1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:33:20 ID:uCZNR1ZA
男「」
男(なんだコイツ、耳っぽいのが生えて…)
狐娘「おなかすいて、たおれそう…」
男「あっ、おい、大丈夫か」
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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:34:45 ID:uCZNR1ZA
男(なんだかよく分からないまま連れてきてしまった)
男(あのままほっといてもカラスの餌になるだけだったし、まあいっか)
男「…」
男「おーい」
狐娘「きゅう」
男「気絶しとる」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:36:36 ID:uCZNR1ZA
男「おにぎりとかでいいのかな…ほら、ごはんだぞ」
狐娘「む…」スンスン
狐娘「ごはん!!」パアア
男「お、起きた」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:38:34 ID:uCZNR1ZA
男「水は?飲むか?」
狐娘「ひゃい」ムグムグ
男(というか、今考え直してみるととんでもないものを持ち帰ってきてしまった気がする)
男(こいつは狐なのか人間なのか…)
男(あ、しゃべってるから人間か)
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:40:33 ID:uCZNR1ZA
男(つーかおにぎりあげちゃったから俺の晩御飯ねぇし)
狐娘「んぐっ…、ぷは」
男「よー生き返ったか」
狐娘「…」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:42:38 ID:uCZNR1ZA
狐娘「さきほどはひろっていただきありがとうござました」
男「え?いや、ご丁寧にどうも」
狐娘「…あなたのばんごはんが無くなってしまいましたね」
男「あ、まぁ、いいよ別に」
狐娘「…」
男「…」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/27(水) 22:44:01 ID:uCZNR1ZA
男「え?なんでわかんの?天才?」
狐娘「じつはわたし、ひとのこころが読めるのです」
男「まじか」
狐娘「ふふん」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 20:22:52 ID:Id4F89Vs
男「嘘じゃないだろうな」
狐娘「ほんとですよ」
男「じゃあ俺の好きな食べ物は」
狐娘「さばのみそに?」
男「まじか」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 20:24:58 ID:Id4F89Vs
男「スゲーな、妖怪ってこんなんもできんのか」
狐娘「半分はにんげんですけどね」
男「ふーん…なぁ、耳さわってもいいか」
狐娘「なんですかいきなり」
男「いや、本物かなぁと思って」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 20:27:23 ID:Id4F89Vs
狐娘「仕方ないですね、さっきのおれいです、どうぞ」モゾ
男「お、おう」マフ…
狐娘「どうですか。ふつうの狐といっしょでしょう」
男「俺狐さわったことねーんだ」モフモフ
狐娘「そうですか」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 20:30:36 ID:Id4F89Vs
男「…」マフマフ
狐娘「…」
男「…」マフモフ
狐娘「…いつまでさわってるんですか…」
男「ん?あぁ、なんか気持ちよかったから」
狐娘「もぉっ、はなしてください!」
男「えー」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 21:24:01 ID:Id4F89Vs
男「なんだよもー…」
狐娘「まったく、そんなになでまわさないでくださいよ」
男「はいはい、すみません」
狐娘「わたしだっていちおうおんなのこなんですからね」
男「え?やっぱり?」
狐娘「化け狐にもせいべつくらいありますよ」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 21:25:45 ID:Id4F89Vs
男「ふーん。そうなんだ」
狐娘「そうですよ」
男「じゃ、今度はしっぽ…」
狐娘「もーっ!」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/28(木) 21:27:42 ID:Id4F89Vs
男「なんだよ」
狐娘「あのですねえ、しっぽはにんげんでいうとおしりとおなじようなものなのですよ、たぶん」
男「へー」
狐娘「せくはらです。せくはら」
男「そんな言葉しってんのか」
狐娘「だてに500年いきてませんよ」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 22:21:52 ID:1tcNo3Gg
男「500年とかまじか」
狐娘「これでもまだわかいほうですよ。にんげんでいうとですね、16くらいなのです」
男「へー…ところでしっぽさわr」
狐娘「だめです」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 22:24:09 ID:1tcNo3Gg
男「何だよ…いいじゃねーかもふもふするくらい…」
狐娘「猫だってしっぽをさわられるのはいやがるでしょう」
男「はいはい、わかったよ」
狐娘「ところでこんやここにとめてくd」
男「だめです」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 22:26:25 ID:1tcNo3Gg
狐娘「おねがいです」
男「ごはんあげただろ、とっとと家帰れ。家族も心配してるぞ」
狐娘「とめてください、もふもふしていいですから」
男「了承した」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 23:16:59 ID:1tcNo3Gg
狐娘「ありがとうございます」
男「よし、もふらせろ」
狐娘「うー」モフ
男「おお…めっちゃもふもふしてる」モフモフ
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/29(金) 23:18:39 ID:1tcNo3Gg
狐娘「あ、あまりさわらないでくださいね」
男「うん」モフモフモフ
狐娘「…さわりすぎです」
男「うん」モフモフモフモフモフm
狐娘「もーっ!」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:07:56 ID:IZRnXKsU
男「想像以上にもふもふしてたな」
狐娘「まったく…けなみがみだれたじゃないですか」モフモフ
男「悪い」
狐娘「もおねます」
男「どこで」
狐娘「ここで」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:09:00 ID:IZRnXKsU
男「それ俺のふとん」
狐娘「かしてください」
男「俺はどこで寝ろと」
狐娘「」ユカ
男「…」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:10:41 ID:IZRnXKsU
男「よし、じゃんけんで決めようじゃないか」
狐娘「じゃんけんですね、いいですよ」
男「最初はグー」
狐娘「じゃーんけんぽんっ!」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:12:35 ID:IZRnXKsU
男「俺がバカだった」
狐娘「わたしにんげんのこころ読めるっていいましたよね、だいぶまえに」
男「ちきしょう…」
狐娘「じゃあいっしょにねましょう」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:13:53 ID:IZRnXKsU
男「しかたねーな、俺ここからここな」
狐娘「わたしのばしょせまくないですか」
男「おやすみー」モゾ
狐娘「…」モゾ
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 14:15:09 ID:IZRnXKsU
男「…」
狐娘「…もうねましたか」
男「うん」
狐娘「おきてるじゃないですか」
男「あのさ、なんかしっぽがくすぐったいんだけど」
狐娘「がまんしてください」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 19:56:06 ID:IZRnXKsU
男「ったく…」
狐娘「でもあったかいでしょう」
男「まぁな」
狐娘「だれかとねるなんて、ひさしぶり…」
男「…」
狐娘「…」スピー
男(寝たし)
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 19:59:49 ID:IZRnXKsU
---
男「んー…」
男(朝か…)モゾ
狐娘「むにゃ…」
男「」
男「…」
男「…あー…」
男(そーいや昨日来たんだっけこいつ…)
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 20:02:10 ID:IZRnXKsU
男「おーい、起きろ」
狐娘「んー」ゴロン
男「んーじゃない」
狐娘「…ふあぁ」モゾ
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 20:03:51 ID:IZRnXKsU
狐娘「…」
狐娘「…おはようございます」
男「おはよう」
狐娘「…いそいでますね」
男「遅刻しそうなんだよ」
狐娘「ちこく?どこかいくんですか?」
男「バイト」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 20:07:00 ID:IZRnXKsU
狐娘「はあ」
男「お前テキトーなときにちゃんと家に帰れよ」
狐娘「…はい」
男「食べ物は冷蔵庫だかr…っておい、布団が抜け毛でやべーんですけどおおおおお」
狐娘「もっふもふですからね」
男「やかましい!」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/30(土) 23:59:13 ID:IZRnXKsU
男「まったく…じゃあ俺は行くからな、ちゃんと帰るんだぞ」
狐娘「いってらっしゃいです」
狐娘「…」
狐娘「しずかになっちゃった…」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:01:27 ID:jiYrt/q.
狐娘「そおだ、おせんたくしなきゃ」
狐娘「えっと…たしかこのなかにいれて…っと」
狐娘「よし」
狐娘「…」
狐娘(さみしいな…)
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:02:45 ID:jiYrt/q.
---
男「ただいまー」
狐娘「おかえりなさい」
男「何故いる」
狐娘「…ごめんなさい」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:04:05 ID:jiYrt/q.
男「ちゃんと帰れっていっただろ」
狐娘「…それが、その」
狐娘「かえれなくなった、というか…」
男「まじかい」
狐娘「まじです」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:06:49 ID:jiYrt/q.
男「はぁ…」
狐娘「…」
男「仕方ねーな、とりあえずめしにするか」
狐娘「へ?」
男「腹減ってんだろ」
狐娘「へ、あ、はい」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:08:00 ID:jiYrt/q.
狐娘「すごいですね、どうしてわかったんですか?あなたもこころがわかるんですか?」
男「うん」
狐娘「あ、嘘ですね」
男「…」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:09:25 ID:jiYrt/q.
男「そーいえばふとんが無いんだが」
狐娘「はなしそらさないでください。えっと、せんたっき?のなかにいれておきました」
男「おお、じゃあちょっと見てくる」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:11:33 ID:jiYrt/q.
男「…」
狐娘「…」
男「洗おうとしてくれた気持ちはありがたいが、ここは冷蔵庫だ」
狐娘「ごめんなさい」
男「ふとんがキンキンに冷えてやがる…」
狐娘「すみません」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:12:54 ID:jiYrt/q.
男「まあいいや…別に大丈夫だろう」
狐娘「…」シュン
男「きにすんな」
狐娘「ごめんなさい…」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:14:26 ID:jiYrt/q.
男「風呂はいってくる」
狐娘「おふろ!はいります!」テテテ
男「いやちょっと待て」グイ
狐娘「ふぎゅ」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 00:15:44 ID:jiYrt/q.
狐娘「なんですかもう」
男「いや別々だろ」
狐娘「?」
男「一人ずつ入るの。ワカリマスカー」
狐娘「わかりません!」
男「」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:40:33 ID:jiYrt/q.
男「とにかく俺ははいってくるから待ってろ、な?」
狐娘「あい」
男「…」
狐娘「」テテテ
男「何故ついてくる」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:42:30 ID:jiYrt/q.
狐娘「?」キョトン
男「待っててっていったよねー?」
狐娘「おふろはみんなではいるものでしょう」
男「え…うーん…」
狐娘「はやくはいりましょう」クイクイ
男「えーと…」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:44:21 ID:jiYrt/q.
男(どうしてこうなった)
狐娘「なんでたおるつけるんですか?」
男「人間はこうするんだよ」
狐娘「ふーん…」
男「さっさと入ってさっさとあがるぞー」
狐娘「なんでめそらすんですか」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:45:49 ID:jiYrt/q.
狐娘「あの」
男「」ザー
狐娘「あの!」
男「え?ハイなんでしょう」ザー
狐娘「しっぽがじゃまでたおるがまけないんですけど」
男「」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:47:28 ID:jiYrt/q.
男「そうきたか」
狐娘「もうまかないでいってもいいですか?」
男「え、いやだめです」
狐娘「あ!こっちのおっきいたおるならまけます!」
男「おお」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:49:32 ID:jiYrt/q.
狐娘「…せまいですね」
男「率直な感想を述べるな」
狐娘「? それがしゃわーってやつですか?」
男「そうだ。これで体あらえよそしてタオルは外すな」
狐娘「はぁい」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:50:49 ID:jiYrt/q.
狐娘「♪」ザー
男(どうしてこうなった…)
狐娘「あ!」
男「な、なんだよ」
狐娘「あたま、あらってあげましょうか」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:52:04 ID:jiYrt/q.
男「いいよ」
狐娘「そんなこといわずにはやくあがってください。ほら」
男「…」ザバ
狐娘「えっと、このやつつければいいんですよね」
男「おう」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:54:38 ID:jiYrt/q.
狐娘「おゆかけますよ」
男「おう」
狐娘「つけますよ」
男「おう」
狐娘「えへへ」ワシャワシャ…
男「…」
狐娘「…」ワシャワシャ
男「…?」
狐娘「…全然あわあわしませんね」ワシャ…
男「もしかしてリンスじゃね?」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:57:22 ID:jiYrt/q.
狐娘「…これにつけたせば、りんすいんしゃんぷというものになるのでは…」
男「うん…いいよ好きにしろよもう…」
狐娘「おお、あわあわ」ワシャワシャ
男「ちょ、つけすぎ、目にはいった」
狐娘「えへへ」ワシャワシャ
74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 10:58:34 ID:jiYrt/q.
狐娘「ながしますね」ザー
男「おう」
狐娘「きもちよかったですか」ザー
男「…まあまあ」
狐娘「ふふん」
75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 11:00:08 ID:jiYrt/q.
狐娘「…よし」キュ
狐娘「こうたいです」
男「え?」
狐娘「こうたいです」
男「そうきたか」
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 15:54:08 ID:jiYrt/q.
男「ったく…」
狐娘「♪」
男「この耳?もあらっていいの?」
狐娘「あい」
男「おゆかけるぞ」ザー
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 15:55:16 ID:jiYrt/q.
狐娘「ふふ」
男「犬あらってるみたいだ」ワシャワシャ
狐娘「しつれいな」
男「おもしろいな何か」ワシャワシャ
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 15:56:33 ID:jiYrt/q.
男「ところでしっぽがじゃまなんだが」ワシャワシャ
狐娘「もっふもふですからねそりゃ」
男「しまえないの?」ワシャワシャ
狐娘「しまえませんよ」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 15:57:46 ID:jiYrt/q.
男「ふーん…ながすぞ」ザー
狐娘「わぷ」
男「目つむってろって」ザー
狐娘「は…鼻ぎゃ」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 18:57:18 ID:jiYrt/q.
男「…はい、終わり」
狐娘「むー」ブルブル
男「ちょ、水とぶ」
狐娘「さっぱりしました」
男「左様か」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 18:59:09 ID:jiYrt/q.
狐娘「なんかくちょうおかしくないですか」
男「決してそんなことはないぞ」
狐娘「…」
男「俺もうあがr…」
狐娘「まってください、まだおふろはいってないです」グイ
男「」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 19:01:44 ID:jiYrt/q.
男「いや、べつにシャワーだけでm」
狐娘「だめです」
男「何故」
狐娘「おふろにちゃんとつからなきゃおふろのいみがありません」
男「お前過去にお風呂と何かあったのか」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 19:03:03 ID:jiYrt/q.
狐娘「わけのわからないこといってないではいりましょう」グイッ
男「ちょっ…」
男「溺れるかと思った」
狐娘「…鼻が痛いです」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:11:30 ID:jiYrt/q.
狐娘「きもちいですねえ」チャプン
男「…」
狐娘「男さん?」
男「お前のしっぽ面積で俺の場所がせますぎる」
狐娘「ほにゃ?」
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:13:21 ID:jiYrt/q.
男「お前どこまでもっふもふなんだよ…水にぬれてしぼむとかねーのかよ…」
狐娘「もっふもふなのでむりです」
男「そうかい…」
狐娘「♪」チャプチャプ
男(ほんとにどうしてこうなった…)
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:14:32 ID:jiYrt/q.
男「…」
狐娘「…あついですね」
男「あがるか」
狐娘「はい」
男「お前先にあがれそして服を着ろ」
狐娘「むー」ザプ
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:16:05 ID:jiYrt/q.
男「着終わったらいえよー」
狐娘「はぁい…」ガラ
男「…ふー」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/01(日) 22:17:57 ID:jiYrt/q.
狐娘「…着ましたよう」
男「おう。じゃあリビングいってろ」
狐娘「あい」テテテ…
男「ふー…」ザパ
92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 21:03:25 ID:1Z6IwL9k
男(くそっ…心ん中読まれてないといいけど…)ペタペタ
狐娘「おかえりなさい」
男「お、おう」
狐娘「たのしかったですねえ!」
男「お、おう」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 21:04:32 ID:1Z6IwL9k
男「てかお前、それしか服ねーのか」
狐娘「あい」
男「しゃーねーな、俺のなんか貸してやるよ」
狐娘「!」パアア
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 21:06:00 ID:1Z6IwL9k
男「お前には少し大きいかもしんないけど…」バサ
狐娘「ふおお…」モゾ
男「あっ、バカここで着替えるなあっちで着替えろ」
狐娘「あい」テテテ
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/02(月) 21:07:09 ID:1Z6IwL9k
狐娘「じゃじゃん」
男「ハイハイ似合う似合う」
狐娘「男さんのにおいがします」スンスン
男「嗅ぐな」
99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 20:37:23 ID:9Dmw4vOU
狐娘「いいにおいですよ」スンスン
男「だから嗅ぐなと」
狐娘「…」ジッ
男「何だよ」
狐娘「きょうもいっしょにねましょう?」
100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 20:39:05 ID:9Dmw4vOU
男「こ と わ る」
狐娘「なんでですか!」
男「お前と寝るとしっぽが邪魔」
狐娘「しまいますから!」
男「しまえるんかい!」
狐娘「まあ嘘なんですけどね」
男「」
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:19:42 ID:9Dmw4vOU
男「よし、じゃあお前布団で寝ていいから。俺は床でねる」
狐娘「そんなこといわずに」
男「お前こないだ床で寝ろって俺に言ったよな」
狐娘「きょとん」
男「口で言うな」
102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:20:34 ID:9Dmw4vOU
狐娘「いーじゃないですか最後なんだから」
男「い や だ」
狐娘「…」
男「…」
男「え?」
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:22:15 ID:9Dmw4vOU
男「最後?お前帰んの?」
狐娘「…」
狐娘「…みちを、おもいだして」
狐娘「やっぱり、いつまでもこっちにいるわけにもいかないので」
狐娘「…はは」
104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:23:43 ID:9Dmw4vOU
男「…そっか」
狐娘「あはっ、いわなきゃよかったですねえ!」
狐娘「…いわなきゃ、よかった、です」
男「…」
105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:25:18 ID:9Dmw4vOU
狐娘「たのしかったです、すこしのあいだだったけど」
男「うん」
狐娘「にんげんにも、いいひとはいるんだなって、おもったし」
狐娘「だれかとごはんたべたり、いっしょにねたり…」
狐娘「おふろにはいって、あたまあらってもらったり」
男「…うん」
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:27:04 ID:9Dmw4vOU
狐娘「ほんとうに、おせわになりました。」ペコ
男「いや、別に俺はなんも…」
狐娘「あしたのあさ、ここをでます」
男「…おう」
狐娘「…」
男「…」
男「…寝るか」
狐娘「…あい」
107 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:27:44 ID:9Dmw4vOU
狐娘「…」
男「…」
狐娘「…もうねましたか」
男「うん」
狐娘「ふふ」
108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:30:05 ID:9Dmw4vOU
狐娘「なんかおはなししてください」モゾ
男「眠い」
狐娘「むかしばなしがいいです」
男「やだ」モゾ
狐娘「はやく」
男「…昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいませんでした。おしまい」
狐娘「ふぎゅー!」ポカポカ
男「痛いし」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:31:47 ID:9Dmw4vOU
狐娘「いじわるですね」
男「別に」
狐娘「そして嘘つきです」
男「…」
狐娘「てをつないでもいいですか?」
男「…」
狐娘「…」キュ
110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/03(火) 21:33:20 ID:9Dmw4vOU
男「俺まだいいっていってないんだけど」
狐娘「いいじゃないですか」
男「…」
狐娘「あったかいですね」
男「ふーん」
狐娘「…おやすみなさい」
男「おやすみ」
112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:38:07 ID:iCIJsFfo
男「…」
男「…」チラ
狐娘「すぴー…ふにゃ」ゴロン
男「…」ゴロン
113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:39:45 ID:iCIJsFfo
男「…」パチ
狐娘「おはよございます」
男「…はよ」モソ
狐娘「おきちゃいましたか」
男「…帰るんだっけ」
狐娘「…」
114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:40:54 ID:iCIJsFfo
狐娘「ほんとは男さんがおきないうちにかえろうとおもってたんですけどね」
狐娘「…」
狐娘「…さみしくはないですか」
男「べつに」
115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:43:06 ID:iCIJsFfo
狐娘「にんげんはうそつきですね」
男「…」
狐娘「…あなたにあえてよかったです」
男「…」
狐娘「さようなら」
男「…」
男「…俺も」
狐娘「え?」
116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:44:59 ID:iCIJsFfo
男「俺も楽しかった」
狐娘「…そうですか」
男「お前はアホだし、大変だったけど」
狐娘「…むぅ」
男「しかも妖怪だったけど、誰かと一緒にいるなんて久しぶりで、」
狐娘「…」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:49:10 ID:iCIJsFfo
男「ほんの少し一緒にいただけだったけど、本当は楽しかった。あんまりにも、楽しすぎて…」
男「…行くなよ」
狐娘「…」
男「ごめん、本当はこんなこと」
狐娘「じゃあ」
男「?」
120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:50:53 ID:iCIJsFfo
狐娘「また、ひろってください」
狐娘「…また、わたしがこっちにきて、まいごになったときは、またひろってください」
男「…おう」
狐娘「…いつくるかはわかりませんけど」
121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:52:13 ID:iCIJsFfo
男「いいよ。何十年でも、何百年でも待ってやる」
狐娘「嘘はいやですよ」
男「嘘じゃねーよ」
狐娘「変なの」クスッ
男「うるさい」
122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:54:34 ID:iCIJsFfo
狐娘「みじかいあいだでしたが、ありがとうございました」
男「おう」
狐娘「…」ジッ
男「何だよ」
狐娘「ちょっといいですか」クイ
男「?」
チュ
123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 21:56:22 ID:iCIJsFfo
狐娘「…ふふん」
男「なっ、おま…」
狐娘「これであなたはわたしをおよめさんにもらわないといけなくなりました」
狐娘「にんげんのきまりですよね?」
男「え、それはどうだろう」
124 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/04(水) 22:02:08 ID:iCIJsFfo
狐娘「せきにんはとってくださいね」
男「…おう」
狐娘「…こんどこそ、ほんとうにさようなら」
男「…おう」
男「…あ、あいつ俺のTシャツ持っていきやがった」
男「今度返してもらわないとな…」
おわり
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