3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:53:55.64 ID:2FV7oUiMo
さやか「だからー、QBがなんでわたしたちを騙すわけ? あんたしつこいよ」
ほむら「さやかさん、信じて下さい。このままじゃ、みんなあいつのエサにされてしまうんです」
まどか「ほむらちゃん、なにか証拠はないの?」
首なし「そうよ、いきなりそんなこといわれて信じられるわけないでしょう」
ほむら「ほ(本当なのに)……む(無駄なの? 今回の努力も?)……」
まどか///(ほむらちゃかわいい。マジほむほむ言ってる!)
ほむら「わかりました……証拠をみつけてきます」
首なし「あと、拳銃もいいけどもう少し慣れてよね。この前流れ弾に当たりそうになって危なかったんだから」
ほむら「ごめんなさい。もっと練習してきます」
引用元: ・ほむら「ほ……む……」
魔法少女まどか☆マギカ 劇場版 [新編] 叛逆の物語 DVD-BOX (116分) まどマギ Magica Quartet アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]
posted with amazlet at 18.07.10
売り上げランキング: 24,242
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:54:32.96 ID:2FV7oUiMo
ほむら「証拠……QBに自白させるしかない。そうすればみんな信じてくれるはず」
ほむら「よし、みつけた。こっちに追い込めば――」
QB「やれやれ、なんで僕は追われているんだい? っと、うわっ! なんだ、このベトベト」
ほむら「かかったわね! 業者から借りてきた体長60センチ以上のネズミも動けなくなる特別粘着シートよ!」
QB「かぷ! かぷ! かぷ!」
ほむら「なっ! このインキュベーター、粘着シートを食ってる?!」
QB「けっぷ。暁美ほむら。君はなぜこんなことをするんだい?」
ほむら「白々しいことは言わないで! あんたが、なにをしようとしているのか、こっちは全部知ってるのよ!」
QB「僕は、まどかたちの願いをかなえて、そのかわりに魔女を斃してもらってるだけだよ? いったいなにをいってるんだい?」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:55:32.05 ID:2FV7oUiMo
ほむら「そして、わたしたちが魔女になるのをまってるんでしょう?」
QB「やっぱりね、君がなぜ魔法少女なのかわからないから、君の件は上司に報告しておいたんだよ。さっきその件で連絡があったんだけど、どうやら君は時間軸を何度も移動しているようだね? でも、それはエントロピーの法則に反するんだ。つまり、きみは僕たちにとって有望なエネルギー源になるかもしれないってことだよ」
ほむら「……わたしを魔女にしたいってこと?」
QB「そうだよ。そして、君が魔女になるなら、それで今期の僕のノルマは達成されるから、ほかの魔法少女たちをもとの少女に戻してあげてもいいよ。それが君の望みなんだろう? 暁美ほむら」
ほむら「……その話が真実だという証拠をみせなさい」
QB「やれやれ君たちはいつもそうだ。自分たちの〟分〝ってやつをわきまえない。こっちが真実といってるんだから、カルト宗教の信者のように、ただ僕を信じていればいいのに」
ほむら「交渉決裂ね。これでも喰らいなさい!」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:56:21.22 ID:2FV7oUiMo
QB「うわっ、ってこれはただの網じゃないか? かぷ!」
ほむら「一万ボルトの電気つきよ」
QB「ピッカー! ぴかちゅう!」
ほむら「ほ……む……」
QB「かぷ! かぷ! かぷ! けっぷ」
QB「悪いね。昼ごはんだけじゃなくて、晩ご飯の分までおごってもらって」
ほむら「その黄色い身体……電気も喰ったというの」
QB「そういうことだね。きみたちだって知っているだろう? E=mc^2 すべての物質はエネルギーになる。僕にとっては、この宇宙にあるものは全部エネルギー源なんだ。ましてや、電気なんて非常に消化に優しいエネルギーだからね。君たちの星で電気をエネルギーにする動物のセリフを借りたのは、僕のちょっとしたユーモアさ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:57:23.65 ID:2FV7oUiMo
ほむら「インキュベーター……、本当に化け物ね」
QB「失礼なこといわないでほしいな。非常に非効率的なエネルギーの使い方をしている君たち人間のほうが僕からすれば、よっぽどおかしな存在だよ」
ほむら「よくわかったわ。たとえ、言葉が理解できてもお互い通じ合えないことが」
QB「おっと、いきなり発砲かい? 警官だって警告ぐらいはするだろうに」
ほむら「あなたは、わたしたちを魔法少女にするとき警告したかしら?」
QB「おや、これは一本とられたよって、うわっ、今度はなんだ?」
ほむら「まさか、これを使うことになるとは思わなかったわ。わたしが二週間かけてつくったQBハウスよ。一度閉まれば二度と開かない構造で、厚さ10センチの超強化アクリルで密閉された空間へようこそ。でも、安心して、中のマイクで会話はできるから」
QB「うーん、このアクリルガラスを食べるために必要なエネルギーは、このアクリルガラスから得られるエネルギーより少ないな。わかったよ、暁美ほむら。いったい君は僕を拘束して、なにを聞きたいんだい?」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:58:22.00 ID:2FV7oUiMo
ほむら「わたしたちに隠していることすべてよ」
QB「それは僕が存在している理由から説明しなければならないし、この星の科学知識しかない君には理解できないよ?」
ほむら「なら、まどかたちに隠していることがあるでしょう? ソウルジェムとグリーフシードの真実、そして、まどかたちを魔法少女にした本当の理由」
QB「やれやれわかったよ(エントロピーなんちゃらで、宇宙のエネルギーがなんちゃらを説明)」
ほむら(……よし、これでみんな信じてくれる)
QB「おや、さんざん話をさせておいてどこに行くつもりだい?」
ほむら「……あなたの知ったことではないわ」
QB「暁美ほむら。君はもう少し賢い子だと思ったけど、あまりまどかたちと変わらないね。しょせん、人間か」
ほむら「……わたしをここで[ピーーー]つもり?」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:59:11.27 ID:2FV7oUiMo
QB「前言撤回。すこしは賢いようだね」
ほむら「残念だったわね。わたしの目的はもう達成されたのよ。」
QB「なん……だと」
さやか「QB……わたしたちのこと本当に騙してたのね」
まどか「QBひどいよ……」
杏子「てめぇ、てめぇって奴は……ぜってぇ許さねー」
ほむら「最初の特別製ねずみ取りで、あなたを捕獲したときから、全員にこの場の音声をライブで送っていたのよ」
首なし「わたしたちがみんな魔女になるなら、みんな死ぬしかないじゃない!」
一同「え?」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 18:59:52.18 ID:2FV7oUiMo
首なしが魔法少女になる。杏子が一番早く反応して魔法少女になるが、首なしにソウルジェムを狙われる。その直後、ほむらが時間を止め、マミのソウルジェムを拳銃で破壊、首なしは、首はあるけど死亡。
まどか「マミさん?」
さやか「マミさん! マミさん!」
ほむら「さやかさん、まどか、早く魔法少女になってください! 奴が、奴が本性を現わします!」
アクリルガラスを〟力〝で、QBが破壊する。人型になって、全身が筋肉の塊になったQBが登場
まどか「マミさん?」
さやか「マミさん! マミさん!」
ほむら「さやかさん、まどか、早く魔法少女になってください! 奴が、奴が本性を現わします!」
アクリルガラスを〟力〝で、QBが破壊する。人型になって、全身が筋肉の塊になったQBが登場
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:00:45.69 ID:2FV7oUiMo
QB「やれやれ、これで三回目だ。オレはいままで、約100個の惑星で、約二千年ノルマを達成しつづけてきたけど、その間、二回だけ、この姿をその星の原住民に見せたことがある。あんまりかわいくないだろう? だから、本当はこの姿になりたくないんだ。この姿にさせたてめぇらは、万死に値する」
ほむら「ここであなたを斃して、そして、ワルプルギスの夜も斃してみせるわ」
QB「おいおい、ワルプルギスの夜なんて、オレを斃せる力があれば、楽勝だぜ? オレを斃せる力があれば――な」
ほむら「まどか、さやかさん、杏子、わたしたちはもう、人じゃないけど、ここでQBを斃せなきゃ、この世界の大事な人を守れなくなる。絶対に負けられない戦いだから――」
まどか「そうだね。ほむらちゃんのお陰で、QBに騙されていたことに気づけた。この世界の大事なひとを守るためにも、わたし戦うよ」
さやか「……わかった。わたしも(恭介を)守りたいから……戦う」
杏子「べつに守るとかどうでーもいいけど。この化け物だけは、ぜってー許さねー。全力で潰す」
ほむら(よかった……みんな気づいてくれた。これで、このわたしたちの本当の宿敵を斃せば、わたしの永かった戦いも終わる)
ほむら「ここであなたを斃して、そして、ワルプルギスの夜も斃してみせるわ」
QB「おいおい、ワルプルギスの夜なんて、オレを斃せる力があれば、楽勝だぜ? オレを斃せる力があれば――な」
ほむら「まどか、さやかさん、杏子、わたしたちはもう、人じゃないけど、ここでQBを斃せなきゃ、この世界の大事な人を守れなくなる。絶対に負けられない戦いだから――」
まどか「そうだね。ほむらちゃんのお陰で、QBに騙されていたことに気づけた。この世界の大事なひとを守るためにも、わたし戦うよ」
さやか「……わかった。わたしも(恭介を)守りたいから……戦う」
杏子「べつに守るとかどうでーもいいけど。この化け物だけは、ぜってー許さねー。全力で潰す」
ほむら(よかった……みんな気づいてくれた。これで、このわたしたちの本当の宿敵を斃せば、わたしの永かった戦いも終わる)
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:01:42.16 ID:2FV7oUiMo
QB「さて、そろそろ死ぬ準備はできたか? おっと、失礼、てめぇらすでに死んでいるんだったな。さあ、来いよ。魔女との戦いでは味わえなかった、本当の恐怖を教えてやる」
バトル開始。――5分後、全員ボロボロ
QB「くっくっくっ、てめぇらを魔法少女にしたのはだれだと思ってる。てめえらのような使い捨てのコマに、この宇宙の真の支配者を斃せるような力をあたえるわけがないだろう?」
ほむら(……やっぱり、魔法少女の力だけじゃこいつは斃せない!)
ほむら「まどか、あなたと友だちになれて、本当にうれしかった。ありがとう。わたしの一生は、本当に、本当に、幸せだったよ」
まどか「ほ……むらちゃ?」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:02:08.99 ID:2FV7oUiMo
ほむら、まどかの肩をつかむと、まどかを盾の中に入れてしまう! そして、気を失って斃れている杏子とさやかも瞬間移動して、盾の中に入れる。
QB「ほう、文字どおり、奥の手ってやつか? OKOK。このまま終わりじゃおもしろくねぇって思ってたところだ。その盾の中に、強力な爆弾かなにかをまだ隠してるんだろ? それを使うと周囲を完全に巻き込むようなとびっきりの奴を」
ほむら「ご名答。そして、さようなら、インキュベーター。わたしは、魔法少女ではなく、人間の力でお前を斃す」
ほむら、盾の中から、アタッシュケースを出して、スイッチを入れる。
QB「アタッシュケース型核爆弾か。ちょっとがっかりだぜぇ。それでオレを斃せると思ったのか」
核爆発
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:02:55.74 ID:2FV7oUiMo
QB、淫獣に戻る「やれやれ、本当に人間はわけがわからないよ。いくらまどかたちを盾の中に非難させても、自分が盾ごと消滅したら、なんの意味もないだろうに。さて、この星のエネルギーには、もはや利用価値もなくなりそうだし、つぎの星に行くか」
QBの近くに宇宙船が降りてきて、QBが乗り込む。
QB「さて、まずワルプルギスの夜の出動をキャンセルっと。まったく人間ってほんと、バカだよなあ。ありえないけど、あの戦いで万が一僕が負けても、この本体を破壊されないかぎり、僕はなんともないのに――」
宇宙船がかなりの上空で大爆発
そして、地上にほむらがパラシュートで降下してくる。
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「まどか!」
ふたり、抱き合う
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:04:15.07 ID:2FV7oUiMo
さやか「え、っとさぁ、結局、どういうこと、なんか気がついたら戦いが終わってるんだけど」
ほむら「わたしはアタッシュケース型核爆弾のスイッチを入れた後、自分もこの盾の中に入ったんです。それで、爆発の直撃を避けたあと、時間を止めて、岩陰に隠れました。このとき、さやかさんたちも盾の中からだしました」
まどか「ほむらちゃん、すごい!」
さやか「核爆弾って……」
ほむら「そして、QBが宇宙船に乗るとき時間を止めて、わたしも乗り込みました。そして、その中にQBの本体があるのがわかったから、そこで二個目の核爆弾を起動させたあと、わたしは時間を止めて脱出したんです」
まどか「ほむらちゃ、マジほむほむ!」
杏子「いや、たしかにすげーけどさ。核爆弾ってことは、ここらへん放射能でやべーんじゃないか」
ほむら「たぶん、大丈夫です。ソウルジェムを使えば、自分の身体の放射能を除去できるのを確認してますから」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:04:48.08 ID:2FV7oUiMo
まどか「なるほど、じゃ、ソウルジェムで、って、あれ、わたしのソウルジェムがない!」
さやか「え? あれ、わたしのもない?」
杏子「アタシのもない! これって」
まどか「そうか! ほむらちゃんが、QBの本体を斃したから、きっとQBの力がなくなって、わたしたち魔法少女から、人間にもどったんだよ!」
杏子「でも、それっていまは、ちょっち、まずいんじゃねーか」
ほむら「え、ええと、放射能に被爆した場合は、たしか真水のシャワーで、あと濡れたタオルで口もふさいで」
杏子「とりあえず、この場を離れようぜ!」
全員で走る。
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:05:19.86 ID:2FV7oUiMo
ほむら「皆さん、すいません、すいません」
まどか「なにいってるの。ほむらちゃんがいなければ、全員魔女になって死んでたんだよ。それに比べれば、全然ましだよ」
さやか「そうだね。人間の身体って、こんなに貧弱だけど、だけど、だからこそ、人間なんだよね。わたし、もう、魔法少女に戻りたくはないよ」
杏子「いまは、全員よけいなことしゃべらないで、口を閉じてろ」
マミ「みんな、大丈夫よ! この前、ニュースで知ったけど、最近は、身体に入った放射性物質を排出する効果的な薬があるそうよ!」
ほむら以外の一同「え?」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:06:04.61 ID:2FV7oUiMo
ほむら「あ、マミさん。よかった。核爆弾を起動させる前に、マミさんも盾の中に入れておいたの」
まどか「そっか、QBが死んでソウルジェムの魂が身体に戻ったんだね」
マミ「そうみたいね。三途の川に行ったとき、交通事故で死んだ家族たちがみんなきて『お前は、まだ首があるから生きていけるぞ。わたしたちの分もがんばって生きてくれ』ってちょっとよくわからない励ましをされて気づいたら、生き返ったってわけ」
まどか「よかった~。これで、みんな元通りだね」
ほむら「ううん。それは違うよ、まどか。わたしはいま、本当に、幸せになれたんだと思う」
さやか「あ~、ちょっと気になるんだけどさ、ひょとして、QBの力がなくなったということは、わたしたちが魔法少女になったときにかなえてもらった願いも無効になるのかな?」
マミ「それは大丈夫だと思うわ。わたしがここに生きてるのがその証拠」
さやか「あ、そっか。じゃあ……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:06:32.15 ID:2FV7oUiMo
まどか「上条くんのの手も大丈夫だね!」
さやか「あ、うん」
ほむら「あ、パトカーがいっぱいきてます」
杏子「そりゃ、ひとがいない廃棄された巨大な都市区画で、核爆発が起きれば、警察もくるだろうさ」
まどか「えっと、わたしたちひょっとして核爆弾を爆発させた不良少女として逮捕されちゃうの?」
ほむら「大丈夫、まどか。わたしが警察からも護る」
マミ「バカなこといってないで、はやく時間をとめてちょうだい。そして、この場を切り抜けたら、わたしの知り合いの医者から、薬をもらいましょ」
ほむら「はい、みんな、わたしにつかまってください」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/14(月) 19:07:13.56 ID:2FV7oUiMo
まどか「うん、ほむらちゃん」
さやか「よっと、頼んだよ。……それとありがと。あんたのお陰で助かったよ」
杏子「ほいっ、と。QBをオレの手で潰せなかったのは、くやしいけど、お前には借りができちまったな。こんど、うまいもんおごってやるぜ!」
マミ「はい。あなたのこと最初から信じなくてごめんね。そして、ありがとう。おわびにとっておきの紅茶をいれるから、いっしょにお茶会しましょうね」
ほむら「……みんな、ありがとうございます。……退院して初めて学校にいったとき不安だった。友だちができるか、どうか。魔法少女になったあとは、そんなことどうでもよくなったけど、でも、ひとの手ってこんなに温かいんですね。わたしの友だちになってくれてありがとう」
そして、少女たちは、手をつないで、駈けぬけた。
Fin
コメントする