1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 00:25:15.18 ID:fB8FLfrL0
ロリエルフ(以下ロリフ)「……なに?」

戦士「いや、何って……、俺昨日もテントの見張りしてたんだけど、徹夜したんだけど」

ロリフ「そう、おやすみ」

戦士「まてぇぇぇい!! おっま! 今日も俺見張り!? ねみーのよ!! 寝かせてよ頼むから!!」

ロリフ「わたしもねむい……、わたしこどもだもの、こどもはねるのがしごとなの」

戦士「そりゃ外見だけで俺ら同い年だろうが! 育つのも倍かかんだろうが!!」

ロリフ「ちっ……、むかしっからこまかいわねまったく、そんなんだからもてないのよ、ふけがお」

戦士「オメーだって◯◯のくせしやがって!!」

ロリフ「……たしかにそうね、でもわたしはまだエルフとしてせいじんしてないわ、だからセーフ」

戦士「ぬ、ぬぐぅ……」

ロリフ「」フッ

戦士「ちっくしょおおおおおおおおおお!!」

引用元: ロリエルフ「ねるわ」戦士「待てい」 



エルフさんは痩せられない。 1巻 (ガムコミックスプラス)
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 00:25:45.95 ID:fB8FLfrL0
戦士「……ま、まぁ俺が◯◯か否かはどうでもいい、些細な事だ」

ロリフ「いいえ、これはとてもじゅうようなテーマよ、ぜひくわしく」

戦士「黙れ!! ……いやほんと眠いんです、ほんっとに……、今日も歩きどおしだったし、ゴブリンにも数度襲われました……」

ロリフ「……」

戦士「もうクタクタなんです……、寝かせてください……、お願いします……、おねが……って……」

ロリフ「……」スゥ

戦士「行ってるそばから寝んな!! ああ、畜生コイツ一回寝たら朝まで起きないのに!! ……ああーもう今日も徹夜かよぉ!!」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 00:26:25.24 ID:fB8FLfrL0
ロリフ「おはよう」

戦士「あー……、おはよう」

ロリフ「すごいくまね、だいじょうぶ?」

戦士「誰かさんが見張りしてくんなかったせいでね」

ロリフ「だからこうたいせいにしようっていったのに……」

戦士「……お前、俺がお前を何度起こそうとしたかわかってる? 十回よ十回!? お前ピクリとも起きねーでグースカ寝やがって!!」

ロリフ「……おとめのねがおをのぞきみるとか……、へんたい」

戦士「じゃかぁしいわ!!」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 00:26:54.87 ID:fB8FLfrL0
ロリフ「とりあえずねむけざましのやくとう、はい」

戦士「……なんだろう、すげーありがたい、ありがたいんだけど……」

ロリフ「?」

戦士「……いや、いいわ、あんがと」

ロリフ「どたまして」

戦士「(これをお前に渡されて飲むってのがなんか複雑、とは言わんどこう)」ズズ

戦士「……」

戦士「にっが!!何これにっがい!!」

ロリフ「がまんがまん、それをこえればめがギンギンになるから、ね?」

戦士「いや、これは許容範囲を超えた苦さで……」

ロリフ「いっき、いっき」

戦士「……く、くそったれ、……にげえ、にっげえよちくしょう……」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 00:27:41.61 ID:fB8FLfrL0
ロリフ「めはさめた?」

戦士「……おーう、まだ口ん中に苦味が残ってっけど……、ぼちぼち目は覚めた」

ロリフ「ん、それじゃしゅっぱつしましょう」

戦士「あいあい、っと、この感じだと今日は街に着くな」

ロリフ「うりものはいっぱいてにいれたし、やどにもとまれるわね」

戦士「そうだな、やれやれ、今日は普通に寝れそうだ」

ロリフ「しつこいわね、◯◯◯◯は」

戦士「うるせー、眠いもんは眠い!!」

ロリフ「……しかたないなぁ、まあたしかにわたしもわるかったし、おわびとしてやどについたら……」

戦士「?」

ロリフ「そいねしてあげるわ」

戦士「いらん」

ロリフ「む、こんなびしょうじょのさそいをことわるなんて……、やっぱり◯◯◯◯」

戦士「アホか! お前と一緒に寝たりしたら憲兵にしょっぴかれるわ!!」

ロリフ「……こういうときだけこどもあつかいなのね」

戦士「ん?」

ロリフ「なんでもないわ、いきましょう」

戦士「? おう」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 20:10:19.74 ID:fB8FLfrL0
お街のお宿

戦士「……で、結局同じ部屋に泊まるのな、別にいいけど」

ロリフ「おかねもったいないもの」

戦士「まあな、……つーか俺的には毎回毎回『親子です』で通るのが……、安心なような複雑なような……」

ロリフ「わたしがはたちでがいけんがにんげんの10さい、ハーフエルフなら15さいのとき10さいのがいけんだから……、わかくみつもっても35にみえるのね、あなた」

戦士「……知りたくなかったそんな事実」

ロリフ「だいじょうぶ、いまふけててもとしをとったときわかくみられてとくよ?」

戦士「いらねーよそんな使い古されたフォロー!!」

ロリフ「そう?」

戦士「むしろフォローになってないしな!!!」

ロリフ「そう……、……じゃあ、わたしはそのほうがいいけど、とか、は……」ポソ

戦士「あん?」

ロリフ「……いえ、きにしないで。おふろはいってくるわ」

戦士「あー、いってら」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 20:11:07.21 ID:fB8FLfrL0
ロリフ「あがったわよ、あなたもはいれば……って」

戦士「……」グー

ロリフ「……ねてるわね」

戦士「……」グー

ロリフ「……」ツンツン

戦士「……」グー

ロリフ「……」ナデナデ

戦士「……」グー

ロリフ「……よいしょ」ゴソゴソ

戦士「……」グー

ロリフ「……」ギュ

ロリフ「……おやすみ」

戦士「……」グー

ロリフ「……」スピー

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 20:12:01.06 ID:fB8FLfrL0

戦士「うー……、ああ、もう朝か……って……」

ロリフ「……」スピー

戦士「うおわぁっ!!」

ロリフ「……ん、おはよう」

戦士「おまっ! ……何でこっちのベッドで寝てんの!?」

ロリフ「……そいね?」

戦士「いらんっつったじゃねーか!!」

ロリフ「……さむかったんだもの」

戦士「あ? ……ああーそれならしゃあない……、いやいやいややっぱ駄目だろ! あーもー、こんなとこ誰かに見られたら俺の社会的信用が……」

ロリフ「おやこせっていだからもんだいないわ、しんようにしたって、さいあくのばあいでもわたしたちはたびびとだからそっこうくにをでてけばいいわよ」

戦士「いや、お国によっちゃ捕まりますからね! 自重してくださいね!!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/15(火) 20:13:46.12 ID:fB8FLfrL0
ロリフ「それよりもあなた」

戦士「なんじゃいよもう……」

ロリフ「おふろはいってないせいかしら、たいようのにおいというか、つちのにおいというか……、けものくさかったわよ」

戦士「……あの、体臭関連は、ガチ凹みするんで、勘弁して下さい……」

ロリフ「いわれたくないならねるまえにはおふろにはいることね、かれいしゅうがただよいはじめるまえに」

戦士「」グスン

ロリフ「……ごめん、いいすぎたわ」

戦士「……うんまあ、もういいわもうなんかもう、風呂入ってくるわ」

ロリフ「いってらっしゃい」

バタン

ロリフ「……」

ロリフ「……まあでも」

クンクン

ロリフ「わたしは、きらいじゃないわね、こういうにおいも」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/16(水) 23:35:52.96 ID:FM2rN3tG0
戦士「……あー、今回は存外稼げたな!!」

ロリフ「……そうね」ガツガツ

戦士「ご、ゴブリン連中の神官か、奴らの杖は高く売れたな! 曲がりなりにも魔力が込められてるからかな!」

ロリフ「……そうね」モグモグ

戦士「で、でも武器は駄目だったなぁ! あんなもんクズ鉄としてしか売れなかったわ!」

ロリフ「……ほうね」モッチャモッチャ

戦士「……なぁ、いい加減機嫌直せって……」

ロリフ「……べつにきげんわるくなんかないわ」

戦士「嘘つけ。お前、自分で調合した薬買取拒否されてから、明らかにテンション違ってんぞ」

ロリフ「……」バクバク

戦士「やけ食いしてんな、……太るぞ?」

ロリフ「……」ゲシッ

戦士「アウツッ!!!」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/16(水) 23:37:04.61 ID:FM2rN3tG0
あ、やべ場面描写なかった
適当に酒場とか食堂とか妄想して下さい

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/16(水) 23:38:02.22 ID:FM2rN3tG0
戦士「脛はやめろよ……」

ロリフ「とうぜんのむくいだわ、……こうかをかくにんもせずにポイッ、よ……、とってもよくきくのにね……」

戦士「まあ、しゃあないだろー、あちらさんも出処のしれん薬なんか仕入れれんさ、商売なんざ信用第一なんだしよ」

ロリフ「……むー……」

戦士「……まあ、アレだ」

ポム

ロリフ「……!」

戦士「お前の薬がすげえ効くのは俺が一番よく知ってっからさ、いざってときの為に売らずにとっといてくれよ、な?」

ロリフ「…………」

ロリフ「……いえ、あなたにつかうのはくすりがもったいないわ」

戦士「ちょ」

ロリフ「……だから、なるべくけがしないようにしなさい」

戦士「……ああ、なんだそういうまとめ方ね……、心配あんがとな、気ぃつけるわ」

ロリフ「…………ん」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/16(水) 23:39:58.64 ID:FM2rN3tG0
戦士「そういや毎回素材が違うせいで違う薬作ってるけど、今回はどんなの売りに持ってったんだ?」

ロリフ「そうね……、これががいしょうちりょうようのなんこう、げどくようのせんじぐすり……」

戦士「ふむふむ」

ロリフ「よくねむるためのすいみんやく、ひとぬりでトロールをしとめられるどくやく……」

戦士「ふむふ……む!?」

ロリフ「ごくしょうりょうでもいわをふっとばせるかやくに……、けむりをあびたものをどろどろにとかすおこう……」

戦士「ちょ」

ロリフ「あとは……ドラゴンがたべるとぜんしんからちをふきださせてしにいたらしめるがんやくに、……むしよけね」

戦士「……売りに行ったのって普通の薬屋だっけか」

ロリフ「……そうよ……、よくきくのに……」ハァ

戦士「……買い取ってもらえなかった理由が何となくわかった気がするわ」

ロリフ「……???」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/17(木) 20:48:19.31 ID:7z+YV+Zl0
街道

戦士「ぬ、ぐ、おおおおおっ!!!」ギリギリギリ

トロール「ぶおおおおおおお……」ギリギリギリ

戦士「らあっ!!」バキッ

トロール「ぶおっ!!」ズシーン

戦士「……しゃぁっ!! こいつでとどめだ!!」ブン

スカッ

戦士「……は?」

戦士「って!! 折れとる!! 俺の剣!!」

戦士「うわああぁ……、また新調しないと……、って……」

トロール「ぶおおおおおっ!!!」ブン

戦士「ぬおわぁっ!!」ドタッ

トロール「ぶううう……」

戦士「しまっ……」

トロール「ぶ」ドツッ

戦士「……矢、ってことは……、ロリフ!! 助かったぜ!!」

ロリフ「…………ふう…………、あ、せんし、はやくそこからはなれたほうが……」

戦士「へ?」

ぼんっ

ビチャビチャビチャッ

ロリフ「あ」

戦士「……何じゃぁこりゃぁぁぁ!! くせえきたねえきもちわりいっ!!!」

ロリフ「……ちとのうしょうとずがいこつとめだまね、トロールの」

戦士「うっげ!! おっま!! なにした!?」

ロリフ「……こないだちょうごうしたまりょくはんのうばくやくをやじりにぬっておいたんだけれど……、ヘッドショットじゃいみなかったわね」

戦士「なにそれこわい、ってかそういう問題じゃねーだろ!! うええ……口ん中はいってるし……」

ロリフ「とりあえず、まえのまちにもどりましょう。 おれちゃったし、おの」

戦士「……そうだなー……、あーなんかもう弱り目に祟り目っつーか……」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/17(木) 20:49:45.01 ID:7z+YV+Zl0
前の街

武器屋店員「あざーっしたー!!」

戦士「……はぁ……、これでこないだ稼いだ金がパァ……」

ロリフ「じごうじとくね、トロールあいてにつばぜりあいなんてむちゃやるからよ」

戦士「……返す言葉もございません……」

ロリフ「それにしてもこまったわね……、だれかさんのせいでたびにひつようなぶんのしょくりょうをかうおかねすらなくなったわ、だれかさんのせいで」

戦士「」グサグサッ

ロリフ「このままほかのまちにいどうするのはきけんね……、めんどうだけれどなにかしごとをしてかせぐしかないわ」

戦士「……つってもこの街にツテなんてねーよなー……」

ロリフ「……んー……、わたしのくすりをろてんでうる……とか」

戦士「……ラインナップ上、騎士団あたりに売りつけるんならともかく、露天売りは難しいんじゃねーか……?」

ロリフ「む、さっきはそれのおかげでたすかったくせになまいきな」

戦士「意味ないっつってたじゃねーか自分で!! つか爆薬とか毒薬とかばっかでさーもう……、もうちょいこう、一般受けしそうな薬はねーのか?」

ロリフ「たとえば?」

戦士「あー……、ホレ薬とか、媚薬とかさー……、こうさ、乙女のハートをがっちりキャッチ! 色んな意味で!! みたいな」

ロリフ「……なにをかんがえているかわかりやすいわね、これだから◯◯◯◯は」

戦士「うっせ」

ロリフ「……たしかによのなかにはそういうくすりもあるようだけれど、ものがものだけにせいぞうほうもでまわらないわ、だからしらない」

戦士「そっかー……」

ロリフ「……つくれるならとうにじぶんでつかってるし」ボソ

戦士「へ?」

ロリフ「……きこえてないならいいわ」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:29:54.91 ID:K/u9I7370
街中

ロリフ「……そうよね、きょかせいよね……」

戦士「……まー、そうだよなー、そりゃー露店出すにも金いるわなー……」

ロリフ「……そしてわたしたちはそのろてんをだすためのおかねもない、と」

戦士「……出してたとしても売れたかどうかはともかくだが……、手詰まりだな……」

ロリフ「むー、このへんでやくそうなんてとってきても、りゅうつうりょうがおおいだろうからたかがしれてるでしょうし……」

戦士「……どっかに護衛を急募してる行商さんでもいねーもんかねー……、食糧費とかあっちもちでさー……」

ロリフ「……そんなにつごうよくはいかないでしょうけど……」

戦士「……あんま割のいいのは期待出来ないけど酒場で探すか……」

ロリフ「ちゅうかいりょうでけっこうもってかれるからね……、でも、せにはらはかえられないし……」

戦士「んじゃ、ちょっくら……」

???「……あ、あの!!」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:30:35.43 ID:K/u9I7370
戦士「……ん? なんですかい、お嬢さん」

ロリフ「……なにかよう?」

???「え、えっと……、あの、さっき街の外で……、トロールを倒してた方々です、よね……?」

戦士「……ああー、アレ見られてたのかー……、うっわー、だっさいとこ見られた……、俺すっげーはずいんだけど……」

ロリフ「だいじょうぶよ、いつもとそうかわってないから」

戦士「俺そんなにいつも駄目!!?」

ロリフ「……ちがうの?」

戦士「……あの、そんな無垢な瞳で問いかけんでください、泣きそう……」

???「……あ、あの……」

戦士「あ、ああすいませんね、そうですよ、俺らがやりました」

ロリフ「『おれら』じゃなくて『わたし』がね」

戦士「……そっすね……、で、なんですかね? ……あ、もしかしてあの頭がパーン薬が欲しいとか?」

ロリフ「……まりょくはんのうばくやくよ……」

???「あ、頭がパーン……? えっと、そうじゃなくて、その……、お、お頼みしたいことがあるんです!!」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:32:32.68 ID:K/u9I7370
街の喫茶店的な何か

戦士「はー、この街の魔法アカデミーの学生さんねー……」

魔学生「……はい、それでえっと、お頼みしたいことって言うのは……」

魔学生「この街の近くの洞窟の……、魔物退治と……、そこでの私の護衛を……、お願いしたいんです」

ロリフ「……きんがくしだいだけれど……、まものたいじでしょう? まちのちかくならきしだんのじゅんかいをまてばいいんじゃないかしら?」

魔学生「だ、駄目です!! それじゃ間に合わない!!」

戦士「間に合わない……?」

魔学生「……はい、えっと……、私はアカデミーで魔法植物学を専攻しているんです……」

魔学生「それで……、魔界の植物の栽培実験、っていうことでレポートを書いてたんですけど……」

ロリフ「……まかいのしょくぶつは、こちらではせいいくできないわよ?」

魔学生「……はい、私もそう思っていたんです。元々はどんな環境でどの様な生育、というか反応を示すのかを調べるため、いろんな場所に魔界植物を植えて観察をするレポートだったんです」

魔学生「元々安全な洞窟だったそこにも魔界植物を植えました、ただ……」

戦士「ただ?」

魔学生「……その洞窟に植えた植物だけが、成長を始めて……、増えて行ったんです。 ……それからレポートもその洞窟での生育に関するものに変わったんですが……」

ロリフ「…………」

魔学生「……別の用事があって、数日、洞窟に足を運ばなかった時があったんです、その後洞窟にいってみたら……」

戦士「……ははあん、魔物の巣になっていた、と」

魔学生「……はい」

戦士「連中は瘴気の濃い場所が好きだからねー、魔界の植物が瘴気を吐き出してるせいで、住みやすい環境が出来ちまったんだな」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:33:49.49 ID:K/u9I7370
街の喫茶店的な何か

戦士「はー、この街の魔法アカデミーの学生さんねー……」

魔学生「……はい、それでえっと、お頼みしたいことって言うのは……」

魔学生「この街の近くの洞窟の……、魔物退治と……、そこでの私の護衛を……、お願いしたいんです」

ロリフ「……きんがくしだいだけれど……、まものたいじでしょう? まちのちかくならきしだんのじゅんかいをまてばいいんじゃないかしら?」

魔学生「だ、駄目です!! それじゃ間に合わない!!」

戦士「間に合わない……?」

魔学生「……はい、えっと……、私はアカデミーで魔法植物学を専攻しているんです……」

魔学生「それで……、魔界の植物の栽培実験、っていうことでレポートを書いてたんですけど……」

ロリフ「……まかいのしょくぶつは、こちらではせいいくできないわよ?」

魔学生「……はい、私もそう思っていたんです。元々はどんな環境でどの様な生育、というか反応を示すのかを調べるため、いろんな場所に魔界植物を植えて観察をするレポートだったんです」

魔学生「元々安全な洞窟だったそこにも魔界植物を植えました、ただ……」

戦士「ただ?」

魔学生「……その洞窟に植えた植物だけが、成長を始めて……、増えて行ったんです。 ……それからレポートもその洞窟での生育に関するものに変わったんですが……」

ロリフ「…………」

魔学生「……別の用事があって、数日、洞窟に足を運ばなかった時があったんです、その後洞窟にいってみたら……」

戦士「……ははあん、魔物の巣になっていた、と」

魔学生「……はい」

戦士「連中は瘴気の濃い場所が好きだからねー、魔界の植物が瘴気を吐き出してるせいで、住みやすい環境が出来ちまったんだな」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:34:50.92 ID:K/u9I7370
ダブった、気にしない

戦士「で、間に合わないってのは?」

魔学生「……レポートの提出期限が……、もうすぐなんです」

戦士「なるほど……、しかしまあ、とりあえずレポートの提出だけとかはできないもんかね? 事情を説明してさ」

魔学生「……レポートと、成長記録を付けるのが洞窟内だけだったんで……、その時も置いていってたんです……」

戦士「……うわちゃー」

魔学生「……それでもなんとかならないかと、さっき様子を見に行っていたときに、お二人を見かけて……」

戦士「声をかけた、と」

魔学生「……今回のレポートが提出できないと、留年してしまうんです。でも、留年出来るほどのお金が私の家にはなくって……」

魔学生「騎士団に頼むのも考えました、でも、あそこに魔物を集める原因を作ったのは私です。多分騎士団経由でアカデミーに話が行けば、私は退学になるでしょう」

魔学生「ギルドは依頼金額が高いし……」

戦士「ふーむ……」

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/18(金) 23:36:08.84 ID:K/u9I7370
魔学生「危険で、不躾なお願いだってわかってます。 でも、もう他に頼れる人もいなくて……」

戦士「まあ、俺らとしちゃ貰えるものを貰えればたとえ火の中水の中、なんだけどなぁ」

魔学生「……お礼として出せるのは……、この金額が限界なんですけれど……」

戦士「んー……(こりゃあ、命を賭ける額にしちゃあちょっと安すぎるなぁ……、可哀想だけど……、まあある意味自業自得だし……)、……悪いけど」

ロリフ「やるわ、やりましょう」

戦士「え」

魔学生「ほ、ほんとにいいんですか!? ほんとにこの額までしか出せないんですよ!?」

ロリフ「ええ、そのがくでかまわないわ! さぁしゅっぱつしましょう!!」

戦士「……ロリフ、おまえまさか」

ロリフ「なにをいっているのせんし!! こんなにこまっているおんなのこをたすけてあげないなんて!! だからあなたは◯◯◯◯なのよ!!」

魔学生「……え、◯◯なんですか?」

戦士「◯◯ちゃうわ!! ……っつかテメーロリフ!! 魔界植物超見たいって顔に書いてあんだよ!!」

ロリフ「……なななななにをいってるのかしらこの◯◯◯◯は、わわわわたしはたんじゅんにぜんぜんぜんいでここここのこのてつだいを……」

戦士「やっぱそうか!! つか二回も◯◯っていうな馬鹿!!」

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/20(日) 23:00:22.80 ID:047fieHQ0
戦士「……と、いうわけで例の洞窟前に来たわけですが、……っと、オラァ!!」ブンッ グシャ

ゴブリンA「グ……ギェェェ……」

ロリフ「ちからまかせになぐりすぎ、またおれてもしらないわよ」ヒュン ドツッ

ゴブリンB「ガヒュッ……」

戦士「……あーい、きをつけまーす、っつか、学生のお嬢さんはいったいどこに……って」

ゴブリンC「グギャアアアッ!!」

魔学生「……ひっ……、ほ、炎を司る精霊よ……、我の……」

戦士「……やってる場合か!!」ブンッ

ヒュンヒュンヒュン……ドガッ

ゴブリンC「ギャバッ!!」

魔学生「きゃぁっ!」

戦士「……案外投げやすいなこいつらの斧、一本くらい持ってっとくか」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/20(日) 23:01:03.71 ID:047fieHQ0
ロリフ「だいじょうぶ?」

魔学生「……は、はい、大丈夫です……」

戦士「ああいうときは詠唱有りの魔法はやめとけ、読み上げてる間に死んじまう」

魔学生「……はい……、気をつけます」

ロリフ「……これでぜんぶみたいね、そとにいたれんちゅうは」

戦士「みたいだな、まあこっからが本番だろうが……」

魔学生「……あの」

ロリフ「なに?」

魔学生「前に来たときは、インプとか、トロールが数匹いただけで、ゴブリンなんていなかったんですけど……」

ロリフ「……んー、しょうきのえいきょうでふえてきてるのでしょうね」

戦士「うっげぇ……、その中を正面突破かよ……」

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/20(日) 23:01:48.43 ID:047fieHQ0
ロリフ「そのひつようはないわ、これをつかえばね」

戦士「……なんじゃいその煙玉は」

ロリフ「たいせいぶつようこういきさんぷがたちしせいどくえんまく……つうしょう『バルサン』よ」

魔学生「……いいんですかその名称?」

ロリフ「ええ、つうしょうだもの、もんだいないわ。これをどうくつのちょっとおくまったところでたけば、なかのまものどもはいちもうだじんよ……、ふふふ」

戦士「ほうほう、……で、それが充満したあと俺らは洞窟入れるのか?」

ロリフ「あ」

ロリフ「……く、くうきがとおってるなら、だいたい3じかんくらいでむがいに……」

魔学生「……一応空気は通ってますけど、あんまり換気よくないですよ?」

ロリフ「……」

戦士「……さて、んじゃ俺が先頭でいこうか」

ロリフ「ま、まって、いまのなし」

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/20(日) 23:02:45.96 ID:047fieHQ0
戦士「……ほほう、まだなにか案があるのか?」

ロリフ「……こ、このしょういばくやくでおぶつをしょうどくしながら……」

戦士「魔界植物が燃えるわ!」

魔学生「……洞窟内の酸素もなくなりますし……」

ロリフ「……じゃ、じゃあこのようかいせいえんまくは? さいしゅうてきにがんばんもとかしきってむさんするし……」

戦士「じゃあ崩れるだろうが洞窟が!!」

魔学生「というかそんな恐ろしいもの持ち歩かないでください!!」

ロリフ「……う、うー……」

戦士「……他は……ないみたいだな、んじゃいくぞ」

ロリフ「あ、あるもん!! まだひさくが……」

戦士「……ほー、流石ロリフ、んじゃその策を聞こうか」

ロリフ「え、えっと……、えっと……」

魔学生「(なにこれかわいい)」

戦士「ほーら、いってみ? あるんだろ、秘策」

ロリフ「ううー……、……けず……」グスン

戦士「ん?」

ロリフ「せんしのいけず……、うえぇ……」

戦士「げっ、しまっ」

魔学生「」ズキューン

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:02:07.66 ID:iu5vfVtf0
戦士「……あー、すまん悪かった俺が悪かったから泣くなってもう……」ナデナデ

ロリフ「……ないてないもん」グズッ

戦士「……ほれ、ハンカチ」

ロリフ「……ん」チーン

戦士「んじゃあ当初の目的通り正面突破で……、って魔学生の嬢ちゃん!!どうした鼻血出して!!」

魔学生「……いえ、問題ないです。堪能させていただきましたので……」ボタボタ

戦士「……は?」

ロリフ「……ごめん、ハンカチはなみずついてるからつかわないほうが……」

魔学生「いえ、それで結構です、貸していただけますか?」

ロリフ「……いいの?」

魔学生「ええ、むしろご褒美ですので……」ボソッ

戦士「!!」バッ

ロリフ「……せんし? みちをふさがれるとハンカチをわたせないわ?」

戦士「あ……、ああ、……いやお前も持ってるだろ、ハンカチ。そっち貸してやればいいじゃねーか、そんな鼻水ついたのじゃなくて」

ロリフ「……そういえばそうだったわね」ゴソゴソ

魔学生「……」

戦士「……鼻血が止まったら洞窟内に潜入だ、さっさとしねーと新手が来るからな」

魔学生「……はい」

戦士「(……なんだ? 今、あの忌まわしい『小児◯◯◯』共と同じ匂いが一瞬……、魔学生の嬢ちゃんからしたような……)」

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:03:18.24 ID:iu5vfVtf0
洞窟の真ん中程

戦士「……おかしい、静かすぎる」

ロリフ「……ここにくるまでにいっぴきもまものとであわなかったわね……」

魔学生「皆別の場所に移動したのでしょうか……?」

戦士「……そんならそれでさっさと済ましたいが……、ん?」

ロリフ「……どうしたのせんし?」

戦士「……コレが原因か……」

魔学生「? ……一体何が……、ひっ!」

ロリフ「……トロールと……インプのしたいね……、しかもばらばらのぐちゃぐちゃになってるわ」

戦士「……うぇぇ……、この爪痕……、オーガーじゃねーか……」

魔学生「……オーガー?」

戦士「ああ、ここらにいる魔物の中じゃあ……、一番出会いたくない奴だ」

戦士「力はトロール並みで、速さは狼連中よりも速い、爪は半端無く鋭くて……、硬質化する皮膚で刃も矢も通らない、と……、やってらんねーわ」

ロリフ「おまけに……、まあこれをみればわかるとおり、とってもきょうぼう」

戦士「……ハルバードがあるならまあ、リーチを活かしてどうにでもできるだろうが……、ここ狭いから置いてきたし、入口近くに」

戦士「手持ちはナイフと表のゴブリン共のボロい手斧2本」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:04:01.39 ID:iu5vfVtf0
魔学生「……ひ、引き返したほうが……」

ロリフ「ん、いいはんだんね、ここでひきかえせばすくなくともいのちのきけんはないわ」

戦士「ただ……」チャキッ

ドドドドド……

ロリフ「……そうね」スチャッ

オーガー「グオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

魔学生「ひっ!!」

戦士「奴さんはとうにこっちを見つけてたみてーだな!!」ブンッ

ガキィッ!!

オーガー「グオゥ……」

戦士「嬢ちゃんは下がってな!!」

魔学生「……は、はい」

オーガー「グオオオオッ!!」

ヒュヒュヒュヒュン!!

ギンギンギンギンッ!!

戦士「くそっ……オラァ!!」バキッ

オーガー「グオゥッ!!」グラッ

ロリフ「いまっ!! さがって!!」ポイッ

戦士「……っとぉ!?」タッ

ズズン……

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:04:42.05 ID:iu5vfVtf0
ロリフ「……ふう、さすがにこのばくやくのしょうげきにはたえられないでしょう」

戦士「……おおっま!! ロリフ!! 死ぬかと思った!? 俺死ぬかと思った!!」

ロリフ「……だいじょうぶよ、ちゃんときょりをとればダメージのないようなものをチョイスしてたから」

戦士「……ちなみに距離とってなかったら?」

ロリフ「……ミンチね」

戦士「ちょ」

ロリフ「だからだいじょうぶ、やつはもう、ミンチに……」

オーガー「……グ、オオオ……」ムクッ

魔学生「……なってませんよぉ……」

ロリフ「……あら?」

戦士「……チィッ!! 起き上がる前に止めを!!」ダッ

オーガー「グオオオオッ!!」

ヒュヒュヒュヒュ!!

スパスパッ!!

戦士「しまっ……斧が……!!」

オーガー「グオオオオッ!!」

ヒュヒュン!!

ズバッ!!

戦士「がっ……」

ドサッ……

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:06:02.82 ID:iu5vfVtf0
ロリフ「せんしっ!!」

魔学生「戦士さんっ!!」

オーガー「……グウウオオオ!!」ダッ

魔学生「……こっちに……!!」

ロリフ「ちっ!!」ヒュン

カツッ

ロリフ「……!!」

オーガー「グオオオオオッ!!」

魔学生「ファ、ファイアーボール!!」

ゴアッ……ボン!!

オーガー「グオォ……」

魔学生「(き、効いてる!!)ファイアーボール!!ファイアーボール!!ファイアーボール!!」

ボンボンボンッ!!

オーガー「グガッ!! グオッ!! グアッ!!」

魔学生「ゼッ……ゼッ……ファイアーボール!!」

ボンッ!!

魔学生「……やった?」

オーガー「……グオオオオ……」

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/21(月) 23:06:55.24 ID:iu5vfVtf0
魔学生「……そんな……」

ロリフ「……いいえ、だいじょうぶよ」

戦士「……その通り!! よくやったぜ嬢ちゃん!!」ヒュン

オーガー「!!」

ズブッ……グリッ!!

オーガー「グギャアアアアアアアアアアアアアッ!!」

戦士「目潰し成功!!どんだけテメーの皮が硬かろうと……目と……」スチャ

戦士「口ん中だきゃあどうしようもねーよなぁ!!!」

ズンッ!!

オーガー「カ……カ……」

ズシーン

戦士「……テメーが殺したトロールの棍棒だ……、ゆっくり味わいな、クソボケ」

74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/23(水) 22:43:51.08 ID:9X1OQ11a0
魔学生の家

戦士「うー……、あ、もう朝か……」

ロリフ「おはよう」

戦士「ういーっす……、ん? なにその手に持ってる皿」

ロリフ「あさごはん、せんしの」

戦士「あー……、持って来てくれたのか、あんがと、でもその前に顔洗ってく……」

ロリフ「ん」

戦士「……ん?」

ロリフ「はい、あーん」

戦士「……いや、ふつーに自分で食えるが、……っつか普通にベッドから出て食えるが」

ロリフ「だめよ、けがしてるんだからねてなきゃ」

戦士「いやだからオーガーの爪はキャイーンっぽい動きで避けたって、皮一枚で済んだって、……勢い良すぎてこけてたけど」

ロリフ「あ、ふーふーしたほうがたべやすい?」

戦士「聞けよ!!」

ロリフ「……まったく、こんなときぐらいおねえさんにあまえたっていいのよ?」

戦士「誰がお姉さんじゃ!! ……いや、まあお前のほうが一日早く生まれてっけどさ確かに」

75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/23(水) 22:44:17.41 ID:9X1OQ11a0
戦士「ったくもう、俺は顔洗ってくっから……、机の上置いといてくれよ」

ロリフ「……ん、わかった」

戦士「朝一から俺で遊ぶなよなもー……」

ガチャ バタン

ロリフ「……だめか、あそびじゃないんだけどな」

ガチャ

魔学生「おはようございます」

ロリフ「……あ、おはよう」

魔学生「昨晩はよく眠れましたか?」

ロリフ「ええ、ありがとう、へやをかしてくれて、おかげでやどだいがういたわ」

魔学生「いえいえ!! レポートを取りに行けたのはお二人のお陰ですし……、このくらいは」

ロリフ「……ん、それと……、このまかいしょくぶつもはえてたのはんぶんももらっちゃったけど……いいの?」

魔学生「ええ! レポートも提出しましたし、しばらくは魔物が集まらないくらいの量を栽培していきますから、……ロリフさん興味津々みたいでしたし……」

ロリフ「……どうくつではテンションあがっちゃってわるかったわね……」

魔学生「……いえいえ、それはもう眼福でしたので……、っと、ゴホン、それはそれとして、私としてもロリフさんが喜んでくれればうれしいです」

ロリフ「……うん、うれしい、すごく……、ありがと」ニコ

魔学生「(かわええなあもう……)……それはそうと戦士さんはどこに?」

ロリフ「……ん、かおをあらいに……、あとトイレでしょうね……」

76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/23(水) 22:44:54.42 ID:9X1OQ11a0
魔学生「……なんか急に機嫌悪くなってません?」

ロリフ「……べつに」

魔学生「……戦士さんと喧嘩でもしました?」

ロリフ「……いいえ」

魔学生「(……な、なんか明らかに暗黒オーラがでてる……、こりゃなんかあったかな)」

ガチャ

戦士「……さって飯食うか……、って魔学生ちゃんきてたのか、おはよう」

魔学生「あ、おはようございます」

戦士「やー、ほんと助かったわ泊めてくれて、お陰で宿代が浮いたし……」

魔学生「ああ、いえいえ、お二人にはお世話になりましたので……、このくらいさせていただかないと……、ってなんかデジャヴ」

戦士「……っつか、いま魔学生ちゃんがきてるって事は……、あっぶねー、あのまま流されてたらあらぬ誤解を受けるとこだった……」

ロリフ「…………ふん」

魔学生「(ん……、なんか寒気が……?)」

戦士「ロリフ~……、頼むからあんまり勘違いされそうな行動はやめてくれよ……、困るのは俺なんだしさー……」

ロリフ「…………そうね、わるかったわね…………、それ、さめるからはやくたべれば」

魔学生「(く、空間が寒い!! 戦士さん絶対地雷踏んだでしょなにかは知らないけど!!)」

戦士「ああ、そうだな……、ってお前は? くわねーの?」

ロリフ「……ええ、わたしはもうたべたから、……それじゃ」

ガチャ……バタン!!

戦士「……? 何切れてんだアイツ……、まあいいか……、いただきます」

魔学生「……戦士さんロリフさんに一体何したんですか……?」

戦士「何もしてねーよ、……強いて言えば……」

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:36:22.75 ID:w821MScl0
魔学生んとこのベランダっぽいところ

ロリフ「…………」

魔学生「……ロリフさん、考え事ですか?」

ロリフ「……ん……」

魔学生「……戦士さんをどうやってオトすか、ですか?」

ロリフ「……うん……、まあ ひろいいみでは そうかも……、っておい」

魔学生「おお、ノリツッコミ」

ロリフ「なぜばれたし」

魔学生「戦士さんから、なんかアーンとかしてきたのを放置したって聞いて」

ロリフ「……せんし……、げんばを おさえられるのは いやがるくせに……、くちはかるいのね……、いや……、やっぱり いしきしてないだけよね……」

魔学生「ふむふむ、やっぱりそういうことですか」

ロリフ「……まあべつに かくしてたわけじゃないし、いいんだけれど……」

魔学生「……よかったらちょっと話してみません?」

ロリフ「……いいの?」

魔学生「ええもう、ロリフさんの為ならたとえ火の中水の中草の中森の中、土の中雲の中あの娘のスカートの中でもっ!!」

ロリフ「じゃっかん ふるいわ」

魔学生「ですよね」

84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:37:14.80 ID:w821MScl0
魔学生「……なるほど、年齢は同い年だがエルフという種族のためロリにしか見えない、故に戦士さんも振り向いてくれない、と」

ロリフ「……というか きづいてもいないわね、こっちの……、その、いとに」

ロリフ「……いろいろ、やってるんだけどな、……でも、やっぱりわたしは こどもだから……、せんし、おとなっぽいひとが すきみたいだし……」

魔学生「……いや、これは逆に行けるかも知れません!!」

ロリフ「……?」

魔学生「ええ、ロリフさんはロリです、これはもう、どうあがいても時間でしか解決できない問題です」

ロリフ「…………」

魔学生「しかし、とびっきりの美幼女でもあります、そりゃーもう世のロリコン共が憧憬し、崇拝し、◯◯◯◯するくらいの」

ロリフ「……どうけいも すうはいも、◯◯◯◯もいらないわね」

魔学生「まあ要は、戦士さんを『ロリフたん◯◯◯◯』とか言えるくらいのロリコンに調教しちまえばいいって話でさ!!」

ロリフ「……な、なるほど……、むりに あいての このみにあわせる のではなく、あいてを こちらの どひょうへ ひきこむ……!!」

85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:37:58.50 ID:w821MScl0
ロリフ「しかしいったい、いかなるしゅだんを とれば せんしを……、ロ、ロリコンにできるの?」

魔学生「……簡単ですよ、ちょいと部屋にこのLOを置いておけば……」

ロリフ「おいこら」

魔学生「冗談冗談、流石に>>1もファンタジー世界にそんな危険物を持ち込んだりはしませんよ」

ロリフ「……で、いったいどうすれば……」

魔学生「まあ……、そうですね、王道として……、妹キャラで攻めるとか」

ロリフ「いもうと……」

魔学生「リピート! アフター!ミー! 『お兄ちゃん』」

ロリフ「……お、おにい……ちゃん……」

魔学生「……凄まじい破壊力です……、もはやあなたに教えることは何も無い……」ボタボタ

ロリフ「……いいの こんなので?」

魔学生「いいんです! こういうのはノリですよ!」

86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:38:53.32 ID:w821MScl0
ロリフ「……でもまあ せっかくだけどきゃっか」

魔学生「何故にっ!!」

ロリフ「ちょっといま れいせいになって かんがえてみたけど、わたしが せんしを『おにいちゃん』よばわり したところで、せんしは ばくしょうする だけだもの」

魔学生「わかってないです!! コレは男のロマンですっ!! 冷めた頭で考えちゃいけませんっ!!」

ロリフ「……うーん、そのいけんは そんちょうしたいけれど……、たぶん、ロリろせんは むり、……そいねも こうか なかったし」

魔学生「……へ? 添い寝?」

ロリフ「うん」

魔学生「……したんですか?」

ロリフ「ええ」

魔学生「け、結構大胆なんですね……、つかうらやましいな戦士さん、畜生もげろ」

ロリフ「まあ いっしょにねるくらいなら ちいさいころから やってるし……、あ、わたしは いまもか」

87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:39:33.90 ID:w821MScl0
ロリフ「……まあ、だからといって、わたしが おとなっぽい かっこうしても、ぶざまなだけね、……せんしが ばくしょうするのは かわらないわ」

魔学生「……いえ……、まだ手は有ります!!」

ロリフ「?」

魔学生「……ロリフさんの武器……、たしかに戦士さんには通用しないかも知れない……、でも、それでもロリフさんが美幼女なのには変わりがないんです!」

ロリフ「……さっきは ながしたけれど、しょうじょじゃなくて、ようじょなのね……」

魔学生「まあつまり、元がいいんだからいつもと違うアプローチを試してみようぜ、長所は殺さずにな!! ってことです」

ロリフ「……てがあるの?」

魔学生「ええ、ロリフさん! 善は急げ! 出かけましょう! 『いつもと違うアタシ』を演出するために!!」

ロリフ「なんかはらたつわね そのフレーズ」

88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:40:45.70 ID:w821MScl0
戦士が泊まってる部屋

戦士「あーくそ、オーガの野郎……、俺の革鎧をバッサリ切りやがって……、ここまでなってると自分じゃ修理できねーし……、あーあ、修理ださねーとな……」

コンコン

戦士「あ、はいよー……」

ロリフ「……せ、せんし? いる?」

戦士「あー、ちっと革鎧修理しようとしてたけど無理だったわ、なんか用か?」

ロリフ「う、うん、ちょっと みてもらいたいもの があって……」

戦士「ん? なんだ? ……まさかお前、新しく調合した薬を飲ませようってんじゃ……」

ロリフ「ちがう……、と、とにかくあけて?」

戦士「あーちがうのね、はいよ……っと」

ガチャ

ロリフ(メイド服着用)「お、おかえりなさいませ ごしゅじんさまっ!!」

戦士「…………」

ロリメイドエルフ「…………」

戦士「……この場合、おかえりって間違ってねーか?」

ロリメイドエルフ「……ただいまかえりました ごしゅじんさま」

戦士「……いや、違くて……、あーすまん、なんか俺も斜め上の事態にテンパってる」

89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:42:04.15 ID:w821MScl0
魔学生「(ふふふ、魔法アカデミーのお金持ちの友人から借用したメイド服……、よくお似合いですよ……、ロリフさん……)」

魔学生「(この装いならば……、いかに耐ロリ属性を備える戦士さんといえど……、一蹴できるはず!!)」

戦士「……で、何の真似だよその格好はよ」

ロリメイドエルフ「え、えっと……、つぎのまちにいく じゅんびで もうしばらく このまちに たいざいしないといけないから……、バイトしようとおもって……」

戦士「バイト……?」

ロリメイドエルフ「ええ、たいしゅうメイドしょくどう に たんきの バイトぼしゅう があったの……、そこ、うけてみようとおもって、ためしにきてみたのだけれど……」

戦士「未来に生きすぎだろその食堂!! っつかお前はバイト出来ねーんじゃねーのか!?」

ロリメイドエルフ「しっけいな、わたしはもう はたちよ? にんげんの しょくぎょうなら なんでも しゅうしょく できるわ!!」

戦士「……あー、そういやそうだったな……、まあお前色々手際いいし……、問題ないだろうけど」

90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:43:08.66 ID:w821MScl0
ロリメイドエルフ「で、……どう?」

戦士「どうって?」

ロリメイドエルフ「……せんしは、……その、わたしの このかっこう……、にあってるとおもう?」

戦士「……んー……」

魔学生「(さぁ……、どうだ!?)」

戦士「……うん、可愛いんじゃねーか?」

魔学生「(お……おお!?)」

ロリメイドエルフ「!! ほ…、ほんと!?」

戦士「おー、ほんとほんと、それなら速攻店の看板娘になれるわ」

魔学生「(……ん?)」

ロリメイドエルフ「そ、そっか……、……へへ、えへへ……」

戦士「しかしバイトねえ……、俺は旅の準備があるから出来ねーけど……、変な客に目ぇ付けられんなよ?」

ロリメイドエルフ「うん!!」

戦士「店長とかにいじめられたり、客にセクハラされたりしたらすぐ言うんだぞ?」

ロリメイドエルフ「うん!!」

魔学生「(……これ、やっぱり……、ロリフさんを女として見てる視線じゃなくて……)」

魔学生「(……完全に父親目線だ!!)」

91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/27(日) 00:45:03.10 ID:w821MScl0
戦士「んじゃ俺は鎧修理に行ってくる」

ロリメイドエルフ「う、うん、……いってらっしゃい」

戦士「うーい」

ガチャ バタン

トントントントン……

ロリメイドエルフ「……ヘヘ、かわいい、か……」

魔学生「(……失敗か……、まさかあそこまで徹底した非ロリコンだとは……)」

ガチャ

魔学生「ロリフさーん……、ごめんなさい、ここまでやってもらったのに……」

ロリメイドエルフ「……じゅうねんぶり くらいにいわれた……、へへ、えへへっ」

魔学生「…………」

魔学生「……ある意味成功?」ボタボタ

98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/28(月) 23:18:44.17 ID:ezmCruRQ0
魔学生「……もういっちゃうんですか?」

戦士「ああ、まああんまダラダラしてるわけにもいかんしな、俺ら出稼ぎだし、ちゃかちゃか稼がないと」

ロリフ「いろいろ おせわになったわね、ありがとう」

魔学生「……そんな、こちらこそ本当にお世話になったのに……、何も出来なくて……!!」

ロリフ「そう? すくなくとも わたしは とっても ゆういぎな けいけんが できたわ」

魔学生「(……あれかー……、まあ成功っちゃ成功だけど……、うーん、あれで満足してるなら……、前途多難かな……)」

戦士「まあ、またココに寄ったときにはおみやげでも買ってくるさね」

魔学生「あはは、是非期待して……、って、……そうだ!! 渡す物あったのすっかり忘れてた!!」

ロリフ「……なに?」

魔学生「ちょっとまってて下さい!!」

ドタドタドタ……

99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/28(月) 23:19:25.95 ID:ezmCruRQ0
魔学生「お二人さん、ちょいとこちらに!!」

ロリフ「? なに?」

魔学生「……声をひそめて!!」

戦士「……なんぞ」

魔学生「……コレが渡したいものです」

ロリフ「……かみが すうまい……、てがみ?」

魔学生「いえ、……お二人の為に、旅に役立ちそうな簡易魔法をいくつか書きだしておきました……、簡単に習得できる物ばかりですから、暇なときにでも見といてください」

戦士「……マジで? アカデミーの魔法って門外不出品じゃねーか? いいのかこんなモン持ち出して?」

魔学生「……ダメに決まってますよ、バレたら退学かも……」

戦士「ちょ」

ロリフ「ちょ」

魔学生「……大丈夫ですって! ぶっちゃけ流出とか事件になるのは、市場に出回っちゃった時だけですし……、お二人が黙っててくれれば問題ないですよ!」

戦士「それでもなぁ……、魔学生ちゃんが退学になるってーのは……」

ロリフ「うん……、さすがにもらえないわね」

魔学生「……仕方ない、ロリフさん、ちょいとこちらに」

戦士「え、俺は?」

魔学生「駄目です」

戦士「……そうですか」

100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/28(月) 23:20:03.78 ID:ezmCruRQ0
ロリフ「……で、なに?」

魔学生「……さっき、簡易魔法だけ……、と私は言いましたが、すまん、ありゃ嘘だった」

ピラ

ロリフ「……こうとう みりょう まほう、チャーム……? みりょう!?」

魔学生「……ええ、習得には長い時間と勉強が必要ですが……、簡易魔法受け取ってくれるならこの魅了魔法習得セットを付けますよ?」

ピラピラ

ロリフ「……う、ううー……」

魔学生「ほれほれー」

ヒョイ

ロリフ「うっ!」パッ

魔学生「ほらほらー」

ヒョイ

ロリフ「ううっ!」パッ

魔学生「……さぁ、どうするんですかロリフさん、おとなしく簡易魔法のリストを受け取るか、受け取らないか!」

ロリフ「…………」

101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/28(月) 23:20:34.31 ID:ezmCruRQ0
ロリフ「わたしは あくまに たましいを うってしまったわ」

戦士「……何があったん?」

ロリフ「もくひ で」

魔学生「乙女の秘密を詮索しちゃだめですよ、戦士さん?」

戦士「……そっすか……」

ロリフ「それじゃ そろそろいくわね」

戦士「……そうだな、じゃあな魔学生ちゃん」

魔学生「ええ、……頑張ってくださいね、特にロリフさん」

ロリフ「ん……、がんばるわ、まがくせいも、べんきょう がんばってね」

魔学生「……はい! それじゃお二人とも……お元気で!」

戦士「おう」

ロリフ「それじゃあね」

魔学生「……なんか別れの挨拶にしてはちょっとあっさり……、よしこうしよう」

ロリフ「…………?」

魔学生「……無事に……、無事にもどってきてね、無事に戻って来なかったら私……、許さないんだからっ!」ボロボロ

ロリフ「……えっと……」

戦士「フラグ立てんな、俺らの方に」

105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/01(火) 21:16:46.46 ID:zm5nJt0E0
街道沿い 宿

戦士「徹夜で見張りをしないでいいという至福」

ロリフ「ちょうどいいところに つくってあるからね、こういうたびのやどって」

戦士「んまあここの宿には衛兵さんが常駐してるみたいだし……、滅多なことはねーだろ」

ロリフ「そうね、……それじゃわたしはおふろにいってくるわ」

戦士「あいよー……、ってちょっと待った、あの簡易魔法のリストくれ、見ときたい」

ロリフ「ん……、こういうときじゃないと べんきょうできないしね」

ゴソゴソ

ロリフ「はい」

戦士「うーい、あんがと、んじゃいってらー」

ロリフ「ん……」

ガチャ バタン

戦士「さて……、と、どれどれ……?」

106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/01(火) 21:17:38.09 ID:zm5nJt0E0
ロリフ「あがったわ……、って、きゃあっ!」

戦士「えーっと……、ここはこのポージングで……、って帰ったか」

ロリフ「パパパパパンツいっちょうでなにをやってるのせんし!」

戦士「ん? いや、このリストに肉体言語魔法ってのが載ってて……、今試してるとこ」

ロリフ「に……にくたいげんご……」

戦士「なんでも、自分の肉体を魔方陣に見立てて魔法を発動させる、新世代の画期的な魔法らしい……っと、よし、こうか」

バババッ

戦士「チェンジマッシヴ!!」

カッ!!

ムキムキムキ……

ロリフ「ひゃっ……!!」

戦士「……すげーわ、筋力強化魔法すげーわ……」

ロリフ「……と、とぐろおとうとみたいになってる……」

107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/01(火) 21:19:47.31 ID:zm5nJt0E0

戦士「いまならオーガーも素手で千切れる気がしてきた」

ロリフ「と、とにかく……、ふくをきなさい! かぜひくわよ!」

戦士「……ええー、まだポージングの練習したりないのに……」

ムキッ ムキッ

ロリフ「きゃ……、すご……、じゃなくてはやく!」

戦士「へーい……、って、服が入らん……」

ロリフ「……じゃ、じゃあおふろはいってきなさい! いますぐ!」

戦士「……え、このまま?」

ロリフ「い、いいから!」

戦士「や、流石にこのまま廊下に出るのは……、せめて効果時間の5分が過ぎるまで……」

ロリフ「いいから いけっ!」

戦士「もー、何だってんだよ……」

ガチャ バタン

ロリフ「…………」

ロリフ「め、めのやりばにこまるのよもう……」

110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/02(水) 23:53:44.22 ID:60SsZBDL0
思いついた! 投下だ!!

戦士「ぐ、がああああっ!!」

ロリフ「せんしっ……、しっかりして、せんしっ!!」

戦士「ぬ、ぐおおおおっ!!」

ロリフ「だめっ……、うごいてはだめよせんしっ……」

戦士「ぜぇ……ぜぇ……、ちくしょう、一体、俺の体に、何が、起こって、やがる……」

ロリフ「……じょうきょう から さっするに……、これは……!」

戦士「……なんだ! 一体なんなんだ!!」

ロリフ「……きんにくつうね」

戦士「……マジかよ」

ロリフ「だって、ほら」

グイッ

戦士「やめて!! 無理やり動かさないで!! アッー!!」

111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/02(水) 23:54:23.66 ID:60SsZBDL0
ロリフ「とぐろの だいしょうは おおきかったわね……、よくみたらメモにも『きんにくつうがはっしょうします、ごちゅうい』ってかいてあるし……」

戦士「……つーかあの魔法……、よくよく考えたら使った瞬間鎧はじけ飛ぶだろ! この全身を襲う半端ない筋肉痛といい、使い勝手悪すぎるわ!!」

ロリフ「しゅうとくは かんたんだけれど、うんようは そうはいかない……、よくあるはなしじゃない」

戦士「ああ、あれか、資格とか……、……まあ練習したのが宿でよかった、ゆっくり出来る……、アツツ……」

ロリフ「そうね、それに……、あめ ふってるから、どのみち でられないこと かんがえると……、ちょうどよかったわね」

戦士「あー……、しかし少なくとも今日は寝たきりか……、つかコレ、明日には治ってんのかね……」

ロリフ「しんぱいないわ、しっぷをはるから」

戦士「おお、是非ベタベタとお願いしますロリフ様」

ロリフ「いい こころがけね、さあ、めをとじて……、このロリフに すべてをゆだねなさい……」

戦士「どんなキャラだよ!! ってアイタタタ……」

ロリフ「……おきあがってまで ツッコミしなくてもいいのに……」

112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/02(水) 23:55:06.34 ID:60SsZBDL0
ロリフ「えっと……、こっちは……、こうかな」

カリカリカリ

戦士「……何書いてんの?」

ロリフ「……ん、まほうじん?」

戦士「……副作用はないだろうな……、それ」

ロリフ「……んー、ない、みたい、たぶん、きっと」

戦士「おい、それ大丈夫なのかほんとに」

ロリフ「……できた……、てと しっぷ をおいて、っと……」

戦士「聞けよ!」

ロリフ「……リインフォース」

キンッ!!

ロリフ「……せいこうみたいね」

戦士「……湿布が、青色に輝いとる……」

ロリフ「よみちでも あんしんね」

戦士「いらねぇだろそのオプション」

113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/02(水) 23:55:57.50 ID:60SsZBDL0
ロリフ「リインフォース……、いやしの とくせい をもつ……、そうね、やくそうや、やくひんの こうのうを ぞうきょうする まほう……、らしいわ」ペタペタ

戦士「……なんか地味……、だけど便利そうだな……、おー、きくわーコレ」

ロリフ「しようしゃが たいしょうぶつの やっこうに せいつう していれば しているほど、こうかは ます そうよ」ペタペタ

戦士「へー、お前におあつらえ向きの魔法じゃねーの」

ロリフ「……そのかわり ふくさようの こうかも ぞうきょう しちゃうらしいわね……、このばあい は……」ペタペタ

戦士「湿布に副作用とかあんの?」

ロリフ「ええ、かぶれとかだけれど、……ん?」

戦士「……どした?」

ロリフ「……なんか、とても、すごく、いつもの ばい くらい……、しっぷ くさい」

戦士「増強されちゃった!? ってかほんとくっせえ!! 目に、目にしみる!!」

ロリフ「……うん、まあ ゆっくり ねといて、わたしは ちょっと やどのひとに ここらで やくそう とれそうな ところがないか どうかきいてくるわ……、おえっぷ」

戦士「ロ、ロリフ! せめて、せめて窓を……、開けていって……、く、くさ……」

ロリフ「……せんし、そのいちは あめが ふりこんでくるから だめよ」

ガチャ

ロリフ「さよなら」

バタン

戦士「ロリィィィィフ!!!」

120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/04(金) 20:54:19.92 ID:xxysuSSG0
どっかの街

戦士「これで買出しは全部か?」

ロリフ「ん……、そうね……っと、まずったわね……、すりばち かいわすれてたわ」

戦士「ありゃ……、んじゃちょっと戻って買いに行くか」

ロリフ「ううん、わたし ひとりで いってくるわ、せんしはここでまってて」

戦士「一人で平気か?」

ロリフ「ん……、もんだいないわ、ちょっともどるだけだし」

戦士「んーでもやっぱ俺がついてったほうが」

ロリフ「しんぱいないわ、きょうは しびれぐすりぬった ナイフ けいこうしてるから」

ヌラッ チャキッ

戦士「……いってらっさい」

ロリフ「ん」

スチャ

タタタタタ

戦士「……とはいったものの……、暇だな」

???「ねえちょっと……、そこの旦那?」

戦士「ん?」

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/04(金) 20:56:00.43 ID:xxysuSSG0

ロリフ「……ただいま、……って、あれ?」

ロリフ「……せんし、いないわね」

ロリフ「……さきにかえったのかしら、やどに……、ん?」

ロリフ「うらろじ……、から せんしのこえが……」

ヒョイ

◯◯「いいじゃないの~、旦那アタシの好みだから安くしとくよ~?」

戦士「や、や~、でもな~、連れを待ってた途中だしな~、あいつ怒るだろうしな~」

ロリフ「…………」ビキ

◯◯「そんなカタイ事いわずにさ~、……あら? こっちもちょっとカタくなってんじゃな~い?」

戦士「あ、あははは……、いやいや、やー、まあそりゃあお姉さんの様な綺麗な方に……、ねえ?」

ロリフ「…………」ビキビキ

◯◯「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃないの? それじゃとことん歓ばせて……、ん? ……ねえ、その袖つかんでる子は知り合い?」

戦士「……へ?」クルリ

ロリフ「……おにいちゃーん」ニコニコ

戦士「!!!? ロ、ロロロロロリフ!? い、いやコレは違……ってか何だそのキャラは!! 怖!!」

122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/04(金) 20:56:29.70 ID:xxysuSSG0
ロリフ「……ひどいなぁ おにいちゃん、さっきのばしょで まっててくれる やくそくじゃなかったの?」ニコニコ

戦士「……いや、その、そのな、……す、すまん!!」

◯◯「あっちゃー、妹さんかー……、流石にこれじゃ、今からお店来てもらうのは無理だねー」

戦士「…………そ、そーなんすよー、やー残念だなー、あははは…………はぁ……」

ロリフ「」ビキッ

グリッ

戦士「いった!! ロリフ!! なんで抓る……」

ロリフ「んー? なにもしてないよー? そんなことよりおにいちゃん、はやくかえろ?」ニコニコ

戦士「……そ、そうだな、さっさと帰って……」

ロリフ「……きょうはいっぱいかわいがってくれるんでしょ? ベッドのうえで?」ニコニコ

戦士「……はあ!?」

◯◯「……旦那、そういう趣味だったんだね……」

戦士「へ!? い、いや、違……」

◯◯「ああ、別にいいっていいって、ここらにはそういうの専門の店もあるし、さ……、……ただねー、あんまり表通りじゃ声でかくして言っちゃダメだよ?」

ロリフ「うん、わかったー、……じゃあ かえろうか、お・に・い・ちゃ・ん」ギシッ

戦士「……はい……」

123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/04(金) 20:57:53.99 ID:xxysuSSG0
宿

バタン

戦士「……ただいまー……」

ロリフ「…………」

戦士「…………えっと」

ロリフ「……せいざ」

戦士「……へ?」

ロリフ「せいざしなさい」

戦士「……は、はい、……しました」

ガツッ……グリグリグリグリ

戦士「!!ちょっちょっっちょっと!!! こめかみグリグリやめて!!やめて!!あがががががが!!!」

ロリフ「……ただでさえっ、おかねにっ、よゆうがないってのにっ、どこにいこうとっ、していたのかしらっ、この くされのうみそ はっ!!」グリグリグリグリ

戦士「いででででで!! すいませんっした魔が刺しましたっ、ほんの出来心だったんですぅー!! もう二度と考えませんっ、だからはーなーしてー!!」

ロリフ「やっぱり いくき だったのね!! このっ……、ドへんたいっ!! ドていのうっ!! ド◯◯◯◯っ!!」グリグリグリグリ

戦士「ちがっ!!◯◯じゃな……、あぎゃぎゃぎゃぎゃ!! すいませんもう◯◯でいいですっ!! 割れる!! 脳が割れるっ!!」

124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/04(金) 21:01:02.76 ID:xxysuSSG0
戦士「はぁー……、はぁー……、こ、こめかみがいってえ……」

ロリフ「じごうじとくよ……、これに こりたら じちょう することね、こんご!!」

戦士「はい……、すいませんでした……」

ロリフ「……まったく……!!」

戦士「…………あの、なんだったんすかさっきの、その、キャラ」

ロリフ「…………あとで あのみせに いかないように くぎさしといたのよ、ロリコンって ことに しとけば ああいうのも へるでしょ」

戦士「……そっすか……、でも別にわざわざロリコンにしなくても……」

ロリフ「は?」

戦士「すいませんっ!!」

ロリフ「…………まったく…………、……ほんとにロリコンだったらいいのに、もう……」ボソッ

戦士「へ? なんすか?」

ロリフ「……もういいわ……、はあー……」

戦士「んじゃ正座崩しても……」

ロリフ「は?」

戦士「だめっすよね、すいませんした」

130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 00:58:53.18 ID:ZZye/YaJ0
宿主人「えー……、お二人でお泊りになれる部屋となりますと……、ダブルベッドの部屋しか開いておりませんね……」

戦士「ありゃー……、んじゃしゃーねーか、シングルの部屋二つ……」

ロリフ「ダブルのへやでいいです」

戦士「え」

ロリフ「わたしは おなじベッドで だいじょうぶだよ? パパ?」

戦士「や、で、でもなぁ……」

宿主人「やー……、いいですなー、親子仲がいいというのは……、それに引き換えうちの娘は……、『お父さん、なんか臭いから近寄らないで』と……」グスン

ロリフ「なかないで おじさん、きっと ししゅんきな だけよ、もう なんねんか すれば わらいばなし になるわ」

宿主人「……ありがとう、お嬢ちゃん……、お客さん、いい娘さんをお持ちになられましたね」

戦士「…………あ、そっすね、はい」

宿主人「大事にされてくださいね、さて、それじゃお部屋の方にご案内します」

戦士「……何この拒否れない雰囲気」

ロリフ「……(けいかくどおり)」グッ

131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 00:59:29.66 ID:ZZye/YaJ0

戦士「……んで、寝るわけだが……、いいのかコレ?」

ロリフ「……べつにいいわよ、いままでだって なんかいも そいねしてるわけだし」

戦士「……まあそれもそっか」ゴソゴソ

ロリフ「……それじゃわたしも」モゾモゾ

戦士「…………」

ロリフ「…………」

戦士「……お前手足冷たっ!!」

ロリフ「ひえしょうだもの、……あ、せんし、ちょっとうでひろげて、せまいから」

戦士「ん? こうか?」

ポフ

戦士「……おい、人の腕を枕にすんな」

ロリフ「……せんし、うでかたすぎ、まくらとしてつかいづらい」

戦士「お前な……」

ロリフ「…………」スゥ

戦士「寝るなよ」

132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 01:00:39.60 ID:ZZye/YaJ0
戦士「……おはよっす、ってロリフ、首を押さえて何やってんだ」

ロリフ「……ねちがえた」

戦士「あー……、まーしゃーねーだろ、高さあってねーだろうからな」

ロリフ「しっぷはって……」

戦士「はいはい」

ロリフ「ううー……、ごさんだったわ」

戦士「自業自得だ、今度からはちゃんと枕使えよ」ペタペタ

ロリフ「……(あの たかさ なら、じゅうねんご には ちょうどよくなる はず)」

戦士「……ほい、出来たぞ?」

ロリフ「……じゅうねん、か……、ながいなぁ……」

戦士「あん?」

139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:09:23.70 ID:IQol2xFy0


ロリフ「……この やくそう は……、つかえるわね」ムシリ ムシリ

戦士「……なあ、ロリフー……」

ロリフ「なに?」ムシリ ムシリ

戦士「……俺、なんかすることない?」

ロリフ「ないわね」ムシリ ムシリ

戦士「ここで待ってるだけってのも暇なんだよー……、ほら、お前がここで薬草集めてる間にさー、他のもん集めてくるからさー……」

ロリフ「……あなたそういって、いままで たのんだ やくそう や キノコ つんできたことが あったかしら?」ムシリ ムシリ

戦士「うっ……」

ロリフ「しかもピンポイントに どくいり の もの ばっかり あつめてきて……、おかげで どくやくだけ ちょうごう うまくなっちゃったわ……」ムシリムシリ

戦士「爆薬もじゃね?」

ロリフ「……そうね……、いまは どく も ばくやく も あまるくらい あるから、ここでまってなさい」ムシリムシリ

戦士「……んじゃ、ここの薬草摘むのを手伝うわ」

ロリフ「ダメ、この やくそうは ざつに つむと すぐ だめに なっちゃうから、ガサツな せんしには むり」ムシリムシリ

戦士「……そっすか……」

ロリフ「いいから そこに つったってなさい……、せんしには まちでの こうしょうを やって もらうんだか……」ピクッ

ヒュン

戦士「……矢かっ!!」ヒュ キンッ

ロリフ「せんしっ!!」

戦士「大丈夫だ、弾いた……、が……」

野盗A「……ケケケケ……」

野盗B「……ヒヒヒヒ……」

ロリフ「……ちっ、めんどうなこと になったわね」

140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:10:41.72 ID:IQol2xFy0
野盗C「おいあんちゃん、金目の物とそこのガキ置いてさっさと失せな」

戦士「(……野盗か……、木の上に弓持ちが二人、残りが七人ってとこかね)」

ロリフ「(せんし……、どうする?)」

戦士「(ロリフ、俺の後ろに隠れて……、アレの準備しとけ)……金目のモノならくれてやってもいいが……、コイツは見逃してやってくれんかね?」

野盗D「は? 馬鹿かテメーは? テメーに拒否権なんざねーよ、エルフのガキは高く売れんだぜぇ……? ヒヒヒ……」

野盗E「さっさとしねーと……、殺すぞ?」グイッ

戦士「……はー、そう出るかやっぱり……、しゃあないよな、じゃあ……、ロリフ」

ロリフ「うん」シュボッ

野盗E「ゴチャゴチャ言ってんじゃねぇ!!」ブン

ヒュン パシッ

野盗E「んなっ……、素手で剣を……!!」

ガシッ

戦士「まず一人!!」

ゴキッ

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:15:02.23 ID:IQol2xFy0
野盗D「な、……って、テメェ!! 射て!! F!! G!!」

ボシュゥッ

野盗F「え、煙幕だと!? クソ、どこに……!!」ドツッ

野盗F「……かっ……!!」ヒューン ドサッ

ロリフ「……ふたりめ」シュボッ

ポイッ

野盗D「くっそ……、連中、どこへ……」

コロコロコロ……

野盗D「……なんだ、これ、……!!爆だ」

ドカン!!

ビシャビシャビシャ

野盗A「……うわっ……、なんだこれ……、え……、血……?」

ゴロゴロ

野盗A「D……の、頭? ……え、うわ、うわあああああああああ!!」

戦士「今ので……、三人は吹っ飛んだか、つかほんとにミンチになるのな、怖っ」チャキッ

142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:15:49.86 ID:IQol2xFy0
野盗A「うわぁ!! 血が……、うわあああああっ!!」

野盗C「畜生!! どこだ!! どこにいやがる!!」

野盗B「お、落ち着け!! 今ので煙幕は晴れた!! 見つけて袋にしちまえば……」

ズンッ

野盗B「がはっ……」

戦士「六人目……」

ヒュン

戦士「っ!!」

ガシッ

野盗C「え」

ドツッ

野盗G「や、野郎!! Cを盾」ドツッ

ロリフ「……しちにんめ と はちにんめ……」

143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:16:20.05 ID:IQol2xFy0
野盗A「ひ……、ひいい……」

戦士「……さて、残ってるのはアンタだけだな」

ロリフ「どうする? もう たたかうきは ないようだけれど……」

戦士「んー、まあ見逃してもいいんだけどさ、仲間がいるかも知れないしな」チャキッ

ロリフ「……そうね、ふくしゅうにでも こられると やっかいよね」チャキッ

野盗A「ひ、っひいっ!! や、やめて……、命だけは……」

戦士「……ふーん、命だけは助けて欲しい、ねえ……」

ロリフ「それじゃあ ちょっと、おしえてもらいたいことがあるのだけれど……」

戦士「教えてくれれば……、そうだな、まあ、見逃してやるよ」

野盗A「何でもします!! 何でも!!」

戦士「そっか、それじゃあ……」

144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 23:16:59.42 ID:IQol2xFy0
野盗A「…………」ガクガク

戦士「……うーす、帰ったぞー」

ロリフ「……ん、しゅびは?」

戦士「あー、煙が晴れてから行ってみたら、全員見事に夢の中、あとは憲兵に報告するだけだな」

野盗A「……!!」ビクッ

ロリフ「やくそうを つみに もりに きたら、とんだ ふくしゅうにゅう があったわね」

戦士「いきなり矢で射られたときは何事かと思ったがな、ったく」

ロリフ「それにしても、もったいなかったわね、さきに おそいかかってきた れんちゅう」

戦士「あー……、生かしてれば懸賞金が倍になったんだけどな……」

ロリフ「まあ、ひとり のこしてた おかげで アジトの ばしょが われたわけ だし……」

戦士「そうだなー、まあよしとするか……」

野盗A「……こ、っこ、こ……」ガクガク

戦士「? なんだ?」

野盗A「こ、この人でなしっ!!」

戦士「いや、オメーが言うな」

ロリフ「いうな」

160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 00:29:59.03 ID:6eqtZl5P0
ロリフ「戦士」

戦士「…………」テクテク

ロリフ「戦士ってば」

戦士「…………」テクテク

ロリフ「戦士っ!!」

戦士「…………」テクテク

ロリフ「…………戦士の◯◯、くそばか!!」

戦士「…………」テクテク

ロリフ「…………??」

戦士「…………」テクテク

ロリフ「…………」

ゲシッ

戦士「~~~~~っ!! ……こ、股間……、てめ、ロリフ……、なに、しやが……」

ロリフ「……無視するからよ」

戦士「……し、してね……、あ、やばこれ上に行ってる……、キッツ……」

161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 00:30:34.08 ID:6eqtZl5P0
戦士「あー、なんか用があったのか、すまん、全く聞こえてなかった」

ロリフ「……前々から思っていたのだけれど、戦士は耳が遠いことがよくあるわね……、何かの病気じゃ……」

戦士「へ? なんだって?」

ロリフ「……ちょっと耳の中見せてみなさい」

グイッ

戦士「いてててて!! 何しやがる!!」

ロリフ「……汚っ!! 戦士!! あなた一体何日耳掃除してないの!?」

戦士「えーっと……、あれ、最後にやったのいつだっけか? わからん」

ロリフ「……はー、……ちょっとこっち来なさい」

戦士「へ?」

ロリフ「いいから来い」

グイッ

戦士「痛い痛い痛い、耳引っ張んな!!」

162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 00:32:12.17 ID:6eqtZl5P0
ロリフ「……はい、ここに寝て頭乗っけて」ポフポフ

戦士「へ? 膝に?」

ロリフ「耳掃除するから」

戦士「……いや、いいって別に……、自分ですっからさ……」

ロリフ「い・い・か・ら、さっさと来い」

戦士「……はい」ポフ

ロリフ「……それじゃ左から……」

ゴソゴソ

ロリフ「うわ、ゴッソリいった……、ちょっと擦っただけでこれって……、戦士あなたね……」

戦士「……おー、これすげえ気持ちいーわー……」

ロリフ「…………」

ゴソゴリッ

戦士「痛って!! ……ロ、ロリフ~、もうちょい優しく……」

ロリフ「あ、……ご、ごめん」

163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 00:32:51.63 ID:6eqtZl5P0
ロリフ「……はい、終わり……、すっごい詰まってたわよ、耳くそ」

戦士「おー……、すげえふっつうに音が拾える……」

ロリフ「……それじゃ行きましょ」

戦士「ちょい待ちロリフ」

ロリフ「なに?」

戦士「俺ばっかりってのも悪いから、お前も、ほら、耳掃除」ペシペシ

ロリフ「……私はいいわよ、自分でやってるし」

戦士「いいからいいから、ほいっと」

ヒョイッ ポスッ

ロリフ「……ちょ、ちょっと……、だ、だから私はいいってば……」

戦士「どれどれ……、あー、結構たまってんじゃねーか」

ゴソゴソ

ロリフ「……ひゃうっ!!」

戦士「あ、すまん痛かった?」

ゴソゴソ

ロリフ「……い、痛くない……、けど……、ふあっ……!」

戦士「あーくすぐったいのね、了解了解、ちょい強めに行くわ」

ゴソゴソ

ロリフ「……っやぁ!!……ふあぁんっ!!」

164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 00:33:29.38 ID:6eqtZl5P0
ゴソゴソ

ロリフ「……ぁぅ……、も……、だめ……」

戦士「ほいよー、右も終了ー」

パッ

ロリフ「……んんっ、……はぁ……、はぁ……」

戦士「……なんかずいぶん疲れてんな、やっぱ痛かった?」

ロリフ「…………ぁ、せんしぃ…………」

戦士「……涙目……、そんな痛かったのかよ……、すまんな……」

ロリフ「……ぅぁぅ……、……ちがうぅ……」フルフル

戦士「違う? んじゃなんだってーのよ?」

ロリフ「……んぅ……、えっとねぇ、なんかねぇ、そらとんでるみたいに……、…………っ!!!」

戦士「ど、どしたロリフ、急に起き上がって……、だ、大丈夫か?」

ロリフ「…………あ、…………うううううう…………」

戦士「本当どうしたお前、頭抱えて、顔赤いし……、風邪?」

ロリフ「…………か、風邪じゃなくて、え、えっと…………」

戦士「風邪じゃなくて……、何だ?」

ロリフ「だからっ……、そのっ……、……気持ちよかったわよ……、……ありがと」

171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/16(水) 21:34:02.91 ID:6eqtZl5P0
女戦士「うおーい、飯できたぞー」

ショタエルフ(以下ショタフ)「……ん、いまいくよ」

女戦士「今日はお前が猪撃ってきたお陰で豪華な飯になったからな! うめーぞー!!」

ショタフ「……それはよかった、せんしは りょうりが じょうず だからね」

女戦士「おーいおい、照れるじゃねーかよショタフよー、そんじゃ礼として、いっぱいついじゃるからな!!」

ショタフ「ん、おねがい」

女戦士「いやー、しっかしアレだなー、村を出た頃は料理なんざ出来るか!! とか思ってたんだけどなぁ……、ま、これで花嫁修業もバッチリってとこかね!」

ショタフ「…………」ピクッ

女戦士「まあ、旅がらすじゃあ、お相手にも恵まれないんだけどな、ははは!!」

ショタフ「……ぼくで よかったら いつでも……」ボソッ

女戦士「んあ?」

ショタフ「……な、なんでもない」


180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/24(木) 23:53:58.86 ID:GE3lEpjO0
ロリフ「ひい、ふう、みい、……ふむ」

戦士「どしたロリフ、金とにらめっこして」

ロリフ「うん、……けっこう おかねが たまってきたなぁ とおもって」

戦士「おー、マジで? おー、こんだけありゃしばらく遊んで暮らせるな!」

ロリフ「…………」ゴリリ

戦士「……や、あの、普通に冗談だから、必殺仕事人風に指を鳴らすのはやめて!!」

ロリフ「まったく……、そういうわけ だから いっかい きせい しようかと おもうのだけれど……、どう?」

戦士「いんじゃね? 全然顔も見せてないわけだし……、あんま大金持ち歩きたくねーしなぁ……」

ロリフ「それじゃあ きまりね、さて、そうときまれば……」

戦士「決まれば?」

ロリフ「おみやげを かわないと」

戦士「そっからかよ」

181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/24(木) 23:54:42.14 ID:GE3lEpjO0
故郷 森の中の村

戦士「そんなこんなで帰ってきました我が故郷!!」

ロリフ「……しかし はやかったわね、ルーラでもつかったのかしら?」

戦士「いや、むしろファストトラベル」

ロリフ「スカイリムはやくでないかしら……」

戦士「また◯◯MODを漁っては入れ込む作業が始まるな」

ロリフ「そしてフリーズするのね」

戦士「……まあ、多分今回はローカライズで吹替えされるだろうし……、まずは箱かPS3だな」

エルフ門番「……お!? おーおーおー、戦士に、ロリフじゃないか! 帰ってきてたのか出稼ぎ組!!」

戦士「よう、門番の兄ちゃん! 一年ぶりだな!」

ロリフ「ひさしぶり」

エルフ門番「いやー、ロリフは変らんなぁ……、戦士は……」

戦士「なんだよ」

エルフ門番「……老けたなぁ、お前」

戦士「やっかまし」

182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/24(木) 23:55:16.82 ID:GE3lEpjO0
エルフ門番「まぁ、とりあえずは長老んとこ顔出してきなよ」

戦士「あいよ」

ロリフ「……あ、もんばんの にいちゃん、……これ おみやげ」

エルフ門番「おお、ありがとう……、……なんだこれ、紐が……、何というか弾丸状に編みあげられて……」

ロリフ「ひごずいき」

エルフ門番「ブッ……」

戦士「嫁さんと上手くいってないかなとおもって」

エルフ門番「ふぁ、ファンタジー世界に出しちゃいかんもんだろこれ!! つか余計なお世話だ!! うちはいつでもイチャイチャラブラブしてんだよ!!」

戦士「とかいいつつ懐にしまうんだな、兄ちゃん」

エルフ門番「ぐぬっ……」

ロリフ「……ところで ひごずいきって なに?」

戦士「ああ、それはな」

エルフ門番「ば、馬鹿っ!! ロリフにはまだ早い!!」

183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/24(木) 23:55:47.87 ID:GE3lEpjO0
エルフ長老の家

エルフ長老「……おお、戦士にロリフ……、帰ってきておったか!」

戦士「お久しぶりです長老」

ロリフ「おひさしぶりです」

エルフ長老「おお……、二人ともまた大きくなって……、……」

戦士「……なんすか」

エルフ長老「戦士、お主……、老けたな」

戦士「……長老にまで……」

ロリフ「ドンマイ」ポンポン

エルフ長老「して、今回の旅路はどうだったのだね?」

ロリフ「ん、このとおり」

ジャラジャラ

エルフ長老「おお……、いつもすまぬなぁ……」

戦士「……そんで、この額じゃ……」

エルフ長老「……すまぬ、まだ足りぬ……」

184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/03/24(木) 23:56:52.25 ID:GE3lEpjO0
戦士「やっぱりっすか……」

エルフ長老「うむ……、この村は森の奥深く……、いつ魔物共に襲われるかわからぬ……」

エルフ長老「だからこそ、ここに村をつくった我らの先祖はここに結界を張った」

エルフ長老「永く永く、その結界はこの村を守っておった、じゃが!!」

エルフ長老「4年前のことじゃ……、常時結界を張るために、村の中心部に鎮座している宝玉……、その輝きに陰りが!!」

エルフ長老「結界はまだ機能しておる……、だが、一旦この結界が破れれば……、我々はこの村を去らねばならぬだろう……」

エルフ長老「結界を張り直さねばならぬ、その為には新たな宝玉に魔術をかけ、現在のものと交換せねばならん」

エルフ長老「しかし村の結界を維持するための大宝玉じゃ……、並大抵の物では用をなさん」

エルフ長老「金が必要だ……、それも大金となる……」

エルフ長老「その購入資金を集める為、村の腕利きを数人ずつ分け、旅に出させた、それが出稼ぎ組!!」

エルフ長老「いざゆけ我らの出稼ぎ組!! 頑張れ我らの出稼ぎ組!!」

エルフ長老「フレーッ!フレーッ! でっかせぎ!! 頑張れ頑張れでっかせぎ!!」

エルフ長老「……はっ、すまぬ、ついハッスルしてしもうたわ……、ぬ?」

手紙「話が長かったのでロリフが寝ました、自宅に連れていきます」

エルフ長老「」

193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/02(土) 23:59:30.83 ID:4lvHqhE10
往来

ヒソヒソ ヒソヒソ

戦士「…………」

グイグイ

ロリフ「しぇんしぃー……、ぎゅーっ」

戦士「…………えっと」

ロリフ「……してくれないの……?」グスン

戦士「いや、あのな、お前な、ここは……」

ロリフ「ヒック……ウェック……」

戦士「……あああああもうっ!!」

ギュ

ロリフ「……えへへへへ……、じゃあねぇ、ナデナデも……」

戦士「え゙」

ロリフ「」グスン

戦士「」

ナデナデナデナデ

ヒソヒソ ナニアレロリコン? ウワァ……

戦士「……どうしてこうなった……」

194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:00:07.74 ID:k7N3r1Sp0
数十分前

マスター「……いらっしゃい、ご注文は?」

ロリフ「んー……、えっと……、オムライス」

戦士「あ、俺はとりあえず酒と……、つまみ頼んます」

ロリフ「また おさけ ね……」

戦士「いいだろ別に」

ロリフ「……のみすぎは よくないわよ、からだに」

戦士「はいはい、まあお前にゃ分からんよなぁ、この、酒の……、なんつーの? 魔力? みりき?」

ロリフ「……」イラッ

マスター「……ビールと枝豆、お待ち」

戦士「おおっとっと、待ってました!!」

グビグビ

195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:00:36.97 ID:k7N3r1Sp0
戦士「っぷはぁ……、いやあ、五臓六腑に染み渡りますなぁ……」

ロリフ「……そんなにおいしいものなの?」

戦士「お? 興味があるかなロリフちゃん? でも駄目だなー……、君がオトナになるまでは駄目だなぁー」

ロリフ「……やっっかましいわ ◯◯◯◯が」

戦士「だ、だから違うっつーの!!」

ロリフ「……だいたい わたしは もう おとな なのよ」

戦士「大人(笑)」

ロリフ「……」ムカッ

パシッ

戦士「あっ……、てめグラス返せ……」

グビグビグビ

196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:01:35.02 ID:k7N3r1Sp0
戦士「……原因完全にアレじゃねーか……、くそ、悪酔いしやがって……」

ロリフ「しぇんしー、おひめさまだっこしてー」

戦士「……何でそっち方面で絡んでくるんだよもう……」

ヒョイッ

戦士「これでよござんすかー、ったくもう、さっさと宿戻るぞ」

ロリフ「えへへへへー、うん、かえろー?」

グリグリ

戦士「……ロリフー、歩きづらいから頭を顔にグリグリ押し付けるのやめてくれー」

ロリフ「やー」

戦士「……ったくもう」

197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:02:35.95 ID:k7N3r1Sp0
宿

戦士「おーら、着いたぞー」

ロリフ「んー、ねむいー……」

戦士「はいはい、ほら、ベッドで寝ろ」

ポスッ

ロリフ「んー……、しぇんしー……」

戦士「んだよ……って」

グイッ

ロリフ「……んっ」

チュ

戦士「」

ロリフ「えへへへへ……、おやすみのちゅー……」

戦士「え、へ? おま、ちょ、おまっ!!」

ロリフ「……しぇんし、らいしゅきー……、……」

戦士「」

ロリフ「……zzz」

戦士「」

戦士「え、ちょっと待て、おい……、おい!!?」

ロリフ「……zzz」

戦士「……ええええええー……?」

198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:03:15.90 ID:k7N3r1Sp0
数時間後

ロリフ「……んん……、もうあさ……?」

ズキン

ロリフ「っ……、あたまいたぁ……」

戦士「!! ……おう、……お、起きたか」

ロリフ「せんし……? あれ? なんでわたしは……?」

戦士「…………お、覚えてないのか……? …………酒場で酒飲んで、その…………」

ロリフ「……え、わたし おさけ のんだの?」

戦士「……覚えてないのか」

ロリフ「……なんでまた おさけ なんか のんだの かしら?」

戦士「……い、いや、むしろ問題はその後だったというか……」

ロリフ「……わたし なにかしたの?」

戦士「…………い、いや、ただ、その、絡み酒が過ぎたというか……、な……?」

ロリフ「……なんだか めいわく かけちゃった みたいね、ごめんなさい」

戦士「……い、いや、別に……、別に、その、……構わねーよ」

199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:03:45.11 ID:k7N3r1Sp0
ロリフ「……あいたっ」

戦士「あ……、み、水、飲むか?」

ロリフ「……うん、……あ、じゅんび しててくれたんだ……、ありがと」ニコッ

戦士「」ドキリ

ロリフ「……せんし? かお、あかい」

戦士「…………あ、ああ、……多分……、……なんつーかな……、……酒が……、残ってるんだよ」

ロリフ「のみすぎは だめよ……、って わたしが いえた ぎり じゃないか」

戦士「……まったくだ、あんな事しやがって……、お陰で……」ボソリ

ロリフ「……?」

200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2011/04/03(日) 00:10:44.37 ID:k7N3r1Sp0
……最後までハンパだけどこれで終わり!!

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