承太郎「…俺はボーカル」 中編

720: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:56:17.06 ID:yUdnUwDO
和「唯はいつも休んでるでしょ?」

唯「うぐっ…」

和「でも、たまにならいいかもね」フフッ

花京院「そうだね」フフッ

唯「さすが二人とも!」
「そうだ!あずにゃん達も呼ぼっか!」

紬「そうね♪」
「どうかしらりっちゃん達は?」

律「えと…」

澪「行けよ律」ボソッ

律「え…?」

引用元: 承太郎「…俺はボーカル」 



ジョジョの奇妙な冒険 総集編 Vol.2
(2014-03-26)
売り上げランキング: 6,664
721: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:56:50.89 ID:yUdnUwDO
澪「お前ジョジョと何か気まずいだろ?」ボソボソ
「仲直りしてこい」ボソボソ

律「澪…」ボソッ
「…」
「私はもちろん参加するぜ!」

澪「……」フフッ
「私は用事あるから…ごめんな」

唯「そっか…それじゃあまた今度遊ぼうね!」

澪「受験勉強があるだろ?」フフッ

唯「たまの休息ってことで…」エヘヘ

和「唯のたまには頻度が高いのね」フフッ

承太郎「まったくだな」フッ

律「!」
「……」

722: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:57:48.59 ID:yUdnUwDO
休日の駅前!

律「憂ちゃんと純ちゃんは?」

唯「何か憂は用事があるんだって~」

梓「純は部活があるって言ってました」

律「そっか」

承太郎「……」スタスタ

唯「あっ、承太郎君だ!」
「お~い!」フリフリ

承太郎「……」スタスタ
「…最後みたいだな」

花京院「そうだな、10分の遅刻だ」

承太郎「男がそんなに細かいことを言うもんじゃあないぜ」

723: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:58:10.08 ID:yUdnUwDO
律「……」

紬「?」
「りっちゃんどうかした?」

律「!」
「い、いやっ、なんでもない!」
「さあ、どっか行こうぜ!」

紬(…)

和「そうね」
「どこかいいところあったかしら?」

唯「うーん…」

花京院「ゲーセン何かはどうだい?」

724: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:58:54.13 ID:yUdnUwDO
ゲーセン!

紬「ゲーセンまた来ちゃった~♪」

律「そうだな~」
「この前は三人で…」チラッ

承太郎「……」

律「……」
「三人で来たもんな~」

紬「?」
(りっちゃん…何かおかしいわね…)
(承太郎君が来てからかしら…)

725: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 16:59:29.82 ID:yUdnUwDO
唯「おお!このぬいぐるみかわいい~」キラキラ

花京院「あのぬいぐるみかい?」

唯「うん!」キラキラ

花京院「よし、僕に任せてくれ」チャリーン
「……」ポチッ

ウィーン ガシッ ドサッ

唯「すごい!一発でとれたよ!」

花京院「クレーンゲームはそれなりにやりこんでいるからね」
「そのぬいぐるみはあげるよ」

唯「ほんと!?」
「ありがと~♪」ニコニコ

726: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:00:01.14 ID:yUdnUwDO
梓「……」ジーッ

花京院「中野さんはあれが欲しいのかい?」フフッ

梓「え!?あの、えっと…」

花京院「あんなに見つめてたらわかるよ」フフッ
「それじゃあまた一仕事するとしようか」チャリーン

律「花京院大活躍だな…」

承太郎「…あいつはゲーム全般すごいからな」
「俺もあいつにやらされるが全然かなわないぜ」

律「!」
「そ、そうか…」

紬(おかしい…さっきからおかしすぎるわ…)
(何かりっちゃん変に承太郎君を意識してるわね…)

727: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:00:27.91 ID:yUdnUwDO
花京院「はい、とれたよ」スッ

梓「ありがとうございます!」ペコリ
「あの、お金は出しますから…」

花京院「いいさ、お世話になってるお礼だ」

梓「そんな…私達の方がお世話になってるのに…」

花京院「それじゃあプレゼントだ。受け取ってくれ」ニコッ

梓「あ…ありがとうございます!」ペコリ

紬「花京院君の株急上昇じゃない?」フフッ

花京院「それを狙ってやったのさ」フフッ

梓「今の聞いて暴落しました」フフッ

アハハハハハハ

728: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:01:22.60 ID:yUdnUwDO
ゲーセンの外!

澪(ん…?)
(中にいるのは唯達だ…)

ギャーギャー

澪(うるさすぎだろ…)
(でも…楽しそうだな…)

男「どうかした?」

澪「!」
「ううん…何でも…」

男「それじゃあどこ行こうか?」

澪「…任せるよ」

男「そっか」ニコッ

729: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:02:15.63 ID:yUdnUwDO
しばらく後のゲーセン!

唯「いや~、遊んだね~♪」

律「ていうか花京院強すぎだろ…」
「F-MEGAも全勝だしドラムの達人も全勝だし…」

花京院「少しやりこんでるだけさ」

和「全然少しじゃないわよ」
「いつもぬいぐるみくれるから私の部屋ぬいぐるみすごいのよ?」

花京院「まあいいじゃあないか」

730: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:02:38.06 ID:yUdnUwDO
唯「それじゃあ私がもらうよ!」

和「……」
「別に迷惑じゃないから私がもらうわ」

唯「ええ~…」

紬「あらあらあらあら♪」

律「そういえば次どうする?」

承太郎「腹が減ったんだが」

律「あ、ああ…」
「それじゃあご飯にするか!」

梓「……」
「ムギ先輩…律先輩何かおかしくないですか?」ボソボソ

紬「ええ…承太郎君をずっと意識してるの」ボソボソ

梓「あの二人…何かおかしいですね…」ボソボソ

紬「仲直りさせよっか♪」ボソッ

731: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:03:26.91 ID:yUdnUwDO
ファミレス!

男「秋山さんは何にする?」

澪「私あんまりお腹空いてないから…」
「…ケーキだけでいいや」

男「わかった」ニコッ

カランコロン

店員「いらっしゃいませ」
「何名様の世界ですか?」

唯「えっと…7人の世界です!」

店員「禁煙席の世界と喫煙席の世界がございますが…」

唯「禁煙席の世界で!」

店員「それではこちらへどうぞ…」

澪「!」
(唯達だ…)
(……)

男「どうかした?」

澪「ううん…」

732: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:04:08.20 ID:yUdnUwDO
唯達の席!

店員「ご注文は以上の世界でよろしかったでしょうか?」

承太郎「ああ」

店員「それでは少々お待ちいただく世界です…」

律(めんどくせーこの店員…)

花京院「それじゃあドリンクバーにでも行こうか」

律「そうだな」

梓「あっ、承太郎先輩と律先輩のは私が持ってきます!」
「何しろ後輩ですので!」

承太郎「…俺は自分で行くが」

梓「大丈夫ですから二人は座っててください!」スタスタ

733: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:04:37.31 ID:yUdnUwDO
律(みんな行きやがった…)

シーン

承太郎「……」

律(何だよこの状況…)
(いつもなら何ともないのに…)

承太郎「……」

律(何でジョジョも黙ってるんだよ…)
(…こいつ…澪とか唯のことは心配するんだよな)
(私…そんなことあったっけ…)
(………)
(今は…仲直りすることだけ考えよう!)

734: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:05:10.15 ID:yUdnUwDO
承太郎「…おい」

律「…なあ」

承太郎「…何だ?」

律「いや…ジョジョが先でいいよ」
「ジョジョが先だったし…」

承太郎「…そうか」
「朝から思ってたんだが…」

律「……」

承太郎「お前今日は調子が優れないんじゃあないか?」
「ずっと悩んでいるような感じがしたが…」

律「!」
「それだけか…?」

承太郎「ああ」

735: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:05:38.35 ID:yUdnUwDO
律「それじゃあこっちの番な!」
「お前朝から帽子ずれてたぞ!」グイッ

承太郎「おいッ!何しやがるッ」
「前が見えないじゃあないかッ!」

律「我慢しろ!」ニコニコ

承太郎「何が我慢だッ!」

律「いいから~♪」ニコニコ

紬「ふふっ♪」

梓「仲直りできたみたいですね」フフッ

唯「さっきからりっちゃんずっとニヤけてるよ?」

紬「きっと、すごく嬉しいことがあったんじゃないかしら♪」

736: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:06:05.17 ID:yUdnUwDO
澪の席!

ギャーギャー

澪(律…仲直りできたんだな)
(でも仲直りした途端騒がしくなるなんてな)フフッ

男「あっちが気になるの?」

澪「あれ…友達なんだ」

男「あの人達は…軽音部の人達か」
「楽しそうだね」フフッ

澪「うん、あいつらといると…」
「すごく楽しいんだ」ニコッ

男「そっか」ニコッ

店員「こちら、ショートケーキの世界です」コトッ

澪男「ありがとうございます」スッ

ピトッ

澪「ッ!!」ビクゥ

男「あっ、ごめん!」

澪「…ううん…大丈夫」

737: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:06:59.94 ID:yUdnUwDO
しばらく後の外!

律「もう夕方か~」

承太郎「だいぶ話し込んでたからな」

花京院「今日はもう帰るかい?」

梓「そうですね、先輩達は受験勉強とかあるでしょうし…」

唯「あずにゃん…今日は忘れておきたかったのに…」

承太郎「お前の受験シーズンになったら毎日『受験勉強』ってメールを送ってやるぜ」

梓「それはちょっと勘弁してください…」

738: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:07:23.87 ID:yUdnUwDO
和「とりあえず今日は帰りましょう」
「冬だからすぐに暗くなるわよ」

紬「そうね…」
「また今度遊びましょうか♪」

花京院「ああ」
「今度は全員揃うといいね」

唯「今ごろ澪ちゃん何してるのかな~」

律「案外いちゃこらしてるんじゃねーの?」ニヤッ

承太郎「…そうだな」

律「ってそんなわけないだろー?」
「どうしたんだよ?」

承太郎「いや…何もなければいいが…」

律「?」

739: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:07:53.06 ID:yUdnUwDO
少し後の澪サイド!

男「これからどうしよっか?」

澪「もう暗いし…私は帰るよ」

男「そっか。それじゃあ送るよ」

澪「ううん、大丈夫だから…」
「…今日はありがとう」スタスタ

男「……」

ガシッ

澪「!」
「な、何!?」

男「……」

キョウハタノシカッタネー ソウデスネ ニンズウガオオクテツカレタゼ…

男(あれは…平沢唯に中野梓、空条承太郎か…)
(秋山に騒がれて気づかれたら面倒だ…)
「…ごめん、なんでもない」
「それじゃあまた」

澪「…うん」ホッ

740: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:08:39.33 ID:yUdnUwDO
月曜日の昼休み!

律「ジョジョ、澪。こっち来てくれ」ボソッ

澪「ジョジョとは仲直りできたみたいだな」フフッ

承太郎「…何のことだ?」

澪「お前ら何かよそよそしかっただろ?」

承太郎「…意味がわからないんだが」

律「えっと~、澪?」

澪「何だ?」

律「私が…意識しすぎてただけだった」ボソッ

澪「…まあ、私も原因だな…」ボソッ

741: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:09:10.05 ID:yUdnUwDO
承太郎「そのことはどうでもいいが、なぜ呼び出した」

律「それはもちろん澪の報告を聞くためだ!」

澪「えっ…?」

律「結局どうだったんだよ?」

澪「どうって…」
「悪い人じゃ…」
「ていうか…いい人だと…思う」

承太郎「…熱いな」ニヤッ

律「そうだな~」
「あんまり熱くて暑くなったな」ニヤッ

澪「ちょっとジョジョに律!?///」カァッ

742: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:10:01.62 ID:yUdnUwDO
承太郎「まあ…良かったんじゃあないか?」

律「そうだな、悪い男じゃなくて良かったよ」

澪「まあ…な…」

律「それで結局何もなかったの?」

澪「また遊ぶかも…」

承太郎「…ここは暖房がききすぎなんじゃあないか?」ニヤッ

律「だよな~、あっついよな~!」ニヤッ

澪「ちょっ!///」カァッ

唯「りっちゃん達何の話してるの?」ヒョコッ

紬「次は移動教室だから先に行ってるわね」

唯「それじゃあね~」フリフリ

承太郎「移動か…面倒くさいな…」

律「私達も行くか!」

743: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:10:28.95 ID:yUdnUwDO
廊下!

律「う~…さみぃ…」ブルブル

澪「教室出た途端寒くなるな…」ブルブル

スタスタ

男生徒「それでどうだったんだよ?」

男「ああ…」

承太郎「あいつは…」

律「澪ー、あいさつしなくていいのか?」

澪「い、いいよ…」

男「お前が秋山は押しに弱いって言ったからいったけど」
「あいつ鉄壁だぜ」
「手触っただけでビクッてなったからな~」

744: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:11:10.60 ID:yUdnUwDO
男生徒「男慣れしてなさすぎだな~」
「こりゃ俺の判断ミスかもな~」

男「かも、じゃなくてミスだ」
「今度は押し倒してやるか…」ニヤッ

男生徒「お前の家に誘えるかが問題だけどな~」ニヤッ

澪「……」

律「……」

承太郎「……」

澪「……」ウルッ
「……」ポタッ
「……ッ」タタタタ

律「澪!?」

745: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:11:54.91 ID:yUdnUwDO
承太郎「…田井中…お前は秋山を追いかけろ」

律「ジョジョは…?」

承太郎「…いいから早く行け……」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

律「!」ビクゥ
「あ…ああ!」タタタタ

承太郎「……」
(平沢、秋山、田井中、琴吹、中野…)
(…悪いが俺は我慢ならねえ)
(…お前達には迷惑をかけるだろうが…)
(今回ばかりは俺が選んだこの『道』は譲れないぜッ!)

746: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:12:27.36 ID:yUdnUwDO
スタスタ

承太郎「…おい」

男生徒「誰だよ…」クルッ
「ッ!」
(何でこいつがここにいるッ)

男「…空条君か…どうかしたのかい?」

承太郎「…てめーの胸に聞きな」

男「僕が…秋山さんとデートしたから嫉妬してるのかな?」ニヤッ

承太郎「……」

男「…もしかしたらさっきの話を聞かれてたのかな?」

承太郎「……」

男生徒「おい…あいつ今にも殴ってきそうだぜ」ボソッ

男「いいさ…ここで空条承太郎に勝てば…」
「軽音部は俺のものだろう?」

男生徒「!」

747: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:13:14.40 ID:yUdnUwDO
承太郎「…てめーは俺を潰しにくるってことだな」

男「ああ」

承太郎「…それなら公正に言ってやる」
「俺とてめーの距離…お互いに拳は届くが…」
「お前は俺よりリーチが短い分、あまりダメージにならない」

スタスタ

承太郎「…そして…この距離ならその心配はいらない」

男生徒(こいつ…バカじゃあないのか?)

748: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:13:48.75 ID:yUdnUwDO
男「……」

承太郎「……」

男「……」

承太郎「……」

男「おらっ!」ブォッ!

男生徒(蹴りッ!?)

男「ケンカは別に蹴りがなしってルールはないよなぁ!」

ドゴォ!

承太郎「……」ガシィッ!

男(ひるまない!?)
(それどころか胸ぐら掴んでくるだとォォオ~~~!?)

承太郎「てめーは不意をついたつもりだろうが…ひるむと思うのか?」
「これしきのことでッ!」

男「!」ビクッ

749: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:14:32.61 ID:yUdnUwDO
承太郎「…俺は…いわゆる不良のレッテルを貼られている」
「最近はそうでもなくなったが…」

男「!?」

承太郎「…俺にもはき気のする『悪』はわかる」
「『悪』とはてめー自身のためだけに人を利用することだ…」
「ましてやてめーは秋山を悲しませやがったッ!」
「…秋山の名誉のために」
「秋山の心のやすらぎのために…」
「この俺がてめーを絶望の淵へブチ込んでやるッ!」ドッギャ――z__ン!

男「ッ!」ビクゥ!

750: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:15:22.30 ID:yUdnUwDO
承太郎「オラァ!」ブォッ!

男「ヘブッ!」ボグシャアアア

承太郎「いいか…今のは秋山のぶんだ……」
「鼻血が出ちまってるが…それは秋山がてめーの顔をぶん殴ったからだと思え……」
「そしてこれも秋山のぶんだッ!」ブォン!

男「ブゴッ…」バギョオオォ

承太郎「そして次のも秋山のぶんだ」
「その次の次のも その次の次の次のも……」
「その次の次の次の次のも…」
「次の!次も!」

男生徒「…」ゴクリ

751: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:15:58.83 ID:yUdnUwDO
承太郎「秋山のぶんだあああーーーーーッ」
「これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

男「ッ…」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
「……」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
「…」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

752: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:16:30.15 ID:yUdnUwDO
承太郎「てめーは最低のクズ野郎だったぜ…」

男生徒「ヒッ…」ガクガク

承太郎「消えろ…」
「そして秋山に詫び続けろ…」
「あいつみたいになりなくなかったらな…」

男生徒「は、はいっ!」ダダダダ

承太郎「……」ポチポチ
「……」
「…秋山は見つかったのか?」

律『それが…あいつどこにもいないんだよ…』

承太郎「やれやれ…俺も捜すからお前も引き続き頼む」

律『わかった!』

753: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:17:32.50 ID:yUdnUwDO
屋上!

承太郎(…今は授業中だ)
(…あいつがどこそこほっつき歩くとは思えない)

ガチャッ

澪「……」

承太郎「……」
「秋や…」
「!」

澪「ッ…ヒック…」ポタポタ

承太郎「……」スタスタ
「…秋山」

澪「ジョジョ…」グスッ

754: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:18:55.81 ID:yUdnUwDO
承太郎「…秋山……」
「…俺はお前を慰めることはできない」
「どんな声をかければいいか分からないからな…」
「だが…お前を受けとめてやることならできる」

澪「…ッ」ポロッ
「ジョ…ジョ…」ギューッ
「うわあああああああああああああああああ」ポタポタ

承太郎「……」

澪「何で…何でだよぉ…」ポタポタ
「何でこんなつらい目にあわなくちゃいけないんだよぉ…」ポタポタ

755: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:19:23.54 ID:yUdnUwDO
承太郎「……」

澪「なあジョジョ…何か言ってくれよ…」ポタポタ

承太郎「……」ポン

澪「……?」ポタポタ

承太郎「……」ナデナデ

澪「!」グスッ
「……」
「何か…安心するな…」ギュッ

承太郎「…そうか」ナデナデ

澪「…私があの人と遊んだ理由な」

承太郎「?」

澪「ジョジョを卒業するためだったんだ」

承太郎「……」

756: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:19:54.44 ID:yUdnUwDO
澪「私はいつもジョジョに助けてもらってばかりだから…」
「何か自分でやろうって思って…」
「そしたらちょうどあの人がきたんだ…」

承太郎「…ああ」

澪「それで…ジョジョと律に相談しただろ?」

承太郎「…ああ」

澪「それでジョジョに怒られたよな…自分のことだからって」

承太郎「……」

澪「私…あの時…ジョジョに嫌われたかと思って…」ウルッ
「自棄になって…遊んだんだ」
「そしたら…ジョジョを卒業できると思って…」
「我ながら意味わからないよ…」

承太郎「……」

757: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:20:38.78 ID:yUdnUwDO
キーンコーンカーンコーン

澪「授業…終わっちゃったな…」
「…戻ろっか」

承太郎「…そうだな」スタスタ

澪「何だか…今日またジョジョが遠くなった気がするな…」ボソッ

承太郎「……」スタスタ
「何か言ったか?」ピタッ

澪「え…えと…」ピタッ

承太郎「俺の◯◯と話をされても、◯◯じゃあ聞こえないんだが」

澪「!」
「♪」タタタタ
「ジョ~ジョ♪」ピトッ

758: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:21:07.44 ID:yUdnUwDO
承太郎「…そんなにひっつくんじゃあない」
「うっとおしいぜ」

澪「いいんだよ、高校を卒業するまでジョジョも卒業しないから♪」

承太郎「…俺が良くないんだが」
「それより卒業したらもう頼るんじゃあないぜ」

澪「むっ…」
「それなら留年するよ♪」

承太郎「アホじゃあないか?」フッ

澪「いいよ、アホで」ニコッ
「なあジョジョ~♪」

承太郎「何だ?」

澪「呼んだだけ♪」ニコッ

承太郎「…やれやれ」フッ

759: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:21:38.48 ID:yUdnUwDO
ガチャッ…

律(やっと見つけたと思ったら…)
(…澪のやつはもう大丈夫みたいだな)フフッ
(それにしてもジョジョのやつ…今日だけでかなりおっきくなったな…)
(何ていうか…今まで以上に『男』だ…)
(何にしても…一件落着だな)ニコッ

『3年2組、空条承太郎君。至急職員室まできなさい』

律(!?)
(まさか…ジョジョ…)

760: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:22:05.80 ID:yUdnUwDO
澪「ジョジョ…呼ばれてる…」

承太郎「ああ」
「…受験の話だろう。俺は行く」
「お前は部室にでも行ってな」

澪「受験か…」
「それじゃあ後でな」ニコッ

承太郎「……」
「…ああ」スタスタ

律(やべっ!)ソロソロ

ガチャッ

承太郎「田井中…」
「秋山を頼むぜ」

律「!」
「気づいてたのか…」
「なあジョジョ…今の呼び出しって…」

承太郎「…頼む」スタスタ

律「…ああ」

761: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:22:56.26 ID:yUdnUwDO
ガチャッ

澪「律!」

律「お、澪。こんなところにいたのか~」
「そんじゃあ戻ろうぜ」

澪「なあ…ジョジョとすれ違わなかったか?」

律「ああ、見たよ」
「『呼び出すんじゃあなくて、てめーが来い』って文句言ってたな」

澪「そっか…」

律「…うん」

澪「…ジョジョは私に受験のことで呼び出されたって言ったんだ」
「嘘だよな…」

律「…ッ!」

762: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:23:32.61 ID:yUdnUwDO
澪「律…私がいなくなったあと…何があったんだ?」

律「…知らない」

澪「嘘だろ!?」
「何があったんだよ!なあ律ッ!」

律「澪…お前も…気づいてるんだろ…?」

澪「……」
「…私のために…」

律「…」コクッ
「ジョジョは…優しいやつだ…」
「仲間…『秋山澪』があんな目にあわされて…我慢できなかったんだろ」

763: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:24:24.52 ID:yUdnUwDO
澪「ジョジョ…」
「ジョジョはいつも私達の…私のために動いてくれる…」

律「……」

澪「私はジョジョに何もしてあげれてない…」
「今度は…私が助けるんだッ」

律「……」
「あいつは自分が『正しい』と思ったから…」
「自分の考える『正しい道』を進んだから…呼び出されたんだ」

澪「…?」

764: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:24:55.80 ID:yUdnUwDO
律「あいつは私に澪のことを『頼む』って言ってきたんだ…」
「『頼む』だぜ…意味わかるか?」

澪「…どういうことだよ?」

律「あいつは…このことを全部自分が起こした事件にしようとしてるんだ」
「職員室にお前が来ないように…お前が来たら噂が広まるだろ?」
「だから私にお前を頼んだんだ」

澪「!」

律「お前が職員室に行ったら…あいつの気持ちはどうなる?」
「あいつは自分を犠牲にして…お前の面子を守ろうとしてるんだ」
「ジョジョはそれだけの覚悟をしてるんだッ」

765: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:25:30.23 ID:yUdnUwDO
澪「……」
「助けてもらって言うのもなんだけど…」
「…お前ら間違ってるよ」

律「!」

澪「ジョジョの覚悟もすごいし…律の気持ちもわかる」
「でも…これは私が発端なんだ」
「私が『ケジメ』をつけなくちゃいけないんだ…」
「律…お前はジョジョが選んだこの『道』…」
「『正しい』と思うのか?」

律「…ッ」

766: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:25:57.56 ID:yUdnUwDO
澪「思わないんだろ?」
「お前はジョジョの気持ちを尊重しただけ…そうだろ?」

律「うん…」

澪「お前リンゴォさんが来た時に言ったよな」
「『もしジョジョが誤った道に行ったら、私が正しい道に導く』って」
「今が…その時なんじゃないか?」

律「!」

澪「律…悪いけど私は行くよ」タタタタ

律「……」
(澪…)
「待て!私も行く!」タタタタ

767: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:26:25.89 ID:yUdnUwDO
職員室!

さわ子「承太郎君…呼ばれた理由わかるかしら?」

承太郎「…ああ」

さわ子「…今のあなたがこんなことをするってことは私には考えられないの」
「どんな理由があったの?」

承太郎「…あいつの面がムカついたんで殴っただけだ」
「あのムカつきようは前世で何かあったのかもな」

768: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:26:49.19 ID:yUdnUwDO
さわ子「…すごく残念だわ」
「あなたには期待してたの」
「素晴らしいライブも見せてくれたし、何より生長してるように見えたから…」

承太郎「…悪かった」

さわ子「…本当に理由はあれだけなの?」

承太郎「…ああ」

さわ子「そう…」
「あなたの処分だけど…」

769: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:27:16.48 ID:yUdnUwDO
ガチャッ!

澪律「失礼します!」

承太郎「!」

さわ子「あら、どうしたの?」

律「ジョジョのことです」

さわ子「…今そのことを話してるの」
「…悪いけど出ていってくれるかしら?」

澪「ジョジョは嘘をついてますッ」

承太郎「ッ!」
「秋山ッ!お前達は引っ込んでろッ!」

さわ子「…話を聞かせてくれるかしら」

澪「ジョジョは…私のためにあの人を殴ったんです」

ザワ…ザワ…

さわ子「…場所を変えましょうか」

770: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:27:43.26 ID:yUdnUwDO
指導室!

さわ子「それで澪ちゃん、あなたのためって?」

律「それは私が言います」
「澪は…あの男に騙されて…傷つけられたんです」

さわ子「そう…」
「りっちゃんの言う通りなの?」

澪「……ッ」

承太郎「…何のことか分からないんだが」

律「ジョジョ!もう嘘つくのはやめろよ!」
「澪だって望んじゃいないんだ!」

承太郎「……」

771: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:28:43.05 ID:yUdnUwDO
律「お前は今自分が『正しい』と思ってるだろ?」
「でもな、今のお前は全然正しくないんだ!」
「お前が自分を犠牲にして守った澪はな…」
「澪は…『逃げた』ってことにしかならないんだよ!」

承太郎「!」

律「これが『正しい道』なのかよ!?」
「お前が犠牲になるぶん、澪は『生長』できないんだ!」
「こんなことのどこが『正しい』んだよ!」
「お前は今ッ!『誤った道』をすすんでるんだよッ!」

772: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:29:13.96 ID:yUdnUwDO
承太郎「……」
「やれやれ、あんまりでかい声出すもんだから目が覚めたじゃあないか」
「…悪いな、俺が今まで言ったことは嘘だ」

澪律「!」パァッ

さわ子「…めんどくさいこと…するんじゃないわよ!」フフッ
「承太郎君…信じてたわ…」ニコッ

承太郎「…そうか」

773: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:29:40.59 ID:yUdnUwDO
さわ子「それで…どういう経緯であんなことになったの?」

律「それは…」

澪「律…私が説明する。これも『ケジメ』だ」

律「そっか…」

澪「今日の移動教室の時、私と律とジョジョで移動してたんです」
「そしたらあの人達が階段を上ってて…」
「私のことを…話してたんです…」

さわ子「…どんなことかしら」

澪「ッ…」ウルッ

承太郎「秋山ッ…」

律「澪…」

774: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:30:35.48 ID:yUdnUwDO
さわ子「澪ちゃん…無理しないでいいのよ…?」

澪「…大丈夫です」
「私…この前あの人と遊んでて…それで私と遊んだ理由が…」
「私なら…その…」

さわ子「ッ!」
「わかったわ!」
「大丈夫…わかったから…」

澪「…はい」

律「…頑張ったな」ナデナデ

澪「…ッ……」コクッ

775: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:31:11.35 ID:yUdnUwDO
さわ子「それで、話が聞こえた承太郎君は怒って殴ったってわけね…」

承太郎「…ああ」

さわ子「これが真相なのね…」
「澪ちゃん、このことは生徒指導の先生に伝えても大丈夫かしら?」

澪「はい…」

律「それでジョジョの処分は…」

さわ子「新しい情報もわかったし…まだわからないわ」
「でもなるべく軽いものになるように努力するわ」
「生徒を守るのが先生の役目だし」ニコッ

承太郎「初めて先生らしい発言を聞いたぜ」

さわ子「減らず口は相変わらずね」フフッ
「今日は遅いから帰りなさい」

承太郎「ああ」

776: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:31:48.17 ID:yUdnUwDO
帰り道!

承太郎「……」スタスタ

澪「……」スタスタ

律「……」スタスタ
「ジョジョ…怒ってる…?」

承太郎「…ああ」

澪律「……」

承太郎「自分に…な…」

澪律「!」

777: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:32:14.40 ID:yUdnUwDO
承太郎「俺は…お前らに言われるまで自分の選んだ道が…」
「『正しい道』だと信じて疑わなかった」
「だが…違ったようだ」
「それを気づかせ、違った『正しい道』に導いてくれたのはまぎれもなくお前らだ」
「…感謝するぜ」

澪「そんな…」

律「私だって…今思えば本当に『正しい道』かどうかわからないんだ…」

承太郎「少なくとも俺はお前が導いてくれた『道』で『納得』した」
「だが…本当の『正しい道』ってのは誰にも分からないのかもな」

778: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:32:45.39 ID:yUdnUwDO
澪「そうかもな…」
「ていうか難しいこと考えすぎだよ、ジョジョは」

律「ほんとだよ全く!何だよ『男の世界』って!」

承太郎「男なら誰でも『男の世界』には憧れるさ」

律「そんなもんか~?」
「聡に聞いてみるか」

ブーッブーッ

承太郎「…電話か」パカッ
「…平沢だな」

澪「あ…部室…」

779: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:33:11.46 ID:yUdnUwDO
承太郎「……」ポチッ

唯『承太郎君!今どこにいるの!?』

承太郎「!」

律「すご…話し声聞こえるぞ…」

承太郎「…外だ」

唯『外!?帰ってるの!?今どこ!?りっちゃんと澪ちゃんは!?』

承太郎「マックスバーガーの近くだが…」
「田井中と秋山も一緒だ」

唯『ちょっと待ってて!』

プーップーッ

承太郎「切りやがった…」

律「何ていうか…嵐みたいだったな」

澪「ああ…ていうか唯怒ってなかったか?」

承太郎「…多分な」

780: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:33:38.23 ID:yUdnUwDO
少し後!

唯紬梓「ハァハァ…」タタタタ

律「来たな…」

唯「みんなっ!」

澪律「……」

承太郎「……」

唯「承太郎君…和ちゃんと花京院君から話は聞いたよ」

承太郎「…そうか」

781: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:34:03.33 ID:yUdnUwDO
紬「三人共授業来なかったでしょ?」
「それに承太郎君が放送で呼ばれて…」
「それからずっと待っても、りっちゃん達も来なかったから…」
「様子を見に行こうと思ったらちょうど花京院君達が来たの」

唯「何で話が終わっても部室に来てくれなかったの!?」
「みんな…すごく心配したんだよっ…」

承太郎「…悪かった」

澪律「ごめん…」

782: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:34:51.25 ID:yUdnUwDO
紬「承太郎君…」ボソッ

承太郎「何だ?」

紬「今回の件で一番心配してたのは梓ちゃんなの」ボソボソ
「ちゃんと埋め合わせしないとダメよ?」ボソボソ

承太郎「…そうか」スタスタ

律「ん?ジョジョのやつマックスバーガーに行ったぞ?」

唯「何しに行ったんだろうね?」

承太郎「……」スタスタ

紬「戻ってきたわね」

783: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:35:25.29 ID:yUdnUwDO
承太郎「…中野」

梓「…何ですか」

承太郎「…マックスバーガーのアップルパイだ」スッ

唯澪律紬「…フフッ」プルプル

澪(ふ、ふざけてるのか…?)プルプル

梓「…どうもです」モグモグ

律(そして梓も食うなよ…)プルプル

梓「……」ツーン

承太郎「…やれやれ」スタスタ

唯「またマックスバーガーに行ったね…」ボソッ

律「絶対ふざけてるよな…」ボソボソ


784: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:35:53.93 ID:yUdnUwDO
承太郎「……」スタスタ

澪「帰ってきたな…何か持って…」ボソッ

承太郎「…中野」

梓「…何ですか?」

紬(心なしか梓ちゃんの口調が柔らかくなってるわね…)

承太郎「…バニラシェーキとイチゴシェーキがあるが…どっちがいい?」

唯澪律紬「ブフォッ!」プルプル

澪(絶対にこいつふざけてる!)プルプル

785: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:36:34.47 ID:yUdnUwDO
梓「…イチゴシェーキで」

承太郎「そうか…」
「……」スッ

梓「どうもです」ズズッ

紬「渡すの躊躇したわね…」ボソボソ

唯「多分承太郎君もイチゴシェーキが飲みたかったんだよ」ボソボソ

梓「承太郎先輩…」

承太郎「…他に食いたいのがあるのか?」

梓「そっちじゃないです…」
「あ、ごちそうさまでした」ペコリ

承太郎「いや…それはいいが」

786: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:37:08.47 ID:yUdnUwDO
梓「あの…私、別に怒ってるわけじゃないんです」
「すごく心配はしましたけど…」

承太郎「……」

梓「何ていうか…先生との話が終わっても部室に来てくれなくて…」
「私達のことなんかどうでもいいって思ってるんじゃないかと思って…」

澪律承「……」

787: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:37:57.76 ID:yUdnUwDO
梓「すみません…私すごく嫌な人ですよね…」

律「どうでもいいはずないだろ?」

梓「!」

澪「そうだよ。みんな大事な…大事な仲間だから」

承太郎「お前達のことは……いつだって大切に思っている」

唯澪律紬梓「!」

唯(憂が風邪をひいた日…承太郎君も大切なものがあるって言ってた…)
(それって…)フフッ

788: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:38:33.95 ID:yUdnUwDO
承太郎「これからは気をつけるさ」

梓「まったく…心配かけさせないようにしてください!」

承太郎「…努力する」

紬「やっと明日はみんなでお茶できるわね~♪」

承太郎「それなんだが…分からないんだ」

唯「え?何が?」

承太郎「明日から学校に来れるかだ」
「今日処分の電話が来るらしくてな」

紬「処分は無しじゃあ…」

承太郎「一言もそんなことは言ってないぜ」

梓「承太郎先輩のその態度なら処分は無いものと思いますよ…」

承太郎「まあ夜になれば分かる」
「気長ってほどじゃあないが、ゆっくり待つさ」

梓(何ていうか…大物だな…)
(とりあえず私は承太郎先輩の不問を祈ろう!)

789: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:39:00.31 ID:yUdnUwDO
翌日の音楽室前!

梓(承太郎先輩…結局昨日は連絡くれなかったな…)
(…悪い…結果だったのかな)
(……)

ガチャッ

承太郎「……」ズズッ

梓「!」
「承太郎先輩っ!」タタタタ

承太郎「…どうした」

梓「どうしたって…処分は無かったんですか!?」

承太郎「…無いってことは無いが」

梓「え…?」

790: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:39:31.99 ID:yUdnUwDO
承太郎「反省文を原稿用紙5枚分だ。めんどくさいことをさせやがるぜ…」

梓「それだけですか…?」

承太郎「ああ」
「…昨日秋山達が話したことを考慮した結果だそうだ」
「そいつらが職員室に来てくれたから助かったぜ」

791: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:40:20.71 ID:yUdnUwDO
律「澪が『行く』って言ったからだよ」
「澪がそう言わなかったら私は何もできなかった…」

澪「…ジョジョが私を助けてくれたから」
「ジョジョが私を受けとめてくれたから…」
「勇気が出たんだ」
「だから、ジョジョのおかげだよ」

紬「みんなのおかげね」フフッ

梓「ていうか連絡ぐらいくださいよ…」
「ずっと気になって仕方なかったんですよ…」

792: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:41:20.51 ID:yUdnUwDO
澪(そういえば梓…クマが…)

承太郎「文句なら先生に言ってくれ」
「反省文を今日までに提出って言いだしたんだ」
「忙しくて仕方なかったぜ」

梓「……」

紬「承太郎君…」

承太郎「…やれやれ、悪かった」

梓「こんなこと…今回だけにしてください」
「ずっと…この六人でお茶したいんですから…」
「毎日…毎日…」

唯澪律紬承「……」

承太郎「…ああ」

793: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/03(日) 17:42:11.11 ID:yUdnUwDO
唯「…お茶にしよっか!」
「ムギちゃん、今日のおやつは~?」

紬「今日はモンブランよ♪」

唯「おお!おいしそ~♪」

承太郎(毎日…か…)
(…俺達はあと何回ここでお茶できるんだろうな)

梓「承太郎先輩…どうかしましたか?」

承太郎「いや…何でもない」

梓「そうですか」ニコッ

承太郎「……」

805: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:39:58.26 ID:BnMUp2DO
数日後の3年2組!

唯「はぁ~…」グデッ

律「どうした?」

唯「今日の私はいつもの私じゃないのです…」

和「頭でも痛いの?」

唯「違うよ和ちゃ~ん…長い付き合いなのに」
「ほらここ」ペチペチ

和「ヘアピン?落としたの?」

承太郎「そいつのことだから忘れたんじゃあないか?」

唯「むーっ、違うよ!」
「朝憂に髪型のモデルになってもらってたらそのまま…」

806: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:40:27.01 ID:BnMUp2DO
律「おしゃれにでも目覚めたのか?」

唯「卒アルの写真のために髪型を研究しているのです」フンス

澪「もうそんな時期か。早いなぁ…」

唯「それにしても、いつもぴったりしてる所が今日はしてないから何か違和感が…」
「和ちゃん、何か留めるの持ってない?」

和「そうね…」ガサガサ
「クリップならあるけど」スッ

律(和って天然なのか…?)

唯「これで留まるかなぁ?」

紬「唯ちゃん、良かったらこのゴム使って♪」スッ

唯「ありがとうムギちゃん!」

紬「そうだ、結んであげる♪」

唯「よろしくお願いします!」

807: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:41:16.85 ID:BnMUp2DO
花京院「そういえばもうすぐ年末だね」

承太郎「そうだな」
「今年は関係なさそうだが」

澪「ほんとだよ…受験勉強に追われるな」

唯「え!?今年はクリスマスパーティーも年越しパーティーもやらないの!?」

律「さすがに今年は無理だろ…」

唯「そんなぁ…高校生活最後なのに…」

和「確かに…少し寂しいものはあるわね」
「でも仕方ないわ」

808: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:41:55.66 ID:BnMUp2DO
承太郎「…しかし…中野もかわいそうだな」

澪「確かにな…」

花京院「……」
「一つ提案があるんだが」

律「何だ?」

花京院「冬休み前に模試があるだろう?」
「もしそれで全員C判定以上なら一日だけパーティーってのはどうだい?」

承太郎「…俺は悪くないと思うぜ」

澪「うん。この時期にそれだけ出来てたら…」

律「私も賛成だな。ムギ達は?」

紬「賛成!」

和「一日だけならいいかもね」

花京院「それじゃあ決まりだね」

809: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:42:22.91 ID:BnMUp2DO
承太郎「もう少しのんびりする予定だったんだがな」

紬「はい、できたわよ♪」

唯「ありがと~って…」ピカッ
「ひぃぃいいいいい!」ドサッ
「ム、ムギちゃんがあぁ…」

紬「え!?どうかした!?」

唯「おでこ!おでこはダメなの!」

律「何ィ!?」
「きっぱり出せきっぱり!」

コンコン ガチャッ

憂梓純「すみませ~ん…」

花京院「おや、三人揃って何か用かい?」

憂「このヘアピン、お姉ちゃんに渡してくれませんか?」スッ

810: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:42:52.22 ID:BnMUp2DO
花京院「ああ、わかった」
「平沢さん、妹さんがヘアピンを届けてくれたよ」

唯「あ、憂!ありがと~!」

憂「ううん。じゃあね♪」フリフリ

唯「三人ともバイバーイ!」フリフリ

梓純「失礼しました」ペコリ

811: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:43:19.80 ID:BnMUp2DO
音楽室!

ガチャッ

梓「こんにちは~」

花和「こんにちは」

梓「花京院先輩に真鍋先輩!」
「今日はどうしたんですか?」

花京院「たまにはお邪魔しようと思ってね」

和「迷惑だったかしら?」

梓「いえ!大歓迎です!」
(…いや…受験勉強が…歓迎していいのかな?)

812: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:43:51.01 ID:BnMUp2DO
梓「あの…受験勉強は…?」

律「今日からここでやる!」

唯「こんなに素晴らしい環境を逃すわけないよ!」
「花京院君と和ちゃんにも教えてもらえるし!」

さわ子「お茶もあるし♪」

梓「先生もですか…」
「ていうか花京院先輩達は迷惑じゃないんですか?」

和「自分の復習にもなるし結構いいわね」

花京院「それにみんな新しい目標もできたしね」
「ここはみんなで力を合わせる時さ」

813: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:44:18.17 ID:BnMUp2DO
梓「目標?合格以外に何かあるんですか?」

承太郎「俺達全員が今度の模試でC判定以上ならパーティーだ」

律「クリスマスと年越し一緒にするから大晦日は予定あけとけよ、梓!」

梓「!」パァッ
「あ…」
「でも…勉強できなくなっちゃいますよ…?」

承太郎「いいんだ。平沢、言ってやれ」

唯「たまの休息だよ♪」ニコッ

梓「唯先輩はたまにじゃないです」フフッ
「それじゃあ頑張ってくださいね!」

唯「うん!」

814: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:44:48.21 ID:BnMUp2DO
澪「それじゃあそろそろはじめるか」

さわ子「その前に唯ちゃんとりっちゃん」

律「何さわちゃん?」

さわ子「あなた達進路は決まったの?」

唯律「あ…」

さわ子「まったく…絶対に今週までには決めなさいよ!」

唯律「はい…」

815: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:46:34.75 ID:BnMUp2DO
さわ子「それと澪ちゃんは明日までに書類出してね?」

澪「はい」

唯「書類って?」

さわ子「推薦入試の書類よ」
「澪ちゃんならほとんど受かると言ってもいいわね」

梓「すごいですね!」
「ムギ先輩は私立の女子大でしたよね?」

紬「実は私…進学先を承太郎君と同じ海洋大学にしたの」

唯澪律梓和花「え!?」

816: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:47:09.07 ID:BnMUp2DO
紬「ほら、私達承太郎君がくれたヒトデを飼ってるじゃない?」
「その他にも何匹か飼ってるんだけど、段々ちゃんとした事を学びたいと思って」

梓「すごい…ちゃんと目的があるんですね」

紬「目的がない大学より、やりたいことがある大学の方がいいかなって」

817: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:47:44.57 ID:BnMUp2DO
花京院「承太郎は知ってたのか?」

承太郎「相談を受けてたからな」

唯「私も同じ海洋大学に行く!」

律「私も同じとこにするか!」

澪(え…?)

承太郎「…もう少しちゃんと考えた方がいいんじゃあないか?」

さわ子「承太郎君の言う通りよ?」
「ちゃんと自分達のレベルも考えないと」

唯律「はーい…」

さわ子「それじゃあ澪ちゃん、明日書類忘れないでね」スタスタ

澪「…はい」

ガチャッ バタン

818: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:48:57.68 ID:BnMUp2DO
花京院「それじゃあ勉きょ

唯「その前に!」ドサッ

律「今度は何だよ…」

梓「それ、髪型のカタログですね」

唯「そう!卒アルの写真のために髪型を研究しよう!」

梓「勉強はどうするんですか!?」

唯「お願い!今日一日だけ!」

承太郎「いいぜ」
「その代わり明日は昼休みも勉強だ」

819: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:49:23.40 ID:BnMUp2DO
唯「くっ…仕方ない…」
「明日は一日頑張るよ…」

紬(帰ってから決めるって選択肢はないのかしら…)

澪「……」パラパラ

律「澪、何かいい髪型あった?」

澪「これとか…」

和「…アトム?」

梓「…サザエさんじゃないですか?」

澪(ギャグなんだけど…)

花京院(アトムでもサザエさんでもない気がするが…)

820: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:49:53.57 ID:BnMUp2DO
唯「私はこれがいいな~」ペラッ

梓「これは…」

紬「…コロネが3つあるわね…」

花京院「さすがにキツいんじゃあないかな…」

唯「え~、かわいいと思ったんだけどな~」

律「そのままでかわいいと思うけどな~、唯は」

承太郎「秋山、デジカメはあるか?」

澪「あるけど何するんだ?」

承太郎「一回試し撮りすればいいんじゃあないかと思ってな」

澪「なるほど…それじゃあやってみるか」

821: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:50:21.21 ID:BnMUp2DO
和「順番はくじで決めましょうか」
「はい、みんな選んで」

ゴソゴソ

和「それじゃあ、せーので見ましょうか」
「せーのっ」

律「お、一番か~」

梓「それじゃあ私が撮りますね」

律「ああ、よろしく」

梓「いきますよ…」
「はい、チーズ!」パシャッ

唯「どんな感じ?」ヒョコッ
「おお~!いいじゃんりっちゃん!」

承太郎「写真写りだけはいいな」

律「だけってなんだよ!」

梓「それじゃあ次の人どうぞ」

822: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:50:47.41 ID:BnMUp2DO
全員撮り終わった後!

律「いや~、終わった終わった」

紬「こうしてみると、承太郎君と和ちゃんと花京院君はすごく写真写りいいわね」

花京院「そんなことはないさ」

承太郎「しかし…秋山はちゃんと前を向いたらどうだ?」

澪「何ていうか…恥ずかしいし…」

承太郎「やれやれ…」

823: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:51:21.07 ID:BnMUp2DO
花京院「それにしても琴吹さんの写真は面白いね」フフッ
「やけにキリッとしてるな」

紬「私いつもぽわぽわしてるって言われるからキリッとしようと思って」

梓「ムギ先輩はぽわぽわだからいいんですよ」

和「梓ちゃんの言う通りね」
「いつものムギの方がいいわ」

紬「そう?」
「それじゃあ本番もぽわぽわでいくね♪」

824: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:51:49.39 ID:BnMUp2DO
唯「んー…」ジーッ

澪「ずっと写真とにらめっこしてるけどどうしたんだ?」

唯「ちょっと前髪が長い…」

律「そうか?ちょうどいいくらいだと思うぞ?」

唯「ううん…少し長い…」
「よし…切る!」シャキン

澪律紬梓和花「え!?」

825: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:52:20.28 ID:BnMUp2DO
承太郎「…何バカなことを言ってるんだ」
「そのハサミを置いて美容院にでも行ってこい」

唯「美容院だと短すぎるんだもん」
「ちょうどいいくらいになるまで一週間はかかっちゃうし」
「それに、たまに自分で切るから大丈夫だよ~」

承太郎「そうか…」

唯「それじゃあ切るね」
「……」チョキチョキ

澪律紬梓和承花「……」ゴクリ

唯「どう?」

律「いいぞ!すごくいい!」

澪「すごくかわいいぞ!」

梓「そうですよ!それでいきましょう!」

唯「…やっぱりまだ少し長いや」

澪律紬梓和承花(何ィィーーッ!)

826: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:52:54.82 ID:BnMUp2DO
唯「……」チョキチョキ

澪律紬梓和承花「……」ハラハラ

唯「……」ピタリ
「ふぇ…へ…」
「へっくしゅん!」ジョギィーン!

澪律紬梓和花「え…?」

承太郎「くっ…」プルプル

827: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:53:48.27 ID:BnMUp2DO
唯「……」
「どう…かな…?」

承太郎「さ…最高じゃっ…ゲホッ…ないか?」プルプル

律(笑い堪えすぎて咳き込んでるよこいつ…)
「えと…か、かわいいんじゃないか?」

梓「そ、そうですね…若返ったというか…」

花京院「ああ…すごくいいと…思う」

唯「そっか…」
「卒アル…一生ものなのにね…」

澪(誉めても効果なかったか…)
(まあ、みんなあのテンションじゃな…)

828: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:54:43.94 ID:BnMUp2DO
紬「そうだ、横に流したらどうかしら?」
「こうやって…」サッサッ

唯「……」サラサラ

紬「ほら、どうかしら?」

和「うん、いいんじゃないかしら」

梓「そうですね、何か垢抜けた感じがします!」

唯「えへへ~、そうかな♪」

承太郎「そろそろお茶にしないか?」

紬「そうね♪」
「はい、今日はモンブランよ」

和「すごくおいしそうね」
「ありがとう」

花京院「ありがたくいただくよ」

紬「うん、どうぞ♪」

829: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:55:13.93 ID:BnMUp2DO
唯「おいしい~♪」モグモグ

承太郎「……」
「…栗だけだが俺のも食ってくれ」スッ

唯「え!?」

花京院「僕のも頼む」スッ

澪律紬和「はい♪」スッ

梓「みなさん甘いですね」フフッ
「はい、どうぞ」スッ

唯「みんないいの!?」

律「いいから食べとけ」フフッ

唯「みんなありがとう♪」

澪律紬梓和花「……」フフッ

承太郎「…やれやれ」フッ

830: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:55:56.16 ID:BnMUp2DO
次の次の日の朝!

唯「……」ズーン

律「まだ気にしてるのかよ」

和「唯、観念しなさい」
「そんなに落ち込んでも髪は伸びないわよ」

唯「……」ズーン

承太郎「…もう終わったことだろう」
「その髪でよく写る方法でも考えたらどうだ?」

唯「……」ズーン

831: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:56:26.77 ID:BnMUp2DO
紬「うーん…」
「!」ピコーン
「唯ちゃん、ずっとその調子だと今日のお菓子抜きにしちゃうわよ?」

唯「!」シャキッ
「ふんす!」

澪「さすがムギ…」

ガチャッ

さわ子「みんな聞いて~」
「次は私達のクラスが写真撮影です」
「これから移動するわよ」

832: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:56:53.73 ID:BnMUp2DO
写真撮影終了後!

承太郎「…長かったな」

律「まあな」
「それにしても、みんなちゃんと撮れて良かったな」

花京院「そうだね」
「秋山さんも前を見れて良かったよ」

澪「律が落ち着かせてくれたから…」

紬「ふふっ♪」

さわ子「秋山さん、後で職員室にいらっしゃい」

澪「わかりました」

唯「どうかしたの?」

澪「まあ、ちょっとな」

833: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:57:27.02 ID:BnMUp2DO
職員室!

澪「失礼しました」ペコリ

唯「澪ちゃん、何だったの?」

澪「えっと…」

律「…推薦断ったんだろ?」

唯紬和花「えっ!?」

澪「うん…」

律「やっぱりな~」
「澪のことだからそうだろうと思ったよ」

834: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:57:56.39 ID:BnMUp2DO
承太郎「…なぜそんなもったいないことをしたんだ?」
「ふざけてるとしか考えられないぜ」

澪「あの…できればなんだけど…」

唯律紬和承花「?」

澪「私もみんなと一緒に勉強して…」
「同じ大学に行ければなって思って…」

唯律紬和承花「!」

唯「みんな同じ…」

承太郎「…そういうことか」
「まあ、お前らが決めることだ」
「口出しはしないさ」

花京院(一緒…か…)
(いいな、軽音部は…)
(……)
(僕も…)

835: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:58:46.58 ID:BnMUp2DO
翌日の職員室!

ガチャッ

唯澪律「失礼します」

澪「先生、進路希望用紙持ってきました」スッ

唯律「持ってきました!」スッ

さわ子「……」ペラペラペラ
「みんな同じ海洋大学でいいの?」

唯澪律「はい!」

さわ子「そう」
「……」フフッ
「はい、確かに受け取りました」ニコッ

唯澪律「ありがとうございます!」

さわ子「みんな頑張ってね!」

836: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:59:19.62 ID:BnMUp2DO
職員室の外!

ガチャッ

唯澪律「失礼しました」

紬「どうだった!?」

唯「頑張りなさいって!」

紬「ほんと!?」パァッ

承太郎「そうか…」ホッ

花京院「おや、みんなお揃いじゃあないか」
「進路は決まったのかい?」

澪「ああ、みんなジョジョと同じ海洋大学だよ」

花京院「承太郎は大人気だな」フフッ

承太郎「うっとーしくてたまらないぜ」フッ

837: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 20:59:52.18 ID:BnMUp2DO
紬「花京院君も職員室に用事?」

花京院「ああ」
「少し山中先生と話したいことがあってね」

唯「花京院君も海洋大学に来るの!?」

花京院「行きたいのは山々だけど違うよ」
「それじゃあ僕は話しに行くよ」

律「また後でな」

花京院「ああ」

838: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:00:27.16 ID:BnMUp2DO
職員室!

ガチャッ

花京院「失礼します」

さわ子「あら花京院君」
「どうかしたの?」

花京院「進路について話したいことがあるんですが」

さわ子「進学先を変えるとか?」

花京院「ええ」

さわ子「…まさか海洋大学?」

花京院「そこじゃあないです」
「K大学にしようと思うんですが…」

839: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:01:05.50 ID:BnMUp2DO
さわ子「少しレベルがあがるけど…」

花京院「はい」
「それを分かった上で変更したいんです」

さわ子「そう…」
「…わかりました」
「K大学に受かるように頑張ってね!」

花京院「はい!」
「それでは失礼しました」

ガチャッ バタン

さわ子(K大学か…)
(…そういえばあの子もK大学だったわね)
(……)
(青春ね~…ちょっと昔を思い出しちゃった♪)

840: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:01:36.09 ID:BnMUp2DO
模試の日!

唯「what…who…which…when…where…how…」ブツブツ

律「I…my…me…mine…you…your…you…yours…」ブツブツ

承太郎「平沢も田井中も完璧だな」

澪「ていうか何でそこを復習してるんだよ…」

ガチャッ

さわ子「みんな席に着いて~」
「これから模試を始めます」
「とっても大事な試験だから、最後まで頑張ってね!」

841: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:02:56.77 ID:BnMUp2DO
キーンコーンカーンコーン

さわ子「はい、始め!」

承太郎「……」カキカキ

律(わかんね~…)
(頼む!)コロコロ

承太郎(田井中のやつまたやってやがるぜ…)
(まあ…ちゃんとやったんだ)
(あいつらなら大丈夫だろう)

唯「……」ウツラウツラ

承太郎(…大丈夫だろうか)

842: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:03:41.22 ID:BnMUp2DO
判定が来た日の音楽室!

唯澪律紬梓和承花「……」

梓(緊張する…)

承太郎「…まだ誰も結果は見てないだろうな?」

紬「ええ…」

花京院「それじゃあ、いっせーのでみんな一緒に見よう」

律「そうだな…いくぞ…」
「いっせー

唯「ちょっと待って!」

843: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:04:04.89 ID:BnMUp2DO
律「どうしたんだ?まだ準備できてなかったか?」

唯「ううん…」
「『いっせーの』って言い終わった後なのか『の』って言った瞬間なのか迷って…」

澪(わかる…その気持ち)

律「それじゃあ言い終わった後な」
「いくぞ…」

梓「……」ゴクリ

律「いっせーのッ!」

844: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:04:39.25 ID:BnMUp2DO
ピラッ!

澪「B判定だ…」ホッ

紬「私も♪」

和「私もB判定ね…良かった」

花京院「僕はCか…危なかったな」

律「私もCだ…助かった~」

唯「り、りっちゃん…」
「私もC判定…」
「良かったぁ!」ギュッ

律「おいおい、抱きつくなよ」フフッ
「そういえばジョジョはどうだったんだ?」

承太郎「俺はA判定だが」

律(勉強量変わらないのにこの差はなんだ…)

梓(良かった…)ホッ
(この調子で本番も頑張ってほしいな…)

845: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:05:26.99 ID:BnMUp2DO
花京院「みんなC判定以上だ…ということは」

唯律「パーティーだーっ!」

承太郎「平沢と鈴木には伝えてあるのか?」

梓「はい、空けとくって言ってました」
「今結果は伝えときます」

承太郎「ああ」

律「今年の場所はどうすっかな~」
「唯ん家は大丈夫なのか?」

唯「ごめん…今年はお父さんとお母さんがいるからダメなんだ…」

846: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:05:57.73 ID:BnMUp2DO
律「そっか~…そんじゃあ…」
(残るは澪に梓にジョジョ、和と花京院か…)
(まあジョジョに聞いても無意味だろうし…)

承太郎「…俺の家でもいいが」

律「え!?」

承太郎「俺の家でも構わないと言ったんだ」
「いいなら別に使わないでもいいぜ」

847: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/09(土) 21:06:21.85 ID:BnMUp2DO
律「ほんとにいいのか!?」

承太郎「…何回も言わせるな」

唯「それじゃあ承太郎君家で決定だね!」

紬「ヒトデに囲まれて年を越せるのね♪」

澪(ほんとにムギも海が大好きになったな)

律「プレゼント交換するからみんなプレゼント持ってこいよ!」

梓「プレゼント交換ですか…何にしよう…」

花京院「適当なもので大丈夫さ」

澪「なあ、パーティーの前にどこか行かないか?」

紬「いいわね、そうしよう♪」

和「それじゃあ冬休みまで頑張りましょうか」

唯澪律紬梓花「おーっ!」

856: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:38:48.90 ID:PSxISUDO
数日後の音楽室!

澪「ああああああああああ!」

紬「どうしたの?」
「あ…クッキーの缶空っぽ…」

承太郎「そんなに食いたかったのか?」

澪「違う!」
「この中には…」

ガチャッ

梓「こんにちは~」

澪「梓!手に持ってるそれ!」

梓「ああ、これですか?」
「クッキーの缶に閉まって、棚の上の奥の方にあったんですけど…」

承太郎「よく届いたな」

梓「やかましいです!」

857: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:39:17.47 ID:PSxISUDO
澪「それ…見たのか…?」

梓「まあ…」

澪「そんな…封印してたのに…」

花京院「どんな内容だったんだい?」

梓「多分…勧誘ビデオだと思います」
「澪先輩がナース服を着てウィンクしてました」
「男子が見たら悩殺ですよ」

和「澪もやるわね…」

澪「やりたかったわけじゃないんだけど…」

858: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:39:50.66 ID:PSxISUDO
澪「梓、とりあえず返してくれ」

梓「どうぞ」スッ

澪「とりあえず封印するか」
「誰か溶接できるか?」

律「工業高校とか高専ならともかくできるわけないだろ…」

唯「私できるよ!」
「花火でジューッて!」

律「道路でもやっとけ…」

和「澪、ガムテープあったわよ」スッ

澪「ありがとう和」ペタペタ

梓「でも何で封印しちゃったんですか?」
「男子いっぱい入ってくると思いますけど…」

紬「澪ちゃんが絶対やだ!って」

859: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:40:26.25 ID:PSxISUDO
唯「そうだ!勧誘ビデオまた作らない!?」

紬「いいわね♪」

澪「まあ、真面目なのなら…」

さわ子「話は聞かせてもらったわ!」

承太郎「いつの間に来たんだ?」

さわ子「今さっきよ」
「こういうことなら私に任せて」
「はい、花京院君カメラお願い」スッ

花京院「わかりました」

さわ子「それじゃあ…」ニヤッ

梓「?」

860: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:40:58.15 ID:PSxISUDO
さわ子「ネコ耳装備!」スチャッ

梓「え!?」

さわ子「ポーズ!」イジイジ

梓「え?え?」

さわ子「オーケー!」
「キャメラ!」

花京院「オーケーです!」

さわ子「セリフはい!」

梓「け、軽音部にようこそにゃん?」

唯澪律紬和承「……」ポカーン

さわ子「……」ニヤッ

梓「ハッ!」
「な、何言わせるんですか!」
「作るならもっと真面目に作りますよ!」

承太郎(…中野が自分から言ったような気もするが)

861: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:41:21.30 ID:PSxISUDO
少し後!

律「それではこれより、第一回新入生勧誘ビデオ企画会議を始める」

紬「何か雰囲気出てる♪」

憂「あの~…」

純「何で私達まで呼ばれてるんですか…?」

唯「たくさん案が出るかなって思って」

純(ていうか私ジャズ研なんだけど…)

862: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:41:50.39 ID:PSxISUDO
律「それじゃあ何か意見のある人!」

さわ子「はい!」

承太郎「却下だ」

さわ子「まだ何も言ってないじゃない!」

承太郎「…お前のことだからどうせ馬鹿げたことだろう」

さわ子「いいえ…聞いて驚きなさい…」
「私の意見…それは…」
「露出を増やす!」

澪「帰ってもらえますか?」

863: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:42:18.46 ID:PSxISUDO
さわ子「くっ…」
「…わかったわ」
「全米を震撼させるような衣装を作ればいいんでしょ!」ガタッ
「被服室にこもってくる!」タタタタ

澪「ちょ!」
「誰もそんなこと言って

ガチャッ! バタン!

澪「ないんですけどーですけどーですけどー…」

憂(ショックのあまり自分でエコーを…)

864: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:42:47.69 ID:PSxISUDO
少し後!

律「ではこれより、第二回新入生勧誘ビデオ企画会議を始める」

憂「うーん…なかなかいい案が浮かばないですね…」

花京院「何か考えないと秋山さんが全米を震撼させてしまう…」

澪「ヒッ…」ブルブル

純「そうだ、こんなのはどうですか?」

純の妄想の中!

律「今日でジョジョは出所か…」

澪「長かったな…」

865: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:43:37.06 ID:PSxISUDO
ガチャッ

承太郎「…久しぶりだな」

唯「承太郎君!待ってたよ!」

梓「おかえりなさい!」

紬「承太郎君、大丈夫だった?」

承太郎「…退屈だったな」
「…お前らに話さなくちゃあならないことがある」

唯澪律紬梓「?」

承太郎「俺には…」
「…悪霊が憑いている」

澪「ヒィ…」ガクガク

866: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:44:31.46 ID:PSxISUDO
承太郎「『スタンド』と呼ばれるものでな」
「…これの影響でおふくろが倒れちまった」

唯「聖子さんが!?」

ガチャッ

花京院「僕にも承太郎と同じような能力が芽生えてね」
「僕達はこれから聖子さんを救うためエジプトへ向かう」
「みんなも念のため気をつけてくれ」

紬「『スタンド』…『スタンド』が承太郎君達にも…」

承花「?」

律「澪、悪霊ってのはスタンドのことだ。だから大丈夫だぞ」

澪「そうか…」

867: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:45:09.06 ID:PSxISUDO
承太郎「…一体何のことを話してる」

律「みんな…」

唯澪律紬梓「……」ヒュン

花京院「こ…これはッ…」

承太郎「お前らも『スタンド使い』なのかッ」

梓「はい…」
「ある日突然なんですけど…」

唯「承太郎君…聖子さんを助ける旅、私達も連れて行ってくれないかな…?」

承太郎「……」
「…ダメだ」
「この旅はかなり危険なものだ…お前らをそんな目に合わせられないぜ」

868: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:45:36.11 ID:PSxISUDO
律「頼むジョジョ!」
「聖子さんは私達にとったらもう他人じゃないんだ!」
「聖子さんが苦しんでるのに見てるだけは嫌なんだ!」

澪「頼む!」

紬「お願い承太郎君!」

梓「お願いします!」

承太郎「……」
「…やれやれ」
「お前らには看病でも頼もうと思ったが…」
「…好きにしろ」

唯澪律紬梓「!」

花京院「出発は明日だ」
「聖子さんは非常に危険な状態だ、時間がない」
「迅速な行動をとってくれ」


869: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:46:05.93 ID:PSxISUDO
戻って音楽室!

純「…と、これから悪を退治にエジプトへ軽音部が出向くみたいな」
「エジプトへ行く前にたくさん敵と戦うんですけどどうですか?」

紬「すごい大作になりそうね…」

承太郎「しかし撮影場所をどうするかだな…」

澪「撮影場所以前に…軽音関係なくないか?」

純「あ…」

憂(そこまで考えてなかったんだね…)

870: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:46:30.38 ID:PSxISUDO
律「何か他の意見は…」

澪「…ココちゃんの一人称で軽音部の日常を紹介するとか…」

和「『吾が輩は猫である』みたいな感じかしら」

唯「でもココちゃんって吾が輩って言うのかな?」
「おいらって感じじゃない?」

承太郎「俺にはフランス人っぽく見えるが…」

純(…どこが?)

梓「でもこれも軽音部の紹介ビデオって感じじゃないですよね…」

871: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:46:51.09 ID:PSxISUDO
少し後!

律「…これより、第三回新入生勧誘ビデオ企画会議を始める!」

花京院「軽音部らしさを前面に押し出せばどうだい?」

唯「私達らしさ…?」

純「こう、軽音部ってアットホームというか…」
「例えば…」

純の妄想の中!

ガチャッ

梓「あの…見学したいんですけど…」

承太郎「そうか。適当に座ってくれ」

梓「はい…」トスッ

872: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:47:28.60 ID:PSxISUDO
澪「律、6×5はなんだ?」

律「えっと…ろくご…」
「30!」

澪「正解だ!」
「それじゃあ16×55は?」

律「ん~…ちょっと待ってくれ…」

唯「ちょっとこれ何!?」

澪「何ってイチゴケーキじゃないか」

唯「それは見たらわかるよ!」
「そうじゃなくてケーキが4つなんだよ!」
「私に[ピーーー]って言いたいの!?」

澪「そんなにお腹空いてるのか?」

唯「違うよ!」
「『4つ』のものから一つ選ぶのは縁起が悪いんだよ!」

澪「そんな迷信を信じてるのか?」

唯「迷信じゃなくて事実なんだよ!」

澪「じゃあもう食うなよ…」

唯「イチゴケーキが食べたいのッ!私はッ!」

梓(何ここ…)

873: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:48:18.91 ID:PSxISUDO
律「澪ー、終わった!」

澪「それじゃあ答えは何だ?」

律「28!」

澪「……は?」

律「どうだ?正解だろ?」ニヤニヤ

澪「……」ゴツン

律「いったァァーーーッ!」ジンジン

澪「このチンピラが」ゴツン
「私をナメてるのかッ!」ゴツン
「何回教えれば理解できるんだ!」ゴツン

律「痛い痛い痛い!」

澪「ろくご30ってやっておきながらなんで30より減るんだ」ゴツン
「この……」ググッ
「ド低能がァーーーッ」ゴシャア

律「いってェェエエエエエエ!」プクーッ

紬「……」ヌギッ

唯(ん?…ムギちゃんパンツずらそうとしてる…)
(ポットも持ってるし…)

874: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:48:55.04 ID:PSxISUDO
戻って音楽室!

梓「ストォォォオオオオオオオップ!!」
「これ以上はダメ!絶対ダメだから!」

澪「まあうん…ダメだな…いろいろと」

梓「ていうかこれのどこがアットホーム!?」
「明らかに殺伐の間違いでしょ!」
「全然私歓迎されてないじゃん!」

純「さすがにハードでしたね…」

律「…ムギのとことか絶対撮影できないだろ」

紬「ええ…さすがにあれは…」

花京院「もうそろそろ真面目に考えようか…」

875: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:49:48.63 ID:PSxISUDO
少し後!

律「ではこれより、第四回新入生勧誘ビデオ企画会議を始める」

承太郎「軽音部に入るメリットを言えばいいんじゃあないか?」

律「メリットねぇ…」
「……」
「軽音部に入った途端、志望校にも合格!」

和(何か始まったわね…)

律「宝くじも当たり、身長も伸びてお肌もツヤッツヤッ!」
「次々と幸運が舞い込んできて昔の悩みが嘘のよう!」
「みたいな感じか?」

承太郎「…お前はそっちの方に就職したらどうだ?」

梓「確かにこんな感じの人いますよね…」

律「誉められてないよな…うん…」

876: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:50:15.17 ID:PSxISUDO
少し後!

律「それじゃあ会議始めま~す」

梓(適当だな~…)

憂「ん~、難しいですね…」

花京院「そうだね…やっぱりインパクト重視となるとな…」

澪(いつの間にインパクト重視になったんだ…)

紬「こんなのはどうかしら」
「サスペンスドラマ風に軽音部が犯人を追い詰めていくの」

承太郎「もう面倒だ、これでいいんじゃあないか?」

律「よくないだろ…」

紬「それじゃあ…学校に閉じ込められた私達が」
「『ごはんはおかず』の歌詞に沿って消えていくのは!?」

和(何このとてつもないバッドエンド…)

澪「そんな歌詞じゃなかったろ…」

紬「それじゃあもっとストレートに!」

877: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:51:00.46 ID:PSxISUDO
紬の妄想の中!

キャアアアアアアアアアアア

唯澪律紬承「!」

律「なあ…これって…」

承太郎「ああ…中野の叫び声だ…」
「部室だ…行くぜ!」

タタタタ

ガチャッ

承太郎「中野ッ!」

梓「……」

澪「ヒッ…」ブルブル

878: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:51:32.97 ID:PSxISUDO
紬「……」ピトッ
「…脈が…ないわッ…」

唯「これ…あずにゃんの血で文字が…」

《MASSACRE》

律「M・A・S・S・A・C・R・E…」
「どういう意味だ…」

承太郎「…『みな殺し』」

唯澪律紬「!」

承太郎「そういう意味だ…」
「…おそらく犯人は俺達軽音部をみな殺しにするつもりなんだろう」

唯「そんな…」

承太郎「だが…逃げてはいられない」
「中野の仇だ…絶対に犯人を見つけてやるぜッ」

879: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:52:04.24 ID:PSxISUDO
戻って音楽室!

紬「みたいなのは?」

澪「怖すぎだろ…」

梓「ていうか私死体役ですか…」

唯「そういえばあずにゃんはどんなのがいいの?」

律「そうだな、さっきからダメダメ言ってるし」

梓「うっ…」
「…わかりました」
「私がちゃんとしたのを書いてきます!」

唯澪律紬和憂純花「おお~!」

880: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:52:32.69 ID:PSxISUDO
数日後!

梓「はい、できましたよ!」スッ

承太郎「…生徒や関係者のインタビューを基本に構成か」

梓「はい!」
「憂と純も手伝ってくれていい案が浮かんだと思ったんですけど…」

律「うん、いいと思うぞ」

花京院「本当だな、すごくいいと思う」

梓憂純「!」パァッ

梓「あの、それで所々にライブ映像や軽音部の日常を流そうかと」

唯「あずにゃんさすが!」

澪「これならさわ子先生の衣装を着る余地もないし」

881: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:53:39.93 ID:PSxISUDO
ガチャッ

さわ子「みんな!できたわよ!」
「全米…全世界を震撼させる衣装が!」バッ

唯澪律紬梓和憂純花「……」ポカーン

紬(何かしらあれ…)
(ハイレグっていうのかしら…)

承太郎「……」ジッ

さわ子(じ…承太郎君の目……)
(養豚場のブタでもみるかのように冷たい目…残酷な目…)

承太郎「……」ガシッ

さわ子「ちょっと何!?」ズルズル

承太郎「……」ポイッ

バタン ガチャリ

純(せ…先生をポイ捨てした…)

882: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:54:19.17 ID:PSxISUDO
律「みんな異論はないみたいだし、これから日常の撮影するか!」

純「私映研に友達いるから機材かりてきます!」

梓「私も行くよ」

憂「私も手伝うよ」
「それじゃあ少し待っててください」

ガチャリ ガチャッ バタン

純「…このカエルの置物何?」

梓「唯先輩のケロ…」
(先生…あの服っぽいのケロに着せなくても…)

883: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:54:41.79 ID:PSxISUDO
少し後!

ガチャッ

憂「機材借りてきました」

律「ありがとな、三人共」

梓「それじゃあ早速撮影しましょうか」
「最初はココちゃんとスタプラちゃんに餌をあげるシーンです」

花京院「それじゃあいくよ」
「3、2…」ピッ

唯澪律紬梓承「……」スタスタ

承太郎「…このシーンは必要なのか?」

唯「だってあずにゃんはココちゃんとスタプラちゃん大好きだもんね♪」

梓「こ…ココちゃんもスタプラちゃんも軽音部の仲間ですから!///」

884: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:55:03.90 ID:PSxISUDO
少し後!

梓「次はお茶の場面です」

花京院「3、2…」ピッ

律「それじゃあ欲しいケーキ指さしな!」
「せーのっ!」

ビシッ!

承太郎「チッ…被ったか…」

律「…じゃんけんでいいよな?」

承太郎「ああ」パッ

律「どうした?構えに入ってくれよ」

承太郎「…俺はもう出してるぜ…見てのとおりだ」

律「…どうせその『パー』を土壇場で『グー』にかえるんだろ?」

承太郎「…さあな」

885: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:56:05.52 ID:PSxISUDO
律「…」
「いくぞジョジョ!」ドバァァ

承太郎「こいッ!」ドバァァ

澪(飛んだッ!?)

律「じゃんけん!」グオッ
「ほいッ!」チョキィ

承太郎「オラァ!」

律「な…に…?」

澪(土壇場でかえやがった…)

唯「承太郎君の出したあの形…」
「親指、人差し指、中指を立てたじゃんけん界における無敵の形ッ!」

紬「未だあの形を破った者はいないわ!」

花京院(まあ…破るのは無理だろうな…)

純(軽音部…どんな日常なんだろ…)
(ていうか本当に練習しない…)

886: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:56:51.51 ID:PSxISUDO
屋上!

承太郎「寒いな…」

花京院「もう冬だからね」
「平沢さん達みたいにマフラーでも巻けばいいじゃあないか」

承太郎「生憎破れちまって持ってないんでな」

唯澪律紬梓(…持ってないんだ)

さわ子「ここで演奏するの?」

花京院「いえ、楽器をバックに何かメッセージを言うらしいです」

887: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:57:26.86 ID:PSxISUDO
純「あとはインタビューだけだったよね?」

梓「うん」

さわ子「それじゃあ撮れたら私のとこに持ってきなさい」
「編集してあげるから」

梓「はい」
「ありがとうございます」ペコリ

さわ子「……」ニヤッ

和「よし、こっちは準備できたわ」

梓「ありがとうございます」

承太郎「中野、早くしてくれ」

梓「はい!今行きます!」タタタタ

888: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:58:04.12 ID:PSxISUDO
梓「すみません、お待たせしちゃって」

唯律「WRYWRYWRYWRYWRYWRY♪」ユサユサ

梓「……」フフッ
「ほら、ふざけてないで始めますよ」

花京院「本番行くよ」
「よーいスタート!」ピッ

唯澪律紬梓承「……」ドドドドドドドドドドドド

純(ここでもジョジョ立ちするんだ…)
(まあかっこいいけどさ…)

梓「せーの…」ボソッ

唯澪律紬梓「軽音部でお待ちしてます!」

承太郎「…お茶を用意してな」

律「……!」
「ごはんは麦ごはんが」
「最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も」
「最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も」
「おいしいムギィーーーーーッ!」

唯澪紬梓和憂純花「ブフォッ!」プルプル

889: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:58:58.65 ID:PSxISUDO
数日後の音楽室!

オネエチャンモケイオンブデマイニチスッゴクタノシイッテイッテマシタ

ナツノガッシュクハウミベノスタジオツキベッソウラシイデス!アアー、ウラヤマシイ

憂「何かこうしてみると…」モジモジ

純「うん…恥ずかしいね…」モジモジ

コウドウヤキョウシツヲシヨウスルトキハ、ハヤメニトドケヲダシテクレルトセイトカイトシテモタスカルワ

ケイオンブモイイガ、セイトカイニモキテクレルトウレシイナ
シンガクヤシュウショクモユウリニナルカラワルイコトジャアナイヨ

律(この二人ほとんど生徒会の話じゃねーか…)
(花京院にいたっては生徒会の勧誘してるぞ…)

890: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 20:59:48.28 ID:PSxISUDO
ハイ、ソウナンデスゥ
ケイオンブニハイッタトタンシボウコウニゴウカク、タカラクジモアタリ、シンチョウモノビテオハダモツヤッツヤッ!
ホントモウツギツギトコウウンガマイコンデキテ、イマデハアノコロノナヤミガウソノヨウニ!

……

澪(誰だよ律にインタビューしたの…)
(ていうかあの格好のケロ映すなよ…)

ライネンモショウテンガイノエンゲイタイカイニデテクレルトウレシイネェ

承太郎「…誰だこいつにインタビューした奴は……」イライラ

律(本当にジョジョはこのおばあさん大嫌いだな…)

891: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 21:00:27.93 ID:PSxISUDO
セーノ…
ケイオンブデオマチシテマス!
…オチャヲヨウイシテナ
……
ゴハンハムギゴハンガ
モットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモ
モットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモモットモ
オイシイムギィーーーーーッ!
ブフォッ!

……

唯「あれ?暗転しちゃったよ?」

さわ子「……」ニヤッ

ケ、ケイオンブニヨウコソニャン?

梓「……」

さわ子「いやぁ、どうしてもこれ削れなくて♪」

892: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 21:01:02.74 ID:PSxISUDO
梓「…最後だけカットしてください」

さわ子「ええ~、何で~?」ブー

梓「あと一回だけ言います」
「カットしてください」
「これ以上は言わせないでくださいね」ドドドドドドドドドドドド

さわ子「…はい」

梓「…とりあえずこれは封印します!」

承太郎「…お前の単独シーンはなくなるはずだぜ」

花京院「ああ」
「中野さんの単独シーンは撮った覚えはない」

唯「あずにゃんが主役なのにそれはダメだよ~」

梓(…いつの間に主役になったっけ?)

893: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/20(水) 21:01:32.90 ID:PSxISUDO
紬「それじゃあ今から撮りましょうか♪」ピッ

梓「!」クルッ
「ちょっとムギ先輩!止めてください!」

純「観念しなよ、梓」

梓「……」
「……」クルッ
「け、軽音部にようこそにゃん!///」

唯澪律紬和憂純さ承花「……」ニヤニヤ

梓「や、やっぱりカットですゥゥーーーッ!」

901: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:45:42.30 ID:goNrUIDO
大晦日の朝の駅前!

スタスタ

唯「お待たせ~!」

憂「すみません、遅くなっちゃいました!」

律「お、三人ともきたな」
「まだ来てないのもいるし大丈夫だよ」

和「まだって…あとは」

スタスタ

承太郎「…やれやれ、また最後か」

花京院「5分の遅刻だ」

承太郎「お前らが来るのが早すぎるんだ」

律「私達が早すぎたとしても、お前は時間的に遅刻だけどな…」

902: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:46:04.16 ID:goNrUIDO
純「えと…私はお呼ばれしても良かったんですか?」
「軽音部でも生徒会でもないんですけど…」

承太郎「全員がお前を呼びたいと思ったからお前を呼んだんだ」
「そんなくだらねーことを考えてないで、これからどうするかを考えてくれ」

純「!」
「はい!」
(いいな、承太郎先輩…)
(私も軽音部入れば良かったよ…)

紬「それじゃあ今日はどうしましょうか?」
「一日中遊べるから何でもできるわね」

澪「それなら学ラン組の服を見に行かないか?」
「今日もジョジョと花京院は学ランだし」

903: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:46:26.40 ID:goNrUIDO
承太郎「…別にまだ学ランでいいんだが」

花京院「ああ」
「残り少ない学ラン生活を楽しまなくちゃあね」

梓「今はいいですけど大学ではどうするんですか?」
「さすがに学ランは着れませんよ?」

承花「……」

律「何も考えてないのかよ…」
「そんじゃあ服見に行くか!」

904: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:46:50.35 ID:goNrUIDO
デパートの服屋!

唯「おお~、男の人のマネキンいっぱいあるね!」

律「男物ばかり売ってるとこだからな」
「何かここはイタリア人に人気あるらしいぞ」

梓「イタリア人ですか」
「日本人の感覚と合うんですかね?」

律「多分大丈夫だろ」
「そんじゃあみんなで選ぼうぜ!」

唯澪紬梓和憂純「おおーっ!」

905: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:47:13.29 ID:goNrUIDO
憂「ん~…あ、花京院さん、これなんかどうですか?」スッ

花京院「試着してくるよ」スタスタ

律(長袖か。まあ時期が時期だしな)

スタスタ

花京院「どうだい?」

律「…セクシーだな」
「…ヘソ出しちゃって」

和「ええ…」
「何ていうか…イタリアのマフィアにいそうね」
「とりあえずやめた方がいいと思うわ」

憂「そうですか…」シュン

906: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:47:37.76 ID:goNrUIDO
純「これとかどうですか?」スッ

花京院「少し待っててくれ」スタスタ

律(今のはコートっぽかったな。さすがに大丈夫だろ…)

スタスタ

花京院「こんな感じだが…」

律「全然大丈夫じゃねェェエーーーッ!」

唯「どうしたのりっちゃん?大声出しちゃって」

律「花京院を見てみろ!」

唯「ん?」クルッ
「あ…」ポカーン
「コートの下…ばってんがあるだけ…?」
「あ、暗殺チームのリーダーにいそうだね…」

律「それはダメだ!」
「私達が恥ずかしい!」

純「過激すぎましたね…」

907: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:48:01.86 ID:goNrUIDO
紬「これなんかどうかしら?」スッ

花京院「それじゃあ行って来るよ」スタスタ

律(…布地…あったか…?)

スタスタ

花京院「…ただいま」

律「ボスゥゥゥーーーーーッ!」

唯(ボス?りっちゃんいきなりどうしたんだろ)

律「ダメだそれは!さっきの以上にダメだ!」
「ていうかそれは服じゃなくて網だろ!」

澪「さっきからうるさいぞ律」
「お店に迷惑がかかるだろ?」

律「!」
(ヤバイ!澪が今の花京院を見たらぶっ倒れるに決まってる!)

908: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:48:25.84 ID:goNrUIDO
澪「律?どうしたんだ?」スタスタ

律「な、なんでもない!」
「それよりジョジョの服を選んでたらどうだ!?」

澪「…何か隠してるだろ。イタズラしてるんじゃないだろうな」スタスタ

律「ち…違う…」
「来るな…」
「私のそばに近寄るなああーーーーーッ」

澪「何だよそれ…」スタスタ
「一応確認す…」クルッ

花京院「…や、やあ」

澪「網…」バタッ

律「だから言ったじゃん…」

909: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:48:50.41 ID:goNrUIDO
和「花京院君、こっちに来てくれるかしら?」

花京院「ああ…」
(まさか怒られるんじゃあないだろうな…)

承太郎「……」ジーッ

憂「その白いコート気に入ったんですか?」

承太郎「まあな」
「だが値段がな…」

純「そんなに高いんですか?」ピラッ
「…2万円」

承太郎「ああ」
「この前金を使っちまって金が全然なくてな」
「まあ我慢するぜ」

梓「バイトしなきゃですね」

承太郎「気が向いたらな」

梓(あ…そういえばもうすぐ…)
(…後で相談してみよう!)

910: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:49:18.20 ID:goNrUIDO
澪「うーん…」ムクリ

律「お、やっと起きたな」
「あれ?そういえば和と花京院は?」

紬「さっき一緒にどこか行ってたけど…」

スタスタ

花京院「すまない、待たせてしまったようだね」ガサガサ

和「澪、大丈夫?」

澪「うん、なんとか」

911: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:49:57.31 ID:goNrUIDO
承太郎「…お前は何か買ったのか」

花京院「ああ、これはサングラスだよ」
「真鍋さんに似合うんじゃないかって言われてね」

律(…せめて服買えよ)
(ていうかこいつらほんとに仲いいよな)

唯「次は何しよっか~」

承太郎「…腹が減った」

澪「それじゃあ昼ごはん食べながらどこに行くか考えるか」

梓「そうですね」

912: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:50:23.21 ID:goNrUIDO
昼食中!

律「どっかいいとこないかな~」

唯「カラオケとかは?」

和「まあ無難なところね」

承太郎「今思い出したんだが」

澪「どうしたんだ?」

承太郎「近くにアミューズメント施設ができたらしいぜ」
「体を動かしたりカラオケ何かもできるらしい」

梓「それ私も聞きました!」
「結構おもしろそうですよね」

純「行ってみたいかも…」

律「そんじゃあそこに行くか!」

913: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:50:47.05 ID:goNrUIDO
アミューズメント施設!

紬「すごい…本当になんでもあるわね」キラキラ

唯「ほんとだね!来て良かったよ~」

憂「それじゃあ最初はどこに行きますか?」

花京院「僕は少し体を動かしたいな」

承太郎「花京院に同じだ」
「勉強でストレスが溜まって仕方ねーぜ」

律「それじゃあそこ行こうぜ」

体動かせるとこ!

紬「本当になんでもあるわね…」

和「サッカー場にバッティングセンター、テニスコートにバスケットコート…」
「有名どころのスポーツは大体できるのね」

承太郎「…バッティングセンターに行って来る」

憂「あ、私も行きます!」

914: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:51:10.51 ID:goNrUIDO
バッティングセンター!

承太郎(…結局全員来やがったぜ)

シュゴッ

律「おらっ!」ブンッ
「くぅ~っ!難しい!」

承太郎「下手くそだな」ニヤッ

律「うるせー!」
「そんじゃあジョジョやってみろよ」

承太郎「やれやれ、お手本ってやつを見せてやるか」

シュゴッ

承太郎「オラァ!」カキィーン!

律「おお…」

承太郎「こんなもんだ」
「お前はもっと精進することだな」

律「くっそぉ…」

915: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:51:34.83 ID:goNrUIDO
憂「承太郎さん、どうやって打つんですか?」
「なかなかあたらなくって…」

承太郎「そうだな…」
「バットを振る時に前に壁があるように意識して脇をしめるんだ」
「あとはボールをよく見ることだな」

憂「ありがとうございます!」

純「憂、頑張って!」

憂「うん!」

シュゴッ

憂(ボールをよく見て引き付けて…)
(壁を意識して…)
(振り抜くッ!)ブンッ

カキィーン!

916: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:52:03.61 ID:goNrUIDO
憂「!」
「やった!やりましたよ承太郎さん!」

承太郎「ああ、ナイスバッティングだ」

憂「ありがとうございます♪」

純「憂って…飲み込み早いですよね」
「初っぱなからあれですよ…」

唯「うんうん、鼻が高いよ♪」

憂「えへへ~♪」

シュゴッ

花京院「……」コンッ

シュゴッ

花京院「……」コンッ

917: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:52:26.89 ID:goNrUIDO
梓「…何やってるんですか?」

花京院「バントの」

シュゴッ

花京院「……」コンッ
「練習だ」

梓「ストレス…解消できますか?」

花京院「まあね」
「いい所に転がった時なんか最高の気分さ」

梓「はあ…」
(まあ…人それぞれだよね…うん)

シュゴッ

花京院「……」コンッ
「!」クルッ
「中野さん、今の見てたかい!?」
「すごくいい所に転がった!ナイスバントだ!」

梓「お、おめでとうございます…」

918: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:52:56.11 ID:goNrUIDO
シュゴッ

梓「あ!花京院先輩危ないです!」

花京院「え?」クルッ
「ゲフッ!」ドゴォ!

ドサッ

梓「やっちゃった…」

シュゴッ

梓「え!?まだ残ってるの!?」
「しかもこのボールは低めッ!花京院先輩にまた当たっちゃう!」
「花京院先輩避けて!」

花京院「すまない…無
「理だァァァアアアアア!」ドゴォ!

シュゴッ

花京院「……」ドゴォ!

梓「……」スッ

花京院は風になった――
梓が無意識のうちにとっていたのは『敬礼』の姿であった―――
涙は流さなかったが無言の詩があった――
奇妙な友情があった――

919: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:53:21.27 ID:goNrUIDO
和「何やってるのよ…」

紬「いい汗かいたわ♪」
「次はどこに行こっか?」

承太郎「花京院があの様子だからな…」
「のんびりできる所がいいだろう」

釣り堀!

律「釣りなんて久しぶりだな~」

唯「私糸に何つけるかとかわかんないよ…」

承太郎「重りなんかはもう付けられてるから俺達は餌をつけるだけだ」
「針が隠れるくらいにちぎって針に付けたら終わりだ」

紬「これくらいで大丈夫?」

承太郎「ああ、大丈夫だ」
「あとは水に投げ込んで待っておくだけでいいぜ」

紬「うん、わかったわ」

ポチャン

920: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:53:44.57 ID:goNrUIDO
澪「なあ、鯉以外のもう一匹、この魚何ていうんだ?」

承太郎「鮒だ」

澪「鮒…」

唯「食べられるの?」

承太郎「ああ。鮒寿司なんかもあるぜ」

唯「お寿司!?」キラキラ

和「相変わらず食べ物のことばかり考えてるのね…」

純「全然釣れない…」

承太郎「今入れたばかりだろう…」

紬「……」ジーッ

ピクッ

921: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:54:08.56 ID:goNrUIDO
紬「!」
「承太郎君!竿が動いた!」

承太郎「まだ引くんじゃあないぜ…」

ピクピク

紬「……」ゴクリ

グィーッ!

承太郎「今だッ!」

紬「うん!」グイッ!

ザバァーン

鯉「…」バタバタ

紬「釣れた…」キラキラ
「やったぁ♪」ニコッ

承太郎「良かったな。一番乗りじゃあないか」

紬「承太郎君のおかげよ♪」

承太郎「お前が焦らないでいたからさ」
「針は自分で外すか?」

紬「うん、やってみる!」
「そーっと…」ピトッ

鯉「!」バタバタ

紬「わっ!びっくりした…」ドキドキ

922: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:54:49.44 ID:goNrUIDO
承太郎「ケガするんじゃあないぜ」

紬「ええ」
「……」グイグイ
「うーん…」グイグイ
「取れない…」グイグイ

鯉「……」

紬「承太郎君…お魚が動かなくなっちゃった…」

承太郎「…お前が時間をかけすぎて死んじまったのかもな」

紬「そんな…」

承太郎「仕方ないさ…最後に撫でてやるなりしてやったらどうだ?」

紬「うん…」
「ごめんね…」ピトッ

鯉「……」バタバタ!

923: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:55:09.27 ID:goNrUIDO
紬「きゃっ!」ビクッ

承太郎「……」ニヤッ

紬「び、びっくりした…」
「承太郎君わかってたの?」

承太郎「ああ」
「そいつも疲れてたんじゃあないか?」ニヤッ

紬「もう!」プクーッ

承太郎「悪かったな」

紬「今回だけよ?」ニコッ

承太郎「ああ、もうひっかかるとは思えないしな」グイッ
「ほら、外したぜ」
「お前が釣り堀に帰してやってくれ」

紬「うん♪」
「それじゃあまた釣られないように気をつけてね、バイバイ♪」

ポチャン

924: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:55:41.89 ID:goNrUIDO
カラオケ!

梓「最初は誰が歌いますか?」

律「やっぱりここは我らがボーカル、ジョジョだろ!」

唯「賛成!」

承太郎「やれやれ…」
「曲は…」
「これでいいか」ピッ

ジャカジャーン♪

承太郎『まわれまーわれメリゴーラウンド♪』
『もうけしーて止まらないように♪』
『動き出ーしたメロディ♪』
『LA・LA・LA・LAーLA・LOーVE SOーNG♪』

唯澪律紬梓和憂純花「おおーっ!」

~~~♪

パチパチパチパチパチパチパチパチ

紬「すごくかっこよかったわ!」

憂「そうですね!聞き惚れちゃいました♪」

唯「私達の歌以外の歌を歌ってるの初めて聞いたよ~」
「コピーとかもいいかもね!」

澪「そうだな!」
「ジョジョの歌唱力なら何でも大丈夫だな!」

925: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:56:32.34 ID:goNrUIDO
律「さあ、次は誰だ!」

花京院「僕だね」
「承太郎の後に歌うのは気が引けるな…」

憂「花京院さんなら大丈夫ですよ」
「頑張ってください♪」

花京院「ああ、ありがとう」フフッ
「それじゃあ少し本気を出すとしようか」ヌギヌギ

純(学ランを脱いだ…すごく本気じゃん…)

シャララララ♪

花京院『I LOVE YOUとーどーいて このおーもいー♪』
『きーっといつーかはー叶ーうよねー♪』
『こんーな気ー持ーち 切なすぎーるのーーー♪』スーッ

律(本気すぎて手が…本物の歌手みたいだな)

926: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:56:56.55 ID:goNrUIDO
ジャカジャカジャカジャカ♪

花京院『……』バッバッ
『……』バッバッバッバッ

律(振り付けだァァァーーーーーッ!)
(かなり速いッ!)
(本気って振り付けの本気かよ!)

花京院『始まりなんてわからないの♪』バッバッ
『名前も平凡でどこにでもいそう♪』バッバッ
『でも何万人いても私 きーっとキミを見つけるよー♪』バッバッ

梓(これがバッティングセンターで苦しんでた人の動き!?)

花京院『キーミーはーなーにーをー願ーうのー♪』
『そばにいてほしい♪』
『ずーっとーずーっとー それだけーなのにーー♪』
『ドキドキ♪』バッバッ

唯(も…萌え萌えキュンだ)

927: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:57:18.44 ID:goNrUIDO
花京院『恋の抑ー止力ー ほらGameが始まるー♪』バッバッ
『見つめあえばわかーるでしょー はーじまーりの ベールが鳴ーる♪』バッバッ
『Listen to my heart こーえになーらないこーの声ー♪』バッバッ
『とめて恋の抑ー止力ー♪』バッバッ
『伝えたーい 私のすーべてーー♪』

~~~♪

パチパチパチパチパチパチパチパチ

梓「花京院先輩すごいじゃないですか!感動しました!」

律「ほんとだよ!最初は何だこれって思ったけど歌も良かったし!」

紬「これをコピーしない!?」
「私達が演奏して、花京院君達が周りで踊るの!」

928: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:57:39.86 ID:goNrUIDO
憂「おもしろそうですね♪」

純「うん!」
「私達も協力させてください!」

和「そういうことなら私も協力するわ」

承太郎(何だこの流れは…)

花京院「そうだ承太郎、君にも踊ってもらうよ」

承太郎「何ッ!?」
「どういうことだッ」

花京院「この歌はボーカルの人も踊ってるんだ」
「ちゃんとセンターで頼むよ」

承太郎「やれやれだぜ…」

唯(承太郎君の萌え萌えキュンが見れるんだ…)

律「大学が楽しみになったな♪」
「よーっし!次は…」


929: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:58:05.14 ID:goNrUIDO
外!

律「いや~、遊んだな~♪」

唯「そだね。もう真っ暗だよ~」

承太郎「6時か…」
「一旦解散して、7時に俺の家に集合でいいか?」

澪「うん、それでいいと思う」

花京院「それじゃあみんな、気をつけて帰ってくれ」

7時の空条家!

ゾロゾロ

和「みんなぴったりに来たわね」
「それじゃあ呼びましょうか」ポチッ

930: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:58:22.82 ID:goNrUIDO
ピンポーン

?「少し待ってくれ」スタスタ

紬「?」
「承太郎君の声じゃなかったわね」

澪「もしかしたら貞夫さん?」

梓「いえ…この声は…」

ガララ

ジョセフ「おっ!みんなお揃いじゃな!」

梓「やっぱり!」
「こんばんは、ジョセフさん」ペコリ

唯澪律紬和憂純花「こんばんは」ペコリ

ジョセフ「おお、こんばんは」
「んー、梓ちゃんと憂ちゃんと純ちゃんはわかるんじゃが…」

931: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:58:44.75 ID:goNrUIDO
憂「あ、紹介します」
「お姉ちゃんの唯、澪さん、律さん、紬さん、和さん、花京院さんです」

律「今日はよろしくお願いします!」

唯澪紬和花「よろしくお願いします!」

ジョセフ「そんなにかしこまらんでもいいよ」
「フレンドリーにいこうじゃあないか」
「あ、わしはジョセフ・ジョースターじゃ」

紬(ジョースター…?)
(どこかで聞いたことがあるような…)

ジョセフ「まあ、立ち話もなんだし入ってくれ」

932: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:59:05.84 ID:goNrUIDO
空条家のリビング!

ホリィ「あら、みんないらっしゃい♪」ニコッ

唯澪律紬梓和憂純花「こんばんは!」

ホリィ「今日は楽しんでいってね!」

さわ子「はい!」

律「さわちゃん!?」

澪「な、何でいるんですか?」

さわ子「何でって…」

承太郎「俺が呼んだんだ」

唯「でもさわちゃんよく来れたね」
「彼氏とかは大丈夫なの?」

澪律紬梓和憂純承花ジホ「!」ドドドドドドドドドドドド

933: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 20:59:30.92 ID:goNrUIDO
梓(ゆ…唯先輩…)

ジョセフ(な、何てことを言うんじゃこの子は…)
(この感じ…◯◯の穴にツララを突っ込まれた気分だ…)

さわ子「唯ちゃん…」

唯「どうしたの?」

さわ子「そんなことを言ったのはこの口かァァァアアアアア!」グィーッ

唯「ひょっ!さわひゃん、いはいいはい!」グニン

承太郎「あの二人は置いておくとするか」
「それじゃあ適当に座ってくれ」

さわ子「ちょっと!置いとかないでよ!」

934: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:00:51.52 ID:goNrUIDO
承太郎「お前がふざけてたんだろう」
「よし、飯にするぜ」

ジョセフ「ちょっと待つんじゃ承太郎」
「こういう時は何か挨拶をするもんじゃあないのか?」

承太郎「それならてめーがしな」

ジョセフ「え?わしが?やっていいのか?」
「ここはお前がやった方が

承太郎「じゃあ手短にするぜ」

ジョセフ「え?わしにやらせてくれんのか?」
「そこはやっぱりわしにやれって言うところじゃ…」

承太郎「今日は今年最後の日だ。少しぐらい羽目を外しても罰は当たらないだろう」

ジョセフ「なあ承太郎?本当にやらせてくれんのか?」

承太郎「それじゃあ乾杯だ」

梓(ぜ…全部無視!?)

承太郎「乾杯ッ」

唯澪律紬梓和憂純さ花ジホ「かんぱーい!」

935: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:01:51.48 ID:goNrUIDO
ホリィ「みんな、遠慮しないでどんどん食べてね♪」

唯「うん!」

澪「すごく美味しそうだな!」

純「実際美味しいですよ!」モグモグ

澪(手つけるの早…)

唯「ん~、おいしい~♪」
「憂~、今度これ作って~」

憂「それじゃあ後で作り方教えてもらっていいですか?」

ホリィ「ええ♪」

936: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:02:16.07 ID:goNrUIDO
承太郎「おいジジイ、そのドレッシングを取ってくれ」

ジョセフ「これか?」ガシッ
「ん…?」チラッ
(シーザードレッシング…)
「シーザー…」ボソッ

梓「どうかしましたか、ジョセフさん?」

ジョセフ「……」ウルッ
「シーザァアアアアアアーーーーーーーッ!!」

梓「何がァアアアアアアーーーーーーーッ!?」

和「ジョースターさん大丈夫ですか!?」

ジョセフ「ああ…すまん」
「取り乱してしまった…」

紬(そんなにシーザードレッシングを手放したくなかったのかしら…)

937: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:02:41.53 ID:goNrUIDO
ジョセフ「ん?わしの箸が無くなったぞ?」

花京院「さっきジョースターさんが取り乱した時に落ちたような…」

ジョセフ「どれ…お、一本あったぞ」
「あともう一本は…」

紬「承太郎君、トイレ借りていいかしら?」

承太郎「ああ」
「突き当たりを右だ」

紬「ありがとう♪」スクッ

ジョセフ(……)チラッ
(ほう…)
(…そうじゃ!)ピコーン
「箸はどこかの~」
「こたつの中も探してみるとするか」モゾモゾ

承太郎(…何をしてるんだ?ジジイ…)

938: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:03:10.34 ID:goNrUIDO
ジョセフ(おほっ!)
(想像通りじゃ!)
(脚!脚!脚!グンバツじゃああああああああああ!)

唯「ん~、脚痺れちゃった…」モゾモゾ

ジョセフ「!」
(何だと!?見える!あと少しッ!)
「あと少しッ!」

承太郎「!」
「ジジイッ!出やがれッ!」グイッ

939: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:03:40.03 ID:goNrUIDO
ジョセフ「な、何だ承太郎!」

承太郎「…てめー…何してやがった」

ジョセフ「な、何ってこたつの点検じゃ」
「異常はなかったぞ」

承太郎「…嘘ついてんじゃあねーぜ」ボソッ
「次こんなことしてみろ…さすがに怒るぜ…」ボソッ

ジョセフ「あ…ああ…」

ホリィ「はいパパ、新しい箸よ」スッ

ジョセフ「おお、悪いな」

紬「ふぅ、遠くてちょっと疲れちゃった」トスッ
「こたつあったか~い♪」

律(ムギが遠いって思うってことはかなり遠いんだろうな…)

940: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:04:09.50 ID:goNrUIDO
さわ子「これからプレゼント交換しましょう!」

ジョセフ「そうか、それならわしは少し外すよ」
「いろいろ用意があるもんでな」スタスタ

憂(用意?何するのかな…)

さわ子「それじゃあ承太郎君、歌お願い」

承太郎「…なぜ俺なんだ」

さわ子「だってボーカルじゃない」

承太郎「やれやれ…」

941: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:04:40.36 ID:goNrUIDO
承太郎「あたーまの中ー想ーいでいーっぱい♪」
「あふーれそうなのちょーっと心配♪」
「とりーあえずヘッドホーンでふさーごぉ♪」

唯「Don't stop the present♪」

澪(唯、いいこと繋いだな…)

承太郎「いきなり!チャンス到来 偶然同じ帰り道 wow♪」
「ふくらむ 胸の風船♪」
「急に足が 宙に浮くの 上昇気流にのーってー♪」
「とーんでいーっちゃえ キミのもとへーわたーしの♪」
「プレゼントうーけとーめて くれるならストップッ!」

律(さりげなく歌詞かえたよな…?)

さわ子「それじゃあ今持ってるのが自分のものって人はいる?」

憂「多分大丈夫です」

942: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:05:02.99 ID:goNrUIDO
さわ子「それじゃあそれぞれ開けてね」

律「これ誰のだ?」

紬「あ、私の~♪」

律(…かなり高級なのが入ってるんじゃないだろうな)パカッ
「……」
「…うまい棒、わさびのり太郎、きな粉棒、キャベツ太郎、水飴、ココアシガレット」
「えびせん、ふがし、コーンポタージュスナック、ベビーコーラ…」
(駄菓子しかねえ…)
(しかも大量に…)

紬「駄菓子気に入っちゃって♪」

律「ああ…私も好きだぞ、駄菓子…」

943: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:05:27.13 ID:goNrUIDO
承太郎「田井中、それを一本くれないか?」

律「これか?別にいいけど」スッ

承太郎「悪いな」パクッ
「……」スゥーッ
「……」ハァーッ

律「…言っとくけど、ココアシガレットじゃニコチンは摂取できないからな」

承太郎「…気分だけだ」
「それなりに落ち着くもんだぜ」

律「そりゃ良かった…」

純「えっと、私のは…」パカッ
「せ…洗剤…」

和「それは私のね」

澪(和の中じゃ『プレゼント=お歳暮』なんだろうな…)

憂「私は…」パカッ
「すごい!ゲームソフトがたくさん!」

花京院「それは僕からだ」
「そこにあるのは全部やりこんだから処分に困ってたんだ」
「よければ使ってくれ」

944: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:05:58.57 ID:goNrUIDO
純「これ…プレミアもの…こっちのも!」

花京院「おや、そんなものがあったか」
「まあ売ってくれてもいいけどね」

憂「いえ、全部やらせていただきます♪」

花京院「そうか」フフッ
「さて、僕は…」パカッ
「…何だ…?」

さわ子「あ、それは私のね」
「メタルやってた時の仮面よ」
「なかなかファンキーじゃない?」

花京院「ええ…とても…」

945: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:06:59.21 ID:goNrUIDO
承太郎「俺も開けるとするか」パカッ

律「あ!そんなに顔近づけたら!」

ドヒュン!

承太郎「ッ…」ドゴッ

律(遅かったか…)

唯(びっくり箱…)

澪(また面白いぐらいにジャストミートしたな…)

承太郎「…秋山、お前の持ってるそれ、少し貸してくれ」

澪「黒髭危機一髪を?」
「いいけど何するんだ?」スッ

純(あ、私のプレゼント)

承太郎「少しな…」
「…田井中、黒髭の真上に自分の顔面を固定しておけ」

律「え?うん」

946: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:07:24.92 ID:goNrUIDO
承太郎「…絶対に動くんじゃあないぜ」

律「あ…ああ…」
(何する気だ…)

承太郎「……」グサッ

シーン…

律「ちょっと待てェェェエエエエエエ!」

承太郎「やかましいッ!動くんじゃあないッ!」ガシッ

律「やめろって!本当に怖いから!」

紬(黒髭がいつ顔に向かってくるか分からない恐怖…)
(一種の拷問ね…)

947: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:07:53.23 ID:goNrUIDO
律「ジョジョ!頭から手を離せ!」

承太郎「……」グサッ

シーン…

律「無視すんなよ!」

承太郎「……」グサッ

カチン

ドヒュン!

律「!」ドゴォ
「いったァァァァァアアアアアアアアアア!」ジンジン

承太郎「すっきりしたぜ」
「欲を言えばもう少しびびらせたかったがな」

律「十分怖かったわ…」

948: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:08:32.12 ID:goNrUIDO
スタスタ

ジョセフ「おお、やっとるの~」

唯「あ、おじいちゃん!」クルッ
「お帰りなさ…」
「…い……」

和「唯?」クルッ
「どうした…」
「の……」

ジョセフ「テキーラ酒をもってまいりましたの~」クネクネ

唯澪律紬梓和憂純さ承花ホ「……」ポカーン

ジョセフ「なんじゃ?女装が完璧すぎてわしってわからんのか?」

ホリィ「パ…パ……?」

949: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:08:55.32 ID:goNrUIDO
ジョセフ「ああ、ジョセフ・ジョースターじゃ」
「どうじゃ、先生。テキーラ酒は飲めるか?」

さわ子「え、ええ…いただきます…」

ジョセフ「そうか!今日は飲み明かそうじゃあないか!」

さわ子「はぁ…」ゴクゴク

唯(こ…これはかわいくないよ…)

律(ていうか…さわちゃんが圧倒されてる…)

承太郎「…すまない」

紬「そんな、承太郎君が謝ることじゃあ…」

花京院「そうさ」
「まあ、目の保養にはならないから問題だが」フフッ

950: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:09:54.24 ID:goNrUIDO
ジョセフ「いい飲みっぷりじゃな!」

さわ子「ええ、まあ」ゴクゴク

ジョセフ「ほれ、どんどん飲め!」

さわ子「……」ゴクゴク

ジョセフ「?」
(いきなり静かになったの…)

さわ子「……」バンッ!
「ちょっとあんたァァァアアアアア!」

ジョセフ「な、なんじゃ!?」

梓「り、律先輩…先生酔っ払っちゃったんじゃ…」

律「多分な…」

951: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:10:19.73 ID:goNrUIDO
さわ子「何なのよそのコスプレッ!」
「中途半端すぎるのよッ!」

ジョセフ「あ…ああ…」

律「…すまん梓、ありゃ嘘だった」
「確実に酔っ払ってる…」

さわ子「大体その衣装かわいくないのよ!」
「ちょっとこっちきなさい!」ガシッ

ジョセフ「…承太郎、これから先生がわしに何をしようと…決して…」ズルズル
「…逆上するんじゃあないぞ……」ズルズル

承太郎「するわけないだろう」

ガチャッ バタン

952: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:11:04.72 ID:goNrUIDO
澪「ジョースターさんは…犠牲になったんだな…」

梓「どんな衣装を着させられることか…」

花京院「…メイド服とかじゃあないか?」

承太郎「…R指定をした方がいいかもな」

ガチャッ!

さわ子「みんな!できたわよ!」

ジョセフ「……」

律「ネコ耳メイドだァァァーーーーーッ!」

唯「誰得!?何得!?」

953: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:11:29.19 ID:goNrUIDO
さわ子「どうかしら!?」

律「唯…」

唯「うん…」

唯律「萎え萎え~シュン…」

さわ子「ダメってことね…」

ジョセフ「…当然じゃろう……」

さわ子「ん~、もういいわ!」
「次はゲームをしましょう!」

純(飽きるの早…)

承太郎「俺の家にはゲーム機なんかないぜ?」

さわ子「そのゲームじゃないわ」

律「それじゃあ何すんの?」

さわ子「……」ニヤッ
「王様ゲームよ!」

唯澪律紬梓和憂純花ジホ「!」

954: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:11:54.79 ID:goNrUIDO
承太郎「…くだらねー…俺はやらないぜ」

さわ子「…逃げるの?」

承太郎「!」

さわ子「まあ、賢い選択だと思うわ」
「見てるだけなら楽しいだけだし」
「でも…それってつまらない人間じゃない?」
「承太郎君がそれでもいいってなら別にいいけど」

承太郎「……」
「チッ…」
「やってやろうじゃあねーか!」

さわ子(ちょろいわね)ニヤッ

ホリィ「さすがに私達は見ておくわね」

ジョセフ「わしはやるぞ?」

さわ子「それじゃあジョースターさんは参加で」
「聖子さんは手伝いとかしてもらっていいですか?」

ホリィ「ええ♪」
「くじは用意しときました」

さわ子「あら、ありがとうございます」
「それじゃあみんなくじ引いて」

ゴソゴソ

955: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:12:24.03 ID:goNrUIDO
さわ子「いくわよ~」
「王様だ~れだ!」

律「お、私だ」
「それじゃあ最初は軽めで…」
「誰か一人笑うまで3番は一発芸な」

唯「3番だれ~?」

純「…はい」

さわ子「それじゃあどうぞ!」

純「……」
「よし、運指の練習をしよう」
「1・2・3・1・2・3…」パッパッ
「うっ…く…薬指が…」
「う~…」
「カニ!」シャキン

シーン…

956: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:12:48.14 ID:goNrUIDO
純「……」スタスタ

梓(?)
(私の方に来た…)

純「……」
「カニ!」シャキン

梓「ッ!」
(め…目の前で…)プルプル

純「カニ!」シャキン

梓「ブフォッ!」

澪(ゴ…ゴリ押し!?)

さわ子「はい、お疲れさま」
「それじゃあ次よ」

ゴソゴソ

さわ子「王様だ~れだ!」

純「あ、私です」
「それじゃあ2番が一発芸で」
「そうそう、5人笑うまでお願いします」

憂(道連れ!?)
(ていうかハードル高くない!?)

957: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:13:13.19 ID:goNrUIDO
花京院「2番は誰だい?」

紬「…私ね」

承太郎「お前…一発芸なんかできるのか?」

紬「大丈夫よ、この前斎藤がやってくれたの覚えてるから♪」

唯(斎藤って誰…?)

紬「それじゃあいくわね…」
「……」フゥー…
「タイトル…『これが私の一週間』」
「『月曜日』から『日曜日』まで英語で言います」
「ただし…『水曜日』にバカになって『木曜日』に紅茶をいれて」
「『金曜日』にスプーンで砂糖をかきまぜて『土曜日』に飲み干します」
「『日曜日』は安息日です」

澪(ちょっとこの時点で笑いそうなんだけど…)プルプル

958: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:13:50.14 ID:goNrUIDO
紬「それじゃあいくわよ」
「Monday」

答.Monday

紬「Tuesday」

答.Tuesday

紬「ウェーーーェ…」
「何だったかしら忘れたわァァァッ!」

唯澪律紬梓和憂純さ承花ジホ「ブフォッ!」

答.Wednesday

紬「何だったかしら!何だったかしらァァァァァ!?」コポコポ

澪「や、ヤバイムギ!」プルプル

答.Thursday

紬「えっと何かしらァァァーーーッ!えへへへへへへへへ」グルグル

純「やば…い…息が…」プルプル

答.Friday

紬「ぜんぜん忘れちゃったわァァあはははははははは」グビッ

花京院「琴吹さんやめてくれェェーーッ!」ゲラゲラ

答.Saturday

紬「Sunday」グッスリ

答.Sunday

律「ひぃー…笑い死ぬかと思った…」プルプル

和「本当…ねじれ腸になるところだったわ…」プルプル

959: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:14:23.97 ID:goNrUIDO
紬「みんな笑ったわね♪」

承太郎「ああ…やられたぜ」プルプル

さわ子「それじゃあ…ブフォッ…つ、次にいきましょう」プルプル

ゴソゴソ

さわ子「……」フゥー…
「王様だ~れだ!」

憂「あ、私です!」
「それじゃあ…今日が終わるまで1番の人は『ちゅー言葉』でお願いします」

律(命令がかわいい…)

澪「1番は誰だ?」

承太郎「…俺だ」

唯澪律紬梓和憂純さ花ジホ「ブフォッ!」

960: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:14:49.25 ID:goNrUIDO
憂「そ、それじゃあお願いします」プルプル

さわ子「じゃあ承太郎君、次の合図をかけてくれるかしら」
「私もう疲れちゃったわ」ニヤニヤ

承太郎「…てめーがやれ」

澪「ジョジョ?」ニヤッ

承太郎「…てめーがやれ…ちゅー…」

唯澪律紬梓和憂純さ花ジホ「ブフォッ!」

梓「承太郎先輩、その調子です!」プルプル

承太郎「チッ…」
「…早くひちゅんだ」

律「くっ…」プルプル

961: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:15:16.96 ID:goNrUIDO
ゴソゴソ

承太郎「王様だーれちゅーッ!」

紬(もうやけくそね…)プルプル

さわ子「あ、私ね」

唯澪律紬梓和憂純承花「!」ドドドドドドドドドドドド

さわ子「それじゃあ…」
「3番と6番がポッキーゲームをして」
「負けた方はこのミニスカサンタの衣装を着てもらいます!」

律(もう合コンじゃん…)

唯「3番は誰~?」

花京院「…僕だ」

唯澪律紬梓和憂純さ「!」

さわ子(これは…)
(かなり面白いことになるかも!)
「6番は誰!?」

ジョセフ「…わしじゃ」

962: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:15:53.52 ID:goNrUIDO
梓「こ…これは…」

承太郎「かなり…ヘヴィでちゅー…」

紬(承太郎君だいぶ慣れたわね…)プルプル

さわ子「それじゃあ両端をくわえてください…」

純(先生もテンション落ちてるし…)

花京院「…」パクッ

ジョセフ「…」パクッ

さわ子「それじゃあ…よーい…」

唯澪律紬梓和憂純承ホ「……」ゴクリ

さわ子「スタート!」

花京院「……」レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ

唯「すごい勢いでチョコをなめとってるよ!」

963: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:16:22.70 ID:goNrUIDO
律「挑発だ…自分はこんなことをしてもポッキーを離さないという挑発だッ!」

花京院「……」ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ

紬「食べ始めたわ!かなり早いペースよッ!」

承太郎「やるな…花京院」
「ジジイをびびらせるちゅもりなんだろう」
「いい駆け引きだちゅ…」

梓「…フフッ」プルプル

ジョセフ「……」

964: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:16:56.08 ID:goNrUIDO
花京院(少しはびびってくれると思ったが…)
(……)
(…子供の時から思っていた)
(一生で真に気持ちが通いあう人達が、いったい何人いるのだろうか…?)
(自分にはきっと一生、誰一人としてあらわれないだろう)
(承太郎、平沢さん、秋山さん、田井中さん、琴吹さん)
(中野さん、平沢さん、鈴木さん、山中先生)
(…真鍋さん)
(みんなに出会うまでずっとそう思っていた)
(みんなのことを考えると背中に鳥肌が立つのはなぜだろう)
(それは、僕にとっての初めて気持ちが通いあった仲間だからだ)
(花京院典明は「ミニスカサンタの衣装」を見て考える!)
(あれを着た姿は絶対に見られたくないッ)
(このゲームで…)
(この花京院典明に精神的動揺は決してない!と思っていただこうッ!)

965: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:17:17.67 ID:goNrUIDO
ジョセフ「……」ジーッ

花京院「…?」ジーッ

ジョセフ「…///」ポッ

花京院「ブフォッ!」スポン

さわ子「花京院君の負けよ!」

花京院「な…何ということだ…」

ジョセフ「年季が違うんじゃよ、闘いの年季が」ニヤッ

花京院「頭を使った…というわけですか…」

律「まあ…あんな格好した人にほっぺた染められたら誰でも離すよ…」

澪「かなり至近距離だったしな…」

966: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:17:44.10 ID:goNrUIDO
さわ子「さあ、お着替えターイム!」ガシッ

花京院「うわあああああああああああ!」ズルズル

さわ子「女装するぐらい怖がらなくてもいいじゃない」
「安心しなさい…安心しなさいよ、花京院君」

ガチャッ バタン

梓「花京院先輩…今日は厄日ですね」

和「ええ…まあ、おもしろそうだからいいわ」

梓(おもしろそうだからって…)

967: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:18:40.64 ID:goNrUIDO
ガチャッ

さわ子「できたわよ!」

花京院「承太郎ッ!君の意見を聞こうッ!」

承太郎「…気持ちゅ悪いな」

花京院「承太郎、悪いが僕は自分を知っている…バカじゃあない」

承太郎「じゃあ聞くな…」

花京院「おや、あと少しで今年も終わり…」

唯澪律紬梓和憂純さジホ「…」スースー

花京院「みんな寝てしまったか」フフッ
「先生は一瞬で寝たみたいだね」

承太郎「そうだな…相変わらずグダグダだぜ」フッ

花京院「ちゅー言葉はどうしたんだい?」ニヤッ

承太郎「グダグダだちゅー…これで満足か?」

花京院「ああ」フフッ

968: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:19:03.27 ID:goNrUIDO
ボーンボーンボーン…

花京院「…終わったな」
「いや、始まったというべきかな」

承太郎「どっちでもいいさ」

花京院「そうだね」フフッ
「あけましておめでとう、承太郎」

承太郎「ああ」
「おめでとう、花京院」

花京院「……」コポコポ
「それじゃあ、新年を祝って…」
「乾杯」

カーン…

969: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:19:35.88 ID:goNrUIDO
花京院「…ずいぶん久しぶりじゃあないか?こうやって二人で話すのは」

承太郎「まあな…」
「絶対と言っていいほどこいつらと一緒にいたからな」

花京院「そうだね」
「軽音部はみんな君にべったりだからな」フフッ

承太郎「そのおかげでタバコもすえなけりゃあ酒も飲めない」
「迷惑この上ないぜ」

花京院「それは承太郎、君が軽音部のみんなを気遣ってのことだろう?」
「何だかんだで承太郎も軽音部にべったりってことさ」フフッ

承太郎「…俺があいつらの傍に立っておかないと何をするかわからないんでな」

花京院「そういうことにしておくよ」フフッ

970: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:20:05.82 ID:goNrUIDO
承太郎「…そういうお前も真鍋にべったりじゃあないか?」
「この間判定の紙がちらっと見えたが真鍋と同じ大学になってたぜ」

花京院「まあ…同じ生徒会だからね」
「彼女とは気があうのさ」

承太郎「そうか」
「…少し待ってくれ」

スタスタ

花京院(トイレか?)

スタスタ

承太郎「……」ファサッ

花京院(みんなの毛布か…)

承太郎「…だらしないやつらで困ったもんだな」

花京院「……」フフッ

承太郎「どうした?」

花京院「いや、みんなのことになると優しくなると思ってね」

971: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:20:54.66 ID:goNrUIDO
承太郎「…風邪をひかれたら俺にも迷惑がかかるからな」

花京院「そうか」フフッ
「乾杯したばかりですまないが承太郎、僕も眠くなってしまった」
「僕も一眠りするとするよ、おやすみ」

承太郎「ああ」

シーン…

承太郎(…暇だな)
(こういう時に限って眠くならないってのはどうにかならねーかな…)
(…田井中、もう一本もらうぜ)パクッ
(…ベビーコーラももらうか)プシュッ
(お…当たったぜ)
(…琴吹はよっぽど運がいいんだろうな)
(…平沢が見てたらかなりはしゃぐな)フッ
(そして秋山と中野はそれを見て呆れて、琴吹は笑ってるんだろうな)
(田井中は勝手に菓子をとったことに文句を言ってるだろう…)

972: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:21:25.33 ID:goNrUIDO
唯澪律紬梓「……」スースー

承太郎(…こいつらがいないと暇だな)
(…べったり…か)
(花京院…お前の考え…間違いじゃあないかもな)フッ

唯澪律紬梓「……」スースー

承太郎(…俺はこいつらの傍にいて、本当の宝ってのを知った)
(慈しむってのはこういうことをいうのか…?)
(毎日が早すぎる…かなりもったいないが、その後の日も待ち遠しい…)
(…秋山の歌詞、琴吹の曲、この二つが作る歌が好きだ)
(…お茶をしてる時間もな)

973: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:22:44.90 ID:goNrUIDO
唯澪律紬梓「……」スースー

承太郎(もし一年のあの日…花京院に軽音部をすすめられてなかったら)
(こいつらと出会っていなかったら、どんな日を過ごしていたんだろうな…)
(コンビニで立ち読みして…一人でマックスバーガーに行って…)
(今日だって一日が昼寝で終わってたかもな…)

974: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:23:21.73 ID:goNrUIDO
唯澪律紬梓「……」スースー

承太郎(……)
(…このままで)
(いや…このままがいい…)
(俺達だけの歌を歌って…)
(琴吹の淹れた茶を飲んで)
(平沢と田井中と菓子を取り合って)
(秋山と中野に呆れられて…)

唯澪律紬梓「……」スースー

承太郎(…今ならはっきりで言えるな)
(俺は…)
「…幸せ者だぜ」

唯「ん…」ムクリ

975: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:23:49.32 ID:goNrUIDO
承太郎「…悪いな、起こしたか?」

唯「ううん、何となく目が覚めただけ…」ゴシゴシ

承太郎「…そうか」

唯「承太郎君はずっと起きてたの?」

承太郎「ああ」
「さっきまで花京院も起きてたんだがな」

唯「花京院君かぜひかないかな?」
「あの衣装、毛布かぶっても寒そうだったけど…」

承太郎「大丈夫だろう」
「俺達が着替えさせるわけにもいかないしな」

唯「それならいいけど…」

976: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:24:13.92 ID:goNrUIDO
承太郎「……」

唯「……」

シーン…

唯「…久しぶりだね、こうやって二人で話すの」

承太郎「…去年の修学旅行だったな」

唯「あっ、もう去年なんだ」
「あけましておめでとう♪」

承太郎「ああ、おめでとう」

唯「起こしてくれても良かったんだけどね」

承太郎「あんなに気持ちよさそうに寝てたら起こす気にもならないぜ」

唯「まあ…疲れちゃってたもので…」

977: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:24:45.74 ID:goNrUIDO
承太郎「…だいぶはしゃいでたからな」フッ

唯「遊び疲れもあるけど…」
「ちょっと待ってね」ゴソゴソ

承太郎「?」

唯「はい、これあげる!」スッ

承太郎「なんだ?」

唯「開ければわかるよ~♪」

承太郎「……」パカッ
「これは…マフラーか」

唯「うん!」
「ずっと徹夜して作ってたら疲れとれなくて~」エヘヘ

承太郎「作る…?」

唯「そうだよ」
「ビデオ撮影の時、マフラー持ってないって言ってたから」
「憂に教わりながら編んだんだ~♪」

承太郎「きれいに編めてるじゃあないか」

978: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:25:36.93 ID:goNrUIDO
唯「ありがとう♪」ニコッ

承太郎「礼を言うのはこっち

バタッ

唯「……」スースー

承太郎「…やれやれ」フッ

唯「たくあん…」スースー

承太郎(どんな寝言だ…)
(しかし…また暇になったな)

澪「ジョジョ…?」ムクリ

承太郎「…目が覚めたか」

澪「何か…物音がしたから」ゴシゴシ

979: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:26:40.34 ID:goNrUIDO
承太郎「平沢が倒れこみながら寝たからな」

澪「……」
「唯と…二人で起きてたのか…?」

承太郎「さっきまでな」
「起きたと思ったらすぐに寝ちまったぜ」

澪「そっか」
「ジョジョは寝ないのか?」

承太郎「眠くならないもんでな」

澪「たまにあるよな、そういうこと」フフッ

承太郎「ああ」
「おかげでしっかり年越しの瞬間に立ち合えたぜ」

澪「一人で年を越したのか?」
「起こしてくれても良かったのに」

承太郎「いや、花京院がいたからな」

澪「そっか…」
「……」

承太郎「……」

980: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:27:10.69 ID:goNrUIDO
澪「…ジョジョ」

承太郎「…どうした?」

澪「…ジョジョってさ…今好

唯「うまい!」スースー

澪承「……」

承太郎「…たくあんがうまかったのか」ボソッ

澪「?」

承太郎「…こっちの話だ」
「それで…なんだ?」

澪「あ…えと…」
「そうだ、渡したいものがあるんだ」ゴソゴソ

承太郎「なんだ?」

981: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:27:38.90 ID:goNrUIDO
澪「これ…なんだけど…」スッ

承太郎「空箱ならいらないぜ」

澪「ちゃんと中身も入ってるよ!」

承太郎「これは今開けた方がいいのか?」

澪「ん~…どっちでもいいよ」

承太郎「そうか」パカッ
「…マフラーじゃあないか」

澪「うん」
「良かったら…使ってほしいなって…」

承太郎「ああ、使わせてもらうぜ」

澪「ほんとか!?」
「良かった~♪」
「頑張ったかいがあったよ♪」

承太郎「そんなに悩んだのか?」

澪「実はそれ…私が編んだんだ」
「クリスマスプレゼントと、ジョジョへの感謝も込めて」

承太郎「そうか」
「わざわざ悪いな、大事にするぜ」

澪「うん、ありがとな♪」

982: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:28:01.43 ID:goNrUIDO
承太郎「ああ…」ドサッ

澪「ジョジョ?」

承太郎「……」グーグー

澪「…寝ちゃったか」フフッ
「ほら、かぜひいちゃうぞ」ファサッ
「まあ私も人のこと言え…」
(そういえば…私達の劇でこんな場面あったな…)
(あの時は私がロミオで、ジョジョがジュリエット。いや、ジョリエット)
(今の立場じゃ、私がジュリエットでジョジョがロミオ…)

承太郎「……」グーグー

983: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:29:02.52 ID:goNrUIDO
澪「……」スゥー…
「……」フゥー…
「なあジョジョ…」
「ジョジョはあの日…私を助けてくれたよな」
「自分の身を犠牲にしようとしてまで」
「ジョジョは遠い存在だって思いかけてたけど…」
「すっごく回りくどい言葉で、私をジョジョの隣に並ばせてくれた」
「まるで、『俺は傍にいる』って言ってるようで…」
「夏フェスでの言葉…本当なんだなって思った」

承太郎「……」グーグー

984: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:29:40.94 ID:goNrUIDO
澪「ジョジョ…」
「私な、見つけたよ」
「…ロミオを」
「私にとってのロミオを…」
「それはジョジョ…空条承太郎なんだ」
「なあジョジョ…」
「ジョジョには…ジュリエットはいるのか…?」
「私は…」
「…ジョジョにとっての……」
「…ジュリエットに…なれるかな…?」

承太郎「……」グーグー

澪「…私は何を言ってるんだろうな」
「わかってる…わかってるよ……」
「でも…諦めたくない…」
「すごく苦しいけど…」
「いつかは振り向いてもらえるように…」
「私…頑張るよ!」

承太郎「……」グーグー

985: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:30:34.22 ID:goNrUIDO
澪(…私も寝るか)ファサッ

承太郎「……」グーグー

澪(…今日ぐらい…隣…いいよな)
(……)ギュッ
(ジョジョの手…こんなに大きかったんだ…)
(……)ギューッ
(…さすがに手を繋いで寝たらダメだよな)パッ
(……)
「おやすみ、承太郎♪」ニコッ

承太郎「……」グーグー

澪「……」
「///」カァッ
(寝よう!///)

986: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:31:19.40 ID:goNrUIDO
日の出前!

唯「みんな起きて!」

律「う~ん…どうしたんだよ…」

唯「初日の出を見に行こう!」

承太郎「…一人で行ってこい」

唯「ええ~!いいじゃん行こうよ~!」ユサユサ

承太郎「…わかったから揺らすな」
「…それと、こいつをどかしてくれないか?」

澪「…スースー」ギュッ

紬「あらあらあらあら♪」

和「澪…承太郎君の腕に抱きついて寝ちゃってるのね」フフッ

987: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:31:41.62 ID:goNrUIDO
花京院「秋山さん、みんなで初日の出を見に行くそうだ。起きてくれ」

澪「……」スースー

承太郎「…引き剥がしてくれ」
「早くしないと見れなくなるぜ」

律「おい澪、起きろ!」グイグイ

澪「う~ん…」ギューッ

憂「手強いですね…」

承太郎「…やれやれ」グニッ

梓(鼻をつまんだ…?)

澪「……」スースー
「…ぐっ……」ピクピク
「く…苦し…」ピクピク
「ぶはっ!」ムクリ

唯「やっと起きたね~」

澪「なあ…何かすごく苦しかった気がするんだけど…」

承太郎「…気のせいだ」
「それよりも準備しろ。初日の出を見に行くぜ」

988: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:32:09.04 ID:goNrUIDO
外!

純「ちょっと明るいですね」

唯「急ごっか」
「私いい場所知ってるんだ~♪」

スタスタ

承太郎「しかし寒いな…」

紬「そうね」
「あ、ちょっと待ってて!」タタタタ

承太郎(…家に戻りやがった)
「おい、先に行っててくれ」
「すぐに追いつく」

梓「そうですか?」
「それじゃあちゃんと追いついてくださいね」

承太郎「ああ、大丈夫だ」

989: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:32:35.10 ID:goNrUIDO
スタスタ

承太郎(琴吹のやつ忘れ物でもしたのか?)

タタタタ

承太郎(…戻ってきたか)

紬「他のみんなは?」

承太郎「先に行かせた」
「どれくらい時間がかかるかわからなかったからな」

紬「そう」
「承太郎君、はい♪」スッ

承太郎「なんだ?これは」

紬「クリスマスプレゼントよ♪」
「開けてみて?」

承太郎「ああ」パカッ
「マフラーか」

紬「ええ♪」
「マフラー持ってないって言ってたから編んでみたの」

承太郎「そうか、悪いな」
(…三つ目か)
(まあ、悪いもんじゃあないが)

990: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:33:10.59 ID:goNrUIDO
紬「承太郎君、少ししゃがんでくれるかしら」

承太郎「こうか?」スッ

紬「それとマフラーを貸して?」

承太郎「ああ」スッ

紬「ありがとう」
「……」グルグル
「はい、できたわよ♪」

承太郎「…温かいな」

紬「良かったぁ♪」
「それじゃあ行きましょうか♪」

991: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:42:53.33 ID:goNrUIDO

992: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:43:39.91 ID:goNrUIDO
丘!

スタスタ

花京院「二人ともきたようだね」

梓「よく迷いませんでしたね」

承太郎「平沢がメールで教えてくれたんでな」

憂「伝わったみたいで良かったです♪」

澪(ジョジョマフラーしてる…)
(私のじゃない…)
(…私より先にあげた人いるのかな……)

花京院「みんな!日の出だ!」

ピカーン!

紬「きれい…」

律「ほんとだな…」

唯「でしょ~?ここ穴場なんだよ♪」

993: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:44:00.18 ID:goNrUIDO
和「花京院君…」

花京院「何だい?」

和「あなたいつまでその格好してるのよ…」

花京院「……」
「…もっと早く教えてくれてもいいんじゃないかな?」

純「もう気づいてるものだと…」

唯「それじゃあ初詣行こう!」

花京院「一回帰らせてくれ…」

994: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:44:24.83 ID:goNrUIDO
一回承太郎の家に帰った後の神社!

律「すごく人多いな~」

唯「あ!屋台がたくさんあるよ!」

和「はいはい、お参りが終わったらね」

花京院「それじゃあお参りに行こうか」

澪「気を抜いたら流されそうだな…」スタスタ

995: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:44:54.79 ID:goNrUIDO
憂「すごく歩きづらい…」スタスタ

梓「まさかこんなに混ん

ドンッ

梓「きゃっ!」フラッ

ゾロゾロ

梓(またはぐれちゃった…)
(どうしよう…)

承太郎(…中野はどこだ?)

その頃の唯達!

紬「あと少し…」スタスタ

唯「ん~…」スタスタ
「ふぅ…やっと開けたところに来れたね~」

996: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:45:38.90 ID:goNrUIDO
純「疲れた…」

花京院「少し休憩してから並ぼうか」

澪「なあ…」

律「どうした?」

澪「ジョジョと梓は…?」

憂「そういえば見ませんね…」

和「…はぐれたみたいね」

花京院「最も恐れていたことが起こってしまったか…」

律「でも…まさかジョジョがはぐれるなんてな」

澪「ここで待っとくか…」
(二人とも大丈夫かな…)

997: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:46:04.36 ID:goNrUIDO
その頃の梓!

梓(あ~あ…)
(どうしよっかな…一人でこの人ごみを抜けれるか…)
(先に戻っとこうかな…)

ガシッ!

梓「!」ビクッ

承太郎「…何はぐれてるんだ」

梓「承太郎先輩!」パァッ

承太郎「お前ははぐれるのが好きなのか?」
「できればやめてほしいんだが」

梓「好きなわけないじゃないですか…」

998: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:47:00.24 ID:goNrUIDO
梓「……」

承太郎「どうした?」
「早くしないと置いていくぜ」

梓「…今度は……」

承太郎「?」

梓「今度は見つけてくれましたね♪」ニコッ

承太郎「…もう文句を言われたくないんでな」

梓「そうですか」フフッ
「承太郎先輩、渡したいものがあるんです」

承太郎「何だ?」

梓「これ…クリスマスプレゼントです!」スッ
「あの…汚いところがあるかもしれませんけど…」

承太郎「リサイクルショップででも買ったのか?」

999: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/10/25(月) 21:48:03.15 ID:goNrUIDO
梓「違いますよ!」
「マフラー…編んでみたんです…」
「この前持ってないって言ってたので…」
「迷惑…でしたかね…?」

承太郎「いや、迷惑じゃあない」
「ありがたく使わせてもらうぜ」

梓「本当ですか!?」パァッ
「ありがとうございます♪」

承太郎(…しかし…マフラーが4つか)

梓「……」
「…承太郎先輩っ///」ギュッ

承太郎「…何だ?」
「それより手を握られてたら歩きにくいんだが」

梓「あの…」
「ほら!もうはぐれないようにです!」モジモジ

承太郎「…やれやれ」ギュッ

梓「!///」カァッ

承太郎「あいつらは先にいるはずだ」
「さっさと見つけるぜ」

梓「はい♪」
(…こんなことになれるなら)
(承太郎先輩が私だけを捜してくれるなら…)
(はぐれるのも…いいかな)
(…なんてね)フフッ


次回 唯紬「承太郎君が!」澪律梓「ボーカル!」