Yjv
~仮眠室ドアの外~

藍子「ぷしゅ~…///」

茜「おおっ、藍子ちゃんの頭から!湯気がっ!!!つまり藍子ちゃんは………SL!!!そしてSLと言えば全力疾走!!何だか燃えてきましたよ~っ!!!!!!」

12: 名無しさん@おーぷん 2018/06/10(日)23:49:27 ID:Yjv



茜「と言うわけなのでプロデューサーもご一緒に!!走りましょう!!!」バアン


P「寝かせてくれええ!!!!!」ドオン





15: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)07:58:42 ID:EcW
~1時間後~

P「まさかの雨天決行で走らされた……」

茜『雨なんかに負けてはいけません!気合です!!気合です!!雨粒より早く走れば濡れはしませんっ!!!!』


P「せめて法定速度は守ってほしかったなあ……だが、これだけ疲れてしまえば眠れるだろう…シャワー浴びて汗も流したしな…」


P「……だがまあ、こういう機会でもないとなかなかゆっくり聴けないし、寝オチついでで曲は流しとこうかな」

P「シャッフルオン」ポチ

16: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)07:58:58 ID:EcW



凛『走りだそぉ~~~!!!』

P「イジメかぁ!!!!!」


17: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)07:59:13 ID:EcW
P「何でこのタイミングでその選曲」

P「そもそも何で示し合わせたようにそこからスタートするのか」

凛「空は曇天……今にも雷が落ちてきそうなくらいの荒れ模様」

凛「でも私……止まる気はないからね、プロデューサー」

P「一人で行ってくれるか」

凛「ウェアイズ…蒼穹…」フッ

P「捨て台詞に蒼穹やめろ」

18: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:32:23 ID:f73
P「はぁ……まさかのランニング二周目とはなぁ…結局凛と走って来てしまった」


凛『来てくれないの…?』クゥーン

P『ヴッッッッ』

P「あんな子犬のような瞳で見られたら…そりゃあ……」


P「いやいや、それはともかく…俺は寝るんだ、こうなれば意地だぞ意地」

P「曲を聴きながら眠りについてやるからな、そして快眠効果の謳い文句つけてさらに楽曲をプロデュース……!」

P「そのためにも今は快眠あるべし」ポチ

20: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:33:16 ID:f73
ナニヲヤッテモカラマワリデ…

コノカンジョウノヤリバモナクテ…


P(Voyageか…比較的静かな曲だ…これなら…)

アシタヲアキラメルニハ…

P(快眠……)

ホントウハネ ツヨサナンテダレモモッテハイナイ…
ヨワサヲウケイレソレデモト…


P「ヒック……グスン……ヴェェェ……」

美波「失礼しまーす……ぷ、プロデューサーさん!?どうして泣いてるんですか?一体何が…」

P「ンミナミィ……」グズッ

美波「落ち着くまで傍にいますからアーニャちゃんみたいな声出さないでください」

21: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:33:38 ID:f73
P「……参ったな…つい色々美波に愚痴ってしまった…」

P「その美波は泣き疲れて眠ってしまったわけで…」

隣のベッドin美波「すー…すー…」

P「寝たいのは俺の方なんだけどもなぁ…それと俺なんかの愚痴聞いて泣いてくれる美波は女神、異論は認めない」

美波「ぷろでゅーさーさん……むりしなくていいんですよ……」

P「美波…お前、起きて……」

美波「さびしいときくらい、ありますよね…あまえたいときは、あまえてもいいんですよ…」トローン

美波「だから…ね」ソーッ



美波「いっしょに寝ましょ?」コソッ


P「」


P「」


P「」

22: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:33:59 ID:f73
チュンチュン チュンチュン


P「いやあよく寝たなあ!!!」

美波「ですね、ゆっくり休めてよかったです!!はいっ!!!////」


ちひろ「プロデューサーさん」

P「さーて今日も一日仕事仕事!!まずはメールのチェックからーっと!」

美波「じゃ、じゃあ私、ちょっと顔、洗ってきます、いってきますっ」アタフタ

ちひろ「はーいイッてらっしゃーい…ごゆっくりー」

P「それじゃあ俺は外回り」

ガシッグイッ

ちひろ「逃 し ま せ ん よ ?」

P「は、はいぃ……では今日のお仕事をお伺いしまーす……」

23: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:35:15 ID:f73
おまけ。


加蓮「神谷様がグレたー…ポテトは残ーってーる…あとどれくらいかな…」ハァ…

奈緒「グレてないし残すなら頼むな」モグモグ

加蓮「だって湿気ってるんだもん…」モグモグ

奈緒「誰の髪が湿気で爆発してるって?」ギロリ

加蓮「ヒェッ」

凛「ダメだよ加蓮、今の時期、奈緒はナーバスなんだから…」

奈緒「そうだそうだ、もっと言ってや…」

ガチャリ バタン

肇「な、奈緒さん!…よかった…見つけられて…」

24: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:35:50 ID:f73
奈緒「え、肇?」

加蓮「息切らせてどうしたの」

凛「そうだよ、加蓮じゃあるまいし」

加蓮「凛?」ギロリ

肇「はぁ……はぁ……すぅ…………」

肇「奈緒さん……」

奈緒「な、何、あらたまって…え、何、何なんだこの雰囲気」

肇「新しいCD…聴いたんです……あんな…あんな熱のこもった言葉…私初めてで……」

奈緒「え、新しいCD?熱?……何?」

肇「肇と出逢ったあの時から君だけ見てる……と」

奈緒「どんなスケールの告白だよ!??」

加蓮「ひゅーひゅー♪」

凛「式には呼んでね」グッ

奈緒「覚えてろよお前ら…」

25: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)16:36:18 ID:f73
~事務所~

夕美「あ……流石にこれ捨てたほうがいいんじゃないかな、冷蔵庫の中の…」

P「何か古いモノでもあったか?」

夕美「濁ったチーズ 半世紀っ」

P「化石かよ」


おわれ。