?
↓
「レイナサマぁ……」
「なんでアンタが泣くのよ」
「くやしくてぇ……」
麗奈は女の頭を撫でた。
ふと、麗奈の携帯電話が鳴った。
知らない番号だった。
「出てください」
女が言った。
麗奈は、通話ボタンを押した。
スピーカーから、声がする。
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「レイナサマぁ……」
「なんでアンタが泣くのよ」
「くやしくてぇ……」
麗奈は女の頭を撫でた。
ふと、麗奈の携帯電話が鳴った。
知らない番号だった。
「出てください」
女が言った。
麗奈は、通話ボタンを押した。
スピーカーから、声がする。
引用元: ・小関P 南条P 「エピローグ」
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3: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)05:57:37 ID:Ouz
「麗奈ちゃん」
麗奈は、身体を震わせた。
ママの声。
「な、なによ。嫌味のひとつでも……」
ひどく狼狽しながらも、麗奈は切ることができなかった。
言いたいことが、いっぱいあった。
どうやって伝えていいか、わからなかった。
彼女の頭脳を持ってしても。
だから、相手の言葉を待った。
麗奈は、身体を震わせた。
ママの声。
「な、なによ。嫌味のひとつでも……」
ひどく狼狽しながらも、麗奈は切ることができなかった。
言いたいことが、いっぱいあった。
どうやって伝えていいか、わからなかった。
彼女の頭脳を持ってしても。
だから、相手の言葉を待った。
4: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)05:57:55 ID:Ouz
「好きなときでいいから、かえってきなさい」
「パパは……」
「愚民と呼んであげなさい。きっとよろこぶわ。
それじゃあ、また」
通話が終わる。
麗奈は、その場にぺたり、と座り込んだ。
「パパは……」
「愚民と呼んであげなさい。きっとよろこぶわ。
それじゃあ、また」
通話が終わる。
麗奈は、その場にぺたり、と座り込んだ。
5: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)05:58:14 ID:Ouz
「ねえ」
「なんでしょうか!」
「だきしめて」
「はい!」
プロデューサーの女が、麗奈を腕で抱く。
女の肩が、涙で濡れる。
「なんでしょうか!」
「だきしめて」
「はい!」
プロデューサーの女が、麗奈を腕で抱く。
女の肩が、涙で濡れる。
6: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)08:25:29 ID:r37
「…………アンタを、アタシのママにはできないわ」
「なんでしょうか! 聞こえません!」
「アンタはアタシのコマで十分よ。
ホラ、もっと強く抱きしめなさい!」
麗奈は女の胸に顔をうずめた。
声が、漏れないように。
「なんでしょうか! 聞こえません!」
「アンタはアタシのコマで十分よ。
ホラ、もっと強く抱きしめなさい!」
麗奈は女の胸に顔をうずめた。
声が、漏れないように。
7: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)08:25:57 ID:r37
↑
「じゃあ、一週間くらい徳島に帰るんだな?」
「うん。家族を大切にしないやつはヒーローじゃないからな!」
LIVEバトルが終わり、車は女子寮の前に停まっていた。
「P、ちょっと肩を貸してくれないか」
光がプロデューサーに言った。
彼は運転席から降りて、お姫様にするように光に手を貸した。
「じゃあ、一週間くらい徳島に帰るんだな?」
「うん。家族を大切にしないやつはヒーローじゃないからな!」
LIVEバトルが終わり、車は女子寮の前に停まっていた。
「P、ちょっと肩を貸してくれないか」
光がプロデューサーに言った。
彼は運転席から降りて、お姫様にするように光に手を貸した。
8: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)08:26:28 ID:r37
言葉の割に、光の足取りは軽かった。
女子寮の扉が開く。その音が、ホールに響き渡る。
「それじゃあ、俺は……」
彼が去ろうとしたとき。
光が彼の背中を抱きしめた。
「P、ありがとう」
「なにがだよ」
「アタシ、いっぱいワガママ言っちゃって……やめるとか、やめないとか…色々」
「いいよ。これからたんまり稼がせてもらうからな」
男が笑う。
女子寮の扉が開く。その音が、ホールに響き渡る。
「それじゃあ、俺は……」
彼が去ろうとしたとき。
光が彼の背中を抱きしめた。
「P、ありがとう」
「なにがだよ」
「アタシ、いっぱいワガママ言っちゃって……やめるとか、やめないとか…色々」
「いいよ。これからたんまり稼がせてもらうからな」
男が笑う。
9: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)08:26:47 ID:r37
光が、彼の背中に顔をうずめながら、言う。
「Pは、アタシのヒーローだよ。最高の、ヒーロー……」
彼は、言葉を詰まらせた。
プロダクションの時計塔の針が、コチ、コチと音を立てて動く。
「Pは、アタシのヒーローだよ。最高の、ヒーロー……」
彼は、言葉を詰まらせた。
プロダクションの時計塔の針が、コチ、コチと音を立てて動く。
10: ◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/08(日)08:27:08 ID:r37
おしまい
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