三年前のトキワシティ


???「親父!」

???「…なんだ、シルバー」

シルバー「ロケット団なんてやめろよ!
いい年して、悪事なんか働いてみっともない!」

???「……
子供には分かるまい」

シルバー「なにい!?」

???「ロケット団は私の全てだ
やめる気など毛頭ない」

シルバー「ふざけんなッ!」

???「理解などしなくていい、そもそも求めていないさ
じゃあな」ざっ

シルバー「!
ま、待て!!」

引用元: 唯律「ぽけもん!!」 



13: ぽけもん 2010/11/02(火) 20:38:23.60 ID:uMpK2gAO
――――――――――――――――――
現在


マサラタウン


律の家


律「たっだいまー!」ばん!

律「……あれ?誰もいないのか?」

聡「あ、姉ちゃんおかえり~」

律「おう、聡ただいま!
お前以外誰もいないのか?」

聡「んー、出掛けてるんじゃない?
俺も今さっき帰ってきたばっかりだし」

律「ん?帰ってきたって、どこから?」

聡「旅」

14: ぽけもん 2010/11/02(火) 20:48:51.13 ID:uMpK2gAO
律「旅…?
………………ああ…!そういやお前も旅出てたんだっけ」

聡「忘れてたのかよ!」

律「ま、こっちにも色々あってさ」

聡「ふうん?」

律「ん~そうだな…
聡、母さん達に伝えといてくれ」

聡「なにを?」

律「ジョウト地方を旅するってな!」

16: ぽけもん 2010/11/02(火) 20:58:15.36 ID:uMpK2gAO
――――――――――――――――――
唯の家


唯「ただいま~」がちゃ

憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「!
うーいー!!」だっ

ぎゅうっ!

憂「お姉ちゃん…
おかえり!」

唯「えへへ…ただいま~♪」

17: ぽけもん 2010/11/02(火) 21:00:39.65 ID:uMpK2gAO
唯「……」

さっ

憂「?」

唯「…帰ってきてすぐにごめん
私、今度はジョウト地方へ旅をするんだ」

憂「え…」

唯「まだ…憂に頼られるまでには……
ううん、それに目標ができたんだ!」

憂「目標?」

唯「うん!来年に開かれるポケモンリーグで優勝するんだ!」

憂「!」

18: ぽけもん 2010/11/02(火) 21:02:09.94 ID:uMpK2gAO
唯「そのためにもジョウトへ行かないとダメなの、だから…」

憂「お姉ちゃん…」

がしっ

唯「!」

憂「そうなら仕方ないよ
頑張って、お姉ちゃん!」

唯「う、うい…」ぐすっ

憂「ほら、泣かないの」

唯「えぐっ…
やっぱり…ダメ……だね」ぐすっ

憂「……」

唯「えぐっ…」ごしごし

きっ

唯「…行ってくるよ!憂!!」

憂「うん!」

19: ぽけもん 2010/11/02(火) 21:04:45.05 ID:uMpK2gAO
―――――――――――――――――――
ヤマブキシティ


リニアのりば


律「……」

うぃーん

だだっ

唯「りっちゃん、ごっめーん!遅れちゃった~!!」

律「唯、遅いぞ!」

唯「はあはあ…ご、ごめん」ぜえぜえ

律「まあいいや
とにかく行くぞ!ジョウト地方へ!!」

―プロローグ完―

23: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:04:12.69 ID:1EXv3cAO
唯「それでりっちゃん、ジョウト地方へはどうやって行くの?」

律「忘れたのかっ」

律「ジョウトへはこのリニアで行くんだよ!」どんっ

唯「ほえ~!すごいね~!」

律「当たり前だ!なんたってシルフカンパニーが企画して作ったんだからな!」

唯「りっちゃんが自慢することじゃないよね」

律「…まっ、つべこべ言わず早く乗るぞー」

唯「うん!」

24: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:06:14.99 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
駅員「リニアパスはお持ちですか?」

律「……」

唯「……」

駅員「……」

律「えっ?」

駅員「いえ、ですからリニアパスを…」

律「そんなのがあるの?」

駅員「…はい」

律「……」

唯「……」

25: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:08:09.49 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
ハナダシティはずれ


マサキの家


マサキ「……」がちゃがちゃ

マサキ「…ふうっ
これで一段落やな!」

マサキ「あの事件の間は管理を怠ってたからな
時間かかったで~」

26: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:15:47.76 ID:1EXv3cAO
マサキ「とりあえず、休憩を…」

ばん!!

マサキ「な、なんや!?」

律「マサキ!」唯「マサキさん!」

マサキ「!
唯はん、律はん!」

律「相談したいことがあるんだ!」

マサキ「ちゅーか、ちゃんと呼び鈴ならせや!」

律「…あ、すまん」

マサキ「んで何や、相談って」

唯「実はね…」

27: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:17:36.44 ID:1EXv3cAO
―――――――――――――――――
マサキ「はあ、なんや
あんたらリニアパス持ってへんのかいな?」

律「おっ!マサキは持ってんのか?じゃあ貸してくれよ!」

マサキ「わいも持ってないんや」

律「持ってないんかい」

マサキ「でもまあジョウトに行くのは簡単や」

唯「ほんと?」

28: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:24:48.70 ID:1EXv3cAO
マサキ「ああ、ここからジョウトまでなんて鳥ポケモンでひとっとびや」

律唯「……」

マサキ「ん?」

律「いや、鳥ポケモン持ってたらいちいちリニアなんて使わねえよ」

マサキ「それもそやな
んじゃあ、わいが貸したるわ」

律「マジでか!
流石マサキ!色男!」

唯「ひゅーひゅー」

マサキ「調子ええな
…ほい、ピジョットや
二人なら余裕で乗れるで」

29: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:27:03.97 ID:1EXv3cAO
律「サンキュー!」

唯「ありがと~♪」

マサキ「かまへんかまへん
そうや、まずはワカバタウンへ行ってウツギ博士んとこへ行った方がええで」

律「わかった!んじゃあな!」

唯「ばいばーい♪」

マサキ「おう!」

30: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:30:57.83 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
ワカバタウン


ウツギ研究所


???「……」じー

ささっ たっ

???「……」

かちゃ

だっ ばたん!

31: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:32:34.47 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
助手「ウツギ博士、見せたいポケモンってなんですか?」

ウツギ「うん、中にいるんだけどね…」

がちゃ

ウツギ「!?」だっ

がさがさっ

ウツギ「あ、あれ!?」

助手「どうしたんですか?」

ウツギ「それがないんだ!そのポケモンを入れておいたモンスターボールが!!」

助手「ええ!?」

ウツギ「!
窓が開いてる…?まさか…盗まれた!?」

32: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:34:02.53 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
ピジョット「」ばさばさっ

律「よっと」たっ

唯「ほい!」しゅたっ

律「ありがとな、ピジョット」

ピジョット「ピジョットー!」ばさばさっ

唯「マサキさんによろしくー!」

33: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:41:15.94 ID:1EXv3cAO
律「んじゃまずウツギ博士に会いに…」

ウツギ「た、大変だー!!」だだだっ

唯律「!」

唯「どうしたんですか?」

ウツギ「そ、それがポケモンを盗まれて…」

律「なんだって!」

助手「う、ウツギ博士待ってくださいよー!」

唯「!
ウツギ博士…?」

律「え、あんたがウツギ博士!?」

ウツギ「え…あ、うん」

唯律「……」

34: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:43:58.75 ID:1EXv3cAO
―――――――――――――――――――
ヨシノシティ


律「どこだ、泥棒ー!」

唯「どろぼう~!」

律「…いねえな」

唯「泥棒って呼んで名乗り出るなら最初から泥棒なんてやってないよ、りっちゃん!」

律「お前も呼んでただろーが!」

35: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:47:11.33 ID:1EXv3cAO
唯「一旦戻る?」

律「…そうだn」どん!!

どさっ

律「…ッ!」

唯「!
大丈夫、りっちゃん!?」

律「あ、ああ…」

36: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:50:23.13 ID:1EXv3cAO
???「気をつけろ!」

律「な、なにい!
そっちからぶつかってきたんだろ!!」

???「ボサッとしているほうが悪い」

律「なにをー!?」

唯「まあまあ」

37: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:54:20.12 ID:1EXv3cAO
???「…ふん、文句なら俺に勝ってからほざくんだな
ヒメグマ!」ぽん!

ヒメグマ「クマクマ!」

唯「か、かわいい!!」だっ

律「ゆ、唯!」

???「寄るなァ!!
ヒメグマ、ひっかく!」

ヒメグマ「」ぎろっ

唯「ふぇ?」

38: ぽけもん 2010/11/03(水) 11:58:20.04 ID:1EXv3cAO
ヒメグマ「クマー!」しゃきん ばっ

唯「!
きゃ…」律「ランス、つのでつく!」ぽん!

ランス(ニドリーノ)「ニドー!」ばっ

がきいいいん!!

ヒメグマ「!」

律「トレーナーを攻撃するのは卑怯じゃないか?」きっ

???「……ふん、知るか!
ヒメグマ、みだれひっかき!」

ヒメグマ「クマクマ!」しゃきん

ざきっ ざきっ ざきっ ざきっ ざきいいっ!!

39: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:01:18.84 ID:1EXv3cAO
ランス「!?」

???「どうだ!」

律「…甘いな!」

???「なに?」

ヒメグマ「クマ…」ゆらっ

???「!
どうした!?」

律「私のニドリーノ、ランスの特性はどくのトゲ!体に触れた相手を毒状態にする特性だ!」

ヒメグマ「クマ…」よろよろ

40: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:03:41.89 ID:1EXv3cAO
律「トドメだ!
ランス、とっしん!」

ランス「」だだだっ

どーん!!

ヒメグマ「!?」

どさあっ!

ヒメグマ「」ばたっ

ヒメグマは倒れた

???「…!!」

41: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:06:11.87 ID:1EXv3cAO
律「へへーん、どうだ!」

???「……」ざっざっ

律「?」

???「…よく頑張ってくれた、ヒメグマ
さあ、戻ってくれ」しゅうう

唯「……」

???「お前、名前は?」

律「へ?あー、律だけど」

唯「私は唯だよー!」

42: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:11:49.11 ID:1EXv3cAO
???「……そうか」くるっ

律「って、自分は名乗らねえのかy…って行っちまった」

唯「ん?りっちゃん、あれ…何か落ちてる」

律「ホントだ…ハンカチか?」

唯「今の子が落としていったのかなあ」

律「お…名前書いてあるぞ」

唯「…英語だよ、りっちゃん!」

律「任せろ唯!
ええと…シルベ…ル?
おお、シルベルだ!」

唯「シルベル君か~」

律(適当に読んだけど…まあいいや)

唯「じゃあとりあえずウツギ博士のところへ戻ろっか」

律「ああ、もしかして見つけたかもしれないしな泥棒」

43: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:19:16.60 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
ウツギ研究所


唯律「お邪魔しまーす」

助手「!
君達か…今警察の人が来ているんだ
分かったことを話してくれ」

唯「はい!」

律「警察…?」

44: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:23:06.53 ID:1EXv3cAO
唯「ウツギ博士ー!」

ウツギ「!」

???「む?なんだね君達は…
怪しい…まさか犯人!?」

律「は、はあ!?
なんで私達が…」

ウツギ「ち、違います!
この子達は犯人捜索に協力してくれて…」

???「!
そうでしたか…それはすまなかった」

唯「いえいえ~」

45: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:25:02.62 ID:1EXv3cAO
ハンサム「とりあえず名乗らないのは失礼だな
コードネームでいいか…
私はハンサムだ、よろしく」

唯「平沢唯です!」

律「田井中律です」

ハンサム「ではウツギ博士、聴取の方を続けましょうか」

ウツギ「はい」

46: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:28:22.15 ID:1EXv3cAO
ハンサム「盗まれたのは助手さんと外出している間に?」

ウツギ「はい、帰ってきたら閉めたはずの窓が開いていました」

ハンサム「ふむ…
それで盗まれたポケモンは?」

ウツギ「ヒメグマです」

律「!
ヒメグマ…?」

ハンサム「どうした?」

唯「さっき私達、ヒメグマを持っているポケモンに会ったんです」

ハンサム「なに!」

47: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:30:05.72 ID:1EXv3cAO
ウツギ「本当かい!?」

律「まあ…はい」

ウツギ「ここらへんではヒメグマはあまり見ない、恐らくその子が…」

ハンサム「その子のこと、聞かせてくれないか?」

律「んー、でもあまりいい情報はないですよ?」

唯「あ!でも名前は知ってるよね!」

ハンサム「おお、聞かせてくれ!」

48: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:32:02.02 ID:1EXv3cAO
唯「ええと…なんだっけ?」

律「…シルベル」

ハンサム「…シルベルだな!
よし、ありがとう!これですぐに捕まえられそうだ!では、私はこれで!」たっ しゅっ ばっ ささっ だだっ しゅっ

律(怪しいな…)

49: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:36:49.13 ID:1EXv3cAO
ウツギ「ありがとう君達のおかげですぐに解決しそうだ
そういえば…僕を知っていたようだけど」

律「あー、私達カントーから来たんですけどジョウトを旅しにきたんです
知り合いにそれならまずウツギ博士のところへ行け…って」

ウツギ「そうだったのか
うん、分かった
君達には恩もあるしね」

ウツギ「僕になにができるかは分からないけど…ジム戦をするならまずは、キキョウシティに行った方がいいよ」

唯「キキョウシティ?」

ウツギ「一番目のジムがある町だよ」

50: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:46:02.66 ID:1EXv3cAO
律「ありがとうございます!
じゃあ行くか、唯」

ウツギ「あ…待って待って!」

唯律「?」

ウツギ「流石にこれだけじゃ悪いよ…はい」すっ

唯「…ポケモン?」

律「いいんですか?」

ウツギ「そんな!
これでも足りないくらいだよ!」

律「……」

51: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:53:30.25 ID:1EXv3cAO
唯「りっちゃん、りっちゃん!どっちにする~?」

律「…まったく」

ウツギ「ははっ
ゆっくり選んでくれて構わないよ」ぽん!

???「メリー」

???「ハネー」

ウツギ「メリープとハネッコだよ」

52: ぽけもん 2010/11/03(水) 12:55:23.89 ID:1EXv3cAO
唯「わあ~!この子かわいい~!!」

メリープ「メリー?」

唯「もふもふだあ~!」もふもふ

唯「りっちゃん…!!」きらきらきらきら

律「わ…わかったよ
唯が先好きなの選べ」

唯「わるいねえ~」

律(なんかデジャヴ…)

唯「じゃあ、このもふもふちゃんで!」

律「んじゃあ私は…ハネッコだっけ?よろしくな」

ハネッコ「ハネー!」

ウツギ「決まったみたいだね
どちらも育てがいがあるよ、可愛がってね
それじゃあ…ジョウトを楽しんできてね!」

唯律「はい!」

53: ぽけもん 2010/11/03(水) 13:00:29.82 ID:1EXv3cAO
――――――――――――――――――
がちゃっ

律「ふうっ、ジョウトの旅か~!腕が鳴るぜ!」

唯「りっちゃん!」

律「ん?」

唯「せっかく新しいポケモンを貰ったんだし~」

律「…へへっ、ああ!
請けて立つ来い!!」

―1章完―

59: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:09:38.76 ID:ci5mLQAO
――――――――――――――――――
唯「ふえ~やっぱりりっちゃん強いね!
負けちゃったよ~
はい、メリ太キズぐすりだよ」

メリ太「メリー」

律「へへーん、なんせ私は世界一強いポケモントレーナーになるんだからな!」

唯「いつの間に決めてたの?」

律「今決めた!」

唯「え~?」

律「目標を決めるのはいいことなんだぞ!
今回の旅の目的は決まったぜ!
行くぞ、唯!
ジムなんてすぐに制覇してやる!」

60: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:11:14.16 ID:ci5mLQAO
――――――――――――――――――
キキョウシティ


マダツボミのとう


サキ「オウカ!」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
サキじゃないか」

サキ「どうだ、順調か?」

オウカ「ああ、ここのトレーナーは全員倒したんだな
あとはこの奥にいる長老だけなんだな」

61: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:13:11.93 ID:ci5mLQAO
サキ「ご苦労だったな」

オウカ「ゲヘッゲヘヘ
別に苦労なんてしてないんだな
ここにいる奴ら、弱かったし」

サキ「そうか
それで何か分かったか?」

オウカ「いや、全然
なにも情報を得られなかったんだな」

サキ「……」

62: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:27:42.20 ID:ci5mLQAO
オウカ「チャクラはどうしたんだな?」

サキ「アイツには違う任務をまかせている
まあ、今はとりあえず自分の任務を全うしてくれ」

オウカ「ゲヘッゲヘッ、了解なんだな」

サキ「フンフフフ、じゃあ私は行くわ
スターミー!」ぽん!

スターミー「トゥトゥトゥトゥトゥル!」

すたっ

うぃーん

63: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:31:56.48 ID:ci5mLQAO
――――――――――――――――――
キキョウシティ


律「ここがキキョウシティだな!」

唯「さっそくジムに行こー!」

律「ああ!……ん?」

きらっ

律「……?」

律(なんだ…見たことある光だったな)

唯「りっちゃん?」

律「!
あ、ああ…行くか!ジム!」

64: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:37:31.92 ID:ci5mLQAO
―――――――――――――――――――
キキョウジム


唯「…ジムリーダー不在のため、またおこしください」

律「いないのかよ」

唯「う~、どこにいるんだろう?」

律「んー…せめてそれだけでも書いててくれれば…」

65: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:40:45.23 ID:ci5mLQAO
坊主「君達、ジムに挑戦かい?」

律「ん?あーはい
でもジムリーダーがいないみたいで」

坊主「…そうか
ならジムリーダーが帰ってくるまでの間、修行をしたらどうだ?」

唯「修行?」

坊主「ああ、あちらに見える塔…マダツボミの塔と言うんだが、あそこは強いトレーナーが多い
修行には持ってこいの場所なんだ
それにここのジムリーダーもたまに特訓をしてるというしな」

律「ふうん…強いトレーナーね…ジムリーダーもいるかもしれないんだな…
よし!行くか、唯!」

唯「うん!りっちゃん!」

坊主「気をつけなさい、あそこは野生ポケモンも手強いぞ」

律「大丈夫です!私達もそれなりに強いから!なあ唯?」

唯「うん!カントーのジムバッジも結構もってるし!」

坊主「それならよいのだが…」

律「はい!んじゃ行ってきます!
ありがとうございました!」

66: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:42:50.30 ID:ci5mLQAO
――――――――――――――――――――
マダツボミのとう


ぎし…ぎし…

唯「ふお~!!
りっちゃん、りっちゃん!柱が揺れてるよ!!」

律「どうなってんだ?これ…」

唯「すごいよね~」

律「まっ、先進むぞ」

67: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:50:21.79 ID:ci5mLQAO
たっ

コラッタ「コラッタ!」

唯「あ、コラッタだ!」

コラッタ「コラッタ!」

律「やる気か?
それなら…ヒート、頼むぜ!」ぽん!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

68: ぽけもん 2010/11/04(木) 20:56:02.85 ID:ci5mLQAO
コラッタ「」だっ

どがっ

ヒート「…!?」

唯「でんこうせっかだよ、りっちゃん!」

律「怯むな、ヒート!
ふみつけだ!」

ヒート「ヒヒーン!」ばしい!

コラッタ「!?」どさあっ

ばたっ

コラッタは倒れた

69: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:13:20.92 ID:ci5mLQAO
律「よし!
よくやったぞヒート!」

ヒート「ヒヒーン!」

唯「いいよ、いいよりっちゃん!」

律「…つうかさ」

唯「?」

律「強いトレーナー…ってかトレーナーなんていなくないか?」

唯「確かに…入ってから誰も見てないね」

律「なんかおかしいな…」

70: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:16:15.67 ID:ci5mLQAO
ばっ

ピジョン「ピジョー!!」

律「!」

唯「今度はピジョン!?」

律「へっ、やってやるぜ!
ヒート!」

ヒート「ヒヒーン!」だっ

ピジョン「ピジョー!!」しゅばっ

ヒート「!?」どたっ

ヒートは倒れた

律「な…!
つ、強い…!!」

71: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:21:09.96 ID:ci5mLQAO
唯「よおし、次は私が…」かちゃ

???「神妙にしろ!怪しい奴らめ!」

唯「!」

???「俺が来たからにはこれ以上は暴れさせないぞ!」

律「は?あんたなんの話して…」

???「ピジョット、すなかけ!」

唯律「ギャー!!」

72: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:25:35.15 ID:ci5mLQAO
――――――――――――――――――
???「す…すまなかった!!」

???「俺もちょっと興奮してたから、君達を怪しい奴らだと…」

律「いや…もういいよ(あーまだ靴に砂が…)」じゃりじゃり

73: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:32:49.36 ID:ci5mLQAO
唯「でも、私達を怪しい人って間違えたってことは怪しい人がいるってことですよね?」

???「あ、ああ…そうなんだ
ここでトレーナー狩りをしてる奴がいるって話を聞いて…」

律「なるほどな、通りでトレーナーがいないわけだ
つーかあんたも正義感があんなあ
噂をきいて飛んでくるとは」

???「まあ俺もそれなりの立場だから」

唯「?」

74: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:36:36.42 ID:ci5mLQAO
律「どんな?」

???「ジムリーダーだよ」

唯律「えっ」

???「?」

唯律「えええええええ!!」

???「な、どうしたんだい…?」

唯「わ、私達ジムに行ったんだけどジムリーダーさんがいなくて…」

75: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:46:48.41 ID:ci5mLQAO
律「あんたがジムリーダーだったのか!」

???「え…あ、君達挑戦者かい?」

唯「はい!」

律「いやー、まさかとは思ったが本当にいるとは」

???「でもすまないがジム戦は後にしてくれないか?
まずこの事を済ませないとね」

律「んー、じゃあ私達も手伝うぜ?」

???「本当かい!?」

律「ああ」

76: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:49:06.64 ID:ci5mLQAO
唯「待ってるのも暇だしねえ」

???「ありがとう!
……あっ」

唯律「?」

ハヤト「僕はハヤト、キキョウジムのジムリーダーだ
よろしく」

律「へへっ、律だ
よろしくな」

唯「唯です!よろしくお願いします!」

77: ぽけもん 2010/11/04(木) 21:52:19.11 ID:ci5mLQAO
―――――――――――――――――――
律「つーかさ、トレーナー狩りっていうけど
ここのトレーナーって強いトレーナーばかりだったんだろ?
じゃあそのトレーナー狩りは凄い強いんじゃないか?」

ハヤト「そうだね…
でもよくは分からないなあ」

ハヤト「先代のジムリーダー…俺の父さんが時々見回りに行くんだけど、ちょっと出掛けててね…俺が見回りをするようにしてたんだけど…」

唯「じゃあハヤトさんの見回りの仕方が悪かったんですね!」

律(バッサリだー)

78: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:00:48.79 ID:ci5mLQAO
ハヤト「俺は十分だと思ったんだけどね…やっぱり父さんは凄いや」

唯「お父さんを尊敬してるんですね!」

ハヤト「ああ!なんてったって父さんだから!」

律(父さん父さんうるせえ)

ハヤト「ん…この階段を上がれば最上階だよ」

79: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:03:22.17 ID:ci5mLQAO
―――――――――――――――――――
最上階


唯「ほいっ!」たっ

律「ここも誰もいな…」

ハヤト「!」

長老「ぐ……」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
教えるんだな、あのポケモンのことを」

長老「わ…わしは知らん」

80: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:05:36.84 ID:ci5mLQAO
オウカ「……」じろっ

長老「……」

オウカ「…本当みたいなんだな
じゃあ用無しなんだな
ツボツボ、どくどく!」

ツボツボ「ツボツボ!」じゅわっ

長老「!?」

81: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:11:31.88 ID:ci5mLQAO
律「ランス!!」ぽん!

ランス(ニドリーノ)「ニドー!」だっ

ツボツボ「」じゅわっ

ランスには効果がないようだ…

長老「!」

オウカ「?」

82: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:13:59.04 ID:ci5mLQAO
ハヤト「お前か!トレーナー狩りをしてるのは!」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
別に情報収集のためにトレーナーが邪魔だっただけなんだな、トレーナー狩りなんかやってないんだな」

ハヤト「情報収集…?」

唯「りっちゃん、りっちゃん…」ぼそっ

律「なんだよ?」ぼそっ

唯「あの人の胸のマーク…」

律「R……!」

83: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:23:08.55 ID:ci5mLQAO
オウカ「!
ゲヘッゲヘッ、お前達か…
『ヘアピンを付けた少女』と『カチューシャを付けた少女』、この二人は要注意とサキに言われてるんだな」

唯「サキさん…!?」

律「ま、まさか…アイツはデオキシスに……」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
サキがあれぐらいで死ぬわけないんだな」

律(じゃあ、さっきの光はスターミーの…!)

84: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:28:03.80 ID:ci5mLQAO
律「ということはお前もロケット団なんだな!」

オウカ「ゲヘッゲヘッ、正解なんだな
オデはロケット団三獣士の一人…オウカなんだな」

律「そうか…
オウカ、あんたらロケット団はまた何か企んでるのか?」

オウカ「ゲヘッゲヘッ
確かにそうだけど、何を企んでるのかは教えてやらないんだな
んじゃオデはもうここに用はないし、帰るんだな!」だっ

ハヤト「ま、待て!ピジョン、奴を追え!」

ピジョン「ピジョー!」

85: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:29:22.64 ID:ci5mLQAO
オウカ「ツボツボ、ストーンエッジ!」

ツボツボ「ツボツボ!」どどどどど!!

ピジョン「!?」

ハヤト「!」

オウカ「ばっはは~い!なんだな」しゅっ

86: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:30:27.85 ID:ci5mLQAO
ハヤト「く…逃げられたか!」

長老「うう…」

唯「大丈夫ですか?」

長老「すまない…
あんた達が来てくれたおかげで助かったわい………ぐっ」

唯「あわわ、無理しない方が…」

ハヤト「問題ない、俺が病院の手配をしておこう」

長老「なにからなにまですまんな…」

ハヤト「じゃあ俺達は行きます
救急車がくるまではジムトレーナーが診てくれますのでご安心を」

87: ぽけもん 2010/11/04(木) 22:31:22.04 ID:ci5mLQAO
―――――――――――――――――――
マダツボミのとう裏口


オウカ「ゲヘゲヘ
サキに報告はしておいた方がよさそうなんだな」

ざっ

???「……」

オウカ「…?
なんなんだな、お前?」

???「ヒメグマ、きりさく!」

ヒメグマ「クマー!」ざしゅっ

オウカ「!?」

ばたっ

シルベル「ふん…悪党共が
俺はロケット団を滅ぼす
お前達の首領に言っておけ」

シルベル「……まあ、聞こえてないか」

ざっざっ

―2章完―

92: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:22:13.99 ID:Oa778AAO
―――――――――――――――――――
キキョウジム


ハヤト「さて…と
聞きたいことは山ほどあるんだけど…今はやめておこう」

唯「へ?」

ハヤト「君達はジムに挑戦しにきたんだろう?
俺はジムリーダー、他のことは二の次だ!受けようじゃないか、ジム戦を!」

律「おお!」

ハヤト「それで、どっちが戦うんだい?」

唯「あ…」

93: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:28:53.20 ID:Oa778AAO
律「そういや決めてなかったな」

唯「りっちゃんでいいと思うよ?」

律「そうだな…唯が良ければ」

唯「いいよ!りっちゃん戦いたそうだし!」

律「そうか、ありがとな!」

唯「うん!」

ハヤト「君が相手みたいだね
じゃあ始めようか」

律「おうよ!」

唯「頑張って、りっちゃん!」

律「ああ!」

94: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:50:57.01 ID:Oa778AAO
―――――――――――――――――――
マダツボミのとう裏口


オウカ「……」ぱちっ

オウカ「ん~…」

オウカ「もういないんだな?
よし、っと」しゅたっ

オウカ「まったく、誰なんだなさっきのは…
まあとにかくサキに報告するんだな」ぴぴぴ

95: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:52:58.09 ID:Oa778AAO
―――――――――――――――――――
キキョウジム


ハヤト「形式は2対2の交替戦!
さあバトル開始だ!
ピジョン、頼むぞ!」ぽん!

ピジョン「ピジョー!」

律「!
ピジョンか…
行け、スカイ!」ぽん!

スカイ「ニョロー!」

96: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:55:27.47 ID:Oa778AAO
律「相手は飛行タイプ!
なられいとうビームだ!」

スカイ「ニョロー!」びゅおおおお!

ハヤト「!
ピジョン、そらをとぶ!」

ピジョン「」ばさばさっ

律「かわされたか!」

ハヤト「そのまま、攻撃だ!」

ピジョン「ピジョー!」ばっ

どん!

スカイ「!
ニョロ…」

97: ぽけもん 2010/11/06(土) 20:59:05.73 ID:Oa778AAO
律「大丈夫か、スカイ?」

スカイ「ニョロー!」

ハヤト「……まったく、どんなトレーナーでもそうだ」

律「?」

ハヤト「俺が飛行タイプのエキスパートだから挑戦者の出してくるポケモンのタイプはいつも電気や氷タイプ…またはそのタイプの技を使うポケモン」

ハヤト「確かにそれらは飛行タイプの弱点だ
でも俺は気に入らない」

ハヤト「飛行タイプは電気や氷でイチコロだって言われるのがね」

律「……」

98: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:03:03.57 ID:Oa778AAO
ハヤト「でも甘い
鳥ポケモンの強さ、見せてあげるよ!ピジョン、でんこうせっか!」

ピジョン「ピジョー!」しゅっ

律「!
スカイ、かわせ!」

スカイ「ニョロ!」だっ

ピジョン「ピジョー!」しゅんっ

スカイ「!」

99: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:05:34.43 ID:Oa778AAO
律「後ろに……!」

ハヤト「でんこうせっかはフェイントだ!
ピジョン、どろかけ!」

ピジョン「ピジョー!」ばばばばっ

スカイ「!?」

律「しまった…!」

ハヤト「つばさでうつ!」

ピジョン「ピジョー!」どがっ

スカイ「ニョロー!?」どさあっ

100: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:08:00.05 ID:Oa778AAO
律「スカイ!
く…前が見えないのか……」

ハヤト「これでは相手の攻撃もかわせないし、攻撃も当てられない…
勝負ありだな」

ハヤト「ピジョン、つばさでうつ!」

ピジョン「ピジョー!」

律「スカイ、まもるだ!」

スカイ「ニョロ!」

ピジョン「!」

ハヤト「なるほど…
まもるなら例え目が見えなくても攻撃を受け止められるか」

101: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:11:16.24 ID:Oa778AAO
ハヤト「でも、攻撃を当てなければ勝てないよ?」

律「いや…見えないのなら見えるようにするまでだ!」

ハヤト「?」

律「スカイ、自分にさいみんじゅつ!」

スカイ「ニョロ……」うぃぃぃん

ハヤト「なにをやって…?」

102: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:14:41.74 ID:Oa778AAO
律「へへ…さいみんじゅつで相手が見えるって思い込ませるのさ
まあ、自己暗示ってやつだな」

スカイ「!」かっ

律「よし!スカイ、ピジョンが見えるな?
行け、れいとうビーム!!」

スカイ「」びゅおおおお!

ピジョン「!?」かきいっ

ぼとっ

ピジョンは倒れた

ハヤト「……!」

103: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:19:20.40 ID:Oa778AAO
律「よくやったぜ、スカイ!」

スカイ「ニョロー!」

ハヤト「な…あの状況で当ててくるとは…
今までの挑戦者とは違う…!」

律「あったりまえだ!私は相性なんて考えねえ!ポケモンを信じる…根性で私は戦うまでだぜ!」

唯「でももうちょっと相性は考えた方がいいよね」

律「唯に言われたくねえ!」

唯「え~?」

104: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:21:45.92 ID:Oa778AAO
ハヤト「ふふ…わかった
君に小細工は通用しないというわけか
ならば全力で行かせてもらう!エアームド、出番だ!」ぽん!

エアームド「エアー!」

律「エアームドか!相手にとって不足はねえぜ!」

ハヤト「エアームド、エアカッター!」

エアームド「エアー!」しゅしゅっ

105: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:24:24.83 ID:Oa778AAO
律「!」

スカイ「……」

しーん…

律「……?」

ざきざきいっ!!

スカイ「!?」ばたっ

律「なに…!?どこから攻撃が…」

106: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:26:23.61 ID:Oa778AAO
ハヤト「エアームドの羽は透き通るほど透明でね」

律「…それで見えなかったのか」

ハヤト「しかし、それでいてとても鋭いんだ!ダメージは大きいものとなる!!
トドメだ!エアカッター!!」

エアームド「エアー!」

ざきいいいっ!

スカイ「」がくっ

スカイは倒れた

律「く…!」

107: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:30:33.51 ID:Oa778AAO
ハヤト「これで互いに残り一体となったな」

律「……」ちら

律(イチかバチか…)

律「頼んだぜ、ルーキー!」ぽん!

ハネッコ「ハネー!」

ハヤト「!」

唯「は…ハネッコ!?」

ハヤト「ふ…飛行・鋼タイプ相手に草タイプとは……」

律「……」

108: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:34:37.50 ID:Oa778AAO
ハヤト「…さっき君は言ったね
『相性なんて考えない、ポケモンを信じる…根性で戦うまで』と
じゃあ君達の根性、見せてみな!」

律「ああ、やってやるよ!
ハネッコ、つばめがえし!」

ハネッコ「ハネー!」しゅばっ

がきいいっ

エアームド「!」

109: ぽけもん 2010/11/06(土) 21:36:42.60 ID:Oa778AAO
エアームド「……」ぎろっ

ハネッコ「!」

ハヤト「…やはり効かないな
ハネッコ程度の攻撃じゃあエアームドの硬質なボディにダメージは与えられない!」

律「……くそっ」

110: ぽけもん 2010/11/07(日) 00:49:06.88 ID:ECRDnMAO
ハヤト「さあ次はこちらからだ!
エアームド、エアカッター!」

エアームド「エアー!」しゅしゅっ

ハネッコ「」ふわっ

すかっ

ハヤト「!
かわされたか、やるな!」

律「……?」

111: ぽけもん 2010/11/07(日) 00:55:48.09 ID:ECRDnMAO
律(私は指示してないぞ…
なら、なんで?)ちら

ハネッコ「ハネー」ふわふわ

律「!!」

律(そうか…!)

ハヤト「かわされたのなら、当たるまで攻撃するまでだ!
エアカッター!」

エアームド「エアー!」しゅしゅっ

ハネッコ「」ふわっ

すかっ

ハヤト「な…!またかわされた!?」

112: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:00:46.91 ID:ECRDnMAO
律「へへっ、ハネッコは風を利用して飛ぶ!風を感じやすいんだ!
だからエアカッターの風圧でハネッコが動いてかわせれるってわけだ!」

ハヤト「なんだと!」

律「さあ、行くぜ!
ハネッコ、かぜおこし!」

ハネッコ「ハネー!」びゅおおおお

ハヤト「…言ったはずだぞ!エアームドにそんな攻撃は…」

律「これは攻撃じゃない!
私も言ったはずだぜ!ハネッコは風を感じやすいんだってな!」

ハヤト「!」

113: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:05:22.16 ID:ECRDnMAO
びゅおおおお

ハネッコ「」しゅしゅしゅしゅ

ハヤト「な!馬鹿な…!
ハネッコのスピードが早過ぎて見えない!?」

ぴたっ

エアームド「!」

ハネッコ「ハネー!」

ハヤト「ぐ…振り落とせ、エアームド!」

律「させるか!
そのまま植え付けちまえ!やどりぎのタネ!!」

ハネッコ「ハネー!」しゅるる

エアームド「!?」くらっ

114: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:08:23.98 ID:ECRDnMAO
ぼとっ

エアームド「エア…エア…」じたばた

ハヤト「……これでは身動きがとれないまま体力が吸い取られていくだけだな
戻れ、エアームド」しゅうう

律「!」

ハヤト「俺の負けだ
さあ君の実力を認め、ジムバッジを授けよう」すっ

律「サンキュー!」

唯「やったね、りっちゃん!(私空気だったけど)」

律「おう!
ジョウトのジムバッジ、初ゲットだぜ!」

115: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:11:49.36 ID:ECRDnMAO
律「…っと、そうだ
お前のデビュー戦でもあったんだよな、ハネッコ」

ハネッコ「ハネー!」

律「いい戦いぶりだったぜ!
風を利用して…」

律「!
そうだ…」

ハネッコ「?」

116: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:13:33.02 ID:ECRDnMAO
律「お前のニックネームはウィングだ!
よろしく頼むぜ、ウィング!」

ウィング「ハネー!」ぴょんぴょん

唯「おおー!りっちゃんが自分からニックネームを!」

律「なんだよ、私がいつも人から言われてニックネームつけてるみたいじゃねえか」

唯「でもランスの時はそうだったよね?」

律「あぐ…」

117: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:16:53.53 ID:ECRDnMAO
ハヤト「お取り込み中のところ悪いが」

唯律「!」

ハヤト「マダツボミのとうでのことだが…」

律「あー、あれはだな」

ハヤト「いや、いいんだ」

唯「え?」

ハヤト「どうやら君達に関係することみたいだし
それに…君達に任せておけば大丈夫な気がするからな」

唯律「?」

118: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:19:47.38 ID:ECRDnMAO
ハヤト「…まあ俺に勝ったんだから次のジムも頑張ってくれよ」

律「おうよ!」

唯「次がんばるのは私だよ~りっちゃん!」

律「あ、すまん」

唯「も~」

ハヤト「ははっ
次のジムはヒワダタウンにある
ヒワダタウンへは、キキョウを南に進めばいいよ」

律「ああ、ありがとな!」

唯「目指せヒワダタウンだよ、りっちゃん!」

律「おうよ!」

119: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:24:28.91 ID:ECRDnMAO
―――――――――――――――――――
ヒワダタウン


???「こ…ここで合ってるのか?」

???「ニャー、多分合ってると思うがニャー」

???「もう!無責任だなニャースは!
師匠を待たせてるんだぞ!」

ニャース「遅れたのは澪のせいなのニャ」

澪「うっ…と、とにかく!
ポケモンセンターに行くぞ!」たたっ

ニャース「……
ニャー」はあー

たたっ

120: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:26:33.15 ID:ECRDnMAO
――――――――――――――――
ポケモンセンター


???「……」ちら

澪「リラ師匠お!」たった

ニャース「」たった

リラ「遅いじゃないか、澪」

澪「はあはあ…す、すみません…」

121: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:28:41.40 ID:ECRDnMAO
リラ「まったく…半年も待たせるとは」

ニャース「澪が師匠に会うから準備をしなきゃいけない!って言って準備をしてたら遅れたのニャ」

リラ「半年もか!?」

澪「す、すみません…」

リラ「……まあいい
そんなことよりお前達を呼んだワケを話そう」

澪「は、はい」

122: ぽけもん 2010/11/07(日) 01:30:21.75 ID:ECRDnMAO
ニャース「……」

リラ「まずはその前にある組織について話さなければならない…」

澪「なんていう組織ですか?」

リラ「ロケット団…聞いたことがないか?」

ニャース「……!!」

澪「?」ほけー

―3章完―

129: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:02:02.07 ID:qH1qE2AO
シルベル「……」ざっざっ

シルベル「!」さっ

澪「なんですか?ロケット団って」

シルベル(ロケット団だと…?)

リラ「ああ、カントーとジョウトで…
ん?ニャース、君は知っているみたいだね」

ニャース「…当然なのニャ」

131: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:08:44.95 ID:qH1qE2AO
ニャース「澪、ロケット団はアクア団同様、悪の組織ニャ
ロケット団もまた世界征服を企んでいるのニャ」

澪「…!
アクア団やマグマ団以外にもそんな組織があるのか」

リラ「ああ、ロケット団も止めなければならない組織だ」

ニャース「……」

澪「どうした?ニャース」

ニャース「ここだけの話ニャ」

リラ「……」

澪「な、なんだよ?」

132: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:12:59.65 ID:qH1qE2AO
ニャース「ニャーはロケット団に所属していたのニャ」

澪リラ「!!」

澪「な、なんだって!?」

ニャース「……」

リラ「本当なのかい?」

ニャース「ニャ、真実ニャ」

澪「……!!」

ニャース「……」

133: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:20:41.44 ID:qH1qE2AO
澪(そんな…ニャースが悪の組織の………いや)ふるふる

澪「ううん、ニャースはニャースだ!」

ニャース「ニャ…」

澪「ロケット団にいたとか、そんなの関係ないよ!
ニャースは私の親友だし!」

ニャース「澪…」

リラ「……」

リラ(澪が恥ずかしがらずにあんなことを…
ふ、ニャース…彼は澪にとってとても大切な存在らしいな
いや、ニャースも澪を大切に思っている…互いに互いを必要としている……か)

リラ「ふ……」

134: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:26:04.60 ID:qH1qE2AO
リラ「さて、ロケット団のこともある程度分かっただろう
では本題に入るぞ
君達をジョウトに呼んだ理由…」

リラ「それは、近頃ジョウトでロケット団が裏でなにかやっているんだが…それを調べてほしいからなんだ」

澪「……」

ニャース「ニャー」

リラ「…ここヒワダタウンにヤドンのいどという所があるんだが、そこでロケット団の目撃情報があったんだ
まずはそこを調べてくれないか?」

澪「ま、まあ…師匠の頼みなら」

ニャース「ニャーも気になるし、全然構わないニャ」

リラ「ありがとう、じゃあ頼んだよ」

澪「はい!行こう、ニャース」

ニャース「ニャー」

シルベル「……」

135: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:30:14.36 ID:qH1qE2AO
―――――――――――――――――――
つながりのどうくつ


唯「ブイ太、なみのり!」

ブイ太(シャワーズ)「シャワー!」ぶわっ!

ばしゃあああん!!

ロコン「コーン!」ばたっ

ロコンは倒れた

火吹き野郎「ああ~!!」

136: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:32:59.33 ID:qH1qE2AO
唯「ご、ごめんねロコンちゃん!やりすぎt」ぐいっ

唯「ふえっ!?」

律「行くぞ、唯」

唯「で、でも可哀相だよ~!」

律「勝負に情けは無用!
かえって相手にも失礼だぞ?」

唯「う~」

律「ほーら!行くぞ!!」だっ

137: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:42:24.89 ID:qH1qE2AO
ばっ

律「ん~!太陽の光が気持ちいいぜ!!」

唯「ずっと洞窟の中にいたからね~」

律「んじゃ、早速ジムに………ん?」

ロケット団員「なんだ、じーさん!
なんか文句あんのかよおっ!」

???「オオアリや、たわけが!!
お前達がヤドンを盗みだしたんやろ!!」

律「あれは…ロケット団か?」

唯「そうみたい…」

138: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:48:01.45 ID:qH1qE2AO
ロケット団員「は、はあ?どこに証拠があんだよ!」

???「そんなもん、井戸の中みたら分かる!」ざっ

ロケット団員「!」

ロケット団員(井戸に入られちゃまずい…!)

ロケット団員「行かせるかあ!くたばりな、じじい!」ぽん!

139: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:51:27.47 ID:qH1qE2AO
ゴルバット「キシャー!」しゅっ

???「ぬおっ!!」どさあっ

唯「り、りっちゃん!」

律「ああ!助けに…」

ばっ!

ハブネーク「プッププ~!」どがっ

ゴルバット「!?」

ロケット団員「な、なんだあ!?」

140: ぽけもん 2010/11/10(水) 19:56:20.12 ID:qH1qE2AO
唯律「!!」

ニャース「やっぱりいたのニャ!」

澪「ロケット団、お前達が悪事を働いてるのは…」律「澪!」唯「澪ちゃん!」

澪「ひうっ!?」びくっ

澪「って…律、唯!?」

141: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:03:47.78 ID:qH1qE2AO
ロケット団員「!
逃げろ!」だっ

ニャース「ニャ!逃げられたニャ!」

澪「…まあ井戸に逃げたから大丈夫だろ
それにしてもなんで律と唯が?」

律「私達はただ旅してるだけだけど…」

唯「澪ちゃんこそなんでここに?」

澪「それは…」くいっ

ニャース「知り合いニャ?」

澪「ん…ああ、昔通ってたトレーナーズスクールで一緒だったんだ」

142: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:17:42.95 ID:qH1qE2AO
律「なんだ、澪?そのニャース」

唯「可愛いねえ~」たたっ

すりすり

ニャース「ニャニャ!?
抱き着くにゃあ!!」ばっ

唯「え…」

143: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:19:18.21 ID:qH1qE2AO
ニャース「ニャ…(しまった、喋ってしまったニャ…)」

唯「もう、恥ずかしがり屋さんなんだから♪」

ニャース(動じない…だと……?)

律「んで、澪はなにしに?」

澪「ああ、ちょっとな」

律「?」

???「ういたた…」

唯律澪「!」

律(忘れていた!)

144: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:21:58.89 ID:qH1qE2AO
唯「大丈夫ですか!」

???「ああ…おおきにな、助けてもうて」

澪「いえ」

ガンテツ「わしゃ、ガンテツゆうものやが…この井戸になんや、怪しい連中がおる聞いて飛んできたんや」

澪「私もそうです」

律(そうだったのか)

145: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:26:48.26 ID:qH1qE2AO
ガンテツ「孫に止められたんやが…ヤドン盗ったんもあいつらゆうし、どうにも我慢できんくってな
飛び出した結果がこの様や…」

唯律澪「……」

ガンテツ「…見たところ、あんたら強そうやな…
そや!あんたら、あいつらを懲らしめて、ヤドンを助けてくれへん?
頼む!」

律「ああいいぜ、じーさん!
私達はあいつらと縁があるみたいだしな!」

唯「ガンテツさんは帰って休んでてください!」

澪「ここは私達に任せてください」

ニャース「ヤドンのこともニャ!」

146: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:28:26.89 ID:qH1qE2AO
ガンテツ「おおきにな!任せたで!」たっ

ガンテツ「…!?」よろっ

唯律澪「!!」

律「大丈夫かよ!」

ガンテツ「うぐ…」

律「……唯、ガンテツさんを頼む
家まで送って、診てやってくれ」

唯「分かりました、隊長!
さっ、ガンテツさん!」

ガンテツ「…すまん」

律「しっかりやれよ~!」

律澪「……」

ニャース「……?」

147: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:32:18.54 ID:qH1qE2AO
―――――――――――――――――
ヤドンのいど


澪「…意外だったな、律達がロケット団を知ってるなんて」

ニャース(ミュウツーやフジ博士、カツラとも面識があるようニャ)

律「澪もホウエンで旅してたなんてな!
悪の組織の野望も阻止してたとは!
澪も逞しくなったな~」

澪「な、なに言ってんのよ…子供じゃないんだから」

律「へへっ」

ニャース(にゃんか入り込む余地がないニャ…)

148: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:35:07.18 ID:qH1qE2AO
律「この先に逃げたか?」たっ

ロケット団員「!
ゲッ!!」

律「あ、お前!」

ロケット団員「しつこい奴らめ!
こうなったら…」かちゃ

ロケット団員「ゴルバット!!」ぽん!

ゴルバット「キシャー!」

律「やる気か?よおし…」かちゃ

澪「……」かちゃ

149: ぽけもん 2010/11/10(水) 20:43:55.55 ID:qH1qE2AO
律「いくぞ、澪!」

澪「ああ!」

ぽん!!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

カゲぴょん(リザードン)「ゴアー!」

律澪「かえんほうしゃ!!」

ごああああああ!!

ゴルバット「!?」

ばたっ

150: すみません寝てました再開します 2010/11/11(木) 05:18:13.55 ID:ShpSv2AO
ロケット団員「2対1なんて卑怯だぞお!?」

律「卑怯、ね…
ロケット団がよく言うぜ」

ロケット団員「……
ケッ、お前らなんて中隊長にやられちまいな!」だっ

律「あっ…!」

澪「追うな、律」

律「…わあってるよ
まずはその中隊長とやらに会う…だろ?」

澪「ああ」

151: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:25:10.62 ID:ShpSv2AO
ニャース「でもそいつはどこに…」

???「ケンタロス!」

ケンタロス「ブモー!!」だだだっ

ニャース「!?
ぶつか…」

澪「ベロにゃん、ニャースを守ってくれ!」ぽん!

ベロにゃん「ベローン!」ばっ

ケンタロス「!」たっ

???「……」

152: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:26:27.92 ID:ShpSv2AO
律「誰だ、お前は!」

???「話をしていたからわざわざ来てやったんだ」

ニャース「ニャ?」

ケン「俺はケン、ロケット団中隊長さ」

律澪ニャース「!!」

ニャース「オミャーが…!」

律「ウィング、たいあたり!」ぽん!

ウィング「ハネー!」

153: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:27:19.13 ID:ShpSv2AO
ケン「おっと!」

ケンタロス「ブモー!」どがっ

ウィング「ハネ!?」どさあっ

律「ウィング!」

ケン「いきなり攻撃を仕掛けてくるなんてひどいじゃないか」

律「……」

154: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:28:13.79 ID:ShpSv2AO
澪「…お前達ロケット団はここで何をしてるんだ?」

ニャース「ヤドンになにをしたニャ!」

ケン「…ふっ、何もしてないさ
ただヤドンのしっぽを頂戴してるだけだ」

澪「しっぽを…?」

155: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:30:59.04 ID:ShpSv2AO
ケン「ヤドンのしっぽは高額で売れるんでね
売ってロケット団の資産に変えるのさ」

ニャース「それだけの理由でしっぽを…!」

律「なんて奴らだ!」

ケン「ふん、別にいいじゃないか
減るものじゃない
普段はのろまで役立たずのヤドンだって役に立つことができて、良いことこの上ないじゃないか」

澪「…!!」

律「てめえ…!!」

156: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:32:03.40 ID:ShpSv2AO
だっ

ニャース「ニャー!!」だだだだだ

律「!?」

澪「ニャース!?」

ケン「ケンタロス!返り討ちにしてやれ!
とっしん!!」

ケンタロス「ブモー!!」

どおおおん!!

ニャース「ぐにゃ…!?」びたああん!

澪「ニャース!」たたっ

157: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:33:50.01 ID:ShpSv2AO
ニャース「ニャ……」

澪「大丈夫か?あんな無茶…」

ケン「その娘の言う通りだ
弱い癖に感情に流されて……みっともない」

澪「お前…!」

ニャース「お、オミャーみたいな奴は…オミャーらみたいな奴らは絶対に許さないのニャ!
ポケモンを道具としか見ていないオミャーらは!」

澪「ニャース…」

ケン「……」

158: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:34:45.03 ID:ShpSv2AO
ニャース「ニャーは…オミャーらを……」よろっ

がしっ

ニャース「!」

律「…無茶すんな」

ニャース「オミャー…」

律「お前の熱い気持ち、充分私の心に届いたぜ


ざっざっ

ケン「?」

ぱああああん!!

159: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:35:59.49 ID:ShpSv2AO
ケン「ぐはっ!?」ずさあっ

律「これはニャースの分だ」

ケン「ぐ…」たら

律「私もお前を許さねえ!お前をここで物潰して、ヤドン達も解放させてやる!」

ケン「……ふん」

ケン「できるものならやってみなあ!!
ハリー!リョウ!」

ばっ

ハリー「ひゃっはあ!」

リョウ「ふん!」

律「まだ仲間が!?」

160: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:37:02.54 ID:ShpSv2AO
ハリー「マタドガス!」ぽん!

リョウ「スリーパー!」ぽん!

マタドガス「マタドガース!」スリーパー「スリーパー!」

律「!
ら、ランス!」ぽん!

ランス(ニドリーノ)「ニド!」

マタドガス「マタドガース!」

がきいいいっ!

スリーパー「スリーパー!」

律「ぐ…さすがに二体は…!」

161: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:38:08.68 ID:ShpSv2AO
澪「カゲぴょん!」ぽん!

カゲぴょん「ゴアー!」

がきいいい!

律「!
サンキュー澪!」

澪「ああ!」

ハリー「小癪な…!
マタドガス、ヘドロこうげき!」

マタドガス「マタドガース!」ぺっ

162: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:39:03.76 ID:ShpSv2AO
律「ランス、つのでつくで弾き飛ばせ!」

ランス「ニドー!」ぴっぴっ

ハリー「なに…!」

律「ランス、とっしん!」

ランス「」だっ

どがん!!

マタドガス「マタドガース!?」よろっ

ハリー「ぐっ…」

163: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:40:02.91 ID:ShpSv2AO
澪「カゲぴょん、かえんほうしゃ!」

カゲぴょん「ゴアー!!」ぼわあああああああ

スリーパー「!?」

リョウ「うわばばばば!!」

ケン「は、ハリー!リョウ!」

ざっ

律「今度はお前の番だぜ」

ケン「!?」

164: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:41:02.67 ID:ShpSv2AO
澪「降参しろ!今ならまだ…」

ケン「するかよ!ケンタロス!!」

ケンタロス「ブモー!!」

澪「…そうか、なら仕方ない」

律「行くぞ、澪!」

澪「ああ!」

ケン「ふん!小娘が!!なにができる!!」

165: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:42:02.49 ID:ShpSv2AO
律「ランス、ヘドロばくだん!」

ランス「ニドー!」どおおおお!

澪「カゲぴょん、だいもんじ!!」

カゲぴょん「ゴアー!」ぼわあああああああ

ケンタロス「ブモー!?」

ケン「ぎ…ぎえええええ!!」

どおおおん!!!

166: ぽけもん 2010/11/11(木) 05:43:15.48 ID:ShpSv2AO
ケンタロス「」ばたっ

ケンタロスは倒れた

ケン「」ぶくぶく

ハリー・リョウ「ケンー!!」

ハリー「くっ、ここは逃げる!」

リョウ「覚えてろ!」だっ

ニャース「ニャ…」

律「…とりあえず今はヤドンを解放してやろう」

171: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:39:35.02 ID:XjwFj6AO
――――――――――――――――
ヤドン達「ヤドーン」

律「礼なんていいって!」

澪「寄り道せずちゃんと帰るんだぞ」

ヤドン「ヤドーン」すりすり

澪「!
…ふふっ、かわいいな」なでなで

律(そういや澪ってトレーナーズスクール通ってた時は全くポケモン触れなかったのに……こうも人は変わるもんかね)

172: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:42:11.43 ID:XjwFj6AO
ヤドン達「ヤドーン」ぺこっ

律澪「元気でなー!」

律「…まったく、ジョウトでも人騒がせな連中だぜロケット団は」

ニャース「…まあ、にゃにはともあれ一件落着ニャ」

澪「そうだな」

律「……澪」

澪「?
どうした律」

173: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:45:01.55 ID:XjwFj6AO
――――――――――――――――――
ヒワダタウン


ヤドン「ヤドーン」

ガンテツ「おお!ヤドンが戻ってきよった!」

唯「りっちゃん達だよ!りっちゃん達がやったんだ!」

ガンテツ「…そや、ちょっとあの子達呼んでみ
お礼言いたいさかい」

唯「はい!行ってきます!」たたっ

174: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:49:40.35 ID:XjwFj6AO
――――――――――――――
ヤドンのいど外

唯「ふう…ここらへんにいるかな?」

唯「!
いたいた………ん?」

律「私とバトルしてくれ、澪!」

澪「ええ!?な、なんで急に…」

律「お前、バトル絶対強いだろ」

澪「そ、そんなこと…」

ニャース「愚問なのニャ!澪はカントージムをヒトカゲ一匹で制覇して、なおかつホウエンも制覇&殿堂入りも果たしたトレーナーだからニャ!」

澪「よ、余計なことを言うなっ!」

175: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:52:33.53 ID:XjwFj6AO
律「す、すげえじゃねえか澪おおおお!!」ずいっ

澪「うわあっ!」

律「私、最強のトレーナーを目指してんだ!
だから強いトレーナーと戦って実力を高めたいんだ!頼む!!」

澪「そ、そうなのか…
まあ…そういうことなら……私なんかでいいなら」

律「よっしゃー!!」

澪「…ま、やるからには負けないからな?」

律「私だって本気でいくからな!」

唯「……」

唯(なんかすごいことになってるよ…!)わくわく

176: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:56:09.40 ID:XjwFj6AO
――――――――――――――――――
律「よーし、まずはコイツで…」かちゃ

澪「待て、律!」

律「…なんだよ?」

澪「まずはお互いの手持ちポケモンの数を確認しないと」

律「ああ、そうだな
私は4体だぜ」

澪「…私は6体だ」

ニャース「じゃあ3対3でいいんじゃにゃあかあ?4対4っていうのも区切りが悪いしニャ」

澪「…うん、それじゃ3対3で」

律「オッケー!」

177: ぽけもん 2010/11/14(日) 10:59:04.20 ID:XjwFj6AO
ニャース「審判はニャーがやるニャ!」たっ

ニャース「では…始めニャ!」

澪「サボみん!」ぽん!

サボみん「サーボネ!」

律「サボネアか…
よし、ヒート頼むぜ!」ぽん!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

律「一撃で決めてやれ!
ヒート、かえんぐるま!!」

ヒート「ヒヒーン!!」ぼわっ

だだだだっ

178: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:02:01.79 ID:XjwFj6AO
澪「サボみん!」

サボみん「サボッ」きっ

澪「ニードルアーム!!」

サボみん「サボサボサボサボ…サ~ボネ~!!」どがっ

ヒート「!」

ばああああああん!!

ヒート「ヒヒーン!?」ばさあっ!

律「ヒート!!」

179: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:05:04.00 ID:XjwFj6AO
ヒート「ヒヒ…」ばたっ

ニャース「ポニータ戦闘不能ニャ!」

律「戻れ、ヒート!」しゅうう

澪「私のサボみんを相性で負かそうとしても無駄だぞ」

律「へっ…本当に強いな、澪」

唯(こちら実況の平沢唯です!さて、盛り上がってまいりましたよ~!
ただいまの状況…りっちゃんのかませ馬のヒートが澪ちゃんのサボみんにやられた模様です!
よって澪ちゃんは無傷で3体、りっちゃんは残り2体です!
現状から、りっちゃんが不利ですが…
りっちゃん選手の2体目のポケモンが気になるところ!)

180: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:08:30.42 ID:XjwFj6AO
律「…スカイ!」ぽん!

スカイ(ニョロゾ)「ニョロー!」

澪「!」

唯(おっとー!?りっちゃん選手、草タイプのサボネア相手に水タイプのニョロゾを出したー!?)

ニャース「今度は相性が逆転したのニャ」

澪「サボみん、ミサイルばり!」

サボみん「サ~ボネ~!!」しゅしゅしゅしゅ!

181: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:12:09.39 ID:XjwFj6AO
律「みずでっぽうで撃ち落とせ!」

スカイ「」ぶしゅうううう!

きんきん!

澪「…!」

律「今だ!れいとうビーム!!」

スカイ「ニョロー!」びゅおおおおお!!

サボみん「サボ!?」どおおおおん!!

サボみん「サボネ~」がくっ

ニャース「サボネア戦闘不能ニャ!」

澪「…!サボみん戻って」しゅうう

182: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:14:22.95 ID:XjwFj6AO
律「どうだ!私も不利な相手に勝ってみせたぜ!」

唯(燃えるね~!これで勝敗が分からなくなったよ~!)

澪「…ハブりん!」ぽん!

ハブりん「プッププ~!」

律「ハブネークか…!」

澪「手加減はしないぞ!
ハブりん、ポイズンテール!」

ハブりん「プッププ~!」ぶんっ

律「受け止めろ、スカイ!」

スカイ「ニョロー!」がしっ

ハブりん「ハブ…!」ぎりっ

スカイ「ニョロ…!」ぎぎ…

183: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:16:52.81 ID:XjwFj6AO
澪「そのままヘドロばくだんだ!」

律「させるか!バブルこうせん!!」

どおおおおん!!

ずざざっ

スカイ「ニョロー!」

ハブりん「プッププ~!」

澪「…パワーは互角ってところか」

律「いや、それはどうかな!?」

184: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:19:37.81 ID:XjwFj6AO
スカイ「ニョロー!」ぽんぽこぽんぽこ!

めきめき…

スカイ「ニョロー!!」どんっ

律「おうふくビンタ!」

スカイ「」たっ

ばしばしばしばし!

ばしいいん!!

ハブりん「!?」じり…

185: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:24:01.20 ID:XjwFj6AO
澪「格段にパワーが上がってる…!?」

律「」にや

澪「…はらだいこか!」

律「ザッツライト!
今のスカイは極限までパワーが上がってるぜ!」

律「終わらせるぞ!
もう一度おうふくビンタ!」

スカイ「」だっ

186: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:26:34.55 ID:XjwFj6AO
澪「そう上手くいくとは思うなよ!
ハブりん、まきつくだ!」

ハブりん「プッププ~!」しゅるる

がしっ!

スカイ「!?」

律「なに!」

澪「はらだいこはパワーを極限まで上げると同時に、体力も大幅に消費する
このまま体力を奪っていってやる!」

ハブりん「プッププ~!」ぎりぎり

スカイ「に、ニョロ…」

律「スカイ!」

187: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:28:39.14 ID:XjwFj6AO
澪「加えてどくどくだ!」

ハブりん「」ぷしゃっ

スカイ「ニョロ…」ふらっ

律「ぐ……!」

律「気張れ、スカイ!
ふぶき!!」

スカイ「ニョロ!」きっ

びゅおおおおお!!

ハブりん「ハブ…!?」

澪「どこからそんな力が…!」

188: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:32:03.41 ID:XjwFj6AO
律「根性だ!気持ちの問題だぜ!」

スカイ「ニョロー!」

ハブりん「ハブ…」

澪「……」

律「さあ、まきつくは解けた!行くぜ、スカイ!
れいとうパンチ!」

スカイ「ニョロー!」こあっ

澪「ハブりん、ポイズンテール!」

ハブりん「プッププ~!」

かきいいいいいっ!!!

189: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:34:12.17 ID:XjwFj6AO
ハブりん「ハブ!?」ばたっ

ニャース「ハブネーク戦闘不n…」

ばたっ!

ニャース「!」

スカイ「」がくっ

ニャース「ニョロゾも戦闘不能!
両者戦闘不能ニャ!」

律(やっぱりどくどくが効いてたか…スカイ、休んでてくれ)しゅうう

澪「ハブりんありがとう」しゅうう

190: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:36:06.12 ID:XjwFj6AO
律「…残るは互いに1匹だな」

澪「ああ」

唯(いよいよラストバトルだね!どっちが勝つのかな~??)わくわく

唯(あっ…!え、えと……いよいよラストバトルです!果たしてどちらが…………まあいいや!どっちも頑張れ!)

律「最後だし、お互い手持ち最強のポケモンでいこうぜ!」

澪「そのつもりだよ」

191: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:39:41.72 ID:XjwFj6AO
ニャース「バトル再開ニャ!」

律「行け!ランス!!」ぽん!

ランス(ニドリーノ)「ニドー!」

澪「カゲぴょん、お願い!」ぽん!

カゲぴょん(リザードン)「ゴアー!」

律「ランス、とっしん!」

ランス「ニドニドニドニド…」だだだだ

ランス「ニドー!!」だっ

どがん!

カゲぴょん「……」ぎろっ

ランス「!」

律「全然効いてない!?」

ニャース(ニドリーノとリザードンじゃ体格が違いすぎるのニャ…)

192: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:41:27.92 ID:XjwFj6AO
澪「律、悪いけどニドリーノの攻撃はカゲぴょんには届かない!
カゲぴょん、アイアンテール!」

カゲぴょん「」ぶん!

じゃきいいん!

ランス「ニド!?」どたっ

律「ランス!」

ランス「ニド…」よろっ

193: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:43:15.17 ID:XjwFj6AO
律「攻撃が届かないのなら…
ランス、おだてるだ!」

ランス「ニド!ニドニド!ニドー!」ぱちぱちぱち

カゲぴょん「ゴアー!?
…ゴアー///」

カゲぴょんはこんらんした!

澪「!」

194: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:44:33.39 ID:XjwFj6AO
律「混乱している今がチャンス!
ランス、のしかかり!」

ランス「ニド!」だっ

どしん!!

カゲぴょん「ゴアー!?」

澪「カゲぴょん!
……いや、混乱が解けるまで耐えればまだ…」

律「どうかな?」

カゲぴょん「ゴア…」じゅわじゅわ

澪「!?」

195: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:45:56.42 ID:XjwFj6AO
律「どくだ!さっきのアイアンテールでランスのどくのトゲに触れてどくになったのさ!」

澪「……!」

律「行け、ランス!
つのでつく!」

ランス「ニドー!」だだだ

カゲぴょん「」きっ

ランス「!」

がしっ

律「混乱が解けたのか!?」

澪「いいぞ、カゲぴょん!」

196: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:46:50.07 ID:XjwFj6AO
律「でも、どくで衰弱しきったその体でどこまで…」

カゲぴょん「ゴアー!!」ぼわあああ!!

律「!?
急に元気に…」

澪「そっちが特性でくるなら、こっちも特性!
カゲぴょんの特性・もうか!体力が少なくなるほどパワーが上がる技だ!」

律「く…!だが体力でいえばこっちに分があるんだ!!
ランス、ヘドロばくだん!」

ランス「ニドー!」ぼん!!

澪「カゲぴょん、オーバーヒート!!」

カゲぴょん「ゴアー!!!」ぼがあああああん!!!

どおおおおん!!!

197: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:48:02.11 ID:XjwFj6AO
ぱらぱら…

ランス「……」

カゲぴょん「……」

ランス「」ばたっ

律「!」

ニャース「ニドリーノ戦闘不能!よって勝者は澪ニャ!!」

澪「…やった!カゲぴょん、ありがとう
戻ってくれ」しゅうう

198: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:49:03.12 ID:XjwFj6AO
律「……」

澪「りt…」

律「ぐはー!負けたー!!
やっぱ強いな澪は!さすがはホウエンチャンピオンまで倒したトレーナーだけあるぜー!」

澪「…律」

律「ん?」

澪「いいバトルだった」すっ

律「…ああ!」がしっ

199: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:50:01.58 ID:XjwFj6AO
ぱちぱちぱち

唯「わあ~!!」

律澪「唯!」

唯「白熱したバトルだったよ、二人とも!」

律「おう、サンキュー!」

唯「今度は私と戦ってね、澪ちゃん!」ふんすっ

律「唯で相手になるのかよ~?」

唯「え~?ひどい!!
やってみなきゃわからない…いつもりっちゃんが言う言葉だよ!」

律「!
…へへ、そうだっけか?」

唯「そうだよ~!」

200: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:51:09.89 ID:XjwFj6AO
澪「…今度会う時は、ポケモンリーグでだ」

唯律「!」

澪「お互い勝ち残って…決勝戦で会おう!」

唯「うん!」律「ああ!」

澪「行こう、ニャース」

ニャース「ニャ?」

澪「いや、急がないと…」

ニャース「といってもまたヒワダタウンに戻るんニャが…」

澪「……?」

201: ぽけもん 2010/11/14(日) 11:52:38.38 ID:XjwFj6AO
唯「私達もヒワダへ戻るんだよ~!」

澪「……」

澪「て、てっきりもう別れるんだと思って……わ、私……あんなことを……は……恥ずかしい……」しゅうう…

ニャース「ニャー…」

律「ははっ、やっぱり澪は澪だな!」

唯「……」

唯(次回はジム戦!私、活躍の予感…!!)ぐっ

―4章完―

206: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:44:30.12 ID:5xXyS2AO
ガンテツの家


唯「ただいま、ガンテツさ~ん!」

ガンテツ「おお、あんたらか 待ってたで
お礼をせなあかんからな」

澪「そ、そんな私達は別に…」

律「まあまあ、お礼してもらえるならそれに従いましょうですわ、澪ちゅわん」

澪「律…お前はまったく……」

ガンテツ「はっはっは!
その嬢ちゃんの言う通りや!遠慮することないで!」

澪「は…はい」

207: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:46:23.60 ID:5xXyS2AO
ガンテツ「ほな、これを」すっ

がしっ

唯「モンスターボール?」

ガンテツ「そや、わしはこう見えてボール職人でな」

唯「へ~、だからボールがいっぱいあるんですね~」

ガンテツ「これはな、わしのお手製ボールや」

律「ふうん…」かちゃ

208: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:48:38.63 ID:5xXyS2AO
ガンテツ「それぞれ性能は違うんやが…自分で気に入ったのをもらってくれ」

――――――――――――――――――
唯「よし、私はこれ!」

律「私はこれだな!」

澪「わ、私はこれがいいな…」

ニャース(誰得だよ、このお礼)

ガンテツ「決まったみたいやな
もう行くんか?」

唯「はい!ジムに行かなきゃだし!」

澪「私は師匠のところへ…」

ガンテツ「そうか、じゃおおきにな」

209: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:51:09.64 ID:5xXyS2AO
律「!
ガンテツさん、あの奥にある箱ってなんですか?あの中にもボールが?」

ガンテツ「ん?ああ…あれも特別なボールでな
まあ気にするもんでもない、気にしんでええよ」

律「?
そうですか」

澪「それじゃあ私達は…」

ガンテツ「ああ、元気でな」

唯「ありがとうございました~♪」

210: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:52:55.82 ID:5xXyS2AO
――――――――――――――――――
律「あー、澪とはここでお別れか」

澪「ああ」

ニャース「ニャ」

唯律澪「……」

律「…あれは言わないのか~?」

澪「あれ?」

律「決勝でなんちゃら」

澪「い、言わない!もう言っただろ!なんで二回も…」唯「私は言うよ、澪ちゃん!」ずいっ

澪「ひっ!?な、なにが」

211: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:55:49.46 ID:5xXyS2AO
唯「また会いたいもん!何度でも言うよ!」

澪「唯…」

律「そうだぜ澪、恥ずかしがることじゃねえ
また会おうぜ!」

澪「…うん!」

唯「それじゃあね、澪ちゃん」

律「ニャースも、澪を頼んだぜ」

ニャース「当然なのニャ」

律「…じゃあな、澪」

澪「ああ」

212: ぽけもん 2010/11/20(土) 16:58:38.00 ID:5xXyS2AO
――――――――――――――――――
唯「よおーっし!ジム戦だよ、りっちゃん!」

律「ん?ああ、そうだな
なんか張り切ってんな…」

唯(ジョウト来て、このところ出番が少ないからね!ここらで活躍しておかないと、本当に相槌するだけのキャラになっちゃうよ!)ふんすっ

律「…?」

213: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:00:30.41 ID:5xXyS2AO
――――――――――――――――――
ヒワダジム


唯「たのもー!」ばん!

ぶーん!!

律「うおっ!?」

スピアー「スピアー!」

律「スピアー?」

???「スピアー、戻ってこい」

スピアー「スピアー」ぶーん

214: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:02:44.29 ID:5xXyS2AO
???「驚かせてごめんね」

律「…あんたがジムリーダーか?」

ツクシ「そうだよ、僕がヒワダジムジムリーダーのツクシ」

唯「私、挑戦者です!」

ツクシ「そう、じゃあ早速ジム戦を始めようか」

唯「ほいっ!」

215: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:05:40.74 ID:5xXyS2AO
―――――――――――――――――
ツクシ「形式は3対3の交替戦だよ」

唯「おっけーです!」

ツクシ「行け、トランセル!」ぽん!

トランセル「……」

唯「と、トランセル…?」

律「唯ー!油断するなよー!」

唯「分かってる!
行けえ、ブイ太!!」ぽん!

ブイ太(シャワーズ)「シャワー!」

216: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:08:55.40 ID:5xXyS2AO
ツクシ「…珍しいポケモンを持っているんだね」

唯「いや~、それほどでも~」

ツクシ「でもだからって勝てるとは限らないよ!
トランセル、たいあたり!」

トランセル「…」だっ

どかっ

ブイ太「!」

217: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:14:02.69 ID:5xXyS2AO
律「あのトランセル、動くのか!?」

ツクシ「もちろん、動かないトランセルなんて野生のトランセルぐらいだよ
トレーナーの手で育ててあげれば簡単に動くことができる」

ツクシ「そして…特訓した結果、僕のトランセルは」

トランセル「…」だっ

しゅしゅしゅしゅしゅっ!

唯「!」

218: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:17:26.80 ID:5xXyS2AO
ツクシ「こんなに速く動くことができるようになったんだ!
トランセル、たいあたり!」

トランセル「…」

どかっ

ブイ太「シャワ!?」

律「は…速え!」

ツクシ「どうだい?このスピード!僕のトランセルは世界で1番速いトランセルなのさ!
今度はむしくいだ!」

トランセル「…」だっ

219: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:18:40.36 ID:5xXyS2AO
唯「ブイ太、とける!」

ブイ太「シャワー…」しゅうっ

トランセル「!?」どたっ

ツクシ「なに!」

唯「スピードがあってもやっぱり蛹は蛹だよ!スピードだけがバトルにおいての戦術のすべてじゃないよ!
テクニック!これも重要だよ!」

律「なるほどな…」

唯「ブイ太、れいとうビーム!」

ブイ太「シャワー!」びゅおおおおお!

トランセル「イヤンセル!」ばたっ

トランセルは倒れた

ツクシ「!」

220: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:23:36.58 ID:5xXyS2AO
唯「よし!」

律「いいぞ、唯!」

唯「余裕のVサインだよ!ブイ太だけに!」ぶいっ

律「なんも上手くないけど、いいぞ!その調子だ!」

221: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:24:44.33 ID:5xXyS2AO
ツクシ「戻れ、トランセル!」しゅうう

ツクシ「…僕のトランセルがやられるとはね
相当の実力者と見たよ、でも次のコイツはトランセルよりも強いよ、はるかにね!
行け、クヌギダマ!」ぽん!

クヌギダマ「ダマー」

唯「クヌギダマ?」かちゃ

222: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:26:36.53 ID:5xXyS2AO
ポケモン図鑑『クヌギダマ、みのむしポケモン
木の皮を重ね合わせて殻を分厚くするのが大好き
重くなっても気にしない』

唯「なるほど」

律「なに躊躇なしにポケモン図鑑使ってるんだよ」

唯「だって使わないと持ち腐れちゃうよ!これからはどんどん使っていくからね!」

223: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:28:10.99 ID:5xXyS2AO
律「…それにしてもクヌギダマか」

唯「今回もブイ太で勝ってみせるから大丈夫!」

ブイ太「シャワー!」

ツクシ「…どうかな?クヌギダマもスピードはピカイチなんだよね」

唯「え…」

クヌギダマ「ダマー!」しゅっ

ツクシ「むしくい!」

クヌギダマ「」がぶっ

ブイ太「シャワー!?」ずざざっ

唯「ブイ太!」

224: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:29:40.19 ID:5xXyS2AO
ツクシ「ふふ、どうだい?このスピード」

律「つーか、さっきから蛹やら蓑虫がこんなに速く動けるなんて有り得るのかよ!?」

ツクシ「だから特訓したからできるんだよ
僕は虫ポケモンのエキスパート!虫ポケモンを育て上げることなら誰にも負けない自信がある!
それに…有り得るのかよ!?って……現に動いてるじゃないか、今ここで!」

225: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:31:51.33 ID:5xXyS2AO
クヌギダマ「ダマー!」しゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅっ!

律「ぐっ…どうするんだよ唯!」

唯「さっきもスピードだけだったんだよ!
スピードにはテクニックで!
ブイ太、かげぶんしん!」

ブイ太「」しゅしゅしゅしゅ!

226: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:33:06.26 ID:5xXyS2AO
唯「でんこうせっか!」

ブイ太達「シャワー!!」だっ

ツクシ「すなじごく!」

クヌギダマ「ダマ!」ごごごご!

ざああああ…

ブイ太達「!?」

唯「ああっ!かげぶんしんが!!」

ブイ太「シャワ…」ぽつん

227: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:34:21.41 ID:5xXyS2AO
ツクシ「クヌギダマはトランセルと違って、スピードだけじゃない!出す技も豊富だからね!
クヌギダマ、こうそくスピン!」

クヌギダマ「ダマー!」ぎゅるぎゅる

どん!

ブイ太「シャワー…!!」

唯「大丈夫、ブイ太!?」

ブイ太「シャワー!」

律「このままじゃマズイぞ唯、あのクヌギダマ相当強い」

唯「うん…でも私はブイ太を信じてるから!りっちゃんがランス達を信じてるようにね!」

律「おう!」

228: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:37:19.87 ID:5xXyS2AO
唯「行くよ、ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」

唯「ハイドロポンプ!」

ブイ太「」ぶしゅううううう!!

ツクシ「こうそくスピン!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

ばしゃあっ!!

唯「!
弾かれたっ!?」

229: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:40:02.04 ID:5xXyS2AO
ツクシ「クヌギダマに水攻撃は効かないよ!
むしくい!」

クヌギダマ「」だっ

がぶっ!

ブイ太「シャワー…」ゆらっ

唯「ブイ太!」

唯(攻撃が届かないなら勝てないよ、どうしよう……
こうそくスピンで…)

唯「弾かれて…」

唯「……」きょろきょろ

唯(弾かれたハイドロポンプで周りが水浸しだ…)

唯「……!」ぴーん!

230: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:42:39.32 ID:5xXyS2AO
律「ゆ…」唯「ハイドロポンプ!」

律「なっ!?効かないのになんで…」

唯「まあまあ見てて、りっちゃん!」

ブイ太「」ぶしゅううううう!

ツクシ「クヌギダマ、例の如くこうそくスピン!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

ばしゃあっ!

231: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:44:13.94 ID:5xXyS2AO
唯「続いてれいとうビーム!」

ブイ太「」びゅおおおおお!

ツクシ「!
…またこうそくスピンだ!」

クヌギダマ「」ぎゅるぎゅる

かきかきいっ!

ツクシ「ふふ、氷攻撃も喰らわないさ」

唯「ううん!これでこっちが有利になったんだよ!」

ツクシ「?」

232: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:45:27.38 ID:5xXyS2AO
唯「ブイ太、でんこうせっか!」

ブイ太「シャワー!」だっ

どかっ

クヌギダマ「!」どたっ

ツクシ「くっ…さすがにでんこうせっかはかわせないか」

唯「ブイ太、すてみタックルだよ!」

ブイ太「」だっ

ツクシ「クヌギダマ、かわせ!」

クヌギダマ「ダマ!」たっ

233: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:49:23.99 ID:5xXyS2AO
クヌギダマ「ダマ!?」つるっ すてん!

ツクシ「ど、どうした!?
って…これは……!!」

律「床一面、氷が張ってる…!!」

ツクシ「この氷で滑ったのか!」

唯「クヌギダマがこうそくスピンで攻撃を弾くことを利用させてもらったんだよ!
まずハイドロポンプで周りを水浸しにして、れいとうビームで凍らせたんだ!」

234: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:51:49.99 ID:5xXyS2AO
律「さっすが唯!閃きだけは凄いな!」

唯「ツッコまないよ、りっちゃん!
ブイ太、そのまま行けえ!!」

ブイ太「シャワー!!」しゅっ

ツクシ「氷を利用して…何と言うスピードだ……!
…でも、甘いね」

唯「え…?」

235: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:53:36.83 ID:5xXyS2AO
ツクシ「こんな技、使いたくなかったけど…流石に2連敗は許されない
クヌギダマ、だいばくはつだ!」

クヌギダマ「ダマ!」かっ

どおおおおおおおおん!!!!

唯「うっ…!」

律「なんも見えねえ…」

もくもく…

唯「!!」

ブイ太「」

クヌギダマ「」

ブイ太は倒れた

クヌギダマは倒れた

236: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:57:30.24 ID:5xXyS2AO
唯「ブイ太!」

ブイ太「シャワー…」

唯「よくやったよお~!
ブイ太の頑張りは無駄にしないからね!休んでて!」しゅうう

ツクシ「……」

唯「ブイ太はやられちゃったけど、数で言うと私の方が有利だね!2対1!!」

237: ぽけもん 2010/11/20(土) 17:59:24.04 ID:5xXyS2AO
ツクシ「…コイツを使わなくちゃな」

唯「?」

ツクシ「ハッサム!」ぽん!

ハッサム「ハッサム!」

ポケモン図鑑『ハッサム、はさみポケモン
目玉模様の付いたはさみを振り上げて相手を威嚇すると頭が3つあるように見える』

238: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:01:41.36 ID:5xXyS2AO
唯「ハッサム…確かにオーラがあるね、なんかオーラが」

律「オーラの意味わかってるのか?」

唯「強そうだけど、こっちは2体!
行くよ、ピッ太!」ぽん!

ピッ太(ピッピ)「ピッ!」

ツクシ「ピッピね…そんなポケモンじゃ僕のハッサムには勝てないよ!」

239: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:04:13.88 ID:5xXyS2AO
唯「ピッ太、ゆびをふる!」

ピッ太「ピッピピッピ…」ちっちっちっ

ぼわっ

唯「!
かえんほうしゃ!」

ピッ太「ピィッ!!」ぼわああああああ!

ハッサム「」しゅっ

ピッ太「!?」

がきいいいっ!!

240: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:06:29.43 ID:5xXyS2AO
ピッ太「ピ…」ばたっ

ピッ太は倒れた

唯「え!?」

律「し、瞬殺かよ…」

ツクシ「僕はこのハッサムのおかげでジムリーダーまで上り詰めたんだ!君が勝つことは不可能だ!!」

唯「うう…」

律「唯、諦めんな!」

241: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:08:07.68 ID:5xXyS2AO
唯「で、でも…最後の一匹は……」

律「へっ!私もキキョウジムでは最後はウィングだったんだ!大丈夫だよ!!」

唯「…うん!信じなくちゃね!!」ぽん!

メリ太「メエ~!」

唯「頑張って、メリ太!」

メリ太「メエ?」

242: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:10:19.35 ID:5xXyS2AO
唯「初バトルだけど、緊張しないでいこう!
メリ太、でんきショック!」

メリ太「メエ!」きっ

メリ太「」びりびり!

メリ太「メ!?」つるっ すてん!

ツクシ「……」

メリ太「メエ~…」

唯「あっ…氷が張ってたの忘れてたよ……」

243: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:12:07.71 ID:5xXyS2AO
律「おいおい…」

唯「き、気をつけてね!メリt…」

すてん!

メリ太「メエ~…」

唯「あう…」

律「ダメだこりゃ…」

244: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:13:03.39 ID:5xXyS2AO
ツクシ「…そのメリープ、ゲットしたばかりかい?」

唯「あ…うん」

ツクシ「舐めてるね
そんなポケモンでジム戦に挑もうなんて…それに初バトル?
身の程を知ったほうがいいよ?」

唯「うう…」

律「おい、そんな言い方は…」

ツクシ「まあなんにしろ、君の負けだ!
ハッサム、メタルクロー!」

245: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:15:02.42 ID:5xXyS2AO
ハッサム「ハッサm…」つるっ

唯律ツクシ「!?」

ごろごろごろ どて!

ハッサム「ハッ……サム」がくっ

ハッサムは倒れた

律ツクシ「なん……… だと?」

唯「うわあーい!!勝てたー!!!」

律「おいいいいいちょっと待てえええええ」

246: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:17:31.59 ID:5xXyS2AO
ツクシ「いやー、僕の負けだよ
まさかあそこで転ぶなんてね
実力を認め、バッジを授けよう」

律「いいの!?そんなこと有り得るの!?てか今の実力なの!?」

ツクシ「なに言ってるの
運も実力のうちだよ」キリッ

律「…もういいや、だりー」

唯「2個目のジムバッジ、ゲットだよ!」ぶいっ

247: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:19:16.15 ID:5xXyS2AO
――――――――――――――――――
ヒワダタウン

とある民家

澪「リラ師匠、行ってきましたよ」

リラ「ああ、ご苦労様
どうだった?」

ニャース「とりあえず、ヤドンは解放させれたのニャ」

リラ「…相手は幹部だったのか?」

澪「いえ、なんか中隊長?だとか」

248: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:21:22.18 ID:5xXyS2AO
リラ「ふむ…
ならただ純粋に資金集めのためにしていたのか…」

澪「…ロケット団って、どうやって世界を征服しようとしてるんですか?
たとえばアクア団やマグマ団は伝説のポケモンを使って海や陸を増やすことだった…
ロケット団はそういう…なにかを使って悪事を働いたりとかは?」

リラ「実のところ、ロケット団も“伝説のポケモンを使い”世界を征服しようとしている」

249: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:23:26.97 ID:5xXyS2AO
リラ「何年間か前も…ポケモンを人工的に作り……そうだな、ニャース?」

ニャース「……そうだニャ
ロケット団はミュウツーというポケモンを作り出したのニャ」

リラ「ああ、そして最近ではデオキシスというポケモンも作った」

250: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:24:33.58 ID:5xXyS2AO
澪「じゃあその2匹を使って?」

リラ「いや…今回は違うはずだ
既にミュウツーもデオキシスもロケット団の元にはいない」

ニャース「じゃあ、ロケット団はにゃにを使おうとしてるのニャ?」

リラ「…このヒワダタウンのはずれにあるウバメの森の言い伝えを知っているか?」

澪ニャース「?」

リラ「なんでも、時を渡れる幻のポケモンがいるそうだ」

澪「時を渡る…?」

リラ「僕の予想だと、ロケット団はそのポケモンを狙っている」

澪ニャース「!!」

251: ぽけもん 2010/11/20(土) 18:25:42.48 ID:5xXyS2AO
――――――――――――――――――
ウバメのもり

ざっざっ

サキ「こちらです」

???「……ふっ、ここがウバメの森か」

サキ「この奥に祠がありますよ
あのポケモンがよく訪れるという…」

???「……」

サカキ「ときわたりポケモン、セレビィ…!」

―5章完―

257: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:08:17.17 ID:tx3f8oAO
ヒワダタウン

唯「ふい~!」

律「唯、次の町まで行くにはこの先にあるウバメのもりっていうところを抜けなくちゃならんらしい」

唯「ふんふん」

律「まあ、とりあえず行ってみるか」

258: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:09:10.56 ID:tx3f8oAO
―――――――――――――――――
ウバメのもり前

律「ここかー、いかにも迷いそうだ」

唯「りっちゃんりっちゃん」

律「なんだ?」

唯「あれ…シルベル君じゃない?」

シルベル「……」

律「あ、ホントだ
お~い、シルベル~!!」

シルベル「……」

259: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:10:10.13 ID:tx3f8oAO
律「気づいてないのか?
よし…」たっ

がしっ

律「おい!」

シルベル「!
む…お前は」

律「よっ!久しぶりだな、シルベル!」

シルベル「シルb…なんだって?」

唯「シルベル君、おひさ~♪」

シルベル「…言っておくが、俺はシルベルじゃない」

唯律「えっ」

260: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:11:10.63 ID:tx3f8oAO
シルバー「俺の名前はシルバーだ」

律「マジでか」

唯「で…でもこのハンカチに」さっ

シルバー「!
か、返せ!」ばっ

唯「あ…」

唯「……大事なものなんだね?」

シルバー「……別に
ただ探していただけだ」

261: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:12:01.36 ID:tx3f8oAO
シルバー「…というより、見たところあんた達…俺より年上だよな?なのに英語も読めないのかよ」

律「あぐ…」

唯「読んだのはこのりっちゃn」

ぼかっ

唯「いだい!」

律「つうか、ならお前…それが年上に対する態度かよ!教育が行き届いとらんな、まったくう!」

シルバー「…ろくに英語読めない奴には言われたくないな」

律「なんだとー!?上等だあ!ポケモンバトルでケリをつけてやる!!」かちゃ

262: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:13:04.10 ID:tx3f8oAO
シルバー「ふ…ロケット団中隊長どもを破った腕前を見せてもらおうか」

律「な、なんでそれを知って…」

唯(なに、私また空気…!?)

シルバー「見てたのさ、井戸での戦い」

律「つうかお前、ロケット団を知ってるのか?」

シルバー「知ってるもなにも、俺はロケット団を滅ぼそうとしているんだ」

唯律「!!」

263: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:14:08.39 ID:tx3f8oAO
唯「それってどういう…」

シルバー「悪を滅ぼす理由なんていらないだろう?」

唯「…まあそうだね」

律「ちげーよ、なんでお前がロケット団を滅ぼそうとしているんだって聞いてるんだ」

シルバー「……お前達に言っても意味はない」くるっ

律「お、おい!どこに行くんだよ!」

シルバー「このウバメのもりに、今!ロケット団の首領、サカキが来ている!!」

唯律「!?」

264: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:15:02.16 ID:tx3f8oAO
律「さ、サカキがなんで…」

シルバー「セレビィを狙っているのさ」

唯「セレビィ?」

シルバー「…話している暇はない、じゃあな」

律「ま、待てよ!」

シルバー「…なんだ?」

律「そういうことなら私達も行く!」

唯「ロケット団が関わっているならね!」

シルバー「……」

シルバー「勝手にしろ」ざっざっ

唯律「……」

律「へっ…」

唯「うふふ」

265: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:15:51.64 ID:tx3f8oAO
――――――――――――――――――
ウバメのもり

シルバー「……」ざっざっ

唯「ち、ちょっと待って~!歩くの速いよ~」ぜえぜえ

シルバー「勝手についてきているだけだろ、あんたらのペースに合わせる義理はない」

律「感じ悪い奴だな~」

シルバー「ふん、なんとでも言え」

266: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:16:26.95 ID:tx3f8oAO
ばさばさっ!

シルバー「む…!」

カモネギ「カモー!」

シルバー「…カモネギか」

ぴっ

ポケモン図鑑『カモネギ、かるがもポケモン
非常食の茎を食べると一目散に駆け出して他の茎を探しに行く』

267: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:17:01.18 ID:tx3f8oAO
唯「…野生ポケモンかな?」

カモネギ「カモー!」

かちゃ

シルバー「いいだろう、俺が相手をしよう
ニューラ!」ぽん!

ニューラ「ニュー!」

唯「む」ぴっ

ポケモン図鑑『ニューラ、かぎづめポケモン
鋭い爪を指の中に隠している
いきなり伸ばして襲ってきた相手を怯ませる』

268: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:17:31.05 ID:tx3f8oAO
律「お前、ヒメグマ以外にもポケモン持ってたのか」

シルバー「ああ、コイツは俺が一番信頼しているポケモンさ」

シルバー「ニューラ、ねこだまし!」

ニューラ「ニュー!」

ばちいいん!

カモネギ「カモ!?」

シルバー「れいとうパンチ!」

ニューラ「ニュー!」ぱきいいん!

カモネギ「カモー!?」どたっ

269: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:18:01.61 ID:tx3f8oAO
シルバー「……随分と弱いな」

唯「凄いね、シルベル君!」

シルバー「…シルバーだ
まあこのくらいはできなければロケット団を滅ぼすのは夢のまた夢だからな」

律「やっぱ、またお前とバトルしたいな!」

シルバー「ふん、結果は分かってるのにか?そんなバトル無価値だな」

律「なにい!?」

270: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:18:38.35 ID:tx3f8oAO
シルバー「それに今はそんな暇はないと言ったはずだ
さあ、先に…」

ばさばさっ

カモネギ「カモー!」

シルバー「!
またカモネギか!?」

唯「今度は違うカモネギみたいだよ!」

シルバー「ちっ!返り討ちにしてやる!
ニューラ、つじぎり!」

ニューラ「ニュー!!」ざきいいいっ!

カモネギ「カモ…」ばたっ

271: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:19:42.21 ID:tx3f8oAO
シルバー「ふん」

「あ~、すみませ~~ん!!」たたたっ

唯律シルバー「?」

「そのカモネギ、僕の…いや師匠の手持ち……って今はどうでもいいや
探してたところだったんです~」

律「そうなんですか?」

カモネギ達「カモ~…」

272: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:20:15.40 ID:tx3f8oAO
「あら~…すみません!なんか迷惑かけちゃったみたいで!」

シルバー「ふん、自分のポケモンも管理できないのか?」

「いや師匠の…いえ、すみません…」

律「おいシルバー、その言い方はないだろ
傷つけたこっちも…」

唯「そうだよ、シルベル君!」

シルバー「シルバーだ!
…こんな森の中で野生とトレーナーのポケモンと区別がつくと思うか?俺は野生だと思って倒したまでだ」ざっざっ

律「あ、待てよ!」たっ

273: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:24:17.38 ID:tx3f8oAO
唯「あ…」

「あ…あの、本当にすみません……」

唯「あ、いえいえ…
それじゃあ!」たっ

唯「待って、りっちゃん!シルベル君~!」

(遠くから)
シルバー「シルバーだ!」

唯「おおう…」

274: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:24:58.22 ID:tx3f8oAO
―――――――――――――――――
ウバメの祠

シルバー「……」

律「…なんだこれ?」

シルバー「祠だ」

律「祠?」

シルバー「ああ」

唯「はあはあ…二人とも速い……」

律「大丈夫か?」

275: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:25:33.53 ID:tx3f8oAO
シルバー「…この祠に時々現れると言われる幻のポケモン、セレビィ」

律「セレビィ?さっき言ってたやつか?」

シルバー「ニューラ!」

ニューラ「ニュー!」

律「?
どうしたんd…」

ばっ

スピアー「スピアー!!」

律「!」

276: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:26:03.29 ID:tx3f8oAO
シルバー「れいとうパンチ!」

ニューラ「ニュー!」だっ

???「ダブルニードルだ!」

スピアー「スピアー!」

どがどがっ!

ニューラ「ニュー!?」どさあっ

シルバー「……!」

277: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:26:36.80 ID:tx3f8oAO
サカキ「」ざっ

唯「あ…通りすがりのトレーナーさん!」

律「お前は…サカキ!!」

サカキ「…ん?」

サキ「フンフフフ、誰かと思えばお前達か」

唯「…!」

律「サキ!!」

サキ「フンフフフ、オウカから連絡が来たぞ
やはり、また我らロケット団を邪魔するみたいだな?」

律「ったりめえだ!お前らを止めない理由が見当たらない!」

278: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:27:09.04 ID:tx3f8oAO
サキ「フンフフフ、まあどうせ貴様らには止められない」

サカキ「今度こそ成功させる
一年前はフジのおかげで計画が狂ったがな」

シルバー「……」

サカキ「…シルバーよ、久しぶりだな」

シルバー「相変わらず悪事を働いてるようだな」

唯「知り合い?」

シルバー「……」

279: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:27:36.67 ID:tx3f8oAO
サキ「そうとも、サカキ様はシルバー様の父君だ」

唯律「!!」

律「え…?」

シルバー「ふ、父君ね…
サカキ!お前を父親だと認めた覚えはない!!
ロケット団などの首領の男なんて父親として認められるはずがない!」

サカキ「……」

律(だからだったのか…
シルバーがロケット団を敵視する理由……)

280: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:28:11.35 ID:tx3f8oAO
シルバー「今、ここで!お前らの野望、潰えてみせる!!」かちゃ

シルバー「ヤミカラス、ドリルくちばし!」ぽん!

ヤミカラス「ヤミー!」ばっ

サカキ「」かちゃ

サキ「サカキ様、ここは私が…」

サカキ「!」

サキ「ペルシアン、きりさくだ!」ぽん!

ペルシアン「ニャー!」

281: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:28:46.79 ID:tx3f8oAO
ヤミカラス「!」

ざきいっ!

ヤミカラス「ヤミー!?」どたっ

シルバー「ぐっ!」

サキ「…おいたが過ぎますよ」

シルバー「うるさい!
まずお前からだ!!」

がしっ

シルバー「!?」

282: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:29:22.22 ID:tx3f8oAO
律「落ち着け、シルバー!」

シルバー「な、なんだ!」

律「サキは強い!戦った私達が言うんだから間違いない!」

唯「まず気持ちを落ち着かせて、挑まなきゃ!」

シルバー「……」

シルバー「…ふん、うるさい」ばっ

唯「ふおっ!」よろっ

283: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:30:00.58 ID:tx3f8oAO
シルバー「ヤミカラス、ニューラ戻れ」しゅうう

シルバー「……」

律「!
…落ち着いたみたいだな」

唯「えへへ」

シルバー「……」きっ

サキ「…ほう」

284: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:30:36.04 ID:tx3f8oAO
―――――――――――――――――
ヒワダタウン

リラ「奴らがウバメのもりに来るのも時間の問題だろうな」

澪「……!
まずい!多分、律と唯はウバメのもりに…
もしロケット団がいたら…」

澪「くっ…」だっ

ニャース「ど、どこに行くニャ、澪!」

澪「ウバメのもりだ!このままじゃ律と唯が…」リラ「待て!!」

澪ニャース「!!」

285: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:31:08.80 ID:tx3f8oAO
リラ「ロケット団が来ているという確証はない
それに、今はやらなくてはならないことがある」

澪「でも!」

リラ「じゃあ、もし彼女らがロケット団と鉢合わせしたとして……なにがいけない?彼女らを信じていないのかい?」

澪「そ、それは…」

リラ「きっと大丈夫だ」

澪「…はい」

286: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:31:41.48 ID:tx3f8oAO
ニャース「リラ、今やらなくてはならないことってなんなのニャ?」

リラ「ああ、そのことなんだが…とりあえず僕についてきてくれ」

―――――――――――――――――
ウバメのもり

シルバー「ヒメグマ!」ぽん!

ヒメグマ「クマー!」

サキ「ペルシアン、軽く相手をしてやれ」

ペルシアン「ニャー!」

287: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:32:18.31 ID:tx3f8oAO
シルバー「ヒメグマ、きりさくだ!」

ヒメグマ「クマー!」だだっ

サキ「ねこだまし!」

ペルシアン「ニャー!」ばしっ

ヒメグマ「クマ!?」びくっ

サキ「アイアンテールだ!」

ペルシアン「ニャー!」しゃきいっ

どがん!

288: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:32:57.20 ID:tx3f8oAO
ヒメグマ「クマー!?」どさあっ

シルバー「なに…!」

律「やっぱり強え…」

唯「がんばれシルベル君!!」

シルバー「ちっ、シルバーだ!
まだまだ!タッツー!!」ぽん!

タッツー「タッツー!」

289: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:37:30.93 ID:tx3f8oAO
サキ「つじぎり!」

シルバー「えんまくだ!」

タッツー「」ぶしゅっ!

ペルシアン「ニャー!?」べちゃっ

サキ「!」

シルバー「これで何も見えないだろ!ヒメグマ、かみくだくだ!」

ヒメグマ「クマー!」だっ

がぶっ!!

ペルシアン「キャイン!!?」

290: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:38:01.77 ID:tx3f8oAO
サキ「しまった…!」

シルバー「どうだ!」

律「いいぞ、シルバー!」

サキ「フンフフフ、一撃決めただけで図に乗るなよ?」かちゃ

サカキ「サキ、もういい!」

サキ「!!」

291: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:38:39.98 ID:tx3f8oAO
サカキ「セレビィもいないようだ
ここにもう用はない、帰るぞ」

サキ「はっ」

シルバー「待てよ!」

サカキ「クロバット、くろいきり」ぽん!

クロバット「クロー!」もくもくもく

シルバー「…!!」

292: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:39:08.36 ID:tx3f8oAO
律「うへっ、なにも見えねえ!」

唯「けむたい!けむたいよ、りっちゃん!」

シルバー「ヤミカラス、きりばらいだ!」ぽん!

ヤミカラス「ヤミー!」ばさばさっ

律「げほげほっ……あー、目かい~」

唯「あれ?」

シルバー「ちっ、逃げられたか」

293: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:39:39.90 ID:tx3f8oAO
律「…なあ、シルバー
お前がサカキの息子って……」

シルバー「ああ、本当だ
ふん、笑いたければ笑えばいいさ
罵りたければ罵ればいい!
いつもそうだ、どこにいったってロケット団の首領の息子だというだけで軽蔑される!」

唯「シルバー君…」

294: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:40:12.05 ID:tx3f8oAO
律「別に」

シルバー「?」

律「お前はお前じゃん
サカキが父親だからって関係ないだろ」

シルバー「!」

唯「そうだよ!シルベル君はいい子だし!」

シルバー「…シルバーだ」

律「ま、私達はお前を軽蔑なんてしないよ」

シルバー「……」

295: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:40:58.76 ID:tx3f8oAO
律「追いかけるんだろ?サカキを」

唯「行ってきんしゃい」

シルバー「……ふ、言われなくても分かってるさ
ヤミカラス!」

ヤミカラス「ヤミー」

がしっ

ばさばさっ

律「じゃあな、シルバー!」

シルバー「………とう」

律「ん?」

シルバー「なんでもない、じゃあな」

唯「また会ったらよろしくね!」

シルバー「…ああ」ばさばさっ

296: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:41:40.43 ID:tx3f8oAO
唯「やっぱり、いい子だね~シルベル君」

律「シルバーな
…でもヒメグマの件が気になるけどな」

唯「ふえ?」

律「いや…独り言だ!さあ、さっさとウバメのもりを抜けるぞ!」

唯「うん!」

297: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:42:13.85 ID:tx3f8oAO
――――――――――――――――――
コガネシティはずれ

???「大丈夫ですか!?」

アカネ「なんの!アタシを誰だと思ってんねん!天下のジムリーダー・アカネ様やで?
こんな野生ポケモンごとき…」かちゃ

ウソッキー「う、ウソ?」

アカネ「すぐに片付けたるでえ!ミルタンク!!」ぽん!

ミルタンク「ミルミル!」

298: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:42:58.96 ID:tx3f8oAO
アカネ「アームハンマーや!!」

ミルタンク「ミルー!」だっ

ウソッキー「!?」

どがああああん!!

ウソッキー「ウソ…」がくっ

アカネ「行け、モンスターボール!」ぽいっ

ころ ころ ころ ぴん!

アカネ「よっしゃー、ゲットや!」

299: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:43:45.48 ID:tx3f8oAO
「おお!」

アカネ「これでエンジュに進めるやろ?」

???「ありがとうございました!では!!」たたっ

アカネ「ああ!」

アカネ「……」

アカネ「んじゃ、ジムに戻るかあ
あんまり空けたらまた怒られるしな」たっ

300: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:44:21.11 ID:tx3f8oAO
???「……」ぴたっ

???「ふむ、エンジュに行きたいところだが……なにか懐かしい感じが
これは運命が私を導こうとしているのか?」

???「……しょうがない、運命に逆らってはなるまい」

???「この感覚はコガネから…」

がさっ

???「!!」

301: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/11/25(木) 19:45:21.34 ID:tx3f8oAO
モンジャラ「モン!」

???「モンジャラか…
ドガース!」ぽん!

ドガース「ドッドッドガース、ドドッガド」

???「ヘドロばくだん!」

ドガース「」ぶしゃあっ

モンジャラ「!?」

モンジャラ「モン~!」だっ

モンジャラは逃げ出した

???「ふ…この私に襲い掛かってくるからだ」

ミナキ「スイクンハンター・ミナキ!
私に敵はない!!」ばん!!!

―6章完―

308: ぽけもん 2010/11/30(火) 21:53:24.69 ID:5aNXdEAO
コガネシティ

律「やーっと抜けたぜ」

唯「ここはコガネシティだね!」

律「にしてもスゲーよな、このビルの数…マサラタウンとは雲泥の差だな」

唯「うわ~!デパートあるよ、デパート!」きゃぴきゃぴ

律「…はあ」

309: ぽけもん 2010/11/30(火) 21:56:17.91 ID:5aNXdEAO
唯「ねえ、りっちゃん!デパートデパート!!デパートいこう!」

律「今からジム行こうとしたんだぞ」

唯「え~?」

律「んじゃあ、私ジム行ってくるよ。すぐに済ましてくる」

唯「うー、わかった~」

律「ポケモンセンター集合な~」

310: ぽけもん 2010/11/30(火) 21:58:15.51 ID:5aNXdEAO
―――――――――――――――――
カントー地方

ヤマブキシティ病院

ぱたん…

梓「大丈夫ですか、ムギ先輩?」

紬「うん、お父様元気そうで良かったわ♪」

梓「それにしても…カントー最大の企業であるシルフカンパニーがロケット団に…」

紬「……」

311: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:20:40.51 ID:5aNXdEAO
梓「有名だからこそ、狙われたんですね」

紬「梓ちゃん」

梓「はい」

紬「前にも言ったと思うけど、私はシルフカンパニーを…お父様をこんな目に遭わせたロケット団を許せないわ。ロケット団を追いかけたいの」

梓「はい」

紬「…付き合ってくれる?梓ちゃん」

梓「もちろんです!」

紬「うふ、ありがとう♪」

梓「はい!」

紬「あ…和ちゃんを待たせてるんだったわ、早く行かないと…」

梓「じゃあ行きましょう!」

312: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:23:35.91 ID:5aNXdEAO
――――――――――――――――――
コガネシティポケモンセンター

律「…」うぃーん

律「ジムに行く前にやることがあったな、そういや」

ぴぴぴっ

律「唯がいると駄目だし…」

ぴっ

律「おっ、通じた……もしもし憂ちゃん?」

憂『はい』

313: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:24:47.40 ID:5aNXdEAO
―――――――――――――――――
コガネジム

律「ふー、ここかコガネジム。とにかく入るか」うぃーん

ごんっ

律「いだっ!」

律「な…なんだ?なんでこんなところに木が……」

アカネ「あー、ごめんごめん!ウソッキー、邪魔やで!」

ウソッキー「ウソ」すくっ

314: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:26:23.42 ID:5aNXdEAO
律「えっ」

ウソッキー「ウソウソー」たたっ

律「ぽ、ポケモン!?」

アカネ「そや、ウソッキーは木に擬態する能力持つポケモンや」

律「そんなポケモンがいたのか…」

アカネ「それはそうと…あんた、ジムに挑戦しに来たんやろ?」

律「え?じゃあ…」

アカネ「あたしがコガネシティジムジムリーダーのアカネや!」

律「おお、あんたが!そうと分かったら、早速始めようぜ!!」

アカネ「ええで!」

315: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:30:11.29 ID:5aNXdEAO
アカネ「4対4で勝負や!」

律「オッケー!よし、まずは…ヒート頼むぜ!」ぽん!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

アカネ「ミルタンク!」ぽん!

ミルタンク「ミルミル!」

律「!」ぴっ

ポケモン図鑑『ミルタンク、ちちうしポケモン
ミルクは栄養満点。お年寄りや病気の人にとって最高の飲み物』

316: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:33:17.43 ID:5aNXdEAO
律「ふうん…ミルタンクか」

アカネ「そや!あたしのミルタンクは強いでえ!」

律「へっ!こっちも負けちゃいねえぜ?ヒート、オーバーヒート!!」

ヒート「ヒヒーン!」ごああああああ!!

ミルタンク「!」

ぼわああああ!

317: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:40:41.43 ID:5aNXdEAO
律「どうだ!」

ミルタンク「ミル!」しゃきっ

律「ぜ、全然きいてない!?」

アカネ「勉強が足りへんな~。あたしのミルタンクの特性はあついしぼう!炎タイプの攻撃は食らわんで!!」

律「ぐっ…」

アカネ「それくらい覚えとき!さあ、ミルタンク!ころがるや!!」

ミルタンク「ミル!」ぎゅるっ

ごごっ どおん!!

ヒート「!?」ばあああん!

どしゃあっ

律「ヒート!」

ヒート「ヒヒーン…」ばたっ

ヒートは倒れた

律「……!」

アカネ「ふふ…」

319: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:45:42.60 ID:5aNXdEAO
―――――――――――――――――
デパート

唯「……」

唯「やっぱり一人じゃつまんないよ~。りっちゃんのところ行こっかな~」ぽん!

唯「!」

ピッ太「ピッ」

唯「どうしたの、ピッ太?」

ピッ太「ピッピッ!」たたっ

唯「ふぇ?そっちになにかあ…」ごん!

唯「いだっ!」

320: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:47:58.45 ID:5aNXdEAO
???「つつ…」

唯「あ、すみませ……」

???「ああ、こっちも不注意で……」

唯「ま、マサキさん!?」

マサキ「唯はんやないか!!」

唯「久しぶり~!」

マサキ「なんや、もうコガネに来てたんかいな」

唯「うん!バッジは二個だよ!」

マサキ「バッジ……あ、そうや!」

唯「?」

321: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:53:53.37 ID:5aNXdEAO
マサキ「唯はん達、カントーの方でもバッジ集めてたんやろ?」

唯「そうだよ?」

マサキ「そんなあんたらに朗報や!今、ヤマブキシティのジムリーダーが帰ってきとるねん!」

唯「ええ!」

マサキ「ポケモンリーグに二人とも出場するんやろ?ならカントー・ジョウト、どちらも手に入れておいた方がええやろ。行ってき」

唯「でも…また飛んでいくの?」

322: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:54:58.43 ID:5aNXdEAO
マサキ「そんなことしなくてええで。今度はちゃんと用意したったわ」がさがさ

マサキ「ほら、リニアパスや!」すっ

唯「おお、これが!」

マサキ「これでリニアに乗って、ヤマブキシティまで行けるで」

唯「ありがとう、マサキさん!」

マサキ「かまへんよ。それじゃわいも用があるさかい、ここで別れるとしようや」

唯「うん!またね!!」

マサキ「ああ!」

唯「よおーっし…まずはりっちゃんのところへ行こう!」

323: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:57:34.41 ID:5aNXdEAO
―――――――――――――――――
コガネジム

うぃーん

唯「お邪魔しまー…」

唯「……!!」

アカネ「ミルタンク、ころがるや!!」

ミルタンク「ミルー!」ごろっ

ランス(ニドリーノ)「!?」

どがああん!!

ランス「」がくっ

ランスは倒れた

324: ぽけもん 2010/11/30(火) 22:58:25.21 ID:5aNXdEAO
アカネ「これで四体戦闘不能で、あんたの負けや」

律「うっ……そんな馬鹿な……全員ミルタンクに…」

唯「り、りっちゃん!」

律「!…唯」

唯「りっちゃ…」

律「くっ!」だっ

唯「あ…」

アカネ「んまあ…気持ちの整理がつかんってトコやろな」

唯「…りっちゃん」

325: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:02:21.56 ID:5aNXdEAO
―――――――――――――――――
律「くそ…!」

唯「りっちゃん」

律「…唯か」ぐすっ

律「悪いけど一人に…」

唯「りっちゃん、私ヤマブキシティに行くよ!」

律「は?なに言って…」

326: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:05:03.53 ID:5aNXdEAO
唯「今ヤマブキシティのジムリーダーさんが帰ってきてるんだって!ジム戦やるなら今しかないよ!」

律「……」

唯「でも私一人で行くの!」

律「!」

唯「りっちゃん、私絶対絶対ぜ~ったい!ヤマブキシティのジムバッジもらってくるから!!りっちゃんも頑張って!」

327: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:07:13.30 ID:5aNXdEAO
律「……馬鹿だなー私。前にも初めて負けた時、唯に励まされたっけな…」

律「よし!私も頑張るぜ!!唯はヤマブキへ気兼ねなく行ってこい!」

唯「うん!」

律「絶対に二人とも、バッジゲットしてまた会おう!」

唯「了解です、りっちゃん隊長!!」

律「へへっ、頑張れよ」

唯「うん!ばいば~い!」たたっ

328: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:10:03.86 ID:5aNXdEAO
律「……」

律「さて、どうするか。ああは言ったものの、ミルタンクは相当強い…。並の特訓をしただけで勝てるかどうか…」

???「それならば心配はない!」

律「ん?……ってお前は!!」

???「どこからか困った女性の声がするから来てみたら…律、お前だったか」

律「み、ミナキ!?」

ミナキ「そう、私の名はミナキ!この世の女性、全てを愛し尊敬する紳士であり…そして、スイクンハンターだ!」

329: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:14:02.56 ID:5aNXdEAO
律「な、なんでお前がここに…?」

ミナキ「運命に導かれてな」

律(気持ち悪っ)

ミナキ「…紳士たるもの、女性の頼みはちゃんと聞かなくてはいけなくてな」

律「頼み?」

ミナキ「前に私に頼んだではないか。私のバトルスタイルを教えてくれとな」

律「でもあんたあの時断ったじゃねえか」

ミナキ「ふ…運命の導く通り」

律「ん?」

ミナキ「今回の返事はYESということだ。さあ、ついてこい!」

ミナキ「私の戦法全てを伝授してやろう!」

330: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:15:32.11 ID:5aNXdEAO
――――――――――――――――――
ヤマブキシティ

ぷしゅー!

唯「ほいっと!流石はムギちゃんの会社がつくったリニア!すぐに着いたよ」

唯「さあ、早速ジムにレッツゴー!」

唯「あ、あそこがジムだね…」たたっ

331: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:22:16.96 ID:5aNXdEAO
梓「ここに和先輩がいるんですか?」

紬「ええ、中で待ってるはずよ」

唯「あずにゃん!ムギちゃん!」

梓紬「へっ?」

唯「やっほー!」

紬「ゆ、唯ちゃん!?」

梓「唯先輩!?」

332: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:25:21.26 ID:5aNXdEAO
唯「ムギちゃん達もジム戦?」

紬「ううん…違うけど」

梓「なんでそんな平然としてるんですか。久しぶりに会ったのに」

唯「まあこの前澪ちゃんにも再会したばっかりだし~」

梓「澪先輩にも会ったんですか?」

紬「澪ちゃん、頑張ってた?」

唯「うん!ホウエンでチャンピオンも倒したらしいよ」

梓「さすが澪先輩」

333: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:26:35.42 ID:5aNXdEAO
紬「唯ちゃんはどうなの?ていうかりっちゃんは?」

唯「りっちゃんとは今は別行動をとってるんだ!」

梓「喧嘩したんですか」

唯「ぶー、喧嘩なんかしないよ~」

唯(って前に一回だけしたっけ…)

紬「まあよくは分からないけど、元気にやってるみたいね」

唯「うん!…あ、さっき和ちゃんがどうとか言ってたけど?」

紬「そうそう。和ちゃんなら中で待ってるわ。唯ちゃんも来て?和ちゃん喜ぶと思うから」

唯「もっちろん!」

梓「じゃあ入りましょうか」

334: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:27:47.40 ID:5aNXdEAO
うぃーん

唯「和ちゃあーん!」ばっ

ぴたっ

唯「あれ…?だれもいない…」

???「ようこそ、ヤマブキジムへ」

唯「ひい!?う、後ろ!?」

紬「相変わらず神出鬼没ですねえ、ナツメさん」

ナツメ「紬と梓か…待っていたわよ」

335: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:28:45.01 ID:5aNXdEAO
唯「あずにゃん、この人は?」

梓「このヤマブキジムのジムリーダーのナツメさんです」

唯「ほお!なるほど…ふむふむ」

ナツメ「?」

唯「ジム戦やってください!」

梓「ええ!?」

336: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:30:40.49 ID:5aNXdEAO
唯「だって、ここに来たのもそのためだし…」

ナツメ「私は別に構わないわよ」

唯「やったあ!」

紬「でも和ちゃ…」

和「じゃあ審判は私がやるわ」

紬梓「!!」

唯「和ちゃん!」

和「唯、久しぶりね」

唯「うんー!!」

337: ぽけもん 2010/11/30(火) 23:31:27.12 ID:5aNXdEAO
唯「……」

和「なに?」

唯「あんまり驚かないんだね」

和「まあね」

ナツメ「さあ、試合場はこっちよ」

唯「ほいっ!」

345: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:10:19.49 ID:XIhA.MAO
―――――――――――――――――
梓「なんだかんだ言って楽しみですね」

紬「そうね~、唯ちゃんのバトルみてみたいわあ」

梓「あっ、始まりますよ!」

和「試合形式は3対3の交替戦です!では…バトル始め!!」

346: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:11:56.19 ID:XIhA.MAO
唯「和ちゃん、様になってる~♪」ひゅーひゅー

和「いいから始めなさい…」

唯「いっけー、ピッ太!」ぽん!

ピッ太「ピッ!」

梓「ピッピですね」

紬「唯ちゃんらしくて可愛いわ~…」はあはあ

梓(病院で見せたムギ先輩の真剣な表情はどこに…)

紬(……ナツメさん、私にユンゲラーを渡して、手持ちが少なくなったはずだけど…一体なにを出すのかしら)

347: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:13:52.03 ID:XIhA.MAO
ナツメ「…ケーシィ!」ぽん!

ケーシィ「ケーシ」

唯「む」

ポケモン図鑑『ケーシィ、ねんりきポケモン
1日18時間は寝ている。眠ってる間でも様々な超能力を使う』

唯「か、可愛い…」

ナツメ「……」

唯「でも手加減はなしだよ!」

348: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:17:11.47 ID:XIhA.MAO
唯「ピッ太、ケーシィはテレポートしかできないから攻撃ができない。安心していっていいよ!」

ピッ太「ピッ」

唯「ピッ太、みずのはどう!」

ピッ太「ピッ」びゅあっ!

ナツメ「テレポート!」

ケーシィ「」しゅんっ

ピッ太「ピッ!?」

349: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:21:14.33 ID:XIhA.MAO
唯「ああ…やっぱりかわされちゃう……まあいいや、そのうち当たるよ!」

ナツメ「浅薄な考えね」

唯「ふぇ?」

ナツメ「誰がケーシィはテレポートしかできないって言ったかしら?」

しゅんっ

ケーシィ「ケケケ!」

唯「!う、後ろ…!」

ナツメ「サイコキネシス!」

ケーシィ「ケーシ!!」うぃぃいん

唯「ピッ太気をつけt…」

ピッ太「ピィッ!?」どたっ

350: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:22:59.13 ID:XIhA.MAO
唯「ああっ!」

ナツメ「あなた、もうちょっと考えて行動するべきね」

唯「うう…まさかテレポート以外にできる技があったなんて……」

梓(常識ですよ唯先輩…)

唯「よし!でも、今度は油断しないよ!」

ピッ太「ピッ!」しゅたっ

ナツメ「ふっ……ケーシィ、戻りなさい」しゅうう

梓紬和「!」

351: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:27:00.95 ID:XIhA.MAO
唯「ええ!?なんで戻しちゃうの?」

ナツメ「別に…交替戦なんだから問題ないでしょ?」

唯「ああ…そっか」ちら

和「」こく

ナツメ「じゃあ次のポケモンは…」唯「待って!!」

ナツメ「?」

352: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:28:54.24 ID:XIhA.MAO
唯「それじゃ不公平だよ!私も交替する!!」

ナツメ「バトルに不公平もなにもないと思うけど?」

梓「ふふっ」

紬「唯ちゃんらしいわね~」

和「…じゃあ、両選手とも同時に交替ということで」

ナツメ「…わかったわ」

唯「よおーっし!」

353: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:30:25.47 ID:XIhA.MAO
ナツメ「バリヤード!」ぽん!

バリヤード「バリバリー!」

ポケモン図鑑『バリヤード、バリアーポケモン
人を信じ込ませるのが上手い。パントマイムで作った壁が本当に現れるという』

紬「バリヤードね。家事が上手い」

梓「他所から話持ち込まないでください」

354: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:32:17.27 ID:XIhA.MAO
紬「対して唯ちゃんのポケモンは…!?」

唯「メリ太!」ぽん!

メリ太「メエー」

梓「メリープですね」

紬「あのちり毛の」

梓「黙っててくださいです」

和「ではバトル再開!」

唯「メリ太、たいあたり!」

メリ太「メエー!」だだっ

355: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:33:47.56 ID:XIhA.MAO
ナツメ「バリヤード、リフレ…」

メリ太「メエ!?」すてんっ

ころころ だん!

メリ太「メエー…」

唯「ああっ、メリ太ー!!」

梓「あちゃー…」

紬「もう見てられないわね」

356: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:38:44.05 ID:XIhA.MAO
唯「メリ太、大丈夫…?」

ナツメ「はあ…真面目にやってくれるかしら?」

唯「むっ、いたって真面目だよ!」

ナツメ「……」

唯「頑張ろう、メリ太!」

メリ太「メエー!」

ナツメ「…!」

357: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:40:53.51 ID:XIhA.MAO
唯「でんきショック!」

メリ太「メエー!」びりびり

バリヤード「…バリ!?」

ナツメ「バリヤード、一旦後退しなさい!」

バリヤード「バリ!」たっ

唯「シグナルビーム!」

メリ太「メエー!!」びゅびゅびゅびゅ

ナツメ「ひかりのかべ!」

バリヤード「バリ!」びゅおん

358: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:45:09.78 ID:XIhA.MAO
きききいいん!!!

唯「!!」

梓「唯先輩!ひかりのかべは特殊技のパワーを半減させる技です!」

紬「ここは特殊技で攻めても…」

唯「大丈夫だよ!メリ太ならやってくれる!!“信じてる”!!」

梓紬「!」

359: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:46:10.34 ID:XIhA.MAO
唯「メリ太、10まんボルト!!」

メリ太「メエー!!」びりびり

ぴかっ!!

バリヤード「!?」

ナツメ「なに…!」

バリヤード「」ばたっ

和「…!バリヤード戦闘不能!メリープの勝ち!!」

唯「やったあ!!」

メリ太「メエー!」

360: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:47:42.13 ID:XIhA.MAO
梓「唯先輩、勝ちましたね!」

紬「でも…半減されていたのに何故あんなパワーが出せたのかしら?」

梓「それは…」

唯「メリ太、よくやったよ~!よーしよ…いだっ!?」ばちっ

メリ太「メリ…?」

唯「あだだ…」

梓「!…そうか」

紬「なに?」

梓「メリープの特性せいでんき!本来なら敵から身を守る為に電気を体に帯びていますが、今回の場合それが攻撃に加わったみたいです!」

紬「なるほどね…だからひかりのかべも通用しない電力が出せたわけね」

梓「凄いです!あのメリープ、あれを活かせば絶対に強くなれる!!」

ナツメ「……」

ナツメ(やはり、あの子達の友人なだけあるわね)

361: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:48:17.51 ID:XIhA.MAO
―――――――――――――――――
コガネシティ

ミナキ「それで、相手はどんなポケモンだい?」

律「ミルタンクだ」

ミナキ「ミルタンクね…。前にも言ったと思うが、私のバトルスタイルは相手・環境に合わせて臨機応変に戦略を変えて戦うものだ。だから相手によって戦略を立てなければならない…ミルタンクと言えばころがる・ミルクのみだが」

律「ああ、どっちも使ってきたよ」

ミナキ「どんなふうに?」

362: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:49:41.82 ID:XIhA.MAO
律「まず最初のころがるでパワーを付けられ、私は三体を倒された。そのあと、一回ころがるを防いだんだ。その隙に攻撃を加えたんだが、見事にミルクのみで回復…。で、最後の一匹も倒されて負けたっていうわけだ」

ミナキ「ふむ…」

ミナキ「聞いたところ、君の手持ちには環境…自然に関係するポケモンが多いな。水、炎、風…」

ミナキ「特にハネッコなんて自らが風で動かされる。環境で全てが変わるだろう」

363: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:52:19.70 ID:XIhA.MAO
律「確かに風を利用して戦うこともしばしば」

ミナキ「!どうやら私が教えるまでもなさそうだな。環境を上手く活用する…わかっているじゃないか」

律「まあ…あんたのそのスタイルを軸に戦ってることも多かったし」

ミナキ「!そうか…」

ミナキ「…それでミルクのみの対策だが」

364: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:53:19.59 ID:XIhA.MAO
――――――――――――――――――
ヤマブキジム

ナツメ「モルフォン!」ぽん!

モルフォン「モール!」

唯「また頑張って、メリ太!」

メリ太「メエー!」

365: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:54:10.05 ID:XIhA.MAO
ナツメ「モルフォン、サイケこうせん!」

モルフォン「モール!」うおおおん

メリ太「メエー…」

ナツメ「ぎんいろのかぜ!」

モルフォン「モール!!」ぶおおおおお!

メリ太「メエー!?」ゆらっ

ばたっ

唯「メリ太!」

和「メリープ戦闘不能!モルフォンの勝ち!」

366: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:55:21.28 ID:XIhA.MAO
梓「これでタイですね。勝負がわからなくなりました…」

紬「唯ちゃんの最後の一匹はなにかしら?」

唯「ブイ太、頼むよ!」ぽん!

ブイ太「シャワー!」

梓「シャワーズですね」

紬「……ぐふふ」

梓「変な笑いをこぼさないでください」

367: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:56:25.15 ID:XIhA.MAO
唯「ブイ太、みずでっぽう!」

ブイ太「」ぶしゅううう!

ナツメ「モルフォン、かげぶんしん!」

モルフォン「」しゅん

ブイ太「!」

ナツメ「ギガドレイン!」

モルフォン「モール!」ぴとっ

368: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:57:29.03 ID:XIhA.MAO
ぎゅおおおおおおおお!!

ブイ太「し、シャワ…!?」

唯「ぶ、ブイ太!えと…とける!」

ブイ太「シャワー!」とろっ

モルフォン「…!」

唯「ふう…」

梓「あ、危ない…」

369: ぽけもん 2010/12/03(金) 20:58:25.96 ID:XIhA.MAO
ナツメ「もう一度ギガドレイン!」

モルフォン「モール!」ばっ

唯「あまごいだよ、ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」

ざああああああああ

モルフォン「!?」ぼたっ

ナツメ「!」

370: ぽけもん 2010/12/03(金) 21:03:21.04 ID:XIhA.MAO
紬「?モルフォンが墜ちちゃったけど…」

梓「恐らく、雨で羽根が濡れて飛べないんでしょう」

紬「スゴイ、唯ちゃん!そこまで計算して…」

唯「ふぇ?」

紬「…」

梓「…偶然にしてもラッキーですよ!チャンスです!」

371: ぽけもん 2010/12/03(金) 21:04:21.31 ID:XIhA.MAO
唯「いくよブイ太!シャドーボール!」

ブイ太「シャワー!」ぎゅおん!

モルフォン「モール!?」どたっ

がくっ

和「モルフォン戦闘不能!シャワーズの勝ち!」

唯「ないすだよ、ブイ太!」

梓「これで2対1!いけますよ!」

372: ぽけもん 2010/12/03(金) 21:05:21.23 ID:XIhA.MAO
紬「でも相手はナツメさん。そう上手くはいかないかも…」

ナツメ「ケーシィ!」ぽん!

ケーシィ「ケーシ」

唯「ブイ太、さっきの調子だよ!」

ブイ太「シャワー!」

唯「ブイ太、でんこうせっか!」

ブイ太「シャワー!」だっ

ケーシィ「!」

どがっ

373: ぽけもん 2010/12/03(金) 21:06:23.83 ID:XIhA.MAO
ケーシィ「ケシィ…!」

唯「よし!」

ナツメ「テレポートで後ろに回り込みなさい!」

ケーシィ「」しゅん!

ナツメ「サイコ…」唯「読んでた!!」

唯「みずのはどう!」

ブイ太「シャワー!」ぶしゃああっ!

ケーシィ「!?」

374: ぽけもん 2010/12/03(金) 21:07:27.27 ID:XIhA.MAO
梓「や…やった……?」

紬「!ううん…」

ブイ太「…シャワー?」

唯「ケーシィがいない?」

ケーシィ「ケシシシ!」

唯「!」

375: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:01:54.97 ID:.5tlf2AO
ナツメ「さっきのでんこうせっかは避けれなかったけど、本来ならシャワーズのスピードに負けるほど私のケーシィのテレポートは遅くないわ」

ナツメ「ケーシィ、シャドーボール!!」

ケーシィ「ケーシ!!」どぎゅん!

ぱああん!!

ブイ太「シャワー……」がくっ

唯「……!」

和「シャワーズ戦闘不能!ケーシィの勝ち!」

ケーシィ「ケシシシ!」

紬「まずいわね…」

376: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:03:42.28 ID:.5tlf2AO
梓「でもまだ1:1のタイです!」

唯「ピッ太、お願い!」ぽん!

ピッ太「ピッ」

ナツメ「ケーシィ、サイコキネシス!」

ケーシィ「ケーシ!」うぃぃいん

ピッ太「ピッ…!」

唯「ピッ太、怯まないで!おうふくビンタ!!」

ピッ太「ピッ!」だっ

ばしばしばしばし!

377: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:05:19.33 ID:.5tlf2AO
ケーシィ「」ゆら…

ばたっ

唯「……え?」

梓「あれ…あっさり」

紬「でもこれで唯ちゃんの勝ちね!」

和「……」

唯「和ちゃん?」

378: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:08:09.63 ID:.5tlf2AO
和「バトル続行よ!」

唯「へ?」

ケーシィ「…」うぃぃいん!

ピッ太「ピッ!?」

唯「!?な、なんで技を…」

ケーシィ「Zzz…」

梓「ねむるです!唯先輩!!」

唯「!」

379: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:10:05.20 ID:.5tlf2AO
ナツメ「ふふ、そう。ねむるで体力を回復したの」

唯「で…でも眠りながら技を出せるなんて……」

唯「…!」ぴっ

ポケモン図鑑『ケーシィ…………………
眠ってる間でも様々な超能力を使う』

ナツメ「ケーシィ、ねごと!!」

ケーシィ「Zzz…」うぃぃいん

ピッ太「ピッ…」

380: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:11:02.47 ID:.5tlf2AO
唯「うっ…」

ナツメ「どう?眠っている相手に攻撃される気分は」

唯「……」

唯「ううん!眠っているならテレポートはできない!」

ナツメ「……」

唯「ピッ太、おうふくビンタ!」

ピッ太「ピッ!」だっ

ケーシィ「Zzz…」

ピッ太「ピィィィ!!」ぶんっ

381: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:12:01.12 ID:.5tlf2AO
すかっ!

ピッ太「ピッ!?」

しゅん!

ケーシィ「Zzz…」

唯「テレポート…!」

ナツメ「ふふ、だから言ってるでしょう?眠っていても超能力を使えるって」

382: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:13:41.52 ID:.5tlf2AO
梓「そ、そんな…!テレポートで技を避ける!ダメージを与えても眠って回復をする!眠っている間でも超能力が使える!勝てません、こんなの!!」

唯「……」

紬「うん…テレポート・ねむるを封じ込めなければ勝ち目がないわ…」

唯「……」

ナツメ「…もう降参した方がいいんじゃない?」

和「……」

唯「…ううん!大丈夫!」

和「!」

383: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:14:56.14 ID:.5tlf2AO
梓紬「えっ…」

ナツメ「……」

唯「テレポートもねむるも攻撃も封じる方法、思い付いたよ!」

ナツメ「…やれるものならやってみなさい」

唯「いくよ、ピッ太!」

ピッ太「ピッ!」

唯「コスモパワー!!」

ピッ太「ピィィィ!!」きらきらきら

384: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:16:06.98 ID:.5tlf2AO
紬「コスモパワー?」

梓「防御を高めて何を…」

唯「違うの!…コスモパワーは宇宙の力を自分に宿す技だけど、このコスモパワーは違う!宇宙の力を“放出”するよ!!」

ピッ太「ピィィィ!!」ぼわあああっ!

ナツメ「!」

梓「試合場に小さな宇宙が!?」

385: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:17:03.54 ID:.5tlf2AO
ケーシィ「ケーシ!?」ぱちっ

ナツメ「!起きた…?」

ケーシィ「ケーシ……グガッ」げほっ

ナツメ「何が…」

唯「ここは小宇宙!宇宙と同じように空気もないよ!」

ナツメ「…!」

唯「だから苦しくてなにもできないはずだよ!」

386: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:20:32.37 ID:.5tlf2AO
ナツメ「…ピッピが平気なのは宇宙の力を少しでも宿しているからね」

唯「そう!じゃあ決めるよ!ピッ太、コメットパンチ!!」

ピッ太「」だっ

こあっ

ピッ太「ピィィィィィィ!!!」かっ!

どおおおおおおおおん!!!!!

387: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:23:09.75 ID:.5tlf2AO
ぶわああっ!

梓「すっ…すごい風……!!」

紬「結果は…!?」

ぱらぱら…

ばたっ

ケーシィ「ケ~……」

和「ケーシィ戦闘不能!ピッピの勝ち!よって勝者…平沢唯!!」ばっ

唯「あ…か、勝てた!やったあ!!」

ピッ太「ピッ!!」ぴょんぴょん

388: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:24:47.29 ID:.5tlf2AO
ナツメ「ケーシィ、戻っ…」

たたっ

ナツメ「!」

唯「ごめんね、苦しかったよね」なでなで

ケーシィ「ケ~…」

唯「えへへ」

ナツメ「……」

389: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:25:13.79 ID:.5tlf2AO
ナツメ「…負けたわ、ゴールドバッジよ」すっ

唯「あっ、ありがとうございます!」

梓「唯先輩、おめでとうございます!」

紬「やったわね、唯ちゃん♪」

和「おめでとう、唯」

唯「ありがとー♪みんなあ!」

390: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:26:06.08 ID:.5tlf2AO
梓「それにしても唯先輩があんなに強いとは知りませんでした」

唯「もうっ、どういう意味~?」ぷんぷん

紬「いいバトルだったわ~」

和「唯、立派になったね」

唯「えへへ…」

和(あの唯がこんなに強くなって……旅をして逞しくなったのね。嬉しいやら悲しいやら…)

唯「?」

391: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:27:06.78 ID:.5tlf2AO
ナツメ「…じゃあ私は退室させてもらうわ。ここは自由に使ってもらって構わないわ」

和「はい」

唯「楽しかったです、ジム戦♪」

ナツメ「…私もよ」にこっ

梓(笑った…!)

紬(ナツメさんが笑った…!!)

唯「?自由に…って、ここで何かするの?」

和「ちょっと話をね。大切な」

唯「はい!私も聞きたいです!!」

梓「でも唯先輩には興味ないことだと思いますけど…」

唯「?」

392: ぽけもん 2010/12/04(土) 00:27:49.95 ID:.5tlf2AO
紬「ロケット団のお話よ」

唯「ロケット団!?」

和「知ってるの?」

唯「うん!何回か戦ったこともあるよ~」

梓「マジですか!!」

和「…じゃあそれもふまえて話をするわね」

397: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:38:06.50 ID:.5tlf2AO
―――――――――――――――――
和「…というわけよ」

唯「そんなあ…ムギちゃんのお父さんが…」

紬梓「……」

和「それで、これがムギに頼まれたロケット団のデータだけど」すっ

紬「ありがとう」

和「今ロケット団はジョウトにいるみたいね」

梓「ジョウト…」

398: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:41:01.45 ID:.5tlf2AO
唯「ほいほい!私ジョウトで会ったよ、ロケット団に!」

和紬梓「!!」

唯「しかも一番偉い人に!」

梓「首領に…!?」

紬「本当なの!?唯ちゃん!」

唯「うん。確か何かのポケモンを捕まえようとしてた」

和「多分セレビィね」

唯「それだ!」

399: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:44:14.92 ID:.5tlf2AO
梓「セレビィ…ときわたりポケモンで有名なあのセレビィですか?」

和「そうよ」

紬「私も聞いたことあるかもしれないわ…」

和「そのデータにもセレビィのことは書いてあるわ」

梓「ていうか唯先輩!首領に会ったって…大丈夫だったんですか!?」

唯「んー…でも、通りすがりのトレーナーさんはいい人だよー」

400: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:47:06.37 ID:.5tlf2AO
梓「通りすがりのトレーナーさん?」

唯「ボスのこと!」

和「それにしても、いい人って…」

紬「い、いい人なわけないじゃない!!」

唯「!」

紬「私のお父様を傷つけて…いい人なわけないじゃない……」

梓「ムギ先輩…」

401: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:50:13.28 ID:.5tlf2AO
唯「ムギちゃん……。でもね、本当にその人はいい人だよ。目を見れば分かるの…あの人の目は真っすぐを見てる。ただただ一つのことだけを…。それが良いことでも悪いことでも、ちゃんと付き従ってくれる人達がいる……それって人として立派なことだと思うよ」

和紬梓「……」

唯「あ、あ…でも悪いことは悪いことだからいけないんだよね!あ、でも…」

紬「…ふふっ」

唯「へっ?」

402: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:53:13.29 ID:.5tlf2AO
紬「なんか唯ちゃんを見てたら、復讐とかどうでもよくなったわ♪」

紬「そうよね。復讐なんてしたところで、意味は無いんだし…」

ぴらっ

紬「和ちゃん、これ返すわ」

和「?」

紬「ロケット団のことは唯ちゃんとりっちゃんに任せるわ」

唯「ムギちゃん」

403: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:56:33.29 ID:.5tlf2AO
紬「ロケット団が悪いことをしていたら止めてあげて?」

唯「…うん!」

梓「じゃあムギ先輩…」

紬「ごめんね梓ちゃん。ここまで付き合わせて、こんなこと言い出しちゃって…」

梓「いえ、これで研究への時間もできますし!」

404: ぽけもん 2010/12/04(土) 11:59:10.45 ID:.5tlf2AO
唯「あずにゃん、研究ってどんな?」

梓「ポケモンの…」

和「そういえば唯は知らなかったわね」

唯「?」

紬「梓ちゃんはポケモン博士を目指しているのよ」

唯「ええええええ!?」

梓「えへへ、なんか照れ臭…」

がしっ

唯「すごいよ、あずにゃん!!」わああっ

梓「まあ、まだなったわけじゃないですけど…」

405: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:02:04.82 ID:.5tlf2AO
紬「あと和ちゃんは四天王よ」

唯「ええええええ!?」

和「ふふ、まあ成り行きみたいなものだけど」

唯「の、和ちゃん…」がくがく

和「な、なに?」

唯「四天王ってなに!?」

和「そこ!?」

406: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:05:04.01 ID:.5tlf2AO
―――――――――――――――――
リニア乗り場

唯「それじゃあ私、帰るね!」

紬「名残惜しい気がするけど…」

梓「また会えますよ」

和「ポケモンリーグで会えるわね」

407: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:08:08.71 ID:.5tlf2AO
唯「ええ!?和ちゃん達も出るの!!?」

紬「ええ♪」

梓「もちろんです!」

和「唯も頑張りなさいよ」

唯「うん!」

唯「じゃあ…決勝で会おう!」きりっ

唯「…えへへ、澪ちゃんのマネ~♪」

和梓「?」

紬「うふふふふふふふふふふ」

唯「それじゃ、今度こそ…みんな、ばいばい!!」

梓「はい!」

紬「ポケモンリーグで会いましょう!」

和「じゃあね、唯」

ぷしゅううう

がたっ

唯「ふう…」すたっ

唯(りっちゃん、ジム戦勝てたかなあ?)

408: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:11:01.93 ID:.5tlf2AO
―――――――――――――――――
数時間前

コガネジム

うぃーん

律「たのもー!」

アカネ「なんや、また来たんかいな」

律「!」

アカネ「また負けて泣くことになるで?」

律「心配はないぜ!二度も負けねえ!」

アカネ「…へえ。なかなか良い目してるやん」

律「……」

409: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:14:25.57 ID:.5tlf2AO
アカネ「さあ、ほな始めよか」

アカネ「形式はこの前と同じで4対4や」

アカネ「バトルスタートや!」かちゃ

律「ヒート!」ぽん!

ヒート「ヒヒーン!」

アカネ「ピッピ!」ぽん!

ピッピ「ピッピ!」

410: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:17:05.21 ID:.5tlf2AO
律「!」

アカネ「まだミルタンクは出さんで!ピッピ、メガトンパンチや!!」

ピッピ「ピッピー!」だだっ

律「へっ」

律「ヒート、フレアドライブ!!」

ヒート「ヒヒーン!」ぼわっ

しゅっ

ピッピ「ピッピ!?」

どおおおおん!!

411: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:21:48.52 ID:.5tlf2AO
ピッピ「ピッピー!?」ばたああん!

アカネ「なんやて!?」

ヒート「ヒヒーン!!」どんっ

律「だから言ったろ?今度は負けねえ!!」

―――――――――――――――――
ジムの外

ミナキ「……」じー

ミナキ「ふむ、気になって見に来たが…む!」

ミナキ「…まずは一勝か。ぼちぼちだな」

ミナキ「…窓からは見にくいな」

412: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:24:40.41 ID:.5tlf2AO
アカネ「ウソッキー!」ぽん!

ウソッキー「ウソ!」

律「!そいつは…」

ポケモン図鑑『ウソッキー、まねポケモン
いつも木のふりをしている。体の作りは植物より石や岩などに近いようだ。』

律「ウソッキーか…」

413: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:28:54.90 ID:.5tlf2AO
律(石や岩に近い?どういうことだ?でも明らかに草タイプだろ)

律「ヒート、かえんほうしゃ!」

ヒート「」ぼわああああああ!

ウソッキー「!」

ぼわあああっ

414: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:32:07.51 ID:.5tlf2AO
律「どうだ!」

ウソッキー「ウソ!」しゃきん!

律「なっ!無傷!?」

アカネ「ウソッキー、ストーンエッジや!」

ウソッキー「ウソー!!」がっ

どどどどん!!

ヒート「!?」ごっ

どがああん!!

ヒート「」ばたっ

ヒートは倒れた

律「…!」

415: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:35:01.36 ID:.5tlf2AO
アカネ「私のポケモンはミルタンクだけじゃないで。ミルタンクを倒すまでに他のポケモンも倒さな勝てんわ」

律「…そうか。図鑑説明とストーンエッジからして岩タイプか…薄っぺらな判断しちまったぜ」

律「でもそういうことなら!」ぽん!

ウィング「ハネー!」

律「頼むぜ、ウィング!」

アカネ「…ハネッコか」

416: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:38:03.16 ID:.5tlf2AO
アカネ「相性悪いさかい、早々に倒させてもらうで!ウソッキー、ウッドハンマー!」

ウソッキー「ウッソ!」ぶんっ

律「かぜおこし!」

ウィング「ハネー」びゅおおっ

ふわっ

ウソッキー「ウソッ!?」

アカネ「なんのこれしき!もう一回や!」

ウソッキー「ウッソ!」ぶんっ

ウィング「ハネー」ふわっ

417: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:41:08.11 ID:.5tlf2AO
アカネ「くっ、もう一回!」

ぶんっ

ふわっ

アカネ「あ…当たらん!」

律「へへ、この前はちょっとテンパってたからできなかったけど…これがコイツの本来の戦い方だ!」

アカネ「くう……」

418: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:44:01.95 ID:.5tlf2AO
律「ウィング、光を吸収してパワーを溜めろ!」

ウィング「ハネハネハネハネ…」ぱあああ…

アカネ「あかん!ウソッキー、連続でウッドハンマーや!」

ウソッキー「ウッソー!」ぶんっ

ふわっ

ぶんっ

ふわっ

アカネ「ぐ…!」

419: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:47:06.19 ID:.5tlf2AO
ウィング「」かっ

律「いけえ!ソーラービーム!!」

ウィング「ハネー!!!」びゅううううううん!!

ウソッキー「ウソー!?」

どおおおおん!

ウソッキー「ウソ~…」がくっ

ウソッキーは倒れた

アカネ「ウソッキー!」

420: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:50:04.48 ID:.5tlf2AO
律「よし!いいぞウィング!」

ウィング「ハネハネー♪」

アカネ「…次はこの子や!ニドリーナ!」ぽん!

ニドリーナ「ニド!」

アカネ「負けへんで!ニドリーナ、にどげ…」律「ウィング、つばめがえし!」

ウィング「ハネ!!」ざきいいっ

ニドリーナ「!?」

421: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:53:05.99 ID:.5tlf2AO
ばたっ

ニドリーナは倒れた

アカネ「んな…!!」

律「ミルタンクを出してきな。私はミルタンクにリベンジをしに来たんだ」

アカネ「はっ!」ぎりっ

アカネ「上等や!ミルタンク、出番や!!」ぽん!

ミルタンク「ミルミル!」

律「…出やがったな」

422: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:56:02.25 ID:.5tlf2AO
律「ウィング、気張れよ!」

ウィング「ハネー!」

アカネ「ミルタンク、のしかかりや!」

ミルタンク「ミルミル!」だっ

律「とびはねるだ!」

ウィング「ハネー!」ぴょん

ミルタンク「ミル!?」

ウィング「ハネ!」どがっ

ミルタンク「ミル…!」ずざあっ

423: ぽけもん 2010/12/04(土) 12:58:51.44 ID:.5tlf2AO
律「その調子だぞウィング!」

ウィング「ハネハネー!」

アカネ「…やっぱり普通にいっても当たらんか」

アカネ「なら……こごえるかぜや!!」

ミルタンク「ミルー!」びゅおお!!

ウィング「ハネ!?」ふわっ

424: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:02:04.34 ID:.5tlf2AO
律「!」

アカネ「風で動くっちゅうことは相手に行動を制限されるっちゅうことや!」

アカネ「ミルタンク、ふぶき!」

ミルタンク「ミルミルー!」びゅおおおおおおおおおおおお!!

ウィング「ハネー!?」ぐおっ

どたっどたっ

ウィング「ハネ…」がくっ

ウィングは倒れた

律「くっ…」

律(分かってたことだけど…まさかミルタンクがふぶきを使ってくるなんてな……)

425: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:05:22.09 ID:.5tlf2AO
律「いや、ウィングはよく頑張ってくれた。スカイ、頼むぜ!」ぽん!

スカイ「ニョロ!」

アカネ「ニョロゾか…まあなんで来ても同じや!ミルタンク、ころがる!」

ミルタンク「ミル!」ごろっ

どおん!

スカイ「ニョロ!?」

どたっ

426: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:07:50.13 ID:.5tlf2AO
アカネ「もう一発や!」

ミルタンク「ミルミル!」どどどどど…

律「スカイ、れいとうビームだ!」

スカイ「に、ニョロ!」びゅううう!

アカネ「どこ狙ってんねん!ミルタンクはそっちじゃないでえ!目の前や!!」

ミルタンク「ミルー!」どがっ

ばあああん!!

スカイ「ニョロー!?」びたああん!

ばたっ

スカイは倒れた

427: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:11:31.72 ID:.5tlf2AO
律「スカイ…!」

律「……」

アカネ「なんや?怖じけづいたのか?まあそうやろな。ウチのミルタンクは…」

律「そんなんじゃねえよ!寧ろ逆に勝利の希望が見えてるぜ!!」

アカネ「ふっ…なわけないやろ!やせ我慢も大概にして次のポケモンを出しい!」

律「言われなくても、だ!いけえ、ランス!!」ぽん!

ランス「ニドー!」

428: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:14:33.22 ID:.5tlf2AO
アカネ「ラストバトルや!一気に決めるで、ころがる!!」

ミルタンク「ミル!」ごろっ

律「ジャンプしてかわせ!」

ランス「ニド!」だっ

ぴょん!

アカネ「!なんちゅうジャンプ力や!!」

429: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:17:51.73 ID:.5tlf2AO
ミルタンク「ミル…!」ききいっ

律「にどげりだ!」

ランス「ニドニド!」ぶんっぶんっ

どががっ!

ミルタンク「ミル!?」

アカネ「ちぃっ!でも甘いわ!」

ミルタンク「ミル!」がしっ

ランス「ニド!?」

ミルタンク「ミルー!」ぶんっ

ランス「!?」

どがああん!!

430: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:19:38.54 ID:.5tlf2AO
律「ランス!」

アカネ「ミルタンク、のろいや!」

ミルタンク「ミル!」ずしん!

律「…な、なんだ?ミルタンクの体重が重く…?」

アカネ「のろいは素早さを捨てて、攻撃と防御を強化する技や!」

431: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:22:13.73 ID:.5tlf2AO
アカネ「さあ、これで終わりや!ミルタンク、まるくなるからころがる!!」

ミルタンク「」まるっ

ごろっ どどどどど…

律「ランス、隅に逃げろ!」

ランス「ニド!」だだっ

ミルタンク「ミル!」ぐるっ

アカネ「一回くらいなら方向は変えれるで!」

432: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:24:17.60 ID:.5tlf2AO
ランス「」たたたっ

アカネ「逃げても無駄や!いけえ!!」

ミルタンク「」どどどどど…

律「へっ」にや

アカネ「!?な、なに笑うてんねん?」

律「ランスのいる場所をよく見やがれ!」

アカネ「なにを…?」ばっ

アカネ「!?あ、あれは氷の塊!?なんであんな大きいのが…」

433: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:26:38.62 ID:.5tlf2AO
律「あんたのミルタンクのふぶきで凍ってた部分にさらに私のスカイのれいとうビームを加えたのさ!」

アカネ「くっ…あかん!これから方向変えるんは無理や…!!」

ミルタンク「」どどどどど…

律「ランス、お前は離れろ!」

ランス「ニド!」だだっ

434: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:29:04.82 ID:.5tlf2AO
ミルタンク「」どどどどど…

どがああああああああん!!!

ミルタンク「み、ミル…?」よろよろ

アカネ「くっ…まだまだや!ミルタンク、ミルクのm…」

律「かなしばりだ!」

ランス「」ぎろっ

ミルタンク「…!!」

435: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:31:30.45 ID:.5tlf2AO
アカネ「んなアホな…!」

ミルタンク「」ばたっ

ミルタンクは倒れた

律「おっしゃー!私の勝ちだー!!」

ランス「ニドー!」

アカネ「うわああああああああああああん」

律「うおっ!?」

436: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:33:06.32 ID:.5tlf2AO
アカネ「あぐ…えうっ……負けてもうたああ!!」

律「ちょっ、ど、どうしたんだよ!?」

アカネ「うああああああああああああああああん」

律「……あ、あれだぞ!?お前は強かったよ!ミルタンクなんて相当なもんだったぞ!?ていうか、今は泣くより先にやることがあるだろ!?トレーナーとして頑張ったポケモンを褒めてやるとかさ!」

アカネ「……」ぐすっ

437: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:35:03.00 ID:.5tlf2AO
アカネ「そう…やな」たっ

アカネ「ありがとうな、ミルタンク」

ミルタンク「ミル~」にこっ

律「…ふう~」ほっ

アカネ「あとジムリーダーとしても、あんたに渡すもんがあったな」すっ

アカネ「レギュラーバッジや」

律「おう、ありがとうな!」

438: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:37:02.54 ID:.5tlf2AO
うぃーん

唯「りっちゃんおめでとうー!」

律「おお、唯!?」

唯「見てたよ、りっちゃん!楽勝だったね!!」びっ

律「」ぎくっ

アカネ「うっ…」ぽろっ

アカネ「うわああああああああああああああああああん」

律「ゆ、唯いいいい!お前ええええええ!!」

唯「な、な、なになに!?」

439: ぽけもん 2010/12/04(土) 13:39:45.16 ID:.5tlf2AO
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー

ミナキ「……」ちら

ミナキ「おめでとうと伝えに来たが…ふ、どうやら過ぎたことだったな」くるっ

ミナキ「…頑張れよ。陰ながら応援しよう」ざっざっ

ミナキ「ん?」

ミナキ「あ…あれはスイクンのポスターじゃないか!?」

だだだ

ミナキ「な、なんと美しいんだ…!!」

ミナキ「ああっ!スイクン!!ああっ!ふつくしい…!!」

―7章完―

448: ぽけもん 2010/12/07(火) 19:59:53.83 ID:/urMuYAO
律「それで唯はちゃんとバッジゲットしたのか?」

唯「このとおりですよっ!」きらっ

律「おお!きんきらだ!!」

唯「名付けて、ゴールドバッジなのです!」

律「元から名前ついてんだろー」

449: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:03:40.21 ID:/urMuYAO
律「つうか、ヤマブキジムの話は誰から聞いたんだ?」

唯「マサキさんだよ!デパートで会ってね」

律「ふうん…じゃあアイツってここ出身なのか?コガネ弁喋ってるし」

唯「そうかもねえ」

律「まあいいや。とりあえず先に進むか」

唯「ええと…次はエンジュシティだね!」

450: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:06:13.29 ID:/urMuYAO
律「エンジュか…」

唯「なに?りっちゃん」

律「行ってみたいって思ってたんだよ」

唯「…なんで?」

律「まあ…なんとなく」

451: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:09:09.92 ID:/urMuYAO
―――――――――――――――――
エンジュシティ

やけたとう

ハリー「オウカ大隊長!」

オウカ「なんなんだな?」

ハリー「セレビィの情報はここでも掴めませんでした!」

オウカ「…じゃあ、伝説のポケモンを探すんだな」

ハリー「はっ!」たたっ

オウカ「……」

オウカ「やれやれなんだな。ここが終わったら次はスズのとうにでも行くとするんだな」

どおおおおん!

ハリー「うわああっ!」

オウカ「!?」

452: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:12:42.07 ID:/urMuYAO
―――――――――――――――――
律「ここがエンジュシティだな!」

唯「うわあ…お城がいっぱ~い!」

律「いや…城はねえから。まあ塔ならあるみたいだけど」

唯「りっちゃん、そういえばなんでここに来たかったの?やっぱりお城みたかったの?」

453: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:15:27.07 ID:/urMuYAO
律「だから城じゃねえよ。…んまあ、なんつうんだ?この街って私達との共通点があってなんか思うことがあるんだよ」

唯「私達との共通点?」

律「…モデル、とか?」

唯「ふぇ?」

律「まあなんでもいいや。とにかく、ジムにいこうぜ」

唯「おっけー!」

454: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:18:21.33 ID:/urMuYAO
―――――――――――――――――
エンジュジム

うぃーん

律「ジムリーダー、留守だってよ…」

唯「え~?」

律「なんでも、あのやけたとうって所にいるらしいぜー」

唯「じゃあ行こっか!」

律「ああ……って、ん?」

455: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:21:12.12 ID:/urMuYAO
唯「どしたの?りっちゃん」

律「…煙、出てないか?」

唯「ホントだ!…バトルかな?」

律「にしてもあんな所でバトルなんかしなくても…なんか臭うな!」

唯「前にもこんなことあったねえ」

律「…キキョウシティでのことか?」

唯「うん」

律(あの時はロケット団が…)

456: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:24:10.28 ID:/urMuYAO
―――――――――――――――――
やけたとう

ハリー「お、オウカ大隊長~…し、侵入者が!!」

オウカ「姿を現すんだな!侵入者!!」

ヤミカラス「ヤミー!」ばさばさっ

オウカ「!!」

シルバー「見つけたぞ、ロケット団」

オウカ「お前はマダツボミのとうの!?」

457: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:27:23.51 ID:/urMuYAO
シルバー「…!あの時の…」

シルバー「ふ、サカキとサキを追ってきたが、まあお前でいいだろう。サカキの居場所を教えろ」

オウカ「首領を?首領とサキを追ってきたってどういうことなんだな?」

シルバー「話す必要はない!さっさと教えろ!」

シルバー「ヤミカラス、ドリルくちばし!」

ヤミカラス「ヤミー!」ぎゅおおお!

オウカ「!ツボツボ、まもるなんだな!」ぽん!

458: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:30:15.23 ID:/urMuYAO
ツボツボ「ツボー!」かきっ

きいいいいん!

ヤミカラス「ヤミ!?」

シルバー「ちぃっ」

オウカ「ゲヘゲヘッ、首領の居場所なんて教えるわけないんだな。まあオデに勝てたら教えてやってもいいかもだけど……お前がオデに勝つなんて、それは無理な話なんだな」

オウカ「ツボツボ、ストーンエッジなんだな!」

ツボツボ「ツボー!」どどどどどん!!

ヤミカラス「ヤミ!?」

459: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:33:02.15 ID:/urMuYAO
シルバー「弾き飛ばせ!」

ヤミカラス「ヤミー!」ばしいっ

オウカ「!」

シルバー「ツボツボのパワーなんてたかが知れてる!」

オウカ「…それはどうなんだな?」

シルバー「なに…?」

オウカ「パワートリックなんだな!」

ツボツボ「ツボー!」めきめき

シルバー「…なんだ?」

460: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:36:54.39 ID:/urMuYAO
オウカ「ストーンエッジ!」

ツボツボ「ツボツボー!」どどどどどん!!

シルバー「だから効かないと何度…」

どがああん!

ヤミカラス「ヤミー!?」どたん

ヤミカラスは倒れた

シルバー「!?」

461: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:39:22.51 ID:/urMuYAO
オウカ「ゲヘゲヘッ、パワートリック。自分の攻撃と防御の能力値を入れ換える技なんだな」

シルバー「それでか…!」

オウカ「今、オデのツボツボは最強のパワーを宿しているんだな!!」

ツボツボ「ツボー!」

シルバー「……」

シルバー「入れ換える…というのなら防御の方は脆くなっているということか。…ならば!」かちゃ

シルバー「ニューラ!」ぽん!

ニューラ「ニュー!」

シルバー「一撃で終わりだ!つじぎり!!」

ニューラ「ニュー!」

462: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:42:22.12 ID:/urMuYAO
オウカ「残念なんだなー」

シルバー「!」

オウカ「対策はできてるんだな!」ぽん!

オムスター「オムー!」

ニューラ「ニュ!?」たっ

シルバー「…オムスター!?」

オウカ「そうなんだな。ツボツボが攻撃に特化している今、必要なのは守り。鉄壁の守りにはコイツが適任なんだなー」

463: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:45:50.21 ID:/urMuYAO
シルバー「ならそいつを倒せばツボツボも終わりだ!ニューラ、つじぎり!」

ニューラ「ニュー!」ぶんっ

オウカ「てっぺきなんだな!」

オムスター「」がちっ

ニューラ「ニュー!?」がきっ

シルバー「!」

464: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:51:03.98 ID:/urMuYAO
オウカ「無駄なんだなー。オムスターがてっぺきをした今、もう物理攻撃は喰らわないんだな。つじぎりは急所に当たりやすい技だけど、オデのオムスターの特性はシェルアーマー。急所には当たらないんだな」

シルバー「…なら物理攻撃はやめるだけだ!シードラ、頼むぞ!」ぽん!

シードラ「シー!」

オウカ「」にや

オウカ「ゲヘゲヘッ、まんまと罠に引っ掛かったんだな!」

シルバー「なにい…?」

465: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:54:08.63 ID:/urMuYAO
シードラ「シー!?」

シルバー「!どうした!?」

シードラ「シー…」じゅわあ

シルバー「どくを喰らっている!?なぜだ…」ちくっ

シルバー「…ッ!」

すっ

シルバー「これは…どくびし?」

466: ぽけもん 2010/12/07(火) 20:57:28.72 ID:/urMuYAO
オウカ「ゲヘゲヘッ、そうなんだな。実はオムスターがお前の回りに撒いていたんだな」

シルバー「いつの間に…!」

シルバー(コイツ…ふざけた奴だと思っていたが、さすがはロケット団の大隊長の一人…相当な実力者だ)

オウカ「ゲヘゲヘヘッ、どうしたんだな?」

シルバー(勝てるのか…?)

ぎりっ

シルバー(否!勝ってみせる!!)かちゃ

オウカ「ゲヘゲヘッ、いいのかな?ポケモンを出したら、またどくびしの餌食になってしまうんだな」

シルバー「…構わん!」ぽん!

467: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:00:53.33 ID:/urMuYAO
ヒメグマ「クマー!」

ちくっ

ヒメグマ「クマ…」じゅわあ

オウカ「ゲヘゲヘッ、かわいそうに…愚かな持ち主のせいでもうどくに侵されていくんだな」

シルバー「愚かなのは貴様の方だ!ヒメグマ、もうどくを受けたのならそれを糧にパワーを高めろ!からげんき!!」

ヒメグマ「クマー!!」ごごごご…

オウカ「す、すごいパワーなんだな…!」

468: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:03:12.87 ID:/urMuYAO
シルバー「いけええ!!」

ヒメグマ「クマー!!」だっ

オウカ「て、てっぺきなんだな!」

オムスター「オムー!」がちっ

ヒメグマ「」ぎろっ

オムスター「!」

どがああああああん!!

オムスター「!?」ばあああん!

オウカ「お、オムスター!?」

469: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:06:15.47 ID:/urMuYAO
シルバー「ニューラ、れいとうパンチ!」

ニューラ「ニュー!」こあっ

どがっ!

ツボツボ「」ばたっ

ツボツボは倒れた

ぼとっ

オムスター「」がくり

オムスターは倒れた

オウカ「……!!」

470: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:09:23.92 ID:/urMuYAO
シルバー「俺の勝ちだ!さあ、サカキの居場所を教えろ!!」

オウカ「むむ…」

もくもく…

シルバー「!?な、なんだ?毒ガス…!?」

オウカ「!ゲヘゲヘッ、ちょうどいいんだな」たっ

オウカ「ハリー中隊長!行くんだな!」

ハリー「あ、待ってください~!」

シルバー「待て!逃がさな…」

どがっ!

471: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:12:15.01 ID:/urMuYAO
シルバー「ぐうっ!」どさあっ

オウカ「正直ケッコー追い詰められたんだな。でもオデはまだポケモンを持ってる。まだ負けたわけじゃないんだな。だから首領の居場所は教えてやらないんだな。ばっはは~い!なんだな」だっ

シルバー「くっ…」

シルバー「げほっ…それにしてもなんだ、この煙は……」

472: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:15:40.88 ID:/urMuYAO
???「君、大丈夫か!?」

シルバー「…あんたは?」

マツバ「マツバ。この街のジムリーダーだ」

シルバー「ジムリーダー…」

マツバ「ミナキ!こっちだ!」

ミナキ「すまない!私のドガースが毒ガスを出し過ぎて…」

シルバー「……」

473: ぽけもん 2010/12/07(火) 21:18:03.49 ID:/urMuYAO
ミナキ「君は…?」

シルバー「…シルバー」ぼそっ

ミナキ「おお、そうか。大丈夫だったか?」

マツバ「…!誰か近くにいるぞ!」

ミナキ「!」

シルバー「ヤミカラス、毒ガスを吹き飛ばせ!」

ヤミカラス「ヤミー!」ばさばさっ

474: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:36:52.81 ID:LY.zdQAO
ひゅううっ

律「げほっげほっ…ってあれ?ミナキ!?」

唯「シルベル君!」

シルバー「シルバーだ!」

ミナキ「律!それに唯。どうしたんだ?こんな場所に………そうか、ジムリーダーのマツバを…」

唯「この人がジムリーダーなんですか?」

ミナキ「ああ、そうだ。ジムリーダーの、名を…」

マツバ「マツバだ」

律「律です」唯「唯だよー」

475: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:39:04.73 ID:LY.zdQAO
ミナキ「マツバ、この子たちはジム戦をしにきたんだ」

マツバ「そういうことなら…ジムで待ってるね」ざっざっ

律「ていうか、ミナキもなんでこんな場所にいるんだよ?」

ミナキ「それは当然、スイクンを探しにな」

律「まあ分かってたけどさ」

ミナキ「だがここにはいないみたいだ。ではまた…さらばだ!」だっ

律「…行っちまった」

476: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:40:12.21 ID:LY.zdQAO
唯「シルベル君、久しぶりだね!」

シルバー「だからシルバーだ!」

シルバー「……」

唯「どうしたの?」

律「お前もなんでこんな……ってロケット団絡みか」

シルバー「だが…逃げられたよ」

唯「シルバー君…」

シルバー「まあ、また探すだけだがな」

律「…そっか」

477: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:43:05.57 ID:LY.zdQAO
唯「シルバー君、でもなんでそんなに急ぐの?私にはシルバー君が苦しんでるだけみたいに見えるよ…」

律「……」

シルバー「最近…夢を見るんだ」

唯律「夢?」

シルバー「ああ、いつも知らない場所が出てくる。そこはなにかの城の中みたいだった」

シルバー「そこに、八人の人間がいた。うち三人は色でしか確認できなかったが、一人は青、もう一人は赤、残りの一人は銀。そして、爺さんと燃え盛る炎のような男とその中で一番偉そうな奴」

律「残りの二人は?」

シルバー「俺と、サカキだ」

唯律「!」

478: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:44:59.50 ID:LY.zdQAO
シルバー「…そこでは俺を中心に七人が並んでいた。なにやら七人で話し合ってたが、会話は聞き取れなかった。だが、内容はだいたい分かる。伝説ポケモンで世界を滅ぼす、ってな」

律「それって…」

シルバー「あくまで今のは夢だ。サカキ以外の奴らが誰なのかは分からない。だが、よくないことが起こるのは事実だ」

シルバー「俺は行く!」だっ

唯「あっ…」

律「……」

ぽん

律「まあアイツなら大丈夫だ。とりあえずジムに行こうぜ」

唯「…うん」

479: ぽけもん 2010/12/08(水) 00:46:05.72 ID:LY.zdQAO
―――――――――――――――――
シルバー「……」ばさばさっ

びゅおっ!

シルバー「むっ!」

???「クルー!!」たたたっ

ぶおおおっ!

しゅんっ

シルバー「今のは…?」

―8章完―



次回 唯律「ぽけもん!!」 後編