1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:13:54.64 ID:B/j91XQv0

真美「真美から美しさをとったら、真……すなわち、まこちんです」

亜美「あ~うん、そうだね」

真美「………」

亜美「………」

真美「昨日寝ずに一晩中考えてようやくこの真理にたどり着いたよ」フフ

亜美「考えずに寝といたほうがよかったんじゃないの?」


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引用元: 亜美「おやすみ~」真美(あれ?宇宙ってどこまで広いんだろ?) 



2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:14:46.85 ID:B/j91XQv0

真美「いや~寝る直前に『宇宙ってどこまで広いんだろ?』って考えたら寝れなくなっちゃってさ~」

亜美「なに考えてるのさ」

真美「でも結局のところ、大きさって概念は人が作った尺度でしかないんだよね~」

亜美「どうしよう、姉がいきなり深そうなことを言いだしたよ」

真美「んで、色々考えてる時に、真美から美しさを抜いたらまこちんじゃんって悟ったんだ~」

亜美「と思ったら、限りなく浅く下らないことを悟ってたよ」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:16:08.73 ID:B/j91XQv0

<ガチャ


真「ただいま戻りました」

真美「お~美しさの足りない真美がきたよ~」

亜美「もうこの姉はダメかもしれない」

真「ただいま二人とも……どうかしたの?なんかケンカを売るような発言が聞こえたけど?」

真美「おかえり~、ちょっと亜美と宇宙の広さについて議論してたんだよ~」

亜美「そんな規模のデカいギロンしてたっけ?」

真「壮大な話をしてたんだね。あっお土産に買ってきた、たい焼き食べる?」

真美「わ~~い!食べる~~!」

亜美「いきなり規模が小さくなったなあ」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:17:13.11 ID:B/j91XQv0

真美「えへへ~タイヤキおいち~」モグモグチュウチュウ

真「真美……なんかおかしくない?」

亜美「身内だからあんまり言いたくはないけど、おかしいね」モグモグ

真美「えへへ~やっぱアンはコシだよね~」チュウチュウ

真「たい焼きの餡を吸い出してるよ……これは重症だね」

亜美「いや、そこはいつも通りなんだけどね」チュウチュウ

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:18:18.09 ID:B/j91XQv0

真「え?真美徹夜したの?」

亜美「うん、その上くだらないことを一晩中延々と考えてたみたいでさ」

真美「亜美~」

亜美「なに?」

真美「タイヤキの皮食べる~?」

亜美「いらない」

真美「そっか~」モグモグ

亜美「このとおりよくわかんないことになってる」

真「なるほど」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:19:16.69 ID:B/j91XQv0

真「でも、ふとした事で眠れなくなることって、たまにあるよね」

亜美「そうなの?亜美は普段フトンに入って3秒で寝るからわからないなあ」

真「どこののび太君だよ」

亜美「ちなみに、ふとした事って例えばなに?」

真「そうだなあ、とりあえず格闘技はヤバイね!見終わったあとは興奮して寝付けないし!」

真美「裏拳→裏打ち→鉄鎚→肘打ち→手刀→振り上げ→手刀→鉄槌→中段膝蹴り→背足蹴り上げ!」シュシュバシバシ

真「痛!え?煉獄!?くっ、繋ぎが甘い!金剛ッ!!」ドスッ

真美「ぐへぇ!!」バタン

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:19:55.39 ID:B/j91XQv0

真「あと寝付けなくなるといえば幽霊関係も鉄板かな?死後の世界とか考えだしたら本当に怖いし……」

真美「………」

亜美「倒れた真美を無視して死後の話をするまこちんの方が怖いなあ……」

真「もちろん真美の考えた宇宙関連も考え出したら止まらなくなるね」

亜美「あ、うん、はい」

真「あとは……将来のこととか?」

亜美「将来?そんなことが気になるの?」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:20:28.97 ID:B/j91XQv0

真「受験生だしねえ……色々と考えるんだよ……このままアイドルを続けるべきか?とかさ……」

亜美「え?まこちんアイドル辞めちゃうの?」

真「いや、そういうわけじゃないけど……亜美はさ、将来のこととか考えてる?」

亜美「亜美の将来?亜美はアレだよ、総理大臣になるよ」

真「………総理大臣?」

亜美「うん!」

真「………」

亜美「………」ムフー

真「…そっか、偉くなりなよ?亜美」ナデナデ

亜美「うん!………いや、冗談だからね?」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:21:12.89 ID:B/j91XQv0

真美「ここで真美復活!!」ガバッ!

亜美「真美!良かった無事だったんだね!もう起きないかと思ったよ!」

真「そこまで力を込めて打ってないって、というか起きないと思ってたわりには冷静だったね、亜美」

真美「はい、はーーーい!真美にも聞いて!将来の夢とか聞いて!」

真「ああ聞いてたんだ、真美は将来のこととか考えてるの?」

真美「ええ~ホントは内緒なんだけど~~?どうしても聞きたいって~いうなら~教えなくもないかな~」

真「………」イラッ

真美「よく聞けぃ!真美は将来っ!」

真「………」

亜美「………」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:21:56.47 ID:B/j91XQv0

真美「……将来…将来……」

真「………」

亜美「………」

真美「………将来」

真「………」

亜美「………」

真美「…………」

真「……ん?」

亜美「……真美?」

真美「………」

真美「………………」

真美「………………………」


真美「うわああああああああん!!」

亜美「真美!?」

真「なんか泣き出した!?」


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:22:42.55 ID:B/j91XQv0

真美「ごめん!亜美、そして真美の美しさが足りない人ぉぉ!」

真「ん?謝ってるの?ケンカ売ってるの?どうなの?」

亜美「ど、どうしたのさ真美?ジョーチョが不安定すぎるよ」

真美「お、お、面白い…答えが……面白い答えがでてこないよーーー!!」

真「何言ってんだこの中学生……」

真美「おかしいよ!いつもなら面白回答が1000や2000は出てくるのに!今はなんにも出てこないよ!!」

真「1000も2000も出てくる方がおかしいと思うよ?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:23:26.30 ID:B/j91XQv0

真美「う、うぅ……亜美ぃ……真美はもうダメだよぉ……」

亜美「真美、あなた疲れているのよ……」

真「徹夜なんてするからだよね?……もうさっさと帰って寝たら?」

亜美「そうだね、ほら真美もう帰ろ?」

真美「うん、いつもすまないねえ亜美ぃ……」

亜美「まあ、うん、気にしなくて……いいよ?……その……一応、家族……だし……」

真「亜美、若干引いてない?」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:24:07.64 ID:B/j91XQv0

その日の晩


亜美「真美、もう寝ようか」

真美「zzz~zzz~~」

亜美「うお!?もう寝てるし……」

真美「zzz~zzz~~」

亜美「もう、この姉は……おやすみ~……」

真美「zzz~zzz~~」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/08(水) 20:24:49.68 ID:B/j91XQv0

亜美「………」

真美「zzz~zzz~~」

亜美「………」

真美「zzz~zzz~~」

亜美「………」

真美「zzz~zzz~~」

亜美「………」

亜美「………………」

亜美「………………………」



亜美(あれ?いつもどうやって寝てたっけ?)





おわり